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技術 補強土壁の部分補修方法

出願人 前田工繊株式会社
発明者 久保哲也斎藤章司辻慎一朗南和弘
出願日 2016年8月8日 (2年11ヶ月経過) 出願番号 2016-155513
公開日 2018年2月15日 (1年5ヶ月経過) 公開番号 2018-024989
状態 未査定
技術分野 擁壁 地盤中に固結物質を施すことによる地盤強化
主要キーワード 補修手順 電動ハンマー 破損部分 部分補修 拡張アンカー 角欠け コンクリート投入口 単粒度砕石
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月15日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

破損した壁面材のみを部分的に補修でき、他の構造に影響を与えない補強土壁部分補修方法を提供すること。

解決手段

本発明の補強土壁の部分補修方法は、パネル部とパネル部の背面から突出した突出部とを備えた複数の壁面材と、複数の壁面材の背面側に位置する盛土体と、壁面材と盛土体の間に介在する排水層と、壁面材を盛土体に連結するための連結具と、を備える補強土壁の部分補修方法であって、破損した壁面材のパネル部に排水層に至る注入孔を削孔する、削孔工程と、注入孔から排水層内に固化剤注入して排水層を部分的に固化させる、注入工程と、破損した壁面材のパネル部の一部または全部を切除して打設空間を形成する、切削工程と、打設空間内に鉄筋配筋する、配筋工程と、打設空間内にコンクリート打設する、打設工程と、を備えることを特徴とする。

概要

背景

補強土壁とは、盛土体と、盛土体前面の複数の壁面材と、壁面材と盛土体の間に介在する排水層と、壁面材を盛土体に連結する連結具と、を備えた構造物であって、盛土層内に補強材を敷設することで垂直やこれに近い壁面を構築することができる。
補強土壁は車両の衝突地震に伴う変状などによって、壁面材にひび割れ角欠けなどの損傷を負うことがある。
非特許文献1(アデムウォール協会HP『補修手順撤去][再設置]』)には補強土壁の補修方法が開示されている。これによれば、補強土壁の補修工事は、(1)笠コンクリートの撤去、(2)排水層の砕石の撤去、(3)壁面材の背面から盛土体へ延びる連結具の切断、(4)破損した壁面材の撤去、(5)交換用の新壁面材の設置、(6)新壁面材と連結具の連結、(7)排水層への砕石の投入、(8)笠コンクリートの打設、の工程によって行われる。

概要

破損した壁面材のみを部分的に補修でき、他の構造に影響を与えない補強土壁の部分補修方法を提供すること。本発明の補強土壁の部分補修方法は、パネル部とパネル部の背面から突出した突出部とを備えた複数の壁面材と、複数の壁面材の背面側に位置する盛土体と、壁面材と盛土体の間に介在する排水層と、壁面材を盛土体に連結するための連結具と、を備える補強土壁の部分補修方法であって、破損した壁面材のパネル部に排水層に至る注入孔を削孔する、削孔工程と、注入孔から排水層内に固化剤注入して排水層を部分的に固化させる、注入工程と、破損した壁面材のパネル部の一部または全部を切除して打設空間を形成する、切削工程と、打設空間内に鉄筋配筋する、配筋工程と、打設空間内にコンクリートを打設する、打設工程と、を備えることを特徴とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

パネル部と前記パネル部の背面から突出した突出部とを備えた複数の壁面材と、前記複数の壁面材の背面側に位置する盛土体と、前記壁面材と前記盛土体の間に介在する排水層と、前記壁面材を前記盛土体に連結するための連結具と、を備える補強土壁部分補修方法であって、破損した前記壁面材のパネル部に前記排水層に至る注入孔を削孔する、削孔工程と、前記注入孔から前記排水層内に固化剤注入して前記排水層を部分的に固化させる、注入工程と、破損した前記壁面材のパネル部の一部または全部を切除して打設空間を形成する、切削工程と、前記打設空間内に鉄筋配筋する、配筋工程と、前記打設空間内にコンクリート打設する、打設工程と、を備えることを特徴とする、補強土壁の部分補修方法。

請求項2

前記切削工程より前に、破損した前記壁面材の上部に位置する複数の壁面材を相互に仮連結する、連結工程を有することを特徴とする、請求項1に記載の補強土壁の部分補修方法。

請求項3

前記配筋工程は、破損した前記壁面材の突出部に差し筋を接続する工程を有することを特徴とする、請求項1に記載の補強土壁の部分補修方法。

技術分野

0001

本発明は補強土壁補修方法に関し、特に、補強土壁全体の補強構造に影響を与えずに、破損した壁面材のみを補修可能な、補強土壁の部分補修方法に関する。

背景技術

0002

補強土壁とは、盛土体と、盛土体前面の複数の壁面材と、壁面材と盛土体の間に介在する排水層と、壁面材を盛土体に連結する連結具と、を備えた構造物であって、盛土層内に補強材を敷設することで垂直やこれに近い壁面を構築することができる。
補強土壁は車両の衝突地震に伴う変状などによって、壁面材にひび割れ角欠けなどの損傷を負うことがある。
非特許文献1(アデムウォール協会HP『補修手順撤去][再設置]』)には補強土壁の補修方法が開示されている。これによれば、補強土壁の補修工事は、(1)笠コンクリートの撤去、(2)排水層の砕石の撤去、(3)壁面材の背面から盛土体へ延びる連結具の切断、(4)破損した壁面材の撤去、(5)交換用の新壁面材の設置、(6)新壁面材と連結具の連結、(7)排水層への砕石の投入、(8)笠コンクリートの打設、の工程によって行われる。

先行技術

0003

http://www.adeamwall.jp/feature.html

発明が解決しようとする課題

0004

従来技術には、次のような課題がある。
<1>1枚の壁面材を交換するために、上方に位置する全ての壁面材や、排水層の砕石、天端の笠コンクリートなどを撤去しなければならない。
特に補強土壁において、上段の壁面材は下段の壁面材と1/2ずつずらして配置されているため、下方の1枚の壁面材を取り出すためには上段の2枚の壁面材を撤去する必要がある。このため、例えば天端から4段下の壁面材1枚を取り出すためには、この壁面材を含めて10枚の壁面材を撤去する必要がある。
このように、撤去が必要な壁面材は、上方へ行くほど扇状に広がるため、施工効率が悪く不経済である。
<2>補強土壁を壁面材の破損部分まで崩してから構築し直すため、補強土壁の一体性を損なうおそれがある。
<3>壁面材や排水層の搬送を伴うため、クレーンなどの大型の重機が必要である。このため、施工コストが高い。

課題を解決するための手段

0005

以上の課題を解決する、本発明の補強土壁の部分補修方法は、パネル部とパネル部の背面から突出した突出部とを備えた複数の壁面材と、複数の壁面材の背面側に位置する盛土体と、壁面材と盛土体の間に介在する排水層と、壁面材を盛土体に連結するための連結具と、を備える補強土壁の部分補修方法であって、破損した壁面材のパネル部に排水層に至る注入孔を削孔する、削孔工程と、注入孔から排水層内に固化剤注入して排水層を部分的に固化させる、注入工程と、破損した壁面材のパネル部の一部または全部を切除して打設空間を形成する、切削工程と、打設空間内に鉄筋配筋する、配筋工程と、打設空間内にコンクリートを打設する、打設工程と、を備えることを特徴とする。

0006

本発明の補強土壁の部分補修方法は、切削工程より前に、破損した壁面材の上部に位置する複数の壁面材を相互に仮連結する、連結工程を有してもよい。

0007

本発明の補強土壁の部分補修方法は、配筋工程が、破損した壁面材の突出部に差し筋を接続する工程を有してもよい。

発明の効果

0008

本発明は以上の構成より、次の効果のうち少なくとも一つを備える。
<1>破損した壁面材のパネル部のみを部分的に補修でき、他の壁面材や、排水層、笠コンクリートなどを撤去する必要がない。よって施工効率が非常に高く、経済的である。
<2>破損したパネル部以外の部分に施工を施さないため、補強土壁の一体性に影響を与えない。
<3>クレーンなどの大掛かりな重機が不要なので施工コストが安い。

図面の簡単な説明

0009

本発明が前提とする補強土壁の説明図。
本発明に係る補強土壁の部分補修方法の説明図。
本発明に係る補強土壁の部分補修方法の説明図。
本発明に係る補強土壁の部分補修方法の説明図。
本発明に係る補強土壁の部分補修方法の説明図。
本発明に係る実施例2の説明図。

0010

以下、図面を参照しながら本発明の補強土壁の部分補修方法について詳細に説明する。

0011

[補強土壁の部分補修方法]
<1>全体の構成。
本発明の補強土壁の部分補修方法は、補強土壁1において、全体の補強構造に影響を与えることなく、破損した壁面材10のみを部分的に補修する方法である。
本発明の補強土壁の部分補修方法は、削孔工程と、注入工程と、切削工程と、配筋工程と、打設工程と、を少なくとも備える。

0012

<1.1>補強土壁の構造(図1)。
本発明に係る補強土壁1は、複数の壁面材10と、その背面側に位置する盛土体20と、壁面材10と盛土体20の間に介在する排水層30と、壁面材10を盛土体20に連結する連結具40と、を備える。
壁面材10は、板状のパネル部11と、パネル部11の背面から後方へ突出した突出部12と、を備える。突出部12には、連結具40を挿通するための挿通孔を有する。
盛土体20は、盛土材土砂)を積層してなる複数の盛土層21と、盛土層21間に埋設されるシート状の補強材22と、を備える。
排水層30は、排水機能緩衝機能を備える層である。排水層30は、壁面材10と盛土体20の間に単粒度砕石などを充填してなる。
連結具40は、壁面材10の落下を防止するとともに盛土体20の安定性を補うベルト状の部材である。連結具40は、突出部12の挿通孔内に挿通して折り返され、両端が盛土層21の層内に固定される。

0013

<2>削孔工程(図2)。
削孔工程は、破損した壁面材10のパネル部11に注入孔13を削孔する工程である。
破損した壁面材10とこれに隣接する壁面材10とに、固化剤を注入するための注入孔13を削孔する。
注入孔13の削孔にはハンマードリルなどを用いて、パネル部11の背面の排水層30まで到達させる。
注入孔13は同一の間隔で設けるのが望ましいが、突出部12の前面への削孔は避ける。
また、目地から固化剤が噴出することを防ぐため、破損した壁面材10とこれに隣接する壁面材10の目地を、ガムテープなどでシーリングしておく。

0014

<3>注入工程。
注入工程は、注入孔13から排水層30内に固化剤を注入して排水層30を部分的に固化させる工程である。
壁面材10に設けた注入孔13から背面の排水層30内に固化剤を注入して、排水層30の砕石を固化させる。
固化剤には例えば発泡ウレタンなどを採用することができる。
壁面材10の背面には、排水層30として砕石が充填されている。このため、パネル部11を切削して排水層30が露出すると、排水層30の砕石が流出してくるおそれがある。
よって、後述する切削工程に先立って、本工程によって排水層30を固化して固結部を形成しておく必要がある。固結部は、排水層30内の砕石の抜け落ちを防ぐため、破損した壁面材10の背面より外側、すなわち隣接する壁面材10の背面に及ぶように形成する。

0015

<4>切削工程(図3)。
切削工程は、破損した壁面材10のパネル部11を切除して打設空間14を形成する工程である。
破損した壁面材10のパネル部11に、コンクリートカッター切り込みを加え、切り込み内に電動ハンマー刃先を入れるなどして、パネル部11をはつる。
この際、パネル部11のみを切削して突出部12は排水層30内に残す。
また、排水層30内の固化した砕石を突出部12のはつり面と同一面上まで切削する。
こうして、隣接する壁面材10と排水層30とによって画定された、面状の打設空間14が形成される。
これによって、パネル部11に覆われていた排水層30が外部に露出するが、予め固化剤によって固められているため、砕石が流出してくることはない。
なお、パネル部11は必ずしもすべて切削する必要はなく、破損していない部分を残して一部のみを切削してもよい。

0016

<5>配筋工程(図4)。
配筋工程は、打設空間14内に鉄筋60を配筋する工程である。
突出部12の切断面に拡張アンカー打ち込み、L字形状の差し筋61を固定する。
鉄筋60を所定のピッチで組み立て、差し筋61と連結する。

0017

<6>打設工程(図5)。
打設工程は、打設空間14内にコンクリートを打設する工程である。
合板型枠70で、打設空間14の開口を被覆し、角材単管パイプで固定する。
型枠70の上部にはコンクリートの投入口を設ける。
公知の方法で打設空間14内にコンクリートを打設して硬化させ、新しいパネル部11を、既存の突出部12と一体に形成する。
その後、コンクリート投入口の凸部を削り取るなどの後処理を行い、補強土壁の部分補修が完了する。
本発明の補強土壁の部分補修方法は、補強土壁1の構造全体に影響を与えず、破損した壁面材10のみを部分的に補修できるため、施工効率が非常に高く経済的である。

実施例

0018

[壁面材同士固定具で仮固定する例](図6
引き続き、固定具50を用いて壁面材10同士を仮固定する実施例について説明する。
本例では、切削工程に先立ち、破損した壁面材10‘の上部に位置する2つの壁面材10A、10Bを互いに仮固定するとともに、反対側の壁面材10a、10bとも仮固定する。
固定具50は、両端にボルト孔を設けたプレート上の部材を採用する。
まず破損した壁面材10‘の上部の各壁面材10の隣接する端部付近アンカー孔穿孔して、拡張アンカーを打ち込む
続いて、拡張アンカーに固定具50をボルト締結して、隣接する壁面材10間同士を相互に仮固定する。
これによって、後続する工程において各壁面材10を安定化してより安全に施工することができる。
補強土壁の部分補修に係る全ての工程が終了したら、固定具50を取り外し、固定用の拡張アンカーは無収縮モルタルで埋める。

0019

1補強土壁
10壁面材
11パネル部
12 突出部
13注入孔
14打設空間
20盛土体
21盛土層
22補強材
30排水層
40連結具
50固定具
60鉄筋
61差し筋
70 型枠

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