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技術 巻取装置

出願人 株式会社アルペン
発明者 河野文義
出願日 2016年8月10日 (5年0ヶ月経過) 出願番号 2016-157594
公開日 2018年2月15日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2018-023614
状態 特許登録済
技術分野 長尺物の貯蔵及び繰返し繰出し及び再貯蔵 履物及びその付属品、製法、装置
主要キーワード 簡潔構造 ワイヤー挿通孔 スウェージングマシン 環状ギヤ 花びら状 ネジ挿入孔 ネジ回し 有底円筒
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

部品点数が少なく、構造が簡略化され、小型・軽量であって、耐久性に優れた巻取装置を提供すること。

解決手段

本発明は、上向きの歯46を有するドラム4を収納する有底円筒状のドラム収納部33を備えたベース部材3と、前記ドラム4を回転駆動する下向きの歯を有するダイヤル5と、を備え、当該ダイヤル5を移動させることで、前記下向きの歯を前記上向きの歯46に係合させてダイヤル5の回転を前記ドラム4に伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記上向きの歯46から切り離した解除状態とを実現した巻取装置1であって、前記ダイヤル5の周縁部に形成され、当該ダイヤル5の回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部33から突出し、前記環状ギヤと係合する爪36と、を備え、前記環状ギヤと前記爪36によって前記ダイヤル5の回転を制御できる巻取装置1である。

概要

背景

従来、靴紐締め付けるのに適した巻取装置として、ダイヤル円盤状のつまみ)を回転することによってドラムに対して靴紐を巻き付けることができ、ダイヤルを引くことで、ダイヤルとドラムとの係合状態解除して靴紐の締め付けワンタッチで解除することができる靴紐巻取装置が提案されている(特許文献1〜8)。

これら従来の巻取装置においては、(1)ドラムを回転させたり、ダイヤルとドラムとの係合状態を変更するためのダイヤルの構造が複雑になる、(2)ドラムを回転させたり、ダイヤルとドラムとの係合状態を変更するための構造を具体化するために複数の部品を組み付ける必要が生じる、(3)ダイヤルの回転を制御するためのラチェット機構を構成する爪及び爪の位置を変移させるバネの構造が複雑となる、(4)ダイヤルの回転を制御するためのラチェット機構を構成する爪及び爪の位置を変移させるバネの構造を具体化するために複数の部品を組み付ける必要が生じる、(5)ダイヤルの内側面に放射状に延びる山部と谷部からなるギヤを形成するとハンドルが大型化するといった問題がある。

上記のような巻取装置においては、装置の小型化の妨げとなる、製造コストが上がる、部品の強度が低下し製品信頼性や用途が限定される、組み付けやメンテナンスに手間がかかる、というような問題がある。

概要

部品点数が少なく、構造が簡略化され、小型・軽量であって、耐久性に優れた巻取装置を提供すること。 本発明は、上向きの歯46を有するドラム4を収納する有底円筒状のドラム収納部33を備えたベース部材3と、前記ドラム4を回転駆動する下向きの歯を有するダイヤル5と、を備え、当該ダイヤル5を移動させることで、前記下向きの歯を前記上向きの歯46に係合させてダイヤル5の回転を前記ドラム4に伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記上向きの歯46から切り離した解除状態とを実現した巻取装置1であって、前記ダイヤル5の周縁部に形成され、当該ダイヤル5の回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部33から突出し、前記環状ギヤと係合する爪36と、を備え、前記環状ギヤと前記爪36によって前記ダイヤル5の回転を制御できる巻取装置1である。

目的

本発明が解決しようとする課題は、上記において説明した(1)ドラムを回転させたり、ダイヤルとドラムとの係合状態を変更するためのダイヤルの構造が複雑になる、(2)ドラムを回転させたり、ダイヤルとドラムとの係合状態を変更するための構造を具体化するために複数の部品を組み付ける必要が生じる、(3)ダイヤルの回転を制御するためのラチェット機構を構成する爪及び爪の位置を変移させるバネの構造が複雑となる、(4)ダイヤルの回転を制御するためのラチェット機構を構成する爪及び爪の位置を変移させるバネの構造を具体化するために複数の部品を組み付ける必要が生じる、(5)ダイヤルの内側面に放射状に延びる山部と谷部からなるギヤを形成するとハンドルが大型化するといった問題を解決することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

上面側に上向きの歯を有し、を巻き取るためのドラムと、当該ドラムを収納する有底円筒状のドラム収納部を備えたベース部材と、前記ドラムを回転駆動するために、下面側に前記ドラムの上向きの歯と係合する下向きの歯を有するダイヤルと、を備え、当該ダイヤルをその回転軸方向に沿って移動させることで、当該ダイヤルの下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯に係合させてダイヤルの回転を前記ドラムに伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯から切り離して前記ドラムが自由に回転できる解除状態とを実現するようにした巻取装置であって、前記ダイヤルの周縁部に形成され、当該ダイヤルの回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部から突出し、前記環状ギヤと係合する爪と、を備え、前記環状ギヤと前記爪によって前記ダイヤルの回転を制御することができることを特徴とする巻取装置。

請求項2

前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁と同一円上に配置したバネ部から外側又は内側に向けて突出するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。

請求項3

前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁の下部に配置したバネ部から外側に向けて突出するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。

請求項4

前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁と一体成形されたものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の巻取装置。

請求項5

前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁を切り欠くことで形成したバネ部から外側に向けて突出するように設けられており、当該バネ部が前記ドラム収納部の内側に弾性変形することで、前記ダイヤルの周縁部において円筒状に形成された前記環状ギヤの山部を乗り越え前記ダイヤルの回転を許容するようになっていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の巻取装置。

請求項6

前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁を切り欠くことで形成したバネ部から内側に向けて突出するように設けられており、当該バネ部が前記ドラム収納部の外側に弾性変形することで、前記ダイヤルの周縁部において円柱状に形成された前記環状ギヤの山部を乗り越え前記ダイヤルの回転を許容するようになっていることを特徴とする請求項1、2、4の何れか一項に記載の巻取装置。

請求項7

円筒状の前記環状壁に形成される切り欠きは、外側ほど拡開しており、内側におけるバネ部との隙間は極僅かであることを特徴とする請求項5又は6に記載の巻取装置。

請求項8

上面側に上向きの歯を有し、紐を巻き取るためのドラムと、当該ドラムを収納する有底円筒状のドラム収納部を備えたベース部材と、前記ドラムを回転駆動するために、下面側に前記ドラムの上向きの歯と係合する下向きの歯を有するダイヤルと、を備え、当該ダイヤルをその回転軸方向に沿って移動させることで、当該ダイヤルの下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯に係合させてダイヤルの回転を前記ドラムに伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯から切り離して前記ドラムが自由に回転できる解除状態とを実現するようにした巻取装置であって、前記ダイヤルの周縁部に形成され、当該ダイヤルの回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部の外側のベース部材から突出し、前記環状ギヤと係合する爪と、を備え、前記環状ギヤと前記爪によって前記ダイヤルの回転を制御することができることを特徴とする巻取装置。

請求項9

前記ダイヤルは、前記下向きの歯と前記環状ギヤとを一体成形にて備えており、かつ、当該ダイヤルをその回転を前記ドラムに伝達できるロック位置と、前記ドラムが自由に回転できる解除位置との間で切り替えるためのバネ及び当該バネを保持する軸部材を収納できるようになっていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の巻取装置。

請求項10

上面側に上向きの歯を有し、紐を巻き取るためのドラムと、当該ドラムを収納する有底円筒状のドラム収納部を備えたベース部材と、前記ドラムを回転駆動するために、下面側に前記ドラムの上向きの歯と係合する下向きの歯を有するダイヤルと、を備え、当該ダイヤルをその回転軸方向に沿って移動させることで、当該ダイヤルの下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯に係合させてダイヤルの回転を前記ドラムに伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯から切り離して前記ドラムが自由に回転できる解除状態とを実現するようにした巻取装置であって、前記ダイヤルの周縁部に形成され、当該ダイヤルの回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部を構成する環状壁と同一中心円上に配置した、前記環状ギヤと係合する爪と、を備え、前記環状ギヤと前記爪によって前記ダイヤルの回転を制御することができることを特徴とする巻取装置。

請求項11

前記爪は、前記ドラム収納部を構成する環状壁と同一中心円上に配置した環状部に設けられているものであることを特徴とする請求項10に記載の巻取装置。

請求項12

前記爪は、前記環状部に設けたバネ部から外側又は内側に向けて突出するように設けられていることを特徴とする請求項11に記載の巻取装置。

技術分野

0001

本発明は、巻取装置に関するものであって、ゴルフジョギングなどに使用する運動靴の他、各種の靴紐締め付けたり、鞄を閉じるを締め付けたり、帽子の紐を締め付けるのに適した巻取装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、靴の靴紐を締め付けるのに適した巻取装置として、ダイヤル円盤状のつまみ)を回転することによってドラムに対して靴紐を巻き付けることができ、ダイヤルを引くことで、ダイヤルとドラムとの係合状態解除して靴紐の締め付けをワンタッチで解除することができる靴紐巻取装置が提案されている(特許文献1〜8)。

0003

これら従来の巻取装置においては、(1)ドラムを回転させたり、ダイヤルとドラムとの係合状態を変更するためのダイヤルの構造が複雑になる、(2)ドラムを回転させたり、ダイヤルとドラムとの係合状態を変更するための構造を具体化するために複数の部品を組み付ける必要が生じる、(3)ダイヤルの回転を制御するためのラチェット機構を構成する爪及び爪の位置を変移させるバネの構造が複雑となる、(4)ダイヤルの回転を制御するためのラチェット機構を構成する爪及び爪の位置を変移させるバネの構造を具体化するために複数の部品を組み付ける必要が生じる、(5)ダイヤルの内側面に放射状に延びる山部と谷部からなるギヤを形成するとハンドルが大型化するといった問題がある。

0004

上記のような巻取装置においては、装置の小型化の妨げとなる、製造コストが上がる、部品の強度が低下し製品信頼性や用途が限定される、組み付けやメンテナンスに手間がかかる、というような問題がある。

先行技術

0005

特開2015−293号公報
特開2015−297号公報
特開2010−148927号公報
特開2016−36679号公報
特表2013−525007号公報
国際公開特許WO2011/137405号公報
特許第5925765号公報
実用新案登録第3159620号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明が解決しようとする課題は、上記において説明した(1)ドラムを回転させたり、ダイヤルとドラムとの係合状態を変更するためのダイヤルの構造が複雑になる、(2)ドラムを回転させたり、ダイヤルとドラムとの係合状態を変更するための構造を具体化するために複数の部品を組み付ける必要が生じる、(3)ダイヤルの回転を制御するためのラチェット機構を構成する爪及び爪の位置を変移させるバネの構造が複雑となる、(4)ダイヤルの回転を制御するためのラチェット機構を構成する爪及び爪の位置を変移させるバネの構造を具体化するために複数の部品を組み付ける必要が生じる、(5)ダイヤルの内側面に放射状に延びる山部と谷部からなるギヤを形成するとハンドルが大型化するといった問題を解決することである。

0007

そして、本発明の目的は、上記問題を解決し、巻取装置の部品点数を減少させることなどによって構造を簡略化するとともに、製造のコストダウン、製品の小型・軽量化を図ることができ、さらには強度、耐久性及び信頼性を高め、組み付けやメンテナンスの手間を軽減することができる巻取装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

(1)本発明は、「上面側に上向きの歯を有し、紐を巻き取るためのドラムと、当該ドラムを収納する有底円筒状のドラム収納部を備えたベース部材と、前記ドラムを回転駆動するために、下面側に前記ドラムの上向きの歯と係合する下向きの歯を有するダイヤルと、を備え、
当該ダイヤルをその回転軸方向に沿って移動させることで、当該ダイヤルの下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯に係合させてダイヤルの回転を前記ドラムに伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯から切り離して前記ドラムが自由に回転できる解除状態とを実現するようにした巻取装置であって、
前記ダイヤルの周縁部に形成され、当該ダイヤルの回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部から突出し、前記環状ギヤと係合する爪と、を備え、
前記環状ギヤと前記爪によって前記ダイヤルの回転を制御することができることを特徴とする巻取装置」を最も主要な特徴とするものである。

0009

(2)本発明の巻取装置において、前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁と同一円上に配置したバネ部から外側又は内側に向けて突出するように設けられているものであってもよい。
(3)本発明の巻取装置において、前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁の下部に配置したバネ部から外側に向けて突出するように設けられているものであってもよい。
(4)本発明の巻取装置において、前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁と一体成形されたものであってもよい。

0010

(5)本発明の巻取装置において、前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁を切り欠くことで形成したバネ部から外側に向けて突出するように設けられており、当該バネ部が前記ドラム収納部の内側に弾性変形することで、前記ダイヤルの周縁部において円筒状に形成された前記環状ギヤの山部を乗り越え前記ダイヤルの回転を許容するようになっているものであってもよい。

0011

(6)本発明の巻取装置において、前記爪は、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁を切り欠くことで形成したバネ部から内側に向けて突出するように設けられており、当該バネ部が前記ドラム収納部の外側に弾性変形することで、前記ダイヤルの周縁部において円柱状に形成された前記環状ギヤの山部を乗り越え前記ダイヤルの回転を許容するようになっているものであってもよい。
(7)本発明の巻取装置において、円筒状の前記環状壁に形成される切り欠きは、外側ほど拡開しており、内側におけるバネ部との隙間は極僅かであるものであってもよい。

0012

(8)また、本発明は、上面側に上向きの歯を有し、紐を巻き取るためのドラムと、当該ドラムを収納する有底円筒状のドラム収納部を備えたベース部材と、前記ドラムを回転駆動するために、下面側に前記ドラムの上向きの歯と係合する下向きの歯を有するダイヤルと、を備え、
当該ダイヤルをその回転軸方向に沿って移動させることで、当該ダイヤルの下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯に係合させてダイヤルの回転を前記ドラムに伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯から切り離して前記ドラムが自由に回転できる解除状態とを実現するようにした巻取装置であって、
前記ダイヤルの周縁部に形成され、当該ダイヤルの回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部の外側のベース部材から突出し、前記環状ギヤと係合する爪と、を備え、
前記環状ギヤと前記爪によって前記ダイヤルの回転を制御することができる巻取装置である。

0013

(9)本発明の巻取装置において、前記ダイヤルは、前記下向きの歯と前記環状ギヤとを一体成形にて備えており、かつ、当該ダイヤルをその回転を前記ドラムに伝達できるロック位置と、前記ドラムが自由に回転できる解除位置との間で切り替えるためのバネ及び当該バネを保持する軸部材を収納できるようになっているものであってもよい。

0014

(10)さらに、本発明は、上面側に上向きの歯を有し、紐を巻き取るためのドラムと、当該ドラムを収納する有底円筒状のドラム収納部を備えたベース部材と、前記ドラムを回転駆動するために、下面側に前記ドラムの上向きの歯と係合する下向きの歯を有するダイヤルと、を備え、
当該ダイヤルをその回転軸方向に沿って移動させることで、当該ダイヤルの下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯に係合させてダイヤルの回転を前記ドラムに伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯から切り離して前記ドラムが自由に回転できる解除状態とを実現するようにした巻取装置であって、
前記ダイヤルの周縁部に形成され、当該ダイヤルの回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部を構成する環状壁と同一中心円上に配置した、前記環状ギヤと係合する爪と、を備え、
前記環状ギヤと前記爪によって前記ダイヤルの回転を制御することができる巻取装置である。

0015

(11)本発明の巻取装置において、前記爪は、前記ドラム収納部を構成する環状壁と同一中心円上に配置した環状部に設けられているものであってもよい。
(12)さらに、本発明の巻取装置において、前記爪は、前記環状部に設けたバネ部から外側又は内側に向けて突出するように設けられているものであってもよい。

発明の効果

0016

(1)上記のように構成した本発明の巻取装置においては、環状ギヤを形成した簡潔構造のダイヤルと、爪を形成したドラム収納部によってダイヤルの回転を制御することができる。
従って、巻取装置の部品点数を減少させ構造を簡略化するとともに、小型・軽量化を図ることができ、さらには強度、耐久性及び信頼性を高め、組み付けやメンテナンスの手間を軽減することができる巻取装置を提供することができる。

0017

(2)本発明の巻取装置において、前記爪が、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁と同一円上に配置したバネ部から外側又は内側に向けて突出するように設けられていることで、構造を簡略化できるとともに、装置を小型化することができる。
(3)本発明の巻取装置において、前記爪が、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁の下部に配置したバネ部から外側に向けて突出するように設けられていることで、巻取装置の厚みを低減して装置を小型化したり、バネ部の保護を図ることができる。

0018

(4)本発明の巻取装置において、前記爪が、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁と一体成形されたものとすることで、装置の強度を高めるとともに装置の構造を簡略化することができ、組み付けやメンテナンスの手間を著しく軽減することができる。
(5)本発明の巻取装置において、前記爪が、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁を切り欠くことで形成したバネ部から外側に向けて突出するように設けられており、当該バネ部が前記ドラム収納部の内側に弾性変形することで、前記ダイヤルの周縁部において円筒状に形成された前記環状ギヤの山部を乗り越え前記ダイヤルの回転を許容するようにすることで、ダイヤルの回転を制御するための爪及び爪の位置を変移させるバネの構造を簡単かつ強度に優れたものとすることができる。

0019

(6)本発明の巻取装置において、前記爪が、前記ドラム収納部を構成する円筒状の環状壁を切り欠くことで形成したバネ部から内側に向けて突出するように設けられており、当該バネ部が前記ドラム収納部の外側に弾性変形することで、前記ダイヤルの周縁部において円柱状に形成された前記環状ギヤの山部を乗り越え前記ダイヤルの回転を許容するようにすることで、ダイヤルの回転を制御するための爪及び爪の位置を変移させるバネの構造を簡単かつ強度に優れたものとすることができる。

0020

(7)本発明の巻取装置において、円筒状の前記環状壁に形成される切り欠きが、外側ほど拡開しており、内側におけるバネ部との隙間が極僅かであるようにすることで、型抜きを容易とすることができるとともに、装置内部にゴミなどが入り込むことを防ぎ、装置の信頼性を高めることができる。
さらに、外側ほど拡開する切り欠きを備えた環状壁を成形するための金型が、その拡開している切り欠き部分において太くなるため、金型の強度を高め、型抜きの際や取扱の際に金型が損傷することを防止することができる。

0021

(8)本発明の巻取装置において、ドラム収納部の外側のベース部材から突出し、前記環状ギヤと係合する爪を備えたものとすることで、ドラム収納部の構造を簡略化し、その強度を高めることができ、また、ドラム収納部内にゴミが入り込むことを防いで装置の信頼性を高めることができる。

0022

(9)本発明の巻取装置において、前記ダイヤルが、前記下向きの歯と前記環状ギヤとを一体成形にて備えており、かつ、当該ダイヤルをその回転を前記ドラムに伝達できるロック位置と、前記ドラムが自由に回転できる解除位置との間で切り替えるためのバネ及び当該バネを保持する軸部材を収納できるようになっているものとすることで、耐久性と操作性に優れたものとすることができる。

0023

(10)本発明の巻取装置において、前記ドラム収納部を構成する環状壁と同一中心円上に配置した、前記環状ギヤと係合する爪を備えたものとすることで、構造を簡略化するとともに、強度、耐久性及び信頼性を高めることができる。
(11)本発明の巻取装置において、前記爪が、前記ドラム収納部を構成する環状壁と同一中心円上に配置した環状部に設けられているものとすることで、強度、耐久性及び信頼性を高めることができる。
(12)本発明の巻取装置において、前記爪が、前記環状部に設けたバネ部から外側又は内側に向けて突出するように設けられているものとすることで、メンテナンスの手間を軽減することができる。

図面の簡単な説明

0024

図1は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置の分解斜視図である。
図2は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
図3は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置を取り付けた靴を示す側面図である。
図4(A)及び(B)は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置のロック状態を示し、(A)は図2(B)に示すX−X線断面図、(B)は正面図、(C)は爪付近の環状壁を示す部分拡大断面図である。
図5(A)及び(B)は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置の解除状態を示し、(A)は図2(B)に示すX−X線断面図、(B)は正面図である。
図6(A)〜(D)は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は側面図、(D)は正面図である。
図7(A)〜(E)は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置に使用できるドラムを示し、(A)は上向きの歯を示す斜視図、(B)は係止突起を示す斜視図、(C)は平面図、(D)は側面図、(E)は底面図である。
図8(A)〜(D)は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置のダイヤルを示し、(A)は底面図、(B)は下向きの歯を示す斜視図、(C)は平面図、(D)は平面側を示す斜視図である。
図9(A)及び(B)は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置の軸部材を示し、(A)は側面図、(B)は底面図である。
図10は本発明を具体化した実施形態1の靴紐巻取装置のカバー部材の底面側を示す斜視図である。
図11は本発明を具体化した実施形態2の靴紐巻取装置の分解斜視図である。
図12(A)及び(B)は本発明を具体化した実施形態2の靴紐巻取装置を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図である。
図13は本発明を具体化した実施形態2の靴紐巻取装置を取り付けた靴の踵部分を示す斜視図である。
図14(A)及び(B)は本発明を具体化した実施形態2の靴紐巻取装置のロック状態を示し、(A)は図12(B)に示すY−Y線断面図、(B)は正面図である。
図15(A)及び(B)は本発明を具体化した実施形態2の靴紐巻取装置の解除状態を示し、(A)は図12(B)に示すY−Y線断面図、(B)は正面図である。
図16(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態2の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は側面図である。
図17(A)〜(D)は本発明を具体化した実施形態2の靴紐巻取装置のドラム収納部を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は側面図、(D)は正面図である。
図18(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態3の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図19(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態4の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図20(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態4の靴紐巻取装置のダイヤルを示し、(A)は斜視図、(B)は底面図、(C)は平面図である。
図21(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態5の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図22(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態6の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図23(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態7の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図24(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態8の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図25(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態9の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図26(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態10の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図27は本発明を具体化した実施形態10の靴紐巻取装置のベース部材と環状部を示す正面側の斜視図である。
図28(A)〜(C)は本発明を具体化した実施形態11の靴紐巻取装置のベース部材を示し、(A)は斜視図、(B)は平面図、(C)は正面図である。
図29は本発明を具体化した実施形態11の靴紐巻取装置のベース部材と環状部を示す正面側の斜視図である。

実施例

0025

本発明は、「上面側に上向きの歯を有し、紐を巻き取るためのドラムと、当該ドラムを収納する有底円筒状のドラム収納部を備えたベース部材と、前記ドラムを回転駆動するために、下面側に前記ドラムの上向きの歯と係合する下向きの歯を有するダイヤルと、を備え、当該ダイヤルをその回転軸方向に沿って移動させることで、当該ダイヤルの下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯に係合させてダイヤルの回転を前記ドラムに伝達できるロック状態と、前記下向きの歯を前記ドラムの上向きの歯から切り離して前記ドラムが自由に回転できる解除状態とを実現するようにした巻取装置であって、前記ダイヤルの周縁部に形成され、当該ダイヤルの回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤと、前記ドラム収納部から突出し、前記環状ギヤと係合する爪と、を備え、前記環状ギヤと前記爪によって前記ダイヤルの回転を制御することができることを特徴とする巻取装置」であって、以下において説明する実施形態などにより好適に具体化することができる。

0026

以下、本発明の巻取装置を運動靴の靴紐を巻き取るための巻取装置について具体化した一実施形態(実施形態1:図1図10)について説明する。
なお、本発明の巻取装置の各実施形態の内部の構成およびその作用効果については、上記の特許文献である特願2013−127574(特開2015−293)、特願2013−127612(特開2015−297)、特願2014−163867(特開2016−36679)において既に本件出願人によって部分的に開示されている。
図3は、本発明の一実施形態の靴紐巻取装置1と、当該靴紐巻取装置1を足首と対応する位置に装備した靴Sを示し、この靴Sは、樹脂被覆された金属製のワイヤーなどからなる靴紐2によって靴Sの部を締め付けることができるようになっている。

0027

靴紐巻取装置1は、ベース部材3と、前記靴紐2を巻き取るためのドラム4と、当該ドラム4を回転駆動するための略円盤状のダイヤル5と、当該ダイヤル5を前記ベース部材3に装着するために前記ベース部材3に対して回転自在に固定される軸部材6と、当該軸部材6にて一端部が軸支されたバネ部材7などから構成されている。
ここで、前記靴紐2としては、直径0.11〜0.13mmのステンレス製素線複数本撚り合わせたワイヤーロープスウェージングマシンにて加工を加え、ナイロン樹脂にて被覆したワイヤー状の靴紐、又は、ナイロン樹脂などからなる樹脂製の靴紐を用途に応じて好適に用いることができる。

0028

前記ベース部材3は、薄板状のフランジ31が、前記ドラム4を回転可能に収納するために円筒状に形成された環状壁32からなるドラム収納部33の周囲に突出するように形成されることで全体が一体成形されており、当該フランジ31が、前記靴Sに縫い付け固定されることで靴紐巻取装置1を靴Sに固定することができるようになっている。
前記ドラム収納部33は、その底部中央に前記ドラム4を軸支するための回転軸34が突設されている。
また、前記ドラム収納部33の底部には、靴紐引出口35が2箇所形成されている。

0029

前記環状壁32の上端部には、当該環状壁32から外側に向けて突出する3個の爪36が等間隔にて形成されており、当該各爪36は、前記環状壁32を部分的に切り欠くことで弧状に湾曲した細長い棒状のバネ部36aの先端部に配置されている。
即ち、前記バネ部36a及び爪36は、ベース部材3及び環状壁32と一体成形されており、かつ、前記バネ部36aは、環状壁32と同一円上にてコンパクトに配置されている。
そして、前記爪36は、前記バネ部36aが弾性変形することで、前記ドラム収納部33の内側に向けて動くことができるようになっている。
さらに、前記バネ部36aを設けるために前記環状壁32に形成される切り欠きは、外側ほど拡開しており、内側におけるバネ部36aとの隙間が極僅かであるようにすることで、型抜きを容易とすることができるとともに、装置内部にゴミなどが入り込むことを防ぎ、装置の信頼性を高めることができるようになっている(図4(C)参照)。
また、外側ほど拡開する切り欠きを備えた環状壁32を成形するための金型が、その拡開している切り欠き部分において太くなるため、金型の強度を高め、型抜きの際や取扱の際に金型が損傷することを防止することができる。
なお、バネ部36aは短く形成することで強度を高めることができ、ダイヤル5を強く操作することによって折れたり損傷することを避けることができる。

0030

前記ドラム4は、靴紐2を巻き取るための靴紐巻取部41と、当該靴紐巻取部41の内側に配置された回転軸部42を有している。そして、当該ドラム4の上下両面には、前記靴紐巻取部41と前記回転軸部42との間に形成された凹部43が形成されている。
前記回転軸部42には、前記ベース部材3の前記回転軸34が挿入され、前記ドラム収納部33内にて前記ドラム4が回転可能となっている。
前記ドラム4の下側に形成された前記凹部43は、前記ドラム収納部33の内底部に面しており、2個の係止突起44を当該凹部43内に備えている。
そして、前記靴紐巻取部41に形成した複数個のワイヤー挿通孔45から前記凹部43内に導入される靴紐2の先端部を前記係止突起44を利用して挟み込んで、当該凹部43内に保持できるようになっている。

0031

前記ドラム4の上側の凹部43には、前記靴紐巻取部41の内周面に沿って複数の上向きの歯46が形成されており、前記ダイヤル5の下面部に形成された下向きの歯51と噛合することで、前記ダイヤル5の回転を前記ドラム4に伝達できるようになっている。

0032

前記ダイヤル5は、その中央部に軸穴52を有しており、その軸穴52の周囲に前記下向きの歯51が環状に配置されて形成されている。
さらに、前記ダイヤル5は、その周縁部の内側面において、当該ダイヤル5の回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる円筒状に配置された環状ギヤ53を備えている。
この環状ギヤ53の谷部と前記爪36は噛み合うように配置されており、ダイヤル5を回転させると、前記爪36が環状ギヤの山部を乗り越えることによって、ダイヤル5の回転を一方向にのみ可能となるように制御することができるようになっている。

0033

即ち、前記環状ギヤ53と前記爪36は、ラチェット機構を構成し、前記靴紐2を巻き付けて締め付ける方向にのみ前記環状ギヤ53(ダイヤル5)が回転できるように、前記環状ギヤ53の山部の断面は、「のこぎり歯」状に形成されている。
さらに、前記ダイヤル5は、その回転軸方向に沿って移動可能となっており、前記上向きの歯46と前記下向きの歯51とが噛合して前記ダイヤル5の回転を前記ドラム4に伝達できるロック状態と、前記上向きの歯46と前記下向きの歯51とが離れて前記ドラム4が自由に回転できるように前記ダイヤル5から前記ドラム4を切り離した解除状態とを実現することができるようになっている。

0034

前記軸部材6は、前記ダイヤル5を前記ベース部材3に対して回転自在に装着するために、ネジ8によって前記ベース部材3に固定されるものであって、前記ダイヤル5を前記ドラム4に接近させたロック位置と当該ドラム4から離した解除位置との間で移動可能な状態で保持し案内することができるようになっている。

0035

前記軸部材6は、円柱状に形成されており、その軸心方向と直交する方向にて当該軸部材6の上端部付近において、向き合った側部を切り欠いて形成した軸受部61に対し、バネ部材7に形成した直線状の一端部(軸部71)が挿入されることで、当該バネ部材7を回動可能に軸支するようになっている。即ち、前記バネ部材7は、前記軸部材6の約180度離間した位置に各1個配置されている。

0036

前記バネ部材7は、前記ダイヤル5の前記軸穴52と隣接して形成されたバネ収納部54に配置されるものであって、全体が略U字形湾曲形成されており、湾曲した他端部72が、前記バネ収納部54に設けた係止部55に常時当接するようになっている。
そして、前記ダイヤル5がロック位置から解除位置まで移動することで、前記ドラム4をロック状態から解除状態に切替可能としている。

0037

さらに、当該ロック位置と解除位置との間の位置に前記バネ部材7の他端部72が最も強く軸部材6側に圧縮される反転位置が存在するように設定されている。
前記ダイヤル5の上側には、円盤状のカバー部材9が嵌合し、靴紐巻取装置1の内部を保護し、ゴミなどが入り込まないようになっている。

0038

なお、カバー部材9の中央部には透孔9aが形成されており、この透孔9aを介してカバー部材9の内側(下側)のネジ8を操作してベース部材3からドラム4、ダイヤル5、軸部材6を取り外せるようになっている。

0039

次に、上記にて説明した靴紐巻取装置1の各部品を組み付けて製造する方法について説明する。
まず、靴紐巻取装置1のベース部材3にドラム4を装着するため、2ヶ所の靴紐引出口35にそれぞれ靴紐2の先端を挿入し、ドラム収納部33側からその靴紐2の両端部を引き出す。
そして、ドラム4に6ヶ所設けたワイヤー挿通孔45に靴紐2の先端を縫うようにして順次挿通することで、靴紐2の両端をドラム4に固定した後、ドラム4をドラム収納部33内に配置する。

0040

次に、ダイヤル5に軸部材6及びバネ部材7を組み付ける。
ここで、軸部材6の上端部に突出形成したフランジ部62がダイヤル5の軸穴52の周囲に当接するため、ダイヤル5が軸部材6から外れることはない。
上記手順にてダイヤル5、軸部材6及びバネ部材7を組み付けた後、ネジ8を軸部材6の軸心に沿って透設したネジ挿入孔63に挿通し、軸部材6などをベース部材3に装着する。
最後にカバー部材9をダイヤル5に嵌め込むことで、靴紐巻取装置1を組み付けることができる。
メンテナンス又は修理のために靴紐巻取装置1を分解する際には、カバー部材9の透孔9aからネジ回しを挿入し、ネジ8を外すことで、組み付けられたダイヤル5、軸部材6及びバネ部材7をベース部材3から取り外すことができる。

0041

なお、本実施形態の靴紐巻取装置1において各部材を構成する材料としては、強度、耐久性、弾力性などを考慮し、一例として以下のものを用いたが、これらの材料に限定されるものではない。
ベース部材3・・・ナイロン
ドラム4、軸部材6・・・POM(ポリアセタール
ダイヤル5・・・ナイロンとその周囲にTPE(熱可塑性エラストマー
バネ部材7・・・ステンレス鋼
ネジ8・・・炭素鋼
カバー部材9・・・ABS樹脂

0042

上記のように構成された靴紐巻取装置1の使用方法について説明する。
靴Sを履いた後に、靴紐2を締め付けるには、図4(A)及び図4(B)に示す靴紐巻取装置1のダイヤル5を前記ベース部材3に接近させたロック位置にてダイヤル5を回転操作し、靴紐2をドラム4に巻き付ける。
この場合、ダイヤル5の環状ギヤ53の山部が爪36に当接することで、靴紐2が緩む方向にドラム4が回転することはない。

0043

また、ロック位置と解除位置の間の位置に前記バネ部材7が最も圧縮される反転位置を設定してあるため、ダイヤル5がロック位置にある状態では、バネ部材7がダイヤル5を下方へ付勢しており、ダイヤル5をロック位置に保持する。

0044

次に、靴紐2の締め付けを緩めるには、靴紐巻取装置1のダイヤル5を上側へ引く。
この時、バネ部材7は圧縮され、その反発力に抗してさらに上側にダイヤル5を引くことで、前記バネ部材7が最も圧縮される反転位置を越え、当該ロック位置と解除位置との間でバネ部材7が圧縮される方向が切り替わることにより、ダイヤル5をベース部材3から離した解除位置に移動させる(図5に示す状態)。

0045

前記バネ部材7の他端部72は、前記ダイヤル5の内面に設けた係止部55(バネ収納部54の内面)と常時当接しており、部品の摩耗を防ぐことができる。
また、バネ部材7がロック位置と解除位置との間で明確に切り替わるため、操作性に優れるばかりか、前記ダイヤル5の位置の状態を把握することも容易である。
上記のように前記ダイヤル5がロック位置から解除位置に移動すると、ドラム4の上向きの歯46とダイヤル5の下向きの歯51との噛合がスムーズに解除され、ドラム4が自由に回転できるようになり、靴紐2が緩められる。

0046

逆に、前記ダイヤル5を解除位置からロック位置に移動させるように下方へ押さえ付けると、前記バネ部材7が最も圧縮される反転位置を逆向きに越え、ドラム4の上向きの歯46とダイヤル5の下向きの歯51とが再び噛合することとなるため、ドラム4に靴紐2を巻き取って靴紐2を締め付けることが可能となる。

0047

なお、本明細書中において、「ダイヤル」とは、ドラム4を回転駆動するための操作部として機能するものであれば特に形状が限定されるものではなく、多角形状のものであってもよい。
但し、その裏面側には、環状ギヤ53を形成する必要がある。

0048

本発明の巻取装置は、バネ部材7が反転位置を越えることが無いように構成し、バネ部材7によってダイヤル5を常時ロック状態に付勢するようにして、具体化することもできる。
この場合、前記下向きの歯51を前記ドラム4の上向きの歯46から切り離して前記ドラム4が自由に回転できる解除状態は、ダイヤル5を上に持ち上げている間に限られ、ダイヤル5から手を離せば直ちにロック状態に戻されることになる。

0049

本発明の巻取装置は、図3に示すように靴Sの甲部に配置した靴紐巻取装置1に限定されるものではなく、靴Sの異なる部分を締め付ける靴紐2を締め付けるための靴紐巻取装置に具体化して実施してもよい。
例えば、他の実施形態(実施形態2:図11図17)として、図13に示すように靴Sの踵部分に配置したベース部材3aからなる靴紐巻取装置102として具体化してもよい。
本明細書中における各実施形態において、前記実施形態1と同一の構成については説明を省略する。

0050

この実施形態2の靴紐巻取装置102は、上記実施形態1の靴紐巻取装置1におけるベース部材3のフランジ31の形状を踵部分の形状に合うように湾曲させるとともに、全体形状花びら状に変更したフランジ31aを採用している。
さらに、この靴紐巻取装置102は、上記実施形態1の靴紐巻取装置1における環状壁32、回転軸34、爪36及びバネ部36aを、ベース部材3aとは別部材のドラム収納部33aとして構成したものである。

0051

前記ドラム収納部33aは、底部に係合孔39aを有しており、ベース部材3aに形成した係合突起39bが前記係合孔39aと係合するようになっている。
そこで、このドラム収納部33aをベース部材3aに固定するには、ベース部材3aに設けたガイド39cをドラム収納部33aの下端部に嵌め込むように対応させ、ドラム収納部33aを回転させることで、前記ベース部材3aに対して固定可能となっている。

0052

この固定状態において、前記係合孔39aと前記係合突起39bが係合するため、ドラム収納部33aが逆回転することが防止され、ベース部材3aから外れることをロックできる。
ドラム収納部33aをベース部材3aから外したい場合には、ドラム収納部33aの上側から前記係合突起39bを下方へ押さえれば、係合孔39aとの係合が解除され、ドラム収納部33aが逆回転可能となり、ドラム収納部33aをベース部材3aから取り外すことができる。

0053

従って、この靴紐巻取装置102は、ドラム収納部33aの爪36、バネ部36a又は回転軸34などに不具合が生じた場合に、ドラム収納部33aをベース部材3aから取り外して交換することで、靴Sを壊すこと無く簡単に不具合を解消できる。

0054

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態3:図18)として、前記ドラム収納部33を構成する環状壁32の爪36の付近に切り欠きを設けていない靴紐巻取装置103として具体化してもよい。
この実施形態3においては、前記実施形態1とは異なり、バネ部36aが無いため、爪36が環状ギヤ53の山部を乗り越え、ダイヤル5が一方向にのみ回転できるようにするためには、以下のような構成の1つ又は複数を適宜採用するとよい。

0055

1.環状壁32の厚み又は材質を変更することで、爪36付近の弾性を高める。
2.ダイヤル5の厚み又は材質を変更することで、環状ギヤ53の弾性を高める。
3.爪36自体又は環状ギヤ53の山部が弾性変形するものを用いる。
4.爪36の数を増やして個々の爪36に加わる力を弱める。

0056

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態4:図19及び図20)として、上記の実施形態3と同様にドラム収納部33を構成する環状壁32の爪36の付近に切り欠きを設けていない靴紐巻取装置104として具体化してもよい。
この靴紐巻取装置104においては、上記の実施形態3とは異なり爪36を環状壁32の内側に突出するように形成している。

0057

このため、前記靴紐巻取装置104においては、上記各実施形態において用いた円筒状に配置された環状ギヤ53を備えたダイヤル5に代えて、円柱状に配置された環状ギヤ53aを備えたダイヤル5aを用いている。
即ち、このダイヤル5aにおいては、その下向きの歯51の外側において、当該ダイヤル5aの回転軸方向に延びる複数個の山部と谷部とからなる環状ギヤ53aを備えており、この環状ギヤ53aが内側に向けて形成された爪36と係合してダイヤル5aの回転方向を一方向に規制するようになっている。

0058

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態5:図21)として、前記実施形態4の靴紐巻取装置104において、ドラム収納部33を構成する環状壁32の爪36の付近に切り欠きを設けた靴紐巻取装置105として具体化してもよい。
即ち、この実施形態5の靴紐巻取装置105においては、ドラム収納部33の内側に向けて突出する爪36をバネ部36aの先端部に設けており、前記ダイヤル5aに円柱状に配置した環状ギヤ53aの山部が爪36と係合することで、ダイヤル5aの回転方向を一方向に規制するようになっている。

0059

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態6:図22)として、前記実施形態1の靴紐巻取装置1における爪36及びバネ部36aの形成位置をドラム収納部33の下部に変更した靴紐巻取装置106として具体化してもよい。
この実施形態においては、バネ部36aの周囲に環状壁32が存在するため、バネ部36aを保護することができ、ベース部材3の取扱性が向上する。
また、巻取装置の厚みを低減して装置を小型化することも可能となる。
なお、この実施形態においては爪36をドラム収納部33の外側に向けて突出するように形成したが、爪36の向きをドラム収納部33の内側(中心方向)に向けて突出するように変更した靴紐巻取装置として具体化して実施してもよい。

0060

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態7:図23)として、前記ドラム収納部33の前記環状壁32の外側にてベース部材3から円筒状に突設した環状部32aに外側に向けて突出するように形成した爪36を備えた靴紐巻取装置107として具体化してもよい。
即ち、この靴紐巻取装置107においては、前記環状壁32にバネ部36aと爪36を形成しないで、当該環状壁32と同一中心円上に形成した環状部32aを切り欠くことで形成したバネ部36aの先端部に爪36を形成している。

0061

そして、前記環状部32aの上に形成された爪36は、外側に向けて突出するように形成されており、ダイヤル5に形成した環状ギヤ53の山部と係合することで、ダイヤル5の回転方向を一方向に規制するようになっている。このため、ダイヤル5の外径は、他の実施形態のものより大きくする必要がある。
なお、この実施形態においては爪36を外側に向けて突出するように形成したが、爪36の向きをドラム収納部33側(中心方向)に向けて突出するように変更した靴紐巻取装置として具体化して実施してもよい。

0062

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態8:図24)として、前記ドラム収納部33の前記環状壁32の外側に、当該環状壁32から突設するように装着したバネ部36aに形成した爪36を備えた靴紐巻取装置108として具体化してもよい。
即ち、この靴紐巻取装置108においては、前記環状壁32に対して別部材として形成したバネ部36aと爪36を取り付け、当該環状壁32と同一中心円上に形成した3個のバネ部36aの先端部に爪36を形成している。
そして、当該バネ部36aに形成された爪36は、外側に向けて突出するように形成されており、ダイヤル5に形成した環状ギヤ53の山部と係合することで、ダイヤル5の回転方向を一方向に規制するようになっている。
なお、この実施形態においては爪36をドラム収納部33の外側に向けて突出するように形成したが、爪36の向きをドラム収納部33側(中心方向)に向けて突出するように変更した靴紐巻取装置として具体化して実施してもよい。

0063

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態9:図25)として、前記ドラム収納部33の前記環状壁32の外側にてベース部材3から突設したバネ部36aに形成した爪36を備えた靴紐巻取装置109として具体化してもよい。
即ち、この靴紐巻取装置109においては、前記環状壁32にバネ部36aと爪36を形成しないで、当該環状壁32と同一中心円上から突出するように形成した3個のバネ部36aの先端部に爪36を形成している。
そして、当該バネ部36aに形成された爪36は、外側に向けて突出するように形成されており、ダイヤル5に形成した環状ギヤ53の山部と係合することで、ダイヤル5の回転方向を一方向に規制するようになっている。
なお、この実施形態においては爪36をドラム収納部33の外側に向けて突出するように形成したが、爪36の向きをドラム収納部33側(中心方向)に向けて突出するように変更した靴紐巻取装置として具体化して実施してもよい。

0064

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態10:図26及び図27)として、前記ドラム収納部33の前記環状壁32の上に、当該環状壁32とは別体のリング状に形成した環状部32bを固定し、当該環状部32bを部分的に切り欠くことで形成したバネ部36aの先端部に爪36を備えた靴紐巻取装置110として具体化してもよい。
即ち、この靴紐巻取装置110においては、前記環状壁32に対して別部材として形成したバネ部36aと爪36を取り付け、当該環状壁32と同一中心円上に形成した3個のバネ部36aの先端部に爪36を形成している。
そして、当該バネ部36aに形成された爪36は、外側に向けて突出するように形成されており、ダイヤル5に形成した環状ギヤ53の山部と係合することで、ダイヤル5の回転方向を一方向に規制するようになっている。

0065

本発明の巻取装置は、他の実施形態(実施形態11:図28及び図29)として、前記ドラム収納部33の前記環状壁32の上に、当該環状壁32とは別体のリング状に形成した環状部32cを固定し、当該環状部32cを部分的に切り欠くことで形成したバネ部36aの先端部に爪36を備えた靴紐巻取装置111として具体化してもよい。
即ち、この靴紐巻取装置111においては、前記環状壁32に対して別部材として形成したバネ部36aと爪36を取り付け、当該環状壁32と同一中心円上に形成した3個のバネ部36aの先端部に爪36を形成している。
そして、当該バネ部36aに形成された爪36は、内側に向けて突出するように形成されており、ダイヤル5aに形成した円柱状の環状ギヤ53aの山部と係合することで、ダイヤル5aの回転方向を一方向に規制するようになっている。

0066

上記実施形態10の靴紐巻取装置110及び実施形態11の靴紐巻取装置111のように、前記環状壁32に対して別部材として形成した環状部32b又は環状部32cを用いる場合には、バネ部36aに不具合が生じた場合にこの環状部32b又は環状部32cを交換することで、不具合を解消することができる。

0067

さらに、本発明は、靴紐以外の紐を巻き取るための巻取装置として具体化して実施したり、その趣旨を逸脱しない範囲で巻取装置の各部の材質、形状、寸法、角度、設置位置、大きさ、数などを適宜変更して実施してもよい。

0068

本発明は、小型・軽量であって、耐久性、操作性及びメンテナンス性に優れた巻取装置として産業上好適に利用可能である。

0069

1靴紐巻取装置
2 靴紐
3ベース部材
3a ベース部材(実施形態2)
31フランジ
31a フランジ
32環状壁
32a 環状部(実施形態7)
32b 環状部(実施形態10)
32c 環状部(実施形態11)
33ドラム収納部
33a ドラム収納部(実施形態2)
34回転軸
35 靴紐引出口
36 爪
36aバネ部
39a係合孔
39b係合突起
39cガイド
4 ドラム
41 靴紐巻取部
42 回転軸部
43 凹部
44係止突起
45ワイヤー挿通孔
46 上向きの歯
5ダイヤル
5a ダイヤル(実施形態4,5,11)
51 下向きの歯
52軸穴
53環状ギヤ
53a 環状ギヤ(実施形態4,5,11)
54 バネ収納部
55係止部
6軸部材
61軸受部
62 フランジ部
63ネジ挿入孔
7バネ部材
71 軸部(一端部)
72 他端部
8ネジ
9カバー部材
9a透孔
102 靴紐巻取装置(実施形態2)
103 靴紐巻取装置(実施形態3)
104 靴紐巻取装置(実施形態4)
105 靴紐巻取装置(実施形態5)
106 靴紐巻取装置(実施形態6)
107 靴紐巻取装置(実施形態7)
108 靴紐巻取装置(実施形態8)
109 靴紐巻取装置(実施形態9)
110 靴紐巻取装置(実施形態10)
111 靴紐巻取装置(実施形態11)
S 靴

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