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技術 鋼床版の閉断面リブの点検孔構造および孔栓

出願人 JFEエンジニアリング株式会社
発明者 一瀬康宏中村信秀
出願日 2016年8月31日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2016-170093
公開日 2018年3月8日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-035591
状態 特許登録済
技術分野 橋または陸橋
主要キーワード 照合対 高架構造 モニタリング機器 点検孔 対候性 リブ内 点検中 損傷状態
関連する未来課題
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図面 (4)

課題

鋼床版閉断面リブ内面に発生する疲労き裂デッキプレート板厚方向に貫通する貫通き裂を簡便な方法で早期に発見する。

解決手段

孔栓14は、閉断面リブ12の底板部12Bの点検孔12Aに嵌め込まれる嵌め込み部14Aと、嵌め込み部14Aの上端部に設けられていて底板部12Bの上面に係止する上端部ツバ14Bと、嵌め込み部14Aの下端部に設けられていて底板部12Bの下面に係止する下端部ツバ14Cと、底板部12Bの下面よりも下方に突出する下方突出部14Dと、を有し、嵌め込み部14Aは、上部および下部が開口している内空部14A1を有しており、下方突出部14Dは、下部が閉塞されていて、上部が開口している内空部14D1を有しており、内空部14D1と内空部14A1とが連通するように、下方突出部14Dは嵌め込み部14Aに下方から取り付けられており、さらに、下方突出部14Dは透明または半透明である。

概要

背景

高架構造道路床版においては、Uリブを備えた鋼床版の上面に舗装を施してなる構造が多く用いられているが、近年、この構造の床版において、疲労損傷の発生(疲労き裂の発生)が、問題となってきている。

例えば、繰り返し荷重を受ける鋼床版に発生する疲労き裂のうち、閉断面リブ内面に発生する疲労き裂やデッキプレート板厚方向に貫通する貫通き裂(以下、デッキプレート貫通き裂と記すことがある。)については、以前は、疲労き裂がUリブ外面まで貫通した場合や鋼床版上の舗装に陥没が生じた場合のように、具体的な損傷状態が外部から目視で確認できる状態にならないと発見することができず、重大事故につながるおそれがあった。

このような状況を踏まえ、近年においては、閉断面リブやデッキプレートに発生する疲労き裂を、具体的な損傷状態が外部から目視で確認できる状態になる前に検知する方法が、いくつか提案されてきている。

デッキプレートを板厚方向に貫通する貫通き裂が発生すると、このデッキプレート貫通き裂を介して、閉断面リブ内に水が浸入するようになる。閉断面リブ内に水が溜まると、水が溜まった閉断面リブの熱容量は大きくなる。非特許文献1には、閉断面リブの熱容量の違いによる温度分布差異を検出することにより、水が溜まった閉断面リブを特定して、具体的な損傷状態が外部から目視で確認できる状態になる前にデッキプレート貫通き裂を検知する技術が記載されている。

また、非特許文献2には、鋼床版のUリブ内側の非可視部に発生する疲労き裂を、電場指紋照合法(FSM)を用いて検知するとともに、疲労き裂の進展モニタリングする技術が記載されており、閉断面リブやデッキプレートに発生する疲労き裂を、具体的な損傷状態が外部から目視で確認できる状態になる前に検知する技術が記載されている。

しかしながら、非特許文献1に記載の技術は、デッキプレート貫通き裂が発生して、上部の舗装から水が閉断面リブ内に浸入し、閉断面リブ内に水が溜まった場合に初めて適用できるため、損傷がかなり進んだ段階にならないとデッキプレート貫通き裂を検出することはできない。

また、非特許文献2に記載の技術は、多くの測定端子センシングピン)、印加電極および照合対(温度や電流揺らぎによる影響を補正するための電極対)を設置することが必要である。

概要

鋼床版の閉断面リブの内面に発生する疲労き裂やデッキプレートを板厚方向に貫通する貫通き裂を簡便な方法で早期に発見する。孔栓14は、閉断面リブ12の底板部12Bの点検孔12Aに嵌め込まれる嵌め込み部14Aと、嵌め込み部14Aの上端部に設けられていて底板部12Bの上面に係止する上端部ツバ14Bと、嵌め込み部14Aの下端部に設けられていて底板部12Bの下面に係止する下端部ツバ14Cと、底板部12Bの下面よりも下方に突出する下方突出部14Dと、を有し、嵌め込み部14Aは、上部および下部が開口している内空部14A1を有しており、下方突出部14Dは、下部が閉塞されていて、上部が開口している内空部14D1を有しており、内空部14D1と内空部14A1とが連通するように、下方突出部14Dは嵌め込み部14Aに下方から取り付けられており、さらに、下方突出部14Dは透明または半透明である。

目的

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、鋼床版の閉断面リブの内面に発生する疲労き裂やデッキプレートを板厚方向に貫通する貫通き裂を簡便な方法で早期に発見することに寄与する鋼床版の閉断面リブの点検孔構造および孔栓を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

点検孔底板部に備える閉断面リブと、前記点検孔に挿入された孔栓と、を有してなる鋼床版の閉断面リブの点検孔構造であって、前記孔栓は、前記閉断面リブの前記底板部の前記点検孔に嵌め込まれる嵌め込み部と、前記嵌め込み部の上端部に設けられていて前記閉断面リブの前記底板部の上面に係止する上端部ツバと、前記嵌め込み部の下端部に設けられていて前記閉断面リブの前記底板部の下面に係止する下端部ツバと、前記閉断面リブの前記底板部の下面よりも下方に突出する下方突出部と、を有し、前記嵌め込み部は、上部および下部が開口している内空部を有しており、前記下方突出部は、下部が閉塞されていて、上部が開口している内空部を有しており、前記下方突出部の前記内空部と、前記嵌め込み部の前記内空部とが連通するように、前記下方突出部は前記嵌め込み部に下方から取り付けられており、さらに、前記下方突出部は透明または半透明であることを特徴とする鋼床版の閉断面リブの点検孔構造。

請求項2

前記孔栓は、シリコーンで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼床版の閉断面リブの点検孔構造。

請求項3

鋼床版の閉断面リブの底板部に設けられた点検孔を塞ぐ孔栓であって、前記閉断面リブの前記底板部の前記点検孔に嵌め込まれる嵌め込み部と、前記嵌め込み部の上端部に設けられていて前記閉断面リブの前記底板部の上面に係止する上端部ツバと、前記嵌め込み部の下端部に設けられていて前記閉断面リブの前記底板部の下面に係止する下端部ツバと、前記閉断面リブの前記底板部の下面よりも下方に突出する下方突出部と、を有し、前記嵌め込み部は、上部および下部が開口している内空部を有しており、前記下方突出部は、下部が閉塞されていて、上部が開口している内空部を有しており、前記下方突出部の前記内空部と、前記嵌め込み部の前記内空部とが連通するように、前記下方突出部は前記嵌め込み部に下方から取り付けられており、さらに、前記下方突出部は透明または半透明であることを特徴とする孔栓。

請求項4

シリコーンで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の孔栓。

技術分野

0001

本発明は、鋼床版閉断面リブ点検孔構造および孔栓に関し、詳しくは、鋼床版の閉断面リブの内面に発生する疲労き裂デッキプレート板厚方向に貫通する貫通き裂を簡便な方法で早期に発見することに寄与する鋼床版の閉断面リブの点検孔構造および孔栓に関する。

背景技術

0002

高架構造道路床版においては、Uリブを備えた鋼床版の上面に舗装を施してなる構造が多く用いられているが、近年、この構造の床版において、疲労損傷の発生(疲労き裂の発生)が、問題となってきている。

0003

例えば、繰り返し荷重を受ける鋼床版に発生する疲労き裂のうち、閉断面リブの内面に発生する疲労き裂やデッキプレートを板厚方向に貫通する貫通き裂(以下、デッキプレート貫通き裂と記すことがある。)については、以前は、疲労き裂がUリブ外面まで貫通した場合や鋼床版上の舗装に陥没が生じた場合のように、具体的な損傷状態が外部から目視で確認できる状態にならないと発見することができず、重大事故につながるおそれがあった。

0004

このような状況を踏まえ、近年においては、閉断面リブやデッキプレートに発生する疲労き裂を、具体的な損傷状態が外部から目視で確認できる状態になる前に検知する方法が、いくつか提案されてきている。

0005

デッキプレートを板厚方向に貫通する貫通き裂が発生すると、このデッキプレート貫通き裂を介して、閉断面リブ内に水が浸入するようになる。閉断面リブ内に水が溜まると、水が溜まった閉断面リブの熱容量は大きくなる。非特許文献1には、閉断面リブの熱容量の違いによる温度分布差異を検出することにより、水が溜まった閉断面リブを特定して、具体的な損傷状態が外部から目視で確認できる状態になる前にデッキプレート貫通き裂を検知する技術が記載されている。

0006

また、非特許文献2には、鋼床版のUリブ内側の非可視部に発生する疲労き裂を、電場指紋照合法(FSM)を用いて検知するとともに、疲労き裂の進展モニタリングする技術が記載されており、閉断面リブやデッキプレートに発生する疲労き裂を、具体的な損傷状態が外部から目視で確認できる状態になる前に検知する技術が記載されている。

0007

しかしながら、非特許文献1に記載の技術は、デッキプレート貫通き裂が発生して、上部の舗装から水が閉断面リブ内に浸入し、閉断面リブ内に水が溜まった場合に初めて適用できるため、損傷がかなり進んだ段階にならないとデッキプレート貫通き裂を検出することはできない。

0008

また、非特許文献2に記載の技術は、多くの測定端子センシングピン)、印加電極および照合対(温度や電流揺らぎによる影響を補正するための電極対)を設置することが必要である。

先行技術

0009

赤外線サーモグラフィ法活用した鋼床版の疲労き裂の調査」、[online]、首都高技術株式会社、[2016年8月8日検索]、インターネット<URL : http://www.shutoko-eng.jp/technology/infrared.php>
金裕哲、外2名、「鋼床版Uリブ内側非可視部に発生する疲労き裂のFSMによる検知・進展モニタリング」、土木学会第66回年次学術講演会(平成23年度)、p.1085-1086

発明が解決しようとする課題

0010

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、鋼床版の閉断面リブの内面に発生する疲労き裂やデッキプレートを板厚方向に貫通する貫通き裂を簡便な方法で早期に発見することに寄与する鋼床版の閉断面リブの点検孔構造および孔栓を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、以下の鋼床版の閉断面リブの点検孔構造および孔栓により、前記課題を解決したものである。

0012

即ち、本発明に係る鋼床版の閉断面リブの点検孔構造は、点検孔を底板部に備える閉断面リブと、前記点検孔に挿入された孔栓と、を有してなる鋼床版の閉断面リブの点検孔構造であって、前記孔栓は、前記閉断面リブの前記底板部の前記点検孔に嵌め込まれる嵌め込み部と、前記嵌め込み部の上端部に設けられていて前記閉断面リブの前記底板部の上面に係止する上端部ツバと、前記嵌め込み部の下端部に設けられていて前記閉断面リブの前記底板部の下面に係止する下端部ツバと、前記閉断面リブの前記底板部の下面よりも下方に突出する下方突出部と、を有し、前記嵌め込み部は、上部および下部が開口している内空部を有しており、前記下方突出部は、下部が閉塞されていて、上部が開口している内空部を有しており、前記下方突出部の前記内空部と、前記嵌め込み部の前記内空部とが連通するように、前記下方突出部は前記嵌め込み部に下方から取り付けられており、さらに、前記下方突出部は透明または半透明であることを特徴とする鋼床版の閉断面リブの点検孔構造である。

0013

前記孔栓は、シリコーンで形成されていることが好ましい。

0014

本発明に係る孔栓は、鋼床版の閉断面リブの底板部に設けられた点検孔を塞ぐ孔栓であって、前記閉断面リブの前記底板部の前記点検孔に嵌め込まれる嵌め込み部と、前記嵌め込み部の上端部に設けられていて前記閉断面リブの前記底板部の上面に係止する上端部ツバと、前記嵌め込み部の下端部に設けられていて前記閉断面リブの前記底板部の下面に係止する下端部ツバと、前記閉断面リブの前記底板部の下面よりも下方に突出する下方突出部と、を有し、前記嵌め込み部は、上部および下部が開口している内空部を有しており、前記下方突出部は、下部が閉塞されていて、上部が開口している内空部を有しており、前記下方突出部の前記内空部と、前記嵌め込み部の前記内空部とが連通するように、前記下方突出部は前記嵌め込み部に下方から取り付けられており、さらに、前記下方突出部は透明または半透明であることを特徴とする孔栓である。

0015

ここで、前記孔栓における上下の方向は、前記孔栓が前記点検孔に取り付けられた状態における上下の方向である。

0016

前記孔栓は、シリコーンで形成されていることが好ましい。

発明の効果

0017

本発明によれば、鋼床版の閉断面リブの内面に発生する疲労き裂やデッキプレートを板厚方向に貫通する貫通き裂を簡便な方法で早期に発見することに寄与する鋼床版の閉断面リブの点検孔構造および孔栓を提供することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の実施形態に係る点検孔構造10を斜め下方から見た斜視図
前記点検孔構造10の孔栓14を斜め上方から見た斜視図
図2のIII−III線端面図

実施例

0019

鋼床版の閉断面リブの代表的な例として、Uリブがある。Uリブは、その長手方向と直交する面で切断して得られる切断面がU字形となる鋼材である。Uリブは鋼床版のデッキプレートの下面に溶接で取り付けられており、デッキプレートの下面とUリブの内面で形成される空間は閉鎖空間となっている。Uリブの内面には適当な間隔でダイヤフラムが設けられていることが多く、この場合には、Uリブの内面とデッキプレートの下面およびダイヤフラムとで形成される空間が閉鎖空間となる。

0020

以下では、閉断面リブとしてUリブを取り上げ、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。ただし、Uリブは閉断面リブの一例であり、本発明の適用対象となる閉断面リブがUリブに限定されるわけではない。

0021

(本発明の実施形態に係る点検孔構造の構成)
図1は、本発明の実施形態に係る点検孔構造10を斜め下方から見た斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係る点検孔構造10の孔栓14を斜め上方から見た斜視図であり、図3は、図2のIII−III線端面図である。

0022

本発明の実施形態に係る点検孔構造10は、点検孔12Aを底板部12Bに有するUリブ12と、点検孔12Aに挿入される孔栓14とを有してなる。また、本発明の実施形態に係る点検孔構造10が適用される鋼床版50は、Uリブ12と、デッキプレート52と、横リブ54と、スティフナ56とを有してなる。Uリブ12およびデッキプレート52等によって囲まれる空間は閉鎖空間58となっている。

0023

点検孔12Aは、Uリブ12の底板部12Bを貫通する円形水平断面が円形)の貫通孔(即ち、円柱状の貫通孔)である。点検孔12Aの内径は、特には限定されないが、例えば20〜30mm程度である。また、点検孔12Aの形状も特には限定されず、円形の貫通孔でなくてもよく、水平断面が例えば多角形の貫通孔や楕円形の貫通孔であってもよい。

0024

点検孔12Aは、閉鎖空間58を取り囲む面、即ちUリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等の状態を点検するための貫通孔であり、Uリブ12の内面およびデッキプレート52の下面に発生する疲労き裂を早期に発見することに寄与する。

0025

工業用ファイバースコープ等のモニタリング機器を、点検孔12Aに挿通させて、閉鎖空間58の中に配置させることにより、Uリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等の状態を容易に観察することができる。

0026

一方、Uリブ12の底板部12Bに点検孔12Aを設けることにより、点検孔12Aを介して閉鎖空間58内の空気は外部の空気と連通し、閉鎖空間58の密閉性が破られてしまうので、閉鎖空間58を取り囲む面(Uリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等)の腐食が懸念される。

0027

これに対して、本発明の実施形態に係る点検孔構造10は、点検孔12Aを塞ぐ孔栓14を設けることにより対応を行っている。工業用ファイバースコープ等のモニタリング機器を用いてUリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等の状態を観察するとき以外は、孔栓14によって点検孔12Aを塞ぐことにより、閉鎖空間58の密閉性を確保し、閉鎖空間58を取り囲む面(Uリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等)に腐食が生じることを抑制している。

0028

孔栓14は、図2および図3に示すように、Uリブ12の底板部12Bの点検孔12Aに嵌め込まれる嵌め込み部14Aと、嵌め込み部14Aの上端部に設けられていてUリブ12の底板部12Bの上面に係止する上端部ツバ14Bと、嵌め込み部14Aの下端部14A2に設けられていてUリブ12の底板部12Bの下面に係止する下端部ツバ14Cと、Uリブ12の底板部12Bの下面よりも下方に突出する下方突出部14Dと、を有する。

0029

嵌め込み部14Aは、Uリブ12の底板部12Bの点検孔12Aに差し込まれる部位であり、嵌め込み部14Aの外形は、点検孔12Aの形状に合わせた円柱状の形状である。また、嵌め込み部14Aは、上部および下部が開口している円柱状の内空部14A1を有している。したがって、嵌め込み部14Aの形状は円筒状になっている。ただし、嵌め込み部14Aの下端部14A2の内径は、嵌め込み部14Aの内空部14A1の内径よりもやや小さくなっている。

0030

上端部ツバ14Bは、孔栓14の天井部の円盤状の部材であり、嵌め込み部14Aの上端部に設けられている。上端部ツバ14Bの外径は、点検孔12Aの内径よりも4〜6mm程度大きく、上端部ツバ14Bの外縁部14B1がUリブ12の底板部12Bの上面に係止する。また、上端部ツバ14Bは、扇形状切れ込み部14B2を有しており、この切れ込み部14B2が、嵌め込み部14Aの内空部14A1の上部の開口部になっている。

0031

下端部ツバ14Cは、嵌め込み部14Aの下端部14A2の外周に設けられている。下端部ツバ14Cの外径は、点検孔12Aの径よりも4〜6mm程度大きく、下端部ツバ14CがUリブ12の底板部12Bの下面に係止する。

0032

上端部ツバ14Bの外縁部14B1がUリブ12の底板部12Bの上面に係止し、下端部ツバ14CがUリブ12の底板部12Bの下面に係止することにより、嵌め込み部14Aは位置が固定されて、孔栓14の位置が固定される。

0033

孔栓14の下方突出部14Dは、下部が閉塞されていて、上部が開口している内空部14D1を有しており、下方突出部14Dの内空部14D1と、嵌め込み部14Aの内空部14A1とが連通するように、下方突出部14Dは嵌め込み部14Aに下方から取り付けられている。下方突出部14Dの内空部14D1は下部が閉塞されているので、点検孔12Aに孔栓14を取り付けると、点検孔12Aは閉塞される。

0034

下方突出部14Dの外形は略円柱状である。また、下方突出部14Dは透明または半透明のシリコーンであり、下方突出部14Dの内部の状況は外部から視認できるようになっている。なお、孔栓14は、下方突出部14D以外の部位(嵌め込み部14A、上端部ツバ14Bおよび下端部ツバ14C)も、下方突出部14Dと同様の透明または半透明のシリコーンで形成されている。

0035

本実施形態に係る点検孔構造10の孔栓14の全体がシリコーンで形成されているところ、シリコーンは、対候性耐久性および柔軟性に富んでいるので、本実施形態の孔栓14は点検孔12Aからの着脱を繰り返しても形状が崩れにくく、かつ、点検孔12Aに嵌め込まれた際には、高い密閉性を実現することができる。

0036

ただし、孔栓14を構成する素材は、所定の性能(対候性、耐久性および柔軟性)を有しているものであれば、シリコーン以外の素材であってもよいが、下方突出部14Dを構成する素材は、前記所定の性能(対候性、耐久性および柔軟性)を有することに加えて、透明または半透明であることが必要である。

0037

下方突出部14Dの内空部14D1と、嵌め込み部14Aの内空部14A1とが連通するように、下方突出部14Dは嵌め込み部14Aに下方から取り付けられている。また、前述したように、上端部ツバ14Bは、扇形状の切れ込み部14B2を有しており、この切れ込み部14B2が、嵌め込み部14Aの内空部14A1の上部の開口部になっている。このため、嵌め込み部14Aの内空部14A1および下方突出部14Dの内空部14D1は、Uリブ12の閉鎖空間58と連通している。

0038

したがって、例えば、デッキプレート52に貫通き裂が発生して、その貫通き裂を通って水分がUリブ12の閉鎖空間58に浸入したときには、孔栓14の内空部(嵌め込み部14Aの内空部14A1および下方突出部14Dの内空部14D1)には水が溜まる。下方突出部14Dの内空部14D1は透明または半透明のシリコーンで形成されているので、下方突出部14Dの内空部14D1に水が溜まると、その状態を外部から視認することができる。下方突出部14Dの内空部14D1に水が溜まっていることを点検中に見つければ、そのUリブ12の上部のデッキプレート52には貫通き裂が発生していると想定することができるので、そのUリブ12の上部のデッキプレート52の点検を入念に行って対策を行うことが可能となる。

0039

孔栓14の嵌め込み部14A、上端部ツバ14B、下端部ツバ14Cおよび下方突出部14Dは一体的に作製してもよいし、あるいは、それぞれを別個に作製した後に接着剤等により一体化してもよい。あるいは、嵌め込み部14A、上端部ツバ14B、下端部ツバ14Cおよび下方突出部14Dのうちのいくつかの部位を一体的に作製した後に、その他の部位と接着剤等により一体化してもよい。例えば、嵌め込み部14A、下端部ツバ14Cおよび下方突出部14Dを一体的に作製した後に、上端部ツバ14Bを嵌め込み部14Aの上端部に接着剤等により取り付けてもよい。ただし、長期的な耐久性等に鑑みれば、できるだけ一体的に作製した方が好ましい。

0040

(本発明の実施形態に係る点検孔構造の効果)
本発明の実施形態に係る点検孔構造10は、工業用ファイバースコープ等のモニタリング機器が挿通できる点検孔12Aを有しているので、工業用ファイバースコープ等のモニタリング機器を、点検孔12Aに挿通させて、閉鎖空間58の中に配置させることにより、Uリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等の状態を容易に観察することができる。

0041

一方、Uリブ12の底板部12Bに点検孔12Aを設けることにより、点検孔12Aを介して閉鎖空間58内の空気は外部の空気と連通し、閉鎖空間58の密閉性が破られてしまうので、閉鎖空間58を取り囲む面(Uリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等)の腐食が懸念されるが、本発明の実施形態に係る点検孔構造10は、点検孔12Aを塞ぐ孔栓14を設けている。このため、工業用ファイバースコープ等のモニタリング機器を用いてUリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等の状態を観察するとき以外は、孔栓14によって点検孔12Aを塞ぐことにより、閉鎖空間58の密閉性を確保し、閉鎖空間58を取り囲む面(Uリブ12の内面およびデッキプレート52の下面等)に腐食が生じることを抑制することができる。

0042

また、本実施形態に係る点検孔構造10の孔栓14の全体がシリコーンで形成されているところ、シリコーンは、対候性、耐久性および柔軟性に富んでいるので、本実施形態の孔栓14は点検孔12Aからの着脱を繰り返しても形状が崩れにくく、かつ、点検孔12Aに嵌め込まれた際には、高い密閉性を実現することができる。

0043

また、孔栓14の下方突出部14Dの内空部14D1は透明または半透明のシリコーンで形成されているので、下方突出部14Dの内空部14D1に水が溜まると、その状態を外部から視認することができる。下方突出部14Dの内空部14D1に水が溜まっていることを点検中に見つければ、そのUリブ12の上部のデッキプレート52には貫通き裂が発生していると想定することができるので、そのUリブ12の上部のデッキプレート52の点検を入念に行って対策を行うことが可能となる。

0044

10…点検孔構造
12…Uリブ
12A…点検孔
12B…底板部
14…孔栓
14A…嵌め込み部
14A1…内空部
14A2…下端部
14B…上端部ツバ
14B1…外縁部
14B2…切れ込み部
14C…下端部ツバ
14D…下方突出部
14D1…内空部
50…鋼床版
52…デッキプレート
54…横リブ
56…スティフナ
58…閉鎖空間

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