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技術 保湿力に優れた皮膚角質除去用化粧料組成物

出願人 エルジーハウスホールドアンドヘルスケアリミテッド
発明者 ヨン・ソク・キムジェ・ウォン・ユギ・フン・ペスン・マン・チェ
出願日 2017年7月26日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2017-144275
公開日 2018年2月8日 (2年0ヶ月経過) 公開番号 2018-021029
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 防御壁 顔面部位 誘発要因 使用直後 被評価者 角質除去用 角質除去効果 アルファ位置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

角質改善効果のために高濃度PHAを含有しながらも、皮膚刺激緩和された角質除去化粧料組成物を提供すること。

解決手段

本発明は、ポリヒドロキシ酸(PHA);抗炎症複合体;及び天然保湿因子を含む皮膚角質除去用化粧料組成物に関する。本発明によると、ポリヒドロキシ酸の角質除去効果を通じて皮膚のバリア機能回復し、より若く、健康な肌を維持することができる。また、本発明の皮膚角質除去用化粧料組成物は、皮膚内の天然保湿因子と抗炎症複合体の組み合わせで角質除去により誘発される根本的な皮膚神経刺激を緩和させることができる。

概要

背景

皮膚の最も重要な役割は、外部からの細菌侵入ダメージから肌を保護する防御壁(defense barrier)の役割をするとともに、内部からの熱と水分の損失を防止することである。皮膚は、複数の層で構成されているが、このうち最外側に位置するものを表皮(epidermis)といい、その下に真皮皮下脂肪層の三つの部分に分類される。

表皮はさらに角質層顆粒層有棘層基底層に細分されるが、基底層で生成された表皮細胞は、14日かけて顆粒層まで上がって顆粒層でケラトヒアリン(Keratohyalin)の作用で角質化が始まる。すでに細胞中体液は抜け、細胞平坦になった状態で角質化が進行され、細胞の核、細胞質細胞小器官退化し、ケラトヒアリンに交換されてエレジン(Eleidin)に再変化し、最後の段階である角質に変わり、細胞の一生は終わって角質層に押されて上がる。角質層は、分化された表皮細胞(角質細胞)とその間を満たしている細胞間脂質(Skin Lipid)で構成され、体内物質が外部に出ることを防ぎ、外部の物理的、化学的生物学的刺激から人体を保護する防御機能をする。

角質細胞は、デスモゾームというタンパク質により連結されており、角質層上部に上がるほどデスモゾームは分解し、角質細胞間の凝集力が弱くなり、最終的に角質細胞は、皮膚から分離される。正常な皮膚の場合、角質層は、15〜20層で構成され、これらが完全に分離されるのには15〜20日かかる。しかし、加齢に応じて、皮膚を構成する成分である表皮、真皮、及び皮下組織の厚さが薄くなり、肌の水分含有量が急激に減少し、肌にハリを与えるECM(Extracellular Matrix)成分の変化により皮膚が弾力を失ってしわとなり、角質層の分離が通常より遅れて角質層が厚くなり(角質の重層化)肌が活力を失うようになる。

角質の重層化は、主に皮膚の保湿力の減少、デスモゾーム分解酵素の生成及び活性の減少、細胞活性の低下などに起因し、肌の老化紫外線露出公害などが誘発要因となる。このような内的、外的要因によって厚くなった角質層を外部から人為的に薄くすると、角質層の下に生きている細胞の活性もしくは再生が増加し、皮膚が柔らかくなり、しわの除去、ニキビの発生抑制及び治療などの効果があり、刺激が誘発されない範囲内で、角質の重層化を解消しようとする研究が多く行われている。

角質の重層化を解消するためには、皮膚を物理的にこすったり、ケミカルピーリングを使用する。特に、ケミカルピーリングは小じわの改善、肌荒れ緩和シミの除去などの付加的な効果がある。ケミカルピーリングに使用される物質は、基本的にAHA(Alpha-Hydroxy Acid)とBHA(Beta-Hydroxy Acid)が主に使用されてきた。その中でも、アルファヒドロキシ酸(AHA:α-Hydroxy Acid)は、カルボン酸(Carboxylic Acid)のα位置にある炭素アルコール基(Alcohol Group)またはヒドロキシ基(Hydroxy Group)を添加した化合物で角質細胞のイオン結合エネルギー下げて過角質を除去したり、新たな細胞の形成を促進し、肌が老化につれて長くなる角質化過程周期を短くし、皮膚細胞の活性を促進させ、皮膚を改善する作用をする。また、繊維芽細胞(Fibroblast)によるコラーゲン(Collagen)とエラスチン(Elastin)の生成を促進し、肌を弾力があり、柔らかくし、真皮の重要な細胞外基質成分であるムコ多糖(Mucopolysaccharide)の生成を促進して肌の保湿を促進させることができる。現在アルファヒドロキシ酸を有効成分とし、皮膚の角質を除去する化粧料組成物に対する開発が活発に進められている。しかし、アルファヒドロキシ酸は皮膚に対する刺激が大きすぎて角質除去用途として使用するには問題があった。

一方、ポリヒドロキシ酸PHA)は、脂肪族化合物(aliphatic)または芳香族化合物の鎖に二つまたはそれ以上のヒドロキシ基(hydroxy group)が結合している有機カルボン酸である。上記アルファヒドロキシ酸(AHA)は、アルファ位置にヒドロキシ基を含むのに対し、上記PHAはアルファ位置を含む複数の位置にヒドロキシ基を含んでいる。PHAにおいてヒドロキシ基は中性を帯び、カルボキシ基酸性を示す。

化粧料組成物としてのポリヒドロキシ酸(PHA)は、皮膚の角質細胞のイオン結合エネルギーを下げて過角質を除去したり、新たな細胞の形成を促進し、肌の老化につれて長くなる角質化過程の周期を短くし、皮膚細胞の活性を促進させ、皮膚を改善する効果を有しており、使用量の増加に応じてその効能も大幅に増加するようになるが、肌に多量に使用する時に皮膚刺激を誘発する欠点を有しており、化粧料における使用が極めて制限されている。

また、PHAを含むケミカルピーリング物質による皮膚刺激は、単に一つの形態で現れるのではなく、かゆみ(itching)、ひりひり(stinging)、ほてり(burning)などの刺激感紅斑(erythema)、浮腫(edema)などの多様な炎症性刺激反応が現れるため、その使用量が限られており、また、単に1つの抗炎症性原料を用いて刺激を緩和させるには十分でない問題があった。

このような背景の下、本発明者らは、角質除去効果はもちろん、皮膚刺激が緩和された化粧料組成物について研究を行い、これに皮膚内の天然保湿因子抗炎症複合体の組み合わせで根本的な皮膚神経刺激を緩和させる角質除去化粧料組成物を完成するに至った。

概要

角質改善効果のために高濃度のPHAを含有しながらも、皮膚刺激が緩和された角質除去化粧料組成物を提供すること。本発明は、ポリヒドロキシ酸(PHA);抗炎症複合体;及び天然保湿因子を含む皮膚角質除去用化粧料組成物に関する。本発明によると、ポリヒドロキシ酸の角質除去効果を通じて皮膚のバリア機能回復し、より若く、健康な肌を維持することができる。また、本発明の皮膚角質除去用化粧料組成物は、皮膚内の天然保湿因子と抗炎症複合体の組み合わせで角質除去により誘発される根本的な皮膚神経刺激を緩和させることができる。

目的

皮膚の最も重要な役割は、外部からの細菌侵入とダメージから肌を保護する防御壁(defense barrier)の役割をするとともに、内部からの熱と水分の損失を防止することである

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

前記ポリヒドロキシ酸は、グルコノラクトンリボラクトングルコン酸またはラクトビオン酸である、請求項1に記載の皮膚角質除去用化粧料組成物。

請求項3

前記ポリヒドロキシ酸(PHA)は、組成物の総重量に対して3〜30重量%で含まれる、請求項1に記載の皮膚角質除去用化粧料組成物。

請求項4

前記抗炎症複合体は、ナツメグエキスと共に、ゴボウ種エキスアラニルグルタミンアセチルテトラペプチド−15、アルニカ花エキス褐藻エキスパンテノール、及びベータグルカンからなる群から選択された1種以上を混合したものである、請求項1に記載の皮膚角質除去用化粧料組成物。

請求項5

前記抗炎症複合体は、組成物の総重量に対して0.5〜30重量%で含まれる、請求項1に記載の皮膚角質除去用化粧料組成物。

請求項6

前記天然保湿因子は、尿素アミノ酸ピロリドンカルボン酸PCA)、ヒアルロン酸ナトリウムラクテートグルコサミンカリウムイオンナトリウムイオン及びカルシウムイオンからなる群から選択された1種以上である、請求項1に記載の皮膚角質除去用化粧料組成物。

請求項7

前記天然保湿因子は、組成物の総重量に対して0.001〜10重量%で含まれる、請求項1に記載の皮膚角質除去用化粧料組成物。

請求項8

前記天然保湿因子は、保湿剤としてポリオールをさらに含む、請求項1に記載の皮膚角質除去用化粧料組成物。

技術分野

0001

本発明は、皮膚角質除去用化粧料組成物に関し、より詳しくは、ポリヒドロキシ酸PHA)を含有することにより、角質改善効果に優れるだけでなく、皮膚に対する刺激緩和され、保湿力に優れた皮膚角質除去用化粧料組成物に関する。

背景技術

0002

皮膚の最も重要な役割は、外部からの細菌侵入ダメージから肌を保護する防御壁(defense barrier)の役割をするとともに、内部からの熱と水分の損失を防止することである。皮膚は、複数の層で構成されているが、このうち最外側に位置するものを表皮(epidermis)といい、その下に真皮皮下脂肪層の三つの部分に分類される。

0003

表皮はさらに角質層顆粒層有棘層基底層に細分されるが、基底層で生成された表皮細胞は、14日かけて顆粒層まで上がって顆粒層でケラトヒアリン(Keratohyalin)の作用で角質化が始まる。すでに細胞中体液は抜け、細胞平坦になった状態で角質化が進行され、細胞の核、細胞質細胞小器官退化し、ケラトヒアリンに交換されてエレジン(Eleidin)に再変化し、最後の段階である角質に変わり、細胞の一生は終わって角質層に押されて上がる。角質層は、分化された表皮細胞(角質細胞)とその間を満たしている細胞間脂質(Skin Lipid)で構成され、体内物質が外部に出ることを防ぎ、外部の物理的、化学的生物学的刺激から人体を保護する防御機能をする。

0004

角質細胞は、デスモゾームというタンパク質により連結されており、角質層上部に上がるほどデスモゾームは分解し、角質細胞間の凝集力が弱くなり、最終的に角質細胞は、皮膚から分離される。正常な皮膚の場合、角質層は、15〜20層で構成され、これらが完全に分離されるのには15〜20日かかる。しかし、加齢に応じて、皮膚を構成する成分である表皮、真皮、及び皮下組織の厚さが薄くなり、肌の水分含有量が急激に減少し、肌にハリを与えるECM(Extracellular Matrix)成分の変化により皮膚が弾力を失ってしわとなり、角質層の分離が通常より遅れて角質層が厚くなり(角質の重層化)肌が活力を失うようになる。

0005

角質の重層化は、主に皮膚の保湿力の減少、デスモゾーム分解酵素の生成及び活性の減少、細胞活性の低下などに起因し、肌の老化紫外線露出公害などが誘発要因となる。このような内的、外的要因によって厚くなった角質層を外部から人為的に薄くすると、角質層の下に生きている細胞の活性もしくは再生が増加し、皮膚が柔らかくなり、しわの除去、ニキビの発生抑制及び治療などの効果があり、刺激が誘発されない範囲内で、角質の重層化を解消しようとする研究が多く行われている。

0006

角質の重層化を解消するためには、皮膚を物理的にこすったり、ケミカルピーリングを使用する。特に、ケミカルピーリングは小じわの改善、肌荒れの緩和、シミの除去などの付加的な効果がある。ケミカルピーリングに使用される物質は、基本的にAHA(Alpha-Hydroxy Acid)とBHA(Beta-Hydroxy Acid)が主に使用されてきた。その中でも、アルファヒドロキシ酸(AHA:α-Hydroxy Acid)は、カルボン酸(Carboxylic Acid)のα位置にある炭素アルコール基(Alcohol Group)またはヒドロキシ基(Hydroxy Group)を添加した化合物で角質細胞のイオン結合エネルギー下げて過角質を除去したり、新たな細胞の形成を促進し、肌が老化につれて長くなる角質化過程周期を短くし、皮膚細胞の活性を促進させ、皮膚を改善する作用をする。また、繊維芽細胞(Fibroblast)によるコラーゲン(Collagen)とエラスチン(Elastin)の生成を促進し、肌を弾力があり、柔らかくし、真皮の重要な細胞外基質成分であるムコ多糖(Mucopolysaccharide)の生成を促進して肌の保湿を促進させることができる。現在アルファヒドロキシ酸を有効成分とし、皮膚の角質を除去する化粧料組成物に対する開発が活発に進められている。しかし、アルファヒドロキシ酸は皮膚に対する刺激が大きすぎて角質除去用途として使用するには問題があった。

0007

一方、ポリヒドロキシ酸(PHA)は、脂肪族化合物(aliphatic)または芳香族化合物の鎖に二つまたはそれ以上のヒドロキシ基(hydroxy group)が結合している有機カルボン酸である。上記アルファヒドロキシ酸(AHA)は、アルファ位置にヒドロキシ基を含むのに対し、上記PHAはアルファ位置を含む複数の位置にヒドロキシ基を含んでいる。PHAにおいてヒドロキシ基は中性を帯び、カルボキシ基酸性を示す。

0008

化粧料組成物としてのポリヒドロキシ酸(PHA)は、皮膚の角質細胞のイオン結合エネルギーを下げて過角質を除去したり、新たな細胞の形成を促進し、肌の老化につれて長くなる角質化過程の周期を短くし、皮膚細胞の活性を促進させ、皮膚を改善する効果を有しており、使用量の増加に応じてその効能も大幅に増加するようになるが、肌に多量に使用する時に皮膚刺激を誘発する欠点を有しており、化粧料における使用が極めて制限されている。

0009

また、PHAを含むケミカルピーリング物質による皮膚刺激は、単に一つの形態で現れるのではなく、かゆみ(itching)、ひりひり(stinging)、ほてり(burning)などの刺激感紅斑(erythema)、浮腫(edema)などの多様な炎症性刺激反応が現れるため、その使用量が限られており、また、単に1つの抗炎症性原料を用いて刺激を緩和させるには十分でない問題があった。

0010

このような背景の下、本発明者らは、角質除去効果はもちろん、皮膚刺激が緩和された化粧料組成物について研究を行い、これに皮膚内の天然保湿因子抗炎症複合体の組み合わせで根本的な皮膚神経刺激を緩和させる角質除去化粧料組成物を完成するに至った。

発明が解決しようとする課題

0011

したがって、本発明が解決しようとする課題は、前述した従来技術の問題点を解決するためのもので、角質改善効果のために高濃度のPHAを含有しながらも、皮膚刺激が緩和された角質除去化粧料組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

上記課題を解決するために、本発明は、ポリヒドロキシ酸(PHA)、抗炎症複合体及び天然保湿因子を含む皮膚角質除去用化粧料組成物を提供する。

0013

以下、本発明をより具体的に説明する。

0014

上記ポリヒドロキシ酸は、アルファ位置を含む複数の部位にヒドロキシ基を有している場合をいい、グルコノラクトンリボラクトングルコン酸ラクトビオン酸などであってもよい。好ましくは、前記ポリヒドロキシ酸は、グルコノラクトンであってもよい。グルコノラクトンは酸性を帯びるポリヒドロキシ酸(PHA)の一種であり、分子量が大きいため、従来のアルファヒドロキシ酸(α-hydroxy acid:AHA)成分に比べて皮膚刺激が少なく、長時間皮膚に保存することができ、皮膚の表面を健康な状態である弱酸性の環境に維持し、肌のバリア機能回復させ、より若く健康な肌を維持させることができる。

0015

上記ポリヒドロキシ酸(PHA)は、組成物の総重量に対して3重量%を超えて含まれてもよく、好ましくは3〜30重量%で含まれてもよい。上記ポリヒドロキシ酸が3重量%未満で含まれる場合、角質除去効果を十分に有することができず、ポリヒドロキシ酸が30重量%を超えて含まれる場合、皮膚刺激を引き起こし得る。

0016

本発明の皮膚角質除去用化粧料組成物は、PHAを含むケミカルピーリング物質によりもたらされるかゆみ(itching)、ひりひり(stinging)、ほてり(burning)などの刺激感と紅斑(erythema)、浮腫(edema)などの多様な炎症性刺激反応を緩和させる役割をする抗炎症複合体を使用する。

0017

上記抗炎症複合体は、ナツメグエキスを必須で含む。好ましくは、上記抗炎症複合体は、ナツメグエキスと共に、ゴボウ種エキスアラニルグルタミンアセチルテトラペプチド−15、アルニカ花エキス褐藻エキスパンテノール、及びベータグルカンからなる群から選択された1種以上の成分を混合したものであってもよいが、これに限定されない。

0018

上記抗炎症複合体は、組成物の総重量に対して0.5〜30重量%、好ましくは1.5〜15重量%で含んでもよい。上記抗炎症複合体が0.5重量%未満で含まれる場合、抗炎症効果が高くないため、刺激が強く発生するようになり、30重量%を超えて含まれる場合、使用感が悪くなったり、単価が非常に上昇して化粧料に対する現実性落ちる問題が発生し得る。

0019

本発明の皮膚角質除去用化粧料組成物は、天然保湿因子をさらに含む。

0020

本来、抗炎症効果があると知られている化粧料用物質は、一般的な刺激を下げる役割をするだけで、神経刺激(Neurosensory irritation test)を下げるのには効果が知られていない。

0021

本発明者らは抗炎症複合体と天然保湿因子を共に使用し、PHAにより発生するかゆみ(itching)、ひりひり(stinging)、ほてり(burning)などの刺激感と紅斑(erythema)、浮腫(edema)などの多様な炎症性刺激反応と神経刺激(Neurosensory irritation test)を下げるようにした。

0022

本発明において、天然保湿因子は皮膚のフィラグリン(filaggrin)に由来し、皮膚角質層において角質層の物理的特性を維持する役割をする。

0023

本発明で使用される天然保湿因子は、尿素アミノ酸ピロリドンカルボン酸PCA)、ヒアルロン酸ナトリウムラクテートグルコサミンカリウムイオンナトリウムイオン及びカルシウムイオンからなる群から選択された1種以上であってもよいが、それに限定されない。

0024

上記天然保湿因子は、組成物の総重量に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜3重量%で含んでもよい。上記天然保湿因子が0.001重量%未満で含まれる場合、その効果が薄く、10重量%を超えて含まれる場合、使用感が悪くなったり、単価が大きく上昇して化粧料に対する現実性が落ちる問題が発生し得る。

0025

本発明の皮膚角質除去用化粧料組成物は、保湿剤としてポリオールをさらに含むことができる。

0026

上記ポリオールは、グリセリンジプロピレングリコールブチレングリコールペンチレングリコールプロパンジオールソルビトールジグリセリンエリスリトールペンタエリスリトールポリブチレングリコール−10、ポリグリセリン−3、ポリグリセリン−4、ポリグリセリン−6、ポリグリセリン−10、ポリグリセリン−20、ポリグリセリン−40、ソルベス−5、ソルベス−6、ソルベス−20、ソルベス−30、ソルベス−40、イノシトールマルチトールマルトースマンナンマンニトールマンノースラクチトールラクトースジヒドロキシプロピルPGグルコシドジチアオクタンジオールフルクトースグルカミンメチルグルカミングルコース、1,2,6−ヘキサンチオールメチルグルセス−10、メチルグルセス−20、オゾン化グリセリン、フィタントリオールチオグリセリントレイトールトリメチロールプロパンキシリトールなどを単独で使用したり、2種以上混合して使用することができる。

0027

本発明の皮膚角質除去用化粧料組成物は、通常の化粧品使用可能なすべての種類の成分、例えば紫外線遮断剤中和剤増粘剤香料防腐剤酸化防止剤色素などをさらに含むことができる。

0028

本発明の皮膚角質除去用化粧料組成物は、当業界において通常に製造される如何なる剤形でも製造することができ、例えば、溶液、懸濁液、乳濁液ペーストゲルクリームローションパウダー石鹸界面活性剤含有クレンジングオイル粉末ファンデーション、乳濁液ファンデーション、ワックスファンデーション及びスプレーなどに剤形化されてもよいが、これに限定されるものではない。より詳しくは、化粧水、ローション、栄養クリームマッサージクリームエッセンスアイクリームクレンジングクリームクレンジングフォーム、クレンジングウォーターパック、スプレーまたはパウダーの剤形に製造されてもよい。

発明の効果

0029

本発明によれば、ポリヒドロキシ酸の角質除去効果を通じて皮膚のバリア機能を回復し、より若く、健康な肌を維持することができる。また、本発明の皮膚角質除去用化粧料組成物は、皮膚内の天然保湿因子と抗炎症複合体の組み合わせで角質除去により誘発されうる根本的な皮膚神経刺激を緩和させることができる。

図面の簡単な説明

0030

1次皮膚刺激試験の結果を示したものである。
1次神経刺激試験の結果を示したものである。
2次皮膚刺激試験の結果を示したものである。
2次神経刺激試験の結果を示したものである。
3次神経刺激試験の結果を示したものである。
角質除去効果を示したものである。
肌のキメ改善効果を示したものである。

実施例

0031

以下、本発明を下記実施例によりさらに詳しく説明する。これら実施例は、単に本発明を具体的に説明するための例であり、本発明の範囲がこれら実施例に限定されるものではない。

0032

実施例1及び2:角質除去用組成物の製造
下記表1の組成で実施例1及び2の角質除去用組成物を製造した。

0033

具体的には、精製水グルコノデルタラクトン、パンテノール、ナツメグエキス、尿素を投入して均一な相になるように攪拌した後、中和剤、増粘剤、ポリオール、及び防腐剤を投入して均一な相になるようによく攪拌した。

0034

比較例1:角質除去用組成物の製造
ナツメグエキスと尿素を使用しないこと以外は、実施例1と同様にして角質除去用組成物を製造した。

0035

比較例2:角質除去用組成物の製造
尿素を使用しないこと以外は、実施例1と同様にして角質除去用組成物を製造した。

0036

比較例3(対照群):角質除去用組成物の製造
グルコノデルタラクトン、ナツメグエキス及び尿素を使用しないこと以外は、実施例1と同様にして角質除去用組成物を製造した。

0037

0038

実験例1.刺激の評価
実施例1〜2及び比較例1〜3の組成物で製造された製品に対し、下記条件のように、皮膚刺激試験(Irritation test)及び神経刺激試験(Neurosensory irritation test)を行った。

0039

試験条件
1)試験部位:Elbow Flex(antecubital fossa:
2)試験面積:横5cm×縦5cm
3)製品への適用回数:2回/1日(午前、午後)
4)製品への適用量:20〜30mg/1回
5)適用期間:1週間(7日)
6)試験物質の除去:水洗(Washing)
7)測定時間:午前製品適用前の測定

0040

皮膚刺激試験(Irritation test)は、専門家目視評価を通じてNone/Doubtful/Weak/Moderate/StrongでScoreを付け、皮膚に直接現れる刺激を評価した。

0041

神経刺激試験(Neurosensory irritation test)は、被評価者がSensoryで感じるSting、Itching、Burningを発生確率で確認する方法であり、≦0.3:non−sting/itching/0.3<S≦1.0:slight sting/itching、1.0<S≦2.0:moderate sting/itching/2.0<:severe sting/itchingで確認した。

0042

[試験結果]
<1次皮膚刺激試験の結果>
図1は、1次皮膚刺激試験の結果を示したものである。比較例1の組成物に対する刺激性評価の結果、刺激反応の程度は一般的に示されるレベルであり、心配するレベルの刺激反応はなかったが、3〜4日にわずかな刺激の上昇を示した。比較例3(対照群)と比較したときにも心配するレベルの刺激は示さなかった。

0043

<1次神経刺激試験の結果>
図2は、1次神経刺激試験の結果を示したものである。比較例1の組成物は、実験の全期間中slight stinging/itching/burning potentialを示し、弱い神経刺激症状が現れた。比較例1の組成物中にAHA誘導体が含有されており、若干の神経刺激症状があると予想された。比較例1の組成物の場合、神経の刺激によるトラブル発生の可能性が予想され、製品として適切ではない。

0044

<2次皮膚刺激試験の結果>
図3は、2次皮膚刺激試験の結果を示したものである。比較例2の組成物に対する刺激性評価の結果、刺激反応の程度は一般に現れるレベルであり、心配するレベルの刺激反応はなかったが、2〜3日にわずかな刺激の上昇を示した。比較例3と比較したときにも心配するレベルの刺激は示さなかった。

0045

<2次神経刺激試験の結果>
図4は、2次神経刺激試験の結果を示したものである。比較例2の組成物は、適用1日目のみslight stinging/itching/burning potentialを示し、その後はnon−stinging/itching/burning potentialを示した。比較例1と神経刺激症状を比較すると、よりマイルドな傾向を示した。比較例3の場合、実験全期間中に心配するほどの神経刺激症状はなく、non−stinging/itching/burning potentialを示した。

0046

<3次神経刺激試験の結果>
図5は、3次神経刺激試験の結果を示したものである。実施例2の組成物は、2日目のみslight stinging/itching potentialを示し、実施例1の組成物は、剤形適用全期間中に心配するレベルの神経刺激症状はなく、non−stinging/itching potentialを示した。

0047

実験例2.角質改善程度の評価及び肌のキメ、透明度の評価
[試験の概要
5人の被験者を対象に顔面部位に実施例1(製品A)と実施例2(製品B)の角質ケア製品を塗布した後、角質改善程度を評価し、実施例1(製品A)の肌のキメ、透明度の評価も行った。

0048

[試験結果]
<角質改善程度の評価結果>
図6は、角質除去効果を示したものである。実施例1(製品A)は、使用直後に有意に角質の改善が認められ、他の時点では有意な改善が認められなかった。実施例2(製品B)は、直後2日、7日後にすべての時点で5人のうち1人の被験者を除いて角質が改善される傾向を示した(製品Aの場合、5人のうち3人だけ改善)。

0049

<肌のキメの改善効果の評価結果>
図7は、肌のキメの改善効果を示したものである。実施例1(製品A)は、製品の使用後、約3.66%の肌のキメが改善され、5人のうち4人が肌のキメが改善される傾向を示し、製品Aは肌のキメの改善に役立つと判断される。

0050

ナツメグエキスと尿素を使用しない比較例1の組成物は、神経刺激が高く、尿素を使用しない比較例2の組成物は、神経刺激が緩和されるが、依然として刺激が誘発されることを確認した。

0051

一方、PHA、抗炎症複合体及び天然保湿因子を含む実施例1及び2の組成物は、使用時に神経刺激が緩和され、製品として使用できることを確認した。

0052

したがって、本発明によりPHAに抗炎症複合体と天然保湿因子を共に使用したとき、神経刺激の緩和と保湿力に優れた角質除去化粧料組成物を提供することができることを確認した。

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