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技術 地下水の取水方法及び取水システム

出願人 鹿島建設株式会社鉱研工業株式会社
発明者 岩野圭太岡田侑子川端淳一升元一彦瀬尾昭治倉岡研一久我俊充生森敏橋本淳弘
出願日 2016年8月1日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2016-151456
公開日 2018年2月8日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-021315
状態 特許登録済
技術分野 地中削孔 地盤の調査及び圧密・排水による地盤強化
主要キーワード 係合斜面 取水システム 拡張空間 先端部構造 脱離機構 口元側 孔口側 先端部内周
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月8日)のものです。
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図面 (5)

課題

孔奥の地下水モニタリングを可能にする。

解決手段

先端に削孔ユニット2(削孔ビット2aを含む)を取付けた第1の管(削孔管)3で削孔して、ボーリング孔4を形成した後、第1の管3を後退させる。第1の管3内に、先端部外周パッカー9を有する第2の管(取水管)8を挿入し、削孔ユニット2を押し外して、第2の管8の先端部を第1の管3の先端面より突出させる。パッカー9を拡張して、パッカー9の外周面をボーリング孔4の内周面密着させる。第2の管8内から地下水を取水し、水圧又は流量を測定する。

概要

背景

トンネル掘削における大量湧水(突然湧水)は、その対策後手に回り、施工中断が長期化する。従って、トンネル切羽前方地下水情報を事前に掴むことが重要である。
一般的には施工開始前地表から設置された観測井モニタリングすることが通常である。しかし、大土被りのトンネルでは観測井は期待できず、トンネル坑内からボーリング探りながら、トンネル掘削しているのが実状である。更に、大土被りの場合は、湧水帯も高湧水圧を保持していることが懸念される。

トンネル掘削時の切羽前方の湧水圧をモニタリングするためには、特許文献1に示されているように、岩盤の水平方向にボーリング孔を削孔後、ボーリング孔に取水管を挿入し、取水管の外周面とボーリング孔の内周面との間に、パッカーを設置する必要がある。

この場合、パッカーの設置位置は、ボーリング孔の孔手前、孔奥が考えられる。孔手前の方がパッカーの設置・撤去が容易であるが、湧水帯が孔奥にある場合、ボーリング孔の壁面から湧水圧が逃げ、本来の湧水帯の水圧挙動を測定できない。従って、対象とする湧水帯の手前(孔奥)にパッカーを設置することが必須となる。

また、トンネル前方の湧水圧をモニタリングするためには、ボーリング削孔長ポイントとなる。例えば100〜150mの中尺の水平方向にボーリングを行って、湧水圧を測定できれば、トンネル進行約1ヶ月先の湧水情報を得ることができる。

概要

孔奥の地下水のモニタリングを可能にする。 先端に削孔ユニット2(削孔ビット2aを含む)を取付けた第1の管(削孔管)3で削孔して、ボーリング孔4を形成した後、第1の管3を後退させる。第1の管3内に、先端部外周にパッカー9を有する第2の管(取水管)8を挿入し、削孔ユニット2を押し外して、第2の管8の先端部を第1の管3の先端面より突出させる。パッカー9を拡張して、パッカー9の外周面をボーリング孔4の内周面に密着させる。第2の管8内から地下水を取水し、水圧又は流量を測定する。

目的

本発明は、このような実状に鑑み、ボーリング孔の孔奥からの地下水の取水を可能とする、地下水の取水方法、及び、取水システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ボーリング孔に、第1の管を挿入配置し、前記第1の管内に、先端部外周パッカーを有する第2の管を挿入して、前記第2の管の先端部を前記第1の管の先端面より突出させ、前記パッカーを拡張して、前記パッカーの外周面を前記ボーリング孔の内周面密着させ、前記第2の管内から地下水取水することを特徴とする、地下水の取水方法

請求項2

先端に削孔ビット取付けた第1の管で削孔して、ボーリング孔を形成した後、前記第1の管を後退させ、前記第1の管内に、先端部外周にパッカーを有する第2の管を挿入し、前記削孔ビットを押し外して、前記第2の管の先端部を前記第1の管の先端面より突出させ、前記パッカーを拡張して、前記パッカーの外周面を前記ボーリング孔の内周面に密着させ、前記第2の管内から地下水を取水することを特徴とする、地下水の取水方法。

請求項3

前記第1の管内の前記削孔ビットより後方逆止弁を備え、前記第2の管の先端部により前記削孔ビットを押し外すときに、前記逆止弁も押し外すことを特徴とする、請求項2記載の地下水の取水方法。

請求項4

前記第2の管は、外管内管との二重管として、内管の内側、又は、外管と内管との間のいずれか一方を取水ライン、他方を前記パッカーの拡縮用の流体ラインとすることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の地下水の取水方法。

請求項5

前記第2の管の口元側測定器を配置して、地下水の水圧若しくは流量を測定することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の地下水の取水方法。

請求項6

ボーリング孔から地下水を取水するシステムであって、前記ボーリング孔に挿入配置される第1の管と、前記第1の管内に挿入されて、先端部が前記第1の管の先端面より突出するように配置される取水用の第2の管と、前記第2の管の先端部外周面に装着されて、拡縮可能なパッカーと、を含んで構成され、前記パッカーは、収縮状態では、前記第2の管と共に前記第1の管内を通過可能であり、拡張状態では、外周面が前記ボーリング孔の内周面に密着可能であることを特徴とする、地下水の取水システム

請求項7

前記第1の管は、先端に削孔ビットが着脱可能に取付けられていて、前記ボーリング孔の削孔管を兼ね、前記削孔ビットは、前記第2の管による押圧で、前記第1の管から脱離可能であることを特徴とする、請求項6記載の地下水の取水システム。

請求項8

前記第1の管内の前記削孔ビットより後方に逆止弁を備え、前記逆止弁も、前記第2の管による押圧で、前記第1の管から脱離可能であることを特徴とする、請求項7記載の地下水の取水システム。

請求項9

前記第2の管は、外管と内管との二重管として、内管の内側、又は、外管と内管との間のいずれか一方を取水ライン、他方を前記パッカーの拡縮用の流体ラインとすることを特徴とする、請求項6〜請求項8のいずれか1つに記載の地下水の取水システム。

請求項10

前記第2の管の口元側に配置される水圧若しくは流量の測定器を更に含んで構成されることを特徴とする、請求項6〜請求項9のいずれか1つに記載の地下水の取水システム。

技術分野

0001

本発明は、例えばトンネル切羽前方地下水情報(水圧、流量など)のモニタリングに好適に用いることができる、地下水の取水方法及び取水システムに関する。

背景技術

0002

トンネル掘削における大量湧水(突然湧水)は、その対策後手に回り、施工中断が長期化する。従って、トンネルの切羽前方の地下水情報を事前に掴むことが重要である。
一般的には施工開始前地表から設置された観測井でモニタリングすることが通常である。しかし、大土被りのトンネルでは観測井は期待できず、トンネル坑内からボーリング探りながら、トンネル掘削しているのが実状である。更に、大土被りの場合は、湧水帯も高湧水圧を保持していることが懸念される。

0003

トンネル掘削時の切羽前方の湧水圧をモニタリングするためには、特許文献1に示されているように、岩盤の水平方向にボーリング孔を削孔後、ボーリング孔に取水管を挿入し、取水管の外周面とボーリング孔の内周面との間に、パッカーを設置する必要がある。

0004

この場合、パッカーの設置位置は、ボーリング孔の孔手前、孔奥が考えられる。孔手前の方がパッカーの設置・撤去が容易であるが、湧水帯が孔奥にある場合、ボーリング孔の壁面から湧水圧が逃げ、本来の湧水帯の水圧挙動を測定できない。従って、対象とする湧水帯の手前(孔奥)にパッカーを設置することが必須となる。

0005

また、トンネル前方の湧水圧をモニタリングするためには、ボーリング削孔長ポイントとなる。例えば100〜150mの中尺の水平方向にボーリングを行って、湧水圧を測定できれば、トンネル進行約1ヶ月先の湧水情報を得ることができる。

先行技術

0006

特開2001−324575号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、削孔ロッドにより、例えば100〜150mの水平方向のボーリング孔を形成し、削孔ロッドを引き抜いてから、ボーリング孔に、先端部外周にパッカーを有する取水管を挿入して、パッカーを拡張する場合、次のような問題点がある。

0008

取水管と共にパッカーを挿入する前に、前述の100〜150mの区間孔となるため、孔崩れが懸念される。そのため、パッカーが引っ掛かって挿入できない、また挿入できた場合でも回収できないことが懸念される。
かかる理由から、100〜150mの中尺の水平方向のボーリングにおいて、パッカーを挿入すること自体、これまで殆ど実績がないのが実状である。

0009

本発明は、このような実状に鑑み、ボーリング孔の孔奥からの地下水の取水を可能とする、地下水の取水方法、及び、取水システムを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明の係る地下水の取水方法は、
1)ボーリング孔に、第1の管を挿入配置し、
2)前記第1の管内に、先端部外周にパッカーを有する第2の管を挿入して、前記第2の管の先端部を前記第1の管の先端面より突出させ、
3)前記パッカーを拡張して、前記パッカーの外周面を前記ボーリング孔の内周面に密着させ、
4)前記第2の管内から地下水を取水する
ことを特徴とする。

0011

本発明に係る地下水の取水方法は、また、
1)先端に削孔ビット取付けた第1の管で削孔して、ボーリング孔を形成した後、前記第1の管を後退させ、
2)前記第1の管内に、先端部外周にパッカーを有する第2の管を挿入し、前記削孔ビットを押し外して、前記第2の管の先端部を前記第1の管の先端面より突出させ、
3)前記パッカーを拡張して、前記パッカーの外周面を前記ボーリング孔の内周面に密着させ、
4)前記第2の管内から地下水を取水する
ことを特徴とする。

0012

本発明に係る地下水の取水システムは、
ボーリング孔に挿入配置される第1の管と、前記第1の管内に挿入されて、先端部が前記第1の管の先端面より突出するように配置される取水用の第2の管と、前記第2の管の先端部外周面に装着されて、拡縮可能なパッカーと、を含んで構成され、
前記パッカーは、収縮状態では、前記第2の管と共に前記第1の管内を通過可能であり、拡張状態では、外周面が前記ボーリング孔の内周面に密着可能であることを特徴とする。

0013

ここで、前記第1の管は、先端に削孔ビットが着脱可能に取付けられていて、前記ボーリング孔の削孔管を兼ね、前記削孔ビットは、前記第2の管による押圧で、前記第1の管から脱離可能であるとよい。
また、前記第1の管内の前記削孔ビットより後方逆止弁を備える場合、この逆止弁も、前記第2の管による押圧で、前記第1の管から脱離可能であるとよい。
また、前記第2の管は、外管内管との二重管として、内管の内側、又は、外管と内管との間のいずれか一方を取水ライン、他方を前記パッカーの拡縮用の流体ラインとするとよい。

発明の効果

0014

本発明によれば、第1の管を保孔管としてボーリング孔の孔崩れを防止することができ、パッカーを有する第2の管の挿入が容易となり、パッカーを孔奥に配置することができる。
また、第1の管を削孔管として用い、第2の管で削孔ビット(及び逆止弁)を押し外す方式とすることで、第1の管が削孔管と保孔管とを兼ね、これにより削孔管を抜く作業が不要となり、作業効率を向上できる。また、削孔時は第1の管のみ(一重管)で削孔するので、二重管で削孔する場合に比べ、駆動力の伝達が容易で、必要とする削孔長を確保できる。
また、第2の管を二重管として、パッカー拡張用の流体ラインを確保することで、別途チューブを這わせる必要がなくなり、挿入作業を容易化することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明に係る地下水の取水方法の一実施形態を示す工程図
第1の管と削孔ユニットとの脱離機構の具体例1を示す図
第1の管と削孔ユニットとの脱離機構の具体例2を示す図
他の実施形態として第1の管の先端部構造を示す図

実施例

0016

以下、図面を参照して、本発明に係る地下水の取水方法及び取水システムの実施形態について説明する。尚、ここでの地下水の取水は、地下水の水圧若しくは流量の測定のために実施される。
図1は本発明に係る地下水の取水方法(測定方法)の一実施形態を示す工程図である。以下、工程別に説明する。

0017

図1(A)は第1の管(削孔管)3による削孔工程を示している。
トンネルの坑内から、削孔機1により、先端部に削孔ユニット2(削孔ビット2aを含む)を取付けた第1の管(削孔管)3を回転させて、地中にボーリング孔4を削孔する。
削孔機1は、削孔管を回転駆動しつつ送り動作させるロータリー孔システムであってもよいし、削孔管を回転駆動しつつ送り方向に打撃動作させるロータリーパーカッション削孔システムであってもよい。
削孔機1は、また、第1の管3内に冷却及び排泥用の水を供給する機能を有している。

0018

削孔ユニット2は、削孔ビット2aと、逆止弁2bと、取付部(係合部)2cと含んで、一体にユニット化してある。
削孔ビット2aは、先端面に複数のビットリング状に配置して構成されると共に、冷却及び排泥用の水の噴出口を有している。
逆止弁2bは、冷却及び排泥用の水を削孔ビット2a側に送出する方向にのみ通過させ、削孔ビット2a側から第1の管3内への逆流を防止する。
取付部2cは、削孔ユニット2を第1の管3に着脱可能(取外し可能)に取付ける部分であり、第1の管3の回転を削孔ビット2aに伝達する。但し、第1の管3の内部から削孔ユニット2(取付部2c)を押すことで、第1の管3から削孔ユニット2を脱離できる。この脱離機構の具体例については後述する。

0019

第1の管3内に供給された冷却及び排泥用の水は、逆止弁2bを経て、削孔ビット2aより噴出した後、ボーリング孔4の内周面と第1の管3の外周面との隙間を通って、孔口側に戻る。この際、削孔ビット2aにより掘削された岩盤の掘削ズリが排泥用の水と共にボーリング孔4外に排出される。

0020

ボーリング孔4の孔口側は、拡径されて、第1の管3より大径の口元保護管5により補強されている。
口元保護管5の開口部には、第1の管3を取り囲むように、プリベンタ6が取付けられる。
プリベンタ6は、管体の内周面に全周にわたる環状の袋体を有し、この袋体がエア又は水の供給制御により拡張・収縮することで、プリベンタ6の内周面と第1の管3の外周面との隙間を調整することができる。
口元保護管5にはまた、開閉弁を有する排水ライン7が接続され、前記孔口側に戻った冷却及び排泥用の水は、この排水ライン7から排出される。

0021

第1の管3によるボーリングの進行と共に、削孔機1側で第1の管3が継ぎ足されて、所望の削孔長(例えば100〜150m)が掘削、削孔される。

0022

図1(B)は第1の管(削孔管)3を後退させる工程を示している。
本工程では、所望の削孔長の実現後、削孔(並びに、冷却及び排泥用の水の供給)を停止し、第1の管3を所定距離後退させる。例えば、湧水帯を通過したことを湧水による排水量の増加で知り、湧水帯の手前まで第1の管3を引き戻す。これにより、ボーリング孔4の先端部と第1の管3の先端部との間に、空間部が形成される。この空間部は削孔ユニット2の脱離空間となると共にパッカー9の拡張空間となる。尚、高湧水圧下でも、湧水(地下水)は逆止弁2bによって第1の管3内への侵入を阻止され、第1の管3とボーリング孔4との隙間に逃がすので、第1の管3を安全に後退させることができる。

0023

図1(C)は第2の管(取水管)8の挿入工程を示している。
本工程では、第1の管(削孔管)3内に、第2の管(取水管)8を挿入する。第2の管8は、先端部外周にパッカー9を有している。パッカー9の収縮状態で、パッカー9の外径は第1の管3の内径より小さい。この挿入時も第1の管3内への湧水の浸入が逆止弁2bにより阻止されているので、高湧水圧下でも第2の管8を安全に挿入できる。また、挿入の進行と共に、第2の管8の後端部側に第2の管8を継ぎ足していく。これにより、第2の管(取水管)8の先端部を削孔ユニット2の後端部に当接若しくは近接させる。尚、図1(C)では省略したが、第2の管8の挿入も削孔機1を用いて行うとよい。

0024

第2の管8は、外管8aと内管8bとの二重管構造であり、内管8bの内側が地下水取水時には取水ラインとなる。そして、外管8aと内管8bとの間がパッカー9の拡縮用の流体ライン(エア又は水の供給ライン)となる。

0025

図1(D)は口元処理及び削孔ユニット脱離工程を示している。
口元処理工程では、口元保護管5からプリベンタ6を取外して、口元保護管5の開口部を蓋10で塞ぐ。また、第2の管8、詳しくはその内管8bの口元に、開閉弁11をセットし(閉状態)、開閉弁11の上流側に計測器として圧力計12及び流量計13をセットする。

0026

削孔ユニット脱離工程では、第2の管8の先端部を削孔ユニット2に当接又は近接させた状態から、第2の管8を更に挿入方向に押すことで、削孔ユニット2を第1の管3から脱離させる。そして、第2の管8の先端部(パッカー9の部分)を第1の管3の先端面より突出させる。

0027

図1(E)はパッカー拡張及び測定工程を示している。
パッカー拡張工程では、第2の管(取水管)8の外管8aと内管8bとの間のパッカー拡縮用の流体ラインを通じて、パッカー9へ、エア又は水を送り、パッカー9を外周側に拡張させる。これにより、パッカー9の外周面をボーリング孔4の内周面に密着させる。これにより、第2の管8の先端部外周とボーリング孔4との間の隙間をパッカー9により密閉し、湧水帯から第2の管8の外側への流れを阻止し、湧水帯からの地下水が全て第2の管8内に取込まれるようにする。

0028

測定工程では、地下水の水圧を測定する際は、開閉弁11を閉じ、圧力計12の指示値から、水圧を測定する。
また、地下水の流量を測定する際は、開閉弁11を開き、流量計13の指示値から、流量を測定する。
かかる測定は、例えば数ヶ月のモニタリング期間の間、必要に応じて行われる。

0029

モニタリング終了後は、パッカー拡縮用の流体ラインを通じて、パッカー9から、エア又は水を抜き、パッカー9を収縮させる。その後、パッカー9を有する第2の管8を第1の管3内を通して引き抜く。尚、モニタリング期間(例えば数ヶ月)の間、第1の管3を残置することにより、第2の管8の抜管まで安全に行うことができる。
次いで、第1の管3を引き抜く。従って、脱離した削孔ユニット2は回収しない。

0030

次に、削孔ユニット2の脱離機構について、具体例を説明する。
図2は第1の管3と削孔ユニット2との脱離機構の具体例1を示す図である。
本例では、第1の管3の先端部内周と削孔ユニット2の後端の取付部2c外周とは、互いに嵌合し、取付部2cに半径方向に貫通させて設けたキーブロック21で、回転方向に強固に連結している。これに対し、軸方向には、キーブロック21の係合斜面21aにより脱離可能としている。そして、キーブロック21は、固定ピン22により、取付部2cの内周に嵌合させた固定リング23に固定されている。固定ピン22は押し切り可能である。

0031

従って、第2の管8の先端部で削孔ユニット2の後端の取付部2cを押すことにより、キーブロック20の係合斜面20aに沿う移動とあいまって、固定ピン22を押し切り、キーブロック20を外すことができ、第1の管3から削孔ユニット2を脱離することができる。

0032

すなわち、削孔ユニット2(削孔ビット2aを含む)は、第1の管3の先端部に、キーブロック21を介して、回転方向に強固に、軸方向(特に離間方向)に弱く係合するように取付けられ、第2の管8で削孔ユニット2を第1の管3から離間させる方向に押圧することにより、削孔ユニット2を取外すことができる。

0033

図3は第1の管3と削孔ユニット2との脱離機構の具体例2を示す図である。
本例では、第1の管3の先端部3aに、削孔時の回転方向に開口する係合溝31を有し、削孔ユニット2の後端の取付部2cの外周に、係合ピン32を有する。
係合溝31と係合ピン32とは、第1の管3の削孔時の回転方向に係合し、第1の管3の回転を削孔ユニット2(削孔ビット2a)に伝達する。

0034

従って、第1の管3を削孔時の回転方向と逆方向に回転させて、係合溝31と係合ピン32との係合を外してから、第2の管8の先端部で削孔ユニット2の後端部を押すことにより、第1の管3から削孔ユニット2を脱離することができる。

0035

すなわち、削孔ユニット2(削孔ビット2aを含む)は、第1の管3の先端部に、係合溝31と係合ピン32とで、第1の管3の削孔時の回転方向に係合するように取付けられていて、第1の管3を逆転させて係合を解除した後に、第2の管8で削孔ユニット2を押圧することにより、削孔ユニット2を取外すことができる。

0036

本実施形態によれば、
1)先端に削孔ユニット2(削孔ビット2aを含む)を取付けた第1の管(削孔管)3で削孔して、ボーリング孔4を形成した後、第1の管3を後退させ、
2)第1の管3内に、先端部外周にパッカー9を有する第2の管(取水管)8を挿入し、削孔ユニット2を押し外して、第2の管8の先端部を第1の管3の先端面より突出させ、
3)パッカー9を拡張して、パッカー9の外周面をボーリング孔4の内周面に密着させ、
4)第2の管8内から地下水を取水する。

0037

かかる工程とすることにより、第1の管3を保孔管としてボーリング孔4の孔崩れを防止することができ、パッカー9を有する第2の管8の挿入が容易となり、パッカー9を孔奥に配置することができる。
また、第1の管3を削孔管として用い、第2の管8で削孔ユニット2(削孔ビット2aを含む)を押し外す方式とすることで、第1の管3が削孔管と保孔管とを兼ね、これにより削孔管を抜く作業が不要となり、作業効率を向上できる。また、削孔時は第1の管3のみ(一重管)で削孔するので、二重管で削孔する場合に比べ、駆動力の伝達が容易で、必要とする削孔長を確保でき、削孔時間も短縮できる。

0038

また、本実施形態によれば、第1の管3内の削孔ビット2aより後方に、排泥用の水の逆流を防止する逆止弁2bを備え、第2の管8の先端部により削孔ビットを押し外すときに、逆止弁2bも押し外すようにすることで、逆止弁2bが地下水の取水を妨げるのを回避でき、地下水の取水を確実なものとすることができる。

0039

また、本実施形態によれば、第2の管8は、外管8aと内管8bとの二重管として、内管8bの内側、又は、外管8aと内管8bとの間のいずれか一方を取水ライン、他方をパッカー9拡縮用の流体ラインとすることができる。そして、次のような効果が得られる。
パッカー9挿入用の第2の管8が一重管の場合、管内を取水ラインとすると、別途パッカー9拡縮用の流体ライン(チューブ)を這わせる必要がある、100mを超える挿入では、挿入作業が煩わしいだけでなく、途中で流体ライン(チューブ)の損傷・切断が懸念される。
そこで、本実施形態のように、水圧等のモニタリング用の取水ラインと、パッカー9拡縮用の流体ラインとに分けて使用できる、二重管とすることで、挿入作業が極めて容易となる。

0040

また、本実施形態によれば、第2の管8の口元側測定器(圧力計12及び流量計13)を配置して、地下水の水圧若しくは流量を測定することにより、孔奥の地下水の状況を安全にモニタリングすることができる。

0041

上記の実施形態では、第1の管(削孔管)3内の削孔ビット2aの後方に配置されて、冷却及び排泥用の水の逆流を防止する逆止弁2bは、削孔ビット2aと一体にユニット化してある(削孔ユニット2)。
図4に本発明の他の実施形態として、逆止弁を削孔ビットと別構成とした例を示す。本例では、第1の管(削孔管)3の先端部に削孔ビット2aが取付部2cを介して取付けられる。逆止弁2bは第1の管3内の削孔ビット2aより後方位置に嵌着される。
この場合は、第1の管3内に第2の管8を挿入することで、先ず逆止弁2bを押し外し、次いで削孔ビット2aを押し外すことで、これらを脱落させることができる。

0042

また、上記の実施形態では、先端に削孔ユニット2(削孔ビット2aを含む)を取付けた第1の管3が削孔管と保孔管とを兼ねるようにし、それゆえ、第2の管8で削孔ユニット2を脱離する工程を有するが、予め削孔ロッド(ドリルロッドボーリングロッドケーシングロッドなどを含む)により形成したボーリング孔に、削孔ロッドを抜いた後に、第1の管3を保孔管として挿入する構成とすることもできる。この場合は、削孔ユニット2を脱離する工程は不要となる。

0043

すなわち、
1)ボーリング孔4に、第1の管(保孔管)3を挿入配置し、
2)第1の管3内に、先端部外周にパッカー9を有する第2の管(取水管)8を挿入して、第2の管8の先端部を前記第1の管3の先端面より突出させ、
3)パッカー9を拡張して、パッカー9の外周面を前記ボーリング孔4の内周面に密着させ、
4)第2の管8内から地下水を取水する。

0044

このようにしても、第1の管3を保孔管としてボーリング孔4の孔崩れを防止することができ、パッカー9を有する第2の管8の挿入が容易となり、パッカー9を孔奥に配置することができる。

0045

また、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。

0046

1 削孔機
2 削孔ユニット
2a 削孔ビット
2b逆止弁
2c取付部(係合部)
3 第1の管(削孔管、保孔管)
4ボーリング孔
5口元保護管
6プリベンタ
7排水ライン
8 第2の管(取水管)
8a外管
8b内管
9パッカー
10 蓋
11開閉弁
12圧力計
13 流量計

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