図面 (/)

技術 手袋及び手袋の製造方法

出願人 ショーワグローブ株式会社
発明者 鈴木亘
出願日 2016年7月28日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-148805
公開日 2018年2月1日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2018-016912
状態 特許登録済
技術分野 手袋 編地 編機
主要キーワード 本体部位 第四指 第三指 編成状態 第五指 第一指 第二指 掌部分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

本発明は、通気性吸汗速乾性及び着用感に優れた手袋を提供することを課題とする。

解決手段

本発明は、コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成される編地を備える手袋であって、編地が、分散して配される複数のタック部位を有する少なくとも一つの凹凸面部、及びこの凹凸面部に近接すると共にコース方向に沿って設けられる少なくとも一つの畝状部を備える。複数のタック部位は、凹凸面部においてコース方向及びウエール方向それぞれに均等に配されているとよい。畝状部は、コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成されると共に一対の基端間が収縮された筒状の本体部位と、畝本体部位の編目とコース方向に連続する穴埋め部位とを有し、この穴埋め部位におけるウエール方向の編目数が、上記畝本体部位におけるウエール方向の編目数より少ないとよい。

概要

背景

編機によって編成される手袋として、耐切創性等を向上するために、平坦部及びコース方向に沿って設けられた畝状部を指袋及び掌部分に設けたものが提案されている(特開2013−151778号公報参照)。

この公報に記載される手袋は、畝状部で手袋の厚みが厚くなってしまうため通気性が十分であるとは言えず、また吸汗速乾性も十分であるとは言えない。また、突状部と平坦部により凹凸状に編成された面の裏面が平面状であるので、着用した際に平坦部が手にまとわりつき、着用感が必ずしも十分であるとは言えない。

概要

本発明は、通気性、吸汗速乾性及び着用感に優れた手袋を提供することを課題とする。本発明は、コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成される編地を備える手袋であって、編地が、分散して配される複数のタック部位を有する少なくとも一つの凹凸面部、及びこの凹凸面部に近接すると共にコース方向に沿って設けられる少なくとも一つの畝状部を備える。複数のタック部位は、凹凸面部においてコース方向及びウエール方向それぞれに均等に配されているとよい。畝状部は、コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成されると共に一対の基端間が収縮された筒状の本体部位と、畝本体部位の編目とコース方向に連続する穴埋め部位とを有し、この穴埋め部位におけるウエール方向の編目数が、上記畝本体部位におけるウエール方向の編目数より少ないとよい。

目的

本発明は、通気性、吸汗速乾性及び着用感に優れた手袋及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成される編地を備える手袋であって、上記編地が、分散して配される複数のタック部位を有する少なくとも一つの凹凸面部、及びこの凹凸面部に近接すると共にコース方向に沿って設けられる少なくとも一つの畝状部を備えることを特徴とする手袋。

請求項2

複数の上記タック部位が、上記凹凸面部においてコース方向及びウエール方向それぞれに均等に配されている請求項1に記載の手袋。

請求項3

上記タック部位が、一つの編目に、この編目とウエール方向に隣接する少なくとも三つの編目が架けられて構成される請求項1又は請求項2に記載の手袋。

請求項4

上記畝状部が、コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成されると共に一対の基端間が収縮された筒状の本体部位を有する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の手袋。

請求項5

上記畝状部が、上記畝本体部位の編目とコース方向に連続する編目から構成される穴埋め部位を有し、この穴埋め部位におけるウエール方向の編目数が、上記畝本体部位におけるウエール方向の編目数より少ない請求項4に記載の手袋。

請求項6

上記畝本体部位のウエール方向の少なくとも一方に隣接して上記凹凸面部が配され、この畝本体部位の一対の基端の一方の編目に、この編目にウエール方向一方に隣接する少なくとも二つの編目が架けられている請求項4又は請求項5に記載の手袋。

請求項7

一つの上記畝本体部位のウエール方向両側に隣接して一対の上記凹凸面部が配され、一方の上記凹凸面部における上記畝本体部位に隣接する複数の編目のうち少なくとも一つの編目が、他方の上記凹凸面部の編目に架けられている請求項4、請求項5又は請求項6に記載の手袋。

請求項8

他方の上記凹凸面部の上記編目に架けられている一方の上記凹凸面部の上記編目が、他方の上記凹凸面部における上記畝本体部位に隣接する複数の編目のうち少なくとも一つの編目と共に、上記編目に架けられている請求項7に記載の手袋。

請求項9

コース方向に連続する複数の編目を、それぞれ対応するウエール方向の編目に架けることで手袋を製造する方法であって、分散して配される複数のタック部位を有する凹凸面部を編成する工程、及びこの凹凸面部に近接すると共にコース方向に沿って設けられる畝状部を編成する工程を有することを特徴とする手袋の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、手袋及び手袋の製造方法に関する。

背景技術

0002

編機によって編成される手袋として、耐切創性等を向上するために、平坦部及びコース方向に沿って設けられた畝状部を指袋及び掌部分に設けたものが提案されている(特開2013−151778号公報参照)。

0003

この公報に記載される手袋は、畝状部で手袋の厚みが厚くなってしまうため通気性が十分であるとは言えず、また吸汗速乾性も十分であるとは言えない。また、突状部と平坦部により凹凸状に編成された面の裏面が平面状であるので、着用した際に平坦部が手にまとわりつき、着用感が必ずしも十分であるとは言えない。

先行技術

0004

特開2013−151778号公報

発明が解決しようとする課題

0005

そこで、本発明は、通気性、吸汗速乾性及び着用感に優れた手袋及びその製造方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するためになされた発明は、コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成される編地を備える手袋であって、上記編地が、分散して配される複数のタック部位を有する少なくとも一つの凹凸面部、及びこの凹凸面部に近接すると共にコース方向に沿って設けられる少なくとも一つの畝状部を備えることを特徴とする。

0007

当該手袋は、複数のタック部位が分散して配設される凹凸面部を備えるので、この凹凸面部における通気性に優れ、吸汗速乾性及び着用感も優れる。

0008

複数の上記タック部位が、上記凹凸面部においてコース方向及びウエール方向それぞれに均等に配されていることが好ましい。これにより、コース方向及びウエール方向それぞれにおける通気性を向上させることができ、吸汗速乾性及び着用感の向上を図ることができる。

0009

上記タック部位が、一つの編目に、この編目とウエール方向に隣接する少なくとも三つの編目が架けられて構成されることが好ましい。このようにタック部位において一つの編目に少なくとも三つの編目が架けられていることで、このタック部位における通気性向上効果がより増大する。

0010

上記畝状部が、コース方向に連続する複数の編目がそれぞれ対応するウエール方向の編目に架けられて構成されると共に一対の基端間が収縮された筒状の本体部位を有することが好ましい。このように一対の基端間が収縮された筒状の畝本体部位を設けることで、畝状部を的確かつ容易に形成することができる。

0011

上記畝状部は、上記畝本体部位の編目とコース方向に連続する編目から構成される穴埋め部位を有し、この穴埋め部位におけるウエール方向の編目数が、上記畝本体部位におけるウエール方向の編目数より少ないことが好ましい。このような穴埋め部位によって、上記畝本体部位の側端の空隙を的確になくすことができる。

0012

当該手袋は、上記畝本体部位のウエール方向の少なくとも一方に隣接して上記凹凸面部が配され、この畝本体部位の一対の基端の一方の編目に、この編目にウエール方向一方に隣接する少なくとも二つの編目が架けられていることが好ましい。このように畝本体部位と凹凸面部とが隣接して配されることで、上記畝本体部位に近接する部位における通気性に優れる。畝本体部位の一対の基端の一方の編目に、この編目にウエール方向に隣接する少なくとも二つの編目(上記凹凸面部の編目)が架けられていることによって、畝本位部位と凹凸面部との接合強度が図られると共にこの部位における通気性も確保することができる。

0013

当該手袋は、一つの上記畝本体部位のウエール方向両側に隣接して一対の上記凹凸面部が配され、一方の上記凹凸面部における上記畝本体部位に隣接する複数の編目のうち少なくとも一つの編目が、他方の上記凹凸面部の編目に架けられていることが好ましい。これにより、一方の凹凸面部の編目が他方の凹凸面部の編目に架けられることで、容易かつ確実に上記畝状部を形成することができる。

0014

上記構成を採用する際には、他方の上記凹凸面部の上記編目に架けられている一方の上記凹凸面部の上記編目は、他方の上記凹凸面部における上記畝本体部位に隣接する複数の編目のうち少なくとも一つの編目と共に、上記編目に架けられていることが好ましい。これによって、一方の上記凹凸面部の上記編目と他方の上記凹凸面部の上記編目との双方が、他方の上記凹凸面部の上記編目に架けられるので、より確実に上記畝状部を形成することができると共に、この部位における通気性を確保することができる。

0015

さらに、上記課題を解決するためになされた別の発明は、コース方向に連続する複数の編目を、それぞれ対応するウエール方向の編目に架けることで手袋を製造する方法であって、分散して配される複数のタック部位を有する凹凸面部を編成する工程、及びこの凹凸面部に近接すると共にコース方向に沿って設けられる畝状部を編成する工程を有することを特徴とする。

0016

当該手袋の製造方法は、既述の利点を有する手袋を製造することができる。つまり、当該手袋の製造方法によって手袋は、凹凸面部が分散して配設される複数のタック部位を有する上記凹凸面部を備えるので、この凹凸面部における通気性に優れ、吸汗速乾性及び着用感が優れる。

発明の効果

0017

以上説明したように、本発明の手袋、及び本発明の製造方法によって製造される手袋にあっては、従来のものに比して通気性、吸汗速乾性及び着用感に優れる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の一実施形態の手袋の概略的要部拡大平面図である。
本発明の一実施形態の手袋の編成状態を説明する説明図である。
図1の手袋の概略的要部拡大斜視図である。
図1と異なる実施形態の手袋の編成状態を説明する説明図である。
図1及び図4と異なる実施形態の手袋の編成状態を説明する説明図である。
図1図4及び図5と異なる実施形態の手袋の編成状態を説明する説明図である。
図1図4図5及び図6と異なる実施形態の手袋の編成状態を説明する説明図である。
図1図4図5図6及び図7と異なる実施形態の手袋の概略的要部拡大斜視図である。

実施例

0019

以下、適宜図面を参照しつつ本発明の実施の形態を詳説する。

0020

<手袋>
本実施形態の手袋は、繊維を手袋状に編成したものである。具体的には、当該手袋は、コース方向Cに連続する複数の編目2aが、それぞれ対応するウエール方向Wの編目2aに架けられて構成される編地を備える。具体的には、当該手袋の編地は、コース方向Cに複数の編目2aが連続して設けられ、このコース方向Cの複数の編目2aは、ウエール方向Wに形成された他のコースの複数の編目2aにそれぞれ架けられている。

0021

当該手袋は、裾部、胴袋部及び指袋部を有し、着用者の手を保護する部材である。具体的には、着用者が手を挿入可能な開口部を有する裾部の指先側に五本胴部が設けられている。この五本胴部の指先側に四本胴部及び第一指用袋部(親指用袋部)が設けられている。この四本胴部の指先側に三本胴部及び第五指用袋部(小指用袋部)が設けられている。この三本胴部の指先側に第二指用袋部(人差指用袋部)、第三指用袋部(中指用袋部)及び第四指用袋部(薬指用袋部)が設けられている。第一指部から第五指部は、指先部が開口された状態に形成されていてもよく、また指先部が閉塞された状態に形成されていてもよい。

0022

上記手袋本体を構成する繊維としては、特に限定されず、綿、等の天然繊維ナイロン繊維ポリエステル繊維レーヨン繊維アクリル繊維アラミド繊維、高強力ポリエチレン繊維ポリウレタン繊維等の合成繊維ステンレスなどの金属繊維グラスファイバーなどの無機繊維が挙げられる。これらの繊維は単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。例えば2種を混合して用いる繊維としては、ステンレス繊維ナイロン等でカバーリングした複合糸を挙げることができる。

0023

上記手袋に用いる糸の繊度としては、特に限定されず、例えば78〜1550dtexである。また、上記手袋のゲージ数としては、特に限定されず、例えば7〜18ゲージである。

0024

当該手袋は、編地が、分散して配される複数のタック部位4を有する少なくとも一つの凹凸面部6、及びこの凹凸面部6に近接すると共にコース方向Cに沿って設けられる複数本の畝状部8を備えている。当該手袋は、上記畝状部8を備えることで、耐切創性、耐衝撃性及び耐摩耗性の向上が図られる。当該手袋は、図3に示すように複数の上記畝状部8間に上記凹凸面部6が隣接して設けられると共に、畝状部8のウエール方向W両側に上記凹凸面部6が隣接して設けられている。また、本実施形態においては、畝状部8のコース方向C両側には、平編みからなる平坦面部14が隣接して設けられているが、この平坦面部14を上記凹凸面部6から構成することも可能である。なお、タック部位4とは、ウエール方向Wに隣接する少なくとも二つの編目が、これらの少なくとも二つの編目とウエール方向Wに隣接する一つの編目に架けられている部位を意味し、より具体的に説明すると、図2に示すようにウエール方向Wに隣接する二つの編目2b,2cが、一つの編目2dに架けられている部位を意味する。一つの編目に複数の編目が架けられた構造となっているタック部位の存在によって、凹凸面部6が非平坦となると共に編地の通気性が確保される。

0025

複数のタック部位4は、上記凹凸面部6においてコース方向C及びウエール方向Wそれぞれに均等に配されている。本実施形態においては、複数の上記タック部位4は、平面視市松模様(checkerboard pattern)状となるよう配設されている。より具体的に説明すると、図2に示すように、ウエール方向Wに隣接する二つの編目2b,2cが架けられる一つの編目2dのコース方向Cに隣接する他の編目2eが、この他の編目2eにウエール方向Wの一方側(既に形成された側(図1及び図2の下側))に隣接する編目2fと共にウエール方向W他方(後に形成される側)に隣接する編目2gに架けられている。なお、図2において、Nは、既に形成された編目(上記説明における2b,2c,2e,2f)が架けられる編目(2d,2g)を意味し、Tは、既に形成された編目(2b,2f)と共に後に形成される編目(2d,2g)に架けられる編目(2c,2e)を意味する(なお、符号は説明のために使用したに過ぎない)。図2において下側(指先側)から上側(裾側)にかけて編成される。また、図2においては、掌側の編成状態を示しているが、掌側の各コースの間に手の甲側の編成がなされる。つまり、掌側の1コースと手の甲側の1コースとが交互に連続して編成されることで、当該手袋は筒状に編成される。さらに、図2においては、1本の畝状部付近の編成状態のみを示している。

0026

当該手袋は、掌側に上記凹凸面部6及び畝状部8を備え、五本胴部及び四本胴部に複数本(本実施形態では4本)の上記畝状部8が横方向(指先方向と直交方向)に沿って設けられている。なお、畝状部8を各指袋部に設けることも可能である。当該手袋の手の甲面側は、平編みからなる平坦面に形成されているが、上記凹凸面部6等を設けることも可能である。

0027

当該手袋の凹凸面部6の平均厚みは特に限定されるものではないが、上記凹凸面部6の平均厚みの上限としては、3mmが好ましく、2mmがより好ましい。一方、上記凹凸面部6の平均厚みの下限としては、0.3mmが好ましく、0.5mmがより好ましい。上記凹凸面部6の平均厚みが上記上限を超える場合、当該手袋の厚みが大きくなることで柔軟性が低下して、着用感が低下するおそれがある。逆に、上記凹凸面部6の平均厚みが上記下限に満たない場合、手袋自体の強度に欠け耐久性が低下するおそれがある。なお、上記平均厚みは、JIS−L1086/L1096準拠定圧厚さ測定器(例えば株式会社テクロックの「PG−15」)を用いて任意の5箇所を測定して得た値の平均値である。

0028

上記畝状部8の平均高さは特に限定されるものではないが、上記畝状部8の平均高さの上限としては、8mmが好ましく、5mmがより好ましい。一方、上記畝状部8の平均高さの下限としては、1mmが好ましく、1.5mmがより好ましい。上記畝状部8の平均高さが上記上限を超える場合、畝状部8が高くなり過ぎ、着用感を阻害するおそれがある。逆に、上記畝状部8の平均高さが上記下限に満たない場合、畝状部8による耐切創性、耐衝撃性及び耐摩耗性の向上の効果が十分得られないおそれがある。なお、上記平均高さは、JIS−L1086/L1096準拠の定圧厚さ測定器(例えば株式会社テクロックの「PG−15」)を用いて任意の5箇所を測定して得た値の平均値である。

0029

上記凹凸面部6の平均厚みに対する上記畝状部8の平均高さの比としては、特に限定されるものではないが、1.3以上であることが好ましく、また4以下であることが好ましい。上記比が上記下限に満たないと、畝状部8の高さが不十分となり、畝状部8による耐切創性、耐衝撃性及び耐摩耗性の向上の効果が十分得られないおそれや、凹凸面部6が厚くなり過ぎ、柔軟性が低下して、着用感が低下するおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、畝状部8が高くなり過ぎ、着用感を阻害するおそれや、上記凹凸面部6が薄くなり過ぎ、手袋自体の強度に欠け、耐久性が低下するおそれがある。

0030

上記畝状部8の長さ(稜線方向の長さ)は特に限定されるものではない。また、畝状部8が形成される箇所の手袋の長さ(畝状部8の稜線方向に沿った手袋の長さ(本実施形態においては五本胴部又は四本胴部のコース方向Cの長さ))に対する畝状部8の長さの比
も特に限定されない。ただし、上記比は、0.05以上であることが好ましい。上記比が上記下限を満たさないと、畝状部8による耐切創性、耐衝撃性及び耐摩耗性の向上の効果が十分得られないおそれがある。この比の上限は例えば1である。なお、上記畝状部8の長さ及び上記畝状部8の形成される箇所の手袋の長さは、デジタルノギス(例えば株式会社ミツトヨの「CD−20C」)を用いて測定することができる。なお、畝状部8が指部又は三本胴部に形成される場合には、「その畝状部8の形成される箇所の手袋の長さ」とは、その畝状部8の形成される指部又は三本胴部のコース方向Cの長さ(畝状部8の稜線方向の指部又は三本胴部の長さ)を意味する。

0031

上記畝状部8は、コース方向Cに連続する複数の編目2hがそれぞれ対応するウエール方向の編目2hに架けられて構成されると共に一対の基端10a間が収縮された筒状の畝本体部位10を有している。本実施形態では、畝本体部位10は、コース方向Cに連続する複数の編目2hが、それぞれウエール方向Wに隣接する他のコースの編目2hに架けられ、一対の基端10aがウエール方向に収縮されることで、筒状に形成されている。この畝本体部位10のウエール方向W両側に隣接して上記凹凸面部6が配されている。本実施形態においては、畝状部8のコース方向Cの一方側(図2の右側)の平坦面部14の編成に連続して畝本体部位10の一方の基端10a(指先側の基端10a)の編成がなされ、また畝本体部位10の他方の基端10a(裾側の基端10a)の編成に連続して畝状部8のコース方向Cの他方側(図2の左側)の平坦面部14の編成がなされる。

0032

上記畝本体部位10を構成する編目2hのコース方向Cの編目数は、隣接する凹凸面部6の編目2aのコース方向Cの編目数よりも少ない。具体的には、畝本体部位10を構成する編目2hのコース方向Cの編目数は、同一幅を構成する凹凸面部6の編目2aのコース方向Cの編目数の約半数である(凹凸面部6の編目2aのコース方向Cの編目数に一を加算した数の半数)。つまり、上記凹凸面部6における畝本体部位10に隣接する複数の編目2aのうち複数の編目2iは、上記畝本体部位10に架けられていない(以下、この編目2iを収縮用編目ということがある)。

0033

上記畝本体部位10に隣接する一対の凹凸面部6のうち一方の凹凸面部6(指先側の凹凸面部6)における畝本体部位10に隣接する複数の編目のうち少なくとも一つの編目2iが、他方の凹凸面部6(裾側の凹凸面部6)の編目2jに架けられている。つまり、上記収縮用編目2iが、畝本体部位10を挟んで対向する凹凸面部6の編目2jに架けられ、これによって上述のように畝本体部位10の一対の基端10a間が収縮されている。

0034

ここで、上述のように他方の凹凸面部6(裾側の凹凸面部6)の編目2jに架けられている一方の凹凸面部6の編目2i(上記収縮用編目)は、他方の凹凸面部6における畝本体部位10に隣接する複数の編目のうち少なくとも一つの編目2kと共に、上記編目2jに架けられている。具体的には、上記収縮用編目2iは、畝本体部位10を挟んで対向する凹凸面部6の最初の編目2kと共に、この編目2kにウエール方向Wに隣接する編目2jに架けられている。

0035

また、上記畝本体部位10の一対の基端10aの一方の編目2h(図2における下側の基端10aの編目2h)に、この編目2hとウエール方向Wの一方側に隣接する二つの編目2l(凹凸面部6の編目2l)が架けられている。

0036

さらに、上記畝状部8は、上記畝本体部位10の編目2hとコース方向Cに連続する編目2mから構成される穴埋め部位12を有する。この穴埋め部位12におけるウエール方向Wの編目数は、上記畝本体部位10におけるウエール方向Wの編目数よりも少ない。当該手袋にあっては、上記穴埋め部位12によって筒状の畝本体部位10の側方の穴が好適に塞がれる。具体的には、畝本体部位10のウエール方向Wの編目2hの数は9目であり、穴埋め部位12のウエール方向Wの編目2mの数は5目である。ここで、畝本体部位10のウエール方向Wの編目2hの数に対する穴埋め部位12のウエール方向Wの編目2mの数の比の下限としては、0.2が好ましく、0.4がより好ましい。また、上記比の上限としては、0.8が好ましく、0.7がより好ましい。上記比が上記範囲外であると、穴埋め部位12による効果が十分に発揮できないおそれがある。

0037

上記穴埋め部位12にあっては、ウエール方向Wに少なくとも二つの上記編目2mが、これらの編目2mとウエール方向Wに隣接する編目2m,2nに架けられている。

0038

〈手袋の製造方法〉
次に、当該手袋の製造方法について説明する。なお、当該手袋の製造方法の説明にあたり、上述した当該手袋の説明と重複する箇所にあってはその説明を省略することがある。

0039

当該手袋の製造方法は、コース方向Cに連続する複数の編目2aを、それぞれ対応するウエール方向Wの編目2aに架けることで手袋を製造する方法であって、分散して配される複数のタック部位4を有する凹凸面部6を編成する工程、及びこの凹凸面部6に近接すると共にコース方向Cに沿って設けられる畝状部8を編成する工程を有する。

0040

当該手袋の製造方法は、横編機によって各工程が行われる。この横編機は、従来公知の横編機を用いることが可能である。具体的には、横編機は、前後一対針床と、この針床に配設された多数の編針とを備え、この編針が針床の歯口に出退可能に配置されている。そして、編針は、カム機構に係脱可能なバットを有し、このバットがカム機構に係合することで編針が歯口を出退するよう設けられている。また、各編針は上記バットとカム機構とを係脱すべく針床内に揺動可能に配設されている。これにより、各編針の動作を制御することで所望の編成を行うことができる。

0041

上記凹凸面部編成工程においては、掌側の編成に際して上記凹凸面部6を形成する。この凹凸面部編成工程においては、掌側の1コースと手の甲側の1コースとが交互に連続して編成される。

0042

上記凹凸面部6の編成にあっては、1コースにおいて複数の編針が交互にニット及びタックの動作を行う。つまり、1コースにおいて一つの編針がニットの動作を行う際に、この編針に隣接する編針はタックの動作を行う。また、編針はコースごとに交互にニット及びタックの動作を行う。つまり、前のコースにおいてニットの動作を行った編針はタックの動作を行い、前のコースにおいてタックの動作を行った編針はニットの動作を行う。これにより、凹凸面部6においてウエール方向W及びコース方向Cそれぞれに複数のタック部位4が均等に配される。ここで、ニットの動作とは、旧編目(既に形成されている編目)を編針が保持した状態で編針が上昇しフック給糸した後、編針が下降しながら上記旧編目をくぐり抜けて新たな編目を形成する一連の動作を意味する。このニットの動作によって、新たに編目が形成されると共に、この新たな編目に旧編目が架けられる。また、タックの動作とは、旧編目を編針が保持した状態で編針が上昇しフックに給糸した後、編針が下降するが、旧編目をくぐり抜けず、旧編目と給糸された糸とがフック内に収まる状態に至るまでの一連の動作を意味する。このタックの動作によって、新たに編目が形成されるが、この新たな編目は旧編目に架けられず、新たな編目と旧編目とが保持される。

0043

上記畝状部編成工程においては、掌側に上記畝状部8を形成する。この畝状部編成工程は、上記凹凸面部編成工程に連続して行われ、これにより畝状部8がウエール方向Wに凹凸面部6と隣接して設けられる。なお、畝状部編成工程が凹凸面部編成工程に連続して行われるとは、掌側の動作において連続することを意味し、凹凸面部編成工程と畝状部編成工程との間に手の甲側が1コース編成される。また、畝状部編成工程に連続して上記凹凸面部編成工程が連続して行われ、これにより畝状部8のウエール方向W両側に凹凸面部6が隣接して設けられる。なお、畝状部編成工程に連続して凹凸面部編成工程が行われるとは、掌側の動作において連続することを意味し、凹凸面部編成工程と畝状部編成工程との間に手の甲側が1コース編成される。

0044

畝状部編成工程においては、畝本体部位10の編成と共に穴埋め部位12の編成がなされる。この畝本体部位10の編成及び穴埋め部位12の編成にあっては、手の甲側の編成は行われず、掌側の編成のみが行われる。

0045

畝本体部位10の編成は、同一幅を構成する凹凸面部6の編目の約半数の編目2hを平編みすることによってなされる。具体的には、一本置きの編針によって畝本体部位10は形成される。つまり、畝本体部位10を編成する編針の間に位置する編針(以下、不動作編針ということがある)は、畝状部8の形成に際して動作しない。ここで、畝本体部位10の編成は、直前のコース(一方側の凹凸面部6の編成の末端)でタックの動作がなされた編針によってなされる。このため、一方側の凹凸面部6の二つの編目2lが畝本体部位10の一方側の基端10aの編目2hに架けられる。

0046

穴埋め部位12の編成は、上記畝本体部位10を編成する編針のうち最も外側に位置する編針の外側に隣接する編針によってなされる。この穴埋め部位12を編成する編針は、畝状部編成工程において、畝本体部位10を編成する編針よりも動作回数が少ない。具体的には、畝状部編成工程において、畝本体部位10を編成する編針が9コース動作するのに対し、穴埋め部位12を編成する編針は5コース動作する。ここで、穴埋め部位12を編成する編針は、複数回のニットの動作の間にタックの動作を行う。

0047

畝本体部位10の他方側の基端10aの編成がなされた後、上述のように連続して次の凹凸面部編成工程がなされる。

0048

上記次の凹凸面部編成工程における最初のコースでは、畝本体部位10を編成した編針はニットの動作を行い、不動作編針はタックの動作を行う。また、穴埋め部位12を編成した編針はニットの動作を行う。

0049

そして、次のコース(上記凹凸面部6編成工程の2コース目)で、不動作編針はニットの動作を行う。これにより、一方の凹凸面部6の上記収縮用編目2iは、他方の凹凸面部6の編目2kと共にこの編目2kとウエール方向Wに隣接する編目2jに架けられる。これにより、畝本体部位10の一対の基端10a間が収縮し、畝本体部位10が筒状に形成される。また、このコースでは、畝本体部位10を編成した編針はタックの動作を行い、穴埋め部位12を編成した編針はニットの動作を行う。

0050

本実施形態においては、5回(n回)の凹凸面部編成工程及び4回(n−1回)の畝状部編成工程が交互に連続して行われ、4本の畝状部8と5つの凹凸面部6が形成される。

0051

〈利点〉
当該手袋は、凹凸面部6が分散して配設される複数のタック部位4を有し、このタック部位4はニットのみによって形成された平坦面に比べて編地の空隙が大きくなるため、この凹凸面部6における通気性に優れ、吸汗速乾性及び着用感も優れる。特に、複数のタック部位4は、凹凸面部6においてコース方向C及びウエール方向Wそれぞれに均等に配されているので、コース方向C及びウエール方向Wそれぞれにおける通気性を向上させることができ、吸汗速乾性及び着用感の向上を図ることかできる。また、凹凸面部6が畝本体部位10に隣接して配されることで、畝本体部位10に近接する部位における通気性に優れる。

0052

上記畝状部8は、一対の基端10a間が収縮された筒状の畝本体部位10を有するので、畝状部8を的確かつ容易に形成することができる。また、畝状部8のウエール方向W両側の凹凸面部6の一方の凹凸面部6の上記収縮用編目2iを、他方の凹凸面部6の編目2jに架けることで、上記一対の基端10aの収縮を行うことができ、畝状部8をより的確かつ容易に形成することができる。しかも、上記収縮用編目2iは、畝本体部位10を挟んで対向する凹凸面部6の最初の編目2kと共に、この編目2kとウエール方向Wに隣接する上記編目2jに架けられているため、より確実に上記畝状部8を形成することができると共に、この部位における通気性を確保することができる。

0053

また、畝本体部位10の一対の基端10aの一方の編目2hに、この編目2hとウエール方向Wに隣接する凹凸面部6の二つの編目2lが架けられているので、畝本位部位10と凹凸面部6との接合強度が図られると共にこの部位における通気性も確保することができる。

0054

さらに、上記畝状部8は、上記畝本体部位10の編目2hとコース方向Cに連続すると共に上記畝本体部位10のウエール方向Wの編目2hの数よりウエール方向Wの数が少ない編目2mから構成される穴埋め部位12を有しているので、上記畝本体部位10の側端の空隙を的確になくすことができる。

0055

〈その他の実施形態〉
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。

0056

上記実施形態においては、凹凸面部6において複数のタック部位4がコース方向C及びウエール方向W双方に均等に配されているものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のタック部位4をランダムに配することも可能である。

0057

また、凹凸面部6において複数のタック部位4がウエール方向W及びコース方向C双方に均等に配される場合であっても、上記実施形態のようにニットとタックとの動作がウエール方向W及びコース方向Cそれぞれに交互に行われる形態に限定されず、図4図7に示すように複数のタック部位4を配する形態であっても良い。

0058

図4に示す手袋は、一本置きの編針でタックの動作を、この一本置きの編針の間の編針でニットの動作を複数コース(図示例では2コース)行い、次の複数コース(前の複数コース数と同数(図示例では2コース))で上記一本置きの編針でニットの動作を、上記一本置きの編針の間の編針でタックの動作を行い、これらの動作を行うコースが複数回繰り返されることで、一つの編目2oに三つ以上の編目2pが架けられた複数のタック部位4が市松模様状規則的に配される。

0059

図5に示す手袋は、タックの動作を行うコース間でニットの動作のみを行う(タックの動作を行わない)コースが存在する。つまり、一本置きの編針でタックの動作を、この一本置きの編針の間の編針でニットの動作を1コース行い、次の1コースで全ての編針でニットの動作を行い、次の1コースで上記一本置きの編針でニットの動作を、上記一本置きの編針の間の編針でタックの動作を行い、次の1コースで全ての編針でニットの動作を行い、これらの動作を行うコースが複数回繰り返されることで、複数のタック部位4がコース方向C及びウエール方向Wに規則的に配される。

0060

また、図6に示す手袋は、図5に示す手袋の変形例であり、図5に示す例において一本置きの編針ごとにタック及びニットの動作を行うコースを複数コースとし、全ての編針でニットの動作を行うコースを1コース又は複数コースとする例である。具体的には、一本置きの編針でタックの動作を、この一本置きの編針の間の編針でニットの動作を複数コース(図示例では2コース)行い、次の1コースで全ての編針でニットの動作を行い、次の複数のコースで上記一本置きの編針でニットの動作を、上記一本置きの編針の間の編針でタックの動作を行い、次の1コースで全ての編針でニットの動作を行い、これらの動作を行うコースが複数回繰り返されることで、複数のタック部位4がコース方向C及びウエール方向Wに規則的に配される。図6に示す手袋は、タック部位4が、1つの編目2oに、この編目2oとウエール方向Wに隣接する少なくとも三つの編目(図示例では三つの編目2p)が架けられて構成されるため、図5に示す手袋に比べてタック部位4における通気性向上効果がより増大する。

0061

また、図7に示すように同じ編針の位置でニットの動作とタックの動作とを交互に行うことも可能である。具体的には、図7においては、一本置きの編針でタックの動作を、上記一本置きの編針の間の編針でニットの動作を行い、次の1コースで全ての編針でニットの動作を行い、次の1コースで上記一本置きの編針でタックの動作を、上記一本置きの編針の間の編針でニットの動作を行い、次の1コースで全ての編針でニットの動作を行っている。上述のような動作を行うコースが複数回繰り返されることで、複数のタック部位4がウエール方向W及びコース方向C双方に均等に配される。

0062

上述のように凹凸面部6において複数のタック部位4がウエール方向W及びコース方向C双方に均等に配される場合、図4図7に示すような形態のものであっても良いが、この中でも図4又は図6に示す形態のものが好ましい。つまり、図4又は図6に示すように、上記タック部位4が、1つの編目2oに、この編目2oとウエール方向Wに隣接する少なくとも三つの編目(図示例では三つの編目2p)が架けられて構成されることが好ましい。これにより、このタック部位4における通気性向上効果がより増大する。

0063

また、上記実施形態においては、畝状部8が穴埋め部位12を有するものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図8に示すように畝状部8の側端に空隙8aを有するものであってもよい。

0064

本発明の手袋は、上述のように通気性、吸汗速乾性及び着用感に優れるので、作業用手袋等に好適に採用することができる。

0065

2a〜2p編目
4タック部位
6凹凸面部
8畝状部
10畝本体部位
12穴埋め部位
14平坦面部
Cコース方向
W ウエール方向

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ