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課題・解決手段

本発明は、創傷被覆材に関し、特に、凍結乾燥ヒアルロン酸HAヒドロゲルと、前記凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲル内に埋め込まれた複数のデバイスとを含む刺激応答性創傷被覆材に関する。複数のデバイスの各々は、キトサンおよびヒプロメロースを含み、バイオフィルムおよび/またはエレクトロスパン繊維マットとして形成され得る。

概要

背景

ヒトおよび/または動物外傷に対して適用するための創傷被覆材が知られている。典型的には、ヒトおよび/または動物の真皮への損傷は、外部創傷を生じさせ、創傷の表面を覆う包帯および/またはバンドエイドを適用して前記創傷の治癒を促進する。

創傷治療及びマネジメントは、治癒過程において様々な外因性及び内因性因子が重要な役割を果たすという事実のために挑戦的であることが証明されている。これは特に、ヒトまたは動物の体の皮膚への損傷を含む外傷において明らかである。

創傷治癒過程は、典型的には、炎症期、増殖期、およびリモデリング期という3つの主要な段階を含む。

炎症期は、創傷を固定化し、それを腫脹させて痛みを与えることによって治癒のための創傷部位を準備する。出血が起こり、ホメオスタシスが開始され、さらに血小板によって凝固機構が誘発される。また、炎症期は血管拡張および食作用をもたらし、それによって、ヒスタミンおよびセロトニンが放出される。

増殖期は、活発遊走する細胞が、起源の点から創傷部位に向かう全方向において約3cm移動する、創縁における表皮細胞の増殖を伴う。このプロセスは、通常、損傷の2日後から3週間後に起こり、創傷部位に肉芽組織を生じる。肉芽形成は、血管新生および線維増殖刺激するのに必要な増殖因子の継続的供給源である線維芽細胞およびマクロファージの効果である。

最終段階はリモデリング期と呼ばれ、通常は損傷から3週間後に始まり、2年間続く。新たなコラーゲンを形成することで、より大きな引張り強度を生成するための真皮組織再構築が、この段階の主な目的である。関与する主要な細胞型は線維芽細胞である。コラーゲン分子が形成され始め、それによってそれらはさらなる修飾を受け、分子は特徴的な三重らせん構造を形成し始める。

上記の段階はしばしば重複し、標準仕様の創傷被覆材は、異なる段階からの最適な応答を促進する環境を使用時に提供するよう設計されていない。多くの場合、創傷被覆材は、上記段階の1つの間にのみ有用である。

概要

本発明は、創傷被覆材に関し、特に、凍結乾燥ヒアルロン酸HAヒドロゲルと、前記凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲル内に埋め込まれた複数のデバイスとを含む刺激応答性創傷被覆材に関する。複数のデバイスの各々は、キトサンおよびヒプロメロースを含み、バイオフィルムおよび/またはエレクトロスパン繊維マットとして形成され得る。

目的

新たなコラーゲンを形成することで、より大きな引張り強度を生成するための真皮組織の再構築が、この段階の主な目的である

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

ヒトまたは動物の身体の創傷部位に適用するための刺激応答性創傷被覆材であって、創傷被覆材は、凍結乾燥ヒアルロン酸HAヒドロゲル;ならびに凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルに埋め込まれた複数のデバイスを含み、各デバイスがキトサンおよびヒプロメロースを含んでおり、凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルは、創傷部位に存在する炎症反応由来するヒドロキシルラジカルと接触することで解重合し、複数の埋め込まれたデバイスを創傷部位に放出し、凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルは、水および/または滲出液を吸収して、血管新生および創傷治癒を促す湿潤した創傷部位の維持を促進する、創傷被覆材。

請求項2

凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルがさらにアルギネートを含み、使用されるアルギネートは水および/または滲出物を吸収して、血管新生および創傷治癒を促す湿潤した創傷部位の維持を促進する、請求項1に記載の創傷被覆材。

請求項3

アルギネートがアルギン酸ナトリウムである、請求項2に記載の創傷被覆材。

請求項4

凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルが、さらに、アジピン酸ジヒドラジドADH)、ジチオビスプロパン酸ジヒドラジド)(DTP)、ジチオビス(酪酸ジヒドラジド)(DTB)、チロシンおよびチロシンヒドラジドを含むジヒドラジドの群から選択される第1の架橋剤を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の創傷被覆材。

請求項5

第1の架橋剤がアジピン酸ジヒドラジド(ADH)である、請求項4に記載の創傷被覆材。

請求項6

複数のデバイスの各々が、さらに、次の群の植物性化学物質クルクミンファルネソール安息香酸オイゲノールおよび桂皮酸ならびに/または次の群の植物抽出物タチジャコウソウ(Thymus vulgaris)(タイム(Thyme))、ローズマリナスオフィシナリス(Rosmarinus officinalis)(ローズマリー)、シジギウムジョアボラヌム(Syzygyum joabolanum)(ジャンボラン(jambolan))、およびサルビアオフィシナリス(Salvia officinalis)(セージ(sage))から選択される活性医薬成分API)を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の創傷被覆材。

請求項7

APIがクルクミンである、請求項6に記載の創傷被覆材。

請求項8

複数のデバイスの各々が、さらに、イリドイド化合物および/またはイリドイド化合物の誘導体の群から選択される第2の架橋剤を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の創傷被覆材。

請求項9

第2の架橋剤が、ゲニピンおよび/またはクロムアスコルベートである、請求項8に記載の創傷被覆材。

請求項10

複数のデバイスの各々は、さらに、クエン酸を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の創傷被覆材。

請求項11

デバイスが、バイオフィルムおよび/またはエレクトロスパン繊維マットとして形成される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の創傷被覆材。

請求項12

デバイスがバイオフィルムとして形成され、バイオフィルムがさらにグリセリンを含む、請求項11に記載の創傷被覆材。

請求項13

デバイスが、エレクトロスパン繊維マットとして形成され、エレクトロスパン繊維マットが、さらに、次の群:ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリ塩化ビニルPVA)およびTween80の少なくとも1つを含む、請求項11に記載の創傷被覆材。

請求項14

凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルが、さらに、その上に積層されて2層の創傷被覆材を形成するバッキング層を含み、使用時、バッキング層は創傷部位から離れた側に面し、複数のデバイスの一方向の放出を促進する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の創傷被覆材。

請求項15

バッキング層がアルギネートおよび/またはポリアクリル酸を含むヒドロゲル組成物である、請求項14に記載の創傷被覆材。

請求項16

バッキング層が、さらに、可塑剤および/または消泡剤を含む、請求項15に記載の創傷被覆材。

技術分野

0001

本発明は創傷被覆材、特に刺激応答性創傷被覆材に関する。

背景技術

0002

ヒトおよび/または動物外傷に対して適用するための創傷被覆材が知られている。典型的には、ヒトおよび/または動物の真皮への損傷は、外部創傷を生じさせ、創傷の表面を覆う包帯および/またはバンドエイドを適用して前記創傷の治癒を促進する。

0003

創傷治療及びマネジメントは、治癒過程において様々な外因性及び内因性因子が重要な役割を果たすという事実のために挑戦的であることが証明されている。これは特に、ヒトまたは動物の体の皮膚への損傷を含む外傷において明らかである。

0004

創傷治癒過程は、典型的には、炎症期、増殖期、およびリモデリング期という3つの主要な段階を含む。

0005

炎症期は、創傷を固定化し、それを腫脹させて痛みを与えることによって治癒のための創傷部位を準備する。出血が起こり、ホメオスタシスが開始され、さらに血小板によって凝固機構が誘発される。また、炎症期は血管拡張および食作用をもたらし、それによって、ヒスタミンおよびセロトニンが放出される。

0006

増殖期は、活発遊走する細胞が、起源の点から創傷部位に向かう全方向において約3cm移動する、創縁における表皮細胞の増殖を伴う。このプロセスは、通常、損傷の2日後から3週間後に起こり、創傷部位に肉芽組織を生じる。肉芽形成は、血管新生および線維増殖刺激するのに必要な増殖因子の継続的供給源である線維芽細胞およびマクロファージの効果である。

0007

最終段階はリモデリング期と呼ばれ、通常は損傷から3週間後に始まり、2年間続く。新たなコラーゲンを形成することで、より大きな引張り強度を生成するための真皮組織再構築が、この段階の主な目的である。関与する主要な細胞型は線維芽細胞である。コラーゲン分子が形成され始め、それによってそれらはさらなる修飾を受け、分子は特徴的な三重らせん構造を形成し始める。

0008

上記の段階はしばしば重複し、標準仕様の創傷被覆材は、異なる段階からの最適な応答を促進する環境を使用時に提供するよう設計されていない。多くの場合、創傷被覆材は、上記段階の1つの間にのみ有用である。

発明が解決しようとする課題

0009

現在の技術における既知の欠点は、創傷被覆材の除去時における創傷への創傷被覆材の付着を含む。既知の創傷被覆材の除去は、修復されたおよび/または部分的に修復された真皮のいくつかの層を損傷することが多い。血管新生および結合組織増殖を含む一般的な創傷治癒を促進するためには、湿った創傷環境が推奨されるべきであることも知られている。多くの場合、既知の創傷被覆材が創傷を乾燥させるが、これは創傷治癒プロセス不利益である。

0010

真皮への損傷は、感染、炎症および/または敗血症をもたらすことが多い。典型的には、創傷を最初に洗浄し、次に様々な活性医薬成分API)を創傷部位に投与し、最後に創傷被覆材を適用する。様々なAPIへのアクセス、さらに創傷被覆材は常に利用可能であるとは限らず、熟練した医師が、どのAPIを投与する必要があるか決定する際に常に手助けをしてくれる訳ではない。

0011

さらに、創傷被覆材は、しばしば壊れたり、裂けたりして、変更または交換頻度を増加させる。これは創傷治癒過程を中断させ、創傷治癒および/またはマネジメントのコストを増加させる。

0012

上述の欠点の少なくとも1つを改善する創傷被覆材が必要とされている。

0013

US2005 / 0137272は、高い吸収性を有し、凍結乾燥を必要としないゲルバイオポリマーフォームを開示している。WO97 / 46265は、広範囲の材料を含むことができる使用時に創傷に隣接して配置された下部部分と、下部部分を覆う上部部分とを有する創傷被覆材を開示する。WO2014 / 039012は、薬物が充填されたベシクルを含むヒアルロン酸ヒドロゲルを開示している。WO01/91684は、所定の方法において高粘度材料の特性を変化させる少なくとも1つの処理化学物質を有するポリマー繊維を含む創傷被覆材を開示している。

0014

概要

課題を解決するための手段

0015

本発明によれば、ヒトまたは動物の身体の創傷部位に適用するための刺激応答性創傷被覆材であって、該創傷被覆材は、
凍結乾燥ヒアルロン酸HAヒドロゲル;ならびに
凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルに埋め込まれている複数のデバイスを含み、各デバイスがキトサンおよびヒプロメロースを含んでおり、
凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルは、創傷部位に存在する炎症反応由来するヒドロキシルラジカルと接触することで解重合し、複数の埋め込まれたデバイスを創傷部位に放出し、
凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルは、水および/または滲出液を吸収して、創傷治癒を促す湿潤した創傷部位の維持を促進する、創傷被覆材が提供される。

0016

凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルは、さらに、アルギネートを含んでもよく、使用されるアルギネートは水および/または滲出液を吸収して、創傷治癒を促す湿潤した創傷部位の維持を促進する。アルギネートは、使用時に一般に、脱臭剤としても作用する。好ましくは、アルギネートはアルギン酸ナトリウムである。

0017

凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルは、さらに、第1の架橋剤を含んでもよい。第1の架橋剤は、限定されないが、アジピン酸ジヒドラジドADH)、ジチオビスプロパン酸ジヒドラジド)(DTP)、ジチオビス(酪酸ジヒドラジド)(DTB)、チロシンおよびチロシンヒドラジドを含むジヒドラジドの群から選択されてよく、チオール基およびジスルフィド結合が、架橋および/またはカルボジイミドによるさらなるカップリングの際に形成され得る。好ましくは、第1の架橋剤はアジピン酸ジヒドラジド(ADH)であってもよい。

0018

複数のデバイスの各々は、さらに、活性医薬成分(API)を含むことができる。APIは、以下の群:クルクミンファルネソール安息香酸オイゲノールおよび桂皮酸から選択される少なくとも1つの植物性化学物質であってよいが、これらに限定されない。APIは、限定するものではないが、以下の群;タチジャコウソウ(Thymus vulgaris)(タイム(Thyme))、ローズマリナスオフィシナリス(Rosmarinus officinalis)(ローズマリー)、シジギウムジョアボラヌム(Syzygyum joabolanum)(ジャンボラン(jambolan))、サルビアオフィシナリス(Salvia officinalis)(セージ(sage))から選択される少なくとも1つの植物抽出物であってもよい。本発明の好ましい実施形態では、APIはクルクミンであってもよい。

0019

複数のデバイスの各々は、限定するものではないが、さらに、イリドイド化合物および/またはイリドイド化合物の誘導体から選択される第2の架橋剤を含むことができる。第2の架橋剤は、以下の群:ゲニピンおよびクロムアスコルベートから選択されてよく、使用時に架橋剤はキトサンを架橋する。本発明の好ましい態様において、第2の架橋剤はゲニピンである。

0020

複数のデバイスの各々は、さらに、クエン酸を含んでもよい。

0021

デバイスは、バイオフィルムおよび/またはエレクトロスパン繊維マットに形成されていてもよい。

0022

デバイスがバイオフィルムとして作製される本発明の一実施形態では、バイオフィルムはさらにグリセリンを含んでもよい。

0023

デバイスがエレクトロスパン繊維マットとして作製される本発明の一実施形態では、繊維マットは、さらに、次の群:ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリ塩化ビニルPVA)及びTween80の少なくとも1つを含むことができる。

0024

創傷被覆材は、さらに、凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルがその上に積層されて2層の創傷被覆材を形成するバッキング層を含んでもよく、使用時、バッキング層は創傷部位から離れた側に面し、複数のデバイスの一方向の放出を促進する。

0025

バッキング層は、ヒドロゲル組成物であってもよい。バッキング層は、アルギネートおよび/またはポリアクリル酸を含むことができる。バッキング層は、さらに、可塑剤を含んでよく、好ましくは可塑剤はグリセロールであってよい。バッキング層は、さらに、消泡剤を含んでもよい。

0026

添付の実施例および/または概略図を参照して、実質的に本明細書に、記載され、図示されおよび/または例示される創傷被覆材がさらに提供される。

図面の簡単な説明

0027

本開示の実施形態が、単なる例示として、添付の図面を参照して以下に説明される。
図1は、本発明による創傷被覆材の断面部を示す;
図2(a)は、セミ-IPNバイオフィルムデバイスA(フィルム1)、B(フィルム2)、C(フィルム5)、D(フィルム9)およびE(フィルム10)のFTIRスペクトルを示し、(b)は、組成物13のエレクトロスパン繊維マット(ナノ繊維マット)のFTIRスペクトルを示す;
図3は、a)バイオフィルム及びb)エレクトロスパン繊維マットデバイスの走査電子顕微鏡画像を示す;
図4は、s-IPNフィルムデバイス(AおよびB)、最適化フィルム、(C)フィルム1、(D)フィルム2、(E)フィルム5、(F)フィルム9および(G)フィルム10の走査型電子顕微鏡写真を示す;
図5は、(A)NF 3、(B)NF 2、(C)NF 4、(D)NF 5、(E)NF 9、(F)NF 6および(G)NF 15の走査型電子顕微鏡プロファイルを示し、ここで NFは、本明細書ではナノ繊維マットとも呼ばれるエレクトロスパン繊維マットである;
図6は、(a)上から下へA(フィルム6)、B(フィルム11)、C(フィルム3、D(フィルム10)およびE(フィルム2))を示すバイオフィルムデバイス;および(b)上から下へA(コントロール非架橋)およびB(最適化されたマット)を示すエレクトロスパン繊維マットデバイスのDSC概略図を示し;
図7は、プロトタイプデバイスの粘膜付着の作業の曲線下面積(AUC)を示し、(a)はバッキング層のAUCを示し、(b)はHAヒドロゲルのAUCを示す。
図8は、APIを含有するエレクトロスパン繊維マットをさらに含む凍結乾燥HAヒドロゲル組成物1-15のインビトロ生理活性物質放出プロファイルを示す;(a)はHAヒドロゲル組成物F1~F5を示し、(b)はHAヒドロゲル組成物F6~F10を示し、(c)はHAヒドロゲル組成物F11~F15を示し、全ての組成物は最適化された薬物負荷エレクトロスパン繊維マットを含み;そして
図9は、グラフから破断点およびヤング率を示すナノテンシルマッピング(nanotensile mapping)の際に得られるHAヒドロゲル組成物2の標準的な応力-歪みプロファイルを示す。

実施例

0028

詳細な説明

0029

具体的であるが、非限定的な本発明の実施形態を以下に記載する。

0030

本発明によれば、ヒトまたは動物の身体の創傷部位に対して適用するための刺激応答性創傷被覆材が提供される。創傷治癒プロセスは、典型的には3つの主要な段階、すなわち炎症期、増殖期およびリモデリング期を含み、本発明による創傷被覆材は、創傷の少なくとも1つ、好ましくは3つ全ての治癒段階において治癒を提供することを追求する。

0031

創傷被覆材は、凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲル、ならびに、キトサンおよびヒプロメロースを含む前記凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲル内に埋め込まれた複数のデバイスを含む。

0032

使用時において、創傷部位に存在する炎症反応に由来するヒドロキシルラジカルと接触することで創傷被覆材の凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルが解重合し、複数の埋め込まれたデバイスを創傷部位に放出し、凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルは水および/または滲出液を吸収して、創傷治癒を促す湿潤した創傷部位の維持を促進する。これは、一般に、炎症期に生じる。増殖期の間、HAは、創傷部位での細胞の増殖および再生を促す。リモデリング期の間に、HAは組織のリモデリングを助けるために細胞移動を促進する。このように、HA成分は、3つの治癒段階すべての間に治癒に寄与する。

0033

各デバイスのキトサンは、炎症期に創傷部位のホメオスタシスを助け、増殖期に伴う肉芽形成における、分化再上皮化および線維増殖を促進し、リモデリング期での肥厚性瘢痕形成の減少を促進する。このように、各デバイスのキトサンは3つの治癒段階のすべてにおいて治癒に貢献する。

0034

各デバイスのヒプロメロースは、創傷治癒の増殖期において血管新生を促す、および/または促進する。

0035

凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルは、典型的には、アルギネートをさらに含む。使用中されるアルギネートは水および/または滲出液を吸収して、血管新生および創傷治癒を促す湿潤した創傷部位の維持を促進する。アルギネートは、使用時に一般に、脱臭剤としても作用する。好ましくは、アルギネートはアルギン酸ナトリウムである。

0036

凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルは、一般に、第1の架橋剤をさらに含む。第1の架橋剤は、限定されないが、アジピン酸ジヒドラジド(ADH)、ジチオビス(プロパン酸ジヒドラジド)(DTP)、ジチオビス(酪酸ジヒドラジド)(DTB)、チロシンおよびチロシンヒドラジドを含むジヒドラジドの群から選択されてよく、チオール基およびジスルフィド結合が、架橋および/またはカルボジイミドによるさらなるカップリングの際に形成され得る。好ましくは、第1の架橋剤はアジピン酸ジヒドラジド(ADH)であってもよい。好ましくは、第1の架橋剤はアジピン酸ジヒドラジド(ADH)であり、HAとの架橋はHA-ADHヒドロゲル複合体を生成する。

0037

典型的には、デバイスの各々は、創傷治癒を促進するために創傷部位を処理する活性医薬成分(API)を各々含む。少なくとも1つ、複数のAPIがデバイスに含まれていてよい。APIは、以下の群:クルクミン、ファルネソール、安息香酸、オイゲノールおよび桂皮酸から選択される少なくとも1つの植物性化学物質であってよいが、これらに限定されない。APIは、限定するものではないが、以下の群;タチジャコウソウ(Thymus vulgaris)(タイム(Thyme))、ローズマリナスオフィシナリス(Rosmarinus officinalis)(ローズマリー)、シジギウムジョアボラヌム(Syzygyum joabolanum)(ジャンボラン(jambolan))、サルビアオフィシナリス(Salvia officinalis)(セージ(sage))から選択される少なくとも1つの植物抽出物であってもよい。本発明の好ましい実施形態では、APIはクルクミンであってもよい。

0038

以下の実施例に記載される本発明の好ましい実施形態では、APIはクルクミンである。炎症期の間、クルクミンは、抗炎症活性抗酸化活性を提供し、TGF-β1形成を促進する。増殖期の間、クルクミンは、細胞増殖成長因子誘導、および肉芽組織形成を促進する。

0039

複数のデバイスの各々は、さらに、イリドイド、イリドイド化合物および/またはイリドイドまたはイリドイド化合物の誘導体から選択される第2の架橋剤を含むことができる。第2の架橋剤は、以下の群:ゲニピンおよびクロムアスコルベートから選択されてよく、使用時に架橋剤はキトサンを架橋する。本発明の好ましい態様において、第2の架橋剤はゲニピンである。

0040

複数のデバイスの各々は、クエン酸をさらに含んでもよい。以下の実施例でより詳細に説明するように、使用時、クエン酸は、複数のデバイスの形成中にキトサンを溶解させる。使用時、クエン酸は、炎症期の間、抗菌活性を提供し、増殖期の間、肉芽形成を助ける。本出願人は、クエン酸が、キトサンのための溶解媒体を提供するだけでなく、使用時に創傷治癒特性も提供することにおいて特に有利であることを見出した。

0041

デバイスは、バイオフィルムおよび/またはエレクトロスパン繊維マットとして形成されてもよい。バイオフィルムおよびエレクトロスピン繊維マットの両方の実施形態の作製手順は、以下の実施例でより詳細に説明される。

0042

デバイスがバイオフィルムとして作製される本発明の実施形態において、バイオフィルムはさらにグリセリンを含んでもよい。バイオフィルムデバイスは、典型的には、キトサンおよびヒプロメロースが相互侵入ポリマーネットワーク(IPN)を形成するように形成される。

0043

デバイスがエレクトロスパン繊維マットとして製造される本発明の一実施形態では、繊維マットは、以下の群:ポリエチレンオキサイド(PEO)、ポリ塩化ビニル(PVA)およびTween80の少なくとも1つをさらに含む。PEOは、皮膚および/または毛髪に適用されるとエモリエント特性を有し、また、結合性保水性およびフィルム形成性も有し、非イオン性であり、良好な潤滑特性を有する。

0044

創傷被覆材は、一般に、凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルがその上に積層されて2層の創傷被覆材を形成するバッキング層をさらに含む。使用時、バッキング層は創傷部位から離れた側に面し、複数のデバイスの一方向の放出を促進する。

0045

バッキング層は、典型的にはヒドロゲル組成物である。バッキング層は、典型的にはアルギネートおよび/またはポリアクリル酸を含む。バッキング層は、グリセロールのような可塑剤をさらに含んでもよい。バッキング層は、消泡剤をさらに含んでもよい。

0046

例:

0047

[材料および方法]

0048

<材料>

0049

実施された全ての実験は、Sigma Aldrich Chemie GmbH、シュタインハイム、ドイツから得られたキトサン、中分子量ポリ(D-グルコサミン脱アセチル化キチン、Sigma Aldrich Chemie GmbH、シュタインハイム、ドイツから得たヒプロメロース-ヒドロキシメチルセルロース2910、Sigma Aldrich Chemie GmbH、シュタインハイム、ドイツから得たクエン酸ACS試薬≧99.5%, mw 192.12g / mol、分子量226.23のゲニピン≧98%(HPLC粉末、Sigma Aldrich Chemie GmbH、シュタインハイム、ドイツから得たクルクミンを使用して行った。加えて、実施された全ての電気スピニング実験は、分子量31000のポリマーPVA-mowiol(登録商標)4-88およびSigma Aldrich Chemie GmbH、シュタインハイム、ドイツから得たPEO-Polyox(商標)、WSR303を使用して行った。ナノ繊維エレクトロスピン性を改善するために、Tween80 uniLAB(登録商標)(Merck Chemicals(Pty)Ltd、ウェイビル、RSA、ハウンテン)を組み込んだ。

0050

グリセロール、Tween80 、Associated Chemical Enterprises Pty Ltd.(サウスデール、フリカ)、シリコン(BDH、VWR International Ltd、ロンドン、英国)、パラフィン液(Saarchemウェイドビル、ハウテン、南アフリカ)、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸、ヒアルロン酸、アジピン酸ジヒドラジド(ADH)(Sigma Aldrich Chemie GmbH、シュタインハイム、ドイツ)。使用された他の材料はすべて分析グレードであり、受け取ったまま使用した。

0051

<凍結乾燥ヒアルロン酸ヒドロゲルの作製>

0052

溶媒として脱イオン水を用いた溶液重合によってヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルを製造した。ヒアルロン酸 -アジピン酸ジヒドラジド複合体をヒドロゲルとして作製することにより、さらなる架橋を行った。マグネチックスターラー(Luo et al., 2000)を用いて連続的に撹拌しながらヒアルロン酸溶液(5g / ml)をアジピン酸ジヒドラジド(ADH)で架橋した。脱イオン水中に分散したアルギン酸ナトリウムをHA-ADH溶液に添加して複合ヒドロゲルを形成した。

0053

HAヒドロゲルの組成1〜15は、以下のBox-Behnkenデザインテンプレートから統計学的に導出された:

0054

0055

バイオフィルムデバイスの作製

0056

本発明は、キトサン(CHT)を出発物質として使用することを包含する。最適な溶解を確実にするために、5%(50mg / ml)のクエン酸を含む水性酸性溶液溶媒媒体として調製する。使用されたキトサンは、中程度の分子量であり、架橋されていない。本発明におけるキトサンの濃度は、1%(10mg / ml)から3%(30mg / ml)まで変化し、創傷治癒フィルムの製造において重要な役割を果たす。より低い範囲の濃度は、より低い引張強度を提供する傾向があり、水性媒体に曝されたときに容易に分解可能であるが、より高い濃度範囲では、フィルムは、はるかに遅い速度で分解する傾向のある強化された物理機械的特性を示す。最適化されたフィルムを確保するのに好ましいキトサンの濃度は、本発明の範囲内のバイオポリマーの添加に対して3%(30mg / ml)である。相互侵入ポリマーネットワーク(IPN)ブレンドを形成する、脱イオン水に溶解したゲニピンのような架橋剤の添加により、キトサンの架橋を達成することができる。ゲニピン、架橋剤は0.01%(10mg / 10ml)〜0.05%(50mg / 10ml)の範囲の濃度で用いられ、0.05%以上の場合、急速な分解およびフィルムの破れが観察された。前述の発明のために、最適な架橋を得るために0.01%の低濃度が必要である。ヒプロメロースおよびクルクミンの両者の水溶液を各々0.4%(4mg / ml)および1%(10mg / ml)の濃度で調製した。次いで、これを1mlのグリセリンと架橋キトサン溶液に加える。次いで、この溶液を一晩撹拌して、相互侵入ポリマーネットワーク(IPN)ブレンドを最適に形成し、所望の厚さ(10ml)でパラフィルムを使用して作製したフィルムモールド注ぐ。次いで、フィルムモールドを、ファンの開始とともにドラフトチャンバーに配置し、空気乾燥させる。

0057

<エレクトロスパン繊維マットデバイスの作製>

0058

本発明は、(上記のような)ポリマー溶液エレクトロスピニングを包含するが、好ましいエレクトロスピニングの条件に修正される。生理活性物質および試薬の添加キトサン、クエン酸、ゲニピン、ヒプロメロースおよびクルクミンの添加は、バイオフィルム用に、10%PVA(脱イオン水に溶解)および2%PEO(40%エタノールおよび60%脱イオン水%に溶解)を添加して行われる。1mlの界面活性剤Tween80もまた組み込まれる。これを均質になるまで、ポリマー溶液:PEO:PVAの等量比でブレンドし、次いで、一端部で1500μl/ hの流速を確保するポンプ(Chemyx Incシリンジ注入ポンプ)により提供されるスロットに挿入された10mlシリンジを取り付け、もう一方の端部で回収表面から37.5cmの距離に装着された21G針に取り付けられたパイプを介して、バイオ溶液に対してGlassman high voltage inc(High Bridge NJ USA)によって供給される20kVの電圧印加するエレクトロスピニングを行う。溶液をシリンジに供給し作動させることにより、ナノ繊維が回収表面に取り付けられたアルミニウム箔上に集められ、ナノ繊維マットを形成することができる。

0059

以下の表2に示すように、統計学的に導出されたBox-Behnkenデザインテンプレートに従って、バイオフィルムデバイスおよびエレクトロスパン繊維マットを作製した。

0060

0061

<凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲル上への取り付け積層化のためのバッキング層の合成および形成>

0062

種々の濃度のアルギネートを脱イオン水およびポリアクリル酸とともに溶媒に溶解させるフィルムキャスティング法を用いた。ポリマー溶液を順次ブレンドし、続いて2:1(ポリマー:可塑剤)の濃度で可塑剤グリセロールを添加することによって、ヒドロゲルを調製した。その後、1滴の消泡剤シリコンを溶液に添加した。均一な溶液が形成されるまで溶液ブレンドをマグネチックスターラー上で攪拌した。各ブレンドの最適量(+/- 10mL)を、液体パラフィン潤滑された長方形状(710mm×260mm)のパラフィルムからなるモールドに注ぎ、連続的な空気流の影響下にあるドラフトチャンバーを使用し、室温下溶媒を蒸発させることによってフィルム状にキャストした。乾燥後、膜フィルムをドラフトチャンバーおよびパラフィルムから取り出し、本発明による創傷被覆材のバッキング層として利用した。

0063

<エレクトロスパン繊維マットデバイスを含む創傷被覆材の形成>

0064

溶媒として脱イオン水を用いた溶液重合により、ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルを作製した。ヒアルロン酸 -アジピン酸ジヒドラジド複合体をヒドロゲルとして作製することにより、さらなる架橋を行った。マグネチックスターラーを用いて連続的に撹拌しながらヒアルロン酸(HA)溶液(5g / ml)をアジピン酸ジヒドラジド(ADH)で架橋した(Luo et al., 2000)。脱イオン水中に分散したアルギン酸ナトリウムをHA-ADH溶液に添加して複合体ヒドロゲルを形成させ、創傷治癒ナノ繊維マットをゲル中に懸濁させ、直ちに凍結させる。次いで、上記の系を凍結乾燥して、上記のようにバッキング層に結合することができる刺激応答性マトリックス保存物を形成する。本発明による創傷被覆材10は、図1に断面図で示されており、エレクトロスパン繊維マット組成物のデバイス14が埋め込まれたHAヒドロゲル12を示し、さらにHAヒドロゲルはバッキング層16上に積層している。

0065

[バイオフィルムとエレクトロスパン繊維マットの特性評価

0067

生理活性ポリマー交換の際に生じる複雑な相互作用特徴付け振動の分子遷移に基づいて吸収バンドを同定する、減衰全反射フーリエ変換赤外分光法ATR-FTIR分析を用いて、分解中に生じるフィルム内の構造変化収集した。ユニバーサルATR偏光アクセサリ(PerkinElmer Ltd.、Beaconsfield、UK)を取り付けたPerkinElmer(登録商標)Spectrum 100シリーズFT-IR分光計を使用し、スペクトルは4000〜625cm-1の範囲で、4cm-1の分解能および32の積算回数で記録された。図2aおよびbは、(a)ポリマーバイオフィルムデバイスおよび異なる濃度での効果、および(b)ナノ繊維マットであるエレクトロスパン繊維マット、に関するFTIRの代表的なスペクトルを示す。図2aは、上から下へ、A(フィルム1)、B(フィルム2)、C(フィルム5)、D(フィルム9)およびE(フィルム10)のセミ-IPNバイオフィルムデバイスのFTIRスペクトルを示す。図2bは、組成物13のエレクトロスパン繊維(ナノ繊維のマット)のFTIRスペクトルを示す。

0068

様々な濃度のポリマーブレンド相互侵入ネットワーク(IPN)形成に生じる物理的および化学的相互作用をFTIRを用いて評価し、ネイティブポリマー内の修飾の程度を決定する。フィルム内の架橋(図2a)は、生理活性物質の組み込みに起因する黄色からゲニピンで架橋した場合の濃い緑色への色の変化を特徴とし、さらに芳香族環内のCO伸縮を表す1223.62cm-1の波長における、架橋した場合のピーク消失はゲニピンの芳香族部位におけるキトサンとの架橋ブリッジの形成、つまり架橋ネットワークの形成を示す。さらに、架橋されると、大きなブロード曲線によって示されるOH伸張、および、各々波長3260.11から3278.79cm-1と0.34から0.35Aの波長と吸光度シフトが見られ、これは結合および強度の増加、つまりフィルムの安定性および物理的機械的特性の改善を示唆している。FTIRスペクトルの観察では、ポリマー濃度の変化がスペクトル内で僅かな変化をもたらすことがさらに推測され得る。3200cm-1と4000cm-1の範囲内のO-H伸縮の水素結合を表すブロードで強度の高いバンドが、全てのバイオフィルムで観察され得る。スペクトル内のシフトは、架橋の程度によって変化する。フィルム10は3923.54cm-1の波長を示し、一方、フィルム1および2には各々3289.37cm-1および3268.02cm-1の生理活性クルクミンに特徴的な波長が存在(図中の矢印で示される)し、このことは、架橋剤濃度の増大は、より大きな波長へのシフトをもたらし、共役および結合の形成を促進した。さらに、フィルム1にさらなるアミノ基の存在を表す波長1281.98cm-1にピークが存在しないことは、フィルム2,5,9および10で見られるように遊離アミノ基が存在しないことを示す。これは、低いキトサンポリマー濃度およびより多量の架橋剤によるものであって、遊離アミノ基が存在しないことを確実にする立体障害の形成によるものである。フィルム5は1980.69cm-1(図中のブロックで示される)の波長の存在を示し、これはいずれのポリマーの存在の特徴でもなく、C=C共役非対称伸縮の形成を表し、中間量のポリマーの存在が使用されて分子間の結合が形成しているときに生じる。

0069

相互侵入ポリマーネットワークの形成は、元の化合物と比較して最終生成物赤外吸収周波数有意差をもたらした。ネットワークの形成は、振動エネルギーおよび周波数の変化をもたらし、CH伸縮の特徴である2937.54cm-1および2881.46cm-1(矢印で強調表示)の波長およびC=O伸縮の特徴である1712.30cm-1(矢印で強調表示)の波長における骨格振動の存在が注意される。芳香環内のC-H変角は、921.85cm-1、808.96cm-1および621.69cm-1の波長で見られ、架橋による環内のC-O基の位置のC-N基の組み込みに関連する。C-N伸縮は、1318.16cm-1および1280.60cm-1の波長においても存在する。これらのピークは、より高い振動周波数に生じ、構造環境における変化をもたらす架橋と同様に、ポリマーネットワーク形成の程度に関連する。架橋剤の濃度が増加するにつれて、バンド形成の強度も高まり、構造内での伸長および共役および芳香環におけるC-H結合間の変角をもたらす。より高いバンド強度を示す組成物は、より高い架橋度に対応するので、相互侵入ポリマーネットワーク形成の程度は、ポリマーおよび架橋剤濃度によって大きく影響を受けることが推測できる。

0070

バイオフィルムとエレクトロスパン(ナノ繊維)マットの両方のスペクトルの比較を行い、図2bで確認されるナノ繊維マットの波長と吸光度が、バイオフィルムを表す図2aのものよりもはるかに大きいことが観察された。これは、波長および吸光度の増加が結合間のより大きな強度および共役を表すので、ナノ繊維がより大きな安定性および物理-機械的特性を提示することを示唆する。説明のために、(丸で囲んだ)両方の図における最初のブロードなピークは、構造中の水素結合したフェノールのOH伸縮を示すが、ナノ繊維における3305,03cm-1(図2b)およびバイオフィルムにおける3289.15cm-1(図2a)のより大きな波長は、より大きな共役および結果的安定性を示す。

0071

<バイオフィルムおよびエレクトロスパン繊維マットデバイスの形態学的観察>

0072

SEM(Phenom(商標)、FEICompany、Hillsboro、Oregon、USA)を用いて、乾燥させたバイオポリマーフィルムの表面トポグラフィー構造を観察した。試料をバイオフィルムから切り出し、金属スタブマウントし、試料を社内のSPIモジュールスパッタコーター(SPI Supples, Division of Structure Probe Inc.,ウエストチェスター, PA, アメリカ)で金被覆した。SEM分析により、バイオフィルムの多孔性、表面粗さおよび粒子サイズの可視化が可能になる。図3は、a)バイオフィルムおよびb)ナノ繊維(エレクトロスパン繊維マット)デバイスの走査電子顕微鏡画像を示す。

0073

走査型電子顕微鏡による評価がフィルムとナノ繊維の両方の表面形態を明らかにした。フィルム(a)は、平坦で、滑らかであり、連続的であり不規則に位置する細孔の存在を有する傾向がある。ナノ繊維(b)は、円筒形固体形状であり、天然皮膚組織の形態配置を模倣する能力を有する、繊維の不規則な配向を示す。したがって、bの治癒機能はaよりも広い範囲で最適化される。

0074

図4a〜gは、種々のポリマーおよび架橋剤濃度を用いて作製されたフィルムのセミ-IPNフィルムのSEM画像および表面形態の差異を示す。ZhaoらおよびBhuvaneshwariらは、純粋なキトサンフィルムの表面形態が比較的滑らかで、非多孔質で、平坦で均質であることを報告している。しかしながら、ポリマーIPNを導入して、生理活性物質を添加することおよび表面に架橋修飾することは、いくつかの場合には細孔および亀裂が存在する、僅かに粗い表面テクスチャーを示し、創傷部位においてガス交換を最適化するのに必要不可欠な特徴の1つである多孔質ネットワークマイクロ構造が確認された。多孔質構造はフィルムのすべての顕微鏡写真ではっきりと観察されたが、細孔のサイズおよび形状は異なっており、図4e(フィルム5)は細長く小さい形状の細孔を有するわずかに粗い表面トポロジーを有しており、フィルム10(図4g )は、より繊維状の構造を有する表面形態を示し、細孔は長く、より大きく、棒状の傾向がある。フィルム9(図4f)は、はるかに大きく明確な境界を有する明らかにくぼみ状の細孔を示したが、フィルム1(図4c)およびフィルム2(図4d)は、サイズおよび形状が不定である無作為に配向した細孔を有する同様の表面形態を示しフィルム表面に僅かな亀裂が存在する構造である。これらの異なる表面の特徴は、各々のフィルムにおける異なるポリマー濃度および架橋の程度に起因するものであった。フィルム9(図4f)およびフィルム10(図4g)は、架橋度が最も高い架橋剤の量が最も多いので、これらのフィルムはより大きい孔を示す。しかし、フィルム9(図4f)およびフィルム10(図4g)のような種々のフィルムの細孔の際立った特徴は、フィルム9(図4g)およびフィルム10(図4f)に各々使用されているより低い3%のキトサン(CS)濃度およびより高い1%のCS濃度により説明される。より低い架橋度は、フィルム2(図4d)で観察されるような劣った引張特性のために表面内に亀裂を生じる。架橋剤およびCSの両方をフィルム中に中間量で使用した場合、細孔は著しく小さくなり、フィルム5(図4e)で観察されるように結晶化率に関する表面トポロジーはより粗いものとなった。図4は、s-IPNフィルム、(AおよびB)最適化フィルム、(C)フィルム1、(D)フィルム2、(E)フィルム5、(F)フィルム9、(G)フィルム10の走査電子顕微鏡写真を示す。

0075

最適化フィルムは、以下の表3に示すように、統計学的に導出された最高濃度から周囲室温条件下で調製した。水性ポリマー溶液は、キトサンをクエン酸(5%:50mg / ml)に溶解することによって調製した。次いで、ヒプロメロース水溶液を添加し、続いて架橋剤ゲニピンを添加した。最後に、生理活性クルクミン(1%:10mg / ml)を添加した。

0076

最適化されたナノ繊維マットの場合、表3の成分を、脱イオン水中の導電材PVA(10%)および40%エタノールおよび60%脱イオン水中のPEO(2%)と1:1:1の比で各々混合した。最後に1.5mgのNaClおよび1mLのポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートを添加した。次いで、ポリマー溶液をエレクトロスピナー(Glassman high voltage Inc、(high bridge NJ USA))に取り付けられたポンプ(Chemyx Incシリンジ注入ポンプ)を通して、20kVの電圧を印加した。ナノ繊維は回収表面上に回収された。

0077

0078

ナノ繊維マットデバイス(エレクトロスパン繊維マットデバイス)の走査型電子顕微鏡およびその後の評価によって得られたプロファイルは、ランダムに配向され、円筒状で、固体で、直径が変化する繊維の存在を明らかにした。さらに、多孔質表面構造および特性を示す繊維は、ポリマーおよび架橋剤濃度の両方に依存していた。多孔性の表面形態が創傷治癒のプロセスに必要であり、皮膚の再構成に必要であろう。これは、ホメオスタシス、適切な栄養素および気体交換のプロセス、ならびに増殖および細胞浸潤のプロセスを助けるために好適である。図5に示された画像ではっきりと確認されるように、多孔質部位の生成は、不規則に緩やかなマナーで配向されたナノ繊維の形成によって細胞の増殖を可能とする。任意の方法で他に重なって緩く配置されたナノ繊維の存在は、皮膚のネイティブの細胞外マトリックス(ECM)を最もよく模倣する全体的ネットワーク構造であり、細胞再生効果を強化する(Chong et al., 2007)。エレクトロスピニングによるナノ繊維の形成が注目されているが、様々な系統パラメーターを考慮する必要があるため、いくつかの課題がある。ナノ繊維の形態の均一性、サイズおよび直径は、溶液の粘度などのパラメーターに大きく影響されます。より高い粘度を有する溶液は、より大きい直径を有するナノ繊維をもたらし、ビーズおよびビーズ化繊維の形成を防止するとともに、ウェット状態の繊維がコレクターに到達していることを示す分岐および束の存在を防止する(Haghi and Akbari., 2007 ; Pham et al., 2006)。図5bは、形状が大きく球形であるナノビーズ(丸で囲んだ)の存在を示し、これは低い程度で架橋されたポリマーのキトサンおよびヒプロメロース低濃度によるものであって、したがって溶液粘度に関してレイリー不安定性を示す。ポリマー濃度が増加するにつれて(すなわち、キトサンが1%から3%、ヒプロメロースが0.4から1.6%まで)、不安定性が減少し、その結果、図5a、図5cおよび図5gで確認されるように、均一性、より大きい直径を示し、かつナノビーズが存在しない示す繊維が得られる。架橋剤の添加は、ナノ繊維形態内での調整に寄与し、したがって、系の物理機械的特性を実証した。ナノ繊維マット内の架橋は、ゲニピンによるナノ繊維の収縮のために、図5d、図5eおよび図5fに見られるような密集して狭く充填された構造をもたらした。系の物理的機械的性質を改善することに加えて、架橋は、図5e(長方形ブロック)に明確に示されているように、表面積を減少させる構造形態にもたらされる変化および、架橋の結果として個々の繊維間で生じる融合に起因して、生理活性の放出を長期化する(Shaikhら、2012)。図5は (A)NF 3、(B)NF 2、(C)NF 4、(D)NF 5、(E)NF 9、(F)NF 6および(G)NF 15の走査型電子顕微鏡プロファイルを示し、ここで、NFは、本明細書ではナノ繊維(NF)マットとも呼ばれるエレクトロスパン繊維マットである。

0079

<バイオフィルムとエレクトロスパン繊維マットの高度示差走査熱量測定

0080

DSC測定は、窒素雰囲気下、-10〜350℃の範囲を10℃/分の加熱速度で、7〜10mgの重量を有する試料について、AdvancedDSC(TMDSC / ADSC)(Mettler Toledo DSC-1 STARe System、Schwerzenback、ZH、スイス)を用いて行った。量した試料を中央のピンホールドを有する被覆アルミニウム試料ホルダーに入れた。DSC係数較正は、エンタルピーおよび温度に関して行われた。ポリマー系のガラス転移融点化学反応および相変化温度に関して試料の熱分析を実施した。図6は、(a)バイオフィルムデバイスおよび(b)エレクトロスパン繊維マットについてのDSC結果を示す。図6は(a)A(フィルム6)、B(フィルム11)、C(フィルム3)、D(フィルム10)およびE(フィルム2))を示すバイオフィルムデバイス;ならびに(b)A(コントロールの未架橋)およびB(最適化マット)を示すエレクトロスパン繊維マットデバイスのDSC概略を示す。

0081

相互侵入ポリマーネットワークを形成する際の種々のポリマー間の相互作用を決定するためにDSC分析を行った。種々のフィルムのDSCサーモグラムは、28〜30℃の範囲のTgを示した。ガラス転移温度は、転移が起こったときの熱容量の変化として定義することができ、ネットワーク形成および架橋剤濃度に直接関連し得る。半結晶質材料が存在する場合、構造内の結晶子はこれらの結晶子の影響を受け、非晶質領域運動性に影響し、最終的に高濃度にTgをシフトさせて、さらに架橋度が構造の非晶質性に影響するので、最も高いTgがフィルム1(赤色の矢印)で観察され、硬化温度で架橋することができる構造内のアミノ基の架橋と関連していることが分かる。フィルム2(青色の矢印)に見られるような最適値よりも低い架橋剤濃度による架橋の減少は、より低いTgをもたらし、したがって分解の迅速な開始を示しやすい。ポリマー構造結晶状態に達すると、より多くの秩序が維持され、分子運動の程度が減少し、これは分子量分布および立体規則性のような因子の影響を受けるため、得られた較正曲線から、フィルム10が213.96℃での最高結晶化度を有しており、最も低いものはフィルム9における128.79℃であった(図中黒色のブロックで示す)。これは、フィルム10に使用されたポリマーの濃度が低いこと、フィルム9に使用される割合が高いことに起因し、したがって架橋度が変化するためである。これは、フィルム10が分子間結合および分子内結合の形成による規則的な分子配列がより多いことを示し、したがって高度に規定された構造が得られることを示唆している。さらに、フィルム10は213.96℃という高温域で最も低い分解度を示し、これはその結晶状態(青色の円)に起因する可能性がある。フィルム9は、より低い結晶化度を示し、貧弱なポリマー骨格を有する構造内の遊離の未架橋基に関連し得る、非晶質挙動を示す分子のランダムな配向に関連し得る。さらにフィルム9の非晶質形態は、半結晶挙動を示す全てのフィルムに存在する吸熱溶融遷移相を進行させる架橋(硬化発熱ピーク(赤丸で示す)の欠如によっても推測することができる。

0082

図6bは、28.21℃でのTg、258.99℃での分解速度および114,81℃での結晶挙動を示し、これは図6aのバイオフィルムと比較的同じ範囲にあり、したがって、熱条件下に置かれた場合、フィルムおよびナノ繊維は比較的同様のパターンで挙動することが示唆される。

0083

[凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルの特性評価]

0084

<凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルの粘膜付着特性>

0085

粘膜付着性は、所望の組織に付着または結合するポリマーまたは材料の能力として定義することができる。これは、外用薬患者コンプライアンスおよび最適な送達を確実にするために好ましい適用特性を必要とするため、創傷治癒のためのシステムを開発する際に非常に重要である。さらに、粘膜付着性送達システムは、活性化合物バイオアベイラビリティを増加させることができ、所望の部位での生理活性物質の放出を制御し、保持時間も延長することができる(Cevher et al., 2008)。5kg荷重を備えたTA-XTplus分析器を用いて、切り取ったSprague Dawleyラットの皮膚への付着を介してプロトタイプデバイスの粘膜付着特性を評価した。粘膜付着の作用は、以下の式を用いて評価した:

0086

粘膜付着の作用(mJ.cm-2) = ACU / πr2 [式1]

0087

ここで、πr2:ゲル組成物と接触している皮膚組織の表面積、である。

0088

粘膜付着試験は、デバイス製造のための組成物の付着特性を決定するために行った。得られた粘膜付着の作用から、バッキング層組成物は0.079mJcm-2そして凍結乾燥したマトリックス組成物について0.031mJcm-2の値を示した。従って、得られた結果は、創傷治癒のための理想的なプロトタイプとして用いられるバッキング層のゲル組成物のより大きな付着強度を示す。これは、ポリアクリル酸などの粘膜付着性ポリマーの使用に直接起因する可能性がある。文献の所見は、非イオン化ポリアクリル酸中の酸性基の90%以上の存在が静電荷を回避することで、より低い膨潤能力を示し、その結果、皮膚組織中に見出されるタンパク質および多糖類への直接的な結合特性を増強することを示唆している(El-Kamel et al., 2002)。図7は、プロトタイプデバイスの粘膜付着の作用の曲線下面積(AUC)を示し、(a)がバッキング層のAUCを示し、(b)がHAヒドロゲルのAUCを示す。

0089

刺激性炎症に反応するインビトロでの生理活性物質の放出(ここでHAヒドロゲルは埋め込まれたエレクトロスパン繊維マットを有する)>

0090

最適化エレクトロスパンマットデバイスを上記のように凍結乾燥HAヒドロゲル組成物F1〜F15内に埋め込み、その後インビトロでの生理活性物質放出実験を行った。

0091

生理活性物質の放出は、生体反応に依存する。このメカニズムは、凍結乾燥された炎症依存性マトリックスと接触してマトリックス中に存在するヒアルロン酸の分解を引き起こし、最終的にナノ繊維マットの曝露をもたらす標的創傷部位からのヒドロキシルラジカルの放出を伴う。図8で得られた結果から、生理活性物質の放出速度は使用される濃度に依存することが分かる。F2、F4、F9およびF12のような高濃度のポリマーおよび架橋剤が使用される場合、放出速度はより遅い。これは、鎖および、架橋が起こるときに形成される分子間および分子内力を介して生じる結合形成に起因する。結合形成および共役は、ヒドロキシルラジカルへの曝露による分解に対するより高度な耐性を提供する。F5およびF10のようなより低い濃度が使用される場合、生理活性物質の放出がより高度となる。より低い濃度は、ラジカルへの曝露時の凍結乾燥マトリックスの分解を容易にして標的部位への生理活性物質の迅速な暴露を提供する。さらに、生理活性物質の放出は、マトリックス中で利用可能なヒアルロン酸ならびにその使用される濃度に直接関連する。水溶液中に置かれたとき、ヒアルロン酸は、疎水性および親水性の鎖を有するランダムコイル-コイル構造を示す傾向がある。放出速度について調査された生理活性物質はクルクミンであり、また疎水性を示し、ゆっくりと放出される。したがって、生体反応性の凍結乾燥された炎症依存性マトリックスとしてのヒアルロン酸の使用は、その疎水性特性に基づく制御された生理活性物質の放出の優れた可能性(Luo et al., 2000)、ならびに創傷部位での炎症の間、ヒドロキシルラジカル放出である生体刺激に反応する能力を有し、デバイスが標的部位で局所送達デバイスとして働くことを可能にする。図8a〜cは、組成物1-15のインビトロ生理活性物質放出プロファイルを示す。

0092

ナノメートルスケールでの凍結乾燥ヒアルロン酸(HA)ヒドロゲルの引張および機械的特性の決定>

0093

すべての組成物の引張りおよび機械的特性をナノテンシル分析を用いて調べた。以下の図9は、凍結乾燥したマトリックスのヤング率の意義を表す応力-歪みプロファイルを示す。得られたプロファイルから、ヤング率は示されたグラフの直線部分によって表され、また破断点は、デバイスを破断するのに必要な最大歪みを示すと認識される。得られた結果から、より大きなポリマー濃度、特にアルギン酸ナトリウムを使用した場合に、より大きなヤング率が得られることが分かる。高められたヤング率の値がF12、F14およびF1にて確認され、4.5%w / vのアルギネートの濃度がF12およびF1に用いられ、0.13%w / vの架橋剤濃度のF1でより大きい架橋度が生じる。得られたヤング率は、各々1.22E(mPa)、053E(mPa)、0.61E(mPa)であった。ヤング率の値が高いほど、マトリックスデバイスの剛性および硬質性が高くなることが示唆される。ポリマー濃度の増加は、必然的にデバイスの応力 - ひずみ関係に影響を及ぼすポリマー骨格形成およびポリマー鎖柔軟性に影響する。F7およびF11のようなより小さいヤング率を示す凍結乾燥されたマトリックスデバイスはより大きな柔軟性を増強する。得られたヤング率は0.05E(mPa)および0.07E(mPa)である。これは、1%w / vで使用される低アルギン酸ナトリウム濃度および0.1%w / vの架橋剤濃度に起因する。したがって、創傷の治療および局所送達システムの投与にとって、最適な適用のためには、システムに強度および柔軟性の両方を提供するために、中間のヤング率を有するプロトタイプデバイスが必要とされる。したがって、得られた結果から、F5およびF9は中間のヤング率値が得られ、柔軟性および靭性の両方を提供するので、デバイス形成のための理想的な組成物候補として機能することが分かる。図9は、グラフからの破断点およびヤング率を描写するナノテンシルマッピングの際に得られる標準的な応力 - 歪みプロファイルを示す。しかし、描写されたプロファイルは、HAヒドロゲルの組成物2のものに似ている。

0094

結論

0095

出願人は、本発明による創傷被覆材は、創傷治癒の3つの段階全てにおいて創傷治癒を助け、重要なことに、創傷治癒が起こるための湿った環境を提供すると考えている。出願人は、本発明が少なくとも先行技術で公知の欠点を改善すると考えている。

0096

本発明を特定の実施形態および/またはその実施例に関して詳細に説明してきたが、当業者であれば、上記の理解を達成すると、これらの実施形態の、変更、変形、および均等物を容易に想起することができる。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれと同等なものとして評価されるべきである。

0097

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