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課題

スリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できるようにすることを目的とする。

解決手段

プリンターは、クロック生成部から入力される入力クロック信号に基づき、入力クロック信号と位相同期するように出力クロック信号を出力するPLL回路101と、入力クロック信号と出力クロック信号とを比較するCPU105とを有するSOC10を備え、SOC10は、通常モードとスリープモードとを有し、スリープモードである場合、CPU105による比較の実行を、PLL回路101から出力される出力クロック信号の使用の有無に応じて制御する。

概要

背景

従来、外部から入力された入力クロック信号位相同期するようにクロック信号を出力する位相同期回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、位相同期回路としてのPLL(Phase Locked Loop)回路に対して入力する入力クロック信号と、PLL回路が出力する出力クロック信号とを比較し、比較結果が所定の範囲から逸脱した場合、PLL回路が異常状態であることを報知するクロック生成回路を開示する。

概要

スリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できるようにすることを目的とする。プリンターは、クロック生成部から入力される入力クロック信号に基づき、入力クロック信号と位相同期するように出力クロック信号を出力するPLL回路101と、入力クロック信号と出力クロック信号とを比較するCPU105とを有するSOC10を備え、SOC10は、通常モードとスリープモードとを有し、スリープモードである場合、CPU105による比較の実行を、PLL回路101から出力される出力クロック信号の使用の有無に応じて制御する。

目的

本発明は、スリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できるようにすることを目的とする

効果

実績

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請求項1

外部から入力される入力クロック信号に基づき、前記入クロック信号位相同期するように出力クロック信号を出力する位相同期回路と、前記入力クロック信号と前記出力クロック信号とを比較する比較回路と、を有する制御回路を備え、前記制御回路は、通常モードとスリープモードとを有し、前記スリープモードである場合、前記比較回路による比較の実行を、前記位相同期回路から出力される前記出力クロック信号の使用の有無に応じて制御する印刷装置

請求項2

前記制御回路は、前記スリープモードにおいて、前記出力クロック信号を使用する第1スリープモードと、前記出力クロック信号を使用しない第2スリープモードとを有し、前記第1スリープモードである場合、前記比較回路による比較を実行し、前記第2スリープモードである場合、前記比較回路による比較を実行しない請求項1に記載の印刷装置。

請求項3

外部と通信する通信部を備え、前記制御回路は、前記第1スリープモードである場合、前記通常モードの際に出力する前記出力クロック信号より周波数の低い前記出力クロック信号を前記位相同期回路から出力させ、出力させた前記出力クロック信号に基づいて、前記通信部により外部と通信する請求項2に記載の印刷装置。

請求項4

前記制御回路は、前記第2スリープモードである場合、前記出力クロック信号を前記位相同期回路から出力しない請求項2に記載の印刷装置。

請求項5

情報を報知する報知部を備え、前記制御回路は、前記比較回路による比較結果が、前記位相同期回路の状態について異常を示す比較結果である場合、前記報知部により前記位相同期回路の状態が異常であることを示す情報を報知する請求項1から4のいずれか一項に記載の印刷装置。

請求項6

情報を記憶する記憶部を備え、前記制御回路は、前記比較結果が、前記位相同期回路の状態について異常を示す比較結果である場合、前記記憶部により前記位相同期回路の状態が異常であることを示す情報を記憶する請求項1から5のいずれか一項に記載の印刷装置。

請求項7

印刷媒体を搬送するモーターと、前記印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、少なくとも、前記モーター、及び、前記印刷ヘッドのいずれかを駆動する駆動部と、を備え、前記制御回路は、前記位相同期回路が出力した前記出力クロック信号の倍数の期間に基づいて前記駆動部により、少なくとも、前記モーター、及び、前記印刷ヘッドのいずれかを駆動する請求項1から6のいずれか一項に記載の印刷装置。

請求項8

外部から入力される入力クロック信号に基づき、前記入力クロック信号と位相同期するように出力クロック信号を出力する位相同期回路と、前記入力クロック信号と前記出力クロック信号とを比較する比較回路と、を有する制御回路を備える印刷装置の制御方法であって、前記制御回路は、通常モードとスリープモードとを有し、前記スリープモードである場合、前記比較回路による比較の実行を、前記位相同期回路から出力される前記出力クロック信号の使用の有無に応じて制御する印刷装置の制御方法。

技術分野

0001

本発明は、印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。

背景技術

0002

従来、外部から入力された入力クロック信号位相同期するようにクロック信号を出力する位相同期回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、位相同期回路としてのPLL(Phase Locked Loop)回路に対して入力する入力クロック信号と、PLL回路が出力する出力クロック信号とを比較し、比較結果が所定の範囲から逸脱した場合、PLL回路が異常状態であることを報知するクロック生成回路を開示する。

先行技術

0003

特開2009−302912号公報

発明が解決しようとする課題

0004

一般に、印刷を実行する印刷装置は、特許文献1に記載のような位相同期回路を搭載する。ところで、印刷装置は、動作モードが、通常モードより消費電力を低減するためのスリープモードである際、位相同期回路が出力する出力クロック信号を使用する場合と、使用しない場合とがある。スリープモードにおいて、出力クロック信号の使用の有無にかかわらず、特許文献1のようなクロック信号の比較を実行する場合、当該比較においても電力消費することから、当該比較の制御は、スリープモードにおける消費電力の低減の面において効率的な制御でない可能性がある。
そこで、本発明は、スリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

上記課題を解決するために、本発明は、外部から入力される入力クロック信号に基づき、前記入力クロック信号と位相同期するように出力クロック信号を出力する位相同期回路と、前記入力クロック信号と前記出力クロック信号とを比較する比較回路と、を有する制御回路を備え、前記制御回路は、通常モードとスリープモードとを有し、前記スリープモードである場合、前記比較回路による比較の実行を、前記位相同期回路から出力される前記出力クロック信号の使用の有無に応じて制御する。
本発明によれば、スリープモードにおいて、出力クロック信号の使用の有無に応じて比較回路による比較の実行を制御するため、スリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できる。

0006

また、本発明は、前記制御回路は、前記スリープモードにおいて、前記出力クロック信号を使用する第1スリープモードと、前記出力クロック信号を使用しない第2スリープモードとを有し、前記第1スリープモードである場合、前記比較回路による比較を実行し、前記第2スリープモードである場合、前記比較回路による比較を実行しない。
本発明によれば、出力クロック信号を使用するモードである場合、比較回路による比較を実行し、出力クロック信号を使用しないモードである場合、比較回路による比較を実行しないため、スリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できる。

0007

また、本発明は、外部と通信する通信部を備え、前記制御回路は、前記第1スリープモードである場合、前記通常モードの際に出力する前記出力クロック信号より周波数の低い前記出力クロック信号を前記位相同期回路から出力させ、出力させた前記出力クロック信号に基づいて、前記通信部により外部と通信する。
本発明によれば、第1スリープモードにおいて、通常モードの際に出力する出力クロック信号より周波数の低い出力クロック信号を出力して、出力した出力クロック信号に基づき通信部により外部と通信するため、スリープモードにおいて消費電力を低減しつつ外部と通信できる。

0008

また、本発明は、前記制御回路は、前記第2スリープモードである場合、前記出力クロック信号を前記位相同期回路から出力しない。
本発明によれば、第2スリープモードでは出力クロック信号を位相同期回路から出力しないため、スリープモードにおいて、消費電力をより低減できる。

0009

また、本発明は、情報を報知する報知部を備え、前記制御回路は、前記比較回路による比較結果が、前記位相同期回路の状態について異常を示す比較結果である場合、前記報知部により前記位相同期回路の状態が異常であることを示す情報を報知する。
本発明によれば、比較回路による比較結果が、位相同期回路の状態について異常を示す比較結果である場合、報知部により位相同期回路の状態が異常であることを示す情報を報知するため、ユーザーは位相同期回路が異常の状態であることを認識できる。

0010

また、本発明は、情報を記憶する記憶部を備え、前記制御回路は、前記比較結果が、前記位相同期回路の状態について異常を示す比較結果である場合、前記記憶部により前記位相同期回路の状態が異常であることを示す情報を記憶する。
本発明によれば、比較回路による比較結果が、位相同期回路の状態について異常を示す比較結果である場合、記憶部により位相同期回路の状態が異常であることを示す情報を記憶するため、位相同期回路が異常の状態になった後、位相同期回路の状態が異常であること示す情報を保持できる。

0011

また、本発明は、印刷媒体を搬送するモーターと、前記印刷媒体に印刷する印刷ヘッドと、少なくとも、前記モーター、及び、前記印刷ヘッドのいずれかを駆動する駆動部と、を備え、前記制御回路は、前記位相同期回路が出力した前記出力クロック信号の倍数の期間に基づいて前記駆動部により、少なくとも、前記モーター、及び、前記印刷ヘッドのいずれかを駆動する。
本発明によれば、出力クロック信号の倍数の期間に基づいて、駆動部により、少なくとも、モーター、及び、印刷ヘッドのいずれかを駆動するため、位相同期回路の状態に応じて、モーター、及び、印刷ヘッドの駆動を制御できる。

0012

上記課題を解決するために、本発明は、外部から入力される入力クロック信号に基づき、前記入力クロック信号と位相同期するように出力クロック信号を出力する位相同期回路と、前記入力クロック信号と前記出力クロック信号とを比較する比較回路と、を有する制御回路を備える印刷装置の制御方法であって、前記制御回路は、通常モードとスリープモードとを有し、前記スリープモードである場合、前記比較回路による比較の実行を、前記位相同期回路から出力される前記出力クロック信号の使用の有無に応じて制御する。
本発明によれば、スリープモードにおいて、出力クロック信号の使用の有無に応じて比較回路による比較の実行を制御するため、スリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できる。

図面の簡単な説明

0013

プリンターの構成を示す図。
SOCの構成、及び、入力クロック信号に基づく処理の流れを示す図。
動作モードの移行に係るプリンターの動作を示すフローチャート
プリンターの動作を示すフローチャート。

実施例

0014

図1は、プリンター1(印刷装置)の構成を示す図である。

0015

プリンター1は、印刷ヘッド152や搬送モーター153(モーター)等により構成される印刷部15を備え、印刷部15により印刷媒体に印刷を実行する装置である。本実施形態において、プリンター1は、本体に印刷媒体として感熱ロール紙を収容し、発熱素子を複数備えた印刷ヘッド152により、感熱ロール紙の印刷面に熱を加えることで文字や画像等を印刷する、いわゆる、サーマルプリンターである。

0016

図1に示すように、プリンター1は、SOC(System-on-a-chip)10(制御回路)と、記憶部11と、通信部12と、報知部13と、電源部14と、印刷部15と、クロック生成部16とを備える。

0017

SOC10は、プリンター1の各部を制御する集積回路である。SOC10は、演算実行部としてCPU105(比較回路)(図2)を備える。SOC10には、ROM(不図示)が接続し、このROMはCPU105によって実行可能な制御プログラム、及び、制御プログラムに係るデータを不揮発的に記憶する。SOC10は、ROMが記憶する制御プログラムを実行することによって、印刷部15による印刷の動作を制御するとともに、プリンター1の各部を制御する。SOC10は、動作モードとして、通常モード(後述)、又は、通常モードより消費電力を低減するスリープモードのいずれかの動作モードをとる。スリープモードは、第1スリープモード(後述)、及び、第2スリープモード(後述)を有する。すなわち、SOC11は、所定期間内の、接続された外部(外部装置)からの通信の有無、または、ユーザーからの指示の有無、所定の処理の有無、それらの組合せ等の条件に応じて、通常モード、第1スリープモード、及び、第2スリープモードのいずれか1つの動作モードをとるように各モード間を遷移する。

0018

記憶部11は、EEPROMフラッシュメモリー等の半導体記憶素子、或いは、ハードディスク等の記憶媒体を備え、各種データを書き換え可能に不揮発的に記憶する。また、記憶部11は、ログファイル11aを記憶する。ログファイル11aは、プリンター1の所定の動作、及び、プリンター1に発生した所定の事象を、時系列テキストデータとして記述したファイルである。

0019

通信部12は、SOC10の制御で、所定の通信規格に従って、外部と通信する。

0020

報知部13は、SOC10の制御により、LEDや、液晶表示パネル等を備え、各種情報を報知する。例えば、報知部13は、1又は複数のLEDを所定の態様で点灯、及び、消灯することにより、動作モードや、エラーの発生の有無等のプリンター1の状態を示す情報を報知する。

0021

電源部14は、例えば、商用交流電源ケーブルACアダプター等を介して接続し、ACアダプターが整流、平滑、及び、電圧変換した電力が供給される。電源部14は、供給された電力を、SOC10の制御で、プリンター1の各部に供給する。なお、電源部14は、商用交流電源から供給される電力に対して、整流、平滑、及び、電圧変換し、これら処理を実行した電力をプリンター1の各部に供給する構成としてもよい。

0022

印刷部15は、SOC10の制御で、通信部12により外部から受信する印刷データ、又は、記憶部11等が記憶する印刷データに基づく印刷を実行する。図1に示すように、印刷部15は、駆動部151と、印刷ヘッド152と、搬送モーター153とを備える。

0023

駆動部151は、プリンター1が印刷を実行する際に、SOC10の制御に従って、電源部14から供給される電力に基づき、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153に駆動用の電力を供給し、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153を駆動させる。より詳細には、駆動部151は、印刷ヘッド152に駆動用の電力を供給し、印刷ヘッド152の備える発熱素子に通電する。また、駆動部151は、搬送モーター153に駆動用の電力を供給し、搬送モーター153を所定の方向に適宜回転させる。また、駆動部151は、後述する出力クロック信号の倍数の期間に基づいて、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153を駆動する。

0024

印刷ヘッド152は、複数の発熱素子を、印刷媒体としての感熱ロール紙の搬送方向と直交する方向に配列して備え、発熱素子が通電され感熱ロール紙の印刷面に熱を加えることによって、文字や画像等を印刷する。

0025

搬送モーター153は、搬送ローラー(不図示)を回転させ、印刷媒体としての感熱ロール紙を搬送する。

0026

クロック生成部16(外部)は、例えば水晶振動子により構成され、クロック信号を生成する。クロック生成部16は、生成したクロック信号をSOC10に入力する。以下の説明において、クロック生成部16において生成され、SOC10に入力されるクロック信号を、入力クロック信号と表現する。

0027

SOC10は、クロック生成部16から入力クロック信号が入力されると、入力クロック信号に基づいて、以下に示す処理を実行する。

0028

図2は、SOC10の構成、及び、入力クロック信号に基づく処理の流れを示す図である。

0029

図2に示すように、SOC10は、PLL回路101(位相同期回路)と、NONPLL側カウンター102と、分周器103と、PLL側カウンター104と、CPU105とを有する。

0030

PLL回路101、及び、NONPLL側カウンター102には、入力クロック信号が入力される。以下、PLL回路101に入力される入力クロック信号を、「PLL入力クロック信号」と表現する。また、以下、NONPLL側カウンター102に入力される入力クロック信号を、「NONPLL入力クロック信号」と表現する。

0031

PLL回路101は、クロック生成部16から入力されるPLL入力クロック信号に基づいて、SOC10の内部に出力するクロック信号である出力クロック信号を生成する回路である。PLL回路101は、VCO(Voltage-controlled oscillator)(不図示)や、分周器(不図示)、位相比較器(不図示)、ループフィルター(不図示)等により構成され、PLL入力クロック信号と位相同期するように出力クロック信号を生成する。

0032

ここで、PLL回路101について、詳述する。VCOは、自身に入力された制御電圧に応じた周波数で発振する発振器である。分周器は、VCOからの信号を所定の分周比(本実施形態では、分周比がN)で分周する。位相比較器は、PLL入力クロック信号のエッジと、分周器により分周された信号のエッジとの位相差に応じた電圧を生成する。位相比較器が生成した電圧は、ループフィルターによりフィルタリングされVCOに入力する制御電圧として、VCOに入力される。このように、PLL回路101は、PLL入力クロック信号と、制御電圧に応じて周波数が変化するVCOが出力する信号との位相差を、VCOに入力することで、PLL入力クロック信号と位相同期した出力クロック信号を出力する。本実施形態では、PLL回路101は、PLL入力クロック信号のN倍の周波数を有する出力クロック信号を生成し出力する。

0033

PLL回路101は、生成した出力クロック信号を、SOC10の内部、及び、分周器103に出力する。以下の説明において、PLL回路101からSOC10の内部に出力する出力クロック信号を、内部出力クロック信号と表現する。また、PLL回路101から分周器103に出力する出力クロック信号を、分周出力クロック信号と表現する。

0034

NONPLL側カウンター102は、期間を計時する、いわゆるタイマカウンターにより構成される。NONPLL側カウンター102は、NONPLL入力クロック信号が入力され、例えば、NONPLL入力クロック信号について、ある1の立下りエッジから、所定数の立下りエッジを検出するまでの期間(以下、「エッジ間期間」と表現する)をカウントする。立下りエッジとは、例えば、NONPLL入力クロック信号がHighレベルの電圧、及び、Lowレベルの電圧で構成される信号の場合、電圧がHighレベルからLowレベルに移行するときのエッジである。NONPLL側カウンター102は、エッジ間期間をカウントすると、エッジ間期間であるカウント数を示すカウント数信号をCPU105に出力する。NONPLL側カウンター102は、エッジ間期間をカウントすると、カウント数をリセットする。

0035

以下の説明において、NONPLL側カウンター102からCPU105に出力されるカウント数信号を、NONPLLカウント数信号と表現する。

0036

前述した通り、PLL回路101は、SOC10の内部に内部出力クロック信号を出力し、分周器103に分周出力クロック信号を出力する。SOC10は、内部出力クロック信号に基づき、プリンター1の各部を制御する。例えば、SOC10は、内部出力クロック信号に基づいて、少なくとも印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153のいずれを駆動部151により駆動する。より詳細には、SOC10は、内部出力クロック信号の倍数の期間を、駆動部151により少なくとも印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153のいずれを駆動させる期間として使用し、当該期間に基づいて駆動部151により駆動させる。ここで、内部出力クロック信号の倍数の期間とは、例えば、内部出力クロック信号がHighレベルの電圧、及び、Lowレベルの電圧により構成される信号である場合、内部出力クロック信号のHighレベル部分、及び、Lowレベル部分のいずれか、もしくは両方の期間に所定の倍数をかけて設定される期間を示す。例えば、Highレベルの信号が入力されることで印刷ヘッド152の発熱素子が通電される構成の場合、発熱素子に通電する期間は、内部出力クロック信号のHighレベル部分に所定の倍数をかけて設定される。また、例えば、Highレベルの信号が入力されることで搬送モーター153が所定の方向に印刷媒体を搬送する構成の場合、搬送する期間は、内部出力クロック信号のHighレベル部分に所定の倍数をかけて設定される。

0037

分周器103は、分周出力クロック信号を、所定の分周比で分周し、分周した分周出力クロック信号をPLL側カウンター104に出力する。以下の説明において、分周器103により分周されPLL側カウンター104に出力された分周出力クロック信号を、分周後出力クロック信号と表現する。本実施形態では、分周器103が分周する分周比は、「1/N」である。前述した通り、本実施形態では、PLL回路101は、PLL入力クロック信号を分周比Nで分周し、PLL入力クロック信号のN倍の周波数の出力クロック信号を出力する。したがって、分周器103で分周出力クロック信号を分周比「1/N」で分周することにより、分周後出力クロック信号の周波数は、入力クロック信号の周波数と同じになる。

0038

PLL側カウンター104は、NONPLL側カウンター102と同様、期間を計時するタイマカウンターにより構成される。PLL側カウンター104は、分周後出力クロック信号が入力される。PLL側カウンター104は、NONPLL側カウンター102と同じように、例えば、分周後出力クロック信号について、エッジ間期間をカウントする。PLL側カウンター104は、エッジ間期間をカウントすると、PLLカウント数信号をCPU105に出力する。PLL側カウンター104は、エッジ間期間をカウントすると、カウント数をリセットする。

0039

以下の説明において、PLL側カウンター104からCPU105に出力されるカウント数信号を、PLLカウント数信号と表現する。

0040

CPU105は、NONPLL側カウンター102から入力されるNONPLLカウント数信号、及び、PLL側カウンター104から入力されるPLLカウント数信号に基づいて、NONPLL側カウンター102のカウント数と、PLL側カウンター104のカウント数とを監視する。詳細については後述するが、CPU105は、NONPLL側カウンター102のカウント数と、PLL側カウンター104のカウント数とを比較し、比較結果が後述する場合に、PLL回路101の状態が異常であると判別する。PLL回路101の状態が異常とは、例えば、PLL回路101における発振不良が挙げられる。そして、CPU105は、PLL回路101の状態が異常であると判別した場合、PLL回路101の状態が異常であることを示す情報を記憶部11に記憶させる。

0041

なお、NONPLL側カウンター102のカウント数は、NONPLL入力クロック信号に基づくものである。また、PLL側カウンター104のカウント数は、出力クロック信号に基づくものである。したがって、CPU105によるカウント数の比較は、入力クロック信号と出力クロック信号との比較に相当する。

0042

このように、SOC10は、クロック生成部16が生成した入力クロック信号に基づいて、PLL回路101により内部出力クロック信号を生成し、また、CPU105により入力クロック信号と出力クロック信号とを比較することによりPLL回路101の状態が異常であるか否かを監視する。

0043

前述したように、SOC10は、動作モードとして、通常モードと、第1スリープモードと、第2スリープモードとのいずれかのモードをとる。
通常モードは、印刷や通信等の動作が実行可能なモードであり、プリンター1が実行可能な動作において制限のないモードである。本実施形態では、プリンター1のSOC10は、通常モードにおいて、周波数が400MHzの出力クロック信号を出力し、400MHzの出力クロック信号に基づいて動作を実行する。

0044

第1スリープモードは、通常モードより消費電力を低減するためのモードである。また、第1スリープモードは、出力クロック信号を使用して通信のみ実行可能なモードである。つまり、プリンター1のSOC10は、第1スリープモードにおいて、印刷を実行できないよう制御される。本実施形態では、プリンター1のSOC10は、第1スリープモードにおいて、周波数が40MHzの出力クロック信号を出力し、40MHzの出力クロック信号に基づいて通信を実行する。

0045

第2スリープモードは、通常モードより消費電力を低減するためのモードである。また、第2スリープモードは、印刷や通信等の動作が実行を停止するモードであり、出力クロック信号を使用しないモードである。本実施形態では、プリンター1のSOC10は、第2スリープモードにおいて、PLL回路101からの出力クロック信号の出力を停止する。第2スリープモードでは、PLL回路101からの出力クロック信号の出力を停止するため、スリープモードにおいてより消費電力を低減できる。

0046

このように、SOC10は、通常モード、第1スリープモード、及び、第2スリープモードの順に、実行可能な動作を制限し、出力する出力クロック信号の周波数や、出力クロック信号の出力等を制御する。

0047

ここで、動作モードの移行について説明する。
図3は、動作モードに移行に係るプリンター1の動作を示すフローチャートである。

0048

図3のフローチャートの開始時点において、SOC10の動作モードは、通常モードであるとする。

0049

プリンター1のSOC10は、動作モードが通常モードである場合、PLL回路101において、PLL入力クロック信号に基づいて、400MHzの出力クロック信号を生成しPLL回路101から出力する(ステップSA1)。

0050

次いで、SOC10は、動作モードを通常モードから第1スリープモードに移行させるか否かを判別する(ステップSA2)。例えば、SOC10は、通常モードにおいて印刷や通信等の動作を実行後、これら動作を実行しない期間が所定の期間経過した場合、動作モードを通常モードから第1スリープモードに移行させると判別する(ステップSA2:YES)。

0051

SOC10は、動作モードを通常モードから第1スリープモードに移行させると判別した場合(ステップSA2:YES)、動作モードを通常モードから第1スリープモードにする(ステップSA3)。

0052

次いで、SOC10は、動作モードが第1スリープモードである場合、PLL回路101において、PLL入力クロック信号に基づいて、40MHzの出力クロック信号を生成しPLL回路101から出力する(ステップSA4)。

0053

次いで、SOC10は、動作モードを第1スリープモードから通常モードに移行させるか否かを判別する(ステップSA5)。例えば、SOC10は、第1スリープモードにおいて、通信部12により、外部から印刷データを受信した場合、動作モードを第1スリープモードから通常モードに移行させると判別する(ステップSA5:YES)。SOC10は、動作モードを第1スリープモードから通常モードに移行させると判別した場合、動作モードを第1スリープモードから通常モードにし(ステップSA6)、PLL回路101により周波数が400MHzの出力クロック信号を出力する。

0054

一方、SOC10は、動作モードが第1スリープモードから通常モードに移行しなと判別した場合(ステップSA5:NO)、動作モードを第1スリープモードから第2スリープモードに移行させるか否かを判別する(ステップSA7)。例えば、SOC10は、動作モードが通常モードから第1スリープモードに移行後、所定の期間が経過した場合、動作モードを第1スリープモードから第2スリープモードに移行させると判別する(ステップSA7:YES)。

0055

SOC10は、動作モードを第1スリープモードから第2スリープモードに移行させると判別した場合、動作モードを第1スリープモードから第2スリープモードにする(ステップSA8)。

0056

次いで、SOC10は、動作モードを第2スリープモードにすると、PLL回路101による出力クロック信号の出力を停止する(ステップSA9)。

0057

次いで、SOC10は、動作モードを第2スリープモードから第1スリープモードに移行させるか否かを判別する(ステップSA10)。例えば、SOC10は、割り込み信号が入力した場合に、動作モードを第2スリープモードから第1スリープモードに移行させると判別する。この場合、SOC10は、割り込み信号を入力するための端子を備え、この端子に割り込み信号が入力された場合(例えば、当該端子に印加される電圧レベルがLowからHighになった場合)、動作モードを第2スリープモードから第1スリープモードに移行させると判別する。この割り込み信号は、例えば、プリンター1の備えるスイッチ等がユーザーにより操作された場合に、上記の端子に入力されるよう構成されてもよい。割り込み信号の入力のトリガーはいずれのものに限定されない。

0058

次いで、SOC10は、動作モードを第2スリープモードから第1スリープモードへ移行させると判別した場合(ステップSA10:YES)、動作モードを第2スリープモードから第1スリープモードにし(ステップSA11)、PLL回路101により40MHzの出力クロック信号を出力する。

0059

前述した通り、SOC10は、動作モードが第1スリープモードである場合、出力クロック信号を使用して、外部との通信を実行可能とし、動作モードが第2スリープモードである場合、出力クロック信号を使用しない。また、前述した通り、SOC10は、CPU105により、NONPLL側カウンター102のカウント数と、PLL側カウンター104のカウント数との比較を実行する。ここで、以下の構成の場合、以下に示す課題がある。

0060

すなわち、動作モードが第1スリープモード及び第2スリープモードに係らず、SOC10のCPU105が比較を実行する構成の場合、この比較の制御は、消費電力の低減の面において効率的な制御でない可能性がある。詳述すると、SOC10のCPU105による比較は、PLL回路101の状態が異常であるか否かを判別するための比較である。第1スリープモードでは、PLL回路101により40MHzの出力クロック信号を使用して通信に係る動作を実行可能に構成されるため、当該比較の必要性が高い。一方、第2スリープモードでは、出力クロック信号を使用しないため、当該比較の必要性が低い。SOC10のCPU105の比較においても、電力は消費されるため、CPU105の比較の必要性が低い第2スリープモードにおいて、比較を実行することは、消費電力の低減の面で効率的でない比較の制御である可能性がある。
また、動作モードが第1スリープモード及び第2スリープモードに係らず、CPU105が比較を実行しない構成とする場合、スリープモードにおける消費電力は、両者のモードに係らず比較を実行しないため、確実に低減する。しかしながら、第1スリープモードは、出力クロック信号を使用して通信に係る動作を実行可能に構成されるため、PLL回路101の状態が異常である場合、通信に係る動作が不良となる可能性があり、PLL回路101の状態が異常であるか否かを判別することが望まれる。そのため、動作モードが第1スリープモード及び第2スリープモードに係らず、CPU105が比較を実行しないことは、消費電力を低減する比較の制御として懸念がある。

0061

そこで、本実施形態のプリンター1は、以下に示す動作を実行する。

0062

図4は、プリンター1の動作を示すフローチャートである。特に、図4は、SOC10の動作を示すフローチャートである。

0063

プリンター1のSOC10は、図4のステップSB2〜ステップSB9の処理の実行のトリガーが発生したか否かを判別する(ステップSB1)。例えば、SOC10は、所定の期間が経過した場合、当該トリガーが発生したと判別する。次いで、SOC10は、トリガーが発生したと判別した場合(ステップSB1:YES)、動作モードが通常モードであるか否かを判別する(ステップSB2)。

0064

次いで、SOC10は、動作モードが通常モードであると判別した場合(ステップSB2:YES)、PLL側カウンター104を監視する(ステップSB3)。例えば、SOC10は、ステップSB3において、CPU105によりPLL側カウンター104に、カウントを開始する信号を出力することで、PLL側カウンター104にエッジ間期間のカウントを開始させ、エッジ間期間であるカウント数を示すカウント数信号を取得する。

0065

次いで、SOC10は、PLL側カウンター104を監視した後、NONPLL側カウンター102を監視する(ステップSB4)。例えば、SOC10は、ステップSB4において、CPU105によりNONPLL側カウンター102に、カウントを開始する信号を出力することで、NONPLL側カウンター102にエッジ間期間のカウントを開始させ、エッジ間期間であるカウント数を示すカウント数信号を取得する。

0066

次いで、SOC10は、PLL側カウンター104から取得したPLLカウント数信号と、NONPLL側カウンター102から取得したNONPLLカウント数信号とを比較する(ステップSB5)。すなわち、SOC10は、PLL側カウンター104が計時したエッジ間期間と、NONPLL側カウンター102が計時したエッジ間期間とを比較する。

0067

次いで、SOC10は、ステップSB5における比較結果に基づいて、PLL回路101の状態が異常であるか否かを判別する(ステップSB6)。前述した通り、分周後出力クロック信号の周波数は、NONPLL入力クロック信号の周波数と同じである。つまり、PLL側カウンター104とNONPLL側カウンター102とが計時するエッジ間期間において検出する立下りエッジの数が同数である場合、それぞれが計時するエッジ間期間は、同じである。したがって、SOC11は、PLL側カウンター104が計時したエッジ間期間と、NONPLL側カウンター102が計時したエッジ間期間との差分に基づいて、PLL回路101の状態が異常であるか否かを判別する。これは、当該差分が小さければ小さいほど、PLL回路101の状態が異常であることを示す結果から乖離するためである。

0068

本実施形態では、SOC10は、PLL側カウンター104が計時したエッジ間期間と、NONPLL側カウンター102が計時したエッジ間期間との差分の絶対値が、所定の範囲外である場合、PLL回路101の状態が異常であると判別する。例えば、差分の絶対値が、NONPLL側カウンター102が計時したエッジ間期間の0パーセントから20パーセントの間以外の値を示す場合、SOC11は、PLL回路101の状態が異常であると判別する。

0069

SOC10は、ステップSB6において、PLL回路101の状態が異常でないと判別した場合(ステップSB6:NO)、処理のステップSB1に戻す。一方、SOC10は、PLL回路101の状態が異常であると判別した場合(ステップSB6:YES)、退避処理、報知部13による報知、及び、記憶部11による記憶を実行する(ステップSB7)。

0070

ここで、ステップSB7について、詳述する。

0071

本実施形態において、退避処理とは、安全性を確保する処理であり、本実施形態では、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153への駆動用の電力の供給を遮断する処理、又は、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153への駆動用の電力の供給を実行できないように制御する処理である。SOC10は、ステップSB6において、PLL回路101の状態が異常であると判別した場合、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153への駆動用の電力の供給を遮断、又は、駆動用の電力の供給を実行できないように制御する。例えば、SOC10は、PLL回路101の状態が異常であると判別した場合、駆動部151を制御して、印刷ヘッド152に駆動用の電力を供給する電力供給ライン上に設けられたスイッチをオフにし、駆動用の電力の供給を遮断、又は、駆動用の電力の供給をできないように制御する。また、例えば、SOC10は、搬送モーター153についても、印刷ヘッド152と同様に制御する。
前述した通り、駆動部151は、出力クロック信号の倍数の期間に基づいて、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153を駆動する。つまり、駆動部151は、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153を駆動する際、PLL回路101が出力する出力クロック信号の倍数の期間に基づいて、駆動用の電力をそれぞれに供給する。そのため、PLL回路101の状態が異常である場合、PLL回路101が出力する出力クロック信号に基づいて駆動用の電力を供給すると、駆動部151は、PLL回路101の状態が異常でない場合と比較して、長い期間、駆動用の電力を供給する場合がある。これは、出力クロック信号の倍数の期間が、PLL回路101の状態が異常でない場合と比較して、長い期間に設定されることに起因する。この場合、印刷ヘッド152は、PLL回路101の状態が異常の状態でない場合と比較して、長い期間、発熱素子を発熱する場合があり、また、搬送モーター153は、長い期間、印刷媒体を搬送することとなり、安全性の確保に懸念がある。そこで、退避処理として、印刷ヘッド152、及び、搬送モーター153への電力の供給を遮断、又は、駆動用の電力の供給を実行できないように制御するため、安全性を確保できる。

0072

また、本実施形態において、ステップSB7における報知部13による報知とは、PLL回路101の状態が異常であることを示す情報を報知部13により報知することを示す。つまり、SOC10は、PLL回路101の状態が異常である場合、報知部13によりPLL回路101の状態が異常であることを示す情報を報知する。例えば、SOC10は、報知部13が備えるLEDを、PLL回路101の状態が異常であることを示す情報に対応した報知態様で、点灯又は/及び消灯させ、当該情報を報知する。そのため、ユーザーは、PLL回路101の状態が異常であることを認識できる。

0073

また、本実施形態において、ステップSB7における記憶部11による記憶とは、PLL回路101の状態が異常であることを示す情報を記憶部11によりログファイル11aに記憶することを示す。つまり、SOC10は、PLL回路101の状態が異常である場合、記憶部11によりPLL回路101の状態が異常であることを示す情報を記憶する。PLL回路101の異常は、ユーザーの操作では容易に解消できず、プリンター1の専門家サービスマン)の作業が必要と蓋然性の高い状態である。そこで、SOC10は、PLL回路101の状態が異常である場合、PLL回路101状態が異常であることを示す情報をログファイル11aに記憶することで、PLL回路101の状態が異常になった後でも、PLL回路101の状態が異常であることを示す情報を保持できる。そのため、PLL回路101の状態が異常になったことに起因してプリンター1がエラーの状態となり、プリンター1の専門家が当該エラーを解消するための作業を行うにあたって、当該エラーがPLL回路101の異常であることをフィードバックできる。特に、PLL回路101の状態が異常であることを示す情報が、PLL側カウンター104が計時したエッジ間期間と、NONPLL側カウンター102が計時したエッジ間期間との差分が、どのくらい所定の範囲外であるかを示す情報を含むと、専門家が当該異常を解消するための参考にでき、PLL回路101の異常の状態を解消する面において、専門家に対する利便性が向上する。

0074

図4のフローチャートのステップSB2の説明に戻り、SOC10は、動作モードが通常モードでないと判別した場合(ステップSB2:NO)、動作モードが第1スリープモードであるか否かを判別する(ステップSB8)。

0075

SOC10は、動作モードが第1スリープモードである場合(ステップSB8:YES)、ステップSB3〜ステップSB7の処理を実行する。すなわち、SOC10は、第1スリープモードにおいて、PLL側カウンター104とNONPLL側カウンター102とからカウント数信号に基づくカウント数を取得し、取得したカウント数に基づいて比較を実行し、比較結果がPLL回路101の状態が異常を示す比較結果であるか否かに応じた処理を実行する。これにより、SOC10は、第1スリープモードであっても、通常モードと同じ効果を奏する。

0076

一方、SOC10は、動作モードが第1スリープモードでないと判別した場合(ステップSB8:NO)、動作モードが第2スリープモードと判別し、CPU105によるカウント数の比較を実行しない(ステップSB9)。

0077

前述したように、第1スリープモードでは、PLL回路101により40MHzの出力クロック信号を出力して通信に係る動作を実行可能とするため、PLL回路101の状態が異常である場合、通信に係る動作が不良となる可能性がある。この場合、通信に係る動作が不良になると、外部から印刷データを受信できず、印刷データの受信できなことに起因した印刷不実行や、動作モードが通常モードに移行しないといった事態の発生につながる。つまり、第1スリープモードでは、CPU105によりカウント数を比較することでPLL回路101の状態が異常の状態か否かを判別する必要性が高い。一方、第2スリープモードは、PLL回路101の状態に異常があったとしても出力クロック信号を使用しないため、CPU105によるカウント数の比較を実行する必要性が低い。そこで、上述したように、第1スリープモードにおいてCPU105による比較を実行し、第2スリープモードにおいてCPU105による比較を実行しない。そのため、SOC10は、出力クロック信号を使用する第1スリープモードにおいて、PLL回路101の状態が異常であるか否かを判別でき、且つ、CPU105による比較の必要性の低い第2スリープモードにおいて、消費電力を低減できる。したがって、SOC10は、スリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できる。

0078

以上、説明したように、プリンター1(印刷装置)は、クロック生成部16(外部)から入力される入力クロック信号に基づき、入力クロック信号と位相同期するように出力クロック信号を出力するPLL回路101(位相同期回路)と、入力クロック信号と出力クロック信号とを比較するCPU105(比較回路)と、PLL回路101と、CPU105とを有するSOC10(制御回路)と、を備える。SOC11は、通常モードとスリープモードとを有する。SOC11は、スリープモードである場合、CPU105による比較の実行を、PLL回路101から出力される出力クロック信号の使用の有無に応じて制御する。

0079

これにより、スリープモードにおいて、PLL回路101が出力する出力クロック信号の使用の有無に応じてCPU105による比較の実行を制御するため、出力クロック信号の使用の有無に係らず比較を実行する構成と比較して、スリープモードにおける消費電力を効率よく低減できる。

0080

また、スリープモードは、出力クロック信号を使用する第1スリープモードと、出力クロック信号を使用しない第2スリープモードとを有する。SOC11は、第1スリープモードである場合、CPU105による比較を実行し、第2スリープモードである場合、CPU105による比較を実行しない。

0081

このように、SOC10は、出力クロック信号を使用する第1スリープモードである場合、CPU105による比較を実行し、出力クロック信号を使用しない第2スリープモードである場合、CPU105による比較を実行しない。そのため、出力クロック信号を使用する第1スリープモードにおいて、PLL回路101の状態が異常であるかを判別できる。また、CPU105による比較においても電力を消費することから、第1スリープモード及び第2スリープモードを含むスリープモードにおいて、効率よく消費電力を低減できる。

0082

また、プリンター1は、外部と通信する通信部12を備える。SOC10は、第1スリープモードである場合、通常モードの際に出力する出力クロック信号(本実施形態の場合、400MHzの出力クロック信号)より周波数の低い出力クロック信号(本実施形態の場合、40MHzの出力クロック信号)をPLL回路101から出力させ、出力させた出力クロック信号に基づいて、通信部12により外部と通信する。

0083

第1スリープモードにおいて、通常モードの際に出力する出力クロック信号より周波数の低い出力クロック信号を出力して、出力した出力クロック信号に基づき通信部12により外部と通信する。そのため、SOC11は、消費電力を低減しつつ、外部と通信できる。

0084

また、SOC11は、第2スリープモードである場合、出力クロック信号をPLL回路101から出力しない。

0085

これにより、第2スリープモードでは出力クロック信号をPLL回路101から出力しないため、スリープモードにおいて出力クロック信号を使用しない場合における消費電力を確実に低減できる。

0086

また、プリンター1は、情報を報知する報知部13を備える。SOC11は、CPU105による比較結果が、PLL回路101の状態について異常を示す比較結果である場合、報知部13によりPLL回路101の状態が異常であることを示す情報を報知する。

0087

このように、SOC11は、CPU105による比較結果が、PLL回路101の状態について異常を示す比較結果である場合、報知部13によりPLL回路101の状態が異常であることを示す情報を報知する。そのため、ユーザーはPLL回路101の状態が異常であることを認識できる。

0088

また、プリンター1は、情報を記憶する記憶部11を備える。SOC10は、比較結果が、PLL回路101の状態について異常を示す比較結果である場合、記憶部11によりPLL回路101の状態が異常であることを示す情報を記憶する。

0089

このように、CPU105による比較結果が、PLL回路101の状態について異常を示す比較結果である場合、記憶部11によりPLL回路101の状態が異常であることを示す情報を記憶するため、PLL回路101が異常の状態になった後、当該情報を保持できる。そのため、PLL回路101の状態が異常になったことに起因してプリンター1がエラーの状態となり、プリンター1の専門家が当該エラーを解消するための作業を行うにあたって、SOC10は、当該専門家に、当該エラーがPLL回路101の異常であることをフィードバックできる。

0090

また、プリンター1は、印刷媒体を搬送する搬送モーター153と、印刷媒体に印刷する印刷ヘッド152と、少なくとも、搬送モーター153、及び、印刷ヘッド152のいずれかを駆動する駆動部151と、を備える。SOC10は、PLL回路101が出力した出力クロック信号の倍数の期間に基づいて駆動部151により、少なくとも、搬送モーター153、及び、印刷ヘッド152のいずれかを駆動する。

0091

これにより、SOC10は、出力クロック信号の倍数の期間に基づいて、駆動部151により、少なくとも、搬送モーター153、及び、印刷ヘッド152のいずれかを駆動するため、PLL回路101の状態に応じて、搬送モーター153、及び、印刷ヘッド152の駆動を制御できる。特に、SOC10は、通常モード及び第1スリープモードにおいて、CPU105の比較結果がPLL回路101の状態が異常であることを示す比較結果である場合、退避処理を実行する。そのため、SOC10は、通常モード及び第1スリープモードにおいて、PLL回路101の状態が異常である場合の安全性を確保できる。

0092

なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。

0093

例えば、上述した実施形態において、NONPLL側カウンター102は、NONPLL入力クロック信号について、ある1の立下りエッジから、所定数の立下りエッジを検出するまでのエッジ間期間をカウントする場合を例示した。同様に、上述した実施形態において、PLL側カウンター104は、分周後出力クロック信号について、ある1の立下りエッジから、所定数の立下りエッジを検出するまでのエッジ間期間をカウントする場合を例示した。しかしながら、NONPLL側カウンター102及びPLL側カウンター104が検出するエッジは、立下りエッジに限定されず、立上りエッジでもよい。立上りエッジとは、例えば、NONPLL入力クロック信号がHighレベル、及び、Lowレベルで構成される信号の場合、LowレベルからHighレベルに移行するときのエッジである。

0094

また、例えば、上述した実施形態では、NONPLL側カウンター102及びPLL側カウンター104について、期間を計時するタイマカウンターとして例示した。しかしながら、NONPLL側カウンター102及びPLL側カウンター104は、期間を計時するカウンターに限定されない。例えば、NONPLL側カウンター102及びPLL側カウンター104は、入力される信号のエッジをカウントするカウンターでもよい。例えば、NONPLL側カウンター102及びPLL側カウンター104は、タイマーを有しており、タイマーに予め設定される期間が経過するまでに検出したエッジ数をカウント数としてCPU105に出力する構成としてもよい。この場合、それぞれが有するタイマーに予め設定される期間は、同じであり、且つ、カウントするエッジの種類が同じ(例えば、立下りエッジ)であれば、CPU105は、適切に比較が実行できる。

0095

また、例えば、上述した実施形態では、NONPLL側カウンター102と、PLL側カウンター104と、CPU105とが別構成としてSOC10が有する場合を例示したが、CPU105が、NONPLL側カウンター102と、PLL側カウンター104とを有する構成としてもよい。また、CPU105が、NONPLL側カウンター102と、PLL側カウンター104との機能を有する構成としてもよい。

0096

また、例えば、上述した実施形態では、通常モードにおいてPLL回路101により生成される出力クロック信号の周波数を400MHzとし、第1スリープモードにおいてPLL回路101により生成される出力クロック信号の周波数を40MHzとした。しかしながら、通常モード、及び、第1スリープモードにおいてPLL回路101により生成される出力クロック信号の周波数の数値は、上記の数値に限定されない。また、例えば、上述した実施形態では、エッジ間期間の差分の絶対値が、NONPLL側カウンター102がカウントしたエッジ間期間の0パーセントから20パーセントの間以外の値を示す場合にPLL回路101の状態が異常であると判別する構成を説明した。しかしながら、PLL回路101の状態が異常であると判別する差分の数値範囲については、上記の数値に限定されない。また、PLL回路101の状態が異常であるか否かの判別は、当該差分に基づくものでれば、上述した判別方法に限定されない。

0097

また、例えば、上述したプリンター1の制御方法(印刷装置の制御方法)が、プリンター1が備えるコンピューターを用いて実現される場合、本発明を、上記制御方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、プリンター1が備える内部記憶装置であるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。

0098

また、例えば、図3、及び、図4処理単位は、プリンター1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方名称によって、本発明が限定されることはない。プリンター1の処理は、処理内容に応じて、されに多くの処理単位に分割してもよい。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。

0099

また、図1、及び、図2に示した各部は構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェア実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プリンター1の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。

0100

また、例えば、上述した実施形態において、プリンター1をサーマルプリンターとして例示したが、これに限定されない。例えば、インクジェットプリンターや、ドットインパクトプリンターレーザープリンター等の他のプリンターでも本発明を適応できる。

0101

1…プリンター(印刷装置)、10…SOC(制御回路)、11…記憶部、12…通信部、13…報知部、16…クロック生成部(外部)、101…PLL回路(位相同期回路)、102…NONPLL側カウンター、103…分周器、104…PLL側カウンター、105…CPU、151…駆動部、152…印刷ヘッド、153…搬送モーター。

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