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技術 二酸化チタン及び酸化亜鉛による過度の白さが皮膚塗布時に視覚的に隠蔽される日焼け止め製品

出願人 株式会社資生堂
発明者 鈴木大祐
出願日 2015年5月18日 (6年3ヶ月経過) 出願番号 2016-567946
公開日 2017年6月15日 (4年2ヶ月経過) 公開番号 2017-515864
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 物理的部材 開放空隙 視覚的色 アクリル樹脂液 無機粉末成分 ペルフルオロアルキルホスフェート B型粘度計 例示的実施
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年6月15日)のものです。
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図面 (6)

課題・解決手段

有機紫外線吸収剤の使用を必要としない日焼け止め製品が提供される。紫外線からの皮膚の効果的な保護は二酸化チタン及び酸化亜鉛の量を増加させることによって実現される。これらの酸化物から生じる過度の白さを隠蔽するために、日焼け止め製品は顔料を含む多層型カプセルを含有する。使用前の顔料は、その色を覆い隠すカプセルに包まれている。日焼け止め製品を皮膚に塗布すると、カプセルが壊れて顔料が放出され、二酸化チタン及び酸化亜鉛による過度の白さが抑制される。撹拌によってこれらの日焼け止め製品を生成できる日焼け止め製品前駆体も提供される。日焼け止め製品パッケージは、サンスクリーン生成物前駆体と撹拌用ボールとを含有する。日焼け止め製品パッケージを振盪するステップと、生成された日焼け止め製品を皮膚に塗布するステップとによる紫外線防御方法が提供される。

概要

背景

従来の日焼け止め製品は、紫外線からの望ましい皮膚保護ベル又は効果を達成できるように、紫外線吸収剤紫外線散乱剤又は両者を含有する。紫外線吸収剤は通常、有機化合物、例えば、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル及びオクトクリレンである。他方、紫外線散乱剤としては、無機粉末成分、例えば、二酸化チタン及び酸化亜鉛が挙げられる。

更に、「ノンケミカル日焼け止め」と称するカテゴリー製品も存在する。これらの日焼け止め製品は、有機紫外線吸収剤ではなく無機紫外線散乱剤を含有することによって、紫外線からの皮膚保護効果を発揮するよう意図されている。これらの有機紫外線吸収剤が使用者の皮膚を刺激する又は過敏にする傾向があるためである。

望ましい紫外線防御レベル若しくは効果を達成するために、又は満足できる値の紫外線防御指数(「SPF」)を示すように、これらのノンケミカル日焼け止め製品は、有機紫外線吸収剤の欠如を相殺できるように無機粉末成分、例えば、二酸化チタン及び酸化亜鉛を増量しなければならない。しかし、日焼け止め製品は、これらの無機粉末成分を増量すると、見た目には過度に白く見える。塗布前状態で過度に白く見える製品は問題にならないこともあるが、皮膚への塗布後にこのような過度の白さが残って留まるならば、日焼け止め製品は使用者にとって魅力的でないであろう。実際に、製品中の有機紫外線吸収剤の有無に関係なく、二酸化チタン、酸化亜鉛若しくは両者の使用量が多い場合は常に過度の白さの問題が起こる。したがって、過度の白さの問題は、ノンケミカル日焼け止めに限られるものではない。

更に、ノンケミカル日焼け止め製品に顔料を加えて、過度の白さの出現を抑える又は隠蔽することもできるが、塗布後(即ち、皮膚に塗り広げるとき)の製品を自然に見える色にする顔料は、塗布前状態の(即ち、バルクでの)製品の色を使用者にとって魅力欠けるものとする傾向がある。例えば、皮膚への塗布時に、製品を色がかった淡黄色に見えるようにする顔料は、実際の製品自体色に見えるようにする。使用者は、通常は見えない身体部分(例えば、自身の臀部)にこのような製品を塗布することに躊躇しないことはあるが、たとえ皮膚に塗り広げると製品が桃色を帯びた淡黄色に見えると教えられたとしても、使用者が顔にそれを塗布しようという気持ちにさせられる又は顔に塗布したくなる可能性は低い。加えて、製品の色が濃いため、使用者は、日焼け止め製品を塗布したのではなくメーキャップをした又はファンデーションをつけたように感じる可能性がある。

概要

有機紫外線吸収剤の使用を必要としない日焼け止め製品が提供される。紫外線からの皮膚の効果的な保護は二酸化チタン及び酸化亜鉛の量を増加させることによって実現される。これらの酸化物から生じる過度の白さを隠蔽するために、日焼け止め製品は顔料を含む多層型カプセルを含有する。使用前の顔料は、その色を覆い隠すカプセルに包まれている。日焼け止め製品を皮膚に塗布すると、カプセルが壊れて顔料が放出され、二酸化チタン及び酸化亜鉛による過度の白さが抑制される。撹拌によってこれらの日焼け止め製品を生成できる日焼け止め製品前駆体も提供される。日焼け止め製品パッケージは、サンスクリーン生成物前駆体と撹拌用ボールとを含有する。日焼け止め製品パッケージを振盪するステップと、生成された日焼け止め製品を皮膚に塗布するステップとによる紫外線防御方法が提供される。

目的

本発明において、日焼け止め製品が示すSPFは、それが所期の用途に応じて望ましいレベルの紫外線防御効果を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

疎水二酸化チタンと、疎水化酸化亜鉛と、顔料を含む多層型カプセルとを含む、油中水型乳化型日焼け止め製品であって、疎水化二酸化チタンの量が、油中水型乳化型日焼け止め製品の総量に対して3質量%以上13質量%以下であり、疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、油中水型乳化型日焼け止め製品の総量に対して8質量%以上40質量%以下であり、顔料を含む多層型カプセルが、300μm未満の数平均径を有し、油中水型乳化型日焼け止め製品の粘度が、30℃においてB型粘度計によって12回転/分のローター回転速度で測定した場合に10,000mPa・s以下である、油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項2

15以上のSPFを有する、請求項1に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項3

20以上のSPFを有する、請求項2に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項4

30以上のSPFを有する、請求項3に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項5

40以上のSPFを有する、請求項4に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項6

50以上のSPFを有する、請求項5に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項7

検出可能な量の有機紫外線吸収剤を更に含まない、請求項1から6のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項8

1種又は複数の有機紫外線吸収剤を10質量%以下の総量で更に含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項9

1種又は複数の有機紫外線吸収剤の総量が5質量%以下である、請求項8に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項10

1種又は複数の有機紫外線吸収剤の総量が3質量%以下である、請求項9に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項11

水の量が、0.01質量%以上98質量%以下である、請求項1から10のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項12

水の量が、1質量%以上60質量%以下である、請求項11に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項13

水の量が、3質量%以上40質量%以下である、請求項12に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項14

水の量が、5質量%以上25質量%以下である、請求項13に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項15

顔料を含む多層型カプセルの量が、0.1質量%以上1.7質量%以下である、請求項1から14のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項16

顔料を含む多層型カプセルの量が、0.1質量%以上1.6質量%以下である、請求項15に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項17

顔料を含む多層型カプセルの量が、0.2質量%以上1.2質量%以下である、請求項16に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項18

顔料を含む多層型カプセルの量が、0.3質量%以上0.9質量%以下である、請求項17に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項19

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、280μm以下である、請求項1から18のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項20

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、250μm以下である、請求項19に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項21

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、150μm以下である、請求項20に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項22

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、100μm以下である、請求項21に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項23

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、60μm以下である、請求項22に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項24

顔料を含む多層型カプセルが、赤色顔料を含む多層型カプセル及び黄色顔料を含む多層型カプセルを1:1.8〜1:2.2の比で含む、請求項1から23のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項25

疎水化二酸化チタンの量が、3質量%以上11質量%以下である、請求項1から24のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項26

疎水化二酸化チタンの量が、4質量%以上9質量%以下である、請求項25に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項27

疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、9質量%以上40質量%以下である、請求項1から26のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項28

疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、15質量%以上35質量%以下である、請求項27に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項29

疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、20質量%以上30質量%以下である、請求項28に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項30

疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、20質量%以上27質量%以下である、請求項29に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項31

油中水型乳化型日焼け止め製品の粘度が、30℃においてB型粘度計によって12回転/分のローター回転速度で測定した場合に7,000mPa・s以下である、請求項1から30のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項32

油中水型乳化型日焼け止め製品の粘度が、30℃においてB型粘度計によって12回転/分のローター回転速度で測定した場合に5,000mPa・s以下である、請求項31に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項33

油中水型乳化型日焼け止め製品の粘度が、30℃においてB型粘度計によって12回転/分のローター回転速度で測定した場合に3,000mPa・s以下である、請求項32に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品。

請求項34

請求項1から33のいずれか一項に記載の油中水型乳化型日焼け止め製品をヒト皮膚に塗布するステップを含む、紫外線へのヒト皮膚の曝露を低減する方法。

請求項35

油相溶媒と、疎水化二酸化チタンと、疎水化酸化亜鉛と、顔料を含む多層型カプセルと、水とを含む、日焼け止め製品前駆体であって、疎水化二酸化チタンの量が、日焼け止め製品前駆体の総量に対して3質量%以上13質量%以下であり、疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、日焼け止め製品前駆体の総量に対して8質量%以上40質量%以下であり、水の量が、日焼け止め製品前駆体の総量に対して0.01質量%以上98質量%以下であり、顔料を含む多層型カプセルが、300μm未満の数平均径を有する、日焼け止め製品前駆体。

請求項36

検出可能な量の有機紫外線吸収剤を更に含まない、請求項35に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項37

1種又は複数の有機紫外線吸収剤を10質量%以下の総量で更に含む、請求項35に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項38

1種又は複数の有機紫外線吸収剤の総量が5質量%以下である、請求項37に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項39

1種又は複数の有機紫外線吸収剤の総量が3質量%以下である、請求項38に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項40

水の量が、1質量%以上60質量%以下である、請求項35から39のいずれか一項に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項41

水の量が、3質量%以上40質量%以下である、請求項40に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項42

水の量が、5質量%以上25質量%以下である、請求項41に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項43

顔料を含む多層型カプセルの量が、0.1質量%以上1.7質量%以下である、請求項35から42のいずれか一項に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項44

顔料を含む多層型カプセルの量が、0.1質量%以上1.6質量%以下である、請求項43に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項45

顔料を含む多層型カプセルの量が、0.2質量%以上1.2質量%以下である、請求項44に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項46

顔料を含む多層型カプセルの量が、0.3質量%以上0.9質量%以下である、請求項45に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項47

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、280μm以下である、請求項35から46のいずれか一項に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項48

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、250μm以下である、請求項47に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項49

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、150μm以下である、請求項48に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項50

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、100μm以下である、請求項49に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項51

顔料を含む多層型カプセルの数平均径が、60μm以下である、請求項50に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項52

顔料を含む多層型カプセルが、赤色顔料を含む多層型カプセル及び黄色顔料を含む多層型カプセルを1:1.8〜1:2.2の比で含む、請求項35から51のいずれか一項に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項53

疎水化二酸化チタンの量が、3質量%以上11質量%以下である、請求項35から52のいずれか一項に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項54

疎水化二酸化チタンの量が、4質量%以上9質量%以下である、請求項53に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項55

疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、9質量%以上40質量%以下である、請求項35から54のいずれか一項に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項56

疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、15質量%以上35質量%以下である、請求項55に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項57

疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、20質量%以上30質量%以下である、請求項56に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項58

疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量が、20質量%以上27質量%以下である、請求項57に記載の日焼け止め製品前駆体。

請求項59

紫外線へのヒト皮膚の曝露を低減する方法であって、請求項35から58のいずれか一項に記載の日焼け止め製品前駆体を撹拌する又はかき混ぜることによって油中水型乳化型日焼け止め製品を調製するステップと、前記油中水型乳化型日焼け止め製品をヒト皮膚に塗布するステップとを含む、方法。

請求項60

請求項35から58のいずれか一項に記載の日焼け止め前駆体と、撹拌用物体とを含む、日焼け止め製品パッケージ

技術分野

0001

本発明は一般に、紫外線から皮膚を保護するための、二酸化チタン及び酸化亜鉛を含有する日焼け止め製品(又は日焼け止め化粧料組成物)に関する。これらの製品は、効果的な紫外線防御有機紫外線吸収剤を必要とせず(但し、それらを含有していてもよい)、皮膚への塗布前及び塗布後のいずれの状態においても使用者にとって魅力的な製品の色を示す。加えて、本発明は一般に、これらの日焼け止め製品の前駆体(又は原料)に関する。日焼け止め製品は、前駆体を撹拌する又はかき混ぜることによって生成される。更に、本発明は一般に、紫外線からヒト皮膚を保護する(美容)方法であって、日焼け止め製品をヒトの皮膚に塗布することによる、又は日焼け止め製品を前駆体から生成させ、それを皮膚に塗布することによる、方法に関する。

背景技術

0002

従来の日焼け止め製品は、紫外線からの望ましい皮膚保護ベル又は効果を達成できるように、紫外線吸収剤紫外線散乱剤又は両者を含有する。紫外線吸収剤は通常、有機化合物、例えば、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル及びオクトクリレンである。他方、紫外線散乱剤としては、無機粉末成分、例えば、二酸化チタン及び酸化亜鉛が挙げられる。

0003

更に、「ノンケミカル日焼け止め」と称するカテゴリーの製品も存在する。これらの日焼け止め製品は、有機紫外線吸収剤ではなく無機紫外線散乱剤を含有することによって、紫外線からの皮膚保護効果を発揮するよう意図されている。これらの有機紫外線吸収剤が使用者の皮膚を刺激する又は過敏にする傾向があるためである。

0004

望ましい紫外線防御レベル若しくは効果を達成するために、又は満足できる値の紫外線防御指数(「SPF」)を示すように、これらのノンケミカル日焼け止め製品は、有機紫外線吸収剤の欠如を相殺できるように無機粉末成分、例えば、二酸化チタン及び酸化亜鉛を増量しなければならない。しかし、日焼け止め製品は、これらの無機粉末成分を増量すると、見た目には過度に白く見える。塗布前状態で過度に白く見える製品は問題にならないこともあるが、皮膚への塗布後にこのような過度の白さが残って留まるならば、日焼け止め製品は使用者にとって魅力的でないであろう。実際に、製品中の有機紫外線吸収剤の有無に関係なく、二酸化チタン、酸化亜鉛若しくは両者の使用量が多い場合は常に過度の白さの問題が起こる。したがって、過度の白さの問題は、ノンケミカル日焼け止めに限られるものではない。

0005

更に、ノンケミカル日焼け止め製品に顔料を加えて、過度の白さの出現を抑える又は隠蔽することもできるが、塗布後(即ち、皮膚に塗り広げるとき)の製品を自然に見える色にする顔料は、塗布前状態の(即ち、バルクでの)製品の色を使用者にとって魅力欠けるものとする傾向がある。例えば、皮膚への塗布時に、製品を色がかった淡黄色に見えるようにする顔料は、実際の製品自体色に見えるようにする。使用者は、通常は見えない身体部分(例えば、自身の臀部)にこのような製品を塗布することに躊躇しないことはあるが、たとえ皮膚に塗り広げると製品が桃色を帯びた淡黄色に見えると教えられたとしても、使用者が顔にそれを塗布しようという気持ちにさせられる又は顔に塗布したくなる可能性は低い。加えて、製品の色が濃いため、使用者は、日焼け止め製品を塗布したのではなくメーキャップをした又はファンデーションをつけたように感じる可能性がある。

0006

本発明の一態様は、顔料を含む多層型カプセル(multilayer-type encapsulations containing pigments)を含有する日焼け止め製品に関する。これらの多層型カプセルは、製品を皮膚に塗布する前は日焼け止め製品内で原形を保つので、顔料色の見た目の視覚効果は低減又は隠蔽される。しかし、製品を皮膚に塗布すると、塗布ストロークの間に(例えば、手のひら又は指によって)作用する力によってカプセルが壊れ、顔料が放出されて皮膚全体に広がり、無機粉末成分から生じ得る過度の白さが相殺される又は視覚的に無効にされる。このため、無機紫外線散乱剤の使用を増加させて望ましい紫外線防御効果を達成するとともに日焼け止め製品中での有機紫外線吸収剤の使用を低減又は排除でき、使用前の製品自体の外観及び皮膚への塗布後の製品の外観のいずれも悪化させることがない。

0007

本発明の別の態様は、前記した日焼け止め製品の前駆体に関する。例えば、前駆体は、上層油相かつ下層水相である、容器内で巨視的に分離した2層の混合物であり得る。二酸化チタン、酸化亜鉛及び顔料を含む多層型カプセルは、いずれの相にも存在し得る。容器は、撹拌用ボール又は撹拌用部材を内部に収容することができ、使用直前に容器を手で振盪して撹拌用ボール又は部材を諸所に移動させることによって前駆体を撹拌及び混合することができ、それによって油中水型乳化型エマルションを生成させ、次いでそれを皮膚に塗布する。同様な撹拌及び混合効果は、内部に撹拌用部材が無くても、容器内部に十分な自由空間が利用可能であれば、容器を単に振盪することにより、あるいは外部からスティック又は細長部材を挿入して混合物を勢いよくかき混ぜることによっても達成できる。顔料を含む多層型カプセルは、皮膚に手で塗布する際に粉砕されるが、本発明の発明者は、前駆体を手で撹拌及び混合しても顔料が原形を保持することを見出した。

0008

本発明の更に別の態様は、紫外線から皮膚を保護する方法であって、前記の日焼け止め製品を皮膚に塗布することによる、又は前記の前駆体から日焼け止め製品を調製し、それを皮膚に塗布することによる、方法に関する。

0009

本開示に使用した見出しは、系統立てのみを目的とし、記載の範囲を限定することを意味しない。本開示全体を通じて使用する単語「〜得る」及び「〜できる」は、必須の意味(即ち、「〜でなければならない」という意味)ではなく、許容の意味(即ち、「〜の可能性がある」という意味)で使用する。同様に、単語「〜を含む」及び「〜を含んでいる」は、「〜を含む(含んでいる)が〜に限定されない」ことを意味する。

0010

本発明の特徴及び利点は、以下の図を参照して次セクションの詳細な説明を参照すれば、更に十分に理解されるであろう。

図面の簡単な説明

0011

5質量%の疎水化二酸化チタン及び25質量%の疎水化酸化亜鉛を含有し、有機紫外線吸収剤、未被覆顔料(naked pigment)及び顔料を含む多層型カプセルを含有しない比較用日焼け止め製品を示すカラー写真である(これは、後述の比較例4である)。この図は、皮膚に塗り広げる前の比較用日焼け止め製品を示している。
5質量%の疎水化二酸化チタン及び25質量%の疎水化酸化亜鉛を含有し、有機紫外線吸収剤、未被覆顔料及び顔料を含む多層型カプセルを含有しない比較用日焼け止め製品を示すカラー写真である(これは、後述の比較例4である)。この図は、皮膚に塗り広げた後の比較用日焼け止め製品を示している。
5質量%の疎水化二酸化チタン、25質量%の疎水化酸化亜鉛、0.048質量%のUnipure Red LC 381LL(即ち、未被覆赤色顔料)及び0.096質量%のUnipure Yellow LC 182 LL(即ち、未被覆黄色顔料)を含有するが、有機紫外線吸収剤及び顔料を含む多層型カプセルを含有しない比較用日焼け止め製品を示すカラー写真である(これは、後述の比較例3である)。この図は、バルク、即ち、皮膚に塗布する前の比較用日焼け止め製品を示している。
5質量%の疎水化二酸化チタン、25質量%の疎水化酸化亜鉛、0.048質量%のUnipure Red LC 381 LL(即ち、未被覆赤色顔料)及び0.096質量%のUnipure Yellow LC 182 LL(即ち、未被覆黄色顔料)を含有するが、有機紫外線吸収剤及び顔料を含む多層型カプセルを含有しない比較用日焼け止め製品を示すカラー写真である(これは、後述の比較例3である)。この図は、皮膚に塗り広げた後の比較用日焼け止め製品を示している。
5質量%の疎水化二酸化チタン、25質量%の疎水化酸化亜鉛、0.2質量%のMAGICOLOR(登録商標)103RP(赤色顔料を含む)及び0.4質量%のMAGICOLOR(登録商標)103YP(黄色顔料を含む)を含有するが、有機紫外線吸収剤及び未被覆顔料を含有しない本発明の日焼け止め製品を示すカラー写真である(これは、後述の実施例3である)。この図は、皮膚に塗り広げる前の本発明の日焼け止め製品を示している。
5質量%の疎水化二酸化チタン、25質量%の疎水化酸化亜鉛、0.2質量%のMAGICOLOR(登録商標)103RP(赤色顔料を含む)及び0.4質量%のMAGICOLOR(登録商標)103YP(黄色顔料を含む)を含有するが、有機紫外線吸収剤及び未被覆顔料を含有しない本発明の日焼け止め製品を示すカラー写真である(これは、後述の実施例3である)。この図は、皮膚に塗り広げた後の本発明の日焼け止め製品を示している。

0012

以下の詳細な説明は、本発明の種々の例示的な実施形態を一般的に記載しており、当業者によって理解される通り、他の同等に効果的な実施形態を除外すると考えるべきでない。更に、実施態様及び他の例を十分に理解できるように、多数の詳細な具体例を示す。しかし、以下の説明を不明瞭にしない程度で、周知の方法、手順及び成分は詳述していない場合がある。開示した実施形態及び具体例は、例示のみを目的とする。他の実施形態及び具体例を、開示した実施形態及び具体例に代えて又はそれらと組み合わせて採用することもできる。

0013

本発明の日焼け止め製品は、油中水型乳化型、単一油相型又はその他の型とすることができる。後述するように、製品は、顔料を含む多層型カプセル、並びに表面を疎水性処理又は加工した二酸化チタン粉末及び酸化亜鉛粉末を含有する。製品は、30℃において低粘度、例えば、10,000mPa・s以下の粘度を示すことができ、更に、特定の値、例えば、40以上のSPFを示すことができる。

0014

本発明の日焼け止め製品前駆体は、巨視的スケールでは分離している複数相の混合物であり、物理的に撹拌される又はかき混ぜられた場合に、前記日焼け止め製品、例えば、油中水型乳化型の日焼け止め製品を生成できる。

0015

本発明の、紫外線から皮膚を保護する方法は、前記日焼け止め製品を皮膚に塗布するステップを含む、あるいは前記日焼け止め製品前駆体を撹拌して若しくはかき混ぜて日焼け止め製品を調製するステップと、その製品を皮膚に塗布するステップとを含む。

0016

図1A及び図1Bは、5質量%の疎水化二酸化チタン及び25質量%の疎水化酸化亜鉛を含有するが、有機紫外線吸収剤、未被覆顔料、及び顔料を含む多層型カプセルを含有しない比較用日焼け止め製品のカラー写真である。図1Aは、皮膚に塗り広げる前の比較用日焼け止め製品を示し、図1Bは、皮膚に塗り広げた後の比較用日焼け止め製品を示している。疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の質量%は、比較用日焼け止め製品が望ましいレベルの紫外線防御効果を有するように選択する。使用者は、皮膚に塗り広げる前に出現する図1Aの白さを気にしないこともあるが、図1Bに示されるような皮膚に塗り広げた後に残る又は留まる過度の白さは、使用者にとって魅力的でないであろう。

0017

図2A及び図2Bは、5質量%の疎水化二酸化チタン、25質量%の疎水化酸化亜鉛、0.048質量%のUnipure Red LC 381LL(即ち、未被覆赤色顔料)及び0.096質量%のUnipure Yellow LC 182 LL(即ち、未被覆黄色顔料)を含有するが、有機紫外線吸収剤及び顔料を含む多層型カプセルを含有しない比較用日焼け止め製品のカラー写真である。図2Aは、バルク、即ち、皮膚に塗布する前の比較用日焼け止め製品を示し、図2Bは、皮膚に塗り広げた後の比較用日焼け止め製品を示している。未被覆赤色顔料及び未被覆黄色顔料の質量%は、図2Bに示されるように、皮膚への塗布時に酸化物から出現する過度の白さを隠蔽するように選択する。しかし、このような調整を行うと、バルクでの、即ち、使用前の比較日焼け止め製品の色は濃くなり、結果として、図2Aに示されるように使用者にとっての魅力に欠けるようになる。

0018

最後に、図3A及び図3Bは、5質量%の疎水化二酸化チタン、25質量%の疎水化酸化亜鉛、0.2質量%のMAGICOLOR(登録商標)103RP(赤色顔料を含む)及び0.4質量%のMAGICOLOR(登録商標)103YP(黄色顔料を含む)を含有するが、有機紫外線吸収剤及び未被覆顔料を含有しない、本発明の日焼け止め製品のカラー写真である。MAGICOLOR(登録商標)103RP及び103YPは、顔料を含む多層型カプセルの特定の市販製品を指す。図3Aは、皮膚に塗り広げる前の本発明の日焼け止め製品を示し、図3Bは、皮膚に塗り広げた後の本発明の日焼け止め製品を示している。本発明の日焼け止め製品は、図3Aに示すように、バルクで、即ち、使用前に、使用者にとって魅力に欠けるような濃い色を示さない。また更に、出現する過度の白さを隠蔽し、図3Bに示されるように、皮膚に塗り広げた場合に自然に見える色にすることが可能である。

0019

(1)油中水型乳化型日焼け止め製品
従来の油中水型乳化型日焼け止め製品は、配合され顔料を含む多層型カプセルと適合する限り、本発明の日焼け止め製品の基剤として使用できる。油中水型エマルションとは、通常、巨視的サイズより小さい水性液滴油中に分散されている、水と1種又は複数種の油との混合物を指す。

0020

油中水型乳化型日焼け止め製品の油相の溶媒を形成できる物質としては、デカメチルシクロペンタシロキサンイソノナン酸イソノニルジメチルポリシロキサンヘプタメチルオクチルトリシロキサントリメチルシロキシケイ酸流動パラフィンスクアランアボカド油マカダミアナッツ油、コーン油オリーブ油キャノーラ油月見草油ヒマシ油ヒマワリ種子油茶油コメヌカ油ホホバ油カカオ脂パーム油スクアレン牛脂モクロウミツロウキャンデリラロウカルナウバロウ、鯨ロウラノリンポリオキシエチレン(8mol)オレイルアルコールエーテルモノオレイン酸グリセリルシクロメチコンジフェニルポリシロキサンイソデカンイソドデカン及びイソヘキサデカンが挙げられる。これらのうち一般に使用されるのは、デカメチルシクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン、流動パラフィン及びイソドデカンである。これらの物質は、添加しようとする顔料を含む多層型カプセルと適合するならば、本発明の日焼け止め製品の油相の溶媒として使用できる。

0021

水は、従来の油中水型乳化型日焼け止め製品中に、油中水型乳化型日焼け止め製品の総量に対して0.01質量%以上98質量%以下、好ましくは1質量%以上60質量%以下、より好ましくは3質量%以上40質量%以下、最も好ましくは5質量%以上25質量%以下の範囲の量で含有され得る。本発明の油中水型乳化型日焼け止め製品も同様とする。一般に、製品が含有する水が少ないほど、その粘度は低くなる。

0022

従来の油中水型乳化型日焼け止め製品の油相は、通常、有機紫外線吸収剤及び表面を疎水性処理又は加工されている無機紫外線散乱剤を含有する。本発明の油中水型乳化型日焼け止め製品は疎水化無機紫外線散乱剤の使用を必須とするが、有機紫外線吸収剤の使用は必要としない。

0023

また任意選択で、従来の油中水型乳化型日焼け止め製品は、他の粉末原料液体油脂固形油脂、ロウ、炭化水素油高級脂肪酸高級アルコールエステル油シリコーン油アニオン性界面活性剤カチオン性界面活性剤両性界面活性剤親水性ノニオン性界面活性剤親油性界面活性剤保湿剤天然水溶性ポリマー半合成水溶性ポリマー、合成水溶性ポリマー、増粘剤金属イオン封鎖剤低級アルコール多価アルコール単糖類少糖類多糖類アミノ酸アミノ酸誘導体有機アミンポリマーエマルションpH調整剤ビタミン類酸化防止剤酸化防止助剤、並びに皮膚栄養素及び香料を含む他の可能な原料を含有し得る。これらの任意選択の原料の例は以下に記載する。本発明の油中水型乳化型日焼け止め製品は、添加しようとする顔料を含む多層型カプセルと適合するならば、これらの任意選択の原料のいずれを含有していてもよい。

0024

(A)有機紫外線吸収剤
有機紫外線吸収剤の例としては、パラ−アミノ安息香酸(「PABA」)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステルホモメンチル−N−アセチルアントラニレート、サリチル酸アミルサリチル酸メンチル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニルサリチル酸ベンジル、p−イソプロパノールフェニルサリチレートケイヒ酸オクチル、エチル−4−イソプロピルシンナメートメチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ2−エチルヘキサノイル−ジ−p−メトキシシンナメート、ビスレゾルシノールトリアジン(例えば、ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン)、2,4,6−トリ[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニルアニリン]−1,3,5−トリアジン、3−(4’−メチルベンジリデン)−d−1−カンファー、3−ベンジリデン−d−1−カンファー、2−フェニル−5−メチルベンゾオキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン及びジモルホリノピリダジノンが挙げられる。

0025

本発明の油中水型乳化型日焼け止め製品は、使用される顔料を含む多層型カプセルと有機紫外線吸収剤が適合するならば、有機紫外線吸収剤を、検出限界を下回る量で、あるいは日焼け止め製品の総質量に対して3質量%以下の量で、5質量%以下の量で又は10質量%以下の量で含有し得る。

0027

(C)液体油脂
液体油脂の例としては、アボカド油、椿油タートル脂肪酸、マカダミアナッツ油、コーン油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油卵黄油ゴマ油杏仁油コムギ胚芽油、山茶花油、ヒマシ油、亜麻仁油ベニバナ油綿実油エゴマ油大豆油ピーナッツ油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、中国桐油、日本桐油、ホホバ油、胚芽油及びトリグリセリンが挙げられる。

0028

(D)固形油脂
固形油脂の例としては、カカオ脂、ヤシ油水添ヤシ油、パーム油、パーム核油ジャニーズコアワックス核油(Japanese core wax nucleus oil)、水添油、ジャパニーズコアワックス及び水添ヒマシ油が挙げられる。

0029

(E)ロウ
ロウの例としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、ワタロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピルエステル、ラウリン酸ヘキシル還元ラノリンホホバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール及びPOE水添ラノリンエチルアルコールエーテルが挙げられる。

0030

(F)炭化水素油
炭化水素油の例としては、流動ワセリンオゾケライトスクワランプリスタンパラフィンセレシンスクワレン、ワセリン、及びマイクロクリスタリンワックスが挙げられる。

0031

(G)高級脂肪酸
高級脂肪酸の例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸ステアリン酸ベヘン酸オレイン酸ウンデシレン酸トール油脂肪酸イソステアリン酸リノール酸リノレン酸エイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)が挙げられる。

0033

(I)エステル油
エステル油の例としては、ミリスチン酸イソプロピルオクタン酸セチルミリスチン酸オクチルドデシルパルミチン酸イソプロピルステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルヘキシルデシルオクタノエート乳酸セチル乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチレングリコールエチルヘキサノエートジペンタエリトリトール脂肪酸エステルモノイソステアリン酸n−アルキレングリコールジカプリン酸ネオペンチルグリコールリンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリルトリメチロールプロパントリ−2−エチルヘキサノエート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、テトラ−2−ペンタエリトリトールエチルヘキサノエート、グリセリントリ−2−エチルヘキサノエート、トリオクタン酸グリセリル、グリセリントリイソパルミテート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、セチル2−エチルヘキサノエート、パルミチン酸2−エチルヘキシル、グリセリントリミリステート、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリドヒマシ油脂肪酸メチル、オレイン酸オレイルアセトグリセリド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシルアジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸2−オクチルドデシルアジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、ラウリン酸エチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピルコハク酸2−エチルヘキシル及びクエン酸トリエチルが挙げられる。

0034

(J)シリコーン油
シリコーン油の例としては、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン及びジフェニルポリシロキサン);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン);三次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂シリコーンゴム;及び種々の変性ポリシロキサン(例えば、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサンアルキル変性ポリシロキサン及びフッ素変性ポリシロキサン)が挙げられる。

0035

(K)アニオン性界面活性剤
アニオン性界面活性剤の例としては、以下が挙げられる:脂肪酸石鹸(例えば、ラウリン酸ナトリウム及びパルミチン酸ナトリウム);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム及びラウリル硫酸カリウム);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POEラウリルスルフェートトリエタノールアミン及びPOEラウリル硫酸ナトリウム);N−アシルサルコシン酸(例えば、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム及びラウロイルメチルタウリンナトリウム);リン酸エステル塩(例えば、POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム及びPOEステアリルエーテルリン酸);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ナトリウムモノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホスクシネート及びナトリウムラウリルポリプロピレングリコールスルホスクシネート);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン及び直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸);高級脂肪酸エステル硫酸塩(例えば、水添ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸一ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム及びN−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム);硫酸化油(例えば、ロート油);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリールエーテルカルボキシレートα−オレフィンスルホネート;高級脂肪酸エステルスルホネート;sec−アルコールスルフェート;高級脂肪酸アルキルアミドスルフェート;ナトリウムラウロイルモノエタノールアミンスクシネート;ジトリエタノールアミンN−パルミトイルアスパルテート;及びカゼイン酸ナトリウム

0037

(M)両性界面活性剤
両性界面活性剤の例としては、イミダゾリン型両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム塩及び2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキシド−1−カルボキシエチルイルオキシ2ナトリウム塩);及びベタイン型界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−n−カルボキシメチル−n−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタインアミドベタイン及びスルホベタイン)が挙げられる。

0038

(N)親水性ノニオン性界面活性剤
親水性ノニオン性界面活性剤の例としては、以下が挙げられる:ポリグリセリン脂肪酸エステル[例えば、ヘキサグリセリルモノラウレートHLB14.5)、ヘキサグリセリルモノミリステート(HLB 11)、ヘキサグリセリルモノステアレート(HLB 9.0)、ヘキサグリセリルモノオレエート(HLB 9.0)、デカグリセリルモノラウレート(HLB 15.5)、デカグリセリルモノミリステート(HLB 14.0)、デカグリセリルモノステアレート(HLB 12.0)、デカグリセリルモノイソステアレート(HLB 12.0)、デカグリセリルモノオレエート(HLB 12.0)、デカグリセリルジステアレート(HLB 9.5)及びデカグリセリルジイソステアレート(HLB 10.0)];ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレン(「POE」)(5)グリセリルモノステアレート(HLB 9.5)、POE(15)グリセリルモノステアレート(HLB 13.5)、POE(5)グリセロールオノオレート(HLB 9.5)及びPOE(15)グリセリルモノオレエート(HLB 14.5)];ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル[例えば、POE(20)ソルビタンモノココエート(HLB 16.9)、POE(20)ソルビタンモノパルミテート(HLB 15.6)、POE(20)ソルビタンモノステアレート(HLB 14.9)、POE(6)ソルビタンモノステアレート(HLB 9.5)、POE(20)ソルビタントリステアレート(HLB 10.5)、POE(20)ソルビタンモノイソステアレート(HLB 15.0)、POE(20)ソルビタンモノオレエート(HLB 15.0)、POE(6)ソルビタンモノオレエート(HLB 10.0)及びPOE(20)ソルビタントリオレエート(HLB 11.0)];ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル[例えば、POE(6)ソルビットモノラウレート(HLB 15.5)、POE(60)ソルビットテトラステアレート(HLB 13.0)、POE(30)ソルビットテトラオレエート(HLB 11.5)、POE(40)ソルビットテトラオレエート(HLB 12.5)及びPOE(60)ソルビットテトラオレエート(HLB 14.0));ポリオキシエチレンラノリン/ラノリンアルコール/ミツロウ誘導体[例えば、POE(10)ラノリン(HLB 12.0)、POE(20)ラノリン(HLB 13.0)、POE(30)ラノリン(HLB 15.0)、POE(5)ラノリンアルコール(HLB 12.5)、POE(10)ラノリンアルコール(HLB 15.5)、POE(20)ラノリンアルコール(HLB 16.0)、POE(40)ラノリンアルコール(HLB 17.0)及びPOE(20)ソルビットミツロウ(HLB 9.5)];ポリオキシエチレンヒマシ油/水添ヒマシ油[例えば、POE(20)ヒマシ油(HLB 10.5)、POE(40)ヒマシ油(HLB 12.5)、POE(50)ヒマシ油(HLB 14.0)、POE(60)ヒマシ油(HLB 14.0)、POE(20)水添ヒマシ油(HLB 10.5)、POE(30)水添ヒマシ油(HLB 11.0)、POE(40)水添ヒマシ油(HLB 13.5)、POE(60)水添ヒマシ油(HLB 14.0)、POE(80)水添ヒマシ油(HLB 16.5)及びPOE(100)水添ヒマシ油(HLB 16.5)];ポリオキシエチレンステロール/水添ステロール[例えば、POE(5)フィトステロール(HLB 9.5)、POE(10)フィトステロール(HLB 12.5)、POE(20)フィトステロール(HLB 15.5)、POE(30)フィトステロール(HLB 18.0)、POE(25)フィトスタロール(HLB 14.5)及びPOE(30)コレスタノール(HLB 17.0)];ポリオキシエチレンアルキルエーテル[例えば、POE(2)ラウリルエーテル(HLB 9.5)、POE(4.2)ラウリルエーテル(HLB 11.5)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB 14.5)、POE(5.5)セチルエーテル(HLB 10.5)、POE(7)セチルエーテル(HLB 11.5)、POE(10)セチルエーテル(HLB 13.5)、POE(15)セチルエーテル(HLB 15.5)、POE(20)セチルエーテル(HLB 17.0)、POE(23)セチルエーテル(HLB 18.0)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB 9.0)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB 18.0)、POE(7)オレイルエーテル(HLB 10.5)、POE(10)オレイルエーテル(HLB 14.5)、POE(15)オレイルエーテル(HLB 16.0)、POE(20)オレイルエーテル(HLB 17.0)、POE(50)オレイルエーテル(HLB 18.0)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB 10.0)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB 16.5)、POE(30)ベヘニルエーテル(HLB 18.0)、POE(2)(C12−15)アルキルエーテル(HLB 9.0)、POE(4)(C12−15)アルキルエーテル(HLB 10.5)、POE(10)(C12−15)アルキルエーテル(HLB 15.5)、POE(5)2級アルキルエーテル(HLB 10.5)、POE(7)2級アルキルエーテル(HLB 12.0)、POE(9)アルキルエーテル(HLB 13.5)及びPOE(12)アルキルエーテル(HLB 14.5)];ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル[例えば、POE(1)ポリオキシプロピレン(「POP」)(4)セチルエーテル(HLB 9.5)、POE(10)POP(4)セチルエーテル(HLB 10.5)、POE(20)POP(8)セチルエーテル(HLB 12.5)、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB 11.0)及びPOE(30)POP(6)デシルテトラデシルエーテル(HLB 12.0)];ポリエチレングリコール脂肪酸エステル[例えば、ポリエチレングリコール(「PEG」)(10)(HLB 12.5)、PEG(10)モノステアレート(HLB 11.0)、PEG(25)モノステアレート(HLB 15.0)、PEG(40)モノステアレート(HLB 17.5)、PEG(45)モノステアレート(HLB 18.0)、PEG(55)モノステアレート(HLB 18.0)、PEG(10)モノオレエート(HLB 11.0)、PEGジステアレート(HLB 16.5)及びPEGジイソステアレート(HLB 9.5)];及びポリオキシエチレングリセリルイソステアレート[例えば、PEG(8)グリセリルイソステアレート(HLB 10.0)、PEG(10)グリセリルイソステアレート(HLB 10.0)、PEG(15)グリセリルイソステアレート(HLB 12.0)、PEG(20)グリセリルイソステアレート(HLB 13.0)、PEG(25)グリセリルイソステアレート(HLB 14.0)、PEG(30)グリセリルイソステアレート(HLB 15.0)、PEG(40)グリセリルイソステアレート(HLB 15.0)、PEG(50)グリセリルイソステアレート(HLB 16.0)及びPEG(60)グリセリルイソステアレート(HLB 16.0)]。

0039

(O)親油性界面活性剤
親油性界面活性剤の例としては、POE(2)ステアリルエーテル(HLB4.0)、自己乳化プロピレングリコールモノステアレート(HLB 4.0)、ミリスチン酸グリセリル(HLB 3.5)、モノステアリン酸グリセリル(HLB 4.0)、自己乳化モノステアリン酸グリセリル(HLB 4.0)、モノイソステアリン酸グリセリル(HLB 4.0)、モノオレイン酸グリセリル(HLB 2.5)、トリステアリン酸ヘキサグリセリル(HLB 2.5)、ペンタステアリン酸デカグリセリル(HLB 3.5)、ペンタイソソステアリン酸デカグリセリル(HLB 3.5)、ペンタオレイン酸デカグリセリル(HLB 3.5)、モノステアリン酸ソルビタン(HLB 4.7)、トリステアリン酸ソルビタン(HLB 2.1)、モノイソステアリン酸ソルビタン(HLB 5.0)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB 4.5)、モノオレイン酸ソルビタン(HLB 4.3)、POE(6)ソルビットヘキサステアレート(HLB 3.0)、POE(3)ヒマシ油(HLB 3.0)、PEG(2)モノステアレート(HLB 4.0)、エチレングリコールモノステアレート(HLB 3.5)及びPEG(2)ステアレート(HLB 4.5)が挙げられる。

0040

(P)保湿剤
保湿剤の例としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールキシリトールソルビトールマルチトールコンドロイチン硫酸ヒアルロン酸ムコイチン硫酸、カロニン酸(charonic acid)、アテロコラーゲンコレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩短鎖可溶性コラーゲンジグリセリン(EO)PO付加物イザヨイバラ果実エキスセイヨウノコギリソウエキス及びメリロートエキスが挙げられる。

0041

(Q)天然水溶性ポリマー
天然水溶性ポリマーの例としては、以下が挙げられる:植物型ポリマー{例えば、アラビアガムトラガカントガムガラクタングアーガムカロブガムカラヤガムカラギーナンペクチン寒天クインスシード[マルメロ(Cyclonia oblonga)]、藻類コロイド褐藻類エキス)、デンプン(イネ、コーンポテト及び小麦)及びグリチルリチン酸};微生物型ポリマー[例えば、キサンタンガムデキストランサクシノグリカン及びプルラン];及び動物型ポリマー(例えば、コラーゲンカゼインアルブミン及びゼラチン)。

0043

(S)合成水溶性ポリマー
合成水溶性ポリマーの例としては、以下が挙げられる:ビニルポリマー(例えば、ポリビニルアルコールポリビニルメチルエーテルポリビニルピロリドン及びカルボキシビニルポリマー);ポリオキシエチレン型ポリマー(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000又は60,000とポリオキシエチレンポリオキシプロピレンとのコポリマー);アクリルポリマー(例えば、ポリアクリル酸ナトリウムポリアクリル酸エチル及びポリアクリルアミド);ポリエチレンイミン;及びカチオン性ポリマー

0044

(T)増粘剤
増粘剤の例としては、アラビアガム、カラギーナン、カラヤゴム、トラガカントガム、カロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリンドガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸マグネシウムアルミニウムベントナイトヘクトライト、Al−Mgシリケートビーガムラポナイト及びケイ酸無水物が挙げられる。

0045

(U)金属イオン封鎖剤
金属イオン封鎖剤の例としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウムエデト酸三ナトリウムエデト酸四ナトリウムクエン酸ナトリウムポリリン酸ナトリウムメタリン酸ナトリウムグルコン酸リン酸クエン酸アスコルビン酸、コハク酸及びエチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウムが挙げられる。

0046

(V)低級アルコール
低級アルコールの例としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール及びt−ブチルアルコールが挙げられる。

0047

(W)多価アルコール
多価アルコールの例としては、以下が挙げられる:二価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオールヘキシレングリコール及びオクチレングリコール);三価アルコール(例えば、グリセリン及びトリメチロールプロパン);四価アルコール(例えば、ペンタエリトリトール、例えば、1,2,6−ヘキササントリオール);五価アルコール(例えば、キシリトール);六価アルコール(例えば、ソルビトール及びマンニトール);多価アルコールポリマー(例えば、ジエチレングリコールジプロピレングリコールトリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン及びポリグリセリン);二価アルコールアルキルエーテル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルエチレングリコールモノブチルエーテルエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテルエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル及びエチレングリコールジブチルエーテル);二価アルコールアルキルエーテル(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテルジエチレングリコールモノエチルエーテルジエチレングリコールモノブチルエーテルジエチレングリコールジメチルエーテルジエチレングリコールジエチルエーテルジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルトリエチレングリコールモノメチルエーテルトリエチレングリコールモノエチルエーテルプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピレングリコールモノエチルエーテルプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル及びジプロピレングリコールブチルエーテル);二価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジペート、エチレングリコールジスクシネートジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート及びプロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコールセラキルアルコール及びバチルアルコール);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、スクロースエリトリトールグルコースフルクトースデンプン分解糖、マルトース、キシリトール、及びデンプン分解糖の還元によって調製されるアルコール);グリソリッドテトラヒドロフルフリルアルコール;POEテトラヒドロフルフリルアルコール;POPブチルエーテル;POP/POEブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POPグリセリンエーテル;POPグリセリンエーテルリン酸;POP/POEペンタンエリトリトールエーテル;及びポリグリセリン。

0048

(X)単糖類
単糖類の例としては、以下が挙げられる:三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド及びジヒドロキシアセトン);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース及びエリトリトール);五炭糖(例えば、L−アラビノースD−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース及びL−キシルロース);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロースD−プシコース、D−ガラクトース、D−フクルトース、L−ガラクトース、L−マンノース及びD−タガトース);七炭糖(例えば、アルヘプトース及びヘプロース);八炭糖(例えば、オクツロース);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース及び6−デオキシ−L−マンノース);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミンシアル酸、アミノウロン酸及びムラミン酸);及びウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸D−ガラクツロン酸及びL−イズロン酸)。

0049

(Y)少糖類
少糖類の例としては、スクロース、ウンベリフェロースラクトースプランテオース、イソリグノース、α,α−トレハロースラフィノース、リグノース、ウンビリシンスタキオース及びベルバスコースが挙げられる。

0050

(Z)多糖類
多糖類の例としては、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガカントガム、ケラタン硫酸コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアーガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグリカン及びカロニン酸が挙げられる。

0051

(AA)アミノ酸
アミノ酸の例としては、中性アミノ酸(例えば、トレオニン及びシステイン)及び塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリシン)が挙げられる。

0052

(BB)アミノ酸誘導体
アミノ酸誘導体の例としては、アシルサルコシン酸ナトリウム(例えば、N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム)、グルタミン酸アシル、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン及びピロリドンカルボン酸が挙げられる。

0053

(CC)有機アミン
有機アミンの例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール及び2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールが挙げられる。

0054

DD)ポリマーエマルション
ポリマーエマルションの例としては、アクリル樹脂エマルション、ポリアクリル酸エチルエマルションアクリル樹脂液、ポリアクリル酸アルキルエステルエマルション、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルション及び天然ゴムラテックスが挙げられる。

0055

(EE)pH調整剤
pH調整剤の例としては、緩衝剤、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム及びコハク酸−コハク酸ナトリウムが挙げられる。

0056

FF)ビタミン類
ビタミン類の例としては、ビタミンA、B1、B2、B6、C及びE並びにそれらの誘導体、パントテン酸及びその誘導体、並びにビオチンが挙げられる。

0057

(GG)酸化防止剤
酸化防止剤の例としては、トコフェロールジブチルヒドロキシトルエンブチルヒドロキシアニソール及び没食子エステルが挙げられる。

0058

(HH)酸化防止助剤
酸化防止助剤の例としては、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸マロン酸、コハク酸、フマル酸セファリン、ヘキサメタリン酸塩フィチン酸及びエチレンジアミン四酢酸が挙げられる。

0059

(II)他の可能な原料
他の可能な原料の例としては、以下が挙げられる:皮膚栄養素;香料;防腐剤(例えば、メチルパラベンエチルパラベン、ブチルパラベン及びフェノキシエタノール);抗炎症薬(例えば、グリチルリチン酸誘導体グリチルレチン酸誘導体サリチル酸誘導体ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイントラネキサム酸チオタウリン及びヒポタウリン);美白剤(例えば、ユキノシタエキス及びアルブチン);種々のエキス[例えば、オウバク(Phellodendri Cortex)、ミツバオウレン(goldthread)、シコンシャクヤク(Paeonia lactiflora)、センブリ(Swertia japonica)、カバノキセージビワニンジンアロエウスベニアオイ(Malva sylvestris)、アイリスブドウハトムギ(Coix ma−yuen)、ヘチマユリサフランセンキュウ(Cnidium officinale)、生姜(sheng jiang)、オトギリソウ(Hypericum erectum)、オノニス(Ononis)、ニンニクギニアショウガ(Guinea pepper)、陳皮(chen pi)、ニホントウキ(Ligusticum acutilobum)及び海草];活性化物質(例えば、ローヤルゼリー光線感作物質及びコレステロール誘導体);血液循環促進物質(例えば、ノニル酸ワニリルアミドニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシンジンゲロンカンタリスチンキイクタモールタンニン酸、α−ボルネオールニコチン酸トコフェロールイノシトールヘキサニコチネートシクランデレートシンナリジントラゾリンアセチルコリンベラパミルセファランチン及びγ−オリザノール);及び抗脂漏薬[例えば、イオウ及びチアントール]。

0060

(JJ)単一油相型日焼け止め製品
任意選択で、本発明の油中水型乳化型日焼け止め製品から水相を省くことによって、即ち、油相内に水滴を形成するのに充分な量の水を配合しないことによって、本発明の単一油相型日焼け止め製品を調製できる。このような単一油相型日焼け止め製品は、必須原料である疎水化二酸化チタン、疎水化酸化亜鉛、及び顔料を含む多層型カプセルは依然として含有している。

0061

(2)油中水型乳化型日焼け止め製品の前駆体
日焼け止め製品の粘度が低いほど、使用者は日焼け止め製品の皮膚への塗布を快適と感じることが多い。日焼け止め製品が2つ以上の相によって構成される型、例えば、油中水型乳化型である場合には、粘度の減少が時間と共に相の巨視的分離を助長する可能性があり、最終的には、例えば、上層が油相であり且つ下層が水相である溶液をもたらす。この現象は、当業者にはよく知られている。

0062

本発明においては、このような分離した組成物は、最初から日焼け止め製品を形成しているか又は直前に原料を混合して得るかに関わらず、分離した組成物を妥当時間撹拌する又はかき混ぜることによって日焼け止め製品を元の状態に戻す又は生成することができるならば、全て日焼け止め製品の前駆体に該当する。換言すれば、本発明の日焼け止め製品前駆体は、日焼け止め製品自体を一度も生成することなく製造でき、本発明の日焼け止め製品前駆体は、直前に皮膚に塗布されるまで日焼け止め製品を生成する必要はなく、生成しないこともある。

0063

本発明の日焼け止め製品前駆体は、撹拌用ボール又は撹拌用部材を内部に含む容器中に、日焼け止め製品パッケージ(又はキット)の形態で用意できる。撹拌用部材の形状は特に限定されない。それは球形又は任意の形状であってよい。撹拌用部材を形成する材料もまた、本発明の日焼け止め製品前駆体及び容器と適合するならば、特に限定されない。例えば、撹拌用部材は、ステンレス鋼製であってもよい。

0064

使用直前に容器を振盪することによってボール又は部材の動きによって日焼け止め製品前駆体を撹拌し又はかき混ぜて、対応する日焼け止め製品前駆体を生成することができる。容器内部に入れられた物理的部材によって撹拌する又はかき混ぜることは、本発明の日焼け止め製品前駆体が多量の二酸化チタン粉末及び酸化亜鉛粉末を含有する場合に特に有効である。容器は、開放空隙が振盪時に撹拌用部材として機能するように十分な自由空間を内部に有することもできる。本発明の日焼け止め製品前駆体は、必要に応じて外部からスティック若しくは細長い部材を挿入することによって撹拌する又はかき混ぜることもできる。本発明者は、本発明に使用する顔料を含む多層型カプセルは、本発明の日焼け止め製品前駆体を収容する容器を手で撹拌し又はかき混ぜて対応する日焼け止め製品を生成する際には破壊されないことを見出した。

0065

(3)顔料を含む多層型カプセル
顔料を含む多層型カプセルは、内部コア若しくは層と1若しくは複数の外部層とを有する構造を有し、種々の顔料が内側部分及び外側部分に配置される。顔料を含む多層型カプセルの市販製品としては、Biogenics,Inc.によって現在販売されているMAGICOLOR(登録商標)、大東化成工業株式会社によって現在販売されているSugarcapsule Magic SP Series、Tagra Biotechnologyによって現在販売されているTagraCap(商標)、及びSalvona Technologiesによって現在販売されているMicroBeads(商標)が挙げられる。顔料を含む多層型カプセルは、例えば、米国特許出願公開公報US2011/0165208A1(又は対応するEP2474299A2、JP2011−529104A、KR10−0978583B1若しくはWO2011/027960A2)(参照によりその内容全体を本明細書中に組み込む)に記載されているように、第1の顔料、可塑剤及びポリマーの溶液を調製し;この溶液を噴霧乾燥して、顔料がポリマーによって被覆されているコア粒子を形成し;これらのコア粒子を、第2の顔料を含む溶液中に分散させ;この分散液を噴霧乾燥して、第2の顔料がポリマーにコーティングされたカプセル粒子を形成することによって製造できる。

0066

顔料を含む多層型カプセルが示す特性の1つを「顕色技術(color reveal technology)」と称することもある。通常の条件下では、カプセルは、顔料を内部に保持するのに十分な安定性を有するので、外部に露出された場合と同じ視覚的色彩効果を発揮しない。しかし、カプセルに十分な力を加えると、例えば、日焼け止め製品を手で皮膚に塗布すると、カプセルが壊れて顔料を放出し、それによって塗布の前後で外観色が変化する。カプセルの効果は通常、顔料の色を完全ではないが大部分抑制するものである。例えば、赤色顔料を含む多層型カプセルのバルクは、見た目には僅かに赤色であり、黄色顔料を含む多層型カプセルのバルクは、見た目には僅かに黄色である。

0067

本発明において、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体が含有し得る、顔料を含む多層型カプセルの量は、皮膚への塗布時に望ましい視覚効果を達成するのに効果的であるならば特に限定されない。この量は、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体の総質量に対して、好ましくは0.1質量%以上1.7質量%以下、より好ましくは0.1質量%以上1.6質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以上1.2質量%以下、最も好ましくは0.3質量%以上0.9質量%以下の範囲内である。この量が0.1質量%未満であると、日焼け止め製品の皮膚への塗布時に二酸化チタン及び酸化亜鉛によって出現する過度の白さは十分に隠蔽できないことがある。この量が1.7質量%を超えると、皮膚への塗布時に起こる色の外観が濃くなりすぎ、自然に見えず且つ使用者にはもはや魅力的でない。

0068

本発明の日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体中に使用する、顔料を含む多層型カプセルの直径は、好ましくは300μm未満、より好ましくは280μm以下、更に好ましくは250μm以下、更に好ましくは150μm以下、更に好ましくは100μm以下、最も好ましくは60μm以下である。ここで、直径は数平均径を指す。場合により、直径が300μm以上であるならば、使用者は、製品を皮膚に塗布した場合にざらざらしている若しくは砂のようであると感じ始めることがあり、又は単純に撹拌する若しくはかき混ぜることにより日焼け止め製品にカプセルを均一に分散させる際に困難に直面することがある。

0069

本発明において、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体中に使用する多層型カプセルに含まれる顔料の色は、製品の外観が皮膚への塗布の前及び後のいずれにおいても使用者にとって魅力的であるならば、特に限定されない。例えば、使用者がモンゴロイド(Mongolian race)である場合、自然に見える皮膚の色を模倣するために、赤色顔料を含む多層型カプセルと黄色顔料を含む多層型カプセルとの組合せを、例えば、1:1.8〜1:2.2の赤色顔料対黄色顔料比で利用することができる。異なる割合及び他の色の組合せも、適宜利用することができる。

0070

(4)二酸化チタン
本発明において使用する二酸化チタン粉末(TiO2)は、表面疎水性処理又は加工されているものである(「疎水化二酸化チタン」)。これにより、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体の油相への二酸化チタン粉末の分散が容易になる。二酸化チタンの表面を疎水化するのに使用できる物質の例としては、高級アルコール、炭化水素トリグリセリド、エステル、シリコーン油、シリコーン樹脂、フッ素化合物及び脂肪酸、例えば、アルキルトリエトキシシランアルキルトリメトキシシランペルフルオロアルキルホスフェート、(アクリル酸アルキルジメチルシリコーン)コポリマー、パルミチン酸デキストリントリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコンハイドロゲンジメチコン、ジメチコン、高分子シリコーン、ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートメタクリルアミドラウリン酸コポリマー、ステアリン酸及びミリスチン酸が挙げられる。

0071

本発明において、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体中に含有される疎水化二酸化チタンの量は、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体の総質量に対して好ましくは3質量%以上13質量%以下、より好ましくは3質量%以上11質量%以下、最も好ましくは4質量%以上9質量%以下の範囲内である。ノンケミカル日焼け止め製品等の一部の場合、疎水化二酸化チタンの含有量が3質量%未満であると十分な紫外線防御効果が達成されないことがある。一方、疎水化二酸化チタンの含有量が13質量%超であると、二酸化チタンによって惹起される過度の白さを視覚的に隠蔽するのに必要な顔料を含む多層型カプセルの量が多くなりすぎ、皮膚への塗布時に日焼け止め製品の外観を悪化させる。

0072

本発明の日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体に使用する疎水化二酸化チタン粉末のサイズは、粉末が当技術分野で一般に利用されている十分な紫外線防御効果を発揮するならば、特に限定されない。

0073

(5)酸化亜鉛
本発明において使用する酸化亜鉛粉末(ZnO)は、表面が疎水性処理又は加工されているものである(「疎水化酸化亜鉛」)。これにより、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体の油相への酸化亜鉛粉末の分散が容易になる。二酸化チタンの場合と同様に、酸化亜鉛の表面を疎水化するのに使用できる物質の例としては、高級アルコール、炭化水素、トリグリセリド、エステル、シリコーン油、シリコーン樹脂、フッ素化合物及び脂肪酸、例えば、アルキルトリエトキシシラン、アルキルトリメトキシシラン、ペルフルオロアルキルホスフェート、(アクリル酸アルキル/ジメチルシリコーン)コポリマー、パルミチン酸デキストリン、トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルヘキシルジメチコン、ハイドロゲンジメチコン、ジメチコン、高分子シリコーン、ナトリウムアクリロイルジメチルタウレート/メタクリルアミドラウリン酸コポリマー、ステアリン酸及びミリスチン酸が挙げられる。

0074

本発明において、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体中に含有される疎水化二酸化チタンと疎水化酸化亜鉛の合計量は、日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体の総質量に対して好ましくは8質量%以上40質量%以下、より好ましくは9質量%以上40質量%以下、更に好ましくは15質量%以上35質量%以下、更に好ましくは20質量%以上30質量%以下、最も好ましくは20質量%以上27質量%以下の範囲である。ノンケミカル日焼け止め製品等の一部の場合、疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の含有量が8質量%未満であると十分な紫外線防御効果が達成されないことがある。一方、疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の含有量が40質量%超であると、二酸化チタン及び酸化亜鉛によって惹起される過度の白さを視覚的に隠蔽するのに必要な顔料を含む多層型カプセルの量が多くなりすぎ、皮膚への塗布時に日焼け止め製品の外観を悪化させる。

0075

本発明の日焼け止め製品又は日焼け止め製品前駆体に使用する疎水化酸化亜鉛粉末のサイズは、粉末が当技術分野で一般に利用されている十分な紫外線防御効果を発揮するならば、特に限定されない。

0076

(6)SPF
紫外線防御指数又は日焼け防御指数(「SPF」)は、米食品医薬品局(「FDA」)によって、「保護されていない皮膚に日焼けをもたらすのに必要な太陽エネルギーの量に対する、保護された皮膚に(即ち、日焼け止めの存在下で)日焼けをもたらすのに必要な太陽エネルギー(UV線)の量の尺度」〔「FDA−日焼け防御因子(SPF)について[About FDA − Sunburn Protection Factor(SPF)]」という表題のFDAのウェブページから〕と記載されている。SPFが高いほどは、日焼け止め製品により良好な紫外線防御効果が提供されることを意味する。

0077

本発明において、日焼け止め製品が示すSPFは、それが所期の用途に応じて望ましいレベルの紫外線防御効果を提供するならば特に限定されない。本発明の日焼け止め製品は、SPFが好ましくは15以上、より好ましくは20以上、更に好ましくは30以上、更に好ましくは40以上、最も好ましくは50以上である。場合により、SPFが15以下の日焼け止め製品は、望ましいレベルの紫外線防御効果を提供しない。

0078

(7)粘度
本発明においては、粘度は、30℃においてB型粘度計によって12回転/分のローター回転速度で測定する。

0079

本発明の日焼け止め製品の粘度は、日焼け止め製品が使用者の皮膚への塗布を妨げず且つその後に使用者の感覚に悪影響を与えない限り、前駆体に関しては更に、顔料を含む多層型カプセルの均一な分散を妨げず且つ水相及び油相が油中水型エマルションを形成することを妨げない限り、特に限定されない。本発明の日焼け止め製品の粘度は、好ましくは30℃において10,000mPa・s以下、より好ましくは30℃において7,000mPa・s以下、更に好ましくは30℃において5,000mPa・s以下、最も好ましくは30℃において3,000mPa・s以下である。日焼け止め製品の粘度が30℃において10,000mPa・sを超えると、使用者は、製品が皮膚への塗布において扱い難いと感じることがあり、又はその後にベタツキを感じることがある。あるいは、油中水型乳化型日焼け止め製品を形成するために前駆体を撹拌する又はかき混ぜる場合に、顔料を含む多層型カプセルを均一に分散させることができず、更に、水相及び油相を、油中水型エマルションを形成するように十分に混合できないことがある。

0080

(8)紫外線から皮膚を保護する方法
本発明において、紫外線への皮膚の曝露を低減する方法であって、本発明の日焼け止め製品を皮膚に塗布することによる方法を提供する。更に、本発明において、紫外線への皮膚の曝露を低減する方法であって、本発明の対応する日焼け止め製品前駆体を撹拌する又はかき混ぜることで本発明の日焼け止め製品を調製し、次いで得られた日焼け止め製品を皮膚に塗布することによる方法を提供する。

0081

本発明の種々の実施例及び比較例を以下に示す。表1は、油中水型乳化型であるこれらの例中で使用する原料の商品名及びINCI名を列挙している。[INCIは、「化粧品原料国際命名法(International Nomenclature of Cosmetic Ingredients)」を表す]。以下において、特記しない限り、各例の組成物の原料の量は、全て組成物の総量に対する質量%で表す。

0082

これらの実施態様の調製において、油及び界面活性剤成分は、全て最初に容器(kettle)に入れ、組成物が均一になるまでホモジナイザーで混合した。次に、疎水化酸化亜鉛、疎水化二酸化チタン及び他の粉末を個々に容器に加え、組成物を均一になるまでホモジナイザーで混合した。次いで、容器に水相を加え、組成物を再び均一になるまでホモジナイザーで混合した。最後に、顔料を含む多層型カプセルを容器に加え、穏やかなサイドスイープによって組成物を混合した。

0083

0084

表2は、各例で使用する、顔料を含む多層型カプセルの数平均径又は径の範囲を列挙している。

0085

0086

各例の種々の特性を観察し、以下のように評価した。表中、「N.A.」は、その特性が評価されなかったことを示す。

0087

(a)皮膚に塗り広げる前の色の濃さ
10人の専門パネラーが、試料の日焼け止め製品を皮膚に載せ、皮膚に塗り広げる前のその外観を評価した。
「A」:色の濃さのために日焼け止め製品を皮膚に塗り広げない方がよいと感じたパネラーが1人以下であった。
「B」:色の濃さのために日焼け止め製品を皮膚に塗り広げない方がよいと感じたパネラーが2〜4人であった。
「C」:色の濃さのために日焼け止め製品を皮膚に塗り広げない方がよいと感じたパネラーが5人以上であった。

0088

(b)皮膚に塗り広げる間の色の濃さ
10人の専門パネラーが、試料の日焼け止め製品を皮膚に載せ、皮膚に塗り広げている間のその外観を評価した。
「A」:色の濃さのために日焼け止め製品を皮膚に塗り広げ続けない方がよいと感じたパネラーが1人以下であった。
「B」:色の濃さのために日焼け止め製品を皮膚に塗り広げ続けない方がよいと感じたパネラーが2〜4人であった。
「C」:色の濃さのために日焼け止め製品を皮膚に塗り広げ続けない方がよいと感じたパネラーが5人以上であった。

0089

(c)巨視的混合に対する撹拌の効果
試料の日焼け止め製品の成分及び撹拌用ボールを容器中に入れ、容器を密閉し、垂直に20サイクル振盪した。次いで、試料を観察して、巨視的スケールで均一に混合されて油中水型エマルションを形成しているか否かを評価した。
「A」:試料は巨視的スケールで均一に混合されて油中水型エマルションが形成された。
「C」:試料は巨視的スケールで均一に混合されておらず、油中水型エマルションが形成されなかった。

0090

(d)カプセルの分散に対する撹拌の効果
試料の日焼け止め製品の成分及び撹拌用ボールを容器中に入れ、容器を密閉し、垂直に20サイクル振盪した。次いで、試料を顕微鏡によって観察して、顔料を含む多層型カプセルが一様に分散されているか否か評価した。
「A」:カプセルは油相に一様に分散されていた。
「B」:カプセルは油相にほぼ一様に分散されていた。
「C」:沈殿物が観察されカプセルは均一に分散されていなかった。

0091

(e)皮膚への塗布時における過度の白さを隠蔽する効果
10人の専門パネラーが、試料の日焼け止め製品を皮膚に塗布し、出現した過度の白さを評価した。
「A」:過度の白さが観察されなかったと判定したパネラーが9人以上であった。
「B」:過度の白さが観察されなかったと判定したパネラーが6〜8人であった。
「C」:過度の白さを観察されなかったと判定したパネラーが5人以下であった。

0092

(f)皮膚への塗布時における色の外観
10人の専門パネラーが、試料の日焼け止め製品を皮膚に塗布し、生じた色がどの程度自然に見えるか評価した。
「A」:色が自然に見えると判定したパネラーが9人以上であった。
「B」:色が自然に見えると判定したパネラーが6〜8人であった。
「C」:色が自然に見えると判定したパネラーが5人以下であった。

0093

(g)皮膚への塗布時における身体的感覚
10人の専門パネラーが、試料の日焼け止め製品を皮膚に塗布し、ざらざらしている若しくは砂のようであるという感覚が生じるか否かを評価した。
「A」:ざらざらしていない若しくは砂のようではないと感じたパネラーが9人以上であった。
「B」:ざらざらしていない若しくは砂のようではないと感じたパネラーが6〜8人であった。
「C」:ざらざらしていない若しくは砂のようではないと感じたパネラーが5人以下であった。

0094

(l)二酸化チタン及び酸化亜鉛の量の効果
表3は、比較例1及び2の組成物、並びに各々について観察された特性の一部を示している。組成物は、顔料を含有しておらず、添加した疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の量が異なっている。重量の差は、油成分(Vegelight 1214 LC)の量を調整することによって補った。

0095

結果は、顔料がない場合、疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の総量が4質量%(比較例1)であっても過度の白さは出現しなかったが、疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の総量が9質量%(比較例2)であると過度の白さが出現したことを示す。

0096

0097

(2)未被覆顔料の効果と顔料を含むカプセルの効果との比較
表4は、比較例3及び実施例2の組成物、並びに各々について観察された特性の一部を示している。比較例3は、未被覆顔料(即ち、Unipure Red LC 381LL及びUnipure Yellow LC 182 LL)を含有し、実施例2は、顔料を含む多層型カプセル(即ち、MAGICOLOR(登録商標)103RP及びMAGICOLOR(登録商標)103YP)を含有する。比較例3の未被覆顔料の量は、MAGICOLOR(登録商標)の酸化鉄含量が48質量%であるという事実に基づき、実施例2と同じ量の顔料を含有するように選択した。重量の差は、油成分(Vegelight 1214 LC)の量を調整することにより補償した。

0098

結果によれば、比較例3のように未被覆顔料を使用した場合には、バルク中及び皮膚上の日焼け止め製品の色の濃さは、いずれも望ましくなかった。これらの状態の比較例3を、各々図2A及び図2Bに示す。他方、実施例2のように顔料を含む多層型カプセルを使用した場合には、バルク中及び皮膚上の日焼け止め製品の色の濃さは、いずれも良好であった。

0099

0100

(3)顔料を含むカプセルの量の効果
表5は、比較例4及び5及び実施例1〜5の組成物、並びに各々について観察された特性の一部を示している。組成物は、顔料を含む多層型カプセルの添加量が異なり、重量の差は油成分(Vegelight 1214 LC)の量を調整することによって補償した。

0101

結果は、使用したカプセルの量が約0.1質量%未満である場合には、日焼け止め製品の皮膚への塗布時に疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛に起因する過度の白さは十分に隠蔽されなかったことを示している(即ち、比較例4と実施例1との相違)。図1A及び図1Bは、皮膚に塗り広げる前後の比較例4を各々示している。他方、使用したカプセルの量が1.7質量%を超えた場合には、皮膚上における色の外観は、もはや自然に見えなかった(即ち、実施例5と比較例5との相違)。図3A及び図3Bは、皮膚に塗り広げる前後の実施例3を各々示している。

0102

0103

(4)カプセルのサイズの効果
表6は、実施例3、6及び7及び比較例6の組成物、並びに各々について観察された特性の一部を示している。各例は、使用した顔料を含む多層型カプセルの、数平均径又は径の範囲によって表されるサイズのみが異なる。

0104

結果は、日焼け止め製品及びその前駆体の特性が、カプセルの直径が300μmになると悪化し始めたことを示している。具体的には、比較例6に示されるように、カプセルの直径が300μmである場合、日焼け止め製品前駆体の撹拌時に、カプセルが十分に分散せず、疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛による過度の白さが、日焼け止め製品の皮膚への塗布時に十分に隠蔽されず、皮膚上の感覚は良好でなかった。

0105

0106

(5)疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の合計量並びに粘度の効果
表7は、比較例7、実施例3及び8〜12の組成物、並び各々について観察された特性の一部を示している。組成物は、添加した疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の合計量が異なる。同時に、疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛から生じる過度の白さが十分に隠蔽されるように、顔料を含む多層型カプセルの量を必要に応じて増加させたが、この量の上限は1.5質量%とした。これは、上記表5から、皮膚上の外観色が実施例5(1.5質量%のカプセルを含む)では自然に見えたが、比較例5(1.8質量%のカプセルを含む)では不自然に見えたことが示されたためである。重量の差は、油成分(Vegelight 1214 LC)及び粉末成分[Sunsphere L−51S及びPenstia(商標)Powder]の量を調整することによって補償し。

0107

結果は、疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛の量の増加により粘度が10,000mPa・sより高くなると、日焼け止め製品及びその前駆体の性質が悪化し始めたことを示している。具体的には、実施例12及び比較例7に示されるように、日焼け止め製品前駆体の撹拌時に、水相と油相とが十分に混合して油中水型エマルションを形成せず、カプセルが十分に分散せず、自然に見える色を維持しながら皮膚への日焼け止め製品の塗布時における疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛から生じる過度の白さを十分に隠蔽することはできなかった。

0108

0109

(6)粘度の効果
表8は、実施例3、13〜15及び比較例8の組成物、並びに各々について観察された特性の一部を示している。組成物は、疎水化二酸化チタン及び疎水化酸化亜鉛のみが異なり、添加した量は相違しない。最も重要なことは、比較例8で使用した酸化亜鉛は、疎水化されていなかったことである。無機紫外線散乱成分の型が異なることにより、種々の粘度の日焼け止め製品が生成され、特に、比較例8において明らかなように、酸化亜鉛が疎水化されていない場合には粘度が急激に上昇する。

0110

結果は、比較例8によって示されるように粘度が16,000mPa・sである場合には日焼け止め製品前駆体の特性が望ましくなかったことを示している。具体的には、日焼け止め製品前駆体の撹拌時に、水相と油相とが十分に混合して油中水型エマルションを形成することはなく、顔料を含む多層型カプセルは十分に分散しなかった。

0111

0112

本発明の例示的な実施形態を示して詳述したので、これらについての様々な修正形態及び改良形態は当業者には容易に理解できる。

0113

本発明の範囲から逸脱することなく、記載した要素又は例示的実施形態の1つ又は複数を再構成し、分離し又は組み合わせることが可能なことは理解されるであろう。説明を簡単にするために、場合により、種々の要素は個別に示されている。これは単に便宜を図るものであって、決して限定するものではない。

0114

更に、本発明の範囲から逸脱することなく、記載したステップの1つ又は複数を再構成し、分離し又は組み合わせることが可能なことも理解されるであろう。説明を簡単にするために、場合により、ステップは逐次的に示されている。これは単に便宜を図るものであって、決して限定するものではない。

0115

本発明の種々の要素、ステップ及び例示的実施形態を前記で概説したが、多くの代替形態、修正形態及び変更形態は当業者に明らかであろう。前述した種々の要素、ステップ及び例示的実施形態は、説明的なものであって、限定的なものではない。本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の変更を加えることができる。したがって、本開示の精神及び範囲は、広く解釈すべきであり、前記明細書によって限定するものでない。

実施例

0116

本発明の説明において使用した要素、行為又は指示は、そうであると明示的に記載されない限り、不可欠又は必須であると解釈すべきでない。1つのアイテムのみを意図する場合には、用語「1つの(one)」、「単一の(single)」又は類似の用語を使用する。

0117

本発明は、特に、紫外線からの皮膚の保護に有用な日焼け止め製品、このような日焼け止め製品の調製に有用な前駆体、及び日焼け止め製品をその前駆体から調製する方法を提供するという点において、産業上の利用可能性を有する。

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