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技術 吊上用金具

出願人 カネソウ株式会社
発明者 近藤健治
出願日 2016年7月4日 (4年4ヶ月経過) 出願番号 2016-132812
公開日 2018年1月11日 (2年10ヶ月経過) 公開番号 2018-003981
状態 特許登録済
技術分野 ボルト・ナット・座金
主要キーワード 傾斜側縁 回転角度δ 杆部材 寸法サイズ 主筐体 略平行四辺形状 挿通位置 補強杆
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月11日)のものです。
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図面 (9)

課題

被吊上躯体に、強度低下等を生ずること無く係脱可能に取り付けし得る吊上用金具を提案する。

解決手段

操作部材2の雌螺子部12に、乗載支持板4の挿通孔挿通された係合部材3の雄螺子螺合されたものであって、該係合部材3の下支持板15を挿通位置として、被吊上躯体の被係合部の上方開口部に挿通させ、該乗載支持板4を該被係合部の上壁部上に載置すると共に、該下支持板15を係止位置に回動させて該下支持板15の係止端部21を該被係合部の側壁部に夫々係止させた状態で、操作部材2の回動操作により、雄螺子杆と雌螺子部12との緊締作用を介して、該乗載支持板4と下支持板15とで上壁部を挟持させて被係合部に取り付けられるものとした。かかる吊上用金具1によれば、被吊上躯体を加工すること無く取り付けできるため、該被吊上躯体の強度低下等を生じない。

概要

背景

例えば、免震構造建造物と隣接する人工地盤との間に配設されるエキスパンションジョイントは、重量物であることから、積み降ろし作業や施工の際に、複数の作業者により持ち上げられて運ばれるか、クレーン等の機器により持ち上げられて運ばれる。ここで、作業者の人力により作業する場合には、四〜六人程度の作業者が必要であると共に、誤って落下させてしまうと、ケガしてしまう虞もあることから、当該作業の安全性に課題があった。一方、クレーン等による作業は、前記安全性の課題を生じないことから、作業者の人力に比して好適である。尚、クレーン等を使用した作業では、該クレーンのフックを連結させるアイボルト等の金具を、エキスパンションジョイントに取り付けることが必要となっていた。こうしたアイボルトとしては、例えば特許文献1に提案されたものが適用可能である。

概要

被吊上躯体に、強度低下等を生ずること無く係脱可能に取り付けし得る吊上用金具を提案する。操作部材2の雌螺子部12に、乗載支持板4の挿通孔挿通された係合部材3の雄螺子螺合されたものであって、該係合部材3の下支持板15を挿通位置として、被吊上躯体の被係合部の上方開口部に挿通させ、該乗載支持板4を該被係合部の上壁部上に載置すると共に、該下支持板15を係止位置に回動させて該下支持板15の係止端部21を該被係合部の側壁部に夫々係止させた状態で、操作部材2の回動操作により、雄螺子杆と雌螺子部12との緊締作用を介して、該乗載支持板4と下支持板15とで上壁部を挟持させて被係合部に取り付けられるものとした。かかる吊上用金具1によれば、被吊上躯体を加工すること無く取り付けできるため、該被吊上躯体の強度低下等を生じない。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

所定間隔をおいて互いに対向する側壁部と、両側壁部の上縁から内方に夫々延成された上壁部とを備えた、両上壁部間に上方開口部を形成してなる長尺状の被係止部が、一又は複数配設された被吊上躯体に、係脱可能に取り付けられるものであって、吊上部材が係脱可能に連結される連結部と、該連結部に配設され、下方開口する螺子孔が設けられた雌螺子部とを具備してなる操作部材と、前記雌螺子部の螺子孔に螺合された、前記上方開口部を挿通可能な雄螺子と、該雄螺子杆の下端に配設され、該雄螺子杆を回転軸として、前記上方開口部を挿通可能な挿通位置と、該上方開口部を挿通不能とし且つ両側縁に夫々形成された係止端部を前記被係止部の両側壁部に夫々係止させる係止位置とに回動される下支持板とを具備してなる係合部材と、前記係合部材の雄螺子杆を挿通する挿通孔が設けられ、前記操作部材と該係合部材との間に介装されて前記被係止部の上壁部上に載置される平板状の乗載支持板とを備えてなり、前記被係止部の上方開口部に上方から挿通された前記係合部材の下支持板を前記係止位置とし、且つ前記乗載支持板を前記上壁部上に載置した状態で、前記操作部材の回動操作により、前記雌螺子部と前記雄螺子杆との緊締作用を介して、該下支持板と乗載支持板とで該上壁部を挟持させて前記被吊上躯体に係合されるものであることを特徴とする吊上用金具

請求項2

係合部材の下支持板は、挿通位置で被係止部の長手方向に対して所定角度で傾斜する傾斜側縁が両側縁に夫々設けられた略平行四辺形状をなし、各傾斜側縁により係止端部が夫々構成されてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の吊上用金具。

請求項3

乗載支持板は、被係止部の長手方向に所定間隔をおいて下方へ夫々突成された、該被係止部の上方開口部に嵌入可能な嵌合突部を備えてなり、係合部材の下支持板が、係止位置で、前記両嵌合突部間に配置されるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吊上用金具。

技術分野

0001

本発明は、エキスパンションジョイント等の重量物を吊り上げるために用いられる吊上用金具に関する。

背景技術

0002

例えば、免震構造建造物と隣接する人工地盤との間に配設されるエキスパンションジョイントは、重量物であることから、積み降ろし作業や施工の際に、複数の作業者により持ち上げられて運ばれるか、クレーン等の機器により持ち上げられて運ばれる。ここで、作業者の人力により作業する場合には、四〜六人程度の作業者が必要であると共に、誤って落下させてしまうと、ケガしてしまう虞もあることから、当該作業の安全性に課題があった。一方、クレーン等による作業は、前記安全性の課題を生じないことから、作業者の人力に比して好適である。尚、クレーン等を使用した作業では、該クレーンのフックを連結させるアイボルト等の金具を、エキスパンションジョイントに取り付けることが必要となっていた。こうしたアイボルトとしては、例えば特許文献1に提案されたものが適用可能である。

先行技術

0003

特開2001−99123号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、エキスパンションジョイント等のような吊り上げ対象物(以下、被吊上躯体)に上記したアイボルトを取り付けるためには、被吊上躯体に該アイボルト取り付け用取付孔を形成し、該取付孔に該アイボルトを係脱可能に装着させる。このアイボルトは、被吊上躯体の積みし作業や施工作業の際に取り付けられ、施工作業で設置した後に取り外されることが一般的である。そのため、被吊上躯体には、施工後に、取付孔が開口した状態で残ることから、該取付孔による強度低下や剛性低下という問題が生じていた。さらに、エキスパンションジョイント等の被吊上躯体は、比較的大きなサイズであることから、上記した積み降ろし作業や施工作業の際に、複数のアイボルトを装着することが必要であり、これに伴って該アイボルトの取付孔が増えるため、前記強度低下や剛性低下という問題が一層顕在化する傾向にあった。こうしたことから、アイボルト等の金具を、被吊上躯体の前記した強度低下や剛性低下を生ずること無く、係脱可能に装着できるものが求められていた。

0005

本発明は、エキスパンションジョイント等の被吊上躯体に、該被吊上躯体の強度低下等を生ずること無く係脱可能に取り付けし得る吊上用金具を提案するものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、所定間隔をおいて互いに対向する側壁部と、両側壁部の上縁から内方に夫々延成された上壁部とを備えた、両上壁部間に上方開口部を形成してなる長尺状の被係止部が、一又は複数配設された被吊上躯体に、係脱可能に取り付けられるものであって、吊上部材が係脱可能に連結される連結部と、該連結部に配設され、下方開口する螺子孔が設けられた雌螺子部とを具備してなる操作部材と、前記雌螺子部の螺子孔に螺合された、前記上方開口部を挿通可能な雄螺子と、該雄螺子杆の下端に配設され、該雄螺子杆を回転軸として、前記上方開口部を挿通可能な挿通位置と、該上方開口部を挿通不能とし且つ両側縁に夫々形成された係止端部を前記被係止部の両側壁部に夫々係止させる係止位置とに回動される下支持板とを具備してなる係合部材と、前記係合部材の雄螺子杆を挿通する挿通孔が設けられ、前記操作部材と該係合部材との間に介装されて前記被係止部の上壁部上に載置される平板状の乗載支持板とを備えてなり、前記被係止部の上方開口部に上方から挿通された前記係合部材の下支持板を前記係止位置とし、且つ前記乗載支持板を前記上壁部上に載置した状態で、前記操作部材の回動操作により、前記雌螺子部と前記雄螺子杆との緊締作用を介して、該下支持板と乗載支持板とで該上壁部を挟持させて前記被吊上躯体に係合されるものであることを特徴とする吊上用金具である。

0007

かかる構成によれば、上述したアイボルトのように被吊上躯体に取付孔等を形成すること無く、該被吊上躯体の被係止部に係脱可能に取り付けできることから、該取付孔による強度低下や剛性低下等の上記問題を生じない。本構成の吊上用金具は、係合部材の下支持板を挿通位置として被係止部の上方開口部に上方から挿通させた後に、該下支持板を、雄螺子杆を回転軸として回動させて係止位置とする。そして、下支持板を係止位置とし且つ乗載支持板を該被係止部の上壁部上に載置された状態で、操作部材が回動操作されることにより、該上壁部を該下支持板と乗載支持板とで挟持させて、該被係止部に取り付けられる。こうして被係止部に取り付けられた吊上用金具の連結部に、クレーンのフック等の吊上部材を連結することによって、被吊上躯体を持ち上げて運ぶことができる。一方、取り外す際には、操作部材が逆方向に回動操作されることにより、下支持板と乗載支持板との緊締が解除され、さらに該下支持板を挿通位置とする。そして、下支持板を上方開口部から取り出すことにより、当該吊上用金具を被吊上躯体から取り外すことができる。このように、本発明の吊上用金具は、被吊上躯体に容易に取り付けたり取り外したりすることができると共に、該被吊上躯体の被係止部に比較的強固に取り付けることができる。したがって、被吊上躯体に取り付けた状態で、該被吊上躯体を、クレーン等を用いて安定して運ぶことができるため、該被吊上躯台の積み降ろし作業や施工作業の作業効率を向上でき得る。

0008

上述した本発明の吊上用金具にあって、係合部材の下支持板は、挿通位置で被係止部の長手方向に対して所定角度で傾斜する傾斜側縁が両側縁に夫々設けられた略平行四辺形状をなし、各傾斜側縁により係止端部が夫々構成されてなるものである構成が提案される。

0009

かかる構成によれば、係止位置で下支持板の傾斜側縁が被係止部の両側壁部に安定して係止されて、該下支持板を該係止位置で容易かつ正確に位置決めできる。そのため、操作部材の回動操作によって、下支持板と乗載支持板とで該被係止部の上壁部を一層しっかりと挟持できる。

0010

ここで、下支持板の傾斜側縁は、挿通位置における被係止部の長手方向に対する所定角度を、該挿通位置と係止位置との間の角度と略同じ角度とした構成が好適である。この構成によれば、下支持板を係止位置とした際に、両傾斜側縁(係止端部)が全体的に被係止部の両側壁部に当接して係止することから、該下支持板を係止位置で一層安定して保持することができる。

0011

上述した本発明の吊上用金具にあって、乗載支持板は、被係止部の長手方向に所定間隔をおいて下方へ夫々突成された、該被係止部の上方開口部に嵌入可能な嵌合突部を備えてなり、係合部材の下支持板が、係止位置で、前記両嵌合突部間に配置されるものである構成が提案される。

0012

かかる構成によれば、嵌合突部を上方開口部に嵌入することで、乗載支持板を上壁部に容易かつ安定して位置決めでき、該位置で安定して保持される。さらに、下支持板が係止位置で両嵌合突部間に配置されることから、操作部材の回動操作により、下支持板が該係止位置からズレ難く、該係止位置で安定して保持され易い。このように、乗載支持板を上壁部上に位置決めして保持でき且つ下支持板を係止位置で保持できることから、操作部材の回動操作により、下支持板と乗載支持板とによって該上壁部を一層安定して挟持することができると共に、該挟持した状態で一層安定して保持できる。

発明の効果

0013

本発明の吊上用金具は、上述した従来のアイボルトを用いる場合のように被吊上躯体に取付孔を形成すること無く、該被吊上躯体に係脱可能に取り付けできることから、該取付孔の形成によって生ずる強度低下や剛性低下を生じない。さらに、本構成は、下支持板を上方開口部から挿通させて、操作部材を回動操作させることにより、被吊上躯体の被係止部に容易かつ安定して取り付けることができる。そのため、被係止部に取り付ける作業(および取り外す作業)が容易に実施でき、該作業による負担を可及的に軽減できる。

図面の簡単な説明

0014

エキスパンションジョイント51の施工状態を示す平面図である。
(A)図1中のX−X線断面図と、(B)Y部の拡大図である。
本実施例の吊上用金具1の、(A)正面図と、(B)平面図である。
吊上用金具1を分解して示す正面図である。
(A)乗載支持板4の底面図と、(B)係合部材3の底面図である。
下支持板15を挿通位置とした吊上用金具1を、一対の杆部材58,58の上方開口部59に挿通させる態様を示す説明図である。
下支持板15を挿通位置とした吊上用金具1を上方開口部59に挿通させた状態を示す、(A)正面図と、(B)平面図である。
下支持板15を係止位置とした吊上用金具1を一対の杆部材58,58に取り付けた状態を示す、(A)正面図と、(B)平面図である。

実施例

0015

本発明にかかる実施例を添付図面に従って説明する。
図1に、本発明の被吊上躯体に相当するエキスパンションジョイント51を示す。エキスパンションジョイント51は、隣接する建造物61,62間に設けられた目地63を覆うように配設されるものである。ここで、一方の建造物61は、緩衝機能を備えた免震装置(図示せず)によって下部が支持された免震構造の建造物であり、他方の建造物62は、該建造物61の周囲に形成された人工地盤からなる建造物であり、建造物61と建造物62とが目地63を介して隣接している。尚、本実施例にあって、目地63の幅方向が、エキスパンションジョイント51の長手方向であると共に、該長手方向と直交する横方向が、エキスパンションジョイント51の幅方向である。

0016

上記のエキスパンションジョイント51は、その長手方向の一端部52が一方の建造物61に連結手段を介して連結されると共に、他端部53が、他方の建造物62の側縁に摺動可能に乗載される。ここで、エキスパンションジョイント51の一端部52と建造物61との連結手段、および該エキスパンションジョイント51の他端部53を建造物62の側縁に乗載する態様については、一般的に使用されている構成を適用できることから、その詳細については省略する。

0017

エキスパンションジョイント51は、上面が開口した浅底矩形状の主筐体部56により構成されており、該主筐体部56の底板部(図示せず)に、長尺状の補強杆57が幅方向に複数並設されている。各補強杆57は、エキスパンションジョイント51の長手方向に沿って配されて、底板部に溶接を介して夫々固着されており、該エキスパンションジョイント51の強度と剛性とを向上させる。尚、こうしたエキスパンションジョイント51は、施工時に、上記した建造物61,62の床に敷設されるモルタルタイル等からなる舗装材と同じ舗装材が、主筐体部56の内部に充填される(図示せず)。

0018

上記の補強杆57は、図2に示すように、断面略コ字形の杆部材58,58が互いに背中合わせに溶接された断面略I形をなすものであり、隣合う補強杆57,57の杆部材58,58同士が夫々対向するように配設されている。補強杆57を構成する杆部材58,58は、側壁部58aと上壁部58bと下壁部58cとから夫々構成されており、両側壁部58a,58aが溶接されてなる。そして、各下壁部58c,58cが主筐体部56に溶接されている。こうして配設された隣合う補強杆57,57の、対向する杆部材58,58では、夫々の側壁部58a,58aが所定間隔をおいて互いに対向すると共に、夫々の上壁部58b,58b間に長手方向に沿った上方開口部59が形成される。ここで、上方開口部59の幅(上壁部58b,58bの間隔)は、互いに対向する側壁部58a,58aの間隔に比して狭く、これら幅の寸法や間隔は、上方開口部59の幅(上壁部58b,58bの間隔)とは、補強杆57の配設位置と該補強杆57の寸法サイズ等により規定される。

0019

尚、本実施例にあって、隣合う補強杆57,57の、互いに対向する杆部材58,58により、本発明にかかる被係止部60が構成されており、以下で、被係止部60を構成する杆部材58,58を一対のものとして説明する。すなわち、被係止部60は、隣合う補強杆57,57の、互いに対向する一対の杆部材58,58により構成されてなる。

0020

次に、本発明の要部にかかる吊上用金具1について説明する。
吊上用金具1は、図3,4に示すように、操作部材2と、係合部材3と、乗載支持板4とを備えてなる。これら操作部材2、係合部材3、および乗載支持板4は、ステンレス製鋼材から形成されている。操作部材2は、クレーン等のフックと連結可能な略円環状の連結部11と、下方開口する螺子孔13が設けられた雌螺子部12とを備え、該連結部11の下端部に雌螺子部12の上端部が一体的に配設されている。尚、連結部11に連結されるクレーン等のフックが、本発明にかかる吊上部材に相当し、この吊上部材には、フックの他に、ロープ帯状バンド等も適用可能である。

0021

上記の係合部材3は、平板状の下支持板15と、該下支持板の略中央から上方に立設された雄螺子杆16とを備え、該下支持板15と雄螺子杆16とが一体的に設けられている。雄螺子杆16は、上記した操作部材2の雌螺子部12の螺子孔13に螺合されるボルトを、下支持板15に開口された孔(図示せず)に嵌入して、該下支持板15と溶接により一体化することで形成されたものである。そして、この雄螺子杆16は、その外径寸法が、上記した上方開口部59の幅寸法よりも小さいことから、上方開口部59を挿通可能となっている。一方、下支持板15は、図5(B)に示すように、互いに平行な二長辺と、該長辺に対して傾斜する互いに平行な二短辺とからなる略平行四辺形状をなし、二長辺の間隔が、上記した上方開口部59の幅に比して若干短い所定寸法に設定されている。この下支持板15は、その長辺を、前記上方開口部59の長手方向に沿って配することで、該上方開口部59を挿通可能となっている(図6,7参照)。尚、こうした長辺を上方開口部59の長手方向に沿って配する位置が、本発明にかかる挿通位置である。さらに、下支持板15は、長辺の寸法が、互いに対向する一対の杆部材58,58の側壁部58a,58aの間隔よりも、長い所定寸法に設定されている。そのため、下支持板15を、一対の杆部材58,58の側壁部58a,58a間に配して、雄螺子杆16を回転軸として回動させると、該下支持板15の両側縁が、該側壁部58a,58aに接触して、これ以上回動不能となる(図8参照)。そして、下支持板15の両側縁である二短辺は、長辺に対して所定の傾斜角度θで傾斜する傾斜側縁21,21を成す。この傾斜側縁21の、長辺に対する傾斜角度θは、下支持板15を前記挿通位置から側壁部58a,58aに接触して回動不能となる位置までの回転角度δ図8参照)と略等しくなるように設定されている。こうした下支持板15は、挿通位置(図7参照)から、雄螺子杆16を回転軸として前記回転角度δ(=傾斜角度θ)だけ回動させることにより、両傾斜側縁21,21が側壁部58a,58aに当接する(図8参照)。そして、この当接により、下支持板15は、これ以上回動不能となって一対の杆部材58,58(被係止部60)に係止される。この係止された位置で、下支持板15は、前記挿通位置から回動していることから、前記した上方開口部59を挿通不能となる。ここで、下支持板15を挿通位置から回動させる方向は、図3(B)に示すように、雄螺子杆16と雌螺子部12の螺子孔13とを螺進させる方向(右螺子の場合には、右回り方向)である。そして、本実施例にあって、下支持板15の両傾斜側縁21,21が側壁部58a,58aに当接して係止される位置が、本発明にかかる係止位置である(図8参照)。また、傾斜側縁21が、本発明にかかる係止端部に相当する。

0022

上記の乗載支持板4は、図4,5(A)に示すように、矩形平板状をなし、上記した一対の杆部材58,58間の上方開口部59を挿通不能な寸法サイズとなっている(図7参照)。そして、乗載支持板4は、その略中央に、上記した係合部材3の雄螺子杆16を挿通させる挿通孔25が、板厚方向に貫通して形成されていると共に、該挿通孔25の両側に、底面から下方へ突出する嵌合突部26,26が所定間隔をおいて夫々設けられている。この嵌合突部26,26は、乗載支持板4を一つの杆部材58,58の上壁部58b,58b上に載置された際に、該上壁部58b,58b間の上方開口部59に嵌入されて、該上壁部58b,58bよりも下方に突出するように設けられている(図7参照)。具体的には、嵌合突部26は、乗載支持板4が上壁部58b,58b上に乗載された状態で、上方開口部59の幅よりも若干短い幅寸法をなし且つ上壁部58bの板厚よりも長い高さ寸法をなす矩形板状に形成されてなる。さらに、乗載支持板4を上壁部58b,58b上に載置した状態で、両嵌合突部26,26間に、上記係止位置とした下支持板15を配することができるように、該嵌合突部26,26の間隔が設定されている(図3(B)参照)。

0023

また、本実施例にあって、上記した係合部材3の下支持板15には、その上面の両側部に、薄板状のゴムパッキン19が夫々配設されている。さらに、乗載支持板4には、その下面の両側部に、薄板状のゴム製パッキン29が夫々配設されている。これにより、後述するように下支持板15と乗載支持板4とで上壁部58b,58bを挟持した際に、該下支持板15と上壁部58b,58bとの間にパッキン19が介在され、かつ該乗載支持板4と上壁部58b,58bとの間にパッキン29が介在される。

0024

こうした吊上用金具1は、係合部材3の雄螺子杆16が、乗載支持板4の挿通孔25に下方から挿通されて、操作部材2の雌螺子部12の螺子孔13に螺合される。ここで、乗載支持板4は、雄螺子杆16に遊嵌されており、回転可能となっている。

0025

次に、上述した本実施例の吊上用金具1の使用態様について説明する。
上述したエキスパンションジョイント51を、例えば、トラック等の荷台に積み降ろしする作業の際に、該エキスパンションジョイント51に配設された補強杆57に吊上用金具1を取り付ける。吊上用金具1は、図6,7に示すように、係合部材3の下支持板15を、隣合う補強杆57,57により構成される一対の杆部材58,58(被係止部60)の上方開口部59の長手方向に沿う挿通位置として、該上方開口部59に上方から挿通させる。そして、乗載支持板4を、一対の杆部材58,58の上壁部58b,58b上に載置する。この際に、乗載支持板4は、その嵌合突部26,26が、上方開口部59に嵌入されて位置決めされる。

0026

その後、図8に示すように、操作部材2を右回りに回動させて、係合部材3の下支持板15を挿通位置から係止位置まで回動させて、該下支持板15の両傾斜側縁21,21を、一対の杆部材58,58の側壁部58a,58aに夫々当接させて係止させる。さらに、操作部材2を右回りに回動操作することにより、係合部材3の雄螺子杆16が、該操作部材2の螺子孔13に対して螺進して昇動していき、係合部材3の下支持板15が上壁部58b,58bに圧接される。このように係合部材3の雄螺子杆16と操作部材2の螺子孔13との緊締作用を介して、該係合部材3の下支持板15と乗載支持板4とによって上壁部58b,58bが挟持され、吊上用金具1は、一対の杆部材58,58(被係止部60)に取り付けられる。

0027

吊上用金具1は、上述のように一対の杆部材58,58に取り付けられた状態で、比較的強固に保持される。これは、上壁部58b,58bを挟持した乗載支持板4が嵌合突部26,26によって位置決めされていること、および該挟持した下支持板15が両傾斜側縁21,21によって側壁部58a,58aに係止されていることに因る。

0028

こうして補強杆57に取り付けた吊上用金具1の連結部11に、クレーン等のフックを連結させることにより、エキスパンションジョイント51を持ち上げて、積み降ろし作業等を実施できる。また、同様に、荷台から降ろしたエキスパンションジョイント51を、上記した建造物61,62間の目地63に配置させる施工の際にも、クレーン等により動かすことができる。

0029

また、上記した積み卸し作業や施工作業が終了した際には、吊上用金具1の操作部材2を左回りに回動操作することにより、係合部材3の雄螺子杆16と操作部材2の螺子孔13との緊締を解除し、さらに、下支持板15を挿通位置として上方開口部59から取り出すことにより、該吊上用金具1を一対の杆部材58,58から取り外すことができる。このように吊上用金具1は、エキスパンションジョイント51の補強杆57に、係脱可能に取り付けることができると共に、その取り付け作業取り外し作業とを比較的容易に行うことができる。

0030

さらに、吊上用金具1は、取り付ける際に、操作部材2を右回りに回動させることにより、下支持板15を挿通位置から係止位置に回動させるものであり、誤って左回りに回動させてしまうと、傾斜側縁21,21が側壁部58a,58aに当接できず、係止が不十分になると共に、左回りで係止した状態では、下支持板15が、乗載支持板4の嵌合突部26,26間に配置されないことから、該下支持板15を乗載支持板4とで上壁部58b,58bを挟持できない。このように、本実施例では、操作部材2を左回りに誤って回動させると、一対の杆部材58,58に取り付けできないようになっていることから、正常な取り付けを作業者に促すという優れた利点も有する。

0031

また、本実施例の吊上用金具1によれば、エキスパンションジョイント51の主筐体部56や補強杆57等に該吊上用金具1を取り付けるための加工(孔の形成など)を必要としないことから、該加工による主筐体部56や補強杆57の強度低下や剛性低下を生じない。このように吊上用金具1は、上述した従来のアイボルトを使用する場合のようにエキスパンションジョイントの強度低下や剛性低下を生ずること無く、係脱可能に取り付けできる。

0032

本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、この実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
本実施例では、吊上用金具1を取り付ける被吊上躯体を、エキスパンションジョイント51により例示したが、これに限らず、被係止部(対向する側壁部と上壁部)とを備えたものであれば、吊上用金具1を同様に使用可能である。

0033

1 吊上用金具
2操作部材
3係合部材
4 乗載支持板
11 連結部
12雌螺子部
13螺子孔
15 下支持板
16雄螺子杆
21傾斜側縁(係止端部)
25挿通孔
26 嵌合突部
51エキスパンションジョイント(被吊上躯体)
58a側壁部
58b上壁部
59 上方開口部
60 被係合部

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