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技術 留置針組立体

出願人 ニプロ株式会社
発明者 三宅貴子中川直己
出願日 2016年8月10日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2016-157889
公開日 2018年2月15日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-023632
状態 特許登録済
技術分野 注入、注射、留置装置 媒体導出入付与装置
主要キーワード 仮想断面 基端板 大略三角形状 先端板 成形箇所 側部部分 重力方向上側 重力方向上方
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

穿刺時における姿勢の安定性を向上させることができる留置針組立体を提供する。

解決手段

留置針組立体は、遠位端部に鋭利針先を有する内針と、内針が挿通されている中空外針と、内針が挿通されている内孔を有し且つ遠位側の開口部に外針が取り付けられる外針ハブ本体と、外針ハブ本体の周面に設けられ且つチューブが取り付けられるチューブ取付部とを有する外針ハブと、外針ハブから突出する内針の近位端側に設けられ、外針ハブに対して相対変位可能に設けられる内針ハブとを備え、内針ハブは、内針が遠位端部に取り付けられる内針ハブ本体と、内針ハブ本体に設けられ且つ内針ハブ本体から遠位側に突出している翼部とを有し、翼部は、翼部の遠位側に位置し且つ両面に把持面を有する板状の把持部分を有し、把持部分は、外針ハブ本体の近傍に位置し、外針ハブ本体は、外針ハブ本体の外周面滑り止め部を有し、滑り止め部は、把持部分の近傍に位置している。

概要

背景

施術者患者に対して人工透析輸液又は採血等を行う際には、密閉式留置針が用いられている。留置針組立体としては、例えば特許文献1のようなものがある。特許文献1の留置針組立体は、カテーテルハブ側方延長チューブが接続されており、針ハブ翼部を有している。治療従事者は、翼部を把持した後に留置針組立体を患者の体に穿刺する。

概要

穿刺時における姿勢の安定性を向上させることができる留置針組立体を提供する。 留置針組立体は、遠位端部に鋭利針先を有する内針と、内針が挿通されている中空外針と、内針が挿通されている内孔を有し且つ遠位側の開口部に外針が取り付けられる外針ハブ本体と、外針ハブ本体の周面に設けられ且つチューブが取り付けられるチューブ取付部とを有する外針ハブと、外針ハブから突出する内針の近位端側に設けられ、外針ハブに対して相対変位可能に設けられる内針ハブとを備え、内針ハブは、内針が遠位端部に取り付けられる内針ハブ本体と、内針ハブ本体に設けられ且つ内針ハブ本体から遠位側に突出している翼部とを有し、翼部は、翼部の遠位側に位置し且つ両面に把持面を有する板状の把持部分を有し、把持部分は、外針ハブ本体の近傍に位置し、外針ハブ本体は、外針ハブ本体の外周面滑り止め部を有し、滑り止め部は、把持部分の近傍に位置している。

目的

本発明は、穿刺時における姿勢の安定性を向上させることができる留置針組立体を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

遠位端部に鋭利針先を有する内針と、前記内針が挿通されている中空外針と、前記内針が挿通されている内孔を有し且つ遠位側の開口部に前記外針が取り付けられる外針ハブ本体と、前記外針ハブ本体の周面に設けられ且つチューブが取り付けられるチューブ取付部とを有する外針ハブと、前記外針ハブから突出する前記内針の近位端側に設けられ、前記外針ハブに対して相対変位可能に設けられている内針ハブとを備え、前記内針ハブは、前記内針が遠位端部に取り付けられている内針ハブ本体と、前記内針ハブ本体に設けられ且つ前記内針ハブ本体から前記遠位側に突出している翼部とを有し、前記翼部は、前記翼部の遠位側に位置し且つ両面に把持面を有する板状の把持部分を有し、前記把持部分は、前記外針ハブ本体の近傍に位置し、前記外針ハブ本体は、前記外針ハブ本体の外周面滑り止め部を有し、前記滑り止め部は、前記把持部分の近傍に位置している、留置針組立体

請求項2

前記内針は、前記針先に刃面を有し、前記把持部分は、前記刃面を重力方向上方に向けた際に前記チューブ取付部から離れるように上斜め側方立ち上がっており、前記滑り止め部は、前記刃面を重力方向上方に向けた際の前記把持部分を挟む位置に少なくとも形成されている請求項1に記載の留置針組立体。

請求項3

前記チューブ取付部は、前記外針ハブ本体の中間部分に設けられ、前記滑り止め部は、前記外針ハブ本体の中間部分に形成されている、請求項1又は2に記載の留置針組立体。

請求項4

前記滑り止め部は、前記チューブ取付部の上面にも形成されている、請求項3に記載の留置針組立体。

請求項5

前記滑り止め部は、前記外針ハブ本体の外周面から突出するように形成されている、請求項1乃至4の何れか1つに記載の留置針組立体。

請求項6

前記内針ハブ本体は、前記翼部より近位側へと延伸している延伸部を有している、請求項1乃至5の何れか1つに記載の留置針組立体。

請求項7

前記延伸部は、前記滑り止め部から基端側に少なくとも25mmの位置まで延びている、請求項6に記載の留置針組立体。

請求項8

前記延伸部は、前記滑り止め部から基端側に少なくとも40mmの位置まで延びている、請求項7に記載の留置針組立体。

請求項9

前記延伸部の延伸方向の長さは、前記把持部分の延伸方向の長さに対して2倍以上3倍以下となるように形成されている、請求項6乃至8の何れか1つに記載の留置針組立体。

請求項10

前記把持部分は、前記滑り止め部に近づくにつれて厚くなるように形成されており、前記把持面が前記滑り止め部に向かって傾斜している、請求項3に記載の留置針組立体。

請求項11

前記外針ハブ及び前記内針ハブの各々に内挿され、前記内針と共に前記外針ハブから引き抜かれると前記内針の針先を保護するプロテクタを備え、前記プロテクタは、前記内針を通過させる通過孔を有し、当該通過孔は、前記滑り止め部と、前記内針ハブの本体と前記翼部との接続部との間に配置されている、請求項1乃至10の何れか1つに記載の留置針組立体。

請求項12

前記外針ハブに内挿され、前記内針と共に前記外針ハブから引き抜かれると前記内針の針先を保護するプロテクタを備え、前記外針ハブは、前記外針ハブの内周面であって前記滑り止め部より近位側に係合溝を有し、前記プロテクタは、前記外針ハブに内挿された状態で前記係合溝に係合する係合片を有している、請求項1乃至11の何れか1つに記載の留置針組立体。

技術分野

0001

本発明は、本発明は、人工透析輸液又は採血の際に血管に穿刺されてそこに留置される留置針組立体に関する。

背景技術

0002

施術者患者に対して人工透析、輸液又は採血等を行う際には、密閉式留置針が用いられている。留置針組立体としては、例えば特許文献1のようなものがある。特許文献1の留置針組立体は、カテーテルハブ側方延長チューブが接続されており、針ハブ翼部を有している。治療従事者は、翼部を把持した後に留置針組立体を患者の体に穿刺する。

先行技術

0003

特開2013−233247号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の留置針組立体では、治療従事者が翼部の把持部親指人差し指とで挟持し、留置針組立体先端にある針先を患者の血管内に穿刺する。しかし、翼部のみを把持しているだけでは、延長チューブの重みにより外針ハブが動くので、留置針組立体の姿勢が安定しない。安定させるためには、把持部を把持している手とは逆の手で外針ハブを把持し、穿刺することが考えられる。その場合、留置針組立体の姿勢自体は安定するが、安定させるために両手を用いなければならない。それ故、患者の皮膚を手で押さえることができず、患者の皮膚に対する留置針組立体の位置や姿勢にぶれが生じやすい。従って、穿刺作業が安定しない。

0005

そこで本発明は、穿刺時における姿勢の安定性を向上させることができる留置針組立体を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

本発明の留置針組立体は、遠位端部に鋭利な針先を有する内針と、前記内針が挿通されている中空外針と、前記内針が挿通されている内孔を有し且つ遠位側の開口部に前記外針が取り付けられる外針ハブ本体と、前記外針ハブ本体の側方に設けられ且つチューブが取り付けられるチューブ取付部とを有する外針ハブと、前記外針ハブから突出する前記内針の近位端側に設けられ、前記外針ハブに対して相対変位可能に設けられている内針ハブとを備え、前記内針ハブは、前記内針が遠位端部に取り付けられている内針ハブ本体と、前記内針ハブ本体に設けられ且つ前記内針ハブ本体から前記遠位側に延伸している翼部とを有し、前記翼部は、前記翼部の遠位側に位置し且つ両面に把持面を有する板状の把持部分を有し、前記把持部分は、前記外針ハブの近傍に位置し、前記外針ハブは、前記外針ハブの外周面滑り止め部を有し、前記滑り止め部は、前記把持部分の近傍に位置しているものである。

0007

本発明によれば、把持部分が外針ハブ本体の近傍に配置されているので、把持部分を把持した際に、把持した指の一部で外針ハブ本体も安定して掴むことができる。また、外針ハブの滑り止め部を把持部分の近傍に配置することによって、前述する把持した指の一部を滑り止め部に当てている状態で指の一部で外針ハブを把持することができる。これにより、把持した際に指の一部が外針ハブ上でズレることを抑制することができ、留置針組立体のブレを抑えることができる。即ち、穿刺時における姿勢の安定性を向上させることができる。

発明の効果

0008

本発明によれば、穿刺時における姿勢の安定性を高くすることができる。

図面の簡単な説明

0009

本件発明の第1実施形態の留置針組立体を示す平面図である。
図1の留置針組立体をその軸線を含み且つ紙面に平行な仮想断面で切断して見た断面図である。
図1の留置針組立体を右側方から見た右側面図である。
図1の留置針組立体を切断線IV−IVで切断して見た断面図である。
図1の留置針組立体の斜視断面図である。
本件発明の第2実施形態の留置針組立体を示す断面図である。

実施例

0010

以下、本発明に係る第1及び第2実施形態の留置針組立体の一例である密閉式留置針1,1Aについて図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する密閉式留置針1,1Aは、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。

0011

[第1実施形態]
図1に示す第1実施形態の密閉式留置針1は、血管等に針を穿刺して留置し、その針によって薬液を血管内に投与したり、血管から血液を採取したりする際に用いられる。密閉式留置針1は、留置針本体2と、チューブ3と、コネクタ4とを備えている。なお、以下の説明では、密閉式留置針1によって患者への針の穿刺作業を行う施術者に対して遠位側の部位を先端部とし、施術者の近位側の部位を基端部と称している。即ち、遠位側が先端側となり、近位側が基端側となる。

0012

留置針本体2は、外針ハブ11と、外針12と、内針13と、内針ハブ14とを有している。外針ハブ11は、合成樹脂から成るY型形状の部材であり、本体部分21を有しており、本体部分21の周面にはチューブ取付部22を有している。外針ハブ本体の一例である本体部分21は、大略円筒状に形成されており、先端部の外周面が先端に向かうにつれて先細りテーパ状に形成されている。図2に示すように、本体部分21は、それを軸線L1に沿って貫通する内孔21aを有している。内孔21aの軸線方向中間領域には、止血ゴム5が嵌挿されており、止血ゴム5によって内孔21aが先端側空間21bと基端側空間21cとに分断されている。また、止血ゴム5は、ポリイソプレン等の合成ゴム又は熱可塑性エラストマから成る中実の大略円柱部材であり、前述する空間21b,21cの間を封止している。また、本体部分21の中間部分の外周面には、チューブ取付部22が一体的に設けられており、チューブ取付部22にチューブ3が取り付けられている。

0013

チューブ取付部22は、本体部分21の中間部分の外周面(側面)から半径方向一方側に離れるように本体部分21の基端側へと斜めに延在している。即ち、チューブ取付部22は、外針ハブ11の中間部分に位置し、本体部分21の外周面(側面)から後ろ斜め左側に延在している。チューブ取付部22は、大略円筒状に形成されており、その内孔である連通路22aを有している。連通路22aは、チューブ取付部22の軸線に沿って延在しており、その一端が先端側空間21bに繋がり、他端にチューブ3の一端部が挿入されている。チューブ3は、可撓性を有しており、その他端部には、コネクタ4が設けられている。

0014

コネクタ4は、Y型に形成されており、インジェクションプラグ23と接続部24とを有している。インジェクションプラグ23には、図示しない針付きシリンジが接続されるようになっている。接続部24は、図示しない輸液セット及び採血セット等を接続できるようになっており、キャップ部材25によって塞がれている。このように密閉式留置針1では、コネクタ4に輸液セット、採血セット及び針付きシリンジ等を取り付けられるようになっている。また、取り付けられた輸液セット、採血セット及び針付きシリンジ等は、コネクタ4及びチューブ3を介して本体部分21の先端側空間21bに繋がるようになっている。また、本体部分21の先端側の開口部には、外針12が挿入されて固定されている。

0015

外針12は、可撓性を有する軟質の合成樹脂、例えばエチレンテトラフルオロエチレン重合ポリウレタンポリエーテルナイロン、又はポリプロピレン等から成る大略円筒状の細管である。外針12の基端部は、外針ハブ11の先端側開口部に挿入されて固定されている。また、外針12は、内孔である挿通孔12aを有しており、挿通孔12aには、内針13が挿通されている。

0016

内針13は、例えば金属材料又は硬質の合成樹脂から成る大略円筒状の中空針であり、軸線L1に沿って真直ぐに延在している。内針13は、止血ゴム5を貫通するように外針ハブ11の内孔21aを貫いており、且つその先端側部分及び基端側部分が外針ハブ11から突出している。内針13は、血管に穿刺可能に形成された鋭利な針先13aを先端に有しており、内針13は、針先13aに軸線L1に対して斜めにカットされている刃面13bを有している。また、内針13の基端部には、内針ハブ14が設けられている。

0017

内針ハブ14は、大略円柱状に形成されており、外針ハブ11に対して相対変位可能に構成されている。即ち、内針ハブ14は、近位側に相対変位させて外針ハブ11から引き離すことができ、引き離すことで内針13を外針12から引抜けるようになっている(図2二点鎖線参照)。このような機能を有する内針ハブ14は、内針ハブ本体31と翼部32とを有している。

0018

内針ハブ本体31は、大略円筒状部31aの基端側開口をキャップ31bによって塞ぐことによって構成される有底筒状の部材である。内針ハブ本体31は、その中に取付部14aを有しており、取付部14aには、内針13の基端部が挿通されて固定されている。内針13は、内針ハブ本体31の先端部から突出し、軸線L1に沿って延在している。このように構成されている内針ハブ本体31は、その先端を本体部分21の基端に当接させるように本体部分21の基端側に配置されており、その外周面には、翼部32が一体的に形成されている。

0019

翼部32は、穿刺時及び内針13を抜く際に術者が2つの指(例えば、親指T1と人差し指T2)で把持するための部位である。翼部32は、外針ハブ11より薄い板状に形成されており、その厚み方向に見て大略滴形状に形成されている。翼部32は、内針ハブ本体31の外周面の先端側部分に一体的に設けられ、前記外周面から前斜め右側へと突出している。更に詳細に説明すると、翼部32は、連結部分32aと把持部分32bとを有し、これらによって大略涙形状に形成されている。連結部分32aは、平面視で大略三角形状に形成されており、把持部分32bは、平面視で大略円形状に形成されている。

0020

翼部32は、連結部分32aの一辺の一部分を内針ハブ本体31の外周面に一体化させ、先端側且つ半径方向他方側の斜め方向、前斜め右側に突出するように前記外周面に設けられている。また、把持部分32bは、連結部分32aの先端に設けられ、翼部32の先端側に位置している。これにより、把持部分32bは、内針ハブ本体31より先端側に位置するようになり、外針ハブ11の近傍に位置している。より詳細には、把持部分32bは、外針ハブ11の中間部分の右側、即ち本体部分21を挟んでチューブ3(より詳しくはチューブ取付部22)の反対側に配置されている。

0021

また、把持部分32bは、内針13の針先13aの刃面13bを重力方向上方に向けた際にチューブ3から離れるように斜め上方立ち上がっている。即ち、把持部分32bは、内針13の針先13aの刃面13bを重力方向上方に向けた際に上斜め右側へと立ち上がっている。なお、図2は、説明の便宜上、翼部32を左右方向に倒した状態で示しており、図3乃至図6ついても同様である。このように配置される把持部分32bは、外針ハブ11に近接しており、外針ハブ11との間に僅かな隙間(例えば1.5mm以下)、本実施形態では0.5mm程度の隙間をあけて配置されている。このように配置することによって、把持部分32bを把持すると共に、外針ハブ11の中間部分に2つの指を添えることができ、また内針ハブ14を引き下げる際に外針ハブ11と翼部32が当たって抵抗となることを抑制することができる。

0022

このように構成される密閉式留置針1では、把持部分32bを把持すると共に外針ハブ11の中間部分に2つの指で添えることによって密閉式留置針1をしっかりと保持することができるので、穿刺時における密閉式留置針1の安定性を向上させることができる。また、把持部分32bは、把持しやすいように以下のような形状になっている。

0023

即ち、把持部分32bは、2つの指の腹で把持されるようになっており、図3に示すようにその右斜め後側部分が最も薄く、右斜め後側部分から前後及び左右に離れるにつれて厚みが増すように形成されている(図4及び図5も参照)。即ち、把持部分32bの上下(即ち、厚み方向)にある把持面32c,32dは、図4に示すように共に外縁の右斜め後側部分が最も低く且つ外縁の左斜め前側が最も高い大略椀状に形成されている。即ち、把持面32c,32dには、凹所が形成され、指の腹が載せやすくなっている。また、凹所の谷線が外縁の右斜め後側部分から把持部分32bの中心を通って左斜め前方に延びており、術者が指を谷線に沿わせて把持部分32bに載せるように促すことができる。

0024

また、把持部分32bをその谷線に沿って切断して見た図5からわかるように、把持部分32bの把持面32c,32dは、指の先端側の形状に合わせて形成されている、即ち左斜め前側の領域の傾斜が右斜め後側の傾斜に比べて大きくなっている。また、把持部分32bの把持面32c,32dは、外針ハブ11の外周面(より詳細には、後述する載置部27)に向かって傾斜している。即ち、把持面32c,32dの左斜め前側の領域の延長線上又はその付近に外針ハブ11の外周面が位置している(図4の二点鎖線参照)。これにより、把持部分32bに指の腹を載せた際に指の先端が自然に外針ハブ11の外周面に配置されるようになっている。

0025

更に、把持部分32bの中心周りには、図4及び図5に示すように円環状の凸条33が形成されている。凸条33は、把持面32c,32dの各々に突出するように形成されており、把持部分32bに載せた指(より詳細には指の腹)に引っ掛かって滑らないようになっている。なお、凸条33は、必ずしも円環状である必要はなく、直線状に形成される複数の突起を所定の間隔で形成するようにしてもよい。本願における効果は穿刺時において、把持部分32bを把持している各指の先端に後述する滑り止め部が当たることで生じる。よって、滑り止め部は穿刺時における把持部分32bを挟むよう(即ち、外針ハブ11の外周面において、把持部分32bを基準に周方向一方及び他方側)に形成されていればよい。また、把持部分32bの中心周りに環状の溝を形成しても凸条33と同じような効果を発揮させることができる。

0026

このような形状を有する把持部分32bは、前述の通り、術者にその指を谷線に沿わせて把持させることができ、また椀状に形成することでその凹所に指の腹を載せやすくしている。また、把持面32c,32dの左斜め前側の領域の傾斜が外針ハブ11の外周面に向いているので、指の先端部を外針ハブ11の外周面の中間部分に載せやすくなっている。更に、外針ハブ11の外周面の中間部分には、図1に示すような載置部27が形成されている。

0027

載置部27は、術者の指の先端部、即ち術者の指先を載置するための部位である。載置部27は、翼部32の把持部分32bの近傍に位置しており、把持面32c,32dを把持する指の先端部を載せやすくなっている。また、載置部27は、凹凸に形成されており、そこに載せられた指先が滑ることを抑える滑り止め部を構成している。具体的には、載置部27が3つの凸条部27a〜27cによって構成されており、凸条部27a〜27cは、前後方向に等間隔を空けて本体部分21の外周面に配置されている。また、凸条部27a〜27cは、チューブ取付部22の上側から本体部分21に架け渡され、更に本体部分21の外周面の右側半面を回り、更に本体部分21の下側で再度チューブ取付部22に架け渡されている。このように凸条部27a〜27cは、本体部分21の上下両面に架け渡すように本体部分21に形成されている。また、凸条部27a〜27cは、その頂部分平坦に形成されており、術者の指先を載せることができるようになっている。更に、間隔を空けて凸条部27a〜27cを配置することによって、外針ハブ11の外周面に凹凸が形成されて指先が前後方向に滑ることを防ぐことができる。なお、載置部27の構成は、上述するような構成に限定されず、例えば小さなドーム状の突起を外針ハブ11の外周面に複数個設けることによって形成されてもよい。

0028

このように構成される密閉式留置針1では、翼部32を内針ハブ本体31から外針ハブ11の中間部分まで延伸させ且つ前記中間部分に隣接させている。これにより、把持部分32bを把持した際に、把持した指の一部で外針ハブ11も安定して掴むことができる。また、外針ハブ11の載置部27を把持部分32bの近傍に配置することによって、前述する把持した指の一部を載置部27に載せている状態で指の一部で外針ハブ11を把持することができる。これにより、載置部27に載置して外針ハブ11を把持した際にその指の一部が外針ハブ11上でズレることを抑制することができ、密閉式留置針1のブレを抑えることができる。即ち、穿刺時における姿勢の安定性を向上させることができる。

0029

また、密閉式留置針1では、翼部32を内針ハブ本体31の先端側部分に一体的に設けることによって内針ハブ本体31の翼部32より近位側に延びる延伸部31cを有するようになっている。延伸部31cは、内針ハブ本体31先端側と略同じ幅で軸線方向に沿って一体的に近位側に延び、その軸線方向(即ち、延伸方向)の長さが翼部32の軸線方向の長さの約2倍となっている。本実施形態において延伸部31cは、例えば載置部27から40mmの位置まで延びている。また、延伸部31cの長さは、延伸部31cの基端が載置部27から20mm以上50mm以下離れていることが好ましい。延伸部31cの基端が載置部27から40mm以上から50mm以下程度であれば、延伸部31cの基端を手の平に当てて密閉式留置針1を固定することができる。延伸部31cの基端が載置部27から20mm未満であると、中指を延伸部31cに添えることが難しくなる。従って、延伸部31cは、載置部27から20から50mmの位置まで延びているのが好ましい。

0030

このように内針ハブ本体31に延伸部31cを構成させることによって、延伸部31cの外周面の下側に術者の把持しない指(例えば、中指T3及び薬指T4)の腹を当てることができる。そうすることで、把持しない指によって留置針本体2の基端側部分を支えることができ、穿刺時及び抜針時における留置針本体2の上下方向の安定性を向上させることができる。また、延伸部31cの基端部を手のひらに手を添えて留置針本体2を支持することもできるので、密閉式留置針1に不意に物等が当たった場合でも密閉式留置針1の針先13aがブレることを抑制することができる。

0031

以下では、密閉式留置針1を穿刺して内針13を外針12から抜く際の作業について説明する。密閉式留置針1は、図1に示すように外針ハブ11の基端と内針ハブ14の先端が当接し、且つ内針13の針先13aが外針12の先端から突出している状態にて使用される。また、密閉式留置針1では、内針ハブ14が外針ハブ11に対して軸線回り回動可能に構成されており、翼部32が本体部分21を挟んでチューブ取付部22の反対側、即ち右側に位置するように内針ハブ14を回動させる。そうすることで針先13aの刃面13bが平面視で上を向く。なお、密閉式留置針1では、針先13aの刃面13bが重力方向上側を向いた状態において、翼部32が図1に示すように上方且つ右斜め45度に立ち上がっている。術者は、この状態で翼部32を把持する。

0032

把持する際には、翼部32を2つの指、本実施形態では親指T1及び人差し指T2の腹で把持し、親指T1及び人差し指T2の先端部を上方及び下斜め側方から載置部27に載置する。これにより、親指T1及び人差し指T2の先端部で外針ハブ11の中間部分を掴むことができ、留置針本体2の左右のブレを抑えることができる。また、中指T3と薬指T4は、延伸部31cの下側に当てるようにし、内針ハブ14を支持する。これにより、留置針本体2の上下方向のブレを抑えることができる。術者は、このようにして上下左右方向のブレを抑えた状態、即ち安定した姿勢の状態で密閉式留置針1を把持し、その状態のまま内針13を患者の血管に穿刺する。なお、密閉式留置針1では、前述の通り、針先13aの刃面13bを上に向けると翼部32が上方且つ右斜め45度に立ち上がるようになっている。それ故、穿刺時に把持部分32bを掴む下側の指、本実施形態では人差し指T2の指先が患者の穿刺箇所近傍の部位に当たることを抑制することができる。

0033

穿刺後は、血液を採取する又は輸液を血管に流すべく内針13が外針12から抜かれる。内針13を引き抜く際には、穿刺時と同様に、中指T3と薬指T4によって延伸部31cの下側を支持しつつ、親指T1及び人差し指T2は、その先端部を載置部27から遠ざけ、翼部32だけを把持する。載置部27におけるチューブ取付部22の上面は、翼部32を把持する手と反対の手の指が載せられ、その指によって外針ハブ11が患者の皮膚に押さえ付けられる。術者は、このように押さえ付けた状態で翼部32を把持する手を近位側に移動させ(図2の二点鎖線参照)、内針ハブ14を外針ハブ11から引き離す。そうすることで内針13の針先13aが外針12内に引っ込んだ後、更に外針12及び止血ゴム5から引き抜かれ、最後に本体部分21からも引抜かれる。これにより、外針ハブ11から内針13を離すことができる。

0034

このように密閉式留置針1では、内針ハブ本体31が翼部32より近位側に延伸しているので、2つの指で把持部を把持しつつ延伸している延伸部に指を下側から当てて支えることができる。これにより、留置針本体2を前後に離れた二点で支えることができるので、上下方向のブレを抑えることができる。即ち、穿刺時及び抜針時における姿勢の安定性を向上させることができる。

0035

また、密閉式留置針1では、延伸部31cの長さが翼部32の長さの約2倍になっており、滑り止め部から基端側に少なくとも40mmの位置まで延びているので、中指T3及び薬指T4の2本の指を延伸部31cに当てて支えやすくなっている。このように複数本の指を当てることを可能にすることで、穿刺時及び抜針時における姿勢の安定性を更に向上させることができる。

0036

なお、本実施形態では、延伸部31cの長さが翼部32の長さの約2倍であるが、3倍であってもよい。なお、当てることができる指の本数を考慮すると、翼部32の長さの2倍以上であることが好ましく、把持した際に延伸部31cの基端がに当たる等することを考慮すると、翼部32の長さの3倍以下であることが好ましい。従って、延伸部31cの長さは、翼部32の2倍以上3倍以下であることが好ましいが、延伸部31cの長さを必ずしもこのような範囲に限定するものではない。また、延伸部31cは、必ずしも載置部27から40mmの位置まで延ばす必要はなく、例えば25mmの位置まで伸びていれば、少なくとも中指T3の腹を延伸部31cに当てられるようにすることができる。これだけでも、穿刺時及び抜針時における留置針本体2の上下方向の安定性を向上させることができる。

0037

また、密閉式留置針1では、外針ハブ11の外周面の中間部分に載置部27を形成し、翼部32を載置部27に隣接する位置まで延在させている。これにより、指に翼部32を把持させると共にその指を載置部27に載せることができる。即ち、翼部32及び延伸部31cに加えて載置部27の3点で密閉式留置針1を支えることができ、穿刺時における姿勢の安定性を向上させることができる。また、指を載置する載置部27が凸凹に形成されているので、指先のズレを抑えることができる。

0038

また、密閉式留置針1では、外針ハブ11の外周面の中間部分に外周面から半径方向一方側にチューブ取付部22が突出しており、その中間部分に凸条部27a〜27cを形成している。それ故、凸条部分及び突出部分を一箇所に纏めているので、外針ハブ11の成形が容易である。また、密閉式留置針1では、凸条部27a〜27cは、チューブ取付部22の上側から本体部分21の外周面の右側半面を回ってチューブ取付部22の下側に延びるように形成されている。それ故、チューブ取付部22の上下両側及び本体部分21の外周面と分けて形成する場合に比べて、成形箇所の数を少なくすることができ、外針ハブ11の成形が容易である。更に、載置部27を凸条部27a〜27cで形成することによっても、外針ハブ11の成形を容易にすることができる。

0039

<第2実施形態>
第2実施形態の密閉式留置針1Aは、第1実施形態の密閉式留置針1と構成が類似している。以下では、第2実施形態の密閉式留置針1Aの構成について第1実施形態の密閉式留置針1と異なる点について主に説明し、同一の構成については同一の符号を付して図示及び説明を省略する。

0040

図7に示すように密閉式留置針1Aは、留置針本体2Aと、チューブ3と、コネクタ4とを備えている。留置針本体2Aは、外針ハブ11と、外針12と、内針13と、内針ハブ14とに加えて、プロテクタ40を有している。プロテクタ40は、外針ハブ11内であって止血ゴム5より基端側に部分的に収納されており、内針13を外針12及び外針ハブ11から引き抜くと針先13aを覆って保護するようになっている。このような機能を有するプロテクタ40は、プロテクタ本体41と、ホルダ42とを有している。

0041

プロテクタ本体41は、ステンレス鋼アルミニウムアルミニウム合金チタンチタン合金、銅、又は銅系合金等の各種の金属材料から成り、軸線方向に延在する大略長方形状箱型の部材である。箱型の部材の先端板及び基端板には内針を通過させるための通過孔が形成されており、先端板から左右に対向する可撓側板43,44が先端方向に延びており、その間を内針13が挿通している。また、内針13の先端側部分には、図示しない係合部が形成されており、係合部は、内針13を引き抜いて針先13aが2つの可撓側板43,44の間に収まると、プロテクタ本体41と係合するようになっている。これにより、プロテクタ本体41は、針先13aが2つの可撓側板43,44の間に収まると、内針13と一体的に動くようになっている。また、プロテクタ本体41は、大略円筒状のホルダ42内に収められている。

0042

ホルダ42は、それに対して後方に相対変位にプロテクタ本体41を収納させており、プロテクタ本体41は、内針13の係合部と係合した状態で後方に引かれると、内針13と共にホルダ42内の後方へと押し込められるようになっている。また、プロテクタ本体41の2つの可撓側板43,44は、半径方向に若干拡がるように形成されており、プロテクタ本体41をホルダ42内の後方へと押し込むことによって、2つの可撓側板43,44は、内側に押し倒されるようになっている。また、2つの可撓側板43,44の先端部分には、状部43a,44aが形成されており、2つの可撓側板43,44が内側に押し倒されることによって互いに係合し、係合することによって針先13aが2つの鉤状部43a,44aによって覆われて保護される。それ故、内針13を近位側に引き抜くことによって、針先13aが鉤状部43a,44aによって保護されるようになっている。

0043

このように構成されているプロテクタ40は、先端側部分が外針ハブ11の本体部分21の基端側空間21cに挿入されている。また、本体部分21の内周面には、前記載置部27より近位側に係合溝21dが周方向全周にわたって形成されており、プロテクタ40のホルダ42は、係合溝21dに対応する位置に前後一対係合片42aを有している。係合片42aは、ホルダ42の先端部分に前後に離して配置されており、その先端部が半径方向に突出している。プロテクタ40の先端側部分を基端側空間21cに挿入する際に、係合片42aの突出する部分が係合溝21dに入って係合する。このように係合することによって、プロテクタ40は、小さな荷重では本体部分21から抜けないようになっている。

0044

他方、プロテクタ40の基端側部部分、即ちホルダ42の基端側部分は、外針ハブ11から突出しており、それらの部分が内針ハブ14の内孔14bに収まっている。ホルダ42の基端側部分は、内針ハブ14の内孔14bと略同形状で形成されており、殆どガタツキがない状態でホルダ42の基端側部分が内孔14bに嵌挿されている。

0045

このように構成される密閉式留置針1Aでは、プロテクタ40が備わっているので、内針13を抜針した際に針先13aが露出することを防ぐことができる。また、プロテクタ40の基端部分が内針ハブ14の内孔14bに嵌挿されているので、内針13を後方に引き下げて針先13aを外針12内に収める際に、プロテクタ40の基端部分にガイドとして用いることができる。これにより、内針13を後方に引き下げて針先13aを外針12内に収める際に内針13の上下左右方向のブレを抑えることができる。

0046

また、密閉式留置針1Aでは、外針ハブ11の本体部分21において把持部分32bが隣接する位置から内針ハブ14の翼部32が設けられている位置までの間の領域、即ち軸線方向において翼部32が延在する領域にプロテクタ40が配置されている。それ故、プロテクタ40のために密閉式留置針1Aを延伸させる必要がなく、密閉式留置針1Aの外形寸法、特に長さが大きくなることを抑制することができる。

0047

また、密閉式留置針1Aでは、本体部分21の内周面において載置部27より近位側に係合溝21dを有している。即ち、載置部27から離して係合溝21dを形成することができるので、半径方向内方において載置部27と係合溝21dとが重なる場合に比べて外針ハブ11Aの成形時の不具合を抑制することができる。

0048

その他、第2実施形態の密閉式留置針1Aは、第1実施形態の密閉式留置針1と同様の作用効果を奏する。

0049

[その他の実施形態について]
第1及び第2実施形態の密閉式留置針1,1Aでは、摩擦係数増大部である凸条部27a〜27cによって載置部27が構成されているが、このような突起状のものだけでなくシリコン又はゴムで構成して皮膚に吸い付くように(例えば、吸盤のように)したり、梨地加工を行って形成したりしてもよい。また、載置部27は、必ずしも摩擦係数増大部である必要はなく、外針ハブ11の外周面そのままであってもよく、また平坦に形成された部分であってもよい。

0050

また、第1及び第2実施形態の密閉式留置針1,1Aでは、翼部32が大略滴状に形成されているが、必ずしもこのような形状である必要はない。例えば、連結部分32aが棒状に形成されていてもよく、また把持部分32bが平面視で大略楕円形状、大略四角形状、又は大略三角形状に形成されていてもよい。
また、内針の先端は刃面が形成されないような錐状であってもよい。

0051

1 ,1A密閉式留置針
11外針ハブ
12外針
12a挿通孔
13内針
13a針先
14内針ハブ
27 載置部
31 内針ハブ本体
31c延伸部
32把持部
32c,32d把持面
40 プロテクタ

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