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技術 連結列車への貫通路を備えた鉄道車両

出願人 株式会社日立製作所
発明者 是石一任澁谷誠司鳴尾憲
出願日 2017年6月9日 (3年8ヶ月経過) 出願番号 2017-114573
公開日 2018年3月1日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2018-030567
状態 特許登録済
技術分野 機関車 鉄道車両の細部
主要キーワード 蛇腹構造体 封鎖構造 収容構成 可動式パネル 収納構成 封鎖状態 蝶番軸 展開構成
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

乗客が連結された車両の先頭部分を移動する際に。運転手の領域を乗客から保護する。

解決手段

車両の前に位置し、一方の運転手の領域と、後部出入り口と、前部出入り口を有する先頭部(1)及び前部出入り口を通じて先頭部からアクセス可能貫通路20を有する。また、車両の前側に車両同士が互いの通路で結合されるための連結器を有する。先頭部はさらに、一つ以上のドアパネル(13)と一つ以上の壁パネル(10,11)を含む一組の可動式パネルを有する。可動式パネルは収納構成時は、ドアパネルは先頭部の壁を構成して出入り口を封鎖し、壁パネルは先頭部の各壁に面して収納される。可動式パネルは展開構成時は、ドアパネルが先頭部内側に向かって展開され、各壁パネルは移動されて後部出入り口から前部出入り口に延びる乗客通路を壁で仕切り、通路を移動する乗客による運転手の領域へのアクセスを不能とする。

概要

背景

通常、乗客運ぶための鉄道車両は、車両の前側に設置された先頭部着座した運転手により運転される。このような車両は、先頭部の前側に連結列車への貫通路を有しており、二つの車両を先頭部同士で連結した際に、連結された車両の先頭部とその貫通路を通って乗客が車両間を移動することが可能である。この構造によって、車両を列車の先頭車両としても、列車の中央車両としても使用することができるため、車両の運用柔軟性を向上させることができる。

しかしながらこのような構造においては、乗客が連結された車両の先頭部間を移動する際に、先頭部内の運転手の領域や運転手の操作する機器を、乗客から保護する必要がある。

概要

乗客が連結された車両の先頭部分を移動する際に。運転手の領域を乗客から保護する。車両の前に位置し、一方の運転手の領域と、後部出入り口と、前部出入り口を有する先頭部(1)及び前部出入り口を通じて先頭部からアクセス可能な貫通路20を有する。また、車両の前側に車両同士が互いの通路で結合されるための連結器を有する。先頭部はさらに、一つ以上のドアパネル(13)と一つ以上の壁パネル(10,11)を含む一組の可動式パネルを有する。可動式パネルは収納構成時は、ドアパネルは先頭部の壁を構成して出入り口を封鎖し、壁パネルは先頭部の各壁に面して収納される。可動式パネルは展開構成時は、ドアパネルが先頭部内側に向かって展開され、各壁パネルは移動されて後部出入り口から前部出入り口に延びる乗客通路を壁で仕切り、通路を移動する乗客による運転手の領域へのアクセスを不能とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

鉄道用の車両であって、前記車両の前に位置しており、一の側方運転手の領域を有しており、先頭部と前記車両の後部間のアクセスのために前記先頭部の後方に配置される後部出入り口と、前部出入り口と、を有する先頭部と、前記先頭部の前方に配置され、前記前部出入り口を通じて先頭部からアクセス可能貫通路と、前記車両の前側に配置される連結器であって、連結される車両同士が互いの貫通路で結合されるように前記車両を他の車両の前側に連結する該連結器と、を有し、前記先頭部はさらに、一つ以上のドアパネルと一つ以上の壁パネルを含む一組の可動式パネルを有し、前記可動式パネルは収納構成時においては、前記ドアパネルが前記先頭部の壁を構成して前記前部出入り口を封鎖し、前記壁パネルが前記先頭部の各壁に面して収納され、展開構成時においては、前記ドアパネルが前記先頭部の内側に向かって展開され、前記各壁パネルが、それぞれが面する壁から離れる方向に移動されることにより、前記ドアパネルと前記壁パネルとが前記後部出入り口から前記前部出入り口に延びる乗客通路を壁で仕切り、通路を移動して前記前部出入り口を通り連結された通路を行き来する乗客から前記運転手の領域へのアクセスを不能とする、鉄道車両

請求項2

一つ以上の前記ドアパネルが前記収納構成時において前記前部出入り口の周囲を封鎖し、風や水が浸入することを防止し、前記前部出入り口を通して前記先頭部内に伝達される騒音を軽減する、請求項1に記載の鉄道車両。

請求項3

一つ以上の前記ドアパネルは、一つの側辺部を蝶番止めされており、前記収納構成時と前記展開構成時との間において前記蝶番止めされた側辺部の周り回動する、請求項1または2に記載の鉄道車両。

請求項4

前記可動式パネルは、前記収納構成時において前記前部出入り口を封鎖する前記ドアパネルを一枚のみ含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の鉄道車両。

請求項5

前記ドアパネルは前記前部出入り口の一方側において、前記先頭部の壁に対して側辺部を蝶番止めされており、前記可動式パネルはさらに制御パネルを含み、該制御パネルは前記前部出入り口の他方側において、前記先頭部の別の壁に対して側辺部を蝶番止めされており、前記制御パネルはその一面に運転手が操作する制御機器を配置され、前記収納構成時においては前記制御パネルは運転手の領域内において運転手による操作のために角度を有して配置され、前記展開構成時においては前記制御パネルは前記乗客通路を壁で仕切るよう蝶番止めされた側辺部の周りを回動し、運転手が操作する制御機器を配置された前記制御パネルの面は前記通路の外側に配置される、請求項4に記載の鉄道車両。

請求項6

一つ以上の前記壁パネルはそれぞれその側辺部を前記運転手の領域の後方のそれぞれの壁に蝶番止めされており、前記収納構成時においては前記後方の壁に面して収納され、前記蝶番止めされた辺の周りを回動することによって展開構成時に展開される、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の鉄道車両。

請求項7

前記後方の壁に蝶番止めされた前記壁パネルの少なくとも一つは、複数折りされたパネルである、請求項6に記載の鉄道車両。

請求項8

前記先頭部は、前記運転手の領域から前記車両の外部への側部脱出口を有する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の鉄道車両。

請求項9

前記先頭部は、前記先頭部内の前記運転手の領域とは反対側に助手の領域を有し、前記展開構成時においては、前記通路を移動する人から助手席の領域へのアクセスを不能となるよう、前記可動式パネルが前記通路を壁で仕切る、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の鉄道車両。

請求項10

前記先頭部は、助手の領域から前記車両の外部への側部脱出口を有する、請求項8に記載の鉄道車両。

請求項11

前記運転手の領域内の運転席と前記助手の領域内の助手席は、前記車両内においてほぼ同じ前方位置に配置される、請求項9または10に記載の鉄道車両。

請求項12

前記可動式パネルはさらに傾斜フラップを含み、前記収納構成時においては傾斜フラップは一つ以上の前記ドアパネルの裏側に収納され、前記展開構成時においては傾斜フラップは前記前部出入り口の底辺に沿って移動し前記通路の床から前記貫通路の床に達するスロープを形成する、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の鉄道車両。

請求項13

前記傾斜フラップは前記前部出入り口の前記底辺に沿って延びる蝶番軸の周りを回動可能である、請求項12に記載の鉄道車両。

請求項14

前記収納構成時においては、前記先頭部の床領域全体が平らである、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の鉄道車両。

請求項15

請求項1ないし14のいずれか一項に記載の、鉄道車両の先頭部。

技術分野

0001

本発明は、車両の前側に先頭部(cab)を有し、かつ先頭部の前側に連結列車への貫通路を備えた鉄道車両に関する。

背景技術

0002

通常、乗客運ぶための鉄道車両は、車両の前側に設置された先頭部に着座した運転手により運転される。このような車両は、先頭部の前側に連結列車への貫通路を有しており、二つの車両を先頭部同士で連結した際に、連結された車両の先頭部とその貫通路を通って乗客が車両間を移動することが可能である。この構造によって、車両を列車の先頭車両としても、列車の中央車両としても使用することができるため、車両の運用柔軟性を向上させることができる。

0003

しかしながらこのような構造においては、乗客が連結された車両の先頭部間を移動する際に、先頭部内の運転手の領域や運転手の操作する機器を、乗客から保護する必要がある。

課題を解決するための手段

0004

本発明の第一の特徴として、本発明は鉄道車両に関し、
車両の前に位置する先頭部は、一の側方に運転手の領域、先頭部と前記車両の後部間のアクセスのために前記先頭部の後方に配置される後部出入り口と、前部出入り口と、を有しており、
前記前部出入り口を通じて先頭部にアクセス可能連結車両への貫通路と、
前記車両の前側に配置される連結器であって、連結される車両同士が互いの貫通路で結合されるように前記車両を他の車両の前側に連結する該連結器と、を有し、
前記先頭部はさらに、一つ以上のドアパネルと一つ以上の壁パネルを含む一組の可動式パネルを有し、前記可動式パネルは収納構成時には、前記ドアパネルが前記先頭部の壁を構成して前記出入り口を封鎖し、前記壁パネルが前記先頭部の各壁に面して収納され、展開構成時には、前記ドアパネルが前記先頭部内側に向かって展開され、前記各壁パネルが、それぞれが面する壁から離れる方向に移動されることにより、前記ドアパネルと前記壁パネルとが前記後部出入り口から前記前部出入り口に延びる乗客通路を壁で仕切り、通路を移動して前記前部出入り口を通り連結された通路を行き来する乗客から前記運転手の領域へのアクセスを不能とするものである。

0005

収納構成時には前部出入り口を封鎖しつつ、展開構成時には先頭部内側に向かって展開され、乗客通路を壁で仕切ることができる一つ以上のドアパネルを設けることにより、必要となる可動式パネルの合計数を減らすことができるという、優れた点を有している。

0006

車両によっては、先頭部は車両の他の部分とは別に製造しておき、これを車両の他の部分に組み合わせることができる。そのため、本発明は上記の第一の特徴を有する鉄道車両の先頭部を提供するものであるということもできる。

0007

本発明の任意の特徴を以下に記載する。これらの特徴は単独で採用されてもよいし、本発明のどの特徴と組み合わせてもよい。

0008

典型的には、連結列車への貫通路は周囲を囲まれた通路であって、前方向の端部に外部に通じるドアを有し、ドアは連結される車両同士が互いの貫通路間で結合されたときに開かれる。例えば、この連結列車への貫通路を蛇腹構造体で囲むようにすることもできる。

0009

一つまたは複数のドアパネルは、一つの側辺部を蝶番止めし、収納構成時と展開構成時との間において蝶番止めされた側辺部の周り回動することができるようにすれば、利便性を向上させることができる。

0010

可動式パネルは、収納構成時において前部出入り口を封鎖する前記ドアパネルを一枚のみ有することとすれば、利便性を向上させることができる。例えば中央に直線状の接触部を有する二枚のドアパネルが前部出入り口の左右側に設けられる構造に比べ、一枚のドアパネルのみを有する構造においては、収納構成時に前部出入り口をより確実に封鎖することができ、風や水の先頭部への侵入を防ぎ、また前部出入り口を通じて騒音が伝達されることを減少させることができる。例えば、ドアパネルは前部出入り口の一方側において、先頭部の壁に対して側辺部を蝶番止めされることが可能で、可動式パネルはさらに制御パネルを含むことができ、該制御パネルは前部出入り口の他方側において、先頭部の別の壁に対して側辺部を蝶番止めされており、制御パネルはその一面に運転手が操作する制御機器が配置され、収納構成時においては制御パネルは運転手の領域内において運転手による操作のための角度を持って配置され、展開構成時においては前記制御パネルは前記乗客通路を壁で仕切るよう蝶番止めされた側辺部の周りを回動し、運転手が操作する制御機器を配置された前記制御パネルの面は前記通路の外側に配置される。このような構成により、ドアパネルと制御パネルはそれぞれ通路の反対側同士を壁で仕切ることができる。収納構成時における制御パネルの角度位置は、先頭部の前面部を横方向に通ることを可能とする。このことにより、運転手が先頭部を横切って、例えば先頭部の反対側にある脱出口へ移動すること、および反対に、先頭部の反対側にいる助手が同じように移動することが可能となる。

0011

一つ以上の壁パネルはそれぞれその側辺部を前記運転手の領域の後方のそれぞれの壁に蝶番止めすることとし、収納構成時においては後方の壁に面して収納され、蝶番止めされた辺の周りを回動することによって展開構成時に展開することとすれば、利便性を向上させることができる。このような構成においては、後方の壁に蝶番止めされた壁パネルの少なくとも一つは、複数折りにされたパネル、例えば二つ折りパネルとなる。

0012

先頭部には、先頭部内の運転手の領域とは反対側に助手の領域を有することができる。このため、展開構成時には、通路を移動する人から助手席の領域もアクセス不能とするため、可動式パネルによって通路を壁で仕切ることができる。

0013

典型的には先頭部は、運転手の領域から前記車両の外部への側部脱出口を有する。先頭部が助手の領域を有する場合には、先頭部には助手の領域から車両の外部への側部脱出口を有することができる。運転手の領域内の運転席と助手の領域内の助手席は、車両内においてほぼ同じ前方位置に配置することができる。これにより、運転手と助手間のコミュニケーションを向上させることができる。加えて、先頭部から外に向かう助手の視線を、運転手の視線とほぼ等しくすることができる。助手席は先頭部内において移動可能であり、前後の移動や回転が可能である(しかしながら、助手席の静止状態またはデフォルト状態での位置は運転席と同様に前方位置にあり、回転はしない)。そして、これによって、助手が運転手の領域とは異なる視点を有することを可能とし、特に助手が運転手の制御機器をより観察しやすくしている。これは、助手が訓練または教習中であるときに有益である。

0014

可動式パネルはさらに傾斜フラップを含んでも良く、収納構成時には傾斜フラップは一つ以上のドアパネルの裏側に収納され、展開構成時には傾斜フラップは前部出入り口の底辺に沿って移動可能であり、通路の床から貫通路の床に達するスロープを形成する。例えば、傾斜フラップは前部出入り口の底辺に沿って延びる蝶番軸の周りを回動可能である。傾斜フラップを一つ以上のドアパネルの裏側に収納することにより、傾斜フラップが前部出入り口の周辺シール材干渉することが防止され、内側に開くドアパネルの密封性を高めることができる。もし傾斜フラップが先頭部内においてドアパネルの前面部に収納されると、傾斜フラップの上をドアパネルが通過することを可能とするためには、(例えば、パネルの底部と出入り口の底部との間に隙間が形成されることとなり)パネルの密封性が減少する可能性がある。さらに、ドアパネルの裏に傾斜フラップを収納しても、通常の使用においては先頭部内になんら支障を生じない。さらに一般的には、収納構成時においては先頭部の床領域全体が平らであることが好ましい。

図面の簡単な説明

0015

図1は、鉄道車両の先頭部の概略平面図であって、先頭部の可動式パネルが収容構成時にある状態を示す。
図2は、先頭部の概略平面図であって、可動式パネルが展開構成時にある状態を示す。
図3は、図1の断面A−Aにおける先頭部の概略側面図である。
図4は、図2の断面B−Bにおける先頭部の概略側面図である。
図5は、図1の断面C−Cにおける先頭部の概略側面図である。
図6は、図2の断面D−Dにおける先頭部の概略側面図である。
図7は、互いの貫通路同士で結合された2つの連結車両の先頭部の概略平面図であって、可動式パネルが展開構成時にある状態を示す。
図8は、図7の断面E−Eにおける連結された先頭部の概略側面図である。

実施例

0016

2つの鉄道車両の運転手先頭部が、それぞれの貫通路同士で連結されるとき、乗客が一方の先頭部から通路を通ってもう一方の先頭部に移動することを可能とするため、各先頭部に通路が形成されることとなる。しかしながら、安全のため、この通路は、乗客が運転手の領域(および存在する場合には助手の領域)に入ってその領域内の機器に触れることを防止するような構成とする必要がある。

0017

図1および図2は、鉄道車両の先頭部1の概略平面図を示す。先頭部には可動式パネルが配置され、この可動式パネルが、収納構成時(図1)の状態から、展開構成時(図2)の状態に移動することにより、先頭部の後部出入り口から先頭部の前部出入り口まで延びる乗客通路を壁で仕切ることができる。さらに、先頭部図3図1の断面A−Aにおける側面図であり、図4図2の断面B−Bにおける側面図であり、図5図1の断面C−Cにおける側面図であり、図6図2の断面D−Dにおける側面図である。

0018

先頭部1は、先頭部の前側に配置され、先頭部から前部出入り口を通じてアクセス可能な連結列車への貫通路20を有する。この貫通路は、例えば蛇腹構造体によって囲まれてもよい。この貫通路は前端(つまり先頭部の先端部)から外部へつながる一つまたは複数のドア(図示しない)を有してもよい。図7は、互いの貫通路同士で結合された2つの前述した構造の連結車両の先頭部の概略平面図であり、可動式パネルが展開構成時にある状態を示し、図8は、図7の断面E−Eにおける連結された先頭部の概略側面図であり、両貫通路の下にそれぞれ前側連結器23を有する車両を示す。

0019

先頭部1は、左側に運転手の領域を有し、該領域には、運転席14および運転手の領域からの左側脱出口16が含まれる。また、右側に助手の領域を有し、該領域には、助手席15および助手の領域からの右側脱出口17が含まれる。2つの席は先頭部内において同程度の前方位置にあると有利である。この構造によると各々の席が横に並ぶため、運転手と助手とのコミュニケーションが向上する。また、運転手と助手が外に向ける視線が同等になる。しかしながら、助手席は先頭部内で可動であってよく、例えば後方と前方に移動可能およびまたは回転可能であってよい。

0020

先頭部には一組の可動式パネルが配置される。可動式パネルのうち、1枚のドアパネル13は、収納構成時(図1参照)においては先頭部の壁を構成し、貫通路にアクセスするための前部出入り口を閉鎖し、第1および第2壁パネル10、11は、収納構成時(図1参照)においては先頭部の各壁に面して収容され、制御パネル12は、収納構成時においては運転手の領域に向いた角度を有する。ドアパネルは、前部出入り口の右側において、先頭部の壁に側端部の一方を蝶番止めされている。第1壁パネルは運転席14の後ろにある先頭部の壁に側端部の一方を蝶番止めされ、その壁に対向するように収容されており、(二つ折りタイプの)第2壁パネルは助手席の後ろにある先頭部の壁に側端部の一方を蝶番止めされて、その壁に対向するように折った状態で収納されており、制御パネルは前部出入り口の左側において、先頭部の壁に側端部の一方を蝶番止めされている。

0021

制御パネルの運転手に対向する面には、運転手が操作する制御機器がいくつか配置される。運転席および助手席の後方にある壁は、左右側の電気装置のためのスペース(cubicles)を区画する各壁である。一つ以上の複数折りタイプの可動式パネルを設置すれば、先頭部内の他の可動パネル固定部品と干渉することなく、可動式パネルを長い距離に展開することができる。

0022

先頭部1の後方には、乗客用座席18を設けた車両の乗客用部分が配置され、車両の乗客用部分と先頭部間のアクセスは、先頭部の後部出入り口に配置されるスライド式ドア19によって規制される。

0023

パネル10〜13を展開構成(図2)に移動するには、まず、制御パネル12を蝶番を介して開き、先頭部1の運転手の領域を部分的に壁で仕切るようにする。この動きによりドアパネル13は完全にあらわになり、次にドアパネル13を蝶番を介して開き、先頭部の助手の領域を部分的に壁で仕切る。後方では、第1および第2壁パネル10、11もまた蝶番を介して開き(二つ折りの第2壁パネルが同時に開き)、それぞれが制御パネルおよびドアパネルと接することにより、運転手および助手の領域を壁で完全に仕切ることとなる。より詳しくは、後部出入り口から前部出入り口に向かう通路が形成され、通路を移動する乗客からは運転手の領域および助手の領域がアクセスできない状態となる。さらに都合の良いことに、制御パネル12に配置される運転手が操作する制御機器は、通路の左側壁の裏側にある運転手領域に安全に配置される。開かれた先頭部から壁で仕切られた通路への移行図3および図4に示される。

0024

2つの上述した各先頭部1が、互いの貫通路同士で結合され、それぞれの可動式パネル10から13がそれぞれの通路を壁で仕切る状態に展開されると、通路に沿って移動し、連結された貫通路20からもしくは貫通路20に向かって前部出入り口を通過する乗客が、先頭部内の運転手および助手の領域に干渉することを防ぐことができ、特に運転手が操作する制御機器に干渉することを防ぐことができる。

0025

ドアパネル13が先頭部1の内側に開かれる構造をとることにより、ドアパネルが前部出入り口を閉鎖するだけでなく、通路を壁で仕切る役割をも果たすことができ、言い換えれば、先頭部において二つの目的を達成する要素としての役割を果たすことができる。加えて、ドアパネルは1枚のパネルからなるため、ドアパネルの収納構成時においては前部出入り口の周囲のみを封鎖すればよいため、前部出入り口を通して先頭部に風や水が浸入することを防ぎ、騒音の伝達を減少することができる。これは、特に風、水および騒音の侵入のリスクがより高い高速鉄道において有利である。もし、前部出入り口に2枚の対向するドアパネル用いられた場合、封鎖状態の効果を損なう可能性のあるパネル間の中央に形成される直線状の接触部において、更なる封鎖構造が必要となる。

0026

収納構成において、先頭部1の前端に配置された可動式パネル(ドアパネル13および制御パネル12)は、横方向に通過するのに十分な通路を確保し、必要であれば運転手が右側脱出口17にアクセスし、また必要であれば助手が左側脱出口16にアクセスすることを可能とする。これにより先頭部の安全が向上される。より詳しくは、制御パネルが運転手に対向する角度で配置され、ある程度先頭部内に突出するものの、制御パネルの突出は前述の横並びの通過を妨げない程度に配置される。この突出は運転手と助手の視線を遮ることがないため、二者間のコミュニケーションを向上させることができる。

0027

特に、前側連結器23が機械的かつ電気的な連結部品を有する場合、連結器がかさばる場合がある。貫通路20の下に前側連結器23(図8参照)を配置する空間を形成するため、貫通路の床面高さは、先頭部1の床面高さ22より高くしてもよい。そのため、先頭部内の可動式パネルは傾斜フラップ21を有してもよく、この傾斜フラップ21は収納構成(図5)においてはドアパネル13の裏に収納されるため、運転手と助手がこれに躓いて転倒することはない。実際、収納構成時において先頭部の床部分全体が平らに構成されれば、転倒の危険を生じることはない。ドアパネルの後ろに傾斜フラップを収容することによる別の有利な点は、内側に回動するドアパネルを前部出入り口に対して封鎖する際に傾斜フラップが干渉しないことである。実際、収納状態の傾斜フラップは、前部出入り口の周囲にドアパネルを封鎖するのに貢献することができる。傾斜フラップは、前部出入り口の底辺に沿って伸びる蝶番軸の周りを回動可能とすれば、利便性が向上する。フラップを展開構成時(図6)に移動するには、ドアパネルと第3の壁パネル12を展開状態にした後、単にフラップを蝶番軸部分で回動すればよい。この動きにより、フラップは先頭部の床から通路の床に向かう傾斜路を形成することができる。

0028

上述の実施例に従って本発明を説明したが、この開示に基づいて様々な改良や変形例が当業者にとって明らかとなろう。このため、上述した本発明の実施例は単なる例に過ぎず、本発明を実施例に限定するものではない。上述した実施例の変形や改良はすべて、本発明の範囲に含まれる。

0029

1…先頭部
10…第1壁パネル11…第2壁パネル
12…制御パネル(第3壁パネル) 13…ドアパネル
14…運転席15…助手席
16…左側脱出口17…右側脱出口
18…乗客用座席19…スライド式ドア
20…貫通路21…傾斜フラップ
22…先頭部の床面高さ23…前側連結器

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