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技術 シート搬送装置及び画像形成装置

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 岡本佳大
出願日 2016年9月1日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2016-171116
公開日 2018年3月8日 (3年7ヶ月経過) 公開番号 2018-034988
状態 特許登録済
技術分野 シート、マガジン及び分離
主要キーワード 供給レバー ロックレバ ロックギア カバートレイ モード切替機構 係止壁 離間寸法 前斜め上方
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月8日)のものです。
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図面 (17)

課題

シート送り出して分離する状態と送り出さない状態とを切り替える際に、大きな騒音が発生しないシート搬送装置が望まれている。

解決手段

シート搬送装置4において、荷重供給レバー90は、弾性部材92の第1端を、弾性部材92が自然長から変形して弾性部材92の第2端に連結された係合部材91を付勢し、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加する位置に支持する第1ポジションと、弾性部材92の第1端を、弾性部材92が自然長となって弾性部材92の第2端に連結された係合部材91を付勢することなく、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加しない位置に支持する第2ポジションと、の間で変位可能である。

概要

背景

従来、トレイに支持されたシート送り出すピックアップローラと、前記ピックアップローラにより送り出されたシートを一枚ずつ分離する分離ローラとを備え、前記シートを送り出して分離するときだけ前記ピックアップローラを所定の荷重で前記シートに押圧し、前記シートを送り出さないときは、前記ピックアップローラを持ち上げて前記シートから離間させるシート搬送装置が知られている。

例えば、特許文献1に記載される用紙搬送装置23は、分離ローラ23Bと、分離ローラ23Bの駆動軸23Fを中心に揺動可能なローラホルダ25と、ローラホルダ25に回転可能に支持されるピックアップローラ23Aとを備えており、ピックアップローラ23Aは、ローラホルダ25が駆動軸23Fを中心として揺動することにより、カバートレイ21Aに載置されている用紙に接触可能な第1ポジションと、カバートレイ21Aから離間した第2ポジションとの間で変位するように構成されている。

概要

シートを送り出して分離する状態と送り出さない状態とを切り替える際に、大きな騒音が発生しないシート搬送装置が望まれている。シート搬送装置4において、荷重供給レバー90は、弾性部材92の第1端を、弾性部材92が自然長から変形して弾性部材92の第2端に連結された係合部材91を付勢し、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加する位置に支持する第1ポジションと、弾性部材92の第1端を、弾性部材92が自然長となって弾性部材92の第2端に連結された係合部材91を付勢することなく、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加しない位置に支持する第2ポジションと、の間で変位可能である。

目的

そこで、ピックアップローラ及び分離ローラを備えたシート搬送装置及び画像形成装置においては、シートを送り出して分離する状態とシートを送り出さない状態とを切り替える際に、大きな騒音が発生しないシート搬送装置及び画像形成装置が望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートを支持するトレイと、前記トレイに支持されたシートに接触して回転することにより、前記シートを送り出すピックアップローラと、前記ピックアップローラよりもシートの搬送方向下流側に配置される分離ローラであって、前記分離ローラに対向して配置される分離パッドとの間で、前記ピックアップローラにより送り出されたシートを一枚ずつ分離する分離ローラと、前記分離ローラ及び前記ピックアップローラに駆動力を供給する駆動源と、アームを備え、前記分離ローラの回転軸周り回動可能に支持されたローラホルダであって、前記ピックアップローラを前記ピックアップローラの回転軸周りに回転可能に支持し、前記アームと前記ピックアップローラに挟まれる位置に、前記分離ローラを前記分離ローラの回転軸周りに回転可能に支持する前記ローラホルダと、前記アームに係合可能な係合部材と、荷重供給レバーと、第1端が前記荷重供給レバーに連結され、第2端が前記係合部材に連結された弾性部材と、を備え、前記荷重供給レバーは、前記弾性部材の前記第1端を、前記弾性部材が自然長から変形して前記弾性部材の前記第2端に連結された前記係合部材を付勢し、前記係合部材が前記アームに対して前記ピックアップローラを前記シートに押圧する向きの荷重を付加する位置に支持する第1ポジションと、前記弾性部材の前記第1端を、前記弾性部材が自然長となって前記弾性部材の前記第2端に連結された前記係合部材を付勢することなく、前記係合部材が前記アームに対して前記ピックアップローラを前記シートに押圧する向きの荷重を付加しない位置に支持する第2ポジションと、の間で変位可能である、ことを特徴とするシート搬送装置

請求項2

前記駆動源からの駆動力により駆動される駆動ギアと、前記駆動ギアと前記分離ローラとの間に設けられ、前記駆動力を前記駆動ギアから前記分離ローラへ伝達する伝達状態と、前記駆動力を前記駆動ギアから前記分離ローラへ伝達しない遮断状態とを切替可能なクラッチ部材と、前記クラッチ部材に係止して前記クラッチ部材を前記伝達状態に切り替える第3ポジションと、前記クラッチ部材から離間して前記クラッチ部材を前記遮断状態に切り替える第4ポジションとの間で変位可能な切替レバーと、前記駆動ギアとかみ合い可能であって、歯が設けられている有歯部と、歯が設けられていない第1欠歯部及び前記第1欠歯部と異なる位相に配置される第2欠歯部と、前記荷重供給レバーに当接して前記荷重供給レバーを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で変位させる第1カム部と、前記切替レバーに当接して前記切替レバーを前記第3ポジションと前記第4ポジションとの間で変位させる第2カム部とを有し、前記有歯部が前記駆動ギアとかみ合って駆動される場合に第1回転方向へ回転するモード切替ギアと、前記モード切替ギアに係止可能な第1係止部及び第2係止部を有するロックレバーであって、前記第1係止部が前記モード切替ギアに係止するとともに前記第2係止部が前記モード切替ギアから離間して、前記モード切替ギアを前記第1欠歯部が前記駆動ギアの位置にある回転位置で停止させる第1ロック位置と、前記第2係止部が前記モード切替ギアに係止するとともに前記第1係止部が前記モード切替ギアから離間して、前記モード切替ギアを前記第2欠歯部が前記駆動ギアの位置にある回転位置で停止させる第2ロック位置との間で変位可能なロックレバーと、前記ロックレバーに接続され、前記ロックレバーを前記第1ロック位置と前記第2ロック位置との間で変位させるソレノイドと、前記モード切替ギアを前記第1回転方向に付勢して、前記第1欠歯部が前記駆動ギアの位置にある回転位置の前記モード切替ギア、及び前記第2欠歯部が前記駆動ギアの位置にある回転位置の前記モード切替ギアを、前記有歯部と前記駆動ギアとがかみ合う回転位置まで回転可能な第1付勢部材とを備え、前記モード切替ギアが前記駆動ギアの位置に前記第1欠歯部が位置する回転位置にあるときには、前記荷重供給レバーが前記第1カム部により前記第2ポジションに変位されて前記ピックアップローラが自重により前記シートに接触するとともに、前記切替レバーが前記第2カム部により前記第4ポジションに変位されて前記クラッチ部材が遮断状態となる第1モードに切り替えられ、前記モード切替ギアが前記駆動ギアの位置に前記第2欠歯部が位置する回転位置にあるときには、前記荷重供給レバーが前記第1カム部により前記第1ポジションに変位されて、前記荷重供給レバーから前記アームに付加される荷重により前記ピックアップローラが前記シートに押圧されるとともに、前記切替レバーが前記第2カム部により前記第3ポジションに変位されて、前記クラッチ部材が伝達状態となる第2モードに切り替えられる、ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。

請求項3

前記駆動源からの駆動力により駆動される駆動ギアと、前記駆動ギアと前記分離ローラとの間に設けられ、前記駆動力を前記駆動ギアから前記分離ローラへ伝達する伝達状態と、前記駆動力を前記駆動ギアから前記分離ローラへ伝達しない遮断状態とを切替可能なクラッチ部材と、前記クラッチ部材に係止して前記クラッチ部材を前記伝達状態に切り替える第3ポジションと、前記クラッチ部材から離間して前記クラッチ部材を前記遮断状態に切り替える第4ポジションとの間で変位可能な切替レバーと、第1ギアおよび第2ギアと、前記第2ギアを前記第1ギアに対して付勢する第2付勢部材と、を備えるモード切替ギアであって、前記第1ギアは、歯が設けられている第1有歯部と歯が設けられていない第1欠歯部及び前記第1欠歯部と異なる位相に配置される第2欠歯部とを有する第1ギア部と、前記第1ギア部と一体的に回転可能な第1被係止部及び第2被係止部とを有し、前記第1有歯部が前記駆動ギアとかみ合った場合に第1回転方向へ回転可能であり、前記第2ギアは、歯が設けられている第2有歯部と歯が設けられていない第3欠歯部及び前記第3欠歯部と異なる位相に配置される第4欠歯部とを有する第2ギア部と、前記荷重供給レバーに当接して前記荷重供給レバーを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で変位させる第1カム部と、前記切替レバーに当接して前記切替レバーを前記第3ポジションと前記第4ポジションとの間で変位させる第2カム部とを有し、前記第2有歯部が前記駆動ギアとかみ合った場合に前記第1ギアの回転軸を中心として前記第1回転方向へ回転可能であり、かつ前記第1ギアに対して所定範囲の角度で相対的に回動可能であり、前記第2付勢部材の付勢力は、前記第1ギアに対して前記第2ギアを前記第1回転方向へ回動する向きに付勢し、かつ、前記第1ポジションにある前記荷重供給レバーが前記第1カムに当接することにより前記第2ギアにかかる前記第1回転方向の負荷の大きさよりも小さいモード切替ギアと、前記第1ギアの前記第1被係止部に係止可能な第1係止部及び前記第2被係止部に係止可能な第2係止部を有するロックレバーであって、前記第1係止部が前記第1被係止部に係止するとともに前記第2係止部が前記第2被係止部から離間して、前記第1ギアを前記第1ギアの前記第1欠歯部が前記駆動ギアの位置にある回転位置で停止させる第1ロック位置と、前記第2係止部が前記第2被係止部に係止するとともに前記第1係止部が前記第1被係止部から離間して、前記第1ギアを前記第1ギアの前記第2欠歯部が前記駆動ギアの位置にある回転位置で停止させる第2ロック位置との間で変位可能なロックレバーと、前記ロックレバーに接続され、前記ロックレバーを前記第1ロック位置と前記第2ロック位置との間で変位させるソレノイドと、前記第1ギアを、前記第1回転方向に付勢して、前記第1ギアの前記第1欠歯部が前記駆動ギアの位置にある回転位置の前記第1ギア、及び前記第1ギアの前記第2欠歯部が前記駆動ギアの位置にある回転位置の前記第1ギアを、前記第1有歯部と前記駆動ギアとがかみ合う回転位置まで回転可能な第1付勢部材とを備え、前記第2ギアが前記駆動ギアの位置に前記第2ギアの前記第3欠歯部が位置する回転位置にあるときには、前記荷重供給レバーが前記第1カム部により前記第2ポジションに変位されて前記ピックアップローラが自重により前記シートに接触するとともに、前記切替レバーが前記第2カム部により前記第4ポジションに変位されて前記クラッチ部材が遮断状態となる第1モードに切り替えられ、前記第2ギアが前記駆動ギアの位置に前記第2ギアの前記第4欠歯部が位置する回転位置にあるときには、前記荷重供給レバーが前記第1カム部により前記第1ポジションに変位されて、前記荷重供給レバーから前記アームに付加される荷重により前記ピックアップローラが前記シートに押圧されるとともに、前記切替レバーが前記第2カム部により前記第3ポジションに変位されて、前記クラッチ部材が伝達状態となる第2モードに切り替えられる、ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。

請求項4

前記クラッチ部材は、前記駆動ギアの回転軸を中心として回転可能に設けられる太陽ギアと、前記駆動ギアの回転軸を中心として回転可能に設けられ、内周面内歯が形成されるリングギアであって、前記太陽ギアに対して相対的に回転可能に構成されるリングギアと、前記太陽ギアと前記リングギアとの間に設けられ、前記太陽ギアと前記リングギアの前記内歯との両方にかみ合う遊星ギアと、前記駆動ギアの回転軸を中心として前記駆動ギアと一体的に回転可能に設けられ、前記遊星ギアを前記遊星ギアの回転軸周りに自転可能かつ前記駆動ギアの回転軸周りに公転可能に支持するキャリアであって、前記太陽ギア及び前記リングギアに対して相対的に回転可能に構成されるキャリアとを備え、前記切替レバーが前記第3ポジションに位置する状態では、前記切替レバーが前記太陽ギアに係止して前記太陽ギアの回転が停止され、前記駆動ギアからの駆動力が前記リングギアを通じて出力される前記伝達状態に切り替えられ、前記切替レバーが前記第4ポジションに位置する状態では、前記切替レバーが前記太陽ギアから離間して前記太陽ギアが回転し、前記リングギアを通じた前記駆動力の出力が停止される前記遮断状態に切り替えられる、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシート搬送装置。

請求項5

請求項1〜4の何れか一項に記載のシート搬送装置と、前記シート搬送装置により搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段とを備える、ことを特徴とする画像形成装置

技術分野

0001

本発明は、ピックアップローラ及び分離ローラを備えたシート搬送装置、及び前記シート搬送装置を備えた画像形成装置に関する。

背景技術

0002

従来、トレイに支持されたシート送り出すピックアップローラと、前記ピックアップローラにより送り出されたシートを一枚ずつ分離する分離ローラとを備え、前記シートを送り出して分離するときだけ前記ピックアップローラを所定の荷重で前記シートに押圧し、前記シートを送り出さないときは、前記ピックアップローラを持ち上げて前記シートから離間させるシート搬送装置が知られている。

0003

例えば、特許文献1に記載される用紙搬送装置23は、分離ローラ23Bと、分離ローラ23Bの駆動軸23Fを中心に揺動可能なローラホルダ25と、ローラホルダ25に回転可能に支持されるピックアップローラ23Aとを備えており、ピックアップローラ23Aは、ローラホルダ25が駆動軸23Fを中心として揺動することにより、カバートレイ21Aに載置されている用紙に接触可能な第1ポジションと、カバートレイ21Aから離間した第2ポジションとの間で変位するように構成されている。

先行技術

0004

特開2012−188283号公報

発明が解決しようとする課題

0005

前述のように、シートを送り出さないときにピックアップローラをシートから離間させ、シートを送り出して分離するときにピックアップローラをシートに接触させて押圧する構成のシート搬送装置では、シートを送り出さない状態とシートを送り出して分離する状態とを切り替える際に、シートから離間していたピックアップローラが変位してシートに接触する、又はシートに接触していたピックアップローラが変位してシートから離間することにより、大きな騒音が発生することとなっていた。

0006

そこで、ピックアップローラ及び分離ローラを備えたシート搬送装置及び画像形成装置においては、シートを送り出して分離する状態とシートを送り出さない状態とを切り替える際に、大きな騒音が発生しないシート搬送装置及び画像形成装置が望まれている。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するシート搬送装置、及び前記シート搬送装置を備えた画像形成装置は、以下の特徴を有する。
即ち、シート搬送装置は、シートを支持するトレイと、前記トレイに支持されたシートに接触して回転することにより、前記シートを送り出すピックアップローラと、前記ピックアップローラよりもシートの搬送方向下流側に配置される分離ローラであって、前記分離ローラに対向して配置される分離パッドとの間で、前記ピックアップローラにより送り出されたシートを一枚ずつ分離する分離ローラと、前記分離ローラ及び前記ピックアップローラに駆動力を供給する駆動源と、アームを備え、前記分離ローラの回転軸周り回動可能に支持されたローラホルダであって、前記ピックアップローラを前記ピックアップローラの回転軸周りに回転可能に支持し、前記アームと前記ピックアップローラに挟まれる位置に、前記分離ローラを前記分離ローラの回転軸周りに回転可能に支持する前記ローラホルダと、前記アームに係合可能な係合部材と、荷重供給レバーと、第1端が前記荷重供給レバーに連結され、第2端が前記係合部材に連結された弾性部材と、を備え、前記荷重供給レバーは、前記弾性部材の前記第1端を、前記弾性部材が自然長から変形して前記弾性部材の前記第2端に連結された前記係合部材を付勢し、前記係合部材が前記アームに対して前記ピックアップローラを前記シートに押圧する向きの荷重を付加する位置に支持する第1ポジションと、前記弾性部材の前記第1端を、前記弾性部材が自然長となって前記弾性部材の前記第2端に連結された前記係合部材を付勢することなく、前記係合部材が前記アームに対して前記ピックアップローラを前記シートに押圧する向きの荷重を付加しない位置に支持する第2ポジションと、の間で変位可能である。

発明の効果

0008

本発明によれば、シートを送り出して分離する状態とシートを送り出さない状態との両方において、ピックアップローラをシートに当接した状態とすることができ、シートを送り出して分離する状態とシートを送り出さない状態とを切り替える際に発生する騒音を抑えることができる。

図面の簡単な説明

0009

シート搬送装置を備えた画像形成装置を示す中央断面図である。
MPトレイが開位置にある状態のシート搬送装置を備えた画像形成装置を示す中央断面図である。
シート搬送装置の分離ローラ、ピックアップローラ、及びローラホルダを示す平面図である。
(a)は荷重供給レバーが第2ポジションにあるときのシート搬送装置を示す右側面図であり、(b)は荷重供給レバーが第1ポジションにあるときのシート搬送装置を示す右側面図である。
初期状態にあるシート搬送装置のモード切替機構を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は左側面図である。
初期状態にあるシート搬送装置のモード切替機構を示す右側面断面図である。
初期状態にあるシート搬送装置のモード切替機構を示す図であり、(a)は右前斜め上方から見た斜視図、(b)は左後斜め下方から見た斜視図である。
クラッチ部材を示す後面断面図である。
モード切替ギアを示す図であり、(a)は右前斜め上方から見た斜視図であり、(b)は左前斜め上方から見た斜視図である。
モード切替ギアの第1ギア及び第2ギアが駆動ギアからの駆動力により回転している状態のシート搬送装置のモード切替機構を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は左側面図である。
モード切替ギアの第1ギア及び第2ギアが駆動ギアからの駆動力により回転している状態のシート搬送装置のモード切替機構を示す右側面断面図である。
駆動ギアからの駆動力により回転される第1ギア及び第2ギアが、駆動ギアの位置に第2欠歯部及び第4欠歯部が位置する回転位置に達した状態のシート搬送装置のモード切替機構を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は左側面図である。
駆動ギアからの駆動力により回転される第1ギア及び第2ギアが、駆動ギアの位置に第2欠歯部及び第4欠歯部が位置する回転位置に達した状態のシート搬送装置のモード切替機構を示す右側面断面図である。
駆動ギアの位置に第2欠歯部が位置する回転位置にある第1ギアが第1付勢部材により第1回転方向に付勢されて、第2欠歯部よりも第1回転方向の後側に位置する第1有歯部と駆動ギアとがかみ合う回転位置まで回転された状態のシート搬送装置のモード切替機構を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は左側面図である。
駆動ギアの位置に第2欠歯部が位置する回転位置にある第1ギアが第1付勢部材により第1回転方向に付勢されて、第2欠歯部よりも第1回転方向の後側に位置する第1有歯部と駆動ギアとがかみ合う回転位置まで回転された状態のシート搬送装置のモード切替機構を示す右側面断面図である。
モード切替ギアの別実施形態を示す図であり、(a)は右前斜め上方から見た斜視図であり、(b)は左前斜め上方から見た斜視図である。

実施例

0010

次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。

0011

[画像形成装置の全体構成]
図1に示す画像形成装置1は、本発明に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一実施形態であり、筐体2と、シートSに画像を形成する画像形成手段の一例である画像形成部5と、シートSを画像形成部5に供給する給紙部3と、手差しされたシートを画像形成部5へ向けて搬送するためのシート搬送装置4と、駆動源の一例であるモータ11とを備えている。

0012

なお、以下の説明においては、図1における右側を画像形成装置1の前側、図1における左側を画像形成装置1の後側と規定し、図1における紙面手前側を画像形成装置1の右側、図1における紙面奥側を画像形成装置1の左側と規定する。また、図1における上下方向を画像形成装置1の上下方向と規定する。

0013

筐体2は、略直方体形状に形成される箱体であり、給紙部3、画像形成部5、及び排紙部7を収容している。筐体2は、前面に開口する開口部2Aと、開口部2Aを開閉可能なトレイの一例であるマルチパーパストレイ(以降、MPトレイと記す)21とを備えている。また、筐体2の上面は上面カバー23により覆われている。

0014

MPトレイ21は、MPトレイ21の下端部に位置し左右方向へ水平に延出する回動軸21aを中心として回動可能に構成されている。MPトレイ21は、開口部2Aを閉塞する閉位置と、開口部2Aを開放する開位置との間で回動可能に構成されており、開位置にある状態では、手差し用のシートSを載置可能となっている。
上面カバー23の上面には、前側から後側へ向かって下り傾斜するように凹む排紙トレイ23aが形成されている。

0015

給紙部3は、シートカセット31と、給紙ローラ32と、分離ローラ33と、分離パッド33aと、レジストローラ対35a・35bとを備えている。筐体2内には、シートカセット31から画像形成部5を経由して排紙トレイ23aへ至る搬送経路Pが構成されている。

0016

シートカセット31は、複数枚のシートSを積層状態で収容している。シートカセット31に収容されるシートSは、給紙ローラ32により分離ローラ33側へ繰り出されるとともに、分離ローラ33及び分離パッド33aにより一枚ずつ分離されて搬送経路Pに送り出される。

0017

搬送経路Pに送り出されたシートSは、搬送経路Pにおける分離ローラ33よりも下流側に配置されるレジストローラ対35a・35bにより、画像形成部5に向けて搬送される。レジストローラ対35a・35bは、搬送されるシートSの先端の移動を規制して一旦停止させた後、シートSを所定のタイミングにて画像形成ユニット5の転写位置に向けて搬送する。

0018

画像形成ユニット5はシートカセット31の上方に配置されており、供給ユニット3から搬送されてきたシートSの表面に画像を転写するプロセスカートリッジ50と、プロセスカートリッジ50の感光体ドラム54の表面を露光する露光ユニット56と、プロセスカートリッジ50によりシートSに転写された画像を定着させる定着ユニット60とを備えている。

0019

プロセスカートリッジ50は、現像ローラ53と、感光体ドラム54と、転写ローラ55等とを備えている。
露光ユニット56は、レーザダイオードポリゴンミラーレンズ、及び反射鏡等を備えており、画像形成装置1に入力された画像データに基づいてレーザ光を感光体ドラム54へ向けて照射することにより、感光体ドラム54の表面を露光する。

0020

感光体ドラム54は、現像ローラ53に隣接して配置されている。感光体ドラム54の表面は、図示しない帯電器により一様に正帯電された後、露光ユニット56により露光される。感光体ドラム54の露光された部分は他の部分よりも電位が低くなり、感光体ドラム54に画像データに基づく静電潜像が形成される。
そして、静電潜像が形成された感光体ドラム54の表面に、正に帯電されたトナーが現像ローラ53から供給されることにより、静電潜像が顕像化されて現像剤像となる。

0021

転写ローラ55は、感光体ドラム54に対向配置され、図示しないバイアス印加手段により負の転写バイアス印加される。転写ローラ55の表面に転写バイアスがされている状態で、現像剤像が形成された感光体ドラム54と転写ローラ55との間(転写位置)でシートSを挟持しなから搬送することにより、感光体ドラム54の表面に形成された現像剤像がシートSの表面に転写される。

0022

定着ユニット60は、加熱ローラ61と加圧ローラ62とを備えている。加熱ローラ61はモータ11からの駆動力により回転駆動され、加熱ローラ61は図示しない電源から電力を供給することで加熱される。加圧ローラ62は加熱ローラ61に対向配置されており、加熱ローラ61に密着して従動回転する。現像剤像が転写されたシートSが定着ユニット60に搬送されてくると、加熱ローラ61と加圧ローラ62との間でシートSを挟持しながら搬送し、シートSに現像剤像を定着させる。

0023

排出ユニット7は排出ローラ対71・71を備えており、定着ユニット60から搬送されてくるシートSを筐体2の外部へ向けて排出する。具体的には、定着ユニット60から搬送されてくるシートSを、排出ローラ対71・71により上面カバー23の上面に形成される排紙トレイ23aに排出する。

0024

図2に示すように、シート搬送装置4は筐体2の開口部2Aに配置されており、手差しによりMPトレイ21に載置されたシートSを画像形成部5へ向けて搬送可能に構成されている。

0025

[シート搬送装置]
次に、シート搬送装置4について説明する。
図2に示すように、シート搬送装置4は、載置されたシートSを支持するMPトレイ21と、MPトレイ21に支持されたシートSに接触して回転することにより、シートSを送り出すピックアップローラ41と、ピックアップローラ41よりもシートSの搬送方向下流側に配置される分離ローラ42と、分離ローラ42に対向して配置される分離パッド43と、ピックアップローラ41及び分離ローラ42に駆動力を供給するモータ11と、ピックアップローラ41を支持するローラホルダ45とを備えている。

0026

分離ローラ42は、筐体2に回転軸42aを中心として回転可能に支持されており、分離ローラ42と分離パッド43との間で、ピックアップローラ41により送り出されたシートSを一枚ずつ分離してシートSの搬送方向下流側に搬送するように構成されている。

0027

図3図4に示すように、ローラホルダ45は、分離ローラ42の回転軸42a周りに回動可能に支持されるとともに、ピックアップローラ41をピックアップローラ41の回転軸41a周りに回転可能に支持している。
ローラホルダ45には、分離ローラ42の回転軸42aよりも後方に位置し、回転軸42a方向の一側に突出するアーム46が形成されている。

0028

ピックアップローラ41は回転軸42aよりも前方に位置し、アーム46は回転軸42aよりも後方に位置している。つまり、ピックアップローラ41とアーム46とは、前後方向において、回転軸42aを中心として反対側に位置している。
ローラホルダ45は、アーム46とピックアップローラ41とに挟まれる位置において、分離ローラ42を、分離ローラ42の回転軸42a周りに回転可能に支持している。
ローラホルダ45が分離ローラ42の回転軸42aを中心として回動すると、ピックアップローラ41及びアーム46も回転軸42aを中心として一体的に回動する。

0029

ピックアップローラ41及び分離ローラ42は、シート搬送装置4の左右中央部に配置されている。分離ローラ42の回転軸42aは、分離ローラ42からシート搬送装置4の左右一方へ延出し、シート搬送装置4の左右一方の端部にまで達している。
また、ローラホルダ45は、シート搬送装置4の左右中央部から左右一方へ回転軸42aに沿って延出して、左右一方の端部にまで達している。アーム46は、ローラホルダ45における左右一方の端部に形成されている。

0030

回転軸42aを中心として回動可能なピックアップローラ41は、ローラホルダ45に外力が作用していない状態では自重により下方へ回動して、MPトレイ21に支持されるシートSに接触するように構成されている。また、アーム46に対してアーム46が上方回動する方向の荷重が作用すると、ローラホルダ45にはピックアップローラ41が下方回動する方向の力が加わることとなり、前記力により、ピックアップローラ41がMPトレイ21に支持されるシートSに押圧される。

0031

シート搬送装置4は、アーム46に係合可能な係合部材91と、係合部材91に弾性部材92を介して接続される荷重供給レバー90とを備えている。弾性部材92は、第1端(図4における上端)が荷重供給レバー90に連結され、第2端(図4における下端)が係合部材91に連結されている。
荷重供給レバー90は、回動中心90aを中心として回動可能に構成されており、回動中心90aを中心として回動することで、弾性部材92を介して係合部材91が接続される接続部901が上下に変位するように構成されている。接続部901は、上方に変位した状態の第1ポジション(図4(b)に示すポジション)と、下方に変位した状態の第2ポジション(図4(a)に示すポジション)との間で変位可能となっている。

0032

係合部材91は、アーム46の下方に配置されアーム46と係合可能な係合部91aを有している。
荷重供給レバー90の回動により接続部901が上方に変位して前記第1ポジションに位置すると係合部材91も上方に変位し、係合部91aがアーム46と係合する。この場合、弾性部材92は自然長よりも伸びた状態となり、弾性部材92を介して荷重供給レバー90に接続される係合部材91は、弾性部材92の付勢力により上方に付勢されて、アーム46には、係合部材91によりアーム46が上方回動する側の荷重が付与される。

0033

つまり、前記第1ポジションに位置する荷重供給レバー90は、弾性部材92の第1端を、弾性部材92が自然長から変形して弾性部材92の第2端に連結された係合部材91を付勢し、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加する位置に支持する。

0034

このように、ローラホルダ45のアーム46に対して、アーム46が上方回動する方向の荷重が作用すると、ローラホルダ45にピックアップローラ41が下方回動する方向の力が加わって、ピックアップローラ41がMPトレイ21に支持されるシートSに押圧されることとなる。

0035

一方、荷重供給レバー90の回動により接続部901が下方に変位して第2ポジションに位置すると係合部材91も下方に変位し、係合部91aがアーム46から離間する。係合部91aがアーム46から離間した状態では、係合部材91により、アーム46に対して荷重が付与されない。この場合、弾性部材92は自然長となっている。

0036

つまり、第2ポジションに位置する荷重供給レバー90は、弾性部材92の第1端を、弾性部材92が自然長となって弾性部材92の第2端に連結された係合部材91を付勢することなく、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加しない位置に支持する。

0037

荷重供給レバー90が第2ポジションに位置しているときには、アーム46と係合部材91の係合部91aとは所定の間隔を隔てて離間しているので、例えば、ピックアップローラ41が自重でMPトレイ21の上面に接触している状態のときに、ピックアップローラ41をMPトレイ21から離間する側へ若干持ち上げて、MPトレイ21に載置するシートSをMPトレイ21とピックアップローラ41との間に差し込むことが可能となっている。

0038

逆に言えば、荷重供給レバー90が第2ポジションに位置しているときのアーム46と係合部91aとの離間寸法を、シートSをMPトレイ21とピックアップローラ41との間に差し込みながらMPトレイ21に載置することができる程度に、ピックアップローラ41をMPトレイ21から離間する側へ回動可能な寸法に設定している。

0039

このように、荷重供給レバー90は、弾性部材92の前記第1端を、弾性部材92が自然長から変形して弾性部材92の前記第2端に連結された係合部材91を付勢し、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加する位置に支持する回動位置となる第1ポジションと、弾性部材92の前記第1端を、弾性部材92が自然長となって弾性部材92の前記第2端に連結された係合部材91を付勢することなく、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加しない位置に支持する回動位置となる第2ポジションとの間で変位可能に構成されている。

0040

[シート搬送装置のモード切替機構]
シート搬送装置4は、シート搬送装置4を、荷重供給レバー90が前記第2ポジションに変位されてピックアップローラ41が自重によりシートSに接触するとともに、分離ローラ42へのモータ11からの駆動力の供給が遮断される第1モードと、荷重供給レバー90が前記第1ポジションに変位されて、荷重供給レバー90からアーム46に付加される荷重によりピックアップローラ41がシートSに押圧されるとともに、分離ローラ42へモータ11からの駆動力が供給される第2モードとに切り替える、モード切替機構を備えている。

0041

図5図7に示すように、前記モード切替機構は、荷重供給レバー90、弾性部材92、及び係合部材91と、モータ11からの駆動力により駆動される駆動ギア80と、駆動ギア80と分離ローラ42との間に設けられるクラッチ部材81と、クラッチ部材81に係止可能な切替レバー93と、駆動ギア80とかみ合い可能なモード切替ギア82と、モード切替ギア82に係止可能なロックレバー94と、ロックレバー94を変位させるソレノイド95と、モード切替ギア82を回転方向に付勢する第1付勢部材96とを備えている。

0042

駆動ギア80は、回転軸80aを中心として回転可能に構成されており、モータ11から入力された駆動力により駆動されるとともに、当該駆動力を分離ローラ42へ伝達可能なギアである。分離ローラ42に伝達された前記駆動力は、分離ローラ42とピックアップローラ41との間に構成されるギア機構によってさらにピックアップローラ41に伝達される。

0043

クラッチ部材81は、モータ11からの駆動力を駆動ギア80から分離ローラ42へ伝達する伝達状態と、前記駆動力を駆動ギア80から分離ローラ42へ伝達しない遮断状態とを切替可能に構成されている。

0044

図8に示すように、クラッチ部材81は、駆動ギア80の回転軸80aを中心として回転可能に設けられ、ギア部811aを有する太陽ギア811と、回転軸80aを中心として回転可能に設けられ、内周面内歯812aが形成されるリングギア812であって、太陽ギア811に対して相対的に回転可能に構成されるリングギア812と、太陽ギア811のギア部811aとリングギア812の内歯812aとの間に設けられ、ギア部811aと内歯812aとの両方にかみ合う遊星ギア813・813と、駆動ギア80と一体的に形成されるとともに回転軸80aを中心として回転可能に設けられ、遊星ギア813・813を遊星ギア813・813の回転軸周りに自転可能かつ駆動ギア80の回転軸80a周りに公転可能に支持するキャリア814であって、太陽ギア811及びリングギア812に対して相対的に回転可能に構成されるキャリア814とを備えている。

0045

太陽ギア811は、ギア部811aと一体的に回転可能なロックギア部811bを備えている。リングギア812の外周面には出力ギア812bが形成されており、出力ギア812bは、回転軸42aを中心として分離ローラ42と一体的に回転可能な分離ローラギア42bとかみ合っている。キャリア814には、遊星ギア813を自転可能に支持する支持軸814aが形成されており、支持軸814aが遊星ギア813の回転軸となっている。

0046

クラッチ部材81においては、太陽ギア811、リングギア812、遊星ギア813・813、及びキャリア814によって遊星差動機構が構成されている。

0047

この遊星差動機構においては、太陽ギア811の回転が規制されて太陽ギア811が停止した状態では、駆動ギア80の回転に伴ってキャリア814が一体的に回転すると、太陽ギア811のギア部811aとかみ合う遊星ギア813・813が、支持軸814aを中心として自転しながら回転軸80aを中心として公転する。これにより、内歯812aが遊星ギア813・813とかみ合っているリングギア812が、回転軸80aを中心として回転する。

0048

つまり、太陽ギア811が停止した状態では、駆動ギア80が回転するとリングギア812が回転して、リングギア812の出力ギア812bとかみ合う分離ローラギア42bを介して分離ローラ42が駆動されることとなり、モータ11からの駆動力が駆動ギア80から分離ローラ42へ伝達される伝達状態となる。

0049

逆に、太陽ギア811の回転が規制されずに太陽ギア811が回転可能な状態では、駆動ギア80の回転に伴ってキャリア814が一体的に回転すると、遊星ギア813・813が支持軸814aを中心として自転しながら回転軸80aを中心として公転する。しかし、分離ローラギア42bとかみ合うリングギア812の出力ギア812bには回転方向の負荷がかかっており、太陽ギア811には回転方向の負荷がかかっていないため、ギア部811aが遊星ギア813・813とかみ合っている太陽ギア811が回転し、リングギア812は回転せずに停止したままとなる。

0050

つまり、太陽ギア811が回転可能な状態では、駆動ギア80が回転してもリングギア812は回転しないため、分離ローラ42は駆動されないこととなり、モータ11からの駆動力が駆動ギア80から分離ローラ42へ伝達されない遮断状態となる。

0051

切替レバー93は、回動中心93aを中心として回動可能に構成されており、クラッチ部材81における太陽ギア811のロックギア部811bに係止可能な係止部93bを備えている。切替レバー93は、回動中心93aを中心として回動することにより、係止部93bがロックギア部811bに係止する第3ポジションと、係止部93bがロックギア部811bから離間する第4ポジションとの間で変位可能となっている。

0052

切替レバー93が第3ポジションに変位して、係止部93bがロックギア部811bに係止している状態では、クラッチ部材81における太陽ギア811の回転が規制されて、クラッチ部材81が伝達状態に切り替えられる。
切替レバー93が第4ポジションに変位して、係止部93bがロックギア部811bから離間している状態では、クラッチ部材81における太陽ギア811が回転可能となり、クラッチ部材81が遮断状態に切り替えられる。

0053

前記モード切替機構はトーションバネ931を備えており、切替レバー93は、トーションバネ931により係止部93bがロックギア部811bに係止する側に付勢されている。従って、切替レバー93に回動方向の外力が作用していない状態では、切替レバー93は、トーションバネ931の付勢力によって、係止部93bがロックギア部811bに係止する第3ポジションに変位した姿勢になる。

0054

図9に示すように、モード切替ギア82は、第1ギア83、第2ギア84、及び第2付勢部材85を備えている。
第1ギア83は、駆動ギア80とかみ合い可能であって、歯が設けられている第1有歯部831aと歯が設けられていない第1欠歯部831b及び第1欠歯部831bと異なる位相に配置される第2欠歯部831cとを有する第1ギア部831と、第1ギア部831と一体的に回転可能な第1被係止部832及び第2被係止部833とを有している。

0055

第1ギア83は、駆動ギア80の位置に第1有歯部831aが位置する回転位置にあるときには、第1有歯部831aと駆動ギア80とがかみ合い、駆動ギア80の位置に第1欠歯部831b又は第2欠歯部831cが位置する回転位置にあるときには、駆動ギア80とかみ合わない。
本実施形態においては、第1ギア83は、第1有歯部831aが駆動ギア80とかみ合った場合には、図5(a)における時計回り方向に回転する。以降、駆動ギア80と第1有歯部831aとがかみ合うことにより、駆動ギア80により駆動されて回転する第1ギア83の回転方向を「第1回転方向」と記載する。

0056

第2ギア84は、駆動ギア80とかみ合い可能であって、歯が設けられている第2有歯部841aと歯が設けられていない第3欠歯部841b及び第3欠歯部841bと異なる位相に配置される第4欠歯部841cとを有する第2ギア部841と、荷重供給レバー90に当接して荷重供給レバー90を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で変位させる第1カム部842と、切替レバー93に当接して切替レバー93を前記第3ポジションと前記第4ポジションとの間で変位させる第2カム部843とを有し、第1ギア83の回転軸を中心として回転可能、かつ第1ギア83に対して所定範囲の角度で相対的に回動可能に構成されている。

0057

第2ギア84は、駆動ギア80の位置に第2有歯部841aが位置する回転位置にあるときには、第2有歯部841aと駆動ギア80とがかみ合い、駆動ギア80の位置に第3欠歯部841b又は第4欠歯部841cが位置する回転位置にあるときには、駆動ギア80とかみ合わない。第2ギア84は、第2有歯部841aが駆動ギア80とかみ合った場合に前記第1回転方向に回転する。

0058

第1ギア83と第2ギア84とは回転軸方向に並設されており、第2ギア84の第2有歯部841a、第3欠歯部841b、及び第4欠歯部841cは、それぞれ第1ギア83の第1有歯部831a、第1欠歯部831b、及び第2欠歯部831cの位置と対応する位置に配置されている。
第1ギア83の第1被係止部832及び第2被係止部833は、それぞれ第1ギア83における第2ギア84側とは反対側の面に形成されている。第2ギア84の第1カム部842及び第2カム部843は、それぞれ第2ギア84における第1ギア83側とは反対側の面に形成されている。

0059

第1ギア83における第2ギア84側の面には、所定の角度θ1だけ互いに位相をずらして配置される係止壁834・835が形成されている。
第2ギア84における第1ギア83側の面には、角度θ1よりも小さな所定の角度θ2だけ互いに位相をずらして配置される係止壁844・845が形成されている。

0060

第1ギア83と第2ギア84とは、第1ギア83の係止壁834と係止壁835との間に第2ギア84の係止壁844及び係止壁845が位置するとともに、第1ギア83の係止壁834と第2ギア84の係止壁844とが回転方向において互いに対向し、第1ギア83の係止壁835と第2ギア84の係止壁845とが回転方向において互いに対向するように配置されている。

0061

第2ギア84は、第1ギア83に対して、係止壁834と係止壁844とが当接するとともに係止壁835と係止壁845とが離間する回動位置から、係止壁835と係止壁845とが当接するとともに係止壁834と係止壁844とが離間する回動位置までの範囲で、相対的に回動可能となっている。

0062

第1ギア83及び第2ギア84の、係止壁834と係止壁844とが当接する相対的な回動位置と、係止壁835と係止壁845とが当接する相対的な回動位置とは、第1ギア83の第1有歯部831aと第2ギア84の第2有歯部841aとが所定の歯数分だけ位相がずれた回動位置となっている。本実施形態においては、2歯分だけ位相がずれた回動位置となっている。

0063

第2付勢部材85は、第1ギア83と第2ギア84との間に介装されており、第2ギア84を、第1ギア83に対して、第1ギア83の係止壁834と第2ギア84の係止壁844とが当接する方向へ相対的に付勢している。
具体的には、第2付勢部材85はトーションバネにて構成されており、第1ギア83に形成される係止壁836と、第2ギア84に形成される係止壁846との間に圧縮状態で介装されることで、第2ギア84を、第1ギア83に対して、係止壁834と係止壁844とが当接する方向へ相対的に付勢している。つまり、第2付勢部材85は、第2ギア84を第1ギア83に対して前記第1回転方向へ回動する方向に付勢している。

0064

第1ギア83及び第2ギア84は、第1ギア83と第2ギア84とが、互いに係止壁834と係止壁844とが当接する位相にあるときに、第1ギア83の第1有歯部831a、第1欠歯部831b、及び第2欠歯部831cと、第2ギア84の第2有歯部841a、第3欠歯部841b、及び第4欠歯部841cとの位相がそれぞれ一致するように形成されている。

0065

ここで、荷重供給レバー90は、第1カム部842に接触する接触子902を有している(図5(b)参照)。荷重供給レバー90は、外力がかかっていない自然状態では、接続部901に接続される係合部材91及び弾性部材92の重量により、接続部901がアーム46に近接する方向に回動する。荷重供給レバー90は、接続部901がアーム46に近接する方向に回動すると、接触子902が第1カム部842に近接して接触するように構成されている。接触子902が第1カム部842に接触することにより、荷重供給レバー90の回動動作が規制されて、接続部901の回動位置が決定される。

0066

接触子902が第1カム部842に接触した状態で第2ギア84が回転すると、第1カム部842の形状に応じて接触子902が変位し、荷重供給レバー90は第1ポジションと第2ポジションとの間で変位することとなる。

0067

具体的には、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第3欠歯部841bが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部842により前記第2ポジションに変位される。荷重供給レバー90が前記第2ポジションに変位すると、アーム46と係合部材91の係合部91aとが所定の間隔を隔てて離間し、荷重供給レバー90はアーム46に対してピックアップローラ41がシートSに押圧される側の荷重を付加しないため、ピックアップローラ41が自重により前記シートに接触することとなる。

0068

逆に、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第4欠歯部841cが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部842により前記第1ポジションに変位される。荷重供給レバー90が前記第1ポジションに変位すると、アーム46と係合部材91の係合部91aとが係合し、係合部材91によりアーム46に対して、アーム46が上方回動する側の荷重が付与されて、ピックアップローラ41がシートSに押圧されることとなる

0069

また、切替レバー93は、第2カム部843に接触する接触子93cを有している(図5(b)参照)。接触子93cは、トーションバネ931により第2カム部843に接触する側へ付勢されており、接触子93cが第2カム部843に接触することにより、切替レバー93の回動動作が規制されて、係止部93bの回動位置が決定される。
接触子93cが第2カム部843に接触した状態で第2ギア84が回転すると、第2カム部843の形状に応じて接触子93cが変位し、切替レバー93は第3ポジションと第4ポジションとの間で変位することとなる。

0070

具体的には、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第3欠歯部841bが位置する回転位置にあるときには、切替レバー93は第2カム部843により前記第4ポジションに変位されてクラッチ部材81が遮断状態に切り替えられる。
逆に、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第4欠歯部841cが位置する回転位置にあるときには、切替レバー93は第2カム部843により前記第3ポジションに変位されて、クラッチ部材81が伝達状態に切り替えられる。

0071

このように、シート搬送装置4は、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第3欠歯部841bが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部842により前記第2ポジションに変位されてピックアップローラ41が自重によりシートSに接触するとともに、切替レバー93が第2カム部843により前記第4ポジションに変位されてクラッチ部材81が遮断状態となる第1モードに切り替えられ、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第4欠歯部841cが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部842により前記第1ポジションに変位されて、荷重供給レバー90からアーム46に付加される荷重によりピックアップローラ41がシートSに押圧されるとともに、切替レバー93が第2カム部843により前記第3ポジションに変位されて、クラッチ部材81が伝達状態となる第2モードに切り替えられるように構成されている。

0072

ロックレバー94は、回動中心94aを中心にして回動可能に構成され、第1ギア83の第1被係止部832に係止可能な第1係止部941及び第2被係止部833に係止可能な第2係止部942を有している。第1係止部941は、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置あるときに第1被係止部832に係止可能であり、第2係止部942は、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第2欠歯部831cが位置する回転位置あるときに第2被係止部833に係止可能である。

0073

ロックレバー94は、回動中心94aを中心にして回動することにより、第1係止部941が第1被係止部832に係止するとともに第2係止部942が第2被係止部833から離間して、第1ギア83を駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置で停止させる第1ロック位置と、第2係止部942が第2被係止部833に係止するとともに第1係止部941が第1被係止部832から離間して、第1ギア83を第2欠歯部831cが駆動ギア80の位置にある回転位置で停止させる第2ロック位置との間で変位可能となっている。

0074

ロックレバー94が第1ロック位置に変位して、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置で停止している状態では、第1ギア83と駆動ギア80とはかみ合わないため、第1ギア83がロックレバー94により停止していても、駆動ギア80は回転可能である。
また、ロックレバー94が第2ロック位置に変位して、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第2欠歯部831cが位置する回転位置で停止している状態においても、第1ギア83と駆動ギア80とはかみ合わないため、第1ギア83がロックレバー94により停止していても、駆動ギア80は回転可能である。

0075

ソレノイド95は、ロックレバー94に形成される接続部943に接続されており、ソレノイド95が伸縮動作を行うことで、ロックレバー94が回動中心94aを中心にして回動して、第1ロック位置と第2ロック位置との間で変位する。具体的には、ソレノイド95がオフして伸張した状態ではロックレバー94が第1ロック位置に変位し、ソレノイド95がオンして縮小した状態ではロックレバー94が第2ロック位置に変位する。

0076

第1ギア83における第2ギア84側と反対側の面には、第1付勢部材96と係止可能な第1係止片837及び第2係止片838が形成されている。
第1付勢部材96は、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置にあるときに第1ギア83の第1係止片837に係止して、第1ギア83を第1回転方向に付勢するように構成されている。

0077

第1付勢部材96が第1ギア83の第1係止片837に係止している状態で、ロックレバー94が第1ロック位置から第2ロック位置に変位すると、第1被係止部832に係止していた第1係止部941が第1被係止部832から離間し、第1ギア83は駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置から第1回転方向に回転可能となる。
第1ギア83が回転可能になると、第1ギア83は第1付勢部材96の付勢力によって、第1欠歯部831bよりも第1回転方向の後側に位置する第1有歯部831aと駆動ギア80とがかみ合う回転位置まで回転される。

0078

つまり、第1付勢部材96は、第1欠歯部831bが駆動ギア80の位置にある回転位置の第1ギア83を第1回転方向に付勢して、第1有歯部831aと駆動ギア80とがかみ合う回転位置まで回転可能である。

0079

また、第1付勢部材96は、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第2欠歯部831cが位置する回転位置にあるときに第1ギア83の第2係止片838に係止して、第1ギア83を第1回転方向に付勢する。

0080

第1付勢部材96が第1ギア83の第2係止片838に係止している状態で、ロックレバー94が第2ロック位置から第1ロック位置に変位すると、第2被係止部833に係止していた第2係止部942が第2被係止部833から離間し、第1ギア83は駆動ギア80の位置に第2欠歯部831cが位置する回転位置から第1回転方向に回転可能となる。
第1ギア83が回転可能になると、第1ギア83は第1付勢部材96の付勢力によって、第2欠歯部831cよりも第1回転方向の後側に位置する第1有歯部831aと駆動ギア80とがかみ合う回転位置まで回転される。

0081

つまり、第1付勢部材96は、第2欠歯部831cが駆動ギア80の位置にある回転位置の第1ギア83を第1回転方向に付勢して、第1有歯部831aと駆動ギア80とがかみ合う回転位置まで回転可能である。

0082

[シート搬送装置の動作]
このように構成されるシート搬送装置4は、以下のように動作する。
まず、図5図6に示す初期状態においては、ソレノイド95がオフされて伸張し、ロックレバー94が第1ロック位置に変位した状態となっており、ロックレバー94の第1係止部941が第1ギア83の第1被係止部832に係止して、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置で停止している。

0083

この状態では、モード切替ギア82の第1ギア83及び第2ギア84と駆動ギア80とはかみ合っておらず、駆動ギア80はモータ11からの駆動力により回転している。
また、切替レバー93は係止部93bがロックギア部811bから離間する第4ポジションに変位していて、クラッチ部材81はモータ11からの駆動力が駆動ギア80から分離ローラ42へ伝達されない遮断状態に切り替えられているため、分離ローラ42及びピックアップローラ41は駆動されていない。

0084

さらに、荷重供給レバー90は第2ポジションに変位していて、係合部材91によりアーム46に対して荷重が付与されていないため、ピックアップローラ41が自重でMPトレイ21上のシートSに接触している。
つまり、シート搬送装置4は第1モードに切り替えられている。

0085

また、この状態においては、第1ギア83は、第1付勢部材96により、第1係止部941が第1被係止部832に係止する方向へ付勢されている。
さらに、第2ギア84は、第2付勢部材85により付勢されて、第1ギア83に対して、第1ギア83の係止壁834と第2ギア84の係止壁844とが当接する回動位置に位置している。なお、第2付勢部材85による第2ギア84の第1ギア83に対する付勢方向は、第1ギア83の係止壁834と第2ギア84の係止壁844とが当接する方向、即ち第1回転方向である。

0086

この状態から、ソレノイド95がオンして縮小すると、ロックレバー94が第2ロック位置に変位して、ロックレバー94の第1係止部941が第1ギア83の第1被係止部832から離間し、第1ギア83が回転可能となる。
回転可能となった第1ギア83は、第1付勢部材96により第1回転方向に付勢されており、第1付勢部材96の付勢力により回転を開始する。この場合、第2付勢部材85により第1ギア83に対して第1回転方向に付勢されている第2ギア84も、第1ギア83と一体的に回転を開始する。

0087

図10図11に示すように、第1ギア83及び第2ギア84が第1付勢部材96の付勢力により回転すると、第1ギア83の第1有歯部831a及び第2ギア84の第2有歯部841aと駆動ギア80とがかみ合い、第1ギア83及び第2ギア84は駆動ギア80からの駆動力により回転する。

0088

図12図13に示すように、駆動ギア80からの駆動力により回転する第1ギア83及び第2ギア84が、駆動ギア80の位置に第2欠歯部831c及び第4欠歯部841cが位置する回転位置に達すると、駆動ギア80と第1有歯部831a及び第2有歯部841aとのかみ合いが外れ、駆動ギア80から第1ギア83及び第2ギア84に対する駆動力の供給が絶たれる。しかし、第1ギア83は回転可能であり、第1付勢部材96が第2係止片838に係止して第1ギア83を第1回転方向に付勢しているため、第1ギア83は、第1付勢部材96の付勢力により、ロックレバー94の第2係止部942が第1ギア83の第2被係止部833に係止する回転位置まで回転される。

0089

一方、第1ギア83及び第2ギア84が、駆動ギア80と第1有歯部831a及び第2有歯部841aとのかみ合いが外れる回転位置まで回転すると、荷重供給レバー90は第1カム部842により第1ポジションに変位され、第2ギア84には、第1ポジションに変位している荷重供給レバー90の接触子902が第1カム部842に当接することによって、回転方向の負荷がかかっている。
従って、第2ギア84が、駆動ギア80の位置に第4欠歯部841cが位置する回転位置に達して、駆動ギア80からの駆動力の供給が絶たれると、第2ギア84はその時点で前記回転方向の負荷により停止する。

0090

この場合、第1ギア83を第1回転方向に付勢する第1付勢部材96の付勢力は、第1ギア83と第2ギア84との間の第2付勢部材85の付勢力よりも大きく構成されているため、第2ギア84が停止した後でも、第1付勢部材96の付勢力により第1ギア83を第2係止部942と係止する位置まで回転させることが可能となっている。
また、第2付勢部材85の付勢力は、第1ポジションにある荷重供給レバー90が第1カム部842に当接することにより第2ギア84にかかる回転方向の負荷の大きさよりも小さいため、第2ギア84は、第1付勢部材96の付勢力により回転する第1ギア83につれ回りすることなく停止することとなる。

0091

このように、第1ギア83及び第2ギア84が駆動ギア80の位置に第2欠歯部831cが位置する回転位置に達すると、荷重供給レバー90が第1カム部842により第1ポジションに変位されて、アーム46に対して、ピックアップローラ41がシートSに押圧される側の荷重が付与されるとともに、切替レバー93が第2カム部843により第3ポジションに変位されて、クラッチ部材81が伝達状態に切り替えられる。つまり、シート搬送装置4が第2モードに切り替えられる。

0092

これにより、ピックアップローラ41及び分離ローラ42が駆動されて、MPトレイ21に支持されるシートSがピックアップローラ41及び分離ローラ42により一枚ずつ分離され、画像形成部5へ向けて搬送されることとなる。
ソレノイド95は、シート搬送装置4によるシートSの必要な搬送量に応じた時間だけオン状態が継続され、その後、オフされる。

0093

ソレノイド95がオフされると、ロックレバー94が第2ロック位置から第1ロック位置に変位して、ロックレバー94の第2係止部942が第1ギア83の第2被係止部833から離間し、第1ギア83は第1回転方向へ回転可能となる。

0094

駆動ギア80の位置に第2欠歯部831cが位置する回転位置にある第1ギア83は、第1付勢部材96により第1回転方向に付勢されており、回転可能になると第1付勢部材96の付勢力により、第2欠歯部831cよりも第1回転方向の後側に位置する第1有歯部831aと駆動ギア80とがかみ合う回転位置まで回転される。
第1ギア83が第1付勢部材96の付勢力により回転している間、第2ギア84は、荷重供給レバー90が第1カム部842に当接することによる回転方向の負荷によって停止したままである。

0095

図14図15に示すように、第1ギア83が第1有歯部831aと駆動ギア80とがかみ合う回転位置に達したときには、第2ギア84はまだ停止したままであり、第2ギア84は第1ギア83に対して、第1有歯部831aと第2有歯部841aとの位相が一致する回転位置よりも、第1回転方向の後ろ側に2歯分だけずれた位相の回転位置に位置している。この回転位置においては、第1ギア83の係止壁835と第2ギア84の係止壁845とが当接している。

0096

第1ギア83が第1有歯部831aと駆動ギア80とがかみ合う回転位置に達して、第1ギア83が駆動ギア80の駆動力により回転するようになると、係止壁835と係止壁845とが当接しているため、第2ギア84が第1ギア83により第1回転方向へ押されて、第1ギア83とともに回転する。第2ギア84が回転して第2有歯部841aが駆動ギア80とかみ合うと、その後は第2ギア84も駆動ギア80の駆動力により回転する。
この場合、駆動ギア80の第2ギア84に対する駆動力は、荷重供給レバー90が第1カム部842に当接することにより第2ギア84にかかる回転方向の負荷よりも大きいため、第2ギア84が駆動ギア80の駆動力により回転することが可能となっている。

0097

第1ギア83及び第2ギア84が駆動ギア80の駆動力により回転して、駆動ギア80の位置に第1欠歯部831b及び第3欠歯部841bが位置する回転位置に達すると、荷重供給レバー90が第1カム部842により第2ポジションに変位されて、荷重供給レバー90からの荷重がアーム46に対して付加されなくなり、ピックアップローラ41が自重によりMPトレイ21上のシートSに接触するようになるとともに、切替レバー93が第2カム部843により第4ポジションに変位されて、クラッチ部材81が遮断状態に切り替えられ、ピックアップローラ41及び分離ローラ42の駆動が停止する。

0098

また、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置に達すると、駆動ギア80と第1有歯部831aとのかみ合いが外れて、駆動ギア80からの駆動力の供給が絶たれる。しかし、第1ギア83は回転可能であり、第1付勢部材96が第1係止片837に係止して第1ギア83を第1回転方向に付勢しているため、第1ギア83は、第1付勢部材96の付勢力により、ロックレバー94の第1係止部941が第1ギア83の第1被係止部832に係止する回転位置まで回転される。

0099

一方、第2ギア84は、第1ギア83が駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置に達した時点では、まだ第2有歯部841aが2歯分だけ駆動ギア80とかみ合っており、さらに2歯分だけ回転される。
第2ギア84が駆動ギア80によりさらに2歯分だけ回転されると、第2有歯部841aと駆動ギア80とのかみ合いが外れ、第2ギア84は第2付勢部材85の付勢力により第1ギア83に対して相対的に第1回転方向に回動される。

0100

これにより、第2ギア84の第1ギア83に対する位相が係止壁834と係止壁844とが当接する位相となって、ロックレバー94に係止して停止した第1ギア83の第1有歯部831aと第2ギア84の第2有歯部841aとの位相が一致し、第1ギア83及び第2ギア84は図5図6に示す初期位置に戻る。

0101

なお、第2有歯部841aと駆動ギア80とのかみ合いが外れて、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第3欠歯部841bが位置する回転位置に達した時点では、第2ポジションに変位された荷重供給レバー90が第1カム部842に当接するとともに、第4ポジションに変位された切替レバー93が第2カム部843に当接することにより第2ギア84にかかる回転方向の負荷よりも、第2付勢部材85の付勢力の方が大きくなるように構成されているため、第2ギア84が第2付勢部材85により第1ギア83に対して相対的に第1回転方向に回動することが可能となっている。

0102

[モード切替ギアの別実施形態]
本実施形態におけるモード切替ギア82は、第1ギア83、第2ギア84、及び第2付勢部材85にて構成されているが、モード切替ギアを一つのギアにて構成することも可能である。

0103

例えば、図16に示すように、モード切替ギアを、駆動ギア80とかみ合い可能であって、歯が設けられている有歯部182aと、歯が設けられていない第1欠歯部182b及び第1欠歯部182bと異なる位相に配置される第2欠歯部182cと、荷重供給レバー90に当接して荷重供給レバー90を第1ポジションと第2ポジションとの間で変位させる第1カム部182dと、切替レバー93に当接して切替レバー93を第3ポジションと第4ポジションとの間で変位させる第2カム部182eとを有するモード切替ギア182に構成することが可能である。

0104

モード切替ギア182は、駆動ギア80の位置に有歯部182aが位置する回転位置にあるときには、有歯部182aと駆動ギア80とがかみ合い、駆動ギア80の位置に第1欠歯部182b又は第2欠歯部182cが位置する回転位置にあるときには、駆動ギア80とかみ合わない。モード切替ギア182は、有歯部182aと駆動ギア80とがかみ合うことにより、駆動ギア80により回転される。駆動ギア80により駆動されて回転するモード切替ギア182の回転方向は「第1回転方向」である。

0105

モード切替ギア182は、モード切替ギア182が駆動ギア80の位置に第1欠歯部182bが位置する回転位置にあるときに、ロックレバー94の第1係止部941が係止する第1被係止部182f、及びモード切替ギア182が駆動ギア80の位置に第2欠歯部182cが位置する回転位置にあるときに、ロックレバー94の第2係止部942が係止する第2被係止部182gを備えている。

0106

また、モード切替ギア182は、モード切替ギア182が駆動ギア80の位置に第1欠歯部831bが位置する回転位置にあるときに、第1付勢部材96が係止する係止片182hと、モード切替ギア182が駆動ギア80の位置に第2欠歯部831cが位置する回転位置にあるときに、第1付勢部材96が係止する係止片182iとを備えている。

0107

このように構成されるモード切替ギア182を用いたシート搬送装置4においても、モード切替ギア182が駆動ギア80の位置に第1欠歯部182bが位置する回転位置にあるときに、荷重供給レバー90が第1カム部182dにより第2ポジションに変位されてピックアップローラ41が自重によりMPトレイ21上のシートSに接触するとともに、切替レバー93が第2カム部182eにより第4ポジションに変位されてクラッチ部材81が遮断状態となる第1モードに切り替えられ、モード切替ギア182が駆動ギア80の位置に第2欠歯部182bが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部182dにより第1ポジションに変位されて、荷重供給レバー90からアーム46に付加される荷重によりピックアップローラ41がMPトレイ21上のシートSに押圧されるとともに、切替レバー93が第2カム部182eにより第3ポジションに変位されて、クラッチ部材81が伝達状態となる第2モードに切り替えられるように構成されている。

0108

[本実施形態おける効果]
本実施形態においては、画像形成装置1は以下のようなシート搬送装置4を備えている。
つまり、シート搬送装置4は、MPトレイ21と、ピックアップローラ41と、分離ローラ42と、モータ11と、アーム46を備えたローラホルダ45と、係合部材91と、荷重供給レバー90と、弾性部材92と、を備え、荷重供給レバー90は、弾性部材92の第1端を、弾性部材92が自然長から変形して弾性部材92の第2端に連結された係合部材91を付勢し、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加する位置に支持する第1ポジションと、弾性部材92の第1端を、弾性部材92が自然長となって弾性部材92の第2端に連結された係合部材91を付勢することなく、係合部材91がアーム46に対してピックアップローラ41をシートSに押圧する向きの荷重を付加しない位置に支持する第2ポジションと、の間で変位可能である。

0109

このような構成により、分離ローラ42及びピックアップローラ41への駆動力の供給を停止してシートSを送り出さない状態においては、荷重供給レバー90を第2ポジションに変位させて、ピックアップローラ41に荷重供給レバー90からの荷重が加わらずにピックアップローラ41が自重でシートSに当接し、分離ローラ42及びピックアップローラ41へ駆動力を供給しシートSを送り出して分離する状態においては、荷重供給レバー90を第1ポジションに変位させて、ピックアップローラ41に荷重供給レバー90からの荷重が加えられてピックアップローラ41が前記荷重によりシートSに押圧されるように構成することができる。
これにより、シートSを送り出して分離する状態とシートSを送り出さない状態との両方において、ピックアップローラ41をシートSに当接した状態とすることができ、シートSを送り出して分離する状態とシートSを送り出さない状態とを切り替える際に発生する騒音を抑えることができる。

0110

また、シート搬送装置4は、駆動ギア80と、クラッチ部材81と、切替レバー93と、有歯部182aと第1欠歯部182b及び第2欠歯部182cと第1カム部182dと第2カム部182eとを有するモード切替ギア182と、モード切替ギア182に係止可能な第1係止部941及び第2係止部942を有するロックレバー94と、ソレノイド95と、モード切替ギア182を前記第1回転方向に付勢する第1付勢部材96とを備え、モード切替ギア182が駆動ギア80の位置に第1欠歯部182bが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部182dにより前記第2ポジションに変位されてピックアップローラ41が自重によりシートSに接触するとともに、切替レバー93が第2カム部182eにより前記第4ポジションに変位されてクラッチ部材81が遮断状態となる第1モードに切り替えられ、モード切替ギア182が駆動ギア80の位置に第2欠歯部182cが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部182dにより前記第1ポジションに変位されて、荷重供給レバー90からアーム46に付加される荷重によりピックアップローラ41がシートSに押圧されるとともに、切替レバー93が第2カム部182eにより前記第3ポジションに変位されて、クラッチ部材81が伝達状態となる第2モードに切り替えられる。

0111

これにより、クラッチ部材81が遮断状態に切り替えられて分離ローラ42が駆動されずにシートSを送り出さない第1モードと、クラッチ部材81が伝達状態に切り替えられて分離ローラ42が駆動されることによりシートSを一枚ずつ分離することが可能となる第2モードとを切り替える際に、ピックアップローラ41をシートSから離したり接触させたりせずに、ピックアップローラ41をシートSに接触させたままで、ピックアップローラ41のシートSに対する荷重の大きさを変化させるだけとなるため、前記第1モードと第2モードとの切替時に発生する騒音を小さくすることができる。

0112

また、シート搬送装置4は、駆動ギア80と、クラッチ部材81と、切替レバー93と、第1ギア83および第2ギア84と第2付勢部材85とを備えるモード切替ギア82と、第1ギア83の第1被係止部832に係止可能な第1係止部941及び第2被係止部833に係止可能な第2係止部942を有するロックレバー94と、ソレノイド95と、第1ギア83を前記第1回転方向に付勢する第1付勢部材96とを備え、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第2ギア84の第3欠歯部841bが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部842により前記第2ポジションに変位されてピックアップローラ41が自重によりシートSに接触するとともに、切替レバー93が第2カム部843により前記第4ポジションに変位されてクラッチ部材81が遮断状態となる第1モードに切り替えられ、第2ギア84が駆動ギア80の位置に第2ギア84の前記第4欠歯部841cが位置する回転位置にあるときには、荷重供給レバー90が第1カム部842により前記第1ポジションに変位されて、荷重供給レバー90からアーム46に付加される荷重によりピックアップローラ41がシートSに押圧されるとともに、切替レバー93が第2カム部843により前記第3ポジションに変位されて、クラッチ部材81が伝達状態となる第2モードに切り替えられる。

0113

これにより、第1ポジションにある荷重供給レバー90が第1カム部842に当接することにより第2ギア84に大きな回転方向の負荷がかかった状態でも、ロックレバー94を第2ロック位置から第1ロック位置に変位させて、モード切替ギア82における第1ギア83の第2被係止部833に係止するロックレバー94の第2係止部942をモード切替ギア82から抜脱する際に要するロックレバー94を変位させるための力は、第2ギア84にかかる前記負荷よりも小さな第2付勢部材85の付勢力に抗する程度の力で良いため、ロックレバー94を変位させるためのソレノイド95の出力を小さく設定することができる。このように、小出力のソレノイド95を用いることとで、消費電力及び発熱量を小さく抑えることが可能となる。

0114

また、クラッチ部材81は、太陽ギア811と、リングギア812と、遊星ギア813・813と、キャリア814とを備え、切替レバー93が前記第3ポジションに位置する状態では、切替レバー93が太陽ギア811に係止して太陽ギア811の回転が停止され、駆動ギア80からの駆動力がリングギア812を通じて出力される前記伝達状態に切り替えられ、切替レバー93が前記第4ポジションに位置する状態では、切替レバー93が太陽ギア811から離間して太陽ギア811が回転し、リングギア812を通じた前記駆動力の出力が停止される前記遮断状態に切り替えられる。

0115

このような構成により、クラッチ部材として電磁クラッチを用いた場合のように電源を必要とすることなく、分離ローラ42に供給するモータ11からの駆動力を用いて伝達状態と遮断状態とを切り替えることができる。

0116

1画像形成装置
2筐体
2A 開口部
4シート搬送装置
5画像形成部
11モータ
21MPトレイ
41ピックアップローラ
42分離ローラ
43分離パッド
45ローラホルダ
45a回転軸
46アーム
80駆動ギア
80a 回転軸
81クラッチ部材
82モード切替ギア
83 第1ギア
84 第2ギア
85 第2付勢部材
90荷重供給レバー
91係合部材
92弾性部材
93切替レバー
94ロックレバー
95ソレノイド
96 第1付勢部材
182 モード切替ギア
182a 有歯部
182b 第1欠歯部
182c 第2欠歯部
182d 第1カム部
182e 第2カム部
811太陽ギア
812リングギア
813遊星ギア
814キャリア
831 第1ギア部
831a 第1有歯部
831b 第1欠歯部
831c 第2欠歯部
832 第1被係止部
833 第2被係止部
841 第2ギア部
841a 有歯部
841b 第3欠歯部
841c 第4欠歯部
842 第1カム部
843 第2カム部
901 接続部
941 第1係止部
942 第2係止部
S シート

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