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技術 電気トラックの走行ルート選定システム、電気トラックの走行ルート選定方法

出願人 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト
発明者 井上喜博山口真和
出願日 2016年7月29日 (5年6ヶ月経過) 出願番号 2016-149747
公開日 2018年2月1日 (4年0ヶ月経過) 公開番号 2018-017672
状態 特許登録済
技術分野 航行(Navigation) 車両の電気的な推進・制動 教示用装置
主要キーワード 電気トラック 選定システム 物流業界 時間的条件 輸送ルート 集配ルート 物流コスト 輸送会社
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

電費をより向上させることができる電気トラック走行ルート選定システムを提供すること。

解決手段

電気トラックの輸送開始地点情報及び前記輸送開始地点から荷物搭降載地点までの輸送ルート情報を含む地図情報を取得する地図情報取得手段(11)と、前記輸送開始地点で積載される初期積載物初期重量情報及び前記荷物搭降載地点で搭降載される荷物の搭降載重量情報を含む輸送重量情報を取得する輸送重量情報取得手段(12)と、前記輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する積載総重量の変動情報推定する変動情報推定手段(13)と、前記地図情報及び前記変動情報を含む基礎的情報に基づき、最適ルート選定する最適ルート選定手段(14)と、を有すること。

概要

背景

従来から、多くの自動車カーナビゲーションシステムが搭載され、当該カーナビゲーションシステム内の地図情報目的地を設定し、自動車の現在地から目的地までの最適な走行ルートによる走行案内が行われている。特に、電気自動車の技術分野においては、走行距離長距離化や低電費化の観点から、車両に搭載されるバッテリ消費量を最小に抑える走行ルートを選定することが重要となっている。例えば特許文献1では、選定された最適な走行ルートに対して最適な運転モードで走行できるように、過度加速度指令に対して自動的な加速度制限を行い、航続距離延ばすことができる電気自動車の走行ルート選定システムが開示されている。

ところで、近年の物流業界においては、渋滞排気ガス騒音、及び省エネルギ等の問題を抱えつつも、物流コストの削減及び省労働力を図ることが要求されている。特に、運送に要するコストを可視化及び低減することは、経営上の重要な課題となっている。このため、物流業界においても、最適な配送ルート(すなわち、走行ルート)を選定するシステムへの要求が高くなっている。例えば特許文献2では、交通事故交通規制、渋滞の様々な要因によって訪問先までの所要時間に変動が生じる場合でも、効率的に訪問することができる配車配送計画方法が開示されている。

概要

電費をより向上させることができる電気トラックの走行ルート選定システムを提供すること。電気トラックの輸送開始地点情報及び前記輸送開始地点から荷物搭降載地点までの輸送ルート情報を含む地情報を取得する地情報取得手段(11)と、前記輸送開始地点で積載される初期積載物初期重量情報及び前記荷物搭降載地点で搭降載される荷物の搭降載重量情報を含む輸送重量情報を取得する輸送重量情報取得手段(12)と、前記輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する積載総重量の変動情報推定する変動情報推定手段(13)と、前記地情報及び前記変動情報を含む基礎的情報に基づき、最適ルートを選定する最適ルート選定手段(14)と、を有すること。

目的

本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

バッテリから供給される電力により駆動されるモータ駆動源とする電気トラック走行ルート選定システムであって、前記電気トラックの輸送開始地点情報及び前記輸送開始地点から荷物搭降載地点までの輸送ルート情報を含む地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記輸送開始地点で積載される初期積載物初期重量情報及び前記荷物搭降載地点で搭降載される荷物の搭降載重量情報を含む輸送重量情報を取得する輸送重量情報取得手段と、前記輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する輸送中に変動する積載総重量の変動情報推定する変動情報推定手段と、前記地図情報及び前記変動情報を含む基礎的情報に基づき、最適ルート選定する最適ルート選定手段と、を有する電気トラックの走行ルート選定システム。

請求項2

前記最適ルート選定手段は、各輸送ルートの走行区間毎において推定される前記積載総重量に基づき、前記モータの回生電力量及び前記電気トラックの走行消費電力量を算出し、算出結果を比較して前記最適ルートを選定する請求項1に記載の電気トラックの走行ルート選定システム。

請求項3

前記最適ルート選定手段は、前記輸送ルート情報に所定勾配以上の降坂路が含まれる場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記降坂路を走行するように前記最適ルートを選定する請求項1又は2に記載の電気トラックの走行ルート選定システム。

請求項4

前記最適ルート選定手段は、前記輸送ルート情報に所定勾配以上の登坂路が含まれる場合、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記登坂路を走行するように前記最適ルートを選定する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気トラックの走行ルート選定システム。

請求項5

前記最適ルート選定手段は、前記地図情報における走行エリア道路状況に応じてエリア分類し、前記積載総重量に基づき、分類後のいずれかの走行エリアを走行するように前記最適ルートを選定する請求項1に記載の電気トラックの走行ルート選定システム。

請求項6

前記最適ルート選定手段は、前記地図情報における走行エリアを標高高低によって低地エリア及び高地エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記低地エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記高地エリアを走行するように前記最適ルートを選定する請求項5に記載の電気トラックの走行ルート選定システム。

請求項7

前記最適ルート選定手段は、前記地図情報における走行エリアを所定勾配以上の登坂路の多少によって登坂路エリア及び非登坂路エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記非登坂路エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記登坂路エリアを走行するように前記最適ルートを選定する請求項5又は6に記載の電気トラックの走行ルート選定システム。

請求項8

前記最適ルート選定手段は、前記地図情報における走行エリアを所定勾配以上の降坂路の多少によって降坂路エリア及び非降坂路エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記降坂路エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記非降坂路エリアを走行するように前記最適ルートを選定する請求項5乃至7のいずれか1項に記載の電気トラックの走行ルート選定システム。

請求項9

バッテリから供給される電力により駆動されるモータを駆動源とする電気トラックの走行ルート選定方法であって、前記電気トラックの輸送開始地点情報及び前記輸送開始地点から荷物搭降載地点までの輸送ルート情報を含む地図情報を取得する地図情報取得ステップと、前記輸送開始地点で積載される初期積載物の初期重量情報及び前記荷物搭降載地点で搭降載される荷物の搭降載重量情報を含む輸送重量情報を取得する輸送重量情報取得ステップと、前記輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する積載総重量の変動情報を推定する変動情報推定ステップと、前記地図情報及び前記変動情報を含む基礎的情報に基づき、最適ルートを選定する最適ルート選定ステップと、を有する電気トラックの走行ルート選定方法。

請求項10

前記最適ルート選定ステップにおいて、各輸送ルートの走行区間毎において推定される前記積載総重量に基づき、前記モータの回生電力量及び前記電気トラックの走行消費電力量を算出し、算出結果を比較して前記最適ルートを選定する請求項9に記載の電気トラックの走行ルート選定方法。

請求項11

前記最適ルート選定ステップにおいて、前記輸送ルート情報に所定勾配以上の降坂路が含まれる場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記降坂路を走行するように前記最適ルートを選定する請求項9又は10に記載の電気トラックの走行ルート選定方法。

請求項12

前記最適ルート選定ステップにおいて、前記輸送ルート情報に所定勾配以上の登坂路が含まれる場合、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記登坂路を走行するように前記最適ルートを選定する請求項9乃至11のいずれか1項に記載の電気トラックの走行ルート選定方法。

請求項13

前記最適ルート選定ステップにおいて、前記地図情報における走行エリアを道路状況に応じてエリア分類し、前記積載総重量に基づき、分類後のいずれかの走行エリアを走行するように前記最適ルートを選定する請求項9に記載の電気トラックの走行ルート選定方法。

請求項14

前記最適ルート選定ステップにおいて、前記地図情報における走行エリアを標高の高低によって低地エリア及び高地エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記低地エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記高地エリアを走行するように前記最適ルートを選定する請求項13に記載の電気トラックの走行ルート選定方法。

請求項15

前記最適ルート選定ステップにおいて、前記地図情報における走行エリアを所定勾配以上の登坂路の多少によって登坂路エリア及び非登坂路エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記非登坂路エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記登坂路エリアを走行するように前記最適ルートを選定する請求項13又は14に記載の電気トラックの走行ルート選定方法。

請求項16

前記最適ルート選定ステップにおいて、前記地図情報における走行エリアを所定勾配以上の降坂路の多少によって降坂路エリア及び非降坂路エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記降坂路エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記非降坂路エリアを走行するように前記最適ルートを選定する請求項13乃至15のいずれか1項に記載の電気トラックの走行ルート選定方法。

技術分野

0001

本発明は、電気トラック走行ルート選定システム及び電気トラックの走行ルート選定方法係り、詳しくは、電気トラックによる集荷及び配送の集配に関する走行ルート選定の技術に関する。

背景技術

0002

従来から、多くの自動車カーナビゲーションシステムが搭載され、当該カーナビゲーションシステム内の地図情報目的地を設定し、自動車の現在地から目的地までの最適な走行ルートによる走行案内が行われている。特に、電気自動車の技術分野においては、走行距離長距離化や低電費化の観点から、車両に搭載されるバッテリ消費量を最小に抑える走行ルートを選定することが重要となっている。例えば特許文献1では、選定された最適な走行ルートに対して最適な運転モードで走行できるように、過度加速度指令に対して自動的な加速度制限を行い、航続距離延ばすことができる電気自動車の走行ルート選定システムが開示されている。

0003

ところで、近年の物流業界においては、渋滞排気ガス騒音、及び省エネルギ等の問題を抱えつつも、物流コストの削減及び省労働力を図ることが要求されている。特に、運送に要するコストを可視化及び低減することは、経営上の重要な課題となっている。このため、物流業界においても、最適な配送ルート(すなわち、走行ルート)を選定するシステムへの要求が高くなっている。例えば特許文献2では、交通事故交通規制、渋滞の様々な要因によって訪問先までの所要時間に変動が生じる場合でも、効率的に訪問することができる配車配送計画方法が開示されている。

先行技術

0004

特開平08−178683号公報
特開2001−14296号公報

発明が解決しようとする課題

0005

今後の物流業界においては、物流コスト及び環境負荷の更なる低減の観点から、電気自動車のうち多数の荷物の搬送に適した電気トラックの普及が予測される。従って、物流事業者が当該電気トラックを採用する場合、輸送コストを可視化し、電費をより向上させることができる集荷や配送の集配ルート選定システムを構築することが求められることになる。しかしながら、交通事故、交通規制、及び渋滞等の道路状況情報のみでは、電費の向上を十分に図ることができない。

0006

本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、電費をより向上させることができる電気トラックの走行ルート選定システム、及び電気トラックの走行ルート選定方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定システムは、バッテリから供給される電力により駆動されるモータ駆動源とする電気トラックの走行ルート選定システムであって、前記電気トラックの輸送開始地点情報及び前記輸送開始地点から荷物搭降載地点までの輸送ルート情報を含む地図情報を取得する地図情報取得手段と、前記輸送開始地点で積載される初期積載物初期重量情報及び前記荷物搭降載地点で搭降載される荷物の搭降載重量情報を含む輸送重量情報を取得する輸送重量情報取得手段と、前記輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する積載総重量の変動情報推定する変動情報推定手段と、前記地図情報及び前記変動情報を含む基礎的情報に基づき、最適ルートを選定する最適ルート選定手段と、を有する。

0008

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定システムにおいては、前記最適ルート選定手段は、各輸送ルートの走行区間毎において推定される前記積載総重量に基づき、前記モータの回生電力量及び前記電気トラックの走行消費電力量を算出し、算出結果を比較して前記最適ルートを選定してもよい。これにより、容易に算出可能な数値データを利用して、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0009

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定システムおいては、前記最適ルート選定手段は、前記輸送ルート情報に所定勾配以上の降坂路が含まれる場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記降坂路を走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、回生電力量及び走行消費電力量を考慮した最適ルートの選定が実現されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0010

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定システムにおいては、前記最適ルート選定手段は、前記輸送ルート情報に所定勾配以上の登坂路が含まれる場合、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記登坂路を走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、回生電力量及び走行消費電力量を考慮した最適ルートの選定が実現されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0011

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定システムにおいては、前記最適ルート選定手段は、前記地図情報における走行エリア道路状況に応じてエリア分類し、前記積載総重量に基づき、分類後のいずれかの走行エリアを走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、輸送ルートの複雑化を防止しつつ、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0012

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定システムにおいては、前記最適ルート選定手段は、前記地図情報における走行エリアを標高高低によって低地エリア及び高地エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記低地エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記高地エリアを走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、モータの回生電力量及び電気トラックの走行消費電力量という数値データが考慮されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0013

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定システムにおいては、前記最適ルート選定手段は、前記地図情報における走行エリアを所定勾配以上の登坂路の多少によって登坂路エリア及び非登坂路エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記非登坂路エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記登坂路エリアを走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、モータの回生電力量及び電気トラックの走行消費電力量という数値データが考慮されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0014

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定システムにおいては、前記最適ルート選定手段は、前記地図情報における走行エリアを所定勾配以上の降坂路の多少によって降坂路エリア及び非降坂路エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記降坂路エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記非降坂路エリアを走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、モータの回生電力量及び電気トラックの走行消費電力量という数値データが考慮されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0015

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定方法は、バッテリから供給される電力により駆動されるモータを駆動源とする電気トラックの走行ルート選定方法であって、前記電気トラックの輸送開始地点情報及び前記輸送開始地点から荷物搭降載地点までの輸送ルート情報を含む地図情報を取得する地図情報取得ステップと、前記輸送開始地点で積載される初期積載物の初期重量情報及び前記荷物搭降載地点で搭降載される荷物の搭降載重量情報を含む輸送重量情報を取得する輸送重量情報取得ステップと、前記輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する積載総重量の変動情報を推定する変動情報推定ステップと、前記地図情報及び前記変動情報を含む基礎的情報に基づき、最適ルートを選定する最適ルート選定ステップと、を有する。

0016

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定方法においては、前記最適ルート選定ステップでは、各輸送ルートの走行区間毎において推定される前記積載総重量に基づき、前記モータの回生電力量及び前記電気トラックの走行消費電力量を算出し、算出結果を比較して前記最適ルートを選定してもよい。これにより、容易に算出可能な数値データを利用して、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0017

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定方法においては、前記最適ルート選定ステップでは、前記輸送ルート情報に所定勾配以上の降坂路が含まれる場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記降坂路を走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、回生電力量及び走行消費電力量を考慮した最適ルートの選定が実現されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0018

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定方法においては、前記最適ルート選定ステップでは、前記輸送ルート情報に所定勾配以上の登坂路が含まれる場合、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記登坂路を走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、回生電力量及び走行消費電力量を考慮した最適ルートの選定が実現されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0019

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定方法においては、前記最適ルート選定ステップでは、前記地図情報における走行エリアを道路状況に応じてエリア分類し、前記積載総重量に基づき、分類後のいずれかの走行エリアを走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、輸送ルートの複雑化を防止しつつ、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0020

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定方法においては、前記最適ルート選定ステップでは、前記地図情報における走行エリアを標高の高低によって低地エリア及び高地エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記低地エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記高地エリアを走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、モータの回生電力量及び電気トラックの走行消費電力量という数値データが考慮されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0021

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定方法においては、前記最適ルート選定ステップでは、前記地図情報における走行エリアを所定勾配以上の登坂路の多少によって登坂路エリア及び非登坂路エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記非登坂路エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記登坂路エリアを走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、モータの回生電力量及び電気トラックの走行消費電力量という数値データが考慮されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0022

本適用例に係る電気トラックの走行ルート選定方法においては、前記最適ルート選定ステップでは、前記地図情報における走行エリアを所定勾配以上の降坂路の多少によって降坂路エリア及び非降坂路エリアに分類する場合、前記積載総重量が比較的重い状態で前記降坂路エリアを走行し、前記積載総重量が比較的軽い状態で前記非降坂路エリアを走行するように前記最適ルートを選定してもよい。これにより、モータの回生電力量及び電気トラックの走行消費電力量という数値データが考慮されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

発明の効果

0023

上記手段を用いる本発明によれば、電費をより向上させることができる電気トラックの走行ルート選定システム、及び電気トラックの走行ルート選定方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0024

本発明の実施形態における走行ルート選定システムを備える電気トラックとデータサーバとの関係を示す構成図である。
本発明の第一実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係る制御ルーチンを示すフローチャートである。
本発明の第一実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。
本発明の第二実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係る制御ルーチンを示すフローチャートである。
本発明の第二実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。
本発明の第二実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。
本発明の第二実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。
本発明の第二実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。
本発明の第二実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。
本発明の第二実施形態の車両ECUにより実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。

実施例

0025

<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態を図面に基づき説明する。

0026

図1は本発明の一実施形態における走行ルート選定システムを備える電気トラックとデータサーバとの関係を示す構成図であり、同図に基づいて各種の構成を説明する。

0027

図1に示す電気トラック1は、バッテリから供給される電力により駆動されるモータを駆動源とする電気自動車の一種類であり、多くの荷物を輸送することができるコンテナ荷台を備える車両である。電気トラック1は、当該モータとして例えば永久磁石同期電動機のように発電機としても作動可能電動機を備えている。また、電気トラック1においては、当該モータの出力軸プロペラシャフトを介して差動装置が連結され、当該差動装置には駆動軸を介して左右の駆動輪が連結されている。このような接続構成により、電気トラック1は、モータを駆動源として駆動輪を回転させ、走行することができる。なお、上述した電気トラック1の構造は一般的なものであることから、本発明の構成及び説明の便宜上のために、各種の構成部品図1において省略するとともに、その詳細な説明も省略する。

0028

また、図1に示すように、電気トラック1は、車両ECU2、通信部3、及びナビゲーション装置4を有している。車両ECU2は、車両全体統合制御するための制御回路である。そのため、車両ECU2には、上述した電気トラック1の構成部品、各種センサ、及び各種電子機器が接続されている。特に、図1においては、本発明を説明するために、車両ECU2に対して通信部3及びナビゲーション装置4が接続された接続構成が示されている。

0029

更に、車両ECU2は、地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12 、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14を有している。ここで、地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12 、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14から本発明の走行ルート選定システムが構成されており、車両ECU2が当該走行ルート選定システムを備えているか、或いは車両ECU2自体が当該走行ルート選定システムに該当することになる。

0030

ここで、本発明の走行ルート選定システムは、地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14を備える限り、その態様は限定されない。図示はされないが、例えば、データサーバ30上において、演算制御部32が地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14を備え、車両1の通信部3は、データサーバ30において最適ルート選定部14が選定する最適ルートを受信し、ナビゲーション装置4に表示してもよい。ここで、通信部3はナビゲーション装置4内部に設けられるものであってもよい。このような場合、以下の説明において通信部3が取得する情報は、データサーバ30内に予め保存されているか、又は、データサーバ30内の通信部31により外部から取得される。

0031

また、例えば、本発明の走行ルート選定システムは、車両に搭載可能であり無線通信網と通信可能なナビゲーション装置内の演算処理部(図示せず)内に地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14を備える形態であってもよい。

0032

以下においては、図1に示すように、車両ECU2が、地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12 、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14を有している場合の形態を、本発明の一実施形態として説明する。

0033

なお、本実施形態において、地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12 、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14のそれぞれは、後述する各種機能を実現するためのプログラムを備える個別の制御回路として想定されている。なお、地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12 、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14は、個別の制御回路ではなく、車両ECU2を構成する1つの制御回路に内蔵された1つのプログラムの一部であって、部品のような形状を備えるものでなくてもよい。

0034

地図情報取得部11は、通信部3を介して、電気トラック1の外部に記録された地図情報を取得する。ここで、当該地図情報は、電気トラック1の輸送開始地点情報(例えば、電気トラック1の所有者である輸送会社各営業所)、当該輸送開始地点から荷物搭降載地点(例えば、荷物の配送先、荷物の集荷先、又は荷物の配送及び集荷を同時に行う場所)までの輸送ルート情報、及び当該荷物搭降載地点同士を結ぶ経路の輸送ルート情報を含んでいる。また、当該地図情報は、上記情報のみならず、輸送ルート以外の経路情報(すなわち、ナビゲーション装置4に表示される道路の一般的な情報)、勾配情報信号情報路面情報、並びにリアルタイム又は予測される渋滞情報事故情報、及び工事情報等の各種の情報も含んでいてもよい。なお、地図情報取得部11は、経路情報及び勾配情報等の更新頻度の低い情報については、ナビゲーション装置4のメモリから当該情報を取得してもよい。これにより、車両外部に対するデータの送受信量が低減されることになり、車両ECU2の負荷を低減することができる。

0035

輸送重量情報取得部12は、通信部3を介して、電気トラック1の外部に記録された輸送重量情報を取得する。ここで、輸送重量情報とは、電気トラック1の輸送開始地点で積載される初期積載物の初期重量情報、及び荷物搭降載地点のそれぞれで搭降載される荷物の搭降載情報を含んでいる。また、初期重量情報とは、輸送開始地点で実際に搭載される荷物の重量のみならず、電気トラック1のコンテナ等に残存している荷物の重量が含まれる。すなわち、初期重量情報とは、電気トラック1が輸送開始地点から出発する直前における、積載されている荷物の総重量のことである。

0036

変動情報推定部13は、輸送重量情報取得部12が取得した輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する積載総重量の変動情報を推定する。輸送中に変動する積載総重量の変動情報を推定する方法は特に限定されず公知の技術を適用することができる。例えば、変動情報推定部13は、輸送開始地点及び各荷物搭降載地点を経由する輸送ルートを全て想定して抽出してもよい。またここで、変動情報推定部13は、配送や集配などの時間的条件を考慮して実行可能となる走行ルートを輸送ルートとして抽出してもよい。その後、変動情報推定部13は、当該推定された輸送ルート毎に積載総重量の情報を付加することにより、積載総重量の変動情報を推定する。

0037

最適ルート選定部14は、地図情報取得部11によって取得された地図情報、及び変動情報推定部13によって推定された変動情報を含む基礎的情報に基づき、電費をより向上させることができる電気トラック1の走行すべき最適ルートを選定する。ここで、当該基礎的情報には、地図情報及び変動情報以外のその他情報として、過去の積載総重量(以下、積載量とも称する)に対する電費情報を含む走行実績データ等の種々の情報を含んでいてもよい。なお、当該その他の情報は、電気トラック1内のメモリ(図示せず)に保存された情報であってもよく、車外に保存された情報であって通信部3を経由して取得された情報であってもよい。

0038

本実施形態において、最適ルート選定部14は、各輸送ルートの走行区間毎において推定される積載総重量に基づき、モータの回生電力量及び電気トラック1の走行消費電力量を算出し、当該算出結果を比較して最適ルートを選定する。より具体的な最適ルートの選定として、輸送ルート情報に所定勾配以上の降坂路が含まれる場合に、最適ルート選定部14は、積載総重量が比較的重い状態で当該降坂路を走行するように最適ルートを選定してもよい。一方、輸送ルート情報に所定勾配以上の登坂路が含まれる場合に、最適ルート選定部14は、積載総重量が比較的軽い状態で当該登坂路を走行するように最適ルートを選定してもよい。

0039

ここで、積載総重量が比較的重い状態とは、例えば最大積載量の50%以上であり、積載総重量が比較的軽い状態とは、例えば最大積載量の50%未満である。また、所定勾配以上の降坂路とは、例えば2%以上の降坂路であり、所定勾配以上の登坂路とは、例えば2%以上の登坂路である。なお、これらの数値は、電気トラック1の大きさ、積載量を含む重量、及び形状に応じて適宜決定されることになる。

0040

通信部3は、無線通信網20を介してデータサーバ30と電気通信可能な状態に接続される。そして、通信部3は、このような通信状態において、電気トラック1の各種の情報(例えば、リアルタイムの渋滞情報等、電費実績の情報)をデータサーバ30に送信し、データサーバ30から地図情報、輸送重量情報、及びその他各種情報(例えば、過去の積載量に対する電費情報)を受信する。また、通信部3は、他の車両(図示せず)との車車間通信や、VICS(登録商標)との路車通信を行ってもよく、他の車両と各種の情報を共有してもよい。

0041

ナビゲーション装置4は、自己の記憶領域に予め道路のカーブ勾配等を含めた地図情報を記憶しており、電気トラック1の走行中にはアンテナを介してGPS情報を逐次受信して地図上の自車位置を特定する。また、ナビゲーション装置4は、最適ルート選定部14によって選定された最適ルートを表示しつつ、電気トラック1の運転者に対してルート案内を行う。

0042

無線通信網20は、一般的に公知であって各種の通信会社から提供されているネットワークのことであり、離れた場所に存在する通信機器同士を接続するものである。なお、無線通信網20は、公衆通信網又は専用通信網のいずれであってもよい。

0043

データサーバ30は、電気トラック1とは異なる場所に設置されており、無線通信網20を介して電気トラック1及び他の車両と電気通信可能に接続されている。また、図1に示すように、データサーバ30は、通信部31、演算制御部32、及びデータ記録部33を有している。

0044

通信部31は、無線通信網20を介して電気トラック1の通信部3と電気通信可能な状態に接続される。そして、通信部31は、このような通信状態において、電気トラック1の各種の情報(例えば、リアルタイムの渋滞情報等、電費実績の情報)を電気トラック1から受信し、地図情報、輸送重量情報、及びその他各種情報を電気トラック1に対して送信する。

0045

演算制御部32は、データサーバ30を統合制御するための制御回路である。具体的に演算制御部32は、通信部31の制御を行い、通信部31を介して受信する各種の情報をデータ記録部33に保存し、或いは保存されている各種の情報を取り出して各車両に送信するための制御を行う。また、図1においては、電気トラック1のみに、地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12 、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14からなる本発明の走行ルート選定システムが設けられているが、当該走行ルート選定システムを演算制御部32に設けてもよい。すなわち、前述のように、演算制御部32が地図情報取得部11、輸送重量情報取得部12 、変動情報推定部13、及び最適ルート選定部14を有し、選定される最適ルートを電気トラック1に通知してもよい。

0046

データ記録部33は、一般的なハードディスク又は半導体メモリから構成されている。また、データ記録部33は、演算制御部32による制御によって、各種の情報の保存、取り出し、及び書き替えを容易に行うことができる。

0047

次に、図2及び図3を参照しつつ、本発明の走行ルート選定システム(車両ECU2)による最適ルートの選定方法を具体的に説明する。ここで、図2は、本実施形態の車両ECU2により実行される最適ルート選定に係る制御ルーチンを示すフローチャートである。また、図3は、本実施形態の車両ECU2により実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。

0048

先ず、車両ECU2の地図情報取得部11が、通信部3を介して、データサーバ30のデータ記録部33に記録された地図情報を取得する(ステップS1:地図情報取得ステップ)。この際、地図情報取得部11は、ナビゲーション装置4から地図情報の一部を取得してもよい。具体的に、地図情報取得部11は、図3に示される登坂路40、降坂路50、降坂路60及び登坂路70における各種情報を取得する。

0049

次に、車両ECU2の輸送重量情報取得部12が、通信部3を介して、データサーバ30のデータ記録部33に記録された輸送重量情報を取得する(ステップS2:輸送重量情報取得ステップ)。具体的に、輸送重量情報取得部12は、図3において示す、輸送開始地点Oにおける積載量(100kg)、高地Aにおける降載量(20kg)、及び低地Bにおける降載量(80kg)に係る輸送重量情報を取得する。

0050

次に、車両ECU2の変動情報推定部13が、輸送重量情報取得部12よって取得された輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する積載量の変動情報を推定する(ステップS3:変動情報推定ステップ)。より具体的に、変動情報推定部13は、輸送開始地点Oから高地Aを経由して低地Bに到達する第1ルート、及び輸送開始地点Oから低地Bを経由して高地Aに到達する第2ルートを抽出する。その後、変動情報推定部13は、第1ルート及び第2ルート毎に、輸送開始地点O、高地A及び低地Bにおける積載量の情報を付加する。すなわち、第1ルートにおいては、輸送開始地点Oにおいて積載量が100kgであり、高地Aにおいて積載量が80kgとなり、その後に低地Bにおいて積載量が0kgになると推定される。一方、第2ルートにおいては、輸送開始地点Oにおいて積載量が100kgであり、低地Bにおいて積載量が20kgとなり、その後に高地Aにおいて積載量0kgになると推定される。

0051

次に、車両ECU2の最適ルート選定部14が、各輸送ルートの走行区間毎において推定される積載総重量に基づき、モータの回生電力量及び電気トラック1の走行消費電力量を算出する。その後、最適ルート選定部14が、当該算出結果を基礎的情報の要素として考慮し、最適ルートを選定する(ステップS4:最適ルート選定ステップ)。

0052

具体的な最適ルート選定ステップとして、最適ルート選定部14は、図3に示す第1ルートにおける登坂路40の走行消費電力量(Elos100)及び降坂路50の回生電力量(Egin80)を算出する。また、最適ルート選定部14は、図3に示す第2ルートにおける降坂路60の回生電力量(Egin100)及び登坂路70の走行消費電力量(Elos20)を算出する。そして、最適ルート選定部14は、第1ルートにおける算出結果(Elos100+Egin80)と、第2ルートにおける算出結果(Egin100+Elos20)と、を比較して、よりよい電費で走行できる輸送ルートをより高い精度で最適ルートとして選定することができる。

0053

このような回生電力量及び走行消費電力量を考慮した輸送ルートを選定することは、上述したように、輸送ルート情報に所定勾配以上の降坂路が含まれる場合、積載総重量が比較的重い状態で当該降坂路を走行するようにルートが選定され、輸送ルート情報に所定勾配以上の登坂路が含まれる場合、積載総重量が比較的軽い状態で当該登坂路を走行するようにルートが選定されることになる。

0054

その後、車両ECU2により、当該最適ルートに関する情報がナビゲーション装置4に供給され、ナビゲーション装置4による走行案内が開始されることになる。

0055

以上のことから本実施形態に係る電気トラックの走行ルート選定システム及び電気トラックの走行ルート選定方法によれば、輸送ルートに係る種々の情報及び荷物の積載総重量の変動情報を含む基礎的情報に基づき最適ルートを選定するため、より高い精度での輸送コストの可視化、及び従来に比してより実質的に電費を向上することができる輸送ルートの選定が可能になる。換言すれば、本実施形態に係る電気トラックの走行ルート選定システム及び電気トラックの走行ルート選定方法によれば、電費をより向上させることができるとともに、輸送コストの低減を図ることができる。

0056

特に、本実施形態においては、各輸送ルートの走行区間毎において推定される積載総重量に基づき、モータの回生電力量及び電気トラック1の走行消費電力量を算出し、当該算出結果を比較して最適ルートを選定するため、容易に算出可能な数値データを利用して、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0057

また、輸送ルート情報に所定勾配以上の降坂路が含まれる場合に、積載総重量が比較的重い状態で当該降坂路を走行するように最適ルートを選定したり、或いは輸送ルート情報に所定勾配以上の登坂路が含まれる場合に、積載総重量が比較的軽い状態で当該登坂路を走行するように最適ルートを選定したりすることで、回生電力量及び走行消費電力量を考慮した最適ルートの選定が実現されることになり、実質的に電費を低減することができる最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0058

なお、上記実施形態に係る説明においては、荷物搭降載地点である高地A及び低地Bにおいては、荷物を降ろすことのみ(すなわち、配送)が想定されていたが、荷物を積むこと(すなわち、集荷)が想定されてもよく、各地点で荷物の配送及び集荷が同時に行われる場合(すなわち、集配)も想定することができる。また、荷物搭降載地点が高地A及び低地Bの2箇所みであったが、3箇所以上であっても、同様の最適ルート選定がなされる。

0059

<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態を図面に基づき説明する。

0060

第二実施形態における電気トラック1の構造、無線通信網20、及びデータサーバ30の構造は、第一実施形態における図1に示された形態と同一である。但し、第二実施形態においては、第一実施形態と比較して、最適ルート選定部14における最適ルート選定方法が異なっている。そこで、第二実施形態における電気トラック1、無線通信網20、及びデータサーバ30の説明は省略し、図1を参照して、第二実施形態に係る最適ルート選定部14における最適ルート選定方法を以下に説明する。

0061

第二実施形態に係る最適ルート選定部14は、地図情報取得部11によって取得された地図情報、及び変動情報推定部13によって推定された変動情報を含む基礎的情報に基づき、電費をより向上させることができる電気トラック1の走行すべき最適ルートを選定する。より具体的に、最適ルート選定部14は、地図情報における走行エリアを道路状況に応じてエリア分類し、積載総重量に基づき、分類後のいずれかの走行エリアを走行するように最適ルートを選定する。

0062

例えば、地図情報における走行エリアが標高の高低によって低地エリア及び高地エリアに分類される場合、最適ルート選定部14は、積載総重量が比較的重い状態で当該低地エリアを走行し、積載総重量が比較的軽い状態で当該高地エリアを走行するように最適ルートを選定する。また、地図情報における走行エリアが所定勾配以上の登坂路の多少によって登坂路エリア及び非登坂路エリアに分類される場合、最適ルート選定部14は、積載総重量が比較的重い状態で当該非登坂路エリアを走行し、積載総重量が比較的軽い状態で当該登坂路エリアを走行するように最適ルートを選定する。更に、地図情報における走行エリアが所定勾配以上の降坂路の多少によって降坂路エリア及び非降坂路エリアに分類される場合、最適ルート選定部14は、積載総重量が比較的重い状態で当該降坂路エリアを走行し、積載総重量が比較的軽い状態で当該非降坂路エリアを走行するように最適ルートを選定する。

0063

ここで、積載総重量が比較的重い状態、積載総重量が比較的軽い状態、所定勾配以上の降坂路、所定勾配以上の登坂路とは、第一実施形態にて定義された内容と同一である。

0064

次に、図4乃至図10を参照しつつ、本発明の走行ルート選定システム(車両ECU2)による最適ルートの選定方法を具体的に説明する。ここで、図4は、本実施形態の車両ECU2により実行される最適ルート選定に係る制御ルーチンを示すフローチャートである。また、図5乃至図10は、本実施形態の車両ECU2により実行される最適ルート選定に係るルート概念図である。特に、図5乃至図7は配送を前提としたルート概念図であり、図8乃至図10は集荷を前提としたルート概念図である。

0065

先ず、車両ECU2の地図情報取得部11が、通信部3を介して、データサーバ30のデータ記録部33に記録された地図情報を取得する(ステップS11:地図情報取得ステップ)。この際、地図情報取得部11は、ナビゲーション装置4から地図情報の一部を取得してもよい。具体的に、地図情報取得部11は、図5乃至図10に示された輸送開始地点Oから各荷物搭降載地点(図中において黒く塗りつぶされた12個の円領域)までの輸送ルート情報、及び各荷物搭降載地点同士を結ぶ輸送ルート情報等の各種情報を取得する。

0066

次に、車両ECU2の輸送重量情報取得部12が、通信部3を介して、データサーバ30のデータ記録部33に記録された輸送重量情報を取得する(ステップS12:輸送重量情報取得ステップ)。具体的に、配送を前提とする場合、輸送重量情報取得部12は、図5乃至図7において示す、輸送開始地点Oにおける積載量(110kg)、各荷物搭降載地点における降載量(10kg)に係る輸送重量情報を取得する。一方、集荷を前提とする場合、輸送重量情報取得部12は、図8乃至図10において示す、輸送開始地点Oにおける積載量(0kg)、各荷物搭降載地点における搭載量(10kg)に係る輸送重量情報を取得する。

0067

次に、車両ECU2の変動情報推定部13が、輸送重量情報取得部12よって取得された輸送重量情報に基づき、輸送中に変動する積載量の変動情報を推定する(ステップS13:変動情報推定ステップ)。より具体的に、変動情報推定部13は、輸送開始地点Oから各荷物搭降載地点の全てを経由する複数の輸送ルートを抽出する。ここで、変動情報推定部13は、配送や集配などの時間的条件を考慮して実行可能となる走行ルートを輸送ルートとして抽出してもよい。その後、変動情報推定部13は、輸送ルート毎に、輸送開始地点O、各荷物搭降載地点における積載量の情報を付加する。

0068

なお、図5乃至図7においては、配送を前提とするため、輸送開始地点Oにおいて積載量が110kgであり、各荷物搭降載地点を経由するごとに10kgずつ積載量が減少するようになっている。一方、図8乃至図10においては、集荷を前提とするため、輸送開始地点Oにおいて積載量が0kgであり、各荷物搭降載地点を経由するごとに10kgずつ積載量が増加するようになっている。また、図5乃至図10においては、最終的に決定される最適ルートの1つを図示している。

0069

次に、車両ECU2の最適ルート選定部14が、地図情報における走行エリアを道路状況に応じてエリア分類する。その後、最適ルート選定部14が、積載総重量に基づき、分類後のいずれかの走行エリアを走行するように最適ルートを選定する(ステップS14:最適ルート選定ステップ)。

0070

例えば、図5のように、走行エリアを低地エリアCと高地エリアDに分類する場合、積載量が比較的重い状態(積載量が110kg〜60kgで示される、配送が半分以下しか終了していない状態)で低地エリアCを走行し、積載量が60kgの状態で低地エリアCから高地エリアDに移動し、積載量が比較的軽い状態(積載量が50kg〜0kgで示される、配送が半分以上終了した状態)で高地エリアDを走行するように最適ルートを選定する。

0071

また、図6のように、走行エリアを非登坂路エリアEと登坂路エリアFに分類する場合、積載量が比較的重い状態(積載量が110kg〜60kgで示される、配送が半分以下しか終了していない状態)で非登坂路エリアEを走行し、積載量が60kgの状態で非登坂路エリアEから登坂路エリアFに移動し、積載量が比較的軽い状態(積載量が50kg〜0kgで示される、配送が半分以上終了した状態)で登坂路エリアFを走行するように最適ルートを選定する。

0072

更に、図7のように、走行エリアを降坂路エリアGと非降坂路エリアHに分類する場合、積載量が比較的重い状態(積載量が110kg〜60kgで示される、配送が半分以下しか終了していない状態)で降坂路エリアGを走行し、積載量が60kgの状態で降坂路エリアGから非降坂路エリアHに移動し、積載量が比較的軽い状態(積載量が50kg〜0kgで示される、配送が半分以上終了した状態)で非降坂路エリアHを走行するように最適ルートを選定する。

0073

一方で集荷の場合には、図8のように、走行エリアを低地エリアCと高地エリアDに分類する場合、積載量が比較的軽い状態(積載量が0kg〜60kgで示される、集荷が半分以下しか終了していない状態)で高地エリアDを走行し、積載量が60kgの状態で高地エリアDから低地エリアCに移動し、積載量が比較的重い状態(積載量が70kg〜110kgで示される、集荷が半分以上終了した状態)で低地エリアCを走行するように最適ルートを選定する。

0074

また、図9のように、走行エリアを非登坂路エリアEと登坂路エリアFに分類する場合、積載量が比較的軽い状態(積載量が0kg〜60kgで示される、集荷が半分以下しか終了していない状態)で登坂路エリアFを走行し、積載量が60kgの状態で登坂路エリアFから非登坂路エリアEに移動し、積載量が比較的重い状態(積載量が70kg〜110kgで示される、集荷が半分以上終了した状態)で非登坂路エリアEを走行するように最適ルートを選定する。

0075

更に、図10のように、走行エリアを降坂路エリアGと非降坂路エリアHに分類する場合、積載量が比較的軽い状態(積載量が0kg〜60kgで示される、集荷が半分以下しか終了していない状態)で非降坂路エリアHを走行し、積載量が60kgの状態で非降坂路エリアHから降坂路エリアGに移動し、積載量が比較的重い状態(積載量が70kg〜110kgで示される、集荷が半分以上終了した状態)で降坂路エリアGを走行するように最適ルートを選定する。

0076

その後、車両ECU2により、当該最適ルートに関する情報がナビゲーション装置4に供給され、ナビゲーション装置4による走行案内が開始されることになる。

0077

以上のことから本実施形態に係る電気トラックの走行ルート選定システム及び電気トラックの走行ルート選定方法によっても、輸送ルートに係る種々の情報及び荷物の積載総重量の変動情報を含む基礎的情報に基づき最適ルートを選定するため、輸送コストの可視化、及び従来に比してより実質的に電費を向上することができる輸送ルートの選定が可能になる。すなわち、電費をより向上させることができるとともに、輸送コストの低減を図ることができる。

0078

特に、本実施形態においては、地図情報における走行エリアを道路状況に応じてエリア分類し、積載総重量に基づき、分類後のいずれかの走行エリアを走行するように最適ルートを選定するため、輸送ルートの複雑化を防止しつつ、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0079

また、本実施形態においては、走行エリアを高地エリア及び低地エリア、登坂路エリア及び非登坂路エリア、又は降坂路エリア及び非降坂路エリアに分類することにより、モータの回生電力量及び電気トラック1の走行消費電力量という数値データが考慮されることになり、最適ルートの選定をより高精度に行うことができる。

0080

なお、上記実施形態に係る説明においては、2つのエリアに分類することのみが説明されていたが、走行エリアを3つ以上に分類することで、最適ルートの選定をより高精度に行うようにしてもよい。

0081

1電気トラック
2 車両ECU(走行ルート選定システム)
3通信部
4ナビゲーション装置
11地図情報取得部(地図情報取得手段)
12輸送重量情報取得部(輸送重量情報取得手段)
13変動情報推定部(変動情報推定手段)
14最適ルート選定部(最適ルート選定手段)
20無線通信網
30データサーバ
31 通信部
32演算制御部
33データ記録部
40登坂路
50 降坂路
60 降坂路
70 登坂路

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