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技術 シート状パック剤及びその製造方法

出願人 久光製薬株式会社
発明者 鶴島圭一郎長瀬祐子古瀬靖久義永隆明
出願日 2017年9月4日 (3年2ヶ月経過) 出願番号 2017-169828
公開日 2018年3月15日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-039802
状態 特許登録済
技術分野 化粧料 髪止め具
主要キーワード 展延状態 製品イメージ 平底容器 塩酸消費量 ゲル構造体 ポリアクリル酸中和物 パック効果 傾斜台
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課題

オイル成分が比較的多く含有される場合であっても、基剤層均一性凝集力粘着力、及び肌への付着性、並びに、使用時の使用感においていずれも優れており、かつ、剥離時の痛みが十分に軽減されたシート状パック剤を提供すること。

解決手段

支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤であって、 前記基剤層が、ハイドロゲルオイルゲル包接されたハイブリットゲルと、ポリアクリル酸メチルアクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有しており、 前記ハイドロゲルが、水溶性高分子、水及び架橋剤を含有しており、 前記オイルゲルが、多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を含有しており、かつ、 前記基剤層における前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が1.77〜5.90質量%である、ことを特徴とするシート状パック剤。

概要

背景

シート状パック剤は、化粧品医薬品、医薬部外品、又は雑品薬事法対象外の商品)として、近年、一般に用いられている。従来から用いられているテープ剤及びシップ剤等のシート状貼付剤が、腰痛肩こり打ち身、及び捻挫等の症状の改善や足の疲れの軽減といった治療用途で用いられるのに対して、シート状パック剤は、主に顔や体の皮膚の状態を整える美容用途で用いられる。皮膚においては、角質層水分量が10〜20%程度、かつ、表皮脂質及び天然保湿因子アミノ酸尿素乳酸等)が常時0.4〜0.05mg/cm2であることが理想的な状態(健常皮膚)である。このバランス欠けると、皮膚のバリア機能が低下して、極度皮膚乾燥、過剰な皮脂分泌による皮脂過多肌荒れ吹き出物、及びニキビといった肌トラブルが引き起こされやすくなる。そのため、シート状パック剤においては、かかるバランスを改善・維持するために、顔や体の皮膚に対する保湿機能や過剰な皮脂の分泌抑制といった特性が要求される。さらに、これに加えて、上記のように美容用途で用いられるシート状パック剤においては、前記シート状貼付剤に比べて、より優れた使用時の使用感角質層剥離・損傷を抑制するための肌に対するより適度な粘着性、及び肌に対するより適度な付着性といった様々な特性が要求される。

前記シート状パック剤としては、例えば、特開平8−188527号公報(特許文献1)において、簡便性、肌に対する適度な粘着性や保湿性製剤物性の安定性、肌に対する安全性、使用時の使用感、及びパック効果を向上させることを目的として、シート状パック剤に、水溶性高分子と、多価アルコールと、保湿成分と、架橋剤と、美肌成分と、水と、を含有させることが記載されている。さらに、特開2006−206540号公報(特許文献2)においては、剥離後も長時間にわたって皮膚保湿効果を維持することを目的として、支持体及び基剤を備えるシート状パック剤の前記基剤に、ハイドロゲル及びオイルゲルハイブリットゲルを含有させることが記載されている。

また、前記シート状パック剤の形態としては、ゲル状基剤を含む基剤層を備えるものが知られている。特開2004−75540号公報(特許文献3)には、撥水性、保湿性、及び被膜性を向上させることを目的とした外用ゲル状組成物として、ビニル系高分子セルロース系高分子液状油分、及び脂肪酸デキストリンを含有する外用ゲル状組成物が記載されている。さらに、特開平8−277302号公報(特許文献4)には、高チキソトロピー性のゲルを得ることを目的としたゲル化剤として、デキストリン脂肪酸とのエステル化物である特定のデキストリン脂肪酸エステルからなるゲル化剤が記載されている。

また、前記シート状貼付剤としては、例えば、国際公開第2015/025935号(特許文献5)において、支持体層上に膏体層を備えるパップ剤が記載されており、前記膏体層は、ポリアクリル酸中和物と、ポリアクリル酸メチルアクリル酸2−エチルヘキシルエマルジョンと、水と、を混合して得られるものであることが記載されている。

概要

オイル成分が比較的多く含有される場合であっても、基剤層の均一性凝集力粘着力、及び肌への付着性、並びに、使用時の使用感においていずれも優れており、かつ、剥離時の痛みが十分に軽減されたシート状パック剤を提供すること。支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤であって、 前記基剤層が、ハイドロゲルにオイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有しており、 前記ハイドロゲルが、水溶性高分子、水及び架橋剤を含有しており、 前記オイルゲルが、多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を含有しており、かつ、 前記基剤層における前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が1.77〜5.90質量%である、ことを特徴とするシート状パック剤。 なし

目的

特開2004−75540号公報(特許文献3)には、撥水性、保湿性、及び被膜性を向上させることを目的とした

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤であって、前記基剤層が、ハイドロゲルオイルゲル包接されたハイブリットゲルと、ポリアクリル酸メチルアクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有しており、前記ハイドロゲルが、水溶性高分子、水及び架橋剤を含有しており、前記オイルゲルが、多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を含有しており、かつ、前記基剤層における前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が1.77〜5.90質量%である、ことを特徴とするシート状パック剤。

請求項2

前記基剤層における前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は前記脂肪酸の含有量と前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量との質量比が3.3:1〜17.0:1であることを特徴とする請求項1に記載のシート状パック剤。

請求項3

前記基剤層における前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は前記脂肪酸の含有量が20〜30質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート状パック剤。

請求項4

支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤の製造方法であって、多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を含有するオイルゲルを得る工程、前記オイルゲル、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、及び水を混合してオイルゲル組成物を得る工程、前記オイルゲル組成物と、水溶性高分子及び架橋剤と、を混合して混合組成物を得る工程、並びに、前記水溶性高分子を架橋させて、前記水溶性高分子、前記水及び前記架橋剤を含有するハイドロゲルに前記オイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有する基剤層を得る工程を含み、かつ、前記基剤層における前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が1.77〜5.90質量%である、ことを特徴とするシート状パック剤の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、化粧品医薬品、医薬部外品、又は雑品として好適に使用し得るシート状パック剤及びその製造方法に関するものである。

背景技術

0002

シート状パック剤は、化粧品、医薬品、医薬部外品、又は雑品(薬事法対象外の商品)として、近年、一般に用いられている。従来から用いられているテープ剤及びシップ剤等のシート状貼付剤が、腰痛肩こり打ち身、及び捻挫等の症状の改善や足の疲れの軽減といった治療用途で用いられるのに対して、シート状パック剤は、主に顔や体の皮膚の状態を整える美容用途で用いられる。皮膚においては、角質層水分量が10〜20%程度、かつ、表皮脂質及び天然保湿因子アミノ酸尿素乳酸等)が常時0.4〜0.05mg/cm2であることが理想的な状態(健常皮膚)である。このバランス欠けると、皮膚のバリア機能が低下して、極度皮膚乾燥、過剰な皮脂分泌による皮脂過多肌荒れ吹き出物、及びニキビといった肌トラブルが引き起こされやすくなる。そのため、シート状パック剤においては、かかるバランスを改善・維持するために、顔や体の皮膚に対する保湿機能や過剰な皮脂の分泌抑制といった特性が要求される。さらに、これに加えて、上記のように美容用途で用いられるシート状パック剤においては、前記シート状貼付剤に比べて、より優れた使用時の使用感角質層剥離・損傷を抑制するための肌に対するより適度な粘着性、及び肌に対するより適度な付着性といった様々な特性が要求される。

0003

前記シート状パック剤としては、例えば、特開平8−188527号公報(特許文献1)において、簡便性、肌に対する適度な粘着性や保湿性製剤物性の安定性、肌に対する安全性、使用時の使用感、及びパック効果を向上させることを目的として、シート状パック剤に、水溶性高分子と、多価アルコールと、保湿成分と、架橋剤と、美肌成分と、水と、を含有させることが記載されている。さらに、特開2006−206540号公報(特許文献2)においては、剥離後も長時間にわたって皮膚保湿効果を維持することを目的として、支持体及び基剤を備えるシート状パック剤の前記基剤に、ハイドロゲル及びオイルゲルハイブリットゲルを含有させることが記載されている。

0004

また、前記シート状パック剤の形態としては、ゲル状基剤を含む基剤層を備えるものが知られている。特開2004−75540号公報(特許文献3)には、撥水性、保湿性、及び被膜性を向上させることを目的とした外用ゲル状組成物として、ビニル系高分子セルロース系高分子液状油分、及び脂肪酸デキストリンを含有する外用ゲル状組成物が記載されている。さらに、特開平8−277302号公報(特許文献4)には、高チキソトロピー性のゲルを得ることを目的としたゲル化剤として、デキストリン脂肪酸とのエステル化物である特定のデキストリン脂肪酸エステルからなるゲル化剤が記載されている。

0005

また、前記シート状貼付剤としては、例えば、国際公開第2015/025935号(特許文献5)において、支持体層上に膏体層を備えるパップ剤が記載されており、前記膏体層は、ポリアクリル酸中和物と、ポリアクリル酸メチルアクリル酸2−エチルヘキシルエマルジョンと、水と、を混合して得られるものであることが記載されている。

先行技術

0006

特開平8−188527号公報
特開2006−206540号公報
特開2004−75540号公報
特開平8−277302号公報
国際公開第2015/025935号

発明が解決しようとする課題

0007

使用時の使用感(肌なじみ感)の向上、皮膚のバリア機能の改善・維持、過剰な皮脂の分泌抑制といった観点から、シート状パック剤にはオイル成分(油性成分)をより多く含ませることが望まれている。しかしながら、本発明者らは、シート状パック剤のゲル状基剤を含む基剤層にオイル成分を多く含ませると、前記基剤層の均一性凝集力粘着力、及び肌への付着性等が低下する場合があり、より優れたシート状パック剤としての特性が要求されることを見い出した。

0008

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、オイル成分が比較的多く含有される場合であっても、基剤層の均一性、凝集力、粘着力、及び肌への付着性、並びに、使用時の使用感においていずれも優れており、かつ、剥離時の痛みが十分に軽減されたシート状パック剤と、その製造方法と、を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤の前記基剤層において、多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸から選択される少なくとも1種、並びに、デキストリン脂肪酸エステルを含有するオイルゲルが、水溶性高分子、水及び架橋剤を含有するハイドロゲルに包接されたハイブリットゲルと、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を組み合わせて含有させ、さらに、前記基剤層におけるポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量を特定の範囲内とすることによって、オイル成分(前記多価アルコール脂肪酸エステル及び前記脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種(以下、場合により「多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は脂肪酸」という))を多く含有していても、前記基剤層の均一性、凝集力、粘着力、及び肌への付着性、並びに、使用時の使用感においていずれも優れ、かつ、剥離時の痛みも十分に軽減されたシート状パック剤が得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。

0010

すなわち、本発明のシート状パック剤は、支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤であって、
前記基剤層が、ハイドロゲルにオイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有しており、
前記ハイドロゲルが、水溶性高分子、水及び架橋剤を含有しており、
前記オイルゲルが、多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を含有しており、かつ、
前記基剤層における前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が1.77〜5.90質量%である、
ことを特徴とするものである。

0011

本発明のシート状パック剤においては、前記基剤層における前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は前記脂肪酸の含有量と前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量との質量比が3.3:1〜17.0:1であることが好ましい。また、本発明のシート状パック剤においては、前記基剤層における前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は前記脂肪酸の含有量が20〜30質量%であることが好ましい。

0012

本発明のシート状パック剤の製造方法は、支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤の製造方法であって、
多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を含有するオイルゲルを得る工程、
前記オイルゲル、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、及び水を混合してオイルゲル組成物を得る工程、
前記オイルゲル組成物と、水溶性高分子及び架橋剤と、を混合して混合組成物を得る工程、並びに、
前記水溶性高分子を架橋させて、前記水溶性高分子、前記水及び前記架橋剤を含有するハイドロゲルに前記オイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有する基剤層を得る工程
を含み、かつ、
前記基剤層における前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が1.77〜5.90質量%である、
ことを特徴とするものである。

発明の効果

0013

本発明によれば、オイル成分が比較的多く含有される場合であっても、基剤層の均一性、凝集力、粘着力、及び肌への付着性、並びに、使用時の使用感においていずれも優れており、かつ、剥離時の痛みが十分に軽減されたシート状パック剤と、その製造方法と、を提供することが可能となる。

0014

以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。

0015

[シート状パック剤]
先ず、本発明のシート状パック剤について説明する。本発明のシート状パック剤は、支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤であって、
前記基剤層が、ハイドロゲルにオイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有しており、
前記ハイドロゲルが、水溶性高分子、水及び架橋剤を含有しており、
前記オイルゲルが、多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を含有しており、かつ、
前記基剤層における前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が1.77〜5.90質量%である。

0016

本発明のシート状パック剤は、支持体層と、前記支持体層の一方の面上に配置された基剤層とを備える。

0017

<支持体層>
前記支持体層としては、後述の基剤層を支持し得るものであれば特に制限されず、シート状パック剤の支持体層として公知のものを適宜採用することができる。このような支持体層の材質としては、例えば、ポリエチレンポリプロピレン等のポリオレフィンポリエチレンテレフタレート等のポリエステルエチレン酢酸ビニル共重合体塩化ビニル等;ポリウレタンナイロン等のポリアミドレーヨンパルプ;及び綿が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上を組み合わせたものであってもよい。前記支持体層の形態としては、例えば、フィルムシート絡合熱融着圧着又はバインダー接着による不織布、織布、編布等の布帛;及びこれらの積層体が挙げられる。これらの中でも、前記支持体層としてはポリエステルからなる不織布であることが好ましい。また、この場合、前記不織布の目付としては20〜200g/m2であることが好ましく、40〜120g/m2であることがより好ましく、80〜120g/m2であることがさらに好ましい。前記目付が前記下限未満であると、破れ等の形状破壊、基剤層形成時の染み出しによる外観不良や成型不良、貼付時の貼りづらさ等を招く傾向にあり、他方、前記上限を超えると、支持体層の伸縮性不良や柔軟性不良による使用性の低下、貼付時の捲れコストアップを招く傾向にある。

0018

前記支持体層の厚みとしては、特に制限されないが、接触面積5cm2あたり0.98Nの押圧で測定した場合の厚さで、0.1〜1.5mmであることが好ましく、0.5〜1.0mmであることが好ましい。前記支持体層の厚みが前記下限未満であると、破れ等の形状破壊、基剤層形成時の染み出しによる外観不良や成型不良、貼付時の貼りづらさ等を招く傾向にあり、他方、前記上限を超えると、支持体層の伸縮性不良や柔軟性不良による使用性の低下、貼付時の捲れやコストアップを招く傾向にある。

0019

さらにまた、前記支持体層の色としては、特に制限されないが、製品イメージに大きく影響を与え、美観や使用時の使用感向上につながる観点から、例えば、白色、肌色、黄色、赤色、榿色、緑色、青色、ピンク色、水色、及び色が挙げられ、必要に応じて濃淡を調整したものや、印刷エンボス等の加工を施したものを適宜用いることができる。

0020

剥離ライナー
本発明のシート状パック剤は、使用時まで前記基剤層の前記支持体層とは反対の面上に剥離ライナーをさらに備えるものであることが好ましい。かかる剥離ライナーとしては、特に制限されず、シート状パック剤の剥離ライナーとして公知のものを適宜採用することができる。このような剥離ライナーとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエステル、及びポリアミドから選択される少なくとも1種を成型したものが挙げられる。これらの中でも、前記剥離ライナーとしてはポリエチレンテレフタレートフィルム又はポリプロピレンフィルムであることが好ましい。

0021

前記剥離ライナーの厚みとしては、特に制限されないが、20〜150μmであることが好ましく、40〜120μmであることがより好ましく、50〜100μmであることがさらに好ましい。前記剥離ライナーの厚みが前記下限未満であると、貼付時の貼りづらさ、強度低下による破れ等の形状破壊、製造時の作業性やライン適性の低下等を招く傾向にあり、他方、前記上限を超えると、裁断適性不良、貼付時の捲れやコストアップを招く傾向にある。

0022

前記剥離ライナーとしては、前記基剤層から容易に剥離出来るように該基剤層と接触する側の面にシリコーンコート等の剥離処理が施されたものであることが好ましく、また、貼付性の向上や剥離性の向上を主たる目的として、割線ミシン目の加工及び/又は印刷を施したもの;外観性の向上やズレ防止を主たる目的として、エンボス加工等を施したものを適宜用いることができる。

0023

<基剤層>
本発明に係る基剤層は、ハイドロゲルにオイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有する。

0024

〔ハイブリットゲル〕
本発明に係るハイブリットゲルは、水溶性成分を主体とするハイドロゲルと脂質成分及び/又は脂溶性成分を主体とするオイルゲルとを含むゲル構造体であり、前記ハイドロゲルに前記オイルゲルが包接されたゲルである。本発明において、「ハイドロゲルにオイルゲルが包接されたゲル」とは、前記水溶性高分子が前記架橋剤によって架橋されてなる前記ハイドロゲルの3次元網目空間に前記オイルゲルが取り込まれているゲルのことをいう。

0025

(ハイドロゲル)
本発明に係るハイドロゲルは、水を分散媒とするゲルであって、水溶性高分子、水及び架橋剤を配合してなり、これらを含有するゲルである。前記ハイドロゲルとしては、前記水溶性高分子に架橋構造を導入して一部不溶化させ、これを水で膨潤させた構造体であることが好ましい。

0026

本発明に係る水溶性高分子としては、例えば、ポリアクリル酸部分中和物、ポリアクリル酸完全中和物、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロースナトリウムゼラチンカゼインプルラン寒天デキストランアルギン酸ソーダ可溶性デンプンカルボキシデンプン、デキストリン、カルボキシメチルセルロースメチルセルロースエチルセルロースヒドロキシエチルセルロースポリビニルアルコールポリエチレンオキサイドポリアクリルアミドポリビニルピロリドンカルボキシビニルポリマーポリビニルエーテルポリマレイン酸共重合体、メトキシエチレン無水マレイン酸共重合体イソブチレン無水マレイン酸共重合体、及びポリエチレンイミンが挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。これらの中でも、前記水溶性高分子としては、ポリアクリル酸部分中和物であることが好ましい。また、この場合、前記ポリアクリル酸部分中和物としては、中和度が30〜80%のナトリウム塩であって、平均重合度が1,000〜100,000のものであることが特に好ましい。

0027

前記水溶性高分子の含有量としては、前記基剤層全体の質量を基準として、3〜10質量%であることが好ましく、4〜8質量%であることがより好ましい。前記水溶性高分子の含有量が前記下限未満であると、基剤層の粘着力、凝集力、保型性等が低下して、使用時の使用感の低下、保湿効果の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下、油性成分のブリード滲出)等が生じやすくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、基剤層の凝集力が増大して、基剤層の不均一化、製造時の展延性や作業性の低下等が生じやすくなる傾向にある。

0028

本発明に係る水は、主に本発明に係る水溶性高分子及び架橋剤の他、必要に応じて下記の保湿成分等を、分散・溶解させる機能を有する。また、前記水自体によって、シート状パック剤の使用時及び使用後の使用感を向上させたり、皮膚に移行して皮膚に潤いハリを与えたり、皮膚刺激性緩和作用や皮膚柔軟化作用によって下記の薬効成分等の吸収性を向上させることが可能となる。このような水としては、例えば、精製水滅菌水天然水、及び常水が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0029

本発明のシート状パック剤において、水の含有量としては、前記基剤層全体の質量を基準として、29.5〜44.7質量%であることが好ましく、35.1〜44.7質量%であることがより好ましく、38.0〜43.5質量%であることがさらに好ましい。前記水の含有量が前記下限未満であると、基剤層の粘着力、凝集力、保型性、吸水能等が低下して、基剤層の不均一化、製造時の展延性や作業性の低下、使用時の使用感の低下、保湿効果の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下、皮膚安全性の低下等が生じやすくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、基剤層の粘着力、凝集力、保型性、吸水能等が低下して、基剤層の不均一化、基剤層の支持体層からの裏染み(染み出し)や出し(はみ出し)、製造時の展延性や作業性の低下、使用時の使用感の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下、皮膚安全性の低下、油性成分のブリード等が生じやすくなる傾向にある。なお、上記の本発明に係る水の含有量には、前記ハイドロゲルに含有される水の質量の他、シート状パック剤の製造時に添加した他の水の質量、例えば、下記のポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の水性エマルジョンに含有される水や、下記の美肌成分や保湿成分として含有される水の質量も含む。

0030

本発明に係る架橋剤としては、多価金属化合物水難溶性アルミニウム化合物、及び多官能性エポキシ化合物等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0031

前記多価金属化合物としては、合成ケイ酸アルミニウムメタケイ酸アルミン酸マグネシウムとの組み合わせであることが好ましい。また、前記メタケイ酸アルミン酸マグネシウムとしては、Fuchs法による制酸力(pH:3以上)が1gあたり0.1N塩酸消費量で200ml以上であるものが好ましい。前記制酸力が前記下限未満であると、基剤層の支持体層からの裏染み(染み出し)や舌出し(はみ出し)、製造時の展延性や作業性の低下、貼付時及び保存時の物性変化、粘着力不足による捲れや再付着不良、粘着力過多による膏体残りや発赤カブレ・うっ血、保湿効果の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下、油性成分のブリード等が生じやすくなる傾向にある。

0032

前記水難溶性アルミニウム化合物としては、例えば、水酸化アルミニウム水酸化アルミニウムゲル含水ケイ酸アルミニウムカオリン酢酸アルミニウム乳酸アルミニウムステアリン酸アルミニウム、及びケイ酸アルミン酸マグネシウムが挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。前記水難溶性アルミニウム化合物を用いることにより、制酸作用による皮膚刺激抑制効果や微量のアルミニウムイオンによる皮膚収れん作用と共に、ゲルに適度な強度を与える充填剤としての機能;経時的にアルミニウムイオンが基剤層内に溶出して、高分子の経時的分解や高分子問共有結合架橋部の経時的切断によるゲル強度の低下を抑制する機能が期待できる。なお、前記基剤層のpHを調整することによって、かかるアルミニウムイオンの溶出速度を制御することが可能である。

0033

前記多官能性エポキシ化合物としては、例えば、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルエチレングリコールジグリシジルエーテルグリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテルプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテルソルビトールポリグリシジルエーテルソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、及びペンタエリスリトールジグリシジルエーテルが挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。前記多官能性エポキシ化合物を用いることにより、より優れた吸水能及び保型性を期待することができ、また、カルボキシル基アミノ基、又は水酸基等を有する水溶性高分子と効率よく共有結合を形成して、よりゲル強度がより高くなることも期待できる。

0034

本発明に係る架橋剤の含有量としては、前記基剤層全体の質量を基準として、0.3〜10質量%であることが好ましく、0.3〜7質量%であることがより好ましい。前記架橋剤の含有量が前記範囲を外れると、基剤層の支持体層からの裏染み(染み出し)や舌出し(はみ出し)、製造時の展延性や作業性の低下、貼付時及び保存時の物性変化、粘着力不足による捲れや再付着不良、粘着力過多による膏体残りや発赤・カブレ・うっ血、保湿効果の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下、油性成分のブリード等が生じやすくなる傾向にある。

0035

前記ハイドロゲルには、主に前記水溶性高分子に架橋構造を導入することを目的として、必要に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲内で、金属イオン封鎖剤及び/又はpH調整剤をさらに含有させてもよい。

0036

前記金属イオン封鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムエチレンジアミン四酢酸四ナトリウムトリメタリン酸ヘキサメタリン酸ソーダトリポリリン酸ソーダ、及びテトラポリリン酸ソーダが挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。これらの中でも、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムが特に好ましい。また、前記金属イオン封鎖剤としては、主に2価金属イオンの作用を阻害することを目的とする観点から、炭酸カルシウムキレート力(CaCO3C.Vmg/g)が100以上のものであることが好ましい。前記ハイドロゲルが前記金属イオン封鎖剤を含有する場合、その含有量としては、前記基剤層全体の質量を基準として、0.005〜1質量%であることが好ましく、0.1〜0.6質量%であることがより好ましい。前記金属イオン封鎖剤の含有量が前記範囲を外れると、基剤層の支持体層からの裏染み(染み出し)や舌出し(はみ出し)、製造時の展延性や作業性の低下、貼付時及び保存時の物性変化、粘着力不足による捲れや再付着不良、粘着力過多による膏体残りや発赤・カブレ・うっ血、保湿効果の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下、油性成分のブリード等が生じやすくなる傾向にある。

0037

(オイルゲル)
本発明に係るオイルゲルは、油性成分を分散媒とするゲルであって、多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を配合してなり、これらを含有するゲルである。前記オイルゲルとしては、油性成分(オイル成分)である多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は脂肪酸中にゲル化剤としてのデキストリン脂肪酸エステルが可溶化された構造体であることが好ましい。

0038

本発明に係るオイルゲルは、前記多価アルコール脂肪酸エステル及び前記脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種を含有するが、これらの中でも、基剤層の凝集力、粘着力、付着性、及び使用時の使用感がより優れる傾向にある観点から、前記多価アルコール脂肪酸エステルを含有していることがより好ましい。

0039

本発明に係る多価アルコール脂肪酸エステルとしては、例えば、トリイソステアリン酸ジグリセリルジカプリン酸プロピレングリコール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、モノカプリル酸プロピレングリコールジカプリル酸プロピレングリコール、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリルカプリン酸)グリセリル、及び2−エチルヘキサン酸2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールが挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。これらの中でも、前記多価アルコール脂肪酸エステルとしては、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルであることが好ましい。また、前記トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルとしては、けん化価(化粧品種別配合成分規格粧配規)「トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル」のけん化価試験法に準じる)が340〜370であることが好ましく、その比重(20℃)が0.949〜0.959であることが特に好ましい。

0040

本発明に係る脂肪酸としては、炭素数が6〜22であり、不飽和度が0〜4であるものが好ましい。このような脂肪酸としては、例えば、カプロン酸(炭素数6、不飽和度0)、カプリル酸(炭素数8、不飽和度0)、2−エチルヘキサン酸(炭素数8、不飽和度0)、カプリン酸(炭素数10、不飽和度0)、ラウリン酸(炭素数12、不飽和度0)、ミリスチン酸(炭素数14、不飽和度0)、パルミチン酸(炭素数16、不飽和度0)、パルミトレイン酸(炭素数16、不飽和度1)、ステアリン酸(炭素数18、不飽和度0)、イソステアリン酸(炭素数18、不飽和度0)、ヒドロキシステアリン酸(炭素数18、不飽和度0)、オレイン酸(炭素数18、不飽和度1)、リノール酸(炭素数18、不飽和度2)、リノレン酸(炭素数18、不飽和度3)、アラキドン酸(炭素数20、不飽和度4)、及びベヘニン酸(炭素数22、不飽和度0)が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。これらの中でも、前記脂肪酸としては、オレイン酸及び/又はカプリン酸であることがより好ましく、オレイン酸であることがさらに好ましい。

0041

前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は前記脂肪酸の含有量(前記多価アルコール脂肪酸エステル及び前記脂肪酸のうちのいずれか1種を含有する場合にはその含有量、2種以上の混合物である場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)としては、前記基剤層全体の質量を基準として、20〜30質量%であることが好ましく、20〜28質量%であることがより好ましく、21〜28質量%であることがさらに好ましく、21〜25質量%であることが特に好ましい。前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は前記脂肪酸の含有量が前記下限未満であると、皮膚保湿効果や皮膚保護効果が低下しやすくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、基剤層の粘着力、凝集力、保型性、吸水能等が低下し、基剤層の不均一化、基剤層の支持体層からの裏染み(染み出し)や舌出し(はみ出し)、油性成分のブリード、製造時の展延性や作業性の低下、使用時の使用感や皮膚保湿効果の低下、皮膚安全性の低下、及び薬効成分等の経皮吸収性の低下等が生じやすくなる傾向にある。

0042

本発明に係るデキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/オクタン酸デキストリン、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン、及びミリスチン酸デキストリンが挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。これらの中でも、前記デキストリン脂肪酸エステルとしては、パルミチン酸デキストリン、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン、及びミリスチン酸デキストリンからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましく、パルミチン酸デキストリンを単独で用いることが特に好ましい。また、前記パルミチン酸デキストリンとしては、酸価医薬品添加物規格(薬添規)「パルミチン酸デキストリン」の酸価試験法に準じる)が38以下であることが好ましく、10以下であることがより好ましい。さらに、前記パルミチン酸デキストリンとしては、融点(薬添規「パルミチン酸デキストリン」確認試験(3)に準じる)が50〜63℃であることが好ましい。前記酸価又は融点が上記の範囲を外れると、油性成分のブリードが生じる恐れがある。

0043

また、本発明に係るデキストリン脂肪酸エステルとしては、ゲル強度が10〜300gであるものが好ましく、30〜250gであるものがより好ましい。本発明において、デキストリン脂肪酸エステルのゲル強度とは、以下のゲル強度試験法により得られる値をいう。前記ゲル強度が上記の範囲を外れると、油性成分のブリードが生じる恐れがある。

0044

ゲル強度試験法
デキストリン脂肪酸エステル5gを内径45mmの平底容器に製し、流動パラフィン(#70)45gを加えて分散させ、ゆるやかにかき混ぜながら90℃まで加熱して溶解する。その後直ちに30℃の恒温槽にて24時間静置しゲルを形成させる。このゲルを温度変化が生じないように手早くレオメーター(SUN RHEO METERCR−200D・CR−500DX(株式会社サン科学製))にセットし、次の条件:
温度:30℃
アダプター:直径20mm、厚さ2mmの円盤
架台昇速度:60mm/min
でゲル強度を測定する。初期ピーク、すなわち、降伏値(g)をゲル強度とする。

0045

前記デキストリン脂肪酸エステルの含有量としては、前記基剤層全体の質量を基準として、0.1〜6質量%であることが好ましく、0.2〜4質量%であることがより好ましい。前記デキストリン脂肪酸エステルの含有量が前記下限未満であると、基剤層の粘度が増大して硬くなり、粘着力、凝集力、吸水能等が低下して、保湿効果や使用時の使用感が低下しやすくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、油性成分を基剤中に十分保持できず、油性成分がブリードして皮膚にべたつきを生じたり、使用時の使用感が低下しやすくなる傾向にある。

0046

前記オイルゲルには、本発明の効果を阻害しない範囲内で、前記多価アルコール脂肪酸エステル及び前記脂肪酸以外の油性成分、及び/又は、前記デキストリン脂肪酸エステル以外のゲル化剤(ショ糖脂肪酸エステル有機ペントイト等)をさらに含有させてもよい。

0047

〔ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体〕
本発明のシート状パック剤においては、前記基剤層にポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体が含有されることにより、オイル成分、すなわち、主に前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は前記脂肪酸が多く含有される場合であっても、剥離時の痛みが十分に軽減される上に、優れた基剤層の均一性、凝集力、粘着力、及び肌への付着性、並びに、優れた使用時の使用感がいずれも奏される。

0048

本発明に係るポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体は、アクリル酸メチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとの共重合体である。前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体としては、56〜60質量%水溶液(水性エマルジョン、pH2〜3、温度25℃)とした場合の粘度が100〜500mPa・Sであることが好ましく、250〜450mPa・Sであることがより好ましい。

0049

前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量としては、前記基剤層全体の質量を基準として、1.77〜5.90質量%であることが必要である。また、前記含有量としては、2.0〜5.9質量%であることがより好ましく、2.5〜5.0質量%であることが特に好ましい。さらに、前記基剤層における前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は前記脂肪酸の含有量と前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量との質量比が、3.3:1〜17.0:1となることが好ましく、3.4:1〜16.9:1となることがより好ましく、3.5:1〜16.5:1となることがさらに好ましい。前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が前記下限未満であると、基剤層の粘着力、凝集力、保型性、吸水能が低下して、基剤層の不均一化、製造時の展延性や作業性の低下、使用時の使用感の低下、保湿効果の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下が生じる。他方、前記含有量が前記上限を超えると、基剤層の粘度が増大して、基剤層の不均一化、製造時の展延性や作業性の低下、使用時の使用感の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下、皮膚安全性の低下を生じる。

0050

本発明において、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体としては、シート状パック剤の製造時に、水に分散された水性エマルジョンの状態で配合されることが好ましい。前記水性エマルジョンとしては、水及びポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の他、界面活性剤及び/又は保護コロイド剤をさらに含有するものであることが好ましく、前記界面活性剤及び保護コロイド剤としては、ポリ(オキシエチレンノニルフェニルエーテルが好ましい。そのため、本発明に係る基剤層としては、前記エマルジョンに由来する界面活性剤及び/又は保護コロイド剤をさらに含有していてもよい。前記界面活性剤及び/又は前記保護コロイド剤(好ましくは、ポリ(オキシエチレン)ノニルフェニルエーテル)をさらに含有する場合、その合計含有量としては、前記基剤層全体の質量を基準として、0.05〜0.3質量%であることが好ましい。

0051

〔その他成分〕
本発明に係る基剤層としては、本発明の効果を阻害しない範囲内で、ポリグリコール類及び多価アルコール類からなる群から選択される少なくとも1種(以下、場合により「ポリグリコール類及び/又は多価アルコール類」という)をさらに含有していてもよい。前記ポリグリコール類及び/又は多価アルコール類をさらに含有させることにより、前記水溶性高分子及び前記架橋剤の他、必要に応じて下記の保湿成分、美肌成分、防腐剤等の、分散・溶解剤又は可塑剤としての機能や、前記水の放出性揮散性を促進させる機能が期待できる。

0052

本発明において、ポリグリコール類とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による重量平均分子量ポリスチレン換算)が200以上のポリグリコールのことをいう。前記ポリグリコール類としては、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコール等のポリエーテル構造を有するものであることが好ましく、重量平均分子量が200〜600のポリエチレングリコール、重量平均分子量が500〜3000のポリプロピレングリコールが特に好ましい。これらのポリグリコール類は、下記の低分子量の多価アルコールと比較して水酸基の割合が少ないために親水性が低く、水を除いた基剤層成分の臨界相対湿度を低下させるため、使用時により多くの水を外部に放出することができる。そのため、肌により潤いを与えると共に、水の揮散による気化熱によって顔の火照りや炎症を抑えたり心地よい清涼感を与えることができる。

0053

本発明において、多価アルコール類とは、分子量が200未満のポリオールのことをいう。前記多価アルコール類としては、1分子中に2〜3個の水酸基を持つ低分子量の多価アルコールが挙げられ、中でも、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、及び濃グリセリンからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらの多価アルコール類は、親水性が高く、水を除いた基剤層成分の臨界相対湿度を上昇させるため、使用時に水の放出や揮散をより抑制することができる。

0054

前記基剤層が前記ポリグリコール類及び/又は前記多価アルコール類をさらに含有する場合、その含有量(前記ポリグリコール類及び前記多価アルコール類のうちのいずれか1種を含有する場合にはその含有量、2種以上の混合物である場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)は、前記基剤層全体の質量を基準として、5〜50質量%であることが好ましく、10〜30質量%であることがより好ましい。前記含有量が前記下限未満であると、基剤層の粘着力や凝集力の低下、保水性や保型性の低下、基剤層の不均一化、製造時の作業性の低下、使用時の使用感の低下、保湿効果の低下、薬効成分等の経皮吸収性の低下、油性成分のブリード等が生じやすくなる傾向にあり、他方、前記上限を超えると、基剤層の粘着力、凝集力、及び保型性が低下しやすくなる傾向にある。これらのポリグリコール類及び/又は多価アルコール類と前記水との配合バランスを調整することによって、肌に対するより適度な保湿性や粘着性を制御することが可能である。

0055

また、本発明に係る基剤層には、本発明の効果を阻害しない範囲内で、シート状パック剤の用途に応じて、防腐剤、薬効成分、美肌成分、保湿成分、酸化防止剤、溶解剤、色素香料、界面活性剤、紫外線吸収剤無機充填剤冷感付与成分温感付与成分、及びpH調整剤等を適宜、適量含有させることができる。

0056

前記防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル(例えば、メチルパラべン、エチルパラベンプロピルパラベン)、1,2−ペンタンジオール安息香酸安息香酸塩サリチル酸塩ソルビン酸ソルビン酸塩デヒドロ酢酸塩、4−イソプロピル−3−メチルフェノール、2−イソプロピル−5−メチルフェノール、フェノールヒノキチオールクレゾール、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニド、クロロブタノール塩化ベンザルコニウム塩化ベンゼトニウム等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。中でも、前記防腐剤としてはパラオキシ安息香酸エステルが好ましい。

0057

前記薬効成分としては、経皮吸収可能な薬物であれば特に限定されることなく、例えば、プレドニゾロンデキサメタゾンヒドロコルチゾンフルオシノロンアセトニド吉草酸ベタメタゾンジプロピオン酸ベタメタゾン酪酸クロベタゾンコハク酸プレドニゾロン等のステロイド系抗炎症剤サリチル酸メチルサリチル酸グリコールインドメタシンケトプロフェンジクロフェナクイブプロフェンフルルビプロフェンフェルビナクケトロラクロキソプロフェンスプロフェンプラノプロフェンチアプロフェンフルフェナム酸、テニダップ、アスピリンアクタリットミゾリビンオキサプロジンモフェゾラクエトドラクオーラノフィン、インドメタシンファネルシル等の非ステロイド系抗炎症剤及びそのエステル誘導体トラニラストアゼラスチンケトチフェンイブジラストオキサトミドエメダスチンエピナスチン等の抗アレルギー剤ジフェンヒドラミンクロルフェニラミンプロメタジン、トリペレナミン等の抗ヒスタミン剤クロルプロマジンニトラゼパムジアゼパムフェノバルビタールレセルピン等の中枢神経作用薬が挙げられる。

0058

また、前記薬効成分としては、インシュリンテストステロンノルエチステロンメチルテストステロンプロゲステロンエストラジオール等のホルモン剤クロニジン、レセルピン、硫酸グアネチジン、エホニジピンアルプレノロールニフェジピン等の抗高血圧症剤;ジギトキシンジゴキシン等の強心剤塩酸プロプラノロール塩酸プロカインアミドアジマリンピンドロール塩酸ロブテロ−ル等の抗不整脈用剤;ニトログリセリン硝酸イソソルビド塩酸パパベリン、ニフェジピン、ジルチアゼムニコランジル等の冠血管拡張剤;リドカインプロカイン塩酸プロカインベンゾカインテトラカイン等の局所麻酔剤モルヒネ、アスピリン、コデインアセトアニリドアミノピリン等の鎮痛剤チザニジンエペリゾントルペリゾン、イナペリゾン、ダントロレン等の筋弛緩剤アセトフェニルアミンニトフラゾン、ペンタマイシン、ナフチオメート、ミコナゾール、オモコナゾールクロトリマゾール塩酸ブテナフィン等の抗真菌剤5−フルオロウラシルブスルファンアクチノマイシンプレオマイシンマイトマイシン等の抗悪性腫瘍剤;塩酸テロリジン塩酸オキシブチニン等の尿失禁症剤;ニトラゼパム、メプロバメート等の抗てんかん剤クロルゾキサゾンレボドパアマンタジン塩酸セレギリン、塩酸ラノラジン塩酸ロピニロール等の抗パーキンソン剤;グラニセトロンアザセトロンオンダンセトロンラモセトロン等の制吐剤オキシブチニン等の頻尿治療剤;ニフェジピン等のCa拮抗剤フェンタニール、モルヒネ、イミビラミン等の向精神薬ジフェニドールベタヒスチン等の抗めまい剤;ベンゾチアゼピン等の心臓・血管系薬剤;ケトチフェン、ツロブテロール、トラニラスト等の鎮咳去疲剤も挙げられる。

0059

さらに、前記薬効成分としては、ビンポセチンニセルゴリン、ニコランジル、マレイン酸クレンチアセム塩酸ファスジル塩酸ベニジピン、塩酸エホニジピン等の脳循環改善剤ドコサヘキサエン酸、塩酸ビンコナート、フマル酸ネブラセタム等の脳血管性痴呆剤;塩酸ドネペジル、塩酸アミリジン、塩酸メマンチン等のアルツハイマー治療剤;ルーティイナイジンホルモンリリージングホルモン、サイロトロビンリリージングホルモン等のポリペプチド系ホルモン剤;ポリサッカライド類、オーラノフィン、ロベンザリット等の免疫調節剤ウルソデスオキシコール酸等の利胆剤ヒドロフルメチアジド等の利尿剤トルブタミド等の糖尿病用剤;コルヒチン等の痛風治療剤ニコチン等の禁煙補助剤ビタミン類プロスタグランジン類興奮覚醒剤催眠鎮静剤自律神経用剤;末梢血管拡張剤も挙げられる。

0060

また、前記薬効成分としては、塩酸ジフェンヒドラミンサリチル酸ジフェンヒドラミン、タンニン酸ジフェンヒドラミン塩酸トリプロリジンメキタジンマレイン酸クロルフェニラミンd−マレイン酸クロルフェニラミンフマル酸クレマスチン塩酸プロメタジン、トラニラスト、クロモグリク酸ナトリウム、ケトチフェン、アリルスルファターゼB、ブフェキサマックペンザック、フルフェナム酸ブチル、イブプロフェン、インドメタシン、アスピリン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ピロキシカム、2−ピリジンメチルメフェナム酸、5,6−デヒドロアラキドン酸、5,6−メタノ−LTA4、エスクレチン、ユーパチリン、4−デメチルユーパチリン、カフェイン酸、ベノキサプロフェンアルブチン、α−アルブチン、β−アルブチン(4−ヒドロキシフェニル−β−D−グルコピラノシド)等の美白作用を有する薬物;α−リポ酸ユビデカレノンポリフェノール等の抗酸化作用を有する薬物も挙げられる。前記薬効成分としては、上記のうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0061

前記美肌成分としては、アラントイングリチルリチン酸グリチルリチン酸ジカリウムパパイン酵素;L−アルギニン等のアミノ酸類;アルブチン;フラボノイドコラーゲンヨーグルトエキスレシチンエラグ酸コウジ酸タンパク質;糖類;ホルモン類;水溶性プラセンタエキス等の胎盤抽出物シルク或いはシルク抽出物アロエヘチマ及びカンゾウ等の各種生薬や和漢植物からの抽出成分アシタバエキスアスパラサスリエアリスエキス、アセンヤクエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アマチャヅルエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アルモンドエキスアロエエキスアンソッコウエキスイザヨイバラエキス、イタドリエキス、イチョウエキス、イラクサエキス、イリス根エキスウーロン茶エキスウイキョウエキス、ウコンエキスエイジツエキスエゾウコギエキスエチナシ葉エキスエンドウエキスオウゴンエキスオウバクエキスオウレンエキスオオアザミエキス、オオバサルスベリエキス、オオムギエキス、オオムギ発酵エキスオクラエキスオトギリソウエキスオドリコソウエキスオノニスエキスオランダカラシエキス、オレンジエキス、オレンジフラワー水海藻エキスカキタンニンカッコンエキスカノコソウエキス、ガマエキス、カモミラエキス、カモミラ水、カラスムギエキス、カリンエキスカロットエキスカワラヨモギエキスカンゾウ抽出液キイチゴエキスギンナンエキス、バナパ茶エキスエンジュエキス、ソバエキス、ネロリエキス、モクレンエキス、セイヨウニワトコエキス、ハイビスカスエキスコケモモエキス、タラエキス、グァバフェノンクジン、ノゲイトウムクナエキス、メロスリアエキス、ユリ球根エキス、ラズベリーエキス、ルムプヤン、グリーンティーエキス、アップルフェノン、トウキエキスアプリコットエキス、ティートリーエキス、ピーチエキス、マカデミアオイルアーモンドオイル、キウイエキスキナエキス、キューカンバーエキス、キョウニンエキス、クインスシードエキス、クチナシエキス、クマザサエキスクミンエキス、クララエキスクルミ殻エキスグレープフルーツエキスクレマティスエキス、クロレラエキスクワエキス、クワ葉エキスケイケットウエキス、ケイヒエキス、ゲンチアナエキスゲンノショウコエキスケンポナシエキス、コーヒーエキス紅茶エキスコウホネエキス、ゴボウエキスコムギ胚芽エキスコメヌカエキスコメヌカ発酵エキス、コンフリーエキス、サイシンエキス、サフランエキス、サボンソウエキスサンザシエキスサンショウエキスシイタケエキス、ジオウエキスシコンエキスシソエキスシナノキエキスシモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ジュズダマエキス、ショウキョウエキスショウブ根エキス、シラカバエキス、シラカバ樹液スイカズラエキススギナエキス、ステビアエキスセージエキス、セージ水、セイヨウキズタエキスセイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウネズエキス、セイヨウノコギリソウエキスセイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、セロリエキスセンキュウエキスセンキュウセンブリエキスダイズエキスタイソウエキス、タイムエキスチャエキスチャ実エキスチョウジエキス、チョレイエキスチンピエキスツバキエキスツボクサエキスデュークエキス、テルミナリアエキステンチャエキス、トウガシエキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキストウキ水、冬虫夏草エキストウニネキス、トウヒエキス、トウモロコシエキス、ドクダミエキストマトエキストルメンチラエキス納豆エキスニンジンエキス、ニンイクエキス、ノバラエキスバクガエキス、バクガ根エキスバクモンドウエキス、パセリエキス蒸留ハッカ水ハマナシエキス、ハマメリスエキスハマメリス抽出液、バラエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキスヒノキ水ビャクダンエキス、ビワ葉エキスフキタンポポエキスブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキスブドウエキスブドウ水、ブドウ葉エキスブナエキス、プルーンエキス、ヘイフラワーエキス、ヘチマエキス、ヘチマ水、ベニバナエキスボタンエキスホップエキスマツエキスマツリカエキス、マリアアザミエキス、マロニエエキスムクロジエキスムラサキセンブリエキス、ムラヤエンジーエキス、メリッサエキス、メリロートエキスモモ葉エキスモヤシエキス、ヤグルマギクエキスヤグルマキク水、ユーカリエキスユーカリ水、ユキノシタエキスユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキスヨモギエキスヨモギ水、ラベンダーエキス、ラベンダー水、藍藻エキス、リンゴエキスリンゴ水、レイシエキスレタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキスローズマリーエキスローズマリー水、ローズ水ローマカミツレエキスロッグウッドエキス、ワレモコウエキス、メマツヨイグサ種子エキス月見草抽出物等の植物性抽出物ビタミンAビタミンCビタミンDビタミンE及びその他のビタミン類;アスコルビン酸リン酸マグネシウムアスコルビン酸リン酸ナトリウムアスコルビン酸−2−グルコシド、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビルテトライソパルミチン酸アスコルビル)等のビタミンC誘導体等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0062

前記保湿成分としては、サクシニルケフィラン水溶液、アセチルケフィラン水溶液、マレイルケフィラン水溶液、麦芽根エキス、エイジツエキス、オレンジエキス、オレンジ果汁、キイチゴエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、クチナシエキス、グレープフルーツエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウネズエキス、タイソウエキス、ナツメエキス、デュークエキス、トマトエキス、ブドウエキス、ヘチマエキス、ライム果、リンゴエキス、リンゴ果汁、レモンエキス、レモン果汁等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。なお、これらのうち、植物性抽出物は前記美肌成分としても用いることができ、果汁類は下記の香料としても用いることができる。

0063

前記酸化防止剤としては、アスコルビン酸、没食子酸プロピルブチルヒドロキシアニソールジブチルヒドロキシトルエンノルジヒドログアヤレチン酸トコフェロール酢酸トコフェロール亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0065

前記色素としては、例えば、赤色2号(アマランス)、赤色3号(エリスロシン)、赤色102号(ニューコクシン)、赤色104号の(1)(フロキシンB)、赤色105号の(1)(ローズベンガル)、赤色106号(アシッドレッド)、黄色4号(タートラジン)、黄色5号(サンセットイエローFCF)、緑色3号(ファストグリーンFCF)、青色1号(ブリリアントブルーFCF)、青色2号(インジゴカルミン)等の法定色素が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0066

前記界面活性剤としては、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムアルキルサルフェート塩、2−エチルヘキシルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、ノルマルドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の陰イオン界面活性剤ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライドオクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライドポリオキシエチレンドデシルモノメチルアンモニウムクロライド等の陽イオン界面活性剤;ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油、モノオレイン酸ソルビタンセスキオレイン酸ソルビタントリオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンステアリルエーテルポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルポリオキシエチレンモノステアレートソルビタンモノステアレートソルビタンモノパルミテート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートグリセロールモノステアレートポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンオクタデシルアミン等の非イオン界面活性剤が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0067

前記紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エステル、パラジメチルアミノ安息香酸アミルサリチル酸エステルアントラニル酸メンチルウンベリフェロンエスクリンケイ皮酸ベンジル、シノキサート、グアイアズレンウロカニン酸、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ジオキシベンゾンオクタベンゾン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノールオクチジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0068

前記無機充填剤としては、酸化チタン酸化亜鉛含水シリカ炭酸マグネシウムリン酸水素カルシウムケイ酸マグネシウム含水ケイ酸マグネシウムケイソウ土無水ケイ酸、ペントナイト等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0069

前記冷感付与成分としては、テルペン系炭化水素化合物メントール類縁化合物等を挙げることができ、具体的には、リモネンテルピノレンメンタンテルピネン等のP−メンタン及びこれらから誘導される単環式モノテルペン炭化水素化合物l−メントール、d−メントールdl−メントールイソプレゴール、3,1−メトキシプロパン−1,2−ジオール、1−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(3−ニトロフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロキシピリミジン−2−オンエチルメンタンカルボキサミド、p−メンタン−3,8−ジオール、3,8−ジヒドロキシ−p−メンタン−3−9−ジオール、トリアルキル置換シクロヘキサンカルボキシアマイド等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0070

前記温感付与成分としては、カプサイシンカプサイシノイド、ジヒドロキシカプサイシン、カプサンチン等のカプサイシン類似体;カプシコシド、トウガラシエキス、トウガラシチンキトウガラシ末等のトウガラシ由来成分ニコチン酸ベンジル;ニコチン酸β−ブトキシエチル:N−アシワニルアミド:ノニル酸ワニルアミド等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。

0071

前記pH調整剤としては、酢酸蟻酸、乳酸、酒石酸シュウ酸、安息香酸、グリコール酸リンゴ酸クエン酸、塩酸、硝酸硫酸水酸化ナトリウム水酸化カリウムメチルアミンエチルアミンプロピルアミンジメチルアミンジエチルアミンジプロピルアミントリメチルアミントリエチルアミン、トリプロピルアミン、モノメタノールアミンモノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン等が挙げられ、これらのうちの1種のみであっても2種以上の混合物であってもよい。前記基剤層のpHとしては、製造時の展延状態展延可能な時間、皮膚刺激等の安全性、保湿効果、経皮吸収性、油性成分のブリード抑制の観点から、4〜8であることが好ましく、5〜7であることがより好ましい。

0072

[シート状パック剤の製造方法]
次いで、本発明のシート状パック剤の製造方法について説明する。本発明のシート状パック剤は、公知のシート状パック剤の製造方法を適宜採用することによって製造することができるが、特に均一な基剤層を備える本発明のシート状パック剤を得ることができる観点から、下記の本発明のシート状パック剤の製造方法:
支持体層及び基剤層を備えるシート状パック剤の製造方法であって、
多価アルコール脂肪酸エステル及び脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種と、デキストリン脂肪酸エステルと、を含有するオイルゲルを得る工程、
前記オイルゲル、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、及び水を混合してオイルゲル組成物を得る工程、
前記オイルゲル組成物と、水溶性高分子及び架橋剤と、を混合して混合組成物を得る工程、並びに、
前記水溶性高分子を架橋させて、前記水溶性高分子、前記水及び前記架橋剤を含有するハイドロゲルに前記オイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有する基剤層を得る工程
を含み、かつ、
前記基剤層における前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が1.77〜5.90質量%である、
製造方法によって得ることが好ましい。

0073

前記支持体層、前記基剤層、前記多価アルコール脂肪酸エステル、前記脂肪酸、前記デキストリン脂肪酸エステル、前記オイルゲル、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、前記水溶性高分子、前記水、前記架橋剤、前記ハイドロゲル、及び前記ハイブリットゲルとしては、それぞれ、本発明のシート状パック剤において述べたとおりである。

0074

本発明の製造方法において、前記オイルゲルを得る工程としては、前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は脂肪酸と、前記デキストリン脂肪酸エステルとを混合し、より具体的には、前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は脂肪酸を分散媒として、前記デキストリン脂肪酸エステルを分散させ、加温しながら均一になるまで撹拌した後、室温に戻して前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は脂肪酸と前記デキストリン脂肪酸エステルとから前記オイルゲルを形成させることが好ましい。このときの加温温度としては、60〜100℃であることが好ましい。かかる工程においては、前記多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は脂肪酸、並びに前記デキストリン脂肪酸エステル中の長鎖アルキル基結晶化や、前記デキストリン脂肪酸エステル中の水酸基間の水素結合によって、前記オイルゲルが形成される。

0075

前記オイルゲル組成物を得る工程としては、先ず、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体及び水を含有するポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンを調製し、必要に応じて前記金属イオン封鎖剤及び/又は前記pH調整剤等をさらに添加した後、これと前記オイルゲルとを混合して、前記オイルゲル、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体、及び前記水を含有するオイルゲル組成物を得ることが好ましい。

0076

前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンとしては、水及びポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の他、界面活性剤及び/又は保護コロイド剤をさらに含有する水性エマルジョンであることが好ましく、前記界面活性剤及び保護コロイド剤としては、前記ポリ(オキシエチレン)ノニルフェニルエーテルが好ましい。また、前記水性エマルジョンにおいては、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体の含有量が57〜61質量%であることが好ましい。また、前記界面活性剤及び/又は前記保護コロイド剤(好ましくは、ポリ(オキシエチレン)ノニルフェニルエーテル)をさらに含有する場合、その合計含有量としては、前記水性エマルジョンにおいて、2.0〜3.0質量%であることが好ましい。このようなポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンとしては、例えば、「ニカゾール TS−620(日本カーバイド工業株式会社製)」等の市販品を用いることができる。

0077

本発明の製造方法において、前記混合組成物を得る工程としては、前記オイルゲル組成物と、前記水溶性高分子及び前記架橋剤とを混合する。このとき、あらかじめ、前記水溶性高分子及び前記架橋剤と水とを混合し、当該水中に、前記水溶性高分子及び前記架橋剤を均一に分散・溶解させたハイドロゲル組成物を得てから、当該ハイドロゲル組成物と前記オイルゲル組成物とを混合してもよい。また、本発明の製造方法において、前記水としては、得られる基剤層に含有される全量を前記オイルゲル組成物を得る工程で一度に添加してもよいし、前記オイルゲル組成物を得る工程で一部を添加し、その残りを前記混合組成物を得る工程において添加してもよい。

0078

前記混合方法としては、例えば、前記オイルゲル組成物と、水溶性高分子、水及び架橋剤(又は前記ハイドロゲル組成物)とを撹拌して、均一になるまで分散又は溶解させて前記混合組成物を得ることが好ましい。前記撹拌においては、例えば、ヘンシェルミキサー等の高粘度用高速概搾機や、プラネタリーニーダー等の高粘度用低速魔搾機を用いることが好ましい。かかる工程においては、水素結合や疎水結合によって前記水溶性高分子と前記オイルゲルとの擬似架橋体が形成される。

0079

本発明の製造方法において、前記基剤層を得る工程としては、先ず、前記混合組成物中の前記水溶性高分子を前記架橋剤による経時反応型架橋で架橋させて前記水溶性高分子、前記水及び前記架橋剤を含有するハイドロゲルを形成させると共に、当該ハイドロゲルの3次元網目空間に前記オイルゲルを包接させ、前記ハイドロゲルに前記オイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有する基剤層組成物を得ることが好ましい。このときの架橋条件としては、前記混合組成物を、温度10〜50℃において、1〜30日間静置することが好ましい。

0080

前記基剤層を得る工程としては、次いで、前記基剤層組成物を前記支持体層の一方の面上に所定の厚みで塗布した後、必要に応じて所望の形状に裁断することにより、前記支持体層の一方の面上に配置された前記基剤層を得ることが好ましい。前記塗布においては、例えば、ドクターブレード式展膏機や、ロールコーター式の展膏機を用ることが好ましい。

0081

また、本発明のシート状パック剤が前記剥離ライナーをさらに備える場合、前記基剤層を得る工程においては、前記基剤層の前記支持体層と反対の面上に前記剥離ライナーを貼り合わせる工程をさらに含んでいてもよい。また、前記基剤層を得る工程としては、前記基剤層組成物を得た後、前記基剤層組成物を前記剥離ライナーの一方の面上に所定の厚みで塗布して基剤層を形成した後に、前記基剤層の前記剥離ライナーと反対の面上に前記支持体層を貼り合わせ、必要に応じて所望の形状に裁断することによって、前記支持体層と前記剥離ライナーとの間に配置された前記基剤層を得てもよい。

0082

さらに、前記基剤層を得る工程としては、先ず、前記混合組成物を前記支持体層(又は前記剥離ライナー)の一方の面上に所定の厚みで塗布した後、上記と同様の架橋条件により、前記水溶性高分子を前記架橋剤による経時反応型架橋で架橋させて、前記水溶性高分子、前記水及び前記架橋剤を含有するハイドロゲルを形成させると共に、当該ハイドロゲルの3次元網目空間に前記オイルゲルを包接させ、前記ハイドロゲルに前記オイルゲルが包接されたハイブリットゲルと、前記ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体と、を含有する基剤層を得てもよい。このとき、前記剥離ライナーをさらに貼り合わせる場合(又は前記支持体層を貼り合わせる際)、当該貼り合わせは前記架橋前に行っても後に行ってもよい。

0083

また、本発明において、得られたシート状パック剤は、保存中の汚染防止、揮発性物質蒸散等による効果の低減抑制等の観点から、使用時まで密封性の袋又は容器(例えば、アルミラミネート袋)に封入して包装体としてもよい。

0084

以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。

0085

(実施例1)
先ず、多価アルコール脂肪酸エステル(トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル)20質量部及びデキストリン脂肪酸エステル(パルミチン酸デキストリン)2質量部を混合し、60〜100℃で溶解させた後、室温に戻してオイルゲルを形成させた。次いで、精製水(*1)43.45質量部に金属イオン封鎖剤0.35質量部、防腐剤0.2質量部、及びpH調整剤0.1質量部を溶解させ、これにポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョン(ニカゾール TS−620(日本カーバイド工業株式会社製))3質量部(ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体:1.77質量部)を混合した後、前記オイルゲルをさらに混合して均一に分散・溶解させてオイルゲル組成物を得た。

0086

次いで、前記オイルゲル組成物に、水溶性高分子(ポリアクリル酸部分中和物、中和度:50%(ナトリウム塩))6.5質量部、架橋剤4.4質量部(メタケイ酸アルミン酸マグネシウム0.4質量部及び合成ケイ酸アルミニウム4.0質量部)、多価アルコール類10質量部、ポリグリコール類10質量部を添加して均一になるまで混合し、10〜50℃において7日間静置してハイドロゲルを形成させ、前記ハイドロゲルに前記オイルゲルが包接されたハイブリットゲルを含有する基剤層組成物を得た。

0087

得られた基剤層組成物を、剥離処理が施された剥離ライナー(ポリエチレンテレフタレートフィルム)の一方の面上に1000g/m2となるように塗布(展延)して基剤層を形成し、その上に支持体層(ポリエステル不織布)を積層した後、顔の形になるように裁断して、支持体層/基剤層/剥離ライナーの順に積層されたシート状パック剤を得た。表1に、前記基剤層組成物の組成(基剤組成)を示す。なお、表1において、精製水(*1)の質量には、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンに含まれる水の質量は含まない(以下同じ)。

0088

(実施例2〜12、比較例1〜8)
基剤層組成物の組成(基剤組成)をそれぞれ下記の表1に示す組成となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にして、各シート状パック剤を得た。

0089

0090

各実施例及び比較例において得られたシート状パック剤について、基剤層の均一性評価(製造適正評価)、基剤層の凝集力評価、基剤層の粘着力評価、基剤層の肌への付着性評価、剥離時痛み評価、並びに、使用時の使用感評価を、それぞれ以下に示す方法により実施した。下記の表2〜表3に、得られた結果をそれぞれ示す。

0091

<基剤層の均一性評価(製造適正評価)>
基剤層組成物の展延時の塗り易さ、並びに、得られた基剤層の目視による外観を、次の基準:
A:容易に展延することができ、得られた基剤層が極めて均一である
B:展延可能であるが、得られた基剤層にはややムラがある
C:展延することが困難であり、得られた基剤層が均一ではない
に従って評価した。

0092

<凝集力評価>
基剤層の均一性評価(製造適正評価)がAであったシート状パック剤について評価を実施した。基剤層から剥離ライナーを剥離し、剥離後の剥離ライナー表面に付着して残った基剤層の量を、目視によって、次の基準:
A:剥離ライナー表面に基剤層は全く付着していない
B:剥離ライナー表面に基剤層がわずかに付着している(10面積%未満)
C:基剤層が凝集破壊されており、剥離ライナー表面に基剤層が多く付着している(10面積%以上)
に従って評価した。

0093

<粘着力評価>
先ず、各シート状パック剤を25mm×90mmの矩形切り抜きサインカーブからなる傾斜台下の水平な底部に配置し、剥離ライナーを除去して基剤層を露出させた。次いで、前記傾斜台の傾斜面に10号鋼球(直径10/32インチ)を転がし、前記基剤層表面上でボールが停止するまでの距離(停止距離)を測定した。当該測定を3回繰り返し、得られた停止距離の平均値をそれぞれ算出して評価値(単位:mm)とした。また、基剤層表面上でボールが停止しなかったものについては、値を「90<(mm)」とした。なお、停止距離が短かいもの程、基剤層の粘着力に優れるものと認められる。

0094

<付着性評価>
前記粘着力評価において停止距離が90mm未満であったシート状パック剤について評価を実施した。6名の被験者について、1日にシート状パック剤をいずれか1枚、風呂上り洗顔後の顔に30分間貼付してもらい、肌への付着性を、それぞれ、次の基準:
5:貼付開始から30分後でも全くはがれない
4:貼付開始から30分後にはシート状パック剤の端部がはがれた
3:貼付開始から30分後にはシート状パック剤の面積の1/4以上1/2未満がはがれた
2:貼付開始から30分後にはシート状パック剤の面積の1/2以上3/4未満がはがれた
1:貼付開始から30分後にはシート状パック剤の3/4以上がはがれた
に従って評価した。得られた値の6人の平均値をそれぞれ算出して評価値とした。なお、評価が3.0以上で、シート状パック剤として許容されるものと認められる。

0095

<剥離時痛み評価>
前記粘着力評価において停止距離が90mm未満であったシート状パック剤について評価を実施した。6名の被験者について、1日にシート状パック剤をいずれか1枚、風呂上り洗顔後の顔に30分間貼付してもらい、肌から剥離する際の痛みを、それぞれ、次の基準:
5:痛みは全く感じない
4:痛みの有無について、どちらともいえない
3:ほんのわずかに痛みを感じる
2:わずかに痛みを感じる
1:痛みを感じる
に従って評価した。得られた値の6人の平均値をそれぞれ算出して評価値とした。なお、評価が3.0以上で、シート状パック剤として許容されるものと認められる。

0096

<使用感評価>
前記粘着力評価において停止距離が90mm未満であったシート状パック剤について評価を実施した。6名の被験者について、1日にシート状パック剤をいずれか1枚、風呂上り洗顔後の顔に30分間貼付してもらい、肌から剥離後の皮膚へのオイル成分の残り感(オイル成分の肌なじみ)を、それぞれ、次の基準:
5:オイル成分が肌になじんでおり、皮膚にオイル成分が残っていると感じる
4:オイル成分が肌になじんでおり、皮膚にオイル成分がやや残っていると感じる
3:皮膚へのオイル成分の残り感について、どちらともいえない
2:皮膚にオイル成分があまり残っていないと感じる
1:皮膚にオイル成分が残っていないと感じる
に従って評価させた。得られた値の6人の平均値をそれぞれ算出して評価値とした。なお、評価が3.0以上で、シート状パック剤として許容されるものと認められる。

0097

0098

0099

(実施例13)
多価アルコール脂肪酸エステルに代えて脂肪酸(オレイン酸)を用い、基剤層組成物の組成(基剤組成)を下記の表4に示す組成となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状パック剤を得た。

0100

(実施例14)
デキストリン脂肪酸エステルとしてミリスチン酸デキストリンを用い、基剤層組成物の組成(基剤組成)を下記の表4に示す組成となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状パック剤を得た。

0101

(実施例15)
デキストリン脂肪酸エステルとして(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンを用い、基剤層組成物の組成(基剤組成)を下記の表4に示す組成となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状パック剤を得た。

0102

(実施例16)
多価アルコール脂肪酸エステルに加えて脂肪酸(カプリン酸)を用い、基剤層組成物の組成(基剤組成)を下記の表4に示す組成となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状パック剤を得た。

0103

実施例13〜16において得られたシート状パック剤について、基剤層の均一性評価、基剤層の凝集力評価、基剤層の粘着力評価、基剤層の肌への付着性評価、剥離時痛み評価、及び使用時の使用感評価(使用時の使用感評価については実施例13〜15)を実施した。なお、実施例16で得られたシート状パック剤において、基剤層の肌への付着性評価及び剥離時痛み評価については、該シート状パック剤を顔に代えて手のに貼付して各評価を実施した。下記の表4に、各基剤層組成物の組成(基剤組成)と共に得られた結果をそれぞれ示す。また、表4には、参照として実施例4で得られたシート状パック剤における各評価結果及び基剤組成も示す。

0104

0105

表2〜表4に示した結果から明らかなように、基剤層に特定量のポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体を含有するシート状パック剤(実施例1〜16)においては、多価アルコール脂肪酸エステル及び/又は脂肪酸が20質量%以上と比較的多く含有される場合であっても、基剤層の均一性、凝集力、粘着力、及び肌への付着性、並びに、使用時の使用感においていずれも優れており、かつ、剥離時の痛みが十分に軽減されることが確認された。

0106

(比較例9)
ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンに代えて、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE(オイドラギットEPO(エボニックインダストリーズAG製))を用い、基剤層組成物の組成(基剤組成)を下記の表5に示す組成となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状パック剤を得た。

0107

(比較例10)
ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体エマルジョンに代えて、メチルメタクリレートブチルメタクリレート共重合体(Plastoid B(エボニックインダストリーズAG製))を用い、基剤層組成物の組成(基剤組成)を下記の表5に示す組成となるようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてシート状パック剤を得た。

0108

比較例9〜10において得られたシート状パック剤について、前記基剤層の均一性評価(製造適正評価)を実施した。下記の表5に、各基剤層組成物の組成(基剤組成)と共に得られた結果をそれぞれ示す。また、表5には、参照として実施例10で得られたシート状パック剤における均一性評価結果及び基剤組成も示す。

0109

実施例

0110

表5に示した結果から明らかなように、ポリアクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体に代えて、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEやメチルメタクリレート・ブチルメタクリレート共重合体のように粘着性や成形性を付与するポリマーとして従来公知の他のポリマーを用いても(比較例9〜10)、多価アルコール脂肪酸エステルが比較的多く含有されると、基剤層の均一性に劣ることが確認された。

0111

以上説明したように、本発明によれば、オイル成分が比較的多く含有される場合であっても、基剤層の均一性、凝集力、粘着力、及び肌への付着性、並びに、使用時の使用感においていずれも優れており、かつ、剥離時の痛みが十分に軽減されたシート状パック剤と、その製造方法とを提供することが可能となる。

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