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技術 紙葉類管理装置および紙葉類管理方法

出願人 ローレル機械株式会社
発明者 迫謙次
出願日 2016年8月24日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-163870
公開日 2018年3月1日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2018-032212
状態 特許登録済
技術分野 紙幣の取り扱い
主要キーワード センサ溝 検知ディスク 厚み変化量 区別データ 検知数 操作キーボード 積み重ね方向 取出処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月1日)のものです。
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図面 (13)

課題

小束紙葉類をさらに厳正に管理することができる紙葉類管理装置および紙葉類管理方法を提供する。

解決手段

開閉可能な開閉部を有し、開閉部が開状態にあるとき、所定枚数の紙葉類を帯状体結束してなる小束紙葉類を受け入れおよび取り出し可能となる紙葉類管理装置であって、開閉部が開閉されると、収納状態にある小束紙葉類の厚みを検出する検出手段(Sa1)と、検出手段の検出結果に基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定する判定手段(Sa2,Sa8〜Sa10)と、を有する。

概要

背景

小束紙幣および棒金包装硬貨)を収納し管理する現金管理装置がある(例えば特許文献1参照)。この現金管理装置は、現金管理装置本体に対して引き出し可能な複数段収納庫を有しており、収納庫には、小束紙幣を収納する複数の小束トレイや棒金を収納する複数の棒金トレイが配置されている。この現金管理装置は、小束トレイに収納している小束紙幣および棒金トレイに収納している棒金の有無や金種を検知して収納庫内貨幣類の在高を管理するようになっている。

概要

小束紙葉類をさらに厳正に管理することができる紙葉類管理装置および紙葉類管理方法を提供する。開閉可能な開閉部を有し、開閉部が開状態にあるとき、所定枚数の紙葉類を帯状体結束してなる小束紙葉類を受け入れおよび取り出し可能となる紙葉類管理装置であって、開閉部が開閉されると、収納状態にある小束紙葉類の厚みを検出する検出手段(Sa1)と、検出手段の検出結果に基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定する判定手段(Sa2,Sa8〜Sa10)と、を有する。

目的

本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、小束紙葉類をさらに厳正に管理することができる紙葉類管理装置および紙葉類管理方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

開閉可能な開閉部を有し、該開閉部が開状態にあるとき、所定枚数紙葉類帯状体結束してなる小束紙葉類を受け入れおよび取り出し可能となる紙葉類管理装置であって、前記開閉部が開閉されると、収納状態にある前記小束紙葉類の厚みを検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて前記小束紙葉類に異常があるか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする紙葉類管理装置。

請求項2

前記検出手段は、前記小束紙葉類の束数と、該束数分の前記小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、前記判定手段は、前記全束厚みが前記束数に基づく許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする請求項1記載の紙葉類管理装置。

請求項3

前記検出手段は、前記小束紙葉類の束数と、該束数分の前記小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、前記判定手段は、前記開閉部の開閉の前後で前記束数に変化がなく且つ前記前後での前記全束厚みの変化量が許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類管理装置。

請求項4

前記検出手段は、前記小束紙葉類の厚みを前記帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、前記判定手段は、前記帯状体の前記厚み方向の長さが許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の紙葉類管理装置。

請求項5

前記検出手段は、前記小束紙葉類の厚みを前記帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、前記判定手段は、前記開閉部の開閉の前後での前記帯状体の前記厚み方向の長さの変化量が許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の紙葉類管理装置。

請求項6

前記許容範囲の設定を変更する許容範囲設定手段を有することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項記載の紙葉類管理装置。

請求項7

前記判定手段による前記小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を変更する判定有無設定手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の紙葉類管理装置。

請求項8

前記小束紙葉類が、所定束数の小束紙葉類を帯状体で結束してなる大束を構成するものであるか否かを判断する束状態判断手段を有し、前記判定手段は、前記束状態判断手段の判断結果に基づいて前記小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載の紙葉類管理装置。

請求項9

前記開閉部は、本体から引き出されて開状態となり、本体に押し込まれて閉状態となる上方開口のドロアであって、前記本体に対する移動方向に厚み方向を沿わせて前記小束紙葉類が収納されることになり、前記検出手段は、前記ドロアの前記本体に対する移動によって前記小束紙葉類の厚みを検出することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載の紙葉類管理装置。

請求項10

開閉可能な開閉部を有し、該開閉部が開状態にあるとき、所定枚数の紙葉類を帯状体で結束してなる小束紙葉類を受け入れおよび取り出し可能となる紙葉類管理装置を用いた紙葉類管理方法であって、前記開閉部が開閉されると、収納状態にある前記小束紙葉類の厚みを検出する検出工程と、該検出工程での検出結果に基づいて前記小束紙葉類に異常があるか否かを判定する判定工程と、を含むことを特徴とする紙葉類管理方法。

請求項11

前記検出工程では、前記小束紙葉類の束数と、該束数分の前記小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、前記判定工程では、前記全束厚みが前記束数に基づく許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする請求項10記載の紙葉類管理方法。

請求項12

前記検出工程では、前記小束紙葉類の束数と、該束数分の前記小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、前記判定工程では、前記開閉部の開閉の前後で前記束数に変化がなく且つ前記前後での前記全束厚みの変化量が許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする請求項10または11記載の紙葉類管理方法。

請求項13

前記検出工程では、前記小束紙葉類の厚みを前記帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、前記判定工程では、前記帯状体の前記厚み方向の長さが許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項記載の紙葉類管理方法。

請求項14

前記検出工程では、前記小束紙葉類の厚みを前記帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、前記判定工程では、前記開閉部の開閉の前後での前記帯状体の前記厚み方向の長さの変化量が許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項記載の紙葉類管理方法。

請求項15

前記許容範囲の設定を変更する許容範囲設定工程を含むことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項記載の紙葉類管理方法。

請求項16

前記判定工程での前記小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を変更する判定有無設定工程を含むことを特徴とする請求項10乃至15のいずれか一項記載の紙葉類管理方法。

請求項17

前記小束紙葉類が、所定束数の小束紙葉類を帯状体で結束してなる大束を構成するものであるか否かを判断する束状態判断工程を含み、前記束状態判断工程での判断結果に基づいて、前記判定工程の実行の有無の設定を変更することを特徴とする請求項10乃至16のいずれか一項記載の紙葉類管理方法。

請求項18

前記開閉部は、本体から引き出されて開状態となり、本体に押し込まれて閉状態となる上方開口のドロアであって、前記本体に対する移動方向に厚み方向を沿わせて前記小束紙葉類が収納されることになり、前記検出工程では、前記ドロアの前記本体に対する移動によって前記小束紙葉類の厚みを検出することを特徴とする請求項10乃至17のいずれか一項記載の紙葉類管理方法。

技術分野

0001

本発明は、紙葉類の管理に用いられる紙葉類管理装置および紙葉類管理方法に関する。

背景技術

0002

小束紙幣および棒金包装硬貨)を収納し管理する現金管理装置がある(例えば特許文献1参照)。この現金管理装置は、現金管理装置本体に対して引き出し可能な複数段収納庫を有しており、収納庫には、小束紙幣を収納する複数の小束トレイや棒金を収納する複数の棒金トレイが配置されている。この現金管理装置は、小束トレイに収納している小束紙幣および棒金トレイに収納している棒金の有無や金種を検知して収納庫内貨幣類の在高を管理するようになっている。

先行技術

0003

特許第5492703号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上記のような現金管理装置を含む紙葉類管理装置において、小束紙葉類から紙葉類が抜き取られる可能性がある。そこで、小束紙葉類をさらに厳正に管理することが望まれている。

0005

本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、小束紙葉類をさらに厳正に管理することができる紙葉類管理装置および紙葉類管理方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するために、本発明に係る第1の態様は、開閉可能な開閉部を有し、該開閉部が開状態にあるとき、所定枚数の紙葉類を帯状体結束してなる小束紙葉類を受け入れおよび取り出し可能となる紙葉類管理装置であって、前記開閉部が開閉されると、収納状態にある前記小束紙葉類の厚みを検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて前記小束紙葉類に異常があるか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする。

0007

上記第1の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出手段が、収納状態にある小束紙葉類の厚みを検出することになり、判定手段が、この検出手段の検出結果に基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することになる。よって、小束紙葉類の厚みに基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0008

本発明に係る第2の態様は、上記第1の態様において、前記検出手段は、前記小束紙葉類の束数と、該束数分の前記小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、前記判定手段は、前記全束厚みが前記束数に基づく許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする。

0009

上記第2の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出手段が、収納状態にある小束紙葉類の束数と、この束数分の小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、判定手段は、この束数分の全束厚みが、この束数に基づく許容範囲内になければ、小束紙葉類に異常があると判定することになる。よって、小束紙葉類の束数分の全束厚みに基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0010

本発明に係る第3の態様は、上記第1または第2の態様において、前記検出手段は、前記小束紙葉類の束数と、該束数分の前記小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、前記判定手段は、前記開閉部の開閉の前後で前記束数に変化がなく且つ前記前後での前記全束厚みの変化量が許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする。

0011

上記第3の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出手段が、収納状態にある小束紙葉類の束数と、この束数分の小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、判定手段が、この開閉部の開閉の前後で束数に変化がなく且つこの開閉部の開閉の前後での小束紙葉類の全束厚みの変化量が許容範囲内になければ、小束紙葉類に異常があると判定することになる。よって、小束紙葉類の束数分の全束厚みの、開閉部の開閉の前と後との変化に基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0012

本発明に係る第4の態様は、上記第1乃至第3のいずれか一態様において、前記検出手段は、前記小束紙葉類の厚みを前記帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、前記判定手段は、前記帯状体の前記厚み方向の長さが許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする。

0013

上記第4の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出手段が、収納状態にある小束紙葉類の厚みを帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、判定手段が、帯状体の前記厚み方向の長さが許容範囲内になければ、小束紙葉類に異常があると判定することになる。よって、小束紙葉類の厚みに相当する、この厚み方向の帯状体の長さに基づいて、小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0014

本発明に係る第5の態様は、上記第1乃至第4のいずれか一態様において、前記検出手段は、前記小束紙葉類の厚みを前記帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、前記判定手段は、前記開閉部の開閉の前後での前記帯状体の前記厚み方向の長さの変化量が許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする。

0015

上記第5の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出手段が、収納状態にある小束紙葉類の厚みを帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、判定手段が、開閉部の開閉の前後での帯状体の前記厚み方向の長さの変化量が許容範囲内になければ、小束紙葉類に異常があると判定することになる。よって、開閉部の開閉の前後での小束紙葉類の厚みの変化に相当する、この厚み方向の帯状体の長さの変化に基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0016

本発明に係る第6の態様は、上記第2乃至第5のいずれか一態様において、前記許容範囲の設定を変更する許容範囲設定手段を有することを特徴とする。

0017

上記第6の態様によれば、許容範囲設定手段によって許容範囲の設定を変更することができる。

0018

本発明に係る第7の態様は、上記第1乃至第6のいずれか一態様において、前記判定手段による前記小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を変更する判定有無設定手段を有することを特徴とする。

0019

上記第7の態様によれば、判定有無設定手段によって、判定手段による小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を変更することができるため、小束紙葉類に異常があるか否かの判定を行う設定としたり、小束紙葉類に異常があるか否かの判定を行わない設定としたりすることができる。

0020

本発明に係る第8の態様は、上記第1乃至第7のいずれか一態様において、前記小束紙葉類が、所定束数の小束紙葉類を帯状体で結束してなる大束を構成するものであるか否かを判断する束状態判断手段を有し、前記判定手段は、前記束状態判断手段の判断結果に基づいて前記小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を変更することを特徴とする。

0021

上記第8の態様によれば、小束紙葉類が、所定束数の小束紙葉類を帯状体で結束してなる大束を構成するものであるか否かを束状態判断手段が判断すると、この判断結果に基づいて、判定手段が、小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を変更する。これにより、小束紙葉類が大束を構成するものであるか否かで小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を自動的に変更することができる。

0022

本発明に係る第9の態様は、上記第1乃至第8のいずれか一態様において、前記開閉部は、本体から引き出されて開状態となり、本体に押し込まれて閉状態となる上方開口のドロアであって、前記本体に対する移動方向に厚み方向を沿わせて前記小束紙葉類が収納されることになり、前記検出手段は、前記ドロアの前記本体に対する移動によって前記小束紙葉類の厚みを検出することを特徴とする。

0023

上記第9の態様によれば、ドロアには、本体に対する移動方向に厚み方向を沿わせて小束紙葉類が収納されることになるため、検出手段が、ドロアの本体に対する移動を利用して小束紙葉類の厚みを容易且つ正確に検出することができる。

0024

本発明に係る第10の態様は、開閉可能な開閉部を有し、該開閉部が開状態にあるとき、所定枚数の紙葉類を帯状体で結束してなる小束紙葉類を受け入れおよび取り出し可能となる紙葉類管理装置を用いた紙葉類管理方法であって、前記開閉部が開閉されると、収納状態にある前記小束紙葉類の厚みを検出する検出工程と、該検出工程での検出結果に基づいて前記小束紙葉類に異常があるか否かを判定する判定工程と、を含むことを特徴とする。

0025

上記第10の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出工程で、収納状態にある小束紙葉類の厚みを検出し、判定工程では、この検出工程での検出結果に基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することになる。よって、小束紙葉類の厚みに基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0026

本発明に係る第11の態様は、上記第10の態様において、前記検出工程では、前記小束紙葉類の束数と、該束数分の前記小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、前記判定工程では、前記全束厚みが前記束数に基づく許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする。

0027

上記第11の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出工程で、収納状態にある小束紙葉類の束数と、この束数分の小束紙葉類の全束厚みとを検出し、判定工程では、この束数分の全束厚みが、この束数に基づく許容範囲内になければ、小束紙葉類に異常があると判定することになる。よって、小束紙葉類の束数分の全束厚みに基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0028

本発明に係る第12の態様は、上記第10または第11の態様において、前記検出工程では、前記小束紙葉類の束数と、該束数分の前記小束紙葉類の全束厚みとを検出することになり、前記判定工程では、前記開閉部の開閉の前後で前記束数に変化がなく且つ前記前後での前記全束厚みの変化量が許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする。

0029

上記第12の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出工程で、収納状態にある小束紙葉類の束数と、この束数分の小束紙葉類の全束厚みとを検出し、判定工程では、この開閉部の開閉の前後で束数に変化がなく且つこの開閉部の開閉の前後でのこの束数分の小束紙葉類の全束厚みの変化量が許容範囲内になければ、小束紙葉類に異常があると判定することになる。よって、開閉部の開閉の前後での小束紙葉類の束数分の全束厚みの変化に基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0030

本発明に係る第13の態様は、上記第10乃至第12のいずれか一態様において、前記検出工程では、前記小束紙葉類の厚みを前記帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、前記判定工程では、前記帯状体の前記厚み方向の長さが許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする。

0031

上記第13の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出工程で、収納状態にある小束紙葉類の厚みを帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、判定工程では、帯状体の前記厚み方向の長さが許容範囲内になければ、小束紙葉類に異常があると判定することになる。よって、小束紙葉類の厚みに相当する、この厚み方向の帯状体の長さに基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0032

本発明に係る第14の態様は、上記第10乃至第13のいずれか一態様において、前記検出工程では、前記小束紙葉類の厚みを前記帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、前記判定工程では、前記開閉部の開閉の前後での前記帯状体の前記厚み方向の長さの変化量が許容範囲内になければ、前記小束紙葉類に異常があると判定することを特徴とする。

0033

上記第14の態様によれば、開閉部が開閉されると、検出工程で、収納状態にある小束紙葉類の厚みを帯状体の前記厚み方向の長さで検出することになり、判定工程では、開閉部の開閉の前後での帯状体の前記厚み方向の長さの変化量が許容範囲内になければ、小束紙葉類に異常があると判定することになる。よって、開閉部の開閉の前後での小束紙葉類の厚みの変化に相当する、この厚み方向の帯状体の長さの変化に基づいて小束紙葉類に異常があるか否かを判定することができる。

0034

本発明に係る第15の態様は、上記第11乃至第14のいずれか一態様において、前記許容範囲の設定を変更する許容範囲設定工程を含むことを特徴とする。

0035

上記第15の態様によれば、許容範囲設定工程にて許容範囲の設定を変更することができる。

0036

本発明に係る第16の態様は、上記第10乃至第15のいずれか一態様において、前記判定工程での前記小束紙葉類に異常があるか否かの判定の有無の設定を変更する判定有無設定工程を含むことを特徴とする。

0037

上記第16の態様によれば、判定有無設定工程にて、判定工程の実行の有無の設定を変更することができるため、小束紙葉類に異常があるか否かの判定を行ったり、小束紙葉類に異常があるか否かの判定を行わなかったりすることができる。

0038

本発明に係る第17の態様は、上記第10乃至第16のいずれか一態様において、前記小束紙葉類が、所定束数の小束紙葉類を帯状体で結束してなる大束を構成するものであるか否かを判断する束状態判断工程を含み、前記束状態判断工程での判断結果に基づいて、前記判定工程の実行の有無の設定を変更することを特徴とする。

0039

上記第17の態様によれば、束状態判断工程で、小束紙葉類が、所定束数の小束紙葉類を帯状体で結束してなる大束を構成するものであるか否かを判断すると、この判断結果に基づいて、判定工程の実行の有無の設定を変更する。これにより、小束紙葉類が大束を構成するものであるか否かで小束紙葉類に異常があるか否かの判定工程の実行の有無の設定を自動的に変更することができる。

0040

本発明に係る第18の態様は、上記第10乃至第17のいずれか一態様において、前記開閉部は、本体から引き出されて開状態となり、本体に押し込まれて閉状態となる上方開口のドロアであって、前記本体に対する移動方向に厚み方向を沿わせて前記小束紙葉類が収納されることになり、前記検出工程では、前記ドロアの前記本体に対する移動によって前記小束紙葉類の厚みを検出することを特徴とする。

0041

上記第18の態様によれば、ドロアには、本体に対する移動方向に厚み方向を沿わせて小束紙葉類が収納されることになるため、検出工程では、ドロアの本体に対する移動を利用して小束紙葉類の厚みを容易且つ正確に検出することができる。

発明の効果

0042

本発明によれば、小束紙葉類をさらに厳正に管理することができる紙葉類管理装置および紙葉類管理方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0043

本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置を示す斜視図である。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置の制御系ブロック図である。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置の小束収納ドロアを示す斜視図である。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置の小束収納ドロア近傍を示す部分斜視図である。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置の小束収納ドロアを示す平面図であって、(A)は現金管理装置本体に配置される小束セット検知センサとの対応関係を示すもの、(B)は現金管理装置本体に配置される左端検出ラインセンサ、左側帯検出ラインセンサ、右側帯検出ラインセンサおよび右端検出ラインセンサとの対応関係を示すものである。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置の各センサの配置位置を示す正面図である。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置の棒金収納ドロアを示す斜視図である。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置のドロア近傍を示す側面図である。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置の全束厚み変化判定工程を示すフローチャートである。
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置の全束厚み変化の状況を示す図である。
本発明に係る紙葉類管理装置の第2実施形態としての現金管理装置の各束厚み変化判定工程を示すフローチャートである。
本発明に係る紙葉類管理装置の第2実施形態としての現金管理装置の各束厚み変化の状況を示す図である。

実施例

0044

[第1実施形態]
本発明に係る紙葉類管理装置の第1実施形態としての現金管理装置を図1図10を参照して以下に説明する。

0045

現金管理装置10は、紙葉類として主に紙幣を管理するものである。現金管理装置10は、例えば店舗係員スペースに設置されて係員により取り扱われるものであり、より窓口カウンタに近い位置で主に小束紙幣(小束紙葉類)および棒金を入出庫可能に収納するものである。

0046

現金管理装置10は、箱型の現金管理装置本体11(本体)と、この現金管理装置本体11に上下方向に複数段具体的には8段設けられた開閉部であるドロア12とを有している。これらドロア12は、その左右側壁に設けられたスライドレール13を介して現金管理装置本体11に対して水平方向に沿ってスライド開閉可能となっている。これらドロア12は、前方に引き出されて開状態となり、後方に押し込まれて閉状態となり、このように前後方向にのみ所定範囲で移動可能となるように現金管理装置本体11に連結されている。これらドロア12は、開状態で現金出し入れ可能となる一方、閉状態では現金が出し入れ不可となる。

0047

複数段のドロア12のうち、最も上側のものは、バラ貨幣収納ドロア12(a)となっており、結束されていないバラ紙幣包装されていないバラ硬貨汚損紙幣や汚損硬貨金券等を収納する。また、残りのドロア12は、上側4段が小束紙幣を収納する小束収納ドロア12(b)となっており、下側3段が棒金を収納する棒金収納ドロア12(c)となっている。勿論、ドロア12の全体の数や、そのうちの小束収納ドロア12(b)および棒金収納ドロア12(c)の個々の数等は任意に設定可能であり、例えば、バラ貨幣収納ドロア12(a)以外の全てを、小束収納ドロア12(b)とすることも勿論可能である。小束収納ドロア12(b)は、開状態にあるとき、小束紙幣を受け入れおよび取り出し可能となり、閉状態にあるとき、小束紙幣を受け入れおよび取り出し不可となる。棒金収納ドロア12(c)は、開状態にあるとき、棒金を受け入れおよび取り出し可能となり、閉状態にあるとき、棒金を受け入れおよび取り出し不可となる。

0048

現金管理装置本体11の上部には、操作者によって操作入力がなされるとともに操作者に対して表示を行う操作表示部15(許容範囲設定手段,判定有無設定手段)と、データを印字により出力するプリンタ16とが設けられている。操作表示部15は、操作者に対して操作ガイダンス等の情報やアラームを表示する表示部17と、操作者のIDカード走査するカードリーダ18と、操作者により操作される操作キーボード19と、操作者に対して操作ガイダンス等の音声アラーム音を出力する音声発生部20とを有している。

0049

現金管理装置本体11には、全てのドロア12のそれぞれに対して、ドロア12を閉状態で個別にロックする図2に示すロック機構22が設けられている。言い換えれば、ロック機構22は、複数のドロア12のそれぞれに設けられてドロア12を現金管理装置本体11に閉状態でロックする。現金管理装置本体11には、図1に示す複数のドロア12のそれぞれの側方となる前面板24に、ロック機構22のロック解除時のみ点灯する表示灯23が設けられている。

0050

現金管理装置本体11には、図2に示すように、操作表示部15、プリンタ16、ロック機構22および表示灯23に接続されてこれらを制御する制御部25(検出手段,判定手段,束状態判断手段,許容範囲設定手段,判定有無設定手段)と、収納しているバラ紙幣、バラ硬貨、棒金および小束紙幣のそれぞれの数量情報および種類情報や処理関連のデータ等を記憶する記憶部26とが設けられている。制御部25は、複数のロック機構22のロックを個別に解除可能となっており、記憶部26を用いて複数のドロア12の現金の収納量つまり在り高を個別に管理する。

0051

ドロア12は、図3に示すように、取っ手30が中央に設けられた前板部31と、前板部31の左右両側から後方に延出する一対の側板部32と、一対の側板部32の後端部同士を連結する後板部33とを有する枠体34を有しており、上方開口形状となっている。枠体34は、図1に示す小束収納ドロア12(b)と棒金収納ドロア12(c)とで共通となっている。

0052

図3に示すように、小束収納ドロア12(b)は、結束された小束紙幣Tを入出庫可能に収納するもので、上記した枠体34内に固定される複数、具体的には前後に5つ左右に2列の合成樹脂製の小束トレイ40を有している。小束紙幣Tは、所定枚数(100枚)の単一金種のバラ紙幣を、長辺方向および短辺方向をそれぞれ揃え厚み方向に集積させて結束テープからなる帯状小帯t0(帯状体)で結束してなるものである。小帯t0は、紙幣の短辺方向(小束紙幣Tの短辺方向)および集積方向(小束紙幣Tの厚み方向)に沿うように巻き回されており、紙幣の長辺方向(小束紙幣Tの長辺方向)の中央よりも一側にずれて設けられている。

0053

各小束トレイ40は、機体前後方向に対し直交して立設された前壁部41と、機体前後方向に対し直交して立設された後壁部42と、機体左右方向に対し直交して立設された左右一対側壁部43と、これらで囲まれた部分の下部を閉塞する水平に沿う底部44とを有し、上方に開口し下方に凹む形状をなすトレイ本体45と、トレイ本体45の底部44に、前壁部41および後壁部42と平行を維持しつつ前後移動可能に設けられた札押さえ板46を有している。トレイ本体45の底部44には、札押さえ板46のスライドを案内するスライド溝47と、小束紙幣Tのセット検知用のセンサ溝48とが、前後方向に延在し上下方向に貫通するように形成されている。

0054

各小束トレイ40には、小束紙幣Tが、その長辺方向を左右にし短辺方向を上下にし厚み方向を前後にした立位状態で、上方から挿入されることになり、小束紙幣Tは、この立位状態のまま、底部44に載置され、後壁部42と札押さえ板46とに挟持されて収納されることになる。よって、小束収納ドロア12(b)には、小束収納ドロア12(b)の現金管理装置本体11に対する移動方向に厚み方向を沿わせて小束紙幣Tが収納されることになる。小束トレイ40には、小束紙幣Tが1束から10束まで収納可能であり、複数の小束紙幣Tは、上記立位状態のまま前後方向に重ねられて後壁部42と札押さえ板46とに挟持されることになる。つまり、小束トレイ40には、後壁部42と、札押さえ板46と、一対の側壁部43と、底部44とで、下方に凹む上方開口形状の束収納凹部49が形成されることになる。小束紙幣Tは、束収納凹部49にその上部開口を介して上方から挿入されて収納される。束収納凹部49の大きさは、11束の以上の小束紙幣Tを収納困難な大きさとなっている。

0055

小束トレイ40には、小束紙幣Tが10束収納可能であることから、10束の小束紙幣Tを一纏めに結束してなる大束Oも収納可能となっている。大束Oは、所定束数である10束の小束紙幣Tを、長辺方向および短辺方向をそれぞれ揃え厚み方向に積み重ねて、直交する二本の結束テープからなる帯状の大帯t1,t2で結束したものである。大帯t1は、小束紙幣Tの長辺方向および積み重ね方向に沿うように巻き回されており、大帯t2は、小束紙幣Tの短辺方向および積み重ね方向に沿うように巻き回されている。大束Oは、これを構成する10束の小束紙幣Tが、それぞれの長辺方向を左右にし短辺方向を上下にし厚み方向を前後にした立位状態となるように、上方から挿入されることになり、この状態で、底部44に載置され、後壁部42と札押さえ板46とに挟持されて収納されることになる。

0056

なお、各小束トレイ40は、それぞれ予め設定された単一金種の小束紙幣Tのみが束収納凹部49に収納されるように決められており、よって、小束収納ドロア12(b)には、小束紙幣Tの収納位置である束収納凹部49が金種毎に規定されている。

0057

各小束トレイ40の束収納凹部49を構成する一対の側壁部43間の幅は、収納対象金種の小束紙幣Tの長さよりも若干広い幅となっている。また、各小束トレイ40の束収納凹部49を構成する底部44の高さは、いずれの小束トレイ40においても収納対象金種の小束紙幣Tを載置した場合にその上端部の小束収納ドロア12(b)での上端部の高さ位置が一定するように設定されている。各束収納凹部49の底部44までの深さは、収納した小束紙幣Tを取り出し容易とすべく上方に突出させるように設定されている。各束収納凹部49には、それぞれの側壁部43の上面に、収納対象の金種を目視可能に明示する金種明示部50が設けられている。各小束トレイ40に収納すべき設定金種を示す収納金種データは、予め設定されて記憶部26に記憶されることになる。

0058

図4に示すように、現金管理装置本体11の各小束収納ドロア12(b)が挿入されるドロア挿入空間形成部65の下部の前端部には、図3に示す小束収納ドロア12(b)の左右2列の小束トレイ40のそれぞれのセンサ溝48の直ぐ下側となる位置に、センサ溝48を介して小束紙幣Tのセット検知を行う光学反射型の小束セット検知センサ66(検出手段)が位置固定で設けられている。小束セット検知センサ66は小束収納ドロア12(b)の現金管理装置本体11に対する移動によって、小束収納ドロア12(b)に収納された小束紙幣Tに対しその厚み方向に相対移動する。なお、各センサ溝48は、束収納凹部49における小束紙幣Tの小帯t0が所定の一側(左側)にあるときの、小帯t0の位置に合わせて形成されており、よって、各小束セット検知センサ66も、図5(A)に示すように、束収納凹部49における小束紙幣Tの小帯t0が所定の一側(左側)にあるときの、小帯t0の位置に合わせて配置されている。なお、センサ溝48は他側である右側にあっても、左右両側にあっても良く、いずれの場合であっても、小束セット検知センサ66はセット検知だけではなく、帯である小帯t0の検出センサ補助としても機能する。例えば、左側に小束セット検知センサ66があったときに、小帯t0も左側にあれば、小束セット検知センサ66がその小帯t0があることも検出でき、逆に小帯t0が右側であれば、小束セット検知センサ66が左側に小帯t0がないことを検出できる。

0059

また、図4に示すように、現金管理装置本体11の各小束収納ドロア12(b)が挿入されるドロア挿入空間形成部65の上部の前端部には、小束収納ドロア12(b)の左右2列の小束トレイ40のそれぞれの上方近接位置に、図5(B)にも示すように、小束紙幣Tの左端位置を検出する左端検出ラインセンサ67、小束紙幣Tの左側に小帯t0がある場合にこれを検出する左側帯検出ラインセンサ68(検出手段)、小束紙幣Tの右側に小帯t0がある場合にこれを検出する右側帯検出ラインセンサ69(検出手段)および小束紙幣Tの右端位置を検出する右端検出ラインセンサ70の4つのセンサが位置固定で設けられている。左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70は検出素子を左右方向に並べた光学反射型のラインセンサとなっている。左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70も、小束収納ドロア12(b)の現金管理装置本体11に対する移動によって、小束収納ドロア12(b)に収納された小束紙幣Tに対しその厚み方向に相対移動する。

0060

小束セット検知センサ66は、1つの小束収納ドロア12(b)に対し左右方向に並べられて2個設けられ、また、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組が、1つの小束収納ドロア12(b)に対し左右方向に並べられて2組設けられている。

0061

小束セット検知センサ66は、発光素子が検出方向を上方に向けており、上方に発光した光の上方からの反射光を対応する受光素子受光するようになっている。その結果、各小束収納ドロア12(b)のそれぞれの直ぐ下に設けられた小束セット検知センサ66が、これらの直ぐ上で前後にスライドする小束収納ドロア12(b)の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tの下端部の反射光データである貨幣検出反射データをセンサ溝48を介して取得することになる。

0062

左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70は、各発光素子が検出方向を下方に向けており、下方に発光した光の下方からの反射光を対応する受光素子で受光するようになっている。その結果、各小束収納ドロア12(b)のそれぞれの直ぐ上に設けられた左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70が、これらの直ぐ下で前後にスライドする小束収納ドロア12(b)の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tの上端部の反射光データである貨幣検出反射データを取得することになる。

0063

図6に示すように、全ての小束収納ドロア12(b)のそれぞれに対して、直上位置に、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組が、左右方向に並べられて2組設けられており、直下位置に、小束セット検知センサ66が左右方向に並べられて2個設けられている。

0064

なお、検出対象となる小束収納ドロア12(b)が最も現金管理装置本体11から引き出されて図示略の前端位置ストッパに当接し停止する前端位置から最も現金管理装置本体11に押し込まれて図示略の後端位置ストッパに当接し停止する後端位置まで移動すると、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70は、検出対象となる小束収納ドロア12(b)の各束収納凹部49の前後方向の全範囲を検出できるようになっている。小束セット検知センサ66は、小束収納ドロア12(b)の開閉に伴って通過する、この小束収納ドロア12(b)内の小束紙幣Tの下端部から貨幣検出反射データを取得することになり、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70は、小束収納ドロア12(b)の開閉に伴って通過する、この小束収納ドロア12(b)内の小束紙幣Tの上端部から貨幣検出反射データを取得することになる。

0065

ここで、制御部25は、小束セット検知センサ66の貨幣検出反射データから、反射光量が多いセンサ溝48上の紙幣あるいは小帯t0と、紙幣がなく反射光量が少なくなる他の部分(センサ溝48上の空間、センサ溝48以外の部分)とを区別することで、小束紙幣Tが収納されている範囲を検出する。

0066

小束紙幣Tには、一束ずつに小帯t0が巻回されており、この小帯t0が上端部にも存在することから、制御部25は、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データの合計値から、反射光量が多い小帯t0と、小帯t0が巻回されず反射光量が少なくなる紙幣部分と、紙幣がなく反射光量がさらに少なくなる他の部分(束収納凹部49内外の空間)とを区別することになる。

0067

また、制御部25は、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データの合計値から、隣り合う小束紙幣Tの小帯t0と小帯t0との間の反射光量が少なくなる部分、隣り合う小束紙幣Tの小帯t0と紙幣との間の反射光量が少なくなる部分を検出することで、隣り合う小束紙幣Tの間部分を検出する。

0068

さらに、制御部25は、左端検出ラインセンサ67および右端検出ラインセンサ70の貨幣検出反射データから、反射光量が多い紙幣部分と、紙幣がなく反射光量が少なくなる他の部分(束収納凹部49内外の空間)とを区別することで、紙幣部分の端部を検出した各受光素子の位置から小束紙幣Tの長さ方向の両端部の位置を検出する。

0069

制御部25は、後述するロータリエンコーダ88で検知ディスク87のスリットを検知する毎に小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70のそれぞれの貨幣検出反射データを取り込むことになり、取り込んだそれぞれの貨幣検出反射データを、後述するロータリエンコーダ88の開閉位相データに基づいて、例えば所定の一定開閉速度での貨幣検出反射データに補正する。

0070

そして、制御部25は、小束セット検知センサ66で小束紙幣Tが検出されている範囲を基準として検出範囲を設定し、この検出範囲における、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の補正後の貨幣検出反射データと、記憶部26に記憶された小束紙幣T用の数量マスタデータとを照合することで、小束収納ドロア12(b)内の小束紙幣Tの数量である数量検出データを取得する束数検出工程を行う。例えば、補正後の貨幣検出反射データの中で、一つの小帯t0と判断できる、数量マスタデータの結束テープ判断基準光量データ以上の光量があり且つ数量マスタデータの結束テープ判断基準面積データ以上の纏まった面積を有する小帯t0の部分を数えて、これを小束紙幣Tの数量である数量検出データとする。つまり、小帯t0の数を小束紙幣Tの数量である数量検出データとする。勿論、制御部25は、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の左側の組と、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の右側の組とのそれぞれについて、別々に、小束紙幣Tの数量検出データを取得する。

0071

また、制御部25は、上記検出範囲における、左端検出ラインセンサ67および右端検出ラインセンサ70の補正後の貨幣検出反射データと、記憶部26に記憶された金種マスタデータとを照合することで、小束収納ドロア12(b)内の小束紙幣Tの金種である金種検出データを取得する。例えば、左端検出ラインセンサ67および右端検出ラインセンサ70の補正後の貨幣検出反射データの中で、上記のように検出した結束テープ部分と前後方向位置が同じ部分のデータから、光量が金種マスタデータの紙幣判断基準光量データ以上となる部分と未満となる部分との境界位置を割り出し、左右両側の境界位置間の長さを、金種マスタデータの金種基準長さデータと比較して、許容範囲内で一致する金種基準長さデータに対応する金種を、この結束テープ部分に対応する小束紙幣Tの金種とする金種検出データを取得する金種判断を行う。勿論、制御部25は、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の左側の組と、小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の右側の組とのそれぞれについて、別々に、小束紙幣Tの金種検出データを取得する。

0072

制御部25は、小束セット検知センサ66の貨幣検出反射データから割り出される、小束セット検知センサ66で小束紙幣Tを検出している時間と、後述するロータリエンコーダ88の開閉位相データとに基づいて、検出対象となる小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある全小束紙幣Tの下部の全体の厚みである全束厚みを検出する下部全束厚み検出工程を行う。また、制御部25は、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データから割り出される、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69のいずれかで小束紙幣Tを検出している時間と、後述するロータリエンコーダ88の開閉位相データとに基づいて、検出対象となる小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある全小束紙幣Tの上部の全体の厚みである全束厚みを検出する上部全束厚み検出工程を行う。また、制御部25は、上記した束数検出工程において、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69のそれぞれの貨幣検出反射データから割り出される、収納状態にある全小束紙幣Tの小帯t0の数を検出し、検出対象となる小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある全小束紙幣Tの束数を検出する。

0073

具体的に、制御部25は、下部全束厚み検出工程において、一つの小束トレイ40に収納された全小束紙幣Tの、小束収納ドロア12(b)の移動方向における一端から他端までを小束セット検知センサ66によって連続的に検出している時間と、その間の小束収納ドロア12(b)の、ロータリエンコーダ88の開閉位相データから求まる開閉速度とから、全小束紙幣Tの下部の全束厚みを検出する。また、制御部25は、上部全束厚み検出工程において、一つの小束トレイ40に収納された全小束紙幣Tの、小束収納ドロア12(b)の移動方向における一端から他端までを左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69のいずれかで検出している時間と、その間の小束収納ドロア12(b)の、ロータリエンコーダ88の開閉位相データから求まる開閉速度とから、全小束紙幣Tの上部の全束厚みを検出し、その間に、束数検出工程において、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69で小帯t0の数を検出し、全小束紙幣Tの束数を検出する。これらの下部全束厚み検出工程、上部全束厚み検出工程および束数検出工程を全ての小束トレイ40に対して行う。

0074

つまり、制御部25、小束セット検知センサ66、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69およびロータリエンコーダ88は、検出対象となる小束収納ドロア12(b)が開閉されると、この小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある小束紙幣Tの厚みを、この小束収納ドロア12(b)の現金管理装置本体11に対する移動によって検出することになり、具体的には、収納状態にある小束紙幣Tの束数と、この束数分の小束紙幣Tの全束厚みとを検出することになる。

0075

また、制御部25は、一つの小束トレイ40に収納された全小束紙幣Tの束数が大束Oを構成する所定束数である10束である場合、これら小束紙幣Tが、10束の小束紙幣Tを大帯t1,t2で結束してなる大束Oを構成するものであるか否かを判断する束状態判断工程を行う。具体的には、束状態判断工程では、10束の小束紙幣Tの上部または下部の全束厚みと、全小束紙幣Tの上部の全束厚みを下部の全束厚みで除した比率とに基づいて、小束紙幣Tが大束Oを構成するものであるか否かを判断する。ここで、10束の小束紙幣Tが大束Oを構成する場合、10束の小束紙幣Tが大束Oを構成しない場合と比べて、上部および下部の全束厚みのバラツキは小さく、全小束紙幣Tの上部の全束厚みを下部の全束厚みで除した比率は1に近くなる。このため、制御部25は、10束の小束紙幣Tの上部または下部の全束厚みが所定の厚み範囲にあり、且つ、全小束紙幣Tの上部の全束厚みを下部の全束厚みで除した比率が所定の比率範囲にあると、小束紙幣Tが大束Oを構成するものであると判断し、それ以外は、小束紙幣Tが大束Oを構成しないと判断する。

0076

図7に示す棒金収納ドロア12(c)は、単一金種の貨幣である硬貨が所定枚数(50枚)集積されて包装紙で包装されてなる包装硬貨である棒金Bを入出庫可能に収納するもので、上記した枠体34内に固定される複数、具体的には、前後に金種径に応じて6つまたは5つ、左右に4列の合成樹脂製の棒金トレイ55を有している。

0077

棒金トレイ55は、棒金Bが中心軸線を上下にした立位状態で収納されるものである。棒金トレイ55は、円筒を一部切り取った形状の湾曲面56を、複数具体的には左側の3カ所と右側の3カ所と前端1カ所と後端1カ所の8カ所に有する鉛直方向に沿う壁部57と、壁部57の下部を閉塞する水平方向に沿う底部58とを有している。壁部57および底部58は、下方に凹む上方開口形状の棒金収納凹部59を構成している。湾曲面56は左側の3カ所が左右方向の位置を合わせており、右側の3カ所も左右方向の位置を合わせている。左右前端の湾曲面56は前後方向の位置を合わせており、中央前端の湾曲面56はこれらよりも前側に配置されている。左右後端の湾曲面56は前後方向の位置を合わせており、中央後端の湾曲面56はこれらよりも後側に配置されている。

0078

これにより、棒金トレイ55の棒金収納凹部59には、左側に3本の棒金Bが左右方向の位置を合わせて前後1列に並べられ、右側に3本の棒金Bが左右方向の位置を合わせて前後1列に並べられ、左右方向の中央に4本の棒金Bが左右方向の位置を合わせて前後1列に並べられ、合計10本の棒金Bが収納されるようになっている。左右の棒金Bは前後方向の位置を互いに合わせており、中央の棒金Bは、これらに対して前後方向の位置をずらしている。棒金Bは、棒金収納凹部59に、その上部開口を介して上方から挿入されることになり、棒金収納凹部59の壁部57および他の棒金Bで支持されて中心軸線を鉛直配置した立位状態に維持される。

0079

底部58には、各湾曲面56と同心をなす8カ所と、これらの内側の前後2カ所とに、各棒金Bを載置させる円筒状の載置台部60が上方に突出するように形成されている。載置台部60の外径は、棒金Bの包装紙の加締部の内径よりも小さくされており、載置台部60の突出高さは加締部の硬貨からの突出高さよりも高くなっている。これにより、載置台部60は、棒金Bの加締部を逃げて硬貨部分を直接支持するようになっている。載置台部60の内側は、棒金Bのセット検知用の、上下に貫通する貫通孔61となっている。載置台部60およびその内側の貫通孔61も、左側の3カ所が左右方向の位置を合わせて前後1列に並べられており、中央の4カ所が左右方向の位置を合わせて前後1列に並べられていて、右側の3カ所が左右方向の位置を合わせて前後1列に並べられている。

0080

なお、各棒金トレイ55の棒金収納凹部59は、それぞれ予め設定された単一金種の棒金Bのみが収納されるように決められている。言い換えれば、棒金収納ドロア12(c)には、金種毎に棒金Bの収納位置である棒金収納凹部59が規定されている。各棒金トレイ55に収納すべき設定金種を示す収納金種データは、予め設定されて記憶部26に記憶されることになる。

0081

現金管理装置本体11の前端部には、棒金収納ドロア12(c)の左右4列の棒金トレイ55のそれぞれの3列の貫通孔61の直ぐ下側となる位置に、左右方向に同列で前後方向に並ぶ貫通孔61を介して棒金Bのセット検知を行う光学反射型の図2に示す棒金セット検知センサ76が位置固定で設けられている。

0082

また、現金管理装置本体11の前端部には、棒金収納ドロア12(c)の左右4列の棒金トレイ55のそれぞれの3列の棒金収納位置の上方近接位置に、左右方向に同列で前後方向に並ぶ棒金Bの上端部を検出する、検出素子を左右方向に並べた光学反射型の図2に示す棒金検出ラインセンサ77が、それぞれ位置固定で設けられている。

0083

制御部25は、棒金セット検知センサ76の貨幣検出反射データから、反射光量が多い貫通孔61上の棒金Bと、棒金Bがなく反射光量が少なくなる他の部分(貫通孔61上の空間、貫通孔61以外の部分)とを区別することで、棒金Bが収納されている範囲を検出する。

0084

また、制御部25は、棒金検出ラインセンサ77の貨幣検出反射データから、反射光量が多い棒金Bと、反射光量が少なくなる他の部分(棒金収納凹部59内外の空間)とを区別することになり、棒金Bの他の部分との境界位置である外周部を検出した各受光素子の位置から棒金Bの外周部の位置を検出する。また、棒金Bの反射光量から金種を識別することになり、反射光量が少なくなる他の部分のうち、形状、大きさおよび外周部に対する位置から棒金B内の孔であるか否かを識別することになる。

0085

図6に示すように、全ての棒金収納ドロア12(c)のそれぞれに対し、直上位置に、12個の棒金検出ラインセンサ77が設けられており、直下位置に、12個の棒金セット検知センサ76が設けられている。

0086

制御部25は、後述するロータリエンコーダ88で検知ディスク87のスリットを検知する毎に棒金セット検知センサ76および棒金検出ラインセンサ77のそれぞれの貨幣検出反射データを取り込むことになり、取り込んだそれぞれの貨幣検出反射データを、後述するロータリエンコーダ88の開閉位相データに基づいて、例えば所定の一定開閉速度での貨幣検出反射データに補正する。

0087

そして、制御部25は、棒金セット検知センサ76で棒金Bが検出されている範囲を基準として検出範囲を設定し、この検出範囲における、棒金検出ラインセンサ77の補正後の貨幣検出反射データと、記憶部26に記憶された棒金B用の数量マスタデータとを照合することで、棒金収納ドロア12(c)内の棒金Bの数量である数量検出データを取得する。例えば、棒金検出ラインセンサ77の補正後の貨幣検出反射データの中で、一つの棒金Bと判断できる、数量マスタデータの棒金判断基準光量データ以上の光量があり且つ数量マスタデータの棒金判断基準面積データ以上の纏まった面積を有する棒金部分を数えて、これを棒金Bの数量である数量検出データとする。勿論、制御部25は、棒金セット検知センサ76および棒金検出ラインセンサ77の各組それぞれについて、別々に、棒金Bの数量検出データを取得する。

0088

また、制御部25は、上記検出範囲における、棒金検出ラインセンサ77の補正後の貨幣検出反射データと、記憶部26に記憶された金種マスタデータとを照合することで、棒金収納ドロア12(c)内の棒金Bの金種である金種検出データを取得する。例えば、棒金検出ラインセンサ77の補正後の貨幣検出反射データの中で、上記のように検出し棒金部分と前後方向位置が同じ部分のデータから、光量が金種マスタデータの棒金判断基準光量データ以上となる部分と未満となる部分との境界位置を割り出して、棒金Bの外径および孔の有無を求め、これらと棒金部分の貨幣検出反射データの反射光量とを金種マスタデータの金種基準データと比較して、許容範囲内で一致する金種基準データに対応する金種を、この棒金部分に対応する棒金Bの金種とする金種検出データを取得する金種判断を行う。勿論、制御部25は、左右方向の位置が合う棒金セット検知センサ76および棒金検出ラインセンサ77の各組それぞれについて、別々に、棒金Bの金種検出データを取得する。

0089

制御部25は、一の小束収納ドロア12(b)内に収納された小束紙幣Tに関する数量検出データおよび金種検出データを総合して、この小束収納ドロア12(b)内の在り高(小束紙幣Tの各金種別の束数、合計金額等)を管理する。また、制御部25は、一の棒金収納ドロア12(c)内に収納された棒金Bに関する数量検出データおよび金種検出データを総合して、この棒金収納ドロア12(c)内の在り高(棒金Bの各金種別の本数、合計金額等)を管理する。バラ貨幣収納ドロア12(a)の在り高については、バラ貨幣収納ドロア12(a)へのバラ紙幣、バラ硬貨の入出庫を含む入出庫取引の際に、操作キーボード19を介して入力される、バラ紙幣の入庫数、バラ紙幣の出庫数、バラ硬貨の入庫数およびバラ硬貨の出庫数等に基づいて管理する。

0090

現金管理装置本体11には、全てのドロア挿入空間形成部65のそれぞれの前端位置と後端位置とに、図8に示すように、支持軸81,82を介して歯付プーリ83,84が位置固定で回転可能に設けられており、後端の歯付プーリ84の上側にも、支持軸85を介して歯付プーリ86が位置固定で回転可能に設けられている。支持軸85には、所定の等間隔でスリットが形成された検知ディスク87が歯付プーリ86と一体回転するように設けられており、現金管理装置本体11には、検知ディスク87の上側に検知ディスク87の回転を検知するロータリエンコーダ88が位置固定で設けられている。なお、ロータリエンコーダ88は、検知ディスク87のスリットの検知数から検知ディスク87の回転量を検知することになり、単位時間当たりのスリットの検知数から検知ディスク87の回転速度を検知することになる。

0091

そして、三つの歯付プーリ83,84,86にはタイミングベルト91が巻回されており、このタイミングベルト91には、ドロア12のうちの挿入されたものの後端部が固定されている。これにより、ドロア12が開閉されるとこれに連動してタイミングベルト91が回転して三つの歯付プーリ83,84,86および検知ディスク87を回転させることになり、よって、ロータリエンコーダ88が、検知ディスク87の回転データである個別のドロア12の開閉位相データを取得することになる。制御部25は、この開閉位相データからドロア12の開閉方向およびその位置を割り出すことになり、移動量を時間で除算することでドロア12の開閉速度を割り出すことになる。なお、検知ディスク87と一体回転する歯付プーリ86の前方にはタイミングベルト91の弛みをとるテンションプーリ92が設けられている。

0092

また、現金管理装置本体11には、全てのドロア挿入空間形成部65のそれぞれの後端位置に、ドロア12のうちの挿入されたものの後端部の検知片95を検知することで、このドロア12が現金管理装置本体11に最も押し込まれた後端位置である全閉位置にあることを示す開閉位相データを取得する全閉検出センサ96が位置固定で設けられている。現金管理装置本体11には、全てのドロア挿入空間形成部65のそれぞれの前端位置に、ドロア12のうちの挿入されたものの後端部の検知片95を検知することで、このドロア12が現金管理装置本体11から最も引き出された前端位置である全開位置にあることを示す開閉位相データを取得する全開検出センサ97が位置固定で設けられている。つまり、全閉検出センサ96および全開検出センサ97は、ドロア12の開閉位相情報を取得する。

0093

加えて、現金管理装置本体11には、全てのドロア挿入空間形成部65のそれぞれに、挿入されたドロア12を全閉位置でロックする図2に示すロック機構22が設けられている。つまり、全てのドロア12のそれぞれに対して、ドロア12を閉状態で個別にロックするロック機構22が設けられている。各ロック機構22は、電気的に駆動されるとロックが解除されて、対応するドロア12を引き出し可能とし開作動許容する状態となる。また、各ロック機構22は、対応するドロア12が引き出されると電気的な駆動が解除されることになり、この状態で、ドロア12が全閉位置に戻されると、ドロア12を全閉位置で引き出し不可に自動的かつ機械的にロックする。

0094

以上の構成の第1実施形態に係る現金管理装置10は、操作者が、例えば、他の入出金機に補充する際に現金を取り出したり、顧客に渡す際に現金を取り出したり、顧客から預かった現金を収納する際に受け入れたり、顧客から受け取った現金貨幣を同額の異金種の貨幣へ両替する際に現金を取り出したりする際等に使用される。つまり、現金管理装置10は、操作者が、バラ硬貨、バラ紙幣、棒金Bおよび小束紙幣Tのうちの少なくともいずれか一つを現金管理装置10から取り出す出庫時、現金管理装置10にバラ硬貨、バラ紙幣、棒金Bおよび小束紙幣Tのうちの少なくともいずれか一つを受け入れて収納する入庫時、および入庫と出庫とを同時並行で行う入庫・出庫時のいずれかからなる入出庫取引時に使用される。

0095

次に、第1実施形態の現金管理装置10を用いた現金管理方法(紙葉類管理方法)について説明する。まず、一の入出庫取引の開始にあたって、操作者が、現金管理装置10のカードリーダ18にIDカードのカード識別データを読み取らせ操作キーボード19に操作者識別データを入力する。すると、制御部25が、入力されたこれらのカード識別データおよび操作者識別データと一致するデータが記憶部26に予め記憶されたカード識別のマスタデータおよび操作者識別のマスタデータにあるか否かを判定し、いずれか一方でもマスタデータにない場合、表示部17にその旨のアラームを表示させるとともに音声発生部20にアラーム音を発生させる。加えて、現金管理装置10が上位機に接続されている場合、上位機にもその旨を示すアラーム信号を出力する。

0096

入力されたカード識別データおよび操作者識別データと一致するカード識別および操作者識別のマスタデータがある場合、制御部25は、日時情報を含むこの一の入出庫取引の取引識別データを設定するとともに、この一の入出庫取引に必要な種類入力データ、区別データおよび数量入力データの入力を促す表示を、表示部17に表示させる。ここで、種類入力データは、金種およびその状態(バラ、棒金、小束)を示すものであり、区別データは、種類入力データが入庫であるか出庫であるかを示すものであり、数量入力データは、種類入力データの数量を示すものである。一の入出庫取引で入力される種類入力データ、区別データおよび数量入力データの組は、一組および複数組の両方の場合がある。操作者が、操作キーボード19に、これらの情報を入力すると、制御部25は、入力データを確定する確定操作を促す表示を表示部17に表示させる。

0097

確定操作を促す表示を見た操作者によって確定操作が操作キーボード19に入力されると、制御部25は、この一の入出庫取引の上記した種類入力データ、区別データおよび数量入力データを表示部17に表示させるとともに、先に設定したこの一の入出庫取引の取引識別データに関連付けて、この一の入出庫取引で入力された操作者識別データと、この一の入出庫取引にて入力された上記の種類入力データ、区別データおよび数量入力データとを記憶部26に記憶する。

0098

制御部25は、この一の入出庫取引にて入力された種類入力データ、区別データおよび数量入力データに基づいて、バラ貨幣収納ドロア12(a)、全ての小束収納ドロア12(b)および全ての棒金収納ドロア12(c)の中から、この一の入出庫取引にて現金が入出庫処理つまり受入処理および取出処理の少なくともいずれか一方がなされる対象ドロア12を割り出す。そして、割り出した対象ドロア12をロックするロック機構22を駆動してロックを解除し、割り出した対象ドロア12を現金管理装置本体11から引き出し可能とする。

0099

例えば、この一の入出庫取引にて入力された種類入力データに小束紙幣Tが含まれる場合、制御部25は、含まれる金種の小束紙幣Tを収納している小束収納ドロア12(b)を対象ドロア12とし、この小束収納ドロア12(b)をロックしているロック機構22のロックを解除するとともにその表示灯23を点灯させることになる。

0100

制御部25が、この小束収納ドロア12(b)をロックするロック機構22を駆動すると、操作者により、この小束収納ドロア12(b)が開閉される。すなわち、まず、この小束収納ドロア12(b)の現金管理装置本体11からの引き出しつまり開庫が開始されることになる。制御部25は、この小束収納ドロア12(b)用の全閉検出センサ96、ロータリエンコーダ88および全開検出センサ97の開閉位相データからこの一の小束収納ドロア12(b)の引き出し開始および開閉位置を検出することになり、これらの開閉位相データからこの一の小束収納ドロア12(b)が後端位置から前端位置まで移動したか否かを判断する。

0101

つまり、制御部25は、全閉検出センサ96、ロータリエンコーダ88および全開検出センサ97の開閉位相データに基づき、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を開始し且つ全閉検出センサ96が検知片95を検知しない状態となると、引き出しが開始されたことを検出することになる。その後、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を停止し且つ全開検出センサ97が検知片95を検知する状態となると、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)が後端位置から前端位置まで開庫された正常開動作を検出する。この一の小束収納ドロア12(b)が前端位置まで移動したことを検出すると、制御部25は、この小束収納ドロア12(b)をロックするロック機構22の駆動を停止する。

0102

なお、この一の小束収納ドロア12(b)が、後端位置にある全閉状態から引き出しが開始された後、前端位置に位置する全開状態とならずに後端位置に戻ったことを、全閉検出センサ96、ロータリエンコーダ88および全開検出センサ97の開閉位相データに基づいて検出すると、制御部25は、正常開動作と判断せず、表示部17にアラームを表示させるとともに音声発生部20でアラーム音を発生させ、その表示灯23を点灯させる。アラームを受けて、操作者は、この一の小束収納ドロア12(b)についての入出庫をやり直す。加えて、現金管理装置10が上位機に接続されている場合、上位機にもその旨を示すアラーム信号を出力する。

0103

ここで、この一の小束収納ドロア12(b)の現金管理装置本体11からの引き出しが開始されたことを全閉検出センサ96およびロータリエンコーダ88の検知結果から検出すると、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の引き出し直前の在り高を表示部17に表示させる。操作者は、表示部17に表示された在り高を必要により参照しつつこの一の小束収納ドロア12(b)に対する小束紙幣Tの入出庫を行う。この一の小束収納ドロア12(b)が現金管理装置本体11から引き出された状態では、制御部25は、全てのドロア12のそれぞれの在り高のうち、この一の小束収納ドロア12(b)の在り高のみを表示部17に表示させる。

0104

このように、この一の小束収納ドロア12(b)が開かれた状態で、この一の小束収納ドロア12(b)に小束紙幣Tを受け入れる受入処理、および、この一の小束収納ドロア12(b)から小束紙幣Tが取り出される取出処理の少なくともいずれか一方の処理が行われる。

0105

前端位置に位置する全開状態になった後、ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を開始し且つ全開検出センサ97が検知片95を検知しない状態となることで、この一の小束収納ドロア12(b)の閉方向の移動つまり閉庫が開始されたことを検出すると、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)に対して設けられた小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組の左右二組について、これらを駆動して、閉庫時の貨幣検出反射データの取り込みを開始させる。ロータリエンコーダ88が検知ディスク87の回転の検知を停止し且つ全閉検出センサ96が検知片95を検知する状態となることで、この一の小束収納ドロア12(b)が後端位置に位置する全閉状態になったことが検出されると、制御部25は、貨幣検出反射データの取り込みを終了させる。この一の小束収納ドロア12(b)が後端位置に閉庫されると、ロック機構22がこの一の小束収納ドロア12(b)を機械的かつ自動的にロックする。この閉庫時に、上記した束数検出工程、下部全束厚み検出工程および上部全束厚み検出工程を行う。

0106

そして、この一の小束収納ドロア12(b)が前端位置から後端位置に閉庫されたことが検出されると、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の表示灯23を消灯し、この一の小束収納ドロア12(b)に対して設けられた小束セット検知センサ66、左端検出ラインセンサ67、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69および右端検出ラインセンサ70の組の左右二組についての閉庫時の貨幣検出反射データから、上記のようにして、この一の小束収納ドロア12(b)の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tの数量検出データを取得し、個々の小束紙幣Tの金種検出データを取得する。

0107

数量検出データおよび金種検出データの取得後、制御部25は、今回取得した金種別の数量検出データと、前回の入出庫取引時に記憶部26に記憶されたこの一の小束収納ドロア12(b)の金種別の数量検出データとから、この一の小束収納ドロア12(b)における増減分となる、今回の一の入出庫取引での、実取引の数量である数量実取引データおよび実取引の金種である金種実取引データを総合した金種別の数量実取引データを割り出す。そして、制御部25は、この金種別の数量実取引データを、今回の一の入出庫取引に対して入力された、種類入力データ、区別データおよび数量入力データを総合した金種別の数量入力データと照合し、差異が存在したか否かを判定する。つまり、この一の小束収納ドロア12(b)に関する入出庫の金種別の数量実取引データと、この一の小束収納ドロア12(b)に関する入出庫の金種別の数量入力データとが一致すれば、差異は存在しないと判定し、それ以外は、差異が発生したと判定する。このように、制御部25は、対象ドロア12であるこの一の小束収納ドロア12(b)が全開位置まで引き出された後に全閉位置まで押し込まれると、この一の小束収納ドロア12(b)に対して、現金が、操作キーボード19に入力された種類入力データ、区別データおよび数量入力データにしたがって入出庫されたか否かを精査する。

0108

この一の小束収納ドロア12(b)において、金種別の数量実取引データと金種別の数量入力データとに差異が存在すると、制御部25は、表示部17にアラームを表示させるとともに音声発生部20でアラーム音を発生させて、再びこの一の小束収納ドロア12(b)をロックしているロック機構22のロックを解除するとともに、その表示灯23を点灯させる。これにより、この一の小束収納ドロア12(b)が引き出し可能となる。アラームを受けて、操作者は、この一の小束収納ドロア12(b)についての入出庫をやり直す。加えて、現金管理装置10が上位機に接続されている場合、上位機にもその旨を示すアラーム信号を出力する。

0109

この一の小束収納ドロア12(b)が全開状態から閉庫されると、制御部25は、上記のように、束数検出工程にて、この一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある全小束紙幣Tの数量検出データつまり束数を検出する。

0110

また、この閉庫時に、上記に加えて、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)に対して設けられた左右の小束セット検知センサ66の貨幣検出反射データとロータリエンコーダ88の開閉位相データとから、上記のようにして、この一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある全小束紙幣Tの下部の全束厚みを検出する下部全束厚み検出工程を行う。

0111

また、この閉庫時に、上記に加えて、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)に対して設けられた左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の左右二組の貨幣検出反射データとロータリエンコーダ88の開閉位相データとから、上記のようにして、この一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある全小束紙幣Tの上部の全束厚みを検出する上部全束厚み検出工程を行う。

0112

そして、制御部25は、今回開閉された一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、これら束数検出工程、下部全束厚み検出工程および上部全束厚み検出工程の検出結果に基づいて、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものであるか否かを判定する束状態判断工程を行う。収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものではない全ての小束トレイ40のそれぞれについて、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定する全束厚み異常判定工程を行う。なお、全束厚み異常判定工程にかえて、全小束紙幣Tのそれぞれに異常があるか否かを判定する各束厚み異常判定工程を行ってもよい。各束厚み異常判定工程の詳細は、後述する第2実施形態において説明する。

0113

全束厚み異常判定工程では、この一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある全小束紙幣Tの束数に応じて、この束数分の全小束紙幣Tの全束厚みの許容範囲である全束厚み許容範囲を決定する。例えば、この束数に、記憶部26に予め記憶された小束紙幣Tの1束分の基準厚さをかけて全束厚み許容範囲とすることができる。ここでは、小束紙幣Tの1束分の基準厚さを、束数に応じて異ならせている。例えば、束数が1束である場合は第1の基準厚さが使用され、束数が2〜3束の場合には第1の基準厚さとは異なる第2の基準厚さが使用され、束数が4〜6束の場合には第1,第2の基準厚さとは異なる第3の基準厚さが使用され、束数が7束以上の場合に第1〜第3の基準厚さとは異なる第4の基準厚さが使用される。また、新券の小束紙幣Tの場合の基準厚さと、流通券の小束紙幣Tの場合の基準厚さとを、異ならせている。例えば、新券の小束紙幣Tの場合に、束数に応じて新券用の第1〜第4の基準厚さを使用し、流通券の小束紙幣Tの場合も、束数に応じて流通券用の第1〜第4の基準厚さを使用する。新券の小束紙幣Tであるか流通券の小束紙幣Tであるかは、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69による紙幣部分の貨幣検出反射データから判別する。

0114

ここで、制御部25は、記憶部26に予め記憶されている小束紙幣Tの1束分の基準厚さの設定を、保守モード等で行われる許容範囲設定工程において、操作表示部15を介する操作者の操作により変更可能となっている。言い換えれば、制御部25は、保守モード等で行われる許容範囲設定工程において、操作表示部15を介して小束紙幣Tの1束分の基準厚さの設定を変更することで、全束厚み許容範囲の設定を変更する。

0115

全束厚み異常判定工程として、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、収納状態にある全小束紙幣Tの下部の全束厚みが、その束数分の全小束紙幣Tの全束厚み許容範囲内になければ、小束紙幣Tに厚み異常があると判定する一方、収納状態にある全小束紙幣Tの下部の全束厚みが、その束数分の全小束紙幣Tの全束厚み許容範囲内にあれば、小束紙幣Tに厚み異常がないと判定する下部全束厚み異常判定工程を行う。全束厚み異常判定工程として、下部全束厚み異常判定工程に代えて、収納状態にある全小束紙幣Tの上部の全束厚みが、その束数分の全小束紙幣Tの全束厚み許容範囲内になければ、小束紙幣Tに厚み異常があると判定する一方、収納状態にある全小束紙幣Tの上部の全束厚みが、その束数分の全小束紙幣Tの全束厚み許容範囲内にあれば、小束紙幣Tに厚み異常がないと判定する上部全束厚み異常判定工程を行っても良い。全束厚み異常判定工程として、下部全束厚み異常判定工程および上部全束厚み異常判定工程の両方を行っても良く、その場合、下部全束厚み異常判定工程および上部全束厚み異常判定工程の両方で、全束厚みが全束厚み許容範囲内にあれば、小束紙幣Tに厚み異常がないと判定し、下部全束厚み異常判定工程および上部全束厚み異常判定工程の少なくともいずれか一方で、全束厚みが全束厚み許容範囲内になければ、小束紙幣Tに厚み異常があると判定する。

0116

全束厚み異常判定工程において、いずれかの小束トレイ40にて小束紙幣Tに厚み異常があると判定すると、制御部25は、表示部17に、この一の小束トレイ40の識別、これが配置されている小束収納ドロア12(b)の識別および全束厚みに異常がある旨の情報を含む全束厚み異常通知ガイダンス表示を表示させるとともに、音声発生部20でアラーム音を発生させる。これにより、紙幣が抜かれて厚みが薄くなった状態の小束紙幣Tが小束トレイ40に投入されたことを、どの小束収納ドロア12(b)のどの小束トレイ40に収納されたかを含めて報知する。加えて、現金管理装置10が上位機に接続されている場合、上位機にも、全束厚み異常通知の内容を含むアラーム信号を出力する。

0117

また、制御部25は、今回開閉された一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、上記した束数検出工程、下部全束厚み検出工程および上部全束厚み検出工程の検出結果に基づいて、図9に示すフローチャートに沿って、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定する全束厚み変化判定工程を行う。

0118

全束厚み変化判定工程で、制御部25は、一の小束収納ドロア12(b)の閉庫直後の、この一の小束収納ドロア12(b)の一の小束トレイ40についての、収納状態にある全小束紙幣Tの束数、全小束紙幣Tの下部の全束厚みおよび全小束紙幣Tの上部の全束厚みを取得する(ステップSa1)。

0119

次に、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の今回の開閉直前つまり前回の開閉直後の、この一の小束収納ドロア12(b)の一の小束トレイ40についての、収納状態にある全小束紙幣Tの束数および全小束紙幣Tの下部の全束厚みを記憶部26から読み出す(ステップSa2)。そして、制御部25は、今回のこの一の小束収納ドロア12(b)の開閉直後の、この一の小束トレイ40に収納状態にある全小束紙幣Tの束数が開閉直前の束数に対し変化があったか否かを判定する(ステップSa3)。

0120

この一の小束トレイ40について、束数に変化があった場合、制御部25は、収納状態にある全小束紙幣Tの束数および全小束紙幣Tの下部の全束厚みを記憶部26に更新記憶させる(ステップSa4)。つまり、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の開閉前後で束数が変化した小束トレイ40について、収納状態にある全小束紙幣Tの束数および全小束紙幣Tの下部の全束厚みを記憶部26に更新記憶させる。

0121

そして、制御部25は、束数に変化があったこの一の小束トレイ40について、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものであるか否かを、小束紙幣Tの束数と下部の全束厚みと上部の全束厚みとに基づいて、上記のようにして判断する束状態判断工程を行う(ステップSa5)。収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものである場合、制御部25は、全束厚み検知フラグオフする(ステップSa6)。他方で、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものでない場合、全束厚み検知フラグをオンする(ステップSa7)。そして、この一の小束トレイ40についての全束厚み変化判定工程を終了する。

0122

また、ステップSa3において、この一の小束トレイ40について束数に変化がなかった場合、制御部25は、全束厚み検知フラグがオンされているか否かを判定する(ステップSa8)。全束厚み検知フラグがオフされている場合、この一の小束トレイ40についての全束厚み変化判定工程を終了する。これにより、制御部25は、上記ステップSa5での束状態判断工程で、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものであると判断すると、大帯t1,t2よって小束紙幣Tからの紙幣の抜き出しは規制されるため、ステップSa8において、ステップSa9以降に行われる小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定をなしとして全束厚み変化判定工程を終了する。

0123

ステップSa8において、全束厚み検知フラグがオンされている場合、制御部25は、この一の小束トレイ40について、記憶部26から読み出した、今回のこの一の小束収納ドロア12(b)の開閉直前の全小束紙幣Tの下部の図10(A)に示す全束厚みL0からの、今回のこの一の小束収納ドロア12(b)の開閉直後の全小束紙幣Tの下部の図10(B)に示す全束厚みL1の変化量を算出する(ステップSa9)。これにより、制御部25は、上記ステップSa5での束状態判断工程で、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものでないと判断すると、ステップSa8において、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定を有りとしてステップSa9以降を実行する。よって、制御部25は、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものであるか否かの上記ステップSa5での束状態判断工程の判断結果に基づいて、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定の有無の設定を変更する。

0124

そして、制御部25は、ステップSa9で算出した、この全束厚みL0から全束厚みL1への変化量が、その許容範囲である全束厚み変化量許容範囲内にあるか否かを判定する(ステップSa10)。この全束厚みの変化量が、全束厚み変化量許容範囲内にあれば、この一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tに厚み異常はないと判定して、この一の小束トレイ40についての全束厚み変化判定工程を終了する。ここでは、全束厚み変化量許容範囲を定める規定値を、束数に応じて異ならせている。例えば、束数が1束である場合は第1の規定値が使用され、束数が2〜3束の場合には第1の規定値とは異なる第2の規定値が使用され、束数が4〜6束の場合には第1,第2の規定値とは異なる第3の規定値が使用され、束数が7束以上の場合に第1〜第3の規定値とは異なる第4の規定値が使用される。また、新券の小束紙幣Tの場合の規定値と、流通券の小束紙幣Tの場合の規定値とを、異ならせている。例えば、新券の小束紙幣Tの場合に、束数に応じて新券用の第1〜第4の規定値を使用し、流通券の小束紙幣Tの場合も、束数に応じて流通券用の第1〜第4の規定値を使用する。好ましくは、第2〜第4の規定値は、第1の規定値に束数をかけた値より小さくなるように設定される。

0125

ステップSa10において、全束厚みの変化量が、全束厚み変化量許容範囲内になければ、この一の小束トレイ40に収納している小束紙幣Tに厚み異常があると判定して、表示部17に、この一の小束トレイ40の識別、これが配置されている小束収納ドロア12(b)の識別および小束紙幣Tの全束厚みの変化量に異常がある旨の情報を含む全束厚み変化量異常通知のガイダンス表示を表示させるとともに、音声発生部20でアラーム音を発生させる(ステップSa11)。

0126

つまり、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の開閉前後で束数が変化しない小束トレイ40について、開閉後に収納状態にある全小束紙幣Tの下部の全束厚みL1と、開閉前の記憶部26に記憶されている全小束紙幣Tの下部の全束厚みL0とを比較し、図10(A)に示す開閉前の全束厚みL0よりも、図10(B)に示すように開閉後の全束厚みL1が、所定値を超えて減少して、開閉前後の全束厚みの変化量が全束厚み変化量許容範囲内になくなると、開閉前後の全束厚みの変化量が全束厚み変化量許容範囲内にないことを示す全束厚み変化量異常通知を使用者に通知する。これにより、この一の小束トレイ40に、紙幣が抜かれて厚みが薄くなった状態の小束紙幣Tがあることを、使用者に報知する。

0127

すなわち、制御部25は、一の小束トレイ40において、小束収納ドロア12(b)の開閉の前後で束数に変化がなく且つこの小束収納ドロア12(b)の開閉の前後での全小束紙幣Tの全束厚みの変化量が全束厚み変化量許容範囲内になければ、この一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tに厚み異常があると判定する。加えて、現金管理装置10が上位機に接続されている場合、上位機にも、全束厚み変化量異常通知の内容を含むアラーム信号を出力する。さらに、全束厚み変化量異常通知の内容をジャーナルに記録するようにしても良い。

0128

ステップSa11の後、制御部25は、記憶部26に記憶されている更新フラグがオンであるかオフであるかを判定する(ステップSa12)。この更新フラグは、予めオンオフが設定されて記憶部26に記憶されており、ステップSa12において、更新フラグがオフに設定されていれば、制御部25は、この一の小束トレイ40についての全束厚み変化判定工程を終了する。ステップSa12において、更新フラグがオンに設定されていれば、制御部25は、この一の小束トレイ40について、収納状態にある全小束紙幣Tの下部の全束厚みを記憶部26に更新記憶させて(ステップSa13)、この一の小束トレイ40についての全束厚み変化判定工程を終了する。

0129

ここで、更新フラグがオンに設定されていれば、この一の小束トレイ40について、小束収納ドロア12(b)の開閉直後の全小束紙幣Tの下部の全束厚みを記憶部26に更新記憶する。このため、一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tをそのままの状態としても、この小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行って、次の全束厚み変化判定工程を行えば、一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tの全束厚みの変化に異常がなくなり、この全束厚み変化判定工程において、表示部17に、この一の小束トレイ40の識別表示を含む全束厚み変化量異常通知のアラームを表示させたり、音声発生部20でアラーム音を発生させたりすることはなくなる。つまり、更新フラグがオンに設定されていれば、一回は全束厚み変化量異常通知のアラームを発生させるが、小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行えば、全束厚み変化量異常通知のアラームが発生しなくなる。その際に、現金管理装置10が上位機に接続されていれば、上位機にも、小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行った際のデータを含む信号を出力する。

0130

他方、更新フラグがオフに設定されていれば、この一の小束トレイ40について、小束収納ドロア12(b)の開閉直後の全小束紙幣Tの下部の全束厚みを記憶部26に更新記憶させない。このため、一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tをそのままの状態として、この小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行っても、次の全束厚み変化判定工程においても、一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tの全束厚みの変化に異常があり、この全束厚み変化判定工程においても、表示部17に、この一の小束トレイ40の識別表示を含む全束厚み変化量異常通知のアラームを表示させるとともに、音声発生部20でアラーム音を発生させることになる。その際に、現金管理装置10が上位機に接続されていれば、上位機にも小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行った際の全束厚み変化量異常通知の内容を含むアラーム信号を出力する。更新フラグがオフに設定されていれば、抜き取った紙幣を元に戻す等しない限り、全束厚み変化量異常通知のアラームを発生し続けることになるため、小束紙幣Tからの紙幣の抜き取り検知を厳格に行うことができる。

0131

制御部25は、今回開閉された一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、上記の全束厚み変化判定工程を行うことになる。

0132

ここで、制御部25は、記憶部26に予め記憶されている全束厚み変化量許容範囲の設定を、保守モード等で行われる許容範囲設定工程において、操作表示部15を介する操作者の操作により変更可能となっている。

0133

また、制御部25は、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの全束厚み異常判定工程および全束厚み変化判定工程の有無の設定を、保守モード等で行われる判定有無設定工程において、操作表示部15を介する操作者の操作により変更可能となっている。

0134

ここで、制御部25は、上記した一の小束収納ドロア12(b)が、後端位置にある全閉状態から引き出しが開始された後、前端位置に位置する全開状態とならずに後端位置に戻ったことを検出した場合に、アラーム音を発生させずに、検出可能な範囲についてのみ上記と同様の処理を行うようにしても良い。すなわち、小束収納ドロア12(b)が、後端位置にある全閉状態から引き出しが開始された後、全開状態とならずに後退を開始したことを検出すると、制御部25は、この小束収納ドロア12(b)をロックするロック機構22の駆動を停止する。これにより、この小束収納ドロア12(b)が後端位置に閉庫されると、ロック機構22がこの小束収納ドロア12(b)を機械的かつ自動的にロックする。そして、この一の小束収納ドロア12(b)の後退中、この小束収納ドロア12(b)の検出可能な範囲については、上記と同様にして、小束紙幣Tの数量検出データを束数検出工程にて取得し、個々の小束紙幣Tの金種検出データを取得する。数量検出データおよび金種検出データの取得後、制御部25は、今回取得した、検出可能な範囲についての金種別の数量検出データと、前回の入出庫取引時に記憶部26に記憶された、同じ範囲の金種別の数量検出データとから、現金が、操作キーボード19に入力された種類入力データ、区別データおよび数量入力データにしたがって入出庫されたか否かを精査する。その際に、下部全束厚み検出工程、上部全束厚み検出工程、全束厚み異常判定工程および全束厚み変化判定工程は行わないか、検出可能な範囲についてのみ行う。

0135

なお、上記の一の入出庫取引にて入力された種類入力データに他の小束収納ドロア12(b)に収納されている小束紙幣Tの金種が含まれている場合、制御部25は、上記した一の小束収納ドロア12(b)と同様の処理を他の小束収納ドロア12(b)に対しても行うことになる。

0136

また、制御部25は、この一の入出庫取引にて入力された種類入力データに、一の棒金収納ドロア12(c)に収納されている棒金Bが含まれる場合、この一の棒金収納ドロア12(c)を対象ドロア12として処理を行うことになり、その際に、この一の棒金収納ドロア12(c)が、前端位置に位置する全開状態になった後、この一の棒金収納ドロア12(c)の閉方向の移動開始を検出すると、制御部25は、この一の棒金収納ドロア12(c)に対して設けられた全ての棒金セット検知センサ76および全ての棒金検出ラインセンサ77を駆動して、閉庫時の貨幣検出反射データの取り込みを開始させる。そして、この一の棒金収納ドロア12(c)が後端位置に閉庫されたことが検出されると、この一の棒金収納ドロア12(c)に対して設けられた全ての棒金セット検知センサ76および全ての棒金検出ラインセンサ77についての閉庫時の貨幣検出反射データから、この一の棒金収納ドロア12(c)の各棒金収納凹部59に収納された棒金Bの数量検出データおよび個々の棒金Bの金種検出データを取得して、この一の棒金収納ドロア12(c)に対して、現金が、操作キーボード19に入力された種類入力データ、区別データおよび数量入力データにしたがって入出庫されたか否かを精査する。

0137

なお、この一の入出庫取引にて入力された種類入力データに他の棒金収納ドロア12(c)に収納されている棒金Bの金種が含まれている場合、制御部25は、上記した一の棒金収納ドロア12(c)と同様の処理を他の棒金収納ドロア12(c)に対しても行うことになる。

0138

最後に、制御部25は、バラ貨幣収納ドロア12(a)、全ての小束収納ドロア12(b)および全ての棒金収納ドロア12(c)のうち、この一の入出庫取引にて入力された種類入力データに含まれる貨幣を収納しているもの全てについて、正常に入出庫取引が終了したと判断すると、今回の一の入出庫取引が終了したと判断する。

0139

以上に述べた第1実施形態に係る現金管理装置10およびこれを用いた紙幣管理方法によれば、小束収納ドロア12(b)が開閉されると、小束セット検知センサ66、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69、ロータリエンコーダ88および制御部25が、検出工程で、収納状態にある小束紙幣Tの厚みを検出することになり、制御部25は、判定工程にて、この検出工程での検出結果に基づいて小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定することになる。よって、小束紙幣Tの厚みに基づいて小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定することができる。したがって、小束紙幣Tからの紙幣の抜き取り等を検知することができ、小束紙幣Tをさらに厳正に管理することができる。

0140

また、小束収納ドロア12(b)が開閉されると、小束セット検知センサ66、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69、ロータリエンコーダ88および制御部25が、検出工程で、収納状態にある小束紙幣Tの束数と、この束数分の小束紙幣Tの全束厚みとを検出することになり、制御部25は、全束厚み異常判定工程にて、この束数分の全束厚みが、この束数に基づく全束厚み許容範囲内になければ、小束紙幣Tに厚み異常があると判定することになる。よって、小束紙幣Tの束数分の全束厚みに基づいて小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定することができる。したがって、小束紙幣Tからの紙幣の抜き取り等を検知することができ、小束紙幣Tをさらに厳正に管理することができる。

0141

また、小束収納ドロア12(b)が開閉されると、小束セット検知センサ66、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69、ロータリエンコーダ88および制御部25が、検出工程で、収納状態にある小束紙幣Tの束数と、この束数分の小束紙幣Tの全束厚みとを検出することになり、制御部25は、判定工程にて、この小束収納ドロア12(b)の開閉の前後で束数に変化がなく且つこの小束収納ドロア12(b)の開閉の前後での小束紙幣Tの全束厚みの変化量が全束厚み変化量許容範囲内になければ、小束紙幣Tに厚み異常があると判定することになる。よって、小束紙幣Tの束数分の全束厚みの、小束収納ドロア12(b)の開閉の前と後との変化に基づいて小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定することができる。したがって、小束紙幣Tからの紙幣の抜き取り等を、より良好に検知することができ、小束紙幣Tをさらに厳正に管理することができる。

0142

また、操作表示部15および制御部25によって、許容範囲設定工程にて、全束厚み許容範囲および全束厚み変化量許容範囲の設定を変更することができる。

0143

また、操作表示部15および制御部25によって、判定有無設定工程にて、制御部25による小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定の有無の設定を変更することができるため、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定を行う設定としたり、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定を行わない設定としたりすることができる。

0144

また、制御部25は、束状態判断工程で、小束紙幣Tが、所定束数の小束紙幣Tを大帯t1,t2で結束してなる大束Oを構成するものであるか否かを判断すると、この判断結果に基づいて、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定の有無の設定を変更する。これにより、小束紙幣Tが大束Oを構成するものであるか否かで小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定の有無の設定を自動的に変更することができる。具体的には、小束紙幣Tが大束Oを構成するものであれば、紙幣の抜き取りの可能性が非常に低いため、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定を行わないようにし、小束紙幣Tが大束Oを構成するものでなければ、紙幣の抜き取りの可能性があるため、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定を行うようにする。

0145

また、小束収納ドロア12(b)には、現金管理装置本体11に対する移動方向に厚み方向を沿わせて小束紙幣Tが収納されることになるため、検出工程では、小束セット検知センサ66、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69、ロータリエンコーダ88および制御部25が、小束収納ドロア12(b)の現金管理装置本体11に対する移動を利用して小束紙幣Tの厚みを容易且つ正確に検出することができる。

0146

第1実施形態において、全束厚み異常判定工程および全束厚み変化判定工程のいずれか一方のみを行うようにしても良く、判定有無設定工程での選択設定に基づいて実行する判定工程を選択するようにしても良い。

0147

[第2実施形態]
本発明に係る紙葉類管理装置の第2実施形態としての現金管理装置を主に図11図12を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。第2実施形態では、制御部25により制御される現金管理方法(紙葉類管理方法)が第1実施形態に対して主に相違している。

0148

第2実施形態において、制御部25は、開庫状態にある一の小束収納ドロア12(b)に対し、小束紙幣Tを受け入れる受入処理および小束紙幣Tが取り出される取出処理が行われ、この一の小束収納ドロア12(b)が前端位置から後端位置に閉庫されたことが検出されると、第1の実施形態と同様にして、この一の小束収納ドロア12(b)の各束収納凹部49に収納された小束紙幣Tについて、束数検出工程にて数量検出データを所得し、個々の小束紙幣Tの金種検出データを取得して、この一の小束収納ドロア12(b)に対して、現金が、操作キーボード19に入力された種類入力データ、区別データおよび数量入力データにしたがって入出庫されたか否かを精査する。

0149

上記に加えて、この一の小束収納ドロア12(b)が全開状態から閉庫されると、制御部25は、第1実施形態と同様、この一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、上記の束数検出工程に加えて、下部全束厚み検出工程および上部全束厚み検出工程を行う。

0150

さらに、この閉庫時に、制御部25は、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データから割り出される、全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを検出する各束厚み検出工程を行う。各束厚み検出工程では、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69のいずれかで同一の小帯t0を連続的に検出している時間と、ロータリエンコーダ88の開閉位相データとに基づいて、全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを検出する。左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69のいずれかで同一の小帯t0を連続的に検出している状態は、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データの合計値が所定値よりも高い状態が連続している状態である。これに対し、小束紙幣Tと小束紙幣Tとの間位置と、小束紙幣Tの外側の空間とでは、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データの合計値が所定値以下となる。

0151

具体的に、制御部25は、一つの小帯t0の、小束収納ドロア12(b)の移動方向における一端から他端までを左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の貨幣検出反射データの合計値により検出している時間と、その間の小束収納ドロア12(b)の、ロータリエンコーダ88の開閉位相データから求まる開閉速度とから、小束紙幣Tのそれぞれの厚み方向の小帯t0の長さ、つまり一つの小束紙幣Tの厚みを検出する。このような検出を、この一の小束収納ドロア12(b)に対して設けられた左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69の左右二組の貨幣検出反射データとロータリエンコーダ88の開閉位相データとに基づいて、全ての小束トレイ40に収納された全ての小束紙幣Tに対して行う。

0152

すなわち、制御部25、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69およびロータリエンコーダ88は、小束収納ドロア12(b)が開閉されると、収納状態にある各小束紙幣Tのそれぞれについて、厚みを検出することになり、その際に、小束紙幣Tの厚みを、小束紙幣Tの厚み方向の小帯t0の長さで検出することになる。

0153

制御部25は、一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、束数検出工程、下部全束厚み検出工程および上部全束厚み検出工程の検出結果に基づいて、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものであるか否かを判定する束状態判断工程を行う。収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものではない全ての小束トレイ40について、各束厚み検出工程の検出結果に基づいて、小束紙幣Tのそれぞれに異常があるか否かを、全小束紙幣Tについて判定する各束厚み異常判定工程を行う。なお、これにかえて、第1の実施形態に記載した全束厚み異常判定工程を行っても良い。

0154

まず、制御部25は、小束紙幣Tの一束の厚みの許容範囲である一束厚み許容範囲を記憶部26から読み出す。記憶部26には、新券の小束紙幣Tの場合の一束厚み許容範囲と、これとは異なる流通券の小束紙幣Tの場合の一束厚み許容範囲とが記憶されている。よって、左側帯検出ラインセンサ68および右側帯検出ラインセンサ69による紙幣部分の貨幣検出反射データから真券の小束紙幣Tと判別された小束紙幣Tに対しては新券の小束紙幣T用の一束厚み許容範囲と比較し、流通券の小束紙幣Tと判別された小束紙幣Tに対しては流通券の小束紙幣T用の一束厚み許容範囲と比較する。ここで、記憶部26に予め記憶されている一束厚み許容範囲の設定を、保守モード等で行われる許容範囲設定工程において操作表示部15を介して操作者が変更可能となっている。言い換えれば、制御部25は、保守モード等で行われる許容範囲設定工程において、操作表示部15を介して一束厚み許容範囲の設定を変更する。また、小束トレイ40の手前側と奥側(例えば、最も手前側の1束目と最も奥側の最終束)に収納された小束紙幣Tの一束厚み許容範囲と、それ以外の中間部に収納された小束紙幣Tの一束厚み許容範囲とを異ならせてもよい。例えば、両側の小束紙幣Tの一束厚み許容範囲よりも、中間部の小束紙幣Tの一束厚み許容範囲を大きくする。

0155

そして、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40の全小束紙幣Tのそれぞれについて、小束紙幣Tの厚み方向の小帯t0の長さ、つまり小束紙幣Tの厚みが、一束厚み許容範囲内になければ、小束紙幣Tに厚み異常があると判定する一方、小束紙幣Tの厚みが、一束厚み許容範囲内にあれば、小束紙幣Tに厚み異常がないと判定する各束厚み異常判定工程を行う。言い換えれば、各束厚み異常判定工程では、小帯t0の、これが巻かれた小束紙幣Tの厚み方向の長さが一束厚み許容範囲内になければ、小束紙幣Tに厚み異常があると判定する。

0156

この各束厚み異常判定工程において、いずれかの小束紙幣Tに厚み異常があると判定すると、制御部25は、表示部17に、異常がある小束紙幣Tを収納している小束トレイ40の識別および小束収納ドロア12(b)の識別と、異常がある小束紙幣Tの位置情報を含む一束厚み異常通知のガイダンス表示を表示させるとともに、音声発生部20でアラーム音を発生させる。これにより、紙幣が抜かれて厚みが薄くなった状態の小束紙幣Tが小束収納ドロア12(b)に投入されたことを報知する。加えて、現金管理装置10が上位機に接続されている場合、上位機にも、一束厚み異常通知の内容を含むアラーム信号を出力する。

0157

また、制御部25は、一の小束収納ドロア12(b)が全開状態から閉庫されると、束数検出工程、下部全束厚み検出工程、上部全束厚み検出工程および各束厚み検出工程の検出結果に基づいて、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定する各束厚み変化判定工程を、全小束トレイ40のそれぞれについて行う。

0158

各束厚み変化判定工程で、制御部25は、一の小束収納ドロア12(b)の閉庫直後の、この一の小束収納ドロア12(b)の一の小束トレイ40についての、全小束紙幣Tの束数、全小束紙幣Tの下部の全束厚み、全小束紙幣Tの上部の全束厚みおよび全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを取得する(ステップSb1)。次に、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の今回の開閉直前の、この一の小束トレイ40についての収納状態にある全小束紙幣Tの束数および全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを記憶部26から読み出す(ステップSb2)。そして、制御部25は、今回のこの一の小束収納ドロア12(b)の開閉直後の、この一の小束トレイ40に収納状態にある全小束紙幣Tの束数が、開閉直前の束数に対し変化があったか否かを判定する(ステップSb3)。

0159

この一の小束トレイ40について、束数に変化があった場合、制御部25は、収納状態にある全小束紙幣Tの束数および全小束紙幣Tのそれぞれの厚み(例えば、一の小束トレイ40の手前から順に、第1の小束紙幣の厚み:L11(mm)、第2の小束紙幣の厚みL12(mm)、…等)を記憶部26に更新記憶させる(ステップSb4)。つまり、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の開閉前後で束数が変化した小束トレイ40について、収納状態にある全小束紙幣Tの束数および全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを記憶部26に更新記憶させる。

0160

そして、制御部25は、束数に変化があったこの一の小束トレイ40について、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものであるか否かを、小束紙幣Tの束数と下部の全束厚みと上部の全束厚みとに基づいて、第1実施形態と同様にして判断する束状態判断工程を行う(ステップSb5)。収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものである場合、制御部25は、各束厚み検知フラグをオフする(ステップSb6)。他方で、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものでない場合、各束厚み検知フラグをオンする(ステップSb7)。そして、この一の小束トレイ40についての各束厚み変化判定工程を終了する。

0161

また、ステップSb3において、この一の小束トレイ40について束数に変化がなかった場合、制御部25は、各束厚み検知フラグがオンされているか否かを判定する(ステップSb8)。各束厚み検知フラグがオフされている場合、この一の小束トレイ40についての各束厚み変化判定工程を終了する。これにより、制御部25は、上記ステップSb5での束状態判断工程で、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものであると判断すると、大帯t1,t2よって小束紙幣Tからの紙幣の抜き出しは規制されるため、ステップSb8において、ステップSb9以降で行われる、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定をなしとして各束厚み変化判定工程を終了する。

0162

ステップSb8において、各束厚み検知フラグがオンされている場合、制御部25は、この一の小束トレイ40について、今回のこの一の小束収納ドロア12(b)の開閉直後の小束紙幣Tのそれぞれの図12(B)に示す厚みL21,L22,…のそれぞれについて、記憶部26から読み出したこの一の小束収納ドロア12(b)の開閉直前の全小束紙幣Tの図12(A)に示す厚みL11,L12,…のうちの同じ並び順の小束紙幣Tの厚みに対する変化量を算出する(ステップSb9)。これにより、制御部25は、上記ステップSb5の束状態判断工程で、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものでないと判断すると、ステップSb8において、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定を有りとしてステップSb9以降を実行する。よって、制御部25は、収納している小束紙幣Tが大束Oを構成するものであるか否かの上記ステップSb5での束状態判断工程の判断結果に基づいて、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの判定の有無の設定を変更する。

0163

そして、制御部25は、ステップSa9で算出したこの一の小束トレイ40に収納された全小束紙幣Tのそれぞれの厚みの変化量(例えば、厚みL11から厚みL21への変化量、厚みL12から厚みL22への変化量、厚みL13から厚みL23への変化量等)が、一束厚み変化量許容範囲内にあるか否かを判定する(ステップSb10)。この一の小束トレイ40に収納された全小束紙幣Tのそれぞれの厚みの変化量が、全て、一束厚み変化量許容範囲内にあれば、この一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tに厚み異常はないと判定して、この一の小束トレイ40についての一束厚み変化量許容範囲を終了する。一束厚み変化量許容範囲は、新券の小束紙幣Tの場合の規定値と、流通券の小束紙幣Tの場合の規定値とを、異ならせてもよい。

0164

ステップSb10において、この一の小束トレイ40に収納された全小束紙幣Tのそれぞれの厚みの変化量のいずれかが、例えば図12(A)の厚みL13に対する図12(B)の厚みL23のように大きく、一束厚み変化量許容範囲内になければ、この一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tに厚み異常があると判定して、表示部17に、異常がある小束紙幣Tを収納している小束トレイ40の識別および小束収納ドロア12(b)の識別と、異常がある小束紙幣Tの位置情報(例えば、トレイ内の前から3番目)とを含む一束厚み変化量異常通知のガイダンス表示を表示させるとともに、音声発生部20でアラーム音を発生させる(ステップSb11)。

0165

つまり、制御部25は、この一の小束収納ドロア12(b)の開閉前後で束数が変化しない小束トレイ40について、開閉後に収納状態にある全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを、開閉前に記憶部26に記憶されている、位置が対応する小束紙幣Tの厚みと比較し、開閉前後で厚みが所定値以上減少して、開閉前後の一束厚みの変化量が一束厚み変化量許容範囲内になくなると、開閉前後の一束厚みの変化量が一束厚み変化量許容範囲内にないことを示す一束厚み変化量異常通知を使用者に通知する。これにより、この一の小束トレイ40に、紙幣が抜かれて厚みが薄くなった状態の小束紙幣Tがあることを報知する。

0166

すなわち、制御部25は、一の小束トレイ40において、小束収納ドロア12(b)の開閉の前後で束数に変化がなく且つこの小束収納ドロア12(b)の開閉の前後での全小束紙幣Tのそれぞれの厚み方向の小帯t0の長さの変化、つまり全小束紙幣Tのそれぞれの厚みの変化が、いずれか一つでも一束厚み変化量許容範囲内になければ、厚みの変化が一束厚み変化量許容範囲内にない小束紙幣Tに厚み異常があると判定する。加えて、現金管理装置10が上位機に接続されている場合、上位機にも、一束厚み変化量異常通知の内容を含むアラーム信号を出力する。さらに、一束厚み変化量異常通知の内容をジャーナルに記録するようにしても良い。

0167

ステップSb11の後、制御部25は、記憶部26に記憶されている更新フラグがオンであるかオフであるかを判定する(ステップSb12)。この更新フラグは、予めオンオフが設定されて記憶部26に記憶されており、ステップSb12において、更新フラグがオフに設定されていれば、制御部25は、この一の小束トレイ40についての各束厚み変化判定工程を終了する。ステップSb12において、更新フラグがオンに設定されていれば、制御部25は、この一の小束トレイ40について、収納状態にある全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを記憶部26に更新記憶させて(ステップSb13)、この一の小束トレイ40についての各束厚み変化判定工程を終了する。

0168

ここで、更新フラグがオンに設定されていれば、この一の小束トレイ40について、小束収納ドロア12(b)の開閉直後の全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを記憶部26に更新記憶するため、一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tをそのままの状態としても、この小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行って、次の各束厚み変化判定工程を行えば、一の小束トレイ40に収納されている全小束紙幣Tのそれぞれの厚みの変化に異常がなくなり、この各束厚み変化判定工程において、表示部17に、この一の小束トレイ40の識別表示を含む一束厚み変化量異常通知のアラームを表示させたり、音声発生部20でアラーム音を発生させたりすることはなくなる。つまり、更新フラグがオンに設定されていれば、一回は一束厚み変化量異常通知のアラームを発生させるが、小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行えば、一束厚み変化量異常通知のアラームが発生しなくなる。加えて、現金管理装置10が上位機に接続されている場合、上位機にも、小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行った際のデータを含むアラーム信号を出力する。

0169

他方、更新フラグがオフに設定されていれば、この一の小束トレイ40について、小束収納ドロア12(b)の開閉直後の全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを記憶部26に更新記憶させないため、一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tをそのままの状態として、この小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行っても、次の各束厚み変化判定工程において、一の小束トレイ40に収納されている小束紙幣Tの一束厚みの変化に異常があり、この各束厚み変化判定工程においても、表示部17に、この一の小束トレイ40の識別表示を含む一束厚み変化量異常通知のアラームを表示させるとともに、音声発生部20でアラーム音を発生させることになる。その際に、現金管理装置10が上位機に接続されていれば、上位機にも小束収納ドロア12(b)の開閉をもう一度行った際の一束厚み変化量異常通知の内容を含むアラーム信号を出力する。更新フラグがオフに設定されていれば、抜き取った紙幣を元に戻す等しない限り、一束厚み変化量異常通知のアラームを発生し続けることになるため、小束紙幣Tからの紙幣の抜き取り検知を厳格に行うことができる。

0170

制御部25は、今回開閉された一の小束収納ドロア12(b)の全小束トレイ40のそれぞれについて、上記の各束厚み変化判定工程を行うことになる。

0171

制御部25は、記憶部26に予め記憶されている一束厚み変化量許容範囲の設定を、保守モード等で行われる許容範囲設定工程において、操作表示部15を介する操作者の操作により変更可能となっている。

0172

制御部25は、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かの各束厚み異常判定工程および各束厚み変化判定工程の有無の設定を、保守モード等で行われる判定有無設定工程において、操作表示部15を介する操作者の操作により変更可能となっている。

0173

ここで、制御部25は、上記した一の小束収納ドロア12(b)が、後端位置にある全閉状態から引き出しが開始された後、前端位置に位置する全開状態とならずに後端位置に戻ったことを検出した場合に、アラーム音を発生させずに、検出可能な範囲についてのみ上記と同様の処理を行うようにしても良い。その際に、下部全束厚み検出工程、上部全束厚み検出工程、各束厚み異常判定工程および各束厚み変化判定工程は行わないか、検出可能な範囲についてのみ行う。

0174

以上に述べた第2実施形態に係る現金管理装置10およびこれを用いた紙幣管理方法によれば、小束収納ドロア12(b)が開閉されると、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69、ロータリエンコーダ88および制御部25が、検出工程で、収納状態にある全小束紙幣Tのそれぞれの厚みを、この厚み方向における小帯t0の長さで検出することになり、制御部25は、判定工程にて、収納状態にある全小束紙幣Tのそれぞれの厚み方向の小帯t0の長さを一束厚み許容範囲内にあるか判定し、一束厚み許容範囲内にないものは小束紙幣Tに厚み異常があると判定することになる。つまり、小束紙幣Tのそれぞれの厚みに相当する、この厚み方向における小帯t0のそれぞれの長さに基づいて、小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定することができる。したがって、小束紙幣Tからの紙幣の抜き取り等を検知することができ、小束紙幣Tをさらに厳正に管理することができる。特に、小束紙幣Tが流通券である場合に、第2実施形態は、第1実施形態よりも流通券の状態の相違による影響が小さくなり、第1実施形態よりもさらに厳正に小束紙幣Tを管理することができる。

0175

また、小束収納ドロア12(b)が開閉されると、小束セット検知センサ66、左側帯検出ラインセンサ68、右側帯検出ラインセンサ69、ロータリエンコーダ88および制御部25が、検出工程で、収納状態にある小束紙幣Tの束数と、小束紙幣Tの厚みとを検出することになり、制御部25が、判定工程にて、この小束収納ドロア12(b)の開閉の前後で束数に変化がなく且つこの小束収納ドロア12(b)の開閉の前後での小束紙幣Tの厚みの変化量が一束厚み変化量許容範囲内になければ、小束紙幣Tに厚み異常があると判定することになる。よって、小束紙幣Tのそれぞれの厚みの、小束収納ドロア12(b)の開閉の前と後との変化に基づいて小束紙幣Tに厚み異常があるか否かを判定することができる。したがって、小束紙幣Tからの紙幣の抜き取り等を、一層良好に検知することができ、小束紙幣Tをさらに厳正に管理することができる。

0176

また、操作表示部15および制御部25によって、許容範囲設定工程にて、一束厚み許容範囲および一束厚み変化量許容範囲の設定を変更することができる。

0177

第2実施形態において、各束厚み異常判定工程および各束厚み変化判定工程のいずれか一方のみを行うようにしても良く、判定有無設定工程での選択設定に基づいて実行する判定工程を選択するようにしても良い。

0178

また、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、全束厚み異常判定工程、全束厚み変化判定工程、各束厚み異常判定工程および各束厚み変化判定工程を適宜選択的に行うようにしても良い。その場合、例えば、収納している小束紙幣Tの束数が少ない(例えば3束以下)小束トレイ40については、全束厚み異常判定工程および全束厚み変化判定工程の少なくともいずれか一方を行い、収納している小束紙幣Tの束数がそれよりも多い(例えば4束以上)小束トレイ40については、各束厚み異常判定工程および各束厚み変化判定工程の少なくともいずれか一方を行う。あるいは、収納している小束紙幣Tが全て新券の小束紙幣Tの小束トレイ40については、全束厚み異常判定工程および全束厚み変化判定工程の少なくともいずれか一方を行い、収納している小束紙幣Tの束数が全て流通券の小束紙幣Tの小束トレイ40については、全束厚み異常判定工程、全束厚み変化判定工程、各束厚み異常判定工程および各束厚み変化判定工程を全て行うようにしても良い。

0179

10現金管理装置(紙葉類管理装置)
11現金管理装置本体(本体)
12(b)小束収納ドロア(開閉部)
15操作表示部(許容範囲設定手段,判定有無設定手段)
25 制御部(検出手段,判定手段,束状態判断手段,許容範囲設定手段,判定有無設定手段)
66 小束セット検知センサ(検出手段)
68 左側帯検出ラインセンサ(検出手段)
69 右側帯検出ラインセンサ(検出手段)
O大束
T小束紙幣
t0小帯(帯状体)
t1,t2 大帯(帯状体)

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