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技術 二重織物の縫い合わせ構造およびその製造方法

出願人 株式会社オンワードホールディングス
発明者 岡西祥臣
出願日 2016年7月25日 (4年9ヶ月経過) 出願番号 2016-145570
公開日 2018年2月1日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2018-016897
状態 特許登録済
技術分野 衣服の細部
主要キーワード 縫製構造 ローロック 裏組織 縫製技術 まつり縫い 裁断端 織り糸 縫い代部分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年2月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

二重織物衣服熟練職人に頼ることなく、短時間に仕上げることができ、縫い合わせ部分の生地重合を少なくして薄い仕上がりとなると共に、軽く高級な仕上がりを実現できる縫製構造を提供する。

解決手段

二重織物からなる衣服の第1のパーツと第2のパーツとの縫い合わせ構造は、第1のパーツの端部は二重織物の表層A1と裏層A2とを結合する接結糸が切断されて、表層と裏層が分離しており、第1のパーツの表層の端縁と第2のパーツの端縁が地縫いで縫い合わされた端縁の縫い代は、重なり合った状態で第1のパーツの表層の裏側に折り返され、第1のパーツの裏層の分離された端部は縫い代の幅より狭い幅の端縁部分切断除去され、該切断された裏層の端部の縁が細幅かがりロックMでかがられ、重なり合って折り返された縫い代を覆った状態で、落としミシンPにより第2のパーツと縫い合わされている構成を有する。

概要

背景

二重織物は二枚の織物を重ねて1枚とした生地であり、二枚の生地が分離しないように、表組織の接結糸経糸、または緯糸)を裏組織組み入れて織り上げた、二重構造の織物である。
この二重織物から衣服を作成する場合、まず、二重織物の生地を所望の形状に切断(裁断)する。その後、専用の器械により、二重織物の縫い代分の接結糸をカットして、生地を二枚に剥がす。
図8〜10により、二重織物のパーツX(表層X1、裏層X2)と、二重織物のパーツY(表層Y1、裏層Y2)の縫い合わせ部分を説明する。

1 縫い合わせるパーツX・Yの縫い代を重ね、二枚に剥がした生地の内、裏層Y2一枚を残し、残りの三枚(表層X1、裏層X2、表層Y1)を中表として縫い合わせる。
2 次に残ったパーツYの裏層Y2で該縫い代を包むようにして裁ち端を内側に折りたたみ、手まつり縫いZでかがる。
このとき、二重織物の縫い合わせ部分、および裁ち端は、縫い代を手まつり仕上げていくために、芯や裏地を使用することなく、縫い代部分後始末をすることができ、非常に軽い仕上がりとなる。

概要

二重織物の衣服を熟練職人に頼ることなく、短時間に仕上げることができ、縫い合わせ部分の生地の重合を少なくして薄い仕上がりとなると共に、軽く高級な仕上がりを実現できる縫製構造を提供する。二重織物からなる衣服の第1のパーツと第2のパーツとの縫い合わせ構造は、第1のパーツの端部は二重織物の表層A1と裏層A2とを結合する接結糸が切断されて、表層と裏層が分離しており、第1のパーツの表層の端縁と第2のパーツの端縁が地縫いで縫い合わされた端縁の縫い代は、重なり合った状態で第1のパーツの表層の裏側に折り返され、第1のパーツの裏層の分離された端部は縫い代の幅より狭い幅の端縁部分切断除去され、該切断された裏層の端部の縁が細幅かがりロックMでかがられ、重なり合って折り返された縫い代を覆った状態で、落としミシンPにより第2のパーツと縫い合わされている構成を有する。

目的

本発明は、二重織物の衣服を熟練の職人に頼ることなく、短時間に仕上げることができ、縫い合わせ部分の生地の重合を少なくして薄い仕上がりとなると共に、軽く高級な仕上がりを実現できる縫製構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

二重織りの織物からなる複数のパーツを縫い合わせた衣服の第1のパーツと第2のパーツとの縫い合わせ構造において、前記第1のパーツの端部は二重織物表層裏層とを結合する接結糸が切断されて、表層と裏層が分離しており、第1のパーツの表層の端縁と第2のパーツの端縁が地縫いで縫い合わされており、該縫い合わされた端縁の縫い代は、重なり合った状態で第1のパーツの表層の裏側に折り返されており、第1のパーツの裏層の分離された端部は縫い代の幅より狭い幅の端縁部分切断除去されており、該切断された裏層の端部の縁が細幅かがりロックでかがられており、該かがりロックでかがられた第1のパーツの裏層の端部は前記重なり合って折り返された縫い代を覆った状態で、落としミシンにより前記第2のパーツと縫い合わされていることを特徴とする縫い合わせ構造。

請求項2

前記細幅のかがりロックがメローロックであることを特徴とする請求項1記載の縫い合わせ構造。

請求項3

前記細幅のかがりロックが巻きロックであることを特徴とする請求項1記載の縫い合わせ構造。

請求項4

複数のパーツを縫い合わせて構成する衣服の、少なくとも2つのパーツが請求項1記載の縫い合わせ構造により縫い合わされていることを特徴とする衣服。

請求項5

二重織りの織物からなる第1のパーツと二重織りの織物からなる第2のパーツとの縫い合わせ方法において、縫い合わせるべき第1のパーツの端部において縫い代の幅よりも二倍以上広い幅で二重織物の表層と裏層とを結合する接結糸を切断して、表層と裏層を分離する工程と、前記分離された第1のパーツの表層の端縁と第2のパーツの端縁を地縫いで縫い合わせる工程と、前記縫い合わされた端縁の縫い代を重なり合った状態で第1のパーツの表層の裏側に折り返す工程と、第1のパーツの裏層の分離された端部を縫い代の幅より狭い幅で端縁部分を切断しつつ、切断した裏層の縁をかがりミシンで細幅のかがりロックでかがる工程と、該かがりロックでかがった第1のパーツの裏層の端部で、前記重なり合った状態の第1のパーツの表層の縫い代と第2のパーツの縫い代を覆う工程と、前記細幅のかがりロックでかがった第1パーツの裏層の端部を、表側より落としミシンにより前記第2のパーツと縫い合わせることを特徴とする縫い合わせ構造の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、二重織物よりなるパーツの縫い合わせ構造に関する。

背景技術

0002

二重織物は二枚の織物を重ねて1枚とした生地であり、二枚の生地が分離しないように、表組織の接結糸経糸、または緯糸)を裏組織組み入れて織り上げた、二重構造の織物である。
この二重織物から衣服を作成する場合、まず、二重織物の生地を所望の形状に切断(裁断)する。その後、専用の器械により、二重織物の縫い代分の接結糸をカットして、生地を二枚に剥がす。
図8〜10により、二重織物のパーツX(表層X1、裏層X2)と、二重織物のパーツY(表層Y1、裏層Y2)の縫い合わせ部分を説明する。

0003

1 縫い合わせるパーツX・Yの縫い代を重ね、二枚に剥がした生地の内、裏層Y2一枚を残し、残りの三枚(表層X1、裏層X2、表層Y1)を中表として縫い合わせる。
2 次に残ったパーツYの裏層Y2で該縫い代を包むようにして裁ち端を内側に折りたたみ、手まつり縫いZでかがる。
このとき、二重織物の縫い合わせ部分、および裁ち端は、縫い代を手まつり仕上げていくために、芯や裏地を使用することなく、縫い代部分後始末をすることができ、非常に軽い仕上がりとなる。

先行技術

0004

https://beautiful.jp/philosophy/craftl.html

発明が解決しようとする課題

0005

このように、二重織物の縫い合わせにおいては、軽く見栄えの良い製品を仕上げるためには、仕上げとなる人手によるまつり工程が最も重要となる。
現在は、上記まつり工程は、高度な縫製技術を持った職人による手まつり仕上げに頼っている。しかし、国内縫製分野において細かな手まつりを施せる職人は少なく、二重織物製品は高価な製品となっていた。また、贅沢な仕立てにはその分縫製時間を要し、一着の仕上がりに多大な時間を要した。
また、二重織物の縫い合わせ部分は、布地が6枚に重なり、特に物のように地厚の二重織物においては、縫合部分が厚い畝状盛り上がり、ごろつき感が出てしまっていた。

0006

そこで、本発明は、二重織物の衣服を熟練の職人に頼ることなく、短時間に仕上げることができ、縫い合わせ部分の生地の重合を少なくして薄い仕上がりとなると共に、軽く高級な仕上がりを実現できる縫製構造を提供する。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するため、本発明の二重織物からなる複数のパーツを縫い合わせた衣服の第1のパーツと第2のパーツとの縫い合わせ構造は、前記第1のパーツの端部は二重織物の表層と裏層とを結合する接結糸が切断されて、表層と裏層が分離しており、第1のパーツの表層の端縁と第2のパーツの端縁が地縫いで縫い合わされており、
該縫い合わされた端縁の縫い代は、重なり合った状態で第1のパーツの表層の裏側に折り返されており、第1のパーツの裏層の分離された端部は縫い代の幅より狭い幅の端縁部分切断除去されており、該切断された裏層の端部の縁が細幅かがりロックでかがられており、該かがりロックでかがられた第1のパーツの裏層の端部は前記重なり合って折り返された縫い代を覆った状態で、落としミシンにより前記第2のパーツと縫い合わされている構成を有している。
また、二重織物よりなる衣服は、上記構成の縫い合わせ部を具備している。

0008

さらに、二重織りの織物からなる第1のパーツと二重織りの織物からなる第2のパーツとの縫い合わせ方法において、縫い合わせるべき第1のパーツの端部において縫い代の幅よりも二倍以上広い幅で二重織物の表層と裏層とを結合する接結糸を切断して、表層と裏層を分離する工程と、前記分離された第1のパーツの表層の端縁と第2のパーツの端縁を地縫いで縫い合わせる工程と、前記縫い合わされた端縁の縫い代を重なり合った状態で第1のパーツの表層の裏側に折り返す工程と、第1のパーツの裏層の分離された端部を縫い代の幅より狭い幅で端縁部分を切断しつつ、切断した裏層の縁をかがりミシンで細幅のかがりロックでかがる工程と、該かがりロックでかがった第1のパーツの裏層の端部で、前記重なり合った状態の第1のパーツの表層の縫い代と第2のパーツの縫い代を覆う工程と、前記細幅のかがりロックでかがった第1パーツの裏層の端部を、表側より落としミシンにより前記第2のパーツと縫い合わせる工程を有している。

発明の効果

0009

本発明の二重織物の縫い合わせ構造は、縫い代部分の重合する層(生地)を少なくして、薄く仕上がるとともに、希少価値となっている縫製技術者による手作業工程をミシン縫製作業により製作でき、短時間に軽く高級感のある二重織物による製品を提供することが可能となる。

図面の簡単な説明

0010

二重織物の説明図
パーツの平面図
二重織物の縫い合わせ工程説明図
二重織物の縫い合わせ工程説明図
二重織物の縫い合わせ工程説明図
二重織物の縫い合わせ工程説明図
二重織物の縫い合わせ工程説明図
従来の二重織物の縫い合わせ工程説明図
従来の二重織物の縫い合わせ工程説明図
従来の二重織物の縫い合わせ工程説明図

実施例

0011

本発明の実施の形態を図面により詳述する。
図1は二重織物の説明図である。
表層1と裏層2は、表層1の経糸、又は緯糸を裏層2に組み入れた接結糸3で重合されている。
このように織られている二重織物を、所望のパーツ、第1のパーツA,第2のパ−ツBに裁断する。
そして、第1のパーツA、第2のパーツBの端縁10,11を縫い合わせることにより、衣服などの二重織物製品を構成する。

0012

図3図7により、二重織物の縫い合わせ部を工程順に説明する。なお、図3図7は二重織物の裏面側を上にして描いている。
1 第1のパーツAの裁断端面(切断端)10から、縫い代幅Lより長い寸法とした寸法幅Hで接結糸を切断する。・・図3参照
第2のパーツBは、裏層B2と表層B1が重合された状態となっている。
第1のパーツAは、縫い代寸法Lより長い寸法幅Hで接結糸が切断されて、裏層A2と表層A1は自由端となっている。使用生地によって異なるが、通常接結糸を切断する寸法幅Hは、12mm程度とする。
ここで、一定幅に接結糸を切断するために、あらかじめ切断端10から寸法幅Hに仮縫いnを施すこともある。

0013

2 第1のパーツAの表層A1と第2のパーツBを地縫い100(中表)で縫い合わせる。・・・図4参照
縫い合わされた第1のパーツAの表層A1と、第2のパーツBの表層B1、裏層B2端縁、すなわち、第1のパーツAの表層A1の縫い代A1−a,第2のパーツBの表層B1の縫い代B1−a、第2のパーツBの裏層B2の縫い代B2−aは、縫い代寸法Lで、重なり合った状態となる。ここで、縫い代幅Lは,接結糸を切断した切断幅Hの約半分、5〜6mm程度とする。
そして、重なった第1のパーツAの表層A1の縫い代A1−a,第2のパーツBの表層B1の縫い代B1−a、第2のパーツBの裏層B2の縫い代B2−aは、3層が重なった状態で第1のパーツAの表層A1の裏側に折り返される。

0014

3 第1のパーツAの裏層A2の自由端部分を、第1のパーツAの表層A1の裏側に重なって折り返されている、第1のパーツAの縫い代A1−aと、第2のパーツBの縫い代B1−a、縫い代B2−a上に被覆する。・・図5参照

0015

4 第1のパーツAの裏層A2の分離された端部は,地縫い100よりはみ出す部分は、例えばメローロックミシンによって、縫い代の幅Lより狭い幅hの端縁部分A2−b(図5参照)を切断しながら、生地の切断面を細幅のかがりロックMでかがる。・・図6参照
ここで、第1のパーツAの裏層A2のかがり幅は、生地により異なるが、1〜3mmである。細幅のかがりロックは、生地が厚い場合は、縫い幅を細く目を細くし生地の切り口を折り返さないメローロックとし、生地が薄い場合は、生地の切り口を折り曲げながらかがる巻きロックとすることが好ましい。また、1〜3mmの細幅であればオーバーロックでも良い。

0016

5かがりロックでかがられた第1のパーツAの裏層A2の端部は、前記重なり合って折り返された縫い代を覆った状態で、表面側から地縫いの箇所を落しミシンで縫い、落としミシン縫いPにより第2のパーツBと縫合し、第1のパーツAの裏層A2を第2のパーツBに固定する。・・図7参照。

0017

このように縫い合わせ構造を構成することにより、縫い合わせ部は、第1のパーツA1,第1のパーツの縫い代A1−a,第2のパーツの縫い代B1−a・縫い代B2−a,第1のパーツの裏層A2の5枚重合される。また、第1のパーツAの裏層A2の端縁は、細幅のかがりロックで始末されており、織り糸が解けることがない。また、細幅のかがりロックで端始末された第1パーツAの裏層A2の突出する端部は、落しミシンの縫い目Pから細幅であって、表層に影響を及ぼすことがない。

0018

以上説明したように、二重織物からなる第1のパターンA、第2のパターンBの縫い合わせ部分が従来の6枚の層(生地)の重合から5枚の重合と重合する枚数が少なく、仕上がりが薄く、ごろつき感のない体裁の良い仕上がりとなる。

0019

また、すべての縫製始末作業がミシン作業となり、手作業部分を無くし、製作に要する時間が短縮され、かつ、熟練作業者への依存度が激減する。

0020

1表層
2裏層
3接結糸
100地縫い
A 第1のパーツA1 表層 A1−a縫い代
B 第2のパーツ B1 表層 B1−a 縫い代
M細幅のかがりロック
P落しミシン

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