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技術 印刷装置および印刷方法

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 藤島一星
出願日 2016年6月28日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-127302
公開日 2018年1月11日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2018-001443
状態 特許登録済
技術分野 インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード 外部電力供給源 低摩擦処理 巻取りローラー 難溶解成分 押圧箇所 ズレ落ち 繰出リール 攪拌頻度
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

インク収納された従来からのバッグをそのまま使用することができ、またバッグ内での沈降物堆積を、できる限り簡単な構成で確実に防止することができる印刷装置および印刷方法を提供すること。

解決手段

印刷に供されるインクが収納された軟質な収納部と前記インクが排出される排出口とを有するバッグが保持される保持部と、前記インクを攪拌する攪拌部とを備え、前記保持部は、前記収納部を水平方向に対して傾斜させ、前記排出口を前記収納部よりも傾斜方向の下方に配置した姿勢で前記バッグを保持するよう構成されており、前記攪拌部は、前記姿勢で前記収納部を前記傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、前記収納部を変形させる押圧部を有することを特徴とする印刷装置。

概要

背景

シート状の記録媒体印刷を施す印刷装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。この印刷装置は、インク充填されたインクカートリッジからインクが供給されるよう構成されている。

ところで、近年では、インクの濃色化の傾向が高くなっている。このため、インクには、難溶解成分が比較的高い割合で存在することとなる。この難溶解成分は、条件によっては、インクカートリッジ内沈降物として堆積する場合がある。この場合、例えば印刷に色むら、すなわち、同色でも色が薄い領域と色が濃い領域とが生じたりするおそれがある。

特許文献1および特許文献2には、インクカートリッジ内にインクを攪拌するための部材を設置することが開示されている。この場合、印刷装置は、当該攪拌するための部材が設置されていない従来のインクカートリッジが使えなくなるおそれがある。

特許文献3には、インクを攪拌するためにインクカートリッジを揺動することが開示されている。この場合、印刷装置は、揺動するインクカートリッジとその周辺機器との干渉を防止するために、インクカートリッジの大きさに対応して、インクカートリッジの許容揺動範囲を大きく確保する必要があり、装置構成が大掛かりなものとなる。

概要

インクが収納された従来からのバッグをそのまま使用することができ、またバッグ内での沈降物の堆積を、できる限り簡単な構成で確実に防止することができる印刷装置および印刷方法を提供すること。印刷に供されるインクが収納された軟質な収納部と前記インクが排出される排出口とを有するバッグが保持される保持部と、前記インクを攪拌する攪拌部とを備え、前記保持部は、前記収納部を水平方向に対して傾斜させ、前記排出口を前記収納部よりも傾斜方向の下方に配置した姿勢で前記バッグを保持するよう構成されており、前記攪拌部は、前記姿勢で前記収納部を前記傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、前記収納部を変形させる押圧部を有することを特徴とする印刷装置。

目的

本発明の目的は、インクが収納された従来からのバッグをそのまま使用することができ、またバッグ内での沈降物の堆積を、できる限り簡単な構成で確実に防止することができる印刷装置および印刷方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

印刷に供されるインク収納された軟質な収納部と前記インクが排出される排出口とを有するバッグが保持される保持部と、前記インクを攪拌する攪拌部とを備え、前記保持部は、前記収納部を水平方向に対して傾斜させ、前記排出口を前記収納部よりも傾斜方向の下方に配置した姿勢で前記バッグを保持するよう構成されており、前記攪拌部は、前記姿勢で前記収納部を前記傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、前記収納部を変形させる押圧部を有することを特徴とする印刷装置

請求項2

前記押圧部は、回転可能に支持された軸部と、前記軸部の回転中心から偏心して配置され、前記軸部とともに回転する少なくとも1つの回転押圧部とを有し、前記回転押圧部は、前記収納部に対して接近、離間を繰り返すことにより前記収納部を複数回変形させる請求項1に記載の印刷装置。

請求項3

前記回転押圧部は、前記収納部から離間した位置で回転が停止する請求項2に記載の印刷装置。

請求項4

前記押圧部は、前記回転押圧部を2つ有し、前記2つの回転押圧部は、前記軸方向に離間して配置されている請求項2または3に記載の印刷装置。

請求項5

前記押圧部は、前記回転押圧部を2つ有し、前記2つの回転押圧部は、前記軸部の回転中心を介して互いに反対側に配置されている請求項2または3に記載の印刷装置。

請求項6

前記回転押圧部は、ローラーで構成されている請求項2ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。

請求項7

前記押圧部は、作動流体の供給により膨張し、作動流体の排出により収縮する部分を有する請求項1に記載の印刷装置。

請求項8

前記攪拌部は、前記インクの種類に応じて、前記インクに対する攪拌条件が異なるよう構成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載の印刷装置。

請求項9

前記攪拌部は、前記収納部内の前記インクの残量に応じて、前記収納部に対する前記押圧部の位置を変更する位置変更部を有する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の印刷装置。

請求項10

前記保持部での前記収納部の水平方向に対する傾斜角度は、20度以上、70度以下である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の印刷装置。

請求項11

印刷を行なう印刷工程を有し、前記印刷工程では、前記印刷に供されるインクが収納された軟質な収納部と前記インクが排出される排出口とを有するバッグが保持される保持部と、前記インクを攪拌する攪拌部とを備え、前記保持部は、前記収納部を水平方向に対して傾斜させ、前記排出口を前記収納部よりも傾斜方向の下方に配置した姿勢で前記バッグを保持するよう構成されており、前記攪拌部は、前記姿勢で前記収納部を前記傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、前記収納部を変形させる押圧部を有する印刷装置を用い、前記印刷工程中に、前記押圧部を作動させて前記インクを攪拌することを特徴とする印刷方法

技術分野

0001

本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。

背景技術

0002

シート状の記録媒体印刷を施す印刷装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3参照)。この印刷装置は、インク充填されたインクカートリッジからインクが供給されるよう構成されている。

0003

ところで、近年では、インクの濃色化の傾向が高くなっている。このため、インクには、難溶解成分が比較的高い割合で存在することとなる。この難溶解成分は、条件によっては、インクカートリッジ内沈降物として堆積する場合がある。この場合、例えば印刷に色むら、すなわち、同色でも色が薄い領域と色が濃い領域とが生じたりするおそれがある。

0004

特許文献1および特許文献2には、インクカートリッジ内にインクを攪拌するための部材を設置することが開示されている。この場合、印刷装置は、当該攪拌するための部材が設置されていない従来のインクカートリッジが使えなくなるおそれがある。

0005

特許文献3には、インクを攪拌するためにインクカートリッジを揺動することが開示されている。この場合、印刷装置は、揺動するインクカートリッジとその周辺機器との干渉を防止するために、インクカートリッジの大きさに対応して、インクカートリッジの許容揺動範囲を大きく確保する必要があり、装置構成が大掛かりなものとなる。

先行技術

0006

特開2006−326929号公報
特開2011−240687号公報
特開2013−237219号公報

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の目的は、インクが収納された従来からのバッグをそのまま使用することができ、またバッグ内での沈降物の堆積を、できる限り簡単な構成で確実に防止することができる印刷装置および印刷方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の印刷装置は、印刷に供されるインクが収納された軟質な収納部と前記インクが排出される排出口とを有するバッグが保持される保持部と、
前記インクを攪拌する攪拌部とを備え、
前記保持部は、前記収納部を水平方向に対して傾斜させ、前記排出口を前記収納部よりも傾斜方向の下方に配置した姿勢で前記バッグを保持するよう構成されており、
前記攪拌部は、前記姿勢で前記収納部を前記傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、前記収納部を変形させる押圧部を有することを特徴とする。

0009

これにより、収納部内で沈降物が生じたとしても、または、沈降物が生じる前に、押圧部で収納部を外側から押圧するという簡単な構成で、沈降物の堆積を確実に防止することができる。また、押圧部が収納部を外側から押圧するという簡単な構成となっているため、インクが収納された従来からのバッグをそのまま使用することができる。

0010

本発明の印刷装置では、前記押圧部は、回転可能に支持された軸部と、前記軸部の回転中心から偏心して配置され、前記軸部とともに回転する少なくとも1つの回転押圧部とを有し、
前記回転押圧部は、前記収納部に対して接近、離間を繰り返すことにより前記収納部を複数回変形させるものであるのが好ましい。

0011

これにより、インクの攪拌を継続的に行なうことができ、よって、沈降物の解消に寄与する。

0012

本発明の印刷装置では、前記回転押圧部は、前記収納部から離間した位置で回転が停止するのが好ましい。

0013

これにより、バッグが空になった場合、この空のバッグと新しいバッグとを交換する際に、その交換作業を容易に行なうことができる。

0014

本発明の印刷装置では、前記押圧部は、前記回転押圧部を2つ有し、
前記2つの回転押圧部は、前記軸方向に離間して配置されているのが好ましい。

0015

これにより、収納部内でインクは、2つの回転押圧部の間でも力を受けて攪拌されることとなり、よって、攪拌効率が向上する。

0016

本発明の印刷装置では、前記押圧部は、前記回転押圧部を2つ有し、
前記2つの回転押圧部は、前記軸部の回転中心を介して互いに反対側に配置されているのが好ましい。

0017

これにより、軸部がその回転中心回りに1回転する間に、収納部は、傾斜方向の下側から上側に向かって2回押圧されることとなり、よって、攪拌効率が向上する。

0018

本発明の印刷装置では、前記回転押圧部は、ローラーで構成されているのが好ましい。
これにより、回転押圧部は、収納部上を円滑に押し進むことができる。これにより、回転押圧部と収納部との摩擦が低減され、よって、押圧中の収納部の破損や損傷を防止することができる。

0019

本発明の印刷装置では、前記押圧部は、作動流体の供給により膨張し、作動流体の排出により収縮する部分を有するのが好ましい。

0020

これにより、インクの攪拌を確実に行なうことができ、よって、沈降物の解消に寄与する。

0021

本発明の印刷装置では、前記攪拌部は、前記インクの種類に応じて、前記インクに対する攪拌条件が異なるよう構成されているのが好ましい。
これにより、種々のインク(沈降物の生じ易さ)に適した攪拌を行なうことができる。

0022

本発明の印刷装置では、前記攪拌部は、前記収納部内の前記インクの残量に応じて、前記収納部に対する前記押圧部の位置を変更する位置変更部を有するのが好ましい。
これにより、インクの残量の大小に関わらずインクを確実に攪拌することができる。

0023

本発明の印刷装置では、前記保持部での前記収納部の水平方向に対する傾斜角度は、20度以上、70度以下であるのが好ましい。

0024

これにより、例えば、インクを排出口から確実に排出することができ、よって、インクを使い切ることができる。

0025

本発明の印刷方法は、印刷を行なう印刷工程を有し、
前記印刷工程では、前記印刷に供されるインクが収納された軟質な収納部と前記インクが排出される排出口とを有するバッグが保持される保持部と、前記インクを攪拌する攪拌部とを備え、前記保持部は、前記収納部を水平方向に対して傾斜させ、前記排出口を前記収納部よりも傾斜方向の下方に配置した姿勢で前記バッグを保持するよう構成されており、前記攪拌部は、前記姿勢で前記収納部を前記傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、前記収納部を変形させる押圧部を有する印刷装置を用い、
前記印刷工程中に、前記押圧部を作動させて前記インクを攪拌することを特徴とする。

0026

これにより、収納部内で沈降物が生じたとしても、または、沈降物が生じる前に、押圧部で収納部を外側から押圧するという簡単な構成で、沈降物の堆積を確実に防止することができる。また、押圧部が収納部を外側から押圧するという簡単な構成となっているため、インクが収納された従来からのバッグをそのまま使用することができる。

図面の簡単な説明

0027

図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態を示す概略側面図である。
図2は、図1に示す印刷装置の主要部のブロック図である。
図3は、図1に示す印刷装置のインクジェットヘッドとインクカートリッジとの関係を示す図である。
図4は、インクカートリッジと攪拌部との関係を示す概略斜視図である。
図5は、図4に示す攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。
図6は、図4に示す攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。
図7は、図4に示す攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。
図8は、図4に示す攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。
図9は、図1に示す印刷装置に記憶されている制御プログラムを示すフローチャートである。
図10は、図4に示す攪拌部における回転押圧部の回転数の経時的な変化を示すグラフである。
図11は、本発明の印刷装置(第2実施形態)が備える攪拌部における回転押圧部の回転数の経時的な変化を示すグラフである。
図12は、本発明の印刷装置(第3実施形態)が備える攪拌部を示す概略図である。
図13は、本発明の印刷装置(第4実施形態)が備える攪拌部を示す概略図である。
図14は、本発明の印刷装置(第5実施形態)が備える攪拌部を示す概略図である。
図15は、本発明の印刷装置(第6実施形態)が備える攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。
図16は、本発明の印刷装置(第6実施形態)が備える攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。
図17は、本発明の印刷装置(第6実施形態)が備える攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。
図18は、本発明の印刷装置(第6実施形態)が備える攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。
図19は、本発明の印刷装置(第7実施形態)でのインクカートリッジと攪拌部との関係を示す概略斜視図である。

実施例

0028

以下、本発明の印刷装置および印刷方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。

0029

<第1実施形態>
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態を示す概略側面図である。図2は、図1に示す印刷装置の主要部のブロック図である。図3は、図1に示す印刷装置のインクジェットヘッドとインクカートリッジとの関係を示す図である。図4は、インクカートリッジと攪拌部との関係を示す概略斜視図である。図5図8は、それぞれ、図4に示す攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。図9は、図1に示す印刷装置に記憶されている制御プログラムを示すフローチャートである。図10は、図4に示す攪拌部における回転押圧部の回転数の経時的な変化を示すグラフである。なお、以下では、説明の都合上、図1中の紙面奥行き方向を「X方向」、左右方向を「Y方向」、上下方向を「Z方向」と言う。また、図3図8図12図19中の座標軸は、それぞれ、図1中の座標軸と対応している。また、図1図4図8図12図19中の上側を「上」または「上方」と言い、下側を「下」または「下方」と言うことがある。

0030

本発明の印刷装置1は、インクカートリッジ19であるバッグが保持される保持部6と、インクカートリッジ19内のインクIKを攪拌する攪拌部7とを備えている。なお、インクカートリッジ19は、印刷に供されるインクIKが収納された軟質な収納部191と、インクIKが排出される排出口192とを有するバッグである。保持部6は、インクカートリッジ19の収納部191を水平方向(XY平面)に対して傾斜させ、排出口192を収納部191よりも傾斜方向の下方に配置した姿勢でインクカートリッジ19(バッグ)を保持するよう構成されている。また、攪拌部7は、前記姿勢で収納部191を傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、収納部191を変形させる押圧部8を有する。

0031

本発明の印刷方法は、印刷を行なう印刷工程を有する。この印刷工程では、本発明の印刷装置1を用いる。また、印刷工程中に、印刷装置1(攪拌部7)の押圧部8を作動させてインクIKを攪拌する。

0032

このような本発明によれば、後述するように、インクカートリッジ19の収納部191内で沈降物が生じたとしても、または、沈降物が生じる前に、押圧部8で収納部191を外側から押圧するという簡単な構成で、沈降物の堆積を確実に防止することができる。また、押圧部8が収納部191を外側から押圧するという簡単な構成となっているため、インクIKが収納された従来からのインクカートリッジ19をそのまま使用することができる。

0033

以下、各部の構成について説明する。
印刷装置1は、記録媒体としてのワークWを搬送しつつ、当該ワークW上に印刷を施す捺染装置である。本実施形態では、ワークWを搬送する搬送方向と直交する方向がX方向、搬送方向と平行な方向がY方向、X方向およびY方向と直交する方向がZ方向となっている。

0034

図1に示すように、印刷装置1は、機台11と、ワークWを搬送する搬送部12と、ワークW上にインクIKを付与して印刷を施す印刷部13と、ワークW上のインクIKを乾燥する乾燥部16と、これら各部の作動をそれぞれ制御する制御部15とを備えている。また、図2に示すように、印刷装置1は、印刷部13を移動させる移動部14と、インクIKを攪拌する攪拌部7と、印刷時の各種諸条件の入力、設定が行われる入力操作部18とをさらに備えている。また、印刷装置1は、制御部15が外部電力供給源200と電気的に接続されている。

0035

搬送部12は、ロール状に巻回された長尺のワークWを繰り出す繰出装置3と、印刷済みのワークWを巻き取る巻取装置4と、機台11上に配設され、印刷時のワークWを支持する支持装置5とを備えている。

0036

繰出装置3は、機台11よりもワークWの送り方向(Y方向)上流側に配設されている。繰出装置3は、ワークWがロール状に巻回され、当該ワークWを送り出す送出しローラー(繰出リール)31と、送出しローラー31と支持装置5との間でワークWにテンション掛けテンショナー32とを有している。送出しローラー31は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。

0037

また、ワークWとしては、被捺染材を用いることができる。被捺染材とは、捺染の対象となる布地や、衣服や、その他の服飾製品等のことを言う。布地には、綿、羊毛等の天然繊維ナイロン等の化学繊維あるいはこれらを混ぜた複合繊維織物編物、不織布等が含まれる。また、衣服や、その他の服飾製品には、縫製後のTシャツハンカチスカーフタオル手提げ袋、布製のバッグ、カーテンシーツベッドカバー等のファチャー類等の他、縫製前の状態のパーツとして存在する裁断前後の布地等も含まれる。

0038

なお、ワークWとしては、上記被捺染材の他、普通紙、上質紙、及び光沢紙などのインクジェット記録用専用紙等を用いることができる。また、ワークWとしては、例えば、インクジェット印刷用表面処理をしていない、すなわち、インク吸収層を形成していないプラスチックフィルム、並びに紙等の基材上にプラスチックコーティングされているもの及びプラスチックフィルムが接着されているものも用いることができる。当該プラスチックとしては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニルポリエチレンテレフタレートポリカーボネートポリスチレンポリウレタンポリエチレン、及びポリプロピレンが挙げられる。

0039

巻取装置4は、繰出装置3に対して、機台11よりもワークWの送り方向(Y方向)下流側に配設されている。巻取装置4は、ワークWをロール状に巻き取る巻取りローラー巻取リール)41と、巻取りローラー41と支持装置5との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー42、テンショナー43、テンショナー44とを有している。巻取りローラー41は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。テンショナー42〜テンショナー44は、それぞれ、巻取りローラー41から遠ざかる方向にこの順に間隔をおいて配置されている。

0040

支持装置5は、繰出装置3と巻取装置4との間に配置されている。支持装置5は、Y方向に互いに離間して配置された主動ローラー51および従動ローラー52と、主動ローラー51と従動ローラー52とに掛け渡された無端ベルト53と、主動ローラー51と従動ローラー52との間でワークWにテンションを掛けるテンショナー54、テンショナー55とを有している。

0041

主動ローラー51は、モーター(図示せず)が接続されており、当該モーターの作動により回転することができる。また、従動ローラー52は、無端ベルト53を介して主動ローラー51の回転力が伝達され、当該主動ローラー51と連動して回転することができる。

0042

無端ベルト53は、その表側の面に粘着性を有する粘着層が形成されたグルーベルトである。この粘着層にワークWの一部が粘着固定されて、Y方向に搬送される。そして、この搬送の間に、ワークWには印刷が施されることとなる。また、印刷が施された後は、ワークWは無端ベルト53から剥離される。

0043

テンショナー54、テンショナー55も、主動ローラー51および従動ローラー52と同様に、Y方向に互いに離間して配置されている。

0044

テンショナー54は、主動ローラー51との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むことができ、テンショナー55は、従動ローラー52との間でワークWを無端ベルト53ごと挟むことができる。これにより、テンショナー54、テンショナー55によってテンションが掛けられたワークWは、そのテンションが掛けられた状態のまま無端ベルト53に固定されて搬送される。このような状態により、ワークWは、搬送中に例えばしわ等が寄ったりするのが防止され、よって、印刷を施した場合、その印刷が正確かつ高品質なものとなる。

0045

印刷部13は、ワークW上にインクIKを吐出して印刷による描画(記録)を行なうインクジェットヘッド2が搭載されたキャリッジユニット131を備えている。

0046

なお、インクIKは、着色剤としての顔料溶媒としての水に含有、分散されたものであり、本実施形態ではイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色が用いられる。これにより、印刷装置1は、カラー印刷が可能なものとなる。

0047

図3に示すように、インクジェットヘッド2は、インクIKを液滴として吐出する多数のノズル21を有する吐出部である。インクジェットヘッド2では、これらのノズル21は、吐出するインクIKの色ごとに、ノズル列22に分けられている。図3に示す構成では、ノズル列22Yと、ノズル列22Mと、ノズル列22Cと、ノズル列22Kとがある。ノズル列22Yでは、イエロー(Y)インクIK吐出用の多数のノズル21で構成され、これらのノズル21がY方向に配置されている。ノズル列22Yでは、マゼンタ(M)インクIK吐出用の多数のノズル21で構成され、これらのノズル21がY方向に配置されている。ノズル列22Cでは、シアン(C)インクIK吐出用の多数のノズル21で構成され、これらのノズル21がY方向に配置されている。ノズル列22Kでは、ブラック(K)インクIK吐出用の多数のノズル21で構成され、これらのノズル21がY方向に配置されている。そして、各ノズル21からは、独立してインクIKが吐出される。

0048

図3に示すように、印刷装置1では、各色のインクIKは、貯留部であるインクカートリッジ19に予め貯留されて準備されている。図3に示す構成では、イエロー(Y)インクIKが貯留されたインクカートリッジ19Yと、マゼンタ(M)インクIKが貯留されたインクカートリッジ19Mと、シアン(C)インクIKが貯留されたインクカートリッジ19Cと、ブラック(K)インクIKが貯留されたインクカートリッジ19Kとがある。これらのインクカートリッジ19は、インクIKが空になると、新しいもの、すなわち、インクIKが十分に貯留されたものに交換される。また、これらのインクカートリッジ19は、印刷部13から離間した位置に固定して設置されている。

0049

図4に示すように、インクカートリッジ19は、インクIKが収納された収納部191と、収納部191内のインクIKが排出される排出口192とを有している。

0050

収納部191は、扁平形状をなす中空体である。この収納部191の容積は、特に限定されず、例えば、1L以上、5L以下のインクIKを収納可能であるのが好ましく、2L以上、4L以下のインクIKを収納可能であるのがより好ましい。また、収納部191は、例えばポリエチレン等のような軟質な樹脂材料で構成されている。

0051

収納部191の縁部には、排出口192が設けられている。この排出口192は、インクカートリッジ19が未開封状態では例えばキャップフィルム等の封止部材によって液密的に封止されている。そして、インクカートリッジ19を使用するときには封止部材を取り外して、排出口192を介してインクIKを流路20に流出させることができる。

0052

また、各インクカートリッジ19と、当該インクカートリッジ19に対応するノズル列22とは、流路20で液密的に接続されている。すなわち、インクカートリッジ19Yとノズル列22Yとが流路20を介して接続されており、インクカートリッジ19Mとノズル列22Mとが流路20を介して接続されており、インクカートリッジ19Cとノズル列22Cとが流路20を介して接続されており、インクカートリッジ19Kとノズル列22Kとが流路20を介して接続されている。これにより、インクIKは、流路20を通過して、インクカートリッジ19からノズル列22に向かうことができる。なお、流路20は、例えば、チューブや、チューブ同士を液密的に接続する継手等で構成されている。

0053

印刷装置1では、繰出装置3により繰出されたワークWを無端ベルト53で粘着固定した固定状態でY方向に間欠送り副走査)するとともに、固定状態のワークWに対しキャリッジユニット131を移動部14によってX方向に往復動(主走査)させながらインクジェットヘッド2からインクIKを吐出する。これを印刷が完了して、ワークW上に画像が形成されるまで行なうことができる。

0054

移動部14は、印刷部13をX方向に沿って移動可能に支持するものである。これにより、印刷部13は、ワークW上を跨ぐように往復動することができる。なお、移動部14の構成としては、例えば、ボールねじリニアガイドとを有するものとなっているのが好ましい。

0055

乾燥部16は、印刷部13よりもワークWの搬送方向下流側であって、支持装置5と巻取装置4の巻取りローラー41との間に配置されている。この乾燥部16は、ヒーターが内蔵されたチャンバー161を有している。これにより、ワークWがチャンバー161内を通過する際、当該ワークW上にある未乾燥状態のインクIKを、ヒーターの熱によって乾燥させることができる。

0056

なお、乾燥部16を介してY方向の両側には、テンショナー42とテンショナー43とが配置されている。これにより、ワークWは、テンションが掛けられた状態でチャンバー161内を通過することができる。このような状態により、ワークWは、通過中に例えばしわが寄ったりするのが防止され、よって、インクIKに対する乾燥を確実に行なうことができる。

0057

入力操作部18は、例えばタッチパネル等で構成されている。印刷装置1の操作者であるオペレーターは、入力操作部18を介して印刷時の各種諸条件を入力することができる。諸条件としては、特に限定されず、例えば、印刷プログラムや、ワークWの搬送速度、厚さ等が挙げられる。なお、入力操作部18は、印刷装置1での各種情報を表示により報知する報知部を兼ねることもできる。

0058

制御部15は、搬送部12、印刷部13、移動部14、乾燥部16、攪拌部7および入力操作部18と電気的に接続されており、これらの作動をそれぞれ制御する機能を有している。図2に示すように、制御部15は、CPU(Central Processing Unit)151と、記憶部152とを有している。

0059

CPU151は、前述したような印刷処理等の各種処理用プログラムを実行する。

0060

記憶部152は、例えば不揮発性半導体メモリーの一種であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等を有し、各種プログラム等を記憶することができる。

0061

制御部15には、例えば200Vの電圧印加する外部電力供給源200が電気的に接続されている。これにより、印刷装置1の各部に電力が供給される。

0062

ところで、近年では、インクIKの濃色化の傾向が高くなってきている。このため、インクIKには、例えば顔料等の難溶解成分が比較的高い割合で存在することとなる。この難溶解成分の一部は、印刷装置1に設置されて使用状態にあるインクカートリッジ19内で経時的に沈降していく。そして、この沈降したものは、排出口192付近で沈降物として堆積する場合がある。この場合、例えば沈降物の堆積量の大小によっては、ワークW上の印刷に色むら、すなわち、同色でも色が薄い領域と色が濃い領域とが生じたりするおそれがある。また、インクカートリッジ19の排出口192が詰まるおそれもある。

0063

そこで、印刷装置1では、このような不具合を防止することができるよう構成されている。以下、この構成について説明する。

0064

図4に示すように、インクカートリッジ19は、インク供給ユニット10に装填された状態で使用される。インク供給ユニット10は、インクカートリッジ19内のインクIKを流路20を介してインクジェットヘッド2に供給するものである。印刷装置1では、インクカートリッジ19Y、インクカートリッジ19M、インクカートリッジ19C、インクカートリッジ19Kは、それぞれ、インク供給ユニット10に装填されて使用される。ここでは、代表的に1つのインク供給ユニット10について説明する。

0065

インク供給ユニット10は、インクカートリッジ19(バッグ)を保持するインクカートリッジホルダーとしての保持部6と、保持部6に保持されたインクカートリッジ19内のインクIKを攪拌する攪拌部7とで構成されている。

0066

図5図8に示すように、保持部6は、インクカートリッジ19を傾倒させた状態で、収納部191をその下面193側から支持する支持板61を有している。この支持板61は、Y方向に対して傾斜している。これにより、インクカートリッジ19は、支持板61上で、収納部191がY方向(水平方向)に対して傾斜し、排出口192が収納部191よりも傾斜方向の下方に配置された姿勢(以下この姿勢を「傾斜姿勢」と言う)を取ることができる。

0067

支持板61上(保持部6)での収納部191のY方向(水平方向)に対する傾斜角度θ191は、20度以上、70度以下であるのが好ましく、20度以上、50度以下であるのがより好ましい。これにより、例えば、インクIKを排出口192から確実に排出することができ、よって、インクIKを使い切ることができる。なお、保持部6は、インクカートリッジ19内のインクIKの残量に応じて、支持板61が前記範囲内で傾斜角度θ191を調整可能に構成されていてもよい。

0068

また、支持板61の傾斜方向の下方には、収納部191の縁部が当接する当接板62が設けられている。これにより、インクカートリッジ19が支持板61上からズレ落ちてしまうのを防止することができ、よって、傾斜姿勢を維持することができる。

0069

図4に示すように、攪拌部7は、インクカートリッジ19の収納部191をその上面194側から押圧する押圧部8と、押圧部8を駆動する駆動部71とを有している。駆動部71は、例えばモーターや減速機等で構成することができる。

0070

図5図8に示すように、押圧部8は、傾斜姿勢(前記姿勢)で収納部191を傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、収納部191を変形させるものである。この押圧部8は、回転可能に支持された軸部81と、軸部81とともに回転する少なくとも1つ(本実施形態では1つ)の回転押圧部82とを有する。

0071

図4に示す軸部81は、X方向の両側で両持ち支持されており、一端側が駆動部71に連結されている。これにより、軸部81は、X方向に平行で、かつ、インクカートリッジ19(支持板61)の傾斜方向と直交する軸O81回りに矢印α81方向に回転することができる。

0072

また、軸部81は、クランク状をなすものである。そして、軸部81の長手方向の中央部には、回転押圧部82が、軸部81の回転中心である軸O81から偏心して配置されている。この回転押圧部82は、例えば、樹脂材料で構成されているのが好ましい。

0073

図5図8に示すように、回転押圧部82は、円筒状をなし、軸部81が挿通したローラーで構成されている。これにより、回転押圧部82は、軸部81とともに軸O81回りに回転しつつ、軸O81から偏心した軸O82回りに矢印α82方向に回転することができる。このような回転により、回転押圧部82は、収納部191の上面194を傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、上面194を確実に変形させることができる。そして、変形した収納部191内では、インクIKが撹拌されることとなる。

0074

以上により、収納部191(インクカートリッジ19)内で沈降物が生じたとしても、または、沈降物が生じる前に、収納部191を外側から押圧するという簡単な構成で、沈降物の堆積を確実に防止することができる。これにより、例えば、ワークW上の印刷に色むらが生じるのを防止したり、排出口192での詰まりを防止したりすることができる。なお、収納部191に対する押圧箇所は、できる限り排出口192の近傍であるのが好ましい。これは、収納部191内では沈降物が排出口192側に堆積し易いからである。

0075

また、収納部191を押圧する方向は、傾斜方向の下側から上側に向かう方向となっている。一方、収納部191内でのインクIKの流下方向は、傾斜方向の上側から下側に向かう方向であり、収納部191を押圧する方向と反対方向である。これにより、押圧1回当たりの攪拌効率を向上させることができる。

0076

また、攪拌部7が収納部191を外側から押圧するという簡単な構成となっているため、インクIKが収納された従来からのインクカートリッジ19をそのまま使用することができる。

0077

また、回転押圧部82がローラーで構成されていることにより、回転押圧部82は、収納部191上を円滑に押し進むことができる。これにより、回転押圧部82と収納部191との摩擦が低減され、よって、押圧中の収納部191の破損や損傷を防止することができる。

0078

前述したように、押圧部8は、回転可能に支持された軸部81と、軸部81の回転中心(軸O81)から偏心して配置され、軸部81とともに回転する少なくとも1つの回転押圧部82とを有している。そして、回転押圧部82は、軸O81回りに回転し続ける限り、収納部191に対して接近、離間を繰り返すことができる。これにより、収納部191を複数回変形させることができる。このような変形により、インクIKの攪拌を継続的に行なうことができ、よって、沈降物の解消に寄与する。

0079

回転押圧部82の回転が開始されてから停止する間の、回転押圧部82の軸O81回りの回転数は、図10に示す状態となるのが好ましい。図10に示すように、回転押圧部82の回転が開始されてから所定時間は、回転押圧部82の回転数は、経時的に徐々に増加している。また、回転押圧部82の回転が停止する際には、回転押圧部82の回転数が徐々に減少する。これにより、インクIKの攪拌を徐々に弱めることができ、インクIKにとっては好ましい。

0080

また、図5に示すように、回転押圧部82は、収納部191から離間した位置で軸O81回りの回転が停止するのが好ましい。これにより、インクカートリッジ19が空になった場合、この空のインクカートリッジ19と新しいインクカートリッジ19とを交換する際に、その交換作業を容易に行なうことができる。

0081

攪拌部7は、インクIKの種類(例えば顔料の大きさや色等)に応じて、インクIKに対する攪拌条件が異なるよう構成されているのが好ましい。攪拌条件としては、特に限定されず、例えば、インクカートリッジ19が空になるまでの間の攪拌頻度、攪拌部7の作動1回当たりの回転押圧部82の回転時間、攪拌部7の作動1回当たりの回転押圧部82の平均回転数等が挙げられる。このような構成により、種々のインクIK(沈降物の生じ易さ)に適した攪拌を行なうことができる。例えば、インクIKが昇華転写用インク(分散系)の場合、黒色のインクIKに対しては、他の色のインクIKよりも攪拌頻度を高くする(2週間に1回程度)のが好ましい。

0082

次に、攪拌部7が作動するタイミング、すなわち、攪拌タイミングについて、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。

0083

印刷を開始して(ステップS101)、「撹拌を開始する」ための条件が満足されているか否かを判断する(ステップS102)。この条件とは、前述したインクIKの種類に応じた攪拌条件に基づいて決定され、制御部15に予め記憶されている。

0084

ステップS102において「撹拌を開始する」ための条件を満足していると判断されたら、攪拌を開始して(ステップS103)、その後終了する(ステップS104)。
次いで、印刷終了が判断されたら(ステップS105)、印刷を終了する(ステップS106)。

0085

なお、ステップS102において「撹拌を開始する」ための条件を満足していると判断されない場合には、ステップS105に移行して、それより下位のステップを順次実行する。

0086

このような制御プログラムにより、印刷中にインクIKを攪拌することができる。これにより、インクIKを攪拌するためだけの時間を別途設けるのを省略でき、よって、印刷装置1での印刷動作稼働率が向上する。なお、本実施形態では、ステップS101〜ステップS106までが、印刷を行なう印刷工程となる。

0087

<第2実施形態>
図11は、本発明の印刷装置(第2実施形態)が備える攪拌部における回転押圧部の回転数の経時的な変化を示すグラフである。

0088

以下、この図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。

0089

本実施形態は、回転押圧部の回転数の変化の状態が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。

0090

本実施形態では、回転押圧部82の回転が開始されてから停止する間の、回転押圧部82の軸O81回りの回転数は、図11に示す状態となっている。図11に示すように、回転押圧部82の回転数は、その回転開始直後に急峻に増加している。これにより、迅速な攪拌を開始することができる。また、前記第1実施形態と同様に、回転押圧部82の回転が停止する際には、回転押圧部82の回転数が徐々に減少する。

0091

<第3実施形態>
図12は、本発明の印刷装置(第3実施形態)が備える攪拌部を示す概略図である。

0092

以下、この図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。

0093

本実施形態は、回転押圧部の配置数が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。

0094

図12に示すように、本実施形態では、押圧部8は、回転押圧部82を2つ有している。これら2つの回転押圧部82は、軸O81方向に離間して配置されている。なお、この離間距離としては、特に限定されず、例えば、回転押圧部82、1つ分の長さ以下であるのが好ましい。

0095

このような構成により、インクカートリッジ19の収納部191内でインクIKは、2つの回転押圧部82の間でも力を受けて攪拌されることとなり、よって、攪拌効率が向上する。

0096

<第4実施形態>
図13は、本発明の印刷装置(第4実施形態)が備える攪拌部を示す概略図である。

0097

以下、この図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。

0098

本実施形態は、回転押圧部の配置箇所が異なること以外は前記第3実施形態と同様である。

0099

図13に示すように、本実施形態では、押圧部8は、回転押圧部82を2つ有している。これら2つの回転押圧部82は、軸O81(軸部81の回転中心)を介して互いに反対側に配置されている。

0100

このような構成により、軸部81が軸O81回りに1回転する間に、インクカートリッジ19の収納部191は、傾斜方向の下側から上側に向かって2回押圧される。これにより、攪拌効率が向上する。

0101

<第5実施形態>
図14は、本発明の印刷装置(第5実施形態)が備える攪拌部を示す概略図である。

0102

以下、この図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。

0103

本実施形態は、回転押圧部の配置箇所が異なること以外は前記第3実施形態と同様である。

0104

図14に示すように、本実施形態では、押圧部8は、回転押圧部82を2つ有している。これら2つの回転押圧部82は、軸O81方向に離間して配置されているとともに、軸O81(軸部81の回転中心)を介して互いに反対側に配置されている。

0105

このような構成により、軸部81が軸O81回りに1回転する間に、インクカートリッジ19の収納部191は、傾斜方向の下側から上側に向かって2回押圧されるとともに、インクカートリッジ19の収納部191内でインクIKは、2つの回転押圧部82の間でも力を受けて攪拌される。これにより、攪拌効率が向上する。また、このような構成は、インクカートリッジ19がX方向に比較的大きいものに適している。

0106

<第6実施形態>
図15図18は、それぞれ、本発明の印刷装置(第6実施形態)が備える攪拌部の動作状態を順に示す鉛直部分断面図である。

0107

以下、これらの図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。

0108

本実施形態は、押圧部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図15図18に示すように、本実施形態では、押圧部8は、板状の基部83と、基部83の下面に支持され、保持部6の傾斜方向に沿って配置されたバルーン部84、バルーン部85およびバルーン部86とを有している。バルーン部84〜バルーン部86は、基部83を介してチューブで構成された流路87と接続されている。これにより、バルーン部84〜バルーン部86は、作動流体WFの供給により膨張し、作動流体WFの排出により収縮する部分となっている。また、バルーン部84〜バルーン部86に対する作動流体WFの供給、排出は、例えば流路87の途中または基部83に設けられた切換弁(図示せず)を作動させることにより、独立して行なわれる。なお、作動流体WFとしては、特に限定されず、例えば、空気を用いることができる。

0109

そして、図15に示すバルーン部84〜バルーン部86が収縮した状態からバルーン部84に作動流体WFを供給すると、図16に示すように、バルーン部84が膨張する。次いで、バルーン部84から作動流体WFを排出するとともに、バルーン部85に作動流体WFを供給すると、図17に示すように、バルーン部84が再度収縮するとともに、バルーン部85が膨張する。次いで、バルーン部85から作動流体WFを排出するとともに、バルーン部86に作動流体WFを供給すると、図18に示すように、バルーン部85は再度収縮するとともに、バルーン部86が膨張する。以降、図15図18を繰り返す、または、図16図18を繰り返すことができる。これにより、収納部191の上面194を傾斜方向の下側から上側に向かって押圧して、上面194を確実に変形させることができる。そして、変形した収納部191内では、インクIKが撹拌されることとなる。

0110

なお、バルーン部84〜バルーン部86は、インクカートリッジ19の収納部191の下面193側にも配置されていてもよい。

0111

<第7実施形態>
図19は、本発明の印刷装置(第7実施形態)でのインクカートリッジと攪拌部との関係を示す概略斜視図である。

0112

以下、この図を参照して本発明の印刷装置および印刷方法の第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。

0113

本実施形態は、位置変更部を有すること以外は前記第1実施形態と同様である。
図19に示すように、本実施形態では、攪拌部7は、インクカートリッジ19の収納部191に対する押圧部8の位置を前記傾斜方向に沿った矢印α83方向に変更する位置変更部72を有する。これにより、収納部191内のインクIKの残量に応じて、収納部191に対する押圧部8の矢印α83の位置を変更することができ、よって、インクIKの残量の大小に関わらずインクIKを確実に攪拌することができる。

0114

なお、位置変更部72は、例えばモーターやリニアガイド、その他ボールねじ等で構成することができる。また、位置変更部72は、押圧部8の位置をZ方向にも変更可能に構成されていてもよい。

0115

また、インクIKの残量は、例えば、インクIKの吐出量や、インクカートリッジ19の重量に基づいて検出される。

0116

以上、本発明の印刷装置および印刷方法を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、印刷装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。

0117

また、本発明の印刷装置および印刷方法は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。

0118

また、印刷装置で用いられるインクの色は、前記各実施形態では4色であったが、これに限定されず、例えば、8色等であってもよい。

0119

また、搬送部は、前記各実施形態ではワークを粘着により固定する無端ベルトを有するものであったが、これに限定されず、例えばワークを吸引により固定するプラテンステージ)を有するものであってもよい。

0120

また、回転押圧部の配置数は、前記第1実施形態では1つ、前記第3実施形態〜前記第5実施形態では2つであったが、これに限定されず、例えば、3つ以上であってもよい。

0121

また、押圧部では、回転押圧部として機能するローラーが省略されていてもよい。この場合、軸部の途中、すなわち、長手方向の中央部が直に回転押圧部として機能し、当該回転押圧部には、テフロン(「テフロン」は登録商標)加工等の低摩擦処理が施されているのが好ましい。

0122

また、押圧部は、回転押圧部をインクカートリッジに向けて付勢するバネ等の付勢部材を有していてもよい。

0123

1…印刷装置、2…インクジェットヘッド、21…ノズル、22…ノズル列、22Y…ノズル列、22M…ノズル列、22C…ノズル列、22K…ノズル列、3…繰出装置、31…送出しローラー(繰出リール)、32…テンショナー、4…巻取装置、41…巻取りローラー(巻取リール)、42…テンショナー、43…テンショナー、44…テンショナー、5…支持装置、51…主動ローラー、52…従動ローラー、53…無端ベルト、54…テンショナー、55…テンショナー、6…保持部、61…支持板、62…当接板、7…攪拌部、71…駆動部、72…位置変更部、8…押圧部、81…軸部、82…回転押圧部、83…基部、84…バルーン部、85…バルーン部、86…バルーン部、87…流路、10…インク供給ユニット、11…機台、12…搬送部、13…印刷部、131…キャリッジユニット、14…移動部、15…制御部、151…CPU、152…記憶部、16…乾燥部、161…チャンバー、18…入力操作部、19…インクカートリッジ、19Y…インクカートリッジ、19M…インクカートリッジ、19C…インクカートリッジ、19K…インクカートリッジ、191…収納部、192…排出口、193…下面、194…上面、20…流路、200…外部電力供給源、IK…インク、O81…軸、O82…軸、W…ワーク、WF…作動流体、S101〜S106…ステップ、α81…矢印、α82…矢印、α83…矢印、θ191…傾斜角度

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