図面 (/)

技術 乗物用シート

出願人 トヨタ紡織株式会社
発明者 林博幸
出願日 2016年7月4日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2016-132476
公開日 2018年1月11日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2018-001988
状態 特許登録済
技術分野 マットレス,及びいす,ベッドに関するその他 車両用座席
主要キーワード ナイロンテープ カバーピース 各通し孔 締結ピン 面状材 内部骨格 線条材 起毛状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

シートカバー固定対象への固定を簡便に行えるようにすること。

解決手段

天板サイドカバー22(シートカバー)を引込み具24A(固定対象)に引き込んだ状態に固定する固定構造24を備えたシートである。固定構造24は、天板サイドカバー22と一体に構成されて引込み具24Aに巻き掛けられてループ状に閉じた形に折り返される巻掛け片24Bと、巻掛け片24Bのループ状に閉じられる帯片24B2に設けられてループ状に閉じられる相手側の面状体24B1に結合される面ファスナフック面24B2aと、を有する。

概要

背景

従来、自動車用シートにおいて、シートカバーホグリングによりシートフレームに固定された構成が知られている(特許文献1)。具体的には、シートカバーがワイヤフレームに巻き掛けられて、同巻き掛けられた部位がホグリングによりワイヤフレームに締結されて固定されている。

概要

シートカバーの固定対象への固定を簡便に行えるようにすること。天板サイドカバー22(シートカバー)を引込み具24A(固定対象)に引き込んだ状態に固定する固定構造24を備えたシートである。固定構造24は、天板サイドカバー22と一体に構成されて引込み具24Aに巻き掛けられてループ状に閉じた形に折り返される巻掛け片24Bと、巻掛け片24Bのループ状に閉じられる帯片24B2に設けられてループ状に閉じられる相手側の面状体24B1に結合される面ファスナフック面24B2aと、を有する。

目的

本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートカバーの固定対象への固定を簡便に行えるようにすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

シートカバー固定対象に引き込んだ状態に固定する固定構造を備えた乗物用シートであって、前記固定構造は、前記シートカバーと一体に構成され、前記固定対象に巻き掛けられてループ状に閉じた形に折り返される巻掛け片と、該巻掛け片のループ状に閉じられる部位間に設けられて相手側部位との結合により当該部位同士を一体的に留める留め具と、を有する乗物用シート。

請求項2

請求項1に記載の乗物用シートであって、前記留め具が、前記巻掛け片の折り返された部位の相手側部位に閉じられる押し付け力により結合される面ファスナにより構成されている乗物用シート。

請求項3

請求項2に記載の乗物用シートであって、前記巻掛け片が、ファブリック製の面状体と、該面状体から延び出す帯片と、から構成され、前記帯片が前記面ファスナのフック面を構成する起毛状フック植設された基材により構成され、前記面状体の生地により前記面ファスナのループ面が構成されている乗物用シート。

請求項4

請求項3に記載の乗物用シートであって、更に、前記巻掛け片の前記面状体と前記帯片との間にこれらの縫合に伴う縫い代面外方向に筋状に立ち上がる形で突出した出張りとして形成され、該出張りの立ち上がり内角部に前記固定対象を押し当てた状態で前記巻掛け片が前記固定対象に巻き掛けられて折り返されている乗物用シート。

請求項5

請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用シートであって、前記巻掛け片が、前記シートカバーに一辺の縫合された面状材により構成され、かつ、前記固定対象に巻き掛けられる箇所よりも前記シートカバーに縫合される前記一辺の方が面の幅の広い形状とされている乗物用シート。

請求項6

請求項1から請求項5のいずれかに記載の乗物用シートであって、前記シートカバーが、着座者の身体を横方向から支持するサイドサポートの膨らみ高さの最も高くなる領域に被せられて前記固定構造により前記固定対象に引き込まれた状態として張設されている乗物用シート。

請求項7

請求項1から請求項6のいずれかに記載の乗物用シートであって、前記シートカバーが、着座者の身体を弾性的に支持するシートパッドに表側から裏側へと被せられる構成とされ、前記固定対象が、前記シートカバーに繋がれた吊り面材の先に取り付けられた引込み具により構成され、該引込み具は、前記シートパッドに対して前記巻掛け片が裏側へと通される側面側とは異なる側面側から裏側へと通されて前記シートパッドの裏側で前記巻掛け片との掛け合わせにより裏側に引き込まれる力が掛けられた状態として保持される構成とされ、前記引込み具が前記吊り面材よりも硬質かつ表面粗さの小さい部材から構成されている乗物用シート。

請求項8

請求項7に記載の乗物用シートであって、前記引込み具が、前記巻掛け片を通し孔に通して巻き掛けさせる構成とされ、前記通し孔が、前記巻掛け片よりも広い孔幅を有して前記巻掛け片から掛けられるテンションにより該巻掛け片を前記通し孔の一端に押し当てて係止させるように傾けられて前記巻掛け片に対する位置が固定されている乗物用シート。

技術分野

0001

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートカバー固定対象に引き込んだ状態に固定する固定構造を備えた乗物用シートに関する。

背景技術

0002

従来、自動車用シートにおいて、シートカバーがホグリングによりシートフレームに固定された構成が知られている(特許文献1)。具体的には、シートカバーがワイヤフレームに巻き掛けられて、同巻き掛けられた部位がホグリングによりワイヤフレームに締結されて固定されている。

先行技術

0003

特許第5250346号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記従来技術では、シートカバーの固定のために別部材(ホグリング)を組み付ける必要があり、作業性が悪い。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートカバーの固定対象への固定を簡便に行えるようにすることにある。

課題を解決するための手段

0005

上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。

0006

第1の発明は、シートカバーを固定対象に引き込んだ状態に固定する固定構造を備えた乗物用シートである。固定構造は、シートカバーと一体に構成され、固定対象に巻き掛けられてループ状に閉じた形に折り返される巻掛け片と、巻掛け片のループ状に閉じられる部位間に設けられて相手側部位との結合により当該部位同士を一体的に留める留め具と、を有する。

0007

この第1の発明によれば、シートカバーと一体に構成された巻掛け片を固定対象に巻き掛けて折り返し方向に引っ張ることにより、シートカバーを固定対象に引き込んでいくことができる。そして、上記折り返し方向に引っ張った巻掛け片を留め具によってループ状に閉じた状態に留めることにより、シートカバーを固定対象に引き込んだ状態に固定することができる。このように、シートカバーの固定対象への固定を、別部材の組み付けを要することなく簡便に行うことができる。

0008

第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。留め具が、巻掛け片の折り返された部位の相手側部位に閉じられる押し付け力により結合される面ファスナにより構成されている。

0009

この第2の発明によれば、巻掛け片を折り返し方向に引っ張りながら相手側部位に閉じるように押し付けるのみの簡便な操作で、シートカバーの固定を行うことができる。

0010

第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。巻掛け片が、ファブリック製の面状体と、面状体から延び出す帯片と、から構成され、帯片が面ファスナのフック面を構成する起毛状フック植設された基材により構成され、面状体の生地により面ファスナのループ面が構成されている。

0011

この第3の発明によれば、留め具を構成する面ファスナを、ファブリック製の面状体自体の構成を利用して合理的に構成することができる。

0012

第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。更に、巻掛け片の面状体と帯片との間にこれらの縫合に伴う縫い代面外方向に筋状に立ち上がる形で突出した出張りとして形成され、この出張りの立ち上がり内角部に固定対象を押し当てた状態で巻掛け片が固定対象に巻き掛けられて折り返されている。

0013

この第4の発明によれば、巻掛け片を構成する面状体と帯片との縫い代の突出する形状を利用して、縫い代を固定対象に引掛けて巻掛け片の固定対象に対する巻き掛け位置の位置決めを合理的に行うことができる。

0014

第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。巻掛け片が、シートカバーに一辺の縫合された面状材により構成され、かつ、固定対象に巻き掛けられる箇所よりもシートカバーに縫合される一辺の方が面の幅の広い形状とされている。

0015

この第5の発明によれば、巻掛け片に掛けられる引き込み力を広く分散して、シートカバーの引き込みを適切に行うことができる。

0016

第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。シートカバーが、着座者の身体を横方向から支持するサイドサポートの膨らみ高さの最も高くなる領域に被せられて固定構造により固定対象に引き込まれた状態として張設されている。

0017

この第6の発明によれば、シートカバーを、着座者の身体に横方向から当てられるサイドサポートのうちの最も膨らみ高さが高くされた高い支持圧の求められる領域に、簡便に強く引き込んだ状態に張設することができる。

0018

第7の発明は、上述した第1から第6のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。シートカバーが、着座者の身体を弾性的に支持するシートパッドに表側から裏側へと被せられる構成とされている。固定対象が、シートカバーに繋がれた吊り面材の先に取り付けられた引込み具により構成されている。引込み具は、シートパッドに対して巻掛け片が裏側へと通される側面側とは異なる側面側から裏側へと通されてシートパッドの裏側で巻掛け片との掛け合わせにより裏側に引き込まれる力が掛けられた状態として保持される構成とされている。引込み具が、吊り面材よりも硬質かつ表面粗さの小さい部材から構成されている。

0019

この第7の発明によれば、シートカバーを、巻掛け片と引込み具とによって、シートパッドに表側から裏側へと包み込んだ状態に簡便かつ適切に張設することができる。詳しくは、上記引込み具がシートカバーとの繋ぎである吊り面材よりも硬質かつ表面粗さの小さい部材から成ることにより、引込み具をシートパッドの裏側へ簡便に手繰り寄せることができると共に、手繰り寄せた引込み具に巻掛け片を巻き掛けて滑らせながら折り返し方向に引き込む作業を簡便に行うことができる。

0020

第8の発明は、上述した第7の発明において、次の構成とされているものである。引込み具が、巻掛け片を通し孔に通して巻き掛けさせる構成とされている。通し孔が、巻掛け片よりも広い孔幅を有して巻掛け片から掛けられるテンションにより巻掛け片を通し孔の一端に押し当てて係止させるように傾けられて巻掛け片に対する位置が固定されている。

0021

この第8の発明によれば、巻掛け片を引込み具に対して通し孔の広い孔幅により簡便に通して引き込むことができつつ、引き込み後には、引込み具を巻掛け片との間に掛けられるテンションにより傾けて、巻掛け片を引込み具に対して適切に位置決めした状態に固定することができる。

図面の簡単な説明

0022

実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。
シートバックの分解斜視図である。
シートバックの正面図である。
図3のIV-IV線断面図である。
図4のV部拡大図である。
図5の状態を背裏側から模式的に表した斜視図である。
巻掛け片が引込み具に巻き掛けられる前の状態を表した斜視図である。
巻掛け片を引込み具に巻き掛けて引き込んだ状態を表した斜視図である。
巻掛け片を面ファスナによりループ状に閉じる状態を表した斜視図である。

0023

以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。

0024

始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1図9を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車左側座席として構成されている。上記シート1は、着座乗員背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れ部となるヘッドレスト4と、を備えた構成とされている。上述したシートバック2は、シートクッション3の後端部に、図示しない左右一対リクライナを介して背凭れ角度の調節を行える状態に連結されている。ヘッドレスト4は、シートバック2の上面部に上側から差し込まれて装着された状態として設けられている。

0025

上述したシートバック2は、具体的には、その前面の中央部分を成す天板メイン部10と、シートバック2の前面の左右両サイド部分を成す天板サイド部20と、を有する構成とされている。上述した天板メイン部10は、着座乗員の背部後ろ側から支持する構成とされている。また、天板サイド部20は、天板メイン部10の左右両サイド部にそれぞれ山状に膨らむサイドサポート20Aを有して、着座乗員の背部を左右両サイドから斜めに支持する構成とされている。上述した天板メイン部10と天板サイド部20とは、図2に示すように、それぞれが個別にサブアッシ化された構成とされていて、互いに一体的に組み付けられた構成とされている。

0026

具体的には、上述した天板メイン部10は、上述した天板サイド部20に対して、上側からジャケットのように被せ付けられた状態に組み付けられている。上記組み付けにより、天板メイン部10は、上述した天板サイド部20の上面部に対して、その上側の縁部から後下側に向かって状に折れ曲がった形で延び出す肩掛け部10Aを背裏部に跨って引掛けた状態として、天板サイド部20の前面の中央部分に垂れ掛けられた状態にセットされるようになっている。そして、上記天板メイン部10は、上記組み付け後に、天板サイド部20と合わせられた所々の部分がボルト締結されることにより、天板サイド部20と一体的に組み付けられた状態とされている。上記組み付けにより、天板メイン部10は、その肩掛け部10Aの上面中央部に形成された開口部10Bから、天板サイド部20の上面部を上側に露出させた状態とするようになっている。そして、上記開口部10Bから露出する天板サイド部20の上面部に対して、上述したヘッドレスト4が上側から差し込まれて装着されている。

0027

図1図4に示すように、天板サイド部20は、上記組み付けられた天板メイン部10の左右両サイドの位置に、前外側に向かって斜めに膨らむ山形状のサイドサポート20Aを有した形に形成されている。これらサイドサポート20Aには、それぞれ、着座乗員の背部を弾性的に受け止めることのできるクッション構造(後述する天板サイドパッド21の各サイドパッド部21A)が内装されている。また、上述した天板メイン部10にも、着座乗員の背部を弾性的に受け止めることのできるクッション構造(後述する天板メインパッド11)が内装されている。上記構成により、天板メイン部10と天板サイド部20の各サイドサポート20Aとによって、着座乗員の背部を後側と左右両サイドとからそれぞれ互いに一体感のある形で弾性的に受け止めることができるようになっている。

0028

詳しくは、上述した天板サイド部20の各サイドサポート20Aは、それらのシート高さ方向の各領域のうち、着座乗員の腰部の左右両サイドに当てられる各領域が、前外側への膨らみ高さの最も高くなる領域20Aaとなるように形成されている。上記構成により、各サイドサポート20Aは、それらの膨らみ高さの最も高くなる領域20Aaにおいて、着座乗員の腰部を左右両サイドから広く適切に支持することができるようになっている。しかし、上述した前外側への膨らみ高さの最も高くなる領域20Aaでは、それらの膨らみ高さが高くされている分、他の領域よりも内部のクッション構造(後述する各サイドパッド部21A)が撓みやすくなって、適切な支持硬さを発揮しにくくなる。

0029

そこで、これら前外側への膨らみ高さの最も高くなる領域20Aaの支持硬さを適切に高めるために、これらの各領域にカバーリングされるカバー構造(後述する天板サイドカバー22)が、後述する固定構造24によって、内部のクッション構造(後述する各サイドパッド部21A)に対して部分的に強く引き締められた状態に張設された状態とされている。ここで、上述した各サイドパッド部21Aが本発明の「シートパッド」に相当し、これらにカバーリングされる天板サイドカバー22が本発明の「シートカバー」に相当する。

0030

以下、上述したシートバック2の各部の具体的な構成について、詳しく説明していく。先ず、天板メイン部10の構成について説明する。天板メイン部10は、図2及び図4に示すように、着座乗員の荷重を弾性的に受け止めることのできるクッション性を備えた発泡ウレタン製の天板メインパッド11と、天板メインパッド11の外周面全体をカバーリングする可撓性面状の合成皮革材から成る天板メインカバー12と、によって構成されている。

0031

次に、天板サイド部20の構成について説明する。天板サイド部20は、シートバック2の内部骨格を構成する略逆U字形状に組まれたバックフレーム2Fに組み付けられて構成されている。上述したバックフレーム2Fは、シートバック2の外周部に沿った主要な骨格を形成するメインフレームとして構成され、左右一対の縦長状に延びるサイドフレーム2Faと、各サイドフレーム2Faの上端部間に一体的に架橋されたアッパフレーム2Fbと、を有する構成とされている。

0032

上述した天板サイド部20は、着座乗員の荷重を弾性的に受け止めることのできるクッション性を備えた発泡ウレタン製の天板サイドパッド21と、天板サイドパッド21の外周面全体をカバーリングする可撓性面状の合成皮革材から成る天板サイドカバー22と、上記天板サイド部20の各サイドサポート20A間に架橋された可撓性面状のファブリック材から成る中見え防止カバー23と、によって構成されている。上述した天板サイドパッド21は、上述したバックフレーム2Fの形に沿った略逆U字形状に形作られている。

0033

具体的には、上述した天板サイドパッド21は、上述したバックフレーム2Fの各サイドフレーム2Faに前側から被せ付けられる左右一対のサイドパッド部21Aと、各サイドパッド部21Aの上端部間を繋いでアッパフレーム2Fbに前側から被せ付けられるアッパパッド部21Bと、を有した略逆U字形状に形作られている。上述した天板サイドパッド21は、上述した左右一対のサイドパッド部21Aとアッパパッド部21Bとによって、上述したバックフレーム2Fの各サイドフレーム2Faとアッパフレーム2Fbとをそれぞれ前側と内外周側とからそれぞれ覆いつつ後側からも覆った状態となるように回し込まれて被せ付けられた構成とされている。上述した天板サイド部20は、上述した各サイドパッド部21Aの形状によって、上述した各サイドサポート20Aの山形状を形作った構成とされている。

0034

天板サイドカバー22は、上述した略逆U字形状に形作られた天板サイドパッド21に対して、各サイドパッド部21Aとアッパパッド部21Bとをそれぞれ内周側と外周側とから包んだ形となるように被せ付けられている。具体的には、図4に示すように、上述した天板サイドカバー22は、上述した天板サイドパッド21の各サイドパッド部21Aに対して、次のように被せ付けられている。すなわち、上述した天板サイドカバー22は、上述した天板サイドパッド21の各サイドパッド部21Aにおける着座乗員の背部に両サイドから当てられる内側の傾斜面に被せられるインサイドカバーピース22Aと、各サイドパッド部21Aの外側の側面に被せられるアウトサイドカバーピース22Bと、各アウトサイドカバーピース22Bの後側に引き込まれた先の縁部同士を繋ぐ背裏側カバーピース22Cと、を有する構成とされている。

0035

上述した各インサイドカバーピース22Aには、それらの各サイドパッド部21Aの内側の傾斜面に沿って後側に引き込まれた先の各縁部間に、中見え防止カバー23が縫合されて架橋されている。そして、上記各インサイドカバーピース22Aは、上記後側に引き込まれた先の各縁部に引込み綿布22A1もそれぞれ縫合されており、これら引込み綿布22A1を介して各サイドパッド部21Aの各サイドフレーム2Faの内側を通って後側に張り出す部分の後面部にそれぞれ引き込まれて留められた状態とされている。上記引き込みにより、各インサイドカバーピース22Aは、各サイドパッド部21Aの内側の傾斜面に対して、浮きや皺を生じない形に密着した状態として張設された状態とされている。なお、上述した各引込み綿布22A1は、各サイドフレーム2Faに対して引き込まれた状態に留められるようになっていてもよい。

0036

中見え防止カバー23は、上述した各インサイドカバーピース22Aの後側に引き込まれた先の各縁部間、詳しくは、上述した各サイドパッド部21Aへの引き込みにより位置固定された状態とされる各縁部間に架け渡されて設けられている。上述した中見え防止カバー23は、上述した各サイドパッド部21Aの各サイドフレーム2Faの内側を通って後側に張り出す部分の後側の縁部よりも前側の位置で、上述した各インサイドカバーピース22Aの後側に引き込まれた先の縁部と縫合されている。上記中見え防止カバー23は、上記各サイドパッド部21Aに位置固定された状態として設けられる各インサイドカバーピース22Aの後側に引き込まれた先の各縁部間に、弛んだ状態として設けられるようになっている。

0037

上記構成により、中見え防止カバー23は、その前側の領域に設置される天板メイン部10に対して後側からの押圧力を掛けるようなテンションを付与しない形に設けられた状態とされている。また、上記中見え防止カバー23は、その後側の領域に設置される不図示のランバサポート機構が天板メイン部10に後側からの押圧力を掛ける作動を阻害しない状態ともされている。

0038

また、上述した天板サイドカバー22は、更に、図4図5に示すように、上述した各サイドサポート20Aの膨らみ高さの最も高くなる領域20Aaにおいて、上述したインサイドカバーピース22Aの後側の縁部とアウトサイドカバーピース22Bの後側の縁部とが固定構造24を介して互いに強く引き付けられた状態に張設された状態とされている。具体的には、上述した固定構造24は、図5に示すように、上述した各インサイドカバーピース22Aの後側に引き込まれた先の縁部に取り付けられた樹脂製の各引込み具24Aと、各アウトサイドカバーピース22Bの後側に引き込まれた先の縁部に縫合された可撓性面状の巻掛け片24Bと、から概略構成されている。上記固定構造24は、図6図9に示すように、上述した各巻掛け片24Bを各引込み具24Aに通してループ状に閉じる形に引き込んで固定することにより、各側のインサイドカバーピース22Aの後側の縁部とアウトサイドカバーピース22Bの後側の縁部とを互いに強く引き付けた状態にして保持するようになっている。

0039

詳しくは、上述した各引込み具24Aは、高さ方向に長尺略平板形状樹脂部材により形成されている。より詳しくは、上述した各引込み具24Aは、射出成形された樹脂部材により、各巻掛け片24Bよりも硬質かつ表面粗さの小さい平滑な表面構造を持つ形に形成されている。上述した各引込み具24Aは、それらの略平板形状の根元側となる図示左側の一辺が、それぞれ、各引込み具24Aよりも可撓性を有するカーペット材から成る帯状の吊り面材24A3を介して、各側のインサイドカバーピース22Aの後側に引き込まれた先の縁部に縫合されて取り付けられている。

0040

上述した各引込み具24Aには、それらの略平板形状の先端側となる図示右側の一辺に沿う中間箇所に、同一辺に沿って高さ方向に長尺状に延びる長孔状の通し孔24A1が貫通して形成されている。また、上述した各引込み具24Aの各通し孔24A1の臨む先端側(図示右側)の一辺には、それぞれ、各通し孔24A1に通された各巻掛け片24Bが巻き掛けられる玉縁24A2が形成されている。これら玉縁24A2は、各通し孔24A1に通された各巻掛け片24Bをそれらの外周面に沿って滑り良く摺動させられるように円形状に丸められた外周面形状に形成されている。これら玉縁24A2は、各引込み具24Aの一般面部に対して部分的に肉厚が厚くされて構造強度が高められた構成とされている。

0041

また、上述した各側の引込み具24Aを各側のインサイドカバーピース22Aに繋げる帯状の各吊り面材24A3は、それらの長手方向の一端側(図示右側)の短辺に沿って、各側の引込み具24Aの根元側(図示左側)の一辺にそれぞれ縫合されて結合されている。また、各吊り面材24A3は、それらの長手方向の他端側(図示左側)の短辺に沿って、各側のインサイドカバーピース22Aの後側に引き込まれた先の縁部にそれぞれ縫合されて結合されている。

0042

一方、各巻掛け片24Bは、横向きの略三角形状カットされたカーペット材から成る面状体24B1と、各面状体24B1の先端側の頂角部に縫合された帯片24B2と、これら帯片24B2と面状体24B1との縫合部に沿ってこれらの縫合に伴う縫い代が面外方向に筋状に突出した形となって形成された出張り24B3と、を有する構成とされている。上述した各面状体24B1は、それらの底辺となる根元側(図示右側)の一辺が、それぞれ、各側のアウトサイドカバーピース22Bの後側に引き込まれた先の縁部に縫合されて結合されている。これら面状体24B1は、それぞれ、上述した各引込み具24Aに繋がれた吊り面材24A3と同じ、可撓性を有するカーペット材により形成されている。

0043

また、各帯片24B2は、それらの一方側の面上に面ファスナのフック面24B2a、すなわち無数の起毛状のフックが植設された面が加工されたナイロンテープにより形成されている。上述した各帯片24B2は、それらの長手方向の一端側の短辺に沿って、上述した各面状体24B1の頂角部が縫合されて結合されている。上記構成により、各帯片24B2は、各面状体24B1の頂角部から頂角部の立ち上がり方向に向かって真っ直ぐ延び出る形に取り付けられた状態とされている。

0044

上記構成の固定構造24は、上述した各巻掛け片24Bが各引込み具24Aに対して次のように通されて掛け合わされた状態とされている。すなわち、先ず、図7図8に示すように、各引込み具24Aと各巻掛け片24Bとを互いに引き寄せるように近づけながら、各巻掛け片24Bの帯片24B2を各引込み具24Aの通し孔24A1内に前側から後側へと通す。次に、図8図9に示すように、上記通された各帯片24B2の先端を外側(図示右側)へと引き込んで、各面状体24B1に後側から重ね合わせるように押し付ける。これにより、図5図6に示すように、各帯片24B2のフック面24B2aが、各面状体24B1のカーペットの生地に絡んで結合される。上記結合により、各巻掛け片24Bが各引込み具24Aの玉縁24A2を外周側から包むようにループ状に閉じられた状態となり、各巻掛け片24Bと各引込み具24Aとが互いに引き付けられた状態に保持された状態となる。

0045

詳しくは、上述した各巻掛け片24Bは、図7図9に示すように、上述した各帯片24B2が各引込み具24Aの通し孔24A1内に前側から後側へと通されて外側(図示右側)へと引き込まれる際の各帯片24B2の内周側となる面上に上述したフック面24B2aが形成された構成とされている。したがって、各帯片24B2を各引込み具24Aの通し孔24A1内に通した後、各帯片24B2をそのまま外側へと引き込んでそれらの前側に位置する各面状体24B1の後面に押し付けるようにすることで、各帯片24B2を各面状体24B1に対して引き込みの操作力を掛けたまま簡便に押し付けて結合することができる。その際、各帯片24B2が各引込み具24Aの通し孔24A1に通された状態とされていることから、作業者が各引込み具24Aを把持することなく、各帯片24B2のみを片手で引張るなどして上記各面状体24B1に押し付けて結合することができ、係る作業を簡便に行うことができる。また、上記各帯片24B2を各引込み具24Aの通し孔24A1に通して各玉縁24A2上を滑らせながら外側に引き込む作業は、各引込み具24Aが各帯片24B2よりも硬質かつ表面粗さの小さい樹脂部材から成ることにより、円滑に行うことができるようになっている。

0046

また、上述した各巻掛け片24Bは、上述した各帯片24B2と各面状体24B1との縫合に伴う縫い代の出張り24B3が、上記各帯片24B2の引き込み時に各引込み具24Aの玉縁24A2と面する内周側に突出した形とされた構成とされている。上記構成により、各巻掛け片24Bは、図8図9に示すように、上述した各帯片24B2を各引込み具24Aの通し孔24A1内に前側から後側へと通して各玉縁24A2の外周面上を滑らせながら外側へと引き込んで、上述した各出張り24B3が各玉縁24A2を越えて各通し孔24A1内から各玉縁24A2に当てられる状態となることにより、その位置で、各出張り24B3と各玉縁24A2との当たりによって、各帯片24B2の引き込みが戻される方向の移動が食い止められるようになっている(図9参照)。

0047

上述した各出張り24B3の当たりにより各帯片24B2の引き込みが戻される方向への移動が規制される位置は、各巻掛け片24Bと各引込み具24Aとが互いに狙いとする引き付け位置まで引き寄せられた状態となる位置となっている。したがって、上記各帯片24B2を引き込むべき位置まで引き込んだ状態を、上記各帯片24B2の引き込み力を弱めても各帯片24B2の戻りが各出張り24B3の各玉縁24A2への当たりによって妨げられる状態として作業者に認識させることができる。上記構成により、各帯片24B2を過不足なく引き込んだ状態として各面状体24B1に結合させる作業を簡便に行うことができる。

0048

また、上述した各巻掛け片24Bは、それらの各帯片24B2と繋がれた各面状体24B1が、各帯片24B2と縫合された頂角部の帯幅W1に対して、各アウトサイドカバーピース22Bと縫合された底辺の幅W2の方が広い略三角形先細り形状とされている。上記構成により、各面状体24B1は、各帯片24B2の引き込みによるテンションを、各面状体24B1を介して、これらの縫合された各アウトサイドカバーピース22Bの高さ方向の広い範囲に亘って適切に分散させて掛けられるようになっている。

0049

また、上述した各引込み具24Aは、それらの各通し孔24A1の高さ方向の孔幅W3が上述した各帯片24B2の帯幅W1よりも広く、かつ、上述した各帯片24B2が各通し孔24A1の孔の上端又は上端よりも僅かに高い位置に配置された状態とされている。上記構成により、各引込み具24Aは、それらの通し孔24A1内に各帯片24B2を高さ方向にゆとりを持って簡便に通すことができると共に、各帯片24B2を通した後に外側へと引き込んで各面状体24B1に結合することで、各巻掛け片24Bとの間で掛けられるテンションにより、各帯片24B2を各通し孔24A1の上端位置に押し付けて位置決めした状態として保持するようになっている。また、上記作用により、各引込み具24Aは、各帯片24B2から上端近傍箇所にのみ集中的にテンションを受ける状態となって、上端部を各面状体24B1に向かって近づける形に傾けられた姿勢状態となる。上記構成により、各巻掛け片24Bを各引込み具24Aに対して定位置に安定した形で掛け合わせた状態に保持することができる。

0050

以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成とされている。すなわち、シートカバー(天板サイドカバー22)を固定対象(引込み具24A)に引き込んだ状態に固定する固定構造(固定構造24)を備えた乗物用シート(シート1)である。固定構造(固定構造24)は、シートカバー(天板サイドカバー22)と一体に構成され、固定対象(引込み具24A)に巻き掛けられてループ状に閉じた形に折り返される巻掛け片(巻掛け片24B)と、巻掛け片(巻掛け片24B)のループ状に閉じられる部位間(面状体24B1と帯片24B2との間)に設けられて相手側部位との結合により当該部位同士を一体的に留める留め具(帯片24B2に形成されたフック面24B2aを面状体24B1の生地に絡ませて結合する構造)と、を有する。

0051

このような構成とされていることにより、シートカバー(天板サイドカバー22)と一体に構成された巻掛け片(巻掛け片24B)を固定対象(引込み具24A)に巻き掛けて折り返し方向に引っ張ることにより、シートカバー(天板サイドカバー22)を固定対象(引込み具24A)に引き込んでいくことができる。そして、上記折り返し方向に引っ張った巻掛け片(巻掛け片24B)を留め具(帯片24B2に形成されたフック面24B2aを面状体24B1の生地に絡ませて結合する構造)によってループ状に閉じた状態に留めることにより、シートカバー(天板サイドカバー22)を固定対象(引込み具24A)に引き込んだ状態に固定することができる。このように、シートカバー(天板サイドカバー22)の固定対象(引込み具24A)への固定を、別部材の組み付けを要することなく簡便に行うことができる。

0052

また、留め具(帯片24B2に形成されたフック面24B2aを面状体24B1の生地に絡ませて結合する構造)が、巻掛け片(巻掛け片24B)の折り返された部位の相手側部位に閉じられる押し付け力により結合される面ファスナ(フック面24B2a)により構成されている。このような構成とされていることにより、巻掛け片(巻掛け片24B)を折り返し方向に引っ張りながら相手側部位に閉じるように押し付けるのみの簡便な操作で、シートカバー(天板サイドカバー22)の固定を行うことができる。

0053

また、巻掛け片(巻掛け片24B)が、ファブリック製の面状体(面状体24B1)と、面状体(面状体24B1)から延び出す帯片(帯片24B2)と、から構成され、帯片(帯片24B2)が面ファスナのフック面(フック面24B2a)を構成する起毛状のフックの植設された基材により構成され、面状体(面状体24B1)の生地により面ファスナのループ面(フック面24B2aを絡ませられる生地)が構成されている。このような構成とされていることにより、留め具を構成する面ファスナ(フック面24B2a)を、ファブリック製の面状体(面状体24B1)自体の構成(フック面24B2aを絡ませられる生地)を利用して合理的に構成することができる。

0054

また、巻掛け片(巻掛け片24B)の面状体(面状体24B1)と帯片(帯片24B2)との間にこれらの縫合に伴う縫い代が面外方向に筋状に立ち上がる形で突出した出張り(出張り24B3)として形成され、この出張り(出張り24B3)の立ち上がりの内角部に固定対象(引込み具24A)を押し当てた状態で巻掛け片(巻掛け片24B)が固定対象(引込み具24A)に巻き掛けられて折り返されている。このような構成とされていることにより、巻掛け片(巻掛け片24B)を構成する面状体(面状体24B1)と帯片(帯片24B2)との縫い代の突出する形状(出張り24B3)を利用して、縫い代を固定対象(引込み具24A)に引掛けて巻掛け片(巻掛け片24B)の固定対象(引込み具24A)に対する巻き掛け位置の位置決めを合理的に行うことができる。

0055

また、巻掛け片(巻掛け片24B)が、シートカバー(天板サイドカバー22)に一辺の縫合された面状材により構成され、かつ、固定対象(引込み具24A)に巻き掛けられる箇所(帯片24B2)よりもシートカバー(天板サイドカバー22)に縫合される一辺の方が面の幅(底辺の幅W2)の広い形状とされている。このような構成とされていることにより、巻掛け片(巻掛け片24B)に掛けられる引き込み力を広く分散して、シートカバー(天板サイドカバー22)の引き込みを適切に行うことができる。

0056

また、シートカバー(天板サイドカバー22)が、着座者の身体を横方向から支持するサイドサポート(サイドサポート20A)の膨らみ高さの最も高くなる領域(膨らみ高さの最も高くなる領域20Aa)に被せられて固定構造(固定構造24)により固定対象(引込み具24A)に引き込まれた状態として張設されている。このような構成とされていることにより、シートカバー(天板サイドカバー22)を、着座者の身体に横方向から当てられるサイドサポート(サイドサポート20A)のうちの最も膨らみ高さが高くされた高い支持圧の求められる領域に、簡便に強く引き込んだ状態に張設することができる。

0057

また、シートカバー(天板サイドカバー22)が、着座者の身体を弾性的に支持するシートパッド(天板サイドパッド21のサイドパッド部21A)に表側から裏側へと被せられる構成とされている。固定対象(引込み具24A)が、シートカバー(天板サイドカバー22)に繋がれた吊り面材(吊り面材24A3)の先に取り付けられた引込み具(引込み具24A)により構成されている。引込み具(引込み具24A)は、シートパッド(天板サイドパッド21のサイドパッド部21A)に対して巻掛け片(巻掛け片24B)が裏側へと通される側面側(インサイド)とは異なる側面側(アウトサイド)から裏側へと通されてシートパッド(天板サイドパッド21のサイドパッド部21A)の裏側で巻掛け片(巻掛け片24B)との掛け合わせにより裏側に引き込まれる力が掛けられた状態として保持される構成とされている。引込み具(引込み具24A)が、吊り面材(吊り面材24A3)よりも硬質かつ表面粗さの小さい部材(樹脂部材)から構成されている。

0058

このような構成とされていることにより、シートカバー(天板サイドカバー22)を、巻掛け片(巻掛け片24B)と引込み具(引込み具24A)とによって、シートパッド(天板サイドパッド21のサイドパッド部21A)に表側から裏側へと包み込んだ状態に簡便かつ適切に張設することができる。詳しくは、上記引込み具(引込み具24A)がシートカバー(天板サイドカバー22)との繋ぎである吊り面材(吊り面材24A3)よりも硬質かつ表面粗さの小さい部材から成ることにより、引込み具(引込み具24A)をシートパッド(天板サイドパッド21のサイドパッド部21A)の裏側へ簡便に手繰り寄せることができると共に、手繰り寄せた引込み具(引込み具24A)に巻掛け片(巻掛け片24B)を巻き掛けて滑らせながら折り返し方向に引き込む作業を簡便に行うことができる。

0059

また、引込み具(引込み具24A)が、巻掛け片(巻掛け片24Bの帯片24B2)を通し孔(通し孔24A1)に通して巻き掛けさせる構成とされている。通し孔(通し孔24A1)が、巻掛け片(巻掛け片24Bの帯片24B2)よりも広い孔幅(孔幅W3)を有して巻掛け片(巻掛け片24Bの帯片24B2)から掛けられるテンションにより巻掛け片(巻掛け片24Bの帯片24B2)を通し孔(通し孔24A1)の一端(上端)に押し当てて係止させるように傾けられて巻掛け片(巻掛け片24Bの帯片24B2)に対する位置が固定されている。このような構成とされていることにより、巻掛け片(巻掛け片24Bの帯片24B2)を引込み具(引込み具24A)に対して通し孔(通し孔24A1)の広い孔幅(孔幅W3)により簡便に通して引き込むことができつつ、引き込み後には、引込み具(引込み具24A)を巻掛け片(巻掛け片24Bの帯片24B2)との間に掛けられるテンションにより傾けて、巻掛け片(巻掛け片24Bの帯片24B2)を引込み具(引込み具24A)に対して適切に位置決めした状態に固定することができる。

0060

以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートの構成は、自動車の左側座席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、シートバックの他、シートクッション、ヘッドレスト、オットマンアームレスト等の他のシート構造物にも適用することができるものである。また、本発明の構成は、シート構造物のサイド部分の他の部分のカバーリング構造にも適用することができるものである。

0061

また、シートカバーを引き込んだ状態に固定する固定対象は、上記実施例で示したような引込み具の他、シートフレームやシートパッド、或いはシートカバー等、種々の構造物をその対象とすることができるものである。また、巻掛け片は、上記実施例で示した構成の他、帯片と面状体とが互いに共通の1枚の面状材で構成されるもの、或いは線条材により構成されるもの等、種々の構造から成るものを適用することができるものである。また、留め具は、面ファスナの他、ボタンホック等の他の留め具から成るものであってもよい。また、留め具は、ステープラ締結ピン等の締結具から成るものであってもよい。

実施例

0062

また、出張りは、巻掛け片に別部材を取り付けて設けるものや、巻掛け片を部分的に折り曲げ縫い付けることにより形成した縫い代により形成するものであってもよい。また、上記出張りは、固定対象に対して、引き込みが戻される方向の移動を規制する形に押し当てられるものの他、引き込み方向の移動を規制する形に押し当てられるものであってもよい。

0063

1シート(乗物用シート)
2シートバック
2Fバックフレーム
2Faサイドフレーム
2Fbアッパフレーム
3シートクッション
4ヘッドレスト
10天板メイン部
10A肩掛け部
10B 開口部
11 天板メインパッド
12 天板メインカバー
20 天板サイド部
20Aサイドサポート
20Aa 膨らみ高さの最も高くなる領域
21 天板サイドパッド
21A サイドパッド部(シートパッド)
21Bアッパパッド部
22 天板サイドカバー(シートカバー)
22Aインサイドカバーピース
22A1引込み綿布
22Bアウトサイドカバーピース
22C背裏側カバーピース
23 中見え防止カバー
24固定構造
24A 引込み具(固定対象)
24A1通し孔
24A2玉縁
24A3 吊り面材
24B 巻掛け片
24B1面状体
24B2帯片
24B2aフック面(留め具、面ファスナ)
24B3出張り
W1帯幅
W2底辺の幅
W3 孔幅

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ