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技術 脱穀装置

出願人 株式会社クボタ
発明者 三井孝文福岡義剛
出願日 2017年9月8日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2017-173044
公開日 2018年1月11日 (2年2ヶ月経過) 公開番号 2018-000199
状態 特許登録済
技術分野 脱穀機の要素(3)(選別・排塵)
主要キーワード 伝動回転体 各線状部材 側部支持体 略波形状 傾斜ガイドレール ラック支持体 各支持杆 各支持プレート
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年1月11日)のものです。
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図面 (12)

課題

揺動選別装置における処理負担を軽減しながらも、穀粒が多量に排出されて損失になることを回避できるようにする。

解決手段

脱穀装置の揺動選別装置には、移送方向始端側に位置するグレンパン25と、グレンパン25の移送方向下手側に位置するい線27,28とが備えられ、篩い線27,28は、片持ち状に延び横幅方向に間隔を空けて並ぶ複数の線状部材からなり、複数の線状部材として、遊端部の高さが高い複数の第1線状部材34aと、遊端部の高さが第1線状部材34aよりも低い複数の第2線状部材34bとが備えられている。

概要

背景

従来の脱穀装置では、揺動選別装置は、枠状のシーブケースの内部に、移送方向始端側に位置するグレンパンと、グレンパンの移送方向下手側に位置するい線と、篩い線の下方側箇所から移送方向下手側に向けて延びるチャフシーブとを備えている。そして、篩い線は、側面視で略波形状に形成されて処理物移送機能を備えるとともに、グレンパンの移送方向下手側端部からチャフシーブの上方に一部重なる状態で移送方向下手側に片持ち状に延設されていた(例えば、特許文献1参照)。

概要

揺動選別装置における処理負担を軽減しながらも、穀粒が多量に排出されて損失になることを回避できるようにする。脱穀装置の揺動選別装置には、移送方向始端側に位置するグレンパン25と、グレンパン25の移送方向下手側に位置する篩い線27,28とが備えられ、篩い線27,28は、片持ち状に延び横幅方向に間隔を空けて並ぶ複数の線状部材からなり、複数の線状部材として、遊端部の高さが高い複数の第1線状部材34aと、遊端部の高さが第1線状部材34aよりも低い複数の第2線状部材34bとが備えられている。

目的

そこで、篩い線を用いてチャフシーブにおける処理負担を軽減させるようにしながらも、揺動選別装置上で処理物量均平化させて、穀粒が多量に排出されて損失になることを回避できるようにすることが望まれていた

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

回転駆動されて作物扱き処理する扱胴と、前記扱胴の下方に設けられた受網と、前記受網から下方に漏下した処理物移送しながら選別処理する揺動選別装置とが備えられ、前記揺動選別装置には、移送方向始端側に位置するグレンパンと、前記グレンパンの移送方向下手側に位置するい線とが備えられ、前記篩い線は、片持ち状に延び横幅方向に間隔を空けて並ぶ複数の線状部材からなり、複数の線状部材として、遊端部の高さが高い複数の第1線状部材と、遊端部の高さが前記第1線状部材よりも低い複数の第2線状部材とが備えられている脱穀装置

請求項2

前記第1線状部材の基端部の高さと前記第2線状部材の基端部の高さとが同じ高さである請求項1に記載の脱穀装置。

請求項3

前記第1線状部材の配設間隔と前記第2線状部材の配設間隔とが前記横幅方向に半ピッチ位置ずれしている請求項1又は2に記載の脱穀装置。

請求項4

前記篩い線は、前記移送方向に前後に並ぶ第1篩い線及び第2篩い線を備え、前記第1篩い線及び前記第2篩い線のそれぞれに、前記複数の第1線状部材及び前記複数の第2線状部材が備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置。

請求項5

前記篩い線は、側面視で略波形状に形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の脱穀装置。

請求項6

前記篩い線の下方側箇所から移送方向下手側に向けて延びるチャフシーブと、前記チャフシーブの上部側に設けられ、前記チャフシーブ上を揺動移送される処理物を、前記チャフシーブの幅方向において前記扱胴回転方向上手側から下手側に移動案内する案内板と、前記揺動選別装置に選別風を供給する唐箕と、が備えられ、前記唐箕からの選別風を、前記篩い線の下方側箇所であって且つ前記案内板の移送方向上手側箇所を通過するように案内する通風路が形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の脱穀装置。

技術分野

0001

本発明は、回転駆動される扱胴受網とにより作物扱き処理する扱室と、前記受網から下方に漏下した処理物移送しながら選別処理する揺動選別装置とが備えられた脱穀装置に関する。

背景技術

0002

従来の脱穀装置では、揺動選別装置は、枠状のシーブケースの内部に、移送方向始端側に位置するグレンパンと、グレンパンの移送方向下手側に位置するい線と、篩い線の下方側箇所から移送方向下手側に向けて延びるチャフシーブとを備えている。そして、篩い線は、側面視で略波形状に形成されて処理物移送機能を備えるとともに、グレンパンの移送方向下手側端部からチャフシーブの上方に一部重なる状態で移送方向下手側に片持ち状に延設されていた(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2014−14330号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記従来構成は、複数の線材を片持ち状に延設した篩い線を備えることにより、扱室から漏下した処理物を篩い線によって比重差選別を行い、ワラ屑後方に移送しながら穀粒や枝付き穀粒等の二番物を下方に漏下させる選別処理を行う。それにより、チャフシーブにおける処理負担を軽減させて、チャフシーブ上に穀粒を多く含む処理物が積載されたまま後方から排出されて多量の穀粒が損失になるのを防止するようにしている。

0005

しかし、上記従来構成では、扱室内において回転駆動される扱胴により作物を扱き処理するが、受網は、扱胴の外周部のうち下方側の半周部分にのみ設けられる。このような構成では、受網における扱胴の回転方向上手側箇所においては、上方側の半周部分に沿って扱胴によって持ち回りされた処理物が一挙に漏下するので、回転方向下手側箇所に比べて多量の処理物が漏下することになる。

0006

その結果、扱室から漏下する処理物が、揺動選別装置上に片寄った状態で漏下することになり、扱胴の回転方向上手側箇所に対応する横幅方向の一端側箇所では多量の処理物が存在して層厚が大となり、他方側箇所では少量になり層厚が小となって、不均一な状態となる。

0007

そして、篩い線やチャフシーブは、処理物を後方に移送しながら穀粒や枝付き穀粒等の二番物を下方に漏下させるが、上記したように横幅方向に沿って層厚が不均一な状態では、脱穀装置に供給される処理物量が全体としては適切な処理物量であっても、処理物の層厚が大となる箇所では、チャフシーブ上に処理物が多く積載されて外方に排出されることになり、穀粒が多量に排出されて損失になるおそれが大となる。

0008

ところで、篩い線を用いない構成であれば、グレンパンの上部側に処理物を横幅方向に均すために均し板を設けることが可能であるが、グレンパンは処理物の全量を後方に移送させるものであり、チャフシーブの処理負担が大となるものであった。

0009

そこで、篩い線を用いてチャフシーブにおける処理負担を軽減させるようにしながらも、揺動選別装置上で処理物量を均平化させて、穀粒が多量に排出されて損失になることを回避できるようにすることが望まれていた。

課題を解決するための手段

0010

本発明に係る脱穀装置の特徴構成は、
回転駆動されて作物を扱き処理する扱胴と、前記扱胴の下方に設けられた受網と、前記受網から下方に漏下した処理物を移送しながら選別処理する揺動選別装置とが備えられ、
前記揺動選別装置は、移送方向始端側に位置するグレンパンと、前記グレンパンの移送方向下手側に位置する篩い線と、前記篩い線の下方側箇所から移送方向下手側に向けて延びるチャフシーブとが備えられ、
前記チャフシーブの上部側に、前記チャフシーブ上を揺動移送される処理物を、前記チャフシーブの幅方向において前記扱胴回転方向上手側から下手側も移動案内する案内板が備えられている点にある。

0011

本発明によれば、グレンパンの移送方向下手側に篩い線が備えられるので、グレンパンにより移送された処理物や受網から直接漏下した処理物を篩い線によって比重差選別して、ワラ屑を後方に移送しながら穀粒及び枝付き穀粒等の二番物を下方に漏下させる選別処理を行うことができるので、チャフシーブにおける処理負担を軽減させることができる。

0012

そして、チャフシーブの上部側に案内板が備えられ、チャフシーブ上を揺動移送される処理物が、この案内板によりチャフシーブの幅方向において扱胴回転方向上手側から下手側も移動案内される。受網から揺動選別装置上に片寄った状態で漏下した処理物が、この案内板の案内作用によって横幅方向に均されて、横幅方向に沿って処理物の層厚が均平化されることになる。

0013

従って、篩い線を用いてチャフシーブにおける処理負担を軽減させるようにしながらも、揺動選別装置上で処理物量を均平化させて、穀粒が多量に排出されて損失になることを回避できるようにすることが可能な脱穀装置を提供できるに至った。

0014

本発明においては、前記案内板は、前記チャフシーブが支持されたシーブケースの側板に支持されていると好適である。

0015

本構成によれば、シーブケースは枠状に形成されて、その内部に、チャフシーブ、及び、その他のグレンパンや篩い線等が備えられて、そのシーブケースを揺動することで処理物が選別されることになる。

0016

つまり、シーブケースは、揺動選別装置全体を支持して一体的に揺動するために強固な構造を備えるものであり、このような強固な部材を利用して案内板を安定的に支持することができる。

0017

本発明においては、前記案内板が、前記チャフシーブにおける移送方向下手側箇所に対応する位置に備えられていると好適である。

0018

本構成によれば、案内板がチャフシーブにおける移送方向下手側箇所に対応する位置まで延びるので、チャフシーブ上を移送される処理物に対して有効に作用して、処理物が横幅方向に均されて処理物の層厚が均平化される。

0019

本発明においては、前記案内板が、前記篩い線における移送方向下手側箇所に対応する位置から移送方向下手側に延びていると好適である。

0020

本構成によれば、篩い線により移送される処理物が下方に落下して、その下方側において処理物が横幅方向に沿って片寄り状態で堆積するようなことがあっても、篩い線の下方側箇所から移送方向下手側に延びている案内板によって、チャフシーブ上を移送される処理物が横幅方向に均されるので、処理物の層厚が均平化される。

0021

本発明においては、前記案内板が前記篩い線の移送方向終端部の下方側箇所から移送方向下手側に延びていると好適である。

0022

篩い線の移送方向終端部からは、篩い線によって下方に漏下せずに載置移送された処理物が一気に下方に落下するので、その下方側箇所には、処理物が多く堆積するおそれがある。そして、本構成では、案内板が篩い線の移送方向終端部の下方側箇所から移送方向下手側に延びているので、上記したように処理物が一気に下方に落下しても、案内板によって有効に処理物が横幅方向に均されて処理物の層厚が均平化されることになる。

0023

本発明においては、前記チャフシーブの移送方向下手側にストローラックが備えられ、
前記案内板の移送方向下手側箇所が前記ストローラックに支持されていると好適である。

0024

本構成によれば、チャフシーブにより移送されて漏下しなかった処理物が、その移送方向下手側に備えられたストローラックによってさらに揺動移送され、穀粒や枝付き穀粒等の二番物の漏下選別が行われる。そして、このストローラックの構成を有効に利用して案内板の移送方向下手側箇所が支持されている。

0025

従って、選別処理のために備えられる部材を有効に利用して、簡素な支持構造により案内板を支持することができる。

0026

本発明においては、前記ストローラックが前記シーブケースの左右の側板に亘って架設支持され、
前記案内板が前記ストローラックの左右中央部に支持されていると好適である。

0027

本構成によれば、ストローラックは、左右両側がシーブケースの側板にて安定的に架設支持され、このストローラックの左右中央部に案内板の移送方向下手側箇所が安定的に支持される。

0028

案内板の移送方向下手側箇所がシーブケースの左右方向の中央部に位置しており、案内板は、受網における扱胴の回転方向上手側箇所に対応する左右方向の半分の領域において、処理物に対する均し作用を施す。

0029

つまり、回転方向下手側箇所に比べて多量の処理物が漏下する扱胴の回転方向上手側箇所において、チャフシーブ上を移送する処理物を横幅方向に均して、左右方向全幅にわたって処理物の層厚を均平化させることができる。

0030

本発明においては、前記揺動選別装置に選別風を供給する唐箕が備えられ、
前記唐箕からの選別風を前記篩い線の下方側箇所であって且つ前記案内板の移送方向上手側箇所を通過するように案内する通風路が形成されていると好適である。

0031

本構成によれば、篩い線の下方側箇所であって且つ案内板の移送方向上手側箇所を、唐箕からの選別風が通過するので、篩い線によって移送される処理物に選別風が作用して、ワラ屑や枝付き穀粒等が混然一体となって塊状になっている処理物をできるだけ解した状態で、チャフシーブに移送させることができ、チャフシーブにおける処理負担を一層軽減させることができる。

0032

本発明においては、前記篩い線は、片持ち状に延びる複数の線状部材からなり、
複数の線状部材として、遊端部の高さが高い複数の第1線状部材と、遊端部の高さが前記第1線状部材よりも低い複数の第2線状部材とを備えていると好適である。

0033

本構成によれば、篩い線を構成する複数の線状部材として、遊端部の高さが互いに異なる第1線状部材と第2線状部材とを備えているので、全てが同じ高さに並ぶ場合に比べて、揺動運動に伴って段差の分だけ処理物の落下距離が長くなり、それだけ処理物を解し易いものになる。

0034

本発明においては、前記篩い線は、側面視で略波形状に形成されていると好適である。

0035

篩い線は、シーブケースの揺動に加えて篩い線が上下に振動しながら処理物の解し作用を発揮するが、本構成では、篩い線が側面視で略波形状に形成されるので、シーブケースの揺動運動によって載置している処理物を移送方向下手側に移送させる機能を備えるので、処理物が篩い線の上部で積層状態滞留することを回避できる。

図面の簡単な説明

0036

脱穀装置の全体縦断側面図である。
揺動選別装置の移送方向上手側の縦断側面図である。
揺動選別装置の移送方向下手側の縦断側面図である。
揺動選別装置の移送方向中間部の縦断側面図である。
揺動選別装置の平面図である。
揺動選別装置の移送方向上手側の平面図である。
揺動選別装置の移送方向下手側の平面図である。
チャフシーブの縦断正面図である。
第1篩い線及び第2篩い線の一部斜視図である。
細断装置への伝動構造を示す側面図である。
細断装置への伝動構造を示す平面図である。

実施例

0037

以下、本発明に係る脱穀装置の実施形態を普通型コンバインに搭載される脱穀装置に適用した場合について図面に基づいて説明する。

0038

脱穀装置は、図1に示すように、図示しない左右両側の側壁天板1とにより囲まれた内部空間において、上部に扱室2が備えられ、その扱室2の下方に選別部3が備えられて、刈取穀稈機体前部側に備えられたフィーダ4によって搬送されて前端の入口部5から扱室2内に供給されるように構成されている。

0039

扱室2内には、水平向き軸芯X1周りに回転駆動されて作物を扱き処理する扱胴6が備えられている。扱胴6は、前壁部8と後壁部9とわたって水平向き軸芯X1周りに回転自在に支持される扱胴軸10を備え、その扱胴軸10を中心に一体回転するように構成されている。この扱胴軸10は、図示しないエンジンからの動力により回転駆動される。扱胴6は、機体正面視において右回り時計回り)に駆動回転される。

0040

そして、円板状に形成され且つ扱胴軸10に一体回転自在に連結固定された複数の支持プレート11、扱胴6の周方向に等間隔で分散配置して各支持プレート11の夫々に連結された複数の支持杆12、各支持杆12の軸芯方向に並ぶ複数箇所から扱胴6外周側に突出するバー形の扱歯13を備えている。

0041

支持杆12は丸パイプ材にて構成されている。又、扱歯13は、丸棒材にて構成され、扱胴6の径方向に沿って支持杆12を貫通させた状態で溶接にて一体的に連結固定されている。

0042

そして、扱胴6の外周部のうち下方側の半周部分に円弧状の受網7が備えられている。詳述はしないが、受網7は、円弧状の多数の横桟と横桟同士を連結する軸芯方向に沿う縦桟とを連結して、穀粒が通過するための通過孔が多数形成された周知構造網状体にて構成されている。扱室2の天板1には、扱胴6の回転に伴って、処理物を扱胴6の回転軸芯方向に沿って後方側(図1の右側方)に向けて移送案内する送塵弁15が備えられている。

0043

図1に示すように、扱室2の下方に位置する選別部3は、受網7から下方に漏下した処理物を移送しながら選別処理する揺動選別装置16と、揺動選別装置16から漏下した一番物としての穀粒を回収する一番物回収部17と、揺動選別装置16から漏下した枝付き穀粒等の二番物を回収する二番物回収部18と、揺動選別装置16に選別風を供給する唐箕19とを備えている。

0044

一番物回収部17は、回収した穀粒を横送りスクリュー17aにより脱穀装置の横側外方に搬送するように構成されている。そして、一番物回収部17にて回収された穀粒は、脱穀装置の横側外方に搬送されたのち、図示しない穀粒搬送装置によって図示しない穀粒タンク貯留される。

0045

二番物回収部18は、回収した二番物を横送りスクリュー18aにより脱穀装置の横側外方に搬送するように構成されている。そして、二番物回収部18にて回収された二番物は、脱穀装置の横側外方に搬送されたのち、二番物還元装置20により扱室2内に還元されて扱き処理される。

0046

揺動選別装置16は、図1に示すように、前部側箇所に備えられた案内ローラ21が、脱穀装置の側壁に備えられた傾斜ガイドレール22に沿ってスライド案内され、且つ、後部下方側に備えたクランク式の揺動駆動部23の作動で前後揺動する平面視で矩形枠状のシーブケース24を備えている。そして、そのシーブケース24内に、第1グレンパン25、第2グレンパン26、第1篩い線27、第2篩い線28、チャフシーブ29、グレンシーブ30、複数のストローラック31等を備えている。

0047

図2,5に示すように、第1グレンパン25は、側面視で略波形に形成した板体にて構成され、揺動選別装置16における処理物の移送方向上手側端部(前端部)に備えられ、扱室2における移送方向上手側から漏下した処理物を後方に移送する。

0048

図2,5に示すように、第1篩い線27は、第1グレンパン25の移送方向下手側端部から移送方向下手側に向けて片持ち状に延設され、第1グレンパン25から送り出される処理物を後方に移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。

0049

図2,5に示すように、第2篩い線28は、第1篩い線27の移送方向下手側から更に移送方向下手側に向けて片持ち状に延設され、第1篩い線27から送り出される処理物を後方に移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。

0050

第1篩い線27と第2篩い線28とは、略同じ構造であって、片持ち状に延びる複数の線状部材34からなり、且つ、複数の線状部材34が、遊端部の高さが高い複数の第1線状部材34aと、遊端部の高さが第1線状部材34aよりも低い複数の第2線状部材34bとを備えている。そして、各線状部材34は、側面視で略波形状に折り曲げ形成されている。

0051

説明を加えると、図6,9に示すように、ピアノ線からなる線材を長手方向の中間部で略U字状に折り曲げて2本で一組の線状部材34を形成してあり、このような2本で一組の線状部材組体35を複数組横方向に並べて取り付けてある。

0052

左右方向両側端部に位置する線状部材組体35は、線状部材34同士の設定間隔Lと同じ間隔を有しており、折り曲げられた基端側箇所が左右方向に延びる基端側固定部材36に固定されている。つまり、基端側固定部材36に一体的に固定された押え板37によって押えた状態で固定されている。

0053

第1篩い線27における基端側固定部材36は、第1グレンパン25の端部にボルト連結されるとともに、シーブケース24の側板24Aに連結された側部支持体38にボルト連結されている。又、第2篩い線28における基端側固定部材36は側部支持体38にボルト連結されている。

0054

押え板37は、左右方向略全幅にわたって延びる状態で備えられ、線状部材組体35の基端側箇所を上方から覆う円弧状の突部37aが形成され、板状部分37bが基端側固定部材36の上面に当て付けられた状態で適宜箇所が溶接にて固定されている。このようにして、線状部材組体35が姿勢を保持した状態で片持ち状に延設支持されている。

0055

左右両側端部に位置するもの以外の中間に位置する複数組の線状部材組体35は、組み上がった状態における線状部材34同士の設定間隔Lの2倍の間隔を有する状態で略U字状に折り曲げて2本で一組の線状部材組体35を形成している。そして、中間に位置する複数組の線状部材組体35は、線状部材34同士が設定間隔Lを備える状態で半ピッチずつ位置ずらせた状態で、2組の線状部材組体35を重ね合わせて基端側箇所を押え板37によって押えた状態で固定されている。このとき、図9に示すように、重ね合わせた2組の線状部材組体35のうちの上側に位置する一組の線状部材組体35が、下側に位置する一組の線状部材組体35に比べて、遊端部の高さが高くなる状態で備えられている。

0056

従って、左右両側端部に位置する線状部材組体35、及び、重ね合わせた2組の線状部材組体35のうちの下側に位置する複数の線状部材組体35が、遊端部の高さが低くなる状態で備えられ、それらの線状部材34が第2線状部材34bとして構成されている。又、重ね合わせた2組の線状部材組体35のうちの上側に位置する複数の線状部材組体35が、第2線状部材34bに比べて遊端部の高さが高くなる状態で備えられ、それらの線状部材34が第1線状部材34aとして構成されている。

0057

第2グレンパン26は、第1グレンパン25と同様に、側面視で略波形に形成した板体にて構成され、第1グレンパン25の移送方向下手側で且つ下方側に位置して第1グレンパン25の処理物移送方向下手側から漏下した処理物及び第1篩い線27から漏下した処理物を後方に移送する。

0058

チャフシーブ29は、第2グレンパン26の移送方向下手側に位置して、第2グレンパン26から送り出される処理物、第1篩い線27から漏下した処理物、及び、扱室2の受網7から漏下した処理物について、揺動移送しながら穀粒や二番物を下方に漏下させる。

0059

図2〜5に示すように、チャフシーブ29は、複数の帯板状のチャフリップ板29Aを間隔をあけて前後方向に並べて構成されている。各チャフリップ板29Aは、上部側の揺動支点P周りで揺動自在にシーブケース24に固定の支持板39に支持されている。そして、複数のチャフリップ板29Aの夫々の下部側箇所が操作板40により一体的に連結されて、図示しない角度調節機構によって操作板40を前後方向にスライド操作して各チャフリップ板29Aの揺動角度を変更させることで、チャフリップ板29A同士の間の開度変更調整することができるように構成されている(図4仮想線参照)。

0060

図4に示すように、グレンシーブ30は、穀粒通過用の開口を多数備えたクリンプ網からなり、チャフシーブ29の下方側に位置して、シーブケース24の左右側板24Aにわたって架設支持された前部側支持部材41と後部側支持部材42の夫々に支持される状態で備えられている。このグレンシーブ30は、チャフシーブ29から漏下した処理物を揺動移送しながら穀粒を下方の一番物回収部17に漏下させ、二番物を移送方向下手側の二番物回収部18に移送する。

0061

ストローラック31は、チャフシーブ29の移送方向下手側に位置して、上下方向並びに移送方向夫々に互いに位置を異ならせて3組備えられている。図3,5,7に示すように、各組のストローラック31は、夫々、シーブケース24の左右側板24Aにわたってラック支持体43が架設連結され、このラック支持体43から左右方向に間隔をあけて複数の移送用ラック板44が片持ち状に後方向けて固定延設されている。移送用ラック板44は、鋸歯状に形成された板体からなり、処理物を受け止めて後方に揺動移送することができる。

0062

このような構成のストローラック31は、扱室2の移送方向終端側箇所やチャフシーブ29の終端部から供給される処理物を後方に向けて揺動移送しながら二番物を下方の二番物回収部18に漏下させ、漏下しなかった排ワラ等の処理物は後方に備えられた細断装置46に移送する。

0063

細断装置46に対する伝動構造について説明する。
図示しないエンジンの動力が唐箕19の回転軸62に伝達される。そして、図10に示すように、唐箕19の回転軸62の左側端部に第1駆動プーリ64が備えられ、この第1駆動プーリ64から伝動ベルト65を介して中継軸66に備えられた入力プーリ67に動力が伝達される。中継軸66には、一番物回収部17の横送りスクリュー17a、二番物回収部18の横送りスクリュー18a、及び、揺動駆動部23に動力を供給する搬送用出力プーリ70が備えられている。

0064

搬送用出力プーリ70から搬送用伝動ベルト75を介して一番物回収部17と二番物回収部18とに動力が伝達される。その搬送用伝動ベルト75の伝動途中には、回転動力反転させる反転用プーリ76が備えられ、その反転用プーリ76から揺動駆動用の伝動ベルト77及び入力プーリ59を介して揺動駆動部23に動力が伝達される。

0065

唐箕19の回転軸62には、第1駆動プーリ64と一体的に第2駆動プーリ78が備えられ、この第2駆動プーリ78から細断装置46に動力が伝達される。つまり、図11にも示すように、唐箕19の回転軸62に備えられた第2駆動プーリ78から前後中間部に位置する中継伝動軸80に備えられた従動プーリ81に第1ベルト伝動機構82を介して動力が伝達され、中継伝動軸80に備えられた中継駆動プーリ83から細断装置46の回転軸84に備えられた従動プーリ85に、第2ベルト伝動機構86を介して動力が伝達される。

0066

細断装置46の細断処理を良好に行うために、細断装置46に対して高速の動力を伝達する必要がある。そこで、中継伝動軸80に備えられた従動プーリ81は第2駆動プーリ78に対して小径に形成されており、さらに、回転軸84に備えられた従動プーリ85は中継伝動軸80に備えられた中継駆動プーリ83に対して小径に形成されている。すなわち、唐箕19の回転軸62の回転動力を増速させて細断装置46に伝達するように構成されている。

0067

図11に示すように、従動プーリ81と中継駆動プーリ83とが、一体成型された1つの伝動回転体87にて構成されている。このように構成することで、部品点数の削減や組み付け作業性の向上等により低コスト化を図っている。又、第2駆動プーリ78を必要以上に大径にすることなく増速率を上げるために、回転軸84に備えられた従動プーリ85を可能な限り小径に設定している。そして、このように小径の従動プーリ85であっても、スリップしないように、中継伝動軸80から細断装置46の回転軸84に動力伝達する第2ベルト伝動機構86が、並列された2本の伝動ベルトにて構成されている。

0068

図1,2に示すように、揺動選別装置16の下方側に唐箕19から供給される選別風をチャフシーブ29の下方側に案内する第1通風路Q1と、選別風をグレンシーブ30の下方側に案内する第2通風路Q2と、選別風を一番物回収部17に案内する第3通風路Q3とに振り分け案内する風向案内体47が備えられている。

0069

図1,4に示すように、チャフシーブ29の上部側に位置してチャフシーブ29上を揺動移送される処理物を移送方向と交差する方向に移動案内する案内板50が備えられている。この案内板50は、第2篩い線28の移送方向終端部の下方側箇所から移送方向下手側に延びる状態で備えられている。
図8に示すように、案内板50は、断面形状が略L字形の板体にて構成され、縦面部50aが処理物を案内する案内面を形成しており、断面形状を略L字形に形成することで強度補強を図り、処理物により押されて破損することを防止するようにしている。

0070

そして、案内板50の移送方向上手側箇所がシーブケース24の左側の側板24Aに支持され、案内板50の移送方向下手側箇所がストローラック31の左右中央部に支持され
ている。すなわち、図5,6,7に示すように、案内板50は、移送方向上手側端部が、第2篩い線28の移送方向終端部の下方側箇所におけるシーブケース24の左側の側板24Aにボルト連結にて固定されている。又、案内板50の移送方向下手側端部が、3組の
ストローラック31のうちの最前部側に位置するストローラック31の左右中央部に位置する移送用ラック板44にボルト連結にて固定されている。

0071

つまり、案内板50は、チャフシーブ29の上部側において、第2篩い線28の移送方向終端部の下方側箇所から移送方向下手側に向けて移送するに伴って、受網7における扱胴6の回転方向上手側箇所に対応する横一側端部から徐々に他方側に向けて、処理物を左右方向に移動案内して、チャフシーブ29上の処理物を均平化するように構成されている。

0072

そして、図1,2に示すように、唐箕19の上部側箇所に風向案内体51が備えられ、この風向案内体51によって、唐箕19からの選別風が第1篩い線27及び第2篩い線28の下方側箇所であって且つ案内板50の移送方向上手側箇所を通過するように通風案内する第4通風路Q4が形成されている。

0073

このように構成することで、唐箕19にて生起された選別風が、第1篩い線27及び第2篩い線28を漏下した処理物だけでなく、第1篩い線27及び第2篩い線28上を移送される処理物に対しても、それらを解すように作用して、チャフシーブ29における処理負担をできるだけ軽減することができる。

0074

〔別実施形態〕
(1)上記実施形態においては、移送方向に沿って並ぶ状態で第1篩い線27と第2篩い線28とが備えられる構成としたが、1つの篩い線にて構成されるものでもよい。

0075

(2)上記実施形態においては、案内板50の移送方向上手側がシーブケース24の側板
24Aに支持され、移送方向下手側がストローラック31に支持される構成としたが、このような構成に代えて、案内板50の移送方向上手側を、シーブケース以外のもの、例えば、チャフシーブ29に支持させるようにしたり、案内板50の移送方向下手側をシーブケース24に支持させるようにしてもよく、案内板50の支持構造は種々変更して実施することができる。

0076

(3)上記実施形態においては、篩い線として、遊端部の高さが高い複数の第1線状部材34aと、遊端部の高さが第1線状部材34aよりも低い複数の第2線状部材34bとを備える構成としたが、この構成に代えて、全ての線状部材が同じ高さになるものでもよい。又、篩い線として、側面視で略波形に形成されるものに代えて、直線状に形成されるものであってもよい。

0077

(4)上記実施形態においては、唐箕19からの選別風が篩い線27,28の下方側箇所であって且つ案内板50の移送方向上手側箇所を通過するように通風案内する第4通風路Q4が形成されるものを示したが、このような第4通風路Q4が形成されていない構成と
してもよい。

0078

(5)上記実施形態では、普通型コンバインに備えられる脱穀装置を示したが、自脱型コンバインの脱穀装置であってもよい。

0079

本発明は、コンバインに搭載される脱穀装置等に適用できる。

0080

2扱室
6扱胴
7受網
16揺動選別装置
19唐箕
24シーブケース
24A側板
25グレンパン
27,28篩い線
29 シーブケース
31ストローラック
34線状部材
34a 第1線状部材
34b 第2線状部材
50案内板
Q4 通風路

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