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技術 シートリクライニング装置

出願人 シロキ工業株式会社日本発條株式会社株式会社SUBARU
発明者 野末徳久藤岡秀彦
出願日 2016年8月18日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-160280
公開日 2018年2月22日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2018-027748
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席 リクライニング等の特殊目的の椅子
主要キーワード 先端湾曲面 ピン支持穴 非円形穴 ラウンドタイプ ストッパディスク 円弧穴 座面部分 フォールダウン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月22日)のものです。
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図面 (20)

課題

シートバック着座用角度範囲よりも前方に傾動させることが可能で、かつ前方への傾動の途中の中間停止位置でシートバックを停止させることができるシートリクライニング装置において、操作性の向上を実現する。

解決手段

リクライニング機構より角度設定可能なロック範囲から前方のアンロック範囲へのシートバックの傾動を中間停止位置で停止させる前倒れ制限位置と、中間停止位置よりも前方へのシートバックの傾動を許容する制限解除位置とに移動可能で、シートバックがロック範囲側から中間停止位置に向かって傾動するときに前倒れ制限位置に位置するストッパを備える。さらに、ストッパが前倒れ制限位置から制限解除位置へ移動してシートバックが中間停止位置よりも前方に傾動した状態からシートバックがロック範囲に戻るまでストッパを制限解除位置に保持する保持機構を備える。

概要

背景

車両用シートで、後部座席への乗降を行いやすくするウォークイン状態を設定可能なものが知られている。ウォークイン状態では、シートバックを所定の角度まで前倒れさせると共に、シートトラックスライドロック解除してシートを前方へスライド可能にする。また、シートバックの背面が略水平になるまでシートバックを前倒れさせたフォールダウン(シートバックの折り畳み)状態を設定可能な車両用シートも知られている。ウォークイン状態とフォールダウン状態の両方に動作可能な車両用シートとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。

概要

シートバックを着座用角度範囲よりも前方に傾動させることが可能で、かつ前方への傾動の途中の中間停止位置でシートバックを停止させることができるシートリクライニング装置において、操作性の向上を実現する。リクライニング機構より角度設定可能なロック範囲から前方のアンロック範囲へのシートバックの傾動を中間停止位置で停止させる前倒れ制限位置と、中間停止位置よりも前方へのシートバックの傾動を許容する制限解除位置とに移動可能で、シートバックがロック範囲側から中間停止位置に向かって傾動するときに前倒れ制限位置に位置するストッパを備える。さらに、ストッパが前倒れ制限位置から制限解除位置へ移動してシートバックが中間停止位置よりも前方に傾動した状態からシートバックがロック範囲に戻るまでストッパを制限解除位置に保持する保持機構を備える。

目的

本発明は、シートバックを着座用の角度範囲よりも前方に傾動させることが可能で、かつ前方への傾動の途中の中間停止位置でシートバックを停止させることができるシートリクライニング装置において、操作性の向上を実現することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートクッションに対して前後方向に傾動可能に支持され、リクライニング機構が作動し角度設定可能なロック範囲と、上記ロック範囲よりも前方で上記リクライニング機構の非作動状態が維持されるアンロック範囲を有するシートバックと、上記シートバックを上記アンロック範囲内の中間停止位置で停止させる前倒れ制限位置と、上記中間停止位置よりも前方への上記シートバックの傾動を許容する制限解除位置とに移動可能で、上記シートバックが上記ロック範囲側から上記中間停止位置に向かって傾動するときに上記前倒れ制限位置に位置し、上記シートバックが上記中間停止位置で停止した状態で上記前倒れ制限位置から上記制限解除位置へ移動可能なストッパと、上記ストッパが上記前倒れ制限位置から上記制限解除位置へ移動して上記シートバックが上記中間停止位置よりも前方に傾動した状態から上記シートバックが上記ロック範囲に戻るまで、上記ストッパを上記制限解除位置に保持する保持機構とを備えたことを特徴とするシートリクライニング装置

請求項2

上記ストッパを上記前倒れ制限位置に向けて付勢するストッパ付勢部材を備え、上記保持機構は、第1の位置と第2の位置に移動可能で、上記第1の位置で上記ストッパを上記制限解除位置に保持し、上記第2の位置で上記前倒れ制限位置への上記ストッパの移動を許す保持部材と、上記保持部材を上記第1の位置に付勢する付勢部材とを備え、上記シートバックが上記ロック範囲にあるときに、上記保持部材が上記第1の位置にあり、上記シートバックが上記ロック範囲から上記中間停止位置に傾動する途中で、上記シートバックと共に移動する押圧部が上記保持部材に当接し、上記保持部材を上記第1の位置から上記第2の位置に移動させる請求項1に記載のシートリクライニング装置。

請求項3

上記シートクッション及び上記シートバックを前後方向にスライド可能に支持するシートトラックと、上記シートトラックによる上記スライド規制するスライドロック状態と、上記スライドを許容するスライドロック解除状態とに動作可能なスライドロック機構とを備え、上記保持機構は、上記シートバックが上記ロック範囲から上記中間停止位置に傾動するときに上記スライドロック機構を上記スライドロック解除状態にさせる請求項1または2記載のシートリクライニング装置。

請求項4

上記ストッパは、上記シートクッションに固定される支持部材に対して、上記シートバックの傾動の回転中心と平行な回転軸を中心として回転可能に支持され、上記回転軸から近い順に、上記制限解除位置に保持されるときに上記保持機構に当接する被保持部と、上記前倒れ制限位置にあるときに上記シートバックに当接して上記中間停止位置で上記シートバックを停止させるシートバック停止部とを備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシートリクライニング装置。

請求項5

上記回転軸は上記支持部材から突出する円形断面部を備え、上記ストッパは上記円形断面部が挿入される軸穴を備え、上記軸穴は、上記シートバック停止部が設けられている方向に長手方向が向く非円形穴である請求項4に記載のシートリクライニング装置。

請求項6

上記保持部材は、上記支持部材に対して、上記シートバックの上記回転中心と平行な第2の回転軸を中心として回転可能に支持され、上記第1の位置を挟んで、上記第2の位置と、該第2の位置に対して反対方向の第3の位置とに回転可能であり、上記被保持部は、上記ストッパから上記回転軸に沿う方向へ突出しており、上記保持部材は上記第2の回転軸を中心とする回転方向に開口する凹部を有し、上記保持部材が上記第1の位置と上記第3の位置にあるとき、上記凹部の内縁部が上記回転軸を中心とする上記被保持部の回転軌跡上に位置して上記制限解除位置で上記ストッパを保持し、上記保持部材が上記第2の位置にあるとき、上記凹部から上記被保持部が離脱して上記前倒れ制限位置への上記ストッパの回転を許し、上記シートバックが上記中間停止位置よりも前方に傾動したときに、上記押圧部が上記保持部材から離れて、上記保持部材が上記付勢部材の付勢力によって上記第2の位置から上記第1の位置に回転し、上記シートバックが上記中間停止位置よりも前方に倒れた位置から上記ロック範囲に傾動するときに、上記押圧部が上記保持部材に当接して上記保持部材を上記第1の位置から上記第3の位置に回転させ、上記シートバックが上記ロック範囲に達したときに上記押圧部が上記保持部材から離れて上記保持部材が上記付勢部材の付勢力によって上記第3の位置から上記第1の位置に回転する、請求項2を引用する請求項4に記載のシートリクライニング装置。

技術分野

0001

本発明は、車両用シートシートリクライニング装置に関する。

背景技術

0002

車両用シートで、後部座席への乗降を行いやすくするウォークイン状態を設定可能なものが知られている。ウォークイン状態では、シートバックを所定の角度まで前倒れさせると共に、シートトラックスライドロック解除してシートを前方へスライド可能にする。また、シートバックの背面が略水平になるまでシートバックを前倒れさせたフォールダウン(シートバックの折り畳み)状態を設定可能な車両用シートも知られている。ウォークイン状態とフォールダウン状態の両方に動作可能な車両用シートとして、例えば特許文献1に記載されたものがある。

先行技術

0003

特開2004−58928号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の車両用シートは、シートバックと一体に回動するストッパディスクと、シートバックとは独立して回動操作可能なストッパレバーとを備え、ストッパレバーがストッパディスクに当接する方向に回動付勢されている。ウォークイン状態に対応するシートバックの一時停止位置では、ストッパディスクに設けたストッパ部がストッパレバーに係合することでシートバックの傾動が停止される。フォールダウン状態にするときには、ストッパレバーを付勢力に抗して回動させてストッパ部との係合を解除する。フォールダウン状態からシートバックを引き起こすときには、ストッパディスクの円弧部がストッパレバーに当接し、ストッパ部をストッパレバーに係合させずに(すなわちストッパレバーに妨げられずに)シートバックを引き起こすことができる。

0005

この種の車両用シートでは、通常想定される使用態様以外にも様々な操作が行われる可能性がある。例えば、フォールダウン状態にする際に、シートバックとシートクッションの間に異物の挟み込みが生じ、異物除去のためにシートバックを一時的に途中まで引き起すような操作を行うことが想定される。この場合、特許文献1の構成では、シートバックが一時停止位置を超える位置まで引き起こされた段階で、ストッパレバーがストッパディスクのストッパ部に対して係合する位置に戻るため、改めてフォールダウン状態にするためには、ストッパレバーをストッパ部との係合解除位置に再度移動させる操作を行う手間がかかる。

0006

本発明は、シートバックを着座用角度範囲よりも前方に傾動させることが可能で、かつ前方への傾動の途中の中間停止位置でシートバックを停止させることができるシートリクライニング装置において、操作性の向上を実現することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、シートクッションに対してシートバックを前後方向に傾動させるシートリクライニング装置において、以下の構成を備える。シートバックにおける傾動範囲は、リクライニング機構が作動して角度設定可能なロック範囲と、ロック範囲よりも前方でリクライニング機構の非作動状態が維持されるアンロック範囲を含んでいる。シートバックをアンロック範囲内の中間停止位置で停止させる前倒れ制限位置と、中間停止位置よりも前方へのシートバックの傾動を許容する制限解除位置とに移動可能なストッパを備える。ストッパは、シートバックがロック範囲側から中間停止位置に向かって傾動するときに前倒れ制限位置に位置し、シートバックが中間停止位置で停止した状態で前倒れ制限位置から制限解除位置へ移動可能である。また、ストッパが前倒れ制限位置から制限解除位置へ移動してシートバックが中間停止位置よりも前方に傾動した状態からシートバックがロック範囲に戻るまで、ストッパを制限解除位置に保持する保持機構を備える。

0008

好ましくは次のように構成するとよい。ストッパはストッパ付勢部材によって前倒れ制限位置に向けて付勢される。保持機構の構成要素として、第1の位置と第2の位置に移動可能で、第1の位置でストッパを制限解除位置に保持し、第2の位置で前倒れ制限位置へのストッパの移動を許す保持部材を備え、保持部材を付勢部材によって第1の位置に付勢する。シートバックがロック範囲にあるときには保持部材が第1の位置にあり、シートバックがロック範囲から中間停止位置に傾動する途中で、シートバックと共に移動する押圧部が保持部材に当接して、保持部材を第1の位置から第2の位置に移動させる。

0009

本発明のシートリクライニング装置は、シートクッション及びシートバックを前後方向にスライド可能に支持するシートトラックのスライドロック機構連動させることができる。シートバックがロック範囲から中間停止位置に傾動するときに、保持機構を介してスライドロック機構をスライドロック状態からスライドロック解除状態にさせることにより、部品点数の少ない簡単な構造でシートのウォークイン状態(シートバックが中間停止位置にあり、かつシートが前方にスライド可能な状態)にさせることができる。

0010

ストッパは、シートクッションに固定される支持部材に対して、シートバックの傾動の回転中心と平行な回転軸を中心として回転可能に支持されていることが好ましい。ストッパにおいては特に、回転軸から近い順に、制限解除位置に保持されるときに保持機構に当接する被保持部と、前倒れ制限位置にあるときにシートバックに当接して中間停止位置でシートバックを停止させるシートバック停止部とを備えることが好ましい。

0011

ストッパを支持する回転軸は支持部材から突出する円形断面部を有し、回転軸の円形断面部が挿入されるストッパ側軸穴を、シートバック停止部が設けられている方向に長手方向が向く非円形穴にしてもよい。この構成により回転軸に対するストッパの位置を調整してシートバック停止部の位置精度を向上させることができる。

0012

ストッパを支持部材に対して回転可能な回転部材とする構成では、保持部材も回転部材とすることが好ましい。より詳しくは、支持部材に対して保持部材を、シートバックの傾動の回転中心と平行な第2の回転軸を中心として回転可能に支持し、先に述べた第1の位置と第2の位置に加えて、第1の位置を挟んで第2の位置と反対方向の第3の位置にも保持部材を回転可能とする。ストッパには回転軸に沿う方向へ突出する部位として被保持部を設け、保持部材には第2の回転軸を中心とする回転方向に開口する凹部を設ける。保持部材が第1の位置と第3の位置にあるとき、保持部材の凹部の内縁部が回転軸を中心とする被保持部の回転軌跡上に位置して制限解除位置でストッパを保持する。保持部材が第2の位置にあるとき、保持部材の凹部から被保持部が離脱して前倒れ制限位置へのストッパの回転を許す。シートバックが中間停止位置よりも前方に傾動したときに、押圧部が保持部材から離れて、保持部材が付勢部材の付勢力によって第2の位置から第1の位置に回転する。シートバックが中間停止位置よりも前方に倒れた位置からロック範囲に傾動するときに、押圧部が保持部材に当接して保持部材を第1の位置から第3の位置に回転させ、シートバックがロック範囲に達したときに押圧部が保持部材から離れて保持部材が付勢部材の付勢力によって第3の位置から第1の位置に回転する。

発明の効果

0013

以上のように本発明のシートリクライニング装置では、シートバックを着座用の角度範囲よりも前方の中間停止位置で停止させるストッパにおける動作を制御する保持機構を備え、シートバックが中間停止位置よりも前方に傾動したときに、シートバックが着座用の角度範囲に戻るまでストッパを制限解除位置(シートバックの傾動を停止させない位置)に保持する構成としている。この構成によれば、フォールダウン状態への移行の途中でシートバックを途中まで一旦引き起こすような操作を行っても、シートバックを中間停止位置で停止させずに再びフォールダウン状態に移行させることができるため、操作性が向上する。

図面の簡単な説明

0014

車両用シートの側面図である。
車両用シートの片側に設けたシートリクライニング装置の分解斜視図である。
シートリクライニング装置の斜視図である。
一部の構成要素を省いて図3と異なる角度から見たシートリクライニング装置の斜視図である。
シートバックがリクライニング範囲にある状態のシートリクライニング装置をシート外側から見た側面図である。
シートバックがリクライニング範囲にある状態のシートリクライニング装置をシート内側から見た側面図である。
シートバックが中間停止位置にある状態のシートリクライニング装置をシート外側から見た側面図である。
シートバックが中間停止位置にある状態のシートリクライニング装置をシート内側から見た側面図である。
シートバックがフォールダウン位置にある状態のシートリクライニング装置をシート外側から見た側面図である。
シートバックがフォールダウン位置にある状態のシートリクライニング装置をシート内側から見た側面図である。
シートバックをフォールダウン位置からリクライニング範囲の直前まで傾動させた状態のシートリクライニング装置をシート外側から見た側面図である。
シートバックをフォールダウン位置からリクライニング範囲の直前まで傾動させた状態のシートリクライニング装置をシート内側から見た側面図である。
図5のXIII-XIII線に沿う断面図である。
オープンプレートをシート内側から見た平面図である。
第1レバーをシート内側から見た平面図である。
第2レバーをシート内側から見た平面図である。
キャンセルレバーをシート内側から見た平面図である。
第1ブラケットの斜視図である。
支持ガイド板をシート内側から見た平面図である。
ハンドル締結部材をシート内側から見た平面図である。
第2ブラケットの斜視図である。
シートリクライニング装置に設けた2本のケーブルの高さ方向の配置を模式的に示す図である。
2本のケーブルの高さ方向の配置の異なる形態を模式的に示す図である。
2本のケーブルの高さ方向の配置の異なる形態を模式的に示す図である。

実施例

0015

図1に示す車両用シート1は、シートトラック2を介して車両の前後方向に移動可能に支持されている。シートトラック2は、床面に固定されるロアレール2aと、ロアレール2aに対して前後方向にスライド可能なアッパレール2bとを有する。アッパレール2bは、図1概念的に示すスライドロック機構3によって、ロアレール2aに対するスライド規制されるスライドロック状態と、ロアレール2aに対してスライド可能なスライド許容状態にさせることができる。スライドロック機構3は周知のものを適用可能であり、詳細な説明を省略する。車両用シート1は、図示しないスライド用ばねによって前方に向けて移動付勢されている。

0016

車両用シート1は、座面部分であるシートクッション4と背もたれ部分であるシートバック5を有している。シートクッション4を構成するシートクッションフレーム4a(図1に部分的に示す)がアッパレール2b上に固定的に支持されている。シートクッション4の後端付近には、後述するシートリクライニング装置10を介して前後方向へ傾動可能にシートバック5が支持されている。図1ではシートバック5の傾動の中心である回転中心5xを模式的に示している。シートリクライニング装置10は、図1に示すリクライニング範囲(ロック範囲)Rでは、後述するリクライニングロック機構(リクライニング機構)14,71が作動してシートバック4を任意の角度位置に保持(リクライニングロック)することが可能である。リクライニング範囲Rのうちシートバック5のリクライニング角が最も小さい(起立した)位置が初段ロック位置5Aである。シートリクライニング装置10はシートバック5を前倒れ方向(図1時計方向)に付勢しており、リクライニングロックを解除すると、シートバック5が初段ロック位置5Aよりも前方に倒れる。初段ロック位置5Aよりも前方のシートバック5の傾動範囲は、リクライニングロック機構14,71の非作動状態が維持される(リクライニングロックが行われない)アンロック範囲Uとなる。

0017

図1に示すように、シートクッション4の側面には、シートバック5の回転中心5xの下方に位置する回転中心6xを中心として回転操作可能なレリーズハンドル6が設けられている。シートバック5にはウォークイン操作レバー7が設けられている。また、シートクッション4の側面には、レリーズハンドル6と異なる位置にフォールダウン操作レバー8が設けられている。レリーズハンドル6とウォークイン操作レバー7の操作により、リクライニングロックを解除してアンロック範囲Uの中間停止位置5Bまでシートバック5を前方に倒すことができる。さらにフォールダウン操作レバー8の操作により、背面が略水平になるフォールダウン位置5Cまでシートバック5を前方に倒すことができる。これらの各位置へのシートバック5の動作については後に詳述する。

0018

図2以降を参照してシートリクライニング装置10について説明する。シートリクライニング装置は車両用シート1の幅方向の両側に1つずつ設けられており、図示しているシートリクライニング装置10はその片側(図1の車両用シート1における進行方向に向かって右側)のものである。以下のシートリクライニング装置10の説明における「シート内側」は、車両用シート1の幅方向の中心に近い側を意味し、「シート外側」は車両用シート1の幅方向の中心から遠い側(図1に表れている車両用シート1の右側面の方向)を意味する。図5図7図9及び図11はシートリクライニング装置10をシート外側から見た状態、図6図8図10及び図12はシートリクライニング装置10をシート内側から見た状態である。図14ないし図17図19及び図20に示す各部材(オープンプレート20、第1レバー21、第2レバー30、キャンセルレバー31、支持ガイド板41、ハンドル締結部材42)はシート内側から平面視したものであり、シート外側から見ている図5図7図9及び図11とは表裏が逆になっている。

0019

図2に示すように、シートリクライニング装置10は、シートクッション4側に固定的に支持されるロアブラケット(支持部材)11と、シートバック5側に固定的に支持されるアッパブラケット12を有する。ロアブラケット11は支持プレート13を介してシートクッションフレーム4a(図1)の後端付近に固定されている。ロアブラケット11とアッパブラケット12の間にリクライニングロック機構14が設けられている。リクライニングロック機構14はラウンドタイプのリクライニングロック機構であり、その構成は周知のものであるため簡略に説明する。それぞれが円盤状をなすベースプレート14aとラチェットプレート14bが相対回転可能に組み合わされており、ベースプレート14aはロアブラケット11の上端近くに位置する締結部11aに溶接で固定され、ラチェットプレート14bはアッパブラケット12の下端近くに位置する締結部12aに溶接で固定される。ベースプレート14aとラチェットプレート14bの相対回転の中心が、図1に示すシートバック5の回転中心5xである。ベースプレート14aとラチェットプレート14bの間に、回転中心5xを中心とする半径方向に移動可能な複数のロック部材(図示略)と、回転中心5xを中心として回転するカム部材(図示略)とが配置される。各ロック部材はベースプレート14aに対して回転方向の移動が規制されており、カム部材はベースプレート14aとラチェットプレート14bの中心(回転中心5x上)に挿入したヒンジピン15と一体的に回転する。カム部材の回転方向の位置変化によって各ロック部材の半径方向位置が変化する。各ロック部材が外径方向に移動すると、各ロック部材に形成した外歯がラチェットプレート14bに形成した内歯と噛み合い、ベースプレート14aとラチェットプレート14bの相対回転が規制される。リクライニングロック機構14に内蔵したロック付勢ばね(図示略)によって、カム部材はロック部材の外歯をラチェットプレート14bの内歯に噛合させるロック方向へ付勢されている。そのためリクライニングロック機構14は、外部から操作しない状態では、ロアブラケット11に対するアッパブラケット12の傾動を規制するロック状態を維持する。

0020

アッパブラケット12は、図2に示す前倒れ付勢ばね16によって前倒れ方向(中間停止位置5Bやフォールダウン位置5C)に付勢されている。前倒れ付勢ばね16は、一端がアッパブラケット12に係合し、他端が支持ブラケット13に係合する渦巻きばねである。

0021

ロアブラケット11のシート外側には、ヒンジピン15と一体的に回転するオープンプレート20が設けられる。図2図14に示すように、オープンプレート20は、非円形穴20aを長手方向の中央付近に有し、長手方向の一端付近ケーブル接続穴20bと円弧穴20cを有し、長手方向の他端付近にケーブル接続穴20dを有している。非円形穴20aにヒンジピン15の非円形断面部が挿入されることによって、ヒンジピン15とオープンプレート20が一体的に回転するように結合される。円弧穴20cは、非円形穴20aに挿入したヒンジピン15の中心軸(回転中心5x)を中心とする円周方向に延びる長穴である。リクライニングロック機構14に内蔵した前述のロック付勢ばねの付勢力がヒンジピン15を介してオープンプレート20に作用しており、この付勢力は、図5図7図9及び図11における時計方向、図14における反時計方向に向けてオープンプレート20を付勢し、オープンプレート20をロック位置(図5図9及び図11)に保持する。オープンプレート20は付勢力に抗してロック位置からロック解除位置図7)へ回転することができる。

0022

ロアブラケット11のシート外側には、オープンプレート20の下方の位置に、軸部材(回転軸)22を介して第1レバー(ストッパ)21が回転可能に支持される。図2図15に示すように、第1レバー21は一端付近に軸穴21aを有し、軸穴21aを中心とする半径方向に概ね並ぶ位置関係で、軸穴21aから近い順にピン支持穴21bとピン支持穴21cとケーブル接続部21dを有する。また、第1レバー21にはバネ掛け穴21eが形成されている。

0023

第1レバー21の軸穴21aに対して軸部材22(図2)が挿通される。軸部材22は、ロアブラケット11の軸支持穴11b(図2)に挿入されて固定的に支持される。軸部材22の中心軸はシートバック5の回転中心5xと略平行であり、第1レバー21は軸部材22を中心として回転可能に支持される。なお、図15に示すように、軸部材22において軸穴21aに挿入されている部分は円形断面部22aであり、これに対して軸穴21aは軸部材22の円形断面部22aよりもわずかに横長の長穴形状になっている。軸穴21aの長手方向は、ピン支持穴21bとピン支持穴21cとケーブル接続部21dが並ぶ方向に向いている。より詳細には、軸穴21aの長手方向の延長上にピン支持穴21cが位置しており、この長手方向に沿ってロアブラケット11に対する第1レバー21の支持位置の誤差を吸収(調整)することができる。但し、軸穴21aと軸部材22の間のクリアランスは、第1レバー21のガタつきや異音を生じさせないごく小さいものである。

0024

第1レバー21のピン支持穴21bにはシート外側へ向けて突出する連係ピン(被保持部)23が挿入支持され、ピン支持穴21cにはシート内側へ向けて突出するストッパピン(シートバック停止部)24が挿入支持される。連係ピン23は円筒状の外周面を有する突起である。ストッパピン24は、ピン支持穴21cに挿入支持される軸部24aの外周面上に、連係ピン23よりも大径の円筒形状の外筒24bを回転可能に支持したものであり、ロアブラケット11に形成した円弧穴11cを通してロアブラケット11のシート内側に突出する(図6図8図10図12)。第1レバー21に組み付けられた状態の連係ピン23とストッパピン24の外周面を、図15に一点鎖線仮想的に示している。円弧穴11cは、軸支持穴11bに挿入支持された軸部材22の円形断面部22a(図15)を中心とする円周方向に延びる長穴である。

0025

アッパブラケット12の下端付近には制御突起(押圧部)25が形成されている。図6図8図10及び図12に示すように、制御突起25はシートバック5の回転中心5xから偏心した位置にあり、回転中心5xを中心とする回転方向の一方を向く第1押圧面25aと、回転方向の他方を向く第2押圧面25bと、第1押圧面25aと第2押圧面25bを接続する周縁湾曲面25cとを有している。第1押圧面25aは概ね回転中心5xを中心とする半径方向に延びる平面である。第2押圧面25bは第1押圧面25aに対して一定の傾斜を有する平面であり、シートバック5の回転中心5xから離れて制御突起25の先端側に進むにつれて第2押圧面25bが第1押圧面25aとの間隔を小さくする傾斜方向になっている。周縁湾曲面25cは回転中心5xを中心とする円周方向に延びる湾曲面である。

0026

第1レバー21は軸部材22を中心とする揺動(回転)によって、ストッパピン24がアッパブラケット12の制御突起25の移動軌跡(回転中心5xを中心とする制御突起25の回転軌跡)上に進出する前倒れ制限位置(図7)と、ストッパピン24が制御突起25の移動軌跡から下方に退避する制限解除位置(図5図9図11)とに移動する。第1レバー21は、一端がバネ掛け穴21eに係合し、他端がロアブラケット11上に固定されるばね掛け片27(図2図3)に係合する引張ばね(ストッパ付勢部材)26(図15)によって前倒れ制限位置の方向(図5図7図9及び図11の時計方向、図15の反時計方向)へ付勢されている。図8に示すように、ストッパピン24(外筒24b)が円弧穴11cの上側の端部に当接することで引張ばね26の付勢方向への移動端(すなわち前倒れ制限位置)が決まる。

0027

ロアブラケット11にはさらに、第1レバー21の下方の位置に、軸部材(第2の回転軸)32を介して第2レバー(保持機構、保持部材)30とキャンセルレバー(保持機構、保持部材)31が回転可能に支持される。第2レバー30はロアブラケット11に対してシート外側に位置し、キャンセルレバー31はロアブラケット11に対してシート内側に位置する。

0028

図2図16に示すように、第2レバー30は、小判状の非円形穴30aが形成される中央部30bからそれぞれ異なる方向に、フック部30cとケーブル接続部30dとばね掛け部30eを突出させている。フック部30cは、基端が中央部30bに接続する片持ち状の突出部であり、基端から非円形穴30aを中心とする半径方向に向けて突出し、その途中で概ね軸部材32を中心とする回転方向に向けて屈曲する形状を有している。フック部30cと中央部30aの間に、第2レバー30の回転方向に向けて開口する凹部30fが形成され、フック部30cには、凹部30fの内縁部分を形成する直線(平面)状の当接縁部30gが形成される。ばね掛け部30eは、中央部30bに対して略垂直に曲げられてシート内側に向けて突出している(図2図3)。

0029

図2図17に示すように、キャンセルレバー31は、小判状の非円形穴31aが形成される中央部31bと、中央部31bから半径方向に突出する被押圧突起31cを有している。被押圧突起31cは、中央部31bから離れて先端側に進むにつれて徐々に互いの間隔を狭くする一対の側面31d,31eを有する先細形状であり、被押圧突起31cの先端は滑らかな先端湾曲面31fになっている。

0030

軸部材32は、円形断面部を挟んで2つの非円形断面部を同軸上に有しており、軸部材32の一方の非円形断面部が第2レバー30の非円形穴30aに挿入される。軸部材32の円形断面部は、ロアブラケット11に形成した略円形の軸穴11d(図2)に回転可能に挿入される。軸部材32の他方の非円形断面部はキャンセルレバー31の非円形穴31aに挿入される。それぞれが軸部材32の非円形断面部に支持された第2レバー30とキャンセルレバー31は、ロアブラケット11に対して軸部材32を中心として一体的に回転可能となる。ロアブラケット11には、第2レバー30のばね掛け部30eに沿う位置に、シート外側に向けて突出する切り起こし片11e(図3図4)が形成され、切り起こし片11eの基部が逃げ穴11fの内縁部に接続している。ばね掛け部30eは逃げ穴11fに挿入され、第2レバー30が回転するとばね掛け部30eが逃げ穴11f内を移動する。

0031

第2レバー30は軸部材32を中心とする揺動(回転)によって、第1レバー21に設けた連係ピン23の移動軌跡(軸部材22を中心とする回転軌跡)上にフック部30cを進退させる。第2レバー30の保持位置(第1の位置、図5図9)では、フック部30cが連係ピン23の移動軌跡上に進出する(凹部30fに連係ピン23が進入する)。第1レバー21が制限解除位置にあり第2レバー30が保持位置にある状態では、フック部30cの当接縁部30gに対して連係ピン23が当接して、前倒れ制限位置への第1レバー21の回転を第2レバー30が規制する。第2レバー30の保持解除位置(第2の位置、図7)では、フック部30cが連係ピン23の移動軌跡から退避して(凹部30fから連係ピン23が離脱して)、前倒れ制限位置への第1レバー21の回転を許容する。第2レバー30はさらに、保持位置に対して保持解除位置と反対方向に進んだオーバー保持位置(第3の位置、図11)にも回転することができる。第2レバー30のオーバー保持位置では、保持位置と同様にフック部30cが連係ピン23の移動軌跡上に進出して、当接縁部30gと連係ピン23の当接によって前倒れ制限位置への第1レバー21の回転を規制する。すなわち第2レバー30は、中間の保持位置(図5図9)と、その正逆の方向にある保持解除位置(図7)及びオーバー保持位置(図11)に回転可能であり、保持位置とオーバー保持位置ではフック部30cと連係ピン23の当接によって第1レバー21を制限解除位置に保持し、保持解除位置では第1レバー21への回転規制を解除する。図5図7に示すように、第2レバー30の当接縁部30gは、連係ピン23が当接するときに、概ね軸部材22を中心とする半径方向に向く面となる。そのため、連係ピン23の移動軌跡に対して当接縁部30gが略正対する位置関係となり、第1レバー21から第2レバー30に対して不要な回転方向の分力を生じさせずに、効率的かつ確実に第1レバー21の回転規制を行うことができる。

0032

キャンセルレバー31は軸部材32を中心とする揺動(回転)によって、アッパブラケット12の制御突起25の移動軌跡(回転中心5xを中心とする制御突起25の回転軌跡)上に被押圧突起31cを進退させる。第2レバー30が保持位置(図5図9)にあるときに、キャンセルレバー31は被押圧突起31cが制御突起25の移動軌跡上に進出する中立位置(第1の位置、図6図10)にある。第2レバー30が保持解除位置(図7)にあるときに、キャンセルレバー31は被押圧突起31cが制御突起25の移動軌跡上から退避する第1の空振り位置(第2の位置、図8)にある。また、第2レバー30がオーバー保持位置(図11)にあるときに、キャンセルレバー31は被押圧突起31cが制御突起25の移動軌跡上から退避する第2の空振り位置(第3の位置、図12)にある。すなわちキャンセルレバー31は、中間の中立位置(図6図10)と、その正逆の方向にある第1の空振り位置(図8)と第2の空振り位置(図12)に回転可能であり、アッパブラケット12の回転に伴う制御突起25の移動に応じて位置が制御される。

0033

第1レバー21上のストッパピン24とキャンセルレバー31の被押圧突起31cは、アッパブラケット12の回転方向に位置を異ならせて配置されており、アッパブラケット12の動作に応じて制御突起25が異なるタイミングでストッパピン24とキャンセルレバー31に当接する。図6図8及び図10に示すように、アッパブラケット12(シートバック5)が前方に向けて傾動するときには、キャンセルレバー31、ストッパピン24の順で制御突起25が当接する。

0034

第2レバー30とキャンセルレバー31はそれぞれトーションばね(保持機構、付勢部材)33によって保持位置と中立位置に付勢されている。トーションばね33は、軸部材32の円形断面部を囲むコイル部と、コイル部から外径方向に延出する一対のばね端部を有しており、一対のばね端部が第2レバー30のばね掛け部30eとロアブラケット11の切り起こし片11eとを挟んでいる(図3図4)。第2レバー30が保持位置から正逆に回転すると、一方のばね端部がばね掛け部30eに押圧されるのに対して、他方のばね端部が切り起こし片11eに係合して移動を規制されるため、一対のばね端部の間隔が広がってトーションばね33が撓む。この撓みを解消しようとする力が、第2レバー30を保持位置へ戻すと共にキャンセルレバー31を中立位置へ戻そうとする付勢力になる。前述のように、第2レバー30が保持位置とオーバー保持位置にあるときに、連係ピン23から当接縁部30gに対して回転方向の分力が伝わりにくい(当接縁部30gが連係ピン23の移動方向に対して正対する)関係であるため、トーションばね33に要求される負荷を抑えることができる。

0035

ロアブラケット11のシート外側の面の下端付近には、第1ブラケット40が固定されている。図18に示すように、第1ブラケット40は、平板状の支持板部40aと、支持板部40aからロアブラケット11側(シート内側)に向けて延設された2つの脚部40b,40cと、各脚部40b,40cの端部から支持板部40aと略平行に延設された平板状の台座部40d,40eを有している。支持板部40aには軸支持穴40fと締結穴40gが形成されている。支持板部40aや台座部40dに対して略垂直な平板状の側板40hが脚部40bから突出しており、側板40hには第1ブラケット40の高さ方向(シート幅方向)に位置を異ならせてケーブル支持溝40iとケーブル支持溝40jが形成されている。ケーブル支持溝40iとケーブル支持溝40jは互いに略平行な溝部であり、側板40hの一辺に開口している。第1ブラケット40をロアブラケット11に取り付けた状態で、ケーブル支持溝40iとケーブル支持溝40jの開口は概ね車両後方に向く。

0036

第1ブラケット40の支持板部40a上には支持ガイド板41が固定される。図2図19に示すように、支持ガイド板41の大部分は平板部41aによって構成されており、平板部41aの縁からシート外側に向けてばね掛け片41bが突出している。平板部41aは第1ブラケット40の支持板部40aよりも面積が大きく、平板部41aにおいて支持板部40aと重なる部分には軸支持穴41cと締結穴41dが形成され、支持板部40aと重ならない部分には円弧穴41eが形成されている。円弧穴41eは軸支持穴41cを中心とする円周方向に延びる長穴であり、長手方向の両方の端部41e-1,41e-2は軸支持穴41cを中心とする半径方向に延びる直線(平面)形状になっている。

0037

支持ガイド板41の平板部41a上にハンドル締結部材42が支持される。図2図20に示すように、ハンドル締結部材42は、略面一の関係となる2つの平板部42a,42bと、平板部42a及び平板部42bに対してシート外側にオフセットする2つの平板部42c,42dとを有しており、平板部42aと平板部42bが概ね対角の位置関係で、平板部42cと平板部42dが概ね対角の位置関係にある。平板部42aに軸穴42eが形成され、平板部42bにガイドピン取付穴42fが形成されている。また、平板部42cに2つのハンドル締結穴42gが形成され、平板部42dにロッド取付穴42hが形成されている。

0038

図13に示すように、第1ブラケット40と支持ガイド板41とハンドル締結部材42は、軸支持穴40fと軸支持穴41cと軸穴42eが連通するように位置を合わせて重ねられる。また、支持ガイド板41とハンドル締結部材42は円弧穴41eとガイドピン取付穴42fが重なる位置関係とし(図13)、第1ブラケット40と支持ガイド板41は締結穴40gと締結穴41dが重なる位置関係とする(図9)。このように位置合わせして重ねた状態で、第1ブラケット40の支持板部40aが支持ガイド板41の平板部41aに対してシート内側から当接し、ハンドル締結部材42の平板部42a及び平板部42bが支持ガイド板41の平板部41aに対してシート外側から当接する。

0039

図13に示すように、軸支持穴40fと軸支持穴41cと軸穴42eに対して軸部材43が挿入される。軸部材43は、それぞれが円筒状の外周面を有する大径部43aと中間径部43bと小径部43cが同軸上に並ぶ構成であり、小径部43cを先頭にしてシート外側からシート内側に向けて(すなわち軸穴42e側から軸支持穴40f側に向けて)挿入する。軸部材43は、大径部43aと中間径部43bの境界に位置する段部がハンドル締結部材42の平板部42aに当接することで、それ以上の挿入が規制される。この挿入規制状態で、中間径部43bが軸穴42e内に位置し、小径部43cが軸支持穴40fと軸支持穴41c内に位置し、小径部43cの先端が軸支持穴40f(支持板部40a)からシート内側に突出する。小径部43cの突出部分をかしめてかしめ部43dを形成することにより、大径部43aとかしめ部43dの間に支持板部40aと平板部41aと平板部42aが挟まれる状態になる。軸支持穴40fと軸支持穴41cは略同径の円形穴であり、小径部43cがほぼガタつきなく挿入される。軸穴42eは軸支持穴40f及び円弧穴41eよりも大径の円形穴であり、軸穴42eの内周面は中間径部43bの外周面に対して回転可能に接する。

0040

図13に示すように、円弧穴41eとガイドピン取付穴42fに対してガイドピン44が挿入される。ガイドピン44は、それぞれが円筒状の外周面を有する頭部44aと中間径部44bと小径部44cが同軸上に並ぶ構成であり、小径部44cを先頭にしてシート内側からシート外側に向けて(すなわち円弧穴41e側からガイドピン取付穴42f側に向けて)挿入する。ガイドピン44は、頭部44aと中間径部44bの境界に位置する段部が支持ガイド板41の平板部41aに当接することで、それ以上の挿入が規制される。この挿入規制状態で、中間径部44bが円弧穴41e内に位置し、小径部44cがガイドピン取付穴42f内に位置し、小径部44cの先端がガイドピン取付穴42f(平板部42b)からシート内側に突出する。小径部44cの突出部分をかしめてかしめ部44dを形成することにより、頭部44aとかしめ部44dの間に平板部41aと平板部42bが挟まれる状態になる。小径部44cはガイドピン取付穴42f内にほぼガタつきなく挿入される。円弧穴41eの幅はガイドピン取付穴42fの直径よりも大きく、円弧穴41eの対向する一対の円弧面に沿って中間径部44bの外周面が移動可能となる。図3に示すように、第1ブラケット40の脚部40bは円弧穴41eに沿う湾曲した形状の壁面を有しており、円弧穴41eから突出するガイドピン44の頭部44aに対して脚部40bが干渉しない。また、この湾曲形状によって脚部40bの剛性が高くなっている。さらに第1ブラケット40の脚部40cも湾曲形状を有して剛性が高くなっている。

0041

締結穴40gと締結穴41dに対してかしめピン45(図2図5)が挿入される。かしめピン45は頭部と小径部を有し、締結穴40gと締結穴41dにガタつきなく挿入した小径部の先端をかしめてかしめ部を形成することで、支持板部40aと平板部41aを締結固定する。支持板部40aと平板部41aはさらに溶接によって固定される。

0042

図13に示すように、第1ブラケット40の台座部40dと台座部40eがロアブラケット11のシート外側の面に当接し、台座部40dと台座部40eがそれぞれかしめピン46によってロアブラケット11と締結固定される。この固定状態で、支持板部40aと脚部40bと脚部40cとロアブラケット11によって囲まれる空間が形成され、支持板部40aはロアブラケット11のシート外側の面に離間して対向する。

0043

以上の構成により、互いに固定された関係の第1ブラケット40と支持ガイド板41が、ロアブラケット11に対して固定的に支持される。ハンドル締結部材42は、平板部42aと平板部42bを支持ガイド板41の平板部41aに当接させた状態で、軸部材43を中心として回転可能に支持される。ハンドル締結部材42の回転に伴ってガイドピン44の中間径部44bが円弧穴41e内で移動し、中間径部44bが円弧穴41eの端部41e-1と端部41e-2に当接することでハンドル締結部材42の回転が規制される。つまり、ガイドピン44と円弧穴41eによってハンドル締結部材42が揺動(回転)する角度範囲が決められる。

0044

ハンドル締結部材42に対してレリーズハンドル6が固定される。図2に示すように、レリーズハンドル6の一端には、ハンドル締結部材42の平板部42cに対して当接する平板部6aが形成され、平板部6aに2つの締結穴6bが形成されている。平板部6aからシート外側に向けてばね掛け片6cが突出している。2つの締結穴6bと2つのハンドル締結穴42gが重なる位置関係で平板部6aを平板部42cに当接させ、各締結穴6b及びハンドル締結穴42gに対してかしめピン47(図2図5)を挿入してかしめを行うことにより、レリーズハンドル6とハンドル締結部材42が締結固定される。従って、レリーズハンドル6とハンドル締結部材42の結合体が、ロアブラケット11に固定的に支持される第1ブラケット40と支持ガイド板41に対して軸部材43を介して揺動(回転)可能に支持される。軸部材43の中心軸が図1に示すレリーズハンドル6の回転中心6x(図1)となる。

0045

軸部材43の大径部43aの外側にトーションばね48のコイル部が支持される。トーションばね48はコイル部から突出する一対のばね端部を有し、一方のばね端部がレリーズハンドル6のばね掛け片6cに係合し、他方のばね端部が支持ガイド板41のばね掛け片41bに係合する。トーションばね48によってレリーズハンドル6を回転付勢する力が付与され、この付勢力はガイドピン44(中間径部44b)が円弧穴41eの端部41e-1に当接する方向(図5図7図9及び図11の時計方向、図6図8図10及び図12の反時計方向)に作用する。ガイドピン44が円弧穴41eの端部41e-1に当接する位置を、レリーズハンドル6の初期位置とする。

0046

ロアブラケット11のシート外側の面には、オープンプレート20や第1レバー21や第2レバー30を支持する位置よりも下方に、第1ブラケット40と位置を異ならせて第2ブラケット49が固定されている。第2ブラケット49は、平板状の台座部49aと、台座部49aからシート外側に向けて突出する立壁部49bを有しており、台座部49aがロアブラケット11のシート外側の面に当接して2つのかしめピン50(図2図5)によってロアブラケット11と締結固定される。立壁部49bにはシート前後方向に位置を異ならせてケーブル支持溝49cとケーブル支持溝49dが形成されている。

0047

レリーズハンドル6を操作すると、接続ロッド55を介してオープンプレート20に操作力が伝達される。レリーズハンドル6と固定関係にあるハンドル締結部材42の平板部42dに形成されたロッド取付穴42hに接続ロッド55の一方の端部55aが接続し、オープンプレート20の円弧穴20cに接続ロッド55の他方の端部55bが接続している。端部55bは円弧穴20c内を移動可能であり、レリーズハンドル6の初期位置では端部55bが円弧穴20cの下方の端部付近に位置する。そして、トーションばね48の付勢力に抗してレリーズハンドル6を初期位置から引き上げ方向図5の反時計方向、図6の時計方向)に回転させると、端部55bが円弧穴20cの下方の端部に当接して力を伝え、オープンプレート20をロック位置からロック解除位置へ向けて回転(図5の反時計方向の回転)させる。なお、図5図7図9及び図11では、他の部材を見やすくするために、接続ロッド55の途中部分を省略して示している。

0048

ウォークイン操作レバー7を操作すると、操作ケーブル56を介してオープンプレート20に操作力が伝達される。オープンプレート20のケーブル接続穴20bに操作ケーブル56の端部56aが接続している。操作ケーブル56はケーブル接続穴20bから下方に向けて延設され、管状のケーブルガイド57(図3図4に一部を示す)内に進退可能に挿通される。ケーブルガイド57の端部に設けた嵌合部57aは、第2ブラケット49に設けたケーブル支持溝49cに嵌って操作ケーブル56の延設方向への移動が規制される。図示を省略しているが、操作ケーブル56は第2ブラケット49の下方で向きを変えて上方に延び、ウォークイン操作レバー7に接続している。ウォークイン操作レバー7を操作すると、操作ケーブル56を介してケーブル接続穴20b付近を下方に引く力が加わり、オープンプレート20をロック位置からロック解除位置へ向けて回転(図5の反時計方向の回転)させる。操作ケーブル56の牽引によってオープンプレート20をロック解除位置に回転させたときには、円弧穴20c内での接続ロッド55の端部55bの位置が相対的に変化してオープンプレート20から接続ロッド55に対して回転方向の力が伝わらず、レリーズハンドル6は初期位置を維持する。

0049

オープンプレート20のケーブル接続穴20dに連係ケーブル58の端部58aが接続している。連係ケーブル58は、車両用シート1の片側に設けたシートリクライニング装置10と反対側(車両の進行方向に向かって左側)に設けたシートリクライニング装置を連動させるものであり、ケーブル接続穴20dから下方に向けて延設され、管状のケーブルガイド59(図3図4に一部を示す)内に進退可能に挿通される。ケーブルガイド59の端部に設けた嵌合部59aは、第1ブラケット40に設けたケーブル支持溝40iに嵌って連係ケーブル58の延設方向への移動が規制される。車両用シート1の反対側に設けたリクライニング装置については全体的な図示を省略しているが、オープンプレート20に対応するオープンプレート70(図5中に示す)と、リクライニングロック機構14に対応するリクライニングロック機構71(図5中に示す)を有している。オープンプレート70はヒンジピン72を中心に回転して、リクライニングロック機構71をロック状態とロック解除状態にさせる。図5に示すように、連係ケーブル58はケーブルガイド59の他方の端部に設けた嵌合部59bから出て、連係ケーブル58の端部58bがオープンプレート70に設けたケーブル接続部70aに接続する。ケーブル接続部70aは連係ケーブル58の端部58bがケーブル延設方向に余裕をもって嵌るスリット形状であり、連係ケーブル58の撓みを吸収することができる。オープンプレート20がロック位置とロック解除位置に回転すると、連係ケーブル58を介してオープンプレート70が回転し、リクライニングロック機構14とリクライニングロック機構71が連動してロック状態とロック解除状態に切り替わる。なお、オープンプレート70を備える側のシートリクライニング装置はレリーズハンドル6を有していない。

0050

フォールダウン操作レバー8を操作すると、操作ケーブル60を介して第1レバー21に操作力が伝達される。第1レバー21のケーブル接続部21dに操作ケーブル60の端部60aが接続している。ケーブル接続部21dは操作ケーブル60の端部60aがケーブル延設方向に余裕をもって嵌るスリット形状であり、操作ケーブル60の撓みを吸収することができる。操作ケーブル60はケーブル接続部21dから下方に向けて延設され、管状のケーブルガイド61(図3に一部を示す)内に進退可能に挿通される。ケーブルガイド61の端部に設けた嵌合部61aは、第2ブラケット49に設けたケーブル支持溝49dに嵌って操作ケーブル60の延設方向への移動が規制される。図示を省略しているが、操作ケーブル60は第2ブラケット49の下方で向きを変えて上方に延び、フォールダウン操作レバー8に接続している。第1レバー21が図7に示す前倒れ制限位置にあるときにフォールダウン操作レバー8を操作すると、操作ケーブル60を介してケーブル接続部21d付近を下方に引く力が加わり、第1レバー21を制限解除位置へ向けて回転(図7の反時計方向の回転)させる。

0051

スライドロック操作ケーブル62の端部62aが第2レバー30のケーブル接続部30dに接続している。ケーブル接続部30dはスライドロック操作ケーブル62の端部62aがケーブル延設方向に余裕をもって嵌るスリット形状であり、スライドロック操作ケーブル62の撓みを吸収することができる。スライドロック操作ケーブル62はケーブル接続部30dから下方に向けて延設され、管状のケーブルガイド63(図3図4に一部を示す)内に進退可能に挿通される。ケーブルガイド63の端部に設けた嵌合部63aは、第1ブラケット40に設けたケーブル支持溝40jに嵌ってスライドロック操作ケーブル62の延設方向への移動が規制される。スライドロック操作ケーブル62はスライドロック機構3の構成要素であるロック解除部材(図示略)に接続する。第2レバー30が保持位置(図5図9)やオーバー保持位置(図11)にあるときにはロック解除部材を操作せずにスライドロック状態を維持させ、第2レバー30が保持解除位置(図7)に回転するとスライドロック操作ケーブル62の牽引力がロック解除部材に伝達されて、ロック解除部材によるスライドロックの解除動作(スライド許容状態への移行)が行われる。

0052

図3図4に示すように、オープンプレート20においてケーブル接続穴20bを有する部分と、第1レバー21のケーブル接続部21dは、ロアブラケット11に対する高さ方向(車両用シート1の幅方向)の位置が互いに異なっており、ケーブル接続穴20bがロアブラケット11のベース面から遠い位置(高い位置)にあり、ケーブル接続部21dがロアブラケット11のベース面に近い位置(低い位置)にある。これに応じて操作ケーブル56の端部56aと操作ケーブル60の端部60aは互いに高さ方向の位置が異なる。

0053

図3図21に示すように、第2ブラケット49のケーブル支持溝49cとケーブル支持溝49dはそれぞれ高さ方向に延びる溝であり、台座部49aに近い立壁部49bの基端側(高さ方向の低い側)の端部が塞がれて底部となり、台座部49aから遠い立壁部49bの先端側(高さ方向の高い側)の端部が開放されている。ケーブル支持溝49cとケーブル支持溝49dは、高さ方向の位置を異ならせて立壁部49b上に並んでおり、ケーブル支持溝49cが台座部49aから遠い位置(高い位置)にあり、ケーブル接続部21dが台座部49aに近い位置(低い位置)にある。

0054

従って、ケーブル接続穴20bからケーブル支持溝49c(ケーブル支持溝49cに嵌る嵌合部57a)に延びる操作ケーブル56と、ケーブル接続部21dからケーブル支持溝49d(ケーブル支持溝49dに嵌る嵌合部61a)に延びる操作ケーブル60は、ケーブル接続穴20bとケーブル接続部21dでの高さ方向の位置関係(高低関係)を保ったまま第2ブラケット49に導かれ、高さ方向において互いに交差せずに配設される。

0055

また、図3図4に示すように、オープンプレート20においてケーブル接続穴20dを有する部分と、第2レバー30のケーブル接続部30dは、ロアブラケット11に対する高さ方向の位置が互いに異なっており、ケーブル接続穴20dがロアブラケット11のベース面から遠い位置(高い位置)にあり、ケーブル接続部30dがロアブラケット11のベース面に近い位置(低い位置)にある。これに応じて連係ケーブル58の端部58aとスライドロック操作ケーブル62の端部62aは互いに高さ方向の位置が異なる。

0056

図3図18に示すように、第1ブラケット40のケーブル支持溝40iとケーブル支持溝40jはそれぞれ高さ方向に対して略垂直な方向に延びる溝であり、脚部40bに近い側板40hの基端側の端部が塞がれて底部となり、脚部40bから遠い側板40hの先端側の端部が開放されている。ケーブル支持溝40iとケーブル支持溝40jは、高さ方向の位置を異ならせて側板40h上に並んでおり、ケーブル支持溝40iが台座部40dから遠い位置(高い位置)にあり、ケーブル支持溝40jが台座部40dに近い位置(低い位置)にある。

0057

従って、ケーブル接続穴20dからケーブル支持溝40i(ケーブル支持溝40iに嵌る嵌合部59a)に延びる連係ケーブル58と、ケーブル接続部30dからケーブル支持溝40j(ケーブル支持溝40jに嵌る嵌合部63a)に延びるスライドロック操作ケーブル62は、ケーブル接続穴20dとケーブル接続部30dでの高さ方向の位置関係(高低関係)を保ったまま第1ブラケット40に導かれ、高さ方向において互いに交差せずに配設される。

0058

第1ブラケット40と第2ブラケット49による支持を受ける各2本のケーブルの高さ方向の位置関係を図22に模式的に示した。操作ケーブル56と操作ケーブル60については、ケーブル接続穴20bとケーブル接続部21dに支持される端部56aと端部60aの高さ方向の間隔よりも、ケーブル支持溝49cとケーブル支持溝49dに支持される嵌合部57aと嵌合部61aの高さ方向の間隔の方が大きい。そのため操作ケーブル56と操作ケーブル60は、ケーブル接続穴20bとケーブル接続部21dの側からケーブル支持溝49cとケーブル支持溝49dの側に進むにつれて高さ方向の間隔を徐々に大きくしている。連係ケーブル58とスライドロック操作ケーブル62についても同様に、ケーブル接続穴20dとケーブル接続部30dに支持される端部58aと端部62aの高さ方向の間隔よりも、ケーブル支持溝40iとケーブル支持溝40jに支持される嵌合部59aと嵌合部63aの高さ方向の間隔の方が大きい。そのため連係ケーブル58とスライドロック操作ケーブル62は、ケーブル接続穴20dとケーブル接続部30dの側からケーブル支持溝40iとケーブル支持溝40jの側に進むにつれて高さ方向の間隔を徐々に大きくしている。

0059

2本のケーブルの高さ方向の位置関係は、図22とは異なり図23図24のように設定することも可能である。図23は、操作ケーブル56(連係ケーブル58)と操作ケーブル60(スライドロック操作ケーブル62)が、ケーブル接続穴20b(ケーブル接続穴20d)とケーブル接続部21d(ケーブル接続部30d)の側からケーブル支持溝49c(ケーブル支持溝40i)とケーブル支持溝49d(ケーブル支持溝40j)の側に進むにつれて、高さ方向の間隔を徐々に小さくする形態である。図24は、操作ケーブル56(連係ケーブル58)と操作ケーブル60(スライドロック操作ケーブル62)が、ケーブル接続穴20b(ケーブル接続穴20d)とケーブル接続部21d(ケーブル接続部30d)からケーブル支持溝49c(ケーブル支持溝40i)とケーブル支持溝49d(ケーブル支持溝40j)に至るまで、高さ方向の間隔を略一定としている形態である。

0060

以上のように構成したシートリクライニング装置10の動作を説明する。図5図6は、シートバック5がリクライニング範囲R(図1の初段ロック位置5Aに近い角度)にある着座状態のシートリクライニング装置10を示している。このとき、レリーズハンドル6はトーションばね48の付勢力によって初期位置に保持され、リクライニングロック機構14(71)がアッパブラケット12(シートバック5)の角度を固定する(傾動を規制する)ロック状態になっている。リクライニングロック機構14(71)のロック状態に応じて、オープンプレート20(70)はロック位置にある。第2レバー30とキャンセルレバー31はそれぞれ、トーションばね33の付勢力で保持位置と中立位置に保持される。トーションばね33の一対のばね端部に挟まれる第2レバー30のばね掛け部30eとロアブラケット11の切り起こし片11eが、互いに重なる位置関係にある。保持位置にある第2レバー30のフック部30cが連係ピン23の移動軌跡上に位置することによって、引張ばね26の付勢力に抗して第1レバー21が制限解除位置に保持される。第1レバー21を付勢する引張ばね26の付勢力よりも第2レバー30を付勢するトーションばね33の付勢力の方が強く設定されているため、第2レバー30による制限解除位置への第1レバー21の保持が維持される。また、第2レバー30が保持位置にあることにより、スライドロック操作ケーブル62を経由したスライドロック機構3のロック解除操作が行われていない。図6に示すように、アッパブラケット12に設けた制御突起25はキャンセルレバー31とストッパピン24から離れており、車両前方側から制御突起25、キャンセルレバー31、ストッパピン24の順に位置している。

0061

図5図6の着座状態で、レリーズハンドル6を初期位置からトーションばね48の付勢力に抗して引き上げ方向(図5の反時計方向、図6の時計方向)に回転操作すると、接続ロッド55を介してオープンプレート20がロック位置からロック解除位置へ回転(図5の反時計方向の回転)し、リクライニングロック機構14がロック解除状態になる。また、連係ケーブル58によってオープンプレート70が連動してリクライニングロック機構71がロック解除状態になる。レリーズハンドル6は、ガイドピン44の中間径部44bが円弧穴41eの端部41e-2に当接する位置(図7)まで引き上げ方向に回転させることができる。ここで、人力など外部の力によってリクライニング範囲R内でシートバック5の角度を変化させてからレリーズハンドル6の操作を解除すると、リクライニングロック機構14がロック状態に戻ってシートバック5を変更後の角度に維持させることができる。

0062

オープンプレート20(70)がロック位置からロック解除位置に回転してリクライニングロック機構14(71)がロック解除状態になったときに、人力など外部の力によってシートバック5を保持していなければ、シートバック5が前倒れ付勢ばね16の付勢力によりリクライニング範囲Rよりも前方のアンロック範囲Uに倒れつつ、スライドロック機構3によるスライドロックが解除される、いわゆるウォークイン状態になる。

0063

ウォークイン状態にするときのオープンプレート20のロック解除位置への回転は、レリーズハンドル6とウォークイン操作レバー7のいずれの操作で行わせることも可能である。レリーズハンドル6を操作した場合は、前述のように接続ロッド55を介してオープンプレート20に力が伝わる。ウォークイン操作レバー7を操作した場合は、操作ケーブル56を介してオープンプレート20に力が伝わる。いずれの場合も、オープンプレート20がロック位置からロック解除位置へ回転してリクライニングロック機構14がロック解除状態になり、前倒れ付勢ばね16の付勢力によってアッパブラケット12がロアブラケット11に対して前方へ向けて傾動する。

0064

アッパブラケット12がアンロック範囲Uで前方に向けて所定量傾動すると、制御突起25がキャンセルレバー31の被押圧突起31cに接近して当接する。このとき制御突起25の第1押圧面25aが、キャンセルレバー31の側面31d(先端湾曲面31fに近い箇所)に当接して、アッパブラケット12の回転方向の力がキャンセルレバー31に伝わるようになる。トーションばね33がキャンセルレバー31を中立位置に付勢する力よりも、前倒れ付勢ばね16がアッパブラケット12に及ぼす前倒れ方向の付勢力の方が大きく設定されており、トーションばね33の付勢力に抗して制御突起25がキャンセルレバー31を押圧して、キャンセルレバー31を図6の中立位置から図8の第1の空振り位置へ向けて回転(図6の時計方向の回転)させる。

0065

キャンセルレバー31が中立位置から第1の空振り位置に回転すると、キャンセルレバー31と一体的に回転する第2レバー30が、図5の保持位置から図7の保持解除位置へ回転(図5の反時計方向の回転)する。図7図8に示すように、このとき第2レバー30のばね掛け部30eがトーションばね33の片方のばね端部を押圧移動させて、トーションばね33の付勢力がチャージされる。第2レバー30が保持解除位置に回転すると、フック部30cが連係ピン23の移動軌跡上から退避して(凹部30fから連係ピン23が離脱して)第1レバー21に対する回転規制が解除され、第1レバー21が引張ばね26の付勢力によって図5の制限解除位置から図7の前倒れ制限位置へ回転(図5の時計方向の回転)する。第1レバー21が前倒れ制限位置に達すると、図8に示すようにストッパピン24が制御突起25の移動軌跡上に位置し、ストッパピン24に対して制御突起25の第1押圧面25aが当接することで、アッパブラケット12の前方への傾動が規制される。このときのシートバック5の角度位置が図1に示す中間停止位置5Bである。

0066

ストッパピン24によってアッパブラケット12を図7及び図8に示す位置で確実に停止させるためには、制御突起25がロアブラケット11の円弧穴11cと重なる角度位置を通過する前に第1レバー21が前倒れ制限位置に達するように、動作のタイミングを設定する必要がある。図5に示すように、第1レバー21が制限解除位置にあり第2レバー30が保持位置にある状態で、連係ピン23が当接縁部30gに当接している箇所からフック部30cの先端まで所定の長さが確保されており、キャンセルレバー31が制御突起25による押圧を受けてからフック部30cによる連係ピン23の保持が解除されてストッパピン24が制御突起25の移動軌跡上に進出する(第1レバー21が前倒れ制限位置に達する)までに時間差がある。フック部30cの当該部分の長さを短くすると、第1レバー21が前倒れ制限位置に向けて回転を開始するまでのタイミングが早くなる。一方、フック部30cを短くし過ぎると、図5保持状態において各部品間精度誤差や外部からの衝撃などが原因で連係ピン23が外れリスクが高くなる。本実施形態のフック部30cの長さと角度は、連係ピン23のイレギュラーな離脱を防ぎながら遅滞のない好適なタイミングで第1レバー21を前倒れ制限位置に回転させるものになっている。

0067

また、第2レバー30が保持位置から保持解除位置に回転する際に、スライドロック操作ケーブル62が牽引されてスライドロック機構3のスライドロックが解除される。制御突起25の第1押圧面25aがストッパピン24に当接するアッパブラケット12の角度位置(シートバック5の中間停止位置5B)では、図8に示すように、制御突起25の周縁湾曲面25cに対して被押圧突起31cの先端付近(側面31dと先端湾曲面31fの境界付近)が当接して、キャンセルレバー31は中立位置への復帰が制限されて第1の空振り位置に保持される。そのため、第2レバー30が保持解除位置に保持され、スライドロック操作ケーブル62が牽引された状態が維持される。

0068

このようにシートバック5がリクライニング範囲Rよりも前方のアンロック範囲Uに傾動すると共にスライドロックが解除されることにより、車両用シート1の後方スペース(後部座席)への乗降が容易なウォークイン状態となる。車両用シート1を前方に向けて付勢するスライド用ばねは、スライドロックの解除に伴って車両用シート1を自動的に前方へスライドさせる強さに設定してもよいし、車両用シート1を手動で前方へスライドさせる際のアシストとなる程度(スライド用ばねの付勢力だけでは車両用シート1が前方へスライドしない程度)の強さに設定してもよい。

0069

レリーズハンドル6やウォークイン操作レバー7の操作を解除しても図7図8のウォークイン状態は維持される。レリーズハンドル6の引き上げ操作を解除すると、トーションばね48の付勢力によってレリーズハンドル6が図5の初期位置に戻る。ウォークイン操作レバー7の操作を解除すると操作ケーブル56が弛緩した状態になる。これに応じてリクライニングロック機構14がオープンプレート20を図7の反時計方向に回転させながらロック状態に戻る方向に動作する。但し、リクライニングロック機構14には、シートバック5がアンロック範囲Uにあるときにロック部材の外歯とラチェットプレート14bの内歯の噛合を規制する噛合規制部(図示略)が設けられているため、ウォークイン状態ではリクライニングロック機構14によるロックは行われない。

0070

図7図8のウォークイン状態をキャンセルして着座状態に戻すときには、シートバック5を中間保持位置5Bから引き起こす。シートバック5の引き起こしに伴うアッパブラケット12の傾動によって制御突起25がキャンセルレバー31から離れる(当接関係が解除される)ので、トーションばね33の付勢力によって第2レバー30が保持解除位置(図7)から保持位置(図5)に戻ると共にキャンセルレバー31が第1の空振り位置(図8)から中立位置(図6)に戻る。第2レバー30が保持位置に戻る際にスライドロック操作ケーブル62の牽引が解除されて、スライドロック機構3がロック状態に戻る。また、第2レバー30が保持位置に戻る際にフック部30cの当接縁部30gが連係ピン23に当接して、連係ピン23を凹部30f内に引き込みながら第1レバー21を前倒れ制限位置(図7)から制限解除位置(図5)に回転させる。そして、シートバック5が初段ロック位置5Aまで引き起こされると、リクライニングロック機構14がロック状態に戻ってシートバック5の角度が固定され、シートリクライニング装置10が図5図6に示す状態に戻る。

0071

図7図8に示すウォークイン状態でフォールダウン操作レバー8を操作すると、操作ケーブル60が牽引されて第1レバー21が前倒れ制限位置から制限解除位置へ回転(図7の反時計方向の回転)する。すると、第1レバー21上のストッパピン24がアッパブラケット12の制御突起25と当接する位置から下方に退避して、アッパブラケット12がストッパピン24に制限されずにさらに前方へ傾動可能になる。これにより、シートバック5を中間停止位置5Bよりも前倒れさせることができる。

0072

シートバック5を図1のフォールダウン位置5Cまで倒すと、シートリクライニング装置10は図9図10に示すフォールダウン状態になる。図10に示すように、中間停止位置5Bからシートバック5が前方に傾動した結果、アッパブラケット12の制御突起25がキャンセルレバー31の被押圧突起31cを押圧する位置を通り過ぎており、制御突起25による押圧が解除されたキャンセルレバー31がトーションばね33の付勢力によって第1の空振り位置から中立位置に戻っている。制御突起25がキャンセルレバー31の被押圧突起31cとの当接位置(図8)から図10の位置に移動する際に、制御突起25側の周縁湾曲面25cとキャンセルレバー31側の先端湾曲面31f付近が接するので、制御突起25がキャンセルレバー31をスムーズに乗り越えることができる。

0073

また、図9に示すように、制御突起25の通過に伴って第2レバー30がトーションばね33の付勢力によって保持解除位置から保持位置に戻り、フック部30cによって第1レバー21を制限解除位置に保持する。さらに、第2レバー30が保持位置に戻ることによって、スライドロック操作ケーブル62の牽引状態が解除されてスライドロック機構3がスライドロック状態になる。従って、シートバック5をフォールダウン位置5Cにしたときには車両用シート1の前後方向の位置が固定される。

0074

シートバック5をフォールダウン位置5Cから引き起こす際には、アッパブラケット12の制御突起25は、前倒し時とは逆に、ロアブラケット11の円弧穴11cと重なる位置を先に通過してからキャンセルレバー31に接近する。ここで、第1レバー21は制限解除位置に保持されているので、アッパブラケット12の制御突起25がストッパピン24によって妨げられることなく円弧穴11cと重なる位置を通過することができる。なお、図9図10に示すように、連係ピン23がフック部30cの当接縁部30gに当接する状態でストッパピン24と円弧穴11cの下端との間には隙間があり、この隙間分の可動域が第1レバー21の制限解除位置に付与されている。そのため、制御突起25が円弧穴11cと重なる位置を通過するときに、周縁湾曲面25cがストッパピン24に当接して下方へ押圧しながら(第1レバー21を制限解除位置内でわずかに回転させながら)移動することが可能である。また、制御突起25の第2押圧面25bに一定の傾斜角が設けられていることにより、周縁湾曲面25cではなく第2押圧面25bがストッパピン24に当接した場合でも、制御突起25がストッパピン24を下方に押圧することが可能である。つまり、フォールダウン位置5Cからのシートバック5の引き起こし動作に際しては、ストッパピン24に対して制御突起25が当接してもシートバック5の傾動は妨げられない。

0075

図10に示すように、シートバック5のフォールダウン位置5Cではキャンセルレバー31が中立位置にあるため、フォールダウン位置5Cからのシートバック5の引き起こし動作によってアッパブラケット12が傾動すると、制御突起25が被押圧突起31cに当接する。より詳しくは、制御突起25の第2押圧面25bがキャンセルレバー31の被押圧突起31cの側面31eに当接する。この状態でアッパブラケット12の引き起こし方向の傾動を継続すると、トーションばね33の付勢力に抗してキャンセルレバー31が中立位置から図10の反時計方向に押圧されて、図12に示す第2の空振り位置に回転する。

0076

キャンセルレバー31の第2の空振り位置への回転に伴って、第2レバー30が保持位置から図11に示すオーバー保持位置に回転する。前述のように、第1レバー21が制限解除位置にあり第2レバー30が保持位置にある状態(図5図9)で、連係ピン23が当接縁部30gに当接している箇所からフック部30cの先端まで所定の長さが確保されているが、この状態ではさらに、連係ピン23が当接縁部30gに当接している箇所からフック部30cの基端(凹部30fの最奥部)まで所定の長さが確保されている。別言すれば、連係ピン23がフック部30c(当接縁部30g)の長手方向の中央付近に当接している。そして、第2レバー30が保持位置(図5図9)からオーバー保持位置(図11)に回転すると、連係ピン23が当接縁部30gに当接する状態を維持しながら、凹部30fの最奥部付近に位置を変化させる。このように第2レバー30は、保持位置(図5図9)からオーバー保持位置(図11)まで回転する間に当接縁部30gと連係ピン23の当接を維持する形状に設定されており、第2レバー30のオーバー保持位置で第1レバー21は引き続き制限解除位置に保持される。また、第2レバー30のオーバー保持位置への回転ではスライドロック操作ケーブル62の牽引が行われないため、スライドロック機構3のスライドロック状態が維持される。図11図12に示すように、第2レバー30がオーバー保持位置に回転すると、ばね掛け部30eがトーションばね33の片方のばね端部を押圧移動させて、トーションばね33の付勢力がチャージされる。

0077

図12は、第2の空振り位置にあるキャンセルレバー31の被押圧突起31cの先端湾曲面31fに対して制御突起25の第1押圧面25aと周縁湾曲面25cの境界付近が当接した状態を示しており、この状態よりもアッパブラケット12が引き起こし方向に傾動すると、制御突起25が被押圧突起31cを乗り越えてキャンセルレバー31から離れる。すると、トーションばね33の付勢力によってキャンセルレバー31が中立位置に戻り、第2レバー30が保持位置に戻る。さらにシートバック5が初段ロック位置5Aまで引き起こされると、リクライニングロック機構14がロック状態に戻ってシートバック5の角度が固定され、シートリクライニング装置10が図5図6に示す状態に戻る。

0078

以上のようにシートリクライニング装置10では、図5図6に示す着座状態から、図7図8に示すウォークイン状態と、図9図10に示すフォールダウン状態にすることができる。第2レバー30は、シートバック5がリクライニング範囲Rからアンロック範囲Uの中間停止位置5Bに達する直前で制限解除位置からの前倒れ制限位置への第1レバー21の回転を許し、それ以外の状態では第1レバー21を制限解除位置に保持する。そのため、第1レバー21を前倒れ制限位置から制限解除位置へ回転させてウォークイン状態における中間停止位置5Bよりも前方(例えばフォールダウン位置5C)にシートバック5を倒した後は、シートバック5の引き起こし動作中に第1レバー21が前倒れ制限位置に戻ることがない。例えば、フォールダウン位置5Cから初段ロック位置5Aまで引き起こす途中でシートバック5から手を離した場合には、シートバック5はストッパピン24によって中間停止位置5Bに停止されることなくフォールダウン位置5Cに戻ることができる。従って、フォールダウン操作レバー8を操作してウォークイン状態(図7図8)からフォールダウン状態(図9図10)へ移行させる際に、シートクッション4とシートバック5の間の異物挟み込みなどに対応するべくシートバック5を途中まで一旦引き起こす動作を行った場合、その後にシートバック5を中間停止位置5Bに停めることなく(フォールダウン操作レバー8を再度操作することなく)フォールダウン位置5Cにさせることができ、操作の煩雑さを防ぐことができる。

0079

このようなシートバック5の動作は、第1レバー21と第2レバー30を主要な要素とした簡単な構成によって実現される。より詳しくは、第2レバー30は回転により凹部30f内に連係ピン23を挿脱させる(フック部30cを連係ピン23の移動軌跡上に進退させる)という簡単な構成によって第1レバー21の位置を制御することができる。また第2レバー30は、第1レバー21の位置制御を行うと共に、スライドロック機構3のロック解除操作を行う機能も備えており、部品点数の少ない簡単な構成でシートリクライニング装置10とスライドロック機構を連動させてウォークイン状態にすることができる。

0080

第2レバー30の当接縁部30gは、図5図9及び図11のように連係ピン23に当接する状態において、軸部材22を中心とする連係ピン23の移動方向(第1レバー21の回転方向)に対して概ね正対する向きの直線(平面)状の形状であるため、連係ピン23を確実に停止させることができる。また、連係ピン23が当接縁部30gに当接する状態では、当該当接箇所と連係ピン23と軸部材32(第2レバー30の回転中心)が概ね一直線上に並ぶ関係になり、連係ピン23から第2レバー30に対して回転方向の分力をほとんど生じさせずに軸部材32で力を受けることができる。これらの構成によって、第2レバー30は第1レバー21に対する優れた保持性能を有している。

0081

第1レバー21は、回転中心である軸部材22と、アッパブラケット12の制御突起25に当接するストッパピン24とを結ぶ半径方向の中間に連係ピン23を有しており、省スペースな構成で第2レバー30による保持を受けることができる。また、ストッパピン24よりも軸部材22に近い位置に設けた連係ピン23を第2レバー30との当接箇所とすることで、第1レバー21を制限解除位置に保持するときに第2レバー30に働く負荷を抑えて、作動効率を高めることができる。

0082

第1レバー21において軸部材22によって軸支される軸穴21aは、ストッパピン24が設けられる方向に長手方向を向けた長穴形状であり、軸部材22に対して軸穴21aの位置を調整することができる。これにより、アッパブラケット12の制御突起25に対してストッパピン24が当接するタイミングや位置を高精度に設定することができる。

0083

以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は図示した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて改良や改変が可能である。

0084

例えば、実施形態では、シートバック5を中間停止位置5Bで停止させるストッパを構成する第1レバー21や、第2レバー21を制限解除位置に保持する保持機構を構成する第2レバー30を、シートバック5の回転中心5xと略平行な軸部材22,32を中心に回転する回転部材としており、この構成は省スペース性などの点で優れている。但し、実施形態のような回転部材とは異なる形態(一例として直進移動)で動作するストッパや保持機構を用いても本発明は成立する。

0085

実施形態では、アッパブラケット12の制御突起25と第1レバー21がロアブラケット11を挟んでシート内側とシート外側に分かれて配置されており、これに応じて別部材である第2レバー30とキャンセルレバー31を一体的に回転するように組み合わせている。これと異なり、制御突起25と第1レバー21がロアブラケット11の片側にまとめて位置する場合には、第2レバー30とキャンセルレバー31に相当する部位を一部材にまとめて構成することも可能である。

0086

前述のように、実施形態の第2レバー30は、第1レバー21を制限解除位置に保持する機能とスライドロック機構3のロック解除操作を行う機能とを兼ね備えており、構成の簡略化に寄与しているが、ウォークイン状態にするときに第2レバー30とは別の部材を用いてスライドロック機構3のロック解除操作を行わせる構成を選択することも可能である。

0087

実施形態では、第1レバー21の軸穴21aを長穴とし、軸部材22の円形断面部22aに対する軸穴21aの位置調整によって、ロアブラケット11に対する第1レバー21の支持位置の誤差を吸収可能としている。この構成とは異なり、第1レバー21の軸穴21aを、軸部材22の円形断面部22aの径に対応する大きさの丸穴にすることも可能である。この場合、ロアブラケット11に対する第1レバー21の支持位置は、軸穴21aと軸部材22以外の部位で調整できるようにするとよい。

0088

1車両用シート
2シートトラック
3スライドロック機構
4シートクッション
5シートバック5
5A シートバックの初段ロック位置
5B シートバックの中間保持位置
5C シートバックのフォールダウン位置
6レリーズハンドル
7ウォークイン操作レバー
8 フォールダウン操作レバー
10シートリクライニング装置
11ロアブラケット(支持部材)
12アッパブラケット
13支持プレート
14リクライニングロック機構(リクライニング機構)
15ヒンジピン
16 前倒れ付勢ばね
20オープンプレート
21 第1レバー(ストッパ)
22軸部材(回転軸)
22a円形断面部
23連係ピン(被保持部)
24ストッパピン(シートバック停止部)
25制御突起(押圧部)
25a 第1押圧面
25b 第2押圧面
25c周縁湾曲面
26引張ばね(ストッパ付勢部材)
27ばね掛け片
30 第2レバー(保持機構、保持部材)
30cフック部
30f 凹部
30g 当接縁部(凹部の内縁部)
31キャンセルレバー(保持機構、保持部材)
31c被押圧突起
32 軸部材(第2の回転軸)
33トーションばね(保持機構、付勢部材)
40 第1ブラケット
41支持ガイド板
42ハンドル締結部材
43 軸部材
44ガイドピン
45 46 47 50 かしめピン
48 トーションばね
49 第2ブラケット
55接続ロッド
56 60操作ケーブル
57 59 61 63ケーブルガイド
58連係ケーブル
62スライドロック操作ケーブル
70 オープンプレート
70aケーブル接続部
71 リクライニングロック機構(リクライニング機構)
72 ヒンジピン
R シートバックのリクライニング範囲(ロック範囲)
U シートバックのアンロック範囲

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