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技術 アザベンズイミダゾールカルベン配位子を有する金属錯体および有機発光ダイオードにおける当該金属錯体の使用

出願人 ユー・ディー・シーアイルランドリミテッド
発明者 シュテファンメッツエヴェリンフックスコリンナドアマンオリヴァーモルトクリスティアンレナーツゲルハルトヴァーゲンブラストトーマスゲースナークリスティアンシルトクネヒト渡部惣一
出願日 2017年10月26日 (3年1ヶ月経過) 出願番号 2017-207114
公開日 2018年2月15日 (2年9ヶ月経過) 公開番号 2018-024696
状態 特許登録済
技術分野 発光性組成物 有機半導体材料 エレクトロルミネッセンス光源 第5-8族元素を含む化合物及びその製造
主要キーワード CIE値 ハーベスティング ローラー印刷 混合マトリックス エミッター物質 還元材料 電子ドーピング 電子構成部品
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この項目の情報は公開日時点(2018年2月15日)のものです。
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課題

有機電子構成部品における使用に適しているイリジウム錯体および白金錯体を提供する。

解決手段

本発明は、イリジウムおよび白金から選択された中心原子および特殊なアザベンズイミダゾールカルベン配位子を有する金属カルベン錯体、かかる錯体を含むOLEDs(Organic Light Emitting Diode(有機発光ダイオード)、OLED)、かかるOLEDを有する、照明素子固定型視覚表示装置および可動型視覚表示装置からなる群から選択されたデバイス、例えばエミッターマトリックス材料電荷輸送材料および/または電荷ブロッカーまたは励起子ブロッカーとしての、OLEDsにおけるかかる金属カルベン錯体の使用に関する。

概要

背景

有機発光ダイオード(OLEDs)は、光を放出する材料が電流によって励起される際に当該材料の傾向を引き出す。OLEDsは、平ら視覚表示装置生産するために、陰極線管および液晶ディスプレイに対する代替品として特に関心がもたれている。極めてコンパクトな設計および基本的に低電力消費のために、OLEDsを有するデバイスは、殊に、モバイルの用途に、例えば携帯電話スマートフォンデジタルカメラ、mp3プレイヤーラップトップ等における用途に適している。さらに、白色OLEDsは、現在知られている照明技術に亘って大きな利点、殊に特に高い効率を与える。

刊行物には、電流による励起時に光を放出する数多くの材料が提案されている。

WO 2005/019373には、OLEDsにおける、少なくとも1つのカルベン配位子を有する遷移金属錯体の使用が開示されている。WO 2005/019373によれば、フルカラーディスプレイの生産を可能にする、電磁スペクトル青色領域赤色領域および緑色領域におけるエレクトロルミネセンスに適している、新規化合物種が見い出された。

WO 2006/056418 A2には、有機発光ダイオードにおいて、少なくとも1つの不斉置換されたカルベン配位子を有する遷移金属カルベン錯体の使用が開示されている。遷移金属カルベン錯体は、電磁スペクトルの青色領域、赤色領域および緑色領域におけるエレクトロルミネセンスに適している。数多くの様々なカルベン配位子を有する、開示されたカルベン錯体の中で、特殊なアザベンズイミダゾールカルベン配位子を有するホモレプチックカルベン錯体は、開示された、さらなるカルベン錯体を超える利点が記載されていないにも拘わらず、当該錯体に言及されている。しかし、前記カルベン錯体は、本発明によるカルベン錯体とは異なる。

WO 2005/113704A2は、カルベン配位子を有する発光化合物に関する。WO 2005/113704A2には、数多くの様々なタイプのカルベン配位子が開示されている。数多くの様々なカルベン配位子を有する、開示されたカルベン配位子の中で、特殊なアザベンズイミダゾールカルベン配位子を有するホモレプチックカルベン錯体は、開示された、さらなるカルベン錯体を超える利点が記載されていないにも拘わらず、当該錯体に言及されている。しかし、前記カルベン錯体は、本発明によるカルベン錯体とは異なる。

WO 2009/046266A1には、三座配位子を有する錯体が開示されている。言及された三座配位子は、三座カルベン配位子を含み、当該三座カルベン配位子は、例えば2個のアザベンズイミダゾール置換基を有していてよい。本願によるカルベン錯体は、殊に三座カルベン配位子を全く有していない点で、WO 2009/046266中に開示されたカルベン錯体と異なる。

概要

有機電子構成部品における使用に適しているイリジウム錯体および白金錯体を提供する。本発明は、イリジウムおよび白金から選択された中心原子および特殊なアザベンズイミダゾールカルベン配位子を有する金属カルベン錯体、かかる錯体を含むOLEDs(Organic Light Emitting Diode(有機発光ダイオード)、OLED)、かかるOLEDを有する、照明素子固定型視覚表示装置および可動型視覚表示装置からなる群から選択されたデバイス、例えばエミッターマトリックス材料電荷輸送材料および/または電荷ブロッカーまたは励起子ブロッカーとしての、OLEDsにおけるかかる金属カルベン錯体の使用に関する。なし

目的

国際公開第2005/019373号
国際公開第2006/056418号
国際公開第2005/113704号
国際公開第2009/046266号






OLEDsにおける使用に適している、アザベンズイミダゾールカルベン配位子をベースとしたカルベン錯体が、殊に発光物質として既に公知であるにも拘わらず、産業において有用である、より安定した化合物および/またはより効率的な化合物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

一般式(I)〔式中、M、n、Y、R2、R3、R4、A1、A2、A3、A4、p、K、L、mおよびoは、それぞれ以下のように規定されている:Mは、IrまたはPtであり、nは、1、2または3から選択された整数であり、ここで、次の単数または複数の配位子は、それぞれ二座配位子であり、Yは、NR1、O、SまたはC(R10)2であり、R1は、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、R2、R3、R4は、それぞれ独立して、水素原子、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、またはR2およびR3またはR3およびR4は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、および任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環を形成し、A1は、CR6またはNであり、A2は、CR7またはNであり、A3は、CR8またはNであり、A4は、CR9またはNであり、R6、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、またはR6およびR7、R7およびR8またはR8およびR9は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に、少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、飽和、不飽和または芳香族の環を形成し、pは、0または1であり、R10は、独立して、少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含みかつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、または2個のR10基は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の、任意に置換された環を形成し、Kは、非荷電の一座または二座配位子であり、Lは、モノアニオン性またはジアニオン性配位子、好ましくはモノアニオン性配位子であり、これは、一座または二座であってよく、mは、0、1または2であり、ここでmが2である場合には、K配位子は、同一でも異なっていてもよく、oは、0、1または2であり、ここでoが2である場合には、L配位子は、同一でも異なっていてもよく、但し、次の一般式(A)(式中、Y'、A2'、A3'、A4'、A5'、R1'、R2'、R3'、R4'、R5'、R6'、R7'、R8'、R9'およびR10'は、それぞれ以下のとおり規定される:Y'は、NR1'、O、SまたはC(R10')2であり、A2'、A3'、A4'、A5'は、それぞれ独立して、NまたはCであり、ここで、2個のA'は、窒素原子でありかつ少なくとも1個の炭素原子は、前記環内の2個の窒素原子の間に存在し、R1'は、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、A2'、A3'、A4'および/またはA5'がNであるならば、R2'、R3'、R4'、R5'は、それぞれ非共有電子対であるか、またはA2'、A3'、A4'および/またはA5'がCであるならば、R2'、R3'、R4'、R5'は、それぞれ独立して水素、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、またはR3'およびR4'は、A3'およびA4'と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断され、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、任意に置換された不飽和環を形成し、R6'、R7'、R8'、R9'は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状アルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロヘテロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、またはR6'およびR7'、R7'およびR8'、またはR8'およびR9'は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断された、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、および/またはA5'がCであるならば、R5'およびR6'は、一緒になって、ヘテロ原子、芳香族単位ヘテロ芳香族単位および/または官能基を含みかつ全部で1〜30個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の直鎖状または分枝鎖状の橋を形成し、前記橋には、任意に、炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換の5〜8員環が融合されており、R10'は、独立して、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基である)の配位子Lを除くものとする〕の金属カルベン錯体

請求項2

一般式(I)中で、Lが一般式(II)〔式中、A9は、CR12またはNであり、A10は、CR13またはNであり、R11は、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、R12、R13は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、A5は、CR14またはNであり、A6は、CR15またはNであり、A7は、CR6またはNであり、A8は、CR17またはNであり、R14、R15、R16、R17は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、またはR14およびR15、R15およびR16、またはR16およびR17は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、および/またはR12およびR13は、これらが結合されるA9およびA10と一緒になって、任意に正確に1個のヘテロ原子または2個の隣接したヘテロ原子によって中断され、かつ全部で5〜18個の炭素原子を有する、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、および/またはA9がCR12であるならば、R12およびR17は、一緒になって、任意にヘテロ原子、芳香族単位、ヘテロ芳香族単位および/または官能基を含みかつ全部で1〜30個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の直鎖状または分枝鎖状の橋を形成し、前記橋には、任意に炭素原子および/またはヘテロ原子を含む、置換または非置換の、5〜8員環が融合されており、qは、0または1である〕のカルベン配位子であり、ここで、式(I)中のoが2である場合には、式(II)のカルベン配位子Lは、同一でも異なっていてもよい、請求項1記載の金属カルベン錯体。

請求項3

M、n、mおよびoがそれぞれ以下のように規定されている:MがIrであり、nが3であり、ここで、配位子は、それぞれ二座配位子であり、ここで、n個の全ての配位子は、同じであり、m、oは、それぞれ0である、請求項1記載の金属カルベン錯体。

請求項4

一般式(I)中で、Lが式(B)〔式中、R51は、そのつど独立して、1〜6個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、有利にメチルエチルイソプロピル、t−ブチル、CF3、6〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、有利に非置換のフェニルまたは2,6−ジアルキルフェニル、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、R52は、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に水素であり、ここで、式(B)の配位子は、例えばアセチルアセトナトまたはヘキサフルオロアセチルアセトナトである〕の配位子、ピコリナト、サリチラト8−ヒドロキシキノラトおよび一般式(III)のヘテロ環式非カルベン配位子からなる群から選択されており、上記式中、一般式(III)の配位子における符号は、それぞれ次のように規定される:Dは、それぞれ独立して、CR18またはN、有利にCR18であり、Wは、C、N、有利にCであり、Eは、それぞれ独立して、CR19、N、NR20、有利にCR19またはNであり、Gは、CR21、N、NR22、S、O、有利にNR21であり、R18、R19、R21は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、または、そのつど2個のR18、R19、R21残基は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、R20、R22は、それぞれ独立して、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基、有利にo,o'−ジアルキル化アリール残基であり、ここで、湾曲した実線は、D基の1つとG基との間の任意の橋であり、ここでこの橋は、以下のように規定されてよい:アルキレンアリーレンヘテロアリーレンアルキニレンアルケニレン、NR23、O、S、SiR24R25、CR50=Nおよび(CR26R27)d、ここで1個以上の非隣接(CR26R27)基は、NR23、O、S、SiR24R25によって置き換えられていてよく、dは、2〜10であり、およびR24、R25、R26、R27、R50は、それぞれH、アルキルアリールヘテロアリールアルケニルアルキニルであり、ここで、式(I)中のoが2である場合には、配位子Lは、同一でも異なっていてもよい、請求項1記載の金属カルベン錯体。

請求項5

Mが、Irであり、nが、1、2または3、有利に3であり、その際に単数または複数の配位子は、そのつど二座配位子であり、およびn個の全ての配位子は、より有利には同一であり、Yが、NR1であり、R1が、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、5〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換ヘテロアリール残基であり、R2、R3、R4が、独立して、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、またはR2およびR3またはR3およびR4は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断され、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、不飽和または飽和または芳香族の環を形成し、pは、1であり、A1は、CR6であり、A2は、CR7であり、A3は、CR8であり、A4は、CR9であり、R6、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素、少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、またはR6およびR7またはR7およびR8またはR8およびR9は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環を形成し、Lは、有利に請求項2記載の一般式(II)のカルベン配位子、式(B)の配位子、ここで、式(B)の配位子は、例えばアセチルアセトナトまたはヘキサフルオロアセチルアセトナトである、ピコリネート、サリチラト、8−ヒドロキシキノレートおよび一般式(III)のヘテロ環式非カルベン配位子からなる群から選択された、モノアニオン性二座配位子であり、上記式中、R51は、そのつど独立して、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、有利にメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、CF3、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に非置換のフェニルまたは2,6−ジアルキルフェニル、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基であり、R52は、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に水素であり、mは、0であり、oは、0、1または2、有利に0である、請求項1から4までのいずれか1項に記載の金属カルベン錯体。

請求項6

Mが、Irであり、nが3であり、その際に単数または複数の配位子は、そのつど二座配位子であり、ここで、n個の全ての配位子は、より有利には同一であり、Yが、NR1であり、R1が、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、5〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換ヘテロアリール残基であり、R2、R3、R4が、独立して、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、殊にo,o'−ジアルキル化フェニル残基または非置換のフェニル残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、またはR2およびR3またはR3およびR4は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断され、全部で5〜7個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜7個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、不飽和または飽和または芳香族の環を形成し、pは、1であり、A1は、CR6であり、A2は、CR7であり、A3は、CR8であり、A4は、CR9であり、R6、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有するアリール残基、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、またはR6およびR7、R7およびR8またはR8およびR9は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に1個の窒素原子または酸素原子によって中断され、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に1個の窒素原子または酸素原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された芳香環に任意に融合されていてよい、任意に置換された芳香環を形成し、Lは、一般式(II)のカルベン配位子、式(B)〔式中、R51は、そのつど独立して、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、有利にメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、CF3、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に非置換のフェニルまたは2,6−ジアルキルフェニル、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基であり、R52は、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に水素であり、ここで、式(B)の配位子は、例えばアセチルアセトナトまたはヘキサフルオロアセチルアセトナトである〕の配位子、ピコリネート、サリチラト、8−ヒドロキシキノレートおよび一般式(III)のヘテロ環式非カルベン配位子からなる群から選択されたモノアニオン性二座配位子であり、mは、0であり、oは、0、1または2である、請求項1から5までのいずれか1項に記載の金属カルベン錯体。

請求項7

請求項1から6までのいずれか1項に記載の金属カルベン錯体の製造法であって、Mを含む適した化合物を一般式(IV)または(V)〔式中、Y、R2、R3、R4、A1、A2、A3、A4およびpは、それぞれ一般式(I)の化合物に対する請求項1の規定と同じであり、およびR28またはXは、それぞれ以下のように規定される:R28は、独立して、SiR29R30R31、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、Xは、F、Cl、Br、I、PF6、BF4であり、R29、R30、R31は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである〕の化合物と接触させることによる、前記方法。

請求項8

請求項1から6までのいずれか1項に記載の、少なくとも1つの金属カルベン錯体を含む有機電子構成部品

請求項9

有機電子構成部品が有機発光ダイオード(OLED)、有機光電池(OPV)、有機電界効果トランジスタ(OFET)および発光電気化学セル(LEEC)から選択される、請求項8記載の有機電子構成部品。

請求項10

有機電子構成部品が請求項1から5までのいずれか1項に記載の少なくとも1つの金属カルベン錯体を含む発光層を有するOLEDである、請求項9記載の有機電子構成部品。

請求項11

有機電子構成部品が請求項1から6までのいずれか1項に記載の少なくとも1つの金属カルベン錯体、および式(X)〔式中、Tは、NR57、S、OまたはPR57、有利にSまたはO、より有利にOであり、R57は、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、Q'は、−NR58R59、−SiR70R71R72、−P(O)R60R61、−PR62R63、−S(O)2R64、−S(O)R65、−SR66または−OR67、有利に−NR58R59、より有利に上記式中、R68、R69は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール、有利にメチル、カルバゾリルジベンゾフリルまたはジベンゾチエニルであり、y、zは、それぞれ独立して、0、1、2、3または4、有利に0または1であり、R55、R56は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、SiR70R71R72、Q'基または供与体作用もしくは受容体作用を有する基であり、a''は、0、1、2、3または4であり、b'は、0、1、2または3であり、R58、R59は、窒素原子と一緒になって、3〜10個の環原子を有しかつ非置換であってよいかまたはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された1個以上の置換基によって置換されていてよく、および/または3〜10個の環原子を有する、1個以上のさらなる環式基に融合されていてよい環式基を形成し、ここで、融合された基は、非置換であってよいかまたはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された1個以上の置換基によって置換されていてよく、R70、R71、R72、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである〕の少なくとも1つの化合物を含むOLEDであるか、または一般式(X)の2個の単位が1個の結合またはOを介して、少なくとも1個のヘテロ原子によって任意に中断された、直鎖状または分枝鎖状、飽和または不飽和の橋により、互いに架橋されている、請求項9または10記載の有機電子構成部品。

請求項12

式(XI)または(XI*)〔式中、Tは、NR57、S、OまたはPR57であり、R57は、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、Q'は、−NR58R59、−SiR70R71R72,−P(O)R60R61、−PR62R63、−S(O)2R64、−S(O)R65、−SR66または−OR67であり、R70、R71、R72は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはOR73であり、R55、R56は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Q'基または供与体作用もしくは受容体作用を有する基であり、式(XI)の化合物に対するa'、b'は、それぞれ独立して、0、1、2、3であり、式(XI*)の化合物に対して、a'は0、1、2であり、かつb'は0、1、2、3、4であり、R58、R59は、窒素原子と一緒になって、3〜10個の環原子を有しかつ非置換であってよいかまたはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された1個以上の置換基によって置換されていてよく、および/または3〜10個の環原子を有する、1個以上のさらなる環式基に融合されていてよい環式基を形成し、ここで、融合された基は、非置換であってよいかまたはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された1個以上の置換基によって置換されていてよく、R73は、それぞれ独立して、任意にOR77基によって置換された、SiR74R75R76、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、R77は、それぞれ独立して、SiR74R75R76、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R74、R75、R76は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである〕の少なくとも1つの化合物を含むか、または一般式(XI)および/または(XI*)の2個の単位が、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されたかまたはOを介して中断された、直鎖状または分枝鎖状、飽和または不飽和の橋により、互いに架橋されており、ここで、一般式(XI)および/または(XI*)中の前記橋は、そのつどR71ではなくケイ素原子に結合されている、請求項11記載の有機電子構成部品。

請求項13

有機電子構成部品が請求項1から6までのいずれか1項に記載の少なくとも1つの金属カルベン錯体および請求項11または12記載の式(X)および/または(XI)または(XI*)の少なくとも1つのマトリックス材料を含むエミッション層を有するOLEDである、請求項11または12記載の有機電子構成部品。

請求項14

有機電子構成部品が請求項1から6までのいずれか1項に記載の1つ以上の金属カルベン錯体からなるエミッション層を有するOLEDである、請求項10記載の有機電子構成部品。

請求項15

請求項9から14までのいずれか1項に記載の有機電子構成部品における少なくとも1つのOLEDを有する、固定型視覚表示装置可動型視覚表示装置および照明手段からなる群から選択されたデバイス

請求項16

OLEDにおける、請求項1から6までのいずれか1項に記載の金属カルベン錯体の使用。

請求項17

金属カルベン錯体がエミッター、マトリックス材料、電荷輸送材料および/または電荷ブロッカーとして使用される、請求項16記載の使用。

技術分野

0001

本発明は、イリジウムおよび白金から選択された中心原子および特殊なアザベンズイミダゾールカルベン配位子を有する金属カルベン錯体、かかる錯体を含むOLEDs(Organic Light−Emitting Diodes(有機発光ダイオード))、かかるOLEDを有する、照明素子固定型視覚表示装置および可動型視覚表示装置からなる群から選択されたデバイス、例えばエミッターマトリックス材料電荷輸送材料および/または電荷ブロッカーまたは励起子ブロッカーとしての、OLEDsにおける金属カルベン錯体の使用に関する。

背景技術

0002

有機発光ダイオード(OLEDs)は、光を放出する材料が電流によって励起される際に当該材料の傾向を引き出す。OLEDsは、平らな視覚表示装置を生産するために、陰極線管および液晶ディスプレイに対する代替品として特に関心がもたれている。極めてコンパクトな設計および基本的に低電力消費のために、OLEDsを有するデバイスは、殊に、モバイルの用途に、例えば携帯電話スマートフォンデジタルカメラ、mp3プレイヤーラップトップ等における用途に適している。さらに、白色OLEDsは、現在知られている照明技術に亘って大きな利点、殊に特に高い効率を与える。

0003

刊行物には、電流による励起時に光を放出する数多くの材料が提案されている。

0004

WO 2005/019373には、OLEDsにおける、少なくとも1つのカルベン配位子を有する遷移金属錯体の使用が開示されている。WO 2005/019373によれば、フルカラーディスプレイの生産を可能にする、電磁スペクトル青色領域赤色領域および緑色領域におけるエレクトロルミネセンスに適している、新規化合物種が見い出された。

0005

WO 2006/056418 A2には、有機発光ダイオードにおいて、少なくとも1つの不斉置換されたカルベン配位子を有する遷移金属カルベン錯体の使用が開示されている。遷移金属カルベン錯体は、電磁スペクトルの青色領域、赤色領域および緑色領域におけるエレクトロルミネセンスに適している。数多くの様々なカルベン配位子を有する、開示されたカルベン錯体の中で、特殊なアザベンズイミダゾールカルベン配位子を有するホモレプチックカルベン錯体は、開示された、さらなるカルベン錯体を超える利点が記載されていないにも拘わらず、当該錯体に言及されている。しかし、前記カルベン錯体は、本発明によるカルベン錯体とは異なる。

0006

WO 2005/113704A2は、カルベン配位子を有する発光化合物に関する。WO 2005/113704A2には、数多くの様々なタイプのカルベン配位子が開示されている。数多くの様々なカルベン配位子を有する、開示されたカルベン配位子の中で、特殊なアザベンズイミダゾールカルベン配位子を有するホモレプチックカルベン錯体は、開示された、さらなるカルベン錯体を超える利点が記載されていないにも拘わらず、当該錯体に言及されている。しかし、前記カルベン錯体は、本発明によるカルベン錯体とは異なる。

0007

WO 2009/046266A1には、三座配位子を有する錯体が開示されている。言及された三座配位子は、三座カルベン配位子を含み、当該三座カルベン配位子は、例えば2個のアザベンズイミダゾール置換基を有していてよい。本願によるカルベン錯体は、殊に三座カルベン配位子を全く有していない点で、WO 2009/046266中に開示されたカルベン錯体と異なる。

先行技術

0008

国際公開第2005/019373号
国際公開第2006/056418号
国際公開第2005/113704号
国際公開第2009/046266号

発明が解決しようとする課題

0009

OLEDsにおける使用に適している、アザベンズイミダゾールカルベン配位子をベースとしたカルベン錯体が、殊に発光物質として既に公知であるにも拘わらず、産業において有用である、より安定した化合物および/またはより効率的な化合物を提供することが望まれている。さらに、電磁スペクトルの青色領域(400nm〜500nm)において、殊に電磁スペクトルの濃青色領域(400nm〜470nm)において放出する発光物質が望まれている。本明細書の記載内容において、エレクトロルミネセンスは、エレクトロフルオレセンスおよびエレクトロホスホセンスの双方を意味するものと解釈される。

0010

それゆえに、本発明の目的は、有機電子構成部品における使用に適しているイリジウム錯体および白金錯体を提供することである。さらに詳述すれば、イリジウム錯体および白金錯体は、エミッター、マトリックス材料、電荷輸送材料または電荷ブロッカーとして、OLEDsにおける使用に適しているであろう。前記錯体は、例えばフルカラーディスプレイおよび白色OLEDsの生産を可能にする、電磁スペクトルの青色領域における、より詳述すれば濃青色領域におけるエレクトロルミネセンスに特に適しているであろう。本発明のさらなる目的は、OLEDsにおいて、ホスト化合物との混合物(マトリックス材料)として、または発光層としての純粋な層として使用されうる、相応する錯体を提供することである。より詳述すれば、公知の遷移金属錯体を超える改善されたスペクトル特性、例えば改善された効率、改善されたCIE色座標および/または改善された寿命/安定性を示す遷移金属錯体を提供することが望ましい。

課題を解決するための手段

0011

前記目的は、本発明によれば、一般式(I)



〔式中、M、n、Y、R2、R3、R4、A1、A2、A3、A4、p、K、L、mおよびoは、それぞれ以下のように規定されている:
Mは、IrまたはPtであり、
nは、1、2または3から選択された整数であり、ここで、次の配位子



は、それぞれ二座配位子であり、
Yは、NR1、O、SまたはC(R10)2であり、
R1は、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
R2、R3、R4は、それぞれ独立して、水素原子、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
または
R2およびR3またはR3およびR4は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、および任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環を形成し

A1は、CR6またはNであり、
A2は、CR7またはNであり、
A3は、CR8またはNであり、
A4は、CR9またはNであり、
R6、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
または
R6およびR7、R7およびR8またはR8およびR9は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断され、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に、少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、飽和、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、
pは、0または1であり、
R10は、独立して、少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含みかつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
2個のR10残基は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の、任意に置換された環を形成し、
Kは、非荷電の一座または二座配位子であり、
Lは、モノアニオン性またはジアニオン性配位子、好ましくはモノアニオン性配位子であり、これは、一座または二座であってよく、
mは、0、1または2であり、ここでmが2である場合には、K配位子は、同一でも異なっていてもよく、
oは、0、1または2であり、ここでoが2である場合には、L配位子は、同一でも異なっていてもよく、
但し、次の一般式(A)



(式中、Y'、A2'、A3'、A4'、A5'、R1'、R2'、R3'、R4'、R5'、R6'、R7'、
R8'、R9'およびR10'は、それぞれ以下のとおり規定される:
Y'は、NR1'、O、SまたはC(R10')2であり、
A2'、A3'、A4'、A5'は、それぞれ独立して、NまたはCであり、ここで、2個のA'は、窒素原子でありかつ少なくとも1個の炭素原子は、前記環内の2個の窒素原子の間に存在し、
R1'は、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
A2'、A3'、A4'および/またはA5'がNであるならば、R2'、R3'、R4'、R5'は、それぞれ非共有電子対であるか、またはA2'、A3'、A4'および/またはA5'がCであるならば、R2'、R3'、R4'、R5'は、それぞれ独立して水素、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール基、全部で全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
または
R3'およびR4'は、A3'およびA4'と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断され、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、任意に置換された不飽和環を形成し、
R6'、R7'、R8'、R9'は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状アルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロヘテロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
または
R6'およびR7'、R7'およびR8'、またはR8'およびR9'は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断された、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、
および/または
A5'がCであるならば、R5'およびR6'は、一緒になって、ヘテロ原子、芳香族単位ヘテロ芳香族単位および/または官能基を含みかつ全部で1〜30個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の直鎖状または分枝鎖状の橋を形成し、前記橋には、任意に、炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換の5〜8員環が融合されており、
R10'は、独立して、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基である)の配位子Lを除くものとする〕の金属カルベン錯体を製造することによって達成される。

0012

好ましくは、pが1である一般式(I)の金属カルベン錯体において、これは、式(I)の好ましい金属カルベン錯体が次式



〔式中、挙げられた基および係数は、それぞれ式(I)に関する上記および下記の規定と同じである〕を有することを意味する。

0013

特に好ましい実施態様において、式(I)中のmおよびoは、それぞれ0であり、および一般式(I)の金属カルベン錯体における式



のnカルベン配位子は、同一であり、これは、当該錯体が一般式(I)のホモレプチック金属カルベン錯体であることを意味する。これは、MがIrである場合にnが3であり、およびMがPtである場合にnが2であることを意味する。

0014

原理的に、好ましい実施態様において、一般式(I)の金属カルベン錯体におけるnカルベン配位子は、異なっていてもよい。この場合、前記錯体は、mおよびnがそれぞれ0である場合、式(I)の純粋なヘテロレプチックカルベン錯体である。

0015

さらなる好ましい実施態様において、oは、1または2でありかつLは、カルベン配位子であり、その際に適したカルベン配位子は、上記に規定されたものである。この場合、前記錯体は、同様に、式(I)の純粋なヘテロレプチックカルベン錯体である。

0016

本明細書の記載内容において、アリール残基、単位または基、ヘテロアリール残基、単位または基、アルキル残基、単位または基、シクロアルキル残基、単位または基、シクロヘテロアルキル残基、単位または基、および供与体作用または受容体作用を有する基は、別記しない限り、それぞれ以下のように規定されている:
6〜30個の炭素原子を有する、アリール残基または置換もしくは非置換のアリール残基(C6〜C30アリール残基)は、本発明において、如何なる環ヘテロ原子も有しない単環式二環式もしくは三環式の芳香族化合物由来する残基に帰因する。前記系が単環系ではない場合、第2の環に対する「アリール」の用語は、飽和形(ペルヒドロ形)または部分飽和形(例えば、ジヒドロ形もしくはテトラヒドロ形)も含み、但し、前記の特別な形は、公知でありかつ安定性である。これは、本発明における「アリール」の用語は、例えば二環式または三環式残基も含み、ここで2個の残基または全部で3個の残基は、芳香族であり、および1個の環だけが芳香族である二環式または三環式残基であり、ならびに2個の環が芳香族である三環式残基である。アリールの例は、次のとおりである:フェニルナフチルインリル、1,2−ジヒドロナフテニル、1,4−ジヒドロナフテニル、インデニルアントラセニル、フェナントレニルまたは1,2,3,4−テトラヒドロナフチル。C6〜C10アリール残基、例えばフェニルまたはナフチルが特に好ましく、C6アリール残基が殊に好ましい。

0017

アリール残基またはC6〜C30アリール残基は、置換されていなくともよいし、1個以上のさらなる残基によって置換されていてもよい。適したさらなる残基は、C1〜C20アルキル、C6〜C30アリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基からなる群から選択されており、その際に供与体作用または受容体作用を有する適した置換基は、上記に規定された。C6〜C30アリール残基は、好ましくは、置換されていないか、または1個以上のC1〜C20アルキル残基、C1〜C20アルコキシ基、CN、CF3、Fまたはアミノ基(NR32R33、ここで適したR32残基およびR33残基は、下記に規定されている)によって置換されている。

0018

全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、ヘテロアリール残基または置換もしくは非置換のヘテロアリール残基は、単環式、二環式または三環式のヘテロ芳香族化合物を意味するものと解釈され、当該ヘテロ芳香族化合物の幾つかは、アリール基本構造における少なくとも1個の炭素原子がヘテロ原子によって置き換えられた、前記アリールに由来しうる。好ましいヘテロ原子は、N、OおよびSである。ヘテロアリール残基は、より好ましくは、5〜13個の環原子を有する。ヘテロアリール残基の基本構造は、殊に有利に、複数の系、例えばピリジンおよび5員のヘテロ芳香族化合物、例えばチオフェンピロールイミダゾールチアゾールオキサゾールまたはフランから選択されている。前記基本構造は、任意に1または2個の6員の芳香族残基に融合されていてよい。適した融合されたヘテロ芳香族化合物は、カルバゾリルベンズイミダゾリルベンゾフリルベンゾチアゾールベンゾキサゾールジベンゾフリルまたはジベンゾチオフェニルである。

0019

前記基本構造は、1つの、1つを上回る、または全ての置換可能な位置で置換されていてよく、その際に適した置換基は、C6〜C30アリールの規定で既に詳述されたものと同じである。しかし、ヘテロアリール残基は、好ましくは置換されていない。適したヘテロアリール残基は、例えばピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、ピロール−2−イル、ピロール−3−イル、フラン−2−イル、チアゾール−2−イル、オキサゾール−2−イルおよびイミダゾール−2−イル、ならびに相応するベンゾ縮合した残基、殊にカルバゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾール、ベンゾキサゾール、ジベンゾフリルまたはジベンゾチオフェニルである。

0020

本明細書の記載内容においてアルキル残基は、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状アルキル残基である。C1〜C10アルキル残基が好ましく、C1〜C6アルキル残基が特に好ましい。さらに、アルキル残基は、好ましくはC1〜C20アルキル、C1〜C20アルコキシハロゲン、有利にF、C1〜C20ハロゲン化アルキル、例えばCF3、およびさら置換されていてもよいし、置換されていなくともよいC6〜C30アリールからなる群から選択された、1個以上の官能基によって置換されていてよい。適したアリール置換基および適したアルコキシおよびハロゲン置換基は、下記に詳述されている。適したアルキル基の例は、メチルエチルプロピルブチルペンチル、ヘキシルヘプチルおよびオクチル、ならびにC1〜C20アルキル置換、C1〜C20ハロゲン化アルキル置換、C6〜C30アリール置換、C1〜C20アルコキシ置換および/またはハロゲン置換された、殊にF置換された、上記アルキル基の誘導体、例えばCF3である。これは、上記残基のn−異性体と分枝鎖状異性体、例えばイソプロピルイソブチルイソペンチル、s−ブチル、t−ブチル、ネオペンチル、3,3−ジメチルブチル、3−エチルヘキシル等との双方を含む。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチルおよびCF3である。

0021

3〜20個の炭素原子を有する、シクロアルキル残基または置換もしくは非置換のシクロアルキル残基は、本明細書の記載内容において、置換または非置換のC3〜C20シクロアルキル残基を意味するものと解釈される。基本構造(環)内に5〜20個、より有利に5〜10個、最も有利に5〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル残基は、好ましいものと解釈すべきである。適した置換基は、アルキル基に対して挙げられた前記置換基である。非置換であってもよいし、アルキル基に対して上記された残基によって置換されていてよい、適したシクロアルキル基の例は、シクロペンチルシクロヘキシルシクロヘプチルシクロオクチル、シクロノニルおよびシクロデシルである。前記例は、多環式環系、例えばデカリニル、ノルボルニル、ボルナニルまたはアダマンチルであってもよい。

0022

3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、ヘテロシクロアルキル残基または置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル残基は、3〜20個、有利に5〜10個、より有利に5〜8個の環原子を有するヘテロシクロアルキル残基を意味するものと解釈され、ここでヘテロシクロアルキル基本構造における少なくとも1個の炭素原子は、ヘテロ原子によって置き換えられた。好ましいヘテロ原子は、N、OおよびSである。適した置換基は、アルキル基に対して挙げられた前記置換基である。置換されていなくともよいし、アルキル基に対して上記された残基によって置換されていてもよい、適したヘテロシクロアルキル基の例は、次のヘテロ環式化合物に由来する残基である:ピロリジンチオラン、テトラヒドロフラン、1,2−オキサチオランオキサゾリジンピペリジンチアン、オキサンジオキサン、1,3−ジチアンモルホリンピペラジン。前記例は、多環式環系であってもよい。

0023

適したアルコキシ残基およびアルキルチオ残基は、それぞれ前記アルキル残基に由来する。ここで、例は、OCH3、OC2H5、OC3H7、OC4H9およびOC8H17、ならびにSCH3、SC2H5、SC3H7、SC4H9およびSC8H17を含む。本記載内容において、C3H7、C4H9およびC8H17は、n−異性体と分枝鎖状異性体の双方、例えばイソプロピル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルおよび2−エチルヘキシルを含む。特に好ましいアルコキシ基またはアルキルチオ基は、メトキシエトキシn−オクチルオキシ、2−エチルヘキシルオキシおよびSCH3である。

0024

本明細書の記載内容において適したハロゲン残基またはハロゲン置換基は、フッ素塩素臭素およびヨウ素、有利にフッ素、塩素および臭素、より有利にフッ素および塩素、最も有利にフッ素である。

0025

本明細書の記載内容において、供与体作用または受容体作用を有する基は、次の基を意
味するものと解釈される:
C1〜C20アルコキシ、C6〜C30アリールオキシ、C1〜C20アルキルチオ、C6〜C30アリールチオ、SiR32R33R34、ハロゲン残基、ハロゲン化されたC1〜C20アルキル残基、カルボニル(−CO(R32))、カルボニルチオ(−C=O(SR32))、カルボニルオキシ(−C=O(OR32))、オキシカルボニル(−OC=O(R32))、チオカルボニル(−SC=O(R32))、アミノ(−NR32R33)、OH、擬ハロゲン残基、アミド(−C=O(NR32R33))、−NR32C=O(R33)、ホスホネート(−P(O)(OR32)2)、ホスフェート(−OP(O)(OR32)2)、ホスフィン(−PR32R33)、ホスフィンオキシド(−P(O)R322)、スルフェート(−OS(O)2OR32)、スルホキシド(−S(O)R32)、スルホネート(−S(O)2OR32)、スルホニル(−S(O)2R32)、スルホンアミド(−S(O)2NR32R33)、NO2、ホウ酸エステル(−OB(OR32)2)、イミノ(−C=NR32R33)、ボラン残基スズ酸塩残基、ヒドラジン残基ヒドラゾン残基、オキシム残基、ニトロソ基ジアゾ基ビニル基スルホキシミンアランゲルマンボロキシンおよびボラジン

0026

供与体作用または受容体作用を有する基を有する好ましい置換基は、次の置換基:C1〜C20アルコキシ、有利にC1〜C6アルコキシ、より有利にエトキシまたはメトキシ、C6〜C30アリールオキシ、有利にC6〜C10アリールオキシ、より有利にフェニルオキシ、SiR32R33R34、ここでR32、R33およびR34は、有利に互いに独立して、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のフェニル基であり、その際に適した置換基は、上記に詳述され、ハロゲン残基、有利にF、Cl、Br、より有利にFまたはCl、最も有利にF、ハロゲン化されたC1〜C20アルキル残基、有利にハロゲン化されたC1〜C6アルキル残基、最も有利に弗素化されたC1〜C6アルキル残基、例えばCF3、CH2F、CHF2またはC2F5、アミノ、有利にジメチルアミノジエチルアミノまたはジフェニルアミノ、OH、擬ハロゲン残基、有利にCN、SCNまたはOCN、より有利にCN、−C(O)OC1〜C4アルキル、有利に−C(O)OMe、P(O)R2、有利にP(O)Ph2およびSO2R2、有利にSO2Ph
からなる群から選択されている。

0027

供与体作用または受容体作用を有する殊に好ましい置換基は、メトキシ、フェニルオキシ、ハロゲン化C1〜C4アルキル、有利にCF3、CH2F、CHF2、C2F5、ハロゲン、有利にF、CN、SiR32R33R34、ここで適しているR32、R33およびR34は、上記に詳述され、ジフェニルアミノ、−C(O)OC1〜C4アルキル、有利に−C(O)OMe、P(O)Ph2およびSO2Phからなる群から選択されている。

0028

供与体作用または受容体作用を有する前記基は、さらなる残基および上記に詳述したものの中の基が供与体作用または受容体作用を有していてもよい可能性を排除することを意図するものではない。例えば、前記ヘテロアリール残基は、同様に供与体作用または受容体作用を有する基であり、およびC1〜C20アルキル残基は、供与体作用を有する基である。

0029

供与体作用または受容体作用を有する前記基において挙げられたR32、R33およびR34残基は、既に上記された規定を有し、このことは、R32、R33およびR34がそれぞれ独立していることを意味する:
水素、置換もしくは非置換のC1〜C20アルキルまたは置換もしくは非置換のC6〜C30アリールまたは5〜30個の環原子を有する置換もしくは非置換のヘテロアリール、その際に適した、好ましいアルキル残基およびアリール残基は、上記に規定された。より好ましくは、R32、R33およびR34残基は、C1〜C6アルキル、例えばメチル、エチル、イソプロピルもしくはt−ブチル、またはフェニルもしくはピリジルである。

0030

一般式(I)中のKは、非荷電の一座または二座配位子であり、および一般式(I)中のLは、モノアニオン性またはジアニオン性配位子、好ましくはモノアニオン性配位子であり、これは、一座または二座であってよい。

0031

次の一般式(A)を有する配位子Lは、本出願によれば、除外される:

0032

上記式中、Y'、A2'、A3'、A4'、A5'、R1'、R2'、R3'、R4'、R5'、R6'、R7
'、R8'、R9'およびR10'は、それぞれ以下のとおり規定される:
Y'は、NR1'、O、SまたはC(R10')2であり、
A2'、A3'、A4'、A5'は、それぞれ独立して、NまたはCであり、ここで2個のA'は、窒素原子であり、および少なくとも1個の炭素原子は、環における2個の窒素原子の間に存在し、
R1'は、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状アルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
A2'、A3'、A4'および/またはA5'がNであるならば、R2'、R3'、R4'、R5'は、それぞれ非共有電子対であるか、またはA2'、A3'、A4'および/またはA5'がCであるならば、R2'、R3'、R4'、R5'は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール基残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
または
R3'およびR4'は、A3'およびA4'と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、任意に置換された不飽和環を形成し、
R6'、R7'、R8'、R9'は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロヘテロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール基残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
または
R6'およびR7'、R7'およびR8'、またはR8'およびR9'は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和、不飽和または芳香族、任意に置換された環を形成し、
および/または
A5'がCであるならば、R5'およびR6'は、一緒になって、任意にヘテロ原子、芳香族単位、ヘテロ芳香族単位および/または官能基を含みかつ全部で1〜30個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の、直鎖状または分枝鎖状の橋であり、前記橋には、任意に炭素原子および/またはヘテロ原子を含む、置換または非置換の、5〜8員環が融合されており、
R10'は、独立して、少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素電子を有する、置換または非置換のアリール基残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基である。

0033

二座配位子は、2個の部位で遷移金属原子Mに配位された配位子を意味するものと解釈される。一座配位子は、1個の配位部位で遷移金属原子Mに配位された配位子を意味するものと解釈される。

0034

本発明によれば、式(I)の金属カルベン錯体における、n個のカルベン配位子



は、二座配位子である。

0035

適した非荷電の一座または二座配位子Kは、有利に、ホスフィン、モノホスフィンおよびビスホスフィンの双方、ホスホネート、モノホスホネートおよびビスホスホネートの双方、およびこれらの誘導体、ヒ酸塩、モノヒ酸塩およびビスヒ酸塩の双方、およびこれらの誘導体、ホスフィット、モノホスフィットおよびビスホスフィットの双方、CO、ピリジン、モノピリジンおよびビスピリジンの双方、ニトリルジニトリルアリル、ジイミン、M1とπ錯体を形成する、非共役ジエンおよび共役ジエンからなる群から選択されている。特に好ましい非荷電の一座または二座配位子Kは、ホスフィン、モノホスフィンおよびビスホスフィンの双方、有利にトリアルキルホスフィントリアリールホスフィンまたはアルキルアリールホスフィン、より有利にPAr3、ここで、Arは、置換または非置換のアリール残基であり、かつPAr3における3個のアリール残基は、同一でも異なっていてもよく、より有利にPPh3、PEt3、PnBu3、PEt2Ph、PMe2Ph、PnBu2Ph、ホスホネートおよびその誘導体、ヒ酸塩およびその誘導体、ホスフィット、CO、ピリジン、モノピリジンおよびビスピリジンの双方、ここでピリジンは、アルキル基またはアリール基によって置換されていてよく、ニトリルおよびM1とπ錯体を形成するジエン、有利にη4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、η4−1,3−ペンタジエン、η4−1−フェニル−1,3−ペンタジエン、η4−1,4−ジベンジル−1,3−ブタジエン、η4−2,4−ヘキサジエン、η4−3−メチル−1,3−ペンタジエン、η4−1,4−ジトリル−1,3−ブタジエン、η4−1,4−ビス(トリメチルシリル)−1,3−ブタジエンおよびη2−シクロオクタジエンまたはη4−シクロオクタジエン(それぞれ1,3−およびそれぞれ1,5−)、より有利に1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、1−フェニル−1,3−ペンタジエン、2,4−ヘキサジエン、ブタジエン、η2−シクロオクテン、η4−1,3−シクロオクタジエンおよびη4−1,5−シクロオクタジエンからなる群から選択されている。殊に好ましい非荷電の一座配位子は、PPh3、P(OPh)3、AsPh3、CO、ピリジン、ニトリルおよびこれらの誘導体からなる群から選択されている。適した非荷電の一座または二座配位子は、有利に1,4−ジフェニル−1,3−ブタジエン、1−フェニル−1,3−ペンタジエン、2,4−ヘキサジエン、η4−シクロオクタジエンおよびη2−シクロオクタジエン(それぞれ1,3およびそれぞれ1,5)である。

0036

一座または二座であってよい、適したモノアニオン性配位子またはジアニオン性配位子L、有利にモノアニオン性配位子Lは、前記一般式(A)の配位子を除いて、典型的に一座または二座のモノアニオン性配位子またはジアニオン性配位子として使用される配位子である。

0037

適したモノアニオン性一座配位子は、例えばハロゲン化物、殊にCl-およびBr-、擬ハロゲン化物、殊にCN-、シクロペンタジエニル(Cp-)、水素化物σ結合を介して遷移金属Mに結合したアルキル残基、例えばCH3、σ結合を介して遷移金属Mに結合したアルキルアリール残基、例えばベンジルである。

0038

適したモノアニオン性二座配位子は、例えば式(B)



〔式中、
R51は、そのつど独立して、1〜6個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、有利にメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、CF3、6〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、有利に非置換のフェニルまたは2,6−ジアルキルフェニル、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
R52は、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に水素である〕の配位子であり、
ここで、式(B)の配位子は、例えばアセチルアセトナトまたはヘキサフルオロアセチルアセトナトピコリナト、シッフ塩基に由来するサリチラト8−ヒドロキシキノラト配位子、アミノ酸に由来する配位子、下記に規定された一般式(III)のヘテロ環式非カルベン配位子、例えばアリールピリジン、例えばフェニルピリジン、およびWO 02/15645中に規定されたさらなる二座モノアニオン性配位子、下記に規定された一般式(II)のカルベン配位子、ならびにWO 2006056418中および欧州特許第1658343号明細書中に規定されたようなカルベン配位子、およびアリールアゾール、例えば2−アリールイミダゾールである。

0039

適したジアニオン性二座配位子は、例えばジアルコキシド、ジカーボネートジカルボキシレートジアミドジイミドジチオレート、ビスシクロペンタジエニル、ビスホスホネート、ビススルホネートおよび3−フェニルピラゾールである。

0040

好ましい実施態様において、本発明は、本発明による金属カルベン錯体に関し、ここで、一般式(I)中のLは、一般式(II)



〔式中、
A9は、CR12またはNであり、
A10は、CR13またはNであり、
R11は、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
R12、R13は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
A5は、CR14またはNであり、
A6は、CR15またはNであり、
A7は、CR6またはNであり、
A8は、CR17またはNであり、
R14、R15、R16、R17は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、
または、
R14およびR15、R15およびR16、またはR16およびR17は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、
および/または
R12およびR13は、これらが結合されるA9およびA10と一緒になって、任意に正確に1個のヘテロ原子または2個の隣接したヘテロ原子によって中断され、かつ全部で5〜18個の炭素原子を有する、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、
および/または
A9がCR12であるならば、R12およびR17は、一緒になって任意にヘテロ原子、芳香族単位、ヘテロ芳香族単位および/または官能基を含みかつ全部で1〜30個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の直鎖状または分枝鎖状の橋を形成し、前記橋には、任意に、炭素原子および/またはヘテロ原子を含む、置換または非置換の、5〜8員環が融合されており、
qは、0または1である〕のカルベン配位子であり、
ここで、式(I)中のoが2である場合には、式(II)のカルベン配位子Lは、同一でも異なっていてもよい。

0041

式(I)の本発明による金属カルベン錯体が2個の配位子Lを有する場合には、配位子Lは、それぞれ式(II)の同一の配位子Lであってもよいし、式(II)の異なる配位子Lであってもよい。配位子Lの一方が式(II)の配位子であり、第2の配位子が任意の配位子Lであることも可能である。好ましい実施態様において、式(I)の本発明による金属カルベン錯体が2個の配位子Lを有する場合には、配位子Lは、それぞれ式(II)の同一の配位子である。

0042

好ましい実施態様において、本発明は、もっぱらカルベン配位子を有する、一般式(I)の金属カルベン錯体に関する。

0043

1つの実施態様において、一般式(I)の金属カルベン錯体におけるmおよびoは、それぞれ0である。この場合、nは、有利に3(MがIr(III)である場合)または2(MがPt(II)である場合)である。nアザベンズイミダゾールカルベン配位子は、それぞれ、一般式(I)の金属カルベン錯体において同一でも異なっていてもよい。前記のnアザベンズイミダゾールカルベン配位子は、有利に同一であり、これは、好ましい実施態様において、本願が一般式(I)のホモレプチック金属カルベン錯体に関することを意味する。

0044

さらなる実施態様において、mは、0であり、nは、1または2であり、およびoは、1または2であり、ここで単数または複数のo配位子は、一般式(II)の単数または複数の配位子である。nまたはoが2であるならば、特別なnアザベンズイミダゾールカルベン配位子またはo 配位子Lは、同一でも異なっていてもよい。この場合、前記錯体は、もっぱらカルベン配位子を有するヘテロレプチック金属カルベン錯体である。

0045

もっぱらカルベン配位子を有する一般式(I)の金属カルベン錯体は、一般に電磁スペクトルの濃青色領域における光放出が顕著である。

0046

それゆえに、一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体は、好ましい実施態様において、次のCIE値が顕著である:CIE:y:一般に0.40未満、有利に0.08〜0.30、最も有利に0.15〜0.25、x:一般に0.25未満、有利に0.10〜0.20、より有利に0.14〜0.20。

0047

それゆえに、もっぱらカルベン配位子を有する一般式(I)の金属カルベン錯体は、特に有利にOLEDにおけるエミッター材料として適している。

0048

より有利に、もっぱらカルベン配位子を有する一般式(I)の金属カルベン錯体は、Irである。

0049

さらなる好ましい実施態様において、本発明は、本発明による金属カルベン錯体に関し、ここで、一般式(I)において、Lは、式(B)



〔式中、
R51は、そのつど独立して、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、有利にメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、CF3、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に非置換フェニルまたは2,6−ジアルキルフェニル、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
R52は、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に水素であり、ここで、式(B)の配位子は、例えばアセチルアセトナトまたはヘキサフルオロアセチルアセトナトである〕の配位子、
ピコリナト、サリチラト 8−ヒドロキシキノラトおよび
一般式(III)



のヘテロ環式非カルベン配位子からなる群から選択されており
上記式中、一般式(III)の配位子における符号は、それぞれ次のように規定される:
Dは、それぞれ独立して、CR18またはN、有利にCR18であり、
Wは、C、N、有利にCであり、
Eは、それぞれ独立して、CR19、N、NR20、有利にCR19またはNであり、
Gは、CR21、N、NR22、S、O、有利にNR21であり、
R18、R19、R21は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、
またはそのつど2個のR18、R19、R21残基は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、
R20、R22は、それぞれ独立して、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ3〜20個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロシクロアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、供与体作用または受容体作用を有する基、有利にo,o'−ジアルキル化アリール残基であり、ここで、湾曲した実線は、D基の1つとG基との間の任意の橋であり、ここでこの橋は、以下のように規定されてよい:
アルキレンアリーレンヘテロアリーレンアルキニレンアルケニレン、NR23、O、S、SiR24R25、CR50=Nおよび(CR26R27)d、ここで1個以上の非隣接(CR26R27)基は、NR23、O、S、SiR24R25によって置き換えられていてよく、
dは、2〜10であり、
および
R24、R25、R26、R27、R50は、それぞれH、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルケニルアルキニルであり、
ここで、式(I)中のoが2である場合には、配位子Lは、同一でも異なっていてもよい。

0050

そのつど2個のR18、R19およびR21残基が、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成する本発明による実施態様に対して、例えば2個のR18残基、2個のR19残基または1個のR19残基および1個のR21残基は、相応する環を形成する。

0051

式(I)の本発明による金属カルベン錯体が2個の配位子L(M=Irの場合)を有する場合、配位子Lは、それぞれ式(III)の配位子と同一であってもよいし、式(III)の配位子と異なっていてもよい。配位子Lの一方は、式(III)の配位子であり、第2の配位子は、任意の配位子Lであることも可能である。さらなる好ましい実施態様において、式(I)の本発明による金属カルベン錯体が2個の配位子Lを有する場合には、配位子Lは、それぞれ式(III)の配位子と同一である。

0052

さらなる実施態様において、mは、0であり、nは、1または2であり、およびoは、1または2であり、ここで単数または複数のo配位子Lは、一般式(III)の単数または複数の配位子である。nまたはoが2であるならば、特別なnアザベンズイミダゾールカルベン配位子またはo配位子Lは、同一でも異なっていてもよい。この場合、前記錯体は、ヘテロレプチック金属カルベン錯体であり、これは、nアザベンズイミダゾールカルベン配位子と同様に、一般式(III)のo配位子を有する。一般式(I)の前記金属カルベン錯体は、OLEDの発光層におけるエミッター材料として殊に適している。

0053

より有利に、式(I)のヘテロレプチック金属カルベン錯体におけるMは、Ptであり
、ここでM=Ptの場合には、有利にmは、0であり、nは、1であり、かつoは、1で
ある。

0054

したがって、Lは、有利に一般式(II)のカルベン配位子、式(B)の配位子、より有利にアセチルアセトナトまたはヘキサフルオロアセチルアセトナト、ピコリナト、サリチラト 8−ヒドロキシキノラトおよび一般式(III)のヘテロ環式非カルベン配位子からなる群から選択されている。

0055

本発明により特に好ましい配位子Lは、以下に示されている:

0056

さらに、好ましい配位子Lは、次のとおりである:

0057

前記の場合にモノアニオン性配位子Lの数oは、0、1、2である。oが1を上回る場合、L配位子は、同一でも異なっていてもよく、かつ有利には、同一である。

0058

非荷電の配位子Kの数mは、Ir(III)の配位数6またはPt(II)の配位数4が既にカルベン配位子および配位子Lを利用して達成されたかどうかに依存する。Ir(III)が使用される場合に、nが3でありかつ3個のモノアニオン性二座カルベン配位子が使用される際に、前記の場合におけるmは、0である。Pt(II)が使用される場合に、nが2でありかつ2個のモノアニオン性二座カルベン配位子が使用される際に、この場合におけるmは、同様に0である。

0059

好ましい実施態様において、一般式(I)におけるM、n、Y、R2、R3、R4、A1、A2、A3、A4、p、K、L、nおよびoは、それぞれ以下のように規定される:
本発明によれば、Mは、IrまたはPt,有利にIrである。Irは、本発明による錯体において、有利に+3の酸化状態(Ir(III))で存在する。Ptは、本発明による錯体において、+2の酸化状態(Pt(II))で存在する。

0060

nは、一般に1、2または3である。Mが、Ir(III)であるならば、nは、有利に3であり、ここで全てのnカルベン配位子



は、より有利に同一であり(ホモレプチックカルベン錯体)、この場合のmおよびoは、有利にそれぞれ0である。

0061

MがPt(II)であるならば、nは、有利に1である。この場合、式(I)中のoは、有利に同様に1であり、かつm=0である。適した配位子Lは、上記に規定されたが、ここで、この場合のLは、より有利に式(B)の配位子である。

0062

本発明によれば、Yは、NR1、O、SまたはC(R10)2、有利にNR1である。

0063

YがNR1である、好ましい場合に、好ましい実施態様におけるR1は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、5〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基である。

0064

R1は、より有利に1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または非分枝鎖状のアルキル残基、置換または非置換のフェニル残基、全部で5または6個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基である。

0065

R1は、最も有利にフェニル、トリルメシチルチオフェニル、フラニル、ピリジル、メチル、イソプロピルおよびネオペンチルから選択されている。

0066

それゆえに、本発明は、殊に、式(I)の本発明による金属カルベン錯体に関し、式中、Yは、NR1であり、ここでR1は、フェニル、トリル、メシル、チオフェニル、フラニル、ピリジル、メチル、イソプロピルおよびネオペンチルからなる群から選択されている。

0067

好ましい実施態様において、R2、R3、R4は、それぞれ独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、5〜20個の炭素を有する置換または非置換のシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基または供与体作用または受容体作用を有する基である。

0068

好ましい実施態様において、R2、R3、R4は、それぞれ独立して、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基、またはハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、
または
R3およびR4は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されている、任意に置換された不飽和環を形成してよく、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に、少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された不飽和環に融合されていてよい。

0069

本発明によれば、不飽和環は、モノ不飽和、ジ不飽和またはポリ不飽和の、有利にモノ不飽和の環である。

0070

R2は、より有利に水素である。

0071

R3は、より有利に水素であるか、または1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基または全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、任意に置換された、飽和、不飽和または芳香族の環、より有利に分枝鎖状アルキル残基またはo,o’−ジアルキル化フェニル環である。

0072

R4は、より有利に水素または1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状アルキル残基、または全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、任意に置換された、飽和、不飽和または芳香族の環、より有利に分枝鎖状アルキル残基またはo,o’−ジアルキル化フェニル環である。

0073

さらなる実施態様において、R3およびR4は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、全部で5〜18個の炭素原子を有する、任意に置換された不飽和環を形成する。

0074

好ましい実施態様におけるpは、1である。

0075

1つの実施態様において、A1基は、CR6またはN、有利にCR6であり、A2基は、CR7またはN、有利にCR7であり、A3基は、CR8またはN、有利にCR8であり、およびA4基は、CR9またはN、有利にCR9である。さらなる実施態様において、A1、A2、A3またはA4基の0、1または2個がNであり、より有利に0または1個の基がNであり、最も有利には0個の基がNである。

0076

さらなる好ましい実施態様において、R6、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素、または1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、C6〜Cアリール残基、有利にフェニル残基またはo,o’−ジアルキル化フェニル残基または供与体作用または受容体作用を有する基、有利にハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基、より有利に水素である。

0077

さらなる好ましい実施態様において、R6およびR7またはR7およびR8またはR8およびR9は、フェニル環と一緒になって、すなわちR6およびR7またはR7およびR8またはR8およびR9は、これらの残基が結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されている、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、全部で5、6または7個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された不飽和環に融合されていてよい。2個の特別な残基は、より有利にフェニル環と一緒になって、次のヘテロ環式化合物を形成する:ジベンゾフランジベンゾチオフェンフルオレンアクリダンキサンテンチオキサンテンフェナジンまたはフェノキサジン

0078

R10は、存在するならば、本発明によれば、有利に独立して、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基、より有利に直鎖状アルキル残基または置換もしくは非置換のフェニル残基であるか、
または
2個のR10残基は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の、任意に置換された環を形成する。

0079

特に好ましい実施態様において、本発明は、本発明による金属カルベン錯体に関し、ここで、M、n、Y、R2、R3、R4、A1、A2、A3、A4、p、L、mおよびoは、それぞれ以下のとおり規定される:
Mは、Irであり、
nは、1、2または3、有利に3であり、その際に単数または複数の配位子



は、そのつど二座配位子であり、およびn個の全ての配位子は、より有利には同一であり

Yは、NR1であり、
R1は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、5〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換ヘテロアリール残基であり、
R2、R3、R4は、独立して、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、
または
R2およびR3またはR3およびR4は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断され、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環を形成し、
pは、1であり、
A1は、CR6であり、
A2は、CR7であり、
A3は、CR8であり、
A4は、CR9である。

0080

R6、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素、少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、任意に少なくとも1個の官能基を含み、かつ全部で5〜18個の炭素原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、
または
R6およびR7またはR7およびR8またはR8およびR9は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環を形成し、
Lは、有利に請求項2記載の一般式(II)のカルベン配位子、
式(B)



〔式中、
R51は、そのつど独立して、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、有利にメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、CF3、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に非置換のフェニルまたは2,6−ジアルキルフェニル、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
R52は、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に水素であり、
ここで、式(B)の配位子は、例えばアセチルアセトナトまたはヘキサフルオロアセチルアセトナトである〕の配位子、
ピコリネート、サリチラト、8−ヒドロキシキノレートおよび一般式(III)のヘテロ環式非カルベン配位子からなる群から選択されたモノアニオン性二座配位子であり、
mは、0であり、
oは、0、1または2、有利に0であり、
次の一般式(A):



〔式中、Y'、A2'、A3'、A4'、A5'、R1'、R2'、R3'、R4'、R5'、R6'、R7'、R8'、R9'およびR10'は、それぞれ以下のとおり規定される:
Y'は、NR1'、O、SまたはC(R10')2であり、
A2'、A3'、A4'、A5'は、それぞれ独立して、NまたはCであり、ここで、2個のA'は、窒素原子でありかつ少なくとも1個の炭素原子は、前記環内の2個の窒素原子の間に存在し、
R1'は、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
A2'、A3'、A4'および/またはA5'がNであるならば、R2'、R3'、R4'、R5'は、それぞれ非共有電子対であるか、またはA2'、A3'、A4'および/またはA5'がCであるならば、R2'、R3'、R4'、R5'は、それぞれ独立して水素、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
または
R3'およびR4'は、A3'およびA4'と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断され、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、任意に置換された不飽和環を形成し、
R6'、R7'、R8'、R9'は、それぞれ独立して、水素、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状アルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロヘテロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール基、全部で5〜18個の炭素原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール基、供与体作用または受容体作用を有する基であり、
または
R6'およびR7'、R7'およびR8'、またはR8'およびR9'は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断され、かつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和、不飽和または芳香族の、任意に置換された環を形成し、
および/または
A5'がCであるならば、R5'およびR6'は、一緒になって、ヘテロ原子、芳香族単位、ヘテロ芳香族単位および/または官能基を含みかつ全部で1〜30個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、飽和または不飽和の直鎖状または分枝鎖状の橋を形成し、前記橋には、任意に、炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、置換または非置換の5〜8員環が融合されており、
R10'は、独立して、任意に少なくとも1個の官能基を含み、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、3〜20個の炭素原子を有するシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール基である〕の配位子Lを除く。

0081

一般式(II)のカルベン配位子および一般式(III)のヘテロ環式非カルベン配位子は、上記に規定された。

0082

本発明は、より有利に、本発明による金属カルベン錯体に関し、ここで、M、n、Y、R2、R3、R4、A1、A2、A37、A48、p、L、mおよびoは、それぞれ以下に規定される:
Mは、Irであり、
nは、3であり、その際に単数または複数の配位子



は、それぞれ二座配位子であり、およびn個の全ての配位子は、より有利には同一であり、
Yは、NR1であり、
R1は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、5〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換ヘテロアリール残基であり、
R2、R3、R4は、独立して、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、殊にo,o’−ジアルキル化フェニル残基または非置換のフェニル残基、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、
または
R2およびR3またはR3およびR4は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断され、全部で5〜7個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に少なくとも1個のさらなるヘテロ原子によって中断されかつ全部で5〜7個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環に任意に融合されていてよい、任意に置換された、飽和または不飽和または芳香族の環を形成し、
pは、1であり、
A1は、CR6であり、
A2は、CR7であり、
A3は、CR8であり、
A4は、CR9であり、
R6、R7、R8、R9は、それぞれ独立して、水素、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有するアリール残基、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、CF3、CNおよびSiMe3から選択された、供与体作用または受容体作用を有する基であるか、
または
R6およびR7またはR7およびR8またはR8およびR9は、これらが結合される炭素原子と一緒になって、任意に1個の窒素原子または酸素原子によって中断され、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有し、かつ任意に1個の窒素原子または酸素原子によって中断されかつ全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する、少なくとも1個のさらなる任意に置換された芳香環に任意に融合されていてよい、任意に置換された芳香環を形成し、
Lは、一般式(II)のカルベン配位子、
式(B)



〔式中、
R51は、そのつど独立して、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、有利にメチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、CF3、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に非置換のフェニルまたは2,6−ジアルキルフェニル、全部で5〜18個の炭素原子および/またはヘテロ原子を有する置換または非置換のヘテロアリール残基であり、
R52は、水素、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、6〜20個の炭素原子を有する置換または非置換のアリール残基、有利に水素であり、ここで、式(B)の配位子は、例えばアセチルアセトネートまたはヘキサフルオロアセチルアセトネートである〕の配位子、
ピコリネート、サリチラト、8−ヒドロキシキノレートおよび一般式(III)のヘテロ環式非カルベン配位子からなる群から選択されたモノアニオン性二座配位子であり、
mは、0であり、
oは、0、1または2である。

0083

さらに、上記の好ましい、特に好ましい実施態様がそれぞれ適用される。

0084

一般式(I)の殊に好ましい、本発明による金属カルベン錯体は、以下に示される。

0085

0086

0087

0088

本発明のホモレプチック金属カルベン錯体は、facial型またはmeridional型の異性体の形で存在していてよい。

0089

殊に、一般式(I)の好ましいホモレプチック金属カルベン錯体(n=3、ここで全てのnカルベン配位子は、同一である)の場合、facial型の異性体は、有利に発光層におけるマトリックス材料として使用されてよいか、または電荷ブロッカーとして使用されてよく、およびmeridional型の異性体は、有利にOLEDにおけるエミッター材料として使用されてよい。

0090

それゆえに、本願の特に好ましい実施態様は、一般式(I)の少なくとも1つのホモレプチック金属カルベン錯体をエミッター材料として含むOLEDに関し、その際に式(I)のホモレプチック金属カルベン錯体は、有利にそのmeridional型の異性体の形で使用される。しかし、原理的に式(I)のfacial型の異性体と式(I)のmeridional型の異性体との混合物、または式(I)のfacial型の異性体は、OLEDにおいてエミッター材料として適している。

0091

ヘテロレプチック金属カルベン錯体の場合には、4つの異なる異性体が存在する。前記ヘテロレプチック錯体は、有利にエミッター材料および/または電荷輸送材料として使用される。

0092

本発明は、さらに、Mを含む適した化合物を適した配位子または配位子前駆体と接触させることによって、本発明による金属カルベン錯体を製造する方法にも関する。

0093

本発明による方法の好ましい実施態様において、適した金属M、すなわちイリジウムまたは白金、有利にイリジウムおよび適したカルベン配位子を有する適した化合物は、有利に脱プロトン化された形で遊離カルベンとして接触されるか、または保護されたカルベンの形で、例えば銀カルベン配位子として接触される。適した前駆体化合物は、一般式(I)の錯体において存在すべきである適した置換基R1〜R4およびR6〜R9およびR10を含む。

0094

それゆえに、本発明は、より詳述すれば、使用される配位子前駆体が相応するAgカルベン錯体である、本発明による方法に関する。

0095

本発明による方法のさらに好ましい実施態様において、使用される配位子がMを含む適した化合物と反応される有機化合物である。前記カルベンは、揮発性物質、例えば低級アルコール、例えばメタノールエタノールを、例えば高められた温度で、および/または減圧下で、および/または除去されるアルコール分子を結合するモレキュラーシーブを用いて、除去することにより、カルベン配位子の前駆体から放出されうる。

0096

本発明は、Mを含む適した化合物を一般式(IV)または(V)



〔式中、Y、R2、R3、R4、A1、A2、A3、A4およびpは、それぞれ一般式(I)の化合物に対して既に規定した内容と同じであり、およびR28またはXは、以下のように規定される:
R28は、独立して、SiR29R30R31、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
Xは、F、Cl、Br、I、PF6、BF4であり、
R29、R30、R31は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである〕の化合物と接触させることによって、一般式(I)の金属カルベン錯体を製造する本発明による方法にも関する。

0097

アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルの規定は、上記されている。

0098

特に好ましい実施態様において、R28は、アルキル、殊にC1〜C20アルキル、有利にC1〜C10アルキル、より有利にC1〜C8、例えばメチル、エチル、プロピル、例えばn−プロピル、イソプロピル、ブチル、例えばn−ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルまたはオクチルである。

0099

一般式(IV)の化合物におけるR28は、最も有利にメチルまたはエチルである。

0100

一般式(IV)および(V)の化合物は、一般に当業者に公知の方法によって得ることができる。

0101

本発明によれば、YがNR1であり、A1がR6であり、A2がR7であり、A3がR8であり、A4がR9であり、かつpが1である、特に好ましい場合には、例えば、一般式(IV)の相応する化合物は、一般式(V')



の化合物を、
一般式(VI)
HC(OR28)3 (VI)
〔式中、R2、R3、R4、R6、R7、R8、R9およびR28は、それぞれ一般式(I)または(IV)の化合物に対する上記の規定と同じである〕の化合物と反応させることによって得ることができる。

0102

一般式(IV)の化合物の前記製造は、溶剤の存在下または不在下で行なうことができる。適した溶剤は、下記に規定されている。好ましい実施態様において、一般式(IV)の化合物は、物質中で製造されるか、または一般式(VI)の化合物は、当該化合物が溶剤として機能する程度に過剰量で添加される。

0103

一般式(V)および(VI)の化合物は、商業的に入手可能であり、および/または当業者に公知の方法によって得ることができ、例えば一般式(V)の化合物は、適した塩化物を適したアミンと反応させることによって得ることができる。

0104

一般式(IV)の化合物は、一般に10〜150℃、有利に40〜120℃、より有利に60〜110℃の温度で製造される。

0105

反応時間は、一般に2〜48時間、有利に6〜24時間、より有利に8〜16時間である。

0106

反応が終結した後、望ましい生成物は、単離されかつ当業者に公知の常法、例えばろ過、再結晶カラムクロマトグラフィー等により精製されうる。

0107

適した金属M、有利にイリジウムを含む、適した化合物、殊に錯体は、当業者に公知である。白金またはイリジウムを含む、特に適した化合物は、例えば配位子、例えばハロゲン化物、有利に塩化物、1,5−シクロオクタジエン(COD)、シクロオクテン(COE)、ホスフィン、シアン化物アルコキシド、擬ハロゲン化物および/またはアルキルを含む。

0108

適した金属、殊にイリジウムを含む特に好ましい錯体は、[Ir(COD)Cl]2、[Ir(COE)2Cl]2IrCl3×H2O、Ir(acac)3、Ir(COD)2BF4、Ir(COD)2BARF(BARF=テトラキス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレート)、Pt(COD)Cl2、Pt(acac)2、[Pt(C6H10)Cl2]2、K2PtCl6およびこれらの混合物からなる群から選択される。

0109

カルベン配位子前駆体は、有利に反応前に、例えば当業者に公知の塩基性化合物、例えば塩基性メタレート塩基性金属酢酸塩、アセチルアセトネートまたはアルコキシド、または塩基、例えばKOtBu、NaOtBu、LiOtBu、NaH、シリルアミド、Ag2Oおよびホスファゼン塩基によって脱プロトン化される。Ag2Oで脱プロトン化し、相応するAgカルベンを得、このAgカルベンをMを含む化合物と反応させ、本発明による錯体を生じることは、特に好ましい。

0110

一般式(IV)または(V)の化合物を用いて一般式(I)の錯体を製造する、本発明による方法は、一般式(IV)および(V)の化合物が安定した中間体であり、この中間体が直ちに取扱い可能でありかつ標準実験室条件下で単離されうるという利点を有する。さらに、一般式(IV)および(V)の化合物は、所望の生成物、すなわち一般式(I)の錯体の後処理が例えば単離および/または精製のために直ちに可能である程度に、均一な溶液中での、一般式(I)の本発明による錯体の製造が可能である、常用有機溶剤中で可溶性である。

0111

前記接触は、有利に溶剤中で行なわれる。適した溶剤は、当業者に自体公知であり、かつ有利に、芳香族溶剤または脂肪族溶剤、例えばベンゼントルエンキシレンまたはメシチレン環式エーテルまたは非環式エーテル、例えばジオキサンまたはTHF、アルコールエステル、アミド、ケトン、ニトリル、ハロゲン化化合物およびこれらの混合物からなる群から選択される。特に好ましい溶剤は、トルエン、キシレン、メシチレンおよびジオキサンである。

0112

使用される金属非カルベン錯体対使用されるカルベン配位子とのモル比は、一般に1:10〜10:1、有利に1:1〜1:6、より有利に1:2〜1:5である。

0113

前記接触は、一般に20〜200℃、有利に50〜150℃、より有利に60〜130℃の温度で行なわれる。

0114

前記反応時間は、所望のカルベン錯体に依存し、かつ一般に0.02〜50時間、有利に0.1〜24時間、より有利に1〜12時間である。

0115

反応後に得られる一般式(I)の錯体は、任意に当業者に公知の方法、例えば洗浄結晶化またはクロマトグラフィーによって精製されることができ、かつ任意に当業者に公知の同様の条件下で、例えば酸の介在によるか、熱的または光化学的に異性体化されることができる。

0116

式(I)の本発明による金属非カルベン錯体は、電子構成部品、例えばスイッチング素子、例えば有機発光ダイオード(OLED)、有機光電池(OPV)、有機電界効果トランジスタ(OFET)および発光電気化学セル(LEEC)から選択される有機電子構成部品において使用されることができ、その際にOLEDにおいて式(I)の金属カルベン錯体を使用することは、好ましい。

0117

好ましい実施態様において、有機電子構成部品は、式(I)の少なくとも1つの本発明による金属カルベン錯体を含む発光層を備えるOLEDである。

0118

式(I)の前記の金属カルベン錯体およびその混合物は、有機発光ダイオード(OLED)においてエミッター分子として顕著に適している。前記配位子における変法は、電磁スペクトルの赤色領域、緑色領域および殊に青色領域におけるエレクトロルミネセンスを示す、相応する錯体を提供することを可能にする。それゆえに、一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体は、エミッター物質として顕著に適しており、それというのも、当該金属カルベン錯体は、電磁スペクトルの可視領域内で、例えば400〜800nm、有利に400〜600nmで発光(エレクトロルミネセンス)を有するからである。本発明による錯体は、電磁スペクトルの赤色領域、緑色領域および殊に青色領域におけるエレクトロルミネセンスを有する化合物を提供することを可能にする。したがって、エミッター物質としての本発明による錯体を利用して、工業的に有用なOLEDを提供することを可能にする。

0119

さらに、一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体は、マトリックス材料、電荷輸送材料、殊に正孔輸送材料および/または電荷ブロッカーとして使用されることができる。

0120

一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体は、有利に、エミッター材料および/または電荷輸送材料および/またはマトリックス材料として、より有利にエミッターとして使用される。

0121

一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体の特別な性質は、OLEDsにおいて使用された際に、特に良好な効率、良好なCIE色座標および長い寿命を示す。

0122

それゆえに、本願は、さらに、一般式(I)の少なくとも1つの本発明による金属カルベン錯体を含むOLEDを提供する。一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体は、OLEDにおいて、有利にエミッター、マトリックス材料、電荷輸送材料、殊に正孔輸送材料、および/または電荷ブロッカー、より有利にエミッターおよび/または正孔輸送材料として、最も有利にエミッターとして使用される。

0123

また、本願は、有利にエミッター、マトリックス材料、電荷輸送材料、殊に正孔輸送材料、および/または電荷ブロッカーとして、より有利にエミッターおよび/または正孔輸送材料として、最も有利にエミッターとしての、OLEDにおける一般式(I)の金属カルベン錯体の使用を提供する。

0124

有機発光ダイオードは、原理的に複数の層、例えば:
陽極(1)
正孔輸送層(2)
−発光層(3)
電子輸送層(4)
陰極(5)
から形成される。

0125

しかし、OLEDが上記層の全てを有するとは限らないことも可能であり、例えば複数の層(1)(陽極)、(3)(発光層)および(5)(陰極)を有するOLEDが同様に適しており、この場合層(2)(正孔輸送層)および(4)(電子輸送層)の機能は、隣接層によって推定される。複数の層(1)、(2)、(3)および(5)または複数の層(1)、(3)、(4)および(5)を有するOLEDは、同様に適している。

0126

一般式(I)の金属カルベン錯体は、有利に、発光層(3)におけるエミッター分子および/またはマトリックス材料として使用される。一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体は、発光層(3)におけるエミッター分子および/またはマトリックス材料としての使用の他に、または前記発光層における使用の代わりに、正孔輸送層(2)における、または電子輸送層(4)における電荷輸送材料として、および/または電荷ブロッカーとして使用されてもよく、その際に正孔輸送層(2)(正孔輸送材料)における電荷輸送材料としての使用が好ましい。

0127

それゆえに、本願は、有利にエミッター材料および/またはマトリックス材料として、より有利にエミッター材料としての、一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体の少なくとも1つを含む発光層を提供する。一般式(I)の好ましい金属カルベン錯体は、既に上記に規定された。

0128

さらなる実施態様において、本発明は、一般式(I)の少なくとも1つの本発明による金属カルベン錯体からなる発光層に関する。

0129

本発明により使用される一般式(I)の金属カルベン錯体は、物質中に、すなわちさらなる添加なしに発光層中に存在していてよい。しかし、本発明により使用される一般式(I)の金属カルベン錯体の他に、さらなる化合物が発光層内に存在することも可能である。さらに、希釈材料(マトリックス材料)が使用されてよい。この希釈材料は、ポリマー、例えばポリ(N−ビニルカルバゾール)またはポリシランであってよい。しかし、前記希釈材料は、小さな分子、例えば4,4’−N,N’−ジカルバゾールビフェニル(CDP)または第三級芳香族アミンであってよい。希釈材料が使用される場合、発光層における一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体の割合は、一般に40質量%未満、有利に3〜30質量%である。一般式(I)の本発明による金属カルベン錯体は、有利にマトリックスにおいて使用される。したがって、前記発光層は、有利に一般式(I)の少なくとも1つの本発明による金属カルベン錯体および少なくとも1つのマトリックス材料を含む。

0130

適したマトリックス材料は、前記希釈材料の他に、原理的に正孔輸送材料および電子輸送材料として下記に規定された材料ならびに炭素錯体、例えば式(I)のカルベン錯体またはWO 2005/019373中に記載のカルベン錯体である。特に、カルバゾール誘導体、例えば4,4’−ビス(カルバゾリ−9−イル)−2,2’−ジメチルビフェニル(CDBP)、4,4’−ビス(カルバゾリ−9−イル)−ビフェニル(CBP)、1,3−ビス(N−カルバゾリル)ベンゼン(mCP)および以下の出願:WO 2008/034758、WO 2009/003919中に規定されたマトリックス材料である。

0131

さらに、小さな分子であってよいかまたは挙げられた小さな分子の(コ)ポリマーであってよい、適したマトリックス材料は、以下の刊行物中に規定されている:
WO 2007108459(H−1〜H−37)、有利にH−20〜H−22およびH−32〜H−37、最も有利にH−20、H−32、H−36、H−37、WO 2008035571A1(Host1〜Host6)、特開2010−135467号公報(化合物1〜46およびHost−1〜Host−39およびHost−43)、WO 2009008100化合物No.1〜No.67、有利にNo.3、No.4、No.7〜No.12、No.55、No.59、No.63〜No.67、より有利にNo.4、No.8〜No.12、No.55、No.59、N0.64、No.65およびNo.67、WO2009008099化合物No.1〜No.110、WO2008140114化合物1−1〜1−50、WO2008090912化合物OC−7〜OC−36およびMo−42〜Mo−51のポリマー、特開2008−084913号公報H−1〜H−70、WO2007077810化合物1〜44、有利に1、2、4〜6、8、19〜22、26、28〜30、32、36、39〜44、WO201001830モノマー1−1〜1−9のポリマー、有利に1−3、1−7および1−9、WO2008029729化合物1−1〜1−36の化合物(のポリマー)、WO20100443342HS−1〜HS−101およびBH−1〜BH−17、有利にBH−1〜BH−17、特開2009−182298号公報モノマー1〜75をベースとする(コ)ポリマー、特開2009−170764号公報、特開2009−135183号公報モノマー1−14をベースとする(コ)ポリマー、WO2009063757有利にモノマー1−1〜1−26をベースとする(コ)ポリマー、WO2008146838化合物a−1〜a−43および1−1〜1−46、特開2008−207520号公報モノマー1−1〜1−26をベースとする(コ)ポリマー、特開2008−066569号公報モノマー1−1〜1−16をベースとする(コ)ポリマー、WO2008029652モノマー1−1〜1−52をベースとする(コ)ポリマー、WO2007114244モノマー1−1〜1−18をベースとする(コ)ポリマー、特開2010−040830号公報化合物HA−1〜HA−20、HB−1〜HB−16、HC−1〜HC−23およびモノマーHD−1〜HD−12をベースとする(コ)ポリマー、特開2009−021336号公報、WO2010090077化合物1〜55、WO2010079678化合物H1〜H42、WO2010067746、WO2010044342化合物HS−1〜HS−101およびPoly−1〜Poly−4、特開2010−114180号公報化合物PH−1〜PH−36、米国特許第2009284138号明細書化合物1〜111およびH1〜H71、WO2008072596化合物1〜45、特開2010−021336号公報化合物H−1〜H−38、有利にH−1、WO2010004877化合物H−1〜H−60、特開2009−267255号公報化合物1−1〜1−105、WO2009104488化合物1−1〜1−38、WO2009086028、米国特許第2009153034号明細書、米国特許第2009134784号明細書、WO2009084413化合物2−1〜2−56、特開2009−114369号公報化合物2−1〜2−40、特開2009−114370号公報化合物1〜67、WO2009060742化合物2−1〜2−56、WO2009060757化合物1−1〜1−76、WO2009060780化合物1−1〜1−70,WO2009060779化合物1−1〜1−42、WO2008156105化合物1〜54、特開2009−059767号公報化合物1〜20、特開2008−074939号公報化合物1〜256、特開2008−021687号公報化合物1〜50、WO2007119816化合物1〜37、WO2010087222化合物H−1〜H−31、WO2010095564化合物HOST−1〜HOST−61、WO2007108362、WO2009003898、WO2009003919、WO2010040777、米国特許第2007224446号明細書およびWO06128800。

0132

特に好ましい実施態様において、下記に規定された一般式(X)の1つ以上の化合物は、マトリックス材料として使用される。一般式(X)の化合物の好ましい実施態様は、同様に下記に規定されている。

0133

さらに、OLEDの前記層の中の個々の層は、2つ以上の層から形成されていてよい。例えば、前記正孔輸送層は、正孔電極から注入される1つの層と正孔を正孔注入層から発光層中に輸送する層とから形成されていてよい。前記電子輸送層は、同様に、例えば電子が電極を通って注入される層と電子注入層からの電子を受容しかつ当該電子を発光層中に輸送する層の複数の層から成っていてよい。挙げられた前記層は、それぞれ因子、例えばエネルギー準位熱抵抗および電荷キャリア移動度、ならびに前記層と有機層または金属電極とのエネルギー差に従って選択される。当業者であれば、OLEDが本発明によるエミッター物質として使用される、本発明によるヘテロレプチック錯体に最適に適合される程度に、OLEDの構成を選択することができる。

0134

特に効率的なOLEDを得るために、正孔輸送層のHOMO(highest occupied molecular orbital最高被占軌道)は、陽極の仕事関数整合されるべきであり、および電子輸送層のLUMO(lowest unoccupied molecular orbital最低空軌道)は、陰極の仕事関数に整合されるべきである。

0135

さらに、本願は、少なくとも1つの本発明による発光層を有するOLEDを提供する。OLEDにおけるさらなる層は、典型的にはかかる層において使用されかつ当業者に公知である、任意の材料から形成されていてよい。

0136

前記層に適した材料(陽極材料陰極材料正孔注入材料および電子注入材料、正孔輸送材料および電子輸送材料ならびに正孔ブロッカー材料および電子ブロッカー材料、マトリックス材料、蛍光エミッターおよび燐光エミッター)は、当業者に公知でありかつ例えば、H.Meng、N.Herron,Organic Small MoleculeMaterials for Organic Light−Emitting Devices in Organic Light−Emitting Materials and Devices,編者:Z.Li,H.Meng,Taylor & Francis,2007,第3章,第295〜411頁中に規定されている。

0137

陽極は、正の電荷キャリアを供給する電極である。前記陽極は、例えば金属、様々な金属の混合物、金属合金金属酸化物または様々な金属酸化物の混合物を含む材料から成っていてよい。それとは別に、陽極は、導電性ポリマーであってよい。適した金属は、元素周期律表の第11族、第4族、第5族および第6族の金属、ならびに第8族〜第10族の遷移金属を含む。陽極が透明であるべき場合には、元素の周期律表の第12族、第13族および第14族の混合金属酸化物、例えば酸化インジウム錫(ITO)が一般に使用される。同様に、陽極(1)が例えばNature,Vol.357,第477〜479頁(6月11日、1992)中に記載された有機材料、例えばポリアニリンを含むことも可能である。少なくとも陽極または陰極のどちらか一方は、形成された光を放出するために、少なくとも部分的に透明であるべきである。

0138

本発明によるOLEDの層(2)に適した正孔輸送材料は、例えばKirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,第4版,Vol.18,第837〜860頁,1996中に開示されている。正孔輸送分子または正孔輸送ポリマーのどちらか一方は、正孔輸送材料として使用されてよい。通常使用される正孔輸送分子は、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(α−NPD)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1′−ビフェニル]−4,4’−ジアミンTPD)、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(TAPC)、N,N’−ビス(4−メチルフェニル)−N,N’−ビス(4−エチルフェニル)−[1,1′−(3,3’−ジメチル)ビフェニル]−4,4’−アミン(ETPD)、テトラキス(3−メチルフェニル)−N,N,N’,N’−2,5−フェニレンジアミン(PDA)、α−フェニル−4−N,N−ジフェニルアミノスチレン(TPS)、p−(ジエチルアミノ)ベンズアルデヒドジフェニルヒドラゾン(DEH)、トリフェニルアミン(TPA)、ビス[4−(N,N−ジエチルアミノ)−2−メチルフェニル](4−メチルフェニル)メタン(MPMP)、1−フェニル−3−[p−(ジエチルアミノ)スチリル]−5−[p−(ジエチルアミノ)フェニル]ピラゾリン(PPRまたはDEASP)、1,2−トランス−ビス(9H−カルバゾリ−9−イル)シクロブタン(DCZB)、N,N,N’,N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−(1,1′−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TTB)、フッ素化合物、例えば2,2’,7,7’−テトラ(N,N−ジトリル)アミノ−9,9−スピロビフルオレンスピロ−TTB)、N,N’−ビス(ナフタレニ−1−イル)−N,N’−ビス(フェニル)−9,9−スピロビフルオレン(スピロ−NPB)および9,9−ビス(4−(N,N−ビス−ビフェニル−4−イル−アミノ)フェニル−9H−フルオレン)、ベンジン化合物、例えばN,N’−ビス(ナフタレニ−1−イル)−N,N’−ビス(フェニル)ベンジジンおよびポルフィリン化合物、例えば銅フタロシアニンである。通常使用される正孔輸送ポリマーは、ポリビニルカルバゾール、(フェニルメチル)ポリシランおよびポリアニリンからなる群から選択される。同様に、正孔輸送分子をポリマー、例えばポリスチレンおよびポリカーボネート中ドーピングすることによって正孔輸送ポリマーを得ることができる。適した正孔輸送分子は、既に上記した分子である。

0139

さらに、1つの実施態様において、カルベン錯体を正孔導体材料として使用することが可能であり、その場合少なくとも1つの正孔導体材料のバンドギャップは、使用されたエミッター材料のバンドギャップよりも大きい。本明細書の記載内容において、バンドギャップは、三重項エネルギーを意味するものと解釈される。適したカルベン錯体は、例えば一般式(I)の本発明によるカルベン錯体、WO 2005/019373A2、WO 2006/056418A2、WO 2005/113704、WO 2007/115970、WO 2007/115981およびWO 2008/000727中に記載されたカルベン錯体である。適したカルベン錯体の1例は、式:



のIr(DPBIC)3である。

0140

正孔輸送層は、使用される前記材料の有機半導体層特性を改善する目的で、第1に層厚をより厚くするために(ピンホール短絡の回避)、および第2にデバイスの動作電圧を最小にするために、電子ドーピングされていてもよい。電子ドーピングは、当業者に公知でありかつ例えば、W.Gao,A.Kahn,J.Appl.Phys.,Vol.94,No.1,1 July 2003(p−ドーピングされた有機層)、A.G.Werner,F.Li,K.Harada,M.Pfeiffer,T.Fritz,K.Leo,Appl.Phys.Lett.,Vol.82,No.25,23 June 2003およびPfeiffer et al.,Organic Electronics 2003,4,89−103およびK.Walzer,B.Maennig,M.Pfeiffer,K.Leo,Chem.Soc.Rev.2007,107,1233中に開示されている。例えば、混合物、殊に正孔輸送層の電気的pドーピングを生じる混合物を正孔輸送層において使用することは可能である。pドーピングは、三価材料を添加することによって達成される。前記混合物は、例えば以下の混合物であってよい:上記の正孔輸送材料と少なくとも1つの金属酸化物、例えばMoO2、MoO3、WOx、ReO3および/またはV2O5、有利にMoO3および/またはReO3との混合物または上記の正孔輸送材料と7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、2,3,5,6−テトラフルオロ−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(F4−TCNQ),2,5−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、ビス(テトラ−n−ブチルアンモニウム)テトラシアジフェノキノジメタン、2,5−ジメチル−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、テトラシアノエチレン、11,11,12,12−テトラシアノナフト−2,6−キノジメタン、2−フルオロ−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、2,5−ジフルオロ−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン、ジシアノメチレン−1,3,4,5,7,8−ヘキサフルオロ−6H−ナフタレン−2−イリデンマロノニトリル(F6−TNAP)、Mo(tfd)3(Kahn et al.,J.Am.Chem.Soc.2009,131(35),1253012531から)、欧州特許第1988587号明細書および欧州特許第2180029号明細書中に記載された化合物および欧州特許第09153776.1号明細書に記載されたキノン化合物から選択された1つ以上の化合物を含む混合物。

0141

本発明によるOLEDの層(4)に適した電子輸送材料は、欧州特許第1786050号明細書、欧州特許第1970371号明細書または欧州特許第1097981号明細書中に開示された、オキシノイド化合物、例えばトリス(8−ヒドロキシキノレート)アルミニウム(Alq3)、フェナントロリンをベースとする化合物、例えば2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(DDPA=BCP)、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(Bphen),2,4,7,9−テトラフェニル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(DPA)またはフェナントロリン誘導体、ならびにアゾール化合物、例えば2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(PBD)および3−(4−ビフェニリル)−4−フェニル−5−(4−T−ブチルフェニル)−1,2,4−トリアゾール(TAZ)でキレート化された金属を含む。層(4)は、OLEDの層の境界面での励起子急冷を回避させるために、緩衝層として、またはバリヤー層としての双方の電子輸送簡易化するのに貢献してよい。層(4)は、有利に電子移動度を改善し、かつ励起子の急冷を減少させる。

0142

同様に、少なくとも2つの材料の混合物を電子輸送層において使用することは、可能であり、この場合に少なくとも1つの材料は、電子伝導性である。好ましくは、かかる混合された電子輸送層において、少なくとも1つのフェナントロリン化合物、有利にBCP、または下記の式(VIII)による、少なくとも1つのピリジン化合物、有利に下記の式(VIIIaa)の化合物が使用される。より好ましくは、混合された電子輸送層において、少なくとも1つのフェナントロリン化合物の他に、アルカリ土類金属ヒドロキシキノレート錯体またはアルカリ金属ヒドロキシキノレート錯体、例えばLiq、が使用される。適したアルカリ土類金属ヒドロキシキノレート錯体またはアルカリ金属ヒドロキシキノレート錯体は、下記に規定されている(式VII)。

0143

電子輸送層は、使用される前記材料の輸送特性を改善する目的で、第1に層厚をより厚くするために(ピンホール/短絡の回避)、および第2にデバイスの動作電圧を最小にするために、電子ドーピングされていてもよい。電子ドーピングは、当業者に公知でありかつ例えば、W.Gao,A.Kahn,J.Appl.Phys.,Vol.94,No.1,1 July 2003(p−ドーピングされた有機層)、A.G.Werner,F.Li,K.Harada,M.Pfeiffer,T.Fritz,K.Leo,Appl.Phys.Lett.,Vol.82,No.25,23 June 2003およびPfeiffer et al.,Organic Electronics 2003,4,89−103およびK.Walzer,B.Maennig,M.Pfeiffer,K.Leo,Chem.Soc.Rev.2007,107,1233中に開示されている。例えば、電子輸送層の電気的pドーピングを生じる混合物を使用することは可能である。n−ドーピングは、還元材料を添加することによって達成される。前記混合物は、例えば上記電子輸送材料とアルカリ金属/アルカリ土類金属またはアルカリ金属/アルカリ土類金属塩、例えばLi、Cs、Ca、Sr、Cs2CO3との混合物、上記電子輸送材料とアルカリ金属錯体、例えば8−ヒドロキシキノレートリチウム(Liq)との混合物、ならびに上記電子輸送材料と欧州特許第1786050号明細書からのY、Ce、Sm、Gd、Tb、Er、Tm、Yb、Li3N、Rb2CO3、ジカリウムフタレート、W(hpp)4との混合物、または上記電子輸送材料と欧州特許第1837926号明細書B1に記載された化合物との混合物であってよい。

0144

それゆえに、本発明は、少なくとも2つの様々な材料を含む電子輸送層を有する本発明によるOLEDにも関し、当該材料の中で、少なくとも1つの材料は、電子伝導性である。

0145

好ましい実施態様において、電子輸送層は、一般式(VII)



〔式中、
R32およびR33は、それぞれ独立して、F、C1〜C8アルキルまたはC6〜C14アリールであり、これらは、任意に1個以上のC1〜C8アルキル基によって置換されているか、または
2個のR32および/またはR33は一緒になって、融合されたベンゼン環を形成し、これは、任意に1個以上のC1〜C8アルキル基によって置換されており、
aおよびbは、それぞれ独立して、0、または1、2もしくは3であり、
M1は、アルカリ金属原子またはアルカリ土類金属原子であり、
M1がアルカリ金属原子である場合に、pは、1であり、M1がアルカリ土類金属原子である場合に、pは、2である〕の少なくとも1つの化合物を含む。

0146

式(VII)の殊に好ましい化合物は、



であり、
これは、単一の種として存在してよいか、または他の形で、例えばgが整数であるLigQg、例えばLi6Q6の形で存在してよい。Qは、8−ヒドロキシキノレートまたは8−ヒドロキシキノレート誘導体である。

0147

さらなる好ましい実施態様において、電子輸送層は、式(VIII)



〔式中、
R34、R35、R36、R37、R34'、R35'、R36'およびR37'は、それぞれ独立して、H、C1〜C18アルキル、Eによって置換されている、および/またはDによって中断されているC1〜C18アルキル、C6〜C24アリール、Gによって置換されているC6〜C24アリール、C2〜C20ヘテロアリール、またはGによって置換されているC2〜C20ヘテロアリール、
Qは、アリーレン基またはヘテロアリーレン基であり、これらは、それぞれ任意にGによって置換されており、
Dは、−CO−、−COO−、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−NR40−、−SiR45R46−、−POR47−、−CR38=CR39−または−C≡C−であり、および
Eは、−OR44、−SR44、−NR40R41、−COR43、−COOR42、−CONR40R41、−CNまたはFであり、
Gは、E、C1〜C18アルキル、Dによって中断されているC1〜C18アルキル、C1〜C18ペルフルオロアルキル、C1〜C18アルコキシ、またはEによって中断されている、および/またはDによって中断されているC1〜C18アルコキシであり、
上記式中、
R38およびR39は、それぞれ独立して、H、C6〜C18アリール、C1〜C18アルキルもしくはC1〜C18アルコキシによって置換されているC6〜C18アリール、C1〜C18アルキル、または−O−によって中断されているC1〜C18アルキルであり、
R40およびR41は、それぞれ独立して、C6〜C18アリール、C1〜C18アルキルもしくはC1〜C18アルコキシによって置換されているC6〜C18アリール、C1〜C18アルキル、または−O−によって中断されているC1〜C18アルキルであり、または
R40およびR41は、一緒になって6員環を形成し、
R42およびR43は、それぞれ独立して、C6〜C18アリール、C1〜C18アルキルもしくはC1〜C18アルコキシ、C1〜C18アルキル、または−O−によって中断されているC1〜C18アルキルであり、
R44は、C6〜C18アリール、C1〜C18アルキルもしくはC1〜C18アルコキシによって置換されているC6〜C18アリール、C1〜C18アルキル、または−O−によって中断されているC1〜C18アルキルであり、
R45およびR46は、それぞれ独立して、C1〜C18アルキル、C6〜C18アリール、またはC1〜C18アルキルによって置換されているC6〜C18アリールであり、
R47は、C1〜C18アルキル、C6〜C18アリール、またはC1〜C18アルキルによって置換されているC6〜C18アリールである〕の少なくとも1つの化合物を含む。

0148

式(VIII)の好ましい化合物は、式(VIIIa)



〔式中、Qは、



であり、
R48は、HまたはC1〜C18アルキルであり、および
R48’は、HまたはC1〜C18アルキルまたは



である〕の化合物である。

0149

式(VIIIaa)



の化合物は、特に好ましい。

0150

さらに、殊に好ましい実施態様において、電子輸送層は、式



の化合物および式



の化合物を含む。

0151

好ましい実施態様において、電子輸送層は、式(VII)の化合物を99〜1質量%、有利に75〜25質量%、より有利に約50質量%の量で含み、ここで式(VII)の化合物の量および式(VIII)の化合物の量は、合計で100質量%である。

0152

式(VIII)の化合物の製造は、J.Kido et al.,Chem.Commun.(2008)5821−5823,J.Kido et al.,Chem.Ma
ter.20(2008)5951−5953および特開2008−127326号公報中に記載されているか、または前記化合物は、前記刊行物中に開示された方法と同様に製造されうる。

0153

式(VII)の化合物の製造は、例えばChristoph Schmitz et al.Chem.Mater.12(2000)3012−3019およびWO 00/32717中に記載されているか、または前記化合物は、前記刊行物中に開示された方法と同様に製造されうる。

0154

好ましい実施態様において、本発明は、発明によるOLEDに関し、ここで、電子輸送層は、少なくとも1つのフェナントロリン誘導体および/またはピリジン誘導体を含む。

0155

更に好ましい実施態様において、本発明は、本発明によるOLEDに関し、ここで、電子輸送層は、少なくとも1つのフェナントロリン誘導体および/またはピリジン誘導体および少なくとも1つのアルカリ金属ヒドロキシキノレート錯体を含む。

0156

さらに好ましい実施態様において、本発明は、本発明によるOLEDに関し、ここで、電子輸送層は、少なくとも1つのフェナントロリン誘導体および/またはピリジン誘導体および8−ヒドロキシキノレートリチウムを含む。

0157

正孔輸送材料および電子輸送材料としての上記材料の幾つかは、幾つかの機能を満たすことができる。例えば、電子輸送材料の幾つかは、これらが低い準位のHOMOを有するならば、同時に正孔ブロッカー材料である。

0158

陰極(5)は、電子キャリアまたは負電荷キャリアを導入するのに役立つ電極である。
前記陰極は、陽極よりも低い仕事関数を有する任意の金属または非金属であってよい。陰極に適した材料は、希土類金属およびランタニドおよびアクチニドを含めて、元素の周期律表の第1族のアルカリ金属、例えばLi、Cs、第2族のアルカリ土類金属、第12族の金属の金属からなる群から選択される。さらに、金属、例えばアルミニウム、インジウムカルシウムバリウムサマリウムおよび実現される、およびこれらの組合せが使用されうる。さらに、リチウム含有有機金属化合物、例えば8−ヒドロキシキノレートリチウム(Liq)、CsF、NaF、KF、Cs2CO3またはLiFは、動作電圧を減少させるために、有機層と電子注入層としての陰極との間に適用されうる。

0159

本発明のOLEDは、さらに、当業者に公知である≫さらなる層を有していてよい。例えば、正電荷の輸送および/または前記層の間のバンドギャップの互いの適合を簡易化する層は、層(2)と発光層(3)との間に適用されてよい。それとは別に、前記のさらなる層は、保護層として役立ちうる。同様に、さらなる層は、負電荷の輸送および/または前記層の間のバンドギャップの互いの適合を簡易化するために、発光層(3)と前記層(4)との間に存在していてよい。それとは別に、前記層は、保護層として役立ちうる。

0160

好ましい実施態様において、本発明によるOLEDは、前記層(1)〜(5)の他に、下記したさらなる層の少なくとも1つを含む:
− 前記陽極(1)と前記正孔輸送層(2)との間の正孔注入層、
− 前記正孔輸送層(2)と前記発光層(3)との間の電子に対するブロック化層、
− 前記発光層(3)と電子輸送層(4)との間の正孔に対するブロック化層、
−塩基電子輸送層(4)と前記陰極(5)との間の電子注入層。

0161

しかし、上記に既述したように、前記OLEDが前記層(1)〜(5)の必ずしも全てを有しないことも可能であり、例えば層(1)(陽極)、(3)(発光層)および(5)(陰極)を有するOLEDは、同様に適しており、その際に層(2)(正孔輸送層)および(4)(電子輸送層)の機能は、隣接層によって想定される。層(1)、(2)、(3)および(5)または層(1)、(3)、(4)および(5)を有するOLEDは、同様に適している。

0162

当業者であれば、どのようにして適した材料を選択しなければならないかを承知している(例えば、電気化学的研究に基づいて)。個々の層に適した材料は、当業者に公知であり、かつ例えばWO 00/70655中に開示されている。

0163

さらに、電子キャリア輸送の効率を増加させるために、層(1)、(2)、(3)、(4)および(5)の幾つかまたは全てが表面処理されたものであることも可能である。それぞれの前記層に対する材料の選択は、有利に高い効率を有するOLEDを得ることによって決定される。

0164

本発明によるOLEDは、当業者に公知の方法によって製造されうる。一般に、OLEDは、個々の層を適した基材上に連続的に蒸着することによって製造される。適した基材は、例えばガラス無機材料、例えばITOもしくはIZOまたはポリマーフィルムである。蒸着には、常用の技術、例えば熱的蒸発化学的蒸着(CVD)、物理的蒸着(PVD)等が使用されてよい。

0165

それとは別の方法において、前記有機層は、適したよう溶剤中の溶液または分散液から塗布されてよく、その際に当業者に公知の塗布技術が使用される。適した塗布技術は、例えば回転塗布法注型法、ラングミュアブロジェット(「LB」)法、インキジェット印刷法浸漬被覆法、凸版印刷法スクリーン印刷法ドクターブレード印刷法スリットコーティング法ローラー印刷法、リバースローラー印刷法、オフセット印刷法フレキソ印刷法ウェブ印刷法、スプレー塗装法刷り込み捺染またはパッド印刷による塗布等である。前記方法の中で、上記の蒸着の他に、回転塗布法、インキジェット印刷法および注型法が好ましく、それというのも、これらの方法は、特に簡単に安価に実施することができるからである。前記OLEDの層が回転塗布法、注型法またはインキジェット印刷法によって得られる場合には、前記被覆は、前記組成物を0.0001〜90質量%の濃度で、適した有機溶剤中、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドアセトンアセトニトリルアニソールジクロロメタンジメチルスルホキシド、水およびこれらの混合物中に溶解することによって製造された溶液を使用して得ることができる。

0166

前記OLEDの層が全て同じ塗布法によって製造されることは可能である。さらに、同様に、前記OLEDの層の製造のために、2つ以上の様々な塗布法を行なうことも可能である。

0167

一般に、様々な層は、次の厚さを有する:陽極(2)500〜5000A、有利に1000〜2000A(オングストローム)、正孔輸送層(3)50〜1000A、有利に200〜800A、発光層(4)10〜1000A、有利に100〜800A、電子輸送層(5)50〜1000A、有利に200〜800A、陰極(6)200〜10000A、有利に300〜5000A。さらに、同様に、幾つかの層を混合によって組み合わせることも可能である。例えば、前記正孔輸送材料は、発光層の材料と混合されかつ次に一緒に塗布されることができる。本発明によるOLEDにおける正孔および電子の再結合帯域の位置は、それぞれの層の相対的厚さおよび濃度の割合によって影響を及ぼされてよい。これは、電子輸送層の厚さが有利に、電子/正孔再結合帯域が発光層内にある程度に選択されるべきであることを意味する。前記OLEDにおける個々の層の層厚の割合は、使用される材料に依存する。使用される任意のさらなる層の層厚は、当業者に公知である。

0168

好ましい実施態様において、本発明は、少なくとも1つの本発明による金属カルベン錯体および一般式(X)



〔式中、
Tは、NR57、S、OまたはPR57、有利にSまたはO、より有利にOであり、
R57は、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
Q'は、−NR58R59、−SiR70R71R72、−P(O)R60R61、−PR62R63、−S(O)2R64、−S(O)R65、−SR66または−OR67、有利に−NR58R59、より有利に



上記式中、
R68、R69は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール、有利にメチル、カルバゾリル、ジベンゾフリルまたはジベンゾチエニルであり、
y、zは、それぞれ独立して、0、1、2、3または4、有利に0または1であり、
R55、R56は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、SiR70R71R72、Q'基または供与体作用もしくは受容体作用を有する基であり、
a''は、0、1、2、3または4であり、
b'は、0、1、2または3であり、
R58、R59は、窒素原子と一緒になって、3〜10個の環原子を有しかつ非置換であってよいかまたはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された1個以上の置換基によって置換されていてよく、および/または3〜10個の環原子を有する、1個以上のさらなる環式基に融合されていてよい環式基を形成し、ここで、融合された基は、非置換であってよいかまたはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された1個以上の置換基によって置換されていてよく、
R70、R71、R72、R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである〕の少なくとも1つの化合物、
または
1個の結合またはOを介して、少なくとも1個のヘテロ原子によって任意に中断された、直鎖状、分枝鎖状、飽和または不飽和の橋により、互いに架橋されている、一般式(X)の2個の単位
を含むOLEDに関する。

0169

式(X)の化合物が好ましく、ここで、
Tは、SまたはO、有利にOであり、および
Q'は、



であり、
ここで、
R68、R69は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール、有利にメチル、カルバゾリル、ジベンゾフリルまたはジベンゾチエニルであり、
y、zは、それぞれ独立して、0、1、2、3または4、有利に0または1である。

0170

式(X)の特に好ましい化合物は、次の式(Xa):



〔式中、符号および係数は、Q'、T、R55、R56、a''およびb'は、それぞれ上記の規定と同様である〕を有する。

0171

式(X)の殊に好ましい化合物は、式(Xaa):



〔式中、符号および係数は、R68、R69、y、z、T、R55、R56、aおよびbは、それぞれ上記の記載と同様である〕を有する。

0172

殊に好ましい実施態様において、式(Xaa)中で:
Tは、OまたはS、有利にOであり、
a''は、1であり、
b'は、0であり、
y、zは、それぞれ独立して、0または1であり、および
R68、R69は、それぞれ独立して、メチル、カルバゾイル、ジベンゾFUHRイルまたはジベンゾチエニルであり、
R55は、置換されたフェニル、カルバゾリル、ジベンゾフリルまたはジベンゾチエニルである。

0173

式(X)のさらに好ましい化合物は、式(Xab):



〔式中、符号および係数、それぞれ独立して、R68、R69、y、z、R55、R56、a''およびb'は、それぞれ独立して、上記の規定と同様である〕を有する。

0174

殊に好ましい実施態様において、式(Xab)中で、
Tは、OまたはS、有利にOであり、
a''は、0であり、
b'は、0であり、
y、zは、それぞれ独立して、0または1であり、および
R68、R69は、それぞれ独立して、メチル、カルバゾリル、ジベンゾフリルまたはジベンゾチエニルであり、
R55は、置換されたフェニル、カルバゾリル、ジベンゾフリルまたはジベンゾチエニルである。

0175

式(Xab)の殊に好ましい化合物は、次のとおりである:



上記式中、Tは、OまたはS、有利にOである。

0176

式(X)の化合物は、例えばWO 2010079051、WO 2007/077810、特開2009−267255号公報または米国特許第20090017331号明細書A1およびWO 2009/003898に記載された方法によって製造されうるか、または上記刊行物中に記載された方法と同様に製造されうる。

0177

さらに好ましい実施態様において、式(X)の化合物は、式(XI)または(XI*):



〔式中、
Tは、NR57、S、OまたはPR57であり、
R57は、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
Q'は、−NR58R59、−SiR70R71R72,−P(O)R60R61、−PR62R63、−S(O)2R64、−S(O)R65、−SR66または−OR67であり、
R70、R71、R72は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルまたはOR73であり、
R55、R56は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、Q'基または供与体作用もしくは受容体作用を有する基であり、
式(XI)の化合物に対するa'、b'は、それぞれ独立して、0、1、2、3であり、式(XI*)の化合物に対して、a'は0、1、2であり、かつb'は0、1、2、3、4であり、
R58、R59は、窒素原子と一緒になって、3〜10個の環原子を有しかつ非置換であってよいかまたはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された1個以上の置換基によって置換されていてよく、および/または3〜10個の環原子を有する、1個以上のさらなる環式基に融合されていてよい環式基を形成し、ここで、融合された基は、非置換であってよいかまたはアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された1個以上の置換基によって置換されていてよく、
R73は、それぞれ独立して、任意にOR77基によって置換された、SiR74R75R76、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
R77は、それぞれ独立して、SiR74R75R76、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R74、R75、R76は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである〕を有するか、
または
任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されたかまたはOを介して中断された、直鎖状または分枝鎖状、飽和または不飽和の橋により、互いに架橋されている、一般式(XI)および/または(XI*)の2個の単位を有し、ここで、一般式(XI)および/または(XI*)中の前記橋は、そのつどR71ではなくケイ素原子に結合されている。

0178

一般式(X)の化合物は、マトリックス(希釈材料)、正孔/励起子ブロッカー、電子/励起子ブロッカー、電子輸送材料または正孔輸送材料として、特許請求された前記錯体と組み合わせて使用されることができ、当該化合物は、さらに有利にエミッターとして役立つ。式(X)の少なくとも1つの化合物および式(I)の化合物の双方を含む、本発明によるOLEDは、特に良好な効率および寿命を示す。式(X)の化合物が使用される機能に依存して、当該化合物は、純粋な形で存在するかまたは様々な混合割合で存在する。特に好ましい実施態様において、式(X)の1つ以上の化合物は、発光層においてマトリックス材料として使用される。

0179

一般式(X)の化合物に対して、殊にR55〜R77残基に対して次のとおりである:
アリール残基またはアリール基、ヘテロアリール残基またはヘテロアリール基、アルケニル残基またはアルケニル基アルキニル残基またはアルキニル基、および供与体作用および/または受容体作用を有する基は、それぞれ以下のように規定される:
アリール残基(または基)は、6〜30の炭素原子数、有利に6〜18の炭素原子数の基本骨格を有する残基を意味するものと解釈され、当該残基は、1個の芳香環または複数の融合芳香環から形成される。適した基本骨格は、例えばフェニル、ナフチル、アントラセルまたはフェナントレニル、インデニルまたはフルオレニルである。この基本骨格は、非置換であってよい(これは、置換可能である全ての炭素原子が水素原子を有することを意味する)か、または基本骨格の1つの、1つより多くの、または全ての置換可能な位置で置換されていてよい。

0180

適した置換基は、例えばデューテリウム、アルコキシ残基、アリールオキシ残基、アルキルアミノ基アリールアミノ基カルバゾイル基シリル基、SiR78R79R80であり、その際に、適したシリル基SiR78R79R80は、下記に規定され、アルキル残基、有利に1〜8個の炭素原子を有するアルキル残基、より有利にメチル残基、エチル残基またはイソプロピル残基、アリール残基、有利にC6アリール残基、これは、さらに置換または非置換であってよく、ヘテロアリール残基、有利に少なくとも1個の窒素原子を有するヘテロアリール残基、より有利にピリジル残基およびカルバゾイル残基、アルケニル残基、有利に1個の二重結合を有するアルケニル残基、より有利に1個の二重結合および1〜8個の炭素原子を有するアルケニル残基、アルキニル残基、有利に1個の三重結合を有するアルキニル残基、より有利に1個の三重結合および1〜8個の炭素原子を有するアルキニル残基、または供与体作用もしくは受容体作用を有する基である。供与体作用または受容体作用を有する適した基は、下記に規定される。置換されたアリール基は、最も有利には、メチル、エチル、イソプロピル、アルコキシ、ヘテロアリール、ハロゲン、擬ハロゲンおよびアミノ、有利にアリールアミノからなる群から選択された置換基を有する。アリール残基またはアリール基は、有利にC6〜C18アリール残基、より有利にC6アリール残基であり、これは、任意に少なくとも1個の、または1個より多い前記置換基によって任意に置換されている。C6〜C18アリール残基、有利にC6アリール残基は、より有利には、0、1、2、3または4個の前記置換基を有し、最も有利には、0、1または2個の前記置換基を有する。

0181

ヘテロアリール残基またはヘテロアリール基は、アリール残基の基本骨格における少なくとも1個の炭素原子がヘテロ原子によって置き換えられておりかつヘテロアリール残基の基本骨格が全部で5〜18個の環原子を有する前記アリール残基とは異なる残基を意味するものと解釈される。好ましいヘテロ原子は、N、OおよびSである。特に好ましい、適したヘテロアリール残基は、窒素を含むヘテロアリール残基である。最も有利には、基本骨格の1または2個の炭素原子は、ヘテロ原子、有利に窒素によって置き換えられている。基本骨格は、殊に有利に、系、例えばピリジン、ピリミジンおよび5員のヘテロ芳香族化合物、例えばピロール、フラン、ピラゾール、イミダゾール、チオフェン、オキサゾール、チアゾール、トリアゾールから選択される。さらに、ヘテロアリール残基は、融合された環系、例えばベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾピロール、ジベンゾフリル、フェナントロリニル、カルバゾリル残基、アザカルバゾリル残基またはジアザカルバゾリル残基であってよい。基本骨格は、基本骨格の1つの、1つを上回る、または全ての置換可能な位置で置換されていてよい。適した置換基は、アリール基に対する既述の規定と同様である。

0182

アルキル残基またはアルキル基は、1〜20個の炭素原子、有利に1〜10個の炭素原子、より有利に1〜8個、最も有利に1〜4個の炭素原子を有する残基を意味するものと解釈される。前記アルキル残基は、分枝鎖状または非分枝鎖状であってよく、かつ任意に1個以上のヘテロ原子、有利にSi、N、OまたはS、より有利にN、OまたはSによって中断されていてよい。さらに、前記アルキル残基は、アリール基に対して規定された、1個以上の置換基によって置換されていてよい。さらに、本発明によれば、存在するアルキル残基は、少なくとも1個のハロゲン原子、例えばF、Cl、BrまたはI、殊にFを有していてよい。さらなる実施態様において、本発明によれば、存在するアルキル残基は、十分にフッ素化されていてよい。同様に、アルキル残基は、1個以上の(ヘテロ)アリール基を有することが可能である。したがって、本明細書の記載内容において、例えばベンジル残基は、置換されたアルキル残基である。前記の記載内容において、上記の全ての(ヘテロ)アリール基は、適している。アルキル残基は、より有利には、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチルおよびt−ブチルからなる群から選択され、その際に、メチルおよびエチルは、特に好ましい。

0183

シクロアルキル残基またはシクロアルキル基は、3〜20個の炭素原子、有利に3〜10個の炭素原子、より有利に3〜8個の炭素原子を有する残基を意味するものと解釈される。前記基本骨格は、非置換であってもよい(これは、置換可能である全ての炭素原子が水素原子を有することを意味する)し、前記基本骨格の1つの、1つを上回る、または全ての置換可能な位置で置換されていてもよい。適した置換基は、アリール残基に対して上記に既述した基である。同様に、シクロアルキル残基が1個以上の(ヘテロ)アリール基を有することも可能である。適したシクロアルキル残基の例は、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。

0184

ヘテロシクロアルキル残基またはヘテロシクロアルキル基は、シクロアルキル残基の基本骨格における少なくとも1個の炭素原子がヘテロ原子によって置き換えられている、前記シクロアルキル残基とは異なる残基を意味するものと解釈される。好ましいヘテロ原子は、N、OおよびSである。最も有利には、シクロアルキル残基の基本骨格の1または2個の炭素原子は、ヘテロ原子によって置き換えられている。適した
ヘテロシクロアルキル残基の例は、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロフラン、ジオキサンに由来する残基である。

0185

アルケニル残基またはアルケニル基は、少なくとも2個の炭素原子を有する前記アルキル残基に相応するが、当該アルキル残基の少なくとも1個のC−C単結合がC−C二重結合によって置き換えられている点で異なる残基を意味するものと解釈される。アルケニル残基は、有利に1または2個の二重結合を有する。

0186

アルキニル残基またはアルキニル基は、少なくとも2個の炭素原子を有する前記アルキル残基に相応するが、当該アルキル残基の少なくとも1個のC−C単結合がC−C三重結合によって置き換えられている点で異なる残基を意味するものと解釈される。アルキニル残基は、有利に1個または2個の三重結合を有する。

0187

SiR78R79R80基は、R78、R79およびR80がそれぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはOR73であるシリル残基を意味するものと解釈される。

0188

R74、R75およびR76は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはOR73である。

0189

本明細書の記載内容において、供与体作用または受容体作用を有する基または置換基は、以下の基を意味するものと解釈される:
供与体作用を有する基は、+I効果および/または+M効果を有する基を意味するものと解釈され、および受容体作用を有する基は、−I効果および/または−M効果を有する基を意味するものと解釈される。好ましい適した基は、C1〜C20アルコキシ、C6〜C30アリールオキシ、C1〜C20アルキルチオ、C6〜C30アリールチオ、SiR81R82R83、OR73、ハロゲン残基、ハロゲン化C1〜C20アルキル残基、カルボニル(−CO(R81))、カルボニルチオ(−C=O(SR81))、カルボニルオキシ(−C=O(OR81))、オキシカルボニル(−OC=O(R81))、チオカルボニル(−SC=O(R81))、アミノ(−NR81R82)、擬ハロゲン残基、アミド(−C=O(NR81))、−NR81C=O(R83)、ホスホネート、(−P(O)(OR81)2)、ホスフェート(−OP(O)(OR81)2)、ホスフィン(−PR81R82)、ホスフィンオキシド(−P(O)R812)、スルフェート(−OS(O)2OR81)、スルホキシド(−S(O)R81)、スルホネート(−S(O)2OR81)、スルホニル(−S(O)2R81)、スルホンアミド(−S(O)2NR81R82)、NO2、ホウ酸エステル(−OB(OR81)2)、イミノ(−C=NR81R82)、ボラン残基、スタナン残基、ヒドラジン残基、ヒドラゾン残基、オキシム残基、ニトロソ基、ジアゾ基、ビニル基、スルホキシミン、アラン、ゲルマン、ボロキシムおよびボラジンから選択される。

0190

供与体作用または受容体作用を有する前記基において挙げられた、R81、R82およびR83残基は、それぞれ独立して、次のものである:
置換もしくは非置換のC1〜C20アルキルまたは置換もしくは非置換のC6〜C30アリール、またはOR76、適した好ましいアルキル残基およびアリール残基は、上記に規定された。R81、R82およびR83残基は、より有利にC1〜C6アルキル、例えばメチル、エチルもしくはイソプロピル、またはフェニルである。好ましい実施態様において、SiR81R82R83の場合に、R81、R82およびR83は、有利にそれぞれ独立して、置換もしくは非置換のC1〜C20アルキルまたは置換もしくは非置換のアリール、有利にフェニルである。

0191

供与体作用または受容体作用を有する好ましい置換基は、次のもの:
C1〜C20アルコキシ、有利にC1〜C6アルコキシ、より有利にエトキシもしくはメトキシ、C6〜C30アリールオキシ、有利にC6〜C10アリールオキシ、より有利にフェニルオキシ、SiR81R82R83、ここで、R81、R82およびR83は、有利にそれぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキルまたは置換もしくは非置換のアリール、有利にフェニル、例えばSiPh3またはSiMe、ハロゲン残基、有利にF、Cl、より有利にF、ハロゲン化C1〜C20アルキル残基、有利にハロゲン化C1〜C6アルキル残基、最も有利にフッ素化C1〜C6アルキル残基、例えばCF3、CH2F、CHF2またはC2F5、アミノ、有利にジメチルアミノ、ジエチルアミノまたはジアリールアミノ、より有利にジアリールアミノ、擬ハロゲン残基、有利にCN、−C(O)OC1〜C4アルキル、有利に−C(O)OMe、P(O)R2、有利にP(O)Ph2からなる群から選択される。

0192

供与体作用または受容体作用を有する殊に好ましい置換基は、メトキシ、フェニルオキシ、ハロゲン化C1〜C4アルキル、有利にCF3、CH2F、CHF2、C2F5、ハロゲン、有利にF、CN、SiR81R82R83からなる群から選択され、その際に適したR81、R82およびR83は、既に規定された、例えばSiMe3、ジアリールアミノ(NR84R85、ここで、R84、R85は、それぞれC6〜C30アリールである)、−C(O)OC1〜C4アルキル、有利に−C(O)OMe、P(O)Ph2である。

0193

ハロゲン基は、有利にF、ClおよびBr、より有利にFおよびCl、最も有利にFを意味するものと解釈される。

0194

擬ハロゲン基は、有利にCN、SCNおよびOCN、より有利にCNを意味するものと解釈される。

0195

供与体作用または受容体作用を有する前記基は、本明細書中に挙げられたが、しかし、供与体作用または受容体作用を有する基の上記リストに含まれていない、さらなる残基および置換基が供与体作用または受容体作用を有する可能性を排除するものではない。

0196

アリール残基またはアリール基、ヘテロアリール残基またはヘテロアリール基、アルキル残基またはアルキル基、シクロアルキル残基またはシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル残基またはヘテロシクロアルキル基、アルケニル残基またはアルケニル基および供与体作用または受容体作用を有する基は、上記したように、置換されていてもよいし、置換されていなくともよい。本明細書中の記載内容において、非置換の基または置換されていない基は、当該基の置換可能な原子が水素原子を有する基を意味するものと解釈される。本明細書の記載内容において、置換の基または置換された基は、1個以上の適した、単数または複数の原子が少なくとも1つの位置で水素原子ではなく置換基を有する基を意味するものと解釈される。適した置換基は、アリール残基またはアリール基に対して上記に規定された置換基である。

0197

同数を有する残基が本発明による化合物において1回より多く生じる場合には、前記残基は、それぞれ独立して、規定された意味を有していてよい。

0198

式(X)の化合物におけるT残基は、NR57、S、OまたはPR57、有利にNR57、SまたはO、より有利に0またはS、最も有利にOである。

0199

R57残基は、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル、有利にアリール、ヘテロアリールまたはアルキル、より有利にアリールであり、ここで、前記残基は、置換されていなくともよいし、置換されていてもよい。適した置換基は、上記に規定された。R65は、より有利に、前記置換基によって置換されていてよいフェニルであるか、または置換されていなくともよいフェニルである。R57は、最も有利に置換されていないフェニルである。

0200

式(X)の化合物におけるQ'基は、−NR58R59、−SiR70R71R72、−P(O)R60R61、−PR62R63、−S(O)2R64、−S(O)R65、−SR66または−OR67、有利に−NR58R59、−P(O)R60R61または−OR67、より有利に−NR58R59である。

0201

R58〜R67、R70、R71、R72およびR74〜R76残基は、それぞれ以下のとおり規定される:
R58、R59は、窒素原子と一緒になって、3〜10個の環原子を有し、かつ置換されていなくともよいし、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された、1個以上の置換基によって置換されていてよく、および/または3〜10個の環原子を有する、1個以上のさらなる環式基に融合されていてよい、環式基を形成し、ここで、前記の融合された残基は、置換されていなくともよいし、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された、1個以上の置換基によって置換されていてよく、
R70、R71、R72は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロ
アルキル、ヘテロシクロアルキルまたはOR73であり、
R73は、独立して、任意に1個のOR77基によって置換された、SiR74R75R76、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
R77は、独立して、SiR74R75R76、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66、R67、R74、R75、R76は、それぞれ独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル、有利にアリールまたはヘテロアリールであり、ここで、前記残基は、置換されていなくともよいし、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された、1個以上の置換基によって置換されていてよく、より有利には、非置換または置換のフェニルであり、その際に適した置換基は、上記に規定されたもの、例えばトリルまたは式



〔式中、T基は、式(XI)または(XI*)の化合物に対する規定と同様であり、およびR70、R71およびR72残基は、上記の規定と同様である〕の基である。

0202

R60、R61、R62、R63、R64、R65、R66およびR67は、最も有利に、それぞれ独立して、フェニル、トリルまたは式



〔式中、Tは、NPh、SまたはOである〕の基である。

0203

有利に適している−NR58R59基の例は、ピロリル、2,5−ジヒドロ−1−ピロリル、ピロリジニルインドリルインドリニル、イソインドリニル、カルバゾリル、アザカルバゾリル、ジアザカルバゾリル、イミダゾリルイミダゾリニル、ベンズイミダゾリル、ピラゾリルインダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、ベンゾトリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、1,3−オキサゾリル、1,3−チアゾリルピペリジルモルホリニル、9,10−ジヒドロアクリジニルおよび1,4−オキサジニルからなる群から選択され、ここで、前記基は、置換されていなくともよいし、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された、1個以上の置換基によって置換されていてよく、−NR58R59基は、有利に、カルバゾリル、ピロリル、インドリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、アザカルバゾリルおよびジアザカルバゾリルから選択され、ここで、前記基は、置換されていなくともよいし、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された、1個以上の置換基によって置換されていてよく、−NR58R59基は、より有利に、置換されていなくともよいし、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールおよび供与体作用または受容体作用を有する基から選択された、1個以上の置換基によって置換されていてよいカルバゾリルである。

0204

特に好ましい−NR58R59基は、次のとおりである:



上記式中、
R68、R69は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール、有利にメチル、カルバゾリル、ジベンゾフリルまたはジベンゾチエニルであり、
y、zは、それぞれ独立して、0、1、2、3または4、有利に0または1であり、
例えば

0205

である。

0206

式(X)の化合物におけるR55、R56は、それぞれ独立して、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、さらなるA基または供与体作用もしくは受容体作用を有する基、有利にそれぞれ独立して、アルキル、アリール、ヘテロアリールまたは供与体作用もしくは受容体作用を有する基である。例えば、R55またはR56は、それぞれ独立して、次のとおりである:

0207

式(X)の化合物において、a''R基および/またはb'R基は、存在していてよく、
ここで、a''およびb'は、次のとおりである:
a''は、0、1、2,3または4、有利に独立して、0、1または2であり、
b'は、0、1、2または3、有利に独立して、0、1または2である。

0208

最も有利には、少なくともa''またはb'は、0であり、特に有利には、a''およびb'は、それぞれ0であるか、またはa''は、1であり、かつb'は、0である。

0209

一般式(XI)の化合物におけるR73は、一般に独立して、任意に1個のOR77基によって置換された、SiR74R75R76、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、
一般式(XI)の化合物におけるR77は、一般に独立して、アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである。

0210

任意に存在するOR77置換基は、一般に、当業者に適していると思われる全ての部位で前記残基中に存在していてよい。

0211

さらなる実施態様において、一般式(XI)および/または(X)の2個の単位は、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されたかまたはOを介して中断された、直鎖状または分枝鎖状、飽和または不飽和の橋により、互いに架橋されており、ここで、一般式(XI)および/または(X)における前記橋は、そのつどR71ではなくケイ素原子に結合されている。

0212

この橋は、有利に、−CH2−、−C2H4−、−C3H6−、−C4H8−、−C6H12−、−C8H16−、−C9H18−、−CH(C8H17)CH2−、−C2H4(CF2)8C2H4−、−C=C−、1,4−(CH2)2−フェニル−(CH2)2−、1,3−(CH2)2ーフェニル−(CH2)2−、−1,4−フェニル−、−1,3−フェニル−、−O−、−O−Si(CH3)2−O−、−O−Si(CH3)2−O−Si(CH3)2−O−、−O−からなる群から選択されている。本願の好ましい実施態様において、一般式(X)の化合物は、一般式(XIa)、(XIb)、(XIc)、(XId)または(XIe)を有し、すなわち当該化合物は、一般式(XI)または(XI*)の化合物の好ましい実施態様である:



上記式中、Q'、T、R70、R71、R72、R55、R56残基およびR70、R71、R72、R55、R56基、ならびにa'およびb'は、上記の規定と同様である。

0213

本発明によれば、好ましい別の実施態様において、一般式(XI)または(XI*)の化合物においてR70、R71またはR72は、一般式(XIi)または(XIi*)



の芳香族単位である。

0214

ここで、R55、R56、Q'、T、a'およびb'は、それぞれ上記の規定と同様である。

0215

したがって、本発明は、1つの実施態様において、本発明によるOLEDに関し、ここで、一般式(XI)または(XI*)の化合物におけるR70、R71またはR72は、一般式(XIi)または(XIi*)



の芳香族単位である。

0216

ここで、R55、R56、Q'、T、a'およびb'は、それぞれ上記の規定と同様である。

0217

好ましい実施態様において、本発明は、OLEDに関し、ここで、一般式(XI)または(XI*)の化合物は、次の群から選択される:

0218

0219

0220

0221

0222

一般式(XI)または(XI*)の前記の特に好ましい化合物において:
Tは、SまたはOであり、および
R'は、HまたはCH3であり、および
R70、R71、R72は、それぞれ、フェニル、カルバゾリル、ジベンゾフランまたはジベンゾチオフェンである。

0223

さらに、一般式(XI)または(XI*)の特に好ましい化合物は、次のとおりである

0224

0225

0226

0227

また、一般式(XI)または(XI*)の前記の特に好ましい化合物において、Tは、OまたはS、有利にOである。

0228

さらに、一般式(XI)または(XI*)の適した化合物は、次の式(XII)に相当する。

0229

0230

一般式(XII)において、R70、R71、R72は、以下のように規定される:
任意に少なくとも1個の官能基を有し、任意に少なくとも1個のヘテロ原子によって中断されかつ1〜30個の炭素原子を有する、独立して直鎖状または分枝鎖状のアルキル残基、1〜20個の炭素原子を有するアルコキシ残基、3〜20個の炭素原子を有する、置換または非置換のシクロアルキル残基、6〜30個の炭素原子を有する、置換または非置換のアリール残基、式(XII)の好ましい化合物および好ましいR70、R71、R72残基は、欧州特許出願第10187176.2号明細書および米国特許第61/391712号明細書およびPCT出願PCT/EP2010/069541中に規定されており、これらの刊行物の全ては、本願の優先権主張日には、まだ公開されていなかった。

0231

さらに、欧州特許出願第号10187176.2明細書および米国特許第61/391712号明細書およびPCT出願PCT/EP2010/069541、これらの刊行物の全ては、本願の優先権主張日には、まだ公開されていなかった。式(X)のさらなる適した化合物を参照のこと。

0232

さらなる好ましい実施態様において、本発明は、式(I)の少なくとも1つの本発明による金属カルベン錯体および一般式(X)の少なくとも1つの化合物を含むOLEDに関し、ここで、一般式(X)の化合物は、一般式(XIV)を有する:
本発明のさらなる実施態様は、本発明による有機発光ダイオードに関し、ここで、一般式VIの化合物は、一般式VIaの3,6−ジシリル置換された化合物である:



ここで、
X'は、S、Oであり、
R37'は、置換もしくは非置換のC1〜C20アルキル、置換もしくは非置換のC6〜C30アリールまたは5〜30個の環原子を有する置換もしくは非置換のヘテロアリール、有利に置換もしくは非置換のC6〜C30アリールまたは非置換のC1〜C20アルキル、より有利に置換または非置換のC6〜C10アリール、最も有利に置換または非置換のフェニルであり、その際に適した置換基は、上記に規定されたものであり、
R38'、R39'、R40'、R41'、R42'、R43'は、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のC1〜C20アルキルまたは置換もしくは非置換のC6〜C30アリール、または一般式(c)の構造であり、
有利にR38'、R39'またはR40'残基の少なくとも1つおよび/またはR41'、R42'またはR43'残基の少なくとも1つは、置換または非置換のC6〜C30アリール、より有利に置換または非置換のC6〜C10アリール、最も有利に置換または非置換のフェニルであり、
その際に適した置換基は、上記規定されたものであり、および/またはR38'、R39'またはR40'残基の1つおよび/またはR41'、R42'またはR43'残基の1つは、構造式(c)の残基であり、
R44'、R45'、R46'、R47'、R48'、R49'は、それぞれ独立して、水素であるかまたは
Ra'およびRb'に対する規定と同様であり、すなわちそれぞれ独立して、置換または非置換のC1〜C20アルキル、置換または非置換のC6〜C20アリール、5〜30個の環原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール、または供与体作用または受容体作用を有する基、上記に規定された供与体作用または受容体作用を有する基、有利に水素、置換または非置換のC1〜C6アルキル、置換または非置換のC6〜C10アリールまたはSiR34'R35'R36'、より有利に水素、メチル、エチル、フェニル、CF3またはSiR34'R35'R36'であり、ここで、R34'、R35'およびR36'は、有利にそれぞれ独立して、置換もしくは非置換のC1〜C20アルキルまたは置換もしくは非置換のフェニルであり、より有利にR34'、R35'およびR36'の少なくとも1つは、置換または非置換のフェニルであり、
最も有利にR34'、R35'およびR36'の少なくとも1つは、置換フェニルであり、その際に適した置換基は、上記に規定されたものであり、
およびR34'、R35'およびR36'のさらなる残基および係数は、それぞれ上記に規定されたものである。

0233

特に好ましい実施態様において、本発明による有機発光ダイオードにおいて使用される式(XIV)の化合物は、R37〜R43、Ra'およびRb'残基、ならびにX'基に対して、以下の規定を有する:
X'は、NR37'であり、
R37'は、置換または非置換のC6〜C30アリール、有利に置換または非置換のC6〜C10アリール、より有利に置換または非置換のフェニルであり、その際に適した置換基は、上記に規定されたものであり、
R38'、R39'、R40'、R41'、R42'、R43'は、
それぞれ独立して、置換もしくは非置換のC1〜C20アルキルまたは置換もしくは非置換のC6〜C30アリール、または一般式(c)の構造、有利にそれぞれ独立して、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは置換もしくは非置換のC6〜C10アリール、より有利に置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは置換もしくは非置換のフェニルであり、ここで、1つの実施態様において、R38'、R39'およびR40'残基の少なくとも1つおよび/またはR41'、R42'またはR43'残基の少なくとも1つは、置換または非置換のC6〜C30アリール、有利に置換または非置換のC6〜C10アリール、より有利に置換または非置換のフェニルであり、その際に好ましい置換基は、上記に規定されたものであり、
R44'、R45'、R46'、R47'、R48'、R49'は、それぞれ独立して、水素であるかまたは
Ra'およびRb'に対する規定と同様であり、すなわちそれぞれ独立して、置換または非置換のC1〜C20アルキル、置換または非置換のC6〜C30アリール、5〜30個の環原子を有する、置換または非置換のヘテロアリール、または供与体作用または受容体作用を有する置換基、その際に供与体作用または受容体作用を有する、適した置換基は、既に、上記に規定されたものであり、有利に水素、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキル、置換もしくは非置換のC6〜C10アリールまたはSiR34'R35'R36'、より有利に水素、メチル、エチル、フェニル、CF3またはSiR34'R35'R36'であり、
R34'、R35'、R36'は、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のC1〜C20アルキルまたは置換もしくは非置換のC6〜C30アリール、有利に置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは置換もしくは非置換のC6〜C10アリールであり、ここで、R34'、R35'およびR36'は、より有利にそれぞれ独立して、置換もしくは非置換のC1〜C20アルキルまたは置換もしくは非置換のフェニル、より有利に、R34'、R35'またはR36'の少なくとも1つは、置換または非置換のフェニルであり、最も有利にR34'、R35'またはR36'の少なくとも1つは、置換フェニルであり、その際に適した置換基は、上記に規定されたものである。

0234

式(XIV)の特に適した化合物の1つの例は、



である。

0235

殊に好ましい実施態様において、本発明は、一般式(I)の少なくとも1つの金属カルベン錯体と同様に、一般式(X)の少なくとも1つの化合物を含むOLEDに関し、その際に式(X)の化合物は、最も有利に下記した化合物の少なくとも1つである:

0236

0237

0238

0239

前記化合物において、Tは、OまたはS、有利にOである。1個を上回るTが分子内に生じる場合には、全てのT基は、同じ規定を有する。

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