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技術 画像形成装置

出願人 株式会社リコー
発明者 大杉竜也
出願日 2016年10月31日 (4年0ヶ月経過) 出願番号 2016-213391
公開日 2018年3月15日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-041057
状態 特許登録済
技術分野 電子写真における帯電・転写・分離 電子写真における制御・管理・保安
主要キーワード 輪郭外周 発熱器 伸縮度 円筒ローラ 反り方向 検知履歴 制御構成要素 標準環境
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月15日)のものです。
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図面 (20)

課題

中継搬送ユニットから定着ユニット転写紙を搬送する際にジャムが発生したときに、中継搬送ユニットの搬送部ベルト出口高さを適切な高さに調整可能にする。

解決手段

高さ変更手段90と、搬送部ベルト22の出口22xから出た転写紙P等の転写材の先端が第一の面(転写材の裏面)の側に反ることを検知する転写紙検知センサ75と、転写ユニットと定着ユニットとの間でジャムが発生した場合、転写紙検知センサ75からの検知結果に基づいて、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知された場合には、前記出口の高さを、転写材の第一の面から第二の面(転写材のおもて面)へと向かう方向へと変位させ、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知されない場合には、前記出口の高さを、転写材の第二の面から第一の面へと向かう方向へ変位するように、高さ変更手段90を制御する制御部50と、を備える。

概要

背景

電子写真方式画像形成装置において、像担持体上のトナー像転写紙等の転写材記録媒体上に転写し、定着部である定着ユニットに搬送する際、搬送部材として搬送ベルトを有して構成された中継搬送ユニットを用いる方法が知られている。

このような画像形成装置において、一般に中継搬送ユニットから定着ユニットに転写材を搬送する際、転写チリ紙しわなどの異常画像やジャムが発生しないよう、中継搬送ユニットの出口高さや定着ユニットの入口の高さを調整する技術が既に知られている。この種の技術としては、例えば特許文献1や2が挙げられる。

しかしながら、今までの中継搬送ユニットの出口高さや定着ユニットの入口の高さを調整する方法では、異常画像やジャムが発生した際に、どのように調整すればそれらが改善できるかが容易には分からないといった問題があった。例えば、転写材挙動が中継搬送ユニットから定着ユニットに搬送する間で乱れ、ジャムが発生したとしても、それを防ぐために中継搬送ユニットの搬送ベルト(搬送部材)の出口高さ(出口位置)を下げればよいのか上げればよいのかが容易に分からなかった。

概要

中継搬送ユニットから定着ユニットへ転写紙を搬送する際にジャムが発生したときに、中継搬送ユニットの搬送部ベルトの出口高さを適切な高さに調整可能にする。高さ変更手段90と、搬送部ベルト22の出口22xから出た転写紙P等の転写材の先端が第一の面(転写材の裏面)の側に反ることを検知する転写紙検知センサ75と、転写ユニットと定着ユニットとの間でジャムが発生した場合、転写紙検知センサ75からの検知結果に基づいて、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知された場合には、前記出口の高さを、転写材の第一の面から第二の面(転写材のおもて面)へと向かう方向へと変位させ、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知されない場合には、前記出口の高さを、転写材の第二の面から第一の面へと向かう方向へ変位するように、高さ変更手段90を制御する制御部50と、を備える。

目的

本発明は、中継搬送ユニットから定着ユニットへ転写材を搬送する際に、転写材挙動の乱れによってジャムが発生したときに、中継搬送ユニットの搬送部材の出口位置をどのようにすれば改善できるかを示し、適切な高さに調整可能にすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

像担持体上のトナー像転写材転写する転写ユニットと、転写材上のトナー像を定着する定着ユニットと、前記転写ユニットと前記定着ユニットとの間で転写材を搬送する搬送部材を有する中継搬送ユニットと、前記搬送部材における転写材搬送方向下流端出口の位置を変更する位置変更手段と、前記搬送部材の前記出口から出た転写材の先端が第一の面の側に反ることを検知する転写材検知手段と、前記転写ユニットと前記定着ユニットとの間でジャムが発生した場合であって、前記転写材検知手段からの検知結果に基づいて、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知された場合は前記出口の位置を転写材の第一の面から第二の面へと向かう方向へ動かし、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知されない場合は前記出口の位置を転写材の第二の面から第一の面へと向かう方向へ動かすように、前記位置変更手段を制御する制御手段と、を備える画像形成装置

請求項2

請求項1記載の画像形成装置において、前記転写材検知手段は、前記搬送部材の前記出口から出た転写材の先端の第一の面の側への反り量を段階的に検知可能に反り方向に沿って複数配置され、前記制御手段は、前記複数の転写材検知手段からの検知結果に基づいて、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知された場合は前記出口の位置を転写材の第一の面から第二の面へと向かう方向へ前記反り量に応じて動かすように、前記位置変更手段を制御することを特徴とする画像形成装置。

請求項3

請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記定着ユニットにおける前記転写材搬送方向の上流側及び下流側に、前記ジャムを検知する少なくとも1つのジャム検知手段を備えることを特徴とする画像形成装置。

請求項4

請求項1〜3の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記中継搬送ユニットと前記定着ユニットとの間で発生した転写材のジャムの検知履歴を記憶する第1の記憶手段を備えることを特徴とする画像形成装置。

請求項5

請求項1〜4の何れか1つに記載の画像形成装置において、転写材の情報を取得する転写材情報取得手段と、変更された前記出口の位置に対応して、前記転写材情報取得手段によって取得された前記転写材の情報を記憶する第2の記憶手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。

請求項6

請求項1〜4の何れか1つに記載の画像形成装置において、転写材の情報を取得する転写材情報取得手段と、使用環境湿度の情報を取得する環境湿度情報取得手段と、変更された前記出口の位置に対応して、前記転写材情報取得手段によって取得された前記転写材の情報と、前記環境湿度情報取得手段によって取得された前記使用環境湿度の情報とを記憶する第3の記憶手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。

請求項7

請求項1〜6の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記搬送部材によって搬送される転写材を前記定着ユニットの定着ニップに案内する案内部材を備え、前記中継搬送ユニットは、画像形成装置本体に対して交換可能に構成されており、前記転写材検知手段又は前記複数の転写材検知手段は、前記案内部材に設置されることを特徴とする画像形成装置。

請求項8

請求項1〜6の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記搬送部材によって搬送される転写材を前記定着ユニットの定着ニップに案内する案内部材を備え、前記案内部材は、画像形成装置本体に対して交換可能に構成されており、前記転写材検知手段又は前記複数の転写材検知手段は、前記中継搬送ユニットに設置されることを特徴とする画像形成装置。

請求項9

請求項1〜6の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記搬送部材によって搬送される転写材を前記定着ユニットの定着ニップに案内する案内部材を備え、前記案内部材と前記中継搬送ユニットとは、画像形成装置本体に対してそれぞれ交換可能に構成されており、前記転写材検知手段又は前記複数の転写材検知手段は、前記案内部材と前記中継搬送ユニットとのうちの交換サイクルの長い方に設置されることを特徴とする画像形成装置。

請求項10

請求項1〜9の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記中継搬送ユニットは、前記転写材搬送方向における前記転写ユニットの側の端部、又は該端部の近傍を支点として揺動可能に構成され、且つ、前記位置変更手段は、前記中継搬送ユニットを揺動させるのに伴って前記出口の位置を変更するものであることを特徴とする画像形成装置。

請求項11

請求項1〜9の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記中継搬送ユニットは、前記搬送部材の前記出口と該搬送部材における前記転写材搬送方向の上流端の入口とがほぼ平行となるように、該中継搬送ユニットの全体が上下方向に変位可能に構成され、且つ、前記位置変更手段は、前記中継搬送ユニットを前記上下方向に変位させるのに伴って前記出口の位置を変更するものであることを特徴とする画像形成装置。

請求項12

請求項1〜11の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記搬送部材は、搬送ベルトであることを特徴とする画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、画像形成装置に関する。

背景技術

0002

電子写真方式の画像形成装置において、像担持体上のトナー像転写紙等の転写材記録媒体上に転写し、定着部である定着ユニットに搬送する際、搬送部材として搬送ベルトを有して構成された中継搬送ユニットを用いる方法が知られている。

0003

このような画像形成装置において、一般に中継搬送ユニットから定着ユニットに転写材を搬送する際、転写チリ紙しわなどの異常画像やジャムが発生しないよう、中継搬送ユニットの出口高さや定着ユニットの入口の高さを調整する技術が既に知られている。この種の技術としては、例えば特許文献1や2が挙げられる。

0004

しかしながら、今までの中継搬送ユニットの出口高さや定着ユニットの入口の高さを調整する方法では、異常画像やジャムが発生した際に、どのように調整すればそれらが改善できるかが容易には分からないといった問題があった。例えば、転写材挙動が中継搬送ユニットから定着ユニットに搬送する間で乱れ、ジャムが発生したとしても、それを防ぐために中継搬送ユニットの搬送ベルト(搬送部材)の出口高さ(出口位置)を下げればよいのか上げればよいのかが容易に分からなかった。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、中継搬送ユニットから定着ユニットへ転写材を搬送する際に、転写材挙動の乱れによってジャムが発生したときに、中継搬送ユニットの搬送部材の出口位置をどのようにすれば改善できるかを示し、適切な高さに調整可能にすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するために、本発明は、像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写ユニットと、転写材上のトナー像を定着する定着ユニットと、前記転写ユニットと前記定着ユニットとの間で転写材を搬送する搬送部材を有する中継搬送ユニットと、前記搬送部材における転写材搬送方向下流端の出口の位置を変更する位置変更手段と、前記搬送部材の前記出口から出た転写材の先端が第一の面の側に反ることを検知する転写材検知手段と、前記転写ユニットと前記定着ユニットとの間でジャムが発生した場合であって、前記転写材検知手段からの検知結果に基づいて、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知された場合は前記出口の位置を転写材の第一の面から第二の面へと向かう方向へ動かし、転写材の先端が第一の面の側に反ることが検知されない場合は前記出口の位置を転写材の第二の面から第一の面へと向かう方向へ動かすように、前記位置変更手段を制御する制御手段と、を備える画像形成装置である。

発明の効果

0007

本発明によれば、中継搬送ユニットから定着ユニットへ転写材を搬送する際に、転写材挙動の乱れによってジャムが発生したときに、搬送部材の出口位置をどのようにすれば改善できるかが容易に分かり、それに合せて出口位置を適切な位置に調整することができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の実施形態1に係る画像形成装置全体の概略的な断面図である。
実施形態1の中継搬送ユニット、高さ変更手段及び定着ユニットの細部構成とともに、転写紙先端部の挙動・姿勢状態を説明する要部の断面図である。
実施形態1の中継搬送ユニット、高さ変更手段及び定着ユニットを紙面手前上方から見た斜視図である。
実施形態1の高さ変更手段に用いられているカムの形状を示す正面図である。
実施形態1の中継搬送ユニットの搬送ベルトの出口の高さ調整を説明する要部の断面図である。
実施形態1の制御構成を示す制御ブロック図である。
実施形態1の制御動作を示すフローチャートである。
変形例1の中継搬送ユニット及び高さ変更手段等を模式的に示す要部の断面図である。
変形例2の中継搬送ユニット及び定着ユニットを紙面手前上方から見た斜視図である。
実施形態2の中継搬送ユニット、高さ変更手段及び定着ユニットの細部構成とともに、転写紙先端部の挙動・姿勢状態を説明する要部の断面図である。
実施形態2の高さ変更手段に用いられているカムの形状を示す正面図である。
実施形態2の中継搬送ユニットの搬送ベルトの出口の高さ調整を説明する要部の断面図である。
実施形態2の制御構成を示す制御ブロック図である。
実施形態2の制御動作を示すフローチャートである。
実施形態3の中継搬送ユニットの搬送ベルトの出口の高さ調整を説明する要部の断面図である。
実施形態3の制御構成を示す制御ブロック図である。
実施形態3の制御動作を示すフローチャートである。
実施形態4の中継搬送ユニットの搬送ベルトの出口の高さ調整を説明する要部の断面図である。
実施形態4の制御構成を示す制御ブロック図である。
実施形態4の制御動作を示すフローチャートである。

実施例

0009

以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施形態を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能及び形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図及び説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は、適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、実施形態等のそれと区別するものとする。
尚、本明細書で用いる用語の「配設」とは配置して設けること又は位置を決めて設けることを、「係合」とは係わり合うことを、「係止」とは係わり合って止まることを、「当接」とは突き当たる状態に接することを、それぞれ意味する。

0010

(実施形態1)
図1を用いて、本発明の実施形態1に係る画像形成装置の基本的な構成及び動作を説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置全体の概略的な断面図である。
同図に示すように、画像形成装置100は、転写ユニット2、給紙装置1、画像形成部4、光走査装置5、転写搬送装置6、定着ユニット7、ベルトクリーニング装置8、レジストローラ対12、制御部50等を備え、電子写真方式で画像形成を行うプリンタである。
転写ユニット2は、転写材の一例としての転写紙Pにトナー像を転写するための中間転写体たる中間転写ベルト3等を有する。給紙装置1は、中間転写ベルト3に向けて転写紙Pを供給する構成を備えている。画像形成部4は、後述する各色のトナー像を中間転写ベルト3上に形成する構成を備えている。

0011

光走査装置5は、画像形成部4に有する像担持体としての感光体40を光走査する構成を備えている。転写搬送装置6は、中間転写ベルト3上のトナー像を2次転写ニップN2に当接する転写紙Pに2次転写しながら搬送するための構成を備えている。定着ユニット7は、熱と圧力とを利用して転写紙P上のトナー像を定着させる構成を備えている。ベルトクリーニング装置8は、2次転写ニップN2で転写紙Pに転写されずに中間転写ベルト3上に残留したトナーを除去する構成を備えている。レジストローラ対12は、2次転写ニップN2に向けてタイミングをとって転写紙Pを送り出す構成を備えている。

0012

画像形成部4は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を作像するための作像ユニット4Y,4M,4C,4Kを有している。これらの作像ユニット4Y,4M,4C,4Kは、使用するトナーの色が異なる点の他は、ほぼ同様の構成になっている。以下、Kトナー像を作像する作像ユニット4Kについて説明を行うが、他色用の作像ユニット4Y,4M,4Cも同様の構成になっている。

0013

作像ユニット4Kは、図中矢印A方向に回転する潜像担持体ないしは像担持体たる感光体40、感光体40を一様に負極性帯電させる帯電装置41、感光体40を除電する除電装置などを有している。また、作像ユニット4Kは、光走査装置5によって感光体40に書き込まれた静電潜像現像してトナー像を得る現像装置42も有している。更に、作像ユニット4Kは、中間転写ベルト3と感光体40との当接による1次転写ニップN1を通過した後の感光体40に付着している転写残トナークリーニングするクリーニング装置43も有している。

0014

光走査装置5は、画像形成部4の上方に配置されており、画像情報に応じて変調したレーザー光を感光体40に向けて照射することで、感光体40の表面に静電潜像を書き込む。
感光体40は、除電装置による除電で表面電位初期化された後、帯電装置41によって負極性に一様に帯電される。一様に帯電した感光体40の表面は、光走査装置5によって光走査されて静電潜像を担持する。

0015

現像装置42は、感光体40の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させることで静電潜像を現像してKトナー像を得る。感光体40の回転に伴って現像装置42との対向位置を通過したKトナー像は、感光体40と中間転写ベルト3との当接による1次転写ニップN1に進入する。そして、1次転写ニップN1には、感光体40との間に中間転写ベルト3を挟み込んでいる1次転写ローラ18にプラス極性の1次転写バイアス印加されていることで、転写電界が形成されている。この転写電界とニップ圧の作用により、感光体40上のKトナー像が中間転写ベルト3のおもて面に1次転写される。

0016

クリーニング装置43は、1次転写ニップN1を通過した後の感光体40の表面に付着している転写残トナーを感光体40の表面から除去する。
中間転写ベルト3は、そのループ内側に配設された駆動ローラ31、テンションローラ32、支持ローラ34及び斥力ローラ35によって張架された状態で、図中矢印B方向に無端移動する無端状のベルトである。尚、駆動ローラ31、テンションローラ32、支持ローラ34及び斥力ローラ35のそれぞれは、アルミニウム製の円筒状の芯と、円筒外周に形成されたシリコーンゴム層とを有している。

0017

中間転写ベルト3は、駆動ローラ31が駆動源によって回転駆動されるのに伴って図中矢印B方向に無端移動する。中間転写ベルト3の構造は、多層構造単層構造の何れでも構わないが、実施形態1では表面層ベース層とを有する多層構造を採用している。中間転写ベルト3が多層構造の場合、ベース層を例えば伸びの少ないフッ素樹脂PVDFシートポリイミド系樹脂で構成し、2次転写ニップN2において転写紙Pと当接する側の面に、表面層としてフッ素系樹脂等の平滑性のよいコート層を設けることが好ましい。また、単層構造の場合、PVDF、PC、ポリイミド等の材質を用いるのが好ましい。

0018

給紙装置1は、給紙トレイ上に収納して保持された転写紙Pを、レジストローラ対12に向けて搬送する給紙ローラ11を有している。尚、給紙装置1はこれに限らず、例えば特許文献2の図1に示されているような複数の給紙カセットを備え、これら給紙カセットに収納された転写紙サイズ及び転写紙の種類である転写紙の銘柄を操作部で選択的に指示して給送できるものであってもよい。また、給送手段としての給紙ローラ11に限らず、給紙ローラと分離ローラを有するものであってもよい。
レジストローラ対12は、給紙装置1から供給された転写紙Pをローラ間に挟み込むと駆動を一旦停止した後、2次転写ニップN2内で中間転写ベルト3上のトナー像と同期させるタイミングで駆動を再開して転写紙Pを送り出す。

0019

転写搬送装置6は、無端状の2次転写ベルト60、2次転写ベルト60のループ内側でベルトを張架する2次転写ローラ62及び分離ローラ61、2次転写ベルト60の寄りを戻すように修正するための寄り修正手段などを有している。2次転写ベルト60の材質などのその他の構成は、中間転写ベルト3と同様である。
2次転写ベルト60のループ内側に配設された2次転写ローラ62は、中間転写ベルト3のループ内側に配設された斥力ローラ35との間に、それら2つのベルトを挟み込みながら回転駆動することで2次転写ベルト60を図中矢印C方向に無端移動させる。前述の挟み込みによって2つのベルトが当接している領域が2次転写ニップN2である。
尚、転写搬送装置6は、本発明の必須の構成ではなく、無くてもよい。

0020

分離ローラ61は、円筒状のローラからなり、2次転写ベルト60の移動に連れ回るようになっている。分離ローラ61は、2次転写ベルト60の進行方向を自らの曲率によって急激に変化させることで、2次転写ベルト60のおもて面に保持される転写紙Pを2次転写ベルト60から分離する。分離された転写紙Pは、定着ユニット7へ向けて移送される。

0021

定着ユニット7は、転写紙Pを加熱するために内部にヒータなどの熱源を備えた加熱ローラ71と、加熱ローラ71と当接して定着ニップNを形成する加圧ローラ72とを有している。加熱ローラ71は、アルミニウム製の円筒ローラと、円筒外周に形成されたシリコーンゴム層と、円筒内部に配設された熱源・発熱器としてのハロゲンヒータとを有している。加圧ローラ72の構成は、上記した駆動ローラ31、テンションローラ32、支持ローラ34及び斥力ローラ35などのローラと同様であるため説明を省略する。

0022

ベルトクリーニング装置8は、2次転写ニップN2を通過した後の中間転写ベルト3上に付着している転写残トナーを除去する。ベルトクリーニング装置8には、ウレタン等で構成されたブレード形状クリーニングブレード37が配設されており、クリーニングブレード37は、中間転写ベルト3に付着した転写残トナーを掻き取るものである。ベルトクリーニング装置8のクリーニング部材として、クリーニングブレード37に代えて、例えば導電性ファーブラシを用いて、転写残トナーを静電クリーニング方式で除去するようにしてもよい。

0023

上記した以外の構成を補足しながら画像形成装置100の動作を説明する。画像形成装置100の動作は、装置本体99内に配設された制御部50の制御の下に行われる。
画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピュータスキャナなどの端末から画像情報が与えられると、光走査装置5がその画像情報に基づいてY,M,C,K用の感光体40を光走査して静電潜像を形成する。それらの静電潜像は、現像装置42によって現像されてY,M,C,Kトナー像になった後、1次転写ニップN1で中間転写ベルト3のおもて面に重ね合わせて1次転写される。尚、モノクロモードの場合には、中間転写ベルト3がY,M,C用の感光体40から離間するようにベルトの張架姿勢が変更された状態で、K用の作像ユニット4Kだけが駆動して、中間転写ベルト3のおもて面にKトナー像だけが形成される。

0024

中間転写ベルト3のおもて面にトナー像が形成されるのと並行して、給紙トレイに格納された転写紙Pが給紙ローラ11の回転によって、給紙経路10の下流側に配設されている搬送ローラなどを経由して搬送されてレジストローラ対12まで搬送される。レジストローラ対12は、転写紙Pを中間転写ベルト3上のトナー像に同期させる適切なタイミングで2次転写ニップN2に向けて送り出す。
2次転写ニップN2には、斥力ローラ35に印加される2次転写バイアスによって2次転写電界が形成されている。中間転写ベルト3上のトナー像は、2次転写電界やニップ圧の作用により、2次転写ニップN2内に送り込まれた転写紙P上に2次転写される。2次転写ニップN2を通過した転写紙Pは、分離ローラ61によって2次転写ベルト60から剥離されると、分離ローラ61の転写材搬送方向Xの下流隣に設けられた後述する中継搬送ユニット9へと搬送される。更に、中継搬送ユニット9の搬送によって、転写紙Pは案内部材としての定着入口ガイド板73に沿って定着ユニット7の定着ニップNに向けて搬送される。
尚、実施形態1の特徴部分である中継搬送ユニット9及び定着ユニット7周りの細部構成及び動作は、図2図3等を用いて後で詳述する。

0025

定着ユニット7内に送り込まれた転写紙Pは、加熱ローラ71と加圧ローラ72との圧接・挟持部である定着ニップN内で加熱ローラ71と加圧ローラ72とによって加熱されるとともに加圧される。かかる加熱・加圧工程により、転写紙Pの表面に保持されたトナー像が画像として定着される。
画像を定着された転写紙Pは、排紙ローラ対16によって画像形成装置100の機外排紙トレイ17へと排紙される。尚、画像形成装置100は、定着後の転写紙Pを裏表反転させ、レジストローラ対12へと再送するための両面印刷用搬送路を設けてもよい(例えば、特許文献2の図1参照)。

0026

図2及び図3を用いて、中継搬送ユニット9及び定着入口ガイド板73を含む定着ユニット7の細部構成を説明する。図2は、中継搬送ユニット9、高さ変更手段90及び定着ユニット7の細部構成とともに、転写紙先端部の挙動・姿勢状態を説明する要部の断面図、図3は、中継搬送ユニット9、高さ変更手段90及び定着ユニット7を紙面手前上方から見た斜視図である。

0027

中継搬送ユニット9は、図1に示した転写ユニット2の下方に配置された転写搬送装置6と定着ユニット7の定着ニップNとの間で転写紙Pを搬送する搬送部材としての搬送ベルト22を有している。中継搬送ユニット9は、駆動ローラ20、従動ローラ21、搬送ベルト22、ユニットフレーム23等を有していて、ユニットフレーム23によって一体的に結合・保持されている。

0028

駆動ローラ20は、ユニットフレーム23と図1の装置本体99に回転可能に支持されている軸20aと一体的に構成されていて、位置が変わらないように装置本体99に保持されている。図2に模式的に示すように、駆動ローラ20の軸20aには、ギヤなどの適宜の駆動力伝達手段を介して、あるいは直結で、ベルト駆動モータ24が連結されている。従動ローラ21は、ユニットフレーム23に回転可能に支持された軸21aと一体的に構成されていて、高さ変更手段90によってユニットフレーム23とともに駆動ローラ20の軸20aを支点として揺動可能に構成されている。
搬送ベルト22は、駆動ローラ20と従動ローラ21との間に張力を付与されながら掛け渡されていることにより、図中反時計回り方向に無端移動する。図3に示すように、搬送ベルト22は、転写材搬送方向Xと直交する幅方向Yに複数本(実施形態1では2本)設けられており、搬送ベルト22の外側の両側部はユニットフレーム23によって囲まれている。搬送ベルト22の上部面が、転写材搬送面22aとなる。

0029

駆動ローラ20と従動ローラ21との間の搬送ベルト22の内側には、特許文献2の図4に示されている用紙吸着ファン(78)と同様の転写材吸着ファンが設けられている。搬送ベルト22には、図3にその一部を示すように多数の穴22bが開けられており、前記転写材吸着ファンの気流により搬送ベルト22の転写材搬送面22aに転写紙Pを吸着保持し、転写紙Pを確実に搬送できるようになっている。
上記のとおり、中継搬送ユニット9は、搬送ベルト22における転写材搬送方向Xの下流端の出口22x側が軸20aを支点として揺動可能に構成されている。
図3に示すように、中継搬送ユニット9の幅方向Yのほぼ中央の、一対の搬送ベルト22に挟まれた位置には、搬送ベルト22によって保持搬送されてくる転写紙Pを転写材搬送面22aから分離するための一対の転写紙分離板25が設置されている。転写紙分離板25は、搬送ベルト22の転写材搬送方向Xの下流端から更に転写材搬送方向Xの下流側に突出し、転写材搬送方向Xに沿って形成されている。

0030

定着ユニット7は、加熱ローラ71と加圧ローラ72との他に、定着入口ガイド板73と、拍車74と、転写紙検知センサ75とが含まれて構成されている。
定着入口ガイド板73は、中継搬送ユニット9によって搬送される転写紙Pを定着ユニット7の定着ニップNに案内する転写材案内面73aを有する案内部材として機能する。
拍車74は、転写紙後端はねを防止する機能を有し、ローラ状部材の外周部に多数の微細突起が形成されていて、転写紙Pの接触によりその力が伝達されて従動回転可能に構成されている。

0031

転写紙検知センサ75は、搬送ベルト22の出口22xから出た転写紙Pの先端Paが第一の面(転写紙の裏面)の側に反ることを検知する転写材検知手段として機能する。以下、転写紙の先端が第一の面(転写紙の裏面)の側に反る現象を「バックカール」といい、これとは反対に、転写紙の先端が第二の面(転写紙のおもて面)の側に反る現象を「フェイスカール」という。
更に具体的には、転写紙検知センサ75は、中継搬送ユニット9における搬送ベルト22の出口22x近傍と定着入口ガイド板73の入口73x近傍との間で、バックカールBCを含む転写紙Pの挙動状態を検知するものである。転写紙Pの挙動状態には、転写紙Pの姿勢状態が含まれる。転写紙検知センサ75としては、光反射型フォトセンサを用いている。
ここで、搬送ベルト22の出口22xとは、厳密には中継搬送ユニット9の搬送ベルト22に形成されている転写材搬送面22aにおける転写材搬送方向Xの下流端を意味する。定着入口ガイド板73の入口73xとは、厳密には転写材案内面73aにおける転写材搬送方向Xの上流端を意味する。

0032

転写紙は、図2実線で示す転写紙Pのようにカール無しNC理想である。しかしながら、転写紙Pの保存環境や取り扱い方、両面印刷の第二面であるかなどで、特に転写紙の先端Paを含む先端部において、一点鎖線で示すバックカールBCや、破線で示すフェイスカールFCが生じることがある。バックカールBCは、両面印刷用の表裏面が定着ユニット7の加熱・加圧工程で受ける紙繊維伸縮度合の違いによって、両面印刷時の第二面に発生しやすい傾向がある。図2に示すように、転写紙Pの先端Paが第一の面(転写紙の裏面)の側に反るバックカールBCが生じた場合では、転写紙Pの先端Paが中継搬送ユニット9と定着ユニット7の定着入口ガイド板73との隙間に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生する。また、転写紙Pの先端Paが第二の面(転写紙のおもて面)の側に反るフェイスカールFCが生じた場合では、転写紙Pの先端Paが拍車74に引っかかり転写紙の挙動が乱れ、ジャムが発生する。

0033

そこで、本発明の実施形態1では、転写紙のジャムが発生した場合に、上記した二種類の転写紙の挙動を乱す原因のどちらに当てはまるかを転写紙検知センサ75の検知結果から判定する。そして、その結果を基に、高さ変更手段90を用いて中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の出口位置としての出口高さを、適切な出口高さに調整する構成とした。以下、高さ変更手段90及びこれを制御する制御構成について説明する。

0034

高さ変更手段90は、搬送ベルト22の出口22xの位置の一例としての、搬送ベルト22の出口22xの高さ(以下、「中継搬送ユニット9の出口高さ」ともいう)を変更するものである。
高さ変更手段90は、中継搬送ユニット9の出口高さを変更するためのカム91と、カム軸91aに連結された駆動源としての模式的に示すカムモータ92と、カム91の高さ位置の位置決めの土台になる、図1の装置本体99に固着された支持板93とを有する。支持板93は、ベース部材でもある。

0035

カム91及び支持板93は、図3に示すように、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの両外側にそれぞれ配設されている。これら一対のカム91は、板カムからなり、輪郭外周部の後述するカム面同一位相で同一カム面を保持した状態で回転するように幅方向Yに延びたカム軸91aによって連結されている。尚、カム91及び支持板93は、図3に示した構成に限らず、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの一方の外側に単一で設けたものであってもよい。
カム91は、図4に示すように、中継搬送ユニット9の出口高さを変更することができるカム面として、低91l、中91m、高91hの3段階に切り替え可能に形成されていて、デフォルトはカム面が中91mに設定されている。カム91には、低91l、中91m、高91hの各カム面に対向して、支持板93に当接する部位であるベース91bのカム面が一体形成されている。

0036

図2及び図3のカム91の位置状態は、デフォルトである中91mのカム面がユニットフレーム23の下面23dに当接している状態であり、これにより、中継搬送ユニット9の出口高さがデフォルト:中の高さ位置にあることを示している。尚、図3においては、カム91の位置を見やすくするために、中91mのカム面がユニットフレーム23の下面23dに当接している状態から故意に幅方向Yの外側にずらして示していることを付記しておく。

0037

定着ユニット7における転写材搬送方向Xの上流側及び下流側に、転写紙Pのジャムを検知するジャム検知手段として機能するジャム検知センサ77,78が配設されている。ジャム検知センサ77,78は、光反射型のフォトセンサからなり、定着ユニット7のユニット側板に取り付けられている。
尚、実施形態1では、上記したように定着ユニット7における転写材搬送方向Xの上流側及び下流側の双方にジャム検知センサ77,78を設けたが、これに限らず、上流側及び下流側の何れか一方に設けてもよい。

0038

図5は、搬送ベルト22の出口22xの高さ調整を説明する要部の断面図である。同図に示すように、カムモータ92を駆動して、カム91のカム面を、図5において実線で示すデフォルトの中91mから図4に示した低91lにすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが低くなって、一点鎖線で示すように出口高さ22xLの位置になる。更にカムモータ92を駆動して、カム91のカム面を高91hにすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが高くなって、破線で示す出口高さ22xHの位置になる。

0039

図6を用いて、実施形態1の制御構成を説明する。図6は、実施形態1の制御構成を示す制御ブロック図である。
図6において、制御部50は、画像形成動作及び高さ変更手段90の動作を制御する広義の制御手段として機能する。制御部50は、演算手段及び狭義の制御手段の機能を有するCPU51と、RAM52と、PROM53と、計時手段としてのタイマ54とから構成されるマイクロコンピュータ具備している。RAM52は、CPU51の演算結果や種々のデータを一時的に記憶する。

0040

PROM53は、中継搬送ユニット9と定着ユニット7との間で発生した転写紙Pのジャムの検知履歴を記憶する第1の記憶手段として機能する。また、PROM53は、変更された中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の出口高さに対応して、転写材情報取得手段47によって取得された転写紙の情報を記憶する第2の記憶手段としても機能する。
PROM53は、必要な制御プログラム等(後述する図7参照)、固定データ等を予め記憶しているとともに、プログラム可能に構成されている。尚、PROM53は、これに限らず、EPROMやEEPROMなどの不揮発性メモリであってもよい。第1の記憶手段は、PROM53に限らず、ROMであってもよい。

0041

制御部50のCPU51には、入力ポートを介して、転写紙検知センサ75、2つのジャム検知センサ77,78、転写材情報取得手段47がそれぞれ接続されているとともに、出力ポート及びモータドライバを介して、カムモータ92が接続されている。また、CPU51には、入・出力ポートを介して、転写材情報取得手段47が接続されている。ここで、CPU51に接続されている上記制御構成要素としては、本発明に密接に関係するもののみを挙げている。
カムモータ92としては、ステッピングモータからなるものが用いられている。制御部50のCPU51は、上記モータドライバを介して、カムモータ92に対して所定数駆動パルスを出力するよう指令することで、カム91を回転駆動させて、上記した3段階のカム面の何れかを所定の回転位置で停止させる。

0042

転写材情報取得手段47は、転写材の情報としての転写紙の種類(転写紙の銘柄)を取得するものである。転写材情報取得手段47としては、タッチパネルあるいはテンキーや両面印刷キーなどからなる操作部に対して、ユーザによって入力された転写紙の銘柄について転写紙情報を取得するものを例示することができる。また、両面印刷キーによって入力された両面印刷動作起動情報なども含まれる。

0043

また、パーソナルコンピュータ等から送られてくる転写紙情報を取得するものであってもよい。また、転写紙の厚みを検知する厚み検知手段や、転写紙のサイズを検知するサイズ検知手段を、厚み情報得手段として設けてもよい。厚み検知手段としては、転写紙Pの透過率光透過型フォトセンサによって検知した結果に基づいて厚みを検知するものや、搬送ローラ対に転写紙を挟み込んだときのローラの移動量を検知した結果に基づいて厚みを検知するものなどを例示することができる。

0044

制御部50のCPU51は、ジャム検知センサ77,78と転写紙検知センサ75の検出結果、及びPROM53に記憶された中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の出口高さの情報に基づき、カムモータ92を制御し、中継搬送ユニット9の出口高さを制御する。
即ちCPU51は、ジャムが発生した場合、転写紙検知センサ75からの検知情報に基づいて、ジャムの検知履歴がPROM53に有るときには、中継搬送ユニット9の出口高さが高くなるように、高さ変更手段90のカムモータ92を制御する。そして、CPU51は、ジャムの検知履歴がPROM53に無いときには、中継搬送ユニット9の出口高さが低くなるように、高さ変更手段90のカムモータ92を制御する制御手段として機能する。

0045

一部前述したように、転写紙Pが正常に定着ユニット7を通過したかどうかの検知(ジャムの検知)は、ジャム検知センサ77,78により行われる。CPU51は、ジャム検知センサの出力信号モニターし、2次転写ニップN2で転写紙Pが画像を転写された後、所定時間が経過してもジャム検知センサ77,78が転写紙Pを検知しない場合は、定着ユニット7の上流側でジャムが発生したと判断する。ジャム発生を検知した後、CPU51は、図7に示すフローによって、PROM53の転写紙検知センサ75の検知履歴の有無に基づき、転写紙Pの挙動状態・姿勢(バックカールBCかフェイスカールFCか)を判断する。この判断結果に基づきカムモータ92を駆動し、中継搬送ユニット9の出口高さを制御する。

0046

図2の拍車74は、定着ユニット7に転写紙Pが進入した後、転写紙Pの後端部が跳ね上がって加熱ローラ71の表面に転写紙Pの後端部が衝突することを防ぐために設けられている。これにより異常画像の発生を防止するものである。但し、拍車74は設けない構成としてもよい。拍車74を設けない場合、図2においてフェイスカールFCした転写紙Pは加熱ローラ71の表面に衝突し、転写紙Pは定着ユニット7へ正しく搬送されず、搬送挙動が乱れてジャムが発生する。

0047

図7は、制御部50のCPU51の制御の下に、PROM53に記録された情報(転写紙銘柄に対応する出口高さの情報)、及びジャム検知センサ77,78と転写紙検知センサ75との検知結果に基づき搬送ベルト22の出口高さを制御するフローを示す図である。
先ず、図7に示すステップS1において、通紙する転写紙の銘柄に関する転写材情報を転写材情報取得手段47によって設定されている転写材情報から取得する。次いで、取得した転写紙の銘柄に対応する中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の出口高さがPROM53に記憶されているか否かを判定・チェックする(ステップS2)。ここで、転写紙の銘柄に対応する前記出口高さがPROM53に記憶されていない場合、ステップS3に進む。ステップS3において、高さ変更手段90のカムモータ92によってカム91を回転駆動して、前記出口高さをデフォルトの高さ(図5の実線で示す中継搬送ユニット9、搬送ベルト22の位置)に設定する。尚、図7のフローチャートでは、「デフォルト」を「ディフォルト」と記載している(後述のフローチャートでも同じ)。
一方、ステップS2において、取得した転写紙の銘柄に対応する中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の出口高さがPROM53に記憶されている場合、ステップS4に進み、高さ変更手段90によって前記出口高さを記憶されている高さに設定する。

0048

出口高さを設定したならば印刷動作通紙動作)を開始する(ステップS5)。印刷動作(通紙動作)開始後、定着ユニット7の定着ニップ入口でジャム発生したか否かをチェックする。(ステップS6)。ジャム検知センサ77,78によってジャム発生を検知したならば転写紙Pの通紙を停止する(ステップS7)。
上記部位でジャムが発生した際には、バックカールBCが生じた場合に発生する、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9と定着ユニット7の定着入口ガイド板73との隙間に引っかかったかどうかを転写紙検知センサ75で検知する。

0049

次いで、ステップS8に進み、転写紙検知センサ75の検知履歴がPROM53に有るか否かをチェックする。転写紙検知センサ75の検知履歴がPROM53に有るとき、転写紙Pが図2に示すようにバックカールBCして、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9と定着入口ガイド板73の隙間に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる。それを基に、カム91のカム面を高91hにし、中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の出口高さ22xH(図5参照)の位置に上げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS9)。
出口高さ22xHに調整後、変更された出口高さ22xHに対応する転写紙Pの銘柄を制御部50のCPU51に入力し、中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の適切な出口高さ22xHと転写紙Pの銘柄をひも付けてPROM53に記憶する(ステップS10)。尚、本明細書で「ひも付けて」とは、「関係付けて」という程の意味合いである(以下同じ)。

0050

一方、ステップS8において、転写紙検知センサ75の検知履歴がPROM53に無いとき、転写紙Pが図2に示すようにフェイスカールFCして、転写紙Pの先端部が拍車74に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる。それを基に、カム91のカム面を低91lにし、中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の出口高さ22xL(図5参照)の位置に下げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS11)。
出口高さ22xLに調整後、変更された出口高さ22xLに対応する転写紙Pの銘柄を制御部50のCPU51に入力し、中継搬送ユニット9の適切な出口高さ22xLと転写紙Pの銘柄をひも付けてPROM53に記憶する(ステップS12)。

0051

ステップS10又はステップS12でPROM53に情報を記憶後、ユーザ等によるジャム処理の終了が確認されたら、通紙動作を再開する。ステップS6でジャムが発生しなかったときには、フローを終了する。
尚、ジャム発生により印刷が正常に終了しなかった場合は、再度もう1枚転写紙Pを通紙して印刷対象となっていた画像を再度印刷してもよい。

0052

上記したステップS10及びステップS12の動作によって、次に同じ銘柄の転写紙Pを通紙するとき、中継搬送ユニット9の出口高さを通紙前に適切な高さに調整できる。これにより、未然にジャムを防ぎ、生産性を向上することができる。
以上説明したとおり、実施形態1によれば、中継搬送ユニットから定着ユニットへ転写紙を搬送する際に、転写紙挙動の乱れによってジャムが発生したときに、中継搬送ユニット(搬送ベルト)の出口高さをどのようにすれば改善できるかが容易に分かる。そして、それに合せて出口高さを適切な高さに調整することができる。

0053

実施形態1においては、中継搬送ユニット9は、図1の装置本体99に対してネジ等の締結手段を介して交換可能に構成されている。また、転写紙検知センサ75は、定着入口ガイド板73における中継搬送ユニット9の出口と対向した側面、換言すれば定着入口ガイド板73入口近傍に設置、即ち取り付け固定されている。
この構成により、実施形態1によれば、中継搬送ユニット9に転写紙検知センサ75を設置する場合に比べて、転写紙検知センサ75を頻繁に交換する必要がなくなり、コストを低減できるとともに、交換作業が容易になる、という効果も奏する。

0054

(変形例1)
図8を用いて、実施形態1の変形例1を説明する。図8は変形例1に係る中継搬送ユニット9A及びその全体高さを変更する高さ変更手段90Aを模式的に示す断面図である。
変形例1は、実施形態1と比較して、中継搬送ユニット9に代えて、中継搬送ユニット9Aを有する点、及び高さ変更手段90に代えて、高さ変更手段90Aを有する点が主に相違する。
中継搬送ユニット9Aは、搬送ベルト22の出口側と後述する入口側とがほぼ平行となるように、中継搬送ユニット9Aの全体が上下方向Zに変位可能に構成されている。加えて、高さ変更手段90Aは、中継搬送ユニット9Aを上下方向Zにほぼ平行に変位させるのに伴って出口22xの高さを変更するものである。中継搬送ユニット9A(搬送ベルト22)の上記入口は、転写材搬送面22aにおける転写材搬送方向Xの上流端である。

0055

中継搬送ユニット9Aの駆動ローラ20の軸20aと、従動ローラ21の軸21aとは、幅方向Yの両側において、一対の本体側板に形成された上下方向Zに延びて形成された溝に嵌入していることにより、転写材搬送方X及び幅方向Yに位置規制されている。上記一対の本体側板は、図1の装置本体99に幅方向Yに対向して固着して設けられている。上記構成のとおり、中継搬送ユニット9Aは、搬送ベルト22の出口22xと搬送ベルト22における転写材搬送方向Xの上流端の入口とがほぼ平行となるように、中継搬送ユニット9の全体が上下方向Zに変位可能に構成されている。軸20aに連結されたベルト駆動モータ24は、中継搬送ユニット9Aのユニットフレーム側の不動部材に固定されていて、中継搬送ユニット9Aと一緒に上下方向Zに変位する。

0056

高さ変更手段90Aは、中継搬送ユニット9Aの全体高さを変更するための複数(変形例1では2つ)の同一形状のカム91と、図において右側のカム軸91aに固着された駆動ギヤ95と、図において左側のカム軸91aに固着された従動ギヤ97とを有する。また、高さ変更手段90Aは、図8に模式的に示すように、図1の装置本体99にギヤ軸96aを介して回転可能に支持され、駆動ギヤ95と従動ギヤ97とに噛み合うアイドラギヤ96と、図において右側のカム軸91aに連結されたカムモータ92とを有する。高さ変更手段90Aの支持板93Aは、複数のカム91に対応して、実施形態1の支持板93よりも転写材搬送方向Xに長く延びて形成されている。高さ変更手段90Aは、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの両外側にそれぞれ配設することが好ましい。
尚、カム91を用いた高さ変更手段90Aに限らず、パンタグラフのような平行リンクリンク機構とこれを駆動する駆動モータなどの駆動手段を用いた高さ変更手段でもよい。

0057

変形例1の上記構成を用いても、中継搬送ユニット9Aの全体高さを平行に保って上下方向Zに変位することで、搬送ベルト22の出口22xの高さを、一点鎖線で示す出口高さ22xLや破線で示す出口高さ22xHの適切な高さ位置に設定することができる。

0058

(変形例2)
図9を用いて、実施形態1の変形例2を説明する。図9は変形例2に係る中継搬送ユニット、高さ変更手段及び定着ユニットを紙面手前上方から見た斜視図である。
変形例2は、実施形態1と比較して、中継搬送ユニット9に代えて、中継搬送ユニット9Bを有する点、定着入口ガイド板73に代えて、案内部材としての定着入口ガイド板73Bを有する点が相違する。
定着入口ガイド板73Bは、転写紙検知センサ75を除去した点、及び図1の装置本体99に対してネジ等の締結手段を介して交換可能に構成されている点のみ相違する。また、中継搬送ユニット9Bは、中継搬送ユニット9と比較して、転写紙検知センサ75が一対の転写紙分離板25の間、換言すれば中継搬送ユニット9の出口近傍に設置されている点のみ相違する。
変形例2は、変形例1にも適用可能である。

0059

変形例2によれば、上記構成により、転写紙検知センサ75を頻繁に交換する必要がなくなり、コストを低減できるとともに、交換作業が容易になる、という効果を奏する。

0060

(変形例3)
変形例3は、実施形態1や変形例2と比較して、定着入口ガイド板と中継搬送ユニットとは、装置本体99に対してそれぞれ交換可能に構成されている点が相違する。加えて、転写紙検知センサ75は、定着入口ガイド板と中継搬送ユニットとのうちの交換サイクルの長い方に設置される点が相違する。
変形例3は、変形例1にも適用可能である。

0061

変形例3によっても、上記構成により、転写紙検知センサ75を頻繁に交換する必要がなくなり、コストを低減できるとともに、交換作業が容易になる、という効果を奏する。

0062

尚、中継搬送ユニットと定着入口ガイド板それぞれの交換サイクルに関する情報(例えば各部材を取り付けた後の累積通紙枚数)は、装置本体のPROM53に記憶しておくことが好ましい。装置本体へこれらの部材を取り付けた後の通紙枚数が所定の閾値(中継搬送ユニット、定着入口ガイド板でそれぞれ異なる閾値)に達したならば、制御部50は装置本体上で上記部材が交換時期であることをユーザへ通知するように構成することが好ましい。

0063

本発明の転写材は、その一例としての転写紙に限らず、転写手段や転写ユニットによってトナー像が転写可能なものであればよく、例えば、厚紙や薄紙、封筒、はがき、コート紙、OHPフィルムシート等を含むことは無論である。
また、実施形態1において、中継搬送ユニット9の出口高さを3段階に切り替え可能なカム91を用いたが、これに限定されない。即ち、必要に応じて中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の出口高さを更に木目細かく多段階に切り替えることが可能なカムを用いてもよいことは無論である。更に、カム91を用いた高さ変更手段90に限らず、ネジ機構などを用いた高さ変更手段でもよい。

0064

以上述べたように、本発明の実施形態に係る画像形成装置は、実施形態1に限定されず、本発明の必須の構成だけを備えた次の第1の態様であってもよい。
即ち第1の態様は、中間転写ベルト3などの像担持体(若しくは中間転写体)上のトナー像を転写紙Pなどの転写材に転写する転写ユニット2などの転写ユニットと、転写材上のトナー像を定着する定着ユニット7などの定着ユニットと、前記転写ユニットと前記定着ユニットとの間で転写材を搬送する搬送ベルト22などの搬送部材を有する中継搬送ユニット9などの中継搬送ユニットと、前記搬送部材における転写材搬送方向Xなどの転写材搬送方向の下流端の出口の位置を変更する高さ変更手段90などの位置変更手段と、前記搬送部材の前記出口から出た転写材の先端が第一の面(転写材の裏面)の側に反ることを検知する転写紙検知センサ75などの転写材検知手段と、前記転写ユニットと前記定着ユニットとの間でジャムが発生した場合であって、前記転写材検知手段からの検知結果に基づいて、転写材の先端が第一の面(転写材の裏面)の側に反ることが検知された場合は前記出口の位置を転写材の第一の面(転写材の裏面)から第二の面(転写材のおもて面)へと向かう方向へ動かし、転写材の先端が第一の面(転写材の裏面)の側に反ることが検知されない場合は前記出口の位置を転写材の第二の面(転写材のおもて面)から第一の面(転写材の裏面)へと向かう方向へ動かすように、前記位置変更手段を制御する制御部50などの制御手段と、を備える画像形成装置である。

0065

第1の態様の用語を用いて、上記した実施形態1の構成要素を適宜用いながら上記第1の態様の構成及び動作を補説する。転写ユニットと定着ユニットとの間でジャムが発生した場合、搬送部材の出口から出た転写材は、次の二通りの場合がある。即ち、転写紙の先端が正規搬送経路よりも第一の面(転写紙の裏面)の側(即ち図2において下方)に反っている場合と、転写紙の先端が第二の面(転写紙のおもて面)の側(即ち図2において上方)に反っている場合との二通りがある。

0066

そこで、(1)転写材の先端が第一の面(転写紙の裏面)の側に反ることを転写材検知手段(転写紙検知センサ75)が検知した場合、制御部50はカムモータ92を駆動制御してカム91を次のように回転駆動する。即ち、搬送部材の出口の位置を転写材の第一の面(転写紙の裏面)から第二の面(転写紙のおもて面)へと向かう方向(即ち図2において上方)へ動かす。
(2)一方、転写材の先端が第一の面(転写紙の裏面)の側に反ることを転写材検知手段(転写紙検知センサ75)が検知しない場合は、制御部50はカムモータ92を次のように駆動する。即ち、搬送部材の出口の位置を転写材の第一の面(転写紙の裏面)から第二の面(転写紙のおもて面)へと向かう方向(即ち図2において上方)へ動かす。
カムモータ92を駆動するタイミングは、ジャムが発生した後であって次の転写紙を通紙するまでの間であればいつでもよい。通紙を停止した直後に駆動してもよいし、ユーザによってジャムした転写紙が取り除かれた後の復帰動作中のタイミングでもよい。

0067

上記の(1)の場合は、転写紙は搬送部材の出口でバックカールしたためにジャムが発生したと判断できる。そこで、次の転写紙を通紙する前に、あらかじめ搬送部材の出口の位置をジャム発生時よりも上方へ移動させる。これにより、次に通紙された転写紙がジャム発生時の転写紙と同じようにバックカールしたとしても、搬送部材の出口から定着ユニット(実施形態1では定着ユニット7の定着入り口ガイド板73)へと転写紙を受け渡し易くなり、ジャム発生を抑制することができる。
一方、上記の(2)の場合は、転写紙は搬送部材の出口でフェイスカールしたためにジャムが発生したと判断できる。そこで、次の転写紙を通紙する前に、あらかじめ搬送部材の出口の位置をジャム発生時よりも下方へ移動させる。これにより、次に通紙された転写紙がジャム発生時の転写紙と同じようにフェイスカールしたとしても、搬送部材の出口から定着ユニット(実施形態1では定着入り口ガイド板73)へと転写紙を受け渡し易くなり、ジャム発生を抑制することができる。

0068

ジャムを起こした転写紙と次に通紙される転写紙は、通紙される前に同一の温度湿度の環境下で共に給紙装置1に積載されているので、同じ方向にカールすることが多い。例えばジャムを起こした転写紙が搬送部材の出口でバックカールしたならば、次に通紙される転写紙も同様にバックカールすることが多い。本実施形態では、ジャムを起こした後であってジャム処理完了後に次の転写紙を通紙する前に、転写材検知手段(転写紙検知センサ75)の検知結果にもとづき搬送部材の出口の位置を変更する。これにより、次に通紙される転写紙(及びそれ以降)の搬送中にジャムが発生するのを抑制することができる。

0069

尚、通紙する転写紙の種類(銘柄)によって、どちらの方向にカールしやすいか(バックカールしやすいかフェイスカールしやすいか)が異なる。そこで、ジャムを起こした転写紙の銘柄と転写材検知手段(転写紙検知センサ75)の検知結果とを、転写紙銘柄ごとにPROM53に記憶しておくことが好ましい。画像形成装置のユーザは、次に用いる転写紙の種類(銘柄)をタッチパネルあるいはテンキー(転写材情報取得手段47)によって選択する。
画像形成装置は、転写材情報取得手段47で選択された転写紙の銘柄に対応する前記出口高さを、PROM53から読み出し、高さ変更手段90によって前記出口高さを記憶されている高さに設定する。このように出口高さを設定することで、転写紙の種類(銘柄)ごとに出口高さを最適な高さにすることができ、搬送中にジャムが発生するのをより確実に抑制することができる。

0070

(実施形態2)
図1図7に示した実施形態1では、バックカールした転写紙Pの先端Paが中継搬送ユニット9と定着ユニット7の定着入口ガイド板73との隙間に引っかかったかどうかの有無のみを検知しているため、引っかかった際に中継搬送ユニット9の出口をどのぐらい上げればよいか分からなかった。
そこで、図10図14を用いて、実施形態1の上記改善すべき点を解決できる実施形態2について説明する。図10は実施形態2の中継搬送ユニット、位置変更手段及び定着ユニットの細部構成を説明する要部の断面図である。図11は実施形態2の高さ変更手段に用いられているカムの形状を示す正面図である。図12は実施形態2の中継搬送ユニットの搬送ベルトの出口の高さ調整を説明する要部の断面図である。

0071

実施形態2は、図1図7に示した実施形態1の画像形成装置と比較して、単一の転写紙検知センサ75に代えて、複数(実施形態2の例では2つ)の転写紙検知センサ75a,75bを用いる点、中継搬送ユニット9に代えて、図10等に示す中継搬送ユニット9Cを用いる点、制御部50に代えて、図13に示す制御部50Cを用いる点が主に相違する。

0072

転写紙検知センサ75a,75bは、搬送ベルト22の出口22xから出た転写紙Pの先端Paが第一の面(転写紙の裏面:バックカールBC)の側に反ることを検知する機能に加え、その反り量を段階的に検知する転写材検知手段として機能する。即ち、転写紙検知センサ75a,75bは、搬送ベルト22の出口22xから出た転写紙Pの先端Paが第一の面の側への反り量を段階的に検知可能に複数配置されている。
尚、実施形態2では、転写材検知手段として2つの転写紙検知センサ75a,75bを設置しているが、これに限らず、3つ以上設置してもよい。

0073

更に具体的には、転写紙検知センサ75a,75bは、搬送ベルト22の出口22xから出た転写紙Pの先端Paが第一の面の側に反る方向である上下方向Zに沿って順に配置されている。転写紙検知センサ75aは比較的小さなバックカールBCを検知するものであり、転写紙検知センサ75bは比較的大きなバックカールBCを検知するものである。
転写紙検知センサ75a,75bは、中継搬送ユニット9における搬送ベルト22の出口22x近傍と定着入口ガイド板73の入口73x近傍との間で、バックカールBCを含む転写紙Pの挙動状態を検知するものである。転写紙検知センサ75a,75bとしては、光反射型のフォトセンサを用いている。

0074

中継搬送ユニット9Cは、図2図3の中継搬送ユニット9と比較して、高さ変更手段90に代えて、図10図12に示す高さ変更手段90Cを用いる点が相違する。高さ変更手段90Cは、高さ変更手段90と比較して、カム91に代えて、カム91Cを用いる点、及び支持板93を除去した点が相違する。
即ち、高さ変更手段90Cは、図10図12に示すように、中継搬送ユニット9Cの出口高さを変更するためのカム91Cと、カム軸91Caに連結された駆動源としてのカムモータ92とを有する。

0075

カム91Cは、実施形態1のカム91と同様に、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの両外側にそれぞれ配設されている。これら一対のカム91Cは、板カムからなり、輪郭外周部の後述するカム面が同一位相で同一カム面を保持した状態で回転するように幅方向Yに延びたカム軸91Caによって連結されている。尚、カム91Cは、図10等に示した構成に限らず、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの一方の外側に単一で設けたものであってもよい。
カム91Cは、図11に示すように、中継搬送ユニット9Cの出口高さを変更することができるカム面として、低91Cl、中91Cm、中高91Ch1、高91Ch2の4段階に切り替え可能に形成されていて、デフォルトはカム面が中91Cmに設定されている。

0076

図10及び図12のカム91Cの位置状態は、デフォルトである中91Cmのカム面がユニットフレーム23の下面23dに当接している状態であり、これにより、中継搬送ユニット9の出口高さがデフォルト:中の高さ位置にあることを示している。

0077

実施形態2では、転写紙のジャムが発生した場合に、上記した二種類の転写紙の挙動を乱す原因のどちらに当てはまるかを転写紙検知センサ75a,75bの検知結果から判定するとともに、転写紙Pの先端Paの第一の面(転写紙の裏面:バックカールBC)の側への反り量を段階的に検知する。そして、その結果を基に、高さ変更手段90Cを用いて中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の出口位置としての出口高さを、反り量に応じた適切な出口高さに調整する構成とした。

0078

図12は、実施形態2の中継搬送ユニット9Cの搬送ベルト22の出口22xの高さ調整を説明する要部の断面図である。同図に示すように、カムモータ92を駆動して、カム91Cのカム面を、図12において実線で示すデフォルトの中91Cmから図11に示した低91Clにすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが低くなって、一点鎖線で示すように出口高さ22xLの位置になる。更にカムモータ92を駆動して、カム91Cのカム面を高91Ch2にすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが高くなって、破線で示す出口高さ22xH2の位置になる。更にカムモータ92を駆動して、カム91Cのカム面を中高91Ch1にすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが調整されて、二点破線で示す出口高さ22xH1の位置になる。

0079

図13を用いて、実施形態2の制御構成を説明する。図13は、実施形態2の制御構成を示す制御ブロック図である。
実施形態2の制御部50Cは、実施形態1の制御部50と比較して、CPU51に代えて、CPU51Cを用いる点、PROM53に代えて、PROM53Cを用いる点が主に相違する。図13において、制御部50Cは、画像形成動作及び高さ変更手段90Cの動作を制御する広義の制御手段として機能する。制御部50Cは、演算手段及び狭義の制御手段の機能を有するCPU51Cと、RAM52と、PROM53Cと、計時手段としてのタイマ54とから構成されるマイクロコンピュータを具備している。

0080

PROM53Cは、中継搬送ユニット9Cと定着ユニット7との間で発生した転写紙Pのジャムの検知履歴を記憶する第1の記憶手段として機能する。また、PROM53Cは、変更された中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の出口高さに対応して、転写材情報取得手段47によって取得された転写紙の情報を記憶する第2の記憶手段としても機能する。
PROM53Cは、必要な制御プログラム等(後述する図14参照)、固定データ等を予め記憶しているとともに、プログラム可能に構成されている。

0081

CPU51Cには、入力ポートを介して、2つの転写紙検知センサ75a,75b、2つのジャム検知センサ77,78、転写材情報取得手段47がそれぞれ接続されているとともに、出力ポート及びモータドライバを介して、カムモータ92が接続されている。また、CPU51Cには、入・出力ポートを介して、転写材情報取得手段47が接続されている。ここで、CPU51Cに接続されている上記制御構成要素としては、本発明に密接に関係するもののみを挙げている。
制御部50CのCPU51Cは、上記モータドライバを介して、カムモータ92に対して所定数の駆動パルスを出力するよう指令することで、カム91Cを回転駆動させて、上記した4段階のカム面の何れかを所定の回転位置で停止させる。

0082

CPU51Cは、ジャム検知センサ77,78と転写紙検知センサ75a,75bの検出結果、及びPROM53Cに記憶された中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の出口高さの情報に基づき、カムモータ92を制御し、中継搬送ユニット9Cの出口高さを制御する。
即ちCPU51Cは、ジャムが発生した場合、転写紙検知センサ75a,75bからの検知情報に基づいて、ジャムの検知履歴がPROM53Cに有るときには、中継搬送ユニット9Cの出口高さが反り量に応じて高くなるように、高さ変更手段90Cのカムモータ92を制御する。そして、CPU51Cは、ジャムの検知履歴がPROM53Cに無いときには、中継搬送ユニット9Cの出口高さが低くなるように、高さ変更手段90Cのカムモータ92を制御する制御手段として機能する。

0083

一部前述したように、転写紙Pが正常に定着ユニット7を通過したかどうかの検知(ジャムの検知)は、ジャム検知センサ77,78により行われる。CPU51Cは、ジャム検知センサの出力信号をモニターし、2次転写ニップN2で転写紙Pが画像を転写された後、所定時間が経過してもジャム検知センサ77,78が転写紙Pを検知しない場合は、定着ユニット7の上流側でジャムが発生したと判断する。ジャム発生を検知した後、CPU51Cは、図14に示すフローによって、PROM53Cの転写紙検知センサ75a,75bの検知履歴の有無に基づき、転写紙Pの挙動状態・姿勢(バックカールBCかフェイスカールFCか)を判断する。この判断結果に加え、転写紙検知センサ75a,75bの検知履歴が有るときには、中継搬送ユニット9Cの出口高さが反り量に応じて高くなるように、カムモータ92を駆動し、中継搬送ユニット9Cの出口高さを制御し、適切な高さに調整する。

0084

図14は、制御部50CのCPU51Cの制御の下に、PROM53Cに記録された情報(転写紙銘柄に対応する出口高さの情報)、及びジャム検知センサ77,78と転写紙検知センサ75a,75bとの検知結果に基づき搬送ベルト22の出口高さを制御するフローを示す図である。
実施形態2の制御フローは、ステップS21から始まる。ステップS21からステップS25までの制御フロー内容は、図7に示した実施形態1の制御フローのステップS1からステップS5までの説明内容と同様であり、PROM53をPROM53Cと、高さ変更手段90及びカム91を高さ変更手段90C及びカム91Cと、それぞれ読み替えれば理解し実施できるため説明を省略する。

0085

印刷動作(通紙動作)開始後、定着ユニット7の定着ニップ入口でジャム発生したか否かをチェックする。(ステップS26)。ジャム検知センサ77,78によってジャム発生を検知したならば転写紙Pの通紙を停止する(ステップS27)。
上記部位でジャムが発生した際には、バックカールBCが生じた場合に発生する、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9Cと定着ユニット7の定着入口ガイド板73との隙間に引っかかったかどうかを転写紙検知センサ75a,75bで検知する。同時に、2つの転写紙検知センサ75a,75bでバックカールBCの大きさを検知する。

0086

次いで、ステップS28に進み、転写紙検知センサ75aの検知履歴がPROM53Cに有るか否かをチェックする。転写紙検知センサ75aの検知履歴がPROM53Cに有るとき、転写紙Pが図10に示すような小さなバックカールBCを生じて、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9Cと定着入口ガイド板73の隙間に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる。それを基に、カム91Cのカム面を中高91Ch1にし、中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の出口高さ22xH1(図12参照)の位置に上げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS29)。
出口高さ22xH1に調整後、変更された出口高さ22xH1に対応する転写紙Pの銘柄を制御部50CのCPU51Cに入力し、中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の適切な出口高さ22xH1と転写紙Pの銘柄をひも付けてPROM53Cに記憶する(ステップS30)。

0087

一方、ステップS28において、転写紙検知センサ75aの検知履歴がPROM53Cに無いとき、転写紙検知センサ75bの検知履歴がPROM53Cに有る場合と、転写紙Pが図10に示すようなフェイスカールFCを生じて、転写紙Pの先端部が拍車74に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生した場合とが想定される。
そこで、転写紙検知センサ75bの検知履歴がPROM53Cに有るとき、転写紙Pが図10に示すよりも大きなバックカールBCを生じて、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9Cと定着入口ガイド板73の隙間に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる(ステップS31)。それを基に、カム91Cのカム面を高91Ch2にし、中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の出口高さ22xH2(図12参照)の位置に上げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS32)。
出口高さ22xH2に調整後、変更された出口高さ22xH2に対応する転写紙Pの銘柄を制御部50CのCPU51Cに入力し、中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の適切な出口高さ22xH2と転写紙Pの銘柄をひも付けてPROM53Cに記憶する(ステップS33)。

0088

ステップS31において、転写紙検知センサ75bの検知履歴がPROM53Cに無いとき、転写紙Pが図10に示すようにフェイスカールFCして、転写紙Pの先端部が拍車74に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる。それを基に、カム91Cのカム面を低91Clにし、中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の出口高さ22xL(図12参照)の位置に下げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS34)。
出口高さ22xLに調整後、変更された出口高さ22xLに対応する転写紙Pの銘柄を制御部50CのCPU51Cに入力し、中継搬送ユニット9Cの適切な出口高さ22xLと転写紙Pの銘柄をひも付けてPROM53Cに記憶する(ステップS35)。

0089

ステップS30、ステップS33又はステップS35でPROM53Cに情報を記憶後、ユーザ等によるジャム処理の終了が確認されたら、通紙動作を再開する。ステップS26でジャムが発生しなかったときには、フローを終了する。
尚、ジャム発生により印刷が正常に終了しなかった場合は、再度もう1枚転写紙Pを通紙して印刷対象となっていた画像を再度印刷してもよい。

0090

上記したステップS30、ステップS33及びステップS35の動作によって、次に同じ銘柄の転写紙Pを通紙するとき、中継搬送ユニット9Cの出口高さを通紙前に適切な高さに調整できる。これにより、未然にジャムを防ぎ、生産性を向上することができる。

0091

以上説明したとおり、実施形態2によれば、2つの転写紙検知センサ75a,75bでバックカールの大きさを検知することができ、検知したバックカール量に応じて、中継搬送ユニット(搬送ベルト)の出口高さを適切な高さに調整することができる。また、実施形態1と同様の効果を奏することは無論である。

0092

実施形態2においても、実施形態1の変形例1、変形例2、変形例3と同様に構成することが可能である。これらの内容については、当業者であれば容易に理解して実施できるから説明を省略する。

0093

実施形態2において、中継搬送ユニット9Cの出口高さを4段階に切り替え可能なカム91Cを用いたが、これに限定されない。即ち、必要に応じて中継搬送ユニット(搬送ベルト22)の出口高さを更に木目細かく多段階に切り替えることが可能なカムを用いてもよいことは無論である。更に、カムを用いた高さ変更手段に限らず、例えば、特開2016−118688号公報の図9に開示されている変位手段を応用した高さ変更手段でもよい。

0094

(実施形態3)
図1図7に示した実施形態1では、単一のパラメータである転写紙Pの銘柄と中継搬送ユニット9(搬送ベルト22)の適切な出口高さをPROM53に記憶し、ひも付けていた。しかし、紙のカール量使用環境湿度によって大きく影響され、低湿度環境高湿度環境では同じ銘柄の転写紙Pであっても変わり、それにより上記適切な出口高さも変わってしまう。
そこで、図15図17を用いて、実施形態1の上記改善すべき点を解決できる実施形態3について説明する。図15は、実施形態3の中継搬送ユニットの搬送ベルトの出口の高さ調整を説明する要部の断面図である。図16は、実施形態3の制御構成を示す制御ブロック図である。図17は、実施形態3の制御動作を示すフローチャートである。

0095

実施形態3は、図1図7に示した実施形態1の画像形成装置と比較して、中継搬送ユニット9に代えて、図15に示す中継搬送ユニット9Dを用いる点、図16に示すように、使用環境の湿度情報を取得する環境湿度情報取得手段48を新設した点、制御部50に代えて、制御部50Dを用いる点が主に相違する。これら相違点以外の実施形態3の構成及び動作は、実施形態1と同様である。

0096

中継搬送ユニット9Dは、図2図3の中継搬送ユニット9と比較して、高さ変更手段90に代えて、図15に示す高さ変更手段90Dを用いる点が相違する。高さ変更手段90Dは、高さ変更手段90と比較して、カム91に代えて、カム91Dを用いる点、及び支持板93を除去した点が相違する。
即ち、高さ変更手段90Dは、図15に示すように、中継搬送ユニット9Dの出口高さを変更するためのカム91Dと、カム軸91Daに連結された駆動源としてのカムモータ92とを有する。

0097

カム91Dは、実施形態1のカム91と同様に、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの両外側にそれぞれ配設されている。これら一対のカム91Dは、板カムからなり、輪郭外周部の後述するカム面が同一位相で同一カム面を保持した状態で回転するように幅方向Yに延びたカム軸91Daによって連結されている。尚、カム91Dは、図15に示した構成に限らず、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの一方の外側に単一で設けたものであってもよい。
カム91Dは、中継搬送ユニット9Dの出口高さを変更することができるカム面として、実施形態1の低、デフォルトの中、高は元より、後述する制御によってより適切な出口高さに変更することができるように多段階に切り替え可能な偏心カムとなっている。図15のカム91Dの位置状態は、デフォルトである中のカム面がユニットフレーム下面に当接している状態であり、これにより、中継搬送ユニット9Dの出口高さがデフォルト:中の高さ位置にあることを示している。

0098

図15に示すように、カムモータ92を駆動して、カム91Dのカム面をデフォルトに対応した中の回転位置から低に対応した回転位置にすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが低くなって、一点鎖線で示すように出口高さ22xL’の位置になる。更にカムモータ92を駆動して、カム91Dのカム面を高に対応した回転位置にすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが高くなって、破線で示す出口高さ22xH’の位置になる。ここで、実施形態3の出口高さ22xL’、22xH’は、実施形態1の出口高さ22xL、22xHよりも、環境印刷条件(使用する転写紙の銘柄、使用環境の湿度)を考慮した後述の制御によってより正確な出口高さであることを表している。

0099

環境湿度情報取得手段48としては、具体的には湿度センサ49を用いている。湿度センサ49は、図1の画像形成装置100の装置本体99の任意の場所、即ち使用環境の湿度がモニタニングできる任意の場所に設置している。
尚、環境湿度情報取得手段48は、湿度センサ49に限定されない。例えば、実施形態3の画像形成装置100の制御部50Dがインターネットを通じて気象情報提供元から環境湿度が同じである考えられる場所や地域などの環境湿度情報を入手して使用するようなことも含まれる。環境湿度情報取得手段48としては、以下、湿度センサ49を用いた場合で説明する。

0100

実施形態3の制御部50Dは、実施形態1の制御部50と比較して、CPU51に代えて、CPU51Dを用いる点、PROM53に代えて、PROM53Dを用いる点が相違する。図16において、制御部50Dは、画像形成動作及び高さ変更手段90Dの動作を制御する広義の制御手段として機能する。制御部50Dは、演算手段及び狭義の制御手段の機能を有するCPU51Dと、RAM52と、PROM53Dと、計時手段としてのタイマ54とから構成されるマイクロコンピュータを具備している。

0101

PROM53Dは、中継搬送ユニット9Dと定着ユニット7との間で発生した転写紙Pのジャムの検知履歴を記憶する第1の記憶手段として機能する。また、PROM53Dは、変更された中継搬送ユニット9D(搬送ベルト22)の出口高さに対応して、転写材情報取得手段47によって取得された転写紙の情報と、環境湿度情報取得手段48の湿度センサ49によって検知された使用環境の湿度情報とを記憶する第3の記憶手段としても機能する。
PROM53Dは、必要な制御プログラム等(後述する図17参照)、固定データ等を予め記憶しているとともに、プログラム可能に構成されている。尚、PROM53Dは、上記したような不揮発性メモリであってもよい。

0102

例えば、環境湿度が29%以下を低湿環境、30〜70%を標準環境、71%以上を高湿環境と3つの領域に分類した場合、転写紙Pのある1つの銘柄において、低湿環境、標準環境、高湿環境の3通りに対応して適切な出口高さ情報をPROM53Dに記憶することができる。尚、上記湿度は、何れも相対湿度(RH)である。
PROM53Dに記憶された履歴において、転写紙Pの銘柄は一致しているが湿度環境が異なる場合は、異なる湿度環境の履歴を使用してもよい。その際、異なる湿度環境履歴が複数ある場合は、標準環境における履歴を優先して使用する。

0103

また、実施形態3では、環境湿度が29%以下を低湿環境、30〜70%を標準環境、71%以上を高湿環境と分類したが、これに限らず、区分数及び閾値は任意に設定可能である。

0104

制御部50DのCPU51Dの入出力構成は、実施形態1のそれと比較して、入力ポートを介して、環境湿度情報取得手段48(湿度センサ49)が接続されている点のみ相違する。
カムモータ92としては、ステッピングモータからなるものが用いられている。CPU51Dは、上記モータドライバを介して、カムモータ92に対して所定数の駆動パルスを出力するよう指令することで、カム91Dを回転駆動させて、上記した3段階のカム面の何れかを所定の回転位置で停止させる。

0105

CPU51Dは、ジャム検知センサ77,78と転写紙検知センサ75と湿度センサ49の各検出結果、及びPROM53Dに記憶された中継搬送ユニット9D(搬送ベルト22)の出口高さの情報に基づき、カムモータ92を制御し、中継搬送ユニット9Dの出口高さを制御する。
即ちCPU51Dは、ジャムが発生した場合、転写紙検知センサ75からの検知情報に基づいて、ジャムの検知履歴がPROM53Dに有るときには、中継搬送ユニット9Dの出口高さが高くなるように、高さ変更手段90のカムモータ92を制御する。そして、CPU51Dは、ジャムの検知履歴がPROM53Dに無いときには、中継搬送ユニット9Dの出口高さが低くなるように、高さ変更手段90のカムモータ92を制御する制御手段として機能する。

0106

一部前述したように、転写紙Pが正常に定着ユニット7を通過したかどうかの検知(ジャムの検知)は、ジャム検知センサ77,78により行われる。CPU51Dは、ジャム検知センサの出力信号をモニターし、2次転写ニップN2で転写紙Pが画像を転写された後、所定時間が経過してもジャム検知センサ77,78が転写紙Pを検知しない場合は、定着ユニット7の上流側でジャムが発生したと判断する。ジャム発生を検知した後、CPU51Dは、図17に示すフローによって、PROM53Dの転写紙検知センサ75の検知履歴の有無に基づき、転写紙Pの挙動状態・姿勢(バックカールBCかフェイスカールFCか)を判断する。この判断結果に基づきカムモータ92を駆動し、中継搬送ユニット9Dの出口高さを制御する。

0107

図17は、制御部50DのCPU51Dの制御の下に、PROM53Dに記録された情報(転写紙銘柄と湿度情報に対応する出口高さの情報)、及びジャム検知センサ77,78と転写紙検知センサ75と湿度センサ49との検知結果に基づき搬送ベルト22の出口高さを制御するフローを示す図である。
実施形態3の制御フローは、図17に示すステップS41から始まる。先ず、ステップS41において、通紙する転写紙の銘柄に関する転写材情報を転写材情報取得手段47によって設定されている転写材情報から取得する。次いで、ステップS42に進み、湿度センサ49によって検知・取得された使用環境の湿度情報を取得する(上述したように環境湿度情報取得手段48により取得してもよい)。尚、ステップS41とステップS42の動作を入れ替えたもの、即ち前後した動作でもよい。
次いで、取得した転写紙の銘柄と取得した湿度情報に対応する中継搬送ユニット9D(搬送ベルト22)の出口高さがPROM53Dに記憶されているか否かを判定・チェックする(ステップS43)。ここで、転写紙の銘柄と湿度情報に対応する前記出口高さがPROM53Dに記憶されていない場合、ステップS44に進む。ステップS44おいて、高さ変更手段90Dのカムモータ92によってカム91Dを回転駆動して、前記出口高さをデフォルトの高さ(図15の実線で示す中継搬送ユニット9D、搬送ベルト22の位置)に設定する。
一方、ステップS43において、取得した転写紙の銘柄と取得した湿度情報に対応する中継搬送ユニット9D(搬送ベルト22)の出口高さがPROM53Dに記憶されている場合、ステップS45に進み、高さ変更手段90Dによって前記出口高さを記憶されている高さに設定する。

0108

出口高さを設定したならば印刷動作(通紙動作)を開始する(ステップS46)。印刷動作(通紙動作)開始後、定着ユニット7の定着ニップ入口でジャム発生したか否かをチェックする。(ステップS47)。ジャム検知センサ77,78によってジャム発生を検知したならば転写紙Pの通紙を停止する(ステップS48)。
上記部位でジャムが発生した際には、バックカールBCが生じた場合に発生する、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9Dと定着ユニット7の定着入口ガイド板73との隙間に引っかかったかどうかを転写紙検知センサ75で検知する。

0109

次いで、ステップS49に進み、転写紙検知センサ75の検知履歴がPROM53Dに有るか否かをチェックする。転写紙検知センサ75の検知履歴がPROM53Dに有るとき、転写紙Pが図15に示すようにバックカールBCして、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9Dと定着入口ガイド板73の隙間に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる。それを基に、カム91Dのカム面を高にし、中継搬送ユニット9D(搬送ベルト22)の出口高さ22xH’(図15参照)の位置に上げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS50)。
出口高さ22xH’に調整後、変更された出口高さ22xHに対応する転写紙Pの銘柄と湿度情報とをCPU51Dに入力し、中継搬送ユニット9D(搬送ベルト22)の適切な出口高さ22xH’と転写紙Pの銘柄と湿度情報とをひも付けてPROM53Dに記憶する(ステップS51)。

0110

一方、ステップS49において、転写紙検知センサ75の検知履歴がPROM53Dに無いとき、転写紙PがフェイスカールFC(図2参照)して、転写紙Pの先端部が拍車74に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる。それを基に、カム91Dのカム面を低にし、中継搬送ユニット9D(搬送ベルト22)の出口高さ22xL’(図15参照)の位置に下げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS52)。
出口高さ22xL’に調整後、変更された出口高さ22xL’に対応する転写紙Pの銘柄をと湿度情報とをCPU51Dに入力し、中継搬送ユニット9Dの適切な出口高さ22xL’と転写紙Pの銘柄と湿度情報とをひも付けてPROM53Dに記憶する(ステップS53)。

0111

ステップS51又はステップS53でPROM53Dに情報を記憶後、ユーザ等によるジャム処理の終了が確認されたら、通紙動作を再開する。ステップS47でジャムが発生しなかったときには、フローを終了する。
尚、ジャム発生により印刷が正常に終了しなかった場合は、再度もう1枚転写紙Pを通紙して印刷対象となっていた画像を再度印刷してもよい。

0112

上記したステップS51及びステップS53の動作によって、次に同じ銘柄の転写紙Pを通紙するときであって、かつ、使用環境の湿度が上記した領域の分類の何れか1つに入るとき、中継搬送ユニット9Dの出口高さを通紙前に適切な高さに調整できる。これにより、未然にジャムを防ぎ、生産性を向上することができる。

0113

以上説明したとおり、実施形態3によれば、転写紙Pの銘柄と中継搬送ユニット9Dの適切な出口高さのひも付けに加え、使用環境の湿度情報もPROM53Dに記憶させ、転写紙Pの銘柄と使用環境の湿度の2つのパラメータと適切な出口高さをひも付けることにより、より正確な出口高さに設定することができる。また、実施形態1と同様の基本的な効果を奏することは無論である。

0114

実施形態3においても、実施形態1の変形例1、変形例2、変形例3と同様に構成することが可能である。これらの内容については、当業者であれば容易に理解して実施できるから説明を省略する。

0115

(実施形態4)
図10図14に示した実施形態2では、単一のパラメータである転写紙Pの銘柄と中継搬送ユニット9C(搬送ベルト22)の適切な出口高さをPROM53Cに記憶し、ひも付けていた。しかし、紙のカール量は使用環境の湿度によって大きく影響され、低湿度環境と高湿度環境では同じ銘柄の転写紙Pであっても変わり、それにより上記適切な出口高さも変わってしまう。
そこで、図18図20を用いて、実施形態2の上記改善すべき点を解決できる実施形態4について説明する。図18は、実施形態4の中継搬送ユニットの搬送ベルトの出口の高さ調整を説明する要部の断面図である。図19は、実施形態4の制御構成を示す制御ブロック図である。図20は、実施形態4の制御動作を示すフローチャートである。

0116

実施形態4は、図10図14に示した実施形態2の画像形成装置と比較して、中継搬送ユニット9Cに代えて、図18に示す中継搬送ユニット9Eを用いる点、図19に示すように、使用環境の湿度情報を取得する環境湿度情報取得手段48を新設した点、制御部50Cに代えて、制御部50Eを用いる点が主に相違する。これら相違点以外の実施形態4の構成及び動作は、実施形態2と同様である。

0117

中継搬送ユニット9Eは、図10図12の中継搬送ユニット9Cと比較して、高さ変更手段90Cに代えて、図18に示す高さ変更手段90Eを用いる点が相違する。高さ変更手段90Eは、高さ変更手段90Cと比較して、カム91Cに代えて、カム91Eを用いる点が相違する。
即ち、高さ変更手段90Eは、図18に示すように、中継搬送ユニット9Eの出口高さを変更するためのカム91Eと、カム軸91Eaに連結された駆動源としてのカムモータ92とを有する。

0118

カム91Eは、実施形態2のカム91Cと同様に、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの両外側にそれぞれ配設されている。これら一対のカム91Eは、板カムからなり、輪郭外周部の後述するカム面が同一位相で同一カム面を保持した状態で回転するように幅方向Yに延びたカム軸91Eaによって連結されている。尚、カム91Eは、図18に示した構成に限らず、搬送ベルト22を挟んだ幅方向Yの一方の外側に単一で設けたものであってもよい。
カム91Eは、中継搬送ユニット9Eの出口高さを変更することができるカム面として、実施形態2の低、デフォルトの中、中高、高は元より、後述する制御によってより適切な出口高さに変更することができるように多段階に切り替え可能な偏心カムとなっている。図18のカム91Eの位置状態は、デフォルトである中のカム面がユニットフレーム下面に当接している状態であり、これにより、中継搬送ユニット9Eの出口高さがデフォルト:中の高さ位置にあることを示している。

0119

図18に示すように、カムモータ92を駆動して、カム91Eのカム面をデフォルトに対応した中の回転位置から低に対応した回転位置にすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが低くなって、一点鎖線で示すように出口高さ22xL’の位置になる。更にカムモータ92を駆動して、カム91Eのカム面を高に対応した回転位置にすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが高くなって、破線で示す出口高さ22xH2’の位置になる。更にカムモータ92を駆動して、カム91Eのカム面を中高に対応した回転位置にすると、搬送ベルト22の出口22xの高さが調整されて、二点破線で示す出口高さ22xH1’の位置になる。ここで、実施形態4の出口高さ22xL’、出口高さ22xH2’、22xH1’は、実施形態2の出口高さ22xL、22xH2、22xH1よりも、環境印刷条件(使用する転写紙の銘柄、使用環境の湿度)を考慮した後述の制御によってより正確な出口高さであることを表している。

0120

図19を用いて、実施形態4の制御構成を説明する。図19は、実施形態4の制御構成を示す制御ブロック図である。
実施形態4の制御部50Eは、実施形態2の制御部50Cと比較して、CPU51Cに代えて、CPU51Eを用いる点、PROM53Cに代えて、PROM53Eを用いる点が主に相違する。図19において、制御部50Eは、画像形成動作及び高さ変更手段90Eの動作を制御する広義の制御手段として機能する。制御部50Eは、演算手段及び狭義の制御手段の機能を有するCPU51Eと、RAM52と、PROM53Eと、計時手段としてのタイマ54とから構成されるマイクロコンピュータを具備している。

0121

PROM53Eは、中継搬送ユニット9Cと定着ユニット7との間で発生した転写紙Pのジャムの検知履歴を記憶する第1の記憶手段として機能する。また、PROM53Eは、変更された中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の出口高さに対応して、転写材情報取得手段47によって取得された転写紙の情報と、環境湿度情報取得手段48の湿度センサ49によって検知された使用環境の湿度情報とを記憶する第3の記憶手段としても機能する。
PROM53Eは、必要な制御プログラム等(後述する図20参照)、固定データ等を予め記憶しているとともに、プログラム可能に構成されている。尚、PROM53Eは、上記したような不揮発性メモリであってもよい。

0122

PROM53Eに記憶される環境湿度の区分数や閾値、湿度環境の履歴等は、実施形態3で説明したと同様である。

0123

制御部50EのCPU51Eの入出力構成は、実施形態2のそれと比較して、入力ポートを介して、環境湿度情報取得手段48(湿度センサ49)が接続されている点のみ相違する。
カムモータ92としては、ステッピングモータからなるものが用いられている。CPU51Eは、上記モータドライバを介して、カムモータ92に対して所定数の駆動パルスを出力するよう指令することで、カム91Eを回転駆動させて、上記した4段階のカム面の何れかを所定の回転位置で停止させる。

0124

CPU51Eは、ジャム検知センサ77,78と転写紙検知センサ75a,75bと湿度センサ49との各検出結果、及びPROM53Eに記憶された中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の出口高さの情報に基づき、カムモータ92を制御し、中継搬送ユニット9Eの出口高さを制御する。
即ちCPU51Eは、ジャムが発生した場合、転写紙検知センサ75a,75bからの検知情報に基づいて、ジャムの検知履歴がPROM53Eに有るときには、中継搬送ユニット9Eの出口高さが反り量に応じて高くなるように、高さ変更手段90Eのカムモータ92を制御する。そして、CPU51Eは、ジャムの検知履歴がPROM53Eに無いときには、中継搬送ユニット9Eの出口高さが低くなるように、高さ変更手段90Eのカムモータ92を制御する制御手段として機能する。

0125

一部前述したように、転写紙Pが正常に定着ユニット7を通過したかどうかの検知(ジャムの検知)は、ジャム検知センサ77,78により行われる。CPU51Eは、ジャム検知センサの出力信号をモニターし、2次転写ニップN2で転写紙Pが画像を転写された後、所定時間が経過してもジャム検知センサ77,78が転写紙Pを検知しない場合は、定着ユニット7の上流側でジャムが発生したと判断する。ジャム発生を検知した後、CPU51Eは、図20に示すフローによって、PROM53Eの転写紙検知センサ75a,75bの検知履歴の有無に基づき、転写紙Pの挙動状態・姿勢(バックカールBCかフェイスカールFCか)を判断する。この判断結果に加え、転写紙検知センサ75a,75bの検知履歴が有るときには、中継搬送ユニット9Eの出口高さが反り量に応じて高くなるように、カムモータ92を駆動し、中継搬送ユニット9Eの出口高さを制御し、適切な高さに調整する。

0126

図20は、制御部50EのCPU51Eの制御の下に、PROM53Eに記録された情報(転写紙銘柄と湿度情報に対応する出口高さの情報)、及びジャム検知センサ77,78と転写紙検知センサ75a,75bと湿度センサ49の検知結果に基づき搬送ベルト22の出口高さを制御するフローを示す図である。
実施形態4の制御フローは、図20のステップS61から始まる。先ず、ステップS61において、通紙する転写紙の銘柄に関する転写材情報を転写材情報取得手段47によって設定されている転写材情報から取得する。次いで、ステップS62に進み、湿度センサ49によって検知・取得された使用環境の湿度情報を取得する(上述したように環境湿度情報取得手段48により取得してもよい)。尚、ステップS61とステップS62の動作を入れ替えたもの、即ち前後した動作でもよい。
次いで、取得した転写紙の銘柄と取得した湿度情報に対応する中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の出口高さがPROM53Eに記憶されているか否かを判定・チェックする(ステップS63)。ここで、転写紙の銘柄と湿度情報に対応する前記出口高さがPROM53Eに記憶されていない場合、ステップS64に進む。ステップS64おいて、高さ変更手段90Eのカムモータ92によってカム91Eを回転駆動して、前記出口高さをデフォルトの高さ(図18の実線で示す中継搬送ユニット9E、搬送ベルト22の位置)に設定する。
一方、ステップS63において、取得した転写紙の銘柄と取得した湿度情報に対応する中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の出口高さがPROM53Eに記憶されている場合、ステップS65に進み、高さ変更手段90Eによって前記出口高さを記憶されている高さに設定する。

0127

出口高さを設定したならば印刷動作(通紙動作)開始する(ステップS66)。印刷動作(通紙動作)開始後、定着ユニット7の定着ニップ入口でジャム発生したか否かをチェックする。(ステップS67)。ジャム検知センサ77,78によってジャム発生を検知したならば転写紙Pの通紙を停止する(ステップS68)。
上記部位でジャムが発生した際には、バックカールBCが生じた場合に発生する、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9Eと定着ユニット7の定着入口ガイド板73との隙間に引っかかったかどうかを転写紙検知センサ75a,75bで検知する。同時に、2つの転写紙検知センサ75a,75bでバックカールBCの大きさを検知する。

0128

次いで、ステップS69に進み、転写紙検知センサ75aの検知履歴がPROM53Eに有るか否かをチェックする。転写紙検知センサ75aの検知履歴がPROM53Eに有るとき、転写紙Pが図10借りて示すような小さなバックカールBCを生じて、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9Eと定着入口ガイド板73の隙間に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる。それを基に、カム91Eのカム面を中高に対応した回転位置にし、中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の出口高さ22xH1’(図18参照)の位置に上げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS70)。
出口高さ22xH1’に調整後、変更された出口高さ22xH1’に対応する転写紙Pの銘柄と湿度情報とを制御部50EのCPU51Eに入力し、中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の適切な出口高さ22xH1’と転写紙Pの銘柄と湿度情報とをひも付けてPROM53Eに記憶する(ステップS71)。

0129

一方、ステップS69において、転写紙検知センサ75aの検知履歴がPROM53Eに無いとき、転写紙検知センサ75bの検知履歴がPROM53Eに有る場合と、転写紙Pが図10を借りて示すようなフェイスカールFCを生じて、転写紙Pの先端部が拍車74に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生した場合とが想定される。
そこで、転写紙検知センサ75bの検知履歴がPROM53Eに有るとき、転写紙Pが図10を借りて示すよりも大きなバックカールBCを生じて、転写紙Pの先端部が中継搬送ユニット9Eと定着入口ガイド板73の隙間に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる(ステップS72)。それを基に、カム91Eのカム面を高に対応した回転位置にし、中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の出口高さ22xH2’(図18参照)の位置に上げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS73)。
出口高さ22xH2’に調整後、変更された出口高さ22xH2’に対応する転写紙Pの銘柄と湿度情報とを制御部50EのCPU51Eに入力し、中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の適切な出口高さ22xH2’と転写紙Pの銘柄と湿度情報とをひも付けてPROM53Eに記憶する(ステップS74)。

0130

ステップS72において、転写紙検知センサ75bの検知履歴がPROM53Eに無いとき、転写紙Pが図10を借りて示すようにフェイスカールFCして、転写紙Pの先端部が拍車74に引っかかり転写紙Pの挙動が乱れ、ジャムが発生したことが分かる。それを基に、カム91Eのカム面を低に対応した回転位置にし、中継搬送ユニット9E(搬送ベルト22)の出口高さ22xL’(図18参照)の位置に下げることで余裕度を上げ、引っかかり及びジャムを防ぐ(ステップS75)。
出口高さ22xL’に調整後、変更された出口高さ22xL’に対応する転写紙Pの銘柄と湿度情報とを制御部50EのCPU51Eに入力し、中継搬送ユニット9Eの適切な出口高さ22xL’と転写紙Pの銘柄と湿度情報とをひも付けてPROM53Eに記憶する(ステップS76)。

0131

ステップS71、ステップS74又はステップS76でPROM53Eに情報を記憶後、ユーザ等によるジャム処理の終了が確認されたら、通紙動作を再開する。ステップS67でジャムが発生しなかったときには、フローを終了する。
尚、ジャム発生により印刷が正常に終了しなかった場合は、再度もう1枚転写紙Pを通紙して印刷対象となっていた画像を再度印刷してもよい。

0132

上記したステップS71、ステップS74及びステップS76の動作によって、次に同じ銘柄の転写紙Pを通紙するときであって、かつ、使用環境の湿度が上記した領域の分類の何れか1つに入るとき、中継搬送ユニット9Eの出口高さを通紙前に適切な高さに調整できる。これにより、未然にジャムを防ぎ、生産性を向上することができる。

0133

以上説明したとおり、実施形態4によれば、転写紙Pの銘柄と中継搬送ユニット9Eの適切な出口高さのひも付けに加え、使用環境の湿度情報もPROM53Eに記憶させ、転写紙Pの銘柄と使用環境の湿度の2つのパラメータと適切な出口高さをひも付けることにより、より正確な出口高さに設定することができる。また、実施形態1や2と同様の効果を奏することは無論である。

0134

実施形態4においても、実施形態1の変形例1、変形例2、変形例3と同様に構成することが可能である。これらの内容については、当業者であれば容易に理解して実施できるから説明を省略する。

0135

以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上記実施形態等に記載した技術事項を適宜組み合わせたものであってもよい。

0136

例えば、本発明の転写材検知手段は、実施形態1のように、バックカールを含む転写材の挙動状態を検知する位置に配置される構成に限らず、フェイスカールを含む転写材の挙動状態を検知する位置に配置される構成であってもよい。即ち、転写材検知手段は、転写材の先端が第一の面(転写材の裏面)の側に反るバックカール、及び転写材の先端が第二の面(転写材のおもて面)の側に反るフェイスカールの何れか一方の転写材の姿勢を検知可能な位置に配置される構成であってもよい。

0137

本発明に係る画像形成装置は、実施形態1のようなタンデム型中間転写方式の画像形成装置、あるいはタンデム型直接転写方式の画像形成装置にも適用可能である。また、単一の潜像担持体及び単一の転写体からなる転写ユニットを備える画像形成装置にも適用ないし準用可能である。

0138

本発明の実施の形態に適宜記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。

0139

1給紙装置
2転写ユニット
3中間転写ベルト
4作像ユニット
5光走査装置
6転写搬送装置
7定着ユニット
9,9A,9B,9C,9D,9E中継搬送ユニット
10給紙経路
12レジストローラ対
20駆動ローラ
21従動ローラ
22搬送ベルト(搬送部材の一例)
22x搬送ベルトの出口
23ユニットフレーム
31 駆動ローラ
35斥力ローラ
40感光体(像担持体の一例)
41帯電装置
42現像装置
43クリーニング装置
48環境湿度情報取得手段
49湿度センサ(環境湿度情報取得手段の一例)
50,50C,50D,50E 制御部(広義の制御手段の一例)
51,51C,51D,51E CPU(狭義の制御手段の一例)
53,53CPROM(第1、第2の記憶手段の一例)
53D,53E PROM(第1、第3の記憶手段の一例)
71加熱ローラ
72加圧ローラ
73,73B定着入口ガイド板(案内部材の一例)
73x 定着入口ガイド板の入口
75転写紙検知センサ(転写材検知手段の一例)
75a,75b 転写紙検知センサ(転写材検知手段の一例)
77,78ジャム検知センサ(ジャム検知手段の一例)
90,90A,90C,90D,90E 高さ変更手段(位置変更手段の一例)
91,91C,91D,91Eカム
92カムモータ
99 装置本体(画像形成装置本体の一例)
100 画像形成装置
BCバックカール
FCフェイスカール
NCカール無し
N定着ニップ
N1 1次転写ニップ
N2 2次転写ニップ
P転写紙(転写材の一例)
X転写材搬送方向
Y幅方向
Z 上下方向・高さ方向

先行技術

0140

特開2001−240268号公報
特開2010−085976号公報

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