図面 (/)

技術 フードロック装置

出願人 三井金属アクト株式会社
発明者 伊藤友和小河瀬昇
出願日 2016年8月25日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2016-164641
公開日 2018年3月1日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-030482
状態 特許登録済
技術分野 車両の上部構造(ボンネット・リッド) 錠;そのための付属具
主要キーワード セーフティレバー 退出方向 開口端近傍 ロッキングプレート ガイドスリーブ 断面二次モーメント ラッチスプリング 車体構造部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

ポップアップ力の確保と小型化とを両立可能なフードロック装置を提供する。

解決手段

フードロック装置1は、フードストライカSが進入するストライカ溝22が設けられているベースプレート2と、回動可能にベースプレート2に支持されたラッチ3と、ラッチ3をアンラッチ位置に向けて付勢するラッチスプリング9と、回動可能にベースプレート2に支持されたロッキングプレート4と、ロッキングプレート4をロック位置に向け付勢するロッキングプレートスプリング10と、ロッキングプレート4の回動軸40の軸上に配置されており、ストライカSのストライカ溝22への進入方向とは反対方向にストライカSを付勢するリフトトーションスプリング7と、を備える。

概要

背景

特許文献1に記載されたフードロック装置は、ストライカ係止するラッチと、ラッチと係合し、アンラッチ位置に向けたラッチの回動を阻止するポールと、ポールの回動軸上に配置されストライカを押圧するポップアップスプリングとを備える。フードロック装置の小型化のためラッチスプリングが排除されており、ラッチは、ラッチとポールとの間に連結されたポールスプリングによってアンラッチ位置に向けて付勢されている。

車両の室内に設けられているフードレバーが操作されることによってポールが回動されると、ラッチとポールとの係合が解除される。ラッチとポールとの係合が解除されると、ラッチがアンラッチ位置に向けて回動可能となり、ストライカはラッチによる係止から解放される。さらに、ラッチはポールスプリングによってアンラッチ位置に向けて付勢されており、ストライカは、ラッチとポップアップスプリングとによって押圧され、フードがポップアップされる。

概要

ポップアップ力の確保と小型化とを両立可能なフードロック装置を提供する。フードロック装置1は、フードのストライカSが進入するストライカ溝22が設けられているベースプレート2と、回動可能にベースプレート2に支持されたラッチ3と、ラッチ3をアンラッチ位置に向けて付勢するラッチスプリング9と、回動可能にベースプレート2に支持されたロッキングプレート4と、ロッキングプレート4をロック位置に向け付勢するロッキングプレートスプリング10と、ロッキングプレート4の回動軸40の軸上に配置されており、ストライカSのストライカ溝22への進入方向とは反対方向にストライカSを付勢するリフトトーションスプリング7と、を備える。

目的

本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、ポップアップ力の確保と小型化とを両立可能なフードロック装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

車両のフードに設けられたストライカ係止することによって前記フードを閉状態に保持するフードロック装置であって、前記フードによって開閉されるエンジンルーム車体構造部材に固定され、前記フードの閉動作に応じて前記ストライカが進入するストライカ溝が設けられているベースプレートと、前記ベースプレートの前記車体構造部材側及び反対側のうちいずれか片側に配置されており、前記ストライカを係止するラッチ位置アンラッチ位置との間で回動可能に前記ベースプレートに支持されたラッチと、前記ベースプレートの前記片側に配置されており、前記ラッチを前記アンラッチ位置に向けて付勢するラッチスプリングと、前記ベースプレートの前記片側に配置され且つ前記ストライカ溝を挟んで前記ラッチとは反対側に配置されており、前記ラッチ位置にある前記ラッチと係合して前記ラッチの前記アンラッチ位置に向けた回動を阻止するロック位置とアンロック位置との間で回動可能に前記ベースプレートに支持されたロッキングプレートと、前記ロッキングプレートを前記ロック位置に向け付勢するロッキングプレートスプリングと、前記ベースプレートの前記片側に配置され且つ前記ラッチの回動軸及びロッキングプレートの回動軸のうちいずれか一方の軸上に配置されており、前記ストライカの前記ストライカ溝への進入方向とは反対方向に前記ストライカを付勢する第1トーションスプリングと、を備えるフードロック装置。

請求項2

請求項1記載のフードロック装置であって、前記第1トーションスプリングの前記ベースプレートからの最大距離は、前記ラッチスプリングの前記ベースプレートからの最大距離よりも小さいフードロック装置。

請求項3

請求項1又は請求項2記載のフードロック装置であって、前記ベースプレートの前記片側に配置され且つ前記ラッチの回動軸及び前記ロッキングプレートの回動軸のうちいずれか他方の軸上に配置されており、前記ストライカの前記ストライカ溝への進入方向とは反対方向に前記ストライカを付勢する第2トーションスプリングをさらに備えるフードロック装置。

請求項4

請求項3記載のフードロック装置であって、前記第2トーションスプリングの前記ベースプレートからの最大距離は、前記ラッチスプリングの前記ベースプレートからの最大距離よりも小さいフードロック装置。

請求項5

請求項3又は4記載のフードロック装置であって、第1トーションスプリングの前記ストライカとの係合部は、前記第2トーションスプリングの前記ストライカとの係合部よりも前記ストライカ溝の開口端側に配置されており、前記ラッチが前記ストライカを係止した状態で、前記第1トーションスプリングの前記係合部及び前記第2トーションスプリングの前記係合部は、いずれも前記ストライカと係合しているフードロック装置。

請求項6

請求項3から5のいずれか一項記載のフードロック装置であって、前記フードの重量に基づき当該フードロック装置に負荷される荷重が95N以上であるフードロック装置。

請求項7

請求項1から6のいずれか一項記載のフードロック装置であって、前記第1トーションスプリングの前記ストライカとの係合部は、凹状に湾曲しており、前記ストライカ溝を跨いで設けられているフードロック装置。

請求項8

請求項7記載のフードロック装置であって、前記ベースプレートに対して不動であり、前記第1トーションスプリングの前記係合部の先端部に当接することにより、前記第1トーションスプリングの付勢方向における前記係合部の動作範囲規制する当接部を有するフードロック装置。

請求項9

車両のフードに設けられたストライカを係止することによって前記フードを閉状態に保持するフードロック装置であって、前記フードによって開閉されるエンジンルームの車体構造部材に固定され、前記フードの閉動作に応じて前記ストライカが進入するストライカ溝が設けられているベースプレートと、全閉状態にある前記フードの前記ストライカを係止するラッチ位置とアンラッチ位置との間で回動可能に前記ベースプレートに支持されたラッチと、前記ラッチを前記アンラッチ位置に向けて付勢するラッチスプリングと、前記ストライカ溝を挟んで前記ラッチとは反対側に配置されており、前記ラッチ位置にある前記ラッチと係合して前記ラッチの前記アンラッチ位置に向けた回動を阻止するロック位置とアンロック位置との間で回動可能に前記ベースプレートに支持されたロッキングプレートと、前記ロッキングプレートを前記ロック位置に向けて付勢するロッキングプレートスプリングと、を備え、前記ラッチ及び前記ロッキングプレートは、前記ラッチが前記ラッチ位置から外れた状態で互いに接する摺動部をそれぞれ有し、前記摺動部を介し、前記ロック位置に向けて付勢されている前記ロッキングプレートにより、前記ラッチは前記アンラッチ位置に向けて付勢されるフードロック装置。

技術分野

0001

本発明は、車両のフードに設けられたストライカ係止することによってフードを閉状態に保持するフードロック装置に関する。

背景技術

0002

特許文献1に記載されたフードロック装置は、ストライカを係止するラッチと、ラッチと係合し、アンラッチ位置に向けたラッチの回動を阻止するポールと、ポールの回動軸上に配置されストライカを押圧するポップアップスプリングとを備える。フードロック装置の小型化のためラッチスプリングが排除されており、ラッチは、ラッチとポールとの間に連結されたポールスプリングによってアンラッチ位置に向けて付勢されている。

0003

車両の室内に設けられているフードレバーが操作されることによってポールが回動されると、ラッチとポールとの係合が解除される。ラッチとポールとの係合が解除されると、ラッチがアンラッチ位置に向けて回動可能となり、ストライカはラッチによる係止から解放される。さらに、ラッチはポールスプリングによってアンラッチ位置に向けて付勢されており、ストライカは、ラッチとポップアップスプリングとによって押圧され、フードがポップアップされる。

先行技術

0004

特開2012−51542号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に記載されたフードロック装置では、ラッチを付勢するポールスプリングとストライカを付勢するポップアップスプリングとによってフードがポップアップされているが、フードが比較的重い場合にポップアップ力不足する虞がある。ポップアップ力を確保するためにはスプリングばね定数を大きくする必要があるが、スプリングが大型化し、フードロック装置が大型化する虞がある。

0006

本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、ポップアップ力の確保と小型化とを両立可能なフードロック装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の一態様のフードロック装置は、車両のフードに設けられたストライカを係止することによって前記フードを閉状態に保持するフードロック装置であって、前記フードによって開閉されるエンジンルーム車体構造部材に固定され、前記フードの閉動作に応じて前記ストライカが進入するストライカ溝が設けられているベースプレートと、前記ベースプレートの前記車体構造部材側及び反対側のうちいずれか片側に配置されており、前記ストライカを係止するラッチ位置とアンラッチ位置との間で回動可能に前記ベースプレートに支持されたラッチと、前記ベースプレートの前記片側に配置されており、前記ラッチを前記アンラッチ位置に向けて付勢するラッチスプリングと、前記ベースプレートの前記片側に配置され且つ前記ストライカ溝を挟んで前記ラッチとは反対側に配置されており、前記ラッチ位置にある前記ラッチと係合して前記ラッチの前記アンラッチ位置に向けた回動を阻止するロック位置とアンロック位置との間で回動可能に前記ベースプレートに支持されたロッキングプレートと、前記ロッキングプレートを前記ロック位置に向け付勢するロッキングプレートスプリングと、前記ベースプレートの前記片側に配置され且つ前記ラッチの回動軸及びロッキングプレートの回動軸のうちいずれか一方の軸上に配置されており、前記ストライカの前記ストライカ溝への進入方向とは反対方向に前記ストライカを付勢する第1トーションスプリングと、を備える。

0008

また、本発明の一態様のフードロック装置は、車両のフードに設けられたストライカを係止することによって前記フードを閉状態に保持するフードロック装置であって、前記フードによって開閉されるエンジンルームの車体構造部材に固定され、前記フードの閉動作に応じて前記ストライカが進入するストライカ溝が設けられているベースプレートと、全閉状態にある前記フードの前記ストライカを係止するラッチ位置とアンラッチ位置との間で回動可能に前記ベースプレートに支持されたラッチと、前記ラッチを前記アンラッチ位置に向けて付勢するラッチスプリングと、前記ストライカ溝を挟んで前記ラッチとは反対側に配置されており、前記ラッチ位置にある前記ラッチと係合して前記ラッチの前記アンラッチ位置に向けた回動を阻止するロック位置とアンロック位置との間で回動可能に前記ベースプレートに支持されたロッキングプレートと、前記ロッキングプレートを前記ロック位置に向けて付勢するロッキングプレートスプリングと、を備え、前記ラッチ及び前記ロッキングプレートは、前記ラッチが前記ラッチ位置から外れた状態で互いに接する摺動部をそれぞれ有し、前記摺動部を介し、前記ロック位置に向けて付勢されている前記ロッキングプレートにより、前記ラッチは前記アンラッチ位置に向けて付勢される。

発明の効果

0009

本発明によれば、ポップアップ力の確保と小型化とを両立可能なフードロック装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の実施形態を説明するための、フードロック装置の一例の斜視図である。
図1のフードロック装置のラッチ及びロッキングプレートを示す斜視図である。
図1のフードロック装置のセカンダリラッチを示す斜視図である。
図1のフードロック装置の平面図である。
図1のフードロック装置の動作を示す正面図である。
図1のフードロック装置の動作を示す正面図である。
図1のフードロック装置の動作を示す正面図である。

実施例

0011

図1から図4は、本発明の実施形態を説明するための、フードロック装置の一例を示す。

0012

フードロック装置1は、車両のフードによって開閉されるエンジンルームの車体構造部材に設置され、フードに設けられたストライカSを係止することによってフードを閉状態に保持するものである。このフードロック装置1は、ベースプレート2と、ベースプレート2に回動可能に支持されるラッチ3、ロッキングプレート4、及びセカンダリラッチ5と、カバープレート6とを備える。

0013

ベースプレート2は、ラッチ3、ロッキングプレート4、及びセカンダリラッチ5を支持する本体部20と、車体構造部材に固定される一対の固定部21とを有する。一対の固定部21は板状の本体部20の片面側に突出して設けられており、一対の固定部21が車体構造部材に固定された状態で本体部20と車体構造部材との間には空間があけられる。本体部20にはストライカ溝22が設けられており、ストライカSは、フードの閉動作に応じてストライカ溝22に進入し、またフードの開動作に応じてストライカ溝22から退出する。

0014

ラッチ3は、ベースプレート2の本体部20において一対の固定部21が突出している側、すなわち一対の固定部21が車体構造部材に固定された状態で車体構造部材に対向する側(車体構造部材側)に配置されており、且つストライカ溝22の左右のいずれか片側に配置されており、本体部20に設けられたラッチ軸30によって回動可能に支持されている。

0015

ラッチ3は、ストライカSを係止する係止溝31を有し、図2に示すように係止溝31の開口がストライカ溝22の開口に重なって配置され、これによりストライカSがストライカ溝22及び係止溝31に対して進入及び退出可能となるアンラッチ位置と、係止溝31の開口がストライカ溝22から逸れて配置され、ストライカ溝22及び係止溝31それぞれの両側壁によってストライカSの四方を囲むことによってストライカSを係止するラッチ位置との間で回動可能である。

0016

そして、ラッチ3は、一端がベースプレート2に固定され且つ他端がラッチ3に固定されているコイル状のラッチスプリング9により、上記アンラッチ位置に向けて矢印A方向に付勢されている。

0017

また、係止溝31の開口端部には、ロッキングプレート4に係合される被係合部32が設けられている。

0018

ロッキングプレート4は、ラッチ3と同じくベースプレート2の本体部20の車体構造部材側に配置されており、且つストライカ溝22を挟んでラッチ3とは反対側に配置されており、本体部20に設けられたロッキングプレート軸40によって回動可能に支持されている。

0019

ロッキングプレート4は、ラッチ3の被係合部32と係合する係合部41を有し、ラッチ3が上記ラッチ位置にあるときに係合部41を被係合部32に係合させ、これによりラッチ3の上記アンラッチ位置に向けた回動を阻止するロック位置と、係合部41がラッチ3から離間して配置され、これにより係合部41と被係合部32との係合が解除されるアンロック位置との間で回動可能である。

0020

そして、ロッキングプレート4は、一端がベースプレート2に固定され且つ他端がロッキングプレート4に固定されているコイル状のロッキングプレートスプリング10により、上記ロック位置に向けて矢印B方向に付勢されている。また、ロッキングプレート4は、図示しないワイヤを介して車両の室内に設けられるフードレバーに連結され、フードレバーの操作に応じて上記アンロック位置に向けて矢印B方向とは反対方向に回動される。

0021

カバープレート6は、ベースプレート2の本体部20の車体構造部材側に配置され、ラッチ軸30及びロッキングプレート軸40に取り付けられており、ラッチ3及びロッキングプレート4をベースプレート2との間に挟み込み、ラッチ3及びロッキングプレート4を覆っている。

0022

セカンダリラッチ5は、ベースプレート2の本体部20の車体構造部材側とは反対側に配置されており、本体部20に設けられたセカンダリラッチ軸50によって回動可能に支持されている。

0023

セカンダリラッチ5は、ストライカSを係止する係止部51を有し、図2に示すように係止部51がストライカ溝22の外側で且つストライカSの軌道P上に配置され、これによりストライカ溝22から退出するストライカSを係止するセカンダリラッチ位置と、係止部51が軌道Pから外れて配置されるセカンダリアンラッチ位置との間で回動可能である。

0024

そして、セカンダリラッチ5は、一端がベースプレート2に固定され且つ他端がセカンダリラッチ5に固定されているコイル状のセカンダリラッチスプリング11により、上記セカンダリラッチ位置に向けて矢印C方向に付勢されている。また、セカンダリラッチ5にはセーフティレバー52が接続されており、セカンダリラッチ5は、セーフティレバー52の操作に応じて上記セカンダリアンラッチ位置に向けて矢印C方向とは反対方向に回動される。

0025

以下に、フードロック装置1の動作の概略を説明する。

0026

フードの閉動作に応じて移動されるストライカSは、まず、ストライカSの軌道P上に配置されているセカンダリラッチ5の係止部51の外側縁部51aに当接する。外側縁部51aは軌道Pに対して傾斜しており、係止部51とストライカSとの当接によってセカンダリラッチ5は上記セカンダリアンラッチ位置に向けて矢印C方向とは反対方向に回動される。これにより、係止部51が軌道Pから外れて配置され、ベースプレート2のストライカ溝22が開放される。

0027

ストライカSは、開放されたストライカ溝22に進入し、上記アンラッチ位置にあるラッチ3の係止溝31に進入する。ストライカ溝22及び係止溝31に進入したストライカSは、ラッチ3を上記ラッチ位置に向けて矢印A方向とは反対方向に回動させながら、ストライカ溝22の底に向けて移動される。ストライカSがストライカ溝22の底に達すると、ラッチ3が上記ラッチ位置に配置され、さらにロッキングプレート4が上記ロック位置に配置される。これにより、ストライカSはラッチ3によって係止され、フードはフードロック装置1によって全閉状態に保持される。

0028

フードが開かれる際には、まず、フードレバーが操作され、ロッキングプレート4が、フードレバーの操作に応じて矢印B方向とは反対方向に回動され、上記アンロック位置に配置される。ロッキングプレート4が上記アンロック位置に配置されることにより、ラッチ3とロッキングプレート4との係合が解除され、ラッチ3は上記アンラッチ位置に向けて回動可能となり、ストライカSはラッチ3による係止から解放される。

0029

ラッチ3による係止から解放されたストライカSは、フードの開動作に応じて移動されてストライカ溝22から退出するが、ストライカSの軌道P上に配置されているセカンダリラッチ5の係止部51の内側縁部51bに当接し、ストライカ溝22の開口端の近傍にて止められる。これにより、フードの開動作は一旦停止され、フードは半開状態に置かれる。

0030

フードが全開される際には、セーフティレバー52が操作され、セカンダリラッチ5が、セーフティレバー52の操作に応じて矢印C方向とは反対方向に回動され、上記セカンダリアンラッチ位置に配置される。セカンダリラッチ5が上記セカンダリアンラッチ位置に配置されることにより、係止部51が軌道Pから外れて配置され、ストライカ溝22が開放される。これにより、ストライカSはストライカ溝22から退出可能となり、フードが全開される。

0031

上述したフードの開動作において、フードは全閉状態から半開状態まで自動的にポップアップされる。以下、フードをポップアップさせるフードロック装置1の構成及び動作について説明する。

0032

フードロック装置1は、リフトトーションスプリング(第1トーションスプリング)7と、ラトルトーションスプリング(第2トーションスプリング)8とをさらに備える。

0033

リフトトーションスプリング7は、カバープレート6の車体構造部材側でロッキングプレート軸40の軸上に配置されており、ロッキングプレート軸40に取り付けられたガイドスリーブ70の周囲に巻かれている。

0034

リフトトーションスプリング7の一方のアーム71は、ベースプレート2に固定されており、他方のアーム72は、ベースプレート2のストライカ溝22の開口端近傍においてストライカ溝22を跨いで配置されている。

0035

アーム72は、ストライカ溝22に進入するストライカSと係合し、ストライカSと共にストライカ溝22の底に移動される。アーム72がストライカ溝22の底に移動されるのに応じてリフトトーションスプリング7は巻き込まれ、巻き込まれたリフトトーションスプリング7はストライカSをストライカ溝22への進入方向とは反対方向(以下、退出方向という)に付勢する。

0036

ラトルトーションスプリング8は、カバープレート6の車体構造部材側でラッチ軸30の軸上に配置されており、ラッチ軸30に取り付けられたガイドスリーブ80の周囲に巻かれている。

0037

ラトルトーションスプリング8の一方のアーム81は、ベースプレート2に固定されており、他方のアーム82は、ベースプレート2のストライカ溝22の底近傍においてストライカ溝22を跨いで配置されている。

0038

アーム82は、ストライカ溝22に進入するストライカSと係合し、ストライカSと共にストライカ溝22の底に移動される。アーム82がストライカ溝22の底に移動されるのに応じてラトルトーションスプリング8は巻き込まれ、巻き込まれたラトルトーションスプリング8はストライカSを退出方向に付勢する。

0039

図4に示すように、リフトトーションスプリング7及びラトルトーションスプリング8並びにラッチスプリング9は、いずれもベースプレート2の本体部20と車体構造部材BSとの間に置かれる空間に収容されており、リフトトーションスプリング7の本体部20からの最大距離D1、及びラトルトーションスプリング8の本体部20からの最大距離D2は、いずれもラッチスプリング9の本体部20からの最大距離D3よりも小さくなっている。

0040

リフトトーションスプリング7の最大距離D1、及びラトルトーションスプリング8の最大距離D2は、例えば巻き数線材の幅などによって調節可能であり、リフトトーションスプリング7及びラトルトーションスプリング8それぞれのばね定数を考慮して適宜設定される。

0041

ここで、トーションスプリングのばね定数は線材の断面二次モーメントに関連し、線材の断面二次モーメントが大きいほどばね定数もまた大きくなる。そこで、本例では、リフトトーションスプリング7は、同一幅で断面二次モーメントが断面円形状よりも大きくなる断面四角形状の線材を用いて形成されており、ラトルトーションスプリング8もまた、同様に断面四角形状の線材を用いて形成されている。これにより、リフトトーションスプリング7及びラトルトーションスプリング8それぞれの所要のばね定数を確保しつつ線材の幅を小さくして、リフトトーションスプリング7の最大距離D1及びラトルトーションスプリング8の最大距離D2を小さくすることができる。

0042

このように、リフトトーションスプリング7の最大距離D1、及びラトルトーションスプリング8の最大距離D2を、いずれもラッチスプリング9の最大距離D3よりも小さくすることにより、リフトトーションスプリング7及びラトルトーションスプリング8に起因するフードロック装置1の大型化を回避することができる。

0043

図5から図7は、フードをポップアップさせるフードロック装置1の動作を示す。図5は、ストライカSがラッチ3によって係止されており、フードが全閉状態に保持されている状態を示し、図6は、フードが全閉状態と半開状態との間にある状態を示し、図7は、フードが半開状態に保持されている状態を示している。

0044

図5に示すように、ラッチ3の被係合部32とロッキングプレート4の係合部41とが係合しており、ラッチ3は上記ラッチ位置に固定されている。リフトトーションスプリング7のアーム72及びラトルトーションスプリング8のアーム82は、いずれもストライカSと係合しており、ストライカSは、リフトトーションスプリング7及びラトルトーションスプリング8によって矢印D方向(退出方向)に付勢されている。

0045

ラッチ3は上記ラッチ位置に固定されていることから、リフトトーションスプリング7及びラトルトーションスプリング8によって付勢されたストライカSはラッチ3に押し付けられる。ストライカSがラッチ3に押し付けられていることにより、車両の振動等に起因して発生する打音ラトル音)が抑制される。

0046

図6及び図7に示すように、フードレバーの操作に応じてラッチ3とロッキングプレート4との係合が解除されることにより、まず、ラッチスプリング9によって付勢されているラッチ3が上記アンラッチ位置に向けて矢印A方向に回動される。そして、ラッチ3が矢印A方向に回動されることにより、ストライカSはラッチ3に押されて矢印D方向に移動される。

0047

さらに、ストライカSはリフトトーションスプリング7のアーム72及びラトルトーションスプリング8のアーム82に押されて矢印D方向に移動される。

0048

また、ラッチ3及びロッキングプレート4には、ラッチ3が上記ラッチ位置から外れた状態で互いに接する摺動部33,42がそれぞれ設けられており、ラッチ3の矢印A方向の回動に応じて、ロッキングプレートスプリング10によって付勢されているロッキングプレート4が、摺動部33,42の接触を維持しながら、上記ロック位置に向けて矢印B方向に回動される。このロッキングプレート4の矢印B方向の回動により、ラッチ3の矢印A方向の回動が補助され、ストライカSはラッチ3に押されて矢印D方向に移動される。

0049

このようにしてストライカSが矢印D方向に移動されることにより、フードがポップアップされる。

0050

ここで、リフトトーションスプリング7のアーム72は、ストライカSと非係合であるときに、ストライカ溝22の開口端近傍にてストライカ溝22を跨いで設けられており、フードが図5に示した全閉状態から図7に示した半開状態までポップアップされる間、アーム72とストライカSとの係合が維持されている。

0051

アーム72のストライカSとの係合部72aは凹状に湾曲していることが好ましく、アーム72がストライカ溝22の底から開口端まで移動される間、係合部72aのストライカSとの接触部分の法線Nを、ストライカSの移動方向(矢印D方向)に対して概ね平行とすることができる。これにより、リフトトーションスプリング7の付勢力をフードのポップアップに効果的に利用することができる。

0052

そして、ベースプレート2に固定されているカバープレート6にはストライカ溝22の開口端まで移動されたアーム72の先端部に当接する当接部60(図1参照)が設けられており、アーム72は、当接部60に当接することによって、付勢方向における動作範囲規制されている。すなわち、アーム72が当接部60に当接した状態で、リフトトーションスプリング7は依然として自由状態から巻き込まれた状態にあり、ストライカSはリフトトーションスプリング7によって矢印D方向に付勢されている。これにより、ポップアップされたフードを半開状態に安定して保持することができる。

0053

これに対し、カバープレート6に当接部61(図1参照)を設けることにより、ラトルトーションスプリング8のアーム82は、フードが図5に示した全閉状態からポップアップされる際の初動時にのみストライカSと係合している。

0054

フードの初動時に要するポップアップ力は、典型的には、その後に要するポップアップ力よりも大きい。そこで、ラトルトーションスプリング8のアーム82を初動時にのみストライカSと係合させるようにすれば、フードの初動時のポップアップ力を確保し、且つアーム82の付勢方向における動作範囲を小さくできる。そして、アーム82の動作範囲を小さくすることにより、ラトルトーションスプリング8の巻き数をリフトトーションスプリング7の巻き数よりも小さくでき、ラトルトーションスプリング8を小型化できる。

0055

以上、フードロック装置1では、ラッチ3を付勢するラッチスプリング9の他にリフトトーションスプリング7及びラトルトーションスプリング8並びにロッキングプレート4を付勢するロッキングプレートスプリング10がフードのポップアップに用いられている。このように、ポップアップ力を複数のスプリングに分担させることによって個々のスプリングを小型化することができ、フードロック装置1のポップアップ力の確保と小型化とを両立することができる。

0056

なお、初動時のポップアップ力を分担するラトルトーションスプリング8は、フードが比較的重く、例えばフードの重量に基づきフードロック装置1に負荷される荷重が95N以上である場合に特に有用である。逆に、フードの重量に基づきフードロック装置1に負荷される荷重が95N未満である場合には、ラトルトーションスプリング8は省略することもできる。

0057

また、ポップアップ力は、ラッチスプリング9、ロッキングプレートスプリング10、リフトトーションスプリング7、ラタルトーションスプリング8のスプリングで分担させていることから、フード重量に基づくフードロック装置1への負荷によって、ラッチスプリング9、ロッキングプレートスプリング10に加え、リフトトーションスプリング7及びラタルトーションスプリング8の併用、リフトトーションスプリング7のみ使用、或いはラッチスプリング9、ロッキングプレートスプリング10のみとし、リフトトーションスプリング7とラタルトーションスプリング8を省略することもできる。

0058

1フードロック装置
2ベースプレート
3ラッチ
4ロッキングプレート
5セカンダリラッチ
6カバープレート
7リフトトーションスプリング(第1トーションスプリング)
8ラトルトーションスプリング(第2トーションスプリング)
9ラッチスプリング
10 ロッキングプレートスプリング
11 セカンダリラッチスプリング
20 本体部
21 固定部
22ストライカ溝
30ラッチ軸
31係止溝
32 被係合部
33摺動部
40 ロッキングプレート軸
41 係合部
42 摺動部
50 セカンダリラッチ軸
51係止部
51a外側縁部
51b内側縁部
52セーフティレバー
60 当接部
61 当接部
70ガイドスリーブ
71アーム
72 アーム
72a 係合部
80 ガイドスリーブ
81 アーム
82 アーム
BS車体構造部材
D1最大距離
D2 最大距離
D3 最大距離
N法線
P軌道
S ストライカ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ