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課題・解決手段
概要
背景
ここに開示されている主題の背景として関連性があると考えられる参考文献を以下に挙げる。
− 米国特許出願公開第2015151631号明細書
−国際公開第2015087320号パンフレット
本明細書における上記参考文献の認知は、これらがここに開示されている主題の特許性に何らかの関連性があることを意味するものとして推察されない。
様々な産業および多様な種類の装置において、液体管またはガス管にかかわらず、流体ラインを空にすることが多くの場合に要求される。1つのそのような例は、車両の燃料システムを空にする必要性である。
典型的に、車両の燃料システムは、とりわけ、燃料蒸気付属品および管部分を含み、それらは燃料をその中に蓄積するように意図されている。しかしながら、燃料処理装置に向かう燃料経路が遮断されるとき、従って燃料蒸気が燃料処理装置に到達しないとき、これらの部品の内側の燃料の蓄積により燃料蒸気システムの故障が引き起こされ得る。従って、燃料蒸気システム、特に燃料をその中に蓄積するように意図された燃料蒸気システムの部分に排出装置を提供することが必要である。
米国特許出願公開第2015151631号明細書は、弁を画定するハウジングを含むロールオーバー燃料蒸気弁が提供されることを開示し、その弁は、ハウジングの壁を貫いて延びる弁入口ポートと、弁出口ポートと、前記入口ポートと前記出口ポートとの間に配置され、かつ開口位置と閉鎖位置との間で変位可能なフロート部材とを有し、前記ハウジングは、その上部に沿って延びかつ第1端部および第2端部を有する流体流路を含み、前記出口ポートは、前記開放位置において流体流が前記弁入口ポートと前記流路との間で促進されるように前記流路内に延びる。
国際公開第2015087320号パンフレットは、燃料蒸気システムから燃料タンクへ燃料を排出するための排出装置が提供されることを開示し、排出装置は、燃料蒸気付属品に結合されるように構成されたポートと、封止部材とを含み、封止部材は、ポートが封止部材によって閉鎖される閉鎖位置と、燃料蒸気付属品からの燃料がタンクへ排出され得る開放位置との間で変位可能であり、封止部材は、タンク内の圧力が大気圧に実質的に等しく、またタンク内の燃料レベルが燃料蒸気付属品内の燃料レベルを下回るとき、開放位置に変位される。
概要
円周方向壁部分(16)によって画定された開口(14)を有するパイプ部分(12)と、挿入端部(22)を有する排出管(20)とを含む排出装置であって、前記挿入端部(22)は、前記開口に導入され、かつ円周方向壁部分がわずかに内側に曲げられ、それにより挿入端部と封止係合するように前記円周方向壁部分と係合するように構成され、挿入端部が、パイプ部分と排出管との間の流体連通を提供する穴(24)と、パイプ部分からの流体が穴に入ることを可能にするように構成された切除部分(25)とを含む、排出装置。A
目的
従って、燃料蒸気システム、特に燃料をその中に蓄積するように意図された燃料蒸気システムの部分に排出装置を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
請求項1
円周方向壁部分によって画定された開口を有するパイプ部分と、挿入端部を有する排出管とを含む排出装置において、前記挿入端部は、前記開口に導入され、かつ前記円周方向壁部分がわずかに内側に曲げられ、それにより前記挿入端部と封止係合するように前記円周方向壁部分と係合するように構成され、前記挿入端部が、前記パイプ部分と前記排出管との間の流体連通を提供する穴と、前記パイプ部分からの流体が前記穴に入ることを可能にするように構成された切除部分とを含むことを特徴とする、排出装置。
請求項2
請求項1に記載の排出装置において、前記排出管が排出弁に結合され、および前記挿入端部が、前記円周方向壁部分と封止係合するための係合部分を含むことを特徴とする、排出装置。
請求項3
請求項1に記載の排出装置において、前記切除部分が斜め部分であり、その円周が前記挿入端部の中間部分からその離れた端部に向かって徐々に低減することを特徴とする、排出装置。
請求項4
請求項1に記載の排出装置において、前記切除部分が、前記パイプ部分の前記壁部分に重力により引かれる流体が前記穴に入ることを可能にするように構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項5
請求項6
請求項1に記載の排出装置において、前記円周方向壁部分が曲がることによって前記挿入端部の前記係合部分の周囲にリング状折れ部分が形成されることを特徴とする、排出装置。
請求項7
請求項1に記載の排出装置において、前記挿入端部が、前記パイプ部分の内側に延在し、かつリング状折れ部分の幅全体が前記挿入端部の前記係合部分を圧迫するように前記パイプ部分の内壁から突出するように構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項8
請求項1に記載の排出装置において、前記挿入端部が肩部を含み、前記肩部は、前記挿入端部の直径よりも大きい直径を有して構成され、それにより、前記挿入端部が前記開口の内側に配置され、かつリング状折れ部分が前記挿入端部と係合すると、前記肩部は前記リング状折れ部分の縁部と当接することを特徴とする、排出装置。
請求項9
請求項1に記載の排出装置において、前記挿入端部が、その離れた端部に画定されたテーパ部分を含み、前記テーパ部分は、前記排出管に向かって増大しながら変化する可変外径を有して構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項10
請求項1に記載の排出装置において、液体を重力によって排出するように構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項11
請求項1に記載の排出装置において、車両燃料システムと併せて使用するために構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項12
排出装置を提供するための方法において、円周方向壁部分によって画定される開口をパイプ部分に形成するステップと、排出管の挿入端部が前記円周方向壁部分をわずかに内側に曲げるように押し、それにより前記挿入端部と封止係合させるように、前記挿入端部を前記開口に導入するステップと、前記パイプ部分からの流体が前記排出管に入ることができるように前記パイプ部分の内側と前記排出管との間に流体連通を提供するように構成された切除部分を前記挿入端部に形成するステップとを含むことを特徴とする、方法。請求項1に記載の排出装置において、前記排出管が排出弁に結合され、および前記挿入端部が、前記円周方向壁部分と封止係合するための係合部分を含むことを特徴とする、排出装置。
請求項13
請求項12に記載の排出装置において、前記切除部分が斜め部分であり、その円周が前記挿入端部の中間部分からその離れた端部に向かって徐々に低減することを特徴とする、排出装置。
請求項14
請求項12に記載の排出装置において、前記切除部分が、前記パイプ部分の前記壁部分に重力により引かれる流体が前記穴に入ることを可能にするように構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項15
請求項12に記載の排出装置において、前記開口の直径と前記挿入端部の直径との間の比率が封止要件に従って決定されることを特徴とする、排出装置。
請求項16
請求項12に記載の排出装置において、前記円周方向壁部分が曲がることによって前記挿入端部の前記係合部分の周囲にリング状折れ部分が形成されることを特徴とする、排出装置。
請求項17
請求項12に記載の排出装置において、前記挿入端部が、前記パイプ部分の内側に延在し、かつリング状折れ部分の幅全体が前記挿入端部の前記係合部分を圧迫するように前記パイプ部分の内壁から突出するように構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項18
請求項12に記載の排出装置において、前記挿入端部が肩部を含み、前記肩部は、前記挿入端部の直径よりも大きい直径を有して構成され、それにより、前記挿入端部が前記開口の内側に配置され、かつリング状折れ部分が前記挿入端部と係合すると、前記肩部は前記リング状折れ部分の縁部と当接することを特徴とする、排出装置。
請求項19
請求項12に記載の排出装置において、前記挿入端部が、その離れた端部に画定されたテーパ部分を含み、前記テーパ部分は、前記排出管に向かって増大しながら変化する可変外径を有して構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項20
請求項12に記載の排出装置において、液体を重力によって排出するように構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項21
請求項12に記載の排出装置において、車両燃料システムと併せて使用するために構成されることを特徴とする、排出装置。
請求項22
挿入端部を有する排出管であって、前記挿入端部が、パイプ部分に形成された開口に導入され、かつその円周方向壁部分がわずかに内側に曲げられ、それにより前記挿入端部と封止係合するようにその円周方向壁部分と係合するように構成される、排出管において、前記挿入端部は、前記パイプ部分と前記排出管との間に流体連通を提供するように構成された穴と、前記パイプ部分からの流体が前記穴に入ることを可能にするように構成された切除部分とを含むことを特徴とする、排出管。
請求項23
円周方向壁部分によって画定された開口を有するパイプ部分と、挿入端部を有する排出管とを含む排出装置を含む車両燃料システムにおいて、前記挿入端部は、前記開口に導入され、かつ前記円周方向壁部分がわずかに内側に曲げられ、それにより前記挿入端部と封止係合するように前記円周方向壁部分と係合するように構成され、前記挿入端部が、前記パイプ部分と前記排出管との間の流体連通を提供する穴と、前記パイプ部分からの流体が前記穴に入ることを可能にするように構成された切除部分とを含むことを特徴とする、車両燃料システム。
技術分野
背景技術
0003
本明細書における上記参考文献の認知は、これらがここに開示されている主題の特許性に何らかの関連性があることを意味するものとして推察されない。
0005
典型的に、車両の燃料システムは、とりわけ、燃料蒸気付属品および管部分を含み、それらは燃料をその中に蓄積するように意図されている。しかしながら、燃料処理装置に向かう燃料経路が遮断されるとき、従って燃料蒸気が燃料処理装置に到達しないとき、これらの部品の内側の燃料の蓄積により燃料蒸気システムの故障が引き起こされ得る。従って、燃料蒸気システム、特に燃料をその中に蓄積するように意図された燃料蒸気システムの部分に排出装置を提供することが必要である。
0006
米国特許出願公開第2015151631号明細書は、弁を画定するハウジングを含むロールオーバー燃料蒸気弁が提供されることを開示し、その弁は、ハウジングの壁を貫いて延びる弁入口ポートと、弁出口ポートと、前記入口ポートと前記出口ポートとの間に配置され、かつ開口位置と閉鎖位置との間で変位可能なフロート部材とを有し、前記ハウジングは、その上部に沿って延びかつ第1端部および第2端部を有する流体流路を含み、前記出口ポートは、前記開放位置において流体流が前記弁入口ポートと前記流路との間で促進されるように前記流路内に延びる。
0007
国際公開第2015087320号パンフレットは、燃料蒸気システムから燃料タンクへ燃料を排出するための排出装置が提供されることを開示し、排出装置は、燃料蒸気付属品に結合されるように構成されたポートと、封止部材とを含み、封止部材は、ポートが封止部材によって閉鎖される閉鎖位置と、燃料蒸気付属品からの燃料がタンクへ排出され得る開放位置との間で変位可能であり、封止部材は、タンク内の圧力が大気圧に実質的に等しく、またタンク内の燃料レベルが燃料蒸気付属品内の燃料レベルを下回るとき、開放位置に変位される。
0008
ここに開示されている主題によれば、燃料パイプに適用されるように構成された外側パイプ排出装置が開示される。本開示による装置は、あらゆる種類の燃料パイプシステムとの使用に適しており、および何れの特定の種類にも限定されない。
0009
ここに開示されている主題の一態様によれば、円周方向壁部分によって画定された開口を有するパイプ部分と、挿入端部を有する排出管とを含む排出装置が提供され、挿入端部は、開口に導入され、かつ円周方向壁部分がわずかに内側に曲げられ、それにより挿入端部と封止係合するように円周方向壁部分と係合するように構成される。挿入端部は、パイプ部分と排出管との間の流体連通を提供する穴と、パイプ部分からの流体が穴に入ることを可能にするように構成された切除部分とを含む。
0010
ここに開示されている主題のさらなる態様によれば、排出装置を提供するための方法が提供され、方法は、円周方向壁部分によって画定される開口をパイプ部分に形成するステップと、排出管の挿入端部が円周方向壁部分をわずかに内側に曲げるように押し、それにより挿入端部と封止係合させるように、挿入端部を開口に導入するステップと、パイプ部分からの流体が排出管に入ることができるようにパイプ部分の内側と排出管との間に流体連通を提供するように構成された切除部分を挿入端部に形成するステップとを含む。
0011
ここに開示されている主題のなおもさらなる態様によれば、挿入端部を有する排出管であって、挿入端部が、パイプ部分に形成された開口に導入されるように構成され、かつその円周方向壁部分がわずかに内側に曲げられ、それにより挿入端部と封止係合するようにその円周方向壁部分と係合するように構成される、排出管が提供される。挿入端部は、パイプ部分と排出管との間に流体連通を提供するように構成された穴と、パイプ部分からの流体が穴に入ることを可能にするように構成された切除部分とを含む。
0012
以下の特徴、設計および構成の何れか1つ以上は、独立してまたは様々な組合せにおいて、本開示による排出システムおよび方法に適用可能である;
・排出管は排出弁に結合可能であり、および挿入端部は、円周方向壁部分と封止係合するための係合部分を含むことができる。
・切除部分は斜め部分であり得、その円周は挿入端部の中間部分からその離れた端部に向かって徐々に低減する。
・切除部分は、パイプ部分の壁部分に重力により引かれる流体が穴に入ることを可能にするように構成可能である。
・開口の直径と挿入端部の直径との間の比率は封止要件に従って決定可能である。
・円周方向壁部分が曲がることによって挿入端部の係合部分の周囲にリング状折れ部分が形成される。
・挿入端部は、パイプ部分の内側に延在し、かつリング状折れ部分の幅全体が挿入端部の係合部分を圧迫するようにパイプ部分の内壁から突出するように構成可能である。
・挿入端部は肩部を含むことができ、肩部は、挿入端部の直径よりも大きい直径を有して構成され、それにより、挿入端部が開口の内側に配置され、かつリング状折れ部分が挿入端部と係合すると、肩部はリング状折れ部分の縁部と当接する。
・挿入端部は、その離れた端部に画定されたテーパ部分をさらに含むことができ、テーパ部分は、排出管に向かって増大しながら変化する可変外径を有して構成される。
・排出装置は、液体を重力によって排出するように構成可能である。
・1つの特定の例によれば、本明細書に開示されるシステムは、燃料システム、たとえば車両燃料システムと併せて使用するために構成可能である。
図面の簡単な説明
0013
本明細書に開示される主題をよりよく理解するために、および本発明が実用においてどのように実行され得るかを例示するために、ここで添付図面を参照しつつ実施形態を単に非限定的な例として記載する。
0014
図1Aは、ここに開示される主題のある例による排出装置の斜視底面図であり、分解された位置にある。
図1Bは、ここに開示される主題のある例による排出装置の斜視上面図であり、分解された位置にある。
図2Aは、図1の排出装置の側面斜視図であり、組み立てられた位置にある。
図2Bは、図1の排出装置の別の側面斜視図である。
図3は、図1の排出装置のパイプ部分の断面図である。
図4Aは、図1の排出装置のパイプ部分の側面図である。
図4Bは、図1の排出装置のパイプ部分の上面図である。
図4Cは、図4Bの線A−Aに沿って取られた排出装置の側断面図である。
図4Dは、図4Cの排出装置の拡大図である。
図5は、ここに開示される主題の別の例による排出装置の斜視底面図であり、分解された位置にある。
図6Aは、図5の排出装置のパイプ部分の側面図であり、組み立てられた位置にある。
図6Bは、図5の排出装置のパイプ部分の上面図である。
図6Cは、図6Bの線B−Bに沿って取られた排出装置の側断面図である。
図6Dは、図6Cの排出装置の拡大図である。
実施例
0015
図1Aおよび1Bは排出装置10の斜視図であり、排出装置10は、円周方向壁部分16によって画定された開口14を有するパイプ部分12と、開口14に挿入されるように構成された挿入端部22を有する排出管20とを含む。排出管は、例えば米国仮特許出願第61/913,456号明細書に記載されるような排出弁21に結合される。
0016
開口14は、示されている例によれば円形開口であるが、挿入端部22の直径よりもわずかに小さい直径を含む。パイプ部分12は柔軟性材料から作製され、それにより、それらの間の封止係合が可能になる。加えて、挿入端部22は、開口14に挿入されているときに開口14の円周方向壁部分16との封止係合を提供する材料から作製可能である。
0017
開口と挿入端部22の直径との間のわずかな差により、挿入端部22は、円周方向壁部分と係合するようにさらに構成され、その結果、円周方向壁部分16はわずかに内側に曲げられ、それによりリング状折れ部分18(図4A参照)を形成し、それにより開口14と挿入端部22との間の封止係合をさらに提供する。挿入端部22は、開口14の内側に配置されているとき、パイプ部分12の内側に突出し、その結果、リング状折れ部分18は挿入端部22を圧迫し、それにより、それらの間に封止係合を提供することを注記しておく。
0018
開口14の壁部分16によって形成されたリング状折れ部分18の幅は、開口14の直径と挿入端部22の直径との間の差によって決定されることが認識される。すわなち、挿入端部22が開口14の内側に配置されているとき、開口14は、リング状折れ部分18を形成するように壁部分16を内側に曲げることによって拡張することを強いられる。リング状折れ部分18は、その結果、パイプ部分12と挿入端部22との間の必要な封止を提供するように構成される幅を有することができる。挿入端部22は、いくつかの例によれば、リング状折れ部分18の幅全体が挿入端部22を圧迫するようにパイプ部分12の内側に延在するように、かつその内壁から突出するように構成可能であることがさらに注記される。すなわち、挿入端部22は、その長さがリング状折れ部分18の幅と一致する状態で構成される。
0019
開口14の直径と挿入端部22の直径との間の比率は、封止要件に従って決定できることが認識される。例えば、材料が膨張および拡張に曝される燃料蒸気システムにおいて排出装置が利用される場合、比率は、挿入端部22の拡張および開口14の拡張が漏出を発生しないように決定することができる。ある例によれば、パイプ部分12の材料は、挿入端部22の特性と同じ特性を有し、その結果、それに対する燃料の影響は実質的に同じである。
0020
挿入端部22は、パイプ部分12と排出管20との間の流体連通を提供する穴24と、パイプ部分の壁部分に重力によって引かれる流体が穴24に入ることを可能にするように構成された切除部分25とをさらに含む。換言すると、挿入端部22は、パイプ部分12の内壁から突出するため、その周りに溜まる液滴は、液体レベルが挿入端部22の突出高さを越えるまで排出管20に排出されることができない。従って、パイプ部分12内を捕捉されるあらゆる液体を排出管20に排出できるように、切除部分25は、パイプ部分中の液体レベルがパイプ部分12の内側の挿入端部22の突出部分の高さ未満のときでさえ、穴24と、挿入端部22の周囲との間で流体連通が可能になるように構成される。
0021
従って、切除部分25は、パイプ部分12内の圧力レベルが排出管20内の圧力レベルよりも高くないときでさえ、パイプ部分12からの液体の排出を可能にすることが認識される。すなわち、パイプ部分12の内側の流体は、パイプ部分12の内側の圧力のみによって排出管20に排出されず、その中の流体はその最も下の地点へと重力によって引かれる。従って、パイプ部分12は、排出弁21および排出管20よりも上に配置可能であり、それにより、その中の流体が排出管20内へ重力によって引かれることが可能になる。その結果、挿入端部22に形成される切除部分25は、排出管20の穴24に至る流体の経路を提供する。
0022
図1〜4Cに示される特定の例によれば、挿入端部22は、その離れた端部22aにおいて画定されたテーパ部分27をさらに含み、テーパ部分27は、排出管20に向かって増大しながら変化する可変外径を有して構成される。離れた端部22aの直径は、開口14の直径より小さいかまたはそれと同じであり、それにより挿入端部22の開口14への挿入が容易になり、その一方で直径は排出管20に向かって増大する。従って、挿入端部22が開口14内へさらに押し込まれるとき、テーパ部分27の増大する直径は、開口14の円周方向壁部分16を内側へ押し、それによりリング状折れ部分18を形成する。
0023
この例において、挿入端部22は肩部29をさらに含み、その直径は挿入端部22の直径よりも大きく、それにより、挿入端部22が開口14の内側に配置され、かつリング状折れ部分18が挿入端部22と係合すると、肩部29はリング状折れ部分18の縁部に当接する。肩部29は、従って、ストッパ部材として機能し、挿入端部22が開口14の外へ移動することを防止する。
0024
示される例によれば、肩部29は、挿入端部22の直径よりも大きい直径を含むテーパ部分27の近位端によって画定される。従って、挿入端部22は、その直径が開口14の直径よりも小さいか、またはそれと実質的に同じであるように構成された離れた端部22aを有するテーパ部分27を含む。直径は、肩部29に向かって増大するように変化し、肩部29において直径は開口14の直径よりも大きく、およびリング状折れ部分18の直径と実質的に同じであるかまたはそれよりも大きい。挿入端部22は、肩部29と、開口14テーパ部分27との間に画定され、かつリング状折れ部分18との封止係合を提供するように構成された係合部分31(図4Cに示される)をさらに画定する。
0025
本例による切除部分25は、テーパ部分27の長さに沿って形成され、かつ離れた端部22aと肩部29との間に延在するスリットとして形成される。
0026
係合部分31の長さ(図4Cおよび4Dにdとして示される)は、リング状折れ部分18の幅によって構成され、その結果、リング状折れ部分18は一方で係合部分31と封止係合し、他方で肩部29と当接することが認識される。このように、挿入端部22は、適所で確実に固定され、耐久性のある封止係合を提供する。肩部29は、リング状折れ部分18とのさらなる封止係合を提供するように構成できることが認識される。
0027
ある例によれば、排出装置10は、燃料タンクの内側に、例えば燃料蒸気システムの一部として取付け可能である。パイプ部分12は、燃料蒸気を、キャニスタなどの燃料蒸気処理装置に送達する燃料補助管の一部であることができる。あらゆる蓄積する燃料液を排出装置を介して燃料タンクへ排出することができる。従って、燃料タンク内の圧力レベルが燃料蒸気システム内、すなわちパイプ部分内の圧力よりも高くなる可能性があるため、圧力は挿入端部22に力を及ぼし、それを開口14にさらに押し込む。その結果、挿入端部22がさらに開口14の内側へ押し込まれると、パイプ部分14の内側に存在する係合部分31の長さは増大し、それによりリング状折れ部分18と係合するためのより多くの封止係合領域をもたらす。タンク内側の圧力レベルがパイプ部分12内の圧力に等しいかまたはそれよりも低いとき、パイプ部分からの燃料の排出が可能になる。
0028
パイプ部分14は、燃料条件内でその特性を維持することができる必要な耐久性を提供する材料から作製可能であることが認識される。少なくとも円周方向壁部分16は、柔軟性を備えて構成されるが、その柔軟性は、リング状折れ部分18の形成を可能にし、および必要な規定の燃料タンク条件としての封止特性を有することを可能にする。
0029
ここで図5を参照すると、別の例による排出装置40は、円周方向壁部分46によって画定される開口44を有するパイプ部分42と、開口44に挿入されるように構成された挿入端部52を有する排出管50とを含む。
0030
挿入端部52の直径は開口44の直径よりもわずかに大きく、その結果、挿入端部52が開口44に押し込まれると、円周方向壁部分46は曲げられ、それにより、先の例に記載されたものと実質的に同じであるリング状折れ部分48を形成する。挿入端部52は、リング状折れ部分48が挿入端部52と封止係合するようにパイプ部分42の内側に突出するように構成される。
0031
挿入端部52は、パイプ部分と排出管50との間の流体連通を提供する穴54をさらに含む。本例によれば、切除部分が、挿入端部52の離れた端部52aに形成された斜め部分55として形成される。斜め部分55は細い部分を含み、細い部分は挿入端部52の円周の切除部分として形成され、挿入端部52の中間部分からその離れた端部52aに向かって徐々に増大し、その結果、挿入端部52の中間部分において、それは完全な円周を含み、および離れた端部52aにおいて、挿入端部52はその円周の小さい部分で終端する。
0032
従って斜め部分55は、挿入端部52の周囲と穴54との間の流体連通を可能にする経路を提供する。斜め部分55は、開口44への挿入端部52の挿入をさらに容易にし、その結果、離れた端部52aを開口44に簡単に挿入することができる。挿入端部52が前方へ押されるとき、大きい円周を有する斜め部分55の部分は、その全外壁が開口44の円周方向壁部分46と係合するまで壁部分46と係合し、それにより、その折れ部分は内側に押し込まれ、それによりリング状折れ部分48を形成する。
0033
挿入端部52は画定し、および斜め部分55の下に係合部分61、(図6Dにdとして示される)その長さは、リング状折れ部分48の幅に従って構成され、その結果、リング状折れ部分48は係合部分61と封止係合する。このように長さdは封止要件およびリング状折れ部分48の拡張特性に従って構成可能である。