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技術 可動型の気化式加湿装置

出願人 ダイダン株式会社
発明者 有村哲郎茂木淳間宮啓介
出願日 2016年8月1日 (5年1ヶ月経過) 出願番号 2016-151157
公開日 2018年2月8日 (3年6ヶ月経過) 公開番号 2018-021682
状態 特許登録済
技術分野 空気流制御部材 ユニットの冷風・暖風装置・凝縮水対策 加湿 空調制御装置
主要キーワード 他方領域 還流流路 分配ヘッダ 空気通流 運転画面 給水ヘッダ テンキーユニット 運転開始ボタン
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図面 (20)

課題

加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、空調室湿度を速やかに目標湿度にすることができる可動型気化式加湿装置を提供する。

解決手段

気化式加湿装置10Aは、空気流路閉鎖して空気を加湿する加湿運転と、空気流路を一部開放して空気の一部を加湿する一部加湿運転と、空気流路を開放して空気を加湿しない非加湿運転とを実施する。加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転への切り替え時では、給水を停止しつつ加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路を開放し、非加湿運転から加湿運転または一部加湿運転への切り替え時では、給水を開始しつつ加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路を閉鎖し、または、給水を開始しつつ加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路の一部を開放する。

概要

背景

一般的に利用されている気化式加湿装置は、所定面積空気流入面と所定面積の空気流出面とを有する加湿エレメントと、加湿エレメントの上端縁部に水を給水する給水ヘッダと、各給水ヘッダに水を分配する給水分配ヘッダと、加湿エレメントの下端部から流出する水を収容するドレンパンとから形成されている。そのような気化式加湿装置では、空気を加湿する加湿運転と空気を加湿しない非加湿運転とが行われる。加湿運転では、加湿エレメントに水を給水しつつ、湿潤状態にある加湿エレメントの空気流入面に空気を給気して空気を加湿し、空気流出面から加湿空気を給気する。非加湿運転では、空気の給気を継続した状態で加湿エレメントへの給水を停止する。

非加湿運転時に加湿エレメントを空気が通流することによって圧力損失が生じ、その圧力損失による消費電力の増加を防ぐことを目的に、非加湿運転時に加湿エレメントを折り畳む気化式加湿装置が開示されている(特許文献1参照)。この気化式加湿装置は、空気調和機の内部に組み込まれ、加湿エレメントの加湿面を加湿不要時に空気通路から退避させる退避機構を有し、退避機構が指令装置指令によって駆動する加湿エレメント駆動装置を利用し、加湿面を少なくとも2つに折り畳む。

特許文献1に開示の気化式加湿装置の加湿エレメント駆動装置は、一対の加湿エレメントの上面の両端に固定された支持部材と、それら加湿エレメントの両端の間に延びていて支持部材に回動可能に取り付けられたネジ棒と、一方の支持部材の外側に設置されてネジ棒を回転させるモータと、ネジ棒に螺着されてネジ棒の回転によって左右方向に移動する移動部材と、移動部材に回転可能に連結されて一方の加湿エレメントの外側端に接続された接続部材とから形成されている。この気化式加湿装置では、加湿エレメント駆動装置のモータが駆動してネジ棒が正回転すると、それによって移動部材が移動するとともに、移動部材に連結された接続部材が移動し、接続部材が接続された加湿エレメントの外側端が次第に移動してそれら加湿エレメントが重なり合い、それら加湿エレメントが2つに折り畳まれる。

概要

加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、空調室湿度を速やかに目標湿度にすることができる可動型の気化式加湿装置を提供する。気化式加湿装置10Aは、空気流路閉鎖して空気を加湿する加湿運転と、空気流路を一部開放して空気の一部を加湿する一部加湿運転と、空気流路を開放して空気を加湿しない非加湿運転とを実施する。加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転への切り替え時では、給水を停止しつつ加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路を開放し、非加湿運転から加湿運転または一部加湿運転への切り替え時では、給水を開始しつつ加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路を閉鎖し、または、給水を開始しつつ加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路の一部を開放する。

目的

本発明の目的は、加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、被加湿空間の湿度を速やかに目標湿度にすることができる可動型の気化式加湿装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

所定面積空気流入面と前記空気流入面の反対側に位置する所定面積の空気流出面とを有して空気の空気流路に設置される加湿エレメントを備え、前記加湿エレメントに水を給水しつつ、湿潤状態にある前記加湿エレメントの空気流入面に空気を給気して該空気を加湿し、前記空気流出面から加湿空気を給気する気化式加湿装置において、前記加湿エレメントは、垂直方向へ延びる回転軸を中心に旋回して前記空気流路を開閉可能であり、前記加湿エレメントが、前記空気流入面と前記空気流出面とを空気通流方向に直交させて前記空気流路を閉鎖する全閉状態に旋回するとともに、該空気流入面と該空気流出面とを空気通流方向に平行させて該空気流路を開放する全開状態に旋回することを特徴とする可動型の気化式加湿装置。

請求項2

前記気化式加湿装置が、前記空気流路を閉鎖して空気を加湿する加湿運転と、前記空気流路を開放して空気を加湿しない非加湿運転とを実施し、前記加湿運転から前記非加湿運転への切り替え時では、前記給水を停止しつつ前記加湿エレメントを旋回させて空気流路を開放し、前記非加湿運転から前記加湿運転への切り替え時では、前記給水を開始しつつ前記加湿エレメントを旋回させて前記空気流路を閉鎖する請求項1に記載の可動型の気化式加湿装置。

請求項3

前記気化式加湿装置では、少なくとも2つの加湿エレメントが水平方向へ並列し、一方の加湿エレメントが、垂直方向へ延びる回転軸を中心に水平方向へ旋回し、前記一方の加湿エレメントに隣接する他方の加湿エレメントが、垂直方向へ延びる回転軸を中心に水平方向へ旋回する請求項1または請求項2に記載の可動型の気化式加湿装置。

請求項4

前記気化式加湿装置が、前記空気流路を部分的に開放して空気の一部を加湿する一部加湿運転を含み、前記一部加湿運転において前記加湿エレメントが、前記空気流路の全閉状態と全開状態との間において該空気流路を部分的に開放する一部開放状態に旋回し、前記一部加湿運転が、前記空気の加湿割合に応じて前記加湿エレメントの旋回角度を調節し、前記加湿エレメントを所定の旋回角度に旋回させて前記空気流路の開放割合を調節する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の可動型の気化式加湿装置。

請求項5

前記気化式加湿装置が、前記加湿空気によって加湿される被加湿空間湿度を測定する湿度センサを含み、前記湿度センサが測定した被加湿空間の測定湿度があらかじめ設定された設定湿度になるように、前記加湿運転と前記一部加湿運転と前記非加湿運転とのいずれかを実施し、前記一部加湿運転では、前記測定湿度が前記設定湿度になるように、前記加湿エレメントの旋回角度を調節しつつ前記空気流路の開放割合を調節する請求項4に記載の可動型の気化式加湿装置。

請求項6

前記気化式加湿装置が、前記回転軸を回転させて前記加湿エレメントを自動的に旋回させる駆動機構を含む請求項1ないし請求項5いずれかに記載の可動型の気化式加湿装置。

請求項7

前記気化式加湿装置が、前記加湿エレメントの上端縁部に位置して該加湿エレメントの両側縁の間に延びていて前記水を該加湿エレメントに給水する給水ヘッダを含み、前記給水ヘッダが、前記回転軸の回転によって旋回し、前記加湿エレメントの旋回に連動しつつ該加湿エレメントとともに旋回する請求項1ないし請求項6いずれかに記載の可動型の気化式加湿装置。

請求項8

前記気化式加湿装置が、前記加湿エレメントを収容するハウジングを含み、前記ハウジングを介して空気調和機の外側またはダクトに連結され、前記空気調和機または前記ダクトに加湿空気または非加湿空気を給気する請求項1ないし請求項7いずれかに記載の可動型の気化式加湿装置。

請求項9

前記気化式加湿装置が、空気調和機の内部に設置され、前記空気調和機の内部において加湿空気または非加湿空気を生成する請求項1ないし請求項7いずれかに記載の可動型の気化式加湿装置。

請求項10

前記空気調和機が、前記被加湿空間に外気または外気と還気との混合気を利用した外気冷房を行い、または、前記被加湿空間に還気を利用した循環冷房を行い、前記気化式加湿装置では、前記被加湿空間に外気冷房または循環冷房を行う場合、前記加湿運転と前記一部加湿運転と前記非加湿運転とのいずれかが実施される請求項4ないし請求項7いずれかに記載の可動型の気化式加湿装置。

技術分野

0001

本発明は、湿潤状態にある加湿エレメント空気流入面に空気を給気して空気を加湿し、空気流出面から加湿空気を給気する気化式加湿装置に関する。

背景技術

0002

一般的に利用されている気化式加湿装置は、所定面積の空気流入面と所定面積の空気流出面とを有する加湿エレメントと、加湿エレメントの上端縁部に水を給水する給水ヘッダと、各給水ヘッダに水を分配する給水分配ヘッダと、加湿エレメントの下端部から流出する水を収容するドレンパンとから形成されている。そのような気化式加湿装置では、空気を加湿する加湿運転と空気を加湿しない非加湿運転とが行われる。加湿運転では、加湿エレメントに水を給水しつつ、湿潤状態にある加湿エレメントの空気流入面に空気を給気して空気を加湿し、空気流出面から加湿空気を給気する。非加湿運転では、空気の給気を継続した状態で加湿エレメントへの給水を停止する。

0003

非加湿運転時に加湿エレメントを空気が通流することによって圧力損失が生じ、その圧力損失による消費電力の増加を防ぐことを目的に、非加湿運転時に加湿エレメントを折り畳む気化式加湿装置が開示されている(特許文献1参照)。この気化式加湿装置は、空気調和機の内部に組み込まれ、加湿エレメントの加湿面を加湿不要時に空気通路から退避させる退避機構を有し、退避機構が指令装置指令によって駆動する加湿エレメント駆動装置を利用し、加湿面を少なくとも2つに折り畳む。

0004

特許文献1に開示の気化式加湿装置の加湿エレメント駆動装置は、一対の加湿エレメントの上面の両端に固定された支持部材と、それら加湿エレメントの両端の間に延びていて支持部材に回動可能に取り付けられたネジ棒と、一方の支持部材の外側に設置されてネジ棒を回転させるモータと、ネジ棒に螺着されてネジ棒の回転によって左右方向に移動する移動部材と、移動部材に回転可能に連結されて一方の加湿エレメントの外側端に接続された接続部材とから形成されている。この気化式加湿装置では、加湿エレメント駆動装置のモータが駆動してネジ棒が正回転すると、それによって移動部材が移動するとともに、移動部材に連結された接続部材が移動し、接続部材が接続された加湿エレメントの外側端が次第に移動してそれら加湿エレメントが重なり合い、それら加湿エレメントが2つに折り畳まれる。

先行技術

0005

特開2016−31163号公報

発明が解決しようとする課題

0006

既述の一般的に利用されている気化式加湿装置は、加湿運転から非加湿運転への切り替え時に給水を停止させるが、加湿エレメントが水で濡れた湿潤状態にあり、空気の給気を継続して加湿エレメントが乾燥するまでに所定の時間を要し、加湿運転から非加湿運転への切り替え後であって加湿エレメントが乾燥するまでの間に加湿された加湿空気が被加湿空間に給気される。したがって、非加湿運転時の被加湿空間の湿度目標湿度よりも高くなり、被加湿空間の湿度が目標湿度になるまでに時間を要し、加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、加湿空間の湿度を速やかに目標湿度にすることができない。

0007

前記特許文献1に開示の気化式加湿器は、加湿エレメントを折り畳んで空気流路開放する全開状態と、折り畳まれた加湿エレメントを展開して空気流路を閉鎖する全閉状態とのいずれかの状態しか取り得ず、空気流路を一部開放する一部開放状態にすることはなく、被加湿空間の加湿割合に応じて空気の加湿割合を調節することができないから、精密な精度で被加湿空間の湿度をコントロールすることができない。

0008

本発明の目的は、加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、被加湿空間の湿度を速やかに目標湿度にすることができる可動型の気化式加湿装置を提供することにある。本発明の他の目的は、被加湿空間の湿度を精密な精度でコントロールすることができる可動型の気化式加湿装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

前記課題を解決するための本発明の前提は、所定面積の空気流入面と空気流入面の反対側に位置する所定面積の空気流出面とを有して空気の空気流路に設置される加湿エレメントを備え、加湿エレメントに水を給水しつつ、湿潤状態にある加湿エレメントの空気流入面に空気を給気して空気を加湿し、空気流出面から加湿空気を給気する気化式加湿装置である。

0010

前記前提における本発明の特徴として、加湿エレメントは、垂直方向へ延びる回転軸を中心に旋回して空気流路を開閉可能であり、加湿エレメントが、空気流入面と空気流出面とを空気通流方向に直交させて空気流路を閉鎖する全閉状態に旋回するとともに、空気流入面と空気流出面とを空気通流方向に平行させて空気流路を開放する全開状態に旋回することにある。

0011

本発明の一例としては、気化式加湿装置が、空気流路を閉鎖して空気を加湿する加湿運転と、空気流路を開放して空気を加湿しない非加湿運転とを実施し、加湿運転から非加湿運転への切り替え時では、給水を停止しつつ加湿エレメントを旋回させて空気流路を開放し、非加湿運転から加湿運転への切り替え時では、給水を開始しつつ加湿エレメントを旋回させて空気流路を閉鎖する。

0012

本発明の他の一例として、気化式加湿装置では、少なくとも2つの加湿エレメントが水平方向へ並列し、一方の加湿エレメントが、垂直方向へ延びる回転軸を中心に水平方向へ旋回し、一方の加湿エレメントに隣接する他方の加湿エレメントが、垂直方向へ延びる回転軸を中心に水平方向へ旋回する。

0013

本発明の他の一例としては、気化式加湿装置が、空気流路を部分的に開放して空気の一部を加湿する一部加湿運転を含み、一部加湿運転において加湿エレメントが、空気流路の全閉状態と全開状態との間において空気流路を部分的に開放する一部開放状態に旋回し、一部加湿運転が、空気の加湿割合に応じて加湿エレメントの旋回角度を調節し、加湿エレメントを所定の旋回角度に旋回させて空気流路の開放割合を調節する。

0014

本発明の他の一例としては、気化式加湿装置が、加湿空気によって加湿される被加湿空間の湿度を測定する湿度センサを含み、湿度センサが測定した被加湿空間の測定湿度があらかじめ設定された設定湿度になるように、加湿運転と一部加湿運転と非加湿運転とのいずれかを実施し、一部加湿運転では、測定湿度が設定湿度になるように、加湿エレメントの旋回角度を調節しつつ空気流路の開放割合を調節する。

0015

本発明の他の一例としては、気化式加湿装置が、回転軸を回転させて加湿エレメントを自動的に旋回させる駆動機構を含む。

0016

本発明の他の一例としては、気化式加湿装置が、加湿エレメントの上端縁部に位置して加湿エレメントの両側縁の間に延びていて水を加湿エレメントに給水する給水ヘッダを含み、給水ヘッダが、回転軸の回転によって旋回し、加湿エレメントの旋回に連動しつつ加湿エレメントとともに旋回する。

0017

本発明の他の一例としては、気化式加湿装置が、加湿エレメントを収容するハウジングを含み、ハウジングを介して空気調和機の外側またはダクトに連結され、空気調和機またはダクトに加湿空気または非加湿空気を給気する。

0018

本発明の他の一例としては、気化式加湿装置が、空気調和機の内部に設置され、空気調和機の内部において加湿空気または非加湿空気を生成する。

0019

本発明の他の一例としては、空気調和機が、被加湿空間に外気または外気と還気との混合気を利用した外気冷房を行い、または、被加湿空間に還気を利用した循環冷房を行い、気化式加湿装置では、被加湿空間に外気冷房または循環冷房を行う場合、加湿運転と一部加湿運転と非加湿運転とのいずれかが実施される。

発明の効果

0020

本発明に係る可動型の気化式加湿装置によれば、加湿エレメントが回転軸を中心に旋回して空気流路を開閉可能であり、空気流入面と空気流出面とを空気通流方向に直交させて空気流路を閉鎖する全閉状態に旋回するとともに、空気流入面と空気流出面とを空気通流方向に平行させて空気流路を開放する全開状態に旋回するから、空気を加湿する加湿運転から空気を加湿しない非加湿運転への切り替え時に、加湿エレメントの空気流入面と空気流出面とが空気通流方向に平行するように加湿エレメントを旋回させて空気流路を開放する全開状態にすることで、空気が加湿エレメントを通流することはなく、加湿エレメントに残存する水への空気の接触を最小限にすることができ、被加湿空間への加湿空気の給気を最小限にすることができる。可動型の気化式加湿装置は、加湿運転から非加湿運転への切り替え後に加湿空気の被加湿空間への給気を最小限に抑えられるから、被加湿空間の湿度が必要以上に高くなることはない。

0021

空気流路を閉鎖して空気を加湿する加湿運転と、空気流路を開放して空気を加湿しない非加湿運転とを実施し、加湿運転から非加湿運転への切り替え時において、給水を停止しつつ加湿エレメントを旋回させて空気流路を開放し、非加湿運転から加湿運転への切り替え時において、給水を開始しつつ加湿エレメントを旋回させて空気流路を閉鎖する可動型の気化式加湿装置は、加湿運転から非加湿運転への切り替え時に空気流入面と空気流出面とが空気通流方向に平行するように、加湿エレメントを旋回させて空気流路を開放するから、空気が加湿エレメントを通流することはなく、加湿エレメントに残存する水への空気の接触を最小限にすることができ、被加湿空間への加湿空気の給気を最小限にすることができる。気化式加湿装置は、非加湿運転から加湿運転への切り替え時に空気流入面と空気流出面とが空気通流方向に直交するように、加湿エレメントを旋回させて空気流路を閉鎖するから、非加湿運転から加湿運転へ速やかに切り替えることができ、直ちに加湿運転を行うことができるとともに、非加湿運転から加湿運転へ切り替えた後、被加湿空間の湿度を速やかに目標湿度にすることができる。

0022

少なくとも2つの加湿エレメントが水平方向へ並列し、一方の加湿エレメントが垂直方向へ延びる回転軸を中心に水平方向へ旋回し、一方の加湿エレメントに隣接する他方の加湿エレメントが垂直方向へ延びる回転軸を中心に水平方向へ旋回する可動型の気化式加湿装置は、加湿運転から非加湿運転への切り替え時に、回転軸を中心に少なくとも2つの加湿エレメントを水平方向へ旋回させて空気流路を開放するから、空気が加湿エレメントを通流することはなく、それら加湿エレメントに残存する水への空気の接触を最小限にすることができ、被加湿空間への加湿空気の給気を最小限にするができる。気化式加湿装置は、非加湿運転から加湿運転への切り替え時に、回転軸を中心に少なくとも2つの加湿エレメントを水平方向へ旋回させて空気流路を閉鎖するから、非加湿運転から加湿運転へ速やかに切り替えることができ、それら加湿エレメントを利用して直ちに加湿運転を行うことができるとともに、非加湿運転から加湿運転へ切り替えた後、被加湿空間の湿度を速やかに目標湿度にすることができる。

0023

空気流路を部分的に開放して空気の一部を加湿する一部加湿運転を含み、一部加湿運転において加湿エレメントが空気流路の全閉状態と全開状態との間において空気流路を部分的に開放する一部開放状態に旋回し、一部加湿運転が空気の加湿割合に応じて加湿エレメントの旋回角度を調節し、加湿エレメントを所定の旋回角度に旋回させて空気流路の開放割合を調節する可動型の気化式加湿装置は、一部加湿運転において空気の加湿割合に応じて加湿エレメントが所定の旋回角度に旋回し、空気流路の開放割合を調節するから、加湿エレメントの旋回角度によって加湿エレメントを通流する空気の割合を調節することができ、被加湿空間の湿度を精密な精度でコントロールすることができ、被加湿空間の目標湿度が厳格に設定されていたとしても、被加湿空間の湿度をその目標湿度にすることができる。

0024

加湿空気によって加湿される被加湿空間の湿度を測定する湿度センサを含み、湿度センサが測定した被加湿空間の測定湿度があらかじめ設定された設定湿度になるように、加湿運転と一部加湿運転と非加湿運転とのいずれかを実施し、一部加湿運転において、測定湿度が設定湿度になるように、加湿エレメントの旋回角度を調節しつつ空気流路の開放割合を調節する可動型の気化式加湿装置は、湿度センサによって被加湿空間の湿度を測定し、測定湿度が設定湿度になるように加湿運転と一部加湿運転と非加湿運転とのいずれかを実施しつつ、一部加湿運転において加湿エレメントの旋回角度を調節することで、フィードバック制御を実施しつつ被加湿空間の湿度を精密な精度でコントロールすることができ、被加湿空間の湿度を目標湿度にすることができる。

0025

回転軸を回転させて加湿エレメントを自動的に旋回させる駆動機構を含む可動型の気化式加湿装置は、駆動機構を利用して加湿エレメントを自動的に旋回させることで、加湿運転から非加湿運転へ迅速に切り替えることができ、非加湿運転から加湿運転へ迅速に切り替えることができる。気化式加湿装置は、加湿運転から非加湿運転への切り替え時に、駆動機構を利用して加湿エレメントを旋回させて空気流路を開放するから、空気が加湿エレメントを通流することはなく、加湿エレメントに残存する水への空気の接触を最小限にすることができ、被加湿空間への加湿空気の給気を最小限にすることができる。気化式加湿装置は、非加湿運転から加湿運転への切り替え時に、駆動機構を利用して加湿エレメントを旋回させて空気流路を閉鎖するから、加湿エレメントを利用して直ちに加湿運転を行うことができるとともに、非加湿運転から加湿運転へ切り替えた後、被加湿空間の湿度を速やかに目標湿度にすることができる。

0026

加湿エレメントの上端縁部に位置して加湿エレメントの両側縁の間に延びていて水を加湿エレメントに給水する給水ヘッダを含み、給水ヘッダが回転軸の回転によって旋回し、加湿エレメントの旋回に連動しつつ加湿エレメントとともに旋回する可動型の気化式加湿装置は、一部加湿運転において加湿エレメントが所定の旋回角度に旋回し、それにともなって給水ヘッダが加湿エレメントとともに旋回するから、給水ヘッダから加湿エレメントに水が確実に給水され、被加湿空間の湿度を精密な精度でコントロールすることができ、一部加湿運転において被加湿空間の湿度をその目標湿度にすることができる。

0027

加湿エレメントを収容するハウジングを含み、ハウジングを介して空気調和機の外側またはダクトに連結され、空気調和機またはダクトに加湿空気または非加湿空気を給気する可動型の気化式加湿装置は、気化式加湿装置が空気調和機の外側またはダクトに連結されることで、空気調和機によって作られた空調空気やダクトを流動する空気を加湿することができ、空気調和機またはダクトが接続された被加湿空間の湿度を調節することができる。気化式加湿装置は、空気調和機が湿度調節機能を備えていない場合であっても、その空気調和機に気化式加湿装置を連結することで、空気調和機に気化式加湿装置による湿度調節機能を付加することができ、空気調和機において加湿運転や一部加湿運転、非加湿運転を実施することができる。

0028

気化式加湿装置が空気調和機の内部に設置され、空気調和機の内部において加湿空気または非加湿空気を生成する可動型の気化式加湿装置は、気化式加湿装置を空気調和機の内部に設置することで、空気調和機によって作られた空調空気に所定の湿度を付与することができ、空気調和機から空調された加湿空気を給気することができる。気化式加湿装置は、空気調和機に気化式加湿装置による湿度調節機能を付加することができ、空気調和機において加湿運転や一部加湿運転、非加湿運転を実施することができる。

0029

空気調和機が被加湿空間に外気または外気と還気との混合気を利用した外気冷房を行い、または、被加湿空間に還気を利用した循環冷房を行い、被加湿空間に外気冷房または循環冷房を行う場合、加湿運転と一部加湿運転と非加湿運転とのいずれかが実施される可動型の気化式加湿装置は、被加湿空間に外気冷房を行うことで被加湿空間の湿度が低下する場合があるが、外気冷房において加湿運転または一部加湿運転を実施することで、被加湿空間の湿度の低下を防ぐことができ、被加湿空間の湿度を目標湿度にすることができる。被加湿空間に外気冷房または循環冷房を行うことで被加湿空間の湿度が増減する場合があるが、外気冷房または循環冷房において加湿運転または一部加湿運転あるいは非加湿運転が実施されるから、被加湿空間の湿度変化に対応しつつ被加湿空間の湿度を目標湿度にすることができる。

図面の簡単な説明

0030

一例として示す気化式加湿装置の正面図。
空気調和機に連結された状態で示す気化式加湿装置の側面図。
気化式加湿装置および空気調和機を設置したデータセンターの側面図。
加湿運転の一例を示す気化式加湿装置の上面図。
一部加湿運転の一例を示す気化式加湿装置の上面図。
非加湿運転の一例を示す気化式加湿装置の上面図。
外気のみをサーバの冷却に利用する場合のデータセンターにおける外気(空気)の流れの一例を示す図。
外気と還気との混合気をサーバの冷却に利用する場合のデータセンターにおける混合気(空気)の流れの一例を示す図。
従来技術で示した一般的に利用されている気化式加湿装置を使用し、外気冷房における加湿運転や非加湿運転を行った場合の時間経過による空調室の湿度変化の一例を示す図。
気化式加湿装置によって外気冷房における加湿運転や一部加湿運転、非加湿運転を行った場合の時間経過による空調室の湿度変化の一例を示す図。
還気をサーバの冷却に利用する場合のデータセンターにおける還気(空気)の流れの一例を示す図。
従来技術で示した一般的に利用されている気化式加湿装置を使用し、外気冷房および循環冷房における加湿運転および非加湿運転を行った場合の時間経過による空調室の湿度変化の他の一例を示す図。
気化式加湿装置によって外気冷房および循環冷房における加湿運転や一部加湿運転、非加湿運転を行った場合の時間経過による空調室の湿度変化の一例を示す図。
他の一例として示す気化式加湿装置の正面図。
加湿運転時における図14の気化式加湿装置の上面図。
一部加湿運転時における図14の気化式加湿装置の上面図。
非加湿運転時における図14の気化式加湿装置の上面図。
他の一例として示す気化式加湿装置の正面図。
加湿運転時における図18の気化式加湿装置の上面図。
一部加湿運転時における図18の気化式加湿装置の上面図。
非加湿運転時における図18の気化式加湿装置の上面図。
他の一例として示す気化式加湿装置の正面図。
加湿運転時における図22の気化式加湿装置の上面図。
一部加湿運転時における図22の気化式加湿装置の上面図。
非加湿運転時における図22の気化式加湿装置の上面図。
気化式加湿装置と空気調和機との連結の他の一例を示す図。
他の一例として示す空気調和機の側面図。

実施例

0031

一例として示す気化式加湿装置10Aの正面図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る気化式加湿装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、空気調和機18に連結された状態で示す気化式加湿装置10Aの側面図であり、図3は、気化式加湿装置10Aおよび空気調和機18を設置したデータセンター11の側面図である。図3では、図2の状態にある気化式加湿装置10Aと空気調和機18とがデータセンター11に設置されている。図1は、ハウジング22の図示を省略し、図3は、給水管44や電磁弁45の図示を省略している。図1では、垂直方向を矢印Aで示し、水平方向を矢印Bで示す。

0032

気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)は、データセンター11の空調室13(被加湿空間)に所定温度の加湿空気や所定温度の非加湿空気を給気する場合に利用される。なお、被加湿空間に特に限定はなく、データセンターの他に、クリーンルーム商業ビル病院工場店舗ホール劇場体育館等のあらゆる被加湿空間に気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)を利用することができる。

0033

なお、商業ビルや病院、店舗等では、それらの室内にパッケージエアコンが設置される場合があるが、気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)をパッケージエアコンに連結して使用することもできる。気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)がパッケージエアコンに連結された場合、パッケージエアコンでは、冷媒コイルによって冷却された所定温度の加湿空気(加湿冷風)または非加湿空気(非加湿冷風)が給気されるとともに、冷媒コイルによって加温された所定温度の加湿空気(加湿温風)または非加湿空気(非加湿温風)が給気される。

0034

データセンター11には、空調室12と、仕切壁14を隔てて空調室12に隣接する機械室13とが施設されている。空調室12は、コールドアイルホットアイルとに区分されている。空調室12には、床下空間15と天井空間16とが作られ、水平方向へ並ぶ複数のサーバラック17が据え付けられている。機械室13には、気化式加湿装置10Aと空気調和機18とが設置されている。各サーバラック17には、複数台のサーバ(図示せず)が設置・固定されている。それらサーバは、電源装置に接続され、その稼働時に運転熱によって自己発熱し、その温度が上昇する。データセンター11の空調室12では、空気調和機18から給気された所定温度の加湿空気(加湿冷風)または所定温度の非加湿空気(非加湿冷風)によってそれらサーバが冷却される。

0035

機械室13と天井空間15とを仕切る仕切壁14には、空調室12の温風(加熱空気)が通流する温風還流流路(図示せず)が作られている。空調室12の天井空間15には、空調室12の温風を外部に排気する開閉可能な温風排気流路(図示せず)が作られている。機械室13の壁には、外気を取り入れる開閉可能な外気取り入れ流路(図示せず)が作られている。コールドアイルは、隣接するサーバラック17の間に位置している。コールドアイルには、所定温度の加湿空気または所定温度の非加湿空気が通流する。コールドアイルの床20には、冷風吹出開口パネル(図示せず)が取り付けられている。

0036

ホットアイルは、隣接するサーバラック17の間であってサーバラック17を挟んでコールドアイルの反対側に位置している。ホットアイルは、天井19や床20、側壁21と、隣接するサーバラック17と、たれ壁とに囲繞されている。ホットアイルには、サーバの熱を吸収した温風が流入する。ホットアイルの天井19には、温風吸込開口(図示せず)が作られている。ホットアイルは、サーバラック17およびたれ壁によって仕切られている。

0037

気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)は、床置き型であり、データセンター11の機械室13の床20に設置され、空気調和機18の上流側に配置(連結)されている。気化式加湿装置10Aは、ハウジング22と、フィルタ46および加湿エレメント23と、給水ヘッダ24および給水分配ヘッダ25と、ドレンパン26およびモーター27(駆動機構)と、湿度センサ28およびコントローラ29(制御装置)とを備えている。

0038

ハウジング22は、金属製または合成樹脂製であり、頂底壁30,31および両側壁32と、空気流入口33および空気流出口34とを有する。ハウジング22には、それら壁30〜32に囲繞された所定容積の収容空間が画成されている。ハウジング22の空気流入口33は、ハウジング22の空気通流方向前方に開口している。ハウジング22の空気流出口34は、ハウジング22の空気通流方向後方に開口している。空気流出口34には、接続ダクト35が接続されている。ハウジング22の収容空間には、フィルタ46や加湿エレメント23、給水ヘッダ24、給水分配ヘッダ25、ドレンパン26、モーター27が収容されている。フィルタ46は、加湿エレメント23の上流側に配置されている。ハウジング22(気化式加湿装置10A)は、接続ダクト35を介して空気調和機18の上流に連結されている。

0039

加湿エレメント23は、2つのそれが水平方向へ並列する第1加湿エレメント23aおよび第2加湿エレメント23bから形成されている。第1および第2加湿エレメント23a,23bは、ハウジング22の空気が通流する空気流路L(ハウジングの加湿スペース)に着脱可能に設置されている。加湿エレメント23の種類について特に限定はなく、公知のあらゆる加湿エレメントを使用することができる。加湿エレメント23の数についても特に限定はなく、3つ以上の加湿エレメントが水平方向へ並列していてもよい。

0040

第1および第2加湿エレメント23a,23bは、ハウジング22の空気流入口33に対向する所定面積の空気流入面36と、空気流入面36の反対側(空気調和機18の側)に位置する所定面積の空気流出面37とを有し、所定の厚み寸法を有する。空気流入面36および空気流出面37は、それらの平面形状が四角形成形されている。それら加湿エレメント23a,23bは、水平方向へ延びる上端縁部38および下端縁部39と、垂直方向へ延びる両側縁部40a,40bと、それら縁部38〜40a,40bの間に位置する中央部41とを有する。それら加湿エレメント23a,23bの上下端縁部38,39および両側縁部40には、金属製または合成樹脂製の支持フレーム42が取り付けられている。

0041

第1加湿エレメント23aの側縁部40bには、垂直方向へ延びる第1回転軸43aが設置されている。第1回転軸43aは、ハウジング22に設置された軸受け(図示せず)に回転可能に挿通され、第1加湿エレメント23aの側縁部40bに取り付けられた支持フレーム42に連結されている。第1加湿エレメント23aは、第1回転軸43aを中心に水平方向へ旋回し、空気流路Lを開閉する。

0042

第1加湿エレメント23aは、空気流路Lを閉鎖した閉鎖状態(全閉状態)と空気流路Lを開放した開放状態(全開状態)との間で90度旋回する。第1加湿エレメント23aは、水(水道水)が給水されると湿潤状態に保持され、空気流入面36に給気された空気を加湿して加湿空気を作り、その加湿空気を空気流出面37から流出させて空気調和機18に給気する。

0043

第2加湿エレメント23bの側縁部40a(第1回転軸43aが取り付けられた第1加湿エレメント23aの側縁部40bに対向する側縁部40a)には、垂直方向へ延びる第2回転軸43bが設置されている。第2回転軸43bは、ハウジング22に設置された軸受け(図示せず)に回転可能に挿通され、第2加湿エレメント23bの側縁部40aに取り付けられた支持フレーム42に連結されている。第2加湿エレメント23bは、第2回転軸43bを中心に水平方向へ旋回し、空気流路Lを開閉する。なお、第1および第2加湿エレメント23a,23bは、両開き形式であるが、両開きには観音開きも含まれる。

0044

第2加湿エレメント23bは、空気流路Lを閉鎖した閉鎖状態(全閉状態)と空気流路Lを開放した開放状態(全開状態)との間で90度旋回する。第2加湿エレメント23bは、水(水道水)が給水されると湿潤状態に保持され、空気流入面36に給気された空気を加湿して加湿空気を作り、その加湿空気を空気流出面37から流出させて空気調和機18に給気する。なお、第1加湿エレメント23aと第2加湿エレメント23bとは、同期して旋回する場合、または、非同期に旋回する場合がある。

0045

給水ヘッダ24は、水平方向に並列して水平方向へ直状に延びる第1および第2給水ヘッダ24a,24bから形成されている。第1給水ヘッダ24aは、第1加湿エレメント23aの上端縁部38に位置し、加湿エレメント23aの両側縁部40a,40bの間に延びている。第1給水ヘッダ24aは、第1加湿エレメント23aの上端縁部38に固定手段によって着脱可能に固定され、第1加湿エレメント23aの旋回に伴って第1回転軸43aを中心に水平方向へ旋回する。

0046

第1給水ヘッダ24aは、水平方向へ並ぶ複数の給水孔(図示せず)を有し、それら給水孔から第1加湿エレメント23aの両側縁部40a,40bの間に延びる上端縁部38全域に所定量の水を満遍なく給水する。第1給水ヘッダ24aから第1加湿エレメント23aの上端縁部38に給水された水は、加湿エレメント23aの上端縁部38から中央部41に流入し、中央部41から下端縁部39に流入する。加湿に利用されなかった残余の水は、第1加湿エレメント23aの下端縁部39から下方に流出(滴下)する。

0047

第2給水ヘッダ24bは、第2加湿エレメント23bの上端縁部38に位置し、加湿エレメント23bの両側縁部49の間に延びている。第2給水ヘッダ24bは、第2加湿エレメント23bの上端縁部38に固定手段によって着脱可能に固定され、第2加湿エレメント23bの旋回に伴って第2回転軸43bを中心に水平方向へ旋回する。

0048

第2給水ヘッダ24bは、水平方向へ並ぶ複数の給水孔(図示せず)を有し、それら給水孔から第2加湿エレメント23bの両側縁部40a,40bの間に延びる上端縁部38全域に所定量の水を満遍なく給水する。第2給水ヘッダ24bから第2加湿エレメント23bの上端縁部38に給水された水は、加湿エレメント23bの上端縁部38から中央部41に流入し、中央部41から下端縁部40に流入する。加湿に利用されなかった残余の水は、第2加湿エレメント23bの下端縁部39から下方に流出(滴下)する。

0049

給水分配ヘッダ25は、ハウジング22の内部に着脱可能に設置され、第1および第2給水ヘッダ24a,24bの上方(直上)に位置し、水平方向へ直状に延びている。給水分配ヘッダ25は、それから延びる給水管44(給水ホース)が第1および第2給水ヘッダ24a,24bに接続され、給水管44を介して第1および第2給水ヘッダ24a,24bに所定量の水を分配する。給水分配ヘッダ25の基端部は、水道配管に連結されている。給水分配ヘッダ25には電磁弁45が設置されている。

0050

電磁弁45は、給水分配ヘッダ25の給水路を開閉し、給水路を開放することで、給水分配ヘッダ25に水を通流させ、給水路を閉鎖することで、給水分配ヘッダ25における水の通流を停止させる。電磁弁45は、その制御部がコントローラ29に接続されている。ドレンパン26は、第1および第2加湿エレメント23a,23bの下方(直下)に配置され、第1および第2加湿エレメント23a,23bの下端縁部39から流出(滴下)する水を捕集し、水を排水溝に排水する。

0051

モーター27(駆動機構)は、第1回転軸43aの上方に設置され、第1加湿エレメント23aの側縁部40bに設置された第1回転軸43aを回転させるとともに、ギヤ(図示せず)を介して第2加湿エレメント23bの側縁部40aに設置された第2回転軸43bを回転させる。モーター27は、その制御部がコントローラ29に接続されている。モーター27の回転軸は、コントローラ29からの回転信号によって時計回り方向または反時計回り方向へ回転してその回転力を各回転軸43a,43bに伝達し、コントローラ29からの回転停止信号によって回転を停止する。図1では、1つのモーター27が設置されており、モーター27の回転軸の回転によって第1回転軸43aと第2回転軸43bとが同期して回転する。なお、2つのモーター27を第1および第2回転軸43a,43bの上方に設置することによってそれらモーター27の回転軸の回転により、第1回転軸43aと第2回転軸43bとを非同期に回転させることができる。

0052

湿度センサ28は、データセンター11の空調室12に設置され、コントローラ29に接続されている。湿度センサ28は、空調室12の湿度を測定し、測定した測定湿度をコントローラ29に送信する。コントローラ29は、マイクロコンピュータを内蔵し、図示はしていないが、テンキーユニットタッチパネルディスプレイ等の入出力装置が接続されている。コントローラ29の記憶領域には、データセンター11の空調室12の目標湿度および目標温度が記憶されている。目標湿度や目標温度は、入出力装置によって任意に設定することができる。

0053

空気調和機18は、床置き型であり、機械室13の床20に設置されている。空気調和機18は、冷温水コイル47と、冷温水コイル47の下流側に設置された送風ファン48とを備えている。冷温水コイル47や送風ファン48は、ハウジング49に収容されている。送風ファン48は、インバータ制御によってその送風能力(出力)が調節される。

0054

空気調和機18のハウジング49には、気化式加湿装置10Aから給気された加湿空気または非加湿空気を吸気する吸気口50が開口している。吸気口50には、ハウジング22の空気流出口34から延びる接続ダクト35が接続されている。ハウジング49の前方底部には、給気ダクト51が接続されている。給気ダクト51は、ハウジング49の前方底部から空調室12の床下空間15に向かって延出し、その先端部が仕切壁14を貫通して空調室12の床下空間15に位置している。

0055

空気調和機18は、温度の低い外気を加湿空気(加湿冷風)または非加湿空気(非加湿冷風)として空調室12のコールドアイルに給気し、または、空調室12から還流した還気(温風)と温度の低い外気との混合気を所定温度の加湿空気(加湿冷風)または非加湿空気(非加湿冷風)として空調室12のコールドアイルに給気する外気冷房を行う。また、空気調和機18は、空調室12から還流した還気(温風)を冷却して空調された所定温度の加湿空気(加湿冷風)または非加湿空気(非加湿冷風)作り、その加湿空気またはその非加湿空気を空調室12のコールドアイルに給気する循環冷房を行う。

0056

空調室12には温度センサ52が設置され、その温度センサ52がコントローラ29に接続されている。温度センサ52は、空調室12の温度を測定し、測定した測定温度をコントローラ29に送信する。コントローラ29は、温度センサ52から送信された測定温度とあらかじめ設定された目標温度とを比較し、測定温度が目標温度になるように冷温水コイル47に流れる冷温水の流量を制御し、空調室12の温度を目標温度に保持する。

0057

図4は、加湿運転の一例を示す気化式加湿装置10Aの上面図であり、図5は、一部加湿運転の一例を示す気化式加湿装置10Aの上面図である。図6は、非加湿運転の一例を示す気化式加湿装置10Aの上面図であり、図7は、外気のみをサーバの冷却に利用する場合のデータセンター11における外気(空気)の流れの一例を示す図である。図8は、外気と還気との混合気をサーバの冷却に利用する場合のデータセンター11における混合気(空気)の流れの一例を示す図である。

0058

図4図6は、気化式加湿装置10Aのハウジング22や第1および第2給水ヘッダ24a,24b、給水分配ヘッダ25の図示を省略している。図7,8は、コントローラ29や給水管44、電磁弁45の図示を省略している。データセンター11の空調室12では、外気または外気と還気との混合気をサーバの冷却に利用する外気冷房を行う場合があり、または、還気をサーバの冷却に利用する循環冷房を行う場合がある。

0059

外気冷房では、温度および湿度が低い外気またはその外気の一部をサーバの冷却に利用する。外気冷房は、外気をサーバの冷却に利用するから、空気調和機18の冷温水コイル47における冷温水の流れを停止させ、または、冷温水コイル47を低流量で運転することができ、空気調和機18を含むデータセンター11の消費電力が低下し、省エネを図ることができる。ただし、湿度の低い外気を利用するため、空調室12の湿度が低下する場合がある。空調室12の湿度が低下すると、空調室12に静電気が発生し易くなり、静電気がサーバの故障の原因になる場合がある。

0060

外気冷房において加湿空気または非加湿空気が外気のみから作られ、外気がサーバの冷却に利用される場合、空調室12の天井空間16に作られた温風排気流路と機械室13の壁に作られた外気取り入れ流路とが開放される。外気冷房において加湿空気または非加湿空気が空調室12から機械室13に還流した還気(温風)と外気との混合気から作られ、混合気がサーバの冷却に利用される場合、空調室12の天井空間16に作られた温風排気流路と機械室13の壁に作られた外気取り入れ流路とが開放される。外気冷房では、空気調和機18において外気を冷却することなく、外気をそのまま加湿空気または非加湿空気として空調室12に給気する場合、または、混合気を所定温度の加湿空気または所定温度の非加湿空気として空調室12に給気する場合がある。

0061

循環冷房は、主に気温や湿度の高い時期に行われ、外気を利用することなく空調室12から機械室13に還流した還気(温風)がサーバの冷却に利用される。循環冷房では、空調室12の天井空間16に作られた温風排気流路と機械室13の壁に作られた外気取り入れ流路とが閉鎖される。循環冷房では、空気調和機18において還気(温風)を冷却し、還気を加湿空気または非加湿空気にして空調室12に給気する。なお、外気冷房または循環冷房において空調室12の湿度が高いと、湿気によってサーバが故障する場合があり、データセンター11では空調室12の湿度が厳しく管理されている。

0062

空気調和機18において外気冷房を行う場合の気化式加湿装置10Aにおける運転の一例を説明すると、以下のとおりである。外気冷房を行う場合、気化式加湿装置10Aは、空気流路Lを閉鎖して空気を加湿する加湿運転と、空気流路Lを部分的に開放して空気の一部を加湿する一部加湿運転と、空気流路Lを開放(全開)して空気を加湿しない非加湿運転とのいずれかを実施する。コントローラ29のスイッチをONにすると、電源からモーター27に電気通電されるとともに、コントローラ29に接続された入出力装置に運転画面(図示せず)が表示される。

0063

運転画面には、運転開始ボタン運転停止タンが表示される。運転停止ボタンをクリックタップ)すると、コントローラ29がOFFになり、電磁弁45が閉鎖される。コントローラ29のスイッチをONにすると同時に、空気調和機18のスイッチをONにして空気調和機18を起動させる。なお、運転開始ボタンをクリックすると、コントローラ29から空気調和機18の制御部に起動信号が送信され、空気調和機18の制御部がコントローラ29から送信された起動信号によって空気調和機18を起動させる場合もある。空気調和機18が起動すると、送風ファン48が起動するとともに、冷温水コイル47に冷温水が流れる。

0064

運転を開始する場合、運転開始ボタンをクリックする。なお、図4に示すように、第1および第2加湿エレメント23a,23bは、その空気流入面36と空気流出面37とが矢印Sで示す空気通流方向に直交し、空気流路Lが閉鎖された全閉状態に旋回している。運転開始ボタンをクリックすると、コントローラ29は、湿度センサ28に測定信号を送信する。湿度センサ28は、データセンター11の空調室12の湿度測定を開始し、測定した測定湿度をコントローラ29に送信する。コントローラ29は、湿度センサ28から送信された測定湿度と記憶領域に記憶した目標湿度とを比較し、その比較結果に基づいて加湿運転、非加湿運転、一部加湿運転とのいずれかを選択する。

0065

たとえば、運転開始直後であって空調室12が乾燥し、測定湿度が目標湿度を大きく下回っている場合、コントローラ29は、加湿運転を選択する。加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度に次第に近づいているが、測定湿度が目標湿度を下回る場合、コントローラ29は、一部加湿運転を選択する。また、加湿運転または一部加湿運転を実施中に測定湿度が目標湿度を大きく上回った場合、コントローラ29は、非加湿運転を選択する。非加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度に次第に近づいているが、測定湿度が目標湿度を上回る場合、コントローラ29は、一部加湿運転を選択する。非加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度を大きく下回った場合、コントローラ29は、加湿運転を選択する。

0066

外気冷房において加湿運転または一部加湿運転を選択した場合、コントローラ29は、電磁弁45の制御部に開信号を送信する。コントローラ29は、加湿運転を選択した場合、加湿運転中メッセージ、運転停止ボタンを運転画面に表示し、一部加湿運転を選択した場合、一部加湿運転中メッセージ、運転停止ボタンを運転画面に表示する。

0067

電磁弁45の制御部は、コントローラ29から送信された開信号によって弁機構を開放する。電磁弁45の弁機構が開放されると、給水分配ヘッダ25の給水路に水が通流し、給水分配ヘッダ25から第1および第2給水ヘッダ24a,24bに所定量の水が流入する。第1および第2給水ヘッダ24a,24bに流入した水は、それら給水ヘッダ24a,24bの給水孔から第1および第2加湿エレメント23a,23bの上端縁部38全域に給水され、加湿エレメント24a,24bの上端縁部38から中央部41に流入し、中央部41から下端縁部39に流入する。

0068

外気冷房において加湿運転が選択された場合、第1および第2加湿エレメント24a,24bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に直交する図4の全閉状態に保持される。空気調和機18の送風ファン48の起動によって、第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36から外気または混合気がそれら加湿エレメント23a,23bに流入し、水によって湿潤状態にあるそれら加湿エレメント23a,23bを外気または混合気が通流することで、外気または混合気が加湿され、加湿された加湿空気がそれら加湿エレメント23a,23bの空気流出面37から流出する。

0069

加湿空気は、接続ダクト35を通って空気調和機18に流入する。空気調和機18に流入した加湿空気は、それが温度の低い外気のみを加湿した加湿空気である場合、冷温水コイル47によって冷却されることなく、その加湿空気がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気される。加湿空気が空調室12から還流した還気(温風)と温度の低い外気との混合気である場合、その混合気が空気調和機18を通過し、その混合気(加湿空気)がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気される。

0070

空気調和機18から給気された加湿空気は、空調室12の床20に取り付けられた冷風吹出開口パネルからコールドアイルに流入し、コールドアイルからサーバラック17に流入し、サーバラック17を通流しつつラック17に設置されたサーバを冷却するとともに、空調室12の湿度を増加させる。サーバを冷却した加湿空気は、サーバの熱を吸収して温風に変わり、その温風がサーバラック17から流出してホットアイルに流入する。

0071

外気冷房において、加湿空気が外気のみから作られている場合、ホットアイルに流入した温風が温風吸込開口を通って空調室12の天井空間16に流入した後、温風が温風排気流路に流入して外部に排気される。外気取り入れ流路から機械室13に流入した外気は、気化式加湿装置10Aによって加湿空気となり、その加湿空気が空気調和機18から床下空間15に給気されてコールドアイルに給気される。

0072

外気冷房において、加湿空気が空調室12から還流した還気(温風)と外気との混合気から作られている場合、ホットアイルに流入した温風が温風吸込開口を通って空調室12の天井空間16に流入した後、温風の一部が温風排気流路に流入して外部に排気され、残余の温風(還気)が温風還流流路を通って機械室13に流入する。機械室13に流入した還気(温風)と外気取り入れ流路から流入した外気とが混合されて混合気となり、その混合気が気化式加湿装置10Aによって加湿空気となり、その加湿空気が空気調和機18を通過して床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。

0073

外気冷房における加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度に次第に近づいているが、測定湿度が目標湿度を下回る場合、コントローラ29は、一部加湿運転を選択する。コントローラ29が一部加湿運転を選択した場合、加湿運転から一部加湿運転に切り替える。加湿運転から一部加湿運転への切り替えにおいてコントローラ29は、モーター27の制御部に回転信号を送信する。

0074

モーター27の制御部は、コントローラ29から送信された回転信号によってモーター27を起動させ、モーター27の回転軸を時計回り方向へ回転させる。モーター27の回転軸が時計回り方向へ回転すると、それによって第1回転軸43aが時計回り方向へ回転し、第1加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に時計回り方向へ次第に旋回するとともに、ギヤによって第2回転軸43bが第1回転軸43aと同期(連動)して反時計回り方向へ回転し、第2加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に反時計回り方向へ次第に旋回する。

0075

第1および第2加湿エレメント23a,23bは、図5に示すように、空気流路Lを一部開放した一部開放状態に所定角度旋回する。第1および第2給水ヘッダ24a,24bは、第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回に連動しつつ加湿エレメント23a,23bとともに旋回する。一部開放状態では、外気または混合気の一部が第1および第2加湿エレメント23a,23bの間の空気流路Lを通り、加湿されない非加湿空気が接続ダクト35から空気調和機18に流入するとともに、残余の外気または残余の混合気が第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36から加湿エレメント23a,23bに流入し、残余の外気または残余の混合気が加湿され、加湿された加湿空気が接続ダクト35から空気調和機18に流入する。

0076

コントローラ29は、湿度センサ28から送信された測定湿度と記憶領域に記憶した目標湿度とを比較し、測定湿度が目標湿度になるように、第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回角度を調節する。従って、第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回角度が図5に示すそれよりも大きくなる場合、または、第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回角度が図5に示すそれよりも小さくなる場合がある。

0077

コントローラ29は、測定湿度が目標湿度になった場合、そのときの第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回角度を保持し、または、測定湿度が目標湿度に保持されるように、第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回角度を微調節する。気化式加湿装置10Aでは、湿度センサ28によって空調室12の湿度を測定し、測定湿度が設定湿度になるように加湿エレメント23a,23bの旋回角度を調節することで、フィードバック制御を実施しつつ空調室12の湿度を精密な精度でコントロールすることができる。

0078

なお、コントローラ29の記憶領域に空調室12の湿度と第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回角度との相関関係が記憶され、目標湿度が入力された場合、コントローラ29が目標湿度を相関関係に当て嵌めて、第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回角度を割り出し、第1および第2加湿エレメント23a,23bを割り出した旋回角度に旋回させる場合もある。

0079

水によって湿潤状態にある第1および第2加湿エレメント23a,23bを外気の一部または混合気の一部が通流することで、外気の一部または混合気の一部が加湿され、加湿された加湿空気(加湿空気と非加湿空気との混合気)が接続ダクト35を通って空気調和機18に流入し、ハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。加湿空気は、コールドアイルからサーバラック17に流入し、サーバラック17を通流しつつラック17に設置されたサーバを冷却するとともに、空調室12の湿度を増加させる。サーバを冷却した加湿空気は、サーバの熱を吸収して温風に変わり、その温風がサーバラック17から流出してホットアイルに流入する。

0080

外気冷房における加湿運転または一部加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度を上回り、コントローラ29が非加湿運転を選択した場合、加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転に切り替える。加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転への切り替えにおいてコントローラ29は、モーター27の制御部に回転信号を送信するとともに、電磁弁45の制御部に閉信号を送信し、非加湿運転中メッセージ、運転停止ボタンを運転画面に表示する。

0081

モーター27の制御部は、コントローラ29から送信された回転信号によってモーター27を起動させ、モーター27の回転軸を時計回り方向へ回転させる。モーター27の回転軸が時計回り方向へ回転すると、それによって第1回転軸43aが時計回り方向へ回転し、第1加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に時計回り方向へ次第に旋回するとともに、ギヤによって第2回転軸43bが第1回転軸43aと同期(連動)して反時計回り方向へ回転し、第2加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に反時計回り方向へ次第に旋回する。

0082

第1および第2加湿エレメント23a,23bは、空気流路Lを閉鎖した閉鎖状態(全閉状態)から90度旋回し、または、空気流路Lを一部開放した一部開放状態から旋回し、空気流路Lを開放した開放状態(全開状態)に旋回する。第1および第2給水ヘッダ24a,24bは、第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回に連動しつつ加湿エレメント23a,23bとともに旋回する。開放状態(全開状態)では、図6に示すように、第1加湿エレメント23aの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向(矢印Sで示す方向)に平行し、第2加湿エレメント23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行する。さらに、第1および第2給水ヘッダ24a,24bが空気通流方向に平行する。

0083

電磁弁45の制御部は、コントローラ29から送信された閉信号によって弁機構を閉鎖する。電磁弁45の弁機構が閉鎖されると、給水分配ヘッダ25への水の通流が停止し、給水分配ヘッダ25から第1および第2給水ヘッダ24a,24bへの水の流入が停止するとともに、第1および第2給水ヘッダ24a,24bから第1および第2加湿エレメント23a,23bへの水の給水が停止する。空気調和機18の送風ファン48によって強制的に給気される外気または混合気は、第1および第2加湿エレメント23a,23bを通流することなく第1および第2加湿エレメント23a,23bの間の開放された空気流路Lを通り、加湿されない非加湿空気として接続ダクト35から空気調和機18に流入する。

0084

空気調和機18に流入した非加湿空気は、それが温度の低い外気のみの非加湿空気である場合、冷温水コイル47によって冷却されることなく、その非加湿空気がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。非加湿空気が空調室12から還流した温風と温度の低い外気との混合気である場合、その混合気が空気調和機18に流入し、その混合空気(非加湿空気)がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。

0085

空気調和機18から給気された所定温度の非加湿空気は、空調室12の床20に取り付けられた冷風吹出開口パネルからコールドアイルに流入し、コールドアイルからサーバラック17に流入し、サーバラック17を通流しつつラック17に設置されたサーバを冷却するとともに、空調室12の湿度を低下させる。サーバを冷却した非加湿空気は、サーバの熱を吸収して温風に変わり、その温風がサーバラック17から流出してホットアイルに流入する。

0086

外気冷房において、非加湿空気が外気のみから作られている場合、ホットアイルに流入した温風が温風吸込開口を通って空調室12の天井空間16に流入した後、温風が温風排気流路に流入して外部に排気される。外気取り入れ流路から機械室13に流入した外気は、気化式加湿装置10Aから空気調和機18を通り、非加湿空気として床下空間15からコールドアイルに給気される。

0087

外気冷房において、非加湿空気が空調室12から還流した還気(温風)と外気との混合気から作られている場合、ホットアイルに流入した温風が温風吸込開口を通って空調室12の天井空間16に流入した後、温風の一部が温風排気流路に流入して外部に排気され、残余の温風(還気)が温風還流流路を通って機械室13に流入する。機械室13に流入した還気(温風)と外気取り入れ流路から流入した外気とが混合されて混合気となり、その混合気(非加湿空気)が気化式加湿装置10Aから空気調和機18を通過して床下空間15からコールドアイルに給気される。

0088

外気冷房における非加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度を下回り、コントローラ29が加湿運転または一部加湿運転を選択した場合、非加湿運転から加湿運転または一部加湿運転に切り替える。非加湿運転から加湿運転または一部加湿運転への切り替えにおいてコントローラ29は、モーター27の制御部に回転信号を送信するとともに、電磁弁45の制御部に開信号を送信する。

0089

モーター27の制御部は、コントローラ29から送信された回転信号によってモーター27を起動させ、モーター27の回転軸を反時計回り方向へ回転させる。モーター27の回転軸が反時計回り方向へ回転すると、それによって第1回転軸43aが反時計回り方向へ回転し、第1加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に反時計回り方向へ次第に旋回するとともに、ギヤによって第2回転軸43bが第1回転軸43aと同期(連動)して時計回り方向へ回転し、第2加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に時計回り方向へ次第に旋回する。

0090

第1および第2加湿エレメント23a,23bは、空気流路Lを開放した開放状態(全開状態)から所定角度旋回し、空気流路Lを一部開放した一部開放状態に旋回し、または、空気流路Lを開放した開放状態(全開状態)から90度旋回し、空気流路Lを閉鎖した閉鎖状態(全閉状態)に旋回する。第1および第2給水ヘッダ24a,24bは、第1および第2加湿エレメントの23a,23b旋回に連動しつつ加湿エレメント23a,23bとともに旋回する。

0091

電磁弁45の制御部は、コントローラ29から送信された開信号によって弁機構を開放する。給水分配ヘッダ25の給水路に水が通流し、給水分配ヘッダ25から第1および第2給水ヘッダ24a,24bに所定量の水が流入し、給水ヘッダ24a,24bからそれら加湿エレメント23a,23bに水が給水される。水によって湿潤状態にあるそれら加湿エレメント23a,23bを外気または混合気が通流することで、外気または混合気が加湿され、加湿された加湿空気が接続ダクト35を通って空気調和機18に流入し、その加湿空気がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。サーバを冷却した加湿空気は、サーバの熱を吸収して温風に変わり、その温風がサーバラック17から流出してホットアイルに流入する。

0092

図9は、従来技術で示した一般的に利用されている気化式加湿装置を使用し、外気冷房における加湿運転や非加湿運転を行った場合の時間経過による空調室12の湿度変化の一例を示す図であり、図10は、気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)によって外気冷房における加湿運転や一部加湿運転、非加湿運転を行った場合の時間経過による空調室12の湿度変化の一例を示す図である。

0093

従来技術で示した一般的に利用されている気化式加湿装置では、外気冷房において加湿運転から非加湿運転に切り替わった後、加湿エレメントが水で濡れた湿潤状態にあり、空気の給気を継続して加湿エレメントが乾燥するまでに所定の時間を要し、加湿エレメントが乾燥するまでの間に加湿された加湿空気が空調室12(被加湿空間)に給気されるから、図9に示すように、空調室12の湿度が大きく増加し、非加湿運転時の空調室12の湿度が目標湿度よりも高くなり、空調室12の湿度が目標湿度になるまでに時間を要し、加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、空調室の湿度を速やかに目標湿度にすることができない。

0094

それに比較して気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)では、外気冷房において加湿運転または一部加湿運転から空気を加湿しない非加湿運転への切り替え時に、第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行するように、第1および第2回転軸43a,43bを中心に第1および第2加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路Lを開放(全開状態)するから、外気や混合空気、還気がそれら加湿エレメント23a,23bを通流することはなく、それら加湿エレメント23a,23bに残存する水への外気や混合空気、還気(空気)の接触を最小限にすることができ、空調室12への加湿空気の給気を最小限にすることができる。従って、図10に示すように、空調室12(被加湿空間)の湿度変化が小さく、加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、空調室12の湿度を速やかに目標湿度にすることができる。

0095

図11は、還気をサーバの冷却に利用する場合のデータセンター11における還気(空気)の流れの一例を示す図である。空気調和機18において循環冷房を行う場合の気化式加湿装置10Aにおける運転の一例を説明すると、以下のとおりである。循環冷房を行う場合、気化式加湿装置10Aは、外気冷房と同様に、空気流路Lを閉鎖して空気を加湿する加湿運転と、空気流路Lを部分的に開放して空気の一部を加湿する一部加湿運転と、空気流路Lを開放して空気を加湿しない非加湿運転とのいずれかを実施する。

0096

空気調和機18のスイッチをONにして空気調和機18を起動させ、運転画面の運転開始ボタンをクリックする。運転開始ボタンをクリックすると、湿度センサ28がデータセンター11の空調室12の湿度測定を開始し、測定した測定湿度が湿度センサ28からコントローラ29に送信され、コントローラ29が測定湿度と目標湿度との比較結果に基づいて加湿運転、非加湿運転、一部加湿運転とのいずれかを選択する。

0097

循環冷房において加湿運転または一部加湿運転を選択した場合、コントローラ29が電磁弁45の制御部に開信号を送信し、電磁弁45の制御部がその開信号によって弁機構を開放する。電磁弁45の弁機構が開放されることで、給水分配ヘッダ25の給水路が開放され、給水分配ヘッダ25に水が通流し、給水分配ヘッダ25から第1および第2給水ヘッダ24a,24bに所定量の水が流入するとともに、給水ヘッダ24a,24bから第1および第2加湿エレメント23a,23bに水が給水される。

0098

循環冷房において加湿運転が選択された場合、第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向(矢印Sの方向)に直交する図4の全閉状態に保持され、第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36から還気がそれら加湿エレメント23a,23bに流入し、水によって湿潤状態にあるそれら加湿エレメント23a,23bを還気が通流することで、還気が加湿され、加湿された加湿空気がそれら加湿エレメント23a,23bの空気流出面37から流出し、空気調和機18に流入する。

0099

加湿空気は空気調和機18の冷温水コイル47によって冷却されて所定温度の加湿空気となり、その加湿空気がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。加湿空気は、サーバを冷却するとともに、空調室12の湿度を増加させ、サーバの熱を吸収して温風に変わった後、サーバラック17からホットアイルに流入する。ホットアイルに流入した温風は、温風吸込流路を通って空調室12の天井空間16に流入した後、温風還流流路を通って機械室13に流入(還流)する。機械室13に流入した還気(温風)が気化式加湿装置10Aによって加湿空気となり、その加湿空気が空気調和機18の冷温水コイル47によって冷却されて所定温度の加湿空気となり、その加湿空気が床下空間15に給気されてコールドアイルに再び給気される。

0100

循環冷房における加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度に次第に近づき、コントローラ29が一部加湿運転を選択した場合、加湿運転から一部加湿運転に切り替える。加湿運転から一部加湿運転への切り替えでは、外気冷房と同様に、コントローラ29から送信された回転信号によってモーター27の回転軸が時計回り方向へ回転し、第1および第2加湿エレメント23a,23bが第1および第2回転軸43a,43bを中心に所定角度旋回し、図5に示すように、それら加湿エレメント23a,23bが空気流路Lを一部開放した一部開放状態に旋回する。一部開放状態では、還気の一部が第1および第2加湿エレメント23a,23bの間の開放された空気流路Lを通り、加湿されない非加湿空気が接続ダクト35から空気調和機18に流入するとともに、残余の還気が第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36から加湿エレメント23a,23bに流入し、残余の還気が加湿され、加湿された加湿空気が接続ダクト35から空気調和機18に流入する。

0101

コントローラ29は、湿度センサ28から送信された測定湿度と目標湿度との差に応じて第1および第2加湿エレメント23a,23bの旋回角度を調節し、測定湿度を目標湿度に保持する。加湿空気は冷温水コイル47によって冷却されて所定温度の加湿空気となり、その加湿空気がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。加湿空気は、サーバを冷却するとともに、空調室12の湿度を増加させ、サーバの熱を吸収して温風に変わった後、サーバラック17からホットアイルに流入する。

0102

循環冷房における加湿運転または一部加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度を上回り、コントローラ29が非加湿運転を選択した場合、加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転に切り替える。加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転への切り替えでは、外気冷房と同様に、コントローラ29から送信された回転信号によってモーター27の回転軸が時計回り方向へ回転し、第1および第2加湿エレメント23a,23bが第1および第2回転軸43a,43bを中心に旋回し、図6に示すように、空気流路Lを開放した開放状態(全開状態)に旋回する。さらに、コントローラ29から送信された閉信号によって電磁弁45の制御部が弁機構を閉鎖し、第1および第2給水ヘッダ24a,24bから第1および第2加湿エレメント23a,23bへの水の給水が停止する。

0103

循環冷房において非加湿運転が選択された場合、還気が第1および第2加湿エレメント23a,23bの間の開放された空気流路Lを通り、加湿されない非加湿空気として接続ダクト35から空気調和機18に流入する。非加湿空気は空気調和機18の冷温水コイル47によって冷却されて所定温度の非加湿空気となり、その非加湿空気がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。非加湿空気は、サーバを冷却するとともに、空調室12の湿度を低下させ、サーバの熱を吸収して温風に変わった後、サーバラック17からホットアイルに流入する。

0104

循環冷房における非加湿運転の実施中に測定湿度が目標湿度を下回り、コントローラ29が加湿運転または一部加湿運転を選択した場合、非加湿運転から加湿運転または一部加湿運転に切り替える。非加湿運転から加湿運転または一部加湿運転への切り替えでは、外気冷房と同様に、コントローラ29から送信された回転信号によってモーター27の回転軸が時計回り方向へ回転し、第1および第2加湿エレメント23a,23bが第1および第2回転軸43a,43bを中心に旋回し、図4に示すように、空気流路Lを一部開放した一部開放状態に旋回し、または、空気流路Lを閉鎖した閉鎖状態(全閉状態)に旋回する。

0105

コントローラ29から送信された開信号によって電磁弁45の制御部が弁機構を開放し、第1および第2給水ヘッダ24a,24bから第1および第2加湿エレメント23a,23bへの水の給水が開始される。それら加湿エレメント23a,23bによって還気が加湿され、加湿された加湿空気が接続ダクト35を通って空気調和機18に流入し、空気調和機18によって冷却されて所定温度の加湿空気となり、その加湿空気がハウジング49の前方底部から延びる給気ダクト51を通って空調室12の床下空間15に給気され、床下空間15からコールドアイルに給気される。サーバを冷却した加湿空気は、サーバの熱を吸収して温風に変わり、その温風がサーバラック17から流出してホットアイルに流入する。

0106

図12は、従来技術で示した一般的に利用されている気化式加湿装置を使用し、外気冷房および循環冷房における加湿運転および非加湿運転を行った場合の時間経過による空調室12の湿度変化の他の一例を示す図であり、図13は、気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)によって外気冷房および循環冷房における加湿運転や一部加湿運転、非加湿運転を行った場合の時間経過による空調室12の湿度変化の一例を示す図である。図12,13は外気冷房から循環冷房に切り替えた場合における湿度変化を示す。

0107

従来技術で示した一般的に利用されている気化式加湿装置では、外気冷房において加湿運転から非加湿運転に切り替わった後、加湿エレメントが水で濡れた湿潤状態にあり、空気の給気を継続して加湿エレメントが乾燥するまでに所定の時間を要し、加湿エレメントが乾燥するまでの間に加湿された加湿空気が空調室12(被加湿空間)に給気されるから、図12に示すように、空調室12の湿度が大きく増加し、非加湿運転時の空調室12の湿度が目標湿度よりも高くなり、空調室12の湿度が目標湿度になるまでに時間を要し、加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、空調室12の湿度を速やかに目標湿度にすることができない。さらに、外気冷房から循環冷房に切り替わり、加湿運転から非加湿運転に切り替わった後、加湿エレメントが乾燥するまでの間に加湿された加湿空気が空調室12(被加湿空間)と機械室13とを循環するから、図12に示すように、空調室12の湿度が大幅に増加し、湿度が増加した状態が継続され、空調室12の湿度を速やかに目標湿度にすることができない。

0108

それに比較して気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)では、加湿運転または一部加湿運転から空気を加湿しない非加湿運転への切り替え時、または、外気冷房から循環冷房への切り替え時であって、加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転への切り替え時に、第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行するように、第1および第2回転軸43a,43bを中心に第1および第2加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路Lを開放するから、外気や混合空気、還気がそれら加湿エレメント23a,23bを通流することはなく、それら加湿エレメント23a,23bに残存する水への還気(空気)の接触を最小限にすることができ、空調室12への加湿空気の給気を最小限にすることができる。従って、図13に示すように、空調室12(被加湿空間)の湿度変化が小さく、加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転へ切り替えた後、空調室12の湿度を速やかに目標湿度にすることができる。

0109

可動型の気化式加湿装置10Aは、非加湿運転から加湿運転への切り替え時に空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に直交するように、第1および第2加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路Lを閉鎖し、または、非加湿運転から一部加湿運転への切り替え時に空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に対して所定角度で傾斜するように、第1および第2加湿エレメント23a,23bを旋回させるから、非加湿運転から加湿運転または一部加湿運転へ速やかに切り替えることができ、直ちに加湿運転または一部加湿運転を行うことができるとともに、空調室12(被加湿空間)の湿度を速やかに目標湿度にすることができる。

0110

可動型の気化式加湿装置10Aは、加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転への切り替え時に空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行するように、第1および第2加湿エレメント23a,23bを旋回させて空気流路Lを開放するから、加湿運転または一部加湿運転から非加湿運転へ速やかに切り替えることができ、直ちに非加湿運転を行うことができるとともに、空調室12(被加湿空間)の湿度を速やかに目標湿度にすることができる。

0111

可動型の気化式加湿装置10Aは、一部加湿運転において空気の加湿割合に応じて第1および第2加湿エレメント23a,23bが所定の旋回角度に旋回し、空気流路Lの開放割合を調節するから、それら加湿エレメント23a,23bの旋回角度によって加湿エレメント23a,23bを通流する外気や混合気、還気の割合を調節することができ、空調室12(被加湿空間)の湿度を精密な精度でコントロールすることができ、空調室12の目標湿度が厳格に設定されていたとしても、空調室12の湿度をその目標湿度にすることができる。

0112

可動型の気化式加湿装置10Aは、それが空気調和機18の外側に連結されることで、空気調和機18によって作られた空調空気を加湿することができ、空気調和機18が湿度調節機能を備えていない場合であっても、空気調和機18に湿度調節機能を付加することができ、空気調和機18において加湿運転や非加湿運転を実施することができる。

0113

図14は、他の一例として示す気化式加湿装置10Bの正面図であり、図15は、加湿運転時の気化式加湿装置10Bの上面図である。図16は、一部加湿運転時の気化式加湿装置10Bの上面図であり、図17は、非加湿運転時の気化式加湿装置10Bの上面図である。図15図17は、気化式加湿装置10Bのハウジング22や給水ヘッダ24、給水分配ヘッダ25の図示を省略している。

0114

この気化式加湿装置10Bが図1のそれと異なるところは、加湿エレメント23が1つのそれから形成されている点にある。気化式加湿装置10Bのその他の構成は、図1の気化式加湿装置10Aのそれらと同一であるから、気化式加湿装置10Aと同一の符号を付すとともに、気化式加湿装置10Aの説明を援用することで、気化式加湿装置10Bにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。

0115

気化式加湿装置10Bは、ハウジング22および加湿エレメント23と、給水ヘッダ24および給水分配ヘッダ25と、ドレンパン26およびモーター27(駆動機構)と、湿度センサ28およびコントローラ29(制御装置)とを備えている。ハウジング22や給水ヘッダ24、給水分配ヘッダ25、ドレンパン26、モーター27(駆動機構)、湿度センサ28、コントローラ29は図1の気化式加湿装置10Aのそれらと同一である。

0116

加湿エレメント23は、ハウジング22の空気流路L(ハウジング22の加湿スペース)に着脱可能に設置されている。加湿エレメント23は、ハウジング22の空気流入口33に対向する所定面積の空気流入面36と、空気流入面36の反対側(空気調和機18の側)に位置する所定面積の空気流出面37とを有し、所定の厚み寸法を有する。加湿エレメント23は、水平方向へ延びる上端縁部38および下端縁部39と、垂直方向へ延びる両側縁部40a,40bと、それら縁部38〜40a,40bの間に位置する中央部41とを有する。加湿エレメント23の上下端縁部38,39および両側縁部40a,40bには、金属製または合成樹脂製の支持フレーム42が取り付けられている。

0117

加湿エレメント23の側縁部40aには、垂直方向へ延びる回転軸43が設置されている。回転軸43は、ハウジング22に設置された軸受けに回転可能に挿通され、加湿エレメント23の側縁部40aに取り付けられた支持フレーム42に連結されている。加湿エレメント23は、回転軸43を中心に水平方向へ旋回し、空気流路Lを開閉する。

0118

加湿エレメント23は、空気流路Lを閉鎖した閉鎖状態(全閉状態)と空気流路Lを開放した開放状態(全開状態)との間で90度旋回する。加湿エレメント23は、水(水道水)が給水されると湿潤状態に保持され、空気流入面36に給気された空気を加湿して加湿空気を作り、その加湿空気を空気流出面37から流出させて空気調和機18に給気する。

0119

なお、垂直方向へ延びる回転軸43が加湿エレメント23の両側縁部40a,40bの間の中央に設置されていてもよい。この場合、回転軸43を中心に加湿エレメント23が水平方向に二分され、回転軸43の回転によって水平方向に二分された加湿エレメント23の一方領域が旋回するとともに、他方領域が一方領域とは反対の方向へ旋回する。

0120

気化式加湿装置10Bは、図1の気化式加湿装置10Aと同様に、コントローラ29が湿度センサ28から送信された測定湿度と記憶領域に記憶した目標湿度とを比較し、その比較結果に基づいて加湿運転、非加湿運転、一部加湿運転のいずれかを選択し、選択した加湿運転、非加湿運転、一部加湿運転のいずれかを実施する。加湿運転における気化式加湿装置10Bでは、図15に示すように、加湿エレメント23の空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に直交するように、加湿エレメント23が回転軸43を中心に空気流路Lを閉鎖した全閉状態に旋回する。

0121

一部加湿運転における気化式加湿装置10Bでは、図16に示すように、回転軸43が反時計回り方向へ回転し、加湿エレメント23の空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に対して所定角度で傾斜するように、加湿エレメント23が回転軸43を中心に空気流路Lを一部開放した一部開放状態に所定角度旋回する。非加湿運転における気化式加湿装置10Bでは、図17に示すように、回転軸43が反時計回り方向へ回転し、加湿エレメント23の空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行するように、加湿エレメント23が回転軸43を中心に空気流路Lを開放した全開状態に旋回する。気化式加湿装置10Bでは、非加湿運転から一部加湿運転または加湿運転に切り替わる場合、非加湿運転の状態から回転軸43が時計回り方向へ回転する。なお、この気化式加湿装置10Bは、図1の気化式加湿装置10Aと同一の効果を有する。

0122

図18は、他の一例として示す気化式加湿装置10Cの正面図であり、図19は、加湿運転時の気化式加湿装置10Cの上面図である。図20は、一部加湿運転時の気化式加湿装置10Cの上面図であり、図21は、非加湿運転時の気化式加湿装置10Cの上面図である。図19図21は、気化式加湿装置10Cのハウジング22や第1および第2給水ヘッダ24a,24b、給水分配ヘッダ25の図示を省略している。

0123

この気化式加湿装置10Cが図1のそれと異なるところは、第1回転軸43aが第1加湿エレメント23aの側縁部40aに設置されている点、第1加湿エレメント23aと第2加湿エレメント23bとが連結ロッド53によって連結され、第1加湿エレメント23aの旋回が連結ロッド53を利用して行われる点、モーター27(駆動機構)が第2回転軸43bの上方に設置されている点にある。

0124

気化式加湿装置10Cのその他の構成は、図1の気化式加湿装置10Aのそれらと同一であるから、気化式加湿装置10Aと同一の符号を付すとともに、気化式加湿装置10Aの説明を援用することで、気化式加湿装置10Cにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。なお、気化式加湿装置10Cのハウジング22や第1および第2加湿エレメント23a,23b、第1および第2給水ヘッダ24a,24b、給水分配ヘッダ25、ドレンパン26、モーター27(駆動機構)、湿度センサ28、コントローラ29は図1の気化式加湿装置10Aのそれらと同一である。

0125

第1回転軸43aは、第1加湿エレメント23aの側縁部40aに設置され、ハウジング22に設置された軸受け(図示せず)に回転可能に挿通されているとともに、第1加湿エレメント23aの側縁部40aに取り付けられた支持フレーム42に連結されている。第1加湿エレメント23aは、第1回転軸43aを中心に水平方向へ90度旋回し、空気流路Lを開閉する。

0126

第2回転軸43bは、第2加湿エレメント23bの側縁部40a(第1回転軸43aが取り付けられた第1加湿エレメント23aの側縁部40bに対向する側縁部40a)に設置され、ハウジング22に設置された軸受け(図示せず)に回転可能に挿通されているとともに、第2加湿エレメント23bの側縁部40に取り付けられた支持フレーム42に連結されている。第2加湿エレメント23bは、第2回転軸43bを中心に水平方向へ90度旋回し、空気流路Lを開閉する。

0127

気化式加湿装置10Cでは、第1加湿エレメント23aと第2加湿エレメント23bとが水平方向へ延びる連結ロッド53によって連結されている。連結ロッド53は、その一端部54が第2加湿エレメント23bの上端縁部38と側縁部40bとの交差部位に位置する第1給水ヘッダ24aに固定され、その他端部55が第1加湿エレメント23aの上端縁部38と側縁部40bとの交差部位に位置する第2給水ヘッダ24bに固定されている。

0128

モーター27(駆動機構)は、第2加湿エレメント23bの側縁部40aに延びる第2回転軸43bの上方に設置され、第2回転軸43bを時計回り方向と反時計回り方向とへ回転させる。なお、気化式加湿装置10Cは、ギヤを利用してモーター27の回転軸の回転を第1回転軸43aに伝達しつつ第1加湿エレメント23aを旋回させる構成ではなく、モーター27を利用するとともに連結ロッド53を利用して第2加湿エレメント23bと第1加湿エレメント23aとを旋回させる。

0129

気化式加湿装置10Cは、図1の気化式加湿装置10Aと同様に、コントローラ29が湿度センサ28から送信された測定湿度と記憶領域に記憶した目標湿度とを比較し、その比較結果に基づいて加湿運転、非加湿運転、一部加湿運転のいずれかを選択し、選択した加湿運転、非加湿運転、一部加湿運転のいずれかを実施する。加湿運転における気化式加湿装置10Cでは、図19に示すように、第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に直交するように、第1加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に空気流路Lを閉鎖した全閉状態に旋回するとともに、第2加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に空気流路Lを閉鎖した全閉状態に旋回する。

0130

一部加湿運転における気化式加湿装置10Cでは、図20に示すように、第1加湿エレメント23aの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に対して所定角度で傾斜するように、加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に空気流路Lを一部開放した一部開放状態に所定角度旋回するとともに、第2加湿エレメント23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に対して所定角度で傾斜するように、加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に空気流路Lを一部開放した一部開放状態に所定角度旋回する。

0131

気化式加湿装置10Cでは、モーター27の回転軸が反時計回り方向へ回転し、それによって第2加湿エレメント23bの側縁部40aに延びる第2回転軸43bが反時計回り方向へ回転し、第2加湿エレメント23bが所定角度旋回する。第2加湿エレメント23bが旋回すると、加湿エレメント23bの上端縁部38と側縁部40bとの交差部位に固定された連結ロッド53の一端部54が空気通流方向前方へ移動するとともに、第1加湿エレメント23aの上端縁部38と側縁部40bとの交差部位に固定された連結ロッド53の他端部55が空気通流方向前方へ移動する。それによって第1加湿エレメント23aの側縁部40bが空気通流方向前方へ旋回し、加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に所定角度旋回する。

0132

非加湿運転における気化式加湿装置10Cでは、図21に示すように、第1加湿エレメント23aの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行するように、加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に空気流路Lを開放した全開状態に旋回するとともに、第2加湿エレメント23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行するように、加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に空気流路Lを開放した全開状態に旋回する。この気化式加湿装置10Cは、図1の気化式加湿装置10Aと同一の効果を有する。

0133

気化式加湿装置10Cでは、非加湿運転から一部加湿運転または加湿運転に切り替わる場合、非加湿運転の状態から第2回転軸43bが時計回り方向へ回転する。第2回転軸43bが時計回り方向へ回転し、第2加湿エレメント23bが旋回すると、連結ロッド53の一端部54が空気通流方向後方へ移動するとともに、連結ロッド53の他端部55が空気通流方向後方へ移動し、第1加湿エレメント23aの側縁部40bが空気通流方向後方へ旋回する。

0134

図22は、他の一例として示す気化式加湿装置10Dの正面図であり、図23は、加湿運転時の気化式加湿装置10Dの上面図である。図24は、一部加湿運転時の気化式加湿装置10Dの上面図であり、図25は、非加湿運転時の気化式加湿装置10Dの上面図である。図23図25は、気化式加湿装置10Dのハウジング22や第1および第2給水ヘッダ24a,24b、給水分配ヘッダ25の図示を省略している。

0135

この気化式加湿装置10Dが図1のそれと異なるところは、第1回転軸43aが第1加湿エレメント23aの中央部41に設置されている点、第2回転軸43bが第2加湿エレメント23bの中央部41に設置されている点、第1加湿エレメント23aと第2加湿エレメント23bとが連結ロッド53によって連結され、第1加湿エレメント23aの旋回が連結ロッド53を利用して行われる点、モーター27(駆動機構)が第2回転軸43bの上方に設置されている点にある。

0136

気化式加湿装置10Dのその他の構成は、図1の気化式加湿装置10Aのそれらと同一であるから、気化式加湿装置10Aと同一の符号を付すとともに、気化式加湿装置10Aの説明を援用することで、気化式加湿装置10Dにおけるその他の構成の詳細な説明は省略する。なお、気化式加湿装置10Dのハウジング22や第1および第2加湿エレメント23a,23b、第1および第2給水ヘッダ24a,24b、給水分配ヘッダ25、ドレンパン26、モーター27(駆動機構)、湿度センサ28、コントローラ29は図1の気化式加湿装置10Aのそれらと同一である。

0137

第1回転軸43aは、第1加湿エレメント23aの中央部41に設置され、ハウジング22に設置された軸受け(図示せず)に回転可能に挿通されているとともに、第1給水ヘッダ24aと第1加湿エレメント23aの下端縁部39に取り付けられた支持フレーム42とに連結されている。第1加湿エレメント23aは、第1回転軸43aを中心に水平方向へ90度旋回し、空気流路Lを開閉する。

0138

第2回転軸43bは、第2加湿エレメント23bの中央部41に設置され、ハウジング22に設置された軸受け(図示せず)に回転可能に挿通されているとともに、第2給水ヘッダ24bと第2加湿エレメント23bの下端部39に取り付けられた支持フレーム42とに連結されている。第2加湿エレメント23bは、第2回転軸43bを中心に水平方向へ90度旋回し、空気流路Lを開閉する。

0139

気化式加湿装置10Dでは、第1加湿エレメント23aと第2加湿エレメント23bとが水平方向へ延びる連結ロッド53によって連結されている。連結ロッド53は、その一端部54が第2加湿エレメント23bの上端縁部38と側縁部40bとの交差部位に位置する第1給水ヘッダ24aに固定され、その他端部55が第1加湿エレメント23aの上端縁部38と側縁部40bとの交差部位に位置する第2給水ヘッダ24bに固定されている。

0140

モーター27(駆動機構)は、第2加湿エレメント23bの中央部41に延びる第2回転軸43bの上方に設置され、第2回転軸43bを時計回り方向と反時計回り方向とへ回転させる。気化式加湿装置10Dは、図18の気化式加湿装置10Cと同様に、モーター27を利用するとともに連結ロッド53を利用して第2加湿エレメント23bと第1加湿エレメント23aとを旋回させる。

0141

気化式加湿装置10Dは、図1の気化式加湿装置10Aと同様に、コントローラ29が湿度センサ28から送信された測定湿度と記憶領域に記憶した目標湿度とを比較し、その比較結果に基づいて加湿運転、非加湿運転、一部加湿運転のいずれかを選択し、選択した加湿運転、非加湿運転、一部加湿運転のいずれかを実施する。加湿運転における気化式加湿装置10Dでは、図23に示すように、第1および第2加湿エレメント23a,23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に直交するように、第1加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に空気流路Lを閉鎖した全閉状態に旋回するとともに、第2加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に空気流路Lを閉鎖した全閉状態に旋回する。

0142

一部加湿運転における気化式加湿装置10Dでは、図24に示すように、第1加湿エレメント23aの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に対して所定角度で傾斜するように、加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に空気流路Lを一部開放した一部開放状態に所定角度旋回するとともに、第2加湿エレメント23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に対して所定角度で傾斜するように、加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に空気流路Lを一部開放した一部開放状態に所定角度旋回する。

0143

気化式加湿装置10Dでは、モーター27の回転軸が時計回り方向へ回転し、それによって第2加湿エレメント23bの中央部41に延びる第2回転軸43bが時計回り方向へ回転し、第2加湿エレメント23bが所定角度旋回する。第2加湿エレメント23bが旋回すると、加湿エレメント23bの上端縁部38と側縁部40bとの交差部位に固定された連結ロッド53の一端部54が空気通流方向前方へ移動するとともに、第1加湿エレメント23aの上端縁部38と側縁部40bとの交差部位に固定された連結ロッド53の他端部55が空気通流方向前方へ移動する。それによって第1加湿エレメント23aの側縁部40bが空気通流方向前方へ旋回し、加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に所定角度旋回する。

0144

非加湿運転における気化式加湿装置10Dでは、図25に示すように、第1加湿エレメント23aの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行するように、加湿エレメント23aが第1回転軸43aを中心に空気流路Lを開放した全開状態に旋回するとともに、第2加湿エレメント23bの空気流入面36と空気流出面37とが空気通流方向に平行するように、加湿エレメント23bが第2回転軸43bを中心に空気流路Lを開放した全開状態に旋回する。この気化式加湿装置10Dは、図1の気化式加湿装置10Aと同一の効果を有する。

0145

気化式加湿装置10Dでは、非加湿運転から一部加湿運転または加湿運転に切り替わる場合、非加湿運転の状態から第2回転軸43bが反時計回り方向へ回転する。第2回転軸43bが反時計回り方向へ回転し、第2加湿エレメント23bが旋回すると、連結ロッド53の一端部54が空気通流方向後方へ移動するとともに、連結ロッド53の他端部55が空気通流方向後方へ移動し、第1加湿エレメント23aの側縁部40bが空気通流方向後方へ旋回する。

0146

図26は、気化式加湿装置10Aと空気調和機18との連結の他の一例を示す図である。図26では、気化式加湿装置10Aが空気調和機18の下流側に配置(連結)されている。気化式加湿装置10Aと空気調和機18とは、床置き型であり、データセンター11の機械室13の床20に設置される。気化式加湿装置10Aは、ハウジング22および第1および第2加湿エレメント23a,23bと、第1および第2給水ヘッダ24a,24bおよび給水分配ヘッダ25と、ドレンパン26およびモーター27(駆動機構)と、湿度センサ28およびコントローラ29(制御装置)とを備えている。

0147

ハウジング22や第1および第2加湿エレメント23a,23b、第1および第2給水ヘッダ24a,24b、給水分配ヘッダ25、ドレンパン26、モーター27、湿度センサ28、コントローラ29は、図1の気化式加湿装置10Aのそれらと同一である。ハウジング22の空気流入口33には、接続ダクト35が接続されている。ハウジング22の収容空間には、加湿エレメント23や給水ヘッダ24、給水分配ヘッダ25、ドレンパン26、モーター27が収容されている。

0148

気化式加湿装置10Aのハウジング22は、接続ダクト35を介して空気調和機18の下流に連結されている。ハウジング49の空気流出口34には、給気ダクト51が接続されている。給気ダクト51は、ハウジング49の前方底部から空調室12の床下空間15に向かって延出し、その先端部が仕切壁14を貫通して空調室12の床下空間15に位置している。

0149

空気調和機18は、フィルタ46と、フィルタ46の下流側に設置された冷温水コイル47と、冷温水コイル47の下流側に設置された送風ファン48とを備えている。フィルタ46や冷温水コイル47、送風ファン48は、ハウジング49に収容されている。空気調和機18のハウジング49には、外気を吸気する吸気口50が開口し、温度の低い外気や冷却空気を気化式加湿装置10Aに給気する給気口56が開口している。ハウジング49の給気口56には、接続ダクト35が接続されている。

0150

気化式加湿装置10Aは、空気調和機18から給気された温度の低い外気を加湿空気(加湿冷風)または非加湿空気(非加湿冷風)として空調室12のコールドアイルに給気する。または、空調室12から還流した還気(温風)と温度の低い外気との混合気が加湿空気(加湿冷風)または非加湿空気(非加湿冷風)として空調室12のコールドアイルに給気する。あるいは、空調室12から還流した還気(温風)が空気調和機18によって冷却され、空気調和機18の冷温水コイル47によって冷却された冷却空気(還気)を加湿空気(加湿冷風)または非加湿空気(非加湿冷風)として空調室12のコールドアイルに給気する。

0151

気化式加湿装置10Aが空気調和機18の下流側に連結された図26の態様において、加湿運転や一部加湿運転、非加湿運転が実施され、気化式加湿装置10Aが空気調和機18の下流側に連結された態様であっても、気化式加湿装置10Aが空気調和機18の上流側に連結された図2の態様と同一の効果を実現することができる。なお、気化式加湿装置10Bまたは気化式加湿装置10Cあるいは気化式加湿装置10Dのうちのいずれかが空気調和機18の下流側に連結されていてもよい。

0152

図27は、他の一例として示す空気調和機18の側面図である。空気調和機18は、その内部に気化式加湿装置10Aが設置されている。空気調和機18は、床置き型であり、データセンター11の機械室13の床20に設置される。空気調和機18は、フィルタ46と、フィルタ46の下流側に設置された冷温水コイル47と、冷温水コイル47の下流側に設置された気化式加湿装置10Aと、気化式加湿装置10Aの下流側に設置された送風ファン48とを備えている。フィルタ46や冷温水コイル47、気化式加湿装置10A、送風ファン48は、ハウジング49に収容されている。

0153

図27の空気調和機18は、その外側に気化式加湿装置が連結されておらず、その内部に気化式加湿装置10Aが設置されている点、気化式加湿装置10Aがハウジング22に収容されておらず、空気調和機18のハウジング49に収容されている点を除き、その他の構成は図2の空気調和機18のそれと同一であり、データセンター11において外気冷房または循環冷房のいずれかを行う。気化式加湿装置10Aは、空気調和機18の内部において加湿空気または非加湿空気を生成し、加湿運転、一部加湿運転、非加湿運転のいずれかを実施する。なお、気化式加湿装置10Aではなく、気化式加湿装置10Bまたは気化式加湿装置10Cあるいは気化式加湿装置10Dのうちのいずれかが空気調和機18の内部に設置され、気化式加湿装置10Bまたは気化式加湿装置10Cあるいは気化式加湿装置10Dのうちのいずれかがハウジング49に収容されていてもよい。

0154

気化式加湿装置10Aは、第1および第2加湿エレメント23a,23bと、第1および第2給水ヘッダ24a,24bおよび給水分配ヘッダ25と、ドレンパン26およびモーター27(駆動機構)と、湿度センサ28およびコントローラ29(制御装置)とを備えている。なお、空気調和機18の内部に図14の気化式加湿装置10Bや図18の気化式加湿装置10C、図22の気化式加湿装置10Dのいずれかが設置されていてもよい。

0155

可動型の気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)を空気調和機18の内部に設置することで、空気調和機18によって作られた空調空気に所定の湿度を付与することができ、空気調和機18から空調された加湿空気を給気することができる。気化式加湿装置10A(気化式加湿装置10B〜10Dを含む)は、空気調和機18に気化式加湿装置10Aによる湿度調節機能を付加することができ、空気調和機18自体において加湿運転や一部加湿運転、非加湿運転を実施することができる。

0156

10A気化式加湿装置
10B 気化式加湿装置
10C 気化式加湿装置
10D 気化式加湿装置
11データセンター
12空調室
13機械室
14仕切壁
15床下空間
16天井空間
17サーバラック
18空気調和機
19天井
20 床
21側壁
22ハウジング
23加湿エレメント
23a 第1加湿エレメント
23b 第2加湿エレメント
24給水ヘッダ
24a 第1給水ヘッダ
24b 第2給水ヘッダ
25 給水分配ヘッダ
26ドレンパン
27モーター
28湿度センサ
29コントローラ
30頂壁
31底壁
32 側壁
33空気流入口
34空気流出口
35接続ダクト
36空気流入面
37空気流出面
38上端縁部
39下端縁部
40a側縁部
40b 側縁部
41 中央部
42支持フレーム
43回転軸
43a 第1回転軸
43b 第2回転軸
44給水管
45電磁弁
46フィルタ
47冷温水コイル
48送風ファン
49 ハウジング
50吸気口
51給気ダクト
52温度センサ
53連結ロッド
54 一端部
55 他端部
56給気口

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