図面 (/)

技術 油圧ショベルの油圧制御装置

出願人 ナブテスコ株式会社
発明者 松本哲
出願日 2017年9月8日 (3年3ヶ月経過) 出願番号 2017-173361
公開日 2018年2月15日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-025096
状態 特許登録済
技術分野 掘削機械の作業制御 容積形ポンプの制御
主要キーワード 空中移動 エンジン回転数検出装置 排出油量 油圧パイロットバルブ 操作油圧 油圧制御弁装置 リリーフ設定圧力 単独駆動
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月15日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

油圧ショベル油圧制御装置において、各アクチュエータを単独及び複合操作した場合にも操作性、生産性を維持しつつ大幅な省エネを図る。

解決手段

可変容量ポンプと、各油圧アクチュエータと、これら各油圧アクチュエータへ圧油供給排出するための各切換弁と、各切換弁を操作する油圧パイロットバルブとを有する油圧ショベルの油圧制御装置において、少なくとも一つのポンプ馬力吸収特性は、そのポンプに作用する負荷圧力に対して予め定めた3つの基準値を設け、負荷圧力が基準値1以下のときはポンプの入力馬力を略一定として吐出流量を制御し、負荷圧力が基準値1と基準値2の範囲にあるときはポンプの吸収馬力が略一定を下回る範囲で負荷圧力に応じて第1のレベルから漸次吐出流量を低減し、負荷圧力が基準値2と基準値3の範囲にあるときは供給ラインの圧力を負荷圧力に応じて圧力制御するようポンプの容量を調整した設定とする。

概要

背景

従来技術には、特許文献1に記載の油圧システムポンプ制御装置がある。図6に示すように、この従来技術に係る油圧制御装置は、エンジン1と、可変容量型の第1及び第2油圧ポンプ2、3と、第1及び第2油圧ポンプ2、3から吐出される圧油最大圧力を決定するリリーフ弁4と、第1及び第2油圧ポンプ2、3から吐出された圧油により駆動されるアームシリンダ5、ブームシリンダ6、旋回モータ7、バケットシリンダ8を含む複数のアクチュエータと、第1及び第2油圧ポンプ2、3からアームシリンダ5、ブームシリンダ6、旋回モータ7、バケットシリンダ8に供給される圧油の流量及び方向を制御するコントロールバルブを含む複数のオープンセンタ型の切換弁11〜14と、エンジンによって駆動されるパイロットポンプ15と、パイロットポンプ15からの吐出油に基づいて切換弁を操作するための制御パイロット圧を生成する操作レバー装置16〜19とを備えている。

同図において、アーム用及びブーム用の切換弁11、12は、第1油圧ポンプ2の吐出油路に接続されるセンタバイパスライン上に配置され、旋回用及びバケット用の切換弁13、14は、第2油圧ポンプ3の吐出油路に接続されるセンタバイパスライン上に配置される。また、第1油圧ポンプ2は第1レギュレータ201を備え、第2油圧ポンプは第2レギュレータ201を備えている。

図7は、図6に示した油圧システムの第1及び第2レギュレータ201、301の拡大図である。第1レギュレータ201は、第1油圧ポンプ2の斜板傾転動作させる傾転制御アクチュエータ211と、このアクチュエータの位置を制御するポンプ流量制御弁212及びポンプトルク制御弁213とを有している。これら制御弁はサーボ弁として構成されている。

この第1レギュレータの傾転制御アクチュエータ211は、斜板に連係されかつ両端に設けられた受圧部の受圧面積が異なる制御ピストン211aと、この制御ピストンの小面積受圧部側に位置する受圧室211bと、大面積受圧部側に位置する受圧室211cとを備え、二つの受圧室の圧力バランスで制御ピストンを動作させ、第1油圧ポンプの斜板の傾転角を制御する。

ポンプ流量制御弁212は、流量制御スプール212aと、流量制御スプールの一端側に位置する位置保持用の弱いバネ212bと、流量制御スプールの他端側に位置する受圧室212cとを備えており、シャトル弁により選択された操作レバー装置の操作パイロット圧最高圧力油路を介して第1油圧ポンプ2の制御信号圧力として導かれている。

ポンプトルク制御弁213は、トルク制御スプール213aと、トルク制御スプール213aの一端側に位置するバネ213bと、トルク制御スプール213aの他端側に位置するPQ制御受圧室213c及び減トルク制御受圧室213dとを備えている。PQ制御受圧室213cは第1油圧ポンプ2の吐出ラインに接続され、第1油圧ポンプ2の吐出圧力が導かれ、減トルク制御受圧室213dには第1電磁比例弁31の出力ポートから出力される制御圧力が導かれる。

このような構成の下、ポンプ流量制御弁212は、受圧室212cに導かれる制御信号圧力(要求流量)に応じて傾転制御アクチュエータ211の大面積側の受圧室211cの圧力を変え、第1油圧ポンプ2の斜板の傾転角を調整してポンプ吐出流量を制御する。

同様に第2レギュレータ301は、第2油圧ポンプ3の斜板を傾転動作させる傾転制御アクチュエータ311と、このアクチュエータの駆動を制御するポンプ流量制御弁312及びポンプトルク制御弁313とを有しており、図7に示すように構成されている。

また、図8は、以上のような油圧システムに設けられた本実施の形態によるポンプ制御装置の全体構成を示す図である。本実施の形態のポンプ制御装置は、第2油圧ポンプ3の吐出ラインに接続され、第2油圧ポンプ3の吐出圧力を検出する圧力センサ35と、シャトル弁の出力側に接続され、操作レバー装置が生成する制御パイロット圧を旋回操作圧力として検出する圧力センサ36と、エンジンコントロールダイヤル等のエンジン回転数指令操作装置37と、コントローラ38と、コントローラから出力される制御電流により作動する上述した第1及び第2電磁比例弁31、32とを有している。

コントローラは、二つの圧力センサからの検出信号とエンジン回転数指令操作装置からの指令信号を入力し、所定の演算処理を行い、第1及び第2電磁比例弁31、32に制御電流を出力することにより、ポンプトルク制御弁213、313を制御し、第1及び第2油圧ポンプ2、3の最大吸収トルクを制御する。

この従来技術では、当該制御装置油圧ショベルに適用した場合について、原動機により駆動される第1及び第2の可変容量ポンプトルク設定に際し、ブームを含むアクチュエータに圧油を供給する第1ポンプではトルク設定値を最大吸収トルクに設定し、一方で、旋回を含むアクチュエータに圧油を供給する第2ポンプではトルク設定を最大吸収トルクに設定すると共にこの最大吸収トルクを下回る吸収トルクを設定し、かつ第2ポンプに圧力センサを設け、第2ポンプの圧力が予め設定されたリリーフ弁の設定圧力を超えないときは最大吸収トルクに設定し、同リリーフ弁の設定圧力に達したときは最大吸収トルクを下回る吸収トルクに設定する。

このような構成により、油圧ショベルを操作するに際して、大きな慣性を持つ旋回単独駆動時のリリーフ弁作動による損失を減らし、また同時に、ポンプ圧力がリリーフ弁の圧力までには上昇しない状態及びブーム等との複合操作時には、ポンプ油量を確保して速度及び操作性を維持することが可能となる。

概要

油圧ショベルの油圧制御装置において、各アクチュエータを単独及び複合操作した場合にも操作性、生産性を維持しつつ大幅な省エネをる。可変容量ポンプと、各油圧アクチュエータと、これら各油圧アクチュエータへ圧油を供給排出するための各切換弁と、各切換弁を操作する油圧パイロットバルブとを有する油圧ショベルの油圧制御装置において、少なくとも一つのポンプの馬力吸収特性は、そのポンプに作用する負荷圧力に対して予め定めた3つの基準値を設け、負荷圧力が基準値1以下のときはポンプの入力馬力を略一定として吐出流量を制御し、負荷圧力が基準値1と基準値2の範囲にあるときはポンプの吸収馬力が略一定を下回る範囲で負荷圧力に応じて第1のレベルから漸次吐出流量を低減し、負荷圧力が基準値2と基準値3の範囲にあるときは供給ラインの圧力を負荷圧力に応じて圧力制御するようポンプの容量を調整した設定とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

原動機で駆動される単一または複数の可変容量ポンプと、前記ポンプから吐出された圧油により駆動されるアームブーム及びバケットの各シリンダ、前記ポンプから吐出された圧油により駆動される旋回用油圧モータを含む各油圧アクチュエータと、これら各油圧アクチュエータへ圧油を供給排出するための各切換弁と、前記各切換弁を操作する油圧パイロットバルブとを有し、前記各切換弁を操作したときの前記ポンプに作用する負荷が前記原動機の出力に調和するよう負荷圧力に対応して前記ポンプの吐出容量を調整するよう構成した油圧ショベル油圧制御装置において、少なくとも一つの前記ポンプの馬力吸収特性は、そのポンプに作用する負荷圧力に対して予め定めた3つの基準値を設け、前記負荷圧力が基準値1以下のときはポンプの入力馬力を略一定として吐出流量を制御し、前記負荷圧力が基準値1と基準値2の範囲にあるときはポンプの吸収馬力が前記略一定を下回る範囲で前記負荷圧力に応じて第1のレベルから漸次吐出流量を低減し、前記負荷圧力が基準値2と基準値3の範囲にあるときは供給ラインの圧力を前記負荷圧力に応じて圧力制御するようポンプの容量を調整した設定であることを特徴とする油圧ショベルの油圧制御弁装置

請求項2

前記負荷圧力は、各基準値を境に高低移動する場合でも各基準値の境界ポンプ吐出量をなだらかに変化させることを特徴とする請求項1に記載の油圧ショベルの油圧制御装置。

請求項3

前記原動機で駆動される可変容量ポンプの数は2であって、各ポンプの前記吸収馬力特性を同じに設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の油圧ショベルの油圧制御装置。

請求項4

前記原動機で駆動される可変容量ポンプの数は2であって、少なくとも一方の可変容量ポンプを前記吸収馬力特性に設定するとともに、前記可変容量ポンプに接続された前記アクチュエータには旋回が含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の油圧ショベルの油圧制御装置。

請求項5

前記3つの基準値のうち少なくとも基準値1は外部信号により調整可能としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の油圧ショベルの油圧制御装置。

請求項6

前記負荷圧力が基準値1と基準値2との間にあるときは負荷圧力変化に対する吐出流量の変化を予め定めた曲線にて変化させると同時に、基準値1以下及び基準値2以上の範囲の前記曲線と各基準値での流量に対して連続的に接合したことを特徴とする請求項1乃至6に記載の油圧ショベルの油圧制御装置。

請求項7

基準値2と基準値3の前記負荷圧力を同値としたことを特徴とする請求項1乃至7に記載の油圧ショベルの油圧制御装置。

請求項8

作業条件に応じて外部信号により基準値1乃至3のレベルをシフトするよう構成したことを特徴とする請求項1乃至7に記載の油圧ショベルの油圧制御装置。

技術分野

0001

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に用いられる油圧制御装置に係るものであり、特に、省エネに有効な油圧ショベルの油圧制御装置の改良に関する。

背景技術

0002

従来技術には、特許文献1に記載の油圧システムポンプ制御装置がある。図6に示すように、この従来技術に係る油圧制御装置は、エンジン1と、可変容量型の第1及び第2油圧ポンプ2、3と、第1及び第2油圧ポンプ2、3から吐出される圧油最大圧力を決定するリリーフ弁4と、第1及び第2油圧ポンプ2、3から吐出された圧油により駆動されるアームシリンダ5、ブームシリンダ6、旋回モータ7、バケットシリンダ8を含む複数のアクチュエータと、第1及び第2油圧ポンプ2、3からアームシリンダ5、ブームシリンダ6、旋回モータ7、バケットシリンダ8に供給される圧油の流量及び方向を制御するコントロールバルブを含む複数のオープンセンタ型の切換弁11〜14と、エンジンによって駆動されるパイロットポンプ15と、パイロットポンプ15からの吐出油に基づいて切換弁を操作するための制御パイロット圧を生成する操作レバー装置16〜19とを備えている。

0003

同図において、アーム用及びブーム用の切換弁11、12は、第1油圧ポンプ2の吐出油路に接続されるセンタバイパスライン上に配置され、旋回用及びバケット用の切換弁13、14は、第2油圧ポンプ3の吐出油路に接続されるセンタバイパスライン上に配置される。また、第1油圧ポンプ2は第1レギュレータ201を備え、第2油圧ポンプは第2レギュレータ201を備えている。

0004

図7は、図6に示した油圧システムの第1及び第2レギュレータ201、301の拡大図である。第1レギュレータ201は、第1油圧ポンプ2の斜板傾転動作させる傾転制御アクチュエータ211と、このアクチュエータの位置を制御するポンプ流量制御弁212及びポンプトルク制御弁213とを有している。これら制御弁はサーボ弁として構成されている。

0005

この第1レギュレータの傾転制御アクチュエータ211は、斜板に連係されかつ両端に設けられた受圧部の受圧面積が異なる制御ピストン211aと、この制御ピストンの小面積受圧部側に位置する受圧室211bと、大面積受圧部側に位置する受圧室211cとを備え、二つの受圧室の圧力バランスで制御ピストンを動作させ、第1油圧ポンプの斜板の傾転角を制御する。

0006

ポンプ流量制御弁212は、流量制御スプール212aと、流量制御スプールの一端側に位置する位置保持用の弱いバネ212bと、流量制御スプールの他端側に位置する受圧室212cとを備えており、シャトル弁により選択された操作レバー装置の操作パイロット圧最高圧力油路を介して第1油圧ポンプ2の制御信号圧力として導かれている。

0007

ポンプトルク制御弁213は、トルク制御スプール213aと、トルク制御スプール213aの一端側に位置するバネ213bと、トルク制御スプール213aの他端側に位置するPQ制御受圧室213c及び減トルク制御受圧室213dとを備えている。PQ制御受圧室213cは第1油圧ポンプ2の吐出ラインに接続され、第1油圧ポンプ2の吐出圧力が導かれ、減トルク制御受圧室213dには第1電磁比例弁31の出力ポートから出力される制御圧力が導かれる。

0008

このような構成の下、ポンプ流量制御弁212は、受圧室212cに導かれる制御信号圧力(要求流量)に応じて傾転制御アクチュエータ211の大面積側の受圧室211cの圧力を変え、第1油圧ポンプ2の斜板の傾転角を調整してポンプ吐出流量を制御する。

0009

同様に第2レギュレータ301は、第2油圧ポンプ3の斜板を傾転動作させる傾転制御アクチュエータ311と、このアクチュエータの駆動を制御するポンプ流量制御弁312及びポンプトルク制御弁313とを有しており、図7に示すように構成されている。

0010

また、図8は、以上のような油圧システムに設けられた本実施の形態によるポンプ制御装置の全体構成を示す図である。本実施の形態のポンプ制御装置は、第2油圧ポンプ3の吐出ラインに接続され、第2油圧ポンプ3の吐出圧力を検出する圧力センサ35と、シャトル弁の出力側に接続され、操作レバー装置が生成する制御パイロット圧を旋回操作圧力として検出する圧力センサ36と、エンジンコントロールダイヤル等のエンジン回転数指令操作装置37と、コントローラ38と、コントローラから出力される制御電流により作動する上述した第1及び第2電磁比例弁31、32とを有している。

0011

コントローラは、二つの圧力センサからの検出信号とエンジン回転数指令操作装置からの指令信号を入力し、所定の演算処理を行い、第1及び第2電磁比例弁31、32に制御電流を出力することにより、ポンプトルク制御弁213、313を制御し、第1及び第2油圧ポンプ2、3の最大吸収トルクを制御する。

0012

この従来技術では、当該制御装置を油圧ショベルに適用した場合について、原動機により駆動される第1及び第2の可変容量ポンプトルク設定に際し、ブームを含むアクチュエータに圧油を供給する第1ポンプではトルク設定値を最大吸収トルクに設定し、一方で、旋回を含むアクチュエータに圧油を供給する第2ポンプではトルク設定を最大吸収トルクに設定すると共にこの最大吸収トルクを下回る吸収トルクを設定し、かつ第2ポンプに圧力センサを設け、第2ポンプの圧力が予め設定されたリリーフ弁の設定圧力を超えないときは最大吸収トルクに設定し、同リリーフ弁の設定圧力に達したときは最大吸収トルクを下回る吸収トルクに設定する。

0013

このような構成により、油圧ショベルを操作するに際して、大きな慣性を持つ旋回単独駆動時のリリーフ弁作動による損失を減らし、また同時に、ポンプ圧力がリリーフ弁の圧力までには上昇しない状態及びブーム等との複合操作時には、ポンプ油量を確保して速度及び操作性を維持することが可能となる。

先行技術

0014

特開2011−157790号公報
特開平6−10841号公報

発明が解決しようとする課題

0015

前記の特許文献1に記載された従来技術では、旋回単独操作時のリリーフ弁からの排出油量を低減することにより、最大吸収トルク設定のみの場合に比較してエネルギーロスを低減する効果がある。

0016

しかしながら、この従来技術では、図9に示すように、可変容量ポンプの最大吸収トルクはあくまでもP*Q馬力一定曲線を基準にしており、例えば、二つの可変容量ポンプを持つ油圧ショベルのポンプ制御装置において旋回に圧油を供給するポンプに対してのみ、作動条件に応じて吸収トルクの低減を図っている。

0017

一方、実用の油圧ショベルの操作から見ると、油圧ショベルの特性から、操作油圧系には高頻度衝撃荷重が作用し、旋回以外のアクチュエータを単独または複合操作した場合には、依然としてエネルギーロスが発生する課題が残っている。

0018

また、他の先行技術として、例えば、特許文献2に記載された技術には、ポンプの吸収馬力を設定すると共にポンプ負荷圧力が上昇した場合に、リリーフ設定圧力近辺ポンプ流量所定値まで低減する、いわゆる「カットオフ」機能が適用されているが、この「カットオフ」前後での流量変化は段階的であるので、原動機が例えばエンジンの場合には急負荷変動が作用して燃料噴射が過剰となり、省エネ上の問題が発生の恐れがある。

課題を解決するための手段

0019

そこで、本願発明に係る油圧制御装置は、これらの課題を解決するため、原動機で駆動される単一または複数の可変容量ポンプと、前記ポンプから吐出された圧油により駆動されるアーム、ブーム及びバケットの各シリンダ、前記ポンプから吐出された圧油により駆動される旋回用の油圧モータを含む各油圧アクチュエータと、これら各油圧アクチュエータへ圧油を供給排出するための各切換弁と、前記各切換弁を操作する油圧パイロットバルブとを有し、前記各切換弁を操作したときの前記ポンプに作用する負荷が前記原動機の出力に調和するよう負荷圧力に対応して前記ポンプの吐出容量を調整するよう構成した油圧ショベルの油圧制御装置において、少なくとも一つの前記ポンプの馬力吸収特性は、そのポンプに作用する負荷圧力に対して予め定めた3つの基準値を設け、前記負荷圧力が基準値1以下のときはポンプの入力馬力を略一定として吐出流量を制御し、前記負荷圧力が基準値1と基準値2の範囲にあるときはポンプの吸収馬力が前記略一定を下回る範囲で前記負荷圧力に応じて第1のレベルから漸次吐出流量を低減し、前記負荷圧力が基準値2と基準値3の範囲にあるときは供給ラインの圧力を前記負荷圧力に応じて圧力制御するようポンプの容量を調整した設定であることを特徴とする。

0020

また、前記負荷圧力は、各基準値を境に高低移動する場合でも各基準値の境界ポンプ吐出量をなだらかに変化させることを特徴とする。

0021

さらに、前記原動機で駆動される可変容量ポンプの数は2であって、各ポンプの前記吸収馬力特性を同じに設定していてもよい。

0022

また、前記3つの基準値のうち少なくとも基準値1は、外部信号により調整可能としてもよい。

0023

また、前記負荷圧力が基準値1と基準値2との間にあるときは、負荷圧力変化に対する吐出流量の変化を予め定めた曲線にて変化させると同時に、基準値1以下及び基準値2以上の範囲の前記曲線と各基準値での流量に対して連続的に接合していてもよい。

0024

また、油圧ショベルの油圧制御装置は、作業条件に応じて外部信号により基準値1乃至3のレベルをシフトするよう構成してもよい。

発明の効果

0025

本願発明によれば、油圧ショベルの油圧ポンプに対する吸収馬力の設定を、負荷圧力が高圧域にあるときは原動機出力に対してP*Q(圧力一定量)一定馬力曲線よりも小さく設定する一方、中・低圧域にあるときは同P*Q一定馬力曲線に合わせて変化させ、しかも高圧上限近辺ではポンプの圧力制御を行い負荷圧力を維持しつつ流量を最小限に抑え、さらには作業内容に応じて外部信号によりP*Q一定馬力曲線とこれより小さくする馬力領域との交点を円滑かつ負荷圧力に対して調整できるよう構成したので、油圧ショベルの各アクチュエータを単独及び複合操作した場合にも操作性、生産性を維持しつつ大幅な省エネを図ることができる。

図面の簡単な説明

0026

本願発明の第1の実施例に係る油圧制御装置の油圧回路図である。
本願発明の第1の実施例におけるポンプ制御装置の全体構成を示す図である。
本願発明に係る油圧制御装置のポンプ吸収馬力線図である。
本願発明の第2の実施例に係る油圧制御装置の油圧回路図である。
本願発明の第2の実施例におけるポンプ制御装置の全体構成を示す図である。
従来の油圧制御装置の油圧回路図である。
従来の油圧制御装置の油圧回路図におけるレギュレータの拡大図である。
従来の油圧制御装置の全体構成を示す図である。
従来の油圧制御装置のポンプ吸収馬力線図である。

実施例

0027

以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本願発明に係る油圧制御装置の油圧ポンプの数を1とする第1の実施例を示す油圧回路図である。

0028

第1の実施例に係る油圧制御装置は、原動機であるエンジンEと、このエンジンEによって駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ101と、この第1油圧ポンプから吐出される圧油の最大圧力を決定するリリーフ弁103と、第1油圧ポンプ101から吐出された圧油により駆動されるアームシリンダ104、ブームシリンダ105、バケットシリンダ106、旋回油圧モータ107を含む複数のアクチュエータと、これら各油圧アクチュエータへ圧油を供給排出するためのオープンセンタ型の各切換弁14b、15b、16b、17bと、エンジンEによって駆動されるパイロットポンプ108と、パイロットポンプ108からの圧油によって各切換弁14b〜17bを操作するための油圧パイロットバルブ14pb、15pb、16pb、17pbとを備えている。

0029

前記各切換弁は、アーム用が切換弁14b、ブーム用が切換弁15b、バケットシリンダ用が切換弁16b、旋回油圧モータ用が切換弁17bであり、これらは油路L11上に配置され、油路L11の上流側は第1油圧ポンプ101の吐出油路101aに接続され、下流側はタンクTに接続されている。また、これらの各切換弁は、第1油圧ポンプ101の吐出油路101aにパラレルに接続されている。

0030

第1油圧ポンプ101は第1レギュレータ110を備え、この第1レギュレータ110は前記各油圧パイロットバルブ14pb〜17pbによる操作量に応じて第1油圧ポンプ101の斜板111の傾転角を調整してポンプ吐出流量を制御するとともに、第1油圧ポンプ101の吸収トルクが設定された最大吸収トルクを超えないよう第1油圧ポンプ101の傾転角を制御する。

0031

油圧パイロットバルブ14pb及び15pbが生成した制御パイロット圧を切換弁14b及び15bに導く制御パイロット回路には、それぞれのシャトル弁112a、112bを介してシャトル弁112Rが接続され、また、油圧パイロットバルブ16pb及び17pbが生成した制御パイロット圧を切換弁16b及び17bに導く制御パイロット回路には、それぞれのシャトル弁112c、112dを介してシャトル弁112Lが接続される。さらに、シャトル弁112R及びシャトル弁112Lはシャトル弁112に接続される。

0032

油圧パイロットバルブ14pb〜17pbにより生成された操作パイロット圧の最高圧力は、シャトル弁112R、112L、112a、112b、112c、112dにより選択され、第1油圧ポンプ101の要求流量を指示する制御信号圧力として第1レギュレータ110に与えられる。

0033

第1レギュレータ110は、第1油圧ポンプ101の斜板111を傾転動作させる傾転制御アクチュエータ113と、この傾転制御アクチュエータ113の位置を制御するポンプ流量制御弁114及びポンプトルク制御弁115とを有している。これらの制御弁114及び115はサーボ弁として構成されている。

0034

傾転制御アクチュエータ113は、斜板111に連係されかつ両端に設けられた受圧部の受圧面積が異なる制御ピストン113aと、この制御ピストン113aの小面積受圧部側に位置する受圧室113bと、大面積受圧部側に位置する受圧室113cとを備え、これらの受圧室113bと113cの圧力バランスで制御ピストン113aを動作させ、第1油圧ポンプ101の斜板111の傾転角を制御する。

0035

受圧室113bはパイロットポンプ108の吐出油路108aに油路L12を介して接続されている。また、受圧室113cはポンプ流量制御弁114及びポンプトルク制御弁115に油路L14を介して接続され、この油路L14は油路L13及び油路L12を介してパイロットポンプ108の吐出油路108aに接続されている。さらに、受圧室113cはポンプ流量制御弁114及びポンプトルク制御弁115と油路L15を介してタンクTに接続されている。

0036

ポンプ流量制御弁114は、流量制御スプール114aと、流量制御スプール114aの一端側に位置するバネS11と、流量制御スプール114aの他端側に位置する受圧室114bとを備えている。受圧室114bには前記シャトル弁112a〜112dにより選択された油圧パイロットバルブ14pb〜17pbにより生成された操作パイロット圧の最高圧力が油路L16を介して第1油圧ポンプ101の要求流量を指示する制御信号圧力として導かれている。

0037

ポンプトルク制御弁115は、トルク制御スプール115aと、トルク制御スプール115aの一端側に位置するバネS12と、トルク制御スプール115aの他端側に位置するPQ制御受圧室115b及び減トルク制御受圧室115cとを備えている。

0038

PQ制御受圧室115bは油路L17を介して第1油圧ポンプ101の吐出油路101aに接続され、第1油圧ポンプ101の吐出圧力が導かれ、減トルク制御受圧室115cは油路L18を介して第1電磁比例弁116の出力ポートに接続され、第1電磁比例弁116から出力される制御圧力が導かれる。

0039

バネS12と減トルク制御受圧室115bは対向して位置し、バネS12が付与する図示右方付勢力は減トルク制御受圧室115bが生成する図示左方の付勢力より大きく設定され、バネS12の付勢力と減トルク制御受圧室115cの付勢力との差である図示右向きの付勢力によって第1油圧ポンプ101の最大吸収トルクを設定する。この最大吸収トルクは減トルク制御受圧室115cに導かれる第1電磁比例弁116からの制御圧力によって調整される。

0040

ポンプ流量制御弁114は、受圧室114bに導かれる制御信号圧力(要求流量)が増加すると、流量制御スプール114aを図示右方に変位させ、傾転制御アクチュエータ113の大面積側の受圧室113cをタンクTに連通させることで、受圧室114bの圧力を低下させる。傾転制御アクチュエータ114はこの受圧室114bの圧力の低下により制御ピストン113aを図示左方に移動し、第1油圧ポンプ101の斜板111の傾転量(押しのけ容積)を増加させ、第1油圧ポンプ101の吐出流量を増加させる。

0041

逆に、制御信号圧力(要求流量)が低下すると、ポンプ流量制御弁114は流量制御スプール114aを図示左方に変位させ、傾転制御アクチュエータ113の大面積側の受圧室113cをパイロットポンプ108の吐出ライン108aに連通させることで、受圧室113cの圧力を上昇させる。傾転制御アクチュエータ113はこの受圧室113cの圧力の上昇により制御ピストン113aを図示右方に移動し、第1油圧ポンプ101の斜板111の傾転量(押しのけ容積)を減少させ、第1油圧ポンプ101の吐出流量を減少させる。

0042

このような構成の下、ポンプ流量制御弁114は、受圧室114bに導かれる制御信号圧力(要求流量)に応じて傾転制御アクチュエータ113の大面積側の受圧室113cの圧力を変え、第1油圧ポンプ101の斜板111の傾転角を調整してポンプ吐出流量を制御する。

0043

図2は、以上のような油圧制御装置に設けられた本願発明の第1の実施例によるポンプ制御装置の全体構成を示す図である。

0044

第1の実施の形態のポンプ制御装置は、第1油圧ポンプ101の吐出油路101aに接続され、第1油圧ポンプ101の吐出圧力を検出する圧力センサ130と、シャトル弁112の出力側に接続され、パイロットバルブ14pb〜17pbが生成する制御パイロット圧を旋回操作圧力として検出する圧力センサ131と、エンジンコントロールダイヤル等のエンジン回転数検出装置132と、コントローラ133と、コントローラ133から出力される制御電流により作動する第1電磁比例弁116を有している。

0045

コントローラ133は、その入力側が圧力センサ130及び131とエンジン回転数検出装置132に接続され、圧力センサ130、131からの検出信号とエンジン回転数検出装置132からの指令信号を入力して、所定の演算処理を行なう。そして、第1電磁比例弁116に制御電流を出力することにより、ポンプトルク制御弁115を制御し、第1油圧ポンプ101の最大吸収トルクを制御する。

0046

また、コントローラ133は、ROM、RAM等からなる記憶部134と中央演算子135とを有し、この記憶部134には、第1油圧ポンプ101の吐出容量(吐出流量)を可変に制御する処理プログラムが格納されると共に、図3に示す馬力吸収特性が格納されている。そこで次に、このようなポンプ制御装置による第1油圧ポンプの馬力吸収特性について説明する。

0047

ポンプに作用する負荷圧力PLに対しては、予め定めた3つの基準値を設けるよう設定して、前記記憶部134に予め基準値1、2、3を格納しておく。次に、前記圧力センサ130が前記負荷圧力PLを検出して前記記憶部134に格納する。

0048

そして、前記中央演算子135は前記記憶部134より処理プログラムを起動し、この処理プログラムに従って、前記負荷圧力PLが基準値1以下のときはポンプの入力馬力を略一定として吐出流量を制御し、前記負荷圧力が基準値1と基準値2の範囲にあるときはポンプの吸収馬力が前記略一定を下回る範囲で前記負荷圧力PLに応じて第1のレベルから漸次吐出流量を低減し、前記負荷圧力が基準値2と基準値3の範囲にあるときは供給ラインの圧力を負荷圧力に応じて圧力制御するようポンプの容量を調整する。

0049

図3において、横軸は本実施例における第1油圧ポンプ101のポンプ負荷圧力を示し、縦軸はこのポンプの吐出流量を示す。また、曲線P*Qはこの可変容量ポンプの吸収馬力一定曲線である。

0050

同図の中の基準値1、基準値2、及び基準値3は、それぞれ本願発明におけるポンプ負荷圧力のレベルを示しており、負荷圧力のレベルは基準値1≦基準値2≦基準値3とする。また、曲線a、b、cは、第1の実施例としての可変容量ポンプに対する異なる吸収馬力曲線を示す。すなわち、曲線aでの基準値は1a、2a、3、曲線bでの基準値は1b、2b、3、曲線cでの基準値は1c、3、3でそれぞれ示される。

0051

ここで、油圧ショベルの実操作においては、各種単独、複合操作を含めて、操作性及び生産性の観点からバケットに土砂等の負荷を積載した状態で、各アクチュエータの高速度が求められるが、この場合には空中移動動作がほとんどであり、この場合のポンプ負荷圧力は比較的低圧であり、ブーム上げ動作の圧力(通常120〜160bar)よりも低い。

0052

なお、掘削作業の場合は当然負荷圧力が高圧となるが、吐出流量は比較的少なく、むしろ力すなわちポンプ吸収馬力特性としては定流量・高圧となる。したがって、その際の可変容量ポンプに対する設定吸収馬力は、P*Q一定曲線よりさらに小さい吸収馬力に設定することで、各アクチュエータの単独操作、複合操作にかかわらず速度及び操作性を損なうことなく、大幅な省エネ効果を図ることができる。

0053

例えば、図3における曲線aの場合を考えると、本願発明は、基本的にはポンプ吸収トルクの設定を、従来のように原動機の最大出力活用すべくポンプ圧力Pと流量Qの積を一定とする範囲で最大吸収トルク(定馬力)を設定するのではなく、油圧ショベルの実作業に対応したポンプ吸収トルクとする。

0054

そして、この場合、高圧域にて設定馬力を定馬力以下に設定し、かつ高圧域の上限近辺では圧力制御を行い、アクチュエータの力を維持しつつ流量を少量に低減してリリーフの作動を最小限としてエネルギーロスを低減する。また、これと同時に、作業対象物がこの力によって移動した後はバケット内に積載された重量物として持ち上げもしくは除去作業を行うことで、高圧域での使用馬力を制限することにより、従来技術に比較して作業効率を維持しつつ、大幅な省エネ効果を図ることができる。

0055

さらに、本願発明では、各基準値の境界でポンプ吐出量変化をなだらかに変化させている。すなわち、ポンプ負荷圧力が前記各基準値を境に高低移動する場合でも、基準値1及び基準値2の前後ではP*Q一定馬力曲線と流量低減曲線と、基準値2と基準値3前後では流量低減曲線と圧力制御時の圧力とそれぞれ円滑に接続しているので、ポンプ負荷圧力がこれら基準値の前後で変化する場合でも吸収馬力変化率が小さく、例えば原動機をエンジンとした場合、エンジンへのトルク負荷変化が滑らかとなり過剰な燃料消費を低減することができる。なお、基準値2と基準値3の前記負荷圧力は同値としてもよい。

0056

一方、例えばアーム掘削で原動機馬力の最大出力まで使用して、高圧域にてポンプの吸収馬力をP*Q一定馬力曲線のレベルまで上げる必要がある作業を行うときは、通常設定の曲線aに対して外部信号、例えば手元スイッチを設けてこれを操作することにより、曲線bまたは曲線cに変更できるようにしてもよい。また、このような外部信号により基準値1乃至3のレベルをシフトするよう調整可能としてもよい。このように、油圧ショベルの実作業における吸収馬力特性を最適な状況とすることで、原動機馬力を最大限まで利用することも可能である。

0057

なお、本願発明は、第2の実施例として、第1油圧ポンプ201及び第1レギュレータ210の他に第2油圧ポンプ202及び第2レギュレータ220を設ける等、複数の油圧ポンプ及びレギュレータを備えることも可能である。

0058

第2の実施例に係る油圧制御装置は、原動機であるエンジンEと、このエンジンEによって駆動される可変容量型の第1油圧ポンプ201及び第2油圧ポンプ202と、これらの可変容量型のポンプから吐出される圧油の最大圧力を決定するリリーフ弁203と、これらの可変容量型のポンプから吐出された圧油により駆動されるアームシリンダ204、ブームシリンダ205、バケットシリンダ206、旋回油圧モータ207を含む複数のアクチュエータと、これら各油圧アクチュエータへ圧油を供給排出するためのオープンセンタ型の各切換弁24b、25b、26b、27bと、エンジンEによって駆動されるパイロットポンプ208と、パイロットポンプ208からの圧油によって各切換弁24b〜27bを操作するための油圧パイロットバルブ24pb、25pb、26pb、27pbとを備えている。

0059

前記各切換弁は、油路L21上に配置されるアーム用の切換弁24b及びブーム用の切換弁25bと、油路L31上に配置されるバケットシリンダ用の切換弁26b及び旋回油圧モータ用の切換弁27bである。油路L21の上流側は第1油圧ポンプ201の吐出油路201aに接続され、下流側はタンクTに接続されている。また、油路L31の上流側は第2油圧ポンプ202の吐出油路202aに接続され、下流側はタンクTに接続されている。なお、切換弁24b及び切換弁25bは第1油圧ポンプ201の吐出油路201aにパラレルに接続され、切換弁26b及び切換弁27bは第2油圧ポンプ202の吐出油路202aにパラレルに接続されている。

0060

第1油圧ポンプ201は第1レギュレータ210を備え、この第1レギュレータ210は前記油圧パイロットバルブ24pb及び25pbによる操作量に応じて第1油圧ポンプ201の斜板211の傾転角を調整してポンプ吐出流量を制御するとともに、第1油圧ポンプ201の吸収トルクが設定された最大吸収トルクを超えないよう第1油圧ポンプ201の傾転角を制御する。

0061

第2油圧ポンプ202は第2レギュレータ220を備え、この第2レギュレータ220は前記油圧パイロットバルブ26pb及び27pbによる操作量に応じて第2油圧ポンプ202の斜板221の傾転角を調整してポンプ吐出流量を制御するとともに、第2油圧ポンプ202の吸収トルクが設定された最大吸収トルクを超えないよう第2油圧ポンプ202の傾転角を制御する。

0062

油圧パイロットバルブ24pb及び25pbが生成した制御パイロット圧を切換弁24b及び25bに導く制御パイロット回路には、シャトル弁212a、212bを介してシャトル弁212Rが接続され、また、油圧パイロットバルブ26pb及び27pbが生成した制御パイロット圧を切換弁26b及び27bに導く制御パイロット回路には、シャトル弁212c、212dを介してシャトル弁212Lが接続される。

0063

油圧パイロットバルブ24pb及び25pbにより生成された操作パイロット圧の最高圧力は、シャトル弁212R、212a、212bにより選択され、第1油圧ポンプ201の要求流量を指示する制御信号圧力として第1レギュレータ210に与えられる。また、油圧パイロットバルブ26pb及び27pbにより生成された操作パイロット圧の最高圧力は、シャトル弁212L、212c、212dにより選択され、第2油圧ポンプ202の要求流量を指示する制御信号圧力として第2レギュレータ220に与えられる。

0064

第1レギュレータ210は、第1油圧ポンプ201の斜板211を傾転動作させる傾転制御アクチュエータ213と、この傾転制御アクチュエータ213の位置を制御するポンプ流量制御弁214及びポンプトルク制御弁215とを有している。これらの制御弁214及び215はサーボ弁として構成されている。

0065

傾転制御アクチュエータ213は、斜板211に連係されかつ両端に設けられた受圧部の受圧面積が異なる制御ピストン213aと、この制御ピストン213aの小面積受圧部側に位置する受圧室213bと、大面積受圧部側に位置する受圧室213cとを備え、これらの受圧室213bと213cの圧力バランスで制御ピストン213aを動作させ、第1油圧ポンプ201の斜板211の傾転角を制御する。

0066

受圧室213bはパイロットポンプ208の吐出油路208aに油路L22を介して接続されている。また、受圧室213cはポンプ流量制御弁214及びポンプトルク制御弁215に油路L24を介して接続され、この油路L24は油路L23及び油路L22を介してパイロットポンプ208の吐出油路208aに接続されている。さらに、受圧室213cはポンプ流量制御弁214及びポンプトルク制御弁215と油路L25を介してタンクTに接続されている。

0067

ポンプ流量制御弁214は、流量制御スプール214aと、流量制御スプール214aの一端側に位置するバネS21と、流量制御スプール214aの他端側に位置する受圧室214bとを備えている。受圧室214bには前記シャトル弁212R、212a、212bにより選択された油圧パイロットバルブ24pb及び25pbにより生成された操作パイロット圧の最高圧力が油路L26を介して第1油圧ポンプ201の要求流量を指示する制御信号圧力として導かれている。

0068

ポンプトルク制御弁215は、トルク制御スプール215aと、トルク制御スプール215aの一端側に位置するバネS22と、トルク制御スプール215aの他端側に位置する減トルク(PQ)制御受圧室215b及び減トルク制御受圧室215cとを備えている。

0069

PQ制御受圧室215bは油路L27を介して第1油圧ポンプ201の吐出油路201aに接続され、第1油圧ポンプ201の吐出圧力が導かれ、減トルク制御受圧室215cは油路L28を介して第1電磁比例弁216の出力ポートに接続され、第1電磁比例弁216から出力される制御圧力が導かれる。

0070

バネS22と減トルク制御受圧室215bは対向して位置し、バネS22が付与する図示右方の付勢力は減トルク制御受圧室215bが生成する図示左方の付勢力より大きく設定され、バネS22の付勢力と減トルク制御受圧室215cの付勢力との差である図示右向きの付勢力によって第1油圧ポンプ201の最大吸収トルクを設定する。この最大吸収トルクは減トルク制御受圧室215cに導かれる第1電磁比例弁216からの制御圧力によって調整される。

0071

ポンプ流量制御弁214は、受圧室214bに導かれる制御信号圧力(要求流量)が増加すると、流量制御スプール214aを図示右方に変位させ、傾転制御アクチュエータ213の大面積側の受圧室213cをタンクTに連通させることで、受圧室214bの圧力を低下させる。傾転制御アクチュエータ213はこの受圧室214bの圧力の低下により制御ピストン213cを図示左方に移動し、第1油圧ポンプ201の斜板211の傾転量(押しのけ容積)を増加させ、第1油圧ポンプ201の吐出流量を増加させる。

0072

逆に、制御信号圧力(要求流量)が低下すると、ポンプ流量制御弁214は流量制御スプール214aを図示左方に変位させ、傾転制御アクチュエータ213の大面積側の受圧室213cをパイロットポンプ208の吐出ライン208aに連通させることで、受圧室213cの圧力を上昇させる。傾転制御アクチュエータ213はこの受圧室213cの圧力の上昇により制御ピストン213aを図示右方に移動し、第1油圧ポンプ201の斜板211の傾転量(押しのけ容積)を減少させ、第1油圧ポンプ201の吐出流量を減少させる。

0073

このような構成の下、ポンプ流量制御弁214は、受圧室214bに導かれる制御信号圧力(要求流量)に応じて傾転制御アクチュエータ213の大面積側の受圧室213cの圧力を変え、第1油圧ポンプ201の斜板211の傾転角を調整してポンプ吐出流量を制御する。

0074

第2レギュレータ220は、第2油圧ポンプ202の斜板221を傾転動作させる傾転制御アクチュエータ223と、このアクチュエータ223の駆動を制御するポンプ流量制御弁224及びポンプトルク制御弁225とを有している。これら制御弁224及び225はサーボ弁として構成されている。

0075

傾転制御アクチュエータ223、ポンプ流量制御弁224及びポンプトルク制御弁225は、第1レギュレータ210の傾転制御アクチュエータ213、ポンプ流量制御弁214及びポンプトルク制御弁215と同様に構成されている。

0076

傾転制御アクチュエータ223は、斜板221に連係されかつ両端に設けられた受圧部の受圧面積が異なる制御ピストン223aと、この制御ピストン223aの小面積受圧部側に位置する受圧室223bと、大面積受圧部側に位置する受圧室223cとを備え、これらの受圧室223bと223cの圧力バランスで制御ピストン223aを動作させ、第2油圧ポンプ202の斜板221の傾転角を制御する。

0077

受圧室223bはパイロットポンプ208の吐出油路208aに油路L22を介して接続されている。また、受圧室223cはポンプ流量制御弁224及びポンプトルク制御弁225に油路L34を介して接続され、この油路L34は油路L23及び油路L22を介してパイロットポンプ208の吐出油路208aに接続されている。さらに、受圧室223cはポンプ流量制御弁224及びポンプトルク制御弁225と油路L25を介してタンクTに接続されている。

0078

ポンプ流量制御弁224は、流量制御スプール224aと、流量制御スプール224aの一端側に位置するバネS31と、流量制御スプール224aの他端側に位置する受圧室224bとを備えている。受圧室224bには前記シャトル弁212L、212c、212dにより選択された油圧パイロットバルブ26pb及び27pbにより生成された操作パイロット圧の最高圧力が油路L36を介して第2油圧ポンプ202の要求流量を指示する制御信号圧力として導かれている。

0079

ポンプトルク制御弁225は、トルク制御スプール225aと、トルク制御スプール225aの一端側に位置するバネS32と、トルク制御スプール225aの他端側に位置するPQ制御受圧室225b及び減トルク制御受圧室225cとを備えている。

0080

PQ制御受圧室225bは油路L37を介して第2油圧ポンプ202の吐出油路202aに接続され、第2油圧ポンプ202の吐出圧力が導かれ、減トルク制御受圧室225cは油路L38を介して第2電磁比例弁226の出力ポートに接続され、第2電磁比例弁226から出力される制御圧力が導かれる。

0081

バネS32と減トルク制御受圧室225bは対向して位置し、バネS32が付与する図示右方の付勢力は減トルク制御受圧室225bが生成する図示左方の付勢力より大きく設定され、バネS32の付勢力と減トルク制御受圧室225cの付勢力との差である図示右向きの付勢力によって第2油圧ポンプ202の最大吸収トルクを設定する。この最大吸収トルクは減トルク制御受圧室225cに導かれる第2電磁比例弁226からの制御圧力によって調整される。

0082

ポンプ流量制御弁224は、受圧室224bに導かれる制御信号圧力(要求流量)が増加すると、流量制御スプール224aを図示右方に変位させ、傾転制御アクチュエータ223の大面積側の受圧室223cをタンクTに連通させることで、受圧室224bの圧力を低下させる。傾転制御アクチュエータ223はこの受圧室223bの圧力の低下により制御ピストン223aを図示左方に移動し、第2油圧ポンプ202の斜板221の傾転量(押しのけ容積)を増加させ、第2油圧ポンプ202の吐出流量を増加させる。

0083

逆に、制御信号圧力(要求流量)が低下すると、ポンプ流量制御弁224は流量制御スプール224aを図示左方に変位させ、傾転制御アクチュエータ223の大面積側の受圧室223cをパイロットポンプ208の吐出ライン208aに連通させることで、受圧室223cの圧力を上昇させる。傾転制御アクチュエータ223はこの受圧室223cの圧力の上昇により制御ピストン223aを図示右方に移動し、第2油圧ポンプ202の斜板221の傾転量(押しのけ容積)を減少させ、第2油圧ポンプ202の吐出流量を減少させる。

0084

このような構成の下、ポンプ流量制御弁224は、受圧室224bに導かれる制御信号圧力(要求流量)に応じて傾転制御アクチュエータ223の大面積側の受圧室223cの圧力を変え、第2油圧ポンプ202の斜板221の傾転角を調整してポンプ吐出流量を制御する。

0085

図5は、以上のような油圧制御装置に設けられた本願発明の第2の実施例によるポンプ制御装置の全体構成を示す図である。

0086

第2の実施の形態のポンプ制御装置は、第2油圧ポンプ202の吐出油路202aに接続され、第2油圧ポンプ202の吐出圧力を検出する圧力センサ230と、シャトル弁212Lの出力側に接続され、パイロットバルブ26pb及び27pbが生成する制御パイロット圧を旋回操作圧力として検出する圧力センサ231と、エンジンコントロールダイヤル等のエンジン回転数検出装置232と、コントローラ233と、コントローラ233から出力される制御電流により作動する第1電磁比例弁216及び第2電磁比例弁226を有している。

0087

コントローラ233は、その入力側が圧力センサ230及び231とエンジン回転数検出装置232に接続され、圧力センサ230、231からの検出信号とエンジン回転数検出装置232からの指令信号を入力して、所定の演算処理を行なう。そして、第1電磁比例弁216及び第2電磁比例弁226に制御電流を出力することにより、ポンプトルク制御弁215、225を制御し、第1油圧ポンプ201及び第2油圧ポンプ202の最大吸収トルクを制御する。

0088

また、コントローラ233は、ROM、RAM等からなる記憶部234と中央演算子235とを有し、この記憶部234には、第1油圧ポンプ201及び第2油圧ポンプ202の吐出容量(吐出流量)を可変に制御する処理プログラムが格納されると共に、図3に示す馬力吸収特性が格納されている。このようなポンプ制御装置による第1油圧ポンプ201及び第2油圧ポンプ202の馬力吸収特性は第1の実施例と同様である。

0089

14b〜17b、24b〜27b切換弁
14pb〜17pb、24pb〜27pb油圧パイロットバルブ
101、201 第1油圧ポンプ
101a、201a吐出油路
202 第2油圧ポンプ
202a 吐出油路
103、203リリーフ弁
104、204アームシリンダ
105、205ブームシリンダ
106、206バケットシリンダ
107、207旋回油圧モータ
108、208パイロットポンプ
108a、208a 吐出油路
110、210 第1レギュレータ
111、211、221斜板
112、112R、112L、112a〜112dシャトル弁
212R、212L、212a〜212d シャトル弁
113、213、223傾転制御アクチュエータ
113a、213a、223a制御ピストン
113b、213b、223b受圧室
113c、213c、223c 受圧室
114、214、224ポンプ流量制御弁
114a、214a、224a流量制御スプール
114b、214b、223b 受圧室
114c、214c、223c 受圧室
115、215、225ポンプトルク制御弁
115a、215a、225aトルク制御スプール
115b、215b、225b PQ制御受圧室
115c、215c、225c減トルク制御受圧室
116、216 第1電磁比例弁
220 第2レギュレータ
226 第2電磁比例弁
130、230圧力センサ
131、231 圧力センサ
132、232エンジン回転数検出装置
133、233コントローラ
134、234 記憶部
Eエンジン
Tタンク
S11、S12バネ
S21、S22、S31、S32 バネ
L11〜L18、L21〜L28、L31、L34〜L38 油路

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ