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技術 害虫忌避剤

出願人 アース製薬株式会社
発明者 鈴木優八久田祐士
出願日 2017年8月25日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2017-162296
公開日 2018年3月8日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2018-035150
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存
主要キーワード ハンドスプレー 害虫忌避成分 イオン性増 吸血害虫 害虫忌避効果 ハイドロフルオロオレフィン 刺激緩和 スプレー形態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

害虫忌避剤噴射性に影響を及ぼすことなく、害虫忌避剤を噴霧して使用する際における粘膜に対する刺激が抑制された害虫忌避剤を提供する。

解決手段

本発明に係る害虫忌避剤は、3−[アセチルブチルアミノプロピオン酸エチル、2−(2−ヒドロキシエチルピペリジン−1−カルボン酸1−メチルプロピル、およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる群より選択される少なくとも1種の害虫忌避成分と、増粘剤とを含有し、10mPa・s以上の粘度を有する。

概要

背景

類、ブユ類、ダニ類などの吸血害虫は、種々の感染症(例えば、マラリア黄熱ライム病デング熱など)を媒介する。従来、これらの吸血害虫による被害を防止するために、害虫忌避剤開発されている。このような害虫忌避剤に含まれる害虫忌避成分としては、例えば、3−[アセチルブチルアミノプロピオン酸エチル、N,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)などが挙げられる。これらの害虫忌避成分は、例えば特許文献1に記載のようにエアゾール形態の害虫忌避剤として使用される。

このような害虫忌避剤は、通常、手足や腕などに直接塗布したり、衣服の上から塗布したりして使用される。害虫忌避剤には、十分な忌避効果を発揮させるために、ある程度の濃度で害虫忌避成分が含有されている。このような害虫忌避成分には人体にも刺激を与えるものがある。そのため、噴霧して塗布すると、ミスト状に散布された害虫忌避成分が眼、および粘膜に付着して刺激を与える場合がある。

概要

害虫忌避剤の噴射性に影響を及ぼすことなく、害虫忌避剤を噴霧して使用する際における粘膜に対する刺激が抑制された害虫忌避剤を提供する。本発明に係る害虫忌避剤は、3−[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2−(2−ヒドロキシエチルピペリジン−1−カルボン酸1−メチルプロピル、およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる群より選択される少なくとも1種の害虫忌避成分と、増粘剤とを含有し、10mPa・s以上の粘度を有する。なし

目的

本発明の課題は、害虫忌避剤の噴射性に影響を及ぼすことなく、害虫忌避剤を噴霧して使用する際における粘膜に対する刺激が抑制された害虫忌避剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

3−[アセチルブチルアミノプロピオン酸エチル、2−(2−ヒドロキシエチルピペリジン−1−カルボン酸1−メチルプロピル、およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる群より選択される少なくとも1種の害虫忌避成分と、増粘剤とを含有し、10mPa・s以上の粘度を有することを特徴とする害虫忌避剤

請求項2

前記害虫忌避成分が、5w/v%以上の濃度で含有される請求項1に記載の害虫忌避剤。

請求項3

3−[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸1−メチルプロピル、およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる群より選択される少なくとも1種の害虫忌避成分を含む害虫忌避剤に増粘剤を添加して、害虫忌避剤の粘度が10mPa・s以上となるように調整し、害虫忌避剤を噴霧することを特徴とする、害虫忌避成分の刺激緩和方法。

技術分野

0001

本発明は、粘膜に対する刺激が抑制された害虫忌避剤に関する。

背景技術

0002

類、ブユ類、ダニ類などの吸血害虫は、種々の感染症(例えば、マラリア黄熱ライム病デング熱など)を媒介する。従来、これらの吸血害虫による被害を防止するために、害虫忌避剤開発されている。このような害虫忌避剤に含まれる害虫忌避成分としては、例えば、3−[アセチルブチルアミノプロピオン酸エチル、N,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)などが挙げられる。これらの害虫忌避成分は、例えば特許文献1に記載のようにエアゾール形態の害虫忌避剤として使用される。

0003

このような害虫忌避剤は、通常、手足や腕などに直接塗布したり、衣服の上から塗布したりして使用される。害虫忌避剤には、十分な忌避効果を発揮させるために、ある程度の濃度で害虫忌避成分が含有されている。このような害虫忌避成分には人体にも刺激を与えるものがある。そのため、噴霧して塗布すると、ミスト状に散布された害虫忌避成分が眼、およびの粘膜に付着して刺激を与える場合がある。

先行技術

0004

特開2006−206442号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明の課題は、害虫忌避剤の噴射性に影響を及ぼすことなく、害虫忌避剤を噴霧して使用する際における粘膜に対する刺激が抑制された害虫忌避剤を提供することである。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る害虫忌避剤は、3−[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2−(2−ヒドロキシエチルピペリジン−1−カルボン酸1−メチルプロピル、およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる群より選択される少なくとも1種の害虫忌避成分と、増粘剤とを含有し、10mPa・s以上の粘度を有する。

0007

本発明に係る害虫忌避成分の刺激緩和方法は、3−[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸1−メチルプロピル、およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる群より選択される少なくとも1種の害虫忌避成分を含む害虫忌避剤に増粘剤を添加して、害虫忌避剤の粘度が10mPa・s以上となるように調整し、害虫忌避剤を噴霧する。

発明の効果

0008

本発明の害虫忌避剤によれば、害虫忌避剤の噴射性に影響を及ぼすことなく、噴霧して使用する際における粘膜に対する刺激が抑制された。さらに、本発明に係る害虫忌避成分の刺激緩和方法によれば、優れた害虫忌避効果を維持しながら、害虫忌避成分の刺激が抑制される。

0009

本発明の害虫忌避剤は、3−[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸1−メチルプロピル、およびp−メンタン−3,8−ジオールからなる群より選択される少なくとも1種の害虫忌避成分と、増粘剤とを含有し、10mPa・s以上の粘度を有する。

0010

3−[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチルは、下記の式(A)に示される構造を有している。

0011

0012

2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸1−メチルプロピルは、下記の式(B)に示される構造を有している。

0013

0014

p−メンタン−3,8−ジオールは、下記の式(C)に示される構造を有している。

0015

0016

これらの特定の害虫忌避成分の含有量は特に限定されない。一実施形態に係る害虫忌避剤中に、これらの特定の害虫忌避成分は、好ましくは5w/v%以上の濃度、より好ましくは10w/v%以上の濃度で含有される。濃度の上限は特に限定されないが、通常30w/v%程度であり、30w/v%を超えて使用することもできる。一実施形態に係る害虫忌避剤は、これらの特定の害虫忌避成分を単独で含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。

0017

増粘剤は、上述の特定の害虫忌避成分を含む害虫忌避剤に粘性を付与するために添加される。増粘剤の含有量は特に限定されず、得られる害虫忌避剤の粘度が10mPa・s以上となるように添加される。すなわち、一実施形態に係る害虫忌避剤は10mPa・s以上の粘度を有するため、噴霧して使用しても、粘膜に対して刺激をほとんど与えない。上述の特定の害虫忌避成分を含む害虫忌避剤に10mPa・s以上の粘度を付与することによって、害虫忌避成分による刺激が低減される理由は、増粘剤によって噴射パターンが変更され、舞い散りが抑制されるためと推察される。一実施形態に係る害虫忌避剤は、好ましくは15mPa・s以上の粘度を有する。粘度の上限は特に限定されない。噴射性を考慮すると、粘度の上限は100mPa・s程度が好ましく、50mPa・s程度がより好ましい。

0019

界面活性剤により指定の粘度を実現してもよい。例えば、ポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン(POE・POPブロックポリマー、POE・POPアルキルエーテルPOEアルキルエーテル、POEアルキルフェニルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE高級アルコールエーテル、POE・POP脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルグリセリン脂肪酸エステルプロピレングリコール脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤ラウリル硫酸ナトリウムミリスチル硫酸ナトリウムPOEアルキルエーテル硫酸塩ラウロイルサルコシンナトリウムミリストイルサルコシンナトリウムアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルエーテルリン酸塩、N−アシルタウリン塩、POEアルキルエーテルリン酸またはリン酸塩、スルホン酸塩などのアニオン性界面活性剤などが挙げられる。これらの界面活性剤を害虫忌避剤中に単独で含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。界面活性剤と増粘剤とは組み合わせてもよい。

0020

増粘剤の配合量は、所望の粘度となるように適宜配合される。例えば、0.001〜5質量%であることが好ましく、0.005〜3質量%であることがより好ましい。このような範囲であれば、噴射性に影響を与えず、害虫忌避成分の刺激抑制効果が充分に得られる。

0021

一実施形態に係る害虫忌避剤には、上述の特定の害虫忌避成分および増粘剤以外に、溶剤が含まれていてもよい。溶剤は特に限定されず、例えば、エタノールイソプロピルアルコールグリセリングリコールアルコール類エステル類エーテル類、水などが挙げられる。溶剤の含有量は特に限定されないが、溶剤は、例えば、特定の害虫忌避成分の濃度が5w/v%以上となるように添加される。

0022

一実施形態に係る害虫忌避剤には、本発明の害虫忌避剤が発揮する効果を阻害しない範囲で、必要に応じて一般に害虫忌避剤に添加される添加剤が含まれていてもよい。このような添加剤としては、例えば、香料酸化防止剤消臭剤色素キレート剤、界面活性剤、保留剤、pH調整剤殺菌剤防カビ剤などが挙げられる。

0023

一実施形態に係る害虫忌避剤を製造する方法は特に限定されない。例えば、上述の特定の害虫忌避成分および増粘剤、必要に応じて溶剤や添加剤を混合して撹拌し、特定の害虫忌避成分や添加剤を溶剤に溶解あるいは分散させればよい。

0024

一実施形態に係る害虫忌避剤の使用方法は、特に限定されない。一実施形態に係るの害虫忌避剤は、通常、手足や腕あるいは衣服の上に噴霧する形態で使用される。具体的には、一実施形態に係る害虫忌避剤は、エアゾール形態、ポンプ形態(スプレー形態)などで使用される。

0025

エアゾール形態の場合、エアゾール缶に、一実施形態に係る害虫忌避剤と噴射剤とを封入して使用すればよい。噴射剤としては、例えば、液化石油ガスジメチルエーテル、1,3,3,3−テトラフルオロプロペンなどのハイドロフルオロオレフィン窒素ガス炭酸ガスなどが挙げられる。一方、スプレー形態の場合、ハンドスプレーなどの容器に一実施形態に係る害虫忌避剤を封入して使用すればよい。エアゾール形態およびスプレー形態のいずれの場合も、ミスト状に噴射された液滴の平均粒子径は特に限定されない。例えば、噴口から30cm離れた位置における50%平均粒子径は10〜1000μm程度である。

0026

このように、特定の害虫忌避成分を含む害虫忌避剤に増粘剤を添加して、25℃条件下における害虫忌避剤の粘度が10mPa・s以上となるように調整することによって、害虫忌避剤の噴射性に影響を及ぼすことなく、ミスト状に散布された害虫忌避成分の刺激が抑制される。そのため、ミスト状に散布された害虫忌避成分が、例えば眼、鼻および喉の粘膜に付着したとしても、痛みなどの刺激が感じられにくい。

0027

以下、実施例および比較例を挙げて本発明の害虫忌避剤を具体的に説明するが、本発明の害虫忌避剤はこれらの実施例に限定されるものではない。

0028

(実施例1)
害虫忌避成分として20gの3−[アセチル(ブチル)アミノ]プロピオン酸エチル、20gの95%エタノール、および0.08gの増粘剤としてカルボキシメチルセルロース(F300MC、 ダイセルフインケム(株)製)を混合した。得られた混合物に、調製物の全量が100mLとなるように精製水を添加して撹拌し、検体1を調製した。検体1に含まれる害虫忌避成分の濃度は20w/v%であった。検体1の粘度を、25℃条件下においてローター粘度計(TVB−10形粘度計、東機産業(株)製)を用いてローターM2および回転数60rpmで測定した。検体1は34.7mPa・sの粘度を有していた。

0029

(実施例2)
カルボキシメチルセルロース(F300MC)を0.05g用いた以外は、実施例1と同様の手順で検体2を調製した。検体2に含まれる害虫忌避成分の濃度は20w/v%であった。次いで、実施例1と同様の手順で、得られた検体2の粘度を測定した。検体2は27.5mPa・sの粘度を有していた。

0030

(実施例3)
カルボキシメチルセルロース(F300MC)を0.03g用いた以外は、実施例1と同様の手順で検体3を調製した。検体3に含まれる害虫忌避成分の濃度は20w/v%であった。次いで、実施例1と同様の手順で、得られた検体3の粘度を測定した。検体3は17.3mPa・sの粘度を有していた。

0031

(比較例1)
カルボキシメチルセルロース(F300MC)を用いなかった以外は、実施例1と同様の手順で検体4を調製した。検体4に含まれる害虫忌避成分の濃度は20w/v%であった。

0032

次いで、実施例1〜3および比較例1で得られた検体1〜4について、噴射性および刺激性について評価した。

0033

(噴射性)
検体1〜4を、それぞれハンドスプレーに封入した。各5名(合計10名)のパネラーに、ハンドスプレーに封入された検体を、それぞれ数回ずつ噴射してもらった。噴射性について、下記の基準で評価してもらった。各評価の人数を表1に示す。
<基準>
A+:検体が微細なミスト状に散布され、違和感なく噴射された場合。
A:検体が微細なミスト状に散布されるものの、噴射の際に実用上問題がない程度の抵抗感など若干の違和感を有していた場合。
B:検体がミスト状に散布されない、あるいは噴射の際に明らかな抵抗感など実用に耐えない違和感を有していた場合。

0034

(刺激性)
検体1〜4を、それぞれハンドスプレーに封入した。男女各5名(合計10名)のパネラーに、ハンドスプレーに封入された検体を、肩に15cm離した位置から1回噴射してもらった。噴射後、眼、鼻および喉の粘膜に感じた刺激について、下記の基準で評価してもらった。10名のパネラーの平均点を表1に示す。
<基準>
1点:粘膜に刺激をほとんど感じなかったか、または無刺激の場合。
2点:粘膜に実用上気にならない程度の刺激を感じた場合。
3点:粘膜に刺激を感じた場合。
4点:粘膜に強い刺激を感じた場合。
5点:粘膜に許容範囲を超える著しく強い刺激を感じた場合。

0035

実施例

0036

表1に示すように、実施例1〜3で得られた検体1〜3は低刺激性であり、噴射性についても、実用上全く問題ないことがわかる。一方、比較例1で得られた検体4は、噴射性については問題がないものの、刺激が強すぎて実用に耐えないことがわかる。

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