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技術 コネクタ

出願人 住友電装株式会社
発明者 木田新二朗
出願日 2016年7月25日 (3年7ヶ月経過) 出願番号 2016-145145
公開日 2018年2月1日 (2年1ヶ月経過) 公開番号 2018-018583
状態 未査定
技術分野 雄雌嵌合接続装置細部 コネクタハウジング及び接触部材の保持
主要キーワード 隙間範囲 左右側面部分 各規制片 摘み操作 前後厚み 弾性ロック 略矩形環状 対面状態
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

電線カバーロック部がレバーとの干渉回避可能な位置に設置された場合に、ロック部にロック以外の機能を発揮させることが可能なコネクタを提供する。

解決手段

電線カバー70は、マットシールカバー50の後面を覆うように配置され、ハウジング10のロック受け部27に係止されるロック部78を有する。ロック受け部27は、収容凹部23の周壁24の外面側を覆うレバー90と対応する位置に配置される。ロック部78は、ロック受け部27に対して収容凹部23の周壁24の内面側から係止される。マットシールカバー50は、ハウジング10に係止されない半組付状態にある場合に、ロック受け部27へ向かうロック部78が当接する組付検知面55を有している。

概要

背景

特許文献1に開示のコネクタは、ハウジング本体(ハウジング)と、ハウジング本体の周壁部に内嵌され、ハウジング本体の背面に当接する弾性板状の一括ゴム栓マットシール)と、ハウジング本体の背面との間に一括ゴム栓を挟んでハウジングに係止され、一括ゴム栓の抜け出し規制するホルダマットシールカバー)と、ホルダの後面を覆うようにハウジング本体に係止される電線カバーと、電線カバーに回動可能に支持されるレバーとを備えている。

概要

電線カバーのロック部がレバーとの干渉回避可能な位置に設置された場合に、ロック部にロック以外の機能を発揮させることが可能なコネクタを提供する。電線カバー70は、マットシールカバー50の後面を覆うように配置され、ハウジング10のロック受け部27に係止されるロック部78を有する。ロック受け部27は、収容凹部23の周壁24の外面側を覆うレバー90と対応する位置に配置される。ロック部78は、ロック受け部27に対して収容凹部23の周壁24の内面側から係止される。マットシールカバー50は、ハウジング10に係止されない半組付状態にある場合に、ロック受け部27へ向かうロック部78が当接する組付検知面55を有している。

目的

本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線カバーのロック部がレバーとの干渉を回避可能な位置に設置された場合に、ロック部にロック以外の機能を発揮させることが可能なコネクタを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

前方から相手ハウジングに嵌合され、後面に収容凹部が開口し、前記収容凹部の周壁ロック受け部が設けられているハウジングと、前記ハウジングに対して回動させられ、前記ハウジングと前記相手ハウジングとを嵌合させるレバーと、前記収容凹部の奥面に対面して配置される弾性板状のマットシールと、前記収容凹部の奥面との間に前記マットシールを挟んで前記ハウジングに係止され、前記マットシールの前記収容凹部からの抜け出し規制するマットシールカバーと、前記マットシールカバーの後面を覆うように配置され、前記ロック受け部に係止されるロック部が設けられている電線カバーとを備え、前記ロック受け部は、前記収容凹部の周壁の外面側を覆う前記レバーと対応する位置に配置され、前記ロック部は、前記ロック受け部に対して前記収容凹部の周壁の内面側から係止され、前記マットシールカバーは、前記ハウジングに係止されない半組付状態にある場合に、前記ロック受け部へ向かう前記ロック部が当接する組付検知面を有していることを特徴とするコネクタ

請求項2

前記マットシールカバーには前記ロック部を逃がす切欠部が設けられ、前記組付検知面が前記切欠部の奥面に構成されている請求項1記載のコネクタ。

請求項3

前記収容凹部の周壁には、前記レバーとの干渉回避可能な位置に外側ロック受け部が設けられ、前記電線カバーには、電線の引き出される引出口側において前記外側ロック受け部に対して前記収容凹部の周壁の外面側から係止される外側ロック部が設けられている請求項1又は2記載のコネクタ。

技術分野

0001

本発明は、コネクタに関する。

背景技術

0002

特許文献1に開示のコネクタは、ハウジング本体(ハウジング)と、ハウジング本体の周壁部に内嵌され、ハウジング本体の背面に当接する弾性板状の一括ゴム栓マットシール)と、ハウジング本体の背面との間に一括ゴム栓を挟んでハウジングに係止され、一括ゴム栓の抜け出し規制するホルダマットシールカバー)と、ホルダの後面を覆うようにハウジング本体に係止される電線カバーと、電線カバーに回動可能に支持されるレバーとを備えている。

先行技術

0003

特開2011−34923号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上記特許文献1とは異なるが、仮に、ハウジング本体に係止される電線カバーのロック部がレバーと干渉する位置にある場合には、ロック部をレバーとの干渉を回避可能な位置に退避させなければならない。しかし、ロック部をそうした位置に退避させると、ホルダ等の他の部材にロック部が干渉する可能性があり、他の部材の構造変更をも必要になることから、全体の構造が複雑になるという事情がある。このため、単に全体の構造を複雑にするだけではなく、ロック部にロック以外の機能をもたせることが望まれる。

0005

本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線カバーのロック部がレバーとの干渉を回避可能な位置に設置された場合に、ロック部にロック以外の機能を発揮させることが可能なコネクタを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、前方から相手ハウジングに嵌合され、後面に収容凹部が開口し、前記収容凹部の周壁にロック受け部が設けられているハウジングと、前記ハウジングに対して回動させられ、前記ハウジングと前記相手ハウジングとを嵌合させるレバーと、前記収容凹部の奥面に対面して配置される弾性板状のマットシールと、前記収容凹部の奥面との間に前記マットシールを挟んで前記ハウジングに係止され、前記マットシールの前記収容凹部からの抜け出しを規制するマットシールカバーと、前記マットシールカバーの後面を覆うように配置され、前記ロック受け部に係止されるロック部が設けられている電線カバーとを備え、前記ロック受け部は、前記収容凹部の周壁の外面側を覆う前記レバーと対応する位置に配置され、前記ロック部は、前記ロック受け部に対して前記収容凹部の周壁の内面側から係止され、前記マットシールカバーは、前記ハウジングに係止されない半組付状態にある場合に、前記ロック受け部へ向かう前記ロック部が当接する組付検知面を有しているところに特徴を有する。

発明の効果

0007

レバーが収容凹部の周壁の外面側を覆う場合に、レバーと対応する位置に配置されたロック受け部に対し、ロック部が収容凹部の周壁の内面側から係止されるため、レバーとロック部との干渉を回避することができる。ロック部は、ロック受け部へ向かう過程で組付検知面と当接することにより、マットシールカバーが半組付状態にあることを検知することができる。したがって、ロック部がロック機能のみならず、マットシールカバーの組付状態を検知する機能を兼備するため、有用性を高めることができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の実施例1に係るコネクタの分解斜視図である。
コネクタの斜視図である。
コネクタの平面図である。
コネクタの正面図である。
マットシールカバーが半組付状態にあり、電線カバーが組付位置へ向かう途中の状態を示す断面図である。
図4のA−A線断面図である。
電線カバーの斜視図である。
電線カバーの側面図である。
レバーの正面図である。

実施例

0009

本発明の好ましい実施形態を以下に示す。
前記マットシールカバーには前記ロック部を逃がす切欠部が設けられ、前記組付検知面が前記切欠部の奥面に構成されているとよい。これによれば、切欠部によってロック部とマットシールカバーとの干渉を確実に回避することができる。また、切欠部がロック部を逃がす機能のみならず、マットシールカバーの組付状態を検知する機能をも兼備することができる。

0010

前記収容凹部の周壁には、前記レバーとの干渉を回避可能な位置に外側ロック受け部が設けられ、前記電線カバーには、電線が引き出される引出口側において前記外側ロック受け部に対して前記収容凹部の周壁の外面側から係止される外側ロック部が設けられているとよい。電線カバーの引出口側は電線が干渉して過大な応力が発生し易く、ロック強度を高めることが求められる。その点、上記のように、引出口側の外側ロック部がレバーとの干渉を回避可能な位置に配置された外側ロック受け部に対して収容凹部の周壁の外面側から係止される構造であれば、ロック強度を大きく確保することができる。

0011

<実施例1>
以下、実施例1を図面に基づいて説明する。本実施例1に係るコネクタは、図1に示すように、フロントリテーナ11、シールリング12、ハウジング本体13、マットシール40、マットシールカバー50、電線カバー70及びレバー90を備える。フロントリテーナ11、シールリング12及びハウジング本体13は、ハウジング10を構成し、ハウジング10は、図示しない相手ハウジングに嵌合可能とされる。なお、以下の説明において、前後方向については、ハウジング10が相手ハウジングと嵌合する側を前側とし、上下方向は、図3を除く各図を基準とする。

0012

ハウジング本体13は合成樹脂製であって、全体として略矩形ブロック状をなしている。図5に示すように、ハウジング本体13の内部には、複数のキャビティ14が前後方向に貫通して設けられている。各キャビティ14の内面には、ランス15が前方へ片持ち状に突出して設けられている。各キャビティ14には後方から電線30(図3を参照)の端部に接続された図示しない端子金具が挿入される。端子金具は、ランス15に弾性的に係止されることでキャビティ14内に抜け止めされる。

0013

フロントリテーナ11は合成樹脂製であって、キャップ状をなし、図1に示すように、上下方向にほぼ沿った略矩形平板状の前面壁16と、前面壁16の周縁から後方に突出する周面壁17と、前面壁16の後面から後方に突出する複数の規制片18(図5及び図6を参照)とを有している。前面壁16には、相手ハウジングに装着された図示しない雄端子金具タブ挿通可能な挿通孔20が各キャビティ14と連通可能に設けられている。フロントリテーナ11は、前方からハウジング本体13に装着される。フロントリテーナ11が正規に装着されると、図5に示すように、前面壁16がハウジング本体13の前面に対面して配置されるとともに、周面壁17がハウジング本体13の外周面を覆うように配置され、且つ、各規制片18が対応するランス15の撓み空間に進入して、ランス15の撓み動作が規制される。

0014

シールリング12はゴム製であって、図1に示すように、略矩形環状をなし、ハウジング本体13の外周面に嵌着して保持される。図5に示すように、シールリング12は、ハウジング本体13の外周面に設けられた段差面19に後方から当接して配置され、フロントリテーナ11の周面壁17によって前方への抜け出しが規制される。ハウジング10が相手ハウジングに嵌合されると、相手ハウジングのフード部分とハウジング本体13との間にシールリング12が弾性的に挟み込まれ、両ハウジング間液密シールされる。

0015

図1に示すように、ハウジング本体13の外周面には、後述する収容凹部23の周壁24から立ち上がったあと前方へ短く突出する嵌合筒壁21が設けられている。図5に示すように、シールリング12は、嵌合筒壁21の内側に配置され、嵌合筒壁21とシールリング12との間の空間に、相手ハウジングのフード部分が進入して嵌合可能となっている。図1に示すように、嵌合筒壁21の前端には、左右中央から偏心した位置に凹所22が切り欠かれるようにして設けられている。

0016

図5に示すように、ハウジング本体13の後面には、収容凹部23が凹設されている。収容凹部23の外周は、ハウジング本体13の後端部に設けられた周壁24によって区画されている。周壁24は、全周にわたって連なる断面略矩形状の薄壁であって、図1に示すように、上下両側外面の左右中央から偏心した位置に、略円柱状の支軸25が突出して設けられている。

0017

図1に示すように、周壁24には、複数のロック孔26と、1つのロック受け部27と、複数の外側ロック受け部28とが設けられている。
各ロック孔26は、周壁24の上下両壁部分の左右両側と、周壁24の左右両壁部分の上下両側とに、略矩形状に貫通する形態で設けられている。

0018

ロック受け部27は、周壁24の上壁部分左右一端側(支軸25の偏心側とは反対側)に、略矩形状に貫通する形態で設けられている。このロック受け部27は、隣接するロック孔26と左右に並んで配置され、ロック孔26とほぼ同じ前後位置にほぼ同じ形状で配置されている。

0019

各外側ロック受け部28は、周壁24の上壁部分の左右他端側と、周壁24の下壁部分の左右両端側とに、爪状に突出する形態で設けられている。このうち、上壁部分に設けられた外側ロック受け部28は、上壁部分の左右中央に対し、ロック受け部27と略対称の位置に配置されている。

0020

マットシール40はゴム製であって、図1に示すように、断面略矩形の板状をなし、前後方向と略直角な方向にほぼ沿って配置される。このマットシール40は、収容凹部23に後方から挿入され、図5に示すように、前面が収容凹部23の奥面に対面して弾性的に密着するとともに、外周面が収容凹部23の内周面に対面して弾性的に密着するようになっている。マットシール40には、各キャビティ14と連通する位置に略円形シール孔41が貫通して設けられている。各シール孔41内には端子金具に接続された電線30が挿入され(図示する場合は後述するダミー栓52)、電線30(ダミー栓52)の周囲が液密にシールされるようになっている。

0021

マットシールカバー50は合成樹脂製であって、図1に示すように、断面略矩形の板状をなし、マットシール40よりも前後厚みを少し大きくして構成されている。このマットシールカバー50は、各シール孔41と連通する位置に略矩形に開口する貫通孔51を有している。図示する場合、各シール孔41は前方へ突出する形態のダミー栓52によって閉塞されている。端子金具がキャビティ14に挿入される際には、対応するダミー栓52が取り除かれ、貫通孔51が開放される。これにより、端子金具は、貫通孔51からシール孔41を経てキャビティ14に挿入可能な状態になる。

0022

マットシールカバー50の外周面には、複数の弾性ロック部53が設けられている。各弾性ロック部53は、マットシールカバー50の上下両面の左右両側と左右両面の上下両側とに、本体部分(貫通孔51が設けられる部分)の後端から前端にかけて片持ち状に突出する形態になっている。このマットシールカバー50は、収容凹部23に挿入され、前面と収容凹部23の奥面との間にマットシール40を密着状態で挟んで保持する。

0023

また、図1に示すように、マットシールカバー50の上面の左右一端側には、略角凹状に切り欠かれた形態の切欠部54が設けられている。切欠部54は、隣接する弾性ロック部53と左右に並んで配置されている。具体的には切欠部54は、底面部分と左右側面部分と前面部分とで区画された浅底凹状をなし、上面及び後面が開放されている。図5に示すように、切欠部54の前面部分は、上下方向及び左右方向にほぼ沿って配置され、後述するロック部78の先端面(前端面)が当接可能な組付検知面55として構成される。

0024

電線カバー70は合成樹脂製であって、図7及び図8に示すように、互いに平行な一対の上板部71及び下板部72と、上板部71及び下板部72の後端間に配置され、後面を閉塞する背板部73と、背板部73、上板部71及び下板部72のそれぞれの左右一端間に配置され、左右一端面を後述する開口部74を残して閉塞する側板部75、76とを有し、背板部73に対向する前面と側板部75、76に対向する左右他端面とが開放された形態になっている。

0025

詳細は図示しないが、ハウジング10の後面から延出する各電線30(図3を参照)は、電線カバー70の内側に収容された状態で背板部73によって左右他端側へ向けて強制的に屈曲させられ、背板部73に沿うように左右方向に配策され、左右他端面の開放部分(以下、引出口77という)から外部へ引き出される。

0026

側板部75、76には、引出口77とは反対側の位置に、略矩形の開口部74が貫通して設けられている。開口部74は、側板部75、76の全高にわたって開口し、上下両端が上板部71及び下板部72によって区画されている。電線カバー70内における電線30の収容状態は、開口部74を通して視認することが可能となっている。

0027

側板部75、76は、開口部74の前端を区画する前側架設部75と、開口部74の後端を区画する後側架設部76とに、前後に分割されている。前側架設部75及び後側架設部76は、上板部71及び下板部72間に上下方向に架け渡された長板状をなしている。

0028

上板部71及び下板部72の左右一端部には、平面視及び底面視において開口部74に対応する側板部75、76の板厚分だけ切り欠かれた形態になっている。そして、上板部71には1つのロック部78が設けられ、上板部71及び下板部72には複数の外側ロック部79が設けられている。

0029

ロック部78は、図7に示すように、上板部71の左右一端側に配置され、その左右一端部において一段内側へ段付き状に引っ込んだ形態で前後方向に延出する内側段部81と、内側段部81に連続して上板部71の前端から前方へ突出するロック本体部82と、ロック本体部82の先端部(前端部)において外側に突出する爪状のロック突起83とからなる。図3に示すように、内側段部81の上端は、開口部74の傾斜縁に連なっている。ロック突起83の外側への突出寸法は、内側段部81の内側への引っ込み量と同じか少し小さくされている。

0030

図7に示すように、各外側ロック部79は、上板部71の左右他端側と下板部72の左右両端側とに配置され、上板部71及び下板部72の外面側において前後方向にほぼ平行に延出し、且つ上板部71の前端から前方へ突出する一対のリブ部分と、両リブ部分の先端(前端)間に架設される連結部分とからなり、全体としてU字形に形成されている。外側ロック部79のうち、上板部71の前端と連結部分との間の部分は、断面矩形状に開口する形態になっている。

0031

ロック部78及び各外側ロック部79は、上板部71の前端を略支点として上下方向に撓み変形可能とされている。電線カバー70はハウジング本体13に後方から取り付けられる。

0032

続いて、レバー90について説明する。レバー90は合成樹脂製であって、図1及び図9に示すように、上下方向にほぼ沿った操作部91と、操作部91の上下両端から互いにほぼ平行に突出する上下夫々のアーム部92、93とを有し、全体として門型板状をなしている。レバー90は、ハウジング10及び電線カバー70に跨るように配置され、操作部91が電線カバー70の後方に位置する初期位置と、操作部91が電線カバー70及びハウジング本体13の左右一側方に位置する嵌合位置とに、回動可能とされている。なお、レバー90に関する以下の説明において、前後左右方向は、レバー90が嵌合位置にある状態(図2図6を参照)を基準とする。

0033

操作部91は、平板状の本体部分の後端からアーム部92、93の突出する方向と同じ側へ突出する突出部94を有している。突出部94は、本体部分の後端に沿って上下方向に延出し、レバー90の回動時に摘み操作し易い形態になっている。

0034

両アーム部92、93には、図1に示すように、ハウジング本体13の支軸25に嵌合支持される略円形の軸受け部95が貫通して設けられている。両アーム部92、93の内面には、所定方向に延出して外周縁に開口する有底のカム溝96が設けられている。レバー90は、初期位置において、カム溝96の開口が前方へ向くように配置され、両ハウジングが浅く嵌合されたときに、カム溝96の内側に図示しない相手ハウジングのカムフォロアが進入する。その後、レバー90は、支軸25を中心として嵌合位置へ向けて回動させられ、カムフォロアがカム溝96の溝面摺動することによってカム作用を発揮し、嵌合位置にて両ハウジングを正規の嵌合状態に至らすようになっている。

0035

両アーム部92、93の左右他端側(操作部91から離れる側)には、一対の仮係止アーム97が設けられている。仮係止アーム97は、前方へ向けて片持ち状に突出する形態とされ、先端部(前端部)に設けられた突起部分がハウジング本体13の凹所22の内縁に弾性的に係止されることにより、レバー90を初期位置に仮係止状態で保持するようになっている。

0036

両アーム部92、93のうち、上側のアーム部92は、下側のアーム部93よりも左右一端側(操作部91側)の前後寸法が大きくされている。上側のアーム部92の左右一端側には、ハウジングロック部98が設けられている。ハウジングロック部98は、左右一対スリット間において前端から後方へ片持ち状に延出する形態とされ、前端を略支点として上下方向に撓み変形可能とされている。ハウジングロック部98は、相手ハウジングを係止して、両ハウジングを正規嵌合状態に保持する役割をはたすものである。

0037

図2及び図3に示すように、上側のアーム部92は、嵌合位置において、嵌合筒壁21を含むハウジング10の後部上面を、左右方向他端側を除いて覆うように配置される。この場合に、周壁24の上壁部分における外面側の左右一端側は、上側のアーム部92によって覆われる被覆面29(図5を参照)となり、ここに対応するロック部78は、被覆面29に開口して配置される。これに対し、周壁24の上壁部分の左右他端側は、上側のアーム部92によって覆われずに露出し、ここに対応する外側ロック部79は、レバー90と非干渉な位置に配置される。同様に、周壁24の下壁部分の左右他端側と対応する外側ロック部79も、レバー90と非干渉な位置に配置されることになる。

0038

一方、周壁24の下壁部分の左右一端側は、下側のアーム部93によって覆われた状態になる。しかし、図5に示すように、下側のアーム部93の内面には逃がし部99が凹設され、逃がし部99の内側には、外側ロック受け部28が臨み、且つ、外側ロック部79の撓み動作が許容される空間が確保されているため、レバー90と非干渉な状態が保たれる。なお、図2に示すように、上側のアーム部92の後端部には、ハウジングロック部98の左右両側に、下側のアーム部93よりも厚肉ブロック部89が設けられている。

0039

次に、本実施例1に係るコネクタの組み付け方法及び作用効果について説明する。
組み付けに際し、ハウジング本体13の収容凹部23に、後方からマットシール40が挿入され、続いて、マットシールカバー50が挿入される。マットシールカバー50が正規に組み付けられると、各弾性ロック部53が収容凹部23の内側に進入し、各弾性ロック部53の先端部における突出部分が収容凹部23の周壁24の内面側から対応するロック孔26に挿入されて弾性的に係止され、マットシールカバー50がハウジング本体13に抜け止め保持される。

0040

マットシールカバー50がハウジング本体13に組み付けられた後、端子金具が所定のキャビティ14に挿入される(その場合、あらかじめダミー栓52を削除しておく)。そして、電線カバー70がハウジング本体13に組み付けられる。電線カバー70が正規に組み付けられると、各外側ロック部79が収容凹部23の周壁24の外面側から対応する外側ロック受け部28に弾性的に係止されるとともに、ロック部78のロック本体部82が収容凹部23の内側における切欠部54に進入し、且つ、ロック部78のロック突起83が収容凹部23の周壁24の内面側から対応するロック受け部27に挿入されて弾性的に係止される(図6を参照)。これにより、マットシールカバー50がハウジング本体13に抜け止め保持される。このように、周壁24の外面側のうちレバー90で覆われる被覆面29と対応する部分においてもロック部78とロック受け部27とによるロック構造が実現されるため、ハウジング本体13に対する電線カバー70の保持信頼性の向上を図ることができる。

0041

ところで、電線カバー70が正規に組み付けられたときに、ロック部78のロック本体部82の先端面は切欠部54の組付検知面55に対面して当接又は近接して配置される。ここで、仮に、マットシール40が正規に組み付けられていない状態にある場合に、つまり、弾性ロック部53の先端部がロック孔26よりも後方に位置してロック孔26に挿入係止されていない状態(図5を参照、以下、半組付状態という)にある場合に、電線カバー70がハウジング本体13に組み付けられようとすると、組み付け過程で切欠部54に挿入されたロック本体部82の先端面が組付検知面55に対面状態で当接し、電線カバー70のそれ以上の組み付け動作が規制される。したがって、電線カバー70の組み付け動作が規制されることをもって、マットシールカバー50が半組付状態にあることを検知することができる。このようにして電線カバー70が正規に組み付けられる前に、マットシールカバー50の半組付状態を検知することにより、組み付け作業の迅速性を確保することができる。

0042

組み付け完了後、ハウジング10を相手ハウジングに嵌合させる。このとき、レバー90はハウジング本体13に対して支軸25を中心として初期位置から嵌合位置へと回動させられる。レバー90の回動過程では、操作部91が電線カバー70の背板部73から後側架設部76にわたる外面側にほぼ沿うように変位する。レバー90が嵌合位置に至ると、図3に示すように、操作部91の突出部94が開口部74に進入し、前側架設部75における開口部74の前端を区画する縁部に当接可能に配置される。この場合に、操作部91の突出部94は、開口部74の縁部に当接せずに近接することもあるが、開口部74の縁部との隙間範囲ガタ付きが生じたときに開口部74の縁部と当接し得る位置に配置される。なお、前側架設部75の左右一側方は、操作部91の本体部分に覆われて当接可能に配置される。また、レバー90が嵌合位置に至る際には、操作部91の突出部94を摘んでいた作業者手指が開口部74に入り込み、電線カバー70との干渉を回避可能となっている。

0043

以上説明したとおり、本実施例1によれば、次の各効果を奏し得る。
(1)レバー90が収容凹部23の周壁24の外面側を覆う場合に、レバー90と対応する位置に配置されたロック受け部27に対し、ロック部78が収容凹部23の周壁24の内面側から係止されるため、レバー90とロック部78との干渉を回避することができる。
(2)ロック部78は、ロック受け部27へ向かう過程で組付検知面55と当接することにより、マットシールカバー50が半組付状態にあることを検知することができる。したがって、ロック部78がロック機能のみならず、マットシールカバー50の組付状態を検知する機能を兼備するため、構成を簡素化することができ、有用性を高めることができる。
(3)マットシールカバー50にはロック部78を逃がす切欠部54が設けられ、組付検知面55が切欠部54の奥面に構成されているため、電線カバー70の組み付け過程で、ロック部78とマットシールカバー50との干渉を確実に回避することができる。また、切欠部54がロック部78を逃がす機能のみならず、マットシールカバー50の組付状態を検知する機能をも兼備することができる。
(4)収容凹部23の周壁24には、レバー90との干渉を回避可能な位置に外側ロック受け部28が設けられ、電線カバー70には、電線30が引き出される引出口77側において外側ロック受け部28に対して収容凹部23の周壁24の外面側から係止される外側ロック部79が設けられているため、外側ロック部79の設計の自由度を高めることができ、外側ロック部79に十分なロック強度をもたせることができる。その結果、電線カバー70の引出口77に、電線30との干渉に起因する大きな応力が発生しても、外側ロック部79と外側ロック受け部28とのロック状態を良好に維持することができる。

0044

(5)また、本実施例1によれば、電線カバー70に開口部74が設けられ、レバー90の操作部91の突出部94が嵌合位置にて開口部74に進入するから、突出部94の進入分、コネクタの大型化を回避することができる。この場合に、開口部74によって電線カバー70の強度低下が懸念されるものの、レバー90の操作部91が開口部74の縁部に当接可能に配置されるため、開口部74の縁部と操作部91とが実質的に一体化し、電線カバー70の強度低下を抑えることができる。
(6)電線30は、ハウジング10の後面から屈曲部分を介して背板部73に沿うように配置され、開口部74は、引出口77とは反対側の面に開口して設けられているとよい。これによれば、開口部74を通して電線30の収容状態を視認することができる。また、開口部74が引出口77とは反対側で電線30の屈曲部分と対応して配置されるため、開口部74から電線30がはみ出るのを防止することができる。

0045

<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)ロック受け部は、収容凹部の周壁の内面に有底に凹設されるものであってもよい。さらに、ロック受け部は、収容凹部の周壁の内面に突出して設けられるものであってもよい。
(2)上記(1)において、ロック受け部が収容凹部の周壁の内面に突出して設けられる場合、ロック部は、ロック受け部の突出部分が挿入される係止孔を有する形態であってもよい。
(3)レバーの操作部はその全体が開口部の内側に進入するものであってもよい。
(4)操作部は、嵌合位置にて常に開口部の縁部と当接した状態を維持するものであってもよい。

0046

10…ハウジング
13…ハウジング本体
23…収容凹部
24…周壁
27…ロック受け部
28…外側ロック受け部
30…電線
40…マットシール
50…マットシールカバー
54…切欠部
55…組付検知面
70…電線カバー
73…背板部
74…開口部
77…引出口
78…ロック部
79…外側ロック部
90…レバー
91…操作部
94…突出部

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