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技術 時計

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 小池信宏
出願日 2016年7月1日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2016-131567
公開日 2018年1月11日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-004440
状態 特許登録済
技術分野 機械時計
主要キーワード 変形穴 平面方向位置 送り構造 作動孔 修正構造 押引き操作 規制軸 回転歯
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

地板を変更することなく、付加機能を備えることが可能な時計を提供する。

解決手段

文字による日表示を行う日車と、日表示以外の暦表示を行う曜針車と、時刻表示を行う24時車と、曜針車と24時車の軸方向の位置決めを行う曜針車押さえと、曜針車押さえの軸方向の位置決めを行う曜針車押さえ座56と、地板に取り付けられ、日車の軸方向の位置決めを行う日車押さえ30と、を有し、曜針車押さえ座56には、曜針車押さえの固定部材としてのねじピン91の締め代を有する圧入穴500が形成されており、ねじピン91は、圧入穴500に圧入される円筒部92と、円筒部92に連続して形成されるつば部93とを備えており、つば部93の一部には、円筒部92の軸方向に平行な平面部94が形成されており、日車押さえ30には、つば部93と係合する変形穴300が形成されている。

概要

背景

時計において、時刻表示機能の他にカレンダー機能等の付加機能を備えるためには、付加機能を実現する輪列車軸押さえ枠支持枠を、地板に対して位置決めする必要がある。一般に、このような押さえ枠や支持枠の取り付けには、ねじピンとねじが用いられる。この場合、押さえ枠や支持枠を地板に保持(固定)するためには、ねじピンの抜き力を確保すると共に、ねじ締め付け力に勝る固定力回転トルク)をねじピンに確保する必要がある。そのため、従来においては、剛性の高い地板によってねじピンを軸支していた(例えば、特許文献1)。

概要

地板を変更することなく、付加機能を備えることが可能な時計を提供する。文字による日表示を行う日車と、日表示以外の暦表示を行う曜針車と、時刻表示を行う24時車と、曜針車と24時車の軸方向の位置決めを行う曜針車押さえと、曜針車押さえの軸方向の位置決めを行う曜針車押さえ座56と、地板に取り付けられ、日車の軸方向の位置決めを行う日車押さえ30と、を有し、曜針車押さえ座56には、曜針車押さえの固定部材としてのねじピン91の締め代を有する圧入穴500が形成されており、ねじピン91は、圧入穴500に圧入される円筒部92と、円筒部92に連続して形成されるつば部93とを備えており、つば部93の一部には、円筒部92の軸方向に平行な平面部94が形成されており、日車押さえ30には、つば部93と係合する変形穴300が形成されている。

目的

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、地板を変更することなく、付加機能を備えることが可能な時計を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

文字による日表示を行う日車と、地板に取り付けられ、前記日車の軸方向の位置決めを行う日車押さえと、前記地板で直接または部品を介して案内される第1の車と、前記日車押さえで案内され、前記日車押さえに対して前記地板と反対側に組み込まれ、前記第1の車と連動して回転する第2の車と、を備える時計

請求項2

前記第2の車は、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車であり、前記表示車の軸方向の位置決めを行う表示車押さえと、前記表示車押さえの前記軸方向の位置決めを行う表示車押さえ座とを有し、前記表示車押さえ座には、前記表示車押さえの固定部材締め代を有する圧入穴が形成されており、前記固定部材は、前記圧入穴に圧入される円筒部と、当該円筒部に連続して形成されるつば部とを備えており、当該つば部の一部には、前記円筒部の軸方向に平行な平面部が形成されており、前記日車押さえには、前記つば部と係合する変形穴が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の時計。

請求項3

前記第2の車は、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車であり、前記表示車の軸方向の位置決めを行う表示車押さえと、前記表示車押さえの前記軸方向の位置決めを行う表示車押さえ座とを有し、前記表示車押さえ座には、前記表示車押さえの固定部材を挿入する穴が形成されており、前記固定部材は、前記穴に挿入される円筒部と、当該円筒部に連続して形成されるつば部とを備えており、当該つば部の一部には、前記円筒部の軸方向に平行な平面部が形成されており、前記日車押さえには、前記つば部と係合する変形穴が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の時計。

請求項4

前記表示車は、指針により前記暦表示を行う曜針車である、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の時計。

請求項5

前記表示車は、指針により24時表示を行う24時車である、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の時計。

請求項6

前記地板と前記日車押さえとの間には、前記日車のあがきを決定する日ジャンパーをさらに備え、前記日ジャンパーには、前記固定部材の逃げ穴が形成されている、ことを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一に記載の時計。

請求項7

前記固定部材は、ねじピンである、ことを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか一に記載の時計。

請求項8

前記第2の車は、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車であり、前記表示車の軸方向の位置決めを行う表示車押さえと、前記表示車押さえと前記日車押さえの間に設けられた固定部材と、前記固定部材に圧入する前記表示車押さえの位置決め部材と、を有し、前記日車押さえには、前記固定部材と係合する変形穴が形成されており、前記固定部材は、前記変形穴に圧入される円筒部を備え、前記位置決め部材は、前記固定部材の前記円筒部外周に圧入する円筒部を備えている、ことを特徴とする請求項1に記載の時計。

請求項9

文字による日表示を行う日車と、地板に取り付けられ、前記日車の軸方向の位置決めを行う日車押さえと、前記地板で案内される第1の車と、前記日車押さえで案内され、前記日車押さえに対して前記地板と反対側に組み込まれ、前記第1の車と連動して回転する第2の車と、を備えるムーブメント

技術分野

0001

本発明は、カレンダー機能等を備えた時計に関する。

背景技術

0002

時計において、時刻表示機能の他にカレンダー機能等の付加機能を備えるためには、付加機能を実現する輪列車軸押さえ枠支持枠を、地板に対して位置決めする必要がある。一般に、このような押さえ枠や支持枠の取り付けには、ねじピンとねじが用いられる。この場合、押さえ枠や支持枠を地板に保持(固定)するためには、ねじピンの抜き力を確保すると共に、ねじ締め付け力に勝る固定力回転トルク)をねじピンに確保する必要がある。そのため、従来においては、剛性の高い地板によってねじピンを軸支していた(例えば、特許文献1)。

先行技術

0003

特開2012−13457号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、特許文献1においては、当初より付加機能用のねじピンの位置を含めて地板のレイアウトを決定する必要があり、レイアウト上の制約が大きくなってしまう。また、地板の構造が複雑となり、コストが上昇してしまう。さらに、付加機能の有無によってベース基枠である地板を変更する必要があるため、地板の種類が増えてしまい、部品の共通化が図れないという課題があった。また、地板は、組立工程においては一番最初に用意する部品であり、変更が施された地板が完成しないと組立工程を開始することができない。さらに、地板の完成後には、ピンや穴石等の取り付けのような時間が掛かる作業が必要となる。したがって、部品加工から商品送品までの日程が掛かり商品の機会損失を招くという課題があった。

0005

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、地板を変更することなく、付加機能を備えることが可能な時計を提供することを解決課題としている。

課題を解決するための手段

0006

以上の課題を解決するため、本発明に係る時計の一態様は、文字による日表示を行う日車と、地板に取り付けられ、前記日車の軸方向の位置決めを行う日車押さえと、前記地板で直接または部品を介して案内される第1の車と、前記日車押さえで案内され、前記日車押さえに対して前記地板と反対側に組み込まれ、前記第1の車と連動して回転する第2の車と、を備える。
前記態様において、「軸方向」とは、前記日車等の回転体が回転する際に回転運動中心線となる上下方向を言う。以下の説明においても同様である。前記態様によれば、地板で案内される第1の車の他に、日車押さえに対して地板と反対側に組み込まれる第2の車を備える。この第2の車は、第1の車と連動して回転するので、第1の車を利用して機能を付加することが可能となる。ここで、第1の車は地板で案内されるが、第2の車は日車押さえで案内される。したがって、第2の車を案内できるように日車押さえを変更するだけで、既存の地板と第1の車とを利用して、新たな機能を付加することが可能となる。換言すれば、日車押さえを第2の車を組み込むための地板としても機能させることにより、日車押さえに対して地板と反対側の領域に付加機能のための機構を組み込むことが可能となる。なお、日車押さえは、第2の車を案内する穴を備えることが好ましい。なお、「日車押さえで案内される」とは、地板に対して平面方向に位置決めされることを意味すると共に、地板に対して軸方向に位置決めされることを意味する。

0007

上述した時計の一態様において、前記第2の車は、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車であり、前記表示車の軸方向の位置決めを行う表示車押さえと、前記表示車押さえの前記軸方向の位置決めを行う表示車押さえ座とを有し、前記表示車押さえ座には、前記表示車押さえの固定部材締め代を有する圧入穴が形成されており、前記固定部材は、前記圧入穴に圧入される円筒部と、当該円筒部に連続して形成されるつば部とを備えており、当該つば部の一部には、前記円筒部の軸方向に平行な平面部が形成されており、前記日車押さえには、前記つば部と係合する変形穴が形成されていることが好ましい。
前記態様において、「つば部」とは、円筒部より円筒部外周方向に形状が突出した形状部を言う。前記態様によれば、文字による日表示を行う日車は、地板に取り付けられる日車押さえによって軸方向に位置決めされる。表示車押さえは、表示車押さえ座によって軸方向に位置決めされ、表示車押さえは、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車を軸方向に位置決めする。表示車押さえ座に形成された圧入穴には、表示車押さえの固定部材の円筒部が圧入されるが、圧入穴には固定部材の締め代が備えられているため、固定部材の抜け力が確保される。固定部材には、円筒部に連続してつば部が備えられており、当該つば部の一部には、前記円筒部の軸方向に平行な平面部が形成されている。そして、日車押さえには、つば部と係合する変形穴が形成されている。したがって、固定部材を日車押さえの変形穴に挿入すると、固定部材のつば部と変形穴とが係合し、平面部を有するつば部と日車押さえの変形穴とにより、固定部材の固定力(回転トルク)が確保される。なお、表示車押さえ座とつば部は、日車押さえを挟んで位置することになる。

0008

上述した時計の一態様において、前記第2の車は、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車であり、前記表示車の軸方向の位置決めを行う表示車押さえと、前記表示車押さえの前記軸方向の位置決めを行う表示車押さえ座とを有し、前記表示車押さえ座には、前記表示車押さえの固定部材を挿入する穴が形成されており、前記固定部材は、前記穴に挿入される円筒部と、当該円筒部に連続して形成されるつば部とを備えており、当該つば部の一部には、前記円筒部の軸方向に平行な平面部が形成されており、前記日車押さえには、前記つば部と係合する変形穴が形成されていることが好ましい。
前記態様において、「つば部」とは、円筒部より円筒部外周方向に形状が突出した形状部を言う。前記態様によれば、文字による日表示を行う日車は、地板に取り付けられる日車押さえによって軸方向に位置決めされる。表示車押さえは、表示車押さえ座によって軸方向に位置決めされ、表示車押さえは、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車を軸方向に位置決めする。固定部材には、円筒部に連続してつば部が備えられており、当該つば部の一部には、前記円筒部の軸方向に平行な平面部が形成されている。そして、日車押さえには、つば部と係合する変形穴が形成されている。したがって、固定部材を日車押さえの変形穴に挿入すると、固定部材のつば部と変形穴とが係合し、平面部を有するつば部と日車押さえの変形穴とにより、固定部材の固定力(回転トルク)が確保される。そして、固定部材を日車押さえの変形穴に挿入した後に、日車押さえを地板に取り付けることにより、固定部材は地板に支えられ、固定部材の抜け力が確保されることになる。その後、表示車押さえ座に形成された穴に、固定部材の円筒部を挿入し、表示車押さえ座を組み込み、表示車押さえを固定部材に固定する。この際、上述のように平面部を有するつば部と日車押さえの変形穴とにより、固定部材の固定力(回転トルク)が確保されているので、表示車押さえは確実に固定される。なお、表示車押さえ座とつば部は、日車押さえを挟んで位置することになる。

0009

上述した時計の一態様において、前記表示車は、指針により前記暦表示を行う曜針車であってもよい。この態様によれば、指針により曜表示を行う付加機能の位置決めを、地板以外の日車押さえ、表示車押さえ、および表示車押さえ座により行うことが可能となる。

0010

上述した時計の一態様において、前記表示車は、指針により24時表示を行う24時車であってもよい。この態様によれば、指針により24時表示を行う付加機能の位置決めを、地板以外の日車押さえ、表示車押さえ、および表示車押さえ座により行うことが可能となる。

0011

上述した時計の一態様において、前記地板と前記日車押さえとの間には、前記日車のあがきを決定する日ジャンパーをさらに備え、前記日ジャンパーには、前記固定部材の逃げ穴が形成されていてもよい。この態様によれば、逃げ穴により、日ジャンパーが固定部材から力を受けることを防ぎ、日ジャンパーの変形を防ぐ。

0012

上述した時計の一態様において、前記固定部材は、ねじピンであってもよい。この態様によれば、ねじピンの有無により、付加機能の設置の切り換えが容易に行われる。

0013

上述した時計の一態様において、前記第2の車は、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車であり、前記表示車の軸方向の位置決めを行う表示車押さえと、前記表示車押さえと前記日車押さえの間に設けられた固定部材と、前記固定部材に圧入する前記表示車押さえの位置決め部材と、を有し、前記日車押さえには、前記固定部材と係合する変形穴が形成されており、前記固定部材は、前記変形穴に圧入される円筒部を備え、前記位置決め部材は、前記固定部材の前記円筒部外周に圧入する円筒部を備えている、ことを特徴とする。
前記態様によれば、文字による日表示を行う日車は、地板に取り付けられる日車押さえによって軸方向に位置決めされる。表示車押さえは、固定部材によって軸方向に位置決めされ、表示車押さえは、日表示以外の暦表示および時刻表示の少なくともいずれか一方を行う表示車を軸方向に位置決めする。日車押さえに形成された変形穴には、固定部材の円筒部が圧入され、固定部材の固定力(回転トルク)が確保される。位置決め部材は固定部材の円筒部の外周に圧入されているので、位置決め部材の抜き力は確保される。固定部材の上方から表示車押さえを取り付けることにより、位置決め部材の軸方向の厚みは、表示車押さえの軸方向の位置決めとして機能する。

0014

以上の課題を解決するため、本発明に係るムーブメントの一態様は、文字による日表示を行う日車と、地板に取り付けられ、前記日車の軸方向の位置決めを行う日車押さえと、前記地板で案内される第1の車と、前記日車押さえで案内され、前記日車押さえに対して前記地板と反対側に組み込まれ、前記第1の車と連動して回転する第2の車と、を備える。前記態様によれば、地板で案内される第1の車の他に、日車押さえに対して地板と反対側に組み込まれる第2の車を備える。この第2の車は、第1の車と連動して回転するので、第1の車を利用して機能を付加することが可能となる。ここで、第1の車は地板で案内されるが、第2の車は日車押さえで案内される。したがって、日車押さえを第2の車を案内できるように変更するだけで、既存の地板と第1の車とを利用して、新たな機能を付加することが可能となる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の第1実施形態に係る時計の平面図である。
ムーブメントを表面側からみた平面図である。
日回し車の平面図である。
日ジャンパーの平面図である。
日車押さえの平面図である。
曜針車押さえの平面図である。
曜針車押さえ座の平面図である。
図2におけるI−I’線断面図である。
図2におけるII−II’線断面図である。
図2におけるIII−III’線断面図である。
日車押さえと曜針車押さえ座とねじピンとの位置関係を示す斜視図である。
ねじピンの平面図である。
ねじピンの側面図である。
変形穴の拡大図である。
圧入穴の拡大図である。
図2から修正機構に関する構成を抜き出して表示した図である。
おしどりの平面図である。
裏押さえの平面図である。
かんぬきの平面図である。
小鉄レバーの平面図である。
図16におけるIV−IV’線断面図である。
図16におけるV−V’線断面図である。
曜板の位置を示す断面図である。
本発明の第2実施形態における日車押さえの構成を示す斜視図である。
変形例における時計の平面図である。

実施例

0016

以下、この発明の好適な実施の形態を、添付図面等を参照しながら詳細に説明する。但し、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。

0017

<第1実施形態>
まず、図1から図22を参照しつつ本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る時計100の概略構成を示す図である。図1においては図示を省略するが、時計100は、外装ケースと、カバーガラスと、裏蓋とを備えている。カバーガラスは、円盤状の文字板20を覆うように外装ケースに取り付けられている。文字板20は、時刻表示部分として配置されている。

0018

文字板20には、指針21,22,23が備えられている。また、文字板20には、中心より、5時方向円形の第1小窓70と指針71とが、11時方向に円形の第2小窓80と指針81とが、3時方向に矩形カレンダー小窓24が、設けられている。文字板20、指針21,22,23、第1小窓70、第2小窓80、およびカレンダー小窓24等は、カバーガラスを透かして、視認可能となっている。

0019

外装ケースの側面には、文字板20の中心より、3時方向の位置にリュウズ50が設けられている。リュウズ50が操作されることにより、時刻修正、カレンダーの修正、および曜表示の修正が行われる。

0020

図1に示すように、文字板20の最外周には、外周を12分割する目盛と60分割する目盛とが表記されている。この目盛を用いて、指針21は「秒」を表示し、指針22は「分」を表示し、指針23は「時」を表示する。

0021

文字板20に設けられている円形の第1小窓70の外周には、外周を24分割にする目盛が表記されている。第1小窓70の目盛付近には、図示を省略するが、例えば「24」、「6」、「12」、「18」等の数字も表記される。指針71は、この目盛を用いて24時間表示の「時」を表示する。

0022

文字板20に設けられている円形の第2小窓80の外周には、外周を7分割する表示領域が設けられている。これらの表示領域には、図示を省略するが、「SU」、「MO」、「TU」、「WE」、「TH」、「FR」、「SA」等の曜日を表す文字が表記される場合がある。また日本語表記として、「日」、「月」、「火」、「水」、「木」、「金」、「土」の文字が表記される場合がある。指針71は、これらの文字のいずれかを指して曜表示を行う。なお、表記される文字および文字の形態等については適宜変更可能である。

0023

カレンダー小窓24は、文字板20を矩形状に開口した開口部に設けられており、開口部から数字(図示省略)が視認可能となっている。この数字は、年月日の「日」を表す。

0024

次に、本実施形態の時計100のムーブメントについて説明する。図2は、本実施形態におけるムーブメント2を表面側からみた平面図である。なお、本実施形態では、時計100において、文字板20の前記目盛によって時刻をユーザーが視認する側を表面側、手首または腕に装着される側を裏面側とする。ムーブメント2は、駆動力を指針に伝達する輪列を備える。輪列は、時針が取り付けられて12時間で一回転する筒車4を備えている。さらに、ムーブメント2は、地板3の表面側に配置されたカレンダー車である日車10と、この日車10を駆動する駆動機構とを備える。この例のムーブメント2は機械式であるが、アナログクォーツ用の一般的なムーブメントと同様に、地板3と、地板3の裏面側に配置される電池およびステッピングモーターとを備えてもよい。この場合、ムーブメント2は、基準信号源である水晶振動子制御回路であるICが組み込まれた回路基板と、前記ステッピングモーターの駆動力を指針に伝達する輪列とを備える。

0025

日車10は、リング状の日板11と、日板11の内周に一体に形成された内歯車12とを備える一般的な日車である。このため、内歯車12は、日板11の内周に31個の歯を備えて形成されている。日板11の表面には、カレンダー情報である日情報、具体的には日を表す「1」から「31」までの数字が表示される。日板11の表面に表示された数字は、上述したカレンダー小窓24から視認可能になっている。

0026

図8は、図2におけるI−I’線断面図である。図9は、図2におけるII−II’線断面図である。図8および図9に示すように、日車10は、地板3上に配置される。日車10を駆動する駆動機構は、前記筒車4に連動して24時間で1回転する日回し車15を備えている。図8に示すように、日回し車15は、地板3によって回転自在に支持されている。日回し車15は、地板3で案内される第1の車の一例であり、地板3に形成された穴で軸支されている。図3は本実施形態における日回し車15の平面図である。図3に示すように、日回し車15は、日送り爪151を備え、この日送り爪151で前記内歯車12を1日に1歯分送って日車10を1日分ずつ回転させる。また、日回し車15は、2つの曜送り爪152を備えている。後述するように曜星車40には14個の歯が形成されており、曜送り爪152は、日回し車15が1回転するごとに、曜星車40を2歯分回転させる。なお、本実施形態では曜送り爪152を2つ備え、曜星車40を2歯分回転させる例で説明を行うが、曜送り爪152を1つとして曜星車40を2歯分送る構成であっても構わない。また、曜星車40に形成される歯を7個とした場合には、曜送り爪152を1つとして曜星車40を1歯分送る構造であっても構わない。

0027

図2に示すように、日車10の内歯車12は、地板3に取り付けられた日ジャンパー16の先端部161が係合し、内歯車12の移動(回転)が規制される。図4は本実施形態における日ジャンパー16の平面図である。図4に示すように、日ジャンパー16は、日車10の内周側に配置される板状の部材である。図10は、図2におけるIII−III’線断面図である。図10に示すように、日ジャンパー16は、日車押さえ30を介してねじ17によって地板3に取り付けられる。

0028

日ジャンパー16は、自身のばね力で先端部161が内歯車12に向かう方向に常時付勢されている。先端部161は、その先端で交差する2つの傾斜面162、163を備える。このため、日回し車15が日車10を図2において反時計回りに回転するときは、前記内歯車12の歯は先端部161の回転方向手前側の傾斜面162に当接し、内歯車12は日ジャンパー16をその付勢力に抗して押し下げながら回転する。また、内歯車12の歯が日ジャンパー16の先端部161を超えると、歯は他の傾斜面163に当接して回転する。そして、日ジャンパー16の先端部161が2つの歯の間に位置して各歯が各傾斜面162、163に当接している状態で、日ジャンパー16が内歯車12に係合し、日車10の回転も停止する。日車10の回転が停止した際は、前記日ジャンパー16がその付勢力で内歯車12に係合する状態を維持するため、日車10の回転方向が規制される。したがって、日車10は、前記日回し車15および日ジャンパー16によって間欠的に駆動されて回転方向が規制される。

0029

日車10の軸方向の位置決めは、日車押さえ30によって行われる。図5は日車押さえ30の平面図である。図5に示すように、日車押さえ30は、日車10の内周側に配置される板状の部材である。図8から図10に示すように、日車押さえ30は日ジャンパー16上に配置され、図10に示すように、日ジャンパー16と共にねじ17によって地板3に取り付けられる。日車押さえ30は、前記日車10の内歯車12の表面側(図2における時計表面側)に配置されるガイド部31を備えている。このため、日車10は、外装ケースに組み込まれる前のムーブメント2の状態でも、ムーブメント2の表面側に外れることがない。したがって、日車10が取り付けられた状態でムーブメント2を出荷および搬送できる。日車押さえ30には、ムーブメント2を表面側から見た際に、内歯車12に係合する日ジャンパー16の先端部161を表面側に露出する露出部32が形成されている。

0030

なお、日車押さえ30には、後述する曜星車40と係合する曜ジャンパー36も形成されている。曜ジャンパー36も、日ジャンパー16と同様に、先端部351および傾斜面352、353を備えている。

0031

図2に示すように、前記日車10の内周側には、曜星車40が筒車4と同軸上に配置されている。曜星車40には14個の歯41が形成されている。歯41は、図8に示すように、日回し車15に形成された2つの曜送り爪152と係合する。日回し車15が筒車4に連動して24時間で1回転すると、曜星車40は曜送り爪152と係合して2歯分回転する。このため、漢字およびアルファベットの2種類の文字種の曜情報を第2小窓80の文字板に表示しておくことにより、利用者が選択した文字種で曜情報を表示できる。なお、曜星車40は7日で1回転するため、1日で360/7=約51.4度回転する。

0032

図2に示すように、曜星車40の歯41は、日車押さえ30に形成された曜ジャンパー36の先端部351で付勢されている。曜ジャンパー36は、自身のばね力で先端部351が歯41に向かう方向に常時付勢されている。先端部351は、その先端で交差する2つの傾斜面352、353を備える。このため、図2において、曜星車40が日回し車15で時計回りに回転するときは、前記歯41が前記傾斜面352に当接し、曜ジャンパー36をその付勢力に抗して押し下げる。また、歯41が先端部351を乗り越えると、歯41は傾斜面353に当接して回転する。2つの歯が各傾斜面352、353に当接し、先端部351が各歯41間に位置すると、曜星車40は停止する。曜星車40の回転が停止した際は、前記曜ジャンパー36がその付勢力で歯41に係合する状態を維持するため、曜星車40の回転方向が規制される。したがって、曜星車40は、前記日回し車15および曜ジャンパー36によって間欠的に駆動されて回転方向が規制される。

0033

図2に示すように、曜星車40には、曜星かな42が設けられている。曜星かな42は、曜星中間車43を送る歯車である。本実施形態においては、図2および図9に示すように、曜星かな42と並ぶ輪列として、曜星中間車43と曜針車44が設けられている。ここで、曜星車40は、地板3で案内される2番車5に筒車4を介して軸支される。つまり、曜星車40は、筒車4を回転軸とし、2番車5および筒車4という部品を介して地板3で案内される第1の車として機能する。

0034

曜星中間車43と曜針車44は、図9に示すように日車押さえ30に回転自在に取り付けられる。日車押さえ30には、図5に示すように、平面案内穴33,34が設けられている。曜星中間車43は平面案内穴33により軸支され、曜針車44は、平面案内穴34により軸支される。したがって、曜星中間車43および曜針車44は、日車押さえ30によって、平面方向にも位置決めされている。すなわち、曜針車44は、日車押さえ30で案内され、日車押さえ30に対して地板3と反対側に組み込まれる。そして、曜針車44は、地板3で案内される曜星車40(第1の車の一例)と連動して回転する第2の車として機能する。

0035

曜星中間車43は曜星かな42と係合し、曜針車44は曜星中間車43と係合するように配置される。ここで曜星かな42と曜針車44の歯数が同一に設定されている。したがって、曜星車40が2歯分である約51.4度回転すると、曜星かな42および曜星中間車43を介して曜針車44も約51.4度回転する。曜針車44には、図1に示す第2小窓80の指針81が軸支されている。したがって、曜星車40が2歯分である約51.4度回転すると、それに応じて曜針車44も約51.4度回転し、第2小窓80の文字板に表示された「SU」や「日」等の曜情報を指針81によって指し示す。このように、本実施形態においては、指針81によって曜表示を行っている。但し、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、曜情報が表示された曜板を曜星車40と同軸上に設け、曜板によって曜表示を行うようにしてもよい。以上のように、本実施形態においては、曜針車44は、日表示以外の暦表示を行う表示車として機能する。

0036

図2および図8に示すように、日回し車15には、日回し車15と同軸上に24時中間車60が設けられている。日回し車15と24時中間車60の位相は、日回し車15に設けられた中心角ダボ61により保持される。本実施形態においては、図2および図8に示すように、24時中間車60と並ぶ輪列として、24時車62が設けられている。24時車62は、図8に示すように、日車押さえ30に回転自在に取り付けられる。日車押さえ30には、図5に示すように、平面案内穴35が設けられている。24時車62は平面案内穴35により軸支される。したがって、24時車62は、日車押さえ30によって平面方向にも位置決めされる。また、24時車62は、図8に示すように、24時中間車60と係合するように配置される。本実施形態では、日回し車15が1回転すると24時車62も1回転するように構成しており、24時車62は日回し車15に連動して24時間で1回転する。24時車62は平面案内穴35を備えた日車押さえ30で案内され、日車押さえ30に対して地板3と反対側に組み込まれている。そして、24時車62は、地板3で案内される日回し車15(第1の車の一例)と連動して回転する第2の車として機能する。24時車62は、図1に示す第1小窓70の指針71を軸支しており、第1小窓70の文字板に表示された目盛または時刻を表す数字を指針71によって指し示すことで、24時表示を行う。以上のように、本実施形態においては、24時車62は、時刻表示を行う表示車として機能する。この場合の時刻表示は、指針21,22,23による第1の時刻表示と異なる第2の時刻表示といえる。

0037

日表示以外の暦表示を行う表示車としての曜針車44と、時刻表示を行う表示車としての24時車62の軸方向の位置決めは、表示車押さえとしての曜針車押さえ55によって行われる。図6は、本実施形態における曜針車押さえ55の平面図である。図6に示すように、曜針車押さえ55は板状の部材である。曜針車押さえ55は、図8から図10に示すように、曜針車44と24時車62とを表面側から覆うように配置される。

0038

曜針車押さえ55の軸方向の位置決めは、図8から図10に示すように、表示車押さえ座としての曜針車押さえ座56によって行われる。図7は、本実施形態における曜針車押さえ座56の平面図である。図7に示すように、曜針車押さえ55は板状の部材である。図8から図10に示すように、曜針車押さえ座56は、日車押さえ30上に配置される。本実施形態においては、日車押さえ30に平面案内穴33,34,35を形成して、曜星中間車43、曜針車44、および24時車62をそれぞれ回転自在に支持している。そして、当該日車押さえ30上に曜針車押さえ座56を配置し、曜針車押さえ座56を挟んで曜針車押さえ55により、曜星中間車43、曜針車44、および24時車62の軸方向の位置決めを行っている。

0039

日車押さえ30に対して、曜針車押さえ座56および曜針車押さえ55を固定させるために、本実施形態では、ねじ90と、固定部材としてのねじピン91とを用いている。図11は、日車押さえ30と、曜針車押さえ座56と、ねじピン91との位置関係を示す斜視図である。図11に示すように、日車押さえ30の裏面側から3本のねじピン91を日車押さえ30と曜針車押さえ座56に挿入する。そして、図8および図10に示すように、曜針車押さえ55の表面側から、ねじ90を挿入して、ねじ90をねじピン91内に締め込むことにより、日車押さえ30に対して、曜針車押さえ座56および曜針車押さえ55を固定させている。

0040

上述したように、日車押さえ30には、付勢力を有する曜ジャンパー36を形成するため、日車押さえ30はある程度の薄さを備えた板状の部材とする必要がある。したがって、一般的なねじピンを日車押さえ30に挿入しただけでは、ねじの締め付け力に勝る固定力(回転トルク)を確保することができない。また、ねじピンの抜き力を確保するためには、ねじピンを日車押さえ30に圧入することが考えられるが、日車押さえ30は以上のように薄板であるため、ねじピンの圧入により日車押さえ30の変形を招くことになる。そこで、本実施形態においては、ねじピン91を、円筒部と、当該円筒部に連続して形成されるつば部とから形成し、また、つば部の一部に円筒部の軸方向に平行な平面部を形成する。日車押さえ30には、前記つば部と係合する変形穴を形成すると共に、曜針車押さえ座56には、ねじピン91の締め代を有する圧入穴を形成する。本実施形態では、このような構成により、ねじの締め付け力に勝る固定力(回転トルク)と、ねじピンの抜き力の確保を実現している。以下、本実施形態におけるねじピン91、変形穴が形成された日車押さえ30、および圧入穴が形成された曜針車押さえ座56の詳細について説明する。

0041

図12は本実施形態におけるねじピン91の平面図であり、図13はねじピン91の側面図である。図12および図13に示すように、ねじピン91は、円筒部92と、つば部93とを備えており、つば部93の一部には、ねじピン91の軸方向に平行な平面部94が設けられている。つば部93は、平面部94に垂直な方向の幅W1が最も大きい第1つば部93aと、平面部94に垂直な方向の幅W2が幅W1よりも小さい第2つば部93bを備えている。したがって、第1つば部93aの表面側には、面93cが形成される。また、円筒部92の外周の直径R1は、幅W1よりも小さくなるように形成されている。

0042

図5に示すように、日車押さえ30には、3カ所に変形穴300が形成されている。図14は、変形穴300の拡大図である。図14に示すように、変形穴300は、ねじピン91の平面部94に合わせて平面部301が形成されている。平面部301に垂直な方向の幅W3は、第2つば部93bの幅W2よりも若干大きく形成されている。日車押さえ30の裏面側から、変形穴300にねじピン91を挿入すると、図8および図10に示すように、第1つば部93aの表面側の面93cが日車押さえ30の裏面に当接する。そして、第2つば部93bが変形穴300に係合する。第2つば部93bには平面部94が形成され、当該平面部94は変形穴300の平面部301と係合する。したがって、ねじピン91は、これらの平面部94および平面部301により、回転方向の動きが規制される。その結果、薄板の日車押さえ30にねじピン91を挿入した場合でも、ねじの締め付け力に勝る固定力(回転トルク)が確保される。

0043

図7に示すように、曜針車押さえ座56には、変形穴300に対応する位置に、圧入穴500が形成されている。図15は、圧入穴500の拡大図である。図15において実線で示した穴が圧入穴500であり、点線は、ねじピン91における円筒部92の外周を示している。図15に示すように、圧入穴500には、締め代Aが設けられている。したがって、図8および図10に示すように、ねじピン91の円筒部92を圧入穴500に圧入することにより、ねじピンの固定力(抜き力)を確保することができる。曜針車押さえ座56には、日車押さえ30のような弾性力は必要とされないため、軸方向の厚さを比較的大きくすることができる。その結果、曜針車押さえ座56の剛性を比較的高くすることができ、上述のような圧入穴500にねじピン91を圧入しても、曜針車押さえ座56が変形することはない。

0044

本実施形態では、曜表示と24時表示を指針により行う機構を日車押さえ30と曜針車押さえ55との間に設ける。また、日車押さえ30に対して曜針車押さえ座56および曜針車押さえ55を固定させるために、ねじピン91とねじ90とを用いる。組み立て工程においては、ねじピン91を日車押さえ30の裏面側から挿入し、さらに曜針車押さえ座56に圧入する。

0045

この状態では、ねじピン91に対する曜針車押さえ座56の圧入穴500による固定力(抜き力)は、車押さえ30、曜針車押さえ座56、およびねじピン91を一体の部品として取り扱うことができる程度でよい。
つまり、圧入穴500による固定力(抜き力)は、車押さえ30、曜針車押さえ座56、およびねじピン91を一体の部品として取り扱う際に、ねじピン91が外れない程度の固定力(抜き力)でよく、ねじ締めに対抗する固定力(回転トルク)に比べて非常に小さくてよい。このように圧入穴500による固定力が小さくて済むので、曜針車押さえ座56に与えるひずみも小さくなり、曜針車押さえ座56が変形しにくい構造とすることができる。

0046

日車押さえ30の裏面側には、上述したように日ジャンパー16が配置されるが、日ジャンパー16には、図4に示すように、変形穴300に対応する位置に、第1つば部93aの幅W1よりも大径のねじピン逃げ穴165が形成されている。
組み立て工程においては、日ジャンパー16を地板3の表面に配置し、さらにねじピン91が取り付けられた日車押さえ30および曜針車押さえ座56を日ジャンパー16の表面に配置する。そして、日車押さえ30の表面側からねじ17を挿入し、日ジャンパー16と日車押さえ30とを地板3に固定する。
この際、上述のように日ジャンパー16にはねじピン逃げ穴165が形成されているので、図8および図10に示すように、日ジャンパー16はねじピン91と係合しない。
一方、曜表示と24時表示を指針により行わない仕様の場合には、日ジャンパー16を地板3の表面に配置し、日ジャンパー16の表面に日車押さえ30を配置する。そして、日車押さえ30の表面側からねじ17を挿入し、日ジャンパー16と日車押さえ30とを地板3に固定する。
以上のように、日ジャンパー16にねじピン逃げ穴165を形成したことにより、ねじピン91を日車押さえ30に取り付けた仕様と取り付けない仕様とのいずれの仕様においても、日ジャンパー16を変更することなく共通の日ジャンパー16を用いることができる。

0047

以上のように、本実施形態によれば、ねじピン91の固定力(回転トルク)は、ねじピン91の平面部94と、日車押さえ30における変形穴300の平面部301によって確保する。そして、ねじピン91の固定力(抜き力)は、曜針車押さえ座56の圧入穴500によって確保する。したがって、地板3の表面側に、地板3とは別部材として設けられる日車押さえ30と曜針車押さえ座56とを用いて、ねじピン91の固定機能を実現することができる。

0048

また、ねじピン91に対する曜針車押さえ座56の圧入穴500による固定力(抜き力)により、日車押さえ30、曜針車押さえ座56、およびねじピン91を一体で取り扱う場合でもねじピン91が外れることがない。したがって、組み立て部品等としては、日車押さえ30、曜針車押さえ座56、およびねじピン91を、日車押さえ30が単体で用いられる場合と同様に、1部品として取り扱うことができる。

0049

曜表示と24時表示とを指針により行う付加機能を備える仕様では、曜針車44と24時車62の案内位置、およびねじピン91によるねじ締め位置は日車押さえ30で決まる。したがって、曜針車押さえ座56およびねじピン91と一体となった日車押さえ30を地板3に固定することにより、曜表示および24時表示の付加機能を設けることが可能となる。

0050

一方、付加機能を備えずに、曜表示と24時表示とを曜星車40および曜板と日車10により行う仕様では、曜星車40の案内位置は日車押さえ30で決まる。したがって、日車押さえ30を地板3に固定することにより、曜表示および24時表示を曜星車40および曜板と日車10とを用いて行うことが可能となる。
また、付加機能を備える仕様と付加機能を備えない仕様とにおいて、共通の日車押さえ30を使用することができる。
このように、本実施形態によれば、付加機能を備える仕様であっても、付加機能を備えない仕様であっても、曜針車押さえ座56およびねじピン91と一体となった日車押さえ30と、単体の日車押さえ30とを、組み立て工程において同様に取り扱うことができる。

0051

さらに、本実施形態においては、ねじピン91を日車押さえ30の裏面側から挿入すると共に曜針車押さえ座56に圧入してこれらを一体とした後に、日車押さえ30を地板3に固定する。
これに対し、ねじピン91を予め地板3の表面に置き、ねじピン91の平面部301と日車押さえ30の変形穴300とを合わせながら日車押さえ30を組み込む場合には、ねじピン91が極小さな部品のため、作業が困難になる。
したがって、本実施形態によれば、極小さな部品であるねじピン91に変形穴300を合わせるという作業をなくすことができるため、組み立て工程やアフターサービス等における作業が容易になる。
なお、本実施形態では、ねじピン91の平面部301を1か所とした例について説明したが、平面部301は複数か所であっても効果は同じである。

0052

また、図8および図10に示すように、ねじピン91における第1つば部93aの軸方向の厚さは、日ジャンパー16の厚さ程度に形成されている。このようすることで、日ジャンパー16の裏面と第1つば部93aの裏面とをほぼ同一面に設けることができる。したがって、ねじ締め時においては、第1つば部93aの裏面が地板3の表面に当接し、ねじ締め時のバックアップは地板3で行われることになる。その結果、第1つば部93aの軸方向の厚さを、日ジャンパー16の厚さ程度とした場合でも、信頼性の高いねじピン保持構造とすることができる。

0053

また、上述したように、時計100は、地板3で案内される曜星車40や日回し車15等の第1の車の他に、日車押さえ30に対して地板3と反対側に組み込まれる曜針車44や24時車62等の第2の車を備える。曜針車44は曜星車40と連動して回転し、24時車62は日回し車15と連動して回転するので、曜星車40や日回し車15を利用して新たな機能を付加することが可能となる。ここで、曜星車40や日回し車15は地板3で案内されるが、曜針車44や24時車62は日車押さえ30で案内される。したがって、曜針車44や24時車62を案内できるように既存の日車押さえを変更するだけで、既存の地板3と曜星車40や日回し車15とを利用して、新たな機能を付加することが可能となる。換言すれば、日車押さえ30を曜針車44や24時車62を組み込むための地板としても機能させ、日車押さえ30に対して地板3と反対側の領域に付加機能のための機構を組み込むことが可能となる。

0054

具体的には、日車押さえ30には、曜星中間車43、曜針車44、および24時車62を軸支する平面案内穴33,34,35を形成し、曜星中間車43、曜針車44、および24時車62の軸方向の位置決めは曜針車押さえ55により行う。そして、曜針車押さえ55の軸方向の位置決めは、曜針車押さえ座56により行う。したがって、日表示以外の暦表示を行う曜針車44と、時刻表示を行う24時車62とを備える付加機能構造を、地板3によらずに日車押さえ30よりも表面側の部材で完結できるようになる。

0055

したがって、日表示以外の暦表示や、時刻表示を行う付加機能のレイアウトや構成が変更される場合であっても、日車押さえ30よりも表面側の部材のみを変更すればよく、地板3については変更する必要がない。

0056

さらに、日車押さえ30にねじピン91を取り付けない場合には、曜星車40および曜板と日車10とを用いた構成とし、ねじピン91を取り付ける場合には、曜針車44と24時車62とによる指針表示の付加機能を設けた構成とすることができる。このように、ねじピン91の有無により、二種類の構造の切り替えが可能となり、組み立て工程も含めて曜表示および24時表示の仕様の切り替えが容易となっている。
すなわち、ムーブメント2の組み立ての最終工程であるカレンダー組み立て工程での曜表示および24時表示の仕様の切り替えが可能となり、商品送品までの日程が掛かかり商品の機会損失となることを防止することができる。

0057

日車10および曜星車40の歯41の構造は、従来の構造そのままの使用が可能となるため、日送り爪151、曜送り爪152、日ジャンパー16、および曜ジャンパー36等の日送り・曜送り構造の共通使用が可能となる。これにより、曜針車44および24時車62等の付加機能を設ける場合でも、故障破壊に対して実績のある日送り・曜送り構造を共通に使用することが可能となり、信頼性の高いカレンダー構造とすることができる。

0058

次に、本実施形態における日車10と曜星車40の修正機構について説明する。図16は、図2から修正機構に関する構成を抜き出して表示した図である。図16において、時計100の修正機構は、地板3と、地板3に軸支される巻真110と、巻真110の押引き操作に連動しておしどり軸111を揺動中心として揺動するおしどり112とを備えている。また、修正機構は、おしどり112の揺動姿勢を規制するかんぬき113と、おしどり112とかんぬき113の平面方向および軸方向の位置を規制する裏押さえ114と、小鉄レバー115とを備える。さらに、修正機構は、カレンダー修正車120と、曜修正車130とを備える。

0059

図17は、おしどり112の平面図である。図17に示すように、おしどり112には、おしどり規制軸112cが植立されている。図18は、裏押さえ114の平面図である。図18に示すように、裏押さえ114の先端部には、おしどり規制部114aが形成されている。おしどり112の平面方向位置は、おしどり112に植立されるおしどり規制軸112cを、裏押さえ114の先端部に形成されるおしどり規制部114aが押圧して規制されている。巻真110の押引きの位置は、巻真110のおしどり装着部110aにおしどり112の半島状のおしどり作動部112aを装着することで規制されている。

0060

図19は、かんぬき113の平面図である。図19に示すかんぬき113は、かんぬき軸113aを中心に時計回り方向にはおしどり112の端部に形成されるかんぬき作動部112dによって、また反時計回り方向にはばね部113eの弾性力で揺動される。かんぬき113の平面方向位置は、おしどり112のかんぬき作動部112dが、かんぬき113のかんぬき作動部113bに当接することで規制されている。

0061

図19に示すように、かんぬき113の先端部には、つづみ車作動部113cが設けられ、このつづみ車作動部113cがつづみ車116に係合し、つづみ車116の位置を規制している。

0062

図16に示すように、巻真110の軸方向には、揺動可能で巻真110の回転に連動するつづみ車116が形成されている。つづみ車116には小鉄車回転歯117が形成されている。巻真110の押引きの位置に応じてかんぬき113の先端部が揺動し、つづみ車116を軸方向に移動させる。つづみ車116の移動に応じて、つづみ車116と噛合する回転歯が選択される。

0063

おしどり112、かんぬき113、および裏押さえ114の下部(地板側)には揺動部材としての小鉄レバー115が装着されている。図20は、小鉄レバー115の平面図である。図20に示すように、小鉄レバー115は、一方の端部に小鉄レバー作動孔115aが開設されている。また、他方には、カレンダー修正車120の軸120aと係合するカレンダー修正揺動穴115bが開設されている。

0064

小鉄レバー115は、小鉄レバー軸115cを中心に揺動するが、小鉄レバー作動孔115aとおしどり112に植立された小鉄レバー作動軸112bとが係合して、揺動の位置が規制されている。
図20に示すように、小鉄レバー115には、小鉄車115dとカレンダー修正伝え車115eが同軸上に小鉄レバー115を挟み回転可能に軸支されている。

0065

カレンダー修正車120は、小鉄レバー115の揺動に応じて、軸120aがカレンダー修正揺動穴115bの内壁に当接し、図16に示す矢印B方向または矢印C方向に揺動自在に設けられている。カレンダー修正車120が矢印B方向に揺動する場合には、カレンダー修正車120は、日車10の内歯車12と係合する。また、カレンダー修正車120が矢印C方向に揺動する場合には、カレンダー修正車120は、曜修正車130と係合する。巻真110の押引きの位置に応じて、おしどり112が揺動し、これに応じてかんぬき113が揺動することにより、つづみ車116と小鉄車115dが係合しカレンダーの修正状態となる。さらにこれに応じてかんぬき113および小鉄レバー115が揺動することにより、時刻修正状態となる。

0066

カレンダー修正状態においては、巻真110を回転することによりつづみ車116と小鉄車115dを介してカレンダー修正伝え車115eが回転する。カレンダー修正伝え車115eが回転することにより、カレンダー修正車120が矢印B方向に揺動した場合には、カレンダー修正車120と日車10の内歯車12とが係合する。その結果、日車10の修正が可能となる。また、巻真110の押引きの位置に応じておしどり112が揺動し、これに応じて小鉄レバー115が揺動することにより、カレンダー修正車120が矢印C方向に揺動した場合には、カレンダー修正車120と曜修正車130とが係合する。曜修正車130は、曜星車40と係合するので、曜星車40の修正が可能となる。

0067

図21図16におけるV−V’線断面図であり、図22図16におけるIV−IV’線断面図である。図21および図22に示すように、上述した修正機構は、日ジャンパー16の裏面側、あるいは、日ジャンパー16と同様に地板3の表面に設けられる。したがって、日車10および曜星車40の歯41の構造、ならびに日送り爪151、曜送り爪152、日ジャンパー16、および曜ジャンパー36等の日送り・曜送り構造だけでなく、修正機構についても、従来と共通の使用が可能となる。これにより、曜針車44および24時車62等の付加機能を設ける場合でも、特に設定が複雑で難しい修正機構として、故障や破壊に対して実績のある機構を共通使用できる。その結果、信頼性の高いカレンダー修正構造を実現できる。例えば、曜針車44を用いずに、曜星車40に軸支される曜板を用いる場合でも、日車押さえ30よりも表面側のレイアウトおよび構成を変えるだけでよく、修正機構については共通の修正機構を用いることができる。図23は、曜板の位置を示す断面図である。図23に示すように、曜板は日車押さえ30よりも表面側の部材によって支持され、また位置決めされる。したがって、日送り・曜送り構造だけでなく、修正機構についても共通の修正機構を用いることができる。

0068

<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について図24を参照して説明する。図24は、本実施形態における日車押さえ30の構成を示す斜視図である。図24に示すように、本実施形態は、固定部材としてブッシュ96が日車押さえ30に一体に形成されている。第1実施形態と同様にねじピン91は、日車押さえ30の3か所の変形穴300に対応する位置に挿入される。各ねじピン91の円筒部の外周には、曜針車押さえ55の位置決め部材してのブッシュ96が圧入されている。ブッシュ96は、第1実施形態における曜針車押さえ座56に代わる部材として用いられている。つまり、本実施形態においては、曜針車押さえ座56は用いられていない。

0069

ブッシュ96の抜き力はねじピン91に圧入することにより確保される。ブッシュ96の軸方向の厚みは、曜針車押さえ55の軸方向の位置決めとして機能し、ねじ90をねじピン91にねじ締めすることにより、曜針車押さえ55の軸方向の位置決めがされる。したがって、ブッシュ96を用いることによっても第1実施形態の曜針車押さえ座56と同様な効果が得られる。
ブッシュ96は円筒形状の簡易な形状とすることが可能なため、加工も容易で低コスト短期間で部品を準備することができる。

0070

また、本実施形態においても、日車押さえ30には、曜星中間車43、曜針車44、および24時車を軸支する平面案内穴33,34,35を形成し、曜星中間車43、曜針車44、および24時車の軸方向の位置決めは曜針車押さえ55により行う。そして、曜針車押さえ55の軸方向の位置決めは、曜針車押さえ座56により行う。したがって、日表示以外の暦表示を行う曜針車44と、時刻表示を行う24時車62とを備える付加機能構造を、地板3によらずに日車押さえ30よりも表面側の部材で完結できるようになる。

0071

したがって、日表示以外の暦表示や、時刻表示を行う付加機能のレイアウトや構成が変更される場合であっても、日車押さえ30よりも表面側の部材のみを変更すればよく、地板3については変更する必要がない。

0072

日車10および曜星車40の歯41の構造は、従来の構造そのままの使用が可能となるため、日送り爪151、曜送り爪152、日ジャンパー16、および曜ジャンパー36等の日送り・曜送り構造の共通使用が可能となる。また、上述した修正機構についても共通使用が可能となる。これにより、曜針車44および24時車62等の付加機能を設ける場合でも、故障や破壊に対して実績のある日送り・曜送り構造および修正機構を使用することが可能となり、信頼性の高いカレンダー構造とすることができる。

0073

<変形例>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様は、任意に選択された一または複数を、適宜に組み合わせることもできる。

0074

(変形例1)
上述した実施形態においては、曜表示に用いる第2小窓80において、漢字のアルファベットの両方の表示を選択可能な例について説明したが、いずれか一方のみを表示する構成でもよい。この場合には、曜星車40の歯41の数を7個とし、日回し車15によって曜星車40を1歯ずつ回転させるように構成すればよい。

0075

(変形例2)
上述した実施形態においては、付加機能として、第2小窓80における指針81による曜表示と、第1小窓70における指針71による24時表示を行う例について説明した。しかし、本発明はこのような例に限定されるものではなく、さらに別の機能を付加するようにしてもよい。この場合でも、付加機能は、日車押さえ30よりも表面側の部材、即ち、日車押さえ30、曜針車押さえ座56、および曜針車押さえ55により保持と位置決めが完結できるように構成する。

0076

(変形例3)
上述した実施形態では、指針よる曜表示と、24時表示との二つの付加機能を備えた例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、指針よる曜表示、または24時表示のいずれかの一つの付加機能を備える構成であってもよい。また、指針よる表示を三つ以上に増加させてもよく、それらの指針表示の位置は適宜変更可能である。

0077

(変形例4)
図5に示すように、第2の車としての曜針車44や24時車62については、第1の車としての曜星車40や日回し車15に対して複数の案内位置を日車押さえ30に設置してもよい。
具体的には、曜星中間車43を平面案内穴33の代わりに平面案内穴33’により軸支し、曜針車44を平面案内穴34の代わりに平面案内穴34’により軸支してもよい。また、24時車62を平面案内穴35の代わりに平面案内穴35’により軸支してもよい。曜針車44を平面案内穴34’により軸支し、24時車62を平面案内穴35’により軸支した場合の第1小窓70および指針71と第2小窓80および指針81との配置例を図25に示す。図25は、本変形例に係る時計100の概略構成を示す図である。図25に示すように、曜針車44を平面案内穴34’により軸支し、24時車62を平面案内穴35’により軸支した場合には、8時方向に円形の第1小窓70と指針71とが、1時方向に円形の第2小窓80と指針81とが設けられる。

0078

平面案内穴33と平面案内穴33’は、曜星車40を中心に同一距離になるように、たとえば曜星かな42の回転中心と平面案内穴33と平面案内穴33’が同一距離になるように設定されている。
また、平面案内穴35と平面案内穴35’は、日回し車15の回転中心と平面案内穴35と平面案内穴35’が同一距離になるよう設定されている。
平面案内穴33と平面案内穴34との距離、および、平面案内穴33’と平面案内穴34’との距離も同一距離となっている。
また、図6に示す曜針車押さえ55においても、針が取り付けられる軸の軸方向の位置決めが複数位置で可能になるように、前もって複数位置に平面案内穴が設けられている。
このように構成することで、日車押さえ30における表示車(曜星中間車43、曜針車44、24時車62)の案内位置を変えることにより、指針の位置を容易に変えることが可能になる。したがって、同一構成部品により複数の指針位置での曜表示および24時表示が可能となる。
その結果、ムーブメント2の組み立ての最終工程であるカレンダー組み立てでの曜表示および24時表示の仕様の切り替えが可能となり、商品送品までの日程が掛かかり商品の機会損失となることを防止することができるだけでなく。複数の商品形態を実現することが可能になる。

0079

(変形例5)
本発明は、ねじピン91を曜針車押さえ座56に圧入する構成に限定される訳ではない。例えば、図15で示した圧入穴500の代わりに、締め代Aがない円形状の穴を設けてもよい。本発明は、ねじピン91の圧入による固定力(保持力)が無なくても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
この変形例では、日車押さえ30、ねじピン91、および曜針車押さえ座56を一体として組み立てることは行わずに、以下のようにして組み立てを行う。
まず、地板3上に日ジャンパー16を置き、日ジャンパー16のねじピン逃げ穴165をねじピン91の仮案内として、ねじピン91を地板3上に置く。次に、日車押さえ30の変形穴300とねじピン91の平面部301とを合わせながら日車押さえ30を組み込み、日車押さえ30をねじ17によって地板3に固定する。その後、圧入穴500の代わりに曜針車押さえ座56に形成した円形状の穴にねじピン91が挿入されるように曜針車押さえ座56を組み込む。そして、ねじ90をねじピン91内に締め込むことにより曜針車押さえ55を日車押さえ30に固定する。

0080

このように、曜針車押さえ座56の穴にねじピン91を圧入させない構成であっても、地板3に固定された日車押さえ30によりねじピン91を保持するので、曜針車44と24時車62とを位置決めする曜針車押さえ55を日車押さえ30に固定することができる。
したがって、本変形例の構成においても、ねじピン91を用いずに曜星車40および曜板と日車10と備える構造と、ねじピン91を用いて曜針車44および24時車62による付加機能を設けた構造との二種類の構造の切り替えが可能となる。
また、本変形例の構成においても、上述した実施形態と同様に日車10および曜星車40の歯41の構造として従来の構造をそのまま使用することができる。したがって、曜針車44および24時車62による付加機能を設ける場合でも、信頼性および機能性等が上述した実施形態と何ら変わらない構成とすることができる。

0081

(変形例6)
上述した実施形態では、曜星車40の一部に曜星かな42が形成される例について説明したが、例えば曜板に曜星かな42の歯41を形成する構成であっても構わない。この構成によれば曜星車40への曜板固定構造を、曜表示および24時表示の付加機能を備える仕様と付加機能を備えない仕様とで共通に使用可能となり、曜星車40を付加機能の有無により変更することがなくて済む。

0082

2…ムーブメント、3…地板、4…筒車、10…日車、11…日板、12…内歯車、15…日回し車、16…日ジャンパー、17…ねじ、20…文字板、21…指針、22…指針、23…指針、24…カレンダー小窓、30…日車押さえ、31…ガイド部、32…露出部、33…平面案内穴、34…平面案内穴、35…平面案内穴、36…曜ジャンパー、40…曜星車、41…歯、43…曜星中間車、44…曜針車、50…リュウズ、55…曜針車押さえ、56…曜針車押さえ座、60…24時中間車、61…中心角ダボ、62…24時車、70…第1小窓、71…指針、80…第2小窓、81…指針、90…ねじ、91…ねじピン、92…円筒部、93…つば部、93a…第1つば部、93b…第2つば部、93c…面、94…平面部、96…ブッシュ、97…円筒部、100…時計、110…巻真、110a…おしどり装着部、111…おしどり軸、112…おしどり、112a…おしどり作動部、112b…小鉄レバー作動軸、112c…おしどり規制軸、112d…かんぬき作動部、113…かんぬき、113a…かんぬき軸、113b…かんぬき作動部、113c…つづみ車作動部、113e…ばね部、114a…おしどり規制部、115…小鉄レバー、115a…小鉄レバー作動孔、115b…カレンダー修正揺動穴、115c…小鉄レバー軸、116…つづみ車、117…小鉄車回転歯、120…カレンダー修正車、120a…軸、130…曜修正車、151…日送り爪、152…曜送り爪、161…先端部、162…傾斜面、163…傾斜面、165…ねじピン逃げ穴、300…変形穴、301…平面部、351…先端部、352…傾斜面、353…傾斜面、500…圧入穴、A…締め代、B…矢印、C…矢印、R1…直径、W1…幅、W2…幅、W3…幅。

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