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技術 電子制御装置

出願人 株式会社デンソー
発明者 松岡英治
出願日 2016年9月9日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2016-176821
公開日 2018年3月15日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2018-041402
状態 特許登録済
技術分野 エラーの検出訂正 デジタル計算機の試験診断
主要キーワード 注入モジュール 診断状態 通常診断 遷移的 反転素子 報知指示 結果フラグ 一致判断
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月15日)のものです。
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図面 (10)

課題

メモリを有効に利用し、且つ、ECC装置が正常であるか否かを判断する技術を提供する。

解決手段

データ生成部133は、メモリ131からデータを取得し、該データにおける2以上のビット反転させたデータを表す診断データを生成するように構成されている。データ入力部11は、メモリからデータを読み出す際にメモリに書き込まれたときのデータを示す書き込みデータとメモリから読み出すときのデータを示す読み出しデータとの間に2ビット以上の誤りがある場合に読み出しデータに異常がある旨を表す異常検出情報を出力する異常検出回路132に、診断データを読み出しデータとして入力するように構成されている。正常判断部11は、診断データが異常検出回路に入力され、異常検出回路から異常検出情報が出力された場合に、異常検出回路が正常であると判断するように構成されている。

概要

背景

従来、例えばROMのようにデータ書き換え不可能なメモリに備えられた回路であって、書き込まれたデータを読み出す際に書き込まれたデータの誤りを検出し訂正を行うECC機能を有するECC装置を備えた電子制御装置が知られている。ECCとは、Error Correction Codeの略である。

特許文献1には、読み出された際にエラーとなるテストデータをROMの予め定められたアドレスに記録しておき、ECC装置にテストデータを読み出しさせた際にECC装置がエラーを検出した場合、該ECC装置が正常であると診断する技術が開示されている。

概要

メモリを有効に利用し、且つ、ECC装置が正常であるか否かを判断する技術を提供する。データ生成部133は、メモリ131からデータを取得し、該データにおける2以上のビット反転させたデータを表す診断データを生成するように構成されている。データ入力部11は、メモリからデータを読み出す際にメモリに書き込まれたときのデータを示す書き込みデータとメモリから読み出すときのデータを示す読み出しデータとの間に2ビット以上の誤りがある場合に読み出しデータに異常がある旨を表す異常検出情報を出力する異常検出回路132に、診断データを読み出しデータとして入力するように構成されている。正常判断部11は、診断データが異常検出回路に入力され、異常検出回路から異常検出情報が出力された場合に、異常検出回路が正常であると判断するように構成されている。

目的

本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、メモリを有効に利用し、且つ、ECC装置が正常であるか否かを判断する技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

メモリ(131)からデータを取得し、該データにおける2以上のビット反転させたデータを表す診断データを生成するように構成されたデータ生成部(133)と前記メモリからデータを読み出す際に前記メモリに書き込まれたときのデータを示す書き込みデータと前記メモリから読み出すときのデータを示す読み出しデータとの間に2ビット以上の誤りがある場合に前記読み出しデータに異常がある旨を表す異常検出情報を出力する異常検出回路(132)に、前記診断データを前記読み出しデータとして入力するように構成されたデータ入力部(11、S20)と、前記診断データが前記異常検出回路に入力され、前記異常検出回路から前記異常検出情報が出力された場合に、前記異常検出回路が正常であると判断するように構成された正常判断部(11、S260)と、を備える電子制御装置(5)。

請求項2

請求項1に記載の電子制御装置であって、前記診断データが前記異常検出回路に入力され、前記異常検出回路から前記異常検出情報が出力されなかった場合に、前記異常検出回路が異常であると判断するように構成された異常判断部(11、S35)とを更に備える電子制御装置。

請求項3

請求項1または請求項2に記載の電子制御装置であって、前記異常検出回路が異常であると判断された場合に、前記異常検出回路が異常であることを報知装置(8)に報知させるように構成された報知指示部(11、S35)を更に備える電子制御装置。

請求項4

請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子制御装置であって、前記異常検出回路は、前記書き込みデータと前記読み出しデータとの間に2ビット以上の誤りがある場合に、前記メモリにおける前記読み出しデータを読み出しアドレスを異常アドレスとして出力するように構成されており、前記データ入力部により前記診断データが前記異常検出回路に入力された後に、前記診断データを生成する際にデータが取得されたメモリのアドレスを示す診断アドレスと前記異常アドレスとが一致しているか否かを判断するように構成された一致判断部(11、S240)を更に備え、前記正常判断部は、前記診断データが前記異常検出回路に入力されて前記異常検出回路から前記異常検出情報が出力され、且つ、前記一致判断部により前記診断アドレスと前記異常アドレスとが一致していると判断された場合に、前記異常検出回路が正常であると判断するように構成された電子制御装置。

請求項5

請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子制御装置であって、前記データ生成部がデータを前記メモリから取得する前に、前記データ生成部が前記メモリから取得しようとするデータの全てのビットを0に書き換えるように構成された初期化部(11、S10)を更に備える電子制御装置。

請求項6

請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子制御装置であって、前記メモリは、予め定められた大きさの領域を示す第1領域と、第1領域を除く領域を示す第2領域とに分けられており、当該電子制御装置は、前記異常検出回路と前記データ生成部とを前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれに対応して備えており、前記データ入力部は、前記第1領域に対応する異常検出回路を示す第1異常検出回路及び前記第2領域に対応する異常検出回路を示す第2異常検出回路に前記診断データを前記読み出しデータとして入力可能に構成されており、前記第1異常検出回路及び前記第2異常検出回路のうちの予め定められた一方の異常検出回路に前記診断データを入力し、他方の異常検出回路に前記診断データを入力しないように構成された電子制御装置。

技術分野

0001

本開示は、ECC機能を有するメモリを備えた電子制御装置に関する。

背景技術

0002

従来、例えばROMのようにデータ書き換え不可能なメモリに備えられた回路であって、書き込まれたデータを読み出す際に書き込まれたデータの誤りを検出し訂正を行うECC機能を有するECC装置を備えた電子制御装置が知られている。ECCとは、Error Correction Codeの略である。

0003

特許文献1には、読み出された際にエラーとなるテストデータをROMの予め定められたアドレスに記録しておき、ECC装置にテストデータを読み出しさせた際にECC装置がエラーを検出した場合、該ECC装置が正常であると診断する技術が開示されている。

先行技術

0004

特開2009−282849号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、テストデータを予めメモリに記録しておく必要があるためメモリを有効に利用することができない、という問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、メモリを有効に利用し、且つ、ECC装置が正常であるか否かを判断する技術を提供する。

課題を解決するための手段

0006

本開示の電子制御装置(10)は、データ生成部(133)と、データ入力部(11、S20)と、正常判断部(11、S260)と、を備える。
データ生成部は、メモリ(131)からデータを取得し、該データにおける2以上のビット反転させたデータを表す診断データを生成するように構成されている。データ入力部は、メモリからデータを読み出す際にメモリに書き込まれたときのデータを示す書き込みデータとメモリから読み出すときのデータを示す読み出しデータとの間に2ビット以上の誤りがある場合に読み出しデータに異常がある旨を表す異常検出情報を出力する異常検出回路(132)に、診断データを読み出しデータとして入力するように構成されている。正常判断部は、診断データが異常検出回路に入力され、異常検出回路から異常検出情報が出力された場合に、異常検出回路が正常であると判断するように構成されている。

0007

このような構成によれば、メモリから読み出すデータに意図的に誤りを生じさせた診断データを異常検出回路に入力して異常検出回路が誤りを検出した場合に該異常検出回路が正常であると判断する。このため、従来技術のように意図的に誤りを生じさせたデータをメモリに予め記録させておく必要が無くなり、メモリを有効に利用し、且つ異常検出回路が正常であるか否かを判断することができる。

0008

なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。

図面の簡単な説明

0009

第1実施形態のECU及びマイコンの構成を示すブロック図。
反転装置の構成を示す図。
ECC診断処理フローチャート
例外処理のフローチャート。
通常診断処理のフローチャート。
第2実施形態のECU及びマイコンの構成を示すブロック図。
例外前処理を示すフローチャート。
例外後処理を示すフローチャート。
他の実施形態のECC診断処理を示すフローチャート。

実施例

0010

以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す制御システム1は、車両に搭載されるシステムである。制御システム1は、電子制御装置(以下、ECU)5を備える。制御システム1は、クランク角センサ6、インジェクタ7、警告灯8を備えていてもよい。ECUは、Electronic Control Unitの略である。

0011

クランク角センサ6は、図示しないエンジン回転数や図示しないクランクシャフト回転角を検出する。インジェクタ7は、エンジン内に燃料噴射する。
ECU5は、クランク角センサ6により検出されるエンジンの回転数やクランクシャフトの回転角等を用いて、インジェクタ7による燃料噴射量の制御を行う。

0012

警告灯8は、本実施形態では、車両のインスツルメントパネルに設けられ、ECU5から出力される制御信号に従って点灯または消灯のいずれかに切り替えられる。
ECU5は、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)10を備える。

0013

マイコン10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、異常注入モジュール14と、信号の入出力を行う入出力回路15と、これらを相互に接続するバス16と、を備える。

0014

マイコン10は、CPU11が非遷移的実体記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。ここでいう各種機能には、ECU5が備える各種機能も含まれうる。この例では、ROM12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、ECU5を構成するマイコン10の数は1つでも複数でもよい。

0015

各種機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。

0016

RAM13は、揮発性メモリであり、CPU11の演算結果等を示すデータを一時的に記録する。RAM13は、記録領域部131と、ECC装置132と、反転装置133とを備える。

0017

記録領域部131は、データ用領域201とECC用領域202とを備える。データ用領域201とは、データが記録される領域を示す。ECC用領域202とは、データに対応する誤り訂正符号(以下、ECC)が記録される領域を示す。ECCについては後述する。

0018

ECC装置132は、RAM13へデータを書き込むときに、書き込むデータ(以下、書き込みデータ)に基づいて、誤り訂正用のデータとなる誤り訂正符号(以下、ECC)を生成する。書き込みデータとは、記録領域部131に書き込まれたときのデータを示す。以下では、書き込みデータ、つまりECCの生成の際に用いられたデータを元データともいう。そしてECC装置132は、生成したECCと元データとを対応付けてROM12に書き込む。

0019

またECC装置132は、ROM12から元データを読み出すときに、この元データとともに、対応するECCを読み出す。そしてECC装置132は、読み出したECCと、読み出した元データを用いて生成したECCとを比較することにより、誤りが発生したか否かを検出する。

0020

ECC装置132は、検出結果に基づいて、誤りが発生していないと判断した場合には、読み出した元データをそのままへ出力する。
またECC装置132は、1ビットの誤りを検出した場合には、読み出したECCを用いて、読み出した元データを訂正して、訂正後の元データを出力する。

0021

またECC装置132は、元データと読み出した元データとの間に2ビット以上の誤りを検出した場合に、異常検出情報をCPU11へ出力する。
異常検出情報とは、読み出した元データに異常がある旨を示す情報を表す。ここでいう情報には、例えば、読み出した元データで誤りを検出したビットの数を示すエラービット数や、異常があることを示す1または0で表されるフラグ等が含まれうる。

0022

また、ECC装置132は、異常アドレス通知部134を備えており、該異常アドレス通知部134は、元データと読み出した元データとの間に2ビット以上の誤りが検出された場合に、異常アドレスを記録するとともに該異常アドレスをCPU11へ出力する。異常アドレスとは、RAM13において、誤りが検出された元データ、すなわち、誤りが検出された読み出した元データが記憶されているアドレスを示す。

0023

反転装置133は、記録領域部131からデータの読み出しが行われる際に記録領域部131から取得されるデータ及びECCが反転装置133を経由してECC装置132へ入力されるように、記録領域部131とECC装置132との間に設けられている。

0024

反転装置133は、記録領域部131からデータを取得し、診断データを生成するように構成されている。診断データとは、記録領域部131から取得したデータに、ECC装置132にて訂正不可能な2ビット以上の誤りを生じさせるように、該データにおける2以上のビットを反転させたデータを表す。

0025

具体的には、図2に示すように、反転装置133は、記録領域部131から取得されたデータ及びECCをECC装置132へ出力する複数の経路のうち予め定められた経路において、反転素子51を備える。

0026

反転素子51は、インバータとしての機能を有する素子である。反転素子51は、入力部511と出力部512とイネーブル端子513とを備え、イネーブル端子513へ入力されるイネーブル信号に従って、イネーブル信号が入力されるとインバータとして作動するよう構成されている。

0027

イネーブル信号とは、CPUの指示により異常注入モジュール14が反転素子51に対して入力する信号である。
すなわち、反転素子51は、イネーブル端子513にイネーブル信号が入力されている場合に、入力部511に入力された電圧論理レベル逆転させて出力部512から出力する周知のインバータとして作動する。反転素子51は、イネーブル端子513にイネーブル信号が出力されていない場合に、入力部511に入力された電圧の論理レベルをそのままの状態で出力部512から出力する。

0028

反転素子51における入力部511は、信号線53によって記録領域部131に接続され、出力部512は信号線54によってECC装置132に接続される。
反転素子51は、データを構成する複数のビットをビット毎に記録領域部131から出力する複数の信号線(以下、データ信号線)53、およびECCを構成する一又は複数のビットをビット毎に記録領域部131から出力する一又は複数の信号線(以下、ECC信号線)53のうちの、予め定められた信号線に対して設けられうる。

0029

以下の説明においては、同一の構成を区別する場合は信号線53aのように添え字を付して記載し、区別しない場合は添え字を省略して記載する。図2では、例えば、信号線53a−53cがデータ信号線に相当し、図2では、信号線53d−53eがデータ信号線に相当する。

0030

なお、データがM個のビットで構成され、ECCがN個のビットで構成されているものとすると、記録領域部131から取得されたデータ及びECCをECC装置132へ出力する複数の経路は、M本のデータ信号線53と、N本のECC信号線53とを備える。M、Nは自然数であり、MはNより大きい値に設定されている。

0031

本実施形態では、反転素子51は、M本のデータ信号線53及びN本のECC信号線53の全てに対して設けられている。ただし、これに限定されるものではなく、反転素子51は、M本のデータ信号線53のうち予め定められた少なくとも2本の信号線に設けられうる。また、反転素子51は、N本のECC信号線53のうち予め定められた一または複数の経路に設けられうる。

0032

異常注入モジュール14は、反転装置133が備える反転素子51のイネーブル端子513に対して、CPU11からの指示に従ってイネーブル信号を出力するように構成されている。

0033

具体的には、異常注入モジュール14は、図示しないが、反転素子51のそれぞれに対応するスイッチを備えている。該スイッチは切り替え信号に従ってオン又はオフされるよう構成されている。異常注入モジュール14では、該スイッチがオンされると、対応する反転素子51にイネーブル信号が出力されるよう構成されている。

0034

異常注入モジュール14は、CPU11からの指示に従って、どの反転素子51に対応するスイッチをオンするかを特定し、特定したスイッチをオンする切り替え信号を出力するよう構成されている。

0035

本実施形態では、異常注入モジュール14は、後述するようにCPU11が反転装置133を有効に設定する場合、CPU11からの指示に従って、データにおける最上位ビットを示すM番目のビット(以下、Mビット)と、M−1番目のビット(以下、(M−1)ビット)に対応する信号線53a、53bに接続する反転素子51a、51bにイネーブル信号を入力するよう構成されている。

0036

これにより、反転装置133が有効に設定されると、反転装置133では、記録領域部131から取得したデータを用いて、Mビット目及び(M−1)ビット目において誤りが生じた診断データが生成され、生成された診断データがECC装置132へ入力される。

0037

また本実施形態では、異常注入モジュール14は、CPU11が反転装置133を無効に設定する場合、CPU11からの指示に従って、全ての信号線53に対応する反転素子51にイネーブル信号を入力しないよう構成されている。これにより、反転装置133が無効に設定される場合、反転装置133では、診断データが生成されず、記録領域部131から取得したデータがそのままECC装置132へ入力される。

0038

この様に構成されたマイコン10では、CPU11が、ROM12に記録されたプログラムに基づいて、燃料噴射量の制御等といったECU5の有する機能を実現する処理や、後述するECC診断処理、通常診断処理といった、各種処理を実行する。

0039

[1−2.処理]
[ECC診断処理]
ECU5においてマイコン10が実行するECC診断処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。ECC診断処理は、ECC装置132が正常に機能しているか否かを診断する処理である。

0040

ECC診断処理は、予め定められた所定期間毎に実行されうる。また、ECC診断処理は、マイコン10が初期化される初期化処理、またはマイコン10がシャットダウンされるシャットダウン処理が開始されることや、マイコン10にてプログラムを実行する際にアイドル期間が生じたこと、等をきっかけとして実行されうる。

0041

CPU11は、はじめにS5では、反転装置133を無効に設定する。具体的には、CPU11は、異常注入モジュール14に対して、全ての反転素子51に対応するスイッチをオフさせる指示を出力する。これにより、全ての反転素子51に対してイネーブル信号が出力されなくなり、反転装置133は、記録領域部131から出力されたデータ及びECCをそのままECC装置132へ出力するよう作動する。

0042

CPU11は、続くS10では、予め定められたアドレス(以下、指定アドレス)のデータを初期化する。具体的には、CPU11は、記録領域部131の指定アドレスに0を書き込む。つまり、CPU11は、本ステップでは、後述するS20にて反転装置133が有効に設定されて該反転装置133がデータを記録領域部131から取得する前に、反転装置133が記録領域部131から取得しようとするデータの全てのビットを0に書き換えている。

0043

このとき、指定アドレスのデータ領域には0がデータとして記録され、ECC領域には該データに対応するECCが記録される。なお、指定アドレスは、本実施形態では、RAM13の記録領域部131に記録されているのではなく、本ECC診断処理を表すプログラムにて予め指定されている。

0044

CPU11は、続くS15では、診断状態フラグをセットする。また、CPU11は、診断結果フラグをセットする。
診断状態フラグは、本ECC診断処理が実行中であるか否かを示すフラグであり、セットされている場合に本ECC診断処理が実行中であること、つまり診断中であることを示す。診断結果フラグは、本ECC診断処理によるECC装置132の診断結果が正常であるか異常であるかを示すフラグであり、セットされている場合にECC装置132の診断結果が異常であることを示す。

0045

CPU11は、続くS20では、反転装置133を有効に設定し、ECC装置132に、診断データを読み出しデータとして入力する。読み出しデータとは、CPU11が記録領域部131から読み出すときのデータを示す。反転装置133を有効に設定するとは、反転装置133に記録領域部131からデータを取得させ、取得したデータにECC装置132にて訂正不可能な2ビット以上の誤りを生じさせるように、該データにおける2以上のビットを反転させたデータを表す診断データを反転装置133に生成させることを表す。

0046

本実施形態では、前述のように、CPU11は、異常注入モジュール14に対して、データにおけるMビットと(M−1)ビットに対応する信号線に接続する反転素子51にイネーブル信号を入力するよう指示を出力し、反転装置133に診断データを生成させる。

0047

なお、ここでいう診断データには、データ及び該データに対応するECCにおいて、ECCにおける一または複数のビットを反転させることにより、データにECC装置132にて訂正不可能な2ビット以上の誤りを生じさせたデータが含まれうる。また、ここでいう診断データには、データ及び該データに対応するECCにおいて、データにおける一または複数のビットと、ECCにおける一または複数のビットとを反転させることにより、データにECC装置132にて訂正不可能な2ビット以上の誤りを生じさせたデータが含まれうる。

0048

CPU11は、いずれの診断データを生成する場合においても、反転装置133を有効に設定する際は、反転させるビットに対応する信号線に接続された反転素子51に対してイネーブル信号を出力させるよう異常注入モジュール14に対して指示を出力するように構成されればよい。

0049

CPU11は、続くS25では、記録領域部131における指定アドレスのデータを読み出す。このとき、指定アドレスのデータ領域に記録されている元データは0であるが、本ステップの実行時には反転装置133が有効となっているので、この元データに2ビット以上の誤りを生じさせたデータを示す診断データが反転装置133にて生成され、該診断データが読み出しデータとしてECC装置132に入力される。

0050

そして、このとき、ECC装置132が正常に機能している場合にはCPU11へ異常検出情報が出力され、ECC装置132が正常に機能していない場合にはCPU11へ異常検出情報が出力されない。

0051

CPU11は、続くS30では、異常検出情報が出力されたか否かを判断する。CPU11は、異常検出情報が出力されなかった場合に処理をS35へ移行させ、異常検出情報が出力された場合に処理をS40へ移行させる。

0052

ここで、CPU11は、診断データがECC装置132に入力され、ECC装置132から異常検出情報が出力されなかった場合に移行するS35では、ECC装置132が異常であると判断する。そして、CPU11は、警告灯8に対して該警告灯8を点灯させる指示を出力し、ECC装置132が異常であることを警告灯8の点灯により車両の乗員に報知した後に、処理をS45へ移行させる。

0053

一方、CPU11は、診断データがECC装置132に入力され、ECC装置132から異常検出情報が出力された場合に移行するS35では、例外処理を実行する。つまり、CPU11は、本ECC診断処理では、ECC装置132に診断データが入力されているときに異常検出情報が出力された場合に、つまり該ECC装置132が正常に機能していると判断される場合に例外処理を実行する。

0054

例外処理は、詳細については後述するが、異常アドレス通知部134が正常に機能しているか否かを判断し、異常アドレス通知部134が正常に機能している場合にECC装置132が正常であると、最終的に判断する処理である。CPU11は、例外処理を実行した後に処理をS45へ移行させる。

0055

CPU11は、S45では、反転装置133を無効に設定する。具体的には、CPU11は、反転装置133における全ての信号線53に対応する反転素子51に対してイネーブル信号を入力しないよう、異常注入モジュール14に指示を出力する。CPU11は、反転装置133を無効に設定した後に処理をS50へ移行させる。

0056

CPU11は、S50では、診断状態フラグをリセットする。リセットされた診断状態フラグは、本ECC診断処理による診断終了を示す。CPU11は、診断状態フラグをリセットした後に本ECC診断処理を終了する。

0057

[例外処理]
次に、ECC診断処理のS45にて実行される例外処理について図4のフローチャートを用いて説明する。例外処理は、ECC装置132から異常検出情報が出力されている場合に実行される処理である。

0058

CPU11は、S110では、反転回路を無効に設定する。
CPU11は、続くS120では、診断状態フラグに基づいて、本ECC診断処理が実行中であるか否かを判断する。CPU11は、診断状態フラグがセットされている場合に本ECC診断処理による診断中であると判断して処理をS140へ移行させ、セットされていない場合に処理をS130へ移行させる。

0059

CPU11は、S130では、ECC装置132から異常検出情報が出力されており、且つ、診断状態フラグが診断終了を示すときに、テスト結果フラグをセットして処理をS180へ移行させる。テスト結果フラグは、RAM13の記録領域部131に異常が生じているか否かを示すフラグである。テスト結果フラグは、セットされている場合に異常が生じていることを示し、リセットされている場合に正常であることを示す。

0060

なお、ECC診断処理においてS40にて実行される本例外処理では、診断状態フラグは診断中を示すようセットされているため、本ステップに移行することはない。ただし、本例外処理は、後述する通常診断処理等においても共通に利用されうる処理である。後述する通常診断処理等においては、ECC装置132から異常検出情報が出力されており、且つ、診断状態フラグが診断終了を示すときに、本ステップが実行される。

0061

CPU11は、S140では、診断データがECC装置132に入力された後に、診断アドレスと異常アドレスとが一致しているか否かを判断する。診断アドレスとは、診断データを生成する際にデータが取得された記録領域部131のアドレスを示す。本実施形態では、指定アドレスが診断アドレスに相当する。異常アドレスは異常アドレス通知部134に記録されている。

0062

CPU11は、診断アドレスと異常アドレスとが一致していない場合に処理をS150へ移行させ、一致している場合に処理をS160へ移行させる。
CPU11は、診断データがECC装置132に入力されてECC装置132から異常検出情報が出力され、且つ、診断アドレスと異常アドレスとが一致していないと判断された場合に移行するS150では、ECC装置132が異常であると判断し、診断結果フラグを、異常を示すようセットする。CPU11は、診断結果フラグをセットした後に処理をS170へ移行させる。

0063

CPU11は、診断データがECC装置132に入力されてECC装置132から異常検出情報が出力され、且つ、診断アドレスと異常アドレスとが一致していると判断された場合に移行するS160では、ECC装置132が正常であると判断し、診断結果フラグをリセットする。診断結果フラグは、リセットされた場合にECC装置132の診断結果が正常であることを示す。

0064

また、CPU11は、診断状態フラグをリセットする。CPU11は、診断結果フラグをリセットし、診断状態フラグをリセットした後に処理をS170へ移行させる。
CPU11は、S170では、テスト結果フラグをリセットし、処理をS180へ移行させる。

0065

CPU11は、続くS180では、RAM13の記録領域部131が正常であるか否かを判断する。具体的には、CPU11は、テスト結果フラグがリセットされている場合に、RAM13の記録領域部131が正常であると判断する。CPU11は、RAM13の記録領域部131が正常である場合に本例外処理を終了し、異常である場合に処理をS190へ移行させる。

0066

CPU11は、S190では、フェールセーフ処理を実行する。フェールセーフ処理とは、RAM13の記録領域部131が異常であると判断された場合に実行されるよう予め設定された処理である。フェールセーフ処理には、例えば、ECU5による燃料噴射量の制御を中止させる処理や、定期的にマイコン10をリセットするためにマイコン10のリセットが行われたからの時間を計測するタイマを停止させる処理、といった処理が含まれうる。CPU11は、フェールセーフ処理を実行した後に、本例外処理を終了する。

0067

[通常診断処理]
なお、前述の例外処理は、ECC診断処理が実行されていないときに、RAM13の記録領域部131に異常が生じているか否かを判断する処理(以下、通常診断処理)にて用いられてもよい。次に、CPU11が実行する通常診断処理について図5のフローチャートを用いて説明する。通常診断処理は、マイコン10の電源が入力されている間、CPU11によって前述のECC診断処理が実行されていない場合に実行される処理であり、CPU11がRAM13の記録領域部131からデータを読み出す毎に実行される処理である。

0068

なお、通常診断処理の開始時は、診断状態フラグは診断終了を示すようリセットされている。
CPU11は、S210では、RAM13の記録領域部131からデータを読み出す。

0069

CPU11は、S220では、ECC装置132から異常検出情報が出力されたか否かを判断する。CPU11は、ECC装置132から異常検出情報が出力されていない場合、本RAM診断処理を終了し、ECC装置132から異常検出情報が出力されていない場合に処理をS230へ移行させる。

0070

CPU11は、S230では、例外処理を実行し、例外処理を終了した後に本通常診断処理を終了する。
つまり、本通常診断処理では、ECC診断処理が実行されていないため診断状態フラグは診断終了を示すようリセットされており、S220で異常検出情報が検出された場合には、S230で実行する例外処理におけるS120にて否定判断されS130へ移行する。そして、CPU11は例外処理におけるS130にてテスト結果フラグを、異常を示すようセットし、本通常診断処理を終了する。

0071

CPU11は、このように通常診断処理を実行することにより、RAM13の記録領域部131に異常が生じているか否かを判断してもよい。なお、CPU11は、本通常診断処理のテスト結果フラグに基づいて、各種制御を行う処理を実行するよう構成されてもよい。

0072

[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)反転装置133は、RAM13の記録領域部131からデータを取得し、該データにおける2以上のビットを反転させたデータを表す診断データを生成する。CPU11は、S20では、RAM13の記録領域部131からデータを読み出す際に記録領域部131に書き込まれたときのデータを示す書き込みデータと記録領域部131から読み出すときのデータを示す読み出しデータとの間に2ビット以上の誤りがある場合に読み出しデータに異常がある旨を表す異常検出情報を出力するECC装置132に、診断データを読み出しデータとして入力する。

0073

CPU11は、S260では、診断データがECC装置132に入力され、ECC装置132から異常検出情報が出力された場合に、ECC装置132が正常であると判断する。

0074

これによれば、RAM13の記録領域部131から読み出したデータに意図的に誤りを生じさせた診断データをECC装置132に入力してECC装置132が誤りを検出した場合に該ECC装置132が正常であると判断する構成を備える。このため、従来技術のように意図的に誤りを生じさせたデータをRAM13の記録領域部131に予め記録させておく必要が無くなり、RAM13の記録領域部131を有効に利用し、且つECC装置132が正常であるか否かを判断することができる。

0075

(1b)ECU5では、CPU11は、S35において、診断データがECC装置132に入力され、ECC装置132から異常検出情報が出力されなかった場合に、ECC装置132が異常であると判断してもよい。

0076

これによれば、ECC装置132の異常を検出することができる。
(1c)ECU5では、CPU11は、S35において、ECC装置132が異常であると判断された場合に、ECC装置132が異常であることを警告灯8により報知させてもよい。

0077

これによれば、ECC装置132が異常であることを、運転者を含む車両の乗員等に知らせることができる。
(1d)ECC装置132は、書き込みデータと読み出しデータとの間に2ビット以上の誤りがある場合に、記録領域部131における読み出しデータを読み出したアドレスを異常アドレスとして出力してもよい。

0078

ECU5において、CPU11は、S140では、診断データがECC装置132に入力された後に、診断データを生成する際にデータが取得されたメモリのアドレスを示す診断アドレスと異常アドレスとが一致しているか否かを判断してもよい。

0079

CPU11は、S160では、診断データがECC装置132に入力されてECC装置132から異常検出情報が出力され、且つ、診断アドレスと異常アドレスとが一致している場合に、ECC装置132が正常であると判断してもよい。

0080

これによれば、診断アドレスと異常アドレスとが一致する場合にECC装置132が正常であると判断する構成を備えるので、ECC装置132における異常アドレスを出力する機能が正常であることを確認した上でECC装置132が正常であると判断することができる。

0081

(1e)CPU11は、S10では、反転装置133がデータを記録領域部131から取得する前に、反転装置133が記録領域部131から取得しようとするデータの全てのビットを0に書き換えてもよい。

0082

これによれば、記録領域部131に記録されているデータを初期化してから該記録領域部131のデータを用いて診断データを生成するので、診断データを生成する対象となる記録領域部131が揮発していることにより判断結果を誤ることを抑制することができる。

0083

[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。

0084

第2実施形態では、マイコン20が備えるRAM23において、RAM13の記録領域部131が2つの領域に区切られている点で、第1実施形態と相違する。
具体的には、図6に示すように、RAM23では、RAM13における記録領域部131が、予め定められた大きさの領域を示す第1記録領域部131aと、第1領域を除く領域を示す第2記録領域部131bとに分けられている。

0085

マイコン20は、ECC装置132と反転装置133と同様に構成された第1ECC装置132a、第2ECC装置132bと、第1反転装置133a、第1反転装置133aとを、第1記録領域部131a及び第2記録領域部131bのそれぞれに対応して備えている。第1ECC装置132a、及び第1反転装置133aが第1記録領域部131aに対応する装置であり、第2ECC装置132b、及び第2反転装置133bが第2記録領域部131bに対応する装置である。

0086

また、反転装置133aは第1ECC装置132aに診断データを読み出しデータとして入力可能に構成されている。また、反転装置133bは、第2ECC装置132bに診断データを読み出しデータとして入力可能に構成されている。

0087

本実施形態では特に、CPU11は、第1ECC装置132a及び第2ECC装置132bのうちの予め定められた一方のECC装置132(以下、指定ECC装置)に診断データを入力可能に、他方のECC装置132に診断データを入力しないように構成されている。

0088

具体的には、CPU11は、例えば、第1ECC装置132aを指定ECC装置として設定する場合、第2ECC装置132bにおける反転装置133bに対してはイネーブル信号を出力させないように異常注入モジュール14に対して指示を出力するよう構成されうる。

0089

また、CPU11は、第2ECC装置132bを指定ECC装置として設定する場合、第1ECC装置132aにおける反転装置133aに対してはイネーブル信号を出力させないように異常注入モジュール14に対して指示を出力するよう構成されうる。

0090

CPU11は、図3に示すECC診断処理においては、指定ECC装置におけるアドレスを「指定アドレス」として、処理を実行するよう構成されうる。つまり、本実施形態では、ECC診断処理を表すプログラムにて、指定ECC装置における記録領域部のアドレスが「指定アドレス」として予め指定されていてもよい。

0091

これにより、CPU11が、例えば第1ECC装置132aを指定ECC装置として設定する場合は、第1記録領域部131a、第1ECC装置132a、第1反転装置133aが上記実施形態における記録領域部131、ECC装置132、反転装置133と同様に作動する。つまり、第1記録領域部131aに対応する第1ECC装置132aについて異常であるか否かが診断される。

0092

また、第2記録領域部131bは診断データが読み出しデータとして入力されないよう構成されるので、CPU11の演算結果等を示すデータを一時的に記録するために、例えばスタック領域としても、第2記録領域部131bを利用することができる。

0093

同様に、CPU11が、例えば第2ECC装置132bを指定ECC装置として設定する場合は、第2記録領域部131bに対応する第2ECC装置132bについて異常であるか否かが診断される。

0094

また、第1記録領域部131aは診断データが読み出しデータとして入力されないよう構成されるので、CPU11の演算結果等を示すデータを一時的に記録するために、例えばスタック領域としても、第1記録領域部131aを利用することができる。

0095

[2−2.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)−(1e)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。

0096

(2a)RAM13における記録領域部131は、予め定められた大きさの領域を示す第1記録領域部131aと、第1領域を除く領域を示す第2記録領域部131bとに分けられていてもよい。

0097

ECU5は、ECC装置132と反転装置133とを第1記録領域部131a及び第2記録領域部131bのそれぞれに対応して備えていてもよい。反転装置133は、第1記録領域部131aに対応するECC装置132を示す第1ECC装置132a及び第2記録領域部131bに対応するECC装置132を示す第2ECC装置132bに診断データを読み出しデータとして入力可能に構成されている。CPU11は、第1ECC装置132a及び第2ECC装置132bのうちの予め定められた一方のECC装置132に診断データを入力し、他方のECC装置132に診断データを入力しないように構成されている。

0098

このため、例えばCPU11は、汎用レジスタの値を、第1記録領域部131a及び第2記録領域部131bのうちのいずれかの領域であって、第1ECC装置132a及び第2ECC装置132bのうち指定ECC装置でないECC装置132に対応する領域、に退避させることが可能となる。

0099

ここで、RAM13が第1記録領域部131aのみを有し、反転装置133が第1記録領域部131aに対応する第1ECC装置132aに診断データを読み出しデータとして入力すると仮定する。そして、例えば図7におけるS510及び図8におけるS520に示すように、前述のECC診断処理におけるS40にて実行される例外処理の前においてCPU11の汎用レジスタの値をスタック領域に退避させる例外前処理を行い、且つ、例外処理の後にスタック領域に退避させた値を汎用レジスタの値として復帰させる例外後処理を行うものとする。

0100

この場合、第1反転装置133aが有効に設定されていると、第1記録領域部131aのスタック領域に退避時に書き込まれた値を読み出すときに反転装置133によって誤りを生じさせた値がECC装置132に入力されてしまうという問題が生じうる。

0101

本実施形態では、前述のように、CPU11は、第1ECC装置132a及び第2ECC装置132bのうちの予め定められた一方のECC装置132に診断データを入力し、他方のECC装置132に診断データを入力しないように構成されている。これによれば、RAM13における第1記録領域部131a及び第2記録領域部131bのうち、一方の領域については、対応するECC装置132の診断を行うことができる。且つ、他方の領域については、汎用レジスタの値等を記録させることが可能な通常の記録領域として利用することができる。

0102

[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。

0103

(3a)上記実施形態では、CPU11は、S10にて、RAM13における記録領域部131の指定アドレスを初期化した後に、該指定アドレスのデータを用いて診断データを生成していたが、これに限定されるものではない。

0104

例えば、指定アドレスのデータを初期化する前に、該指定アドレスのデータを読み出し、一時的に保持してから、該指定アドレスの初期化を実行してもよい。このような場合にCPU11が実行するECC判断処理図9に示すフローチャートを用いて説明する。図9に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートに、指定アドレスのデータの退避と、指定アドレスのデータの書き戻しを追加したものである。なお、以下の説明では、図3における処理と同様の処理については、説明を一部簡略化している。

0105

CPU11は、S310では、S10と同様に、診断状態フラグ及び診断結果フラグを設定する。
CPU11は、続くS315では、図3に示すS10に代えて、指定アドレスのデータを読み出し、コア内の汎用レジスタ、または、RAM13内のスタックに一時的に記録する。このとき、指定アドレスのデータに異常が生じていると、ECC装置132が正常である場合には異常検出情報が出力される。

0106

CPU11は、続くS320では、異常検出情報が出力されたか否かを判断する。CPU11は、異常検出情報が出力された場合に処理をS325へ移行させ、異常検出情報が出力されていない場合に処理をS330へ移行させる。

0107

S325では、CPU11は例外処理を実行する。本実施形態では、例外処理では、S140にて異常アドレスと診断アドレスが一致しているかに基づいて、ECC装置132が正常であるか否かが判断される。つまり、S320にて異常検出情報が出力された要因が、ECC装置132が異常であることによるものであるか、記録領域部131におけるデータの揮発等による異常であるかを、例外処理のS140にて判断する。

0108

CPU11は、例外処理のS140では、異常アドレスと診断アドレスとが一致していない場合は、S320にて異常検出情報が出力された要因がECC装置132の異常によるものであると判断し、S150にて診断結果フラグを、異常を示すようセットする。

0109

また、CPU11は、例外処理のS140では、異常アドレスと診断アドレスとが一致している場合は、S320にて異常検出情報が出力された要因がECC装置132の異常によるものではないと判断し、S160にて診断結果フラグを、正常を示すようリセットする。

0110

CPU11は、続くS330では、診断結果フラグが、ECC装置132が正常であることを示しているか否かを判断する。CPU11は、診断結果フラグが、ECC装置132が正常であることを示している場合に、処理をS390へ移行させる。また、CPU11は、診断結果フラグが、ECC装置132が異常であることを示している場合に、処理をS340へ移行させる。

0111

CPU11は、続くS340−S380では、図3に示すS5−45と同様の処理を実行する。ただし、S340−S380では、図3におけるS15に相当する処理が削除され、図3におけるS45を実行する前に指定アドレスのデータを書き戻す処理であるS375が追加されている。

0112

CPU11は、S390では、診断状態フラグを、診断終了を示すようリセットし、本診断処理を終了する。
マイコン10は、上記実施形態では揮発性のRAMを備えていたが、これに限定されるものではなく、不揮発性のRAMも備えるよう構成されうる。このとき、揮発性のRAMは、不揮発性のRAMのデータを保持するバックアップRAMとして利用されることが有りうる。このような場合、バックアップRAMとして利用される揮発性のRAMは、定期的に初期化されうる。

0113

仮に、上記実施形態のRAM13が前述のようなバックアップRAMとして利用される場合、ECC診断処理を実行するために指定アドレスのデータが初期化されることは好ましいことではない。

0114

本変形例によれば、このように指定アドレスのデータが初期化されることは好ましくない場合には、指定アドレスのデータを一時的に退避させた上でECC診断処理を実行することができる。

0115

(3b)上記通常診断処理において、S210にてRAM13の記録領域部131からデータを読み出した際、S230にて実行する例外処理において、該データを読み出したアドレス(以下、読み出しアドレス)に対応する記録領域部131に異常が生じていると判断された場合は、CPU11は次のように処理を実行してもよい。つまり、CPU11は、S130にてテスト結果フラグが異常を示すようセットされた場合は、これ以降に通常診断処理を実行する際は、該異常が生じていると判断された読み出しアドレス以外のアドレスに対してS210にてデータを読み出すよう構成されてもよい。これによれば、異常が生じていると判断された読み出しアドレスについて例外処理が繰り返されることが抑制さえる。

0116

(3c)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。

0117

(3d)上述したECU5、マイコン10、マイコン20、CPU11、CPU11を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。

0118

[4.実施形態と特許請求の範囲との対応]
記録領域部131、第1記録領域部131a、第2記録領域部131bがメモリに相当し、ECC装置132、第1ECC装置132a、第2ECC装置132bが異常検出回路に相当し、反転装置133、第1反転装置133a、第2反転装置133bがデータ生成部に相当する。また、警告灯8が報知装置に相当し、第1記録領域部131aが第1領域に相当し、第2記録領域部131bが第2領域に相当する。

0119

また、CPU11が、データ入力部、正常判断部、異常判断部、報知指示部、一致判断部、初期化部に相当する。また、S20がデータ入力部としての処理に相当し、S260が正常判断部としての処理に相当し、S260が正常判断部としての処理に相当し、S35が異常判断部としての処理に相当し、S35が報知指示部としての処理に相当し、S240が一致判断部としての処理に相当し、S10が初期化部としての処理に相当する。

0120

5 ECU、11 CPU、131 記録領域部、132ECC装置、133反転装置。

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