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技術 配索材の固定構造およびインナーパネルモジュール

出願人 矢崎総業株式会社
発明者 長田康正
出願日 2016年7月20日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2016-142340
公開日 2018年1月25日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-012389
状態 特許登録済
技術分野 車両用電気・流体回路 車両のドア 屋内配線の据付
主要キーワード 取付機器 オーバル状 係止空間 内側空 配索材 解体性 ドアウィンドウ 係止受け
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

防水性防音性を向上することができる配索材固定構造およびインナーパネルモジュールを提供すること。

解決手段

車両のアウターパネルに対して、対向して取り付けられるインナーパネル2に形成される係止受け部5と、配索材3に取り付けられる係止部材4とを備え、係止受け部5は、インナーパネル2のアウターパネル側である外側と反対側である内側における外部と開口53aを介して連通する係止空間部53と、開口53aと連通するスリット54とが形成され、係止空間部53は、インナーパネル2の外側における外部と非連通に形成され、係止部材4は、スリット54に挿入される係止溝が形成され、スリット54に係止溝が挿入した挿入状態において、係止部材4が係止受け部5に対して係止される。

概要

背景

車両のドアは、車外から車内に向かってドアアウターパネルドアインナーパネルモジュールドアトリムの順で構成されている。ドアインナーパネルモジュールは、ドアインナーパネルに対して、ドアウィンドウを上下する駆動装置スピーカーなどのドア取付機器と、ドア取付機器に電力供給制御信号送信を行う配索材とがドアトリム側に取り付けられて構成される。

ここで、配索材は、例えば、クリップによりドアインナーパネルに対して固定されている。クリップは、係止爪が形成されており、ドアインナーパネルに形成された貫通穴に挿入され、係止爪がドアインナーパネルのアウターパネル側の車外側面に引っ掛かることで、ドアインナーパネルに対して係止される。

概要

防水性防音性を向上することができる配索材の固定構造およびインナーパネルモジュールを提供すること。車両のアウターパネルに対して、対向して取り付けられるインナーパネル2に形成される係止受け部5と、配索材3に取り付けられる係止部材4とを備え、係止受け部5は、インナーパネル2のアウターパネル側である外側と反対側である内側における外部と開口53aを介して連通する係止空間部53と、開口53aと連通するスリット54とが形成され、係止空間部53は、インナーパネル2の外側における外部と非連通に形成され、係止部材4は、スリット54に挿入される係止溝が形成され、スリット54に係止溝が挿入した挿入状態において、係止部材4が係止受け部5に対して係止される。

目的

本発明は、上述の点に鑑みて、防水性および防音性を向上することができる配索材の固定構造およびインナーパネルモジュールを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両のアウターパネルに対して、対向して取り付けられるインナーパネルに形成される係止受け部と、前記インナーパネルに配索される配索材に取り付けられる係止部材と、を備え、前記係止受け部は、前記インナーパネルの前記アウターパネル側である外側と反対側である内側における外部と開口を介して連通する係止空間部と、前記開口と連通するスリットと、が形成され、前記係止空間部は、前記インナーパネルの前記外側における外部と非連通に形成され、前記係止部材は、前記スリットに挿入される係止溝が形成され、前記スリットに前記係止溝が挿入した挿入状態において、前記係止部材が前記係止受け部に対して係止される、ことを特徴とする配索材の固定構造

請求項2

前記請求項1に記載の配索材の固定構造において、前記係止受け部は、前記インナーパネルの前記内側の内面よりも、前記内側に突出して形成される、配索材の固定構造。

請求項3

前記請求項1に記載の配索材の固定構造において、前記係止受け部は、前記インナーパネルの前記内側の内面よりも、前記外側に突出して形成される、配索材の固定構造。

請求項4

車両のアウターパネルに対して、対向して取り付けられるインナーパネルと、前記インナーパネルに配索される配索材と、前記インナーパネルに形成される係止受け部と、前記配索材に取り付けられる係止部材と、を備え、前記係止受け部は、前記インナーパネルの前記アウターパネル側である外側と反対側である内側における外部と開口を介して連通する係止空間部と、前記開口と連通するスリットと、が形成され、前記係止空間部は、前記インナーパネルの前記外側における外部と非連通に形成され、前記係止部材は、外周面に前記スリットに挿入される係止溝が形成され、前記スリットに前記係止溝が挿入した挿入状態において、前記係止部材が前記係止受け部に対して係止される、ことを特徴とするインナーパネルモジュール

技術分野

0001

本発明は、配索材固定構造およびインナーパネルモジュールに関する。

背景技術

0002

車両のドアは、車外から車内に向かってドアアウターパネルドアインナーパネルモジュール、ドアトリムの順で構成されている。ドアインナーパネルモジュールは、ドアインナーパネルに対して、ドアウィンドウを上下する駆動装置スピーカーなどのドア取付機器と、ドア取付機器に電力供給制御信号送信を行う配索材とがドアトリム側に取り付けられて構成される。

0003

ここで、配索材は、例えば、クリップによりドアインナーパネルに対して固定されている。クリップは、係止爪が形成されており、ドアインナーパネルに形成された貫通穴に挿入され、係止爪がドアインナーパネルのアウターパネル側の車外側面に引っ掛かることで、ドアインナーパネルに対して係止される。

先行技術

0004

特開2003−87946号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、クリップにより、ドアインナーパネルに対して配索材を固定する場合は、貫通穴が形成されることとなるため、ドアインナーパネルのドアアウターパネル側における外部とドアトリム側の外部とが連通することとなる。ドアアウターパネル側における外部には、ドアウィンドウが配置されており、車両外部と連通されていることから雨水などが浸入する。従って、クリップとドアインナーパネルとの間に防水構造を施したり、防水処理を行うこととなる。また、車両外部の音が貫通穴を介して車室内伝播することになり、車室内の騒音低減が図られず、防音性が低下するという問題がある。

0006

本発明は、上述の点に鑑みて、防水性および防音性を向上することができる配索材の固定構造およびインナーパネルモジュールを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するため、本発明に係る配索材の固定構造は、車両のアウターパネルに対して、対向して取り付けられるインナーパネルに形成される係止受け部と、前記インナーパネルに配索される配索材に取り付けられる係止部材と、を備え、前記係止受け部は、前記インナーパネルの前記アウターパネル側である外側と反対側である内側における外部と開口を介して連通する係止空間部と、前記開口と連通するスリットと、が形成され、前記係止空間部は、前記インナーパネルの前記外側における外部と非連通に形成され、前記係止部材は、前記スリットに挿入される係止溝が形成され、前記スリットに前記係止溝が挿入した挿入状態において、前記係止部材が前記係止受け部に対して係止される、ことを特徴とする。

0008

また、上記配索材の固定構造は、前記係止受け部は、前記インナーパネルの前記内側の内面よりも、前記内側に突出して形成されること、が好ましい。

0009

また、上記配索材の固定構造は、前記係止受け部は、前記インナーパネルの前記内側の内面よりも、前記外側に突出して形成されること、が好ましい。

0010

また、上記目的を達成するため、本発明に係るインナーパネルモジュールは、車両のアウターパネルに対して、対向して取り付けられるインナーパネルと、前記インナーパネルに配索される配索材と、前記インナーパネルに形成される係止受け部と、前記配索材に取り付けられる係止部材と、を備え、前記係止受け部は、前記インナーパネルの前記アウターパネル側である外側と反対側である内側における外部と開口を介して連通する係止空間部と、前記開口と連通するスリットと、が形成され、前記係止空間部は、前記インナーパネルの前記外側における外部と非連通に形成され、前記係止部材は、外周面に前記スリットに挿入される係止溝が形成され、前記スリットに前記係止溝が挿入した挿入状態において、前記係止部材が前記係止受け部に対して係止される、ことを特徴とする。

発明の効果

0011

本発明に係る配索材の固定構造およびインナーパネルモジュールにおいては、係止部材が係止受け部に対して係止された状態で、係止部材の一部が位置する係止空間部がインナーパネルの外側における外部と非連通であるので、防水性および防音性を向上することができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0012

図1は、実施形態1に係るインナーパネルモジュールを含むドアモジュールの分解斜視図である。
図2は、実施形態1に係る配索材の固定構造を示す斜視図である。
図3は、実施形態1に係る係止部材および配索材を示す斜視図である。
図4は、実施形態1に係るインナーパネルの係止受け部を示す斜視図である。
図5は、実施形態2に係る配索材の固定構造を示す斜視図である。
図6は、実施形態2に係るインナーパネルの係止受け部を示す斜視図である。
図7は、実施形態2に係るインナーパネルを示す斜視図である。
図8は、参考例1に係る配索材の固定構造を示す斜視図である。
図9は、参考例2に係る配索材の固定構造を示す斜視図である。
図10は、参考例2に係る係止部材および配索材を示す斜視図である。

実施例

0013

以下に、本発明に係る配索材の固定構造およびインナーパネルモジュールの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。また、下記の実施形態における構成要素は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。

0014

〔実施形態1〕
まず、実施形態1に係るインナーパネルモジュール(配索材の固定構造)について説明する。図1は、実施形態1に係るインナーパネルモジュールを含むドアモジュールの分解斜視図である。図2は、実施形態1に係る配索材の固定構造を示す斜視図である。図3は、実施形態1に係る係止部材および配索材を示す斜視図である。図4は、実施形態1に係るインナーパネルの係止受け部を示す斜視図である。ここで、各図のX方向は、本実施形態におけるドアモジュール(インナーパネル)の車内外方向である。Y方向は、本実施形態におけるドアモジュール(インナーパネル)の前後方向である。Z方向は、本実施形態におけるドアモジュール(インナーパネル)の上下方向であり、車内外方向および前後方向と直交する方向である。X1方向は本実施形態におけるドアモジュールの車内方向であり、X2方向は本実施形態におけるドアモジュールの車外方向である。Z1方向は本実施形態におけるドアモジュールの下方向であり、Z2方向は本実施形態におけるドアモジュールの上方向である。なお、図2図4図5図10も同様)において図示されるインナーパネルおよび配索材は、一部分のみである。

0015

本実施形態におけるインナーパネルモジュール1は、自動車等の車両に取り付けられており、ドアモジュール100の一部を構成するものである。ドアモジュール100は、図1に示すように、アウターパネル110と、ドアトリム120と、インナーパネルモジュール1とを備える。アウターパネル110は、ドアパネルであり、車両の外装のうち、ドア外装である。アウターパネル110は、インナーパネルモジュール1の車外方向、すなわち外側に配置される。アウターパネル110は、金属製であり、パネル本体111の上方向にドアウィンドウ枠112が連結されており、ドアウィンドウ113を上下方向に移動自在に支持する。ドアウィンドウ113は、上方向に移動することで、パネル本体111およびドアウィンドウ枠112で構成される開口を閉塞し、下方向に移動することでパネル本体111に格納される。ドアトリム120は、車両の内装のうち、ドア内装である。ドアトリム120は、インナーパネルモジュール1の車内方向、すなわち内側に配置される。ドアトリム120は、樹脂製であり、ドアウィンドウ開閉スイッチなどが取り付けされる。

0016

インナーパネルモジュール1は、ドアインナーパネルモジュールであり、配索材3の固定構造Tを有するものである。インナーパネルモジュール1は、インナーパネル2と、配索材3と、係止部材4と、係止受け部5と、インナーパネル2に取り付けられるドア取付機器6とを備える。ここで、ドア取付機器6は、ドアウィンドウを上下する駆動装置、スピーカなどである。本実施形態に係るインナーパネルモジュール1は、複数の配索材3の固定構造Tが形成されている。ここで、配索材3の固定構造Tは、少なくとも係止部材4と係止受け部5とにより構成されている。

0017

インナーパネル2は、アウターパネル110とドアトリム120との間に配置されており、アウターパネル110に対して対向して、アウターパネル110に取り付けられる。本実施形態におけるインナーパネル2は、樹脂製であり、平板状に形成されており、パネル本体111の開口111aにはめ込まれる。インナーパネル2は、アウターパネル110側である外側と反対側、すなわちドアトリム120側である内側に形成された車内側面2aに、ドア取付機器6を取り付けるための図示しない取付受けおよび複数の係止受け部5が形成される。

0018

配索材3は、図2および図3に示すように、インナーパネル2に配策されるものであり、インナーパネル2の内側に配置されている。本実施形態における配索材3は、複数の導電線31と、被覆部材32とを有し、円柱形状に形成されている。導電線31は、信号線電力線など2つの機器電気的に接続するものであり、例えば、車両の電源制御装置とドア取付機器6とを電気的に接続し、車両の電源や制御装置によってドア取付機器6に対して電力供給および制御を行うものである。被覆部材32は、複数の導電線31を1つの配索材3とするために、複数の導電線31を被覆するものである。被覆部材32は、絶縁性を有する部材であり、例えば、可撓性を有する樹脂などで、複数の導電線31の延在方向に沿って形成されている。なお、配索材3は、配索材3の保護を目的とした図示しない外装材に覆われていてもよい。この場合は、配索材3および外装材が配索材3の固定構造Tにより、インナーパネル2に固定される。また、配索材3は、円柱形状に限定されるものではなく、平板形状であってもよい。また、配索材3は、導電線に限定されるものではなく、液体気体などが通過するチューブなどであってもよい。

0019

係止部材4は、インナーパネル2に配索される配索材3に取り付けられるものである。係止部材4は、各係止受け部5に対応して設けられており、樹脂製であり、本体部材41および締結部材42を有する。本体部材41は、締結部材42を介して、配索材3に固定されるものである。本体部材41は、円盤形状に形成されており、係止溝41aと、先端部41bと、貫通孔41cとが形成される。係止溝41aは、後述するスリット54に挿入されるものであり、本体部材41の外周面に沿って半径方向内側に向かって形成されている。先端部41bは、本体部材41のうち、車内外方向において、係止溝41aよりも車外方向における部分である。先端部41bは、後述する係止空間部53に挿入されるものであり、係止部材4に固定される配索材3の車内外方向の移動を規制するものである。貫通孔41cは、締結部材42が挿入されるものであり、車内外方向において係止溝41aよりも車内方向における部分にて、本体部材41の外周面を径方向に貫通して形成される。締結部材42は、本体部材41を配索材3に固定するものである。本実施形態における締結部材42は、結束バンドであり、貫通孔41cを通り、配索材3の外周を囲った状態で、ロック部42aに先端部42bを挿入し、ロック部42aより少なくとも先端部42bが抜ける方向への移動が規制される。従って、締結部材42は、ロック部42aに差し込まれた先端部42bとロック部42aとを離間させることで、内径縮小し、配索材3の外周に対して半径方向内側の力を作用させた状態で接触することができ、配索材3に本体部材41を固定できるとともに、配索材3の延在方向に移動することを規制される。

0020

係止受け部5は、図2および図4に示すように、係止部材4が係止されるものであり、インナーパネル2の車内側面2aに形成される。係止受け部5は、側面部51と、天井部52と、係止空間部53と、スリット54とが形成されている。側面部51は、車内側面2aから車内方向、すなわち内側に向かって立設される。側面部51は、車内外方向から見た場合に、上方向が開いているU字状に形成されている。天井部52は、側面部51の車内外方向の両端部のうち、車内方向の端部と連結して形成されている。つまり、係止受け部5は、インナーパネル2の内側の内面である車内側面2aよりも、内側に突出して形成されている。係止空間部53は、車内側面2a、側面部51および天井部52により係止受け部5の内部空間として形成される。係止空間部53は、上方向において開口53aを有しており、開口53aを介して、インナーパネル2の内側における外部、すなわちインナーパネル2とドアトリム120との間に形成される内側空間部と連通している。ここで、係止空間部53は、車内側面2aにより一部が構成されているが、車内側面2aのうち、係止空間部53の一部を構成する部分には、貫通孔は形成されていない。つまり、係止空間部53は、インナーパネル2の外側における外部、すなわちインナーパネル2とアウターパネル110との間に形成される外側空間部と非連通に形成されている。スリット54は、係止溝41aが挿入されるものであり、係止部54aおよび挿入部54bを有する。係止部54aは、円形状に形成されており、係止溝41aの内径と同じ(若干大きい)径で形成されている。挿入部54bは、上下方向のうち、下方向において係止部54aと連通し、上方向において開口53aと連通する。つまり、スリット54は、開口53aと連通するものである。挿入部54bは、下方向に向かうにつれて幅が狭く形成されており、上方向の端部の幅が係止溝41aの内径よりも広く、下方向の端部(係止部54aの上方向の端部)の幅が係止溝41aの内径よりも狭く形成されている。

0021

次に、配索材3の固定構造Tを用いた配索材3のインナーパネル2に対する固定ついて説明する。まず、作業員は、配索材3に係止部材4を固定する。ここでは、作業員は、本体部材41の貫通孔41cに締結部材42を挿入し、締結部材42を配索材3の外周に一周させ、先端部42bをロック部42aに挿入する。これにより、ロック部42aから先端部42bが引き抜けなくなるので、締結部材42により本体部材41が配索材3に固定される。

0022

次に、作業員は、係止部材4を係止受け部5に係止する。ここでは、作業員は、係止部材4を係止受け部5に対して上下方向から見た場合に、係止溝41aがスリット54に対向するように、係止部材4を係止受け部5の上方向に配置させる。次に、作業員は、係止部材4を係止受け部5に向かって下方向に移動させる。このとき、本体部材41の先端部41bが係止空間部53に開口53aを介して挿入されるとともに、係止溝41aがスリット54の挿入部54bに挿入される。次に、作業員は、係止部材4をさらに下方向に移動させることで、係止溝41aが挿入部54bから係止部54aに移動する。これにより、スリット54に係止溝41aが挿入した挿入状態となる。挿入部54bを介して係止溝41aに挿入された係止部材4は、係止受け部5に対する上方向の移動が規制され、これにより上下方向および前後方向への移動が規制される。つまり、本体部材4の一部が係止空間部53に挿入された状態で、係止部材4が係止受け部5に係止され、配索材3がインナーパネル2に固定される。

0023

以上のように、本実施形態にかかるインナーパネルモジュール1および配索材3の固定構造Tによれば、係止部材4が係止受け部5に対して係止された状態で、係止部材4の一部である先端部42bが位置する係止空間部53がインナーパネル2の外側における外部、すなわち外側空間部と非連通である。つまり、スリット54に係止溝41aが挿入した挿入状態では、係止部材4と係止受け部5との間において、内側空間部と外側空間部とを連通することがない。従って、配索材3をインナーパネル2に固定するために、インナーパネル2に貫通孔を形成せずに、係止部材4を係止受け部5に対して係止することができる。これにより、係止部材4と係止受け部5との間において、防水構造を有するまたは防水処理を行うことがないので、防水性を向上することができる。また、貫通孔が形成されないので、外側空間部から車室外の音が車室内に伝播されることを抑制することができるので、防音性を向上することができる。また、貫通孔を設ける必要がないので、インナーパネル2に対して穴空け加工、あるいはインナーパネル2を成形する金型に対する加工などの工数を減少することができるので、コストを低減することができる。

0024

また、本実施形態によれば、係止受け部5に係止されている係止部材4を上方向に移動させることで、係止部材4と係止受け部5との係止を解除することができる。従って、インナーパネル2から配索材3を簡単に取り外すことができるので、メンテナンス性および解体性を向上することができる。

0025

〔実施形態2〕
次に、実施形態2に係るインナーパネルモジュール(配索材の固定構造)について説明する。図5は、実施形態2に係る配索材の固定構造を示す斜視図である。図6は、実施形態2に係るインナーパネルの係止受け部を示す斜視図である。図7は、実施形態2に係るインナーパネルを示す斜視図である。実施形態2に係るインナーパネルモジュール1は、係止受け部5がインナーパネル2の内側の内面である車内側面2aよりも、外側に突出して形成される点で実施形態1に係るインナーパネルモジュール1とは異なる。なお、実施形態2に係るインナーパネルモジュール1の基本的構成は、実施形態1に係るインナーパネルモジュール1の基本的構成と同様であり、同一符号は同一の構成要素であるので、その説明は省略する。

0026

係止受け部6は、図5図7に示すように、係止部材4が係止されるものであり、インナーパネル2の車内側面2aよりも、外側に突出して形成される。係止受け部6は、側面部61と、底部62と、係止空間部63と、スリット64とが形成されている。側面部61は、アウターパネル110側である外側に形成された車外側面2bから車内外方向、すなわち外側に向かって立設される。側面部61は、車内外方向から見た場合に、自由端を有しないオーバル状に形成されている。底部62は、側面部61の車内外方向のうち外側の端部と連結して形成されている。つまり、係止受け部6は、インナーパネル2の内側の内面である車内側面2aよりも、外側に突出して形成されている。係止空間部63は、車内側面2a、側面部61および側面部61を車外方向において閉塞する底部62により係止受け部6の内部空間部として形成される。係止空間部63は、車外方向において開口63aを有しており、開口63aを介して、インナーパネル2の内側における外部、すなわち内側空間部と連通している。ここで、係止空間部63は、車内側面2aにより一部が構成されているが、車内側面2aのうち、係止空間部63の一部を構成する部分には、貫通孔は形成されていない。つまり、係止空間部63は、インナーパネル2の外側における外部、すなわち外側空間部と非連通に形成されている。スリット64は、係止溝41aが挿入されるものであり、係止部64aおよび挿入部64bが形成されている。スリット64は、車内側面2aにおいて、開口63aと同一平面に形成されている。係止部64aは、円形状に形成されており、係止溝41aの内径と同じ(若干大きい)径で形成されている。挿入部64bは、上下方向のうち、下方向において係止部64aと連通し、上方向において開口63aと連通する。つまり、スリット64は、開口63aと連通するものである。挿入部64bは、下方向に向かうにつれて幅が狭く形成されており、上方向の端部の幅が係止溝41aの内径よりも広く、下方向の端部(係止部64aの上方向の端部)の幅が係止溝41aの内径よりも狭く形成されている。

0027

係止部材4を係止受け部6に係止する場合、作業員は、係止部材4を係止受け部6に対して車内外方向から見た場合に、本体部材41が開口63aに対向するように、係止部材4を係止受け部6の車内外方向に対向して配置させる。次に、作業員は、係止部材4を係止受け部6に向かって車外方向に移動させ、本体部材41の先端部41bを係止空間部63に開口63aを介して挿入される。次に、作業員は、係止部材4を係止受け部6に向かって下方向に移動させる。このとき、本体部材41の先端部41bが係止空間部63に開口63aを介して挿入されるとともに、係止溝41aがスリット64の挿入部64bに挿入される。次に、作業員は、係止部材4をさらに下方向に移動させることで、係止溝41aが挿入部64bから係止部64aに移動する。これにより、スリット64に係止溝41aが挿入した挿入状態となる。挿入部64bを介して係止溝41aに挿入された係止部材4は、係止受け部6に対する上方向の移動が規制され、これにより上下方向および前後方向への移動が規制される。つまり、本体部材4の一部が係止空間部63に挿入された状態で、係止部材4が係止受け部6に係止され、配索材3がインナーパネル2に固定される。

0028

以上のように、本実施形態にかかるインナーパネルモジュール1および配索材3の固定構造Tによれば、実施形態1と同様に、防水性および防音性を向上させることができる。また、係止受け部6が車内側面2aから内側に突出していないので、インナーパネル2の車内側面2aと配索材3との間に介在する係止部材4の車内外方向における高さを低くすることができる。従って、インナーパネル2とドアトリム120との間に形成される内側空間部の車内外方向における厚さを薄くすることができ、車室内スペースを広くすることができる。

0029

〔参考例〕
次に、参考例に係るインナーパネルモジュール(配索材の固定構造)について説明する。図8は、参考例1に係る配索材の固定構造を示す斜視図である。図9は、参考例2に係る配索材の固定構造を示す斜視図である。図10は、参考例2に係る係止部材および配索材を示す斜視図である。なお、参考例1,2に係るインナーパネルモジュール1の基本的構成は、実施形態1に係るインナーパネルモジュール1の基本的構成と同様であり、同一符号は同一の構成要素であるので、その説明は省略する。

0030

参考例1に係るインナーパネルモジュール1は、図8に示すように、配索材3の固定構造Tが係止部材7および係止受け部8により構成されている。

0031

係止部材7は、インナーパネル2に配索される配索材3に取り付けられるものであり、本体部材71と、締結部材42と同様の締結部材72とを備える。本体部材71は、円柱形状に形成されており、後述する係止穴83に挿入されるものであり、係止爪71aと、貫通孔41cと同様の貫通孔71bとが形成される。係止爪71aは、本体部材71の外周面において車内外方向に向かって複数形成される。係止爪71aは、半径方向外側に突出して、周方向に連続して形成される。

0032

係止受け部8は、係止部材7が係止されるものであり、インナーパネル2の車内側面2aよりも、外側に突出して形成される。係止受け部8は、壁部81と、係止爪82と、係止穴83とを有する。壁部81は、有底円筒状に形成されており、車内側面2aと同一平面に開口が形成され、外側空間部と非連通に形成される。係止爪82は、壁部81の内周面において車内外方向に向かって複数形成される。係止爪82は、半径方向内側に突出して、周方向に連続して形成される。係止穴83は、壁部81により構成されており、開口を介して内側空間部と連通している。

0033

係止部材7を係止受け部8に係止する場合、作業員は、係止部材7を係止受け部8に対して車内外方向から見た場合に、本体部材71が係止穴83に対向するように、係止部材7を車内外方向において係止受け部8と対向して配置させる。次に、作業員は、係止部材7を係止受け部8に向かって車外方向に移動させ、本体部材71を係止穴83に開口を介して挿入される。次に、作業員は、係止部材7を係止受け部8に向かって車外方向にさらに移動させる。このとき、複数の係止爪71aと複数の係止爪82とが車内外方向において交互に配置され、係止部材7は、係止受け部8に対する車内方向の移動が規制され、これにより全ての方向への移動が規制される。つまり、本体部材71が係止穴83に挿入された状態で、係止部材7が係止受け部8に係止され、配索材3がインナーパネル2に固定される。

0034

参考例2に係るインナーパネルモジュール1は、図9および図10に示すように、配索材3の固定構造Tが係止部材9および係止受け部10により構成されている。

0035

係止部材9は、インナーパネル2に配索される配索材3に取り付けられるものであり、本体部材91と、締結部材42と同様の締結部材92(ロック部92aに先端部92bを挿入することで、ロック部92aより少なくとも先端部92bが抜ける方向への移動を規制する)とを備える。本体部材91は、円筒状に形成されており、車外方向の端部に開口が形成され、係止爪91aと、係止穴91bと有する。係止爪91aは、本体部材9の内周面において車内外方向に向かって複数形成される。係止爪91aは、半径方向内側に突出して、周方向に連続して形成される。係止穴91bは、本体部材91により構成されており、開口を介して内側空間部と連通している。

0036

係止受け部10は、係止部材9が係止されるものであり、インナーパネル2の車内側面2aよりも、内側に突出して形成される。係止受け部10は、円柱状に形成されており、外側空間部と非連通に形成される。係止受け部10は、外周面において車内外方向に向かって複数の係止爪101が形成される。係止爪101は、半径方向外側に突出して、周方向に連続して形成される。

0037

係止部材9を係止受け部10に係止する場合、作業員は、係止部材9を係止受け部10に対して車内外方向から見た場合に、係止穴91bが係止受け部10に対向するように、係止部材9を車内外方向において係止受け部10と対向して配置させる。次に、作業員は、係止部材9を係止受け部10に向かって車外方向に移動させ、開口を介して係止受け部10を係止穴91bに挿入する。次に、作業員は、係止部材9を係止受け部10に向かって車外方向にさらに移動させる。このとき、複数の係止爪91aと複数の係止爪101とが車内外方向において交互に配置され、係止部材9は、係止受け部10に対する車内方向の移動が規制され、これにより全ての方向への移動が規制される。つまり、係止受け部10が係止穴91bに挿入された状態で、係止部材9が係止受け部10に係止され、配索材3がインナーパネル2に固定される。

0038

なお、上記本実施形態1〜2では、ドアモジュール100について説明したが、これに限定されるものではなく、車両のうち、アウターパネル110とインナーパネルモジュール1とを有する箇所に用いることができる。

0039

1インナーパネルモジュール
2 インナーパネル
3配索材
4,7,9係止部材
5,8,10係止受け部
6ドア取付機器
100ドアモジュール
110アウターパネル
120ドアトリム
T 固定構造

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