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技術 噴霧装置及び美容器具

出願人 ヤーマン株式会社
発明者 山崎岩男
出願日 2016年10月18日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-204118
公開日 2018年3月8日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2018-034140
状態 特許登録済
技術分野 ノズル及び噴霧装置 粉未状化粧料用容器または付属品
主要キーワード 赤外線式センサ 自センサ ロッカスイッチ 美容器具 作動開始タイミング 両タイミング 給気部 噴霧ヘッド
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (15)

課題

圧縮して噴出させた気体により液体噴霧する装置において、噴霧の開始時から液体の粒径を小さくすること。

解決手段

貯蔵部20は、美容液等の液体を貯蔵する。噴霧口4は、貯蔵された液体が噴霧される口である。流路40は、液体を貯蔵部20から噴霧口4へ導く。給気部30は、気体を圧縮して圧縮した気体を噴霧口4へ供給する。操作子10は、ユーザの操作により位置が変化するように設けられている。弁50は、操作子10の位置の変化量が所定値に達すると液体の流路40を開放する。制御部60は、操作子10にユーザが触れた場合に給気部30を作動させる。これにより、制御部60は、ユーザの操作子10への操作に基づいて、流路40が開放される前に給気部30を作動させる。

概要

背景

ノズルから噴き出る気体に乗せて液体噴霧する技術として、特許文献1には、ユーザが1つのボタンを押す操作を行うと、ニードル弁を移動させて液体を流出させるとともに、給気手段が空気を圧縮してノズルから噴出させて液体を噴霧する技術が記載されている。

概要

圧縮して噴出させた気体により液体を噴霧する装置において、噴霧の開始時から液体の粒径を小さくすること。貯蔵部20は、美容液等の液体を貯蔵する。噴霧口4は、貯蔵された液体が噴霧される口である。流路40は、液体を貯蔵部20から噴霧口4へ導く。給気部30は、気体を圧縮して圧縮した気体を噴霧口4へ供給する。操作子10は、ユーザの操作により位置が変化するように設けられている。弁50は、操作子10の位置の変化量が所定値に達すると液体の流路40を開放する。制御部60は、操作子10にユーザが触れた場合に給気部30を作動させる。これにより、制御部60は、ユーザの操作子10への操作に基づいて、流路40が開放される前に給気部30を作動させる。

目的

本発明は、圧縮して噴出させた気体により液体を噴霧する装置において、噴霧の開始時から液体の粒径を小さくすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

操作子と、液体貯蔵する貯蔵部と、前記液体が噴霧される噴霧口と、前記液体を前記貯蔵部から前記噴霧口へ導く流路と、前記操作子への操作に応じて前記流路を開閉する弁と、気体圧縮して圧縮した気体を前記噴霧口へ供給する給気部と、前記操作に基づいて、前記流路が開放される前に前記給気部を作動させる制御部とを備える噴霧装置

請求項2

前記操作子は、操作により位置又は向きが変化し、前記弁は、前記位置又は向きの変化量が所定値に達すると前記流路を開放し、前記制御部は、前記操作子にユーザが触れた場合に前記給気部を作動させる請求項1に記載の噴霧装置。

請求項3

前記操作子は、ユーザの接触を検知する接触センサを備え、前記制御部は、前記接触センサにより前記接触が検知された場合に前記ユーザが前記操作子に触れたと判断し、前記給気部を作動させる請求項1又は2に記載の噴霧装置。

請求項4

前記操作子は、操作により位置又は向きが変化する第1部分と、操作により位置及び向きが変化せず且つ自装置を持ったユーザの手が触れる位置に設けられた第2部分とを含み、前記弁は、前記第1部分の前記位置又は向きの変化量が所定値に達すると前記流路を開放し、前記接触センサは、前記第2部分に設けられている請求項3に記載の噴霧装置。

請求項5

前記操作子は、操作により位置又は向きが変化し、前記弁は、前記位置又は向きの変化量が第1の量に達すると前記流路を開放し、前記制御部は、前記変化量が前記第1の量よりも少ない第2の量に達すると前記給気部を作動させる請求項1に記載の噴霧装置。

請求項6

前記操作子は、磁界発生部材を有し、前記制御部は、磁界の強さを測定する磁気センサを有し、当該磁気センサが測定する磁界の強さが所定値に達すると前記給気部を作動させる請求項1又は5に記載の噴霧装置。

請求項7

請求項1から6のいずれか1項に記載の噴霧装置を備え、前記液体として化粧品を用いる美容器具

技術分野

0001

本発明は、ノズルから噴き出る気体に乗せて液体噴霧する技術に関する。

背景技術

0002

ノズルから噴き出る気体に乗せて液体を噴霧する技術として、特許文献1には、ユーザが1つのボタンを押す操作を行うと、ニードル弁を移動させて液体を流出させるとともに、給気手段が空気を圧縮してノズルから噴出させて液体を噴霧する技術が記載されている。

先行技術

0003

韓国特許登録第10−1530424号

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の技術では、ユーザが1つのボタンを押す操作を行うだけで2系統の動作(ニードル弁の移動による液体の流出と給気手段による空気の圧縮及び噴出)が開始されるので、手間が少なく便利であった。しかし、特許文献1の技術では、これら2系統の動作が同時に開始されるため、空気が圧縮されて噴出されるまでの間に流出した液体が粒径の大きいまま噴出されたり、ノズル先端から漏れたりすることがある。
そこで、本発明は、圧縮して噴出させた気体により液体を噴霧する装置において、噴霧の開始時から液体の粒径を小さくすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、操作子と、液体を貯蔵する貯蔵部と、前記液体が噴霧される噴霧口と、前記液体を前記貯蔵部から前記噴霧口へ導く流路と、前記操作子への操作に応じて前記流路を開閉する弁と、気体を圧縮して圧縮した気体を前記噴霧口へ供給する給気部と、前記操作に基づいて、前記流路が開放される前に前記給気部を作動させる制御部とを備える噴霧装置を提供する。

0006

また、前記操作子は、操作により位置又は向きが変化し、前記弁は、前記位置又は向きの変化量が所定値に達すると前記流路を開放し、前記制御部は、前記操作子にユーザが触れた場合に前記給気部を作動させてもよい。

0007

また、前記操作子は、ユーザの接触を検知する接触センサを備え、前記制御部は、前記接触センサにより前記接触が検知された場合に前記ユーザが前記操作子に触れたと判断し、前記給気部を作動させてもよい。

0008

また、前記操作子は、操作により位置又は向きが変化する第1部分と、操作により位置及び向きが変化せず且つ自装置を持ったユーザの手が触れる位置に設けられた第2部分とを含み、前記弁は、前記第1部分の前記位置又は向きの変化量が所定値に達すると前記流路を開放し、前記接触センサは、前記第2部分に設けられていてもよい。

0009

また、前記操作子は、操作により位置又は向きが変化し、前記弁は、前記位置又は向きの変化量が第1の量に達すると前記流路を開放し、前記制御部は、前記変化量が前記第1の量よりも少ない第2の量に達すると前記給気部を作動させてもよい。

0010

また、前記操作子は、磁界発生部材を有し、前記制御部は、磁界の強さを測定する磁気センサを有し、当該磁気センサが測定する磁界の強さが所定値に達すると前記給気部を作動させてもよい。

0011

また、本発明は、上記の噴霧装置を備え、前記液体として化粧品を用いる美容器具を提供する。

発明の効果

0012

本発明によれば、圧縮して噴出させた気体により液体を噴霧する装置において、噴霧の開始時から液体の粒径を小さくすることができる。

図面の簡単な説明

0013

第1実施例の噴霧装置の外観を表す図
噴射ヘッドの外観を表す図
正面から見た噴霧装置を表す図
側面から見た噴霧装置を表す図
後ろから見た噴霧装置を表す図
矢視VI-VIに見た噴霧装置の断面を表す図
図6のX部を拡大して表す図
ユーザが操作子に接触した状態を表す図
ユーザが操作子を押し下げた状態を表す図
第2実施例の噴霧装置の断面を表す図
図10のX2部を拡大して表す図
操作子が操作された状態を表す図
操作子への操作がさらに進んだ状態を表す図
側面及び背面から見た変形例の噴霧装置を表す図

実施例

0014

[1]第1実施例
図1は第1実施例の噴霧装置1の外観を表す。噴霧装置1は、美容液等の液体を貯蔵して、圧縮空気を噴出することでその液体を霧状にして噴出、すなわち噴霧する装置である。噴霧装置1は、片手で握ることができる大きさであり、携帯可能な重さである。噴霧装置1は、給気本体2と、噴射ヘッド3とを備える。

0015

給気本体2及び噴射ヘッド3は着脱可能に接続するようになっており、これらが接続されることで噴霧装置1として用いられる。噴射ヘッド3は、液体を貯蔵する貯蔵部20と、貯蔵された液体が噴霧される口である噴霧口4と、ユーザによって操作される操作子10とを備える。噴霧装置1は、貯蔵部20に液体が貯蔵された状態でユーザによって操作子10が操作されることで液体を噴霧口4から噴霧する。

0016

給気本体2は、気体(通常は空気)を圧縮するコンプレッサ等を備え、気体を圧縮して圧縮した気体を噴射ヘッド3に供給する。給気本体2には、雄の接続筒部31と、貫通孔5とが設けられている。雄の接続筒部31は、噴射ヘッド3側の接続筒部32(図2参照)に接続され、圧縮された気体を給気本体2から噴射ヘッド3へ導く給気路を形成する。貫通孔5は、操作子10の一部が貫通する孔であり、操作子10への操作を、ポンプ等を作動させる後述する回路に伝えるために設けられている。

0017

図2は噴射ヘッド3の外観を表す。噴射ヘッド3には、前述した噴射ヘッド3側の接続筒部である雌の接続筒部32が設けられている。また、噴射ヘッド3からは、操作子10が有する配線部材13が突き出している。配線部材13は、例えば導線を有し、図1に表す貫通孔5を貫通するように配置されている。配線部材13は、後述する回路と導線とが電気的に接続されることで、配線として機能する。

0018

図3は正面、図4は側面、図5は背面から見た噴霧装置1をそれぞれ表す。噴霧装置1の正面とは噴霧装置1の噴霧口4側をいうものとする。各図で表されているように、噴霧装置1は、細長い棒状の形をしており、側面のうち長手方向の一方の端に近い方に噴霧口4が設けられている。以下では、噴霧装置1の長手方向の端のうち噴霧口4に近い方を上端、その反対の端を下端として、下端から上端に向かう向きを上向き、その反対向きを下向きというものとする。

0019

図4では、操作子10が有する接触部材11が表されている。接触部材11は、バネ等により上向きに付勢されており、ユーザが下向きに押し下げることができるように設けられている。操作子10は、ユーザが接触部材11に指等を接触させて下向きに押し下げることで操作されるボタン型の操作子である。図5では、充電端子72が表されている。充電端子72は、後述する回路に電力を供給するバッテリー充電するための端子である。図3では、噴霧口4の中心を通る矢視VI-VIが表されている。

0020

図6は矢視VI-VIに見た噴霧装置1の断面を表す。噴霧装置1は、操作子10と、貯蔵部20と、給気部30と、流路40と、弁50と、制御部60と、電源部70とを備える。操作子10は、接触部材11と、押し下げ部材12と、配線部材13と、接触センサ14とを備える。貯蔵部20は、貯蔵タンク21と、キャップ22とを備える。給気部30は、雄の接続筒部31と、雌の接続筒部32と、コンプレッサ33と、気体通路34とを備える。流路40は、液溜まり部41と、液体通路42とを備える。制御部60は、回路基板61と、配線部材62とを備える。電源部70は、バッテリー71と、充電端子72とを備える。

0021

貯蔵タンク21は、上側にキャップ22によって蓋をされた補充口を有し、補充口から補充された美容液等の液体を貯蔵する。貯蔵タンク21の下側は液溜まり部41に繋がっている。液溜まり部41は、貯蔵タンク21に貯蔵された液体が流れ落ちてきて溜まる空間である。液溜まり部41は液体通路42に繋がっている。液体通路42は、液溜まり部41に溜まった液体を噴霧口4まで導く通路である。流路40は、液溜まり部41及び液体通路42を備えることで、液体を貯蔵部20から噴霧口4へ導く。

0022

コンプレッサ33は、気体(通常は空気)を圧縮して圧縮した気体を送り出す装置である。コンプレッサ33は雄の接続筒部31に接続されており、コンプレッサ33が圧縮した気体は、雄の接続筒部31及び雌の接続筒部32を通って気体通路34に供給される。気体通路34は、気体を導く通路であり、一方の端が雌の接続筒部32に繋がっており、他方の端が噴霧口4まで繋がっている。給気部30は、雄の接続筒部31、雌の接続筒部32、コンプレッサ33及び気体通路34を備えることで、気体を圧縮して圧縮した気体を噴霧口4へ供給する。

0023

バッテリー71は、充電端子72と電気的に接続され、外部電源から充電端子72を介して供給された電力を蓄える。また、バッテリー71は、回路基板61とも電気的に接続されており、蓄えた電力を回路基板61に供給する。回路基板61は、コンプレッサ33の動作を制御する回路である。回路基板61は、コンプレッサ33への電力供給の有無を切り替えるスイッチを有し、そのスイッチのオン(電力供給あり)・オフ(電力供給なし)を切り替えることで、コンプレッサ33による気体の圧縮の開始及び終了を制御する。

0024

配線部材62は、例えば導線を有し、回路基板61と、貫通孔5を通して給気本体2に進入する操作子10の配線部材13とを電気的に接続する配線として機能する。配線部材62は、給気本体2及び噴射ヘッド3が接続されれば、操作子10が操作されていない状態、すなわち操作子10が下向きに押し下げられていない状態でも、回路基板61及び配線部材13を電気的に接続するように配置されている。配線部材13は、接触部材11と繋がっており、回路基板61は、配線部材62及び配線部材13を介して常に接触センサ14に電力を供給している。なお、これらの配線部材は、導線を有するものに限らず、例えば部材全体導電性を有していて各部を電気的に接続するものであってもよい。

0025

接触センサ14は、操作子10へのユーザの接触を検知するセンサであり、接触部材11に設けられている。接触センサ14としては、例えばタッチセンサ静電容量センサ抵抗膜式センサ、赤外線式センサなど)が用いられるが、これに限らず、圧力センサ(圧力の変化で接触を検知する)又は温度センサ(温度の変化で接触を検知する)等が用いられてもよい。接触センサ14は、操作子10へのユーザの接触の有無を示す信号を配線部材62及び配線部材13を介して回路基板61に供給する。

0026

回路基板61は、供給された信号から操作子10へのユーザの接触の有無を判断し、接触があったと判断した場合に、上記スイッチをオンにしてコンプレッサ33に電力を供給し、気体の圧縮を開始させる。このようにして、制御部60は、接触センサ14によりユーザの接触が検知された場合に操作子10にユーザが触れたと判断し、給気部30を作動させる。

0027

弁50は、操作子10への操作に応じて流路40を開閉する。弁50について図7を参照して説明する。
図7図6のX1部を拡大して表す。弁50は、ニードル51と、ニードル支持部52と、バネ53と、レバー部54と、動力変換部55とを備える。ニードル51は、先端が細くなった針の形をした部材であり、操作子10が操作されていない場合には図7に示すように噴霧口4に先端を差し込んで噴霧口4を閉じた状態にする。

0028

より詳細には、噴霧口4においては、気体通路34の終端である気体出口341と、それおりも内側に液体通路42の終端である液体出口421とが設けられている。ニードル51は、操作子10が操作されていない場合には気体出口341及び液体出口421の両方を閉じた状態にする。

0029

ニードル支持部52は、ニードル51の後端(先端の反対側の端)を支持する。バネ53は、ニードル支持部52に対してニードル51が噴霧口4を閉じる閉鎖方向A1に付勢する(力を加える)。閉鎖方向A1とは、ニードル51の後端から先端に向かう方向である。

0030

レバー部54は、軸541を中心に回転可能に設けられており、軸541から離れた方の端部542が操作子10の押し下げ部材12の下側に接触している。レバー部54は、図示せぬバネ等の付勢手段により、端部542が押し下げ部材12を上側に押し上げる方向に付勢されている。

0031

押し下げ部材12は、配線部材13に固定されており、配線部材13は接触部材11に固定されている。ユーザが接触部材11に触れて操作子10を押し下げる操作を行うと、押し下げ部材12は下向きに移動して、レバー部54の端部542を下向きに押し下げる。端部542が下向きに押し下げられると、レバー部54は、軸541を中心に回転する。

0032

動力変換部55は、レバー部54及びニードル支持部52に接触するように設けられている。動力変換部55は、レバー部54が回転すると、その回転力を、ニードル支持部52を上記閉鎖方向A1とは反対向きの方向、すなわちニードル51を噴霧口4から後退させて気体出口341及び液体出口421を開放する開放方向A2に付勢する力に変換する。そのため、操作子10を押し下げる操作が行われると、操作子10を押し下げる力がレバー部54及び動力変換部55を介してニードル51に伝わり、噴霧口4が開放される。

0033

ユーザが操作子10を操作してから液体が噴霧されるまでの動作について図8及び図9を参照して説明する。
図8はユーザU1が操作子10に接触した状態を表す。図8の状態では、まだ操作子10が下向きに押し下げられておらず上下方向の位置が変わっていない。この状態で、操作子10の接触センサ14が接触の有無を示す信号を回路基板61に供給し、回路基板61が操作子10への接触があったと判断してコンプレッサ33を制御して気体の圧縮を開始させる。

0034

図9はユーザU1が操作子10を押し下げた状態を表す。図9の状態では、操作子10の押し下げ部材12がレバー部54を回転させ、その回転力によりニードル51が開放方向A2に移動し、気体出口341及び液体出口421が開放、すなわち噴霧口4が開放されている。液体出口421が開放されるとは、液体が液体出口421から流出することをいう。本実施例では、図9に表す位置まで押し下げ部材12が押し下げられたときに液体が液体出口421から流出する。

0035

以上のとおり、操作子10は、ユーザの操作により位置(上下方向の位置)が変化するように設けられている。弁50は、操作子10の位置の変化量が所定値(本実施例では図8の状態から図9の状態までに移動する量)に達すると液体の流路40を開放する。また、制御部60は、ユーザの操作子10への操作に基づいて、図9に表すように流路40が開放される前に、図8で述べたように給気部30を作動させる。

0036

給気部30のようにまず気体を圧縮し、その圧縮した気体を噴霧口4に供給する場合、気体の圧縮を開始してから噴霧口4から圧縮された気体が噴出するまでの間に気体の圧縮に要した時間が経過することになる。そのため、仮に気体の圧縮の開始と同時に流路40が開放されると、圧縮された気体が噴霧口4から噴出され始めるまでの期間に流出した液体が液体出口421の外側に溜まってしまい、大きな粒径の液体が噴霧されたり、噴霧口4から液体が漏れ出たりすることが起こり得る。

0037

本実施例では、上記のとおり流路40が開放される前に給気部30を作動させるので、液体出口421から液体を流出させる前に気体の圧縮に要する時間を待つことができる。その結果、噴霧装置1のように圧縮して噴出させた気体により液体を噴霧する装置において、給気部30の作動及び流路40の開放が同時である場合に比べて、噴霧の開始時から液体の粒径を小さくすることができる。

0038

また、本実施例では、操作子10にユーザが触れた場合に給気部30を作動させるので、給気部30を作動させるのに操作子10を移動させる時間が不要であり、給気部30の作動に操作子10の移動が必要な場合に比べて、気体の圧縮を待つ時間を長く確保することができる。また、本実施例では、ユーザが操作子10を押し下げるという1つの操作を行うだけで、上記のとおり給気部30の作動開始タイミングと流路40の開放タイミングとをずらすことができるようになっている。

0039

[2]第2実施例
本発明の第2実施例について、以下、第1実施例と異なる点を中心に説明する。第1実施例では、接触センサ14が接触部材11へのユーザの接触を検知することで給気部30が作動されたが、第2実施例では、ホール素子が磁界を検知することで給気部30が作動される。

0040

図10は第2実施例の噴霧装置1aの断面を表す。噴霧装置1aは、噴射ヘッド3aの内部に設けられた操作子10aと、給気本体2aの内部に設けられた制御部60aとを備える。操作子10aは、接触部材11と、押し下げ部材12と、連結部材15と、マグネット16とを備える。制御部60aは、回路基板61と、磁気センサ63とを備える。連結部材15は、接触部材11、押し下げ部材12及びマグネット16を連結する部材である。

0041

連結部材15は、上下方向を長手方向とする細長い部材であり、上端に接触部材11が固定され、下端にマグネット16が固定されている。また、上端よりも下端に近い方に押し下げ部材12が固定されている。マグネット16は、磁界を発生させる磁界発生部材であり、例えば永久磁石である。

0042

磁気センサ63は、磁界の強さを測定するセンサであり、例えばホール素子である(ホール素子以外の磁気センサでもよい)。磁気センサ63は、測定した磁界の強さを示す信号を回路基板61に供給する。回路基板61は、供給された信号が示す磁界の強さに基づいて、マグネット16及び磁気センサ63の距離を算出する。

0043

図11図10のX2部を拡大して表す。図11では、操作子10aが下向きに押し下げられていない状態が表されている。この状態で、マグネット16及び磁気センサ63は、互いの距離がL1となるように配置されている。回路基板61は、この距離がL1よりも小さいL2まで接近した場合に、操作子10aが操作されたと判断してコンプレッサ33を制御して気体の圧縮を開始させる。

0044

図12は操作子10aが操作された状態を表す。図12では、ユーザU1が操作子10aをL2(L1<L2)だけ押し下げた状態が表されている。この状態のとき、回路基板61は、磁気センサ63から供給された信号によりマグネット16及び磁気センサ63の距離がL2まで接近したと判断し、コンプレッサ33を制御して気体の圧縮を開始させる。

0045

このように、制御部60aは、磁気センサ63が測定する磁界の強さが所定値(マグネット16及び磁気センサ63の距離がL2と算出される強さ)に達すると給気部30を作動させる。このとき、マグネット16及び磁気センサ63は離れていてもよいため、操作子10aの下端に設けたマグネット16を給気本体2aの内部まで移動させる必要がない。そのため、給気本体2aには、図1に表す貫通孔5のような孔が設けられておらず、貫通孔5のように操作子の位置及び大きさに合わせた孔を給気本体に設ける場合に比べて、給気本体の加工が容易になっている。

0046

一方、押し下げ部材12もL2だけ押し下げられ、レバー部54を回転させているが、この状態では、液体出口421から液体が流出するほどにはニードル51が開放方向A2に移動していないものとする。そのため、図12の状態では、流路40がまだ開放されておらず、噴霧口4からの噴霧も開始されていない。

0047

図13は操作子10aへの操作がさらに進んだ状態を表す。図13では、ユーザU1が操作子10aをL3(L2<L3)だけ押し下げた状態が表されている。本実施例では、この状態になると、液体出口421からの液体の流出が開始されるくらいニードル51が開放方向A2に移動し、流路40が開放される。

0048

以上のとおり、本実施例では、弁50が、操作子10aの位置の変化量が第1の量(図11の状態から図13の状態までの移動量であるL1−L3)に達すると流路40を開放する。そして、制御部60aが、操作子10aの位置の変化量が第1の量よりも少ない第2の量(図11の状態から図12の状態までの移動量であるL1−L2)に達すると給気部30を作動させる。

0049

本実施例では、給気本体2aに設けられた磁気センサ63を同じく給気本体2aに設けられた回路基板61に電気的に接続すればよいので、第1実施例のように接触部材11への接触を検知するために噴射ヘッド3aに設けられた接触センサ14から回路基板61までを電気的に接続する場合に比べて、配線を少なくすることができる。また、本実施例でも、ユーザが操作子10aを押し下げるという1つの操作を行うだけで、上記のとおり給気部30の作動開始タイミングと流路40の開放タイミングとをずらすことができるようになっている。

0050

[3]変形例
上述した各実施例はそれぞれが本発明の実施の一例に過ぎず以下のように変形させてもよい。また、各実施例及び各変形例は必要に応じてそれぞれ組み合わせて実施してもよい。

0051

[3−1]美容器具
上記各実施例では、噴霧装置について説明したが、本発明は、それらの噴霧装置と、貯蔵部20に貯蔵される液体として化粧品を用いる美容器具として適用されてもよい。ここでいう化粧品には、スキンケアメイクアップ及びヘアケア等の用途に用いるもの(化粧水、美容液等)の他、香水及びオーデコロン等の香りを楽しむためのものも含まれる。

0052

[3−2]給気部の作動開始タイミングと流路の開放タイミング
第1実施例では接触部材11への接触を接触センサ14で検知することで、第2実施例では磁気センサ63が測定する磁界の強さを2段階で判断することで、給気部30の作動開始タイミングと流路40の開放タイミングをずらしたが、両タイミングをずらす方法はそれらに限らない。

0053

例えば第2実施例において、磁気センサに替えて赤外線センサ又は超音波センサ等を用いて操作子との距離を測定してもよい。また、操作子を回路基板61のスイッチに接触させておき、操作子が操作されてわずかでも押し下げられると流路40が開放されるよりも前にスイッチがオンになって回路基板61が給気部を作動させるようにしてもよい。

0054

また、ユーザが操作子を操作すると、回路基板61が制御するモータ等の駆動装置が作動して流路40が開放される仕組みを採用し、回路基板61が上記2つのタイミングをずらすように給気部30及び駆動装置を制御してもよい。要するに、回路基板61を備える制御部が、操作子への操作に基づいて、流路40が開放される前に給気部30を作動させるようになっていればよい。

0055

[3−3]操作子
上記実施例では、ユーザにより下向きに押し下げられるボタン型の操作子が用いられたが、これに限らない。例えば水平方向に押し込むボタン型の操作子でもよいし、レバー型のスイッチ、ツマミを回転させるツマミ型のスイッチ、操作ボタンの両端を交互に押すことでオン・オフを切り替えるロッカスイッチ等であってもよい。

0056

要するに、操作子は、ユーザに操作されると位置又は向きが変化するものであればよい。いずれの場合も、例えば第1実施例のように噴霧装置が備える弁がその操作子の位置又は向きの変化量に応じて流路40を開放し、また、第2実施例のように、その変化量が第1の量に達すると弁が流路40を開放し、その変化量が第2の量に達すると給気部30を作動させる。

0057

また、操作子は、弁50を動かして流路40を開閉する開閉操作子と、給気部30を作動させて気体の圧縮を開始させる給気操作子とに分かれていてもよい。
図14は側面及び背面から見た本変形例の噴霧装置1bを表す。噴霧装置1bは給気本体2b及び操作子10bを備え、操作子10bは、開閉操作子17及び給気操作子18を備える。

0058

開閉操作子17は、図6に表す接触部材11及び押し下げ部材12を備える。この開閉操作子17がユーザの操作で押し下げられることで、弁50が、開閉操作子17の位置の変化量が所定値に達すると流路40を開放する。開閉操作子17は、操作子10bのうちの操作により位置が変化する部分であり、本発明の「第1部分」の一例である。なお、開閉操作子は、操作により向きが変化する部分であってもよいし、位置及び向きの両方が変化する部分であってもよい。開閉操作子17は、図6に表す配線部材13及び接触センサ14は備えていない。

0059

給気操作子18は、操作子10bのうちの操作により位置及び向きが変化しない部分であり、本発明の「第2部分」の一例である。給気操作子18には、接触センサ19が設けられている。接触センサ19は、操作子10b(そのうちの給気操作子18)へのユーザの接触を検知する。接触センサ19は、図6に表す回路基板61と電気的に接続しており、自センサへのユーザの接触の有無を示す信号を回路基板61に供給する。これにより、実施例と同様に、制御部60が、接触センサ19によりユーザの接触が検知された場合に操作子10bにユーザが触れたと判断し、給気部30を作動させる。

0060

給気操作子18は、給気本体2bの背面側(噴霧口4が設けられている方を噴霧装置1bの正面とした場合の背面側)で且つ充電端子72の上側に設けられている。例えばユーザが開閉操作子17を人差し指で操作するために噴霧装置1bを持つと、ユーザの手の平が給気本体2bの背面側を覆うようになるので、そこに設けられた給気操作子18及び接触センサ19にユーザの手が接触することになる。このように、給気操作子18は、噴霧の操作を行おうとして自装置を持ったユーザの手が触れる位置に設けられている。

0061

なお、給気操作子の位置はこれに限らない。給気操作子は、例えば給気本体の側面側に設けられていてもよいし、噴霧ヘッドの背面側に設けられていてもよい。これらの位置も、噴霧の操作を行おうとして自装置を持ったユーザの手が触れる位置となっている。いずれの場合も、給気操作子に設けられた接触センサに、開閉操作子を操作しようとしたユーザの手が触れることになる。本変形例では、ユーザが開閉操作子への操作を開始するよりも前に接触センサにユーザの手が触れることになるので、開閉操作子に接触センサが設けられる場合に比べて、給気部30が作動してから流路40が開放されるまでの期間を長くすることができ、噴霧の開始時から液体の粒径を小さくすることをより確実に実現することができる。

0062

1…噴霧装置、2…給気本体、3…噴射ヘッド、4…噴霧口、5…貫通孔、10…操作子、11…接触部材、12…押し下げ部材、13…配線部材、14、19…接触センサ、15…連結部材、16…マグネット、17…開閉操作子、18…給気操作子、20…貯蔵部、21…貯蔵タンク、22…キャップ、30…給気部、31…雄の接続筒部、32…雌の接続筒部、33…コンプレッサ、34…気体通路、40…流路、41…液溜まり部、42…液体通路、50…弁、51…ニードル、52…ニードル支持部、53…バネ、54…レバー部、55…動力変換部、60…制御部、61…回路基板、62…配線部材、63…磁気センサ、70…電源部、71…バッテリー、72…充電端子。

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