図面 (/)

技術 画像形成装置および制御プログラム

出願人 ブラザー工業株式会社
発明者 高須将也
出願日 2016年8月25日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2016-164309
公開日 2018年3月1日 (3年11ヶ月経過) 公開番号 2018-031902
状態 特許登録済
技術分野 電子写真における制御・管理・保安
主要キーワード 正負逆転 誤差テーブル 指示送信処理 特定指示 左センサ 不揮発性RAM 右センサ 誤差修正
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

濃度補正を行う画像形成装置において,誤差偏りを抑制して印刷画像見栄えを改善する技術を提供すること。

解決手段

プリンタ100は,パターン画像28を形成して読み取り,読み取ったパターン画像28の濃度から各階調出力濃度を取得する。そして,プリンタ100は,取得した出力濃度と,各階調の目標濃度Tとに基づいて,キャリブレーションテーブル71を作成する。キャリブレーションテーブル71を作成する際,プリンタ100は,出力濃度と,既に修正階調を決定した階調の誤差情報と,に基づいて,補正出力濃度Qを算出する。そして,算出した補正出力濃度Qのうち,特定の階調の目標濃度に最も近い濃度の階調を,特定の階調の修正階調に決定する。さらに,特定の階調の目標濃度と,決定した修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を特定の階調の誤差情報として記憶する。

概要

背景

プリンタ等の画像形成装置では,濃度補正を行う技術が知られている。濃度補正に関する技術を開示した技術文献としては,例えば,特許文献1がある。特許文献1に開示される画像形成装置では,予め濃度の基準値を設定し,その後,所定のタイミングでパターン画像を形成し,そのパターン画像をセンサで検出する。そして,画像形成装置は,その検出結果と基準値とを比較して得られた濃度変動量に基づいて,濃度補正テーブル補正する。画像形成装置は,その濃度補正テーブルに基づいて,現像バイアス等の作像条件を調整する。

概要

濃度補正を行う画像形成装置において,誤差偏りを抑制して印刷画像見栄えを改善する技術を提供すること。プリンタ100は,パターン画像28を形成して読み取り,読み取ったパターン画像28の濃度から各階調出力濃度を取得する。そして,プリンタ100は,取得した出力濃度と,各階調の目標濃度Tとに基づいて,キャリブレーションテーブル71を作成する。キャリブレーションテーブル71を作成する際,プリンタ100は,出力濃度と,既に修正階調を決定した階調の誤差情報と,に基づいて,補正出力濃度Qを算出する。そして,算出した補正出力濃度Qのうち,特定の階調の目標濃度に最も近い濃度の階調を,特定の階調の修正階調に決定する。さらに,特定の階調の目標濃度と,決定した修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を特定の階調の誤差情報として記憶する。

目的

すなわちその課題とするところは,濃度補正を行う画像形成装置において,誤差の偏りを抑制して印刷画像の見栄えを改善する技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

画像を形成する画像形成部と,画像の濃度に応じて異なる信号を出力するセンサと,制御部と,を備え,前記制御部は,複数段階階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を,前記画像形成部に形成させるパターン画像形成処理と,前記パターン画像が前記センサの検出範囲を通過する際に前記センサから出力される信号に基づいて,前記パターン画像の濃度を測定する濃度測定処理と,前記濃度測定処理による測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記濃度補正テーブルを用いて,前記パターン画像と異なる印刷用の画像を,前記画像形成部に形成させる印刷画像形成処理と,を実行し,さらに,前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の小さい方から大きい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度と,前記特定の階調に対して階調の小さい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴とする画像形成装置

請求項2

画像を形成する画像形成部と,画像の濃度に応じて異なる信号を出力するセンサと,制御部と,を備え,前記制御部は,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を,前記画像形成部に形成させるパターン画像形成処理と,前記パターン画像が前記センサの検出範囲を通過する際に前記センサから出力される信号に基づいて,前記パターン画像の濃度を測定する濃度測定処理と,前記濃度測定処理による測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記濃度補正テーブルを用いて,前記パターン画像と異なる印刷用の画像を,前記画像形成部に形成させる印刷画像形成処理と,を実行し,さらに,前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の大きい方から小さい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度と,前記特定の階調に対して階調の大きい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴とする画像形成装置。

請求項3

請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,前記制御部は,前記テーブル作成処理では,前記特定の階調に対して連続する複数の他の階調の誤差情報を用いる,ことを特徴とする画像形成装置。

請求項4

請求項3に記載する画像形成装置において,前記制御部は,前記テーブル作成処理では,前記特定の階調に近い階調ほど誤差情報の比重が大きくなる重み付けを行う,ことを特徴とする画像形成装置。

請求項5

請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像形成装置において,前記制御部は,前記テーブル作成処理では,前記特定の階調が,単位階調ごとの出力濃度の変化の割合を示す測定傾きが閾値よりも大きい範囲にある階調の場合,前記誤差情報を利用して前記修正階調を決定し,前記特定の階調が,前記複数段階の階調のうち前記測定傾きが前記閾値よりも大きくない範囲にある階調の場合,前記誤差情報を利用せず,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて前記修正階調を決定し,前記閾値は,単位階調ごとの目標濃度の変化の割合を示す目標傾きよりも小さい値である,ことを特徴とする画像形成装置。

請求項6

請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,前記誤差情報は,前記特定の階調の目標濃度から,前記特定の階調に対して前記テーブル作成処理にて決定した前記修正階調の出力濃度を減算した結果であり,前記誤差修正後出力濃度は,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度から,前記特定の階調に対して連続する複数の階調の前記誤差情報の加重平均を減算した濃度である,ことを特徴とする画像形成装置。

請求項7

請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,前記誤差情報は,前記特定の階調に対して前記テーブル作成処理にて決定した前記修正階調の出力濃度から,前記特定の階調の目標濃度を減算した結果であり,前記誤差修正後出力濃度は,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に,前記特定の階調に対して連続する複数の階調の前記誤差情報の加重平均を加算した濃度である,ことを特徴とする画像形成装置。

請求項8

画像を形成する画像形成部と,画像の濃度に応じて異なる信号を出力するセンサと,制御部と,を備え,前記制御部は,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を,前記画像形成部に形成させるパターン画像形成処理と,前記パターン画像が前記センサの検出範囲を通過する際に前記センサから出力される信号に基づいて,前記パターン画像の濃度を測定する濃度測定処理と,前記濃度測定処理による測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記濃度補正テーブルを用いて,前記パターン画像と異なる印刷用の画像を,前記画像形成部に形成させる印刷画像形成処理と,を実行し,さらに,前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の小さい方から大きい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度と,前記特定の階調に対して階調の小さい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴とする画像形成装置。

請求項9

画像を形成する画像形成部と,画像の濃度に応じて異なる信号を出力するセンサと,制御部と,を備え,前記制御部は,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を,前記画像形成部に形成させるパターン画像形成処理と,前記パターン画像が前記センサの検出範囲を通過する際に前記センサから出力される信号に基づいて,前記パターン画像の濃度を測定する濃度測定処理と,前記濃度測定処理による測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記濃度補正テーブルを用いて,前記パターン画像と異なる印刷用の画像を,前記画像形成部に形成させる印刷画像形成処理と,を実行し,さらに,前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の大きい方から小さい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度と,前記特定の階調に対して階調の大きい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴とする画像形成装置。

請求項10

情報処理装置に,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を形成する指示を伴う特定指示を,画像形成装置に送信する指示送信処理と,前記特定指示に応じて前記画像形成装置にて形成された前記パターン画像の濃度の測定値を受信し,その測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記テーブル作成処理によって得られた濃度補正テーブルの情報を,前記画像形成装置に送信する濃度送信処理と,を実行させ,さらに前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の小さい方から大きい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度と,前記特定の階調に対して階調の小さい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴とする制御プログラム

請求項11

情報処理装置に,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を形成する指示を伴う特定指示を,画像形成装置に送信する指示送信処理と,前記特定指示に応じて前記画像形成装置にて形成された前記パターン画像の濃度の測定値を受信し,その測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記テーブル作成処理によって得られた濃度補正テーブルの情報を,前記画像形成装置に送信する濃度送信処理と,を実行させ,さらに前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の大きい方から小さい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度と,前記特定の階調に対して階調の大きい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴とする制御プログラム。

請求項12

情報処理装置に,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を形成する指示を伴う特定指示を,画像形成装置に送信する指示送信処理と,前記特定指示に応じて前記画像形成装置にて形成された前記パターン画像の濃度の測定値を受信し,その測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記テーブル作成処理によって得られた濃度補正テーブルの情報を,前記画像形成装置に送信する濃度送信処理と,を実行させ,さらに前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の小さい方から大きい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度と,前記特定の階調に対して階調の小さい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴とする制御プログラム。

請求項13

情報処理装置に,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を形成する指示を伴う特定指示を,画像形成装置に送信する指示送信処理と,前記特定指示に応じて前記画像形成装置にて形成された前記パターン画像の濃度の測定値を受信し,その測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記テーブル作成処理によって得られた濃度補正テーブルの情報を,前記画像形成装置に送信する濃度送信処理と,を実行させ,さらに前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の大きい方から小さい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度と,前記特定の階調に対して階調の大きい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴とする制御プログラム。

技術分野

0001

本発明は,画像形成装置および制御プログラムに関する。さらに詳細には,画像形成装置における濃度補正に関するものである。

背景技術

0002

プリンタ等の画像形成装置では,濃度補正を行う技術が知られている。濃度補正に関する技術を開示した技術文献としては,例えば,特許文献1がある。特許文献1に開示される画像形成装置では,予め濃度の基準値を設定し,その後,所定のタイミングでパターン画像を形成し,そのパターン画像をセンサで検出する。そして,画像形成装置は,その検出結果と基準値とを比較して得られた濃度変動量に基づいて,濃度補正テーブル補正する。画像形成装置は,その濃度補正テーブルに基づいて,現像バイアス等の作像条件を調整する。

先行技術

0003

特開2001−186350号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら,前記した従来の技術には,次のような問題があった。すなわち,画像形成装置は,デジタル制御による複数段階階調にて,複数の濃度の画像を出力する。そのため,各階調出力濃度は,連続的な値ではなく離散的な値となる。画像形成装置は,離散的な出力濃度から目標濃度近似するものを選んで修正階調を決定することになるが,選ばれた出力濃度と目標濃度との間には誤差がある。

0005

上述の誤差が,複数段階の連続する階調にて濃いあるいは薄いの一方に偏ると,例えば,写真等の連続階調の部分を含む画像を印刷した際,偏りが発生している階調が集まる領域では,他の領域に比較して濃いあるいは薄い画像となる可能性がある。その結果,部分的な領域での濃度ムラ色ムラとしてユーザに認識され,印刷画像見栄えが悪くなることがある。

0006

本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,濃度補正を行う画像形成装置において,誤差の偏りを抑制して印刷画像の見栄えを改善する技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,画像を形成する画像形成部と,画像の濃度に応じて異なる信号を出力するセンサと,制御部と,を備え,前記制御部は,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を,前記画像形成部に形成させるパターン画像形成処理と,前記パターン画像が前記センサの検出範囲を通過する際に前記センサから出力される信号に基づいて,前記パターン画像の濃度を測定する濃度測定処理と,前記濃度測定処理による測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記濃度補正テーブルを用いて,前記パターン画像と異なる印刷用の画像を,前記画像形成部に形成させる印刷画像形成処理と,を実行し,さらに,前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の小さい方から大きい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度と,前記特定の階調に対して階調の小さい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記特定の階調の目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,ことを特徴としている。

0008

本明細書に開示される画像形成装置は,パターン画像を形成して読み取った結果に基づいて,各階調に対する出力濃度を取得する。そして,取得した出力濃度と各階調の目標濃度とに基づいて,濃度補正テーブルを作成する。濃度補正テーブルの作成時には,既に決定した修正階調にて発生している目標濃度との差に基づく情報を誤差情報として記憶し,記憶する誤差情報を用いて,次の階調の修正階調を決定する。つまり,出力濃度と誤差情報とに基づいて誤差修正後出力濃度を算出し,算出した誤差修正後出力濃度のうち目標濃度に最も近い濃度の階調,または,目標濃度以上で最小の濃度の階調,または,目標濃度以下で最大の濃度の階調を,修正階調に決定する。

0009

すなわち,本明細書に開示される画像形成装置では,濃度補正テーブルを作成する際,ある階調に対する出力濃度を,その階調より先に修正階調を決定した他の階調で生じた誤差情報によって修正し,修正後の出力濃度と特定の階調の目標濃度とに基づいて,濃度補正テーブルに登録される修正階調を決定する。これにより,誤差の発生方向が連続的に濃いあるいは連続的に薄い方向へと偏ることが抑制されるので,印刷画像中に部分的に濃い領域あるいは薄い領域が発生するといった画質劣化を抑制できる。従って,印刷画像の見栄えの改善が期待できる。

0010

また,本明細書には,画像を形成する画像形成部と,画像の濃度に応じて異なる信号を出力するセンサと,制御部と,を備え,前記制御部は,複数段階の階調のうち幾つかの異なる階調を用いた画像であるパターン画像を,前記画像形成部に形成させるパターン画像形成処理と,前記パターン画像が前記センサの検出範囲を通過する際に前記センサから出力される信号に基づいて,前記パターン画像の濃度を測定する濃度測定処理と,前記濃度測定処理による測定値に基づいて,前記複数段階の各階調に対する出力濃度を取得する出力濃度取得処理と,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度に基づいて,前記複数段階の各階調と修正階調とが対応付けられた濃度補正テーブルを作成するテーブル作成処理と,前記濃度補正テーブルを用いて,前記パターン画像と異なる印刷用の画像を,前記画像形成部に形成させる印刷画像形成処理と,を実行し,さらに,前記テーブル作成処理では,前記濃度補正テーブルに登録される特定の階調に対する修正階調を,階調の小さい方から大きい方の順に決定する場合に,前記出力濃度取得処理にて得られた出力濃度のうち,前記特定の階調の目標濃度と,前記特定の階調に対して階調の小さい側に連続する少なくとも1つの階調の誤差情報と,に基づいて取得した誤差修正後目標濃度に最も近い濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以上で最小の濃度の階調と,前記誤差修正後目標濃度以下で最大の濃度の階調と,のうちのいずれかを,前記特定の階調に対する修正階調に決定し,さらに前記特定の階調の目標濃度と,決定した前記修正階調の出力濃度と,の差に基づく情報を,前記特定の階調の前記誤差情報として記憶する,画像形成装置が開示されている。

0011

上述の画像形成装置であっても,既に決定した修正階調にて発生している誤差情報を用いて,次の階調の修正階調が決定される。これにより,誤差の発生方向が連続的に濃いあるいは連続的に薄い方向へと偏ることが抑制されるので,印刷画像中に部分的に濃い領域あるいは薄い領域が発生するといった画質劣化を抑制できる。

0012

上記画像形成装置の機能を実現するための制御方法コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。

発明の効果

0013

本発明によれば,濃度補正を行う画像形成装置において,誤差の偏りを抑制して印刷画像の見栄えを改善する技術が実現される。

図面の簡単な説明

0014

実施の形態にかかるプリンタの内部構成を示す断面図である。
マークセンサを示す説明図である。
プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
出力濃度と目標濃度との例を示すグラフである。
入力階調と修正階調の関係の例を示す説明図である。
キャリブレーションテーブル作成処理の手順を示すフローチャートである。
決定処理の手順を示すフローチャートである。
誤差の偏りの比較結果を示す図である。

実施例

0015

以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式画像形成機能を備えたプリンタに本発明を適用したものである。

0016

本形態のプリンタ100は,その概略構成図1に示すように,電子写真方式の画像形成装置であり,カラー画像の形成が可能なものである。プリンタ100は,図1に示すように,プロセス部5と,露光部6と,搬送ベルト7と,定着部8と,ベルトクリーナ9と,を備えている。プロセス部5は,画像形成部の一例である。

0017

搬送ベルト7は,複数のローラ等によって回転移動される無端ベルトであり,図1中で時計回りに回転される。搬送ベルト7は,外周側の面にてシートを搬送する。また,搬送ベルト7の外周側の面にトナー像が形成されることもあり,その場合,搬送ベルト7は,トナー像を搬送する。なお,以下では,搬送ベルト7の各箇所での移動方向を搬送方向とし,搬送ベルト7を回転させるローラ等の回転軸の方向,すなわち,図1中で紙面に垂直な方向,を搬送ベルト7の幅方向とする。搬送ベルト7の幅方向は,搬送ベルト7上にて搬送方向に直交する方向である。

0018

また,プリンタ100は,印刷前のシートを収容する給紙トレイ91と,印刷済みのシートを収容する排紙トレイ92とを備えている。そして,プリンタ100には,図1中に二点鎖線で示すように,給紙トレイ91から,搬送ベルト7のうちの図1中で上側の半周部分,および,定着部8を経て排紙トレイ92に至る,シートの経路である搬送路11が設けられている。また,ベルトクリーナ9は,搬送ベルト7のうち,図1中で下側の半周部分に配置され,搬送ベルト7上の付着物を除去する。

0019

プロセス部5は,イエローのプロセス部50Yと,マゼンタのプロセス部50Mと,シアンのプロセス部50Cと,ブラックのプロセス部50Kと,を含んでいる。各色のプロセス部50Y,50M,50C,50Kは,搬送ベルト7のうち図1中で上側の半周部分に沿って,等間隔に配置されている。なお,各色のプロセス部の並び順図1に示した例に限定するものではない。

0020

プロセス部50Kは,図1に示すように,ドラム状の感光体51を備え,感光体51上に黒色のトナー像を形成する。プロセス部50Kは,感光体51の周囲に,帯電部52と,現像部54と,転写部55と,クリーナ56とを備え,図1中で時計回り方向にこの順に配置されている。また,プリンタ100は,プロセス部5の図1中で上方に,各色のプロセス部50Y,50M,50C,50Kに共通の露光部6を備えている。

0021

帯電部52は,感光体51の表面を帯電させる。露光部6は,感光体51の表面を露光して,静電潜像を形成する。現像部54は,静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。プロセス部50Kの現像部54は,黒色のトナーを収容し,黒色のトナー像を形成する。転写部55は,感光体51上のトナー像を,搬送ベルト7または搬送ベルト7にて搬送されるシートに転写する。クリーナ56は,転写後も感光体51上に残るトナー等の付着物を,感光体51から除去する。

0022

他色のプロセス部50Y,50M,50Cは,いずれも,プロセス部50Kと同様の構成であり,それぞれの色のトナー像を,搬送ベルト7または搬送ベルト7にて搬送されるシートに形成する。なお,本形態のプリンタ100では,露光部6は,各色のプロセス部50Y,50M,50C,50Kに共通の部材となっているが,各色のプロセス部50Y,50M,50C,50Kごとに個別の露光部を備えていてもよい。

0023

プリンタ100は,給紙トレイ91からシートを取り出し,搬送路11に沿って搬送する。プロセス部5は,トナー像を形成し,搬送されているシートに形成したトナー像を転写する。このとき,カラー印刷では,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kにてそれぞれの感光体51上にそれぞれの色のトナー像が形成され,シート上で各色のトナー像が重ね合わせられる。一方,モノクロ印刷では,プロセス部50Kのみでトナー像が形成され,シートに転写される。

0024

定着部8は,図1に示すように,シートの搬送方向について,搬送ベルト7よりも下流側に配置され,搬送路11を挟んで両側の加熱ローラ81と加圧ローラ82とを備えている。定着部8は,加熱ローラ81と加圧ローラ82との間の定着ニップにて,シート上のトナー像をシートに熱定着させる。そして,プリンタ100は,定着後のシートを排紙トレイ92に排出する。

0025

また,プリンタ100は,図1に示すように,搬送ベルト7の搬送方向について,プロセス部5より下流側で,ベルトクリーナ9より上流側の位置に,左センサ21と,右センサ22とを備えている。左センサ21と右センサ22とは,搬送ベルト7の幅方向に見た場合に重なる位置に配置されており,図1中では重なっている。

0026

左センサ21と右センサ22とは,図2に示すように,実際には離れた位置に設けられている。つまり,左センサ21は,搬送ベルト7の幅方向の一方の端部近傍に設けられ,右センサ22は,搬送ベルト7の幅方向の他方の端部近傍に設けられている。具体的には,搬送ベルト7の搬送方向が下から上向きとなるように見ると,幅方向の左端部に左センサ21,幅方向の右端部に右センサ22が配置されている。以下では,図2中に矢印で示すように,上述の向きで幅方向の左右を規定する。

0027

左センサ21と右センサ22は,いずれも反射型光学センサである。左センサ21は,搬送ベルト7上で幅方向について左側の検出範囲21Eにおける,搬送ベルト7上の画像の濃度に応じて異なる信号を出力する。右センサ22は,搬送ベルト7上で幅方向について右側の検出範囲22Eにおける,画像の濃度に応じて異なる信号を出力する。図2では,検出範囲21E,22Eをそれぞれ点線枠で示している。

0028

左センサ21は,図2に示すように,LED等の1つの発光素子211とフォトトランジスタ等の2つの受光素子212,213とが,一体化されたものである。発光素子211は,検出範囲21Eに対して斜め方向から光を照射する。受光素子212は,発光素子211からの発光のうち,搬送ベルト7にて正反射された光を受光する角度に設けられている。また,受光素子213は,受光素子212とは異なる位置にて,拡散反射光を受光する。左センサ21は,センサの一例である。

0029

そして,左センサ21は,受光素子212の受光量に基づく信号と,受光素子213の受光量に基づく信号とをそれぞれ出力する。つまり,プリンタ100は,左センサ21の出力信号に基づいて,検出範囲21Eにおける正反射光量拡散反射光量との両方を検出する。

0030

一方,右センサ22は,図2に示すように,LED等の1つの発光素子221とフォトトランジスタ等の1つの受光素子222とが,一体化されたものである。発光素子221は,検出範囲22Eに対して斜め方向から光を照射する。受光素子222は,発光素子221からの発光のうち,搬送ベルト7にて正反射された光を受光する角度に設けられている。右センサ22には,左センサ21とは異なり,正反射光を受光する受光素子222以外の受光素子は設けられていない。

0031

そして,右センサ22は,受光素子222の受光量に基づく信号を出力する。つまり,プリンタ100は,右センサ22の出力信号に基づいて,検出範囲22Eにおける正反射光量を検出する。なお,左センサ21と右センサ22との位置関係は,逆でもよい。

0032

プリンタ100は,左センサ21と右センサ22からの出力信号を利用して,濃度補正や位置ずれ補正を行う。プリンタ100は,例えば,図2に示すように,搬送ベルト7上に濃度補正用のパターン画像28を形成し,形成したパターン画像28が少なくとも左センサ21の検出範囲21Eを通過している期間に,左センサ21の出力信号を取得する。なお,プリンタ100は,位置ずれ補正を行う場合に,パターン画像28とは異なる画像を形成し,左センサ21の出力信号と右センサ22の出力信号とを取得する。

0033

続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。本形態のプリンタ100は,図3に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM不揮発性RAM)34とを有するコントローラ30を備えている。また,プリンタ100は,プロセス部5と,左センサ21と,右センサ22と,ネットワークIF(ネットワークインターフェース)37と,USBIF(USBインターフェース)38と,操作パネル40とを備え,これらがCPU31によって制御される。

0034

ROM32には,プリンタ100を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。NVRAM34は,画像補正のための各種の補正データや,各種の設定値等を記憶する記憶領域として利用される。

0035

CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素を制御する。CPU31は,制御部の一例である。また,コントローラ30が制御部であってもよい。なお,図3中のコントローラ30は,CPU31等,プリンタ100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって,実際にプリンタ100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。

0036

ネットワークIF37は,ネットワークを介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。通信方法は,有線でも無線でもよい。USBIF38は,USB規格に基づく通信を行うためのハードウェアである。操作パネル40は,ユーザに対する報知の表示と,ユーザによる指示入力受け付けとを担うハードウェアである。操作パネル40は,例えば,液晶ディスプレイと,スタートキーストップキーテンキー等から構成されるボタン群とを備える。

0037

続いて,プリンタ100における,中間調濃度の画像の形成について説明する。プリンタ100は,中間調濃度の画像を,ディザマトリクス法または誤差拡散法等による2値化画像として形成する。このように2値化画像にて中間調濃度の画像を形成する場合,入力値である印刷データの階調に対して,印刷された画像の濃度である出力濃度は,完全に直線的な関係とはならない。

0038

階調と濃度との関係の例を,図4に示す。図4中の横軸は,画像の濃度として印刷データにて指示される入力値である。入力値は,0〜100%の範囲で表される入力濃度(%),または,無単位の整数で表される入力階調である。本形態のプリンタ100は,色ごとに256段階の中間調濃度の画像を印刷可能な装置であり,入力階調としては,例えば,0〜255の整数を用いる。なお,入力階調が255の画像の濃度は,入力濃度が100%濃度の画像の濃度に対応する。以下では,入力値として入力階調Nを用いて説明する。

0039

図4中の破線は,入力階調Nの変化に対して直線的に変化する目標濃度T(N)であり,同図中の実線は,プリンタ100に入力階調Nの印刷データを印刷させた場合の出力濃度P(N)の例である。図4に示すように,出力濃度P(N)は,目標濃度T(N)とは異なる曲線を描く。この図の例では,入力階調Nが小さい範囲では出力濃度P(N)は目標濃度T(N)より小さく,入力階調Nが大きい範囲では出力濃度P(N)が目標濃度T(N)より大きい。

0040

プリンタ100は,入力階調Nの印刷データを印刷した画像の濃度を目標濃度T(N)に近づけるために,図3に示したように,出荷前に作成されたキャリブレーションテーブル71をNVRAM34に記憶している。キャリブレーションテーブル71は,濃度補正テーブルの一例である。プリンタ100は,キャリブレーションテーブル71を使用して,入力階調Nを修正階調Mに修正する。

0041

入力階調Nや修正階調Mは,0〜255の離散的な数値である。そのため,出力濃度P(N)も目標濃度T(N)も,離散的な数値である。そして,離散的であることから,入力階調Nのそれぞれに対して,修正階調Mの出力濃度P(M)と入力階調Nの目標濃度T(N)とがすべて一致するように修正階調Mを選択できる可能性は小さい。

0042

そこで例えば,図5に示すように,出力濃度Pのうち,目標濃度T(Na)に最も近い濃度である出力濃度P(Ma)が得られた入力階調Maを,入力階調Naの修正階調Maとする。なお,図5は,図4の一部を拡大して示す図である。離散的な階調から選択して修正階調Mを決定するため,入力階調Naに対する目標濃度T(Na)と,決定した修正階調Maによる出力濃度P(Ma)と,の間には,図5に示すように,誤差δが生じる可能性が高い。この例では,目標濃度T(Na)>出力濃度P(Ma)であり,修正階調Maにて印刷される画像は,入力階調Naに対する理想的な濃度である目標濃度T(Na)の画像よりもやや薄い画像となる。

0043

そして,階調Nごとにそれぞれ独立に修正階調Mを決定した場合,図5に示すように,連続する複数の入力階調N(例えば,Na〜Ne)にて,いずれも目標濃度T(N)>出力濃度P(M)となる可能性がある。そして,例えば,写真画像等の中間調濃度の画像領域には,複数の近い入力階調Nが含まれている場合がある。ある領域に,例えば,入力階調Na〜Neが多く含まれていると,その領域の印刷画像は,全体として理想的な濃度よりもやや薄い画像となり得る。入力階調Nの範囲によっては,全体としてやや濃い画像となることもあり得るため,画像中にやや薄い領域とやや濃い領域とが混在した場合,濃度のムラとしてユーザに認識される可能性がある。また,カラー画像の場合には,色ムラとして認識される可能性がある。

0044

そこで,本形態のプリンタ100は,修正階調Mによる出力濃度P(M)が,入力階調Nに対する目標濃度T(N)に比較して,多数連続して濃淡の同じ側となることを抑制する。そのために,プリンタ100は,既に決定した修正階調Mによる出力濃度P(M)と,入力階調Nに対する目標濃度T(N)との差に基づく誤差情報を算出し,その誤差情報を次の修正階調Mの決定時に利用する。

0045

プリンタ100は,例えば,図5に示すように,既に修正階調Mを決定した入力階調N(Na〜Ne)におけるそれぞれの誤差δに基づいて,誤差情報δSを算出する。誤差情報δSについては,後述する。そして,プリンタ100は,入力階調Nによる出力濃度P(N)から誤差情報δSを減じて,誤差修正後の出力濃度である補正出力濃度Q(N)を算出する。補正出力濃度Q(N)は,誤差修正後出力濃度の一例である。

0046

例えば,図5に示すように,入力階調Nxによる出力濃度P(Nx)から補正出力濃度Q(Nx)が,入力階調Nyによる出力濃度P(Ny)から補正出力濃度Q(Ny)が,求められる。そして,プリンタ100は,次に決定する入力階調Nの修正階調Mを,目標濃度T(N)に最も近い補正出力濃度Q(M)となる階調に決定する。

0047

そして,プリンタ100は,全ての入力階調Nに対してそれぞれ決定された修正階調Mが登録されたキャリブレーションテーブル71を,NVRAM34またはROM32に記憶している。そして,プリンタ100にてパターン画像28とは異なる印刷用の画像を印刷する際には,キャリブレーションテーブル71を参照して,印刷データにて指示される階調を修正する。つまり,プリンタ100は,印刷データのうち入力階調Nの画像を印刷する際には,キャリブレーションテーブル71に基づいて,入力階調Nに対応する修正階調Mを取得し,修正階調Mを用いて印刷する。この印刷処理は,印刷画像形成処理の一例である。

0048

続いて,プリンタ100にて実行されるキャリブレーションテーブル作成処理について,図6のフローチャートを参照して説明する。キャリブレーションテーブル作成処理では,入力階調Nに対応付けて修正階調Mを記憶するキャリブレーションテーブル71を作成する。キャリブレーションテーブル作成処理は,キャリブレーションテーブル71の作成指示が入力されたことを契機に,CPU31によって実行される。キャリブレーションテーブルの作成指示は,例えば,プリンタ100の組立が完了した後,出荷前に入力される。キャリブレーションテーブル作成処理は,テーブル作成処理の一例である。

0049

キャリブレーションテーブル作成処理では,CPU31は,まず,プロセス部5にパターン形成を行わせる(S101)。S101は,パターン画像形成処理の一例である。CPU31は,図2に示したように,各色のプロセス部50Y,50M,50C,50Kに,搬送ベルト7上であって左センサ21の検出範囲21Eを通る位置に,各色の複数の階調によるパターン画像28を形成させる。

0050

パターン画像28は,例えば,各色の複数段階の階調についてそれぞれ形成された四角形状のベタ画像である。プリンタ100は,パターン画像28として,例えば,10%濃度〜100%濃度まで10%刻みで,各色10個のベタ画像を形成する。プリンタ100は,例えば,各色10%濃度のパターンに続いて,各色20%濃度のパターンを形成し,順に濃度の高いパターンとなって,最後に各色100%濃度のパターンを形成する。なお,パターン画像28中の各パターンは,どの順でもよく,この例に限らない。つまり,パターン画像28は,256階調の全ての階調の画像ではなく,いくつかの階調を抽出して,抽出した階調のパターンによる画像である。

0051

なお,プリンタ100は,キャリブレーションテーブル71を色ごとに作成し,色ごとに使用する。プリンタ100は,各色のパターンを連続して形成し,各色のキャリブレーションテーブル71を連続して作成してもよいし,単色のパターン画像28を形成して,その色のキャリブレーションテーブル71を作成してもよい。以下では,色を区別せず,色の添え字を省略して説明する。

0052

そして,CPU31は,S101にて形成したパターン画像28を読み取り,各パターンの濃度を取得する(S102)。S102は,濃度測定処理の一例である。パターン画像28は,搬送ベルト7の移動に伴って,左センサ21の検出範囲21Eを通過する。その際に,プリンタ100は,左センサ21の受光素子212の出力信号と受光素子213の出力信号とを取得し,取得した出力信号に基づいて,パターン画像28に含まれる各パターンの濃度を取得する。なお,CPU31は,1つのパターン中で,左センサ21の出力信号を複数回サンプリングし,例えば平均値によって濃度を取得してもよい。

0053

CPU31は,読み取った各パターンの濃度に基づいて,補間計算によって,入力階調N(N=0〜255)のそれぞれに対する出力濃度P(N)(図4参照)を取得する(S103)。S103は,出力濃度取得処理の一例である。CPU31は,補間計算として,例えば,線形補間スプライン補間を利用できる。これにより,パターン画像28を形成する際に抽出されなかった階調についても,出力濃度P(N)が得られる。

0054

さらに,CPU31は,0%濃度(濃度値0)と,パターン画像28のうちの100%濃度のパターンを読み取った結果の濃度と,を直線で結び,等分割して,入力階調N(N=0〜255)のそれぞれに対する目標濃度T(N)(図4参照)を取得する(S104)。パターン画像28に,100%濃度のパターンが含まれない場合には,S103にて取得された出力濃度P(N)のうちN=255の値を用いてもよい。

0055

次に,CPU31は,例えば,図3に示したように,RAM33に,誤差テーブル72用の領域を確保する(S105)。誤差テーブル72は,キャリブレーションテーブル71の作成に用いられ,複数段階の階調についてそれぞれ,入力階調と,誤差と,係数と,を関係づけて記憶するテーブルである。本形態では,入力階調Nの小さい方から大きい方へ順に,対応する修正階調Mを決定する。つまり,本形態では,修正階調を決定する順序は,入力階調Nの小さい方から大きい方への順である。

0056

本形態のプリンタ100は,入力階調Nの修正階調Mを決定する際に,入力階調Nより階調の小さい側に連続する階調の誤差情報,例えば,既に決定した直前の5階調についての誤差を考慮する。そのため,入力階調Nの決定時には,入力階調でN−1〜N−5の5階調の誤差E(N−1)〜E(N−5)が記憶されている誤差テーブル72を使用する。なお,各入力階調nの誤差E(n)は,目標濃度T(n)と,入力階調nについて決定した修正階調mの出力濃度P(m)と,の差である。

0057

また,誤差テーブル72には,各入力階調N−1〜N−5にそれぞれ対応させて,係数w1〜w5が記憶される。係数w1〜w5は,5つの誤差の加重平均を取る際に用いる重みであり,例えば,w1>w2>w3>w4>w5,かつ,w1+w2+w3+w4+w5=1を満たす固定値である。つまり,係数w1〜w5は,修正階調が直前に決定された階調に対応する係数である係数w1が最も大きく,先に決定された階調ほど小さい値である。

0058

誤差テーブル72に記憶する誤差の数は,5階調分に限らないが,複数であることが望ましい。複数の階調の誤差量を反映することで,局所的に大きな誤差があったとしても平均化され,そのような誤差の影響の軽減が期待できる。また,決定しようとする入力階調Nに近い階調の誤差ほど大きい重みを用いることで,より近い階調の誤差をより多く反映するので,全体的な見栄えの改善がより期待できる。

0059

そして,CPU31は,入力階調N=0から入力階調N=255まで階調の小さい方から大きい方の順に,S103にて取得した出力濃度P(N)と,S104にて取得した目標濃度T(N)と,誤差テーブル72に書き込まれた誤差E(N−1)〜E(N−5)と,を用いて,修正階調Mを決定する。そして,CPU31は,決定した修正階調MをNに対応させて,キャリブレーションテーブル71に記憶させる。

0060

具体的に,CPU31は,まず,修正階調Mの初期値を設定する(S106)。つまり,初めの5段階の入力階調N=0〜4について,誤差テーブル72を用いずに修正階調Mを決定する。具体的には,CPU31は,入力階調Nの修正階調Mを,出力濃度P(N)が目標濃度T(N)に最も近い値である入力階調Nに決定する。

0061

さらに,CPU31は,修正階調Mを決定した入力階調N=0〜4について,誤差E(N)を決定する(S107)。CPU31は,次の式1によって,N=0〜4についてそれぞれ,修正階調Mの出力濃度P(M)と目標濃度T(N)との差を算出する。
E(N)= T(N) − P(M) … 式1
そして,CPU31は,算出した誤差E(0)〜E(4)を,それぞれ誤差テーブル72に記憶する。

0062

次に,CPU31は,入力階調N(N=5〜255)についてN=5から順に1つずつ,誤差を考慮して修正階調Mを決定する決定処理を実行する(S108)。決定処理の手順について,図7のフローチャートを参照して説明する。図7では,所定の入力階調N(5≦N≦255)の修正階調Mを決定する手順を示す。なお,決定処理の開始時には,誤差テーブル72の各欄には,今回の決定対象である入力階調Nに対して,階調の小さい側に連続する階調である入力階調N−1〜N−5の誤差E(N−1)〜E(N−5)が記憶されている。

0063

決定処理では,CPU31は,まず,入力階調Nの前後での出力濃度Pの傾きが大きいか否かを判断する(S201)。出力濃度Pの傾きは,単位階調ごとの出力濃度Pの変化の割合である。CPU31は,例えば,入力階調Nの出力濃度P(N)と1つ前の階調(N−1)の出力濃度P(N−1)との差,または入力階調Nの出力濃度P(N)と1つ後の階調(N+1)の出力濃度P(N+1)との差が,所定の閾値より大きいか否かを判断する。出力濃度Pの傾きは,測定傾きの一例である。

0064

なお,所定の閾値は,例えば,目標濃度T(N)の傾きであり,単位階調ごとの目標濃度T(N)の変化の割合である。目標濃度T(N)は,本実施例では,図4に示したように,入力階調Nに対して直線的に変化する濃度であり,目標濃度T(N)の傾きは固定値である。目標濃度Tの傾きは,目標傾きの一例である。

0065

そして,入力階調Nの前後での出力濃度P(N)の傾きが大きいと判断した場合(S201:YES),CPU31は,誤差テーブル72の内容に基づいて,誤差の加重平均WE(N)を算出する(S202)。CPU31は,例えば,次の式2にて,誤差の加重平均WE(N)を算出する。加重平均WE(N)は,誤差情報の一例である。図5中の誤差δSは,誤差E(N)の加重平均WE(N)を図示した例である。
WE(N) = E(N−1)×w1 + E(N−2)×w2 + E(N−3)×w3 + E(N−4)×w4 + E(N−5)×w5 … 式2

0066

次に,CPU31は,入力階調m(m=0〜255)の出力濃度P(m)と,加重平均WE(N)とから,次の式3によって,補正出力濃度Q(m)(m=0〜255)を算出する(S203)。
Q(m) = P(m) − WE(N) … 式3

0067

そして,CPU31は,算出した補正出力濃度Q(m)(m=0〜255)のうちから,入力階調Nの目標濃度T(N)に最も近い補正出力濃度Q(M)(0≦M≦255)を選択する(S204)。そして,選択された補正出力濃度Q(M)の階調Mを,入力階調Nの修正階調Mに決定する(S206)。

0068

一方,入力階調Nの前後での出力濃度P(N)の傾きが大きくないと判断した場合(S201:NO),CPU31は,出力濃度P(m)(m=0〜255)のうちから,入力階調Nの目標濃度T(N)に最も近い出力濃度P(M)(0≦M≦255)を選択する(S205)。そして,選択された出力濃度P(M)の階調Mを,入力階調Nの修正階調Mに決定する(S206)。

0069

例えば,図4に示した例では,入力階調Nが大きい範囲では,出力濃度P(N)の傾きが小さく,入力階調Nが変化しても出力濃度P(N)がほとんど変化しない。測定傾きが小さい範囲の階調では,修正階調Mによる出力濃度P(M)にも差が生じ難く,誤差の影響が小さい。そのため,そのような範囲にある階調について誤差の考慮を省略する方が好ましい。

0070

さらに,CPU31は,キャリブレーションテーブル71の入力階調Nに対応させて,修正階調Mを書き込む(S207)。そして,CPU31は,決定した修正階調Mに基づいて,入力階調Nにおける誤差E(N)を算出する(S208)。誤差E(N)は,目標濃度T(N)と修正階調Mでの出力濃度P(M)との差であり,次の式4にて求められる。図5中の誤差δは,誤差E(Na)を図示した例である。
E(N) = T(N) − P(M) … 式4

0071

そして,CPU31は,誤差テーブル72を更新する(S209)。つまり,誤差テーブル72に既に記憶されている階調N−1〜N−4とそれらの誤差E(N−1)〜E(N−4)を残して,階調N−5とその誤差E(N−5)を削除し,入力階調NとS207にて求めた誤差E(N)とを誤差テーブル72に追加して記憶する。なお,係数は固定値であり,CPU31は,係数を変更しない。つまり,入力階調Nの誤差E(N)が追加されたことにより,入力階調Nに対応する係数が係数w1となり,階調N−1〜N−4に対応する係数は,それぞれ係数w2〜w5に変更される。さらに,CPU31は,決定処理を終了し,図6のキャリブレーションテーブル作成処理に戻る。

0072

キャリブレーションテーブル作成処理では,CPU31は,全ての階調Nについて修正階調Mの決定が終了したか否かを判断する(S109)。決定していないと判断した場合(S109:NO),CPU31は,階調Nを1進めて,階調N+1について同様に決定処理を実行する(S108)。そして,CPU31は,階調N=255に至るまで順に,各階調の修正階調を決定する。

0073

一方,全ての階調Nについて修正階調Mが決定したと判断した場合(S109:YES),CPU31は,誤差テーブル72のために確保した領域を解放する(S110)。そして,キャリブレーションテーブル作成処理を終了する。

0074

本形態のキャリブレーションテーブル作成処理を実行して作成したキャリブレーションテーブル71の実施例と,誤差を考慮せず入力階調Nの目標濃度T(N)に最も近い出力濃度P(M)の階調Mを修正階調Mとした比較例と,を比較した結果を,図8に示す。実施例では,5階調の誤差テーブル72を使用し,誤差テーブル72に用いる係数w1〜w5は,w1=5/15,w2=4/15,w3=3/15,w4=2/15,w1=1/15とした。

0075

そして,図8では,実施例と比較例とのそれぞれについて,入力階調Nに対する修正階調Mによる出力濃度P(M)と,目標濃度T(N)と,の差の3点ごとの単純移動平均を算出して評価した。例えば,連続する3点の入力階調Ni,Nj,Nkにつき,それぞれの修正階調をMi,Mj,Mkとして,3点移動平均Zは,次の式5で表される。
Z = {(P(Mi)−T(Ni))+(P(Mj)−T(Nj))+(P(Mk)−T(Nk)} /3 … 式5

0076

実施例と比較例についてそれぞれ,連続する3階調ごとの3点移動平均を全階調について算出し,算出された3点移動平均の最大値最小値振幅(最大値と最小値との差)を比較した結果を図8に示す。図8に示すように,誤差を考慮した実施例では,誤差を考慮しない比較例より,移動平均の振幅が小さく,濃度ムラとして認識される濃度の偏りが小さくなったことが確認できた。

0077

以上,詳細に説明したように,本形態のプリンタ100は,パターン画像28を形成して読み取り,読み取ったパターン画像28の濃度と目標濃度Tとに基づいて,キャリブレーションテーブル71を作成する。そして,キャリブレーションテーブル71を作成する際,既に決定した修正階調にて発生している誤差の情報である誤差情報を用いて,次の階調の修正階調を決定する。つまり,入力階調Nの目標濃度T(N)と,入力階調Nに対して決定済みの修正階調Mによる出力濃度P(M)と,の差に基づく誤差E(N)を誤差情報として記憶する。そして,出力濃度Pを誤差情報を用いて修正した補正出力濃度Qのうち,次の入力階調の目標濃度Tに最も近い濃度の階調を,次の入力階調の修正階調に決定する。これにより,複数の連続する階調のいずれも目標濃度より修正階調での出力濃度の方が濃度が高い,あるいは,複数の連続する階調のいずれも目標濃度より修正階調での出力濃度の方が濃度が低い,といった,濃度の偏りが発生することが抑制される。従って,印刷画像の全体的な見栄えを改善することが期待できる。

0078

なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,複写機複合機FAX装置等,画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。また,電子写真方式の画像形成装置に限らず,インクジェット方式の画像形成装置にも適用可能である。また,カラー印刷可能な装置に限らず,モノクロ印刷専用の装置にも適用可能である。

0079

また,本形態では,誤差テーブル72として,5階調分の誤差を記憶するとしたが,5に限らず,1以上であればよい。また,係数の合計値を1とするとしたが,例えば,階調の数に応じて変更してもよい。また,誤差への重み付けは無くてもよい。つまり,係数は全て1としてもよい。ただし,決定しようとする階調Nに近い階調での誤差の重みが大きくなる係数を用いることで,画像中に隣接して現れやすい隣接階調の濃度を平均化する効果が大きい。

0080

また,本形態では,入力階調N=0から入力階調Nが大きくなる方へ順に修正階調Mを求めているが,逆順としてもよい。つまり,入力階調N=255から入力階調Nが小さくなる方へ順に修正階調Mを求めてもよい。その場合には,誤差情報として,入力階調Nより階調の大きい側に連続する階調の目標濃度と出力濃度との差を用いるとよい。また,本形態では,入力階調Nとして0から255の整数を用いているが,%濃度を用いてもよいし,入力階調Nや%濃度に対応する他の値を用いてもよい。

0081

また,本形態では,傾きの小さい範囲では,誤差情報を利用しないとしたが,利用してもよい。つまり,決定処理のS201とS205とは,無くてもよい。ただし,傾きの小さい範囲は,誤差も小さくなりやすいため,誤差の考慮を省略して処理の負荷を軽減することが好ましい。

0082

また,本形態では,誤差E(N)として,式4に示したように,目標濃度T(N)から修正階調Mでの出力濃度P(M)を減算した値を用いており,補正出力濃度Q(m)として,式3に示したように,出力濃度P(m)から誤差E(N)の加重平均WE(N)を減算した値を用いた。しかし,誤差E(N)の算出と補正出力濃度Q(m)の算出との両方にて逆に減算してもよい。つまり,式4と式3との符号を両方とも正負逆転したものとしても,本形態と同様の結果が得られる。

0083

また,本形態では,出力濃度Pを誤差情報で補正した補正出力濃度Q(m)を求めて目標濃度Tと比較するとしたが,目標濃度Tを誤差情報で補正した結果である誤差修正後目標濃度を使用して出力濃度Pと比較してもよい。つまり,式3に代えて,出力濃度P(m)のうちから,R(m)=T(m)+WE(N)として求めたR(m)に最も近いP(m)となる階調mを修正階調としてもよい。

0084

また,本形態では,入力階調Nの目標濃度T(N)に最も近い補正出力濃度Q(M)を選択するとしているが,これに限らない。例えば,目標濃度T(N)以上で最小値となる補正出力濃度Q(M)を選択してもよい。あるいは,目標濃度T(N)以下で最大値となる補正出力濃度Q(M)を選択してもよい。

0085

また,本形態では,プリンタ100にてキャリブレーションテーブル71を作成するとしたが,例えば,プリンタ100に接続されるPC等の情報処理装置にて作成することもできる。その場合には,PCは,プリンタ100にパターン画像28を形成して読み取らせる指示を送信する(指示送信処理)。指示を受信したプリンタ100は,本形態のキャリブレーションテーブル作成処理のS101,S102と同様の処理を実行し,取得した濃度をPCに送信する(出力濃度取得処理)。PCは,プリンタ100から受信した濃度に基づいて,本形態のキャリブレーションテーブル作成処理のS103〜S110と同様の処理を実行し,キャリブレーションテーブル71を作成する(テーブル作成処理)。さらに,PCは,作成したキャリブレーションテーブル71をプリンタ100に送信する(濃度送信処理)。プリンタ100は,受信したキャリブレーションテーブル71を,NVRAM34に記憶する。

0086

また,本形態では,プリンタ100の出荷前にキャリブレーションテーブル71を作成するとしたが,所定枚数以上の印刷を行った後や,部品交換を行った後等には,キャリブレーションテーブル71を作成し直してもよく,その場合でも,本形態の作成処理を適用可能である。

0087

また,実施の形態に開示されている処理は,単一のCPU,複数のCPU,ASICなどのハードウェア,またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。

0088

5 プロセス部
21左センサ
31 CPU
71キャリブレーションテーブル
100 プリンタ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • キヤノン株式会社の「 画像形成装置」が 公開されました。( 2021/09/30)

    【課題】光源が所望の発光光量で発光を実施し、画像再現性を向上させる。【解決手段】光源と、光源からの光を主走査方向に偏向走査する光偏向部と、光源の駆動を制御する駆動制御部と、主走査方向の1ライン中の複数... 詳細

  • コニカミノルタ株式会社の「 印刷装置、印刷制御方法およびプログラム」が 公開されました。( 2021/09/30)

    【課題】リカバリー印刷において、トナー、インクおよび用紙などの資源の浪費を抑制する。【解決手段】印刷装置100は、シートを収容する複数の給紙部420と、原稿データに基づいてシートに印刷画像を形成する画... 詳細

  • 富士ゼロックス株式会社の「 画像形成装置およびプログラム」が 公開されました。( 2021/09/30)

    【課題】像保持体上に形成される現像剤像の主走査方向における濃度むらを露光装置の露光量を変化させて補正する際に、像保持体上に現像剤を搬送して現像剤像を形成する現像剤像形成手段が主走査方向に位置ずれした場... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ