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技術 車両用シートベルト装置のウェビング取付構造

出願人 マツダ株式会社
発明者 歸山秀治森下佳輔天野文雄
出願日 2016年8月3日 (4年6ヶ月経過) 出願番号 2016-153129
公開日 2018年2月8日 (3年0ヶ月経過) 公開番号 2018-020672
状態 特許登録済
技術分野 車両用シートベルト
主要キーワード 被取付板 ボルト用孔 回り止め構造 ナットランナー 切欠孔 取付面側 連係状態 仮締め
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

作業者ウェビング取付作業における作業性が良くなってウェビング取付作業の時間を短縮できる車両用シートベルト装置のウェビング取付構造を提供する。

解決手段

ウェビング5の端部に取り付けられた第1取付プレート6には、締結ボルトB1を挿通可能な挿通孔61aが形成される。締結ボルトB1を螺合可能な第2ウェルドナット92bを有する第2取付プレート9がフロアパネル2に固定される。締結ボルトB1を挿通孔61aに挿通させるとともに第2ウェルドナット92bに螺合させることにより、ウェビング5の端部をフロアパネル2に取り付ける。第1取付プレート6及び第2取付プレート9には、締結ボルトB1を第2ウェルドナット92bに螺合させる際、第2ウェルドナット92bに対して挿通孔61aが対応する位置となって維持されるように互いを連係させた状態にするプレート連係手段11が設けられる。

概要

背景

従来より、例えば、特許文献1に開示されている車両用シートベルト装置は、リトラクタに引き出し可能に巻き取られるウェビングを備え、該ウェビングの端部には、締結ボルト挿通可能な挿通孔を有する第1取付プレートが取り付けられている。車両内部に設置されたシート下部のフレーム部分には、上記締結ボルトを螺合可能なネジ部を有する第2取付プレートが固定され、上記ウェビングを引き出すとともに上記締結ボルトを上記挿通孔に挿通させた状態で上記ネジ部に螺合させることにより、上記第1及び第2取付プレートが重ね合わさった状態で締結されて上記ウェビングの端部が車体側に取り付けられるようになっている。

概要

作業者のウェビング取付作業における作業性が良くなってウェビング取付作業の時間を短縮できる車両用シートベルト装置のウェビング取付構造を提供する。ウェビング5の端部に取り付けられた第1取付プレート6には、締結ボルトB1を挿通可能な挿通孔61aが形成される。締結ボルトB1を螺合可能な第2ウェルドナット92bを有する第2取付プレート9がフロアパネル2に固定される。締結ボルトB1を挿通孔61aに挿通させるとともに第2ウェルドナット92bに螺合させることにより、ウェビング5の端部をフロアパネル2に取り付ける。第1取付プレート6及び第2取付プレート9には、締結ボルトB1を第2ウェルドナット92bに螺合させる際、第2ウェルドナット92bに対して挿通孔61aが対応する位置となって維持されるように互いを連係させた状態にするプレート連係手段11が設けられる。

目的

本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業者のウェビング取付作業における作業性が良くなってウェビング取付作業の時間を短縮できる車両用シートベルト装置のウェビング取付構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ウェビングの端部に取り付けられ、締結ボルト挿通可能な挿通孔が形成された第1取付プレートと、車体に固定され、上記締結ボルトを螺合可能なネジ部を有する第2取付プレートとを備え、上記締結ボルトを上記挿通孔に挿通させるとともに上記ネジ部に螺合させることにより、上記第1及び第2取付プレートを重ね合わせた状態で締結して上記ウェビングの端部を上記車体に取り付ける車両用シートベルト装置のウェビング取付構造であって、上記第1及び第2取付プレートには、上記締結ボルトを上記ネジ部に螺合させる際、上記ネジ部に対して上記挿通孔が対応する位置となって維持されるように上記第1及び第2取付プレートを互いに連係させた状態にするプレート連係手段が設けられていることを特徴とする車両用シートベルト装置のウェビング取付構造。

請求項2

請求項1に記載の車両用シートベルト装置のウェビング取付構造において、上記プレート連係手段は、上記第1及び第2取付プレートの一方に設けられた係合部と、上記第1及び第2取付プレートの他方に設けられ、上記係合部を係合させる被係合部とで構成されていることを特徴とする車両用シートベルト装置のウェビング取付構造。

請求項3

請求項2に記載の車両用シートベルト装置のウェビング取付構造において、上記係合部は、上記挿通孔の両側に位置するように上記第1取付プレートに設けられた一対の突起であり、上記被係合部は、上記ネジ部の両側に位置するように上記第2取付プレートに設けられ、上記各突起がそれぞれ係合する一対の係合凹部であることを特徴とする車両用シートベルト装置のウェビング取付構造。

請求項4

請求項3に記載の車両用シートベルト装置のウェビング取付構造において、上記第1取付プレートは、上記両突起と、上記挿通孔が形成された取付板部とからなり、上記第2取付プレートは、上記ネジ部が形成され、上記取付板部が取り付けられる被取付面を有する被取付板部と、当該被取付板部の被取付面側突設され、上記被取付板部との間に上記係合凹部を形成する一対の状爪部とを備え、上記両係合凹部は、上記両爪部の並設方向と直交する同方向で、且つ、上記被取付面に沿う方向に開口していることを特徴とする車両用シートベルト装置のウェビング取付構造。

請求項5

請求項4に記載の車両用シートベルト装置のウェビング取付構造において、上記両突起は、板状をなし、その板面が上記取付板部の板面に沿うように当該取付板部の外周縁部に設けられていることを特徴とする車両用シートベルト装置のウェビング取付構造。

請求項6

請求項4又は5に記載の車両用シートベルト装置のウェビング取付構造において、上記第2取付プレートは、上記車体のフロアパネルに固定され、上記被取付板部は、上記被取付面が上向きか、或いは、斜め上向きとなる姿勢となっていることを特徴とする車両用シートベルト装置のウェビング取付構造。

請求項7

請求項6に記載の車両用シートベルト装置のウェビング取付構造において、上記爪部は、上記被取付板部から上方に向かって延びる第1延出部と、該第1延出部の延出端から斜め下方に向かって延びる第2延出部とを備えていることを特徴とする車両用シートベルト装置のウェビング取付構造。

請求項8

請求項6又は7に記載の車両用シートベルト装置のウェビング取付構造において、上記第2取付プレートは、上記車体のフロアパネルに固定される固定板部と、該固定板部と上記被取付板部との間に連続して設けられ、上記固定板部から上方に延びて上記被取付板部を上記車体のフロアパネルから離間させる中間板部とを備え、該中間板部の幅が上記被取付板部の幅よりも広くなっていることを特徴とする車両用シートベルト装置のウェビング取付構造。

技術分野

0001

本発明は、自動車等の車両における車体部分車両用シートベルト装置におけるウェビングを取り付ける構造に関する。

背景技術

0002

従来より、例えば、特許文献1に開示されている車両用シートベルト装置は、リトラクタに引き出し可能に巻き取られるウェビングを備え、該ウェビングの端部には、締結ボルト挿通可能な挿通孔を有する第1取付プレートが取り付けられている。車両内部に設置されたシート下部のフレーム部分には、上記締結ボルトを螺合可能なネジ部を有する第2取付プレートが固定され、上記ウェビングを引き出すとともに上記締結ボルトを上記挿通孔に挿通させた状態で上記ネジ部に螺合させることにより、上記第1及び第2取付プレートが重ね合わさった状態で締結されて上記ウェビングの端部が車体側に取り付けられるようになっている。

先行技術

0003

特開平9−95204号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、特許文献1の如きシートベルト装置においてウェビングの端部を車体側に取り付ける作業は、予め決められた作業領域においてナットランナー把持した作業者によって行われる。そして、作業者は、一方の手で第1取付プレートを把持してリトラクタからウェビングを引き出すとともに第1取付プレートの挿通孔を第2取付プレートのネジ部に一致させ、且つ、他方の手に把持したナットランナーを用いて当該ナットランナーにセットした締結ボルトをネジ部に螺合させるか、或いは、他方の手で締結ボルトをネジ部に仮締めした後、他方の手をナットランナーに持ち替えて当該ナットランナーで締結ボルトをネジ部に螺合させるのが一般的である。

0005

しかし、上述の如きシートベルト装置を車両に取り付ける生産ラインにおいて、作業者が一方の手でリトラクタからウェビングを引き出した際、第1及び第2取付プレートを重ね合わせる部分がウェビングの中途部によって隠れてしまうような作業領域で作業者がウェビングの取付作業を行わなければならない場合、一方の手は第1取付プレートを把持した状態である一方、他方の手はウェビングの取付作業を行う上でナットランナーを把持したり、或いは、締結ボルトを把持する必要があるので、ウェビングにおけるウェビングの取付作業の邪魔になっている箇所を作業者の手で移動させながらウェビングの取付作業を行うといったことが叶わず、作業性が悪くなってウェビングの取付作業に多くの時間を費やすことになってしまう。

0006

本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業者のウェビング取付作業における作業性が良くなってウェビング取付作業の時間を短縮できる車両用シートベルト装置のウェビング取付構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記の目的を達成するために、本発明は、締結ボルトをネジ部に螺合する前に第1及び第2取付プレートを暫定的に繋いだ状態にできるようにしたことを特徴とする。

0008

具体的には、ウェビングの端部に取り付けられ、締結ボルトを挿通可能な挿通孔が形成された第1取付プレートと、車体に固定され、上記締結ボルトを螺合可能なネジ部を有する第2取付プレートとを備え、上記締結ボルトを上記挿通孔に挿通させるとともに上記ネジ部に螺合させることにより、上記第1及び第2取付プレートを重ね合わせた状態で締結して上記ウェビングの端部を上記車体に取り付ける車両用シートベルト装置のウェビング取付構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。

0009

すなわち、第1の発明では、上記第1及び第2取付プレートには、上記締結ボルトを上記ネジ部に螺合させる際、上記ネジ部に対して上記挿通孔が対応する位置となって維持されるように上記第1及び第2取付プレートを互いに連係させた状態にするプレート連係手段が設けられていることを特徴とする。

0010

第2の発明では、第1の発明において、上記プレート連係手段は、上記第1及び第2取付プレートの一方に設けられた係合部と、上記第1及び第2取付プレートの他方に設けられ、上記係合部を係合させる被係合部とで構成されていることを特徴とする。

0011

第3の発明では、第2の発明において、上記係合部は、上記挿通孔の両側に位置するように上記第1取付プレートに設けられた一対の突起であり、上記被係合部は、上記ネジ部の両側に位置するように上記第2取付プレートに設けられ、上記各突起がそれぞれ係合する一対の係合凹部であることを特徴とする。

0012

第4の発明では、第3の発明において、上記第1取付プレートは、上記両突起と、上記挿通孔が形成された取付板部とからなり、上記第2取付プレートは、上記ネジ部が形成され、上記取付板部が取り付けられる被取付面を有する被取付板部と、当該被取付板部の被取付面側突設され、上記被取付板部との間に上記係合凹部を形成する一対の状爪部とを備え、上記両係合凹部は、上記両爪部の並設方向と直交する同方向で、且つ、上記被取付面に沿う方向に開口していることを特徴とする。

0013

第5の発明では、第4の発明において、上記両突起は、板状をなし、その板面が上記取付板部の板面に沿うように当該取付板部の外周縁部に設けられていることを特徴とする。

0014

第6の発明では、第4又は第5の発明において、上記第2取付プレートは、上記車体のフロアパネルに固定され、上記被取付板部は、上記被取付面が上向きか、或いは、斜め上向きとなる姿勢となっていることを特徴とする。

0015

第7の発明では、第6の発明において、上記爪部は、上記被取付板部から上方に向かって延びる第1延出部と、該第1延出部の延出端から斜め下方に向かって延びる第2延出部とを備えていることを特徴とする。

0016

第8の発明では、第6又は第7の発明において、上記第2取付プレートは、上記車体のフロアパネルに固定される固定板部と、該固定板部と上記被取付板部との間に連続して設けられ、上記固定板部から上方に延びて上記被取付板部を上記車体のフロアパネルから離間させる中間板部とを備え、該中間板部の幅が上記被取付板部の幅よりも広くなっていることを特徴とする。

発明の効果

0017

第1の発明では、作業者が一方の手で第1取付プレートを把持してリトラクタからウェビングを引き出すとともに、プレート連係手段によって第1取付プレートを第2取付プレートに連係させると、第1取付プレートの挿通孔が第2取付プレートのネジ部に対応した位置で維持されるようになる。したがって、作業者は、一方の手を第1取付プレートからウェビングの中途部に持ち替えて当該ウェビングにおけるウェビングの取付作業の邪魔になっている箇所を移動させることができるようになるので、第1及び第2取付プレートを重ね合わせた部分が目視できる状態において他方の手に把持したナットランナーを用いて当該ナットランナーにセットされた締結ボルトをネジ部に螺合させることができ、作業者の作業性が良くなって取付作業の時間を短縮することができる。

0018

第2の発明では、第1取付プレートと第2取付プレートとが係合により互いに連係するようになるので、作業者による第1取付プレートと第2取付プレートとを互いに連係させる作業が簡単になり、作業者のウェビングの取付作業にかかる負荷を減らすことができる。

0019

第3の発明では、締結ボルトをネジ部に螺合する際、第1取付プレートが締結ボルトの頭部に接触して締結ボルトと共に挿通孔及びネジ部周りに回転しようとするが、互いに係合する突起及び係合凹部が挿通孔及びネジ部の外側に位置しているので、第2取付プレートに対して第1取付プレートが回転しなくなる。したがって、第2取付プレートに対する第1取付プレートの姿勢を正しい状態にして第1及び第2取付プレートを締結することができる。また、車両の衝突時において第1取付プレートに大きな衝撃が加わっても、互いに係合する突起及び係合凹部によって第1取付プレートが第2取付プレートに対して挿通孔及びネジ部周りに回転しなくなるので、車両衝突時の第1取付プレートの回り止め構造を追加で車体部分に設ける必要がなく、低コスト車体構造にすることができる。

0020

第4の発明では、各突起が各係合凹部の開口部分にそれぞれ対応するように第1取付プレートの取付板部を第2取付プレートの被取付面に重ね合わせるとともに、各突起が各係合凹部の開口部分に向かうように第1取付プレートの取付板部を第2取付プレートの被取付面に沿って移動させると、各係合凹部に各突起が係合するので、作業者による第1及び第2取付プレートの係合動作が簡単になり、作業者におけるウェビングの取付作業にかかる負荷をさらに低減させることができる。

0021

第5の発明では、第1取付プレート全体が板状をなすようになるので、例えば、車両用シートに設けられたウェビングをガイドするスリット状のガイド孔にウェビングを挿通させる作業を、ウェビングの端部に第1取付プレートを取り付けた状態で行うことができるようになり、シートベルト装置の取付作業時における作業の制約を少なくすることができる。

0022

第6の発明では、締結ボルトをネジ部に螺合させる際、第1及び第2取付プレートを重ね合わせた部分に対して作業者がナットランナーを上方から接近させることができるようになるので、ウェビングの取付作業時においてナットランナーが車体のフロアパネルに接触するのを避けることができ、ウェビングの取付作業の作業性を高めることができる。

0023

第7の発明では、第1取付プレートの突起と第2取付プレートの係合凹部とを互いに係合させた状態で作業者が第1取付プレートから手を離すと、ウェビングがリトラクタに巻き取られることによって第1取付プレートが上方に移動しようとするが、第1取付プレートの突起が爪部の第2延出部に引っ掛かるようになる。したがって、第1及び第2取付プレートを互いに連係させた後、その連係状態が不意に解除されてしまうといったことを確実に防ぐことができる。

0024

第8の発明では、第2取付プレートが側面視で段差状になるので、第2取付プレートの剛性平坦な形状のものに比べて高くすることができる。また、被取付板部より中間板部の方が剛性が高くなるので、締結ボルトをネジ部に螺合させる際、締付トルクを高く設定することで中間板部に対して当該中間板部が捻れる方向に荷重が加わっても中間板部を変形させないようにできる。

図面の簡単な説明

0025

本発明の実施形態に係るシートベルト装置のウェビング取付構造が適用された車両内部の斜視図であり、ウェビングの端部をフロアパネルに取り付ける前の状態を示す図である。
図1のII部拡大図である。
図2のIII矢視図である。
図2のIV矢視図である。
図2のIV−IV線における断面図である。
図5の後、第1取付プレートを第2取付プレートに連係させる直前の状態を示す図である。
図6の後、第1取付プレートを第2取付プレートに連係させた直後の状態を示す図である。
図7の後、作業者が第1取付プレートから手を離した状態を示す図である。
図8の後、第1及び第2取付プレートを締結ボルトで締結してウェビングの端部を車体のフロアパネルに取り付けた状態を示す図である。

実施例

0026

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。

0027

図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートベルト装置1のウェビング取付構造10が適用された車両V1における車室内の後部側を示す。上記車両V1の車体を構成するフロアパネル2の後部側には、車幅方向に亘って延びるリアシート3が設置され、該リアシート3は、座面を構成するシートクッション(図示せず)と、乗員の背もたれとなるシートバック3aと、該シートバック3aの上端に取り付けられた複数のヘッドレスト3bとを備えている。

0028

上記シートベルト装置1は、上記シートバック3aの上部内方に設置されたリトラクタ4を備え、該リトラクタ4は、乗員の身体をシートバック3aに固定するためのウェビング5を引き出し可能に巻き取るようになっている。

0029

上記シートバック3a上端の車幅方向中途部には、車幅方向に延びるスリット状のガイド孔3cが形成され、上記ウェビング5は、上記リトラクタ4から引き出して上記シートバック3aの内側から上記シートバック3aの外側に向かうように上記ガイド孔3cに通されている。

0030

上記ウェビング5における上記シートバック3aの外側に位置する部分には、タング5aが設けられ、上記ウェビング5の端部には、平面視で略T字状をなす第1取付プレート6が取り付けられている。

0031

該第1取付プレート6は、プレス金型(図示せず)により一体成形され、図2に示すように、断面略L字状をなす取付板部61を備えている。

0032

該取付板部61の先端側略中央には、締結ボルトB1を挿通可能な挿通孔61aが形成されている。

0033

一方、上記取付板部61の基端側には、上記ウェビング5を挿入可能な貫通孔61bが形成され、該貫通孔61bにウェビング5を挿入した状態で折り返すとともに、折り返し部分の前後を重ねて縫い合わせることにより、上記ウェビング5の端部と上記取付板部61の基端側とが互いに接続されている。

0034

また、上記取付板部61先端側の外周縁部には、図4に示すように、板状をなす一対の突起62(係合部)が互いに逆方向に向かうように、且つ、板面が上記取付板部61の板面に沿うように突設され、上記両突起62は、上記挿通孔61aの両側に位置している。

0035

上記フロアパネル2における上記シートバック3aの下方には、図5に示すように、締結孔2aが形成され、上記フロアパネル2における車室外側には、第1ウェルドナット2bが上記締結孔2aに対応するように取り付けられている。

0036

上記フロアパネル2における車室内側の上記締結孔2aに対応する位置には、バックル7を支持するバックル支持プレート8と、上記フロアパネル2に上記ウェビング5の端部を取り付ける第2取付プレート9とが設けられている。

0037

上記バックル支持プレート8は、プレス金型(図示せず)により一体成形され、図3に示すように、水平方向に延びる水平板部81と、該水平板部81の車幅方向一端に連続して一体に設けられ、上方に向かって垂直に延びる垂直板部82とを備えている。

0038

上記水平板部81の略中央には、上記バックル支持プレート8を上記フロアパネル2に取り付けるための取付孔81aが形成され、上記水平板部81の車幅方向他端には、突出部81bが上方に向かって突設されている。

0039

一方、上記垂直板部82には、車幅方向に延びるリベット83によって上記バックル7の基端側が固定され、該バックル7は、上記リベット83回りに回動可能となっている。

0040

上記第2取付プレート9は、プレス金型(図示せず)により一体成形され、図3に示すように、車両後側に位置する固定板部91と、車両前側に位置する被取付板部92と、上記固定板部91と上記被取付板部92との間に連続して設けられた中間板部93とを備え、上記被取付板部92の被取付面92cに上記第1取付プレート6における取付板部61の先端側が取り付けられるようになっている。

0041

上記固定板部91は、平面視で略台形状をなすとともに上記フロアパネル2に沿うように延びており、上記固定板部91の中央部分には、固定用孔91aが形成されている。

0042

上記中間板部93は、上記固定板部91における車両前側の縁部から車両前側の斜め上方に向かって延びる形状をなしており、上記被取付板部92を上記フロアパネル2から離間させている。

0043

また、上記中間板部93の幅は、上記被取付板部92の幅よりも広くなった形状となっている。

0044

上記中間板部93の上記固定板部91との連続部分における上記突出部81bに対応する位置には、切欠孔93aが形成され、上記バックル支持プレート8の水平板部81に上記固定板部91を重ね合わせると、上記突出部81bが上記切欠孔93aに嵌合するようになっている。

0045

上記被取付板部92は、上記中間板部93における車両前側の縁部から車両前側の斜め下方に向かって延びる形状をなしている。

0046

すなわち、上記被取付板部92は、上記被取付面92cが斜め上向きとなる姿勢となっている。

0047

上記被取付板部92の中央部分には、締結ボルトB1が挿通可能なボルト用孔92aが形成され、上記被取付板部92の裏面側には、第2ウェルドナット92b(ネジ部)が上記ボルト用孔92aに対応するように取り付けられている。

0048

上記被取付板部92の車両前側部分における車幅方向両側には、一対の鈎状爪部94が上方に向かって突設されている。

0049

上記爪部94は、上記被取付板部92から上方に向かって延びる第1延出部94aと、該第1延出部94aの延出端から車両後側の斜め下方に向かって延びる第2延出部94bとを備えている。

0050

上記各爪部94と上記被取付板部92との間には、それぞれ車両後側に開口する係合凹部94c(被係合部)が形成され、該両係合凹部94cは、上記ボルト用孔92aの両側に位置している。

0051

すなわち、上記両係合凹部94cは、両爪部94の並設方向と直交する同方向で、且つ、被取付板部92の被取付面92cに沿う方向に開口している。

0052

そして、上記フロアパネル2の締結孔2aに上記バックル支持プレート8の取付孔81aを対応させ、且つ、上記バックル支持プレート8の水平板部81に第2取付プレート9の固定板部91を重ね合わせて取付孔81aに固定用孔91aを対応させた状態で、締結ボルトB2をワッシャー13、固定用孔91a、取付孔81a及び締結孔2aに順に挿通させるとともに第1ウェルドナット2bに螺合させることにより、上記バックル支持プレート8と上記第2取付プレート9とがフロアパネル2に締結されて当該フロアパネル2に固定されるようになっている。

0053

また、図6及び図7に示すように、上記第1取付プレート6の基端側が車両前側に位置するように、且つ、上記第1取付プレート6の各突起62が上記第2取付プレート9の各係合凹部94cの開口部分にそれぞれ対応するように第1取付プレート6の取付板部61を上記第2取付プレート9の被取付面92cに上方から重ね合わせるとともに、上記各突起62が上記各係合凹部94cの開口部分に向かうように第1取付プレート6の取付板部61を上記第2取付プレート9の被取付面92cに沿って移動させると、各係合凹部94cに上記各突起62が係合するようになっている。

0054

そして、上記両突起62及び上記両係合凹部94cは、本発明のプレート連係手段11を構成していて、各係合凹部94cに上記各突起62が係合して第1取付プレート6と第2取付プレート9とが互いに連係する状態になると、上記第2ウェルドナット92bに対して上記挿通孔61aが対応する位置となって維持されるようになっている。

0055

上記両係合凹部94cに上記両突起62が係合した状態において、作業者が第1取付プレート6から手を離すと、リトラクタ4によるウェビング5の巻取動作で第1取付プレート6が上方に移動しようとするが、図8に示すように、各突起62が各爪部94の第2延出部94bに引っ掛かり、第1取付プレート6及び第2取付プレート9の連係状態が維持されるようになっている。

0056

そして、ナットランナー12(図1参照)に締結ボルトB1をセットした状態で当該締結ボルトB1をワッシャー14、挿通孔61a及びボルト用孔92aに順に挿通させるとともに上記第2ウェルドナット92bに螺合させることにより、図9に示すように、第1取付プレート6の取付板部61と第2取付プレート9の被取付板部92とが重ね合わさった状態で締結されて上記ウェビング5の端部が上記フロアパネル2に取り付けられるようになっている。

0057

次に、作業者によるウェビング5の車体側への取付作業について詳述する。

0058

まず、作業者は、図1に示すように、リトラクタ4からウェビング5を引き出すとともにシートバック3aのガイド孔3cに第1取付プレート6を通す。このとき、第1取付プレート6の両突起62が板状をなし、その板面が取付板部61の板面に沿うように取付板部61の外周縁部に設けられていて、第1取付プレート6全体が板状をなしているので、第1取付プレート6をガイド孔3cに挿通させることができる。したがって、上記ガイド孔3cにウェビング5を挿通させる作業をウェビング5の端部に第1取付プレート6を取り付けた状態で行うことができるようになり、シートベルト装置1の車体への取付時における作業の制約を少なくすることができる。

0059

次に、作業者は、図6に示すように、ウェビング5を一方の手で把持するとともにリトラクタ4からさらに引き出し、上記第1取付プレート6の基端側が車両前側に位置するように、且つ、各突起62が各係合凹部94cに対応するように第1取付プレート6の取付板部61を第2取付プレート9の被取付面92cに上方から重ね合わせる。

0060

しかる後、作業者は、各突起62が各係合凹部94cの開口部分に向かうように第1取付プレート6の取付板部61を第2取付プレート9の被取付面92cに沿って移動させる。すると、図7に示すように、各係合凹部94cに各突起62が係合して被取付板部92の第2ウェルドナット92bに取付板部61の挿通孔61aが対応する。

0061

その後、作業者は、一方の手を第1取付プレート6から離す。すると、リトラクタ4がウェビング5を巻き取るので、ウェビング5と共に第1取付プレート6が上方に移動しようとするが、図8に示すように、各突起62が各爪部94の第2延出部94bに引っ掛かり、第2ウェルドナット92bに対応する挿通孔61aの位置が維持される。

0062

そして、作業者は、一方の手でウェビング5の中途部を把持して当該ウェビング5の位置をウェビング5の取付作業を行い易くできる位置に変えながら、他方の手でナットランナー12を把持し、当該ナットランナー12にセットした締結ボルトB1をワッシャー14、挿通孔61a及びボルト用孔92aに順に挿通させるとともに第2ウェルドナット92bに螺合させることにより、図9に示すように、第1取付プレート6の取付板部61と第2取付プレート9の被取付板部92とを重ね合わせた状態で締結して上記ウェビング5の端部を上記フロアパネル2に取り付ける。

0063

上より、本発明の実施形態によると、作業者が一方の手で第1取付プレート6を把持してリトラクタ4からウェビング5を引き出すとともに、プレート連係手段11によって第1取付プレート6を第2取付プレート9に連係させると、第1取付プレート6の挿通孔61aが第2取付プレート9の第2ウェルドナット92bに対応した位置で維持されるようになる。したがって、作業者は、一方の手を第1取付プレート6からウェビング5の中途部に持ち替えて当該ウェビング5の位置を変更することができるようになるので、第1取付プレート6及び第2取付プレート9を重ね合わせた部分が目視できる状態において他方の手に把持したナットランナー12を用いて当該ナットランナー12にセットされた締結ボルトB1をワッシャー14、挿通孔61a及びボルト用孔92aに順に挿通させるとともに第2ウェルドナット92bに螺合させることができ、作業者の作業性が良くなって取付作業の時間を短縮することができる。

0064

また、第1取付プレート6と第2取付プレート9とが係合により互いに連係するようになるので、作業者による第1取付プレート6と第2取付プレート9とを互いに連係させる作業が簡単になり、作業者のウェビング5の取付作業にかかる負荷を減らすことができる。

0065

また、締結ボルトB1を第2ウェルドナット92bに螺合する際、第1取付プレート6が締結ボルトB1の頭部に接触して締結ボルトB1と共に挿通孔61a及び第2ウェルドナット92b周りに回転しようとするが、互いに係合する突起62及び係合凹部94cが挿通孔61a及び第2ウェルドナット92bの外側に位置しているので、第2取付プレート9に対して第1取付プレート6が回転しなくなる。したがって、第2取付プレート9に対する第1取付プレート6の姿勢を正しい状態にして第1取付プレート6及び第2取付プレート9を締結することができる。また、車両の衝突時において第1取付プレート6に大きな衝撃が加わっても、互いに係合する突起62及び係合凹部94cによって第1取付プレート6が第2取付プレート9に対して挿通孔61a及び第2ウェルドナット92b周りに回転しなくなるので、車両衝突時の第1取付プレート6の回り止め構造を追加で車体部分に設ける必要がなく、低コストな車体構造にすることができる。

0066

また、各突起62が各係合凹部94cの開口部分にそれぞれ対応するように第1取付プレート6の取付板部61を第2取付プレート9の被取付面92cに重ね合わせるとともに、各突起62が各係合凹部94cの開口部分に向かうように第1取付プレート6の取付板部61を第2取付プレート9の被取付面92cに沿って移動させると、各係合凹部94cに各突起62が係合するので、作業者による第1取付プレート6及び第2取付プレート9の係合動作が簡単になり、作業者のウェビング5の取付作業にかかる負荷をさらに低減させることができる。

0067

また、第2取付プレート9の被取付板部92は、被取付面92cが斜め上向きとなる姿勢となっているので、締結ボルトB1を第2ウェルドナット92bに螺合させる際、第1取付プレート6及び第2取付プレート9を重ね合わせた部分に対して作業者がナットランナー12を上方から接近させることができるようになり、ウェビング5を車体側に取り付ける作業の際にナットランナー12が車体のフロアパネル2に接触するのを避けることができ、ウェビング5の取付作業の作業性を高めることができる。

0068

また、第1取付プレート6の突起62と第2取付プレート9の係合凹部94cとを互いに係合させた状態で作業者が第1取付プレート6から手を離すと、ウェビング5がリトラクタ4に巻き取られることにより、第1取付プレート6が上方に移動しようとするが、第1取付プレート6の突起62が爪部94の第2延出部94bに必ず引っ掛かるようになる。したがって、第1取付プレート6及び第2取付プレート9を互いに連係させた後、その連係状態が不意に解除されてしまうといったことを確実に防ぐことができる。

0069

また、第2取付プレート9の中間板部93が固定板部91及び被取付板部92と交差するように延びており、第2取付プレート9が側面視で段差状となっているので、第2取付プレート9の剛性を平坦な形状のものに比べて高くすることができる。

0070

また、被取付板部92の幅より中間板部93の幅の方が広いので、被取付板部92より中間板部93の方が剛性が高くなり、締結ボルトB1を第2ウェルドナット92bに螺合させる際、締付トルクを高く設定することで中間板部93に対して当該中間板部93が捻れる方向に荷重が加わっても中間板部93を変形させないようにできる。

0071

尚、本発明の実施形態では、第1取付プレート6に係合部としての突起62が設けられる一方、第2取付プレート9に被係合部としての係合凹部94cが設けられているが、第2取付プレート9に係合部としての突起62が第2ウェルドナット92bの両側に設けられる一方、第1取付プレート6に被係合部としての係合凹部94cが挿通孔61aの両側に設けられる構成であってもよい。

0072

また、本発明の実施形態では、第1取付プレート6の突起62が板状をなすとともに、その板面が取付板部61の板面に沿うように取付板部61の外周縁部に設けられているが、突起62は板状でなくてもよいし、取付板部61の外周縁部に設けられていなくてもよい。

0073

また、本発明の実施形態では、第2取付プレート9の被取付板部92は、被取付面92cが斜め上向く姿勢となっているが、これに限らず、例えば、被取付面92cが上向く姿勢であってもよいし、被取付面92cが横向く姿勢であってもよい。

0074

また、本発明の実施形態では、第2取付プレート9の両係合凹部94cが車両後側を向いているが、第2取付プレート9の両係合凹部94cが車両前側を向く構成であってもよい。

0075

また、本発明の実施形態では、第2取付プレート9において被取付板部92の幅よりも中間板部93の幅の方が広くなっているが、被取付板部92の幅よりも中間板部93の幅の方が広くなっていることは必須ではない。

0076

尚、本発明のウェビング取付構造10は、フロントシート用のシートベルト装置におけるウェビングの取付構造にも適用できる。

0077

本発明は、自動車等の車両における車体部分に車両用シートベルト装置におけるウェビングを取り付ける構造に適している。

0078

1シートベルト装置
2フロアパネル
4リトラクタ
5ウェビング
6 第1取付プレート
9 第2取付プレート
10 ウェビング取付構造
11プレート連係手段
61取付板部
61a挿通孔
62突起(係合部)
91固定板部
92被取付板部
92c 被取付面
93中間板部
92b 第2ウェルドナット(ネジ部)
94 爪部
94a 第1延出部
94b 第2延出部
94c 係合凹部(被係合部)
B1 締結ボルト

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