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技術 狩猟用錠具及びそれを使用した電気殺処分装置

出願人 和田三生
発明者 和田三生
出願日 2016年6月27日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2016-126464
公開日 2018年1月11日 (8ヶ月経過) 公開番号 2018-000003
状態 特許登録済
技術分野 捕獲、駆除
主要キーワード 遠隔操作部材 突刺部材 各通し孔 ネジピン 拡開操作 処分対象 引掛具 案内空間
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

罠にかかっている動物動きを制限した後、狩猟者の安全を図りながら、動物の体を拘束する作業をより確実に行うことが可能な狩猟用錠具を提供する。

解決手段

狩猟用錠具A1は、複数の曲がった部材から成り、拡開及び狭閉が可能な錠部11、20と、錠部11、20を閉じる方向へ付勢するねじりコイルバネ150と、錠部11、20を拡開してセットした状態の維持及び解除が可能なトリガー具6と、錠部11、20を狭閉した状態の維持及び解除ができる係止具4と係止歯22からなる構造と、錠部11、20に設けられ、錠部11、20の閉じる方向の先端側がって突出した突刺ピン18、28と、遠隔操作部材100を装着するための装着孔102とを備える。

概要

背景

イノシシなどの動物捕獲するためには、例えば足括り罠が使用されている。一般的な足括り罠は、踏板連動するトリガー具によって罠を作動させ、バネ弾発力拡開するアームワイヤーの輪を引き絞り、踏板を踏み抜いた動物の足を括るものである。罠にかかった動物はワイヤーで立木などに繋れた状態になるが、致命傷は受けていないので十分に余力があり、狩猟者が近付くことは大変危険である。

また、猟区には禁止地域があり、動物に致命傷を与えるためにむやみに発砲することはできない。しかし、ハンマーで叩いたりして中途半端に傷を負わせると大暴れして手負いとなる可能性があり、かえって危険である。そこで、多くの場合で、ワイヤーに繋れた動物を、更に足錠具で動物の足を掴んでワイヤで他の立木に繋ぎ、その動きを制限して、動けなくなったところでナイフ等を使用し動物に致命傷を与える方法が採られている。

このような足錠具として、本発明者は、特許文献1の「狩猟用足錠具」を提案している。この狩猟用足錠具は、円弧状の錠部を有する固定側錠部材と、錠部の基部寄り回動可能に取り付けてある円弧状の可動側錠部材と、固定側錠部材と可動側錠部材の間に掛けてあり可動側錠部材を閉じる方向に付勢する引っ張りバネと、錠部に設けられ可動側錠部材を拡開状態係止できるトリガー具を備える。

可動側錠部材の基部には係止方向へ付勢され進退可能な係止具係止爪戻り方向で噛み合う係止歯が設けてある。狩猟用足錠具は、罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れているイノシシなどの動物の動きを制限した後、足を拘束して倒す作業を狩猟者の安全を図りながら確実に行うことができる、というものである。

一方、各種罠で捕獲した動物は、多くの場合、上記のようにナイフなどで致命傷を与えて殺処分されている。しかし、近年では、狩猟者にとってより安全な方法として、捕獲した動物に電気を流して気絶または感電死させる方法が推奨されている。この電気による処分は、動物を気絶または感電死させる処理を一瞬で行うことができる点で実用的かつ有用な方法であるといえる。

概要

罠にかかっている動物の動きを制限した後、狩猟者の安全をりながら、動物の体を拘束する作業をより確実に行うことが可能な狩猟用錠具を提供する。狩猟用錠具A1は、複数の曲がった部材から成り、拡開及び狭閉が可能な錠部11、20と、錠部11、20を閉じる方向へ付勢するねじりコイルバネ150と、錠部11、20を拡開してセットした状態の維持及び解除が可能なトリガー具6と、錠部11、20を狭閉した状態の維持及び解除ができる係止具4と係止歯22からなる構造と、錠部11、20に設けられ、錠部11、20の閉じる方向の先端側がって突出した突刺ピン18、28と、遠隔操作部材100を装着するための装着孔102とを備える。

目的

本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、罠にかかっているイノシシなどの動物の動きを制限した後、狩猟者の安全を図りながら、動物の体を拘束する作業をより確実に行うことが可能な狩猟用錠具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

拡開及び狭閉が可能で狭閉方向に曲がった複数の部材からなる錠部と、該錠部を狭閉方向へ付勢する付勢手段と、前記錠部を拡開してセットした状態の維持及び解除が可能なトリガー手段と、前記錠部を狭閉した状態の維持及び解除が可能な狭閉維持手段と、前記錠部の前記部材に設けられ、同錠部の狭閉方向の先端側が尖鋭に突出しており、該尖鋭に突出した部分が相対向位置にある突刺部材と、遠隔操作部材を装着するための装着部とを備える狩猟錠具

請求項2

前記錠部及び前記突刺部材が導体で形成されており、同突刺部材に通電できるようにするための電線接続部を備える請求項1の狩猟用錠具。

請求項3

前記突刺部材が、前記尖鋭に突出した部分の突出長を調節できるように進退調節可能である請求項1または2の狩猟用錠具。

請求項4

前記トリガー手段が、前記錠部の拡開時に生じる開放部の近傍に配置されている請求項1、2または3の狩猟用錠具。

請求項5

前記錠部の引っ張り操作を行うための索縄部材を備える請求項1、2、3または4の狩猟用錠具。

請求項6

前記錠部の部材が固定側錠部材可動側錠部材であり、該可動側錠部材に、該部材を付勢力に抗して拡開するための加力部材着脱可能に係止または接続する手段を有している請求項1、2、3、4または5の狩猟用錠具。

請求項7

第1の遠隔操作部材に取り付けられ、導体でつくられた拡開及び狭閉が可能で狭閉方向に曲がった複数の部材からなる錠部と、該錠部を狭閉方向へ付勢する付勢手段と、前記錠部を拡開してセットした状態の維持及び解除が可能なトリガー手段と、前記錠部を閉じた状態の維持及び解除が可能な狭閉維持手段と、前記錠部の前記部材に設けられ、同錠部の閉じる方向の先端側が尖鋭に突出しており、該尖鋭に突出した部分が相対向位置にある導体でつくられた突刺部材とを備える一方側の電極となる狩猟用錠具と、第2の遠隔操作部材に取り付けられ、他方側の電極となる電極体と、前記狩猟用錠具及び前記電極体に、処分対象である動物を含んで閉回路となるように所要容量電力を供給するための電力供給部とを備える電気殺処分装置。

技術分野

0001

本発明は、狩猟錠具及びそれを使用した電気殺処分装置に関するものである。詳しくは、罠にかかった動物動きを制限して、狩猟者の安全を図りながら、動物を確実に捕獲、または殺処分するための狩猟用錠具及びそれを使用した電気殺処分装置に関する。

背景技術

0002

イノシシなどの動物を捕獲するためには、例えば足括り罠が使用されている。一般的な足括り罠は、踏板連動するトリガー具によって罠を作動させ、バネ弾発力拡開するアームワイヤーの輪を引き絞り、踏板を踏み抜いた動物の足を括るものである。罠にかかった動物はワイヤーで立木などに繋れた状態になるが、致命傷は受けていないので十分に余力があり、狩猟者が近付くことは大変危険である。

0003

また、猟区には禁止地域があり、動物に致命傷を与えるためにむやみに発砲することはできない。しかし、ハンマーで叩いたりして中途半端に傷を負わせると大暴れして手負いとなる可能性があり、かえって危険である。そこで、多くの場合で、ワイヤーに繋れた動物を、更に足錠具で動物の足を掴んでワイヤで他の立木に繋ぎ、その動きを制限して、動けなくなったところでナイフ等を使用し動物に致命傷を与える方法が採られている。

0004

このような足錠具として、本発明者は、特許文献1の「狩猟用足錠具」を提案している。この狩猟用足錠具は、円弧状の錠部を有する固定側錠部材と、錠部の基部寄り回動可能に取り付けてある円弧状の可動側錠部材と、固定側錠部材と可動側錠部材の間に掛けてあり可動側錠部材を閉じる方向に付勢する引っ張りバネと、錠部に設けられ可動側錠部材を拡開状態係止できるトリガー具を備える。

0005

可動側錠部材の基部には係止方向へ付勢され進退可能な係止具係止爪戻り方向で噛み合う係止歯が設けてある。狩猟用足錠具は、罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れているイノシシなどの動物の動きを制限した後、足を拘束して倒す作業を狩猟者の安全を図りながら確実に行うことができる、というものである。

0006

一方、各種罠で捕獲した動物は、多くの場合、上記のようにナイフなどで致命傷を与えて殺処分されている。しかし、近年では、狩猟者にとってより安全な方法として、捕獲した動物に電気を流して気絶または感電死させる方法が推奨されている。この電気による処分は、動物を気絶または感電死させる処理を一瞬で行うことができる点で実用的かつ有用な方法であるといえる。

先行技術

0007

特開2001−136892号公報

発明が解決しようとする課題

0008

上記した従来の狩猟用足錠具は、上記使用においては充分に有用である。しかしながら、実際の使用に伴い、次のような課題があることもわかってきた。すなわち、上記構造では、足錠具を捕獲獣の足に掛ける際に、引っ張りバネの力を利用し両錠部材で足を閉じ込むようにする。

0009

そして、両錠部材が閉じた状態を維持する狭閉維持手段を足錠具が備えているとはいっても、単に両錠部材の円弧部分で足を挟んでいるために、動物があばれたときに、挟んでいる位置がずれてしまったり、足から外れてしまったりすることは充分に考えられる。しかも、その際に動物が特に痛みを感じることもないため、動物があばれることを抑制しにくく、拘束に失敗する可能性もないとはいえない。

0010

また、狩猟用足錠具が、動物の足に取り付けられる点を考慮し、動物を電気で処分する際の電極として利用することが考えられる。しかしながら、イノシシなどの動物の体は硬い毛に覆われている部分が多いため、足錠具を皮膚に直接触れさせることが困難であり、足錠具を介して動物の体に電気を流すことは簡単にはできない。

0011

本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、罠にかかっているイノシシなどの動物の動きを制限した後、狩猟者の安全を図りながら、動物の体を拘束する作業をより確実に行うことが可能な狩猟用錠具を提供することを目的とする。
また、上記目的に加えて、動物を電気で処分する際に狩猟用錠具を電極として利用する場合、動物の体が硬い毛で覆われていても、動物の体に確実に電気を流すことができる狩猟用錠具及びそれを使用した電気殺処分装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

(1)上記の目的を達成するために、本発明の狩猟用錠具は、拡開及び狭閉が可能で狭閉方向に曲がった複数の部材からなる錠部と、該錠部を狭閉方向へ付勢する付勢手段と、前記錠部を拡開してセットした状態の維持及び解除が可能なトリガー手段と、前記錠部を狭閉した状態の維持及び解除が可能な狭閉維持手段と、前記錠部の前記部材に設けられ、同錠部の狭閉方向の先端側が尖鋭に突出しており、該尖鋭に突出した部分が相対向位置にある突刺部材と、遠隔操作部材を装着するための装着部とを備える。

0013

本発明の狩猟用錠具は、罠にかかった動物の足や先等に、錠部を遠隔操作手段により操作して装着することができる。具体的には、まず、錠部に遠隔操作部材を装着し、錠部を拡開状態にしてセットし、錠部を罠の捕獲ワイヤーにつながれ引掛具などで動きが制限されている動物の足等に装着し、トリガー手段を作動させることにより、錠部を狭閉状態として足や鼻先等に噛み込ませて動物に取り付ける。なお、錠部の各部材に設けてある突刺部材は、尖鋭な部分が相対向する位置にあり、噛み込んだ時にも尖鋭な部分の位置が合っているので、動物の体に強固に噛み込むことができる。

0014

このとき、狭閉維持手段によって足錠部の狭閉状態が維持されるので、動物の体から容易には外れることがない。そして、索縄部材を操作して動物を倒した後、錠具を動物の体から取り外すときには、狭閉維持手段による狭閉状態の維持を解除する。このように、罠にかかり捕獲ワイヤーにつながれているイノシシなどの動物の動きを制限した後、足や鼻先を拘束して動物を倒す作業を、狩猟者の安全を図りながら、確実に行うことができる。

0015

なお、トリガー手段が作動すると、錠部が狭閉状態となり、動物の足や鼻先等に噛み込むように挟むことができる。このとき、錠部の各部材に設けられている突刺部材が動物の皮膚に突き刺さるので、体表に硬い毛があってもそれがあまり邪魔にならず、狩猟用錠具を介して動物に電気を流すことが可能になる。

0016

また、突刺部材が足や鼻先等に突き刺さった状態では、動けば動くほど傷みが増すので、動物が暴れることを効果的に抑制することができる。更に、狭閉維持手段の作用により、錠部の狭閉状態が維持され、動物が暴れることができないことも相まって狩猟用錠具は動物の体から容易には外れない。

0017

(2)本発明は、前記錠部及び前記突刺部材が導体で形成されており、同突刺部材に通電できるようにするための電線接続部を備える構成としてもよい。

0018

この場合、電線接続部を介し電力供給部から導出された電線を錠部に接続し、電力供給部から錠部に電力を供給することにより、突刺部材を通して動物に電気を通すことができ、電気による動物の殺処分が可能になる。

0019

(3)本発明は、前記突刺部材が、前記尖鋭に突出した部分の突出長を調節できるように進退調節可能である構成としてもよい。

0020

この場合、錠部が閉じて動物の足や鼻先等を噛み込んだときに、突刺部材が足や鼻先等に突き刺さる深さを調節することができる。突刺部材が足に突き刺さる深さを浅くすれば、動物に残る傷を小さくすることができ、突き刺さる深さをより深くすれば、突刺部材が足に刺さった状態で、動物が動けば動くほど傷みが増すので、動物が暴れることを効果的に抑制することができる。

0021

(4)本発明は、前記トリガー手段が、前記錠部の拡開時に生じる開放部の近傍に配置されている構成としてもよい。

0022

この場合、動物の足や鼻先等に錠部を装着したとき、足や鼻先がトリガー手段に当たりやすくなる。トリガー手段によるセット状態の維持が解除されると、錠部が閉じる方向へ作動し、錠部が狭閉される。すなわち、狩猟者が特にトリガー手段の操作をしなくても、作業手順の中で上記動作を行うことにより自動的に作動することとなるので、迅速かつ確実な作業ができる。

0023

(5)本発明は、前記錠部の引っ張り操作を行うための索縄部材を備える構成としてもよい。

0024

この場合、動物の体に狩猟用錠具の錠部を噛み込ませた後は、索縄部材を操作することにより、動物に様々な方向の力を加えることができるので、例えば動物を倒すような操作も可能になる。また、索縄部材を近くの立木などに括り付けて、動物の動きを制限することが可能になる。

0025

(6)本発明は、前記錠部の部材が固定側錠部材と可動側錠部材であり、該可動側錠部材に、該部材を付勢力に抗して拡開するための加力部材着脱可能に係止または接続する手段を有している構成とすることもできる。

0026

この場合、加力部材を可動側錠部材に係止または接続して使用することで、可動側の部材の拡開操作を比較的容易、かつ安全に行うことができる。また、可動側の部材を拡開してトリガー手段をセットした後、加力部材を取り外せば、後の作動の邪魔にならず、支障が生じることはない。

0027

(7)上記の目的を達成するために、本発明の電気殺処分装置は、第1の遠隔操作部材に取り付けられ、導体でつくられた拡開及び狭閉が可能で狭閉方向に曲がった複数の部材からなる錠部と、該錠部を狭閉方向へ付勢する付勢手段と、前記錠部を拡開してセットした状態の維持及び解除が可能なトリガー手段と、前記錠部を閉じた状態の維持及び解除が可能な狭閉維持手段と、前記錠部の前記部材に設けられ、同錠部の閉じる方向の先端側が尖鋭に突出しており、該尖鋭に突出した部分が相対向位置にある導体でつくられた突刺部材とを備える一方側の電極となる狩猟用錠具と、第2の遠隔操作部材に取り付けられ、他方側の電極となる電極体と、前記狩猟用錠具及び前記電極体に、処分対象である動物を含んで閉回路となるように所要容量の電力を供給するための電力供給部とを備える。

0028

本発明の電気殺処分装置は、次のように作用する。まず、罠に掛かって動きが制限されている動物に近付き、電気殺処分装置の一方側の遠隔操作部材を操作して、先端の電極体を動物の鼻先に括られているワイヤーに接触させる。次に、前とは反対側の遠隔操作部材を操作して、狩猟用錠具の錠部の開放部から動物の足や鼻先等に嵌め込むようにしてそのまま押し込む。

0029

これによりトリガー手段に動物の体が当たり、トリガー手段は掛止状態が外れて錠部が閉じる方向に作動する。これにより、錠部が動物の体に噛み込み、突刺部材を通じて通電ができるようになる。そして、狩猟者がスイッチなどを操作して電力供給部から電気を供給すると、閉回路の経路中にいる動物に電気が流れ、動物は感電して気絶するか、感電死する。なお、狩猟用錠具を動物の体から取り外すときには、通電の停止後、狭閉維持手段による狭閉維持状態を解除し、錠部を拡開する。

0030

なお、特許請求の範囲及び明細書において、「固定側錠部材」と「可動側錠部材」の各用語は、それぞれを区別するために、便宜上、接頭語の「固定側」と「可動側」を使用しているが、固定側錠部材は遠隔操作部材が接続される基体を基準として固定されているのであり、構造的には固定側錠部材も可動側錠部材と同じ条件で作動するものであって、固定側錠部材は動かず、可動側錠部材だけが動くという構造を意味するものではない。

0031

特許請求の範囲及び明細書にいう「トリガー手段」は、例えば、錠具を動物の足に装着すると自動的に作動するもの、あるいは操作紐などを引っ張ることにより作動するものなどであり、特にその構造を限定するものではない。

0032

同じく「狭閉維持手段」は、錠部がいったん狭閉状態となった後、その戻り(狭閉状態の緩み)を防止できるものであれば、その構造は特に限定しない。例えば、爪車の係止歯に爪を係止する構造(いわゆるラチェット構造)、ゴムや表面の粗い材料などを使用して摩擦で止める構造(いわゆるブレーキ構造)などである。

0033

同じく「遠隔操作手段」は、例えば、や木などの自然素材の他、合成樹脂や金属など所要剛性を有する棒体伸縮調整が可能な棒状部材、棒状部材と索縄部材を組み合わせたもの、あるいはこれらを取り付けるための構造を含むものであるが、これらに限定するものではない。

0034

同じく「装着手段」は、遠隔操作部材が装着できるものであればその構造は特に限定はしない。例えば、管体、吊下具、あるいは挟持具等である。同じく「索縄部材」としては、例えば鋼線ワイヤーが使用されるが、これに限定せず、高張力を有する合成樹脂製のロープ等、他の索縄部材を使用してもよい。

発明の効果

0035

本発明は、罠にかかっているイノシシなどの動物の動きを制限した後、狩猟者の安全を図りながら、動物の足を拘束する作業をより確実に行うことが可能な狩猟用錠具を提供することができる。
また、上記効果に加えて、動物を電気で処分する際に狩猟用錠具を電極として利用する場合、動物の体が硬い毛で覆われていても、動物の体に確実に電気を流すことができる狩猟用錠具及びそれを使用した電気殺処分装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0036

本発明に係る狩猟用錠具の第1実施の形態を示し、可動側錠部材を閉じた状態の斜視図説明である。
図1に示す狩猟用錠具の正面視説明図である。
図1に示す狩猟用錠具の背面視説明図である。
図1に示す狩猟用錠具の平面視説明図である。
図1に示す狩猟用錠具の底面視説明図である。
図1に示す狩猟用錠具の右側面視説明図である。
図1に示す狩猟用錠具の左側面視説明図である。
狩猟用錠具の可動側錠部材を開いてセットした状態を示す斜視説明図である。
狩猟用錠具の可動側錠部材を開いてセットした状態を示し、(a)は可動側錠部材を開く際に使用する拡開補助具を装着した状態を示す正面視説明図、(b)は拡開補助具の斜視図である。
図9におけるA−A断面図である。
狩猟用錠具の使用状態を示す説明図である。
狩猟用錠具を動物の上顎に噛ませる方法の一例を示す説明図である。
狩猟用錠具を動物の上顎に噛ませる方法の他例を示すと共に、足括り罠で捕獲した動物を木につないで動きを制限した状態で動物を電気で処分する方法を示す説明図である。
本発明に係る電気殺処分装置の一実施の形態を示す説明図である。
本発明に係る狩猟用錠具の第2実施の形態を示す説明図である。

実施例

0037

図1ないし図10を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。
本発明の第1実施形態である狩猟用錠具A1は、例えば足括り罠を使用した猟で、動物の捕獲のための補助具として使用されるものである。
狩猟用錠具A1は、固定側錠部材1と可動側錠部材2を備えており、これらは導体であるステンレススチールで形成されている。なお、固定側錠部材1と可動側錠部材2は、必要な部分が導体であり、かつ強度が充分であれば、アルミニウムや合成樹脂などの他の材料(複数の材料の複合体を含む)で形成することもできる。

0038

固定側錠部材1は、中空の基体10を有している。基体10には、後述する係止具4をスライド可能に収容する案内空間部17が設けられている(図10参照)。基体10の側面側には、案内空間部17に通じる長孔104が形成されている。基体10の基端部には、案内空間部17に通じる水抜き孔(図示省略)が設けてある。基体10には、案内空間部17と隣接し、かつ平行に、装着部である円形装着孔102が貫通して設けられている。装着孔102には、狩猟用錠具A1を遠隔操作できるように、竹竿などの遠隔操作部材109が接続される。

0039

基体10には、板状で内側(後述する錠部20側)へ湾曲した円弧状の錠部11が形成されている。錠部11の先端部には、ネジピン18を取り付けるためのピンブロック14が固定されている。ピンブロック14の幅方向(錠部11の厚み方向と同方向)両側には、長手方向と平行なネジ孔140が貫通して並設されている。各ネジ孔140には、基端部にネジ頭を有し、それぞれ先端がった突刺部材であるネジピン18(後述するネジピン28も同様)が、先端側を内方へ向けて進退調節可能に螺合されている。

0040

また、ネジピン18は、ロックナット180により所要位置で緩め止めができるようにしてある。これにより、ネジピン18は、先端の内方への突き出し量を所要の範囲で調節することができる。更に、ネジピン18は、回して取り外すことができるので、先端部を研ぎ直すこともできるし、ネジピン18を新しいものに交換することもできる。ネジピン18の数は特に限定するものではなく、一本でもよいし三本以上でもよい。

0041

錠部11の基部寄りの正面側図2手前面側)には、所要長さで板状のトリガー具6が取り付けられている。トリガー具6は、トリガー手段を構成するもので、錠部11、20が拡開したときに形成される開放部(符号省略)の近傍、かつほぼ中央部(トリガー具6のセット時)に配置されている(図8参照)。

0042

トリガー具6は、基端部の取付孔(図では見えない)に通された取着ネジ60を介し、取着ネジ60を中心として回動可能かつ錠部11表面と離れる方向へも所定の範囲内で動くことができるようにして取り付けられている。すなわち、本実施の形態におけるトリガー具6の取り付け構造は、トリガー具6に設けられている取付孔の内径を取着ネジ60の直径よりやや大きくし、更に取着ネジ60を最後まで締め付けないようにした、いわゆる遊着をした構造である。

0043

また、トリガー具6の中間部分の背面側には、係止突起61が設けられている(図9(a)、図10参照)。係止突起61は、後述する錠部20の係止凹部23に係止され、これにより、可動側錠部材2を開いた状態でセットするものである。トリガー具6の先端部には取着孔62が設けてあり、取着孔62には遠隔操作用の操作紐63(図11に図示)をつなぐことができる。

0044

錠部11の背面側(図3で手前面側)には、ねじりコイルバネ150を取り付ける芯となる断面円形状の芯体15が設けられている。また、錠部11の基部寄りに設けてある取着孔16には、索縄部材であるワイヤー103がつながれている。基体10において、ワイヤー103の取り付け側とは反対側の側面には、電線接続部である取着金具87(錠部11と導通可能である)を介し、後述するように電線82を接続することができる。

0045

そして、錠部11の基部寄りには、可動側錠部材2の基部が軸ネジ3を介し、回動可能に取り付けられている。なお、上記芯体15は、中心部にネジ孔151を有し、ネジ孔151には締め付け量を制限(一定以上は締まらないようにする等)することにより軸ネジ3がねじ込まれて固定されている。この固定状態で、上記錠部11と可動側錠部材2の間には若干の緩みがあり、可動側錠部材2は錠部11に対し、スムーズに回動できるように調節されている。

0046

可動側錠部材2の錠部20は、上記錠部11と同様に板状で、先部側を内方へ円弧状に湾曲させてある。錠部20の先端部には、ネジピン28を取り付けるためのピンブロック24が固定されている。ピンブロック24の幅方向(錠部11の厚み方向と同方向)両側には、長手方向と平行なネジ孔240が貫通して並設されている。各ネジ孔240には、基端部にネジ頭を有し、それぞれ先端が尖ったネジピン28が、先端側を内方へ向けて進退調節可能に螺合されている。

0047

また、各ネジピン28は、ロックナット280により所要の進退位置緩み止め、あるいは固定ができるようにしてある。これにより、ネジピン28は、尖った先端の内方への突き出し量を所要の範囲で調節することができる。更に、各ネジピン28は、回して取り外すことができるので、先端部を研ぎ直すこともできるし、ネジピン28自体を新しいものに交換することもできる。

0048

なお、可動側錠部材2の長さは、上記固定側錠部材1とほぼ同じである。これにより、上記錠部11と錠部20を閉じると、図2に示すように、一部が開放された、円環のほぼ2/3程度の円弧状となる。また、錠部20及び上記錠部11の基部寄りの背面側には、バネ掛け部200、120が固定されている。バネ掛け部200、120には、芯体15に装着された付勢手段であるねじりコイルバネ150の両腕部(符号省略)の先端部が掛けられている(図3参照)。

0049

錠部20の先端寄りには、表裏面を貫通した掛止孔201が形成されている。掛止孔201は、後で説明するように、梃子を利用した加力部材である拡開操作補助具25の掛止片250を入れる孔である。
ここで、拡開操作補助具25の構造を説明する。拡開操作補助具25は、可動側錠部材2の拡開操作を容易にするための道具であり、充分な剛性を有する金属製の細い板を先端寄りで約30°で折り曲げ、折り曲げた部分の先端に掛止片250を形成するように切欠部251を形成した構造である。

0050

また、拡開操作補助具25は、使用時には、掛止片250を錠部20の掛止孔201に入れ、掛止片250から遠い側の切欠部251の縁を錠部20の外縁部に当てて可動側錠部材2を拡開する(図9(a)参照)。なお、加力部材及びそれに対応する錠部20側の構成は、拡開操作補助具25の構造に限定するものではなく、特に例は挙げないが、簡単かつ安全に拡開操作ができるものであれば、公知の各種手段を採用することができる。

0051

また、錠部20の基部は、円弧状に形成されており、その一部の縁部には、円弧状に並んだ係止歯22が設けてある。また、上記のように基体10の内部に設けられている案内空間部17には、係止具4が図10で上下方向へ一定の範囲で進退可能に収容されている。係止具4は、先端部に係止歯22と噛み合う係止爪40を有している(図8図10等参照)。

0052

係止具4は、コイルバネ42で係止歯22側へ付勢されている。なお、係止具4には、外部側から長孔104をネジ部が貫通するように固定ネジ41が螺合してあり、必要に応じて固定ネジ41を緩めて係止具4を進退させ、固定ネジ41を締め付けて掛止具4を案内空間部17の所要の位置に固定できるようにしている。

0053

なお、係止歯22は、可動側錠部材2の回動方向において一方の歯面の角度が緩やかに形成されている。つまり、係止歯22が係止爪40と噛み合った状態においては、可動側錠部材2は閉じる方向へは動くが、拡開する方向へは動かないラチェット構造となっている。これにより、可動側錠部材2は、一旦閉じたら係止具4を後退させない限り開かない。

0054

また、錠部20の基部の外周部において、係止歯22と周方向へ少しずれた位置には、上記トリガー具6の係止突起61を係止するための係止凹部23が形成されている。係止凹部23は、係止突起61との掛かりを浅くするため底部を傾斜させて設けてあり、狩猟用錠具A1を動物の足等に掛けたとき、トリガー具6が足等に当たって係止突起61の係止が簡単に外れて、固定側錠部材1と可動側錠部材2が閉じ方向に作動するようになっている。

0055

(作用)
主に図11図12及び図13を参照して、狩猟用錠具A1の使用方法と作用を説明する。
図11において、動物9(イノシシ)は、罠の捕獲ワイヤーWにより片方前足が括られて立木90に繋がれている。

0056

まず、狩猟用錠具A1の基体10の装着孔102に遠隔操作部材109を差し込んで装着する。次に、固定ネジ41を緩めて係止具4をコイルバネ42の付勢力に抗し退動するようにずらして、係止爪40と係止歯22の噛み合いを解除し、固定ネジ41を締めて係止具4を固定しておく。狩猟用錠具A1の取着孔16には、上記したようにワイヤー103がつながれ、ワイヤー103には、更にナイロンロープ103aがつながれている。また、トリガー具6の取着孔62には、遠隔操作用の操作紐63をつなぐ。

0057

次に、拡開操作補助具25を使用し、可動側錠部材2をねじりコイルバネ150の付勢力に抗して拡開し(図8図9参照)、トリガー具6の係止突起61を錠部20の係止凹部23に係止する。更に、固定ネジ41を緩めて係止具4を先端方向へ付勢し、係止歯22が設けられている領域と合ったときに噛み合うことができるようにしてセット状態とする。

0058

狩猟者Mは捕獲ワイヤーWによりつながれている動物9に近付き、遠隔操作部材109を操作して、狩猟用錠具A1を動物9の口元でちらつかせると、動物9は習性により口で咥えようとする。このときに、動物9の鼻先が狩猟用錠具A1のトリガー具6に触れて、トリガー具6の係止突起61の係止凹部23への係止が外れ、固定側錠部材1と可動側錠部材2が瞬間的に閉じ方向に作動する。なお、動物9が上記誘いに対する反応が薄く、うまくいかないときは、タイミングを見計らい、操作紐63を引いて、狩猟用錠具A1を作動させてもよい。

0059

これにより、固定側錠部材1と可動側錠部材2の各ネジピン18、28が、動物9の上顎の鼻先を挟んで噛み込む(図12参照)。このとき、ネジピン18、28の先端が皮膚に突き刺さるので、体表に硬い毛があってもそれがあまり邪魔にならず、狩猟用錠具A1を介して動物9に電気を流すことが可能になる。また、固定側錠部材1と可動側錠部材2が有するネジピン18、28は、尖鋭な部分が相対向する位置にあり、噛み込んだ時にも尖鋭な部分の位置が合っているので、動物の体に強固に噛み込むことができる。なお、動物9の足や鼻先等を挟む固定側錠部材1と可動側錠部材2のそれぞれにはネジピン18、28が、互いの尖鋭部が相対向する位置に設けられているので、ネジピン18、28が動物の体に噛み込んだ時、動物の体から外れないようにする機能は極めて強い。

0060

なお、ネジピン18、28が刺さった状態では、動けば動くほど傷みが増すので、動物9が暴れることを効果的に抑制することができる。更に、係止爪40と係止歯22は固定側錠部材1と可動側錠部材2が開かないように噛み合っているので、その作用により、固定側錠部材1と可動側錠部材2の閉じた状態が維持され、動物9が暴れることができないことも相まって狩猟用錠具A1は動物9を噛んだ部分から容易には外れない。

0061

この状態で、ナイロンロープ103aを立木91に適度な張力を以てつなぎ、狩猟者Mにとって危険が少ないように、動物9の動きを制限している。なお、図13においては、狩猟用錠具A1による噛み込みの他例として、狩猟用錠具A1が動物9の鼻筋を噛み込んでいるところを表している。

0062

そして、捕獲している動物9を電気で殺処分するために、電気殺処分装置8aを使用する。電気殺処分装置8aは、後述する電気殺処分装置8において狩猟用錠具A1が電極体89に変わるだけで、他の構成は電気殺処分装置8と同様であるので、ここでは説明を省略する。

0063

狩猟者Mは、動きが制限されている動物9に近付き、電気殺処分装置8aの遠隔操作部材101を操作して、先端の電極体84を動物9の鼻先側のワイヤー103に接触させておく。次に、遠隔操作部材100を操作して、その先端部の電極体84を動物9の足側のワイヤーWに接触させる。

0064

そして、狩猟者Mが各スイッチ85、86を同時に入れると、閉回路中にいる動物9に電気が流れ、動物9は感電して気絶するか、感電死する。電気殺処分装置8aにおいては、通電する電流の大きさを適宜調整することが可能で、この調整と通電時間の調整により、動物を気絶させるか、あるいは感電死させるかの選択は可能である。

0065

なお、狩猟用錠具A1を動物9の体から取り外すときには、通電の停止後、係止具4をずらして係止爪40と係止歯22の噛み合いを解除し、可動側錠部材2を拡開すればよい。このように、狩猟用錠具A1を使用することにより、罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れているイノシシなどの動物の動きを制限した後、電気で処分する作業を、狩猟者Mの安全を図りながら、容易かつ確実に行うことができる。

0066

ここで、図14を参照して、狩猟用錠具A1を使用した本発明に係る電気殺処分装置8の構造を説明する。
電気殺処分装置8は、DC12Vのバッテリー80を有している。バッテリー80は、直流電力交流電力逆変換するインバーター81に接続されている。インバーター81の各極には、電線82、83がそれぞれ接続されており、一方の電線82は遠隔操作部材100の先端に固定されている狩猟用錠具A1に接続され、他方の電線83は遠隔操作部材101の先端に固定されている電極体84に接続されている。

0067

また、遠隔操作部材100の狩猟者Mの手元側には、電線82の経路中にON/OFFを行うスイッチ85が取り付けられており、遠隔操作部材101の手元側にも、電線83の経路中に同様のスイッチ86が取り付けられている。狩猟者Mは、一方の手(図14では右手)で遠隔操作部材100を持ち、他方の手(左手)で遠隔操作部材101を持って、所定の操作を行うことにより動物9(図14ではシカ)の殺処分作業を行うことができる。なお、エンジン発電機などの交流電源がある場合は、発電機から直接電力を得ることもできる。

0068

(作用)
主に図14を参照して、狩猟用錠具A1を備えた電気殺処分装置8の使用方法及び作用を説明する。
図14において、動物9(シカ)は、罠の捕獲ワイヤーWにより片方の前足が括られ、更に括り縄7によって鼻先が括られて、それぞれが立木90、91に繋がれており、狩猟者Mにとって危険が少ないように、動物9の動きは制限されている。

0069

捕獲している動物9を電気で殺処分するために、まず、狩猟用錠具A1の基体10の装着孔102に遠隔操作部材100を差し込んで装着する。なお、電気殺処分装置8の使用においては、ワイヤー103は特につながなくてもよい。次に、固定ネジ41を緩めて係止具4をコイルバネ42の付勢力に抗し退動するようにずらして、係止爪40と係止歯22の噛み合いを解除し、固定ネジ41を締めて係止具4を固定しておく。

0070

この状態で、拡開操作補助具25を使用し、可動側錠部材2をねじりコイルバネ150の付勢力に抗して拡開し(図8図9参照)、トリガー具6の係止突起61を錠部20の係止凹部23に係止する。更に、固定ネジ41を緩めて係止具4を先端方向へ付勢し、係止歯22が設けられている領域と合ったときに噛み合うことができるようにしてセット状態とする。

0071

そして、動きが制限されている動物9に近付き、電気殺処分装置8の遠隔操作部材101を操作して、先端の電極体84を括り縄7のワイヤー70に接触させておく。括り縄7は、動物の鼻先を括るワイヤー70と、立木91につなぐためのナイロンロープ71からなり、括り縄7に適度な張力を持たせることにより、動物9の動きを制限している。

0072

次に、遠隔操作部材100を操作して、狩猟用錠具A1の固定側錠部材1と可動側錠部材2を開放部から動物9の前足や後ろ足、あるいは胴部など、当てやすい部分に当てるようにして、そのまま押し込む。これによりトリガー具6が動物9の上記何れかの部分に当たり、トリガー具6は押されて、係止突起61が係止凹部23の底面に案内されるようにしてせり上がり、係止凹部23から外れる。このように狩猟者Mが特にトリガー具6の操作をしなくても、作業手順の中で自動的に作動させることができるので、迅速かつ確実な作業ができる。

0073

トリガー具6の係合が外れると、ねじりコイルバネ150の付勢力によって固定側錠部材1と可動側錠部材2が瞬時に閉じた状態となり、動物9の上記部分を挟んで噛み込む。このとき、ネジピン18、28の先端が皮膚に突き刺さるので、体表に硬い毛があってもそれがあまり邪魔にならず、狩猟用錠具A1を介して動物9に電気を流すことが可能になる。

0074

また、ネジピン18、28が刺さった状態では、動けば動くほど傷みが増すので、動物9が暴れることを効果的に抑制することができる。更に、係止爪40と係止歯22は固定側錠部材1と可動側錠部材2が開かないように噛み合っているので、その作用により、固定側錠部材1と可動側錠部材2の閉じた状態が維持され、動物9が暴れることができないことも相まって狩猟用錠具A1は動物9を噛んだ部分から容易には外れない。

0075

そして、狩猟者Mが各スイッチ85、86を同時に入れると、閉回路中にいる動物9に電気が流れ、動物9は感電して気絶するか、感電死する。電気殺処分装置8においては、通電する電流の大きさを適宜調整することが可能で、この調整と通電時間の調整により、動物を気絶させるか、あるいは感電死させるかの選択は可能である。

0076

なお、狩猟用錠具A1を動物9の体から取り外すときには、通電の停止後、係止具4をずらして係止爪40と係止歯22の噛み合いを解除し、可動側錠部材2を拡開すればよい。このように、狩猟用錠具A1を使用することにより、罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れているイノシシなどの動物の動きを制限した後、電気で処分する作業を、狩猟者Mの安全を図りながら、容易かつ確実に行うことができる。

0077

図15を参照して、本発明に係る第2実施の形態である狩猟用錠具A2の構造を説明する。
狩猟用錠具A2は、固定側錠部材1aと可動側錠部材2a
が錠部アタッチメント19、29を着脱できる構造である以外は、上記狩猟用錠具A1と同様の構造であるので、以下の説明では、共通する部分については狩猟用錠具A1の説明を援用し、重複するような説明は省略する。また、図15において上記狩猟用錠具A1の各部と同じ箇所には同じ符号を付して示す。

0078

狩猟用錠具A2の固定側錠部材1aは、上記錠部11の基部側と同様に湾曲した錠部11aを有している。錠部11aは、錠部11より短く形成され、その先端部には、係合段部110が幅方向に設けてある。係合段部110には、二箇所にネジ孔111が貫通して形成されている。そして、錠部11aの先端部には、錠部アタッチメント19が、着脱可能に固定されている。

0079

錠部アタッチメント19は、内方へ円弧状に湾曲させてあり、所要長さを有している。錠部アタッチメント19の長さは、本実施の形態では、錠部11aに固定した状態で、上記錠部11より長くなるように設定されている。錠部アタッチメント19の基部には、上記係合段部110と係合する係合段部112が幅方向に設けてある。係合段部112には、二箇所に通し孔113が貫通して形成されている。また、錠部アタッチメント19の先端部には、上記錠部11の先端部のネジピン18と同様の構造を以て、ネジピン18aが取り付けられている。

0080

そして、錠部アタッチメント19は、各係合段部110、112を合わせ、各ネジ孔111と各通し孔113を合わせて、通し孔113側から固定用ネジ114を差し入れてネジ孔111にネジ込んで締め付けることにより錠部11aに固定され、これにより錠部11aと錠部アタッチメント19は一体化される。なお、錠部アタッチメント19、29は、例えば湾曲の度合い(曲率)や長さを変えたものが複数種類用意される。

0081

可動側錠部材2aの錠部20aと錠部アタッチメント29は、詳細な説明は省略するが、上記固定側錠部材1aの錠部11aと錠部アタッチメント19と同様の構造を以て、固定用ネジ214で一体化されている。また、錠部アタッチメント29の先端部には、上記錠部20の先端部のネジピン28と同様の構造を以て、ネジピン28aが取り付けられている。なお、錠部アタッチメント29は、錠部アタッチメント19と同じ長さに形成されている。

0082

(作用)
狩猟用錠具A2は、錠部アタッチメント19、29が錠部11a、20aに着脱可能である点を除き、上記狩猟用錠具A1とほぼ同様の構造を有しており、基本的な作用は狩猟用錠具A1と同様であるので、共通する部分については説明を省略する。
狩猟用錠具A2は、錠部アタッチメント19、29を、他に用意した長さや湾曲の度合いが異なる錠部アタッチメントに取り替えることにより、様々な動物に対応することが可能になる。

0083

なお、各錠部アタッチメントの錠部への取付構造は、上記構造に限定するものではなく、内外方向へ所要の角度で回動調節可能な構造とすることもできる。この場合は、一種類の錠部アタッチメントで様々な動物に対応することができる。

0084

本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴及びその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。

0085

A1狩猟用錠具
1 固定側錠部材
10基体
11 錠部
120バネ掛け部
14ピンブロック
140ネジ孔
15芯体
150捻りコイルバネ
151 ネジ孔
16 取着孔
17案内空間部
18ネジピン
180ロックナット
100、101遠隔操作部材
102装着孔
103ワイヤー
103aナイロンロープ
104長孔
109 遠隔操作部材
2可動側錠部材
20 錠部
200 バネ掛け部
201掛止孔
21差込
22係止歯
23係止凹部
24 ピンブロック
240 ネジ孔
25拡開操作補助具
250掛止片
251切欠部
28 ネジピン
280 ロックナット
3軸ネジ
4係止具
40係止爪
41固定ネジ
42コイルバネ
6トリガー具
60 取着ネジ
61係止突起
62 取着孔
63操作紐
7 括り縄
70 ワイヤー
71 ナイロンロープ
8電気殺処分装置
80バッテリー
81インバーター
82、83電線
84電極体
85、86 スイッチ
87 取着金具
8a 電気殺処分装置
89 電極体
W捕獲ワイヤー
9動物
M 狩猟者
A2 狩猟用錠具
11a、20a 錠部
110、112係合段部
111 ネジ孔
113通し孔
114固定用ネジ
214 固定用ネジ
19、29 錠部アタッチメント
18a、28a ネジピン

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