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課題
解決手段
概要
背景
新興国の急速な経済発展に伴ってエネルギーの社会消費量が拡大し続けている。同時に居住環境の深刻な大気汚染問題も引き起こした。元凶のエネルギーインフラ機器と自動車のグリーン化改造と入替は経済的な理由で長い周期を要する。その間、マスクの着用は最も現実の個人防護手段と考えられる。
周知の通りマスクの濾過(除麈)能力は濾過抵抗に反比例なので、体力の弱い、特に呼吸器官と心臓に疾患を患う人にとって、高抵抗の高除塵率のマスクは無用の長物である。呼吸抵抗を外力での軽減案として、既に産業界で普及された、防塵、防毒の電動ファン付き呼吸用保護具の転用が考えられる。但し、都市の日常生活での着用を前提するため、濾過材を直結の半面体式に限定されると考えられる。
この種の呼吸用保護具は、例えば特許文献1の図1に示してあるように、概ね吸気(装着)ダクト、電動ファン、逆止排気弁、制御回路基板を内蔵した硬質のドーム状ケーシングに、軟質ゴムでモールド成形された顔面にフィットするカバーを被せでできた面体と、吸気ダクトに装着した脱着交換可能のカートリッジ式濾過材で構成してある。
呼吸補助する制御システムのメカニズムは、感知センサが吸気を検知したら、電動ファン回転速度の加速でより多い空気が濾過材を経て面体に送込まれ、面体内の陽圧が高くなり、吸気抵抗が軽減される。又、呼気を検知したら、電動ファン回転速度の減速で面体内の陽圧が弱まり、呼気抵抗が軽減させる。又、電動ファンの減速より、電池稼働時間の延長、及び通気量の減少によって高価の濾過材の延命も、制御システムの重要な役割である。
概要
半面体式の呼吸補助型の電動ファン付き呼吸用保護具の重量軽減、外部露出の濾過材カートリッジの全廃及び使い捨て部品を皮膚接触部に転換の構造確立柔軟な気密性材料で立体成形された、顔面の両頬の大半を覆う薄膜の曲面のマスク面体Aと、布状濾過材で立体成形された曲率の異なる曲面のマスクフィルターBが、2対の圧着面と連結圧着構造を持つ硬質な機能完備独立部品の排気弁ユニットと2対の圧着面と連結圧着構造を持つ硬質な機能完備独立部品の吸気ファンユニットを挟んで曲面間の間隔を拘束固定し、配線を導通する。マスク面A体とマスクフィルターBの周縁を連結して、中空な曲面内部空間を持つマスク完成形を構成する。着用状態では、電動ファンの吸気による内部陽圧で生じる曲面の膨張張力が、構造の拘束力に加えて着用の束縛力と拮抗均衡し、曲面空間が形状維持の剛性に変貌する。
目的
効果
実績
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請求項1
口、鼻及び両頬を含む顔面の大半を覆う曲面状で、柔軟且つ伸縮性の小さい気密性薄膜で立体成形されたマスク面体と、上記マスク面体に略同する形状と寸法を有し、曲率が若干小さい曲面状で、布状濾過材で立体成形された使い捨てマスクフィルターと、2つの間隔を置いた圧着面とその圧着拘束機構を備えた台付きボルト状本体の外形を有し、中空の内部に機能構造と電気導通が自己完結し、外部との導通機構を有し、必要に応じて分解可能な独立部品の排気弁ユニットと上記排気弁ユニットと同様の輪郭と寸法を備えた台付きボルト状本体の外形を有し、中空の内部に機能構造と電気導通が完結され、外部との導通機構を有し、必要に応じて分解可能な独立部品の吸気ファンユニットと2対計4個の圧着拘束具との一次構成要素を有し、上記の各要素の組立連結によるマスク完成形が、上記マスク面体と上記マスクフィルターの周縁連結で形成された、上記マスク面体が外側の曲面表面、上記マスクフィルターが内側の曲面表面とする、中心部に固定された間隔を持つ内部曲面空間を有することを特徴とする電動ファン付き呼吸用保護具。
請求項2
上記マスク面体と上記マスクフィルターは、其々の両頬の対称位置に上記排気弁ユニットと上記吸気ファンユニットを通過させ、上記台付きボルト状本体の上記圧着面に合致する2対の同軸固定孔を備えてある。但し、上記マスクフィルター上の同軸固定孔の直径が若干小さい。上記マスク面体と上記マスクフィルターは、其々の曲面の周縁に沿って気密性の環状ファスナーの互いに嵌合の片側を備えてある。上記マスク面体の曲面内側の中央の口鼻先包絡線で構成する谷に、上記マスクフィルターは曲面外側の中央の口鼻先包絡線で構成する稜線に、脱着可能な嵌合で間隔を固定する間隔拘束具の互いに嵌合の片側を備えてある。ことを特徴とする請求項1記載の電動ファン付き呼吸用保護具。
請求項3
請求項4
技術分野
背景技術
0002
新興国の急速な経済発展に伴ってエネルギーの社会消費量が拡大し続けている。同時に居住環境の深刻な大気汚染問題も引き起こした。元凶のエネルギーインフラ機器と自動車のグリーン化改造と入替は経済的な理由で長い周期を要する。その間、マスクの着用は最も現実の個人防護手段と考えられる。
0003
周知の通りマスクの濾過(除麈)能力は濾過抵抗に反比例なので、体力の弱い、特に呼吸器官と心臓に疾患を患う人にとって、高抵抗の高除塵率のマスクは無用の長物である。呼吸抵抗を外力での軽減案として、既に産業界で普及された、防塵、防毒の電動ファン付き呼吸用保護具の転用が考えられる。但し、都市の日常生活での着用を前提するため、濾過材を直結の半面体式に限定されると考えられる。
0004
この種の呼吸用保護具は、例えば特許文献1の図1に示してあるように、概ね吸気(装着)ダクト、電動ファン、逆止排気弁、制御回路基板を内蔵した硬質のドーム状ケーシングに、軟質ゴムでモールド成形された顔面にフィットするカバーを被せでできた面体と、吸気ダクトに装着した脱着交換可能のカートリッジ式濾過材で構成してある。
0005
呼吸補助する制御システムのメカニズムは、感知センサが吸気を検知したら、電動ファン回転速度の加速でより多い空気が濾過材を経て面体に送込まれ、面体内の陽圧が高くなり、吸気抵抗が軽減される。又、呼気を検知したら、電動ファン回転速度の減速で面体内の陽圧が弱まり、呼気抵抗が軽減させる。又、電動ファンの減速より、電池稼働時間の延長、及び通気量の減少によって高価の濾過材の延命も、制御システムの重要な役割である。
先行技術
0006
JP2008−119319A
発明が解決しようとする課題
0007
この種の呼吸用保護具の着用環境を鉱山等作業場と比較して汚染程度に軽い都市の日常生活に改め、着用者も健全者だけでなく、体力弱者の老人、児童、心肺疾患の患者までを網羅した場合、幾つかの課題が存在する。
0008
その一、濾過材カートリッジと吸気(装着)ダクトの外部露出問題。近代の呼吸用保護具の技術発展は決して人に良い思い出を与える歴史ではない。都市の日常生活での濾過材カートリッジが丸見えのマスクの着用は、周囲にとって極めて威圧的な存在と考えられる。外形的にこれらの要素を如何に隠す事が最大の課題と認識する。基準と言えば、市販品の両頬に排気弁付きのスポーツマスクは都市の日常生活に受け容れられる合格ラインと考えられる。
0009
その二、既存のこの種の呼吸用保護具は、交換式の濾過材カートリッジが一番外側に配置されてある。外見問題を度外視の場合、カートリッジと吸気タクトを以て吸引力を内部で消却する構造は力学的に合理的である。しかし、着用者にとって、皮膚と直接接触の面体及び吸気タクト、吸気ファン等は全部飛沫に曝される。現代の衛生観念では、洗浄可能なスポンジ飛沫パットがあっても不満足と考えられる。構造上に皮膚と接触部に使い捨て構成要素の入替が望ましい。
0010
その三、既存のこの種の呼吸用保護具は重い。電池を算入せずに、最軽量のも裕に200gを超えた。特に着用状態において、殆どの構成(重量)要素が顔面中央の口鼻の延長線上に集中し、頭部を支える頸椎に対してトルク負担が大きい。改良に当たって、個々の構成要素の軽量化だけでなく、個々の要素の配置位置を支点の首に近付けてトルクを減らす必要がある。
0011
その四、想定着用者及び使用環境の変化、電子と電池技術の進歩により、制御システム重点は面体に籠る水蒸気の排出と呼気抵抗の軽減等の着用感触の改善にあり、特に高い面体内陽圧にも耐えうる逆止め排気弁の弁膜が着用者の呼気圧で押し開けなければならない問題の改善にある。
課題を解決するための手段
0013
本考案は、
口、鼻及び両頬を含む顔面の大半を覆う曲面状で、柔軟且つ伸縮性の小さい気密性薄膜で立体成形されたマスク面体と、
マスク面体の曲面に略同する形状と寸法を有し、曲率が若干小さい曲面状で、布状濾過材で立体成形された使い捨てマスクフィルターと、
2つの間隔を置いた圧着面とその圧着拘束機構を備えた台付きボルト状本体の外形を有し、中空の内部に機能構造と電気導通が自己完結し、外部との導通機構を有し、必要に応じて分解可能な独立部品の排気弁ユニットと
排気弁ユニットと同様の輪郭と寸法を備えた台付きボルト状本体の外形を有し、中空の内部に機能構造と電気導通が完結され、外部との導通機構を有し、必要に応じて分解可能な独立部品の吸気ファンユニットと
2対計4個の圧着拘束具
の一次構成要素がある。
0014
マスク面体とマスクフィルターは、其々の両頬の対称位置に排気弁ユニットと吸気ファンユニットを通過させ、台付きボルト状本体の圧着面に合致する2対の同軸固定孔を備えてある。但し、上記マスクフィルター上の同軸固定孔の直径が若干小さい。
0015
マスク面体とマスクフィルターは、其々の曲面の周縁に沿って気密性の環状ファスナーの互いに嵌合の片側を備えてある。当該環状ファスナーは、周縁側のできるだけ少ない面積を以て相手面との脱着容易の気密連結機構である。機構も対面実装のマジックテープ、対面実装のレールファスナー、側面実装の線ファスナー等複数があり、いずれの嵌合後の内部間隔は約2mmと考えられる。マスク面体とマスクフィルターの製造方法と使用材料の性質に合わせて選択可能。
0016
マスク面体の曲面内側の中央の口鼻先包絡線で構成する谷に、マスクフィルターは曲面外側の中央の口鼻先包絡線で構成する稜線に、脱着可能な嵌合で間隔を固定する間隔拘束具の互いに嵌合の片側を備えてある。
0017
本考案の一次構成要素の組立手順は、
先ず、排気弁ユニットと吸気ファンユニットを
其々、マスク面体及びマスクフィルターの片側の2つの同軸固定孔に、曲面外側から通して、台付きボルト状本体にある2つの圧着面に別々、圧着拘束具を以てマスク面体とマスクフィルターを挟んで圧着固定する。
0022
着用状態でのマスクフィルターは、幾何学的に曲面外側から曲面空間の内圧を受圧する構造である。内圧で拘束の境に沿って、マスクフィルターが曲面の内側に反転して膨張する。両頬の部分では、曲率が小さくて、中央に圧着拘束する排気弁ユニットと吸気ファンユニットがあり、膨らみは限定的と考えられる。又、この膨らみはマスクフィルターの曲面内側に露出する圧着拘束具を埋め、皮膚に滑な接触感を与える。
0023
しかし、口鼻先の包絡線部分は、四方から突起の峰で、両頬にある排気弁ユニットと吸気ファンユニットの圧着は膨らみを一方向しか拘束できず。マスクフィルターの中央稜線部分が曲面内側に押し潰され、口と鼻を塞ぐ可能性を回避ため、前述した間隔拘束具が必要。但し、間隔拘束具は空間内部の空気流動を遮断してはいけない。間隔拘束具の機構はレールファスナー、フック、スナップボタン等複数の選択肢があり、実施形態に合わせて選択可能。
0024
排気弁ユニット及び電動ファンユニットは、両頬に対称配置なので、外形と寸法が同一である。マスク面体の曲面外側に、構成要素を露出させないため、ドーム状保護カバーを冠した台付きボルト状本体の頭部が、圧着面としてマスク面体の曲面外側に残し、曲面内側から圧着拘束する。
0025
圧着拘束機構に関しては、圧着拘束を解く外力が弱く、着用状態において内部陽圧も圧着力増に働くので、機構の選択肢は比較的に広い。例えば止め輪、サークリップ、ワイヤーバンド、ネジ等があり、実施形態に合わせて選択可能。但し、マスクフィルターの交換が頻繁で、圧着機構も顔面の極近にあるため、突起物がなく、開閉容易なネジが望ましいと考えられる。
台付きボルト状本体の2つの圧着面を圧着される曲面と正接する同軸固定孔の中心軸回転曲面にして、着用状態での視覚感を改善する。
0026
排気弁ユニット及び電動ファンユニットの機能に関しては、概ね先行案と同様に機能するが、同一寸法の薄殻台付きボルト状本体の外形より、異なる機能分担のため、其々の本体内部に不用の空間が生じ、追加機能の新しいデバイスを設け可能になった。
0028
着用者が自主呼吸者で、明確な呼吸循環と気道内圧変動が検知可能のため、電磁弁を追加した制御システムには、検知センサと関連回路の挙動は公知の先行案と同様であるが、制御ポリシーが、呼吸追随して呼気検知してから吸気ファンを減速し、面体内圧を下げて呼気抵抗を軽減するがら、直前十数の呼吸循環の気圧変化パターン及び循環時間の変動傾向を用いて呼気予測して呼気直前に、排気弁膜を電磁弁より強制開き、呼吸転換相の時間を以て面体内の湿気を一掃する。電磁弁が復位して吸気ファンが面体内圧の陽圧維持の極限まで減速し、大気中に曝露される状態の呼気感覚を作り出せる。単発な予測誤差は、呼吸転換相の時間で吸収し、吸気検知より復位する。
その効果は、人工呼吸器の呼吸サポートモードの挙動に類似する。
制御システムの詳細に関しては、IT技術の実施分野に属し、本考案と直接関連がなく、此処での詳述が省く。
0029
その二、口元の極近にある吸気ファンユニットの底蓋を、電動ファンの回転軸心に配置した口元へ指向した指向性マイクとノイズ除去の音声回路を備えた基板が底蓋状の一体モジュール化された会話デバイスに交換して、吸気ファン背後の底部空間に内蔵する。
0030
それに伴い、吸気ファンユニットのマスク面体の外側に露出する頭部に、2、3mm角の表面実装スピーカ及び内部配線の設置が必要。しかし、薄膜モジュールを用いて音波震動を伝送する公知の先行案に比較して、遥に鮮明な会話が可能となる。
底蓋状の会話デバイスモジュールの詳細に関しても、IT技術に実施分野に属し、本考案と直接関連がなく、此処での詳述が省く。
発明の効果
0031
上述の説明より、新しい構成により、外部露出に相応しくない構成要素を、顔面にフィット軟体の面体に内蔵させ同時に、皮膚と接触部の部品も使い捨て部品に入替られた。又、両頬の全面が濾過材の為の濾過材面積が倍増となり、吸気ファンの低速化か、低コストのマスクフィルター材料の変更にも繋がる。
0032
剛性維持要素の破棄により軽量化された軟質の面体に、2つの薄殻台付きボルト状本体の独立ユニットが口鼻先の延長線から両頬への配置転換を加えて、相当な減重感を得られる。
電磁弁を追加した排気弁ユニット及びそれに付随する制御システムは、着用者に清潔な大気中でマスク未着用状態以上の快適な呼吸環境を提供可能。
又、会話デバイスの装着も、今までマスク着用の不便感を一掃できると考えられる。
図面の簡単な説明
0033
マスク面体マスクフィルター逆止排気弁ユニットと部品分解図吸気ファンユニットと部品分解図 全体組立の分解図 組立後の全体図 組立後の全体横と縦の部分断面図 特許文献1の第1図
実施例
0034
以下、図面を用いて、本考案の望ましい実施形態を説明する。図1から図4は、通常に分解できる一次構成要素の部品と独立ユニットを示してある。図5から図7までは、組立順序及び組立後の構造を示してある。図と説明には、特定の材料、構造、製法に言及するが、例を以て説明に過ぎなく、これに限定されるものではない。
0036
マスク面体Aの曲面周縁に沿って、曲面内面にマスクフィルターBと嵌合連結用環状レールファスナーの嵌合の片側A3が設けられてある。又、レールファスナーA3、B3の嵌合力が内圧の膨張に強く、外部の解錠に弱くさせる様に、レールの嵌合断面の設計に工夫が必要。
0037
両頬の対称位置の曲面に、2つの同軸固定孔A1、A2が開孔されてある。マスク面体A外側での呼気と吸気の混流を防ぐため、排気弁ユニットCには装着角度があり、又各ユニットとの配線連結にも位置合わせが必要の為、同軸固定孔A1、A2の円周に、其々装着角度を設定する楔を嵌めさせる割目が施してある。
0039
マスク面体Aの曲面内面に外部電源、排気弁ユニットC、吸気ファンユニットDの間の電力と信号を導通する配線を施してある。配線構造は極めて簡単だが、マスク面体Aの曲面内面の実装空間に制限があり、フレキシブル基板の実装が比較的容易と考えられる。
0040
又、フレキシブル基板を曲面内面とレールファスナー間の隙間から引出して、着用バンドの掛けフグの背後に設けるコネクターを経て外部の電源線と接続する。外部の電源線は着用バンド隠し、耳介の後で人体行動へ影響無い様に垂らして電池と連結することは望ましいと考えられる。
0041
マスク面体Aは幾何学的に曲面内側から曲面空間の内圧を受圧する構造である。着用状態では、内圧による外側への膨張傾向があり、外見を維持するため、薄膜の伸縮性に抑制が必要。可能なら、繊維補強材を使用して薄膜の伸縮性を完全に抑制する選択肢もある。薄膜の伸縮性の減少で曲面に張力がより強く働き、曲面空間がより安定的な形状を維持可能となる。
0042
マスク面体Aは、皺が残らない柔軟、強靭且つ伸縮性が少ない極薄の曲面膜と一定の剛性を以て強い嵌合を維持するレールファスナーで構成される。異なる物性要求により、同一材料での成形は困難と思われるが、必要に応じて其々の材料で立体成形後、接着を以て全体成形することは比較的に現実の方法と考えられる。
0043
図2は、マスク面体Aに合わせて、布状濾過材で立体成形された曲面のマスクフィルターBを示してある。マスクフィルターBは、マスク面体Aに比較して、曲率が若干小さい、形状と面積が略同じである。
0044
周縁に沿って、曲面外側にマスク面体Aの対面式の環状レールファスナーA3に対応した嵌合の反対側B3を設け、曲面にマスク面体Aの同軸固定孔A1、A2と其々同軸する直径の若干小さい2つの同軸固定孔B1、B3を開孔してある。
0045
曲面外側中央の最大曲率の稜線に沿って、曲面空間を全部遮断しない中央部分に、マスク面体Aの間隔拘束具A4に対応した、レールファスナーの嵌合の反対側の間隔拘束具B4を設けてある。
0046
又、曲面内側の周縁に沿って、略平面且つ不均一幅を有する環状接顔パットB5を取り付けてある。環状接顔パットB5と顔面の2つの異なる曲率を持つ曲面間に、装着バンドの拘束力と面体内部陽圧によって、接触面積と圧着力の増加の2つ効果を見込まれる。
0048
マスクフィルターBの整形は、概ね2通りが考えられる。その一は、布状濾過材を立体裁縫で成形して、別途で立体成形された環状レールファスナーB3と間隔拘束具B4、裁断された環状接顔パットB5を接着して成形する。その2は、環状レールファスナーB3と間隔拘束具B4に極薄の細リブを付け加えて、マスクフィルターBの所定曲面に立体成形されたフレームに、2枚の嵌め込む形状に裁断した布状濾過材B1と環状接顔パットB5を接着して成形する。
0050
台付きボルト状本体C1の貫通中空孔は排気孔とし、大きい直径の2段目の内面は逆止排気弁の弁座と機能する。その上にドーム状保護カバーC2が装着してある。保護カバーC2内空間に、弁膜装着具と機能する制御モジュールC3と固定された排気弁膜C4が備えてある。
0052
台付きボルト状本体C1の弁座面の静止状態の排気弁膜C4が覆う位置に、排気弁膜C4を強制開く電磁弁C5が設けてある。
0053
圧着拘束具Fは、大きい直径の2段目で、マスク面体Aを圧着するものである。
0054
圧着拘束具Gは、小さい直径の1段目でマスクフィルターBを圧着するものである。
0055
排気弁ユニットCは、必要に応じて分解可能の独立部品であるが、内部導通が完結され、弁台付きボルト状本体C1の円柱面に接続コネクターがあり、外部と接続すれば動作する。
稼働時の挙動については、既に前述の機能と効果の開示に述べたので、此処での再論を省く。
0056
図4は、2つの圧着拘束機構をネジ式に仮定した電動ファンユニットD及びユニットの部品分解を示してある。
0057
台付きボルト状本体D1が中空であり、リブを以てDCモーターコアD3を固定し、大きい直径の段の内面は吸気ファンのケーシングと機能する。その上にDCモーター回転子を内蔵したプロペラーD4とドーム状保護カバーD2がある。
0059
台付きボルト状本体D1底部は底蓋D5で密閉する。前述通り、底蓋D5は追加機能の会話デバイスモジュールと入替が出きる。
0060
圧着拘束具Fは、大きい直径の2段目で、マスク面体Aを圧着するものである。
0061
圧着拘束具Gは、小さい直径の1段目でマスクフィルターBを圧着するものである。
0062
電動ファンユニットDは、必要に応じて分解可能の独立部品であるが、内部導通が完結され、弁台付きボルト状本体D1の円柱面に接続コネクターがあり、外部と接続すれば動作する。
稼働時の挙動については、既に前述の機能と効果の開示に述べたので、此処での再論を省く。
0064
排気弁ユニットCを曲面外側からマスク面体Aの一側の同軸固定孔A1に通して、圧着拘束具Fが曲面内側から、保護カバーC2が曲面外側に露出される状態でマスク面体Aを圧着固定する。
0065
電動ファンユニットDも同様に曲面外側からマスク面体Aの反対側の同軸固定孔に通し、圧着拘束具Fが曲面内側から、保護カバーD2が曲面外側に露出される状態でマスク面体Aを圧着固定する。
其々とマスク面体Aの曲面内面の配線に接続する。
0066
次に、曲面外側からマスクフィルターBの同軸固定孔に、其々排気弁ユニットCと電動ファンユニットDを通して、圧着拘束具Gで圧着固定する。曲面中央の間隔拘束具A4とB4を連結してから、周縁の環状ファスナーA3とB3を嵌合して密閉する。これより組立が完了し、スタンバイ状態となり、外部の電池と連結すれば、随時に着用可能である。
0068
図7の断面図には、排気弁ユニットCと電動ファンユニットDを挟んで組み立てしたマスク面体AとマスクフィルターBは、排気弁ユニットC及び電動ファンユニットDでの圧着拘束、周縁の環状ファスナーA3、B3の嵌合拘束によって、幾何学的に異なる曲率の2つの曲面が中央に固定隙間を有し、周縁が接する曲面内部空間を形成されること明確に見える。
0069
スタンバイ状態では、空間表面にゆとりが有り、全体も柔軟である。例えば収納為の中央に沿った二折り等の変形が可能。
0070
着用状態では、電動ファンの吸気による内部陽圧で生じる曲面の膨張張力が、組立の構造拘束力に加えて着用の束縛力と拮抗均衡して、曲面空間が形状維持の剛性に変貌する。