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技術 印刷装置及び印刷方法

出願人 株式会社ミマキエンジニアリング
発明者 笠原純希
出願日 2016年8月10日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2016-157253
公開日 2018年2月15日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-024164
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード コーディング層 パス幅 フィード方向 ドット形式 インクジェットプリンタシステム ノズル領域 合計回数 円領域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月15日)のものです。
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図面 (8)

課題

メディア上に表面が平滑な凸部を形成できる印刷装置を提供する。

解決手段

印刷装置としてのインクジェットプリンタ1は、キャリッジ2に往復運動をさせながら、インクジェットヘッド6による複数の着弾位置への第1の紫外線硬化型インクの選択的な吐出と、紫外線照射装置4、5による第1の紫外線硬化型インクへの紫外線照射とを繰り返すことで、複数の着弾位置に第1の紫外線硬化型インクの凸部本体L21〜L24を形成し、インクジェットヘッド6に、複数の凸部本体L21〜L24の上に着弾するように選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出させ、紫外線照射装置4、5に、第2の紫外線硬化型インクがグロス状硬化するように第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させる。

概要

背景

インクジェット方式によって紫外線硬化型インク吐出してメディア上に複数の微小な凸部を形成し、紫外線硬化して定着させる印刷装置が知られている(例えば、特許文献1)。カラーインクで画像が印刷されたメディアにクリアインクで複数の微小な凸部を形成することで、この微小な凸部がマイクロレンズとなって画像に対する視覚効果に変化を与えることができ、また、この微小な凸部によって印刷物質感ないし触感に変化を与えることができる(シボ印刷)。

特許文献1には、インク液滴数吐出量を調整することでマイクロレンズの大きさや曲率を調整する手法が開示されている。図7は、インクの液滴数や吐出量を調整して形成されたマイクロレンズを示す図である。図7に示すように、1つのマイクロレンズは、複数の液滴の層が積み重ねられて形成される。

概要

メディア上に表面が平滑な凸部を形成できる印刷装置を提供する。 印刷装置としてのインクジェットプリンタ1は、キャリッジ2に往復運動をさせながら、インクジェットヘッド6による複数の着弾位置への第1の紫外線硬化型インクの選択的な吐出と、紫外線照射装置4、5による第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを繰り返すことで、複数の着弾位置に第1の紫外線硬化型インクの凸部本体L21〜L24を形成し、インクジェットヘッド6に、複数の凸部本体L21〜L24の上に着弾するように選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出させ、紫外線照射装置4、5に、第2の紫外線硬化型インクがグロス状に硬化するように第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させる。

目的

本発明は、上記背景に鑑み、メディア上に紫外線硬化型インクを用いて平滑な表面を有する凸部を形成できる印刷装置及び印刷方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

紫外線硬化型インクを液滴として吐出するインク吐出手段と、紫外線硬化型インクが吐出されたメディア紫外線照射する紫外線照射手段と、前記インク吐出手段及び前記紫外線照射手段と前記メディアとを相対的に主走査方向に往復移動させる走査手段と、前記インク吐出手段、前記紫外線照射手段、及び前記走査手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記走査手段に前記往復運動をさせながら、前記インク吐出手段による複数の着弾位置への第1の紫外線硬化型インクの選択的な吐出と、前記紫外線照射手段による前記第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを行うことで、前記複数の着弾位置に前記第1の紫外線硬化型インクの凸部本体を形成し、前記インク吐出手段に、前記複数の凸部本体の上に着弾するように選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出させ、前記紫外線照射手段に、前記第2の紫外線硬化型インクがグロス状硬化するように前記第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させる印刷装置

請求項2

前記制御手段は、前記走査手段による一回の往動又は復動にて、前記インク吐出手段に、前記複数の着弾位置に選択的に前記第1の紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、前記紫外線照射手段に、前記第1の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させ、前記第1の紫外線硬化型インクの吐出及び前記第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを繰り返すことで、前記複数の着弾位置に前記第1の紫外線硬化型インクのマット状の凸部本体を形成させる請求項1に記載の印刷装置。

請求項3

前記制御手段は、前記インク吐出手段に、前記複数の凸部本体の上に着弾するように選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、前記紫外線照射手段に、前記第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させて前記第2の紫外線硬化型インクを仮硬化させ、その後に、前記紫外線照射手段に、前記第2の紫外線硬化型インクを本硬化させるように紫外線を照射させる請求項1又は2に記載の印刷装置。

請求項4

前記制御手段は、前記複数の凸部本体の上に着弾するように選択的に吐出された前記第2の紫外線硬化型インクが互いに離間して硬化されるように制御を行う請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷装置。

請求項5

前記インク吐出手段は、透明の前記メディアにおける画像が形成される面の裏面に、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクを吐出し、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクである請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置。

請求項6

前記インク吐出手段は、前記メディアにおける画像が形成された面に、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクを吐出し、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクである請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置。

請求項7

前記インク吐出手段は、前記メディアにおける画像が形成された面に、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクを吐出し、前記第2の紫外線硬化型インクは、前記画像に応じたカラーインクである請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置。

請求項8

前記インク吐出手段は、前記メディアにおける画像が形成された面に、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクを吐出し、前記第1の紫外線硬化型インクは、前記画像に応じたカラーインクであり、前記第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクである請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷装置。

請求項9

前記走査手段は、前記インク吐出手段及び前記紫外線照射手段と前記メディアとを、前記主走査方向に直交する副走査方向に相対的に移動させ、前記制御手段は、前記インク吐出手段及び前記紫外線照射手段と前記メディアとを前記副走査方向に相対的に1回移動させるだけで、前記凸部本体を形成するとともに、その上に前記第2の紫外線硬化型インクを吐出してグロス状に硬化させることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の印刷装置。

請求項10

前記凸部本体の各々は、前記第1の紫外線硬化型インクの複数の液滴によって構成されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の印刷装置。

請求項11

前記凸部本体の各々は、前記第1の紫外線硬化型インクの複数の層によって構成されることを特徴とする請求項10に記載の印刷装置。

請求項12

前記凸部本体の高さは、70〜400μmであることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の印刷装置。

請求項13

紫外線硬化型インクを液滴として吐出するインク吐出手段及び紫外線硬化型インクが吐出されたメディアに紫外線を照射する紫外線照射手段と前記メディアとを相対的に往復移動させながら、前記インク吐出手段による複数の着弾位置への第1の紫外線硬化型インクの選択的な吐出と、前記紫外線照射手段による前記第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを行うことで、前記複数の着弾位置に前記第1の紫外線硬化型インクの凸部本体を形成し、前記複数の凸部本体の上に着弾するように、前記インク吐出手段から選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出し、前記第2の紫外線硬化型インクがグロス状に硬化するように、前記紫外線照射手段から前記第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射する印刷方法

技術分野

0001

本発明は、インクジェット方式によりメディアインク吐出する印刷装置及び印刷方法に関する。

背景技術

0002

インクジェット方式によって紫外線硬化型インクを吐出してメディア上に複数の微小な凸部を形成し、紫外線硬化して定着させる印刷装置が知られている(例えば、特許文献1)。カラーインクで画像が印刷されたメディアにクリアインクで複数の微小な凸部を形成することで、この微小な凸部がマイクロレンズとなって画像に対する視覚効果に変化を与えることができ、また、この微小な凸部によって印刷物質感ないし触感に変化を与えることができる(シボ印刷)。

0003

特許文献1には、インクの液滴数吐出量を調整することでマイクロレンズの大きさや曲率を調整する手法が開示されている。図7は、インクの液滴数や吐出量を調整して形成されたマイクロレンズを示す図である。図7に示すように、1つのマイクロレンズは、複数の液滴の層が積み重ねられて形成される。

先行技術

0004

特開2012−187927号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に記載の印刷装置では、図7に示すように、複数の液滴で1つのマイクロレンズを構成する際に、その表面で微小な凹凸が生じてしまい、平滑なレンズ曲面が得られない。このようにレンズの表面に微小な凹凸が生じると、光の乱反射が生じてしまい、1つのレンズとしての一体感が得られない。また、この印刷装置を用いて、シボ印刷を行った場合も同様に、各凸部の表面が平滑にならずに、所望の質感ないし触感が得られないことがある。

0006

本発明は、上記背景に鑑み、メディア上に紫外線硬化型インクを用いて平滑な表面を有する凸部を形成できる印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の一態様の印刷装置は、紫外線硬化型インクを液滴として吐出するインク吐出手段と、紫外線硬化型インクが吐出されたメディアに紫外線を照射する紫外線照射手段と、前記インク吐出手段及び前記紫外線照射手段と前記メディアとを相対的に主走査方向に往復移動させる走査手段と、前記インク吐出手段、前記紫外線照射手段、及び前記走査手段を制御する制御手段と備える。前記制御手段は、前記走査手段に前記往復運動をさせながら、前記インク吐出手段による複数の着弾位置への第1の紫外線硬化型インクの選択的な吐出と、前記紫外線照射手段による前記第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを行うことで、前記複数の着弾位置に前記第1の紫外線硬化型インクの凸部本体を形成し、前記インク吐出手段に、前記複数の凸部本体の上に着弾するように選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出させ、前記紫外線照射手段に、前記第2の紫外線硬化型インクがグロス状に硬化するように前記第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させる。

0008

この構成により、第1の紫外線硬化型インクで凸部本体が形成され、その上にグロス状の第2の紫外線硬化型インクがコーティングされるので、表面が平滑な凸部を形成できる。また、第2の紫外線硬化型インクが第1の紫外線硬化型インクの凸部本体の上に着弾するように選択的に吐出されるので、第2の紫外線硬化型インクを全面に塗布する場合と比較して、各凸部により立体感を持たせることができる。

0009

上記の印刷装置において、前記制御手段は、前記走査手段による一回の往動又は復動にて、前記インク吐出手段に、前記複数の着弾位置に選択的に前記第1の紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、前記紫外線照射手段に、前記第1の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させ、前記第1の紫外線硬化型インクの吐出及び前記第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを繰り返すことで、前記複数の着弾位置に前記第1の紫外線硬化型インクのマット状の凸部本体を形成させてよい。

0010

この構成により、第1の紫外線硬化型インクによる凸部本体は、一層毎の吐出と硬化とを繰り返すことで、複数の第1の紫外線硬化型インクの層によって形成されるので、その大きさ及び間隔を任意に設定することができる。

0011

上記の印刷装置において、前記制御手段は、前記インク吐出手段に、前記複数の凸部本体の上に着弾するように選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、前記紫外線照射手段に、前記第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させて前記第2の紫外線硬化型インクを仮硬化させ、その後に、前記紫外線照射手段に、前記第2の紫外線硬化型インクを本硬化させるように紫外線を照射させてよい。

0012

この構成により、仮硬化によって複数の凸部本体の上に着弾するように選択的に吐出された第2の紫外線硬化型インクが、本来の着弾位置の周りに流れ広がることを抑制しつつ、表面が平滑化してから本硬化をすることでグロス状に硬化させることができる。

0013

上記の印刷装置において、前記制御手段は、前記複数の凸部本体の上に着弾するように選択的に吐出された前記第2の紫外線硬化型インクが互いに離間して硬化されるように制御を行ってよい。この構成により、表面が滑らかで、かつ、より立体的な凸部を形成することができる。

0014

上記の印刷装置において、前記インク吐出手段は、透明の前記メディアにおける画像が形成される面の裏面に、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクを吐出してよく、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクであってよい。この構成により、複数の凸部がマイクロレンズとして機能して、画像の視覚効果に変化を与えることができる。

0015

上記の印刷装置において、前記インク吐出手段は、前記メディアにおける画像が形成された面に、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクを吐出してよく、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクであってよい。この構成により、メディア上に形成した画像の視認性を損なわないように凸部を画像の上に形成することができる。

0016

上記の印刷装置において、前記インク吐出手段は、前記メディアにおける画像が形成された面に、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクを吐出してよく、前記第2の紫外線硬化型インクは、前記画像に応じたカラーインクであってよい。この構成により、第2の紫外線硬化型インクによって凸部の表面を形成するとともに画像の一部を形成できる。

0017

上記の印刷装置において、前記インク吐出手段は、前記メディアにおける画像が形成された面に、前記第1の紫外線硬化型インク及び前記第2の紫外線硬化型インクを吐出してよく、前記第1の紫外線硬化型インクは、前記画像に応じたカラーインクであってよく、前記第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクであってよい。この構成により、第1の紫外線硬化型インクによって凸部本体を形成するとともに画像の一部を形成できる。また、凸部本体の外側の第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクであるので、そのようにして形成された画像の視認性は損なわれない。

0018

上記の印刷装置において、前記走査手段は、前記インク吐出手段及び前記紫外線照射手段と前記メディアとを、前記主走査方向に直交する副走査方向に相対的に移動させてよく、前記制御手段は、前記インク吐出手段及び前記紫外線照射手段と前記メディアとを前記副走査方向に相対的に1回移動させるだけで、前記凸部本体を形成するとともに、その上に前記第2の紫外線硬化型インクを吐出してグロス状に硬化させてよい。この構成により、表面が平滑な凸部を高速に形成できる。

0019

上記の印刷装置において、前記凸部本体の各々は、前記第1の紫外線硬化型インクの複数の液滴によって構成されてよい。この構成により、任意の大きさの凸部を形成できる。

0020

上記の印刷装置において、前記凸部本体の各々は、前記第1の紫外線硬化型インクの複数の層によって構成されてよい。この構成により、任意の高さの凸部を形成できる。

0021

上記の印刷装置において、前記凸部本体の高さは、70〜400μmであってよい。この構成により、マイクロレンズとして機能し、又は質感又は触感を与える凸部として機能する凸部を形成できる。

0022

本発明の一態様の印刷方法は、紫外線硬化型インクを液滴として吐出するインク吐出手段及び紫外線硬化型インクが吐出されたメディアに紫外線を照射する紫外線照射手段と前記メディアとを相対的に往復移動させながら、前記インク吐出手段による複数の着弾位置への第1の紫外線硬化型インクの選択的な吐出と、前記紫外線照射手段による前記第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを行うことで、前記複数の着弾位置に前記第1の紫外線硬化型インクの凸部本体を形成し、前記複数の凸部本体の上に着弾するように、前記インク吐出手段から選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出し、前記第2の紫外線硬化型インクがグロス状に硬化するように、前記紫外線照射手段から前記第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射する。

0023

この構成により、第1の紫外線硬化型インクで凸部本体が形成され、その上にグロス状の第2の紫外線硬化型インクがコーティングされるので、表面が平滑な凸部を形成できる。また、第2の紫外線硬化型インクが第1の紫外線硬化型インクの凸部本体の上に着弾するように選択的に吐出されるので、第2の紫外線硬化型インクを全面に塗布する場合と比較して、各凸部により立体感を持たせることができる。

発明の効果

0024

本発明は、第1の紫外線硬化型インクで凸部が形成され、その上にグロス状の第2の紫外線硬化型インクがコーティングされるので、表面が平滑な凸部を形成できる。また、第2の紫外線硬化型インクが第1の紫外線硬化型インクの凸部本体の上に着弾するように選択的に吐出されるので、第2の紫外線硬化型インクを全面に塗布する場合と比較して、各凸部により立体感を持たせることができる。

図面の簡単な説明

0025

本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタを含むインクジェットプリンタシステムの構成を示す図である。
本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタを示す概略図である。
本発明の実施の形態に係る印刷物の断面図を示す図である。
本実施の形態の他の例に係る印刷物の断面図を示す図である。
本実施の形態の他の例に係るインクジェットプリンタを含むインクジェットプリンタシステムの構成を示す図である。
本実施の形態の他の例に係るインクジェットプリンタを含むインクジェットプリンタシステムの構成を示す図である。
従来のマイクロレンズを示す図である。

実施例

0026

以下、本発明の実施の形態の印刷装置及び印刷方法について、図面を参照しながら説明する。以下では、本実施の形態の印刷装置及び印刷方法として、紫外線硬化型インクをメディア(記録媒体)の表面に向けて吐出して、メディアに着弾した紫外線硬化型インクに紫外線を照射して硬化させることで、メディア上に画像や凸部を形成するインクジェットプリンタ及びインクジェットプリント方法を説明する。

0027

図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタを含むインクジェットプリンタシステムの構成を示す図である。図1に示すように、インクジェットプリンタシステム10は、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ1と、パソコンなどの外部装置20とにより構成されている。インクジェットプリンタ1と外部装置20とは、通信可能に接続される。なお、インクジェットプリンタ1と外部装置20とは、無線によって通信を行ってもよい。

0028

外部装置20には、インクジェットプリンタ1で形成する画像の画像データを作成するアプリケーション21と、この画像データに基づいてインクジェットプリンタ1で印刷するための印刷データを生成するRIP(Raster Image Processor)22とが組み込まれている。なお、RIP22は、インクジェットプリンタ1に組み込まれていてもよい。

0029

図2は、本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンタを示す概略図である。図2に示すように、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ1は、走査方向(主走査方向)Sに往復移動可能なキャリッジ2を備えている。キャリッジ2には、ヘッドユニット3と、紫外線照射装置4と、紫外線照射装置5が搭載されている。

0030

紫外線照射装置4は、ヘッドユニット3の走査方向Sの前方に配置され、紫外線照射装置5は、ヘッドユニット3の走査方向Sの後方に配置されている。ヘッドユニット3には、紫外線硬化型インクを液滴として吐出する複数のインクジェットヘッド6が搭載されている。インクジェットプリンタ1はさらに、キャリッジ2、インクジェットヘッド6、紫外線照射装置4、及び紫外線照射装置5を制御する制御部7を備えている。

0031

インクジェットプリンタ1は、走査方向Sに直交するフィード方向(副走査方向)Fにメディアをパス幅分ずつ搬送し、また、キャリッジ2を走査方向Sに移動させて、インクジェットヘッド6から紫外線硬化型インクを吐出するとともに、紫外線照射装置4及び紫外線照射装置5から紫外線を照射させる走査を行うことで、メディアに画像を形成する。インクジェットヘッド6は、例えば、600dpi×900dpiの解像度インク滴をメディア上に吐出可能である。

0032

キャリッジ2は、メディアが搬送されるプラテン(不図示)の上方において走査方向Sに延びるガイドレール(不図示)に移動可能に保持されている。キャリッジ2には、駆動モータなどの駆動機構(不図示)が搭載されており、この駆動機構の駆動によりガイドレールに沿った走査方向Sの往復移動が可能となる。

0033

なお、駆動機構は、必ずしもキャリッジ2に搭載される必要はなく、キャリッジ2とは別部材としてインクジェットプリンタ1に搭載されてもよい。この場合、後述する制御部7によるキャリッジ2の駆動制御は、キャリッジ2とは別部材としてインクジェットプリンタ1に搭載される駆動機構の駆動制御となる。なお、ヘッドユニット3に搭載されたインクジェットヘッド6は、本発明のインク吐出手段に相当し、ヘッドユニット3を搭載したキャリッジ2、キャリッジ2に往復移動をさせるためのガイドレール、及び駆動機構を含む構成は、本発明の走査手段に相当する。

0034

ヘッドユニット3は、紫外線硬化型インクを吐出する複数のインクジェットヘッド6(6a〜6f)が組み込まれたインク吐出装置である。なお、ヘッドユニット3は、キャリッジ2に搭載されているため、キャリッジ2の移動に伴う走査方向S及びその逆方向への移動時に、各インクジェットヘッド6a〜6fから紫外線硬化型インクを吐出することが可能である。インクジェットヘッド6a〜6fは、走査方向Sに沿って併設されており、走査方向Sの前方から後方に向けて、インクジェットヘッド6a、6b、6c、6d、6e、6fの順に配列されている。

0035

各インクジェットヘッド6a〜6fには、紫外線硬化型インクを液滴として吐出する複数のノズルが形成されている。これらの複数のノズルは、フィード方向Fに並んで配置されてノズル列を成している。走査方向Sの前側に配置されたインクジェットヘッド6a〜6dからは、有色の紫外線硬化型インク(以下、「カラーインク」ともいう。)が吐出され、走査方向Sの後側に配置されたインクジェット6e、6fからは、透光性を有する紫外線硬化型インク(以下、「クリアインク」ともいう。)が吐出される。

0036

具体的には、インクジェットヘッド6aのノズル列からは、ブラック(K)のカラーインクが吐出され、インクジェットヘッド6bのノズル列からは、イエロー(Y)のカラーインクが吐出され、インクジェットヘッド6cのノズル列からは、シアン(C)のカラーインクが吐出され、インクジェットヘッド6dのノズル列からは、マゼンタ(M)のカラーインクが吐出される。また、インクジェットヘッド6e、6fの各ノズル列からは、クリアインク(CL)が吐出される。

0037

本実施の形態の紫外線硬化型インクは、紫外線が照射されることによって硬化するインクであり、紫外線の照射を受けることで重合するモノマー又はオリゴマー等の樹脂バインダとして含む。このような樹脂としては、エポキシアクリレートウレタンアクリレートポリエステルアクリレート等が挙げられる。また、紫外線硬化型インクは、光重合開始剤増感剤等、顔料染料を含んでいてよく、他の成分として、例えば、ベアリング剤、防カビ剤等を含んでいてもよい。

0038

紫外線照射装置4は、メディアに塗布された紫外線硬化型インクに紫外線を照射して、この紫外線硬化型インクを硬化させるものである。紫外線照射装置4は、複数の紫外線発光ダイオード(以下、「UVLED」という。)を主な構成要素としており、UVLEDの点灯により紫外線が出射され、UVLEDの消灯により紫外線の出射が停止される。

0039

紫外線照射装置4の各UVLEDは、メディアが搬送されるプラテン(不図示)に向けられており、UVLEDが点灯することで、プラテン上に搬送されたメディアに紫外線が照射され、UVLEDが消灯することで、メディアへの紫外線の照射が停止される。紫外線照射装置4を構成する各UVLEDは、出射する紫外線の強度(照度)を個別に調整可能である。なお、紫外線照射装置4は、キャリッジ2に搭載されているため、キャリッジ2の移動に伴う走査方向Sへの往復移動時に、紫外線を出射することが可能である。

0040

紫外線照射装置5は、紫外線照射装置4と同様に、メディアに塗布された紫外線硬化型インクに紫外線を照射して、この紫外線硬化型インクを硬化させるものである。紫外線照射装置5は、UVLEDを主な構成要素としており、UVLEDの点灯により紫外線が出射され、UVLEDの消灯により紫外線の出射が停止される。

0041

紫外線照射装置5のUVLEDは、メディアが搬送されるプラテン(不図示)に向けられており、UVLEDが点灯することで、プラテン上に搬送されたメディアに紫外線が照射され、UVLEDが消灯することで、メディアへの紫外線の照射が停止される。紫外線照射装置5を構成する各UVLEDは、出射する紫外線の強度(照度)を個別に調整可能である。なお、紫外線照射装置5は、キャリッジ2に搭載されているため、キャリッジ2の移動に伴う走査方向Sへの往復移動時に、紫外線を出射することが可能である。

0042

制御部7は、キャリッジ2、インクジェットヘッド6、紫外線照射装置4、及び紫外線照射装置5を制御することにより、インクジェットプリンタ1の印刷制御を行うものである。インクジェットプリンタ1は、通常の画像形成モードのほかに、メディア上に複数の凸部を形成する凸部形成モードを有し、それらのモードが選択的に切り替え可能である。なお、モードの選択は、RIP22から送信される印刷データに基づいて行ってもよく、インクジェットプリンタ1に対してユーザが直接行ってもよい。

0043

制御部7は、RIP22から送信される印刷データに応じて、キャリッジ2の駆動制御と、インクジェットヘッド6のインク吐出制御と、紫外線照射装置4及び紫外線照射装置5の紫外線照射制御を行う。制御部7は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータ主体として構成されており、後述する制御部7の制御は、CPUやRAM上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませ、CPUの制御の下で動作させることで実現される。なお、上述のように、RIP22は、インクジェットプリンタ1に備えられていてよいが、その場合には、制御部7がRIP22としても機能する。

0044

図1に戻って、RIP22は、画像形成モードでは、アプリケーション21により作成されたEPS形式やTIFF形成などの画像データに基づいて、インクジェットプリンタ1で印刷するためのドット形式の印刷データを生成し、この印刷データをインクジェットプリンタ1に送信してインクジェットプリンタに画像を形成させる。

0045

複数の凸形状を形成する凸部形成モードでは、ユーザは、アプリケーション21を用いて、複数の凸部を形成する領域、各凸部の径の大きさ、高さ、間隔を指定できる。RIP22は、アプリケーション21で指定された仕様の複数の凸部を形成するための印刷データを生成して、インクジェットプリンタ1に送信する。これらの印刷データは、所定ピッチ(解像度)の画素ごとに、紫外線硬化型インクの吐出の有無、紫外線硬化型インクの吐出回数、紫外線硬化型インクの吐出量(ドットサイズ)などで構成されている。また、印刷データは、インクジェットヘッド6a〜6fに対応付けられている。

0046

図3は、本実施の形態に係る印刷物の断面図を示す図である。この印刷物P1に用いられるメディアMは、透光性を有する透明のシートないし板であり、具体的には透明のアクリル製のシートないし板である。図3に示すように、メディアMの下面には、カラーインクを用いて画像Iが形成されている。メディアMの上面、すなわち画像が形成された面の裏面には、クリアインクによって、マイクロレンズとして機能する複数の凸部P11〜P14が形成されている。なお、図3では、4つの凸部P11〜P14のみが示されているが、凸部はメディアM上の指定された領域に、指定された間隔、大きさで二次元状分布している。各凸部P11〜P14は、水平断面円形上のドーム形状を有している。

0047

この印刷物P1は、図3の上面側から観察ないし鑑賞されるものであり、下面の画像Iもそのように印刷される。したがって、画像Iの表面(図3における画像Iの下面)には、画像Iを形成するインクを保護する層として、カラーインクを用いて白色層Wが形成されている。この印刷物P1を図3の上面側から観察すると、凸部P11〜P14のレンズ効果によって、3次元モアレが生じ、見る方向によって画像Iの見え方に変化を与えることができる。以下、図3に示す凸部P11〜P14を形成する手順を説明する。

0048

下地層Lの形成)
インクジェットプリンタ1は、まず、メディアM上に、クリアインクで下地層L11を形成する。制御部7は、キャリッジ2を往復運動させるとともに、キャリッジ2の往路(走査方向Sへの移動)、及び復路(走査方向Sの逆方向への移動)のいずれにおいてもインクジェットヘッド6e、6fからクリアインクを吐出させる。

0049

制御部7は、往路では、インクジェットヘッド6e、6fから出射されてメディアMに着弾したクリアインクが直ちに硬化されるように、インクジェットヘッド6e、6fを搭載したヘッドユニット3を往動させながらインクジェットヘッド6e、6fからクリアインクを吐出する際に、インクジェットヘッド6e、6fより進行方向の後ろ側にある紫外線照射装置5を点灯し、復路では、インクジェットヘッド6e、6fを搭載したヘッドユニット3を往動させながらインクジェットヘッド6e、6fからクリアインクを吐出する際に、インクジェットヘッド6e、6fから出射されてメディアMに着弾したクリアインクが直ちに硬化されるように、インクジェットヘッド6e、6fより進行方向の後ろ側にある紫外線照射装置4を点灯する。

0050

これにより、インクジェットヘッド6e、6fから出射されてメディアMに着弾した(塗布された)クリアインクは直ちに硬化されて、マット状の下地層L11が形成される。下地層L11は、少なくとも凸部P11〜P14を形成する領域に、均一の厚さで形成される。なお、下地層L11はグロス状に形成されてもよい。

0051

(凸部本体の形成)
次に、下地層L11の上に、凸部本体L21〜L24が形成される。具体的には、制御部7は、クリアインクをマット状に印刷することで互いに離間したドーム形状の凸部本体L21〜L24を形成する。制御部7は、キャリッジ2を往復運動させながら、インクジェットヘッド6e、6fから互いに離間した複数の凸部中心C1〜C4の周りにクリアインクを選択的に吐出することで、複数の島状の凸部本体L21〜L24を形成する。ここで、選択的にインクを吐出するとは、メディアMの全面にわたってインクを塗布するのではなく、印刷データによって指定された箇所にのみインクを吐出することをいい、本実施の形態では、特に、凸部本体L21〜L24に対応する箇所にのみインクを吐出することをいう。図3に示すように、各凸部本体L21〜L24は、複数のインクの液滴で構成される。

0052

凸部本体L21〜L24を形成する場合にも、下地層L11を形成する場合と同様に、制御部7は、キャリッジ2の往路及び復路の両方でインクジェットヘッド6e、6fからクリアインクを吐出し、往路では紫外線照射装置5を点灯し、復路では紫外線照射装置4を点灯する。これにより、クリアインクはメディアMに着弾すると直ちに硬化されて、凸部本体L21〜L24はマット状に形成される。なお、凸部本体L21〜L24はグロス状に形成されてもよい。

0053

凸部本体L21〜L24の形成時には、制御部7は、キャリッジ2の一回の往動又は復動で、インクジェットヘッド6e、6fによる凸部中心C1〜C4を中心とする円領域へのクリアインクの吐出と、進行方向の後ろ側にある紫外線照射装置4又は5による紫外線の照射とを行い、これを必要に応じて複数回繰り返すことで、凸部中心C1〜C4を中心とする凸部本体L21〜L24を形成する。このとき、制御部7は、印刷データに従って、上層に行くにつれてインクを吐出する円領域の径を徐々に小さくしていくことで、ドーム形状の凸部本体L21〜L24を形成する。なお、凸部本体L21〜L24を形成するために吐出されるクリアインクは、本発明の第1の紫外線硬化型インクに相当する。

0054

(コーティング)
マット状の凸部本体L21〜L24が形成されると、制御部7は、キャリッジ2を往復運動させて、凸部本体L21〜L24の各々を覆う範囲にインクジェットヘッド6e、6fから選択的にクリアインクを吐出して、コーティング層L31〜L34を形成する。ここでも、制御部7は、凸部中心C1〜C4を中心とする円領域に選択的にクリアインクを吐出する。

0055

また、制御部7は、インクジェットヘッド6e、6fからのクリアインクの吐出と同時に、進行方向の後ろ側にある紫外線照射装置4又は5を点灯させるが、その光量は、着弾したクリアインクが完全に硬化して流動性を失わない程度に増粘できる量に設定する。これによって、クリアインクは仮硬化され、凸部本体L21〜L24を覆うように吐出されたクリアインクが意図しない領域に流れ広がることを抑制できるとともに、仮硬化の状態で一定時間置くことで、表面が平滑になり、グロス状のコーティング層L31〜L34を形成できる。そして、平面が平滑になった後に本硬化を行うことで、コーティング層L31〜L34を定着させることができる。

0056

具体的には、制御部7は、キャリッジ2の一回の往動又は復動で、クリアインクの吐出とともに、進行方向の後ろ側にある紫外線照射装置4又は5によって低光量の紫外線の照射を行うことで、クリアインクを仮硬化し、これを必要に応じて所定回数繰り返すことで、所定の厚さのコーティング層L31〜L34を形成し、最後にクリアインクを吐出することなく、紫外線照射装置4及び/又は5を照射してキャリッジ2で走査することで、形成されたコーティング層L31〜L34を本硬化して定着させる。

0057

この本硬化では、制御部7は、コーティング層L31〜L34に十分な光量の紫外線が照射されるように、紫外線照射装置4及び/又は5の強度(照度)及びキャリッジ2の移動速度(走査速度)を調整する。このコーティング層L31〜L34を形成すべく吐出されるクリアインクは、本発明の第2の紫外線硬化型インクに相当する。

0058

制御部7が以上のようにして、キャリッジ2の往復移動、インクジェットヘッド6e、6fによるクリアインクの吐出、及び紫外線照射装置4、5による紫外線の照射を制御し、特に、コーティング層L31〜L34を形成するために、インクジェットヘッド6e、6fに、凸部本体L21〜L24が存在する箇所に選択的にクリアインクを吐出させるので、図3に示すように、各コーティング層L31〜L34は互いに離間しており、凸部本体L21〜L24がコーティング層によって均されて凹凸の落差が小さくなって立体感が弱まることを抑制できる。

0059

また、本実施の形態では、コーティング層L31〜L34を形成する際に、本硬化の前に仮硬化を行うので、コーティング層L31〜L34の表面が平滑化されるとともに、着弾位置から流れ広がることを抑制でき、この点でも凸部本体L21〜L24がコーティング層によって均されて凹凸の落差が小さくなることを抑制できる。

0060

なお、各コーティング層L31〜L34は必ずしも互いに離間している必要はない。すなわち、仮に仮硬化をせず、あるいは仮硬化による硬化が足りずに、コーティング層となるクリアインクが流れ広がって隣同士で接続されたとしても、コーティング層を形成する際に、凸部本体L21〜L24に対応する箇所で選択的にクリアインクを吐出することで、全面を均一にコーティングする場合と比較すれば、凹凸の落差を大きくできる。

0061

また、本実施の形態では、アクリル製のメディアMの上に直接凸部本体L21〜L24を形成するのではなく、まずメディアM上に下地層L11を形成し、その上に互いに離間した凸部本体L21〜L24を形成し、かつ、それを覆うコーティング層L31〜L34を形成したので、凸部本体L21〜L24を形成するために吐出されたクリアインク、及びコーティング層L31〜L34を形成するために吐出されたクリアインクの着弾ドットの意図しない広がりを抑制できる。

0062

図4は、本実施の形態の他の例に係る印刷物の断面図を示す図である。図3の例では、凸部P11〜P14がマイクロレンズとして機能したが、本例の印刷物P2では、質感ないし触感に変化を与えるための凸部P11〜P14が形成される。この例の印刷物P2では、図4に示すように、メディアM上にカラーインクを用いて画像Iが形成され、その上にクリアインクを用いて複数の凸部本体L21〜L24が形成されて、それらの凸部本体L21〜L24を覆うようにしてコーティング層L31〜L34が形成され、このようにして画像I上の凸部P11〜P14が形成される。

0063

(凸部本体の形成)
制御部7は、画像Iの上にクリアインクをマット状に印刷することで互いに離間したドーム形状の凸部本体L21〜L24を形成する。制御部7は、キャリッジ2を往復運動させながら、インクジェットヘッド6e、6fから互いに離間した複数の凸部中心C1〜C4の周りにクリアインクを選択的に吐出することで、複数の島状の凸部本体L21〜L24を形成する。制御部7は、キャリッジ2の往路及び復路の両方でインクジェットヘッド6e、6fからクリアインクを吐出し、往路では紫外線照射装置5を点灯し、復路では紫外線照射装置4を点灯する。これにより、凸部本体L21〜L24は、マット状に形成される。

0064

凸部本体L21〜L24の形成時には、制御部7は、キャリッジ2の一回の往動又は復動で、インクジェットヘッド6e、6fによる凸部中心C1〜C4を中心とする円領域へのクリアインクの吐出と、進行方向の後ろ側にある紫外線照射装置4又は5による紫外線の照射とを行い、これを必要に応じて複数回繰り返すことで、凸部中心C1〜C4を中心とする凸部本体L21〜L24を形成する。このとき、制御部7は、印刷データに従って、上層に行くにつれてインクを吐出する円領域の径を徐々に小さくしていくことで、ドーム形状の凸部本体L21〜L24を形成する。

0065

(コーティング)
マット状の凸部本体L21〜L24が形成されると、制御部7は、キャリッジ2を往復運動させて、凸部本体L21〜L24の各々を覆う範囲にインクジェットヘッド6e、6fから選択的にクリアインクを吐出して、コーティング層L31〜L34を形成する。ここでも、制御部7は、凸部中心C1〜C4を中心とする円領域に選択的にクリアインクを吐出する。

0066

また、制御部7は、インクジェットヘッド6e、6fからのクリアインクの吐出と同時に、進行方向の後ろ側にある紫外線照射装置4又は5を点灯させるが、その光量は、着弾したクリアインクが完全に硬化して流動性を失わない程度に増粘できる量に設定する。これによって、着弾したクリアインクは仮硬化され、凸部本体L21〜L24を覆うように吐出されたクリアインクが意図しない領域に流れ広がることを抑制できるとともに、仮硬化の状態で一定時間置くことで、表面を平滑化でき、グロス状のコーティング層L31〜L34を形成できる。そして、表面が平滑になった後に本硬化を行うことで、コーティング層L31〜L34を定着させることができる。

0067

具体的には、制御部7は、キャリッジ2の一回の往動又は復動で、クリアインクの吐出とともに、進行方向の後ろ側にある紫外線照射装置4又は5による低光量の紫外線の照射を行うことで、クリアインクを仮硬化し、これを所定回数繰り返すことで、所定の厚さのコーティング層L31〜L34を形成し、最後にクリアインクを吐出することなく、紫外線照射装置4及び/又は5を照射してキャリッジ2で走査することで、形成されたコーティング層L31〜L34を本硬化して定着させる。

0068

この本硬化では、制御部7は、コーティング層L31〜L34に十分な光量の紫外線が照射されるように、紫外線照射装置4及び/又は5の強度(照度)及びキャリッジ2の移動速度(走査速度)を調整する。

0069

なお、上記の例では、画像Iの視認性を損なわないように、凸部P11〜P14及びコーティング層L31〜L34が透光性を有するクリアインクで形成されたが、以下のような変形例も可能である。すなわち、凸部本体L21〜L24を画像Iに応じたカラーインクで形成し、コーティング層L31〜L34にクリアインクを用いることで、画像Iの視認性を確保するようにしてもよい。

0070

あるいは、凸部本体L21〜L24を任意のインクで形成するとともに、コーティング層L31〜L34を画像Iに応じたカラーインクで形成してもよい。この場合には、画像Iをグロス状に形成することで、グロス状のコーティング層L31〜L34との境が目立たないようにすることが望ましい。以上のように、本発明は、複数の凸部P11〜P14をクリアインクで形成するものに限られない。また、透光性を有するクリアインクを用いる場合にも、そのクリアインクは、無色透明であっても有色透明であってもよく、その透光率も任意である。また、上記の図3及び図4の例では、凸部P11〜P14を水平断面が円形であるドーム形状としたが、凸部の形状はこれらに限られず、任意の形状であってよい。

0071

また、上記の例では、図3図4に示すように、9層のクリアインクの層で凸部本体L21〜L24が形成されたが(クリアインクの吐出と紫外線照射とを同時に行う往動及び復動の合計回数が9回)、凸部本体を形成するクリアインクの層数はこれに限らず、例えば、1〜10層であってよい。

0072

また、上述のように、凸部本体L21〜L24を形成するインクの複数の液滴のドットサイズ(直径)も印刷データにおいて指定されるが、このドットサイズとして、例えば3サイズ(Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ)が用意され、そのいずれかのサイズを選択するようにしてもよく、1つの凸部本体L21〜L24を形成するために複数の種類のサイズの液滴が用いられてもよい。ここで、例えば、Sサイズは40〜50μm、Mサイズは50〜70μm、Lサイズは80〜100μmと設定されてよい。

0073

凸部本体L21〜L24のサイズ(直径)は、例えば1,000μm(1mm)程度であってよく、凸部本体L21〜L24の高さは、それらがレンズとして用いられる場合には、70〜120μm程度であってよく、それらが質感ないし触感に変化を与える凸部として用いられる場合には、100〜400μm程度であってよい。

0074

コーティング層L31〜L34は、1層のインク滴の層で形成することができるが、上述のように、必要に応じて複数回の往動及び復動による複数の層によって形成されてもよい。

0075

上述のように、凸部本体L21〜L24は、1層のクリアインクで形成されるとともに、コーティング層L31〜L34も1層のクリアインクで構成されてもよい。この場合には、メディアMを1方向に1回の副走査をするだけで、凸部本体の形成及びコーティング層の形成を行うことも可能である。

0076

図5及び図6は、1回の副走査によって凸部の形成を実現するためのインクジェットプリンタを示す概略図である。図5は、図3のように印刷物の画像形成面の反対側の面に凸部P11〜P14を形成する場合のインクジェットプリンタの構成を示す図であり、図6は、図4のように印刷物の画像形成面に凸部P11〜P14を形成する場合のインクジェットプリンタの構成を示す図である。

0077

図5の場合には、クリアインクを吐出するインクジェットヘッド6e及びインクジェットヘッド6fに形成されるノズル列のうち、フィード方向Fの後方1/4の部分に配置される第1ノズル領域A11のノズル列、フィード方向Fにおいて後方1/4から1/2の部分に配置される第2ノズル領域A12のノズル列、及びフィード方向Fにおいて1/2から前方1/4の部分に配置される第3ノズル領域A13のノズル列からのみクリアインクが吐出され、フィード方向Fにおいて前方1/4の部分に配置される第4ノズル領域A14のノズル列からはクリアインクが吐出されない。

0078

メディアMは、走査方向Sへの1回の往動又は復動ごとに、フィード方向Fにインクジェットヘッド6の1/4の長さだけ搬送される(即ち、フィード方向Fのパス幅はインクジェットヘッド6の長さの1/4とされる)。このため、メディアMには、まず、インクジェットヘッド6e及びインクジェットヘッド6fの第1ノズル領域A11から吐出されたクリアインクが塗布され、紫外線照射装置4、5のうちの進行方向の後ろ側にある方の第1ノズル領域A11に対応する部分から紫外線が照射されて、クリアインクは直ちに硬化され、下地層L11が形成される。

0079

その後、メディアMがフィード方向Fにパス幅だけ搬送された後、インクジェットヘッド6e及びインクジェットヘッド6fの第2ノズル領域A12から吐出されたクリアインクが下地層L11の上に塗布され、凸部本体L21〜L24を形成する。この凸部本体L21〜L24にも、紫外線照射装置4、5のうちの進行方向の後ろ側にある方の第2ノズル領域A12に対応する部分から紫外線が照射されて、クリアインクは直ちに硬化する。

0080

その後、メディアMがさらにフィード方向Fにパス幅だけ搬送された後、インクジェットヘッド6e及びインクジェットヘッド6fの第3ノズル領域A13から吐出されたクリアインクが凸部本体L21〜L24の上に塗布され、コーティング層L31〜L34を形成する。このコーティング層L31〜L34にも、紫外線照射装置4、5のうちの進行方向の後ろ側にある方の第3ノズル領域A13に対応する部分から紫外線が照射されるが、この部分の紫外線の強度は弱く設定され、クリアインクは直ちに本硬化はせず、仮硬化する。

0081

その後、メディアMがさらにフィード方向Fにパス幅だけ搬送された後、紫外線照射装置4及び/又は5の第4ノズル領域A14に対応する部分から紫外線が照射され、コーディング層L31〜L34が完全に硬化する(本硬化)。

0082

以上の構成により、メディアMをフィード方向Fに1回送るだけで、下地層L11、凸部本体L21〜L24、コーティング層L31〜L34を形成できる。

0083

図6の場合には、カラーインクを吐出するインクジェットヘッド6a〜インクジェットヘッド6dに形成されるノズル列のうち、フィード方向Fの後方1/4の部分に配置される第1ノズル領域A21のノズル列からのみカラーインクが吐出され、フィード方向Fにおいて前方3/4の部分に配置されるノズル列からはカラーインクが吐出されない。

0084

また、クリアインクを吐出するインクジェットヘッド6e及びインクジェットヘッド6fに形成されるノズル列のうち、フィード方向Fにおいて後方1/4から1/2の部分に配置される第2ノズル領域A22のノズル列、及びフィード方向Fにおいて1/2から前方1/4の部分に配置される第3ノズル領域A23のノズル列からのみクリアインクが吐出され、フィード方向Fにおいて前方及び後方の1/4の部分に配置される第4ノズル領域A24のノズル列からはクリアインクが吐出されない。

0085

メディアMは、走査方向Sへの1回の往動又は復動ごとに、フィード方向Fにインクジェットヘッド6の1/4の長さだけ搬送される(即ち、フィード方向Fのパス幅はインクジェットヘッド6の長さの1/4とされる)。このため、メディアMには、まず、インクジェットヘッド6a〜インクジェットヘッド6dの第1ノズル領域A21から吐出されたカラーインクが塗布され、紫外線照射装置4、5のうちの進行方向の後ろ側にある方の第1ノズル領域A21に対応する部分から紫外線が照射されて、カラーインクは直ちに硬化される。

0086

その後、メディアMがフィード方向Fにパス幅だけ搬送された後、インクジェットヘッド6e及びインクジェットヘッド6fの第2ノズル領域A22から吐出されたクリアインクがカラーインクの表面(上層)に塗布され、凸部本体L21〜L24を形成する。この凸部本体L21〜L24にも、紫外線照射装置4、5のうちの進行方向の後ろ側にある方の第2ノズル領域A22に対応する部分から紫外線が照射されて、クリアインクは直ちに硬化する。

0087

その後、メディアMがさらにフィード方向Fにパス幅だけ搬送された後、インクジェットヘッド6e及びインクジェットヘッド6fの第3ノズル領域A23から吐出されたクリアインクが凸部本体L21〜L24の上に塗布され、コーティング層L31〜L34を形成する。このコーティング層L31〜L34にも、紫外線照射装置4、5のうちの進行方向の後ろ側にある方の第3ノズル領域A23に対応する部分から紫外線が照射されるが、この部分の紫外線の強度は弱く設定され、クリアインクは直ちに本硬化はせず、仮硬化する。

0088

その後、メディアMがさらにフィード方向Fにパス幅だけ搬送された後、紫外線照射装置4及び/又は5の第4ノズル領域A24に対応する部分から紫外線が照射され、コーディング層L31〜L34が完全に硬化する(本硬化)。

0089

以上の構成により、メディアMをフィード方向Fに1回送るだけで、画像I、凸部本体L21〜L24、コーティング層L31〜L34を形成することができる。

0090

なお、上記の図5及び図6の場合には、クリアインクを吐出するインクジェットヘッドは2列用意されているので(インクジェットヘッド6e、6f)、凸部本体L21〜L24及びコーティング層L31〜L34は、最大で2層で形成できる。

0091

以下、本実施の形態の印刷装置及び印刷方法の効果について説明する。
(1)インクジェットプリンタ1は、紫外線硬化型インクを液滴として吐出するインクジェットヘッド6を搭載したヘッドユニット3と、紫外線硬化型インクが吐出されたメディアMに紫外線を照射する紫外線照射装置4、5と、メディアMに対してインクジェットヘッド6及び紫外線照射装置4、5を相対的に走査方向Sに往復移動させるキャリッジ2と、インクジェットヘッド6、紫外線照射装置4、5、及びキャリッジ2の駆動を制御する制御部7と備えている。制御部7は、キャリッジ2に往復運動をさせながら、インクジェットヘッド6による複数の着弾位置への第1の紫外線硬化型インクの選択的な吐出と、紫外線照射装置4、5による第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを行う(必要に応じて繰り返す)ことで、複数の着弾位置に第1の紫外線硬化型インクの凸部本体L21〜L24を形成し、インクジェットヘッド6に、複数の凸部本体L21〜L24の上に着弾するように選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出させ、紫外線照射装置4、5に、第2の紫外線硬化型インクがグロス状に硬化するように第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させる。

0092

この構成により、第1の紫外線硬化型インクで凸部本体L21〜L24が形成され、その上にグロス状の第2の紫外線硬化型インクがコーティングされるので、表面が平滑な凸部P11〜P14を形成できる。また、第2の紫外線硬化型インクが第1の紫外線硬化型インクの凸部本体L21〜L24の上に着弾するように選択的に吐出されるので、第2の紫外線硬化型インクを全面に塗布する場合と比較して、各凸部P11〜P14により立体感を持たせることができる。

0093

(2)インクジェットプリンタ1において、制御部7は、キャリッジ2による一回の往動又は復動にて、インクジェットヘッド6に、複数の着弾位置に選択的に第1の紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、紫外線照射装置4、5に、第1の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させ、第1の紫外線硬化型インクの吐出及び第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを繰り返すことで、複数の着弾位置に第1の紫外線硬化型インクのマット状の凸部本体L21〜L24を形成させる。

0094

この構成により、第1の紫外線硬化型インクによる凸部本体L21〜L24は、一層毎の吐出と硬化とを繰り返すことで、複数の第1の紫外線硬化型インクの層によって形成されるので、その大きさ及び間隔を任意に設定することができる。

0095

(3)インクジェットプリンタ1において、制御部7は、インクジェットヘッド6に、複数の凸部本体L21〜L24の上に着弾するように選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出させるとともに、紫外線照射装置4、5に、第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射させて第2の紫外線硬化型インクを仮硬化させ(必要に応じて第2の紫外線硬化型インクの吐出と仮硬化とを繰り返し)、その後に、紫外線照射装置4、5に、第2の紫外線硬化型インクを本硬化させるように紫外線を照射させる。

0096

この構成により、仮硬化によって複数の凸部本体L21〜L24の上に着弾するように選択的に吐出された第2の紫外線硬化型インクが、本来の着弾位置の周りに流れ広がることを抑制しつつ、表面が平滑化してから本硬化をすることでグロス状に硬化させることができる。

0097

(4)インクジェットプリンタ1において、制御部7は、複数の凸部本体L21〜L24の上に着弾するように選択的に吐出された第2の紫外線硬化型インクが互いに離間して硬化されるように、制御を行ってよい。この構成により、表面が滑らかで、かつ、より立体的な凸部P11〜P14を形成することができる。

0098

(5)インクジェットプリンタ1において、インクジェットヘッド6は、透明のメディアMにおける画像Iが形成される面の裏面に、第1の紫外線硬化型インク及び第2の紫外線硬化型インクを吐出してよく、第1の紫外線硬化型インク及び第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクであってよい。この構成により、複数の凸部P11〜P14がマイクロレンズとして機能して、画像Iの視覚効果に変化を与えることができる。

0099

(6)インクジェットプリンタ1において、インクジェットヘッド6は、メディアMにおける画像Iが形成された面に、第1の紫外線硬化型インク及び第2の紫外線硬化型インクを吐出してよく、第1の紫外線硬化型インク及び第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクであってよい。この構成により、メディア上に形成した画像の視認性を損なわない凸部を画像の上に形成することができる。

0100

(7)インクジェットプリンタ1において、インクジェットヘッド6は、メディアMにおける画像が形成された面に、第1の紫外線硬化型インク及び第2の紫外線硬化型インクを吐出してよく、第2の紫外線硬化型インクは、画像Iに応じたカラーインクであってよい。この構成により、第2の紫外線硬化型インクによって凸部P11〜P14の表面を形成するとともに画像の一部を形成できる。

0101

(8)インクジェットプリンタ1において、インクジェットヘッド6は、メディアMにおける画像Iが形成された面に、第1の紫外線硬化型インク及び第2の紫外線硬化型インクを吐出してよく、第1の紫外線硬化型インクは、画像Iに応じたカラーインクであってよく、第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクであってよい。この構成により、第1の紫外線硬化型インクによって凸部本体L21〜L24を形成するとともに画像Iの一部を形成できる。また、凸部本体L21〜L24の外側の第2の紫外線硬化型インクは、クリアインクであるので、そのようにして形成された画像Iの視認性は損なわれない。

0102

(9)インクジェットプリンタ1において、キャリッジ2は、インクジェットヘッド6及び紫外線照射装置4、5とメディアMとを、フィード方向Fに相対的に移動させてよく、制御部7は、インクジェットヘッド6及び紫外線照射装置4、5とメディアMとをフィード方向Fに相対的に1回移動させるだけで、凸部本体L21〜L24を形成するとともに、その上にグロス状のコーティング層L31〜L34を構成してよい。この構成により、表面が平滑な凸部P11〜P14を高速に形成できる。

0103

(10)インクジェットプリンタ1において、凸部本体L21〜L24の各々は、第1の紫外線硬化型インクの複数の液滴によって構成されてよい。この構成により、任意の大きさの凸部P11〜P14を形成できる。

0104

(11)インクジェットプリンタ1において、凸部本体L21〜L24の各々は、複数の第1の紫外線硬化型インクの層によって構成されてよい。この構成により、任意の高さの凸部P11〜P14を形成できる。

0105

(12)インクジェットプリンタ1において、凸部本体L21〜L24の高さは、70〜400μmであってよい。この構成により、マイクロレンズとして機能し、又は質感又は触感を与える凸部として機能する凸部P11〜P14を形成できる。

0106

(13)本発明の実施の形態の印刷方法は、紫外線硬化型インクを液滴として吐出するインクジェットヘッド6及び紫外線硬化型インクが吐出されたメディアMに紫外線を照射する紫外線照射装置4、5をメディアMに対して相対的に往復移動させながら、インクジェットヘッド6による複数の着弾位置への第1の紫外線硬化型インクの選択的な吐出と、紫外線照射装置4、5による第1の紫外線硬化型インクへの紫外線の照射とを行う(必要に応じて繰り返す)ことで、複数の着弾位置に第1の紫外線硬化型インクの凸部本体L21〜L24を形成し、複数の凸部本体L21〜L24の上に着弾するように、インクジェットヘッド6から選択的に第2の紫外線硬化型インクを吐出し、第2の紫外線硬化型インクがグロス状に硬化するように、紫外線照射装置4、5から第2の紫外線硬化型インクに紫外線を照射する。

0107

この構成により、第1の紫外線硬化型インクで凸部本体L21〜L24が形成され、その上にグロス状の第2の紫外線硬化型インクがコーティングされるので、表面が平滑な凸部P11〜P14を形成できる。また、第2の紫外線硬化型インクが第1の紫外線硬化型インクの凸部本体L21〜L24の上に着弾するように選択的に吐出されるので、第2の紫外線硬化型インクを全面に塗布する場合と比較して、各凸部P11〜P14により立体感を持たせることができる。

0108

本発明は、メディア上に表面が平滑な凸部を形成できるという効果を有し、インクジェット方式によりメディアにインクを吐出する印刷装置等として有用である。

0109

1インクジェットプリンタ
2キャリッジ
3ヘッドユニット
4、5紫外線照射装置
6(6a〜6f)インクジェットヘッド
7 制御部
10インクジェットプリンタシステム
20 外部装置
21アプリケーション
22RIP
P1、P2印刷物
P11〜P14 凸部
C1〜C4 凸部中心
L11下地層
L21〜L24 凸部本体
L31〜L34コーティング層
A11〜A14 第1〜第4ノズル領域
A21〜A24 第1〜第4ノズル領域

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