図面 (/)

技術 補助電源装置及び補助電源制御システム

出願人 東洋電機製造株式会社
発明者 大谷康隆
出願日 2016年7月4日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2016-132608
公開日 2018年1月11日 (3年5ヶ月経過) 公開番号 2018-007446
状態 特許登録済
技術分野 車両の電気的な推進・制動 インバータ装置
主要キーワード 監視要素 最大負荷状態 ゲイン切替信号 起動通知信号 補助継電器 二相交流 ゲイン切替 電源起動後
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

誘導負荷起動時に生じる、補助電源装置出力電圧波形の歪みを低減する。

解決手段

制御装置14は、誘導負荷20を起動する際に、補助継電器13に補助接点投入を指示する補助接点投入信号を出力し、補助継電器13は、補助接点投入信号が入力されると補助接点を投入し、三相接触器12に主接点の投入を指示する主接点投入信号を出力するとともに、補助電源装置11に起動通知信号を出力し、三相接触器12は、主接点投入信号が入力されると投入時間の経過後に主接点を投入し、補助電源装置11を誘導負荷20に接続し、補助電源装置11は、起動通知信号が入力されると誘導負荷20の起動を事前に検知し、フィードバック制御制御ゲインを所定時間大きくする。

概要

背景

補助電源装置は、集電装置から供給される直流電力電力変換スイッチング素子交流電力に変換し、該交流電力や、該交流電力を更に整流回路等で変換した直流電力を、電気車に搭載された電機機器に供給している。

補助電源装置が電力を供給する電機機器には、車内照明案内表示器空調装置空気圧縮機コンプレッサー)などがある。車内照明や案内表示器などの機器では、電源起動後消費電力の変動は少ない。

一方、空気圧縮機は元空気ダメ空気圧圧力センサ監視し、一定の圧力まで低下すると空気圧縮機が起動して、空気圧を上昇させる。また、空気圧が一定の圧力まで上昇すると、空気圧縮機は停止する。圧縮空気は、ドア開閉動作空気ブレーキ掛ける際などに使用される。そのため、運転中は絶えず、元空気ダメ内の空気圧が一定の圧力範囲になるよう、空気圧縮機は起動/停止を繰り返す。

空気圧縮機は誘導電動機で駆動される誘導負荷のため、起動時に突入電流が流れ、補助電源装置の負荷急変する。補助電源装置では、出力電圧出力電流インバータ電流を監視し、負荷の変動に対して出力電圧を一定とするようフィードバック制御を行っている。しかし、監視要素負荷変動により変化するため、負荷変動が大きい場合、フィードバック制御により出力電圧を一定とするまでの数制御周期の間、出力電圧波形に歪みが生じてしまう。出力電圧波形の歪みは、補助電源装置の出力に接続された他の機器へ影響を与える。特に車内照明においては、ちらつきの原因となる。

そこで、ドアの開閉時に、補助電源装置に対する電圧指令値を変更し、補助電源装置が初期設定値よりも高い電圧を出力するように制御する車両制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

概要

誘導負荷の起動時に生じる、補助電源装置の出力電圧波形の歪みを低減する。制御装置14は、誘導負荷20を起動する際に、補助継電器13に補助接点投入を指示する補助接点投入信号を出力し、補助継電器13は、補助接点投入信号が入力されると補助接点を投入し、三相接触器12に主接点の投入を指示する主接点投入信号を出力するとともに、補助電源装置11に起動通知信号を出力し、三相接触器12は、主接点投入信号が入力されると投入時間の経過後に主接点を投入し、補助電源装置11を誘導負荷20に接続し、補助電源装置11は、起動通知信号が入力されると誘導負荷20の起動を事前に検知し、フィードバック制御の制御ゲインを所定時間大きくする。

目的

本発明の目的は、誘導負荷の起動時の突入電流による出力電圧波形の歪み及び車内照明のちらつきを、電圧指令値を変えることなく抑制することが可能な補助電源装置及び補助電源制御システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

フィードバック制御により交流電力を生成する補助電源装置と、三相接触器と、補助継電器と、制御装置とを備える補助電源制御システムであって、前記制御装置は、誘導負荷起動する際に、前記補助継電器に補助接点投入を指示する補助接点投入信号を出力し、前記補助継電器は、前記補助接点投入信号が入力されると補助接点を投入し、前記三相接触器に主接点の投入を指示する主接点投入信号を出力するとともに、前記補助電源装置に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力し、前記三相接触器は、前記主接点投入信号が入力されると投入時間の経過後に主接点を投入し、前記補助電源装置を前記誘導負荷に接続し、前記補助電源装置は、前記起動通知信号が入力されると前記誘導負荷の起動を事前に検知し、フィードバック制御の制御ゲインを所定時間大きくすることを特徴とする補助電源制御システム。

請求項2

フィードバック制御により交流電力を生成する補助電源装置と、三相接触器と、補助継電器と、制御装置とを備える補助電源制御システムであって、前記制御装置は、誘導負荷を起動する際に、前記補助継電器に補助接点の投入を指示する補助接点投入信号を出力するとともに、前記補助電源装置に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力し、前記補助継電器は、前記補助接点投入信号が入力されると補助接点を投入し、前記三相接触器に主接点の投入を指示する主接点投入信号を出力し、前記三相接触器は、前記主接点投入信号が入力されると投入時間の経過後に主接点を投入し、前記補助電源装置を前記誘導負荷に接続し、前記補助電源装置は、前記起動通知信号が入力されると前記誘導負荷の起動を事前に検知し、フィードバック制御の制御ゲインを所定時間大きくすることを特徴とする補助電源制御システム。

請求項3

フィードバック制御により交流電力を生成する補助電源装置と、三相接触器と、制御装置とを備える補助電源制御システムであって、前記制御装置は、誘導負荷を起動する際に、前記三相接触器に主接点の投入を指示する主接点投入信号を出力するとともに、前記補助電源装置に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力し、前記三相接触器は、前記主接点投入信号が入力されると投入時間の経過後に主接点を投入し、前記補助電源装置を前記誘導負荷に接続し、前記補助電源装置は、前記起動通知信号が入力されると前記誘導負荷の起動を事前に検知し、フィードバック制御の制御ゲインを所定時間大きくすることを特徴とする補助電源制御システム。

請求項4

誘導負荷に電力を供給する前に、誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を入力する補助電源装置であって、フィードバック制御の制御ゲインを設定するゲイン設定部と、前記制御ゲインを切り替え切替部と、前記起動通知信号が入力されると、前記切替部に前記制御ゲインを切り替えるよう指示するゲイン切替信号を出力するゲイン切替指示部とを備え、前記切替部は、前記ゲイン切替信号が入力されると、前記制御ゲインを所定時間大きくなるように切り替えることを特徴とする補助電源装置。

技術分野

0001

本発明は、電気車に搭載される補助電源装置及び補助電源制御システムに関するものである。

背景技術

0002

補助電源装置は、集電装置から供給される直流電力電力変換スイッチング素子交流電力に変換し、該交流電力や、該交流電力を更に整流回路等で変換した直流電力を、電気車に搭載された電機機器に供給している。

0003

補助電源装置が電力を供給する電機機器には、車内照明案内表示器空調装置空気圧縮機コンプレッサー)などがある。車内照明や案内表示器などの機器では、電源起動後消費電力の変動は少ない。

0004

一方、空気圧縮機は元空気ダメ空気圧圧力センサ監視し、一定の圧力まで低下すると空気圧縮機が起動して、空気圧を上昇させる。また、空気圧が一定の圧力まで上昇すると、空気圧縮機は停止する。圧縮空気は、ドア開閉動作空気ブレーキ掛ける際などに使用される。そのため、運転中は絶えず、元空気ダメ内の空気圧が一定の圧力範囲になるよう、空気圧縮機は起動/停止を繰り返す。

0005

空気圧縮機は誘導電動機で駆動される誘導負荷のため、起動時に突入電流が流れ、補助電源装置の負荷急変する。補助電源装置では、出力電圧出力電流インバータ電流を監視し、負荷の変動に対して出力電圧を一定とするようフィードバック制御を行っている。しかし、監視要素負荷変動により変化するため、負荷変動が大きい場合、フィードバック制御により出力電圧を一定とするまでの数制御周期の間、出力電圧波形に歪みが生じてしまう。出力電圧波形の歪みは、補助電源装置の出力に接続された他の機器へ影響を与える。特に車内照明においては、ちらつきの原因となる。

0006

そこで、ドアの開閉時に、補助電源装置に対する電圧指令値を変更し、補助電源装置が初期設定値よりも高い電圧を出力するように制御する車両制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0007

特開2013−005546号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかし、特許文献1に記載の発明では、ドアを開閉する際に補助電源装置に対する電圧指令値を高く設定するため、補助電源装置は定格よりも高い電圧を出力するおそれがある。

0009

かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、誘導負荷の起動時の突入電流による出力電圧波形の歪み及び車内照明のちらつきを、電圧指令値を変えることなく抑制することが可能な補助電源装置及び補助電源制御システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するため、本発明に係る補助電源制御システムは、フィードバック制御により交流電力を生成する補助電源装置と、三相接触器と、補助継電器と、制御装置とを備える補助電源制御システムであって、前記制御装置は、誘導負荷を起動する際に、前記補助継電器に補助接点投入を指示する補助接点投入信号を出力し、前記補助継電器は、前記補助接点投入信号が入力されると補助接点を投入し、前記三相接触器に主接点の投入を指示する主接点投入信号を出力するとともに、前記補助電源装置に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力し、前記三相接触器は、前記主接点投入信号が入力されると投入時間の経過後に主接点を投入し、前記補助電源装置を前記誘導負荷に接続し、前記補助電源装置は、前記起動通知信号が入力されると前記誘導負荷の起動を事前に検知し、フィードバック制御の制御ゲインを所定時間大きくすることを特徴とする。

0011

また、上記課題を解決するため、本発明に係る補助電源制御システムは、フィードバック制御により交流電力を生成する補助電源装置と、三相接触器と、補助継電器と、制御装置とを備える補助電源制御システムであって、前記制御装置は、誘導負荷を起動する際に、前記補助継電器に補助接点の投入を指示する補助接点投入信号を出力するとともに、前記補助電源装置に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力し、前記補助継電器は、前記補助接点投入信号が入力されると補助接点を投入し、前記三相接触器に主接点の投入を指示する主接点投入信号を出力し、前記三相接触器は、前記主接点投入信号が入力されると投入時間の経過後に主接点を投入し、前記補助電源装置を前記誘導負荷に接続し、前記補助電源装置は、前記起動通知信号が入力されると前記誘導負荷の起動を事前に検知し、フィードバック制御の制御ゲインを所定時間大きくすることを特徴とする。

0012

また、上記課題を解決するため、本発明に係る補助電源制御システムは、フィードバック制御により交流電力を生成する補助電源装置と、三相接触器と、制御装置とを備える補助電源制御システムであって、前記制御装置は、誘導負荷を起動する際に、前記三相接触器に主接点の投入を指示する主接点投入信号を出力するとともに、前記補助電源装置に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力し、前記三相接触器は、前記主接点投入信号が入力されると投入時間の経過後に主接点を投入し、前記補助電源装置を前記誘導負荷に接続し、前記補助電源装置は、前記起動通知信号が入力されると前記誘導負荷の起動を事前に検知し、フィードバック制御の制御ゲインを所定時間大きくすることを特徴とする。

0013

また、上記課題を解決するため、本発明に係る補助電源装置は、誘導負荷に電力を供給する前に、誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を入力する補助電源装置であって、フィードバック制御の制御ゲインを設定するゲイン設定部と、前記制御ゲインを切り替え切替部と、前記起動通知信号が入力されると、前記切替部に前記制御ゲインを切り替えるよう指示するゲイン切替信号を出力するゲイン切替指示部とを備え、前記切替部は、前記ゲイン切替信号が入力されると、前記制御ゲインを所定時間大きくなるように切り替えることを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明によれば、誘導負荷の起動を事前に検知することができる。また、誘導負荷の起動時の突入電流による出力電圧波形の歪み及び車内照明のちらつきを、電圧指令値を変えることなく抑制することができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の第1の実施形態に係る補助電源制御システムの概略構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態に係る補助電源装置の概略構成を示すブロック図である。
従来の補助電源装置の出力電圧波形のシミュレーション結果を示す図である。
本発明に係る補助電源装置の出力電圧波形のシミュレーション結果を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る補助電源装置を搭載する電気車の概略構成を示すブロック図である。
本発明の第3の実施形態に係る補助電源装置を搭載する電気車の概略構成を示すブロック図である。

実施例

0016

以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。

0017

(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る補助電源制御システム1の概略構成を示すブロック図である。図1に示す例では、補助電源制御システム1は、補助電源装置11と、三相接触器12と、補助継電器13と、制御装置14とを備える。

0018

補助電源装置11は、フィードバック制御により交流電力を生成し、補助電源装置11に接続される車内照明、案内表示器、空調装置、誘導負荷である空気圧縮機(コンプレッサー)などの各電機機器に出力する。図1では電機機器として空気圧縮機(誘導負荷)20のみ示す。補助電源装置11は、三相接触器12を介して空気圧縮機20と接続する。

0019

圧力センサ40は、元空気ダメ30の空気圧を検出し、検出した圧力を示す圧力情報を制御装置14に出力する。

0020

制御装置14は、圧力センサ40により検出された圧力が所定の閾値よりも低くなると、補助継電器13に補助接点132の投入を指示する補助接点投入信号を出力する。すなわち、コイル131に電圧を印加する。なお、本明細書において、信号を出力するとは、信号をアクティブにすることを意味し、信号を停止するとは、信号を非アクティブにすることを意味する。

0021

補助継電器13は、補助接点投入信号が入力されてコイル131に電圧が印加されると、補助接点132を投入(オン)し、三相接触器12に主接点122の投入を指示する主接点投入信号を出力するとともに、補助電源装置11に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力する。すなわち、三相接触器12のコイル121、及び補助電源装置11に電圧を印加する。主接点投入信号と起動通知信号は同一の信号としてもよい。

0022

三相接触器12は、主接点投入信号が入力されてコイル121に電圧が印加されると、投入時間の経過後に主接点122を投入し、補助電源装置11により生成された三相交流電圧を空気圧縮機20に印加する。

0023

ここで、補助電源装置11は補助継電器13から起動通知信号が入力されることにより、三相接触器12の主接点122が投入される前に、空気圧縮機20を起動させようとしていることを検知することができる。

0024

空気圧縮機20は、三相交流電圧が印加されると運転を開始する。すると、元空気ダメ30の空気圧が上昇する。

0025

制御装置14は、圧力センサ40により検出された圧力が所定の閾値以上になると、補助接点投入信号を停止する。すなわち、補助継電器13のコイル131への電圧の印加を停止する。

0026

補助継電器13は、コイル131への電圧の印加が停止されると、補助接点132を開放オフ)し、主接点投入信号及び起動通知信号を停止する。すなわち、三相接触器12のコイル121への電圧の印加を停止するとともに、補助電源装置11への電圧の印加を停止する。

0027

三相接触器12は、主接点投入信号が停止されてコイル121への電圧の印加が停止されると、開極時間の経過後に主接点122を開放し、補助電源装置11から空気圧縮機20へ供給されていた三相交流電圧を遮断する。

0028

ここで、補助電源装置11は補助継電器13から電圧の印加が停止されることにより、三相接触器12の主接点122が開放される前に、空気圧縮機20を停止させようとしていることを検知することができる。

0029

空気圧縮機20は、三相交流電圧の印加が停止されると、運転を停止する。すると、元空気ダメ30の空気圧の上昇が停止する。

0030

次に、補助電源装置11の動作について説明する。補助電源装置11の出力に接続される負荷は、無負荷状態から最大負荷状態まで変化するため、無負荷状態から最大負荷状態まで安定した制御を行う必要がある。通常、フィードバック制御の制御ゲインの安定限界は、最大負荷状態に比べ無負荷状態で小さいため、無負荷状態において安定となる制御ゲインを選定する必要がある。しかし、無負荷状態で調整した制御ゲインは、負荷投入による負荷変動が大きくなると制御応答性が低下する。

0031

特に、空気圧縮機20は誘導負荷であるため、起動時に突入電流が流れ、補助電源装置11の負荷が急激に増大する。その結果、制御応答が追いつかずに出力電圧波形に歪が生じ、車内照明が一瞬ちらついてしまうことがある。一方、負荷が大きい場合は、無負荷状態に比べ制御ゲインを大きくしても、安定した制御を行うことが可能である。

0032

そこで、補助電源装置11は、起動通知信号が入力されると、事前にフィードバック制御の制御ゲインを大きい値に切り替える。これにより制御応答性を高め、出力電圧波形の歪みを低減することができる。

0033

次に、補助電源装置の構成について説明する。図2は、補助電源装置11の概略構成を示すブロック図である。図2に示す例では、補助電源装置11は、減算部111(111−1,111−2)と、ゲイン切替指示部112と、切替部113と、ゲイン設定部114と、加算部115(115−1,115−2)と、二相三相変換部116と、電力変換器117と、三相二相変換部118とを備える。

0034

減算部111−1は、d軸指令値と、三相二相変換部118から入力されたd軸フィードバックfdとの誤差値edを求め、切替部113に出力する。減算部111−2は、q軸指令値と、三相二相変換部118から入力されたq軸フィードバックfqとの誤差値eqを求め、切替部113に出力する。

0035

ゲイン切替指示部112は、起動通知信号が入力されると、切替部113に制御ゲインを切り替えるように指示するゲイン切替信号を出力する。ゲイン切替指示部112は、時素リレーを用いることにより、ゲイン切替信号を出力した後、所定時間(例えば、数十〜数百msec)が経過した時点で、起動通知信号の停止を待たずにゲイン切替信号を停止するようにしてもよい。

0036

切替部113は、ゲイン切替指示部112からゲイン切替信号が入力されると、制御ゲインを所定時間大きくなるように切り替え、ゲイン切替信号が停止されると、制御ゲインを元に戻す。

0037

ゲイン設定部114は、フィードバック制御の制御ゲインを設定する。例えばPID制御を行う場合には、比例、積分、微分の制御ゲインがそれぞれ設定される。デフォルト状態ではそれぞれKp11,Kp12,Ki11,Ki12,Kd11,Kd12が選択される。起動通知信号が入力されると、切替部113により、比例、積分、微分の制御ゲインがそれぞれKp21,Kp22,Ki21,Ki22,Kd21,Kd22に切り替えられる。ここで、Kp21>Kp11,Kp22>Kp12,Ki21>Ki11,Ki22>Ki12,Kd21>Kd11,Kd22>Kd12である。なお、図中の表記「s」はラプラス演算子である。

0038

切替部113は、制御ゲインを切り替え後、ゲイン切替信号が停止されると、それぞれの制御ゲインをKp11,Kp12,Ki11,Ki12,Kd11,Kd12に切り替え、デフォルト状態に戻す。

0039

加算部115−1は、誤差値edに対して制御ゲインを用いて比例、積分、微分の演算を行った結果を加算し、二相三相変換部116に出力する。加算部115−2は、誤差値eqに対して制御ゲインを用いて比例、積分、微分の演算を行った結果を加算し、二相三相変換部116に出力する。

0040

二相三相変換部116は、加算部115から入力された指令値回転座標から静止座標座標変換した後、位相差90°の二相交流を位相差120°の三相交流に変換して電圧指令値を生成し、電力変換器117に出力する。

0041

電力変換器117は、二相三相変換部116から入力された電圧指令値に基づいて、直流電力を三相交流電力に変換し、三相二相変換部118及び外部に出力する。

0042

三相二相変換部118は、電力変換器117から入力された位相差120°の三相交流を位相差90°の二相交流に変換した後、静止座標を回転座標に変換してd軸フィードバックfd及びq軸フィードバックfqを生成し、減算部111に出力する。

0043

上述したように、本発明では、誘導負荷(空気圧縮機20)の起動前に補助電源装置11に起動通知信号が入力されるため、補助電源装置11は誘導負荷の起動を事前に検知し、フィードバック制御の制御ゲインを所定時間大きくする。かかる構成により、誘導負荷の起動時の突入電流による出力電圧波形の歪み及び車内照明のちらつきを、電圧指令値を変えることなく抑制することができる。

0044

図3は、従来の補助電源装置の出力電圧波形のシミュレーション結果を示す図である。これは、無負荷から最大負荷の範囲で負荷変動が発生した場合に安定した制御を行える制御ゲインで、無負荷状態から最大負荷を投入した時の出力電圧波形であり、制御ゲインの切り替えは行っていない。負荷投入により、図中のA,Bに示すように出力電圧波形が定格値以下となるため、車内照明のちらつきの原因となる。

0045

図4は、本発明に係る補助電源装置の出力電圧波形のシミュレーション結果を示す図である。これは、負荷投入直前に制御ゲインを切り替えて、図3の制御ゲインよりも大きくした時の出力電圧波形である。この波形から、負荷変動時応答性が向上し、負荷投入による出力波形の歪が図3と比較して早期に解消されていることが分かる。よって、車内照明のちらつきを抑制することができる。

0046

(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る補助電源制御システム2について説明する。図5は、補助電源制御システム2の概略構成を示す図である。図5に示す例では、補助電源制御システム2は、補助電源装置11と、三相接触器12と、補助継電器13と、制御装置14とを備える。以下、補助電源制御システム2が補助電源制御システム1と相違する点についてのみ説明する。

0047

制御装置14は、圧力センサ40により検出された圧力が所定の閾値よりも低くなると、補助継電器13に補助接点132の投入を指示する補助接点投入信号を出力するとともに、補助電源装置11に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力する。すなわち、補助継電器13のコイル131、及び補助電源装置11に電圧を印加する。補助接点投入信号と起動通知信号は同一の信号としてもよい。

0048

補助継電器13は、補助接点投入信号が入力されてコイル131に電圧が印加されると、補助接点132を投入し、三相接触器12に主接点122の投入を指示する主接点投入信号を出力する。

0049

また制御装置14は、圧力センサ40により検出された圧力が所定の閾値以上になると、補助接点投入信号及び起動通知信号を停止する。すなわち、補助継電器13のコイル131、及び補助電源装置11への電圧の印加を停止する。

0050

かかる構成により、第1の実施形態と同様に、誘導負荷の起動時の突入電流による出力電圧波形の歪み及び車内照明のちらつきを、電圧指令値を変えることなく抑制することができる。また、制御装置14が補助電源装置11に起動通知信号を直接出力するため、補助電源装置11はより早く誘導負荷の起動を事前に検知することができる。

0051

(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る補助電源制御システム3について説明する。図6は、補助電源制御システム3の概略構成を示す図である。図6に示す例では、補助電源制御システム3は、補助電源装置11と、三相接触器12と、制御装置14とを備える。以下、補助電源制御システム3が補助電源制御システム1と相違する点についてのみ説明する。

0052

補助電源制御システム3は、補助継電器を備えない。そのため、制御装置14は、圧力センサ40により検出された圧力が所定の閾値よりも低くなると、三相接触器12に主接点122の投入を指示する主接点投入信号を出力するとともに、補助電源装置11に誘導負荷の起動を通知する起動通知信号を出力する。すなわち、三相接触器12のコイル121、及び補助電源装置11に電圧を印加する。主接点投入信号と起動通知信号は同一の信号としてもよい。

0053

また制御装置14は、圧力センサ40により検出された圧力が所定の閾値以上になると、主接点投入信号及び起動通知信号を停止する。すなわち、三相接触器12のコイル121、及び補助電源装置11への電圧の印加を停止する。

0054

かかる構成により、第1の実施形態と同様に、誘導負荷の起動時の突入電流による出力電圧波形の歪み及び車内照明のちらつきを、電圧指令値を変えることなく抑制することができる。また、三相接触器12の主接点122の投入に必要な電流を制御装置14から直接供給できる場合には、本実施形態に示すように補助継電器13を省略することができ、コストを削減することができる。

0055

上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。

0056

本発明は、誘導負荷に電力を供給する電気車に有用である。

0057

1,2,3補助電源制御システム
11補助電源装置
12三相接触器
13補助継電器
14制御装置
20空気圧縮機(誘導負荷)
30 元空気ダメ
40圧力センサ
111 減算部
112ゲイン切替指示部
113切替部
114ゲイン設定部
115加算部
116二相三相変換部
117電力変換器
118 三相二相変換部
121コイル
122主接点
131 コイル
132 補助接点

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ