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技術 配信元切り替え方法、収容局側装置及び光伝送システム

出願人 日本電信電話株式会社
発明者 下羽利明谷口友宏清水秀和吉永尚生須川智規藤原稔久
出願日 2016年9月2日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2016-171967
公開日 2018年3月8日 (2年9ヶ月経過) 公開番号 2018-037991
状態 特許登録済
技術分野 小規模ネットワーク(3)ループ,バス以外 広域データ交換
主要キーワード 主信号伝送路 光加入者線ネットワーク装置 磁気ハードディスク装置 導通チェック 中継伝送装置 事業者設備 放送法 通信用信号
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図面 (9)

課題

第1事業者事業者設備映像信号伝送路運用系から待機系切り替えた場合でも、第1事業者の事業者設備と同じ伝送路を共有している第2事業者の事業者設備が送信した映像信号に基づく動画像が不連続にならないようにすることが可能である配信元切り替え方法収容局側装置及び光伝送システムを提供する。

解決手段

配信元切り替え方法は、第1設備が配信した第1主信号信号品質閾値未満である場合には、第1事業者の待機系に属する第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定するステップと、第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることが決定された場合、第3設備が配信した第1主信号と第2設備が配信した第2主信号とを下り方向に転送するステップと、転送された第1主信号及び第2主信号を多重するステップと、多重された第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を下り方向に送信するステップとを含む。

概要

背景

RF(Radio Frequency)型システム光伝送システムは、配信事業者が配信する多チャンネル映像信号を、FTTH(Fiber-To-The-Home)網等の伝送網を介して加入者の宅内まで伝送する(非特許文献1)。RF型光伝送システムは、多チャンネルの映像信号を周波数分割多重FDM: Frequency Division Multiplex)する。RF型光伝送システムは、HD(High-Definition)画質の映像信号であれば100チャンネル以上の伝送容量を有する。RF型光伝送システムは、4K画質であれば数十チャンネル程度の伝送容量を有する。4K画質や8K画質の映像のチャンネルの数がさらに増加した場合には、RF型光伝送システムの伝送容量の不足が懸念される。

一方、ブロードキャスト型光伝送システムは、下り方向のみに映像信号を伝送する。ブロードキャスト型光伝送システムは、8K画質の映像信号の100チャンネル程度の伝送容量を有する(非特許文献2参照)。ブロードキャスト型光伝送システムは、映像信号をIP(Internet Protocol)パケット等にパケット化する。ブロードキャスト型光伝送システムの光伝送路は、時分割多重TDM: Time Division Multiplexing)された多チャンネルの映像信号を伝送する。なお、ブロードキャスト型光伝送システムは、アクセス伝送区間では、映像信号と通信用信号とを波長分割多重WDM: Wavelength Division Muptiplex)してもよい。

ブロードキャスト型光伝送システムは、RF型光伝送システムと比較して伝送ビットレート高速化することにより、伝送容量を大容量化することが可能である。また、ブロードキャスト型光伝送システムは、RF型光伝送システムと比較して、アクセス伝送区間における損失量の許容値(ロスバジェット)を拡大することが可能である。

ブロードキャスト型光伝送システム及びRF型光伝送システム等の光伝送システムでは、サービスコスト下げるために経済的に伝送網を構築することが重要である。光伝送システムは、経済的に伝送網を構築するために、複数の配信事業者の事業者設備を収容する場合がある。

RF型光伝送システムは、複数の配信事業者の事業者設備を収容する場合、映像信号を周波数分割多重又は波長分割多重する。RF型光伝送システムは、映像信号を周波数分割多重する場合、各配信事業者が使用する周波数帯域重複しないように、映像信号の周波数帯域を配信事業者の事業者設備ごとに予め設定する。RF型光伝送システムでは、多重装置は、中継伝送装置前段に設置される場合がある。多重装置は、各配信事業者の事業者設備が送信した映像信号を周波数分割多重する。

RF型光伝送システムは、映像信号を波長分割多重する場合には、異なる周波数帯域を配信事業者の事業者設備ごとに割り当てる。多重装置は、各配信事業者の事業者設備が送信した映像信号を、配信事業者の事業者設備ごとに割り当てた周波数帯域を用いて送信する。多重装置の後段に設置された光加入者線終端装置(OLT: Optical Line Terminal)は、割り当てられた周波数帯域を用いて送信された映像信号を波長分割多重する。

図5は、RF型光伝送システムの映像信号の周波数配列の例を示す図である。図5、図7及び図8では、複数の配信事業者は、一例として、第1事業者及び第2事業者である。図5の上段は、第1事業者の第1事業者設備から多重装置が取得した映像信号の周波数配列を示す。図5の中段は、多重装置が第2事業者の第2事業者設備から取得した映像信号の周波数配列を示す。図5の下段は、第1事業者の事業者設備と第1事業者以外の第2事業者の事業者設備とから多重装置がそれぞれ取得した映像信号の周波数配列を示す。

RF型光伝送システムでは放送法に規定された周波数帯域以上に映像信号を多重することができないので、各配信事業者の事業者設備が使用可能な周波数帯域は限られている。このため、RF型光伝送システムは、複数の配信事業者の事業者設備を効率的に収容することができない。

RF型光伝送システムでは、配信事業者の事業者設備が送信する映像信号の多重及び分離のため、周波数帯域が可変であり特性が急峻であるアナログフィルタが必要である。このため、RF型光伝送システムでは、複数の配信事業者の事業者設備を効率的に収容することが技術的に難しい。映像信号を波長分割多重する場合、光増幅器の利得が波長によって異なるため、中継伝送装置の中継伝送網の設計は技術的に難しい。また、映像信号を波長分割多重する場合、光増幅器の利得が波長によって異なるため、中継伝送装置が使用できる波長数には限りがある。

ブロードキャスト型光伝送システムでは配信事業者の事業者設備から送信された映像信号がパケット化されているので、多重装置は、パケット化された映像信号を容易に時分割多重することができる。多重装置は、配信事業者ごとの識別子を映像信号に付与する。光加入者線ネットワーク装置(ONU: Optical Network Unit)は、配信事業者ごとの識別子に基づいて、光加入者線ネットワーク装置の配下に対する配信の有無を制御するというフィルタリング処理を実行することが可能である。したがって、ブロードキャスト型光伝送システムは、複数の配信事業者の事業者設備の収容する点において、RF型光伝送システムと比較して優れたシステムである。

概要

第1事業者の事業者設備の映像信号の伝送路運用系から待機系切り替えた場合でも、第1事業者の事業者設備と同じ伝送路を共有している第2事業者の事業者設備が送信した映像信号に基づく動画像が不連続にならないようにすることが可能である配信元切り替え方法収容局側装置及び光伝送システムを提供する。配信元切り替え方法は、第1設備が配信した第1主信号信号品質閾値未満である場合には、第1事業者の待機系に属する第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定するステップと、第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることが決定された場合、第3設備が配信した第1主信号と第2設備が配信した第2主信号とを下り方向に転送するステップと、転送された第1主信号及び第2主信号を多重するステップと、多重された第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を下り方向に送信するステップとを含む。

目的

本発明は、第1事業者の事業者設備の映像信号の伝送路を運用系から待機系に切り替えた場合でも、第1事業者の事業者設備と同じ伝送路を共有している第2事業者の事業者設備が送信した映像信号に基づく動画像が不連続にならないようにすることが可能である配信元切り替え方法、収容局側装置及び光伝送システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

収容局側装置が実行する配信元切り替え方法であって、複数の事業者のうち第1事業者の運用系に属する第1設備が第1主信号を配信し、前記複数の事業者のうち第2事業者の運用系に属する第2設備が前記第1設備の共有伝送路を介して第2主信号を配信し、且つ、前記第1設備が配信した第1主信号の信号品質閾値未満である場合には、前記第1事業者の待機系に属する第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定するステップと、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることが決定された場合、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替え、前記第3設備が配信した第1主信号と前記第2設備が配信した第2主信号とを下り方向に転送するステップと、転送された第1主信号及び第2主信号を多重するステップと、多重された第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を下り方向に送信するステップと、を含む配信元切り替え方法。

請求項2

前記決定するステップでは、前記第3設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値以上である場合、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定する、請求項1に記載の配信元切り替え方法。

請求項3

前記決定するステップでは、前記第1設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値未満であり、前記第3設備が配信した第1主信号の信号品質も閾値未満である場合には、前記第1設備又は前記第3設備のうち信号品質がより高い第1主信号を配信する設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定する、請求項1に記載の配信元切り替え方法。

請求項4

複数の事業者のうち第1事業者の運用系に属する第1設備が第1主信号を配信し、前記複数の事業者のうち第2事業者の運用系に属する第2設備が前記第1設備の共有の伝送路を介して第2主信号を配信し、且つ、前記第1設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値未満である場合には、前記第1事業者の待機系に属する第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定する監視部と、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることが決定された場合、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替え、前記第3設備が配信した第1主信号と前記第2設備が配信した第2主信号とを下り方向に転送する転送判定部と、転送された第1主信号及び第2主信号を多重する多重部と、多重された第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を下り方向に送信する光送信部と、を備える収容局側装置。

請求項5

前記多重部は、予め定められた通信用信号と第1主信号及び第2主信号とを多重し、前記光送信部は、前記通信用信号、第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を、下り方向に送信する、請求項4に記載の収容局側装置。

請求項6

複数の事業者のうち第1事業者の運用系に属する第1設備と、前記複数の事業者のうち第2事業者の運用系に属する第2設備と、前記第1事業者の待機系に属する第3設備と、を有する事業者設備群と、前記第1設備が第1主信号を配信し、前記第2設備が前記第1設備の共有の伝送路を介して第2主信号を配信し、且つ、前記第1設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値未満である場合には、前記第1事業者の待機系に属する第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定する監視部と、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることが決定された場合、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替え、前記第3設備が配信した第1主信号と前記第2設備が配信した第2主信号とを下り方向に転送する転送判定部と、転送された第1主信号及び第2主信号を多重する多重部と、多重された第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を下り方向に送信する光送信部と、を有する収容局側装置と、を備える光伝送システム

技術分野

0001

本発明は、配信元切り替え方法収容局側装置及び光伝送システムに関する。

背景技術

0002

RF(Radio Frequency)型システム光伝送システムは、配信事業者が配信する多チャンネル映像信号を、FTTH(Fiber-To-The-Home)網等の伝送網を介して加入者の宅内まで伝送する(非特許文献1)。RF型光伝送システムは、多チャンネルの映像信号を周波数分割多重FDM: Frequency Division Multiplex)する。RF型光伝送システムは、HD(High-Definition)画質の映像信号であれば100チャンネル以上の伝送容量を有する。RF型光伝送システムは、4K画質であれば数十チャンネル程度の伝送容量を有する。4K画質や8K画質の映像のチャンネルの数がさらに増加した場合には、RF型光伝送システムの伝送容量の不足が懸念される。

0003

一方、ブロードキャスト型光伝送システムは、下り方向のみに映像信号を伝送する。ブロードキャスト型光伝送システムは、8K画質の映像信号の100チャンネル程度の伝送容量を有する(非特許文献2参照)。ブロードキャスト型光伝送システムは、映像信号をIP(Internet Protocol)パケット等にパケット化する。ブロードキャスト型光伝送システムの光伝送路は、時分割多重TDM: Time Division Multiplexing)された多チャンネルの映像信号を伝送する。なお、ブロードキャスト型光伝送システムは、アクセス伝送区間では、映像信号と通信用信号とを波長分割多重WDM: Wavelength Division Muptiplex)してもよい。

0004

ブロードキャスト型光伝送システムは、RF型光伝送システムと比較して伝送ビットレート高速化することにより、伝送容量を大容量化することが可能である。また、ブロードキャスト型光伝送システムは、RF型光伝送システムと比較して、アクセス伝送区間における損失量の許容値(ロスバジェット)を拡大することが可能である。

0005

ブロードキャスト型光伝送システム及びRF型光伝送システム等の光伝送システムでは、サービスコスト下げるために経済的に伝送網を構築することが重要である。光伝送システムは、経済的に伝送網を構築するために、複数の配信事業者の事業者設備を収容する場合がある。

0006

RF型光伝送システムは、複数の配信事業者の事業者設備を収容する場合、映像信号を周波数分割多重又は波長分割多重する。RF型光伝送システムは、映像信号を周波数分割多重する場合、各配信事業者が使用する周波数帯域重複しないように、映像信号の周波数帯域を配信事業者の事業者設備ごとに予め設定する。RF型光伝送システムでは、多重装置は、中継伝送装置前段に設置される場合がある。多重装置は、各配信事業者の事業者設備が送信した映像信号を周波数分割多重する。

0007

RF型光伝送システムは、映像信号を波長分割多重する場合には、異なる周波数帯域を配信事業者の事業者設備ごとに割り当てる。多重装置は、各配信事業者の事業者設備が送信した映像信号を、配信事業者の事業者設備ごとに割り当てた周波数帯域を用いて送信する。多重装置の後段に設置された光加入者線終端装置(OLT: Optical Line Terminal)は、割り当てられた周波数帯域を用いて送信された映像信号を波長分割多重する。

0008

図5は、RF型光伝送システムの映像信号の周波数配列の例を示す図である。図5図7及び図8では、複数の配信事業者は、一例として、第1事業者及び第2事業者である。図5上段は、第1事業者の第1事業者設備から多重装置が取得した映像信号の周波数配列を示す。図5中段は、多重装置が第2事業者の第2事業者設備から取得した映像信号の周波数配列を示す。図5下段は、第1事業者の事業者設備と第1事業者以外の第2事業者の事業者設備とから多重装置がそれぞれ取得した映像信号の周波数配列を示す。

0009

RF型光伝送システムでは放送法に規定された周波数帯域以上に映像信号を多重することができないので、各配信事業者の事業者設備が使用可能な周波数帯域は限られている。このため、RF型光伝送システムは、複数の配信事業者の事業者設備を効率的に収容することができない。

0010

RF型光伝送システムでは、配信事業者の事業者設備が送信する映像信号の多重及び分離のため、周波数帯域が可変であり特性が急峻であるアナログフィルタが必要である。このため、RF型光伝送システムでは、複数の配信事業者の事業者設備を効率的に収容することが技術的に難しい。映像信号を波長分割多重する場合、光増幅器の利得が波長によって異なるため、中継伝送装置の中継伝送網の設計は技術的に難しい。また、映像信号を波長分割多重する場合、光増幅器の利得が波長によって異なるため、中継伝送装置が使用できる波長数には限りがある。

0011

ブロードキャスト型光伝送システムでは配信事業者の事業者設備から送信された映像信号がパケット化されているので、多重装置は、パケット化された映像信号を容易に時分割多重することができる。多重装置は、配信事業者ごとの識別子を映像信号に付与する。光加入者線ネットワーク装置(ONU: Optical Network Unit)は、配信事業者ごとの識別子に基づいて、光加入者線ネットワーク装置の配下に対する配信の有無を制御するというフィルタリング処理を実行することが可能である。したがって、ブロードキャスト型光伝送システムは、複数の配信事業者の事業者設備の収容する点において、RF型光伝送システムと比較して優れたシステムである。

先行技術

0012

FM一括変換技術を用いた広域映像配信」,技術ジャーナル,2007,[online],[2016年8月1日検索],
PONを用いたアクセスネットワークにおける超高精細映像(4K/8K)配信方式所要帯域に関する一検討」,谷口 外5名,信学技報,2016-04.
「4.高信頼、かつ、経済的な広域映像配信を実現」,ANSL R&D Times 2004,[online],[2016年8月1日検索],

発明が解決しようとする課題

0013

図6は、映像配信網の構成の例を示す図である。RF型光伝送システムでは、映像配信網の信頼性を高めるため、配信事業者の事業者設備と中継伝送路区間とのそれぞれが運用系及び待機系に分けられている。また、RF型光伝送システムの光加入者線終端装置は、正常な映像信号をアクセス伝送路区間に伝送するため、運用系又は待機系のうち信号品質閾値以上である系を選択する光切替部を備える(非特許文献3参照)。

0014

図7は、ブロードキャスト型光伝送システムの光加入者線終端装置の構成の例を示す図である。従来の光加入者線終端装置は、映像信号の伝送路を運用系から待機系に切り替える光切替部を備える。図7では、第1事業者の運用系の事業者設備と第2事業者の運用系の事業者設備とは、同じ伝送路を共有している。また、第1事業者の待機系の事業者設備と第2事業者の待機系の事業者設備とは、同じ伝送路を共有している。

0015

図8は、運用系に属する事業者設備に故障が発生した場合の光加入者線終端装置の動作の例を示す図である。従来の光加入者線終端装置の光切替部は、第1事業者の事業者設備が送信した映像信号に異常が検出された等の理由で、運用系に属する伝送路から待機系に属する伝送路に映像信号の伝送路を切り替える場合がある。これによって、従来の光加入者線終端装置の光切替部は、待機系に属する伝送路を用いて映像配信サービスを継続することができる。

0016

しかしながら、第1事業者の運用系の事業者設備と第2事業者の運用系の事業者設備とは、同じ伝送路を共有している。このため、従来の光加入者線終端装置の光切替部は、第1事業者の事業者設備が送信した映像信号の伝送路を待機系に属する伝送路に切り替えることによって、第1事業者以外の第2事業者の事業者設備が送信した映像信号の伝送路も、待機系に属する伝送路に切り替えてしまう。

0017

したがって、従来の光加入者線終端装置には、第1事業者の事業者設備の映像信号の伝送路を運用系から待機系に切り替えた場合、第1事業者の事業者設備と同じ伝送路を共有している第2事業者の事業者設備が送信した映像信号に基づく動画像が不連続になってしまう、という課題がある。

0018

記事情に鑑み、本発明は、第1事業者の事業者設備の映像信号の伝送路を運用系から待機系に切り替えた場合でも、第1事業者の事業者設備と同じ伝送路を共有している第2事業者の事業者設備が送信した映像信号に基づく動画像が不連続にならないようにすることが可能である配信元切り替え方法、収容局側装置及び光伝送システムを提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0019

本発明の一態様は、収容局側装置が実行する配信元切り替え方法であって、複数の事業者のうち第1事業者の運用系に属する第1設備が第1主信号を配信し、前記複数の事業者のうち第2事業者の運用系に属する第2設備が前記第1設備の共有の伝送路を介して第2主信号を配信し、且つ、前記第1設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値未満である場合には、前記第1事業者の待機系に属する第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定するステップと、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることが決定された場合、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替え、前記第3設備が配信した第1主信号と前記第2設備が配信した第2主信号とを下り方向に転送するステップと、転送された第1主信号及び第2主信号を多重するステップと、多重された第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を下り方向に送信するステップと、を含む配信元切り替え方法である。

0020

本発明の一態様は、上記の配信元切り替え方法であって、前記第3設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値以上である場合、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定する。

0021

本発明の一態様は、上記の配信元切り替え方法であって、前記第1設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値未満であり、前記第3設備が配信した第1主信号の信号品質も閾値未満である場合には、前記第1設備又は前記第3設備のうち信号品質がより高い第1主信号を配信する設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定する。

0022

本発明の一態様は、複数の事業者のうち第1事業者の運用系に属する第1設備が第1主信号を配信し、前記複数の事業者のうち第2事業者の運用系に属する第2設備が前記第1設備の共有の伝送路を介して第2主信号を配信し、且つ、前記第1設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値未満である場合には、前記第1事業者の待機系に属する第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定する監視部と、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることが決定された場合、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替え、前記第3設備が配信した第1主信号と前記第2設備が配信した第2主信号とを下り方向に転送する転送判定部と、転送された第1主信号及び第2主信号を多重する多重部と、多重された第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を下り方向に送信する光送信部と、を備える収容局側装置である。

0023

本発明の一態様は、上記の収容局側装置であって、前記多重部は、予め定められた通信用信号と第1主信号及び第2主信号とを多重し、前記光送信部は、前記通信用信号、第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を、下り方向に送信する。

0024

本発明の一態様は、複数の事業者のうち第1事業者の運用系に属する第1設備と、前記複数の事業者のうち第2事業者の運用系に属する第2設備と、前記第1事業者の待機系に属する第3設備と、を有する事業者設備群と、前記第1設備が第1主信号を配信し、前記第2設備が前記第1設備の共有の伝送路を介して第2主信号を配信し、且つ、前記第1設備が配信した第1主信号の信号品質が閾値未満である場合には、前記第1事業者の待機系に属する第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることを決定する監視部と、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替えることが決定された場合、前記第3設備に第1主信号の配信元を切り替え、前記第3設備が配信した第1主信号と前記第2設備が配信した第2主信号とを下り方向に転送する転送判定部と、転送された第1主信号及び第2主信号を多重する多重部と、多重された第1主信号及び第2主信号に基づく光信号を下り方向に送信する光送信部と、を有する収容局側装置と、を備える光伝送システムである。

発明の効果

0025

本発明により、第1事業者の事業者設備の映像信号の伝送路を運用系から待機系に切り替えた場合でも、第1事業者の事業者設備と同じ伝送路を共有している第2事業者の事業者設備が送信した映像信号に基づく動画像が不連続にならないようにすることが可能となる。

図面の簡単な説明

0026

第1実施形態における、ブロードキャスト型光伝送システムの構成の例を示す図である。
第1実施形態における、ブロードキャスト型光伝送システム及び光加入者線終端装置の構成の例を示す図である。
第1実施形態における、運用系に属する事業者設備に故障が発生した場合の光加入者線終端装置の動作の例を示す図である。
第2実施形態における、10G−EPONの光加入者線終端装置の構成の例を示す図である。
従来における、RF型光伝送システムの映像信号の周波数配列の例を示す図である。
従来における、映像配信網の構成の例を示す図である。
従来における、ブロードキャスト型光伝送システムの光加入者線終端装置の構成の例を示す図である。
従来における、運用系に属する事業者設備に故障が発生した場合の光加入者線終端装置の動作の例を示す図である。

実施例

0027

本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、ブロードキャスト型光伝送システム1の構成の例を示す図である。ブロードキャスト型光伝送システム1は、配信事業者の数が3以上であっても、配信事業者の数が2である場合と同様に動作することによって、第1事業者の事業者設備と同じ伝送路を共有している1以上の第2事業者の事業者設備が送信した映像信号に基づく動画像が不連続にならないようにすることが可能である。以下、複数の配信事業者は一例として第1事業者及び第2事業者であるとして説明する。

0028

ブロードキャスト型光伝送システム1は、運用系に属する事業者設備2と待機系に属する他の事業者設備2とを有する事業者設備群20と、運用系に属する多重装置3と、待機系に属する他の多重装置3と、運用系に属する中継伝送装置4と、待機系に属する他の中継伝送装置4と、光加入者線終端装置5と、光加入者線ネットワーク装置6−1〜6−M(Mは1以上の整数)とを備える。

0029

事業者設備2から光加入者線ネットワーク装置6までの各装置は、下り方向に主信号を送信する主信号伝送路10を介して接続されている。下り方向とは、事業者設備2から光加入者線ネットワーク装置6に向かう方向である。

0030

ブロードキャスト型光伝送システム1は、複数の中継伝送装置4を主信号伝送路10−1の中継区間に備える。以下では、ブロードキャスト型光伝送システム1は、一例として、中継伝送装置4−1〜4−2を、主信号伝送路10−1の中継区間に備える。ブロードキャスト型光伝送システム1は、複数の中継伝送装置4を主信号伝送路10−2の中継区間に備える。以下では、ブロードキャスト型光伝送システム1は、一例として、中継伝送装置4−3〜4−4を、主信号伝送路10−2の中継区間に備える。ブロードキャスト型光伝送システム1は、光加入者線ネットワーク装置6−1〜6−Mと、アクセス伝送区間に備える。アクセス伝送区間は、例えば、PON(Passive Optical Network)である。

0031

図2は、ブロードキャスト型光伝送システム1及び光加入者線終端装置5の構成の例を示す図である。図1及び図2を用いて、ブロードキャスト型光伝送システム1の構成の説明を続ける。事業者設備2は、サーバ装置等の情報処理装置である。事業者設備2は、運用系に属する事業者設備2と待機系に属する事業者設備2とに分けられて、冗長化されている。

0032

第1事業者の運用系に属する事業者設備2−1は、映像信号である第1事業者主信号11−1を、多重装置3−1に送信する。第2事業者の運用系に属する事業者設備2−2は、映像信号である第2事業者主信号12−1を、多重装置3−1に送信する。

0033

第1事業者の待機系に属する事業者設備2−3は、映像信号である第1事業者主信号11−2を、多重装置3−2に送信する。第2事業者の待機系に属する事業者設備2−4は、映像信号である第2事業者主信号12−2を、多重装置3−2に送信する。なお、事業者設備2は、映像信号以外の信号を送信してもよい。例えば、事業者設備2は、静止画の信号、音声信号を送信してもよい。

0034

多重装置3は、映像信号である主信号を時分割多重する通信装置である。多重装置3は、パケット化された第1事業者主信号11に、配信事業者を表す識別子を付与する。識別子は、例えば、IP(Internet Protocol)アドレスやMAC(Media Access Control)アドレス等のパケットの一部情報、VLAN−ID(Video LAN-ID)等のタグ情報カプセリングラベル情報である。

0035

運用系に属する多重装置3−1は、パケット化された第1事業者主信号11−1に、第1事業者を表す識別子を付与する。運用系に属する多重装置3−1は、パケット化された第2事業者主信号12−1に、第2事業者を表す識別子を付与する。運用系に属する多重装置3−1は、第1事業者主信号11−1及び第2事業者主信号12−1を時分割多重する。運用系に属する多重装置3−1は、時分割多重された第1事業者主信号11−1及び第2事業者主信号12−1を、主信号伝送路10−1を介して中継伝送装置4−1に送信する。

0036

待機系に属する多重装置3−2は、パケット化された第1事業者主信号11−2に、第1事業者を表す識別子を付与する。待機系に属する多重装置3−2は、パケット化された第2事業者主信号12−2に、第2事業者を表す識別子を付与する。待機系に属する多重装置3−2は、第1事業者主信号11−2及び第2事業者主信号12−2を時分割多重する。待機系に属する多重装置3−2は、時分割多重された第1事業者主信号11−2及び第2事業者主信号12−2を、主信号伝送路10−1を介して中継伝送装置4−1に送信する。

0037

なお、ブロードキャスト型光伝送システム1において、事業者設備2が冗長化される代わりに多重装置3が冗長化されてもよい。

0038

中継伝送装置4は、第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12を中継する通信装置である。中継伝送装置4−1は、時分割多重された第1事業者主信号11−1及び第2事業者主信号12−1を、主信号伝送路10−1を介して中継伝送装置4−2に送信する。中継伝送装置4−2は、時分割多重された第1事業者主信号11−1及び第2事業者主信号12−1を、主信号伝送路10−1を介して光加入者線終端装置5に送信する。

0039

中継伝送装置4−3は、時分割多重された第1事業者主信号11−2及び第2事業者主信号12−2を、主信号伝送路10−2を介して中継伝送装置4−4に送信する。中継伝送装置4−4は、時分割多重された第1事業者主信号11−2及び第2事業者主信号12−2を、主信号伝送路10−2を介して光加入者線終端装置5に送信する。

0040

光加入者線終端装置5は、収容局に設置される終端装置(収容局側装置)である。光加入者線終端装置5は、時分割多重された第1事業者主信号11に基づく光信号を、アクセス伝送区間の伝送路を介して各光加入者線ネットワーク装置6に送信する。光加入者線終端装置5は、時分割多重された第2事業者主信号12に基づく光信号を、アクセス伝送区間の伝送路を介して各光加入者線ネットワーク装置6に送信する。

0041

光加入者線ネットワーク装置6は、加入者の宅内等に設置される装置である。光加入者線ネットワーク装置6は、アクセス伝送区間の伝送路を介して、光信号を光加入者線終端装置5から取得する。光加入者線ネットワーク装置6は、光信号に基づく無線信号等を情報処理端末に送信する。

0042

次に、図2を用いて、光加入者線終端装置5の構成の例を説明する。
光加入者線終端装置5は、受信部50−1〜50−2と、監視部51と、転送判定部52−1〜52−2と、多重部53と、光送信部54とを備える。

0043

光加入者線終端装置5は、受信部50−1及び監視部51の間に、監視用信号伝送路13−1を備える。光加入者線終端装置5は、受信部50−2及び監視部51の間に、監視用信号伝送路13−2を備える。光加入者線終端装置5は、監視部51及び転送判定部52−1の間に、監視用信号伝送路13−3を備える。光加入者線終端装置5は、監視部51及び転送判定部52−2の間に、監視用信号伝送路13−4を備える。

0044

光加入者線終端装置5は、磁気ハードディスク装置半導体記憶装置等の不揮発性記憶媒体(非一時的な記録媒体)をさらに備えてもよい。記憶媒体は、例えば、プログラムを記憶する。

0045

運用系に属する受信部50−1は、時分割多重された第1事業者主信号11−1及び第2事業者主信号12−1を、主信号伝送路10−1を介して中継伝送装置4−2から取得する。受信部50−1は、時分割多重された第1事業者主信号11−1及び第2事業者主信号12−1を、監視用信号伝送路13−1を介して監視部51に送信する。受信部50−1は、時分割多重された第1事業者主信号11−1及び第2事業者主信号12−1を、主信号伝送路10−1を介して転送判定部52−1に送信する。

0046

待機系に属する受信部50−2は、時分割多重された第1事業者主信号11−2及び第2事業者主信号12−2を、主信号伝送路10−2を介して中継伝送装置4−4から取得する。受信部50−2は、時分割多重された第1事業者主信号11−2及び第2事業者主信号12−2を、監視用信号伝送路13−2を介して監視部51に送信する。受信部50−1は、時分割多重された第1事業者主信号11−2及び第2事業者主信号12−2を、主信号伝送路10−2を介して転送判定部52−2に送信する。

0047

監視部51は、第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12の信号品質が閾値未満であるか否かを、配信事業者ごとの識別子に基づいて、配信事業者ごとに判定する。信号品質は、例えば、受信部50が主信号を取得しているか否かをETH−CC(Ethernet Continuity Check)を用いた導通チェックによって確認した結果、ビットエラーレートフレームエラーレート又はトラヒックレートである。

0048

監視部51は、第1事業者主信号11−1の信号品質が閾値未満である場合、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を、転送判定部52−1及び転送判定部52−2に送信する。監視部51は、第2事業者主信号12−1の信号品質が閾値未満である場合、配信元となっている第2事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を、転送判定部52−1及び転送判定部52−2に送信する。

0049

監視部51は、第1事業者主信号11−2の信号品質が閾値未満である場合、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を待機系から運用系に切り替える命令(切り戻す命令)を、転送判定部52−1及び転送判定部52−2に送信してもよい。例えば、監視部51は、信号品質が閾値未満であった第1事業者主信号11−1の信号品質が閾値以上に戻った場合、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を待機系から運用系に切り替える命令(切り戻す命令)を、転送判定部52−1及び転送判定部52−2に送信してもよい。

0050

監視部51は、第2事業者主信号12−2の信号品質が閾値未満である場合、配信元となっている第2事業者の事業者設備2を待機系から運用系に切り替える命令(切り戻す命令)を、監視用信号伝送路13−4を介して転送判定部52−2に送信してもよい。例えば、監視部51は、信号品質が閾値未満であった第2事業者主信号12−1の信号品質が閾値以上に戻った場合、配信元となっている第2事業者の事業者設備2を待機系から運用系に切り替える命令(切り戻す命令)を、転送判定部52−1及び転送判定部52−2に送信してもよい。

0051

転送判定部52−1は、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を取得した場合、第1事業者を表す識別子が付与された第1事業者主信号11−1を多重部53に転送する処理を停止する。

0052

転送判定部52−1は、配信元となっている第2事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を取得した場合、第2事業者を表す識別子が付与された第2事業者主信号12−1を多重部53に転送する処理を停止する。

0053

転送判定部52−2は、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を取得した場合、第1事業者を表す識別子が付与された第1事業者主信号11−2を多重部53に転送する処理を開始する。

0054

転送判定部52−2は、配信元となっている第2事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を取得した場合、第2事業者を表す識別子が付与された第2事業者主信号12−2を多重部53に転送する処理を開始する。

0055

多重部53は、転送判定部52−1又は転送判定部52−2から、第1事業者主信号11を取得する。例えば、多重部53は、第1事業者主信号11−1の信号品質が閾値以上である場合、第1事業者主信号11−1を転送判定部52−1から取得する。例えば、多重部53は、第1事業者主信号11−1の信号品質が閾値未満である場合、信号品質が閾値以上である第1事業者主信号11−2を転送判定部52−2から取得する。

0056

多重部53は、転送判定部52−1又は転送判定部52−2から、第2事業者主信号12を取得する。例えば、多重部53は、第2事業者主信号12−1の信号品質が閾値以上である場合、第2事業者主信号12−1を転送判定部52−1から取得する。例えば、多重部53は、第2事業者主信号12−1の信号品質が閾値未満である場合、信号品質が閾値以上である第2事業者主信号12−2を転送判定部52−2から取得する。

0057

多重部53は、取得した第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12を、時分割多重する。多重部53は、時分割多重された第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12を、光送信部54に送信する。

0058

光送信部54は、時分割多重された第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12に基づいて、光信号を生成する。光送信部54は、生成した光信号を、アクセス伝送区間を介して光加入者線ネットワーク装置6にブロードキャスト送信する。これによって、光送信部54は、信号品質が閾値以上である第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12を、各光加入者線ネットワーク装置6に送信(ブロードキャスト)することができる。

0059

図3は、運用系に属する事業者設備2−1に故障が発生した場合の光加入者線終端装置5の動作の例を示す図である。図3では、運用系に属する事業者設備2−1に故障が発生しているので、第1事業者主信号11−1の信号品質が閾値未満である。

0060

監視部51は、第1事業者主信号11−1の信号品質が閾値未満であるため、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を、監視用信号伝送路13−3を介して、運用系に属する転送判定部52−1に送信する。監視部51は、第1事業者主信号11−1の信号品質が閾値未満であるため、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を、監視用信号伝送路13−4を介して、待機系に属する転送判定部52−2に送信する。

0061

なお、監視部51は、第1事業者主信号11−1及び第1事業者主信号11−2の両方の信号品質が閾値未満である場合、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を、転送判定部52−1及び転送判定部52−2のいずれにも送信しなくてよい。これによって、監視部51は、不要な切り替え動作の実行を抑制することができる。

0062

また、監視部51は、第1事業者主信号11−1及び第1事業者主信号11−2の両方の信号品質が閾値未満である場合、主信号の配信元となる事業者設備2の系を信号品質が相対的に高い系に切り替える命令を、転送判定部52−1及び転送判定部52−2に送信してもよい。これによって、監視部51は、運用系に発生した故障による映像配信サービスへの影響を、最小限に抑えることができる。

0063

転送判定部52−1は、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を取得したので、第1事業者主信号11−1を多重部53に転送する処理を停止する。転送判定部52−2は、配信元となっている第1事業者の事業者設備2を運用系から待機系に切り替える命令を取得したので、第1事業者主信号11−2を多重部53に転送する処理を開始する。

0064

多重部53は、信号品質が閾値以上である第1事業者主信号11−2を転送判定部52−2から取得する。多重部53は、信号品質が閾値以上である第2事業者主信号12−1を転送判定部52−1から取得する。多重部53は、時分割多重された第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12を、光送信部54に送信する。

0065

以上のように、第1実施形態の光加入者線終端装置5(収容局側装置)は、監視部51と、転送判定部52と、多重部53と、光送信部54とを備える。監視部51は、事業者設備2−1が第1事業者主信号11を配信し、事業者設備2−2が事業者設備2−1の共有の主信号伝送路10−1を介して第2事業者主信号12を配信し、且つ、事業者設備2−1が配信した第1事業者主信号11の信号品質が閾値未満である場合には、事業者設備2−3に第1事業者主信号11の配信元を切り替えることを決定する。転送判定部52は、事業者設備2−3に第1事業者主信号11の配信元を切り替えることが決定された場合、事業者設備2−3に第1事業者主信号11の配信元を切り替える。転送判定部52は、事業者設備2−3が配信した第1事業者主信号11と事業者設備2−2が配信した第2事業者主信号12とを、下り方向に転送する。多重部53は、転送された第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12を多重する。光送信部54は、多重された第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12に基づく光信号を、下り方向に送信する。

0066

これによって、第1実施形態の光加入者線終端装置5は、第1事業者の事業者設備2−1の映像信号の主信号伝送路10を運用系から待機系に切り替えた場合でも、第1事業者の事業者設備2−1と同じ主信号伝送路10−1を共有している第2事業者の事業者設備2−2が送信した映像信号に基づく動画像が不連続にならないようにすることが可能である。

0067

第1実施形態の監視部51は、事業者設備2−3が配信した第1事業者主信号11の信号品質が閾値以上である場合、事業者設備2−3に第1事業者主信号11の配信元を切り替えることを決定してもよい。また、第1実施形態の監視部51は、事業者設備2−1が配信した第1事業者主信号11の信号品質が閾値未満であり、事業者設備2−3が配信した第1事業者主信号11の信号品質も閾値未満である場合には、事業者設備2−1又は事業者設備2−3のうち信号品質がより高い第1事業者主信号11を配信する設備に第1事業者主信号11の配信元を切り替えることを決定してもよい。

0068

(第2実施形態)
第2実施形態では、映像信号がアクセス伝送区間の帯域占有することなく映像信号と通信用信号とがアクセス伝送区間の帯域を使用する点が、第1実施形態と相違する。第2実施形態では、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。

0069

10G−EPON(10Gigabit-Ethernet(登録商標) PON)のように広帯域伝送方式では、映像信号(主信号)は、PON伝送帯域等のアクセス伝送区間の帯域の一部を用いて伝送される。映像信号以外の所定の通信用信号(通信信号)は、アクセス伝送区間の帯域の残りの帯域の一部を用いて伝送される。通信用信号は、例えば、ISP(Internet Service Provider)へのインターネットアクセス信号である。

0070

図4は、10G−EPONの光加入者線終端装置5の構成の例を示す図である。10G−EPON等のPONシステムの光加入者線終端装置5は、第1実施形態の光加入者線終端装置5と比較して、信号処理部55と、多重部56とをさらに備える。

0071

信号処理部55は、通信用信号を取得する。信号処理部55は、通信用信号を事業者設備2ごとに取得してもよい。なお、通信用信号の冗長化の方法は、特定の方法に限定されない。例えば、通信用信号は、映像信号と同様に、運用系と待機系とに冗長化されてもよい。

0072

多重部56は、通信用信号と映像信号とを時分割多重(TDM)する。
光送信部54は、波長分割多重された通信用信号及び各映像信号に基づく光信号を、下り方向に送信する。

0073

以上のように、第2実施形態の多重部56は、予め定められた通信用信号と第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12とを多重する。光送信部54は、通信用信号、第1事業者主信号11及び第2事業者主信号12に基づく光信号を、下り方向に送信する。

0074

これによって、第2実施形態の光加入者線終端装置5は、映像信号がアクセス伝送区間の帯域を占有しないブロードキャスト型光伝送システム1において、第1事業者の事業者設備2−1の映像信号の主信号伝送路10を運用系から待機系に切り替えた場合でも、第1事業者の事業者設備2−1と同じ主信号伝送路10−1を共有している第2事業者の事業者設備2−2が送信した映像信号に基づく動画像が不連続にならないようにすることが可能である。

0075

上述した実施形態における光加入者線終端装置、ブロードキャスト型光伝送システムの少なくとも一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワーク電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。

0076

以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

0077

本発明は、映像信号等を配信する光伝送システムに適用可能である。

0078

1…ブロードキャスト型光伝送システム、2…事業者設備、3…多重装置、4…中継伝送装置、5…光加入者線終端装置、6…光加入者線ネットワーク装置、10…主信号伝送路、11…第1事業者主信号、12…第2事業者主信号、13…監視用信号伝送路、20…事業者設備群、50…受信部、51…監視部、52…転送判定部、53…多重部、54…光送信部

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