図面 (/)

技術 ワイヤハーネス

出願人 矢崎総業株式会社トヨタ自動車株式会社
発明者 牧野公利斉本哲朗澁谷明仁杉山雅章山本聖享杵塚健二松浦進也鈴木康弘森隆史土屋豪範
出願日 2016年7月15日 (3年0ヶ月経過) 出願番号 2016-140433
公開日 2018年1月18日 (1年6ヶ月経過) 公開番号 2018-010834
状態 特許登録済
技術分野 絶縁導体(1)
主要キーワード 貫通形状 剪断部材 突出角度 インターロック回路 底辺側 電線保持構造 シャー角 低圧射出成形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月18日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

電線を保持する電線埋入体を備えるとともに、電線埋入体により保持される電線を容易に切ることができるワイヤハーネスを提供する。

解決手段

ワイヤハーネス100は、樹脂材料からなり座面29及び座面29に隣接する一対の側面(31a,31b)の少なくとも一方が平坦な電線貫通側面31aとなる電線埋入体13と、座面29に沿う方向で電線埋入体13の一方の側面31aから他方の側面31bに貫通し平坦な電線貫通側面31aにおける電線突出角度が電線貫通側面31aに垂直な方向に対して突出するに従って座面29から離反する方向に傾斜する電線11と、を備える。

概要

背景

ワイヤハーネスにおいて、通常時は電線を保持し、異常時にインターロック回路等の電線を切断できるようにした電線保持構造が提案されている。この種の電線保持構造では、切断されたときに電線同士が接触してショートを起こさないようにするため、電線間間隙を設けている。
一方、上記電線保持構造への応用が可能な技術として、電線束の外周を封止樹脂部(電線埋入体)によってモールドするワイヤハーネスの配索構造が知られている(特許文献1等参照)。
このワイヤハーネスの配索構造における電線埋入体は、上記の電線を切断するための電線保持構造の一役を担うことができる。

概要

電線を保持する電線埋入体を備えるとともに、電線埋入体により保持される電線を容易に切ることができるワイヤハーネスを提供する。ワイヤハーネス100は、樹脂材料からなり座面29及び座面29に隣接する一対の側面(31a,31b)の少なくとも一方が平坦な電線貫通側面31aとなる電線埋入体13と、座面29に沿う方向で電線埋入体13の一方の側面31aから他方の側面31bに貫通し平坦な電線貫通側面31aにおける電線突出角度が電線貫通側面31aに垂直な方向に対して突出するに従って座面29から離反する方向に傾斜する電線11と、を備える。

目的

本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、電線を保持する電線埋入体を備えるとともに、電線埋入体により保持される電線を容易に切ることができるワイヤハーネスを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

樹脂材料からなり座面及び前記座面に隣接する一対の側面の少なくとも一方が平坦電線貫通側面となる電線埋入体と、前記座面に沿う方向で前記電線埋入体の一方の前記側面から他方の前記側面に貫通し前記平坦な電線貫通側面における電線突出角度が前記電線貫通側面に垂直な方向に対して突出するに従って前記座面から離反する方向に傾斜する電線と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス

請求項2

請求項1記載のワイヤハーネスであって、複数の前記電線が、前記座面に沿う方向で間隙を有して平行に並べられることを特徴とするワイヤハーネス。

請求項3

請求項2記載のワイヤハーネスであって、前記平坦な電線貫通側面から突出する複数の前記電線が、並び方向で交互に前記座面に接近する千鳥状に配列されていることを特徴とするワイヤハーネス。

請求項4

請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスであって、前記座面が平坦な面であることを特徴とするワイヤハーネス。

技術分野

0001

本発明は、ワイヤハーネスに関する。

背景技術

0002

ワイヤハーネスにおいて、通常時は電線を保持し、異常時にインターロック回路等の電線を切断できるようにした電線保持構造が提案されている。この種の電線保持構造では、切断されたときに電線同士が接触してショートを起こさないようにするため、電線間間隙を設けている。
一方、上記電線保持構造への応用が可能な技術として、電線束の外周を封止樹脂部(電線埋入体)によってモールドするワイヤハーネスの配索構造が知られている(特許文献1等参照)。
このワイヤハーネスの配索構造における電線埋入体は、上記の電線を切断するための電線保持構造の一役を担うことができる。

先行技術

0003

特開2011−172412号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、上述の電線埋入体による電線保持構造において、細物電線は、剪断加工ハサミのように切断すること)により比較的容易に切断することができる。その一方、細い電線でも複数本を同時に切断するのは困難となる。例えば、電線埋入体から間隔を有して突出する複数の電線を、近傍で稼働する他のパーツによって切断する場合がある。このような場合では、電線埋入体と稼働パーツ(剪断部材)の隙間によって電線が切断されるため、普通のハサミのように切れやすい状態ではなくなることがある。この場合、電線は、電線埋入体と稼働パーツの隙間に押しつぶされながら入り込み、切りにくく、数本の素線が繋がって残る可能性がある。異常時切断用のワイヤハーネスは、このような切り残しが発生すれば、異常時に電装機器等を速やかに非通電状態とできない不都合が生じる。

0005

本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、電線を保持する電線埋入体を備えるとともに、電線埋入体により保持される電線を容易に切ることができるワイヤハーネスを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1)樹脂材料からなり座面及び前記座面に隣接する一対の側面の少なくとも一方が平坦な電線貫通側面となる電線埋入体と、前記座面に沿う方向で前記電線埋入体の一方の前記側面から他方の前記側面に貫通し前記平坦な電線貫通側面における電線突出角度が前記電線貫通側面に垂直な方向に対して突出するに従って前記座面から離反する方向に傾斜する電線と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス。

0007

上記(1)の構成のワイヤハーネスによれば、平坦な電線貫通側面から突出する電線に、シャー角がつくことによって、平坦な電線貫通側面に沿って剪断部材を移動するだけで電線を容易に剪断することができる。また、電線が複数の場合、各電線は剪断後も電線埋入体に保持されているので、隣接する電線同士が接触してショートを起こすことがない。更に、製造時には、成形型へ電線を傾斜してセットすることで電線埋入体の電線貫通形状に角度が生じるのみであるので、作りやすさに影響はない。

0008

(2) 上記(1)の構成のワイヤハーネスであって、複数の前記電線が、前記座面に沿う方向で間隙を有して平行に並べられることを特徴とするワイヤハーネス。

0009

上記(2)の構成のワイヤハーネスによれば、複数の電線が切断されたときに、隣接の電線が間隙を有して離間しているので、電線同士が接触してショートを更に起こしにくくなる。

0010

(3) 上記(2)の構成のワイヤハーネスであって、前記平坦な電線貫通側面から突出する複数の前記電線が、並び方向で交互に前記座面に接近する千鳥状に配列されていることを特徴とするワイヤハーネス。

0011

上記(3)の構成のワイヤハーネスによれば、一度に剪断部材に触れる電線の数が半減するので、容易に電線が切れるようになる。また、切断された電線は、隣接する電線とショートしてはならないが、並び方向のみならず高さ方向にもずれるので、隣接する電線との距離が更に確保され、電線同士がよりショートしにくくなる。また、電線同士がよりショートしにくくなることにより、電線の間隙を小さくして、電線埋入体の電線並び方向の距離を抑制することも可能となる。

0012

(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1つの構成のワイヤハーネスであって、前記座面が平坦な面であることを特徴とするワイヤハーネス。

0013

上記(4)の構成のワイヤハーネスによれば、電線切断時に生じる反力を、電線埋入体の平坦な座面によって、安定的に支持できる。これにより、電線切断時に剪断力を電線に確実に作用させることができるようになり、電線の切り残しが生じにくくなる。

発明の効果

0014

本発明に係るワイヤハーネスによれば、電線を保持する電線埋入体を備えるとともに、電線埋入体により保持される電線を容易に切ることができる。

0015

以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

図面の簡単な説明

0016

本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスを表した分解斜視図である。
電線群に電線埋入体が設けられたワイヤハーネスの要部斜視図である。
電線を千鳥に配列した電線群に電線埋入体が設けられた変形例に係るワイヤハーネスの要部斜視図である。
低圧射出成形機の斜視図である。
電線群に電線埋入体が設けられたワイヤハーネスの要部平面図である。
電線の切断過程図5のA−A断面で見た動作説明図である。
電線を千鳥に配列した電線群の切断過程を表す動作説明図である。

実施例

0017

以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るワイヤハーネスを表した分解斜視図である。
本実施形態に係るワイヤハーネス100は、図1に示すように、電線埋入体13と、電線11と、を有する。この電線埋入体13は、電線保持構造を構成する主要部材となる。また、ワイヤハーネス100における電線11は、電線群15を例示して説明する。電線群15は、複数の電線11が、直径方向に少なくとも一列に並ぶ。「少なくとも一列」とは、複数列多段状に配置されてもよい意味である。但し、この場合には、各段の電線群同士は、離間して配置される。

0018

本実施形態のワイヤハーネス100は、電線埋入体13が中間部に形成されて車両に配索される。電線埋入体13の外周形状部25は、正面視で台形状を有し、電線群15の延在方向の任意位置の断面形状が、同一に形成されている。勿論、電線埋入体13の外周形状部は、これに限らず種々の形状を採りうることは云うまでもない。

0019

電線群15の一端に接続されたコネクタ27は、図示しない電子機器の例えばインターロック回路と接続されている。

0020

図2は電線群15に電線埋入体13が設けられたワイヤハーネス100の要部斜視図である。
電線埋入体13は、樹脂材料からなる。樹脂材料には、硬質樹脂材料を好適に用いることができる。電線埋入体13は、電線群15の延在方向の一部分を包囲し一体にモールド成形される。換言すれば、ワイヤハーネス100は、この電線埋入体13に、電線群15の延在方向一部分が埋入(インサート成形)されたものとなっている。

0021

隣接する電線11同士は、僅かに離間していても接触していてもよい。僅かに離間していれば、複数の電線11が切断されるときに、電線11同士が接触してショートを更に起こしにくくすることができる。なお、本実施形態において、ワイヤハーネス100は、隣接する電線11同士が間隙を有して僅かに離間している。

0022

本実施形態の電線埋入体13は、台形状の外周形状部25を有する。従って、電線埋入体13は、電線群15の延在方向に直交する面で切断すれば、断面台形状となる。電線埋入体13は、断面台形状の底辺側の面が座面29となる。本実施形態において、座面29は、平坦な面で形成されている。勿論、電線埋入体の外周形状部は台形状に限らず、矩形状など種々の形状を採りうることは云うまでもない。

0023

電線埋入体13の座面29を挟む一対の対向する少なくとも一方の側面が、平坦な電線貫通側面31aとなる。電線群15は、一方の電線貫通側面31aから他方の電線貫通側面31bに向かって、電線埋入体13を貫通する。

0024

電線埋入体13において、電線群15は、複数の電線11が、座面29に沿う方向で間隙を有して平行に並べられている。この電線群15は、平坦な電線貫通側面31aにおけるそれぞれの電線11の電線突出角度が、電線貫通側面31aに垂直な方向に対して突出するに従って座面29から離反する方向に傾斜する。従って、電線群15は、反対側の電線貫通側面31bにおいては突出するに従って座面29に接近する方向に傾斜する。

0025

上記したワイヤハーネス100の電線埋入体13の近傍には、剪断部材である稼働パーツ33(図6参照)が設けられる。稼働パーツ33は、車両の異常時、電線埋入体13の外側の電線貫通側面31aに沿って移動が可能となる。本実施形態において、稼働パーツ33は、電線埋入体13の座面29と反対側から、座面29に接近する方向で電線貫通側面31aに沿って移動する。この電線貫通側面31aでは、電線群15が突出するに従って座面29から離反する方向に傾斜する。稼働パーツ33は、電線貫通側面31aの平坦面に沿って移動することにより、電線貫通側面31aから突出する電線群15を剪断により切断する。

0026

図3は電線11を千鳥に配列した電線群15Aに電線埋入体である電線埋入体13Aが設けられた変形例に係るワイヤハーネス100Aの要部斜視図である。
上記ワイヤハーネス100は、その変形例として、電線埋入体13の電線貫通側面31a,31bにおいて、それぞれの電線11を、千鳥に配列することができる。電線11を千鳥に配列した変形例に係るワイヤハーネス100Aは、電線埋入体13Aの平坦な電線貫通側面31a,31bからそれぞれ突出する複数の電線11が、並び方向で交互に座面29に接近する。

0027

図4は低圧射出成形機35の斜視図である。
本実施形態において、電線埋入体13の成形には、低圧射出成形機35が用いられる。低圧射出成形機35は、電線群15の途中位置に電線埋入体13を一体にモールド成形することができる。なお、本実施形態に係るワイヤハーネスにおける電線埋入体13の成形には、通常の射出成形機が用いられても勿論よい。低圧射出成形機35は、電動機等の外部動力なしに作業員が一人でも操作可能な成形機である。低圧射出成形機35は、成形型37と、図示しない型締め装置と、成形型37に溶融樹脂加圧注入する低圧射出装置39と、から構成される。

0028

低圧射出装置39は、合成樹脂等を加熱して溶融するヒータが設けられた加熱筒41と、加熱筒内の溶融樹脂を図示しないノズルから射出するプランジャ43と、プランジャ43を前進させる射出シリンダ45と、射出シリンダ45を駆動するハンドル47と、加熱筒41の加熱温度を所望の温度に保持する温調器49と、を有し、これらが台座51に立設する装置支柱53に支持されている。

0029

なお、本実施形態における低圧射出成形機35とは、1回の射出成形で成形できる樹脂の量が最大で10g程度のものであって、且つ、成形型の型締め時に、エアシリンダ又はリンク等を用いて手動でも行うことができるものをいう。勿論、低圧射出装置39は、電動機やエア等の外部動力によって射出シリンダ45を駆動するものであってもよい。より具体的には、低圧射出成形機35としては、例えば、特開2010−260297号公報、特開2012−30429号公報及び特開2013−103492号公報などに開示された公知の「射出成形装置」を用いることができる。

0030

本実施形態に係る成形型37は、台座51に配置される。成形型37は、上型55と下型57とが、電線群15の延在方向に沿った外側両端部分に形成されたバリきり59で電線群15を挟むことにより、電線埋入体13を成形可能な空間(キャビティ61)を画成する。

0031

すなわち、上型55及び下型57は、上型分割面63及び下型分割面65を有する。上型分割面63及び下型分割面65には、上側ハーネス収容部67及び下側ハーネス収容部69が設けられる。成形型37は、上型55と下型57が型締めされると、内部に中空のキャビティ61を画成する。上側ハーネス収容部67は、このキャビティ61の上側部分と、バリきり59と、からなる。下側ハーネス収容部69は、このキャビティ61の下側部分と、バリきり59と、からなる。バリきり59は、一列の電線群15の延在方向に沿ったキャビティ61の外側両端部分において一列の電線群15の外周を挟む。本実施形態において、バリきり59は、電線群15を挟む面が平坦な面で形成される。

0032

下型57におけるバリきり59は、一列の電線群15を収容可能な一対の凹状部71a,71bを有する。一対の凹状部71a,71bは、下型分割面65からの深さが異なる。上型55における一対のバリきり59は、一方(図中、右方)が上型分割面63と同じ面上に平板状に形成される。上型55における他方(図中、左方)のバリきり59は、上型分割面63よりも垂下した平板状に形成される。

0033

成形型37は、下型57におけるバリきり59の凹状部71a,71b内に一列の電線群15を収容した状態で上型55と下型57を型締めする。下型57のみに凹状部71a,71bを設けた成形型37は、電線群15が下側ハーネス収容部69に配置し易くなり、型締め時の電線噛み込みが生じにくくなる。

0034

電線群15は、延在方向の二箇所で上型55と下型57のバリきり59で挟まれる。この電線群15を挟む二対のバリきり59は、電線群15の延在方向の二箇所で、台座51からの高さが異なる(図中右方が高く、図中左方が低い)ように形成されており、電線群15は、電線埋入体13の座面29に対して傾斜して成形される。

0035

次に、上記した構成の作用を説明する。
図5は電線群15に電線埋入体13が設けられたワイヤハーネス100の要部平面図、図6は電線11の切断過程を図5のA−A断面で見た動作説明図である。
本実施形態に係るワイヤハーネス100は、電線埋入体13及びコネクタ27と伴に車両に配索されている。電線埋入体13の近傍には、稼働パーツ33が配置される。稼働パーツ33は、車両の異常時、電線埋入体13の電線貫通側面31aに沿って、座面29と反対側から座面29に向かって移動する。この稼働パーツ33が移動する電線貫通側面31aから突出する電線群15は、突出するに従って、座面29から離反する方向に傾斜している。

0036

従って、図6の(a),(b)に示すように、本実施形態に係るワイヤハーネス100は、平坦な電線貫通側面31aから突出する電線11に、シャー角がつくことになる。これにより、ワイヤハーネス100は、平坦な電線貫通側面31aに沿って稼働パーツ33を移動するだけで、電線11を容易に剪断することができるようになる。

0037

また、電線11が複数の場合(すなわち、本実施形態の電線群15の場合)、各電線11は剪断後も電線埋入体13に保持されているので、隣接する電線11同士が接触してショートを起こすことがない。更に、ワイヤハーネス100は、製造時に、成形型37へ電線11を傾斜してセットすることで電線埋入体13の電線貫通形状に角度が生じるのみであるので、作りやすさに影響はない。

0038

また、本実施形態に係るワイヤハーネス100は、複数の電線11が切断されたときに、電線群15において、隣接の電線11が間隙を有して僅かに離間しているので、電線11同士が接触してショートを更に起こしにくくなる。

0039

図7の(a),(b)に示す変形例に係るワイヤハーネス100Aは、電線11が電線貫通側面31a,31bにおいて千鳥に配置されるので、電線群15Aが実質的に稼働パーツ33の移動方向に沿って2段となる。その結果、ワイヤハーネス100Aでは、一度に稼働パーツ33に触れる電線11の数が半減する。これにより、ワイヤハーネス100Aは、より容易に電線11が切れるようになる。

0040

また、ワイヤハーネス100Aは、切断された電線11が、並び方向のみならず高さ方向にもずれるので、隣接する電線11との距離が更に確保され、電線11同士がよりショートしにくくなる。
更に、ワイヤハーネス100Aは、電線11同士がよりショートしにくくなることにより、電線11の並び方向の間隙を小さくすることが可能となる。これにより、ワイヤハーネス100Aは、電線埋入体13Aの電線11並び方向の距離Wを抑制することも可能となる。

0041

更に、上述した本実施形態のワイヤハーネス100及びワイヤハーネス100Aは、電線切断時に生じる反力を、電線埋入体13,13Aの平坦な座面29によって、安定的に支持できる。これにより、ワイヤハーネス100及びワイヤハーネス100Aは、電線切断時に剪断力を電線11に確実に作用させることができるようになり、電線11の切り残しを生じにくくすることができる。

0042

なお、上記実施形態では、剪断部材が稼働パーツ33である場合を例に説明したが、本発明の構成は、剪断部材が稼働パーツに限定されない。剪断部材は、平板状のポンチ片刃など、上方から平坦な電線貫通側面に沿って移動可能なものであれば上記同様の効果を奏する。
また、本発明の電線埋入体は、剪断を容易にするためのみに設けられた形態として説明したが、上記実施形態に限らず、止水をするためのき止め部を兼ねた構成とすることや、電線が一体にモールド成形されるクランプ電線保護部材等の各種製品の一部を構成するものとすることができる。

0043

従って、本実施形態に係るワイヤハーネス100,100Aによれば、電線11を保持する電線埋入体13,13Aを備えるとともに、電線埋入体13,13Aにより保持される電線11を容易に切ることができる。

0044

ここで、上述した本発明に係るワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下に簡潔に纏めて列記する。
[1]樹脂材料からなり座面(29)及び前記座面に隣接する一対の側面(31a,31b)の少なくとも一方が平坦な電線貫通側面(31a)となる電線埋入体(13,13A)と、
前記座面に沿う方向で前記電線埋入体の一方の前記側面(31a)から他方の前記側面(31b)に貫通し前記平坦な電線貫通側面(31a)における電線突出角度が前記電線貫通側面(31a)に垂直な方向に対して突出するに従って前記座面から離反する方向に傾斜する電線(11)と、
を備えることを特徴とするワイヤハーネス(100,100A)。
[2] 上記[1]の構成のワイヤハーネスであって、
複数の前記電線が、前記座面に沿う方向で間隙を有して平行に並べられることを特徴とするワイヤハーネス(100)。
[3] 上記[2]の構成のワイヤハーネスであって、
前記平坦な電線貫通側面から突出する複数の前記電線が、並び方向で交互に前記座面に接近する千鳥状に配列されていることを特徴とするワイヤハーネス(100A)。
[4] 上記[1]〜[3]のいずれか1つの構成のワイヤハーネスであって、
前記座面(29)が平坦な面であることを特徴とするワイヤハーネス(100,100A)。

0045

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。

0046

11…電線
13…電線埋入体
29…座面
31a,31b…電線貫通側面(側面)
100…ワイヤハーネス

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 矢崎総業株式会社の「 ワイヤハーネス及びその製造方法」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】配索作業性に優れたワイヤハーネス及びその製造方法を提供すること。【解決手段】車体21に配索されるワイヤハーネス100であって、電線16と、電線16が挿通された金属製のシールドパイプ10と、を備... 詳細

  • 矢崎総業株式会社の「 グロメット及びグロメット組付方法」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】組付性を向上することができるグロメット及びグロメット組付方法を提供する。【解決手段】取付部材3の開口部5に密着して配置され電線7が編組9で覆われたシールド電線11が挿通され弾性変形可能な導電性... 詳細

  • 古河電気工業株式会社の「 カーボンナノチューブ被覆電線」が 公開されました。( 2019/05/23)

    【課題】銅やアルミニウム等からなる線材に匹敵する優れた導電性を有しつつ、軽量化と放熱特性に優れた被覆電線を提供する。【解決手段】複数のカーボンナノチューブで構成されるカーボンナノチューブ集合体の単数ま... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ