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技術 シート

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 斎藤明久大塚千之西村洋祐橋本耕志
出願日 2016年9月7日 (3年9ヶ月経過) 出願番号 2016-174908
公開日 2018年3月15日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2018-039379
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席
主要キーワード 外スライド 前側ベース スクリューナット 右側ガイド 左側ガイド 可動量 距離寸法 前側部位
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月15日)のものです。
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図面 (11)

課題

シートクッションから脚部までの高さ寸法を抑えることができるシートを提供する。

解決手段

リフトアップシート20は、第一可動式ケーブルカバー41と、第二可動式ケーブルカバー42とを備えている。第一可動式ケーブルカバー41は、回転部37および昇降部38に取り付けられて、昇降部38の移動に伴ってワイヤハーネス43を案内する。また、第二可動式ケーブルカバー42は、昇降部38および外スライド部39に取り付けられて、外スライド部39の移動に伴ってワイヤハーネス43を案内する。また、第一可動式ケーブルカバー41と第二可動式ケーブルカバー42とは、水平方向に折り返され、互いに同じ高さとなるように設けられている。

概要

背景

シートのなかには、車両用のシート本体を車室の格納位置から車外乗降位置まで移動させるリフトアップ機構を備えたシートが知られている。リフトアップ機構は、脚部、前後スライド部、回転部、昇降部、外スライド部を備えている。具体的には、フロアに脚部が設けられ、脚部に前後スライド部が上方から重ねられる。また、前後スライド部に回転部が上方から重ねられ、回転部に昇降部が上方から重ねられる。さらに、昇降部に外スライド部が重ねられる。この外スライド部にシート本体が設けられている。
このように、脚部、前後スライド部、回転部、昇降部および外スライド部が上方から順に積み重ねられる。このため、シート本体のシートクッション上面から脚部までの高さ寸法が大きくなる。

このシートによれば、脚部で回転部が前後方向へ移動され、回転部で昇降部が車両の開口部へ向けて回転される。つぎに、外スライド部でシート本体が開口部から車外へ向けて移動される。ついで、昇降部が開口部から車外へ向けて移動されることにより、昇降部によりシート本体が乗降位置まで下降する(例えば、特許文献1参照)。

また、脚部、回転部、昇降部、外スライド部には駆動用モータが設けられている。各モータは制御部(ECU)にワイヤハーネスで接続されている。制御部からの信号に基づいて各モータが制御される(例えば、特許文献2参照)。
ワイヤハーネスは、可動式ケーブルカバーで案内可能に支持されている。可動式ケーブルカバーは、折り返された折返し部が一定の半径で一方向にのみ曲がるように形成されており、例えば、ケーブルベア登録商標)が該当する。

概要

シートクッションから脚部までの高さ寸法を抑えることができるシートを提供する。リフトアップシート20は、第一可動式ケーブルカバー41と、第二可動式ケーブルカバー42とを備えている。第一可動式ケーブルカバー41は、回転部37および昇降部38に取り付けられて、昇降部38の移動に伴ってワイヤハーネス43を案内する。また、第二可動式ケーブルカバー42は、昇降部38および外スライド部39に取り付けられて、外スライド部39の移動に伴ってワイヤハーネス43を案内する。また、第一可動式ケーブルカバー41と第二可動式ケーブルカバー42とは、水平方向に折り返され、互いに同じ高さとなるように設けられている。

目的

この発明は、シートクッションの上面から脚部までの高さ寸法を抑えることができるシートを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

フロアに固定された脚部と、前記脚部の上方に配置されて前記脚部の延在方向へ移動自在に設けられた第一スライド部と、前記第一スライド部の上方に配置されて前記第一スライド部に回転可能に設けられた回転部と、前記回転部に設けられた昇降部と、前記昇降部の上方に第二スライド部を介して連結されたシート本体と、を備え、前記シート本体が格納位置乗降位置との間で移動可能なシートにおいて、前記回転部および前記昇降部に取り付けられて、前記昇降部の移動に伴ってワイヤハーネスを案内する第一可動式ケーブルカバーと、前記昇降部および前記第二スライド部に取り付けられて、前記第二スライド部の移動に伴ってワイヤハーネスを案内する第二可動式ケーブルカバーと、を備え、前記第一可動式ケーブルカバーと前記第二可動式ケーブルカバーとは、水平方向に折り返され、互いに同じ高さとなるように設けられていることを特徴とするシート。

請求項2

前記シートは、前記シート本体が前記乗降位置へ移動するとき前記第二スライド部が前記昇降部より先に移動し、前記シート本体が前記格納位置へ移動するとき前記昇降部が前記第二スライド部より先に移動するように構成され、前記第二可動式ケーブルカバーが折り返された第二折返し部は、前記第一可動式ケーブルカバーが折り返された第一折返し部に対して前記乗降位置側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシート。

請求項3

前記回転部の回転中心は、前記シート本体の幅方向一方側に位置し、前記シート本体の幅方向一方側に、前記第一可動式ケーブルカバーおよび前記第二可動式ケーブルカバーが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート。

請求項4

前記第一可動式ケーブルカバーおよび前記第二可動式ケーブルカバーは、前記シート本体が前記格納位置に格納された状態において、平面視においてJ字状を形成するように折返し部で水平に折り返され、前記第一可動式ケーブルカバーおよび前記第二可動式ケーブルカバーの各一端部に対して各他端部が可動可能に取り付けられ、前記他端部から前記折返し部までの距離寸法は、前記一端部から前記折返し部までの距離寸法より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート。

請求項5

前記回転部は、前記シート本体の幅方向他方側に補強部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のシート。

請求項6

前記回転部に前記昇降部を支持する軸受が設けられ、前記補強部は、前記回転中心と前記軸受とを結ぶ直線に沿って配置されていることを特徴とする請求項5に記載のシート。

技術分野

0001

本発明は、シートに関するものである。

背景技術

0002

シートのなかには、車両用のシート本体を車室の格納位置から車外乗降位置まで移動させるリフトアップ機構を備えたシートが知られている。リフトアップ機構は、脚部、前後スライド部、回転部、昇降部、外スライド部を備えている。具体的には、フロアに脚部が設けられ、脚部に前後スライド部が上方から重ねられる。また、前後スライド部に回転部が上方から重ねられ、回転部に昇降部が上方から重ねられる。さらに、昇降部に外スライド部が重ねられる。この外スライド部にシート本体が設けられている。
このように、脚部、前後スライド部、回転部、昇降部および外スライド部が上方から順に積み重ねられる。このため、シート本体のシートクッション上面から脚部までの高さ寸法が大きくなる。

0003

このシートによれば、脚部で回転部が前後方向へ移動され、回転部で昇降部が車両の開口部へ向けて回転される。つぎに、外スライド部でシート本体が開口部から車外へ向けて移動される。ついで、昇降部が開口部から車外へ向けて移動されることにより、昇降部によりシート本体が乗降位置まで下降する(例えば、特許文献1参照)。

0004

また、脚部、回転部、昇降部、外スライド部には駆動用モータが設けられている。各モータは制御部(ECU)にワイヤハーネスで接続されている。制御部からの信号に基づいて各モータが制御される(例えば、特許文献2参照)。
ワイヤハーネスは、可動式ケーブルカバーで案内可能に支持されている。可動式ケーブルカバーは、折り返された折返し部が一定の半径で一方向にのみ曲がるように形成されており、例えば、ケーブルベア登録商標)が該当する。

先行技術

0005

特開2013−56570号公報
特許第4046113号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ここで、特許文献2の可動式ケーブルカバーは、折返し部が上下方向に折り返されている。よって、折返し部の高さ寸法が比較的大きくなる。このため、シート本体のシートクッション上面から脚部までの高さ寸法が大きくなることが考えられる。

0007

そこで、この発明は、シートクッションの上面から脚部までの高さ寸法を抑えることができるシートを提供するものである。

課題を解決するための手段

0008

上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、フロア(例えば、実施形態のフロアパネル16)に固定された脚部(例えば、実施形態の脚部35)と、前記脚部の上方に配置されて前記脚部の延在方向へ移動自在に設けられた第一スライド部(例えば、実施形態の前後スライド部36)と、前記第一スライド部の上方に配置されて前記第一スライド部に回転可能に設けられた回転部(例えば、実施形態の回転部37)と、前記回転部に設けられた昇降部(例えば、実施形態の昇降部38)と、前記昇降部の上方に第二スライド部(例えば、実施形態の外スライド部39)を介して連結されたシート本体(例えば、実施形態のシート本体32)と、を備え、前記シート本体が格納位置(例えば、実施形態の格納位置P1)と乗降位置(例えば、実施形態の乗降位置P2)との間で移動可能なシート(例えば、実施形態のリフトアップシート20)において、前記回転部および前記昇降部に取り付けられて、前記昇降部の移動に伴ってワイヤハーネス(例えば、実施形態のワイヤハーネス43)を案内する第一可動式ケーブルカバー(例えば、実施形態の第一可動式ケーブルカバー41)と、前記昇降部および前記第二スライド部に取り付けられて、前記第二スライド部の移動に伴ってワイヤハーネス(例えば、実施形態のワイヤハーネス43)を案内する第二可動式ケーブルカバー(例えば、実施形態の第二可動式ケーブルカバー42)と、を備え、前記第一可動式ケーブルカバーと前記第二可動式ケーブルカバーとは、水平方向に折り返され、互いに同じ高さとなるように設けられていることを特徴とする。

0009

このように、第一可動式ケーブルカバーと第二可動式ケーブルカバーとを水平方向に折り返し、互いに同じ高さとなるように設けた。よって、第一可動式ケーブルカバーと第二可動式ケーブルカバーとを上下に重ねるように配置した場合と比べて、第一可動式ケーブルカバーおよび第二可動式ケーブルカバーの厚さ寸法を小さく抑えることができる。これにより、シート本体のシートクッション上面から脚部までの高さ寸法を抑えることができる。

0010

請求項2に記載した発明は、前記シートは、前記シート本体が前記乗降位置へ移動するとき前記第二スライド部が前記昇降部より先に移動し、前記シート本体が前記格納位置へ移動するとき前記昇降部が前記第二スライド部より先に移動するように構成され、前記第二可動式ケーブルカバーが折り返された第二折返し部(例えば、実施形態の折返し部42c)は、前記第一可動式ケーブルカバーが折り返された第一折返し部(例えば、実施形態の折返し部41c)に対して前記乗降位置側に配置されていることを特徴とする。

0011

ところで、第一可動式ケーブルカバーが回転部と昇降部とに取り付けられている。また、第二可動式ケーブルカバーが昇降部と第二スライド部とに取り付けられている。
ここで、シート本体を室内から室外へ移動させる際には、昇降部より第二スライド部が先行して移動する。一方、シート本体を室外から室内へ移動させる際には、第二スライド部より昇降部が先行して変動する。
そこで、請求項2において、第二可動式ケーブルカバーの折返し部を第一可動式ケーブルカバーの折返し部の前方に配置した。よって、シートを室内から室外へ移動させる際に、第二可動式ケーブルカバーの折返し部が第一可動式ケーブルカバーの折返し部より先に前方へ向けて移動する。これにより、第二可動式ケーブルカバーの折返し部が第一可動式ケーブルカバーの折返し部に干渉することを防止できる。
一方、シートを室外から室内へ移動させる際に、第一可動式ケーブルカバーの折返し部が第二可動式ケーブルカバーの折返し部より先に後方へ向けて移動する。これにより、第一可動式ケーブルカバーの折返し部が第二可動式ケーブルカバーの折返し部に干渉することを防止できる。

0012

請求項3に記載した発明は、前記回転部の回転中心(例えば、実施形態の回転中心74)は、前記シート本体の幅方向一方側に位置し、前記シート本体の幅方向一方側に、前記第一可動式ケーブルカバーおよび前記第二可動式ケーブルカバーが設けられていることを特徴とする。

0013

このように、シート本体の幅方向一方側に、回転部の回転中心を位置させた。さらに、シート本体の幅方向一方側に、第一可動式ケーブルカバーおよび第二可動式ケーブルカバーを配置した。よって、シート本体の幅方向他方側にシートの構成部材を配置するスペース(空間)を確保できる。これにより、シートの構成部材の配置箇所レイアウト)を決める際の自由度を高めることができる。

0014

請求項4に記載した発明は、前記第一可動式ケーブルカバーおよび前記第二可動式ケーブルカバーは、前記シート本体が前記格納位置に格納された状態において、平面視においてJ字状を形成するように折返し部で水平に折り返され、前記第一可動式ケーブルカバーおよび前記第二可動式ケーブルカバーの各一端部に対して各他端部が可動可能に取り付けられ、前記他端部から前記折返し部までの距離寸法は、前記一端部から前記折返し部までの距離寸法より大きいことを特徴とする。

0015

このように、第一可動式ケーブルカバーと第二可動式ケーブルカバーとを折返し部でJ字状に折り返した。また、第一可動式ケーブルカバーおよび第二可動式ケーブルカバーの各一端部に対して各他端部を可動可能に取り付けた。さらに、他端部から折返し部までの距離寸法を、一端部から折返し部までの距離寸法より大きくした。よって、第一可動式ケーブルカバーや第二可動式ケーブルカバーの折返し可能領域を長く確保できる。
ここで、第一可動式ケーブルカバーは、昇降部の移動に伴ってワイヤハーネスを案内するように取り付けられている。また、第二可動式ケーブルカバーは、第二スライド部の移動に伴ってワイヤハーネスを案内するように取り付けられている。これにより、昇降部と第二スライド部との移動量を確保できる。

0016

請求項5に記載した発明は、前記回転部は、前記シート本体の幅方向他方側に補強部(例えば、実施形態の補強部64)が設けられていることを特徴とする。

0017

ここで、シート本体の幅方向他方側にシートの構成部材を配置するスペース(空間)が確保されている。よって、このスペースを利用して、シート本体の幅方向他方側に補強部が設けられる。これにより、シートの剛性を補強部で高めることができる。

0018

請求項6に記載した発明は、前記回転部に前記昇降部を支持する軸受(例えば、実施形態の軸受63)が設けられ、前記補強部は、前記回転中心と前記軸受とを結ぶ直線(例えば、実施形態の直線76)に沿って配置されていることを特徴とする。

0019

ここで、回転部と軸受にはシート本体などの比較的大きな荷重がかかる。
そこで、請求項6において、回転部の回転中心とシート本体の幅方向他方側の軸受とを結ぶ直線上に補強部を配置した。これにより、回転部と軸受とを補強部で補強することができる。これにより、シートの剛性を高めることができる。

発明の効果

0020

この発明によれば、第一可動式ケーブルカバーと第二可動式ケーブルカバーとを水平方向に折り返し、互いに同じ高さとなるように設けた。よって、第一可動式ケーブルカバーおよび第二可動式ケーブルカバーの厚さ寸法を小さく抑えることができる。これにより、シート本体のシートクッション上面から脚部までの高さ寸法を抑えることができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の一実施形態におけるシートを備えた車両を示す斜視図である。
本発明の一実施形態におけるシートを示す図1のII−II線に沿う断面図である。
本発明の一実施形態におけるシートからシート本体を分解した状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態におけるリフトアップ機構を分解した状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態におけるリフトアップ機構の脚部、前後スライド部、回転部および昇降部を示す斜視図である。
本発明の一実施形態におけるリフトアップ機構を示すVI−VI線に沿う断面図である。
本発明の一実施形態における回転部、昇降部、外スライド部およびシート本体の各部が回転した状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態におけるリフトアップ機構が振り出された状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態における第一可動式ケーブルカバーおよび第二可動式ケーブルカバーを示す斜視図である。
本発明の一実施形態における第一可動式ケーブルカバーおよび第二可動式ケーブルカバーを示すX−X線に沿う断面図である。

実施例

0022

次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を示す。
また、前後スライド部36、回転部37、昇降部38、外スライド部39は、シート本体32の前方を前、左側方を左、右側方を右として説明する。

0023

図1図2に示すように、車両10は、左前側部14に設けられる開口部15と、車室12の床部を形成するフロアパネル(フロア)16と、フロアパネル16の下方に設けられる燃料タンク18と、フロアパネル16に設けられるシート20とを備えている。
左前側部14の車幅方向内側に車室12が形成されている。

0024

開口部15は、車両10の左前側部14に開口されている。具体的には、開口部15は、前縁部15a、後縁部15b、下縁部15c、および上縁部15dで矩形状に形成されている。前縁部15aは、フロントピラー22で形成されている。後縁部15bは、センターピラー23で形成されている。下縁部15cは、サイドシル24で形成されている。上縁部15dは、ルーフレール25で形成されている。
この開口部15は、サイドドア(図示せず)で開閉される。

0025

フロアパネル16は、車室12の床部を形成するパネルである。フロアパネル16は、シート20の下方に形成された隆起部28を有する。隆起部28は、フロアパネル16からシート20へ向けて上向きに隆起されている。隆起部28は、前壁28aと、頂部28bと、後傾斜部28cとを有する。隆起部28は、突部、膨出部ともいう。

0026

前壁28aは、フロアパネル16から車室12へ向けて立ち上げられている。頂部28bは、前壁28aの上端部から車両後方へ向けて水平に延びている。頂部28bの前端部に突部28dを有する。突部28dは上方へ向けて突出されている。後傾斜部28cは、頂部28bの後端部28eから車両後方へ向けて下り勾配で延びている。
隆起部28の下方の空間29に燃料タンク18が配置されている。すなわち、燃料タンク18は、シート20の下方に配置されている。

0027

図3図4に示すように、フロアパネル16の隆起部28にシート20が設けられている。シート20は、例えば、車両10の助手席として用いられる。
シート20は、リフトアップ機構30と、シート本体32とを備えている。リフトアップ機構30は、脚部35と、前後スライド部(第一スライド部)36と、回転部37と、昇降部38と、外スライド部(第二スライド部)39と、第一可動式ケーブルカバー41と、第二可動式ケーブルカバー42と、ワイヤハーネス43とを備えている。
なお、第一可動式ケーブルカバー41、第二可動式ケーブルカバー42、およびワイヤハーネス43は図7に示す。

0028

このシート20は、操作スイッチ44でリフトアップ機構30が操作される。操作スイッチ44が操作されることにより、シート本体32が車室12の格納位置P1(図2参照)から開口部15を経て車外13の乗降位置P2(図8参照)まで移動する。すなわち、シート20は、いわゆる、リフトアップシートである。以下、シート20を「リフトアップシート20」として説明する。なお、乗降位置P2は振出位置P2ともいう。

0029

図1に戻って、シート本体32は、リフトアップ機構30に取り付けられるシートクッション33と、シートクッション33の後端部から立ち上げられるシートバック34とを備えている。シート本体32は、シートバック34を電動前傾後傾が可能な機能を備えている。

0030

図4図5に示すように、脚部35は、リフトアップシート20の下部を形成する部材である。具体的には、脚部35は、隆起部28の頂部28bに固定された左側ガイド部45および右側ガイド部45を備えている。さらに、脚部35は、左側ガイド部45および右側ガイド部45に設けられたレール46と、左側のレール46および右側のレール46に移動自在に支持されたスライダ47とを備えている。

0031

左側ガイド部45および右側ガイド部45は、隆起部28の頂部28bに車両前後方向を向いて延在されている。また、左側ガイド部45および右側ガイド部45にレール46が設けられている。よって、左側のレール46および右側のレール46は、車両前後方向を向いて延在されている。
左側のレール46のスライダ47および右側のレール46のスライダ47に前後スライド部36が取り付けられている。

0032

前後スライド部36は、下面にスクリューナット48が取り付けられている。スクリューナット48は、スクリュー49に回転自在に連結されている。スクリュー49は、前後スライドモータ(図示せず)に連結されている。よって、前後スライドモータでスクリュー49を回転することにより、スクリューナット48とともに前後スライド部36が矢印Aの如く車両前後方向へ移動する。車両前後方向は、左側ガイド部45および右側ガイド部45の延在方向である。

0033

また、前後スライド部36は、平坦板材で形成され、左側に開口部51(図2参照)が円形に形成されている。また、前後スライド部36は、左側のレール46のスライダ47および右側のレール46のスライダ47に取り付けられた状態で水平に配置されている。前後スライド部36の左側に開口部51(図2参照)が開口されている。開口部51の周囲に回転部37が取り付けられている。

0034

図2図4に示すように、回転部37は、前後スライド部36に取り付けられた固定リング52と、固定リング52に支持された回転リング53と、回転リング53を駆動する回転モータ54と、回転リング53に設けられた回転ベース55とを備えている。

0035

固定リング52は、前後スライド部36の開口部51の周囲に沿って環状に形成されている。回転リング53は、固定リング52にベアリングを介して回動自在に支持されている。さらに、回転リング53は、外周にリングギア53aが形成されている。リングギア53aに回転モータ54のピニオンが噛み合わされている。
回転モータ54は、前後スライド部36の下面36aのうち、隆起部28の後傾斜部28cに対向する部位に取り付けられている。

0036

ここで、隆起部28の後傾斜部28cと、リフトアップシート20との間に空間57が形成されている。回転モータ54は、前後スライド部36の下面36aから後傾斜部28c側へ突出され、空間57に配置されている。
空間57を利用して回転モータ54が配置されることにより、リフトアップシート20を隆起部28に近づけるように下げることができる。これにより、リフトアップシート20が格納位置(すなわち、取付位置)P1において、シートクッション33の上面から脚部35までの高さ寸法H1が小さく抑えられる。すなわち、シートクッション33の上面の高さ位置P3が低く抑えられる。
この回転モータ54でピニオンを回転することによりリングギア53aが矢印B方向へ回転する。回転リング53に回転ベース55が取り付けられている。

0037

図4図5に示すように、回転ベース55は、ベース部61と、ベース部61の左右側に設けられたブラケット62と、左側のブラケット62および右側のブラケット62に設けられる軸受63と、ベース部61に設けられた補強部64とを備えている。
また、回転ベース55は、ベース部61の左右側に設けられたレール65(左側のレール65は図示せず)と、左側のレール65および右側のレール65に移動自在に支持されたスライダ66と、ベース部61の後方に設けられた制御部67とを備えている。
制御部67は、いわゆる、ECU(Electronic Control Unit)である。

0038

ベース部61は、回転リング53の上端部53bに取り付けられる。よって、回転部37は、前後スライド部36の上方に配置される。また、回転部37は、前後スライド部36に対して矢印B方向へ回転可能に支持されている。
ベース部61には、左側部および右側部にブラケット62が取り付けられている。左側のブラケット62および右側のブラケット62の前部に軸受63が回転自在に支持されている。

0039

すなわち、左側の軸受63は、左側のブラケット62の前部に設けられている。左側の軸受63は、左側のブラケット62から外方へ突出されている。また、右側の軸受63は、右側のブラケット62の前部に設けられている。右側の軸受63は、右側のブラケット62から外方へ突出されている。
左側の軸受63および右側の軸受63で昇降部38がシート本体32の前後方向へ移動自在に支持されている。

0040

ベース部61は、左側に開口部72が形成されている。開口部72は、回転リング53に沿って円形に形成されている。開口部72の中心が回転部37の回転中心74となる。すなわち、回転部37の回転中心74は、ベース部61の左側(シート本体32の幅方向一方側)に位置する。
また、ベース部61は、右側(シート本体32の幅方向他方側)に補強部64が設けられている。補強部64は、回転部37の回転中心74と右側の軸受63とを結ぶ直線(仮想直線)76上に配置されている。
補強部64を直線76上に配置した理由については後で詳しく説明する。

0041

また、ベース部61の左側部および右側部にレール65が設けられている。左側のレール65および右側のレール65は、ベース部61の前後方向に延出されている。左側のレール65および右側のレール65にスライダ66が移動自在に支持されている。
左側のスライダ66および右側のスライダ66に昇降部38が取り付けられている。

0042

図3図4に示すように、昇降部38は、後側昇降ベース(第二昇降ベース)81と、前側昇降ベース(第一昇降ベース)82と、リンクユニット83と、昇降モータ84と、スクリュー85とを備えている。
後側昇降ベース81は、回転ベース55の左側のスライダ66および右側のスライダ66に取り付けられている。後側昇降ベース81は、昇降部38の後部38a(すなわち、昇降部38の移動方向の他方)に設けられている。

0043

また、後側昇降ベース81は、スクリューナット86が取り付けられている。スクリューナット86はスクリュー85に回転自在に連結されている。スクリュー85は、昇降モータ84に連結されている。昇降モータ84は、回転部37の後部37aに取り付けられている。昇降モータ84でスクリュー85を回転することにより、スクリューナット86とともに後側昇降ベース81が昇降部38の前後方向(矢印C方向)へ移動する。

0044

この昇降モータ84は、昇降モータ84の軸線87が昇降部38の移動方向(矢印C方向)に対して直交するように配置されている。換言すれば、昇降モータ84の軸線87は、昇降部38の幅方向へ向けて配置されている。また、リフトアップシート20が格納された状態(図3に示す状態)において、昇降モータ84は昇降部38の後側(すなわち、昇降部38の移動方向の他方側)に配置されている。
よって、リフトアップシート20が格納された状態において、昇降部38の移動方向においてスペース(空間)89を大きく確保できる。これにより、リフトアップシート20の構成部材の配置箇所(レイアウト)を決める際の自由度を高めることができる。

0045

また、後側昇降ベース81は、リンクユニット83に連結されている。リンクユニット83は、左側アッパリンク92と、左側ロアリンク93と、右側アッパリンク92と、右側ロアリンク93とを備えている。
左側アッパリンク92の後端部と左側ロアリンク93の後端部とが後側昇降ベース81の左端部に回動自在に連結されている。また、右側アッパリンク92の後端部と右側ロアリンク93の後端部とが後側昇降ベース81の右端部に回動自在に連結されている。すなわち、後側昇降ベース81は、昇降部38の後部38aに設けられている。

0046

後側昇降ベース81は、左端部と右端部とを連結する後側ベース中央部81aを有する。後側ベース中央部81aは、平坦に形成されて水平に配置されている。後側ベース中央部81aは、リフトアップシート20が格納された状態において、昇降モータ84の下部と同等の高さ位置に配置されている(図3参照)。よって、後側ベース中央部81aは、回転部37(具体的には、ベース部61)に向けて下方に下げた状態に配置されている。さらに、後側ベース中央部81aは、リフトアップシート20が格納された状態において、回転部37(ベース部61)の上方に沿うように水平に配置される。

0047

このように、後側昇降ベース81が回転部37の上方に沿わせて配置されることにより、昇降部38の高さ寸法が小さく抑えられる。よって、リフトアップシート20が格納位置P1において、シートクッション33の上面から脚部35までの高さ寸法H1が一層小さく抑えられる。よって、シートクッション33の上面の高さ位置P3が低く抑えられる。
すなわち、リフトアップシート20の格納位置P1において、リフトアップシート20の薄型化が可能になる。

0048

また、左側アッパリンク92の前端部と左側ロアリンク93の前端部とが前側昇降ベース82の左端部に回動自在に連結されている。さらに、右側アッパリンク92の前端部と右側ロアリンク93の前端部とが前側昇降ベース82の右端部に回動自在に連結されている。すなわち、前側昇降ベース82は、昇降部38の前部38b(昇降部38の移動方向の一方)に設けられている。

0049

すなわち、昇降部38は、後側昇降ベース81と前側昇降ベース82とがリンクユニット83で連結されている。また、左側ロアリンク93は、左側の軸受63でシート本体32の前後方向へ移動自在に支えられている。さらに、右側ロアリンク93は、右側の軸受63でシート本体32の前後方向へ移動自在に支えられている。
この状態において、昇降モータ84でスクリュー85を回転することにより、昇降部38をシート本体32の前後方向へ矢印Cの如く移動させることができる。
すなわち、昇降モータ84は、昇降部38を矢印C方向へ移動させる動力装置である。

0050

前側昇降ベース82は、左端部と右端部とを連結する前側ベース中央部82aを有する。前側ベース中央部82aは、平坦に形成され、水平に配置されている。
前側ベース中央部82aは、リフトアップシート20が格納された状態において、
ベース部61の前方に配置される。すなわち、ベース部61と前側ベース中央部82aとは、シート本体32の前後方向に並んで配置される。さらに、ベース部61と前側ベース中央部82aとが上下方向において重ならないように配置される(図2も参照)。

0051

換言すれば、ベース部61と前側ベース中央部82aとが略水平(すなわち、同等の高さ)に配置されている。よって、前側ベース中央部82a(すなわち、昇降部38)を回転部37側に下げることができる。
よって、リフトアップシート20が格納位置P1において、シートクッション33の上面から脚部35までの高さ寸法H1がより一層小さく抑えられる。よって、シートクッション33の上面の高さ位置P3がさらに低く抑えられる。
すなわち、リフトアップシート20の格納位置P1において、リフトアップシート20の一層の薄型化が図れる。

0052

図2に示すように、車両10はリフトアップシート20の下側のフロアパネル16は、隆起部28が上方へ膨出されている。隆起部28の下方の空間29に燃料タンク18が配置されている。
一方、リフトアップシート20は、格納位置P1において、シートクッション33の上面から脚部35までの高さ寸法H1が小さく抑えられている。よって、シートクッション33の上面の高さ位置P3が低く抑えられる。これにより、リフトアップシート20が、車両10の隆起部28に取り付けられた状態において、シートクッション33の上面の高さ位置P3が低く抑えられる。
これにより、シート本体32を車室12内の格納位置P1から車室12外の乗降位置P2(図8参照)まで移動させる際に、シート本体32を円滑に乗降位置P2まで移動させることができる。すなわち、隆起部28が形成された車両10にリフトアップシート20を適用させることができる。

0053

また、リフトアップシート20が格納された状態において、ベース部61の前縁61aと、前側ベース中央部82aの後縁82bとの間に第2空間95(図3も参照)が確保される。第2空間95については後で詳しく説明する。昇降部38に外スライド部39が支持されている。

0054

図3図4に示すように、外スライド部39は、左側部39aおよび右側部39bを備えている。左側部39aは、前部が前側昇降ベース82の左端部に矢印D方向へ移動自在に取り付けられている。また、右側部39bは、前部が前側昇降ベース82の右端部に矢印D方向へ移動自在に取り付けられている。
すなわち、外スライド部39は、前側昇降ベース82の左端部と右端部とに矢印D方向へ移動自在に取り付けられている。矢印D方向は、昇降部38の移動方向(矢印C方向)同じ方向である。
また、外スライド部39は、右側部39bに設けられたラック98と、ラック98にピニオン99を介して連結される外スライドモータ(スライドモータ)101とを備えている。

0055

図6に示すように、外スライドモータ101は、取付ブラケット102を介して前側昇降ベース82の前側ベース中央部82aに取り付けられている。外スライドモータ101は、リフトアップシート20が格納位置P1(図2参照)に格納された状態において、ベース部61の前縁61aと前側ベース中央部82aの後縁82bとの間の第2空間95に配置される。
この状態において、外スライドモータ101は、外スライドモータ101の軸線104が昇降部38の移動方向(すなわち、矢印C方向)を向いて配置されている。さらに、外スライドモータ101は、ベース部61および前側ベース中央部82aと同等の高さに配置されている。

0056

外スライドモータ101の出力軸にピニオン99が取り付けられている。ピニオン99は、ラック98に噛み合わされている。よって、外スライドモータ101でピニオン99を回転することにより、外スライド部39をシート本体32の前後方向(矢印D方向)へ移動させることができる。

0057

このように、ベース部61と前側ベース中央部82aとの間の第2空間95を利用して、外スライドモータ101が前側昇降ベース82や回転ベース55と同等の高さに配置されている。よって、リフトアップシート20の厚さ寸法H1(図2参照)を小さく抑えることができ、リフトアップシート20の薄型化が図れる。
ところで、リフトアップシート20を薄型化した場合、乗員がシート本体32のシートクッション33(図2参照)に着座した状態において、シートクッション33が沈み込み、外スライドモータ101と干渉することが考えられる。

0058

これに対して、外スライドモータ101は、第2空間95を利用して、ベース部61や前側ベース中央部82aと同等の高さに配置されている。よって、外スライドモータ101をシートクッション33から離して下方に配置できる。これにより、乗員がシートクッション33に着座したとき、沈み込んだシートクッション33が外スライドモータ101に干渉することを抑えることができる。

0059

図3図4に示すように、外スライド部39にシート本体32が取り付けられている。すなわち、シート本体32は、昇降部38の上方に外スライド部39を介して連結されている。
外スライドモータ101でラック98をシート本体32の前後方向へ移動することにより、シート本体32はラック98とともに矢印Dの如く前後方向へ移動する。

0060

つぎに、リフトアップシート20のシート本体32をリフトアップ機構30で車外13の乗降位置P2(図8参照)まで移動する例を図3図7図8に基づいて説明する。
図3に示すように、前後スライドモータが駆動することにより、前後スライド部(第一スライド部)36、回転部37、昇降部38、外スライド部39、およびシート本体32の各部36〜39,32が車両後方向所定位置まで矢印Aの如く移動する。
つぎに、昇降部38の車両前方への移動を開始する。ついで、回転モータ54が駆動することにより、回転部37、昇降部38、外スライド部39、およびシート本体32の各部37〜39,32が矢印Bの如く回転を開始する。さらに、昇降部38をシート本体32の後方へ移動する。シート本体32が開口部15に対向する(図7に示す状態)。

0061

図7に示すように、シート本体32(図3参照)が開口部15に対向した状態にリフトアップ機構30が配置される。この状態において、外スライドモータ101(図8参照)が駆動する。外スライドモータ101の駆動により、外スライド部39およびシート本体32が車両10の開口部15から車外13へ矢印Dの如く水平に移動を開始する。

0062

図8に示すように、外スライド部39およびシート本体32(図3参照)が車外13へ移動する。さらに、昇降モータ84が駆動して昇降部38を車両10の開口部15から車外13へ矢印Cの如く移動する。昇降部38の移動に伴い、前側昇降ベース82が下降する。前側昇降ベース82とともにシート本体32が下降して乗降位置P2に配置される。

0063

図9に示すように、回転部37と昇降部38とに第一可動式ケーブルカバー41が取り付けられている。第一可動式ケーブルカバー41は、固定端部(一端部)41aに取り付けられた第一固定ブラケット105と、可動端部(他端部)41bに取り付けられた第一可動ブラケット106とを備えている。
第一固定ブラケット105は、回転部37のベース部61のうち回転リング53の前側部位61bに取り付けられている。第一可動ブラケット106は、昇降部38の後側昇降ベース81に取り付けられている。
可動端部41bは、固定端部41aに対して可動可能に取り付けられている。

0064

ここで、リフトアップシート20の回転部37、昇降部38、外スライド部39、およびシート本体32(図3参照)の各部37〜39,32は、図7に示すように矢印Bの如く回転する。この状態において、図9に示すように、固定端部41aはリフトアップシート20の前部寄りに位置する。可動端部41bは、固定端部41aの後方で、かつ、リフトアップシート20の後部に位置する。
第一可動式ケーブルカバー41は、固定端部41aから可動端部41bまでの全領域において水平方向に折り返し可能に形成されている。さらに、第一可動式ケーブルカバー41は、折り返された折返し部(第一折返し部)41cが一定の半径で一方向(具体的には、水平方向)にのみ折れ返されるように形成されており、例えば、ケーブルベア(登録商標)が使用される。

0065

また、昇降部38と外スライド部39とに第二可動式ケーブルカバー42が取り付けられる。すなわち、第二可動式ケーブルカバー42は、固定端部(一端部)42aに取り付けられた第二固定ブラケット107と、可動端部(他端部)42bに取り付けられた第二可動ブラケット108とを備えている。
第二固定ブラケット107は、前側昇降ベース82に取り付けられている。第二可動ブラケット108は、外スライド部39の左側部39aに取り付けられている。
可動端部42bは、固定端部42aに対して可動可能に取り付けられている。

0066

リフトアップシート20が格納位置P1(図2参照)に格納された状態において、第二可動式ケーブルカバー42は、固定端部42aがリフトアップシート20の前部20cに位置する。可動端部42bは、固定端部42aの後方に位置する。
第二可動式ケーブルカバー42は、第一可動式ケーブルカバー41と同様に、固定端部42aから可動端部42bまでの全領域において水平方向に折り返し可能に形成されている。さらに、第二可動式ケーブルカバー42は、折り返された折返し部(第二折返し部)42cが一定の半径で一方向(具体的には、水平方向)にのみ折り返されるように形成されており、例えば、ケーブルベア(登録商標)が使用される。

0067

第二可動式ケーブルカバー42の折返し部42cは、第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cに対して乗降位置P2(図8参照)側に配置されている。換言すれば、折返し部42cは、折返し部41cに対して昇降部38の前側に配置されている。
また、第一可動式ケーブルカバー41は、回転部37と昇降部38とに取り付けられている。さらに、第二可動式ケーブルカバー42は、昇降部38と外スライド部39とに取り付けられている。

0068

ここで、シート本体32を車室12から車外13(図8参照)へ移動させる際には、昇降部38に対して外スライド部39が先行して矢印C1方向へ移動する。よって、第二可動式ケーブルカバー42の可動端部42bが矢印C1方向へ移動する。
一方、シート本体32を車外13から車室12へ移動させる際には、外スライド部39に対して昇降部38が先行して矢印C2(図8参照)方向へ移動する。よって、第一可動式ケーブルカバー41の可動端部41bが矢印C2方向へ移動する。

0069

そこで、第二可動式ケーブルカバー42の折返し部42cを第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cの前方に配置した。よって、リフトアップシート20を車室12から車外13へ移動させる際に、第二可動式ケーブルカバー42の折返し部42cが第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cに対して先行して矢印C3方向へ移動する。
これにより、第二可動式ケーブルカバー42の折返し部42cは、第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cに干渉することを防止できる。

0070

一方、リフトアップシート20を車外13から車室12へ移動させる際に、第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cが第二可動式ケーブルカバー42の折返し部42cに対して先行して矢印C4方向(図8参照)へ移動する。これにより、第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cは、第二可動式ケーブルカバー42の折返し部42cに干渉することを防止できる。

0071

ここで、第一固定ブラケット105と第二可動ブラケット108とが互いに隣接して配置されている。よって、第一固定ブラケット105をベース部61の前側部位61bに取り付ける作業と、第二可動ブラケット108を外スライド部39の左側部39aに取り付ける作業とを効率よく行うことができる。これにより、ワイヤハーネス43を組み付ける際の作業効率が向上する。

0072

図8に示すように、第一可動式ケーブルカバー41の可動端部41bからワイヤハーネス43が外スライド部39の後方へ延出されている。後方へ延出されたワイヤハーネス43の一端は、制御部67に接続されている。
また、ワイヤハーネス43は、第一可動式ケーブルカバー41の固定端部41aから第二可動式ケーブルカバー42の固定端部42aまで延出されている。さらに、ワイヤハーネス43は、第二可動式ケーブルカバー42の内部を経て可動端部42bから外部へ延ばされる。
ワイヤハーネス43は、第一可動式ケーブルカバー41や第二可動式ケーブルカバー42に案内可能に支持されている。このワイヤハーネス43は、制御部67、回転モータ54、昇降モータ84や外スライドモータ101などに接続されている。

0073

図9図10に示すように、第一可動式ケーブルカバー41と第二可動式ケーブルカバー42とにワイヤハーネス43が案内可能に支持された状態で、各可動式ケーブルカバー41,42は水平方向に折り返される。
具体的には、リフトアップシート20が格納された状態において、第一可動式ケーブルカバー41は、平面視においてJ字状を形成するように水平に折り返されている。この状態において、第一可動式ケーブルカバー41は、可動端部41bから折返し部41cまでの距離寸法L1が固定端部41aから折返し部41cまでの距離寸法L2より大きい。
よって、可動端部41bが折返し部41cに向けて移動する際に、第一可動式ケーブルカバー41の折返し可能領域を長く確保できる。これにより、可動端部41bの可動量が大きく確保される。可動端部41bの可動量が大きく確保されることにより、昇降部38の移動量が確保される。

0074

また、リフトアップシート20が格納された状態において、第二可動式ケーブルカバー42は、平面視においてJ字状を形成するように水平に折り返されている。この状態において、第二可動式ケーブルカバー42は、可動端部42bから折返し部42cまでの距離寸法L3が固定端部42aから折返し部42cまでの距離寸法L4より大きい。
よって、可動端部42bが折返し部42cに向けて移動する際に、第二可動式ケーブルカバー42の折返し可能領域を長く確保できる。これにより、可動端部42bの可動量が大きく確保される。可動端部42bの可動量が大きく確保されることにより、外スライド部39の移動量が確保される。
このように、昇降部38の移動量が確保され、かつ、外スライド部39の移動量が確保されることにより、リフトアップシート20の移動量が確保される。

0075

ここで、リフトアップシート20が格納された状態において、第二可動式ケーブルカバー42の可動端部42bは、シート本体32の幅方向において、第一可動式ケーブルカバー41の可動端部41bに隣接されている。また、第二可動式ケーブルカバー42の折返し部42cは、第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cよりシート本体32の
前方に配置されている。さらに、第二可動式ケーブルカバー42の固定端部42aは、第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cへ向けて折り返されている。第二可動式ケーブルカバー42の折返し部42cは、第一可動式ケーブルカバー41の折返し部41cに対してシート本体32の前後方向へ重ね合された状態に配置されている。
よって、第一可動式ケーブルカバー41および第二可動式ケーブルカバー42の幅寸法W1が小さく抑えられている。これにより、第一可動式ケーブルカバー41および第二可動式ケーブルカバー42を配置する空間の省スペース化を図ることができる。

0076

第一可動式ケーブルカバー41および第二可動式ケーブルカバー42を配置する空間の省スペース化を図ることにより、作業空間を大きく確保できる。これにより、第一可動式ケーブルカバー41や第二可動式ケーブルカバー42を組み付ける際の利便性が確保できる。さらに、第一可動式ケーブルカバー41や第二可動式ケーブルカバー42の組付け時の作業性が向上する。

0077

図7に戻って、回転部37は、回転中心74(図5も参照)が回転部37の左側(シート本体32の幅方向一方側)に位置する。さらに、シート本体32の左側に第一可動式ケーブルカバー41および第二可動式ケーブルカバー42が配置されている。よって、シート本体32の右側にリフトアップシート20の構成部材を配置するスペース(空間)112を確保できる。これにより、リフトアップシート20の構成部材の配置箇所(レイアウト)を決める際の自由度を高めることができる。
さらに、このスペース(空間)112を利用して、回転部37の右側(シート本体32の幅方向他方側)に補強部64が設けられている。これにより、シート20の剛性が補強部64で高められる。

0078

ところで、図5に示すように、回転部37の回転リング53や固定リング52に、回転部37の回転ベース55、昇降部38、外スライド部39、およびシート本体32の比較的大きな荷重がかかる。
また、左側の軸受63や右側の軸受63に、昇降部38、外スライド部39、およびシート本体32の比較的大きな荷重がかかる。さらに、回転部37と左側の軸受63との距離寸法は、回転部37と右側の軸受63との距離寸法より大きい。
そこで、回転部37の回転中心74と左側の軸受63とを結ぶ直線76上に補強部64を配置した。よって、回転部37と左側の軸受63とを補強部64で効率よく補強できる。これにより、リフトアップシート20の剛性を高めることができる。

0079

ここで、図10に示すように、第一可動式ケーブルカバー41と第二可動式ケーブルカバー42とは、互いに同じ高さとなるように設けられている。よって、第一可動式ケーブルカバー41と第二可動式ケーブルカバー42とを上下に重ねるように配置した場合と比べて、第一可動式ケーブルカバー41および第二可動式ケーブルカバー42の厚さ寸法H2を小さく抑えることができる。
これにより、シートクッション33の上面から脚部35までの高さ寸法H1(図2参照)が小さく抑えられる。すなわち、リフトアップシート20の格納位置P1において、リフトアップシート20の薄型化が可能になる。

0080

なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、車両10の助手席にリフトアップシート20を適用した例について説明したが、これに限定するものではない。例えば、車両10の後部座席などにリフトアップシート20を適用させることも可能である。

0081

また、前記実施形態では、昇降モータ84の軸線87を昇降部38の移動方向に対して直交するように配置した例について説明したが、これに限定するものではない。例えば、昇降モータ84の軸線87を昇降部38の移動方向に対して斜めに交差させることも可能である。

0082

10……車両
16……フロアパネル(フロア)
20……リフトアップシート(シート)
30……リフトアップ機構
32……シート本体
35……脚部
36……前後スライド部(第一スライド部)
37……回転部
38……昇降部
39……外スライド部(第二スライド部)
41……第一可動式ケーブルカバー
41c 折返し部(第一折返し部)
42……第二可動式ケーブルカバー
42c…折返し部(第二折返し部)
43……ワイヤハーネス
63……軸受
64……補強部
74……回転中心
76……直線
P1……格納位置(取付位置)
P2……乗降位置

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