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技術 回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ、固定型中継アンテナ部材、ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ、および動力式ドライバ

出願人 株式会社IRO京都機械工具株式会社株式会社日立システムズ
発明者 井上久仁浩西岡正晃中田祥吾山内繁猿山雅章
出願日 2016年8月4日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2016-153938
公開日 2018年2月8日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2018-022388
状態 特許登録済
技術分野 可搬形動力工具 総合的工場管理 近接電磁界伝送方式 スパナ,レンチ,ドライバーの細部,付属具
主要キーワード 磁力線ループ 直接ポート ループ寸法 ストレーンゲージ ソケットアダプタ 非接触接続 絶縁被覆線 RFICタグ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

ボルト締付作業における作業記録検査記録等についてのトレーサビリティを、広く一般に普及している工具を用いて実現すること。

解決手段

回転型中継アンテナ交換ソケットアダプタ1は、ソケット3と動力ドライバ4とを接続すると共に、動力式ドライバ4の回転エネルギーを伝達するための本体部10(第1の本体部)と、本体部10の一端側であって、ソケット3と嵌合するための第1の軸部を有するソケット側接続部11と、本体部10の他端側に位置し、本体部10を動力式ドライバ4と嵌合するための第2の軸部を有する動力式ドライバ側接続部12と、ソケット3と嵌合されるボルト5に埋め込まれたICタグ52の情報を外部のリーダ6aが伝達し読み取るための第1の中継アンテナ13とを有する。

概要

背景

近年、作業記録検査記録等についての高度なトレーサビリティが求められるようになっている。そのため、たとえば、ボルトICタグを埋め込み、そのICタグに締結の際のトルク値等を記録させておき、締付不良が発生した場合であっても迅速にトルク値等のデータを取り出して検証できる技術が知られている(特許文献1参照)。

また、現場端末でICタグ付ボルトやICタグが組み込まれたトルクレンチから読み取った識別情報作業データ管理サーバへと送信すると、この作業データ管理サーバが送信情報に基づいた作業手順提示して、作業支援を行ったり、作業報告書類の作成支援などを行うことが可能となる技術が知られている(特許文献2参照)。

ところで、特許文献1に開示されたトルクレンチは、トルクレンチのヘッド部内歪センサストレーンゲージを組み込んで、このストレーンゲージとトルクレンチとを信号ケーブルで接続した装置であり、ICタグにアクセスするためのリーダライタ装置(特許文献1におけるICタグ読み出し装置9)は、トルクレンチ本体とは別体として構成されている。そのため、トルクレンチでの締結作業リーダライタによる読み出し作業は、作業者がそれぞれの装置へ持ち替えて行う必要がある。そのため、作業者が装置を持ち替える際の目視移動による目視ミス、各装置による操作ミス等のヒューマンエラーを引き起こしてしまう虞がある。

また、特許文献2に開示された締付け工具は、アンテナが締付け工具のヘッドの外部に配置されているため、ヘッド直下にあるボルトやガスケットRFICタグだけでなく、これ以外のRFICタグ(特許文献2におけるRFICタグ101A,101B,101C)がアンテナの感度領域に入ると誤読する虞がある。

このような問題を解決するために、本出願人は、特許文献3に開示されるトルクレンチおよび自動認識システムを提案した。特許文献3に開示されているトルクレンチは、ボルトの頭部に埋め込まれたICタグを読み取るための検出部がソケットの内部に設置されている。

概要

ボルトの締付作業における作業記録や検査記録等についてのトレーサビリティを、広く一般に普及している工具を用いて実現すること。回転型中継アンテナ交換ソケットアダプタ1は、ソケット3と動力ドライバ4とを接続すると共に、動力式ドライバ4の回転エネルギーを伝達するための本体部10(第1の本体部)と、本体部10の一端側であって、ソケット3と嵌合するための第1の軸部を有するソケット側接続部11と、本体部10の他端側に位置し、本体部10を動力式ドライバ4と嵌合するための第2の軸部を有する動力式ドライバ側接続部12と、ソケット3と嵌合されるボルト5に埋め込まれたICタグ52の情報を外部のリーダ6aが伝達し読み取るための第1の中継アンテナ13とを有する。

目的

しかしながら、先願技術は専用の工具とシステムを用いるものであり、既に広く一般に普及している汎用的な工具においても上述した問題を解決できるものが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ソケット動力ドライバとを接続すると共に、前記動力式ドライバの回転エネルギーを伝達するための第1の本体部と、前記第1の本体部の一端側であって、前記ソケットと嵌合するための第1の軸部を有するソケット側接続部と、前記第1の本体部の他端側に位置し、前記第1の本体部を前記動力式ドライバと嵌合するための第2の軸部を有する動力式ドライバ側接続部と、前記ソケットと嵌合されるボルトに埋め込まれたICタグの情報を外部のリーダが伝達し読み取るための第1の中継アンテナと、を有する、ことを特徴とする回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ

請求項2

前記第1の軸部には前記ボルトの頭部に埋め込まれたICタグの情報を読み取るための検出部が形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ。

請求項3

請求項1に記載の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタの前記動力式ドライバ側接続部の外周に回動自在に設置される第2の本体部と、前記第2の本体部が前記動力式ドライバ側接続部の外周に回動自在に設置された状態で前記第1の中継アンテナと高周波磁界による電磁結合によって、前記ボルトに埋め込まれたICタグの情報を外部へ中継送信可能にさせる第2の中継アンテナと、を有する、ことを特徴とする固定型中継アンテナ部材

請求項4

請求項1に記載の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタと請求項3に記載の固定型中継アンテナ部材とがベアリング機構を用いて回動自在に一体に形成されている、ことを特徴とするICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ。

請求項5

請求項1または2記載の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタおよび請求項3記載の固定型中継アンテナ部材もしくは請求項4記載のICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタが装着され、ボルトの締付力複数段階に調整可能であり、前記締付力の段階に対応する目盛りを有する動力式ドライバにおいて、前記目盛りの段階毎にそれぞれ貼付された第1〜第n(nは2以上の整数)のICタグと、現在の締付力の段階を示す位置にある目盛りに貼付されている前記第1〜第nのICタグの情報を読み取るための段階値検出部と、前記検出部が読み取った情報と前記段階値検出部が読み取った情報とを対応付けて記録する手段と、を有する、ことを特徴とする動力式ドライバ。

請求項6

請求項5記載の動力式ドライバにおいて、前記段階値検出部は、内部配線に用いられているツイストペアケーブルを構成する2本の導線に流れる電流逆位相関係を崩し、同位相となるように前記導線を重ね合わせることにより形成する、ことを特徴とする動力式ドライバ。

技術分野

0001

本発明は、回転型中継アンテナ交換ソケットアダプタ固定型中継アンテナ部材ICタグボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ、および動力ドライバに関する。

背景技術

0002

近年、作業記録検査記録等についての高度なトレーサビリティが求められるようになっている。そのため、たとえば、ボルトにICタグを埋め込み、そのICタグに締結の際のトルク値等を記録させておき、締付不良が発生した場合であっても迅速にトルク値等のデータを取り出して検証できる技術が知られている(特許文献1参照)。

0003

また、現場端末でICタグ付ボルトやICタグが組み込まれたトルクレンチから読み取った識別情報作業データ管理サーバへと送信すると、この作業データ管理サーバが送信情報に基づいた作業手順提示して、作業支援を行ったり、作業報告書類の作成支援などを行うことが可能となる技術が知られている(特許文献2参照)。

0004

ところで、特許文献1に開示されたトルクレンチは、トルクレンチのヘッド部内歪センサストレーンゲージを組み込んで、このストレーンゲージとトルクレンチとを信号ケーブルで接続した装置であり、ICタグにアクセスするためのリーダライタ装置(特許文献1におけるICタグ読み出し装置9)は、トルクレンチ本体とは別体として構成されている。そのため、トルクレンチでの締結作業リーダライタによる読み出し作業は、作業者がそれぞれの装置へ持ち替えて行う必要がある。そのため、作業者が装置を持ち替える際の目視移動による目視ミス、各装置による操作ミス等のヒューマンエラーを引き起こしてしまう虞がある。

0005

また、特許文献2に開示された締付け工具は、アンテナが締付け工具のヘッドの外部に配置されているため、ヘッド直下にあるボルトやガスケットRFICタグだけでなく、これ以外のRFICタグ(特許文献2におけるRFICタグ101A,101B,101C)がアンテナの感度領域に入ると誤読する虞がある。

0006

このような問題を解決するために、本出願人は、特許文献3に開示されるトルクレンチおよび自動認識システムを提案した。特許文献3に開示されているトルクレンチは、ボルトの頭部に埋め込まれたICタグを読み取るための検出部がソケットの内部に設置されている。

先行技術

0007

特開2006−185314号公報
特許第5065851号
特開2016−93873号公報

発明が解決しようとする課題

0008

特許文献3に開示されるトルクレンチおよび自動認識システム(以下、先願技術と称する。)は、上述の問題を解決することができるものである。しかしながら、先願技術は専用の工具とシステムを用いるものであり、既に広く一般に普及している汎用的な工具においても上述した問題を解決できるものが望まれている。

0009

本発明は、このような課題を解決するためのものであり、ICタグ付きボルトの締付作業における作業記録や検査記録等についてのトレーサビリティを、広く一般に普及している工具を用いて実現することができる回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ、ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ、および動力式ドライバを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明の第1の観点は、ソケットと動力式ドライバとを接続すると共に、動力式ドライバの回転エネルギーを伝達するための第1の本体部と、第1の本体部の一端側であって、ソケットと嵌合するための第1の軸部を有するソケット側接続部と、第1の本体部の他端側に位置し、第1の本体部を動力式ドライバと嵌合するための第2の軸部を有する動力式ドライバ側接続部と、ソケットと嵌合されるボルトに埋め込まれたICタグの情報を外部のリーダが伝達し読み取るための第1の中継アンテナと、を有することを特徴とする回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタである。

0011

上述の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタは、第1の軸部にはボルトの頭部に埋め込まれたICタグの情報を読み取るための検出部が形成されることができる。

0012

本発明の第2の観点は、上述の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタの動力式ドライバ側接続部の外周に回動自在に設置される第2の本体部と、第2の本体部が動力式ドライバ側接続部の外周へ固定して取り付けた状態で第1の中継アンテナと高周波磁界による電磁結合によって、ボルトに埋め込まれたICタグの情報を外部へ中継送信可能にさせる第2の本体部内の第2の中継アンテナと、を有することを特徴とする固定型中継アンテナ部材である。

0013

本発明の第3の観点は、上述の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタと上述の固定型中継アンテナ部材とがベアリング機構を用いて回動自在に一体に形成されているICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタである。

0014

本発明の第4の観点は、上述の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタおよび上述の固定型中継アンテナ部材のセットもしくは上述のベアリング機構を用いたICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタが装着され、ボルトの締付力複数段階に調整可能であり、締付力の段階に対応する目盛りを有する動力式ドライバにおいて、目盛りの段階毎にそれぞれ貼付された第1〜第n(nは2以上の整数)のICタグと、現在の締付力の段階を示す位置にある目盛りに貼付されている第1〜第nのICタグの情報を読み取るための段階値検出部と、ボルトに対向した検出部が読み取ったボルトの情報と段階値検出部が読み取った締め付け力段階値の情報とを対応付けて記録する手段と、を有することを特徴とする動力式ドライバである。

0015

上述の動力式ドライバにおいて、段階値検出部は、配線に用いられているツイストペアケーブルを構成する2本の導線に流れる電流が互いに逆位相関係が成立しているが、連続してつながる段階値検出部のコイルではICタグと電磁結合させるため同相関係となるよう段階値検出部で逆相崩れるようにケーブルの2本の導線を重ね合わせることにより形成することができる。

発明の効果

0016

本発明によれば、ボルトの締付作業における作業記録や検査記録等についてのトレーサビリティを、広く一般に普及している工具を用いて実現することができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の第1の実施の形態に係るICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタを構成する、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタおよび固定型中継アンテナ部材を示す図である。
図1の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタの検出部とボルトに埋め込まれたICタグとの位置関係を説明するための図である。
図2の検出部とICタグとの相互誘導関係について説明するための図である。
図1の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタの中継アンテナと固定型中継アンテナ部材の中継アンテナとの高周波磁界による電磁結合について説明するための図である。
図1のツイストペアーケーブルの一部を中継アンテナとして利用する例を説明するための図である。
図1のリーダが動力式ドライバのバッテリに取り付けられた例を示す図である。
本発明の第2の実施の形態に係るICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタを示す図である。
本発明の第3の実施の形態に係る動力式ドライバを説明するための図である。

実施例

0018

(第1の実施の形態について)
本発明の第1の実施の形態に係るICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタを構成する、回転側の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1および固定側の固定型中継アンテナ部材2を図1に示す。

0019

回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1は、請求項の回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタの一例、ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタを構成する部材の一例である。回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1は、図1に示すように、ソケット3と動力式ドライバ4とを接続すると共に、動力式ドライバ4の回転エネルギーを伝達するための本体部10と、本体部10の一端側であって、ソケット3と嵌合するための軸部11aを有するソケット側接続部11と、本体部10の他端側に位置し、本体部10を動力式ドライバ4と嵌合するための軸部12aを有する動力式ドライバ側接続部12と、ソケット3と嵌合されるボルト5の頭部51に埋め込まれたICタグ52の情報を外部のリーダ6に中継伝達して読み取るための中継アンテナ13と、を有する。なお、ボルト5のICタグ52取り付け位置は頭部51のほかにネジ部53の端面などであってもよいが、説明を簡略化するためICタグ52の取り付け位置を頭部51として説明をする。

0020

ICタグ52の情報は、ボルト5に対応する締付トルク値や寸法、材質などの情報である。その他に、ICタグ52の情報として、ボルト5に一意に付与された識別情報を含むこともできる。

0021

さらに、軸部11aにはボルト5の頭部51に埋め込まれたICタグ52の情報を読み取るための検出部11bが形成される。検出部11bと中継アンテナ13とは、一般のケーブルで接続される。一般のケーブルとは、たとえば同軸ケーブルやツイストペアーケーブルなどがあり、以降は、代表例のツイストペアーケーブル14によって説明する。ツイストペアーケーブル14は、これを構成する2本の導線に流れる電流の位相が互いに逆位相となることにより、電磁波の漏えいを少なくし、ノイズを除去するなどの効果がある。なお、ソケット3は、サイズの異なる様々なボルト5a,5bに適合するソケット3a,3bに交換可能である。

0022

ソケット側接続部11の検出部11bとボルト5のICタグ52とは、図2に示すように、ソケット3と嵌合した状態で近接状態になり、検出部11bは、コイルアンテナ図3参照)であり、そのコイルアンテナとボルト5のICタグ52のアンテナコイル52aのコイル面との相互誘導での電磁結合関係が生じて、検出部11bは、ICタグ52の情報を読み取ることができる。その原理は、図3に示すように、検出部11bを形成するアンテナコイルをトランスの1次コイルに例えると、これと相互誘導関係を形成する2次コイルがICタグ52のアンテナコイル52aとなる。検出部11bを形成するアンテナコイルとICタグ52のアンテナコイル52aとの間は、磁力線ループφ1で結合しており、検出部11bに電流iaが流れると相互誘導関係にあるICタグ52のアンテナコイル52aには電流ibが流れる。

0023

図1戻り、固定型中継アンテナ部材2は、請求項の固定型中継アンテナ部材の一例、ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタを構成する部材の一例である。固定型中継アンテナ部材2は、本体部20と、中継アンテナ21とを有する。本体部20は、図1に示すように、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1の動力式ドライバ側接続部12の外周に回動自在に設置されている。中継アンテナ21は、本体部20が動力式ドライバ側接続部12の外周に回動自在に設置された状態で中継アンテナ13と高周波磁界による相互誘導での電磁結合関係が生じ、ボルト5の頭部51に埋め込まれたICタグ52の情報を外部へ中継送信可能にさせる。中継アンテナ21から外部へは、ツイストペアーケーブル22が配設されている。固定型中継アンテナ部材2における中継アンテナ13と中継アンテナ21との電磁結合関係の説明およびツイストペアーケーブル22を用いる理由の説明は、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1の説明における説明と同様である。

0024

図1の例では、中継アンテナ21とリーダ6とがツイストペアーケーブル22によって接続されている。なお、リーダ6とツイストペアーケーブル22との接続は、リーダ6にアンテナポートが有れば直接ポート接続になり、リーダ6にアンテナポートが無ければ大ポールアンテナなどの放射電波によるアンテナ配線非接触接続になる。

0025

中継アンテナ13,21は、いずれもループアンテナであり、相互誘導での電磁結合関係が成立すればよく、ループ寸法は、位相差が無視できる波長に比べ、十分に小さく回転に支障のない似通った寸法など自由度があるが、図では中継アンテナ13のループ径は中継アンテナ21のループ径よりも小さく、中継アンテナ21の内側に中継アンテナ13が位置するように配設される。図4に中継アンテナ13と中継アンテナ21の配設状態を模式的に示す。中継アンテナ13をトランスの1次コイルに例えると、これと相互誘導関係を形成する2次コイルが中継アンテナ21となる。中継アンテナ13と中継アンテナ21との間は、磁力線ループφ2で結合しており、中継アンテナ13に電流icが流れると相互誘導関係にある中継アンテナ21には電流idが流れる。このような波長に比べ十分に小さな径の対向して相互誘導するループアンテナからは放射電波が漏洩し難く、目的外のICタグの誤検出を回避できると共に、円形ループ回転対象のため、滑らかな回転が期待できる上、中継効率が回転角度に依存しない。

0026

ここで、ツイストペアーケーブル22の一部を変形させて、ケーブル途中で切断することなく連続的につながった連続検出部23A,23B,23C,23D(以下、これらの連続検出部を特に区別する必要がないときは、単に「連続検出部23」という場合がある。)を形成する方法について、図5を参照して説明する。なお、以下に説明する形成方法は、ツイストペアーケーブルのほか、同種の平行ケーブルでも適用することができるものであり、ツイストペアーケーブル22を構成する導線22a,22bの長さが同じであることを前提とする。また、一般にケーブルは絶縁被覆線であって、ツイストペアケーブル22の2本の導線22a,22bも絶縁被覆されているので、図5にて説明するツイストペアの絡み合いで生じる交点P1〜P8及びその他のすべての交点は絶縁を介して交差しているものである。

0027

図5の(A)に示すように、ツイストペアーケーブル22を構成する導線22a,22bの一部で交差する交点P1〜交点P8において、電流ie,ifが互いに同位相となる箇所ができるように変形する。図5の(B)の例では、導線22aおよび導線22bの交点P1および交点P2の区間の導線を、たとえば、周囲の導線より上下方向に伸ばした輪を作る。これにより、交点P1および交点P2の区間では、電流ie,ifが輪を回るループの電流とみなした場合、同じ回転方向、つまり同位相の関係となり、この交点P1および交点P2の区間で構成される輪が連続検出部23A(検出部の一例)として機能する。さらに、図5の(C)に示すように、この輪の交点P1と交点P3が重なるように導線22bの輪を作る。このようにして、ツイストペアーケーブル22を構成する2本の導線22a,22bに流れる電流ie,ifの逆位相関係を崩し、輪を作るループ部の部分で同相関係となるように導線22a,22bを変形させていく。なお、図5の(B)では、導線22aを0.5回巻き、導線22bを0.5回、合計1回巻のループアンテナからなる連続検出部23Aを切断することなく形成している。そして、図5の(C)、(D)に示すように交点P2と交点P3の間の導線部分を、交点P1と交点P2へ折り返して重ね合わせることで2回巻きのループアンテナからなる連続検出部23B(検出部の一例)を形成することができる。なお、3回巻きや4回巻きのループアンテナからなる連続検出部を形成するためには、図5の(E)に示すように、交点P1に交点P3を重ねる、交点P2には交点P4が従属的に重なることで図5の(F)で示す3回巻きの連続検出部23C(検出部の一例)を形成することができる。更に交点P5を交点P1へ重ねると4回巻きの連続検出部23D(検出部の一例)を形成することができる。すなわち、図5の(B)に示すループアンテナが1回巻きの連続検出部23Aの構成が基本であり、2回巻きは、1回巻きの交点P3を基軸の交点P1へ重ね、3回巻きは、2回巻きの交点P4を基軸の交点P2へ重ね、4回巻きは、3回巻きの交点P5を基軸の交点P1へ重ねることで連続検出部23B,23C,23Dをそれぞれ実現することができる。これらのことより、N回巻きの連続検出部23を作成するためには、N−1回巻きの交点P(P+1)を交点P1又は交点P2へ重ねることで実現することができる。ただし、Nが偶数のとき重ねる基軸の交点は交点P1で、奇数のときは基軸の交点が交点P2となる。なお、連続検出部23の形状は、例示の楕円のほか円形四角形など自由度がある。

0028

ツイストペアーケーブル22は、2本の導線22a,22bに流れる電流ie,ifが互いに逆位相の関係を保つことによって、電磁波の漏えいを少なくし、誘導ノイズを除去するなどの効果を生じるものであるが、その一部を図5で説明したように、同位相の輪に変形することにより、変形した部分は波長に比べ十分に小さなループアンテナとして作用する。これにより、ツイストペアーケーブル22の一部を切断などせずに連続的にICタグ検知の連続検出部23を作り出すことができる。

0029

このように、固定型中継アンテナ部材2からリーダ6につながるツイストペアーケーブル22の一部を変形することにより連続検出部23を自在に形成することができるので、ツイストペアーケーブル22の検出部という部品点数を減らし、製造コストを低減させることができる。

0030

固定型中継アンテナ部材2は、動力式ドライバ4に対し、固定的に取り付けられる。この取り付け方法は、どのようであってもよいが、たとえば、固定型中継アンテナ部材2を動力式ドライバ4の先端部40に嵌め込み振動で抜け落ちないようにゴムバンド面ファスナーテープ付のベルトなどで固定する。

0031

リーダ6は、図1に示すように、動力式ドライバ4とは別体に用意されるが、図6に示すように、作業の妨害とならない部位として、たとえばリーダ6を動力式ドライバ4のバッテリ41などに取付けてもよい。

0032

使用方法について)
ボルト5の頭部51に埋め込まれたICタグ52には、ボルト5の識別情報やボルト5の適正締付トルクなどのボルト情報が書き込まれている。

0033

ユーザは、動力式ドライバ4の先端部40の周囲に、固定型中継アンテナ部材2を取り付けて固定し、先端部40に、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1の動力式ドライバ側接続部12の軸部12aを装着する。さらに、ユーザは、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1のソケット側接続部11の軸部11aに、ボルト5の頭部51のサイズに適合するサイズのソケット3を装着する。これにより、ユーザは、動力式ドライバ4のセットアップを完了する。

0034

ユーザは、上述のセットアップが完了した動力式ドライバ4のソケット3をボルト5の頭部51に嵌合させる。これにより、図2に示すように、ボルト5の頭部51に埋め込まれているICタグ52と、軸部11aの先端部にある検出部11bとが近接し、ICタグ52に書き込まれている情報が検出部11bによって読み取られる。検出部11bによって読み取られた情報は、中継アンテナ21,連続検出部23を介してリーダ6に中継され、リーダ6の表示部(不図示)に表示される。あるいは検出部11bによって読み取られた情報は、上位システム連動する。

0035

ユーザは、リーダ6に表示された情報に基づき、ボルト5の締付作業を開始する。たとえば、ユーザは、リーダ6に表示されたボルト5の適正締付トルクに適合するように、動力式ドライバ4の締付トルクを調整する。または、リーダ6にボルト5の識別情報のみが表示される場合には、別に用意した識別情報と適正締付トルクとの対応関係が記載されたテーブルなどに基づき、ボルト5の適正締付トルクに適合するように、動力式ドライバ4の締付トルクを調整する。ユーザは、締付トルクの調整が完了した動力式ドライバ4を用いてボルト5の締付作業を実施する。なお、上記したテーブルはリーダ6内若しくは外部に設けられたメモリに予め格納されている。

0036

(効果について)
以上説明したように、ボルト5の締付作業に際し、リーダ6に表示される情報に基づき、ボルト5の適正締付トルクをユーザが認識することができる。これにより、ユーザが誤って異なる締付トルクでボルト5の締付作業を行う可能性を低減させることできる。

0037

さらに、リーダ6に表示されたボルト5の識別情報と作業を行った締付トルクの値とを記録しておくことで、ボルト5の締付作業における作業記録をとることができる。

0038

このようにして、ボルト5の締付作業における作業記録や検査記録等についてのトレーサビリティを、広く一般に普及している工具である動力式ドライバ4を用いて実現することができる。

0039

(第2の実施の形態について)
本発明の第2の実施の形態に係るICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ7について、図7を参照しながら説明する。ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ7は、請求項に記載のICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタの一例である。ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ7は、図7に示すように、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1aと固定型中継アンテナ部材2aとが回転機構である、たとえばボールベアリング32とその受け溝15,33とからなるベアリング機構を用いて回動自在に一体に形成されている。これによれば、固定型中継アンテナ部材2aの本体部20aを動力式ドライバ4の先端部40に固定しても回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1の本体部10aはボールベアリング32と受け溝15,33とからなるベアリング機構によって回動自在である。

0040

(効果について)
ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ7によれば、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1aと固定型中継アンテナ部材2aとが一体に形成されている。このため、ユーザが持ち運ぶ際に、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1aと固定型中継アンテナ部材2aとがバラバラにならず、一方を紛失するなどの不都合事態を避けることができる。また、ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ7を製品化する際に、回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ1aと固定型中継アンテナ部材2aとが組み合わさって1個の製品となる。このため、製品の流通陳列販売の際の効率を高めることができる。

0041

(第3の実施の形態について)
本発明の第3の実施の形態に係る動力式ドライバ4aについて図8を参照しながら説明する。動力式ドライバ4aは、締付力の段階に対応する目盛りを有し、目盛りの段階毎にそれぞれ貼付されたICタグ42a,42b,42cを有する。指標43は、現在の締付力の段階を示す位置にある。

0042

このような動力式ドライバ4aにおいて、締付トルクの調整は、先端部40の付根付近に設けられていることが多く、締付トルク調整機構ダイヤル44を回転させ、指標43の位置に所定の締付トルクに該当する目盛りを一致させて行う。動力式ドライバ4aは、設定した締付トルクを超える締付トルクになると、本体部10を回転駆動させる機構空転することにより、締付トルクを調整する。

0043

動力式ドライバ4aは、現在の締付力の段階を示す指標43の位置にある目盛りに貼付されているICタグ42a,42b,42cの情報を読み取るための段階値検出部45と、検出部11bが読み取った情報と段階値検出部45が読み取った情報とを対応付けて記録するリーダ6aと、を有する。段階値検出部45は、図8の例ではループアンテナであり、図5で説明したように、ツイストペアーケーブル22の一部を変形することによって実現する連続検出部23と同様に形成することができる。なお、リーダ6aは、動力式ドライバ4aとは別体に用意してもよい。図8の例では、リーダ6aは、動力式ドライバ4aのバッテリ41に取り付けられている。

0044

(使用方法について)
ユーザは、既に説明した手順により動力式ドライバ4aをセットアップし、セットアップが完了した動力式ドライバ4aのソケット3をボルト5の頭部51に嵌合させる。これにより、ボルト5の頭部51に埋め込まれているICタグ52と、軸部11aの先端部にある検出部11bとが近接し、ICタグ52に書き込まれている情報が検出部11bによって読み取られる。検出部11bによって読み取られた情報は、中継アンテナ13,中継アンテナ21,段階値検出部45を介してリーダ6aに伝達され、リーダ6aの表示部(不図示)に表示されると共にメモリ(不図示)に記録される。あるいは検出部11bによって読み取られた情報は、上位システムと連動する。

0045

ユーザは、リーダ6aに表示された情報に基づき、ボルト5の締付作業を開始する。たとえば、ユーザは、リーダ6に表示されたボルト5の適正締付トルクに適合するように、動力式ドライバ4aの締付トルクを調整する。または、リーダ6aには、ボルト5の識別情報のみが表示される場合には、別に用意したボルト5の識別情報からボルト5の適正締付トルクを導出するためのテーブルに基づき、ボルト5の適正締付トルクに適合するように、動力式ドライバ4aの締付トルクを調整する。

0046

動力式ドライバ4aの締付トルクの調整は、前述したように、先端部40の付根付近に設けられている締付トルク調整機構のダイヤル44を回転させ、指標43の位置に所定の締付トルクに該当する目盛りを一致させて行う。図8の例では、指標43の位置に、ICタグ42bが貼付されている目盛りが位置している。ICタグ42bの識別情報は段階値検出部45によって読み取られ、リーダ6aの表示部に表示されると共にメモリに記録される。ユーザは、締付トルクの調整が完了した動力式ドライバ4aを用いてボルト5の締付作業を実施する。

0047

(効果について)
動力式ドライバ4aの指標43の位置にある目盛りの段階値をICタグ42a,42b,42cの識別情報を読み取ることによってリーダ6aが記録する。さらに、このときに締付作業を実施したボルト5の頭部51に埋め込まれているICタグ52の識別情報についてもリーダ6aが記録する。リーダ6aが記録したこれらの情報からどのボルト5をどのような締付トルクで締め付けたかが判明する。これにより、ユーザは、ボルト5の緩みチェックの管理に資する有用な情報を得ることができる。

0048

このようにして、ボルト5の締付作業における作業記録や検査記録等についてのトレーサビリティを、広く一般に普及している工具である動力式ドライバ4aを用いて実現することができる。

0049

(その他の実施の形態について)
上述した本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しない限りにおいて、様々に変更が可能である。たとえば、固定型中継アンテナ部材2,2aは、上述した実施の形態では、動力式ドライバ4,4aの先端部40に嵌め込む円筒形状であるが、中継アンテナ21が動力式ドライバ4,4aに固定できればどのような形状であってもよい。または、中継アンテナ21を直接、動力式ドライバ4,4aに取り付けてもよい。

0050

また、リーダ6,6aは、動力式ドライバ4,4aとは別体と説明したが、動力式ドライバ4,4aに一体的に組み込んでもよい。

0051

1,1a…回転型中継アンテナ付交換ソケットアダプタ(ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタを構成する部材の一例)、7…アンテナ用アダプタ、2,2a…固定型中継アンテナ部材(ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタを構成する部材の一例)、3…ソケット、4,4a…動力式ドライバ、5…ボルト、6…リーダ、6a…リーダ(対応付けて記録する手段)、7…ICタグ付ボルト検出機能付き交換ソケットアダプタ、10,10a…本体部(第1の本体部)、11…ソケット側接続部、11a…第1の軸部、11b…検出部、12…動力式ドライバ側接続部、12a…軸部、13…中継アンテナ(第1の中継アンテナ)、15…受け溝(ベアリング機構の一部)、20,20a…本体部(第2の本体部)、21…中継アンテナ(第2の中継アンテナ)、22…ツイストペアーケーブル、22a,22b…導線、23,23A,23B,23C,23D…連続検出部(検出部の一例)、32…ベアリング(ベアリング機構の一部)、33…受け溝(ベアリング機構の一部)、40…先端部、42a,42b,42c,52…ICタグ、45…段階値検出部(検出部の一例)、53…ネジ部

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