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技術 作物保護用アジュバントとしてのアルコールアルコキシレートカーボネート

出願人 ビーエーエスエフソシエタス・ヨーロピア
発明者 ハーン,ビョルントーマスベルグハウス,ライナーズィマー,マルティンラス,ハンス-クリスティアン
出願日 2015年2月5日 (6年8ヶ月経過) 出願番号 2016-556880
公開日 2017年5月25日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2017-512770
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存 有機低分子化合物及びその製造
主要キーワード 吹きだまり 立法メートル 物理測定 プロセス表 ヘキサシアノ鉄酸 刺激材料 分析種 国際版
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題・解決手段

本発明は、殺有害生物剤及び以下で定義される式(I)のアルコキシレートを含む農薬組成物に関する。本発明はさらに、前記アルコキシレートに関する。本発明はさらに、アルコキシレートと殺有害生物剤とを接触させることにより前記組成物を調製する方法に関する。最後に、本発明は、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニ攻撃防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、前記組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる前記方法;並びに前記組成物を含有する種子に関する。

概要

背景

アジュバントは、重要な農薬製剤助剤であり、製剤の安定性や殺有害生物剤の有効性を向上する補助を行う。特性を向上させた新規アジュバントを見いだすことは進行中の課題である。

概要

本発明は、殺有害生物剤及び以下で定義される式(I)のアルコキシレートを含む農薬組成物に関する。本発明はさらに、前記アルコキシレートに関する。本発明はさらに、アルコキシレートと殺有害生物剤とを接触させることにより前記組成物を調製する方法に関する。最後に、本発明は、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニ攻撃防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、前記組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる前記方法;並びに前記組成物を含有する種子に関する。なし

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

有害生物剤及び式(I)のアルコキシレートを含む農薬組成物R1-[AO1]n-O-C(O)-O-[AO2]m-R2(I)(式中、R1及びR2は、独立して、C6-C32炭化水素基であり、AO1及びAO2は、独立して、C2-C6アルキレンオキシ基であり、n及びmは、独立して、2〜100の値である)。

請求項2

R1及びR2が、独立して、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和のC8-C20アルキルである、請求項1に記載の農薬組成物。

請求項3

n及びmが、独立して、2.5〜20の値である、請求項1又は2に記載の農薬組成物。

請求項4

AO1及びAO2が、独立して、エチレンオキシ、又はエチレンオキシ及びプロピレンオキシの混合物である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の農薬組成物。

請求項5

R1及びR2が、独立して、直鎖又は分岐鎖の、飽和C10-C18アルキルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の農薬組成物。

請求項6

殺有害生物剤と式(I)のアルコキシレートの重量比が、4:1〜1:10、好ましくは2:1〜1:4である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の農薬組成物。

請求項7

nとmの比が、10/1〜1/10、好ましくは3/1〜1/3である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の農薬組成物。

請求項8

R1及びR2が、独立して、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和のC8-C20アルキルであり、AO1及びAO2が、独立して、エチレンオキシ、又はエチレンオキシ及びプロピレンオキシであり、n及びmが、独立して、2〜50である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の農薬組成物。

請求項9

アルコキシレートが、式(II)のアルコキシレートである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の農薬組成物R1-[O-CH2-CH2]n-O-C(O)-O-[CH2-CH2-O]m-R2(II)(式中、R1、R2、n及びmは、請求項1〜8のいずれか一項で定義される通りである)。

請求項10

R1及びR2が、独立して、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和のC8-C20アルキルであり、AO1及びAO2が、エチレンオキシであり、n及びmが、独立して、2.5〜20である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の農薬組成物。

請求項11

殺有害生物剤と式(I)のアルコキシレートとを接触させることにより、請求項1〜10のいずれか一項に記載される農薬組成物を調製する方法。

請求項12

請求項1〜10のいずれか一項で定義される式(I)のアルコキシレート。

請求項13

R1及びR2が、独立して、分岐鎖のC10アルキルである、請求項11に記載の式(I)のアルコキシレート。

請求項14

植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニ攻撃防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、請求項1〜10のいずれか一項に記載される殺有害生物剤及び式(I)のアルコキシレートを含む農薬組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる前記方法。

請求項15

請求項1〜10のいずれか一項に記載される農薬組成物を含有する種子。

請求項16

殺有害生物剤の有効性を向上させるための請求項1〜10のいずれか一項で定義される式(I)のアルコキシレートの使用。

技術分野

0001

本発明は、殺有害生物剤及び以下で定義される式(I)のアルコキシレートを含む農薬組成物に関する。本発明はさらに、前記アルコキシレートに関する。本発明はさらに、アルコキシレートと殺有害生物剤とを接触させることにより前記組成物を調製する方法に関する。最後に、本発明は、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニ攻撃防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、前記組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる前記方法;並びに前記組成物を含有する種子に関する。本明細書中で以下に言及される本発明の好ましい実施形態は、互いに独立に又は互いに組み合わせて好ましいと理解されるべきである。

背景技術

0002

アジュバントは、重要な農薬製剤助剤であり、製剤の安定性や殺有害生物剤の有効性を向上する補助を行う。特性を向上させた新規アジュバントを見いだすことは進行中の課題である。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明の課題は、従来技術の状態における問題を解消することであった。

課題を解決するための手段

0004

本課題は、殺有害生物剤及び式(I)のアルコキシレートを含む組成物により解決した
R1-[AO1]n-O-C(O)-O-[AO2]m-R2 (I)
(式中、
R1及びR2は、独立して、C6-C32炭化水素基であり、
AO1及びAO2は、独立して、C2-C6アルキレンオキシ基であり、
n及びmは、独立して、2〜100の値である)。

0005

別の形態では、本課題は、式(I)のアルコキシレートにより解決した。

0006

農薬組成物という用語は、通常、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニの攻撃を防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する産業用途に適する組成物を示し、ここでは、前記組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物、土壌、及び/又は、望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる。農薬組成物の産業用途は、通常、様々な特定の法的規制及び特定の登録手続きの対象となる。他の組成物、例えば脱臭剤又は医薬製剤、及び化粧品が、通常、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニの攻撃を防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する産業用途(ここでは、組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物、土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる)に適さないことを、当業者は十分に知っている。

0007

R1及びR2は、独立して、通常、一価のC6-C32脂肪族炭化水素基、好ましくは、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和のC8-C20アルキルである。より好ましくは、R1及びR2は、独立して、直鎖又は分岐鎖の、飽和C10-C18アルキルである。異なる炭化水素基の混合物、例えば、異なる鎖長の混合物、並びに/又は飽和及び不飽和の炭化水素の混合物もまた、可能である。一つの形態では、R1及びR2は同じである。別の形態では、R1及びR2は異なる。

0008

R1又はR2の典型例は、直鎖又は分岐鎖の、デシルウンデシルドデシルトリデシルヘキサデシルヘプタデシル及びオクタデシル、又は前記基の混合物である。別の形態では、R1又はR2の例は、分岐鎖のC13アルキルから選択される。別の形態では、R1又はR2の例は、直鎖のC12-C18アルキルから選択される。別の形態では、R1又はR2の例は、分岐鎖のC10アルキル、例えば2-プロピルヘプチルから選択される。別の形態では、R1及びR2は、独立して、分岐鎖のC10アルキルである。とりわけ好ましい形態では、R1及びR2は、2-プロピルヘプチルである。

0009

AO1及びAO2は、独立して、通常、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖のC2-C6アルキレンオキシ基である。異なるC2-C6アルキレンオキシ基の混合物もまた可能である(例えば、AO1及びAO2は、互いに独立して、エチレンオキシ及びC3-C6アルキレンオキシ基の混合物であり、ここで、エチレンオキシ及びプロピレンオキシの混合物が好ましい)。AO1又はAO2の例は、独立して、エチレンオキシ、プロピレンオキシ、ブチレンオキシ、又はそれらの混合物である。AO1又はAO2は、より好ましくは、独立して、エチレンオキシ、又はエチレンオキシ及びプロピレンオキシの混合物である。特に、AO1及びAO2は、エチレンオキシである。

0010

添え字n及びmは、独立して、通常、2〜100、好ましくは2.2〜50、より好ましくは2.5〜20、特に3〜13の任意の値である。

0011

nとmの比は、通常、10/1〜1/10、好ましくは3/1〜1/3、より好ましくは2/1〜1/2、特に、1.5/1〜1/1.5である。

0012

別の形態では、アルコキシレートは、式(I)のアルコキシレート(式中、R1及びR2は、独立して、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和のC8-C20アルキルであり、AO1及びAO2は、独立して、エチレンオキシ、又はエチレンオキシ及びプロピレンオキシであり、n及びmは、独立して、2〜50である)である。

0013

別の形態では、アルコキシレートは、式(I)のアルコキシレート(式中、R1及びR2は、独立して、直鎖又は分岐鎖の、飽和又は不飽和のC8-C20アルキルであり、AO1及びAO2は、エチレンオキシであり、n及びmは、独立して、2.5〜20である)である。

0014

別の形態では、アルコキシレートは、式(I)のアルコキシレート(式中、R1及びR2は、2-プロピルヘプチルであり、AO1及びAO2は、独立して、エチレンオキシ、又はエチレンオキシ及びプロピレンオキシであり、n及びmは、独立して、2〜30である)である。

0015

別の形態では、アルコキシレートは、式(I)のアルコキシレート(式中、R1及びR2は、独立して、直鎖のC12-C18アルキルであり、AO1及びAO2は、独立して、エチレンオキシ、又はエチレンオキシ及びプロピレンオキシであり、n及びmは、独立して、2〜30である)である。

0016

別の形態では、アルコキシレートは、式(I)のアルコキシレート(式中、R1及びR2は、独立して、分岐鎖のC13アルキルであり、AO1及びAO2は、独立して、エチレンオキシ、又はエチレンオキシ及びプロピレンオキシであり、n及びmは、独立して、2〜30である)である。

0017

一つの形態では、アルコキシレートは、式(I)のアルコキシレート(式中、AO1及びAO2は、エチレンオキシである)である。この形態は、式(II)のアルコキシレートに相当する
R1-[O-CH2-CH2]n-O-C(O)-O-[CH2-CH2-O]m-R2 (II)
(式中、R1、R2、n及びmは、上記で定義した意味及び好ましい形態を有する)。

0018

式(I)及び(II)のアルコキシレートは、ジアルキルカーボネート(例えば、ジエチルカーボネート又はジメチルカーボネートであり、ここで、後者が好ましい)と、アルキルアルコキシレートとの反応により調製することができる。適したアルキルアルコキシレートは、式(III)のアルキルアルコキシレートである
R1-[AO1]n-O-H (III)
(式中、R1、AO1及びnは、上記の意味を有する)。
反応は、アルカリ触媒、例えばナトリウムメチラートにより触媒され得る。通常、反応温度は、15〜250℃である。様々な手段、例えば真空を使用して、副生成物(例えば、ジエチルカーボネートからのエタノール)を除去することができる。反応生成物は、さらに精製して、式(I)又は(II)のアルコキシレートを得ることができる。好ましい形態では、式(I)又は(II)のアルコキシレートを含有する反応生成物は、さらなる精製をすることのない技術品質として使用することができる。反応生成物の技術品質は、最大40重量%、好ましくは最大25重量%、より好ましくは最大15重量%の出発原料又は副生成物を含み得る。

0019

組成物は、少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも1重量%の式(I)のアルコキシレートを含有し得る。本発明による組成物は、農薬組成物タイプとして存在することができ、1〜80重量%、好ましくは2〜50重量%、特に5〜30重量%の式(I)のアルコキシレートを含む。

0020

殺有害生物剤という用語は、殺菌剤殺虫剤殺線虫剤除草剤薬害軽減剤バイオ殺有害生物剤及び/又は成長調節剤の群から選択される少なくとも1つの活性物質を示す。好ましい殺有害生物剤は、殺菌剤、殺虫剤、除草剤及び成長調節剤である。特に好ましい殺有害生物剤は、殺菌剤である。2つ以上の上記の種類からの殺有害生物剤の混合物も使用され得る。当業者は、例えば、農薬便覧(Pesticide Manual)、16版、(2013年)、英国作物保護評議会(The British Crop Protection Council)、ロンドン、中に見出し得る、このような殺有害生物剤について熟知している。好適な殺虫剤は、カーバメート系、有機ホスフェート系、有機塩素系殺虫剤、フェニルピラゾール系、ピレスロイド系ネオニコチノイド系、スピノシン系、アベルメクチン系、ミルベマイシン系、幼若ホルモン類似体系、ハロゲン化アルキル系、有機スズ化合物系、ネライストキシン類似体系、ベンゾイル尿素系、ジアシルヒドラジン系、METI殺ダニ剤系のクラスに属する殺虫剤、及びクロロピクリンピメトロジンフロニカミドクロフェンテジンヘキシチアゾクスエトキサゾールジアフェンチウロンプロパルギット、テトラジホンクロロフェナピル、DNOC、ブプロフェジンシロジンアミトラズヒドラメチルノン、アセキシルフルアクリピリムロテノン、又はそれらの誘導体などの殺虫剤である。好適な殺菌剤は、ジニトロアニリン系、アリルアミン系アニリノピリミジン系、抗生物質系、芳香族炭化水素系ベンゼンスルホンアミド系、ベンズイミダゾール系、ベンズイソチアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾチアジアゾール系、ベンゾトリアジン系、ベンジルカーバメート系、カーバメート系、カルボキサミド系、カルボン酸ジアミド系、クロニトリル系、シアノアセトアミドオキシム系、シアノイミダゾール系、シクロプロパンカルボキサミド系、ジカルボキシイミド系、ジヒドロジオキサジン系、ジニトロフェニルクロトネート系、ジチオカーバメート系、ジチオラン系、エチルホスホネート系、エチルアミノチアゾールカルボキサミド系、グアニジン系、ヒドロキシ-(2-アミノ)ピリミジン系、ヒドロキシアニリド系、イミダゾール系、イミダゾリノン系、無機物質系、イソベンゾフラノン系、メトキシアクリレート系、メトキシカーバメート系、モルホリン系、N-フェニルカーバメート系、オキサゾリジンジオン系、オキシイミノアセテート系、オキシイミノアセトアミド系、ペプチジルピリミジンヌクレオシド系、フェニルアセトアミド系、フェニルアミド系、フェニルピロール系、フェニル尿素系、ホスホネート系、ホスホチオレート系、フタルアミド酸系、フタルイミド系、ピペラジン系、ピペリジン系、プロピオンアミド系、ピリダジノン系、ピリジン系ピリジニルメチルベンズアミド系、ピリミジンアミン系、ピリミジン系、ピリミジノンヒドラゾン系、ピロロキノリノン系、キナゾリノン系、キノリン系、キノン系、スルファミド系、スルファモイルトリアゾール系、チアゾールカルボキサミド系、チオカーバメート系、チオファネート系、チオフェンカルボキサミド系、トルアミド系、トリフェニルスズ化合物系、トリアジン系、トリアゾール系のクラスに属する殺菌剤である。好適な除草剤は、アセトアミド系、アミド系、アリールオキシフェノキシプロピオネート系、ベンズアミド系、ベンゾフラン安息香酸系ベンゾチアアジノン系、ビピリジリウム、カーバメート系、クロロアセトアミド系、クロロカルボン酸系、シクロヘキサンジオン系、ジニトロアニリン系、ジニトロフェノールジフェニルエーテルグリシン系、イミダゾリノン系、イソオキサゾール系、イソオキサゾリジノン系、ニトリル系、N-フェニルフタルイミド系、オキサジアゾール系、オキサゾリジンジオン系、オキシアセトアミド系、フェノキシカルボン酸系、フェニルカーバメート系、フェニルピラゾール系、フェニルピラゾリン系、フェニルピリダジン系、ホスフィン酸系、ホスホロアデート系、ホスホロジチオエート系、フタラメート系、ピラゾール系、ピリダジノン系、ピリジン系、ピリジンカルボン酸系、ピリジンカルボキサミド系、ピリミジンジオン系、ピリミジニル(チオ)ベンゾエート系キノリンカルボン酸系、セミカルバゾン系、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系、スルホニル尿素系テトラゾリノン系、チアジアゾール系、チオカーバメート系、トリアジン系、トリアジノン系、トリアゾール系、トリアゾリノン系、トリアゾロカルボキサミド系、トリアゾロピリミジン系、トリケトン系、ウラシル系、尿素系のクラスに属する除草剤である。

0021

好ましくは、殺有害生物剤は、20℃において、最大10g/l、好ましくは最大1g/l、特に最大0.5g/l、水に溶解する。

0022

本発明による組成物はまた、殺有害生物剤、式(I)のアルコキシレート、及び場合により助剤を含む農薬製剤の形態で存在し得る。農薬製剤は、通常、殺有害生物有効量の殺有害生物剤を含む。「有効量」という用語は、栽培植物上又はその周囲の有害な有害生物を防除するため、又は材料の保護において十分であり、且つ処理された植物に実質的な損害をもたらさない、組成物又は化合物Iの量を意味する。こうした量は、広い範囲内で変えることができ、防除すべき菌類の種、処理される栽培植物又は材料、気候条件及び使用される特定の殺有害生物剤などの様々な要因に依存する。

0023

好適な、慣用の種類の農薬組成物は、例えば液剤エマルション剤懸濁剤粉剤散剤ペースト剤粒剤圧縮剤カプセル剤、及びそれらの混合物である。製剤の種類の例は、懸濁剤(例えばSC、ODFS)、乳剤(例えばEC)、分散性剤(DC)、エマルション剤(例えばEW、EO、ES、ME)、カプセル剤(例えばCS、ZC)、ペースト剤、芳香剤水和散剤又は水和粉剤(wettable powder or dust)(例えばWP、SP、WS、DP、DS)、圧縮剤(例えばBR、TB、DT)、粒剤(例えばWG、SG、GR、FG、GG、MG)、殺虫製品(例えばLN)、並びに植物繁殖材料(例えば種子)の処理用ゲル製剤(例えばGF)である。これらの及びさらなる製剤の種類は、「Catalogue of pesticide formulation types and international coding system」、Technical Monograph No. 2、第6版 (2008年5月)、CropLife International中に記載されている。

0024

上記農薬製剤は、Mollet及びGrubemannによりFormulation technology、WileyVCH、Weinheim (2001年)に記載される方法;あるいはKnowlesによりNew developments in crop protection product formulation、Agrow Reports DS243、T&F Informa、London (2005年)に記載される方法などで知られる方法で調製されることが多い。

0026

好適な溶媒及び液体担体は、水及び有機溶媒(中〜高沸点鉱油画分(例えばケロセンディーゼルオイル)など);植物又は動物由来の油;脂肪族、環状及び芳香族炭化水素(例えば、トルエンパラフィンテトラヒドロナフタレンアルキル化ナフタレン);アルコール(例えばエタノール、プロパノールブタノールベンジルアルコールシクロヘキサノール);グリコールDMSO;ケトン(例えばシクロヘキサノン);エステル(例えば乳酸エステル炭酸エステル脂肪酸エステルガンマ-ブチロラクトン);脂肪酸;ホスホネート;アミン;アミド(例えばN-メチルピロリドン、脂肪酸ジメチルアミド);及びそれらの混合物である。

0028

好適な界面活性剤は、界面活性化合物、例えばアニオン性界面活性剤カチオン性界面活性剤非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤ブロックポリマー高分子電解質、及びそれらの混合物である。このような界面活性剤は、乳化剤、分散剤、可溶化剤、湿潤剤、浸透促進剤、保護コロイド、又はアジュバントとして使用することができる。界面活性剤の例は、McCutcheon's、Vol.1:Emulsifiers & Detergents、McCutcheon's Directories、Glen Rock、USA、2008 (国際版又は北米版)に挙げられている。

0029

好適なアニオン性界面活性剤は、スルホネートサルフェートホスフェートカルボキシレートアルカリ塩アルカリ土類塩又はアンモニウム塩、及びそれらの混合物である。スルホネートの例は、アルキルアリールスルホネートジフェニルスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネートリグニンスルホネート、脂肪酸及び油のスルホネート、エトキシル化アルキルフェノールのスルホネート、アルコキシル化アリールフェノールのスルホネート、縮合ナフタレンのスルホネート、ドデシルベンゼン及びトリデシルベンゼンのスルホネート、ナフタレン及びアルキルナフタレンのスルホネート、スルホスクシネート又はスルホスクシナメートである。サルフェートの例は、脂肪酸及び油のサルフェート、エトキシル化アルキルフェノールのサルフェート、アルコールのサルフェート、エトキシル化アルコールのサルフェート、又は脂肪酸エステルのサルフェートである。ホスフェートの例は、リン酸エステルである。カルボキシレートの例は、アルキルカルボキシレート、さらにカルボキシル化アルコール又はアルキルフェノールエトキシレートである。

0030

好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシレート界面活性剤、N-置換脂肪酸アミドアミンオキシド、エステル、糖ベースの界面活性剤、ポリマー界面活性剤、及びそれらの混合物である。アルコキシレート界面活性剤の例は、1〜50当量アルコキシル化されているアルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸又は脂肪酸エステルなどの化合物である。エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドをアルコキシル化に用いることができ、好ましくはエチレンオキシドを用いる。N-置換脂肪酸アミドの例は、脂肪酸グルカミド又は脂肪酸アルカノールアミドである。エステルの例は、脂肪酸エステル、グリセロールエステル又はモノグリセリドである。糖ベースの界面活性剤の例は、ソルビタンエトキシル化ソルビタン、スクロース及びグルコースエステル又はアルキルポリグルコシドである。ポリマー界面活性剤の例は、ビニルピロリドンビニルアルコール、又はビニルアセテートホモポリマー又はコポリマーである。

0031

好適なカチオン性界面活性剤は、第四級界面活性剤、例えば、1個又は2個の疎水性基を有する第四級アンモニウム化合物、又は長鎖第一級アミンの塩である。好適な両性界面活性剤は、アルキルベタイン及びイミダゾリンである。好適なブロックポリマーは、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドブロックを含むA-B型又はA-B-A型のブロックポリマー、又はアルカノール、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドを含むA-B-C型のブロックポリマーである。好適な高分子電解質は、ポリ酸又はポリ塩基である。ポリ酸の例は、ポリ酸櫛型ポリマー又はポリアクリル酸のアルカリ塩である。ポリ塩基の例は、ポリビニルアミン又はポリエチレンアミンである。

0032

好適なさらなるアジュバントは、それ自体の殺有害生物活性は無視し得るか、又はそれ自体は殺有害生物活性を有さず、標的に対する殺有害生物剤の生物学的性能を高める化合物である。例としては、界面活性剤、鉱物油又は植物油、及び他の助剤がある。さらなる例は、Knowlesにより、Adjuvants and additives、Agrow Reports DS256、T&F Informa UK、2006、第5章に挙げられている。

0033

好適な増粘剤は、多糖類(例えば、キサンタンガムカルボキシメチルセルロース)、無機粘土(有機修飾粘土又は無修飾粘土)、ポリカルボキシレート及びシリケートである。

0034

好適な殺細菌剤は、ブロノポール及びイソチアゾリノン誘導体(例えばアルキルイソチアゾリノン及びベンズイソチアゾリノン)である。

0035

好適な凍結防止剤は、エチレングリコールプロピレングリコール、尿素及びグリセリンである。

0036

好適な消泡剤は、シリコーン長鎖アルコール及び脂肪酸の塩である。

0037

好適な着色剤(例えばレッドブルー、又はグリーンの着色剤)は、低水溶性色素及び水溶性染料である。例としては、無機着色剤(例えば、酸化鉄酸化チタンヘキサシアノ鉄酸鉄)及び有機着色剤(例えば、アリザリン着色剤、アゾ着色剤及びフタロシアニン着色剤)がある。

0039

製剤の種類及びそれらの調製の例は以下のとおりである:

0040

i)水溶性剤(water-soluble concentrate)(SL、LS)
10〜60重量%の殺有害生物剤と5〜15重量%の湿潤剤(例えばアルコールアルコキシレート)を100重量%までの水及び/又は水溶性溶媒(例えばアルコール)に溶解する。活性物質は水で希釈すると溶解する。

0041

ii)分散性剤(dispersible concentrate)(DC)
5〜25重量%の殺有害生物剤と1〜10重量%の分散剤(例えばポリビニルピロリドン)を、100重量%までの有機溶媒(例えばシクロヘキサノン)に溶解する。水で希釈すると分散液が得られる。

0042

iii)乳剤(emulsifiable concentrate)(EC)
15〜70重量%の殺有害生物剤と5〜10重量%の乳化剤(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム及びヒマシ油エトキシレート)を、100重量%までの非水溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解する。水で希釈するとエマルションが得られる。

0043

iv)エマルション剤(emulsion)(EW、EO、ES)
5〜40重量%の殺有害生物剤と1〜10重量%の乳化剤(例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム及びヒマシ油エトキシレート)を、20〜40重量%の非水溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解する。この混合物を、乳化装置を用いて100重量%までの水に導入し、均一なエマルションにする。水で希釈するとエマルションが得られる。

0044

v)懸濁剤(suspension)(SC、OD、FS)
撹拌下のボールミル内で、20〜60重量%の殺有害生物剤を、2〜10重量%の分散剤及び湿潤剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム及びアルコールエトキシレート)、0.1〜2重量%の増粘剤(例えばキサンタンガム)並びに100重量%までの水を加えながら粉砕し、活性物質の微細懸濁液を得る。水で希釈すると活性物質の安定な懸濁液が得られる。FSタイプの組成物には、最大40重量%の結合剤(例えばポリビニルアルコール)を加える。

0045

vi)水分散性粒剤(water-dispersible granule)及び水溶性粒剤(water-soluble granule)(WG、SG)
50〜80重量%の殺有害生物剤を、100重量%までの分散剤と湿潤剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム及びアルコールエトキシレート)を加えながら微粉砕し、専用の装置(例えば、押出機噴霧塔流動床)を用いて水分散性粒剤又は水溶性粒剤として調製する。水で希釈すると活性物質の安定な分散液又は溶液が得られる。

0046

vii)水分散性散剤(water-dispersible powder)及び水溶性散剤(water-soluble powder)(WP、SP、WS)
ローターステーターミル内で、50〜80重量%の殺有害生物剤を、1〜5重量%の分散剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム)、1〜3重量%の湿潤剤(例えばアルコールエトキシレート)及び100重量%までの固体担体(例えばシリカゲル)を加えながら粉砕する。水で希釈すると活性物質の安定な分散液又は溶液が得られる。

0047

viii)ゲル剤(gel)(GW、GF)
撹拌下のボールミル内で、5〜25重量%の殺有害生物剤を、3〜10重量%の分散剤(例えばリグノスルホン酸ナトリウム)、1〜5重量%の増粘剤(例えばカルボキシメチルセルロース)及び100重量%までの水を加えながら粉砕し、活性物質の微細懸濁液を得る。水で希釈すると活性物質の安定な懸濁液が得られる。

0048

iv)マイクロエマルション剤(microemulsion)(ME)
5〜20重量%の殺有害生物剤を、5〜30重量%の有機溶媒ブレンド(例えば脂肪酸ジメチルアミド及びシクロヘキサノン)、10〜25重量%の界面活性剤ブレンド(例えばアルコールエトキシレート及びアリールフェノールエトキシレート)、及び100%までの水に加える。この混合物を1時間撹拌し、熱力学的に安定したマイクロエマルションを自然発生的に生成する。

0049

iv)マイクロカプセル剤(microcapsule)(CS)
5〜50重量%の殺有害生物剤、0〜40重量%の非水溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)、2〜15重量%のアクリルモノマー(例えばメチルメタクリレートメタクリル酸及びジアクリレート又はトリアクリレート)を含む油相を、保護コロイド(例えばポリビニルアルコール)の水溶液中に分散させる。ラジカル開始剤によって開始されるラジカル重合の結果として、ポリ(メタ)アクリレートマイクロカプセルが形成される。別法として、5〜50重量%の殺有害生物剤、0〜40重量%の非水溶性有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)、及びイソシアネートモノマー(例えばジフェニルメテン-4,4’-ジイソシアネート)を含む油相を、保護コロイド(例えばポリビニルアルコール)の水溶液中に分散させる。ポリアミン(例えばヘキサメチレンジアミン)の添加の結果として、ポリ尿素マイクロカプセルが形成される。モノマーは、総量1〜10重量%になる。重量%とは、総CS組成物に関する。

0050

ix)散粉粉末剤(dustable powder)(DP、DS)
1〜10重量%の殺有害生物剤を微粉砕し、100重量%までの固体担体(例えば微粉砕カオリン)と充分に混合する。

0051

x)粒剤(granule)(GR、FG)
0.5〜30重量%の殺有害生物剤を微粉砕し、100重量%までの固体担体(例えばシリケート)と合わせる。顆粒化は、押出噴霧乾燥、又は流動床によって達成される。

0052

xi)超微量液剤(ultra-low volume liquid)(UL)
1〜50重量%の殺有害生物剤を、100重量%までの有機溶媒(例えば芳香族炭化水素)に溶解する。

0053

製剤の種類i)〜xi)は、場合によりさらなる助剤(例えば0.1〜1重量%の殺細菌剤、5〜15重量%の凍結防止剤、0.1〜1重量%の消泡剤、及び0.1〜1重量%の着色剤)を含み得る。好ましい組成物の種類は、懸濁剤(suspension concentrate)である。

0054

農薬組成物は、一般に、0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%、最も好ましくは0.5〜75重量%の活性物質(すなわち、殺有害生物剤)を含む。活性物質は、90%〜100%、好ましくは95%〜100%の純度(NMRスペクトルによる)で用いられる。

0055

水溶性剤(LS)、サスポエマルション剤(suspoemulsion)(SE)、流動性剤(flowable concentrate)(FS)、乾燥処理用散剤(DS)、スラリー処理用水分散性散剤(WS)、水溶性散剤(SS)、エマルション剤(ES)、乳剤(EC)及びゲル剤(GF)は、通常、植物繁殖材料(特に種子)の処理の目的のために用いられる。当該組成物は、2〜10倍希釈後、即時使用可調製物において、0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の活性物質濃度を与える。施用(適用)は、播種前又は播種中に行うことができる。殺有害生物剤及びその組成物を、それぞれ、植物繁殖材料(とりわけ種子)に施用又は処理するための方法は、繁殖材料粉衣法(dressing)、コーティング法(coating)、ペレット化法(pelleting)、散粉法(dusting)、浸漬法(soaking)及び畝間施用法(in-furrow)を含む。好ましくは、殺有害生物剤又はその組成物は、それぞれ、発誘導されないような方法で(例えば種子粉衣法、種子ペレット化法、種子コーティング法及び種子散粉法によって)植物繁殖材料に施用される。

0056

植物保護において用いる場合、施用される活性物質の量は、所望の効果の種類に応じて、1ヘクタール(ha)当たり0.001〜2kg、好ましくは1ヘクタール当たり0.005〜2kg、より好ましくは1ヘクタール当たり0.05〜0.9kg、特に1ヘクタール当たり0.1〜0.75kgである。

0057

植物繁殖材料(例えば種子)の処理(例えば種子散粉法、種子コーティング法、又は種子灌注法(drenching)による処理)において、植物繁殖材料(好ましくは種子)100キログラム当たり0.1〜1000g、好ましくは1〜1000g、より好ましくは1〜100g、最も好ましくは5〜100gの活性物質の量が、一般に必要とされる。

0058

資材又は保存製品の保護において使用する場合、施用される活性物質の量は、施用地域の種類及び所望の効果によって決まる。資材の保護において慣用的に施用される量は、処理対象の資材1立法メートル当たり活性物質0.001g〜2kg、好ましくは0.005g〜1kgである。

0059

様々な種類の油、湿潤剤、アジュバント、肥料、又は微量栄養素、及び他の殺有害生物剤(例えば除草剤、殺虫剤、殺菌剤、成長調節剤、毒性緩和剤)を、活性物質又はそれらを含む組成物に、プレミックスとして、又は適切であれば使用直前に添加することができる(タンクミックス)。これらの薬剤は、本発明による組成物と、1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:1の重量比で混合することができる。

0060

即時使用可能調製物(例えば、タンクミックス)における式(I)のアルコキシレートの濃度は、ほとんどの場合、0.01〜50g/l、好ましくは0.08〜10g/l、特に0.5〜8g/lの範囲である。

0061

即時使用可能調製物(例えば、タンクミックス)における水の濃度は、ほとんどの場合、少なくとも60重量%、好ましくは少なくとも75重量%、特に少なくとも90重量%である。

0062

タンクミックスは、通常、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植生及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニの攻撃を防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法において、(例えば、噴霧による)施用のために準備される水溶液である。

0063

使用者は、本発明による組成物を、通常、事前投与量を設定できる(predosage)デバイス、背負い式噴霧器噴霧タンク、噴霧飛行機、又は灌漑システムから施用する。通常、農薬組成物は、水、緩衝剤、及び/又はさらなる助剤により所望の施用濃度とされ、このようにして本発明による即時使用可能噴霧液又は農薬組成物が得られる。通常、農業有用面積1ヘクタール当たり20〜2000リットル、好ましくは50〜400リットルの即時使用可能噴霧液が施用される。

0064

一実施形態によれば、本発明による組成物の個々の成分(例えばキットの一部又は二成分混合物若しくは三成分混合物の一部)は、使用者自身により噴霧タンク中で混合されてもよく、また適切であればさらなる助剤を加えてもよい。

0065

さらなる実施形態において、本発明による組成物の個々の成分又は部分的にプレミックスされる成分のいずれか(例えば、殺有害生物剤及びアジュバントを含む成分)は、使用者により噴霧タンク中で混合されてもよく、また適切であればさらなる助剤及び添加剤を加えてもよい。さらなる実施形態において、本発明による組成物の個々の成分又は部分的にプレミックスされる成分のいずれか(例えば殺有害生物剤及び/又はアジュバントを含む成分)を、一緒に(例えばタンクミックス後に)又は連続的に施用することができる。

0066

本発明はさらに、式(I)のアジュバントと殺有害生物剤とを接触させることにより(例えば混合することにより)、本発明による組成物を調製する方法に関する。接触は、5〜95℃で実施することができる。このようにして、タンクミックス又は農薬組成物を調製することができる。

0067

本発明はさらに、式(I)のアルコキシレートに関する
R1-[AO1]n-O-C(O)-O-[AO2]m-R2 (I)
(式中、
R1及びR2は、独立して、C6-C32炭化水素基であり、
AO1及びAO2は、独立して、C2-C6アルキレンオキシ基であり、
n及びmは、独立して、2〜100の値である)。

0068

R1、R2、AO1、AO2、n、及びmのさらなる形態又は好ましい形態は、上記の通りである。

0069

本発明はさらに、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニの攻撃を防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、本発明による殺有害生物剤及び式(I)のアルコキシレートを含む組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物、土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる前記方法に関する。

0070

本発明はさらに、植物病原性菌類及び/又は望ましくない植物成長及び/又は望ましくない昆虫若しくはダニの攻撃を防除し、且つ/あるいは植物成長を調節する方法であって、本発明による殺有害生物剤及び式(I)のアジュバントを含む組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境、あるいは、それぞれの有害生物から保護すべき作物植物、土壌、及び/又は望ましくない植物、及び/又は作物植物、及び/又はそれらの環境に作用させる前記方法に関する。

0071

好適な作物植物の例として、穀類、例えばコムギライムギオオムギライコムギオートムギ又はイネ;ビート、例えばテンサイ又は飼料ビート;ナシ状果核果及び柔らかい果実、例えばリンゴナシプラムモモアーモンドサクランボイチゴキイチゴスグリ又はグズベリー;豆類、例えばマメレンチルエンドウマメアルファルファ又はダイズ;油料作物、例えばアブラナマスタードオリーブヒマワリココナッツカカオトウゴマアブラヤシピーナッツ又はダイズ;ウリ科の植物、例えばカボチャ/スカッシュキュウリ又はメロン;繊維作物、例えばワタ、アマ、アサ又はジュート;柑橘類果実、例えばオレンジレモングレーフルーツ又はタンジェリン;野菜植物、例えばホウレンソウレタスアスパラガスキャベツニンジンタマネギトマトジャガイモ、カボチャ/スカッシュ又はトウガラシ;ゲッケイジュ科の植物、例えばアボカドシナモン又は樟脳;エネルギー作物及び工業用供給原料作物、例えばトウモロコシ、ダイズ、コムギ、アブラナ、サトウキビ又はアブラヤシ;トウモロコシ;タバコ;ナッツ類;コーヒー;;バナナ;ワイン(デザートブドウ及びワイン醸造のためのブドウ);ホップ;草、例えば;ハイノキ(sweetleaf)(ステビアレバウダニア(Stevia rebaudania);ゴムの木及び森林植物、例えば花、潅木落葉樹及び針葉樹、並びに繁殖材料、例えば種子、及びこれらの植物の収穫生産物が挙げられる。

0072

作物植物という用語には、市場に出ているか開発中の生物工学農産物を含む、育種突然変異生成又は組換え方法によって改変された植物も含まれる。遺伝子改変植物は、その遺伝物質が、交雑突然変異又は天然の組換え(すなわち遺伝物質の組換え)によって自然条件下で起こらない方法で改変されている植物である。本明細書では、概して、植物の特性を向上させるために、一つ以上の遺伝子が植物の遺伝物質に組み込まれることになる。そのような組換え改変は、例えばグリコシル化又は結合ポリマー、例えばプレニル化アセチル化若しくはファルネシル化残基又はPEG残基などによるタンパク質オリゴ-又はポリペプチド翻訳後修飾も含む。

0073

本発明はまた、本発明による組成物を含む種子(例えば、種子又は他の植物繁殖材料)にも関する。植物繁殖材料は、播種時若しくは播種前でも、又は移植時若しくは移植前でも、本発明による組成物で予防的に処理することができる。種子処理のためには、通常、水溶性剤(LS)、懸濁剤(FS)、粉剤(DS)、水分散性散剤及び水溶性散剤(WS、SS)、エマルション剤(ES)、乳剤(EC)並びにゲル剤(GF)が使用されるであろう。これらの組成物は、繁殖材料、特に種子に対して、未希釈形態で、又は好ましくは希釈形態で施用することができる。ここで、当該組成物は2〜10倍に希釈することができるため、種子粉衣に使用される組成物には、0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜40重量%の活性物質が含まれる。施用は、播種前か播種中に行うことができる。植物繁殖材料の処理、特に種子の処理は当業者に公知であり、植物繁殖材料を散粉、コーティング、ペレット化、液浸(dipping)又は浸漬することによって行われ、処理は、例えば種子の早すぎる発芽を防ぐように、好ましくはペレット化、コーティング及び散粉、又は畝間処理によって行われる。種子の処理には、懸濁剤を使用することが好ましい。通常、このような組成物は、1〜800g/lの活性物質、1〜200g/lの界面活性剤、0〜200g/lの凍結防止剤、0〜400g/lの結合剤、0〜200g/lの着色剤、及び溶媒(好ましくは水)を含む。

0074

本発明はさらに、殺有害生物剤の有効性を向上させるための本発明による式(I)のアルコキシレートの使用に関する。通常、有効性は、式(I)のアルコキシレートを使用しないで、殺有害生物剤を同じように使用した場合と比較して向上する。

0075

本発明の利点は、製剤及び噴霧混合物の安定性が高いこと、噴霧施用の場合における風を原因とする吹きだまりがほとんどないこと、処理される植物表面上への製剤の付着性が良好であること、製剤中の殺有害生物剤の溶解度が増大すること、植物中への殺有害生物剤の摂取量が増大すること、あるいは、殺有害生物剤の活性がより速くなる又は増強されること(例えば、低用量であっても)である。他の利点は、アルコキシレートの生分解性が高いこと;アルコキシレートの毒性が低いこと、水性組成物表面張力下げるアルコキシレートの性質、又は、植物表面上の拡散性が増大すること;あるいは、作物植物に対する有害性が低いこと、すなわち、植物毒性が低いことである。

0076

後述する実施例は、何ら限定を与えることなく本発明を説明する。

0077

アルコールアルコキシレートA:エトキシル化(9EO単位)C12-C18脂肪族アルコール
アルコールアルコキシレートB:エトキシル化(3 EO単位)飽和i-C13アルコール、ブルックフィールド粘度約50 mPas(23℃、60rpm)。
アルコールアルコキシレートC:エトキシル化(5 EO単位)飽和i-C13アルコール、ブルックフィールド粘度 約85 mPas(23℃、60rpm)。
アルコールアルコキシレートD:エトキシル化(7 EO単位)飽和i-C13アルコール、ブルックフィールド粘度 約100 mPas(23℃、60rpm)。
アルコールアルコキシレートE:エトキシル化(10 EO単位)飽和i-C13アルコール、ブルックフィールド粘度 約30 mPas(60℃、60rpm)。
アルコールアルコキシレートF:エトキシル化(12 EO単位)飽和i-C13アルコール、ブルックフィールド粘度 約40 mPas(60℃、60rpm)。
アルコールアルコキシレートG:エトキシル化(3 EO単位)C12-C18脂肪族アルコール、流動点<13℃。
アルコールアルコキシレートH:エトキシル化(5 EO単位)C12-C18脂肪族アルコール、凝固温度約12℃。
アルコールアルコキシレートI:エトキシル化(7 EO単位)C12-C18脂肪族アルコール、凝固温度 約15℃。
アルコールアルコキシレートJ:エトキシル化(3 EO単位)2-プロピルヘプタノールHLB約9。
アルコールアルコキシレートK:エトキシル化(4 EO単位)2-プロピルヘプタノール、HLB 約10.5。
アルコールアルコキシレートL:エトキシル化(6 EO単位)2-プロピルヘプタノール、HLB 約12.5。

0078

実施例1〜15 -アルコキシレートの調製
199.5gのアルコールアルコキシレートA(0.33mol)及びジエチルカーボネート又はジメチルカーボネート(0.23mol)を、0.59gのナトリウムメチラート(メタノール中30%)と混合し、撹拌しながら80℃に加熱した。温度を140℃に上げて、生じたエタノールを留去した。エタノールが留去しなくなってから、真空度を1 mbarにして、別の揮発性成分を除去した。最後に、組成物を室温まで冷却し、ろ過した。175gの生成物を、黄色がかった生成物として得た。アルコールアルコキシレートB〜Lを、適宜ジエチルカーボネートと反応させて、本発明による式(I)のアルコキシレートを調製した(表1、カラム「Educt」は、アルコールアルコキシレートA〜Lを示す)。

0079

0080

実施例16 -生物活性の増大
生物活性を、温室において、コムギ(種「キャンズラー(Kanzler)」)で評価し、コムギを、二葉期において、コムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)に感染させ、高湿で三日間インキュベートした。50ppm(10g/ha)のエポキシコナゾール及び100ppm(20g/ha)の実施例1〜15からの各アジュバント試料を含む組成物を、植物に噴霧した(噴霧量200 l/ha)。比較例では、アジュバントを添加しなかった。20〜24℃、60〜90%の相対湿度で、10日間、植物をさらに栽培した。最後に、感染した葉の面積(いぼ(プステル))のパーセンテージ目視検査した。各値は、三回の繰返し測定(replicate)に基づいていた。結果を表2にまとめる。比較として、実施例4の生成物を調製するために使用された、出発原料であるアルコールアルコキシレートGを試験した。

0081

0082

実施例17 −生物活性の増大
温室において、殺有害生物剤の用量を2.5g/haに減らして、実施例16に記載された通りに生物活性を評価した。結果を表3にまとめる。比較として、実施例4の生成物を調製するために使用された、出発原料であるアルコールアルコキシレートGを試験した。

0083

0084

実施例18 −表面張力
脱イオン水中、1 g/lの実施例1〜15からの試料の溶液又は分散体を使用して、物理測定を実施した。静的表面張力又は平衡表面張力は、噴霧溶液における、製剤の界面活性特性値である。臨界ミセル濃度(CMC)未満では、静的表面張力は製剤中の界面活性成分の濃度に依存し、一方で、CMCより大きいと、静的表面張力は一定である。プレート法(Wilhelmy-Plate-Method)を使用して、プロセス表張力計Kruess K 100により、測定を実施した。測定中、垂直につり下げ白金プレートの底部ラインを、分析する液体により湿らせる。プレートを液体中に引き込む力を測定し、液体の表面張力(mN/m)に変換することができる。40 mLの調製噴霧溶液を装置のテフロントラフに入れ、表面張力を検出する。連続する5つの測定点が0.1mN/m以内で一致したら、静的表面張力を算出する。結果を表4にまとめる。

0085

0086

実施例19 −摂取率の増大
温室において、コムギ植物(トリーティクム・アエスティウム種メロン(Triticum aestivum variety Melon))を発育段階BBCH 39になるまで6週間栽培した。植物を自動ラボトラック噴霧器(automatic lab track sprayer)に移動し、以下のパラメーターにしたがって、125g/haのエポキシコナゾール、125g/haのフルキサピロキサド、及び250g/haの各アジュバントを植物に噴霧した。

0087

水量:200 l/ha
ノズルの種類:空気噴射、ID 120 02 (Lechler、ドイツ)
速度:1.4 m/s
圧力:3.33 bar

0088

噴霧に続いて、周囲条件下の温室で、植物を再度栽培した。8日後、10〜15個の処理した葉の試料を切り離して、量した。

0089

葉を小さな断片に切り、ガラス製の瓶の中に移し、洗浄媒体として脱塩水中の50%のメタノールを使用して5分間洗浄した。その後、洗浄媒体を、葉と分離した。再度、葉を洗浄媒体により5分間洗浄した。両方の洗浄媒体を合わせ、分析用に希釈した。

0090

最後に、葉を、抽出媒体(75%のメタノール、20%の水、及び5%のHCl)を含有するバイアルに移し、Polytron PT 6100分散ユニット(Kinematica、CH)を使用して、2分間均質化した。10mlの抽出物を、4000 rpmで5分間遠心分離した。2 mlの上澄み液を、2 mlのNaOH (0.2 mol/L)及び5 mlのシクロヘキサンにより処理し、30分間撹拌して、その後、遠心分離した。1 mlのシクロヘキサン相をガラス製バイアルに移し、乾燥した(Liebisch N2 Evaporator、ドイツ)。残留物をメタノール/水50:50中に可溶化し、HPLC-MS/MSにより分析した。

0091

エレクトロスプレーイオン源を備えた、Applied BiosystemsAPI 3000三連四重極型質量分析装置に連結したAgilent 1100シリーズHPLCを使用した。質量分析装置は、最適化された条件で、1つの分析種につき2つのトランジションを使用する多重反応モニタリング(MRM)を用いる、MS/MSポジティブイオンモードで操作した。さらに、未噴霧植物を同様に処理し、それらが汚染されるかどうか確認した。未噴霧の葉に標準活性成分を添加し、洗浄及び抽出ステップ中の活性成分の回収率を測定した。回収率によって、測定した試料の値を修正した。結果を表5にまとめた。

0092

比較として、実施例4の生成物を調製するために使用された、出発原料であるアルコールアルコキシレートGを試験した。別の比較として、実施例5の生成物を調製するために使用された、出発原料であるアルコールアルコキシレートHを試験した。

0093

本発明によるアジュバントを使用した場合、エポキシコナゾール及びフルキサピロキサドの摂取率が増大したことが、データにより示された。

0094

実施例20 −生物活性の増大
生物活性を、温室において、コムギ(種「キャンズラー(Kanzler)」)で評価し、コムギを、二葉期において、コムギ赤さび病菌(Puccinia triticina)に感染させ、高湿で三日間インキュベートした。50ppm(10g/ha)のエポキシコナゾール及び100ppm(20g/ha)の各アジュバント試料を含む組成物(カラム「10g/ha 用量」)を、植物に噴霧した(噴霧量200 l/ha)。別の試験として、50g/haエポキシコナゾール及び100g/haのアジュバントの用量で試験した(カラム「50g/ha 用量」)。比較例では、アジュバントを添加しなかった。20〜24℃、60〜90%の相対湿度で、10日間、植物をさらに栽培した。最後に、感染した葉の面積(いぼ(プステル))のパーセンテージを目視検査した。各値は、三回の繰返し測定に基づいていた。結果を表6にまとめる。

実施例

0095

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