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技術 圧迫装置

出願人 スリーエムイノベイティブプロパティズカンパニー
発明者 ギードヒッチュマン
出願日 2015年9月18日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2017-535602
公開日 2017年9月28日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2017-528298
状態 特許登録済
技術分野 包帯、被覆用品
主要キーワード 外側材料層 圧力測定ユニット 特性影響 外側ウェブ 棒状要素 弾性圧迫 外側層材料 湿度検出センサー
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題・解決手段

使用者の前記身体部分の一部分を実質的に覆うためのスリーブを備える、使用者の身体部分に圧迫を適用するための圧迫システム。スリーブは、2つの横方向側縁部を有する。スリーブは第1の横方向側縁部から第2の横方向側縁部に向かう横断方向において、第1の横方向側領域、中央領域、及び第2の横方向側領域を備える。少なくともスリーブの中央領域は、スリーブの横断方向及び長手方向に弾性を有する材料を含む。圧迫システムは、解放可能な閉鎖システムを更に備える。閉鎖システムは、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブは使用者の身体部分の周囲に拘束され、締付けられるように構成され、スリーブに対して配置される。

概要

背景

圧迫療法は、一般的に、心臓に血液又はリンパ液還流させる上で不充分な静脈又はリンパ系支援するために行われる。したがって、圧迫は、浮腫並びに他の静脈及びリンパ管疾患、例えば、静脈性下腿潰瘍及びリンパ浮腫などの他の臨床的状態の治療に使用するための標準的な治療法と一般的に考えられている。静脈リンパの還流、及び慢性静脈性(下腿潰瘍治癒に対する圧迫療法の有利な効果については、医学文献に多くが記載されている。

圧迫包帯は、圧迫療法で使用される一般的な圧迫システムの1つである。このような圧迫包帯の使用には、一般的に多層圧迫包帯の適用をともなう。多くのこのような多層包帯システムの背後にある1つの考え方は、複数の異なる種類の包帯層の組み合わせを使用することで、複数層で圧力を加え(累積圧力を与える)、しっかりと固定された持続的な圧迫を与えることである。市販の圧迫包帯としては、「3MCOBAN 2」及び「3M COBAN 2 LITE」の商品名で販売されている包帯が挙げられる。一般的に、適正かつ効果的な圧迫包帯を確実に施すためには、通常は医療従事者が包帯を適用する必要がある。リンパ浮腫の治療又は浮腫が存在する他の圧迫療法の開始時には、圧迫療法の間に浮腫の量が低減することにともなう圧迫包帯の圧力の変化(例えば圧力の低下)及び/又は圧力の均一性のために、圧迫包帯を頻繁に交換する必要が通常あることを考慮すると、継続的な圧迫治療を行うために所望の圧力プロファイルが得られるように医療従事者に圧迫包帯を交換及び再適用させる必要があることは制約的であり得る。

圧迫ストッキングは、使用者自身によってしばしば着用される。しかしながら、こうした圧迫ストッキングは、しばしば望ましい圧迫圧力を与えず、あるいは装着が極めて困難である。更に、圧迫ストッキングは、着脱を可能とするような高い延伸性を示す高い弾性を有する必要がある。こうしたストッキングは、手足に着用されている間、高い延伸性を保持するものであり、したがって圧迫療法における効果の点で比較的制約がある。

他の圧迫システムも市販及び/又は提案されている。例えば、米国特許第6,152,893号(Piggら、SMITH&NEPHEW)は、手足に巻かれる柔軟な非伸展性シートを備える、手足に所定の圧迫を加えるための圧迫装置であって、前記シートには、装置を手足に固定するために、シートの対向縁部にそれぞれが沿った複数の協働する第1及び第2の締結部分が設けられ、前記第1の締結部分には、複数の第1及び第2の関連する標示が設けられ、その複数の第1及び第2の関連する標示は、圧迫をもたらすために前記第1及び第2の締結部分に対する前記第1の標示によって示されるゼロの張力を加えることと、前記第2の標示によって示される所定の最適な大きさの張力を加えることとの間の、前記第2の締結部分に対する前記第1の締結部分の相対運動視覚的に示す、圧迫装置を開示している。国際公開第01/72250号(Bennetら、NEOPRESS)は、患者の下腿及び足の周囲に創口ドレッシングを支持するための弾性圧迫支持体であって、パネルと、そのパネルの2つの長縁部を互いに引き寄せるための線状の締結要素と、を備え、締結要素が、パネルの縁部に沿ってパネルと固定されるか又はパネルと一体化された、互いに整列された一対のテープ又はタブを含み、そのテープ又はタブは、前記テープ又はタブを互いに離れる方向に反対方向に引くことによってパネルが手足の周囲を圧迫して締着されるように配置され、パネルが、ふくらはぎの裏側及び足の下に位置する、長延伸性の微小穿孔ネオプレンで形成された中央部材と、パネルの2つの長縁を形成し、臑及び足の前面に沿って位置する、短延伸性の微小穿孔ネオプレンで形成された2個の側部部材とを含む3個の部材で形成される、弾性圧迫支持体を開示している。国際公開第97/46181号(Shawら、CIRCAIDMEDICAL PRODCTSは、中央巻回領域と一体に連結され、その中央領域の両側から互いに反対方向に外側に延びて身体部分を包囲する複数対の身体又は手足包囲バンドを含む治療用圧迫衣服を開示している。国際公開第2011/066237号(Lipshawら、CIRCAID MEDICAL PRODUCTS)は、本体部分と、脊柱部分とを有し、脊柱部分が脊柱湾曲に沿って本体部分に着脱可能に取り付けられることによって、脊柱部分が本体部分の異なる位置に配置可能であり、本体部分及び/前記脊柱部分からバンドが延び、これらのバンドが、本体部分及び脊柱部分が身体の手足に巻かれる際に本体部分と脊柱部分とを互いに更に固定する、治療用圧迫衣服を開示している。本体部分、及び脊柱の湾曲にわたって取り付けられる脊柱部分で形成される同様の衣類が商品名JUXTA−CURESの商品名でCIRCAIDより販売されており、この衣類は、本体部分及び脊柱部分の両方と一体に連結された4本の手足包囲バンド(フックアンドループ式ファスナーをそれぞれが有するものがそれぞれの側に2本ずつ)を有し、これらのバンドは衣類の2つの反対側に沿って互い違いの位置に配置され、衣類の両側から互いに反対方向に外側に延びて身体部分を包囲するようになっている。米国特許出願公開第2005/0209545号(Farrowら、FARROW MEDICAL)は、複数の相互連結可能な圧縮性又は非圧縮性材料のバンドを含む、身体部分に圧力を加えるための装置であって、バンドを、背骨又は連結手段により、バンドそれぞれの縦方向に中心で重ね合わせるか又は連結することができる、装置を開示している。同様のシステムが、FARROWWRAPの商品名でFARROWより販売されている。

概要

使用者の前記身体部分の一部分を実質的に覆うためのスリーブを備える、使用者の身体部分に圧迫を適用するための圧迫システム。スリーブは、2つの横方向側縁部を有する。スリーブは第1の横方向側縁部から第2の横方向側縁部に向かう横断方向において、第1の横方向側領域、中央領域、及び第2の横方向側領域を備える。少なくともスリーブの中央領域は、スリーブの横断方向及び長手方向に弾性を有する材料を含む。圧迫システムは、解放可能な閉鎖システムを更に備える。閉鎖システムは、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブは使用者の身体部分の周囲に拘束され、締付けられるように構成され、スリーブに対して配置される。

目的

本発明者らは、使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首、頭)の一部分を実質的に覆うためのスリーブであって、そのスリーブに閉鎖システムが設けられることにより、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブが使用者の身体部分の周囲に拘束かつ締め付けられることによって圧迫を与え(例えばスリーブの側縁部を互いに引き寄せることにより)、圧迫を与えるように機能するスリーブの主材料が特定の選択された材料特性を有する、スリーブを提供する

効果

実績

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請求項1

使用者身体部分圧迫を加えるための圧迫システムであって、使用者の前記身体部分の一部分を実質的に覆うためのスリーブを備え、前記スリーブは、2つの横方向側縁部を有し、第1の横方向側縁部から第2の横方向側縁部への横断方向において、前記スリーブは、第1の横方向側領域、中央領域、及び第2の横方向側領域を備え、前記スリーブの少なくとも前記中央領域は、前記スリーブの前記横断方向及び長手方向に弾性を有する材料(主材料)を含み、前記主材料は、前記スリーブの前記横断方向における10N/cm幅荷重下での最大伸長率は5%〜35%以下であり、力/cm幅は0.1N/cm〜0.9N/cmの範囲である領域における張力伸長曲線の傾斜が0.9N/(cm・%)以下であるように、前記スリーブの前記方向のうちの1つ(第1のスリーブ方向)に張力及び伸長特性を有し、前記圧迫システムは、解放可能な閉鎖システムを更に備え、前記閉鎖システムは、使用時に、前記閉鎖システムの閉鎖に際して、前記スリーブは前記使用者の前記身体部分の周囲で拘束され、締め付けられるように前記スリーブに対して構成及び配置される、使用者の身体部分に圧迫を加えるための圧迫システム。

請求項2

前記主材料は、力/cm幅は0.1N/cm〜0.9N/cmの範囲の曲線の領域における張力−伸長曲線の前記傾斜が0.9N/(cm・%)以下、具体的には0.75N/(cm・%)以下、より具体的には0.50N/(cm・%)以下、最も具体的には0.3N/(cm・%)以下であるように、前記第2のスリーブ方向に張力及び伸長特性を有する、請求項1に記載の圧迫システム。

請求項3

前記主材料は、前記張力対伸長曲線の傾斜が0.05N/(cm・%)以上であるように、前記第2のスリーブ方向に張力及び伸長特性を有する、請求項2に記載の圧迫システム。

請求項4

前記主材料は、前記張力対伸長曲線の傾斜が0.75N/(cm・%)以下、具体的には0.50N/(cm・%)以下、より具体的には0.3N/(cm・%)以下であるように、前記第1のスリーブ方向に張力及び伸長特性を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項5

前記主材料は、前記張力対伸長曲線の傾斜が0.05N/(cm・%)以上であるように、前記第1のスリーブ方向に張力及び伸長特性を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項6

前記第1のスリーブ方向は、前記スリーブの前記横断方向である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項7

前記主材料の前記スリーブの前記横断方向における最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で33%以下、具体的には30%以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項8

前記主材料の前記スリーブの前記横断方向における最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で6%以上、具体的には10N/cm幅の荷重下で7%以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項9

前記主材料の前記長手方向における最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で5%〜70%以下である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項10

前記主材料の前記長手方向における最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で55%以下、具体的には45%以下である、請求項9に記載の圧迫システム。

請求項11

前記主材料の前記長手方向における最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で7%以上、具体的には12%以上である、請求項9又は10に記載の圧迫システム。

請求項12

10N/cm幅の荷重下での前記スリーブの前記横断方向における前記主材料の前記最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下での前記スリーブの前記長手方向における前記主材料の前記最大伸長率以下である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項13

10N/cm幅の荷重下での前記スリーブの前記横断方向及び前記長手方向における前記主材料の前記最大伸長率の合計は、10%〜75%以下の範囲内である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項14

10N/cm幅の荷重下での前記スリーブの前記横断方向及び前記長手方向における前記主材料の前記最大伸長率の合計は、70%以下、具体的には65%以下である、請求項13に記載の圧迫システム。

請求項15

10N/cm幅の荷重下での前記スリーブの前記横断方向及び前記長手方向における前記主材料の前記最大伸長率の合計は、14%以上、具体的には19%以上である、請求項13又は14に記載の圧迫システム。

請求項16

前記主材料の前記スリーブの前記横断方向及び/又は前記長手方向の回復伸長率は、90%以上、具体的には95%以上である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項17

前記主材料の前記横断方向及び/又は前記長手方向の曲げ長さは、20cm以下、具体的には15cm以下、より具体的には10cm以下、最も具体的には5.0cm以下であり、及び/又は前記主材料の前記横断方向及び/又は前記長手方向の曲げ剛性は、150mN・cm以下、具体的には125mN・cm以下、より具体的には75mN・cm以下、最も具体的には35mN・cm以下である、請求項1〜16のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項18

前記主材料の内側表面から外側表面の、及び/又は前記外側表面から前記内側表面の空気透過率は、200Paの試験圧を使用した試験ISO9237−1995によれば、少なくとも20cm/秒、具体的には少なくとも60cm/秒、より具体的には少なくとも100cm/秒である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項19

前記主材料の内側表面から外側表面までの水蒸気透過率は、ISO15106第1部に従って測定した場合に、1000g/(m2・24h)以上、具体的には1600g/(m2・24h)以上、より具体的には2200g/(m2・24h)以上、最も具体的には2800g/(m2・24h)以上である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項20

前記主材料の坪量は、100g/m2以上、具体的には150g/m2以上であり、より具体的には200g/m2以上、更により具体的には250g/m2以上である、請求項1〜19のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項21

前記主材料の厚さは、0.5mm以上、具体的には1.0mm以上、より具体的には1.4mm以上、更により具体的には1.8mm以上である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項22

前記布地の厚さは、6.0mm以下、具体的には5.2mm以下、より具体的には4.4mm以下、更により具体的には3.6mm以下である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項23

前記主材料は、発泡材及び/又は繊維性布地を含む、請求項1〜22のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項24

前記主材料は、織布又は編地、具体的にはスペーサー編布、より具体的には経編されたスペーサー布地を含む、請求項23に記載の圧迫システム。

請求項25

前記中央領域の面積は、前記スリーブの全面積の少なくとも40%(具体的には少なくとも45%、より具体的には少なくとも50%)である、請求項1〜24のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項26

スリーブの高さの2/3に相当する高さにおいて、前記スリーブの前記中央領域は、前記スリーブの横断方向に前記スリーブを横切って40%以上に延びている、請求項1〜25のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項27

前記スリーブの前記中央領域の全面積の少なくとも85%(具体的には少なくとも90%、より具体的には少なくとも95%)は、前記主材料で作製される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項28

前記第1の横方向側領域及び前記第2の横方向側領域の10N/cmの荷重下での前記横断方向における最大伸長率は、前記スリーブの前記中央領域の10N/cmの荷重下での前記横断方向における前記最大伸長率以下を示し、及び/又は前記第1の横方向側領域及び前記第2の横方向側領域の10N/cmの荷重下での前記長手方向における最大伸長率は、前記スリーブの前記中央領域の10N/cmの荷重下での前記長手方向における前記最大伸長率以下を示す、請求項1〜27のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項29

前記身体部分は手足であり、前記スリーブは、前記スリーブが前記手足の少なくとも1つの主要筋にわたって延びており前記手足の一部分を覆うように構成及び配置され、前記主要筋は、前脛骨筋ヒラメ筋腓腹筋大腿二頭筋大腿直筋内側広筋中間広筋外側広筋から選択され、又は前記身体部分は手足であり、前記スリーブは、前記スリーブが前記手足の少なくとも1つの主要筋にわたって延びており前記手足の一部分を覆うように構成及び配置され、前記主要筋は、橈側手根屈筋尺側手根屈筋長掌筋腕橈骨筋上腕二頭筋上腕三頭筋上腕筋から選択される、請求項1〜28のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項30

前記スリーブ及び前記閉鎖システムは、使用時に、前記閉鎖システムの閉鎖に際して、前記スリーブの2つの前記横方向縁部同士は互いに引き寄せられるが重なり合わないように構成及び配置されている、請求項1〜29のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項31

前記閉鎖システムは、機械的締結閉鎖システムを備える、請求項1〜30のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項32

前記スリーブの前記第1の横方向側領域に、複数の締結バンドは前記スリーブの実質的に前記長手方向に沿って連続に提供されている、請求項1〜31のいずれか一項に記載の圧迫システム。

請求項33

前記締結バンドは、前記締結バンドが前記スリーブの前記第1の横方向側縁部から前記スリーブの実質的に前記横断方向に延びているように、前記スリーブの前記第1の横方向側領域と一体的であり、又は前記締結バンドのそれぞれは近位端部分を備え、前記近位端部分は、前記バンドが前記第1の横方向側縁部にわたって前記スリーブの実質的に前記横断方向に延びるように、前記スリーブの前記第1の横方向側領域に解放可能に又は固定的に取り付けられている、請求項32に記載の圧迫システム。

請求項34

締結バンドのそれぞれは、遠位端部分を備え、それぞれのバンドは、前記締結バンドの遠位端部分が前記スリーブの前記中央部分から離れて位置付けられた状態で、前記スリーブの実質的に前記横断方向に延びており、前記締結バンドの前記遠位端部分は、機械的締結要素、具体的にはオス締結要素、より具体的には、フックファスナーマッシュルームファスナーステム形ファスナー、カップ形ファスナー、T字形ファスナー、ピン形ファスナー、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるオス締結要素を備えている、請求項32又は33に記載の圧迫システム。

請求項35

締結バンドのそれぞれは、第1の主表面及び第2の主表面を有し、前記第1の主表面は内側に面し、前記第2の主表面は外側に面し、前記遠位端部分の前記機械的締結要素は、前記遠位端部分の前記第1の主表面に提供されている、請求項34に記載の圧迫システム。

請求項36

前記第2の横方向側領域の前記外側表面は、前記締結バンドの前記遠位端部分の前記第1の主表面上に提供された前記機械的締結要素により係合されるように適合された構造を有しているか又は前記構造が提供されている、請求項35に記載の圧迫システム。

請求項37

前記第2の横方向側領域の前記外側表面に、前記係合構造は提供され、前記係合構造は、前記第2の横方向側領域に解放可能に又は固定的に取り付けられている、請求項36の記載の圧迫システム。

請求項38

各締結バンドは、第1の主表面及び第2の主表面を有し、前記第1の主表面は内側に面し、前記第2の主表面は外側に面し、前記遠位端部分の前記機械的締結要素は、前記遠位端部分の前記第2の主表面に提供されている、請求項34に記載の圧迫システム。

請求項39

前記スリーブの少なくとも第1の横方向側部分の前記外側表面は、前記締結バンドの前記遠位端部分の前記第2の主表面上に前記機械的締結要素により係合されるように適合された構造を有しているか又は前記構造体を提供されており、並びに/あるいは、前記締結バンドは、前記スリーブの前記第1の横方向側領域の前記外側表面に取り付けられた近位端部分を備え、前記バンドの前記近位端部分の前記第2の主表面は、前記締結バンドの前記遠位端部分の前記第2の主表面上に前記機械的締結要素により係合されるように適合された構造を有しているか又は前記構造が提供される、請求項38に記載の圧迫システム。

請求項40

リングが締結バンドの反対側に配置されるように、前記スリーブの実質的に前記長手方向に沿って複数のリングは、前記第2の横方向側領域に連続して提供され、前記リングは、前記第2の横方向側領域に解放可能に又は固定的に取り付けられている、請求項38又は請求項39に記載の圧迫システム。

請求項41

前記第2の横方向側領域は、トリミング可能であるように構成及び配置されている、請求項1〜40のいずれか一項に記載の圧迫システム。

技術分野

0001

本開示は、圧迫システムに関し、特に、浮腫及び他の静脈性及びリンパ性の疾患、より詳細には、静脈性下腿潰瘍及び手足リンパ浮腫治療及び/又は管理に使用するための使用者身体部分(例えば、手足、胴体、首又は頭部)に圧迫を加えるための圧迫システムに関する。

背景技術

0002

圧迫療法は、一般的に、心臓に血液又はリンパ液還流させる上で不充分な静脈又はリンパ系支援するために行われる。したがって、圧迫は、浮腫並びに他の静脈及びリンパ管疾患、例えば、静脈性下腿潰瘍及びリンパ浮腫などの他の臨床的状態の治療に使用するための標準的な治療法と一般的に考えられている。静脈リンパの還流、及び慢性静脈性(下腿潰瘍治癒に対する圧迫療法の有利な効果については、医学文献に多くが記載されている。

0003

圧迫包帯は、圧迫療法で使用される一般的な圧迫システムの1つである。このような圧迫包帯の使用には、一般的に多層圧迫包帯の適用をともなう。多くのこのような多層包帯システムの背後にある1つの考え方は、複数の異なる種類の包帯層の組み合わせを使用することで、複数層で圧力を加え(累積圧力を与える)、しっかりと固定された持続的な圧迫を与えることである。市販の圧迫包帯としては、「3MCOBAN 2」及び「3M COBAN 2 LITE」の商品名で販売されている包帯が挙げられる。一般的に、適正かつ効果的な圧迫包帯を確実に施すためには、通常は医療従事者が包帯を適用する必要がある。リンパ浮腫の治療又は浮腫が存在する他の圧迫療法の開始時には、圧迫療法の間に浮腫の量が低減することにともなう圧迫包帯の圧力の変化(例えば圧力の低下)及び/又は圧力の均一性のために、圧迫包帯を頻繁に交換する必要が通常あることを考慮すると、継続的な圧迫治療を行うために所望の圧力プロファイルが得られるように医療従事者に圧迫包帯を交換及び再適用させる必要があることは制約的であり得る。

0004

圧迫ストッキングは、使用者自身によってしばしば着用される。しかしながら、こうした圧迫ストッキングは、しばしば望ましい圧迫圧力を与えず、あるいは装着が極めて困難である。更に、圧迫ストッキングは、着脱を可能とするような高い延伸性を示す高い弾性を有する必要がある。こうしたストッキングは、手足に着用されている間、高い延伸性を保持するものであり、したがって圧迫療法における効果の点で比較的制約がある。

0005

他の圧迫システムも市販及び/又は提案されている。例えば、米国特許第6,152,893号(Piggら、SMITH&NEPHEW)は、手足に巻かれる柔軟な非伸展性シートを備える、手足に所定の圧迫を加えるための圧迫装置であって、前記シートには、装置を手足に固定するために、シートの対向縁部にそれぞれが沿った複数の協働する第1及び第2の締結部分が設けられ、前記第1の締結部分には、複数の第1及び第2の関連する標示が設けられ、その複数の第1及び第2の関連する標示は、圧迫をもたらすために前記第1及び第2の締結部分に対する前記第1の標示によって示されるゼロの張力を加えることと、前記第2の標示によって示される所定の最適な大きさの張力を加えることとの間の、前記第2の締結部分に対する前記第1の締結部分の相対運動視覚的に示す、圧迫装置を開示している。国際公開第01/72250号(Bennetら、NEOPRESS)は、患者の下腿及び足の周囲に創口ドレッシングを支持するための弾性圧迫支持体であって、パネルと、そのパネルの2つの長縁部を互いに引き寄せるための線状の締結要素と、を備え、締結要素が、パネルの縁部に沿ってパネルと固定されるか又はパネルと一体化された、互いに整列された一対のテープ又はタブを含み、そのテープ又はタブは、前記テープ又はタブを互いに離れる方向に反対方向に引くことによってパネルが手足の周囲を圧迫して締着されるように配置され、パネルが、ふくらはぎの裏側及び足の下に位置する、長延伸性の微小穿孔ネオプレンで形成された中央部材と、パネルの2つの長縁を形成し、臑及び足の前面に沿って位置する、短延伸性の微小穿孔ネオプレンで形成された2個の側部部材とを含む3個の部材で形成される、弾性圧迫支持体を開示している。国際公開第97/46181号(Shawら、CIRCAIDMEDICAL PRODCTSは、中央巻回領域と一体に連結され、その中央領域の両側から互いに反対方向に外側に延びて身体部分を包囲する複数対の身体又は手足包囲バンドを含む治療用圧迫衣服を開示している。国際公開第2011/066237号(Lipshawら、CIRCAID MEDICAL PRODUCTS)は、本体部分と、脊柱部分とを有し、脊柱部分が脊柱湾曲に沿って本体部分に着脱可能に取り付けられることによって、脊柱部分が本体部分の異なる位置に配置可能であり、本体部分及び/前記脊柱部分からバンドが延び、これらのバンドが、本体部分及び脊柱部分が身体の手足に巻かれる際に本体部分と脊柱部分とを互いに更に固定する、治療用圧迫衣服を開示している。本体部分、及び脊柱の湾曲にわたって取り付けられる脊柱部分で形成される同様の衣類が商品名JUXTA−CURESの商品名でCIRCAIDより販売されており、この衣類は、本体部分及び脊柱部分の両方と一体に連結された4本の手足包囲バンド(フックアンドループ式ファスナーをそれぞれが有するものがそれぞれの側に2本ずつ)を有し、これらのバンドは衣類の2つの反対側に沿って互い違いの位置に配置され、衣類の両側から互いに反対方向に外側に延びて身体部分を包囲するようになっている。米国特許出願公開第2005/0209545号(Farrowら、FARROW MEDICAL)は、複数の相互連結可能な圧縮性又は非圧縮性材料のバンドを含む、身体部分に圧力を加えるための装置であって、バンドを、背骨又は連結手段により、バンドそれぞれの縦方向に中心で重ね合わせるか又は連結することができる、装置を開示している。同様のシステムが、FARROWWRAPの商品名でFARROWより販売されている。

0006

上記に述べた他の圧迫システムは、1つには装着が容易であり得る一方で、これらのシステムは、例えば、所望の治療的圧迫圧が与えられない、かつ/又は例えばバンド又は他の開放空間の間に開放区域が生じる(圧迫中の領域内に望ましくない非圧迫範囲が生じ、ひいてはこうした範囲に液体蓄積する可能性につながる)、かつ/又は皺がよる。

0007

したがって、充分に効果的な圧迫療法を与えると同時に装着及び使用が簡単であり、理想的には、医療従事者にその都度、装着及び/又は交換してもらう必要が必ずしもない、圧迫システムが依然として求められるか又は望まれている。

0008

本発明者らは、使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首、頭)の一部分を実質的に覆うためのスリーブであって、そのスリーブに閉鎖システムが設けられることにより、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブが使用者の身体部分の周囲に拘束かつ締め付けられることによって圧迫を与え(例えばスリーブの側縁部を互いに引き寄せることにより)、圧迫を与えるように機能するスリーブの主材料が特定の選択された材料特性を有する、スリーブを提供することが特に有利であることを見出した。これ点において、具体的には、スリーブの横断方向及び長手方向に弾性を有し、例えば1N/cmの力未満の領域における張力−伸長曲線初期傾斜があまり急峻でないように、10N/cm幅荷重下でのスリーブの前記方向のうちの少なくとも1つに張力及び伸長特性と共に、10N/cm幅の荷重下でのスリーブの前記横断方向における最大伸長率は5%〜35%以下である材料を使用すること好ましいことが分かった。

0009

更に、本発明者らは、延伸特性が極めて短い材料は好ましいことに、効果的な圧迫療法を促進する、例えば、伸張耐性が高い結果として、高いことが望ましい起立圧力(desirably high standing pressures)の提供を促進するが、そのような材料は、それらの伸張耐性が高い結果として、典型的には、表面適合性に関して問題があり、とりわけ、材料にギャップができ、及び/又はしわ寄り、したがって、圧迫の不均一につながることがあることを観測した。驚いたことに、本発明者らは、極めて低い張力(1N/cm未満)での伸長特性がここでは役割を果たし、張力−伸長曲線の初期傾斜が0.9N/(cm・%)以下であるように、少なくとも1つの方向に張力−伸長特性を有する極めて短い延伸材料を意図的に選択することによって、材料の伸張耐性が高くても、及び/又は高い静的(又は動的)剛性指標を提供しても、有利で好都合な表面適合性の提供を促進することができることが分かった。

0010

したがって、本発明の1つの態様では、使用者の身体部分の一部分を実質的に覆うためのスリーブを備える、使用者の身体部分に圧迫を加えるための圧迫システムが提供され、スリーブは、2つの横方向側縁部を有し、第1の横方向側縁部から第2の横方向側縁部に向かう横断方向において、スリーブは、第1の横方向側領域、中央領域、及び第2の横方向側領域を備え、少なくともスリーブの中央領域は、スリーブの横断方向及び長手方向に弾性を有する材料(主材料)を含み、主材料は、スリーブの前記横断方向における10N/cm幅の荷重下での最大伸長率が5%〜35%以下であり、力/cm幅が0.1N/cm〜0.9N/cmの範囲である領域における張力−伸長曲線の傾斜が0.9N/(cm・%)以下であるように、スリーブの方向のうちの1つ(第1のスリーブ方向)に張力及び伸長特性を有し、圧迫システムは、解放可能な閉鎖システムを更に備え、閉鎖システムは、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブが前記使用者の前記身体部分の周囲で拘束され、締め付けられるようにスリーブに対して構成及び配置される。

0011

説明を分かりやすくするため、使用者の身体部分(例えば手足、胴体、首又は頭)への圧迫装置の適用後には、スリーブの横断方向は、周方向ともなる点が理解されるべきである。スリーブの一部として、又はスリーブと別個の構成要素として、あるいはその組み合わせとして、即ち、部分的にスリーブの一部として、解放可能な閉鎖システムを提供してもよいことを理解されたい。

0012

ASTMD4848−98(2012)及びBSEN 14704−1:2005によれば、弾性とは、変形を引き起こす力が取り除かれた後、材料がすぐにその元のサイズ及び形状を回復する傾向がある材料の性質のことである。伸長率、回復伸長率、並びに張力−伸長特性は、例えば下記の実験の項で詳細に述べられるような、BS EN 14704−1:2005規格布地の弾性の測定、第1部:ストリップ試験:方法A、編地」(”Determination of the elasticity of fabrics,− Part 1:Strip tests”:Method A,KnittedFabrics)に従って測定することができる。張力対伸長の傾斜の所与の範囲(0.9N/(cm・%)以下)は、定義不能の傾き、即ち、垂直線包含しないが、典型的には、傾きは、0N/(cm・%)超であるものの、0N/(cm・%)に等しい傾き、即ち、水平線は包含することが理解されよう。更に、一般的には、少なくとも最小量の初期抵抗仮定され、したがって、傾きは、0.05N/(cm・%)以上であることが好ましい。

0013

表面適合性を更に促進するために、望ましくは、主材料は、力/cm幅が0.1N/cm〜0.9N/cmの範囲である領域における張力−伸長曲線の傾斜が、0.9N/(cm・%)以下であるように、前記第2のスリーブ方向に張力及び伸長特性を有する。

0014

効果的な圧迫を促進するために、好ましくは、主材料の長手方向の最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で5%〜70%以下である。これに加えるか又はこれに代えて、好ましくは、10N/cm幅の荷重下でのスリーブの横断方向及び長手方向における主材料の最大伸長率の合計は、10%〜75%以下の範囲内である。

0015

主材料が、主材料の方向(例えば、機械方向又はクロスウェブ方向)が、スリーブの横断方向又は長手方向に配向され得る最大伸長率を示す場合、好ましくは、スリーブは、最も低い初期張力−伸長傾斜がスリーブの横断方向に沿って、又は本質的に沿って配向されるように構築される。理想的には、この材料方向はまた、材料の機械方向が最も低い初期張力−伸長傾斜を有する方向である時にしばしば当てはまる最も低い最大伸長率を示す。

0016

スリーブの横断方向及び/又はスリーブの長手方向における主材料の回復伸長率は、好ましくは、90%以上、具体的には95%以上である。

0017

着用快適性を促進するために、主材料の内側表面からその外側表面の、及び/又は外側表面から内側表面の空気透過率は、200Paの試験圧を使用した試験ISO 9237−1995に従って、少なくとも20cm/秒、具体的には少なくとも60cm/秒、より好ましくは少なくとも100cm/秒である。これに加えるか又はこれに代えて、主材料の内側表面から外側表面までの水蒸気透過率は、ISO15106第1部に従って測定した場合に、好ましくは1000g/(m2・24h)以上、より好ましくは1600g/(m2・24h)以上、更により好ましくは2200g/(m2・24h)以上、最も好ましくは2800g/(m2・24h)以上である。

0018

圧迫システムは、好ましくは、中央領域の面積がスリーブの全面積の少なくとも40%(具体的には少なくとも45%、より具体的には少なくとも50%)であるように構成及び配置される。これに加えるか又はこれに代えて、圧迫システムは、好ましくは、スリーブの高さの2/3に相当する高さにおいて、スリーブの中央領域が、スリーブの横断方向にスリーブを横切って40%以上延びるように構成及び配置され得る。「2/3高位置」に相当する前記高さは、着用者導体に向かい合うことが理解されよう。例えば、下縁部及び上縁部を含み、上縁部が使用時に着用者の胴体に向いて位置決めされるスリーブの場合、前記高さは、下縁部から上縁部までのスリーブの高さの2/3に相当することになる。

0019

好ましくは、スリーブの中央領域の全面積の少なくとも85%(具体的には少なくとも90%、より具体的には少なくとも95%)が、前記主材料で作製されている。

0020

圧迫システム、具体的にはそのスリーブは、使用時に形態を拡張する及び/又は変えるので、上記割合の面積及び幅は、使用していない時の装置の面積及び幅にそれぞれ関連することを理解されたい。更に、スリーブ、具体的にはその中央領域は、主材料の対応する特性を有する単一の材料、又は、例えば、スリーブの横断方向及び/又は長手方向に沿って連続して提供された、主材料の対応する特性をそれぞれ有する1つ以上の材料、あるいは、主材料の対応する特性を有する複合材料の形態の1つ以上の材料(例えば、積層体)を含む、又は該材料で作製することができることを理解されたい。

0021

上記のように、本明細書に記載した圧迫システム、具体的にはそのスリーブは、例えば、浮腫の治療及び/又は管理特に使用するために使用者が組み合わせて、手足の一部分、胴体の一部分、首の一部分、頭部の一部分、又は首と頭部との一部分を覆うのに好適である。

0022

従属請求の範囲は、本発明の更なる実施形態を定義する。

0023

本発明は、本明細書に述べられる本発明の、特定の、好適な、望ましい、好適な、有利な、かつ好ましい態様のすべての組み合わせを網羅していることを理解されたい。

図面の簡単な説明

0024

以下に、本発明について、添付図面に即して記載する。

0025

本明細書に記載された発明による、圧迫システムの例示的な実施形態の平面図である。
図1に示した例示的な実施形態の一部(即ち、2次閉鎖要素)の断面図である。
図1に示した例示的な実施形態実施形態の斜視正面図であり、スリーブ及び2次閉鎖要素が、フラップ及び締結バンドにより取り付けられており、スリーブが、圧迫を加えるために手足の周囲に締め付けられる、使用者の手足(手足は図示されていない)に関する実施形態に対応する構成を示している。
図3に示した構成の例示的な実施形態の部分断面図を示す。
本明細書に記載された発明による、圧迫システムの別の例示的な実施形態の平面図である。
図5に示した例示的な実施形態の一部(即ち、スリーブ)の断面図である。
本明細書に記載された発明による、圧迫システムの追加の例示的な実施形態の平面図である。
図7に示した例示的な実施形態の一部(即ち、スリーブ)の断面図である。
本明細書に記載された発明による、圧迫システムの更なる例示的な実施形態の平面図である。
図9に示した例示的な実施形態の断面図である。
本明細書に記載された発明による、表面適合性について評価される例示的な試験試料の正面図である。
図11に示した例示的な試験構成の断面図である。
機械方向(MD)及びクロスウェブ方向(CW)に関する、一連材料サンプルの測定された張力対伸長曲線を表す。
機械方向(MD)及びクロスウェブ方向(CW)に関する、一連の材料サンプルの測定された張力対伸長曲線を表す。
機械方向(MD)及びクロスウェブ方向(CW)に関する、一連の材料サンプルの測定された張力対伸長曲線を表す。
機械方向(MD)及びクロスウェブ方向(CW)に関する、一連の材料サンプルの測定された張力対伸長曲線を表す。
機械方向(MD)及びクロスウェブ方向(CW)に関する、一連の材料サンプルの測定された張力対伸長曲線を表す。
機械方向(MD)及びクロスウェブ方向(CW)に関する、一連の材料サンプルの測定された張力対伸長曲線を表す。
機械方向(MD)及びクロスウェブ方向(CW)に関する、一連の材料サンプルの測定された張力対伸長曲線を表す。
機械方向(MD)及びクロスウェブ方向(CW)に関する、一連の材料サンプルの測定された張力対伸長曲線を表す。

0026

以下の説明文では、そうでない旨が明確に断わられないかぎり、「上」、「下」、「上方」、「下方」といった用語は、図面に示された要素についてのみ言うものであり、使用の向きに関して一切限定するものではない。すべての図面が同じ縮尺ではない。

実施例

0027

本発明は、本明細書に述べられる本発明の、特定の、好適な、望ましい、好適な、有利な、かつ好ましい態様のすべての組み合わせを網羅していることを理解されたい。

0028

図1は、使用者の手足の部分を実質的に覆うためのスリーブ(1)と、2次閉鎖要素(5)とを備える、圧迫システム(100)の例示的な一実施形態の外側の平面図を示し、図2は、2次閉鎖要素の断面図を示している。図1から理解されるように、スリーブは、一般に、外側表面(3)、内側表面(4;図1では番号が付されていない)、上縁部(7)及び下縁部(8)を含む。装置が手足に使用される際、典型的に、内側表面(4)が着用者/使用者に向かって配置され(以下において、「内側」という用語は、一般的には、着用者/使用者に向かって配置されたものを指し、「外側」は、着用者/使用者から離れて配置されたものを指す)、上縁部は、使用者の胴体に向かって配置され、下縁部は、使用者の胴体から離れて配置され、上縁部及び下縁部の両方は、本質的に横断方向であり、適用後には、手足の周囲に本質的に周方向に配置されることになる。上述のように、使用者の身体部分(例えば手足)への圧迫装置の適用後には、スリーブの横断方向は、本質的に周方向ともなる。図1において、シンボルT←→Tは、スリーブの横断方向を示し、L←→Lは、スリーブの長手方向を示す。図1から理解されるように、スリーブは、2つの横方向側縁部(9、10)を含む。第1の横方向側縁部(9)から第2の横方向側縁部(10)に向かう横断方向において、スリーブは、第1の横方向側領域(13)、中央領域(14)、及び第2の横方向側領域(15)を備える。図1の例示的な実施形態に示されるように、中央領域及び第2の横方向側領域は、構造的に同じであってよい。代替的な実施形態では、例えば、図5に示される例示的な圧迫システム(100)に見られるように、中央領域及び第2の横方向側領域は、構造的に異なっていてもよく、スリーブ(1)の第2の横方向側領域(15)の外側表面(3)には、2次閉鎖要素(5)上に提供された外側フラップ(51)上に提供される機械的締結要素(61)に係合することができる構造を有する、追加の材料層(例えば、ループ係合材料)(28)が提供、具体的には、積層されている。図5のスリーブの断面図を提供する図6も参照されたい。他の代替的な実施形態では、スリーブの外側表面全体に、機械的締結要素に係合することができる構造を有する材料(例えば、ループ係合材料)を提供(例えば、積層)してもよい。図1に示される例示的な実施形態に戻ると、中央領域及び第2の横方向側領域は、構造的に同じであるため、2つの領域間識別可能境界はないということが理解されよう。2つの領域の連続領域、すなわち、接合領域に関し、以下では、第2の横方向側領域(15)は、第2の横方向側縁部(10)に隣接した接合領域の半分として概ね理解され、中央領域は、第1の横方向側領域に隣接した接合領域の半分として概ね理解される。第2の横方向側領域(15)が、締結バンド又はリングのような構造的要素を有さず、したがってトリミングすることができるように構成及び配置されているのに対して、スリーブの第1の横方向側領域(13)には複数の締結バンド(2)がスリーブの上縁部と下縁部との間にスリーブの実質的に長手方向に沿って連続して提供されており、バンドはこの例示的な実施形態では、スリーブの第1の横方向側領域の外側表面に固定的に取り付けられている(例えば、縫い付けられている)。

0029

スリーブは、例えば図1に示されるように平らに広げて置かれた場合、実質的に長方形、又は実質的に台形若しくは不規則な形状を有し得る。例えば、本明細書に示される(例えば図1に)例示的な実施形態のスリーブは、実質的に台形の形状を有している。使用者の手足の部分への最適なフィットを容易にするため、スリーブの上縁部及び/又は下縁部は好ましくわずかに湾曲していてよく、具体的には、上縁部はわずかに凸状であり、通常は使用者の胴体から離れて位置付けられる下縁部はわずかに凹状又は凸状であってよい。これに代えるか又はこれに加えて、横方向側縁部の一方又は両方がわずかに湾曲していてもよく、具体的にはわずかに凸状とすることができる。これにより、発達したふくらはぎへのフィッティングが容易となり得る。使用時には、圧迫装置が使用者の手足に適用される際、スリーブは実質的に円筒状、筒状、又は切頭円錐状の形状を有する。使用後、使用者の手足から圧迫システムを外した後、スリーブを広げておいた場合に完全に平坦にはならない場合がある点に留意されたい。

0030

スリーブ、特に、その第1及び/又は第2の横方向側領域には、長さ方向に延在する1つ以上の補強材を配設することにより、スリーブの形状の維持を容易にし、かつ/又は局所圧力分布を向上させることができ、具体的には、スリーブが垂直方向に潰れるか又は滑り落ちようとする傾向を最小化することができる。補強材は例えば、スリーブの横断方向に対して限定された幅を有するワイヤ棒状要素格子、又はパッドの形で配設することができる。例えばスリーブの上縁部と下縁部との間に長さ方向に延在する細長い補強材を、第1の横方向側領域に、具体的には第1の横方向縁部に隣接して提供することができる。補強材は、例えば金属又は熱成形可能な熱可塑性材料(例えばポリプロピレンポリアミドポリエステル(例えば3M SCOTCHCAST商標)熱可塑性材料72362))を含む熱可塑性材料で形成することができる。5mmよりも大きい幅を有する補強材では、通気性を与えるために補強材に穿孔部を提供することが好ましい場合もある。設計及び/又は固定の目的で、補強材を布地のポケット内に配設し、次いでこれをスリーブの適切な部分(複数を含む)に取り付けるか、又は代わりに、補強材をスリーブの適切な部分(複数を含む)の表面に位置付け、次いでこれを、スリーブのそれぞれの部分(複数を含む)に縫い付けられるか又は積層される布地のシートによって完全に覆うことができる。

0031

トリミング可能な第2の横方向側領域を提供することにより、良好かつ個別化された解剖学フィット性の提供を容易にし、これにより、その特定の使用者にとって必要とされる、かつ/又は所望される圧迫の提供を容易にする。

0032

本明細書に記載する圧迫システム、具体的には、そのスリーブは、身体部分のサイズの差(例えば、手足と胴体又は首又は頭部あるいは、例えば手足のみに関して、腕と脚)、並びに、特定の身体部分のサイズの全般的な差に適合するように、異なるサイズで提供することができる。首及び頭部に使用するのに好適な圧迫システムはしばしば、両方に使用され、即ち、使用者の首及び頭部の両方の一部分を覆うように構成される。かかる装置は、例えば、首、を覆い、顔は覆わずに頭部に被せられるフードのように構成され得るが、その場合、頭頂部及び後頭部に沿うか、正面から顎及び首の前面に沿って、解放可能な閉鎖システムが提供され得る。

0033

本明細書に記載する圧迫システムは、特に、手足に圧迫を加えるのに有用である。望ましく、スリーブは、スリーブが手足の少なくとも1つの主要筋の上に延在するように、手足を覆うように構成及び配置される。例えば、脚(例えば、下腿及び/又は上腿)に使用されるように設計された圧迫システムでは、前記少なくとも主要筋は、以下のもの、即ち、前脛骨筋ヒラメ筋腓腹筋大腿二頭筋大腿直筋内側広筋中間広筋外側広筋から適切に選択され得、腕(例えば、下腕及び/又は上腕)に使用されるように設計された圧迫装置では、前記前記少なくとも主要筋は、以下のもの、即ち、橈側手根屈筋尺側手根屈筋長掌筋腕橈骨筋上腕二頭筋上腕三頭筋上腕筋から適切に選択され得る。通常、主要筋の組み合わせを覆う。

0034

本明細書に述べられる圧迫システムのスリーブは、手足のサイズの差(例えば、脚に対する腕)、及び特定の手足のサイズの一般的な差に対応するように異なるサイズで提供することができる。本明細書に述べられる圧迫システムは、ふくらはぎを含む下腿に使用するのに特に適している。これに関し、成人の下腿の長さが約20cm〜50cmの範囲であり得ることを考慮すると、潜在的使用者の潜在的な関連する長さの80%を覆うことをやはり目的として、例えば低、平均、高の3つの高さサイズを提供することが可能である。更に、かつより重要な点として、リンパ浮腫に離間するそれらの人物を含む成人下腿のサイズが、足首の外周で約130〜420mm、その最も幅広の点の外周で280〜650mmの範囲であり得る点を考慮すると、潜在的使用者の潜在的な関連する外周サイズの80%を覆うことを目的として、例えばXS、S、M、L、XL、XXL、XXXLの7つの標準的な幅サイズで圧迫システムを提供することが可能であり、残りの20%については特別注文によって提供することができる。スリーブの第2の横方向側領域がトリミング可能であるように構成されている本明細書に述べられる圧迫システムの適用は、潜在的使用者の潜在的な関連する外周サイズの80%を覆うための標準サイズの数を減らすことが可能であるという点でも有利である。例えば、7つのサイズを提供する代わりに、上述したM、XL及びXXXLのサイズに対応する3つのサイズを提供してもよく、その場合、次いで、ユーザの手足に圧迫システムを適用する使用者又は介護者が、スリーブの幅をより小さいサイズに、例えばXLからLに簡単に調整し得る。加えて、上述したように、手足の周長を著しく低減するように(低減しなければならないので)圧迫療法が効果的である場合には、使用者又は介護者が、スリーブの幅を更に小さいサイズに、例えばLからMに簡単に更に再調整することができる。図1に示した図示の例示的な実施形態では、締結バンドは、第1の横方向側領域に固定的に取り付けられている。特別な順序で通常は提供する必要がある上述の「残りの20%」を特に考慮したサイズ決定に関する更なる自由度又は可撓度を促進するために、代替的な実施形態では、締結バンドは、スリーブの第1の横方向側領域に解放可能に取り付け可能とすることができ、その場合、次いで、スリーブの第1の横方向側領域もまた、トリミング可能となるように構成及び配置することができる。かかる実施形態では、本明細書に述べられる圧迫システムは、例えばロールの形のスリーブ材料を、適切な一連の締結バンドと2次閉鎖要素とを含む1以上のセットと共に含むシステムとして好ましく提供することも想到される。

0035

使用者の下腿に使用するのに好適な圧迫システムでは、スリーブは、使用時にスリーブの中央領域が少なくとも背面の周囲に、したがって腓腹筋に隣接して通常は位置付けられるように構成及び配置されることが好ましい。

0036

図1に示した実施形態に戻ると、スリーブの3つの領域(13、14及び15)は同じ材料(30)を含むことに留意されたい。この材料は、主材料である。更に、第1の横方向側領域(13)での締結タブ(2)の取り付けに起因して、通常は、この領域における下にある主材料(30)の特性に影響がもたらされることを理解されたい。更に、第1の横方向側領域の10N/cmの荷重下での横断方向における最大伸長率は、通常、スリーブの中央領域の10N/cmの荷重下での横断方向における最大伸長率よりも低くなる(ほとんどの場合には著しく低くなり、場合によっては0%伸長率に達する)。最終的には、スリーブの中央領域では、この領域にはそのような取り付けがなく、主材料の特性影響を受けないままであることが理解されよう。

0037

上記のように、少なくともスリーブの中央領域は、スリーブの横断方向及び長手方向に弾性を有し、10N/cm幅の荷重下でのスリーブの前記横断方向における最大伸長率は5%〜35%以下であり、力/cm幅が0.1N/cm〜0.9N/cmの範囲である領域における張力−伸長曲線の傾斜が0.9N/(cm・%)以下であるように、スリーブの前記方向のうちの1つ(第1のスリーブ方向)に張力及び伸長特性を有する材料(即ち、主材料)を含む。望ましくは、主材料は、力/cm幅が0.1N/cm〜0.9N/cmの範囲である領域における張力−伸長曲線の傾斜が、0.9N/(cm・%)以下であるように、前記第2のスリーブ方向に張力及び伸長特性を有する。

0038

好ましくは、主材料は、張力対伸長曲線の前記傾斜が0.75N/(cm・%)以下、より好ましくは0.50N/(cm・%)以下、最も好ましくは0.3N/(cm・%)であるように、前記第1のスリーブ方向に張力及び伸長特性を有する。これに加えるか又はこれに代えて、好ましくは、主材料は、張力対伸長曲線の前記傾斜が0.75N/(cm・%)以下、より好ましくは0.50N/(cm・%)以下、最も好ましくは0.3N/(cm・%)であるように、前記第2のスリーブ方向に張力及び伸長特性を有する。

0039

好ましくは、主材料の前記横断方向の最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で33%以下、より好ましくは10N/cm幅の荷重下で30%以下である。好ましくは、主材料の前記横断方向の最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で6%以上、より好ましくは、10N/cm幅の荷重下で7%以上である。

0040

好ましくは、主材料の長手方向の最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で5%〜70%以下である。より好ましくは、かかる材料の長手方向の最大伸長率は、10N/cm幅の荷重下で55%以下、より好ましくは45%以下である。加えて、又は代替的に、かかる材料の長手方向の最大伸長率は、より好ましくは、10N/cm幅の荷重下で7%以上、具体的には12%以上である。

0041

好ましくは、10N/cm幅の荷重下でのスリーブの横断方向及び長手方向における主材料の最大伸長率の合計は、10%〜75%以下の範囲内である。より好ましくは、10N/cm幅の荷重下でのスリーブの横断方向及び長手方向における主材料の最大伸長率の合計は、70%以下であり、最も好ましくは65%以下である。これに加えるか又はこれに代えて、10N/cm幅の荷重下でのスリーブの横断方向及び長手方向における主材料の最大伸長率の合計は、より好ましくは14%以上であり、最も好ましくは19%以上である。

0042

スリーブの横断方向及び/又はスリーブの長手方向における主材料の回復伸長率は、好ましくは、90%以上、具体的には95%以上である。

0043

主材料は、スリーブの身体部分(例えば、手足、胴体、首又は頭部)の関連する部分への適用並びに大まかなフィッティングを容易にするために比較的柔軟であることが望ましい。好ましくは、主材料は、20cm以下、具体的には15cm以下、より具体的には10cm以下、最も具体的には5.0cm以下の横断方向及び/又は長手方向の曲げ長さを示す。加えて、又は代替的に、好ましくは、主材料は、150mN・cm以下、具体的には125mN・cm以下、より具体的には75mN・cm以下、最も具体的には35mN・cm以下における横断方向及び/又は長手方向の曲げ剛性を示す。布地の曲げ長さ及び曲げ剛性は、ISO 9073−7第1版1995−12−15「織物−不織布の試験方法、第7部:曲げ長さの測定(Textiles−Test methodsfor nonwovens Part 7:Determination of bending length)」、又はASTMD1388−08「Standard Test Method for Stiffness ofFabrics」に従って、例えば、M003B Shirley剛性試験装を使用し、試料(特定の方向に関して1インチx8インチ(即ち、25.4mmx203.2mm)に測定されるようにそれぞれ切断される)を24時間予備調整し、21℃及び65%RHで試験して判定することができる。

0044

着用快適性を促進するために、主材料の内側表面からその外側表面の、及び/又は外側表面から内側表面の空気透過率は、200Paの試験圧を使用した試験ISO 9237−1995に従って、少なくとも20cm/秒、具体的には少なくとも60cm/秒、より好ましくは少なくとも100cm/秒である。これに加えるか又はこれに代えて、主材料の内側表面から外側表面までの水蒸気透過率は、ISO 15106第1部に従って測定した場合に、好ましくは1000g/(m2・24h)以上、より好ましくは1600g/(m2・24h)以上、更により好ましくは2200g/(m2・24h)以上、最も好ましくは2800g/(m2・24h)以上である。

0045

主材料は、好ましくは、例えば、主表面の一方又は両方に繊維性布地(例えば、織布、編布、不織布又はフェルトテキスタイル若しくは布)が提供された積層体の形態の発泡材を含んでもよい。以下により詳細に論じる圧迫システムの解放可能な閉鎖システムでフック型ファスナーが採用される特定の実施形態では、布地は、好ましくは、フック係合表面を有し得る。

0046

好ましくは、主材料は、繊維性布地、具体的には織布又は編布、より具体的にはスペーサー編布を含む。スペーサー編布は、スペーサー糸中間結合層としての)により1つに接合された2つの編まれた基材(例えば上層及び下層)を有する3次元的編布である。全体的の頑丈さを促進するために、かかる布地、具体的にはスペーサー編布の坪量は、好ましくは100g/m2以上、より好ましくは150g/m2以上であり、更に好ましくは200g/m2以上、最も好ましくは250g/m2以上である。これに加えるか又はこれに代えて、緩衝効果を可能にする及び/又は促進するために、かかる布地、具体的にはスペーサー編布の厚さは、望ましくは0.5mm以上、より望ましくは1.0mm以上、更に望ましくは1.4mm以上、最も望ましくは1.8mm以上である。これに加えるか又はこれに代えて、通気性及び/又は透過性を全体的に促進するために、かかる布地、具体的にはスペーサー編布の厚さは、望ましくは6.0mm以下、より望ましくは5.2mm以下、更に望ましく4.4mm以下、最も望ましく4.0mm望ましく以下である。経編されたスペーサー布地が、特に好適であることが分かった。経編されたスペーサー布地は、通常、2個のニードルバーを有するリブラッシェル編機で編まれる。好適な経編されたスペーサー布地の例は、Akkotex(イタリア、ヴィチェンツァ、Via dell’Impresa,20;36040 Brendola)によりRete Big Hole,Neroという商品名で販売されるスペーサー布地が挙げられる。かかる布地、具体的にはスペーサー編布は、積層体であるかのように使用されても、代替的には積層体の形態で使用されてもよく、その場合、主表面の一方又は両方は、第2の(又は場合に応じて第3の)繊維性布地(例えば、織布、編布、不織布、又はフェルトのテキスタイル若しくは布)を備える。同じく圧迫システムの解放可能な閉鎖システムでフック型ファスナーが採用される特定の実施形態では、第2の(又は第3の)布地は、好ましくは、フック係合表面を有し得る。フック係合表面を提供する布地の例として、例えばGehring Textiles Inc.(米国、ニューヨークガーデンティー、11530)より製品番号WW983及びWW1306で販売されるような、いわゆる切れ目のないループ(UBL:unbroken loop)材料が挙げられる。好適な積層体の例として、例えば上述のWW983 UBL材料の2層積層体、Gehring Textiles Inc.(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)より商品名SHR 700/3 D3 D/0 7208810で販売される経編されたスペーサー布地、及びMuller Textil(ドイツ、51674 Wieh)により商品名3 Mesh 7808で販売される経編されたスペーサー布地が挙げられる。

0047

主材料の坪量は、好ましくは100g/m2以上、より好ましくは150g/m2以上であり、更に好ましくは200g/m2以上、最も好ましくは250g/m2以上である。加えて、又は代替的に、主材料の坪量は、好ましくは550g/m2以下である。

0048

主材料の厚さは、好ましくは0.5mm以上、より望ましくは1.0mm以上、更に望ましくは1.4mm以上、最も望ましくは1.8mm以上である。これに加えるか又はこれに代えて、かかる布地、具体的にはスペーサー編布の厚さは、望ましくは6.0mm以下、より望ましくは5.2mm以下、更に望ましくは4.4mm以下である。

0049

皮膚上の圧痕及び/又は皮層刺激の生成を最小限にする又は回避するために、いかなるストッキングも、好ましくは布地、具体的にはスペーサー編布もなく圧迫システムを着用する場合、皮膚に面する布地の面に大きい開口パターンを有さず、望ましくは、少なくとも1つの方向(例えば、機械方向又は横方向)では、開口(複数を含む)の幅は3mm以下である。他の方向(例えば、それぞれ横方向又は機械方向)では、幅は、3mm以下、あるいは代替的には3mm超である。

0050

圧迫装置は、好ましくは、(装置が使用中でない時に)中央領域の面積がスリーブの全面積の少なくとも40%(具体的には少なくとも45%、より具体的には少なくとも50%)であるように構成及び配置される。これに加えるか又はこれに代えて、圧迫装置は、好ましくは、(装置が使用中でない時に)例えば下縁部から上縁部までのスリーブの高さの2/3に相当する高さにおいて、スリーブの中央領域が、該当する場合には、スリーブの横断方向にスリーブを横切って40%以上延在するように構成及び配置することができる。

0051

好ましくは、スリーブの中央領域の全面積の少なくとも85%(具体的には少なくとも90%、より具体的には少なくとも95%)が、(装置が使用中でない時に)前記主材料で作製されている。

0052

第1及び/又は第2の横方向側領域が、中央領域と同じ材料を含み、前記材料が主材料の対応する特性を有する場合、解放可能な閉鎖システムのそれぞれの部材が提供されること、一般的には、任意の及び/又は補強材が取り付けられることに起因して、それぞれの領域は、主材料の対応する特性を有さなくなることがあり、一般的に、の10N/cmの荷重下での横断方向における最大伸長率は、スリーブの中央領域の10N/cmの荷重下での横断方向における最大伸長率よりも低くなる(多くの場合、大幅に低く、伸長率0%に近づき、場合により0%に達する)。第1及び第2の横方向側領域が主材料を含まないが、1つ又は複数の別の材料を含む場合、第1及び/又は第2の横方向側領域に提供された解放可能な閉鎖システムの要素及び/又は他の要素を含む装置全体に関しても、第1及び第2の横方向側領域は、中央領域よりも横断方向での延伸性が乏しいことが望ましい。更に、第1の横方向側領域及び第2の横方向側領域の10N/cmの荷重下での横断方向における最大伸長率は、スリーブの中央領域の10N/cmの荷重下での横断方向における最大伸長率以下を示すことが望ましい。これに加えるか又はこれに代えて、第1の横方向側領域及び第2の横方向側領域の10N/cmの荷重下での長手方向における最大伸長率が、スリーブの中央領域の10N/cmの荷重下での長手方向における最大伸長率以下を示してもよい。

0053

本明細書に記載する圧迫システムは、解放可能な閉鎖システムを更に備える。閉鎖システムは、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブが使用者の身体部分(例えば、手足、胴体、首又は頭部)の周囲に拘束され、締め付けられるように構成され、スリーブに対して配置される。スリーブ及び閉鎖システムは、使用時に、閉鎖システムの閉鎖に際して、スリーブの2つの横方向縁部同士が互いに引き寄せられるが重なり合わないように構成及び配置されることが望ましい。

0054

解放可能な閉鎖システムはジッパーを含んでもよく、例えば、スリーブの第1の横方向縁部に前記ジッパーの半分を(解放可能に、あるいは固定的に)提供することができ、第2の横方向縁部に前記ジッパーの相補的な半分を(解放可能に、あるいは固定的に)提供する。本明細書で使用する用語「ジッパー」は、スライダーの使用により互いに相互係止し又は互いから係合解除して、閉じた又は開いたジッパーチェーンをそれぞれ形成することができる相互係止プロファイル(例えばオス及び/又はメス)を含む歯又は他の要素がそれぞれに提供された、2つのジッパーテープの半分からなる機械的閉鎖装置を含む。無歯ジッパーの一例として、二重溝が形成された2本のポリマー軌道を相互係止するスライダーを含むGOREによりLOCKUTの商品名で販売される閉鎖システムが挙げられる。

0055

解放可能な閉鎖システムは、望ましくは、スリーブの長手方向に沿って個別の締め付けを可能とする。かかるシステムの例としては、スリーブの2つの横方向側領域の外側表面に提供された複数の対向したひもガイドと、対向したガイド間往復して延在するひもとを備える閉鎖システムを挙げることができる。かかる閉鎖システムは、ひもに張力を作用させ、それにより、対向したガイド同士を互いに近づけるように構成された少なくとも1つの回転可能な締め付け機構を更に有し得る。具体的には、少なくとも1つの回転可能な締め付け機構を、少なくとも1つのガイドと一体に形成してもよい。一般的に、かかるリール式レーシングシステムでは、ひもには自由端がない。

0056

かかる解放可能な閉鎖システムの他の例として、機械的締結閉鎖システムが挙げられる。

0057

例えば、第1の横方向側領域又は第2の横方向側領域、あるいは両方の領域に、スリーブの長手方向に沿って連続して、複数の締結バンドを備えてもよい。締結バンドは、締結バンドが、それぞれの横方向側縁部からスリーブの実質的に横断方向に延在するように、スリーブのそれぞれの横方向側領域と一体的であり得る。あるいは、締結バンドが近位端部分を備えてもよく、前記近位端部分は、バンドがそれぞれの横方向側縁部の上をスリーブの実質的に横断方向に延在するように、スリーブのそれぞれの横方向側領域に解放可能に又は固定的に取り付けられている。それぞれの締結バンドは、内側に向いた第1の主表面と、外側に向いた第2の主表面を有することが理解されよう。

0058

締結バンドは、一般に、遠位端部分を含む。締結バンドのそれぞれは、好ましくは、その遠位端部分がスリーブの中央部分から離れて位置付けられた状態で、スリーブの実質的に横断方向に延在する。少なくとも締結バンドの遠位端部分のスリーブの横断方向に対する高さは、好ましくは少なくとも1cm、より好ましくは少なくとも2cm、最も好ましくは少なくとも3cmである。少なくとも締結バンドの遠位端部分のスリーブの横断方向に対する高さは、好ましくは最大10cm、より好ましくは最大8cm、最も好ましくは最大6cmである。

0059

締結バンドのそれぞれの遠位端部分は、有利には、(以下では、第1のバンド締結要素と称する)機械的締結要素、具体的にはオス締結要素、より具体的には、フックファスナーマッシュルーム形ファスナー、ステム形ファスナー、カップ形ファスナー、T字形ファスナー、ピン形ファスナー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるオス締結要素を有し得る。

0060

1つの好適な配置では、機械的締結要素は、第1の主表面上の締結バンドの遠位端部分に提供され、前記締結バンドは、第1及び/又は第2の横方向側領域上に提供される。次いで、対向する第2及び/又は第1の横方向縁部領域は、好ましくは、相補的な係合構造を備える。例えば、領域(複数を含む)、具体的にはその(それら)外側表面は、前記締結要素により係合されるように適合された構造を有するか又は構造が(解放可能に、あるいは固定的に)が提供されていてもよい。

0061

機械的締結閉鎖システムを備え、好ましくはスリーブの長手方向に沿った個別の締め付けを可能にする解放可能な閉鎖システムの別の例として、リングと連動する締結バンドを含むシステムが挙げられる。リングは、金属又はポリマー材料で作成してもよく、あるいは、(例えばアイレットの形態で)ウェブ材料に作成又は提供してもよく、それらは、長方形又は実質的に長方形の形状、又は卵形若しくは実質的に卵形の形状(例えば、細い又は細長い卵形、カヌー形、細長い滴形)、又は細長い若しくは細いD字形としてもよいことが理解されよう。そのような好適な配置では、機械的締結要素を、第1の主表面上の、第1及び/又は第2の横方向側領域上に提供された締結バンドの遠位端部分に提供してもよい。かかる実施形態の場合、次いで、対向する第2及び/又は第1の横方向縁部領域に、(解放可能に、あるいは固定的に)リングの列を提供するのが好ましく、したがって、リング締結バンドに反対側に配置される。具体的には、締結バンド及びリングは、使用時にバンドをリングに通してからそれ自体の上に折り返すことにより、スリーブの対応する横方向側縁部(複数を含む)が対向する横方向側領域(複数を含む)のリングに向かって引き寄せられることで、スリーブが使用者の身体部分(手足、胴体、首又は頭部)の周囲に締め付けられるように構成及び配置されており、次いで締結バンドを締めるとスリーブが使用者の身体部分の周囲に拘束され、より具体的には一方の横方向縁部がスリーブの他方の横方向縁部に向かって引き寄せられるが、スリーブの2つの横方向縁部が重なり合うことはない。

0062

締結バンドの解放可能な締結を可能にするために、第1及び/又は第2の横方向側領域(即ち、締結バンドを備えた同一の1つ又は複数の領域)は、好ましくは、相補的な係合構造を備える。例えば、スリーブのそれぞれの横方向側領域(複数を含む)、具体的にはその(それらの)外側表面は、締結バンドの遠位端部分の第2の主表面上の機械的締結要素により係合されるように適合された構造を有するか又は構造が(解放可能に、あるいは固定的に)提供される。これに加えるか又はこれに代えて、締結バンドが、スリーブの第1の横方向側領域の外側表面に(解放可能に、あるいは固定的に)取り付けられた近位端部分を備える実施形態では、バンドの近位端部分の第2の主表面は、締結バンドの遠位端部分の第2の主表面上の機械的締結要素によって係合されるように適合された構造を有してもよく、又は構造が提供されてもよい。

0063

締結バンドの、第1及び/又は第2の横方向側縁部を越えて延在する部分のスリーブの横断方向に対する幅は、少なくとも3cm、具体的には少なくとも6cmであり得る。加えて、又は代替的に、締結バンドの、第1及び/又は第2の横方向側縁部を越えて延在する部分のスリーブの横断方向に対する幅は、最大25cmである。近位端部分を含む締結バンドを含むような実施形態では、前記近位端部分が互いに連結され得る、及び/又は、一体的であり得る。

0064

近位端部分を含む締結バンドを含むような実施形態について上述したように、近位端部分は、スリーブのそれぞれの第1及び/又は第2の横方向側領域に固定的に取り付けても、あるいは解放可能に取り付けてもよい。解放可能に取り付けられる時には、近位端部分の第1の(内側)主表面は、機械的締結要素、具体的にはオス締結要素(第2のバンド締結要素)、より具体的には、フックファスナー、マッシュルーム形ファスナー、ステム形ファスナー、カップ形ファスナー、T字形ファスナー、ピン形ファスナー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるオス締結要素を有するのが有利である。加えて、スリーブのそれぞれの第1及び/又は第2の横方向縁部領域の外側表面は、前記第2の締結要素により係合するように適合された構造を有してもよく、あるいは構造が提供されてもよい。第2のバンド締結要素は、締結バンド(第1のバンド締結要素)の遠位端部分に好ましくは提供された手締結要素をと同一でも、異なってもよい。具体的な構成に応じて、それぞれの係合構造と第2のバンド締結要素との間の係合解除のための力が、それぞれの係合構造と第1のバンド締結要素との間の係合解除に必要な力よりも高い(即ち、剥離強度がより高い)締結要素を提供することが望ましいことがあることが理解されよう。

0065

第2の横方向側領域がトリミング可能であるように構成される好ましい実施形態では、締結バンドを第2の横方向側領域に提供すべき場合、望ましくは、第2の横方向側領域に解放可能に取り付け可能となり、同様に取り外すことができ、次いで、その領域をトリミングしてサイズ決定した後に、締結バンドを再び取り付けられるように締結バンドが構成及び配置されるが理解されよう。より好ましくは、第2の横方向側領域がトリミング可能であるように構成され、システムが締結バンドを含むかかる実施形態では、第1の横方向側領域上にのみ締結バンドを提供することが有利である。

0066

図1及び図2に示した例示的な実施形態に戻ると、スリーブの第2の横方向側領域(15)が、締結バンド及びリングなどの構造的要素を有さず、トリミングすることができることが分かる。上述のように、例示的な実施形態は、好ましくは、2次閉鎖要素(5)を含む。この要素は、好ましくは舌として構成され、スリーブ(1)と二重に解放可能に取り付け可能、すなわち、スリーブの第1の横方向側領域(13)に提供される締結バンド(2)と、また、スリーブの第2の横方向側領域(15)と、具体的には第2の横方向側縁部(10)に沿って解放可能に取り付け可能である。具体的には、図1では、圧迫システムの2次閉鎖要素(5)には、好ましくは、閉鎖要素の上縁部(77)と下縁部(88)との間に長さ方向に連続して複数のリング(16)が提供されていることが分かる。締結バンドのそれぞれについて単一のリングが提供されていることにより、閉鎖要素が、例えば、第2の横方向側縁部(10)に沿ってスリーブに(解放可能に)取り付けられる際、締結バンドの各々の反対側にリングが配置されることになる。具体的には、締結バンド(2)及びリング(16)は、使用時にバンドをリングに通してからそれ自体の上に折り返すことにより、スリーブ(1)の第1の横方向側縁部(9)がリングに向かって引き寄せられることで、スリーブが使用者の手足の周囲に締め付けられるように構成及び配置されており、次いで締結バンドを締めるとスリーブが使用者の手足の周囲に拘束され、より具体的には第1の横方向縁部がスリーブの第2の横方向縁部(10)に向かって引き寄せられるが、スリーブの2つの横方向縁部が重なり合うことはない。

0067

更に、2次閉鎖要素(5)には、リング(16)の列の一方の側に長さ方向に連続して延在する複数のフラップ対(50)が提供されている。代替的な実施形態では、閉鎖要素に、リングの列の一方の側に長さ方向に延在する単一の細長いフラップ対を提供することもできる。かかる例示的な実施形態が図5に示されており、2次閉鎖要素(5)には、フラップの列の代わりに、リング(16)の列の一方の側に長さ方向に延在する単一の細長いフラップの対(50)が提供されている。フラップの各対は、内側フラップ(52)に重なる外側フラップ(51)を含んでいる。図1の例示的な実施形態に見られるように、それぞれのフラップ対の内側フラップ(複数を含む)は、隣り合う対(複数を含む)の内側フラップと架橋され、かつそれと一体的であるため、内側フラップは1枚の細長いフラップの形で提供されている。代替的に、内側フラップは、外側フラップと同様、一連の個々の分離された(より短い)ストリップの形態で提供することもできる点が理解されよう。図1に示した実施形態、具体的には図2の断面図から理解されるように、外側フラップ及び内側フラップの対応する内側表面(51、52)は、機械締結要素(61、62)を含み、前記機械締結要素(61、62)は、少なくともスリーブ(1)の第2の横方向側領域(15)のそれぞれ外側及び内側表面(3、4)を解放可能に係合するように適合される。スリーブの少なくとも第2の横方向側領域の内側及び外側表面のそれぞれは、それぞれ内側及び外側フラップの内側表面上に提供された機械的締結要素が係合するように適合された構造(例えば、スリーブに使用される特定の材料と一体的である)を有するか、又は構造(例えばスリーブに使用される下層材料上の第2の係合材料の積層体)を提供することができる点が理解されよう。更に、フラップの各対において、少なくとも外側フラップ(51)が内側フラップ(52)に対して動くことができることにより、外側フラップは長手方向又は実質的に長手方向の軸(A)を中心として、内側フラップに対してヒンジ運動を行うことが可能である。これは図1の左上に最も分かりやすい。この場合、外側フラップの1つが開放位置で示されており、軸(A)に沿ったヒンジ運動により外側フラップが内側フラップから離れる方向に動くことによって、その内側表面及び機械的締結要素が露出している。外側フラップ(複数を含む)(51)のヒンジ運動の軸(A)は、リング(16)の列に向かって(近位に)位置付けられている。好ましくはリング(16)の列は、使用時に閉鎖要素(5)がスリーブ(1)の第2の横方向側縁部(10)に沿ってスリーブに取り付けられる際に、リングの列が第2の横方向側縁部の遠位に配置されるように構成及び配置されることが分かる。

0068

以下に、2次閉鎖要素を含む同様の圧迫システムの図1及び図2に示した圧迫システムを適用する例示的な方法を提供する。望ましくは、2次閉鎖要素は、後のステップでの締め付け可能にする位置でバンドによりスリーブに取り付けられる。換言すると、締結バンド(2)は、(例えば、閉鎖要素上の対向するリング(16)を使用して)2次閉鎖要素(5)と固定され、それにより、2次閉鎖要素が、スリーブ(1)の第1の横方向側縁部(9)に沿ってバンドにより取り付けられる。その前、あるいはその後に、外側フラップ(51)のそれぞれは、下にある内側フラップ(52)から離れる方向にヒンジ運動で動き、それにより、その上の内側表面及び機械締結要素(62)が露出される。圧迫システム(100)の2次閉鎖要素(5)を、治療される使用者の身体部分(例えば、手足)に沿って位置付け、スリーブ(1)をスリーブの取り付けられた側から取り付けられていない側に大まかに向かって身体の一部の周囲に巻き、選択された状態及びフィットでスリーブが身体部分を覆うようにスリーブの一部(例えば第2の横方向側領域(15)の一部)を2次閉鎖要素上の内側フラップ(複数を含む)(52)の内側表面に重なるように配置することにより、スリーブの内側表面が内側フラップ(複数を含む)の内側表面に提供された機械的締結要素と解放可能に係合する。内側表面を越えて(通常、予想されるように)、具体的にはスリーブの中央部分の遠位に内側フラップ(複数を含む)の機械的締結要素を越えて延在する、スリーブ(1)の余分な係合していない材料がある場合にはこれをハサミでトリミングする。トリミング後、あるいは代替的には、スリーブが偶然ちょうど正しいサイズであった場合には、スリーブ(1)の第2の横方向側縁部(10)(トリミングにより新たに形成されるか又は元々のもの)に隣接した部分の内側表面(4)に内側フラップ(複数を含む)(52)の機械的締結要素(62)が係合するが、この時点では、外側フラップ(51)は内側フラップ(複数を含む)から、依然としてヒンジを介して離れており、したがって外側フラップの機械的締結要素(61)は係合していない状態にある。次の工程では、外側フラップ(51)を、例えば長手方向軸Lに沿ったヒンジ運動によって内側フラップ(複数を含む)(52)の方向に動かしてスリーブ(1)の外側表面(3)と接触させることにより、外側フラップの内側表面に提供された機械的締結要素(61)が、スリーブの外側表面、具体的にはその内側表面(4)が内側フラップ(52)の締結要素(62)と解放可能に係合したスリーブの部分の外側表面と解放可能に係合する。システムが、手足の周囲に適用され、記載したように適切にサイズ決定されると、好ましくは、方法は、締結バンドを緩めるステップと、使用者の手足の周囲でスリーブを締め付け、選択された圧縮レベルを提供するように締結バンドを再配置するステップと、締結バンドを再締結するステップとを含む。

0069

上述の説明から、2次閉鎖要素は、使用中に閉鎖要素が第2の横方向側縁部に沿ってスリーブに取り付けられ、締結バンドのそれぞれが締められる際に、閉鎖要素がスリーブの第1及び第2の横方向側縁部に隣接して略中心に位置付けられ、かつ第1及び第2の横方向側縁部に沿って延在するように、構成され、かつスリーブに対して配置され、これにより、閉鎖要素は、使用者と、スリーブの第1及び第2の横方向縁部間で画定される開口部との間に位置することになることが理解されよう。

0070

例えば、これは、例えば着用者の手足(図3には手足は示されていない)に巻かれ、その周囲を締め付けるように見え図1及び図2の例示的な圧迫システム(100)を示す図3を参照すると最もよく理解される。図4は、図3に示した構成の例示的な実施形態の一部の断面図を示し、そこから、2次閉鎖要素(5)が、スリーブ(1)の第1及び第2の横方向側縁部(9、10)に隣接して略中央に位置付けられ、第1及び第2の横方向側縁部(9、10)に沿って延在することが理解できる。

0071

図2に示される断面図を参照すると、外側フラップ(51)のそれぞれは、ヒンジ運動の軸に沿って閉鎖要素(5)の外側表面に取り付けられている(具体的には間接的に取り付けられている)ことが理解される。内側フラップを形成する細長いストリップも、前記ヒンジ運動の軸に沿って閉鎖要素の外側表面に取り付けられている(具体的には間接的に取り付けられている)ことが更に理解される。代替的な実施形態では、内側フラップ(複数を含む)は、閉鎖要素の外側表面上に完全に取り付けることができる。

0072

一般的に、フラップの内側表面に提供される機械的締結要素は、好ましくはオス締結要素、より好ましくは、フックファスナー、マッシュルーム形ファスナー、ステム形ファスナー、カップ形ファスナー、T字形ファスナー、ピン形ファスナー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるオス締結要素を含む(下記では、フラップファスナー、又はより具体的には内側及び外側フラップファスナーと称される)。内側バンドファスナーは、外側バンドファスナーと同じであっても異なっていてもよい。同様に、スリーブの内側表面の構造又は内側表面に提供される構造は、スリーブの外側表面の構造又は外側表面に提供される構造と同じであってよい。

0073

スリーブの第2の横方向側領域の内側表面及び内側フラップの内側表面の機械的締結要素は、EN13780に従って測定した場合に少なくとも2N/cm2のせん断強度を提供するように構成及び配置することが望ましいことが分かった。加えて、又は代替的に、スリーブの第2の横方向側領域の内側表面及び内側フラップの内側表面の機械的締結要素は、EN12242に従って測定した場合に0.6N/cm未満、より好ましくは0.3N/cm以下の剥離強度を提供するように構成及び配置することが望ましいことが分かった。内側フラップの内側表面に使用するのに好適であり得る機械的締結要素テープの例としては、Gottlieb Binder GmbH&Co KGよりMICRPLASTの商品名で販売されるもの、例えば商品番号25442、25443、25445、25446及び27443のもの、又は3M Deutschland GmbH(ヘルスケアビジネス)より製品番号#7334で販売されるものなどの、係合要素としてマッシュルーム形要素を有する低プロファイル押出成形可撓性フィルム締結テープが挙げられる。

0074

スリーブの第2の横方向側領域の外側表面及び外側フラップの内側表面の機械的締結要素は、EN13780に従って測定した場合に少なくとも7N/cm2のせん断強度を提供するように構成及び配置することが望ましいことが分かった。加えて、又は代替的に、スリーブの第2の横方向側領域の内側表面及び内側フラップの内側表面の機械的締結要素は、EN12242に従って測定した場合に少なくとも0.6N/cm未満の剥離強度を提供するように構成及び配置することが望ましいことが分かった。加えて、又は代替的に、スリーブの第2の横方向側領域の内側表面及び内側フラップの内側表面の機械的締結要素は、EN12242に従って測定した場合に最大10N/cm、より望ましくは最大5N/cmの剥離強度を提供するように構成及び配置することが望ましいことが分かった。外側フラップの内側表面に使用するのに好適であり得る機械的締結要素テープの例としては、Velcro USA Inc.よりVELCRO(例えばフック088)若しくはVEL−LOC若しくはSUPERVEL−LOC(例えば品番085、083又は四葉形)の商品名で販売される織布マッシュルームテープ、又はAlfatex Ltd.よりGRIPPER(例えば中密度pp)の商品名で販売される押出成形フックテープが挙げられる。

0075

2次閉鎖要素、具体的には、舌の形態で構成される2次閉鎖要素は、長さ方向に延在する1つ以上の細長い補強材を好ましく含むことができる。上で言及されるように、補強材は、例えば金属又は熱成形可能な熱可塑性材料(例えばポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル(例えば3M Scotchcast熱可塑性材料72362))を含む熱可塑性材料で形成することができる。5mmよりも大きい幅を有する補強材では、通気性を与えるために補強材に穿孔部を提供することが好ましい場合もある。設計及び/又は固定の目的で、補強材を閉鎖要素の適切な部分(複数を含む)の表面に位置付け、次いでこれを、閉鎖要素のそれぞれの部分(複数を含む)に縫い付けられるか又は積層される布地のシートによって完全に覆うことができる。

0076

2次閉鎖要素は、スペーサー布地及び/又は発泡材で構成することができる。更に、閉鎖要素は、少なくとも1層、具体的には2層以上の、スペーサー布地、発泡材、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を有する多層構造を有する。好適な発泡材としては、形状記憶発泡材、具体的には高密度形状記憶発泡材が挙げられる。高密度形状記憶発泡材は、少なくとも65kg/m3、具体的には少なくとも70kg/m3、より具体的には少なくとも85kg/m3、最も具体的には少なくとも105kg/m3の密度を有する形状記憶発泡材である。好適な形状記憶発泡材の例としては、Filtrona Porous Technologies GmbHより入手可能なSRFEP2、Argus、Argus Soft、及びArgus Supersoftの商品名で販売される高密度形状記憶発泡材が挙げられる。好適なスペーサー布地の例としては、Muller Textil GmbH(51674ヴィール−ドラベンダーホッヘ、ドイツ)より製品番号5754及び6018で入手可能なポリエステルスペーサー布地が挙げられる。取り付けられた構造的要素(例えばフラップ、リングなど)を除いた閉鎖要素は、好ましくは2mm〜12mm(端点を含む)の厚さ、具体的には3mm〜8mm(端点を含む)の厚さを有する。縫い目、補強材(適用される場合)、及び取り付けられた構造的要素(例えばフラップ、リングなど)がない領域では、閉鎖要素は、ISO9237:1995に従い、200Paの試験圧力を用いて測定した場合に40cm/s以上、より好ましくは80cm/s以上、更により好ましくは120cm/s以上、最も好ましくは160cm/s以上の空気透過率、及び/又はISO 15106第1部に従って測定した場合に1000g/(m2×24h)以上、より好ましくは1600g/(m2×24h)以上、更により好ましくは2200g/(m2×24h)以上、最も好ましくは2800g/(m2×24h)以上の水蒸気透過率を有する。

0077

図1に示される例示的な実施形態及び図2の閉鎖要素の断面図に戻ると、2次閉鎖要素(5)は長さ方向に延在する細長い補強材(42)を有していることが分かる。細長い補強材は、フラップとして2次閉鎖要素の対向側に位置付けられることが望ましく、換言すると、細長い補強材は、使用時にスリーブが締め付けられる際に、リングが補強材の片側(前記補強材の、フラップに対して遠位側)に向かって位置するように、フラップ及びリングに対して位置付けられることが望ましく、具体的には、細長い補強材は、使用時に、スリーブが締め付けられる際に、補強材がリングとフラップとの間に本質的に位置するように、位置付けられる。補強材は、弾性材料(例えばスペーサー又は発泡材料)で形成された内側層(6)と適切な被覆材料で形成された上側層(36)の2つの層の間に配置される。

0078

図1の例示的な実施形態では、リング(16)のそれぞれは、2次閉鎖要素(5)、具体的にはストラップ(17)によって閉鎖要素の外側表面に連結される。図2の断面図から、ストラップの一端はリングを担持し、他端は、閉鎖要素に、具体的にはそれらの外側表面に(直接的あるいは間接的に、好ましくは固定して)取り付けられ、したがって、ストラップは、スリーブに対して実質的に横断方向に閉鎖要素とリングとの間に延在することが分かる。閉鎖要素に取り付けられるストラップの端部は、フラップ対の近位、具体的には外側フラップのヒンジ運動の軸の近位に望ましくは位置し、リングを有するストラップの端部はフラップ対の遠位に位置する。

0079

望ましくは、ストラップは少なくとも横断方向(スリーブに対する)に弾性を有する材料で構成された伸展可能なストラップ部分を有し、伸展可能なストラップ部分は、その非伸展状態にある場合(例えば圧迫システムが使用されていない場合)には、外側に盛り上がった材料のループが外部方向に存在し、使用時に閉鎖要素がスリーブに取り付けられてスリーブの横断方向に張力が提供される場合には伸展可能なストラップ部分は横断方向に伸展してループが平坦化される(最終的にはなくなる)ように構成及び配置されている。

0080

図1に示される例示的な実施形態、具体的には図2の断面図に戻ると、ストラップ(17)のそれぞれは外部に向かって外側に盛り上がったループ(20)を有するように構成された伸展可能部分(21)を有していることが分かる。具体的には、上から見た場合に、表示ループ隆起又はこぶの一般形態を有することが分かるが、このループ状の形態は、図1と同様に非伸展状態にある伸展可能なストラップ部分を示す図2に示される断面図に最も分かりやすい。

0081

ストラップの伸展可能部分は、外側材料層(18)と内側材料層(19)の2つの層で好ましく構成されていることも分かるが、内側材料層が外側材料層に取り付けられることによって、伸展可能なストラップ部分がその非伸展状態にある場合に内側層の上に外側層材料のループ(すなわち、ループ(20))を提供し、このループは、使用時に横断方向に張力が提供され、それに応じて伸展可能なストラップ部分が伸展するとそれぞれ平坦化することができる。

0082

ストラップの伸展可能部分が2つの層を有する実施形態では、内側層材料の弾性率(横断方向の)に内側層材料の厚さを乗じた積は、外側層材料の弾性率(横断方向の)に外側層材料の厚さを乗じた積以下であることが好ましい。より好ましくは、内側層材料の弾性率に内側材料層の厚さを乗じた積は、外側層材料の弾性率(横断方向の)に外側層材料の厚さを乗じた積よりも少なくとも2倍、より好ましくは少なくとも4倍低くなっているため、はっきりとしたループから完全に平坦化されたループへの変化には長さの点で大きな伸長を必要としない。好ましくは、外側層及び内側層材料の少なくとも一方は、少なくとも横断方向に弾性を有し、より好ましくは、内側層材料は、少なくとも横断方向に弾性を有する。

0083

弾性率(Modulus of elasticity)(elastic modulusとも呼ばれる)は、「Standard Test Method for Tensile Procedure of Thin Plastic Sheeting」という標題のASTMD 882−09に従って測定することができる。この規格は、薄いシート材の形のプラスチックの張力特性の測定に関するものであると明白に述べているが、記載される試験方法及び弾性率の測定は、本明細書に述べられる圧迫装置での使用に好適な材料に関しても好適に使用することができることが見出された点に注意されたい。

0084

望ましくはループの材料(例えば2層の伸展可能なストラップ部分の外側層材料)の弾性率(横断方向の)にループの材料の厚さを乗じた積は、主材料の弾性率(横断方向)に主材料の厚さを乗じた積の少なくとも90%であることが好ましく、具体的には、ループの材料の弾性率(例えば2層の伸展可能なストラップ部分の外側層材料)にループの材料の厚さを乗じた積は、主材料の弾性率に主材料の厚さを乗じた積に等しいかそれよりも大きい。

0085

図1の例示的な実施形態に戻ると、締結バンドのそれぞれは、内側バンド部分(23)により連結された近位端部分(22)と遠位端部分(24)とを備える。図1に示される例示的な実施形態では、近位端部分(22)は、スリーブの第1の横方向側領域(13)に固定的に(例えば接着剤接着、又は縫い付けにより)取り付けられている。締結バンド(2)は、その遠位端部分(24)がスリーブの中央部分(14)から離れて位置付けられるようにして、スリーブの実質的に横断方向にバンドのそれぞれが延在するようにスリーブに取り付けられている(この場合では固定的に取り付けられているが代替的な実施形態では解放可能に取り付けられる)。例示的な実施形態では、締結バンドの近位端部分は、締結バンドの組をスリーブ上に組み付けることを容易とし、かつ/又はスリーブに対する締結バンドの取り付けの固さを高めるために、互いに架橋され得る、及び/又は一体的であり得ることが分かる。バンドのそれぞれは、その延ばされた構成では、内側に面した第1の主面(34、図1では付番されていない)及び外側に面した第2の主面(33)を有しており、この例示的な実施形態では、バンドの近位端部分が第1の横方向側領域(13)の外側表面(3)に取り付けられているため、締結バンドの幅にわたった第1の主面がスリーブの外側表面に向かって配置され、第2の主面はスリーブの外側表面から離れて配置されていることが理解できる。バンドの遠位端部分(24)の第2の主面(33)は、機械的(例えばオス)締結要素(25)を有している。図に示される例示的な実施形態では、締結バンドの近位端部分(22)の第2の主面は、前記機械的(例えばオス)締結要素が係合するように適合される構造(26)(例えばループ係合材料)を有するか又は構造が提供されている。締結バンドの内側バンド部分の第2の主面も、遠位端部分(24)の第2の(外側)主面(33)上の前記機械的(例えば、オス)締結要素が係合するように適合される構造(26)を有するか又は構造が提供されている。

0086

代替的な実施形態では、スリーブの少なくとも第1の横方向側領域の外側表面は上記に加えるか又は上記に代えて、締結バンドの遠位端部分の第2の主面上の機械的締結要素が係合するように適合される構造を有するか又は構造が提供される。スリーブの少なくとも第1の横方向側領域の外側表面が、締結バンドの近位端部分ではなく、係合構造を備える実施形態では、近位端部分は図1の例示的な実施形態に示されるものよりも大幅に小さいものとして構成することができる。これは、図5に示される例示的な実施形態から理解することができる。この実施形態では、図1の実施形態と同様、締結バンド(2)の遠位端部分(24)の第2の主面(33)が、機械的締結要素(25)、具体的にはオス締結要素(例えば、フック形又はマッシュルーム形のファスナー)を好ましく有している一方で、この場合の第1の横方向側領域(13)の外側表面(3)には、前記機械的(オス)締結要素が係合するように適合される構造(29)(例えば、ループ係合材料)が提供されている。図6も更に参照されたい。代替的な実施形態では、例えばループ係合材料が各々に提供された(例えば、積層された)2つの横方向側領域を有する代わりに、スリーブの外側表面全体にこうした材料を提供することができる点が理解されよう。図5に示される例示的な実施形態に戻ると、締結バンド(2)の近位端部分(22)は、係合構造を含んでおらず、横断方向のサイズは大幅に小さくなっており、締結バンドを第1の横方向側領域(13)の最も外側の部分に第1の横方向側縁部(9)に沿って、第1の横方向側縁部(9)に隣接して取り付ける(通常は固定的取り付け)ことが充分に可能であるように構成されていることが理解できる。かかる実施形態では、締結バンドの近位端部分は、スリーブの内側表面に、やはり第1の横方向側縁部に沿って第1の横方向側縁部に隣接して取り付けることもできる点が理解されよう。

0087

図7に示される例示的な実施形態は、締結バンド(2)がスリーブ(1)の外側表面(3)に解放可能に取り付けられた圧迫システム(100)の一例である。この例示的な圧迫システムは、図1に示される例示的な実施形態と類似しており、2次閉鎖要素(5)は同じであるが、スリーブ(1)及び締結バンドは、例えば、後者を前者に解放可能に取り付けることができるように異なっている。具体的には、この例示的な実施形態では、締結バンド(2)の近位端部分(22)の第1の(内側)主面(34)には、機械的締結要素(具体的にはオス締結要素)(27)が提供され、スリーブ(1)の外側表面(3)全体に例えば適切な材料(例えば、ループ係合材料)を積層することにより、前記機械的(オス)締結要素(27)と係合するように適合される構造(38)が提供されている。これは、図7のスリーブの断面図を示す図8に最も分かりやすく示されており、締結バンドの近位端部分(22)の内側表面(34)が、スリーブ(1)の第1の横方向側領域(15)の外側表面(3)に解放可能に取り付けられている様子が示されている。好ましくはスリーブの外側表面に提供された係合構造(38)は、2次閉鎖要素(5)の外側フラップ(51)上に提供された機械的(オス)締結要素(61)と係合するように適合されている点が理解されよう。この例示的な実施形態では、スリーブの第1及び第2の横方向側領域(13、15)はトリミング可能であるように構成されることが望ましく、上で言及されるように、かかる構成は、特に通常であればカスタムサイジングが必要となるであろう特殊な手足の幅又は外周を有する使用者において、幅及び/又は外周の調節に関する高い自由度を可能とする点で有利である。

0088

締結バンドがスリーブの第1の横方向側領域に固定的に取り付けられているか又は解放可能に取り付けられているかによらず、(例えば製造又は組み立てを容易とする目的で)第1の横方向側領域、中央領域、及び第2の横方向側領域は同じ構成とされることが有利であり、すなわち、各領域の外側表面が、外側フラップの内側表面上の少なくとも機械的締結要素、具体的には外側フラップ(複数を含む)の内側表面上の機械的締結要素及び締結バンドの遠位端部分の第2の主面上の機械的締結要素の両方、解放可能に取り付けられた締結バンドの場合には、より具体的には3つすべての種類の機械的締結要素、外側フラップ(複数を含む)の内側表面上のもの、締結バンドの遠位端部分の第2の主面上のもの、及びすなわち、締結バンドの近位端部分の第1の主面上のものが係合するように適合される構造を有するか又は構造が提供される。固定的に取り付けられた締結バンドを有する実施形態では、外側フラップ(複数を含む)の内側表面上の機械的締結要素と締結バンドの遠位端部分の第2の主面上の機械的締結要素とは同じであってよい。解放可能に取り付けられた締結バンドを有する実施形態では、締結バンドの遠位端部分の第2の主面上の機械的締結要素と、上で言及されるように締結バンドの近位端部分の第1の主面上の機械的締結要素とは好ましくは異なるものであり、後者(すなわち、第2のバンドファスナー)と関連する係合構造とが、前者(すなわち、第1のバンドファスナー)と係合構造とよりも強力な締結(例えばより高い剥離強度)を提供する。かかる実施形態では、外側フラップ(複数を含む)の内側表面上の機械的締結要素は、第2のバンドファスナー又は第1のバンドファスナーのいずれかと同じものとすることができる。

0089

図9及び図10に示される例示的な実施形態は、2次閉鎖要素(5)に提供された適切な相補的な係合構造(55)上に締結バンド(2)が直接締結される圧迫システム(100)の一例である。更に、締結バンドは、スリーブ(1)の第1の横方向側領域(15)と一体的である。後者に関して、図9の右側より、締結バンド(2)は、スリーブ(1)の第1の横方向側縁部(9)からスリーブの実質的に横断方向に延出していることが分かる。上で言及されるように、かかる場合、スリーブの第1の横方向側縁部は、締結バンド(9−1)の間に位置し、該当する場合には、最も上及び/又は最も下の締結バンドに隣接したスリーブの第1の横方向側領域(15)の外側縁部と、スリーブの第1の横方向側領域と締結バンドとの間の境界(9−2)を含む線(図9では破線で示されEで示される)に沿って延在しているものと理解される。図10の右側を参照すると、締結バンドの遠位端部分(24)の第1の(内側に面した)主表面(44)には、機械的(オス)締結要素(56)が提供されている。リングを有する例示的な実施形態と比較して、締結バンドが第1の横方向側縁部上に延在する大きさは、通常大幅に小さいことが理解されるであろう。図9及び図10の左側を見ると、この例示的な実施形態では、2次閉鎖要素(5)の外側表面には、締結バンドの遠位端部分の第1の主表面上の機械的締結要素、例えば、ループ係合材料が係合するように適合される構造(55)が提供されていることが分かる。具体的には、前記係合構造の個々のパッチが、締結バンドの各々に対して提供され、フラップ(50)対が、一連の係合構造のパッチの一方の側に長さ方向に延在している。上記に述べた他の例示的な実施形態と同様、外側フラップ(51)のヒンジ運動の軸(A)は前記係合構造の近位に位置付けられ、使用時に閉鎖要素がスリーブの第2の横方向側縁部(10)に沿ってスリーブに取り付けられると、締結バンドの係合構造は第2の横方向側縁部の遠位に配置される。代替的な実施形態では、係合構造の単一の大きな部分を提供するか、又は2次閉鎖要素の外側表面が、締結要素と係合することができる構造を本質的に有し得ることが理解されよう。

0090

図1図5図7及び図9に示される例示的な実施形態の各々において、フラップは、ウェブ積層体で構成され、フラップを形成する外側ウェブ材料の内側表面の関連部分に、適切なウェブ又はテープ状締結材料を外側ウェブ材料上に積層することによって機械的締結要素が提供されることが理解されよう。代替的な実施形態では、フラップ対は、好ましくは射出成形された構成要素とすることができる。

0091

使用時の本システムのスリーブによって被覆される使用者の身体部分(例えば、ふくらはぎを含む下腿)の部分にわたって好ましい解剖学的フィット性の提供を容易にするするため、好ましくは、リング又はバンド間の隙間を含む複数のリング又は締結バンドはそれぞれ、上縁部から下縁部までのスリーブの高さの少なくとも70%に相当する高さにわたって延在する。一般的に、リング又はバンド間の隙間を含む複数のリング又は締結バンドは、それぞれ、上縁部から下縁部までのスリーブの高さの70%〜100%以下、場合により100%超に対応する高さにわたって延在することが望ましい。リング又はバンド間の隙間の高さは、0.1mm〜7cm(端点を含む)、具体的には0.3mm〜3cm(端点を含む)、より具体的には0.5mm〜2cm(端点を含む)の範囲とすることができる。

0092

本明細書に示される例示的な実施形態には具体的に示されていないが、本明細書に述べられる圧迫システムは、他の構造的要素、例えば、スリーブから延在する、具体的にはスリーブの下縁部の適切な部分から延在する足部を有するように構成することができる。かかる足部は、スターラップ(stir-up)の形に構成及び配置するか、あるいはかかる足部は足をより広く覆うように構成することもできる。更に、スリーブ及びかかる足部は、爪先部分が閉じているか又は開いた、かつ/又は踵部分が閉じているか又は開いたブーツ状の圧迫装置を提供するように構成及び配置することができる。かかる足部には、スリーブが一体的に提供されてもよく、又は代替的に、ボタン機械的ファスナーなどの適切な締結手段によってスリーブに取り付けることができる別の構成要素として提供されてもよい。圧迫装置は、外周のサイズの修正を容易にするために、ブラダー又はゲルインサートを含んでもよい。これ点において、例えば、スリーブに、必要又は所望に応じて、かかるインサート(複数を含む)を挿入する、及び/又は取り出すことができるようにインサート用の二重壁又は内部ポケットを提供することができる。

0093

次の例は、本発明の実施を更に例証する。実施例は、添付の特許請求の範囲で定義される本発明に制限することを意図するものではない。

0094

試験方法−材料特性
伸長率、回復伸長率、及び張力−伸長曲線の初期傾斜についての試験法
BSEN 14704−1:2005「布地の弾性の測定、第1部:ストリップ試験:方法A、編地」に基づいて、定速伸長引張試験機を用いた測定により、伸長率、回復伸長率、並びに張力−伸長曲線の初期傾斜を判定した。データ取得頻度(6.1b.)は、通常、60データセット/秒とした。前述の試験方法に、以下の変化及び/又は条件を適用した。
(i)データ取得頻度は、少なくとも8/秒、即ち、通常60/秒とした。(6.1b参照)。(ii)ストリップ試験試料を測定方向に対して平行な長さで切断した、即ち、機械方向(MD)又はクロスウェブ方向(CW)のそれぞれにおける判定のために(スリーブで材料が使用される具体的な向きが、スリーブの横断/周方向又は長手方向のいずれか対応し得ることに応じて)試料の長さが材料の前記機械方向又はクロスウェブ方向(CW)にいずれか平行であるようにストリップを切断した。
(iii)試料のサイズは、長さ150mm、幅50mmとした(8.2.2.1.1を参照)。
(iv)ゲージ長は、100mmに設定した(9.2.1.1を参照)。
(v)伸び及び収縮率は、100mm/分に設定した(セクション9.2.1.2)。
(vi)必要なサイクリング限度は、前記ゲージ長及び(所与の試料幅の50Nに対応する)10N/cm幅の固定荷重に設定した(サブセクション9.2.1.3を参照)。
(vii)第1のサイクル並びに最終(即ち第5の)サイクルで、試験機を、1分間、10N/cm幅で保持するよう設定した(9.3の注2を参照)。
(viii)回復期間は、30分間であった(9.3の注3を参照)。
(ix)試験試料を、24時間、50%RHかつ20℃で予備調整した。
(x)試験試料数は3つとした。
結果は以下の通りである。
(a)伸長率(S)(%)=[(最終(第5の)サイクル及び1分間の保持時間後の最大の力における伸び(mm)−初期の長さ)/初期の長さ]×100(以下では、10N/cmにおける最終伸長率と称する);
(b)回復伸長率(D)(%)=(100−非回復伸長率(%));非回復伸長率(C)(%)=[(Q−P)/P]×100(ただし、Qは、第5のサイクル後の特定の保持及び回復期間の後の適用された基準マーク間の距離(mm)であり、Pは、基準マーク間の初期の距離(mm)である);
(c)張力−伸長曲線の初期傾斜は、張力−伸長曲線の第5のサイクルの立ち上がり部に、0.1N/cm及び0.9N/cmに最も近い張力(T)を有する2つのデータセットの差分係数を算出することによって判定された。即ち、傾斜=(T2−T1)/(S2−S1)。

0095

水蒸気透過率(WVTR)の試験法
試験方法DIN EN ISO 15106−第1部:2005「水蒸気透過率の測定、第1部、湿度検出センサー法」(Determination of Water Vapour Transmission Rate−Part 1 Humidity Detection Sensor Method)」に従って、以下のパラメータ、条件、及び/又は所与の方法への変更を用いて、布地の水蒸気透過率を判定した。
(i)38℃;水蒸気差90%;相対湿度(上側チャンバ)10%、相対湿度(下側チャンバ)100%(表1;セクション8のパラメータセット2を参照)。
(ii)基準試料Core Tex、5000g/(m2・24h)、ロット番号071808;16.11.2009。
(iii)直径10cmの円形拡散区域
(iv)内側から外側のWVTRを測定するために1つの試験試料を使用し(「内側」とは、材料の、手足に向くように設計された側である)、外側から内側のWVTRを測定するために1つを使用する。試料毎に、3回測定を実行した。報告値は、平均である。
(v)直径30mmの切断円を有するダイを用いて試料をダイカットし、直径10mmの切断円を有するダイを用いてアルミニウムバリアフィルムをダイカットし、MRS Seitter GmbH.のバージョンMRS0225;ロット番号100604の試料カードを使用した。
(vi)試験に先立って、試験試料を24時間、50%RHかつ23℃で予備調整した。
(vii)Gintronic AG(スイスルティ、CH−8630)のEasyperm WVPT 650Mを測定機器として使用した。
g/(m2・24h)単位で水蒸気透過率を報告する。

0096

空気透過率の試験法
試験方法ISO 9237−1995に従って、以下のパラメータを用いて空気透過率を判定した。
(a)TexTest Instruments(チューリッヒ)のPermeability Tester 3FXを測定機器として使用した。
(b)試験圧力は200Paとした。
(c)試験面積は20cm2とした。
(d)材料毎に5つの試料を測定した。
(e)試験に先立って、試験試料を24時間、50%RHかつ23℃で予備調整した。
(f)試験条件は、50%RHかつ23とした。
(g)リットル/m2/s(mm/sと同寸法)で測定した値を表示し記録した。空気透過率Rはcm/sの単位で記録した。
(h)平均及び標準偏差を、(布地試料の異なる場所から取った)5つの単一サンプルに基づいて判定し、判定した変動係数及び95%の信頼範囲と共に報告した。

0097

材料(主材料として)
M1:約60g/m2のコーティング重量熱溶ウレタン接着剤を用いて積層され、細孔性を可能にするために適用される、スペーサー布地とフック係合布地との積層体。Muller Textil(51674ヴィール−ドラベンダーホッヘ、ドイツ)により商品名3MESHで販売される製品番号T7808−0300−1500−9005の経編されたスペーサー布地(坪量約285g/m2)をスペーサー布地として使用した。Gehring Textiles Inc.(米国、ニューヨーク州ガーデンシティー、11530)より販売される製品番号WW983のUBL(unbroken loop)材料の1表面を有するPerforated Nylon(商標)布地(坪量約90g/m2)をフック係合布地として使用した。有孔布地のUBL面とスペーサー布地のより広いメッシュ構造を有する表面とが、積層体材料の外側表面を形成するように積層させ、積層体は、総坪量が約435g/m2であり、厚さが3.8mmである。

0098

M2:約60g/m2のコーティング重量の熱溶融ウレタン接着剤を用いて積層され、細孔性を可能にするために適用される、スペーサー布地とフック係合布地との積層体。ゲーリング・テキスタイルズ社より販売される製品番号SHR700/3 D3(100%ポリエステル坪量288g/m2)の経編されたスペーサー布地をスペーサー布地として使用した。Gehring Textiles Incの製品番号WW983のUBL布地をフック係合可能な布地として使用した。有孔布地のUBL面とスペーサー布地のより広いメッシュ構造を有する表面とが、積層体材料の外側表面を形成するように積層させ、積層体は、総坪量が約438g/m2であり、厚さが2.6mmである。

0099

M3:約60g/m2のコーティング重量の熱溶融ウレタン接着剤を用いて積層され、細孔性を可能にするために適用される、スペーサー布地とフック係合布地との積層体。Gehring Textiles Inc.の製品番号SHR700/3 D3の経編されたスペーサー布地をスペーサー布地として使用した。Gehring Textiles Inc.により販売される製品番号WW1306のUBL材料(両側がUBL;坪量137g/m2)をフック係合布地として使用した。スペーサー布地のより広いメッシュ構造を、UBL材料WW1306に向かって積層させ、積層体は、総坪量が約485g/m2であり、厚さが3.2mmである。

0100

M4:坪量が約300g/m2で、厚さが4mmの、Sitip S.p.A.Industrie Tessili(チェーネ(BG)、Tessili、Via Vall’Alta、13;I−24020)の商品名FILTRO S45 3,5+OP.TRAF.6 neroの、フック係合可能なテキスタイルが両側にパターン形成されたポリウレタン発泡積層体

0101

M5:約4mmの幅で、両面に6角形パターンを有し、坪量が約261g/m2で厚さが3.5mmの、Akkotex(イタリア、ヴィチェンツァ、Via dell’Impresa,20;36040 Brendola)のRete Big Hole,Neroという商品名の経編されたスペーサー布地。

0102

M6:坪量が約314g/m2で厚さが3mmの、Muller Textil GmbHにより商品名3MESHで販売される製品番号6004の経編されたスペーサー布地。

0103

R7:坪量が約474g/m2で厚さが3.8mmの、Ball&Son Limited(商号Baltex)(登録番号第535664号)(登記上の本社、Burr Lane、Ilkeston、Derbyshire DE7 5JD)のスペーサー布地とフック係合層表面とからなる2層積層体。

0104

R8:約60g/m2のコーティング重量の熱溶融ウレタン接着剤を用いて積層され、細孔性を可能にするために適用される、スペーサー布地とマイクロフック係合布地との積層体。Muller Textilにより商品名3MESHで販売される製品番号T5957−0300−1600−9005の経編されたスペーサー布地(坪量約285g/m2)をスペーサー布地として使用し、Gehring Textiles Inc.の製品番号WW983のUBL布地をマイクロフック係合布地。得られた積層体において、有孔布地のUBL面とスペーサー布地のより広いメッシュ構造を有する表面とが、積層体材料の外側表面を形成するように積層させ、積層体は、総坪量が約470g/m2であり、厚さが3.8mmである。

0105

C1:坪量が約575g/m2で厚さが2.5mmの、Circaid Medical Products(米国、カリフォルニア州、サンディエゴ、92123)により商品名JUXTACURESSで販売される圧迫製品の布地。

0106

材料の性質についての試験結果

0107

材料M1〜M6、R7及びR8のそれぞれについて測定した張力対伸長曲線を図13A図13Hにそれぞれ示す。

0108

本明細書に記載するスリーブでの使用時には、M3材料の機械方向が、スリーブの横断方向に配向されるのが有利である。M1、M2、M4〜M6の材料の場合、好ましくは、機械方向又はクロスウェブ方向のいずれが、スリーブの横断方向に沿って使用され得る。そのような状況では、スリーブの横断方向の初期張力−伸長傾斜がより低い材料方向を使用するのが有利であることが分かった。

0109

圧迫に関連する特性に対する試験方法
圧迫システムに関連する特性について材料を評価するために、以下の試験方法を作成し、使用した。圧迫療法の有効性は主に、加えられた圧力、及び圧迫システムにおいて使用される材料の剛性に依存する。下記の第1の方法は、横たわった姿勢から立ち上がった時の脚の周長がよく知られているように1cm単位で増えることを模倣し、圧力差を測定することによって、加えられた圧力及び材料の剛性を評価する単純なインビトロ方法を提供する。第2の方法は、具体的には不規則な表面に均一に圧力を加える材料の能力に関係する、材料の形状適合性を評価する単純なインビトロ方法を提供する。

0110

インビトロ静的剛性指標についての試験法
回転軸に沿って二等分される、半径が4cmで長さが23cmのポリアセター製シリンダを使用して、手足をシミュレートした。シリンダの端部から3.5cm離れた距離でシリンダの回転軸に垂直に延びる2つの孔の中に配置された2つのねじと対応するナットとを用いて、シリンダ半体を組み付けた。シリンダの端部から5cm離れた距離で他のねじに対して平行に延びる2つの孔に、2つの追加のねじ及び対応するナットを提供した。外側ねじを、内側ねじに対する対抗ねじとして使用して、5mmの2つのシリンダ半体間のギャップを予備調整した。内側ねじを用いて、外側の対抗ねじにより与えられる限界まで回すことによって、予備調整した距離(5mm)までシリンダ半体を離すことができた。縁部から1cm離れた距離でシリンダの周りに置かれた2つの弾性リングは、内側ねじが外に動いた時に、シリンダ半体を互いに接触させたままに保った。この機構により、1センチメートルの違いでのシリンダ周長の変更を簡単かつ再現可能とすることが可能になった。直径約50mmのMicroLab Elettronica(イタリア)のPico Press圧力センサーを、ねじの中間でテープ(3M、#471PVCテープ)のストライプを用いて、一方のシリンダ半体の外側の中央に固定した。テープは、センサー自体のブラダーではなく、連結されたチューブの端部に接触した。センサーを、MicroLab Elettronica Sas(イタリア、Roncaglia di Ponte San Nicolo(PD))のPico Press圧力測定ユニットと連結した。

0111

長さが25cmで幅が15cmのストリップ試験試料を、測定方向に対して平行な長さで切断した、即ち、試料の長さが、測定される材料製造方向、即ち、材料の機械方向(MD)又はクロスウェブ方向(CW))に対して平行となるようにストリップを切断した。少なくとも24時間、同じ条件で試料を保管した後に、23℃、50%RHで、以下の手順を実行した。

0112

試験試料をシリンダに巻く前に、シリンダ半体間のギャップをゼロに設定し、センサーを較正した。試験試料をシリンダに巻き、それにより、適用可能な場合には、外に向いたフック係合表面及びテキスタイル試料の2つの細い端部は、互いに向かって、シリンダのセンサーの反対側に配置された。試験試料の2つの端部を互いに向かって均一に引っ張り、次いで、11mmHg(1.5kPa)〜15mmHg(2.0kPa)の初期圧力読み取り値がセンサー上に提供されるように固定した。フック係合外側表面を有するような試験試料の場合、Velcro USA Incorporated(米国、NH 03103、マンチェスター、Brown Avenue、406)のVelcro(登録商標)フックバンド#88の5cmx15cm片により、Velcro(登録商標)フックバンド#88の長辺を試験試料の端部に対して平行に配置して、端部を一緒に保持した。他の試験試料の場合、試験試料の端部を一緒に縫い付け、縫い付けた後、必要な場合には、所望の初圧読み取り値を達成するために、異なる直径を有する中実の、非圧迫性材料で作製された1つ以上のバーを、所望の圧力読み取り値に達するまで試験試料とシリンダとの間に挿入した。バーは、測定の間、定位置のままであった。

0113

次いで、シリンダ半体間のギャップが5mmになるまでねじは回した。ねじを回すために(単にこのために)、重なっているテキスタイル試料(ねじを覆っている)の縁部を、レンチがねじに達することができるように、縁部側のそれぞれで最大2cm局所的に移動させなければならなかった。ねじを回した後、縁部は元の場所に戻った。このステップの後、シリンダ半体を再び1つにし、得られた圧力読み取り値が10mmHg(1.3kPa)〜15mmHg(2.0kPa)の範囲内であるかどうか検査した。この範囲になっていない場合には、最後の2つのステップを繰り返した。この範囲である場合には、シリンダ半体の距離を再び5mm離し、しばらく保持した後に圧力を読み取り、「拡張圧力」として記録した。次いで、シリンダ半体間のギャップを再び近づけ、しばらく保持した後に圧力を読み取り、「静止圧力」として記録した。

0114

拡張圧力読み取り値から静止圧力読み取り値を減算し、得られた値を周長全体の増大で除算することによって、センチメートル単位、即ち1cm単位のインビトロの静的剛性指標を算出した。

0115

形状適合性についての試験法
インビトロSSI試験で説明した2部式調節シリンダ、即ち形状適合性を測定するためのセットアップと共に図11及び図12に概略的に示したシリンダ(80)を使用した。手足の表面で見られるような硬い表面の外形をシミュレートするために、Lyrecoから供給される50mm×23mmx13mmのサイズにトリミングされたボックス型イレーザ(81;以下、「キューボイド」と称する)(EANコード3662168013161)を、長辺がシリンダの回転軸に平行で、高さが13mmとなるように、一方のシリンダ半体の外側に3Mビニルテープ#471を用いて取り付けた。シリンダ半体の長手方向及び周方向に対してシリンダ半体の中央にMicroLab Elettronicaを配置した。

0116

長さが25cmで幅が15cmのストリップ試験試料を、測定方向に対して平行な長さで切断した、即ち、試料の長さが、測定される材料製造方向、即ち、材料の機械方向(MD)又はクロスウェブ方向(CW))に対して平行となるようにストリップを切断した。少なくとも24時間、同じ条件で試料を保管した後に、23℃、50%RHで、以下の手順を実行した。

0117

シリンダ(80)上に試験試料(90)を配置する前に、キューボイドが、テーブルトップと、テーブルトップに平行な2つのシリンダ半体の間の境界面とに向くように、シリンダを回転させた。試験試料の一方の細い端部(91;図12のみに見える)を中央に配置し、試料がシリンダ表面には接触せずに下向きにさがるように、2つのシリンダ半体の間に長さ1センチメートルにわたってクランプ留めする。(フック係合表面を有する試料の場合、前記表面をシリンダ表面から離れて配置した。)試験試料の他方の他の細い端部(92)には、幅6cm金属クランプ(82)(重量0.048kg)を取り付け、次いで、このクランプ上に1.5kgの重り(83)を取り付けた。

0118

重り(83)を取り付けてすぐに、1〜2秒以内に手動でシリンダ(80)を180度回転させると、キューボイド(81)が提供されたシリンダ半体を試験試料(90)が覆い、試験試料は、外形表面を覆ってテーブルトップに向かって掛かる。この構成は、図11及び図12に示されている。次いで、約1分の保持期間の後、ギャップ(84、85)がある場合にはその高さを測定した。具体的には、シリンダの長さに沿って延び、試験試料の重りがついて端部の近くの、キューボイドの長面に対して平行な位置で、2つの試料縁部におけるシリンダの外側表面と試験試料の内面との間の距離を、キャリパにより測定した。報告値は2つの測定値の平均である。

0119

圧迫に関連する特性の試験結果

0120

本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、本発明の様々な修正及び改変が当業者には明らかとなるであろう。本発明は、本明細書に記載された例示的な実施形態及び実施例によって過度に限定されることを意図するものではなく、そのような実施例及び実施形態は、例としてのみ提示されるものであり、本発明の範囲は、以下のように本明細書に記載される、請求項によってのみ限定されることを意図するものである点を理解されたい。

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