図面 (/)

技術 マスキング材固定具、マスキングキット、マスキング方法

出願人 名古屋油化株式会社
発明者 小川正則藤井慎
出願日 2016年8月30日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2016-168560
公開日 2018年3月8日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-034102
状態 特許登録済
技術分野 噴霧設備又は装置の細部及びその付属品 流動性材料の適用方法、塗布方法
主要キーワード プレス刃 プレスカット マスキング対象 マスキング作業 熱可塑性エンジニアリングプラスチック 等間隔おき サマリウムコバルト磁石 メッシュ材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

解決手段

マスキング材固定具10は、磁性を有する金属製のマスキング対象物20に対してマスキング材23A,23Bを固定するためのものであって、磁石13が内装された柱状の磁着部11と、前記磁着部11から延設された橋架部12とを備えており、前記磁着部11の一端には磁力による吸着を可能にする吸着部14が設けられており、前記橋架部12の先端部には前記マスキング材23A,23Bの前記マスキング対象物20への押し付けを可能にする押さえ部15が設けられている。

概要

背景

自動車等の車両、家屋等の建物航空機船舶等(以下、「自動車等」と略す)の塗装時や部品組み付け時には、マスキング対象物の所望箇所マスキングを施すことで、該所望箇所への塗装の付着や部品による傷付きを抑制している。一般に、該マスキングにはマスキング材として、マスキング用のシートやマスキング用の粘着テープが使用されていた。即ち、該マスキング対象物の所望箇所を前記シートで覆ったうえで、該シートを粘着テープで固定して、マスキングを行っていた。しかし、該マスキング材は、マスキング作業が繁雑になるうえ、使い捨てのものであるから経済的に劣るという問題を有していた。
従来、こうした問題を解決するべく、熱可塑性樹脂製シート材を材料に用い、真空圧空成形によりマスキング個所適合する形状に成形したマスキング材が提供されている(例えば、特許文献1から特許文献4参照)。該マスキング材は、凸状の嵌合部を有しており、該嵌合部をマスキング個所の周縁に嵌合させることで固定されるように構成されている。しかし、該マスキング材は、成形型を用いた真空・圧空成形で凸状の嵌合部を形成しづらく、また成形型も複雑なものとなりがちであった。加えて、マスキング個所によっては前記嵌合部を嵌合可能な部位がないものや、前記嵌合部を成形することが不可能なものがあった。
一方、マスキング個所に適合する形状に成形したマスキング材として、マスキング個所への固定に磁石を用いるものが提案されている。例えば、特許文献5に開示されているマスキング材は、磁石が該マスキング材に取り付けられており、該磁石と略一体に構成されている。特許文献6及び特許文献7に開示されているマスキング材は、該マスキング材と別体の磁石を、マスキング個所に当接された該マスキング材の上から当てて、該マスキング材を固定している。こうした磁石を用いてマスキング個所へ固定するマスキング材は、必ずしも前記嵌合部を形成する必要がなく、また自動車のような磁石が吸着可能な鉄等の磁性を有する材料からなるものであれば、場所を選ぶことなく固定が可能であるという利点を有する。

概要

扱い易く、使い勝手が良いマスキング材固定具、マスキングキットマスキング方法を提供する。 マスキング材固定具10は、磁性を有する金属製のマスキング対象物20に対してマスキング材23A,23Bを固定するためのものであって、磁石13が内装された柱状の磁着部11と、前記磁着部11から延設された橋架部12とを備えており、前記磁着部11の一端には磁力による吸着を可能にする吸着部14が設けられており、前記橋架部12の先端部には前記マスキング材23A,23Bの前記マスキング対象物20への押し付けを可能にする押さえ部15が設けられている。

目的

その目的とするところは、扱い易く、使い勝手が良いマスキング材固定具、マスキングキット、マスキング方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

磁性を有する金属製のマスキング対象物に対してマスキング材を固定するためのマスキング材固定具であって、磁石内装された柱状の磁着部と、前記磁着部から延設された橋架部とを備えており、前記磁着部の一端には磁力による吸着を可能にする吸着部が設けられており、前記橋架部の先端部には前記マスキング材の前記マスキング対象物への押し付けを可能にする押さえ部が設けられていることを特徴とするマスキング材固定具。

請求項2

前記橋架部は前記磁着部を中心にして放射状をなすように複数が設けられており、該複数の橋架部の先端部に前記押さえ部がそれぞれ設けられているとともに、前記複数の橋架部同士の間には間隙からなる指掛け部が設けられている請求項1に記載のマスキング材固定具。

請求項3

前記磁石は、前記吸着部が設けられている前記磁着部の一端から離れた位置で該磁着部に内装されている請求項1又は請求項2に記載のマスキング材固定具。

請求項4

前記橋架部は、前記磁着部の他端部から横方向へ延設されたうえ、先端の押さえ部へ向かうにつれて前記磁着部の一端側へ傾く形状とされている請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載のマスキング材固定具。

請求項5

請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のマスキング材固定具と、磁性を有する金属製のマスキング対象物の表面を被覆可能な所定形状に形成されたマスキング材とによって構成されていることを特徴とするマスキングキット

請求項6

請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のマスキング材固定具を使用したマスキング方法であって、前記マスキング対象物の表面に前記マスキング材を被せた後、前記押さえ部が前記マスキング材の周縁に位置するように前記マスキング材固定具を配置し、前記マスキング材を介して前記マスキング対象物へ前記磁着部を吸着させて前記マスキング対象物と前記磁着部との間で前記マスキング材を挟着し、前記押さえ部で前記マスキング材を前記マスキング対象物へ押し付けることにより、前記マスキング対象物に対して前記マスキング材を固定することを特徴とするマスキング方法。

技術分野

0001

本発明は、例えば自動車等の車両、家屋等の建物航空機船舶等の塗装時や部品組み付け時において塗料や傷付きからマスキング対象物を保護するマスキング材を固定するためのマスキング材固定具、該マスキング対象物を保護するためのマスキングキットマスキング方法に関するものである。

背景技術

0002

自動車等の車両、家屋等の建物、航空機、船舶等(以下、「自動車等」と略す)の塗装時や部品組み付け時には、マスキング対象物の所望箇所にマスキングを施すことで、該所望箇所への塗装の付着や部品による傷付きを抑制している。一般に、該マスキングにはマスキング材として、マスキング用のシートやマスキング用の粘着テープが使用されていた。即ち、該マスキング対象物の所望箇所を前記シートで覆ったうえで、該シートを粘着テープで固定して、マスキングを行っていた。しかし、該マスキング材は、マスキング作業が繁雑になるうえ、使い捨てのものであるから経済的に劣るという問題を有していた。
従来、こうした問題を解決するべく、熱可塑性樹脂製シート材を材料に用い、真空圧空成形によりマスキング個所適合する形状に成形したマスキング材が提供されている(例えば、特許文献1から特許文献4参照)。該マスキング材は、凸状の嵌合部を有しており、該嵌合部をマスキング個所の周縁に嵌合させることで固定されるように構成されている。しかし、該マスキング材は、成形型を用いた真空・圧空成形で凸状の嵌合部を形成しづらく、また成形型も複雑なものとなりがちであった。加えて、マスキング個所によっては前記嵌合部を嵌合可能な部位がないものや、前記嵌合部を成形することが不可能なものがあった。
一方、マスキング個所に適合する形状に成形したマスキング材として、マスキング個所への固定に磁石を用いるものが提案されている。例えば、特許文献5に開示されているマスキング材は、磁石が該マスキング材に取り付けられており、該磁石と略一体に構成されている。特許文献6及び特許文献7に開示されているマスキング材は、該マスキング材と別体の磁石を、マスキング個所に当接された該マスキング材の上から当てて、該マスキング材を固定している。こうした磁石を用いてマスキング個所へ固定するマスキング材は、必ずしも前記嵌合部を形成する必要がなく、また自動車のような磁石が吸着可能な鉄等の磁性を有する材料からなるものであれば、場所を選ぶことなく固定が可能であるという利点を有する。

先行技術

0003

特開平8−24734号公報
特開平9−2285750号公報
特開平10−2285750号公報
特開2013−240740号公報
特開2015−100745号公報
特開平8−24773号公報
特開2004−33973号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところが、上記従来技術において、特許文献5の磁石と略一体にされたマスキング材は、マスキング個所への装着に係る作業中に前記磁石が所望外の個所に吸着されてしまうことで、該作業を阻害されることが多々ある。また、こうした磁石の所望外の個所への吸着は、マスキング材がマスキング個所を好適に覆うことができずにマスキング不良を起こす原因にもなる。つまり、磁石と略一体にされたマスキング材は、扱い難いという問題があった。
一方、特許文献6及び特許文献7の磁石が別体で構成されたマスキング材は、該磁石を所望の個所に狙って配することが可能である分、上記の磁石と略一体にされたマスキング材に比べて扱い易い。但し、該マスキング材にあって該磁石には、該磁石をマスキング個所へ確実に固定するため、磁力の高いものを使用することで、該マスキング個所への吸着力を強めることが好ましい。加えて、該磁石には、マスキング材をマスキング個所へ好適に押さえ付けるため、サイズの大きなものを使用し、マスキング材に対する接触面積を大きくすることが好ましい。ここで、上記構成の場合、磁石の強い吸着力はマスキング材に対する接触面の全面にわたって作用しており、また一般的に磁石の吸着力は、対象物に対する接触面積に比例して大きくなる。このため、磁力が高く、サイズの大きな磁石をマスキング材の固定に使用すると、該磁石の吸着力が過剰に強くなる可能性が高い。そして、該磁石の吸着力が過剰に強い場合、塗装作業後や部品組み付け作業後に該磁石をマスキング個所から外し難くなり、また、過剰な吸着力で押さえ付けられたマスキング材が該磁石の周縁でマスキング個所から浮き上がってマスキング不良を起こしやすくなる。従って、磁石を何等の工夫もなくそのままマスキング材の固定に使うには、吸着力が過剰に強くなる可能性が高く、使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、扱い易く、使い勝手が良いマスキング材固定具、マスキングキット、マスキング方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

上記従来の問題点を解決する手段として、請求項1に記載のマスキング材固定具の発明は、磁性を有する金属製のマスキング対象物に対してマスキング材を固定するためのマスキング材固定具であって、磁石が内装された柱状の磁着部と、前記磁着部から延設された橋架部とを備えており、前記磁着部の一端には磁力による吸着を可能にする吸着部が設けられており、前記橋架部の先端部には前記マスキング材の前記マスキング対象物への押し付けを可能にする押さえ部が設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマスキング材固定具の発明において、前記橋架部は前記磁着部を中心にして放射状をなすように複数が設けられており、該複数の橋架部の先端部に前記押さえ部がそれぞれ設けられているとともに、前記複数の橋架部同士の間には間隙からなる指掛け部が設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のマスキング材固定具の発明において、前記磁石は、前記吸着部が設けられている前記磁着部の一端から離れた位置で該磁着部に内装されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載のマスキング材固定具の発明において、前記橋架部は、前記磁着部の他端部から横方向へ延設されたうえ、先端の押さえ部へ向かうにつれて前記磁着部の一端部側へ傾く形状とされていることを要旨とする。
請求項5に記載のマスキングキットの発明は、請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のマスキング材固定具と、磁性を有する金属製のマスキング対象物の表面を被覆可能な所定形状に形成されたマスキング材とによって構成されていることを要旨とする。
請求項6に記載のマスキング方法の発明は、請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載のマスキング材固定具を使用したマスキング方法であって、前記マスキング対象物の表面に前記マスキング材を被せた後、前記押さえ部が前記マスキング材の周縁に位置するように前記マスキング材固定具を配置し、前記マスキング材を介して前記マスキング対象物へ前記磁着部を吸着させて前記マスキング対象物と前記磁着部との間で前記マスキング材を挟着し、前記押さえ部で前記マスキング材を前記マスキング対象物へ押し付けることにより、前記マスキング対象物に対して前記マスキング材を固定することを要旨とする。

発明の効果

0006

〔作用〕
本発明のマスキング材固定具は、マスキング材をマスキング対象物へ固定するためのものであり、該マスキング材とは別体に構成されたものであるから、該マスキング材上の所望する個所に狙って配することが可能であり、扱い易い。更に、前記マスキング材固定具には、磁石が内装された磁着部の一端に該マスキング材固定具のマスキング対象物への磁力による吸着を可能にする吸着部が設けられているとともに、該吸着部とは別に、前記磁着部から延設された橋架部の先端部にマスキング材をマスキング対象物へ押し付ける押さえ部が設けられている。即ち、本発明のマスキング材固定具は、磁力による吸着を可能にする吸着部と、マスキング材を押し付ける押さえ部とが分かれて構成されている。このため、マスキング材をマスキング対象物へ押し付けるために磁石をサイズの大きなものとする必要がなく、また使用する磁石は、作業後にマスキング個所から外し易い程度の吸着力を有するものでよいから、該磁石の吸着力が過剰に強くなることを抑制することができ、使い勝手が良い(請求項1)。
また、前記押さえ部が設けられる前記橋架部を複数とし、複数の橋架部同士の間に間隙からなる指掛け部を設けることにより、該指掛け部に指を掛けることで該マスキング材固定具のマスキング対象物への取り付け、取り外しを好適に行うことができる(請求項2)。
また、前記マスキング材固定具において、前記磁石が前記吸着面から離れた位置で前記磁着部に内装されることにより、一般的に磁石の吸着力は対象との距離の2乗に反比例するから、前記磁石の吸着力を適度に抑えることができ、前記マスキング材固定具をマスキング対象物から好適に取り外すことができる(請求項3)。
また、前記橋架部を、前記磁着部の他端部から横方向へ延設されたうえで、先端の前記押さえ部へ向かうにつれて前記磁着部の一端部側へ傾く形状とすることにより、前記橋架部と前記マスキング材との間に空間を設けることが可能であるから、該空間を利用することで前記橋架部に指を掛けやすくなり、該マスキング材固定具の取り外しを好適に行うことができる(請求項4)。
本発明のマスキングキットは、上記マスキング材固定具と、磁性を有する金属製のマスキング対象物の表面を被覆可能な所定形状に形成されたマスキング材とによって構成されており、扱い易く、使い勝手が良い(請求項5)。
本発明のマスキング方法は、前記マスキング対象物の表面に前記マスキング材を被せた後、該マスキング材を前記マスキング材固定具で前記マスキング対象物に固定することで行われる。上記したように、前記マスキング材固定具は扱い易く、使い勝手が良いため、マスキングに係る作業を容易に行うことができる(請求項6)。

0007

〔効果〕
本発明によれば、扱い易く、使い勝手が良いマスキング材固定具を提供することができるとともに、扱い易く、使い勝手が良いマスキングキット、マスキング方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0008

実施形態のマスキング材固定具を示す(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は図1(a)のD−D線における断面図。
実施形態のマスキング材をマスキング対象物へ被せる状態を示す斜視図。
マスキング材固定具でマスキング材を固定した状態を示す(a)は正面図、(b)は側方から見た部分断面図。
別形態のマスキング材固定具を示す(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は側面図、(d)は図4(a)のD−D線における断面図、(e)はマスキング材を固定した状態を示す断面図。
(a),(b),(c)は別形態のマスキング材固定具を示す正面図。

実施例

0009

以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を用いて説明する。
図1(a)〜(d)に示すように、本実施形態のマスキング材固定具10(以下、略して「固定具10」とも記載する)は、磁着部11と、橋架部12とを備えている。
前記磁着部11は、中空の柱状に形成されており、磁石13が内装されている。該磁着部11の一端(図1(a),(c)中で後端図1(c),(d)中で左端)は、外部に向かって開口されており、該開口の内側で前記磁石13が露出している。即ち、該磁着部11には、一端を外部に向かって開口して前記磁石13による磁力を外部へ作用可能にすることにより、前記磁石13の磁力による吸着を可能にする吸着部14が設けられている。
前記吸着部14において、前記磁石13は、前記磁着部11の一端から離れた位置で該磁着部11に内装されている。これにより、該磁石13の一端面(図1(c),(d)中で左端面)と、前記磁着部11の一端面(図1(c),(d)中で左端面)との間には、隙間14Aが設けられている。該隙間14Aは、前記固定具10で後述するマスキング材を固定する際に、該マスキング材の表面に前記磁石13が直接的に接触することを抑制している。つまり、該マスキング材の表面に前記磁石13が直接的に接触すると、該マスキング材の裏面の直近に位置するマスキング対象に対して該磁石13による吸着力が略最大値で発揮されて、前記固定具10が取り外し難くなってしまう。そこで、該隙間14Aは、マスキング対象と該磁石13との間に若干の距離をおくことにより、前記磁石13の吸着力を好適に抑えている。

0010

前記橋架部12は、前記磁着部11の他端部(図1(a),(c)中で前端部、図1(c),(d)中で右端部)から延設されており、板状に形成されている。該橋架部12の先端部には押さえ部15が、前記固定具10の背面側へ突出するように設けられている。該押さえ部15は、後述するマスキング材の表面に当接される背面(図1(c),(d)中で左端面)が平坦状をなすように形成されている。そして、該押さえ部15は、平坦状とされた背面をマスキング材の表面に当接させることにより、該マスキング材をマスキング対象物へ押し付けるように構成されている。
前記固定具10において前記橋架部12は、前記磁着部11を中心にして放射状をなすように複数(本実施形態では3つ)が等間隔おきで設けられており、該複数の橋架部12の先端部には前記押さえ部15がそれぞれ設けられている。該3つの橋架部12同士の間には、間隙からなる指掛け部16が設けられている。これら指掛け部16に指を掛けることにより、前記固定具10を好適に把持することが可能であり、該固定具10の取り付けや取り外しを容易に行うことができる。
また、前記固定具10において前記橋架部12は、前記磁着部11の他端部から横方向(前記磁着部11の径方向、あるいは前記磁着部11の軸線方向と直交又は交差する方向)へ延設されたうえ、先端の押さえ部15へ向かうにつれて前記磁着部11の一端側へ傾くように、前記固定具10の正面側へ向かって膨らむ湾曲状に形成されている。このように形成された前記橋架部12の背面上には、空間17が形成されている。そして、前記固定具10の取り外しの際、前記空間17に指先を入れる等して該空間17を利用することで、前記橋架部12に指を掛けやすくなるので、前記固定具10の取り外しを好適に行うことができる。

0011

前記固定具10に使用可能な材料は、特に限定されない。該材料として、例えばポリカーボネートポリアミドポリアセタールポリフェニレンエーテル等のエンジニアリングプラスチックポリプロピレンポリエチレン等のポリオレフィンポリエチレンテレフタラート等のポリエステルなどのような熱可塑性樹脂、あるいはフェノール樹脂エポキシ樹脂メラミン樹脂などのような熱硬化性樹脂、あるいは鉄、アルミニウムステンレス鋼等の金属、あるいはパルプ材ダンボール等の紙材、あるいは木材などが挙げられる。通常、該材料には、成形が容易であるという観点から、熱可塑性樹脂が使用されるが、前記固定具10を表面処理として塗装処理に用いる場合、ポリオレフィンのような塗料が付着しづらい材料を使用すると、該固定具10に付着した塗料がマスキング対象物を汚してしまう可能性がある。従って、このような材料を塗装処理に用いる場合は、塗料が付着しやすくなるように該材料を改質するか、あるいは該固定具10の表面にプライマーを塗布しておいて塗料が付着しやすくなるようにすることが望ましい。
上記固定具10に使用可能な磁石13は、永久磁石であれば特に限定されず、ネオジム磁石フェライト磁石アルニコ磁石サマリウムコバルト磁石等の何れであっても使用することができる。

0012

次に、本実施形態のマスキング対象物として、作業用車両であるトーイングトラクターフロントバンパーを例に挙げて説明する。
図2に示すように、フロントバンパー20において、バンパー本体21の中央部には、上側に正面視で横長四角形状の穴が、下側に正面視で逆台形状の穴が設けられている。これら穴にはバンパー本体21の裏側からメッシュ材が取り付けられており、これら穴と該メッシュ材とによってフロントグリル22が構成されている。
前記フロントグリル22を構成する前記メッシュ材は、磁性を有する金属である鉄からなり、通常は黒色に塗装されている。一方、前記バンパー本体21は、例えば白色等のように、前記フロントグリル22とは異なる色に塗装される。従って、前記バンパー本体21の塗装時には、前記フロントグリル22をマスキング材によってマスキングすることにより、該塗装から保護する。

0013

前記マスキング材は、図2に示すように、マスキング対象物である前記フロントグリル22の表面を被覆可能な所定形状に形成されている。具体的に、本実施形態のマスキング材は、正面視で横長四角形状に形成された第1マスキング材23Aと、正面視で逆台形状に形成された第2マスキング材23Bとによって構成されている。
前記マスキング材の材料は、特に限定されず、例えばパルプ材、ダンボール等の紙材、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル-エチレン-スチレン共重合体(AES)、ポリメチルメタクリレートPMMA)、エチレン-プロピレン共重合体EPR)、ポリ塩化ビニルPVC)、塩化ビニリデン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、変性ポリフェニレンエーテル変性PPE)、ポリエステル、ポリアセタール(POM)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアリレート(PAR)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアミノビスマレイミドメチルペンテンコポリマーTPX)、セルロースアセテート(CA)等の熱可塑性エンジニアリングプラスチック、PEおよび/またはEPRによって変性したポリプロピレン(変性PP)、二種以上の樹脂を含むポリマーアロイポリマーブレンドトウモロコシサトウキビ等の澱粉から得られるポリ乳酸原料とした生分解性樹脂などが挙げられる。
前記マスキング材の形成方法は、特に限定されず、真空成形、圧空成形、射出成形等のような成形型を用いた一般的な成形方法や、シート材をプレス刃用いて所定形状に打ち抜くプレスカット成形等によっても形成することができる。

0014

次いで、上記固定具10を使用したマスキング方法について説明する。
マスキング対象物である上記フロントグリル22をマスキングする際には、まず図2に示すように、該フロントグリル22の表面に上記第1マスキング材23A及び上記第2マスキング材23Bを被せる。その後、図3(a)に示すように、複数の上記固定具10を使用し、前記第1マスキング材23A及び前記第2マスキング材23Bを前記フロントグリル22の表面に固定して、マスキング作業が完了する。
前記固定具10で前記第1マスキング材23Aを固定する際には、該固定具10の押さえ部15が該第1マスキング材23Aの周縁に位置するように前記固定具10を配置し、該固定具10の磁着部11を前記第1マスキング材23Aの表面に当接させる。すると、図3(b)に示すように、前記磁着部11の吸着部14は、内装された磁石13による磁力の作用により、前記第1マスキング材23Aを介して前記フロントグリル22を構成する鉄製のメッシュ材に吸着された状態となる。該状態で前記第1マスキング材23Aは、前記フロントグリル22と前記磁着部11の吸着部14との間に挟着されるとともに、前記固定具10の押さえ部15で前記フロントグリル22の表面へ押し付けられることにより、該フロントグリル22の表面に固定される。

0015

前記固定具10を前記第1マスキング材23Aの表面から取り外す際には、指掛け部16を手掛かりとして、何れかの橋架部12の裏側の空間17に指先を差し入れる。すると、該橋架部12に設けられた押さえ部15が前記第1マスキング材23Aの表面から浮き上がる。このとき、浮き上がった該押さえ部15と前記磁着部11を挟んで対向する位置にある押さえ部15は、前記第1マスキング材23Aの表面に当接したままである。従って、該当接したままの押さえ部15を支点、浮き上がった押さえ部15を力点とし、前記吸着部14を作用点として、てこの原理を応用することで、前記吸着部14の磁力による吸着を簡単に解除することができる。
前記固定具10の着脱に際し、該固定具10は、マスキング材23A,23Bとは別体に構成されたものであるから、該マスキング材23A,23B上の所望する個所に狙って配することが可能であり、扱い易い。更に、前記固定具10には、吸着部14と押さえ部15とが分かれて設けられているから、マスキング材を押さえるためにサイズの大きな磁石を使用する必要がなく、作業後にマスキング個所から外し易い程度の吸着力を有する磁石を使用すればよいから、該固定具10は使い勝手が良い。

0016

〔変更例〕
本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
図4(a)〜(d)に示すように、前記固定具10において、前記橋架部12を4つとしてもよい。図4(e)に示すように、橋架部12を4つとした固定具10は、上記実施形態の橋架部12が3つの固定具10と比べても遜色なく使用することができる。更に、図5(a)に示すように、前記固定具10において前記橋架部12を5つにする等のように、前記橋架部12を4つ以上設けてもよい。
また、前記橋架部12は、実施形態で示した長板状に限らず、図5(b)に示すように、状の橋架部12として、該橋架部12を1つとしてもよい。なお、図5(b)に示した橋架部12のように、指掛け部16は省略してもよく、あるいは図5(c)に示すように、傘状の橋架部12の周縁に複数の凹部を設けて、該凹部を指掛け部16としてもよい。
前記固定具10と、前記第1マスキング材23A及び前記第2マスキング材23Bのマスキング材とは、固定具10又はマスキング材としてそれぞれ単独で提供されてもよく、あるいは固定具10及びマスキング材でマスキングキットを構成し、該マスキングキットとして提供されてもよい。
前記固定具10は、実施形態で示したフロントバンパー20のマスキングの他にも、マスキング対象物が磁性を有する金属製のものであれば、例えば自動車のピラードア等といったボディのマスキングに用いてもよく、あるいは自動車に限らず船舶、飛行機建築物などにおいて、磁性を有する金属製のマスキング対象物のマスキングに用いてもよい。

0017

本発明のマスキング材固定具は、扱い易く、使い勝手が良いので、マスキング材を固定するのに有用であるから、産業利用可能である。

0018

10固定具
11磁着部
12橋架部
13磁石
14吸着部
14A 隙間
15押さえ部
16指掛け部
17 空間
20フロントバンパー
21バンパー本体
22フロントグリル
23A 第1マスキング材
23B 第2マスキング材

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ