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技術 歯磨組成物

出願人 バイオデンタルレミンリミテッド
発明者 マッキントッシュ,アレクサンダー,ランヒルキ,ビョルン,ケンタロヒルキ,ロシ
出願日 2015年3月25日 (6年5ヶ月経過) 出願番号 2017-501434
公開日 2017年4月6日 (4年4ヶ月経過) 公開番号 2017-509706
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 内側コーティング ブラッシング作用 ブラシング 二重コーティング 水不溶性コーティング リン酸イオン源 歯構造 口腔面
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題・解決手段

歯磨組成物は、約7〜約10のpHを有する練り歯磨き基剤およびカルシウムイオン源フッ化物イオン源を含み、カルシムイオン源が非カプセル化されており、フッ化物イオン源が練り歯磨き基剤に対して不浸透性コーティングにカプセル化またはコーティングされている。口腔面において歯ブラシによって機械的に撹拌されると、不浸透性コーティングは分解されてフッ化物イオンを放出する。第2の実施形態において、歯磨組成物は、非カプセル化されているカルシウムイオン源および3〜7未満の間のpHを有するフッ化物イオン源と共に約7〜約10のpHを有する水性練り歯磨き基剤を含み、フッ化物イオン源が、練り歯磨き基剤の存在下で分解してフッ化物イオンを放出するように適合された第1の(または内側の)不浸性コーティングにカプセル化されている。第1のコーティングは、練り歯磨き基剤の存在下で分解に耐え、かつ機械的に分解して第1の(または内側の)コーティングを曝すように適合された第2の(または外側の)不浸透性コーティングに包まれており、これが口腔面への歯磨組成物の塗布に反応して分解してフッ化物イオンを放出する。

概要

背景

本発明は、主に練り歯磨きまたは歯磨剤として開発されており、本出願に関連して後述される。しかし、本発明がこの特定の使用分野に限定されず、例えば、口腔衛生の改善、歯の洗浄または歯の再石灰化のために口腔に塗布される他の局所組成物に適用できることはいうまでもない。

十年もの間、練り歯磨きが、予防剤または抗う蝕剤としてフッ化ナトリウムまたはフッ化第一スズなどのフッ化塩を含むことはよく知られている。これらのフッ化物源(ほとんどの場合モノフルオロリン酸ナトリウム塩)は、練り歯磨き基剤材料に配合されている。

練り歯磨き基剤材料は、一般的に、pHが7〜約8.5であり、および他の成分、例えば研磨剤およびマウスフィール剤を含む。一度、歯に塗布されると、フッ化物イオンは、反応して、フッ化物イオンとして歯エナメル質を形成している結晶格子中に結合する。フッ化物イオンはヒドロキシアパタイトと結合して、より耐酸性の歯エナメル質を生成し、および主にヒドロキシアパタイトから構成されている歯エナメル質表面の不規則な結晶格子を修復する。

練り歯磨きの再石灰化または修復の潜在力を最大にする試みがなされていることは、かなり以前から知られている。これが達成される方法の一つは、2種の相補的であるがさもなければ反応性の成分を練り歯磨き中に配合することである。

国際公開第99/62471号(WongおよびPrencipe)は、不透水性シェル被覆され、モノフルオロリン酸ナトリウムなどの水性フッ化塩を含有する練り歯磨き基剤中に配合されているカルシウム塩、例えば酢酸カルシウムまたは塩化カルシウムを含む水性歯磨組成物を開示している。カルシウム塩のシェルは、クエン酸トリエチルによって可塑化されたエチルセルロースポリマーから形成されている。使用中、練り歯磨き基剤は歯ブラシ上に置かれ、次いでそれは歯の上または口腔の他の部位に塗られる。このプロセスは、機械的にカルシウム塩コーティングを破り、それによってフッ化物との反応を開始させる。

これは、最初にフッ化物イオンへの暴露を可能にし次いでカルシウムイオン源を放出することによって、歯の上での水性フッ化物塩の効力を改善すると考えられる。米国特許第5,045,305号は、半透性のコーティングを介して歯の上にフッ化物イオンを堆積させる方法に関する。Wongらは、歯をフッ化物イオン源に曝し次いでコーティングしたカルシウムイオン源からカルシウムイオンを放出することによって、この方法を改善したと主張した。しかし、実益になり得る割合で歯の再石灰化を示す何らかの実績があるようには見えない。

概要

歯磨組成物は、約7〜約10のpHを有する練り歯磨き基剤およびカルシウムイオン源とフッ化物イオン源を含み、カルシムイオン源が非カプセル化されており、フッ化物イオン源が練り歯磨き基剤に対して不浸透性のコーティングにカプセル化またはコーティングされている。口腔面において歯ブラシによって機械的に撹拌されると、不浸透性コーティングは分解されてフッ化物イオンを放出する。第2の実施形態において、歯磨組成物は、非カプセル化されているカルシウムイオン源および3〜7未満の間のpHを有するフッ化物イオン源と共に約7〜約10のpHを有する水性練り歯磨き基剤を含み、フッ化物イオン源が、練り歯磨き基剤の存在下で分解してフッ化物イオンを放出するように適合された第1の(または内側の)不浸性コーティングにカプセル化されている。第1のコーティングは、練り歯磨き基剤の存在下で分解に耐え、かつ機械的に分解して第1の(または内側の)コーティングを曝すように適合された第2の(または外側の)不浸透性コーティングに包まれており、これが口腔面への歯磨組成物の塗布に反応して分解してフッ化物イオンを放出する。なし

目的

これが達成される方法の一つは、2種の相補的であるがさもなければ反応性の成分を練り歯磨き中に配合することである

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

約7〜約10のpHを有する練り歯磨き基剤を含む歯磨組成物であって、カルシウムイオン源フッ化物イオン源とを含み、前記カルシウムイオン源が非カプセル化されており、および前記フッ化物イオン源がカプセル化されているかまたは練り歯磨き基剤に対して不浸透性コーティング被覆されており、それによって口腔面において歯ブラシによって機械的に撹拌されると、前記コーティングが分解してフッ化物イオンを放出する、歯磨組成物。

請求項2

前記フッ化物イオン源が、フッ化ナトリウムフッ化カリウムフッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化第一スズ、モノフルオロリン酸第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化銅、およびフッ化テトラメチルアンモニウムからなる群の1種または2種以上の組み合わせから選択される、請求項1に記載の歯磨組成物。

請求項3

前記不浸透性コーティング材料が、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、HPMC酢酸エステルコハク酸エステルポリビニルアセテートフタレートPVAP)、シェラックワックス脂肪酸フルオロポリマーポリビニルアルコールポリエチレングリコール(PVA−PEG)、ポリビニルピロリジン(PVP)、ポリウレタンアクリルアルキドポリエステル、およびメチルまたはエチルセルロースからなる群の1種または2種以上の組み合わせから選択される、請求項1または2に記載の歯磨組成物。

請求項4

前記カルシウムイオン源が、炭水化物リン酸カルシウム複合体酢酸カルシウム塩化カルシウムクエン酸カルシウム、フッ化カルシウム、マレイン酸カルシウムキレートカルシウムおよび酒石酸カルシウムからなる群の1種または2種以上の組み合わせから選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項5

前記フッ化物イオン源が0.001ppm〜1ppm未満の間、または0.001ppm〜9000ppmの間の有効濃度で存在する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項6

前記フッ化物イオン源が約0.0025〜0.09ppmの有効濃度で存在する、請求項5に記載の歯磨組成物。

請求項7

前記カルシウムイオン源が500ppm〜50,000ppmの間の有効濃度で存在する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項8

前記練り歯磨き基剤が500ppm〜50,000ppmの間の有効濃度でリン酸イオン源を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項9

前記練り歯磨き基剤は、前記練り歯磨き基剤に対して不浸透性のコーティングにカプセル化された1種または複数種の酸また酸性緩衝剤包含することによってpHが修正されており、歯ブラシによって機械的に撹拌されると、前記酸または緩衝剤上の前記コーティングが分解して前記酸または前記緩衝剤を放出し、それによって前記pHを所定レベルまで低下させる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項10

前記酸または緩衝剤の放出により前記口腔内のpHが2.5〜7の間、もしくは約4〜6の間、もしくは約5.5になる、請求項9に記載の歯磨組成物。

請求項11

前記練り歯磨き基剤が練り歯磨き基剤に対して不浸透性のコーティングにカプセル化された1種または複数種のアルカリ性物質または緩衝剤を含み、それによって、酸性環境下にあるとき、または歯ブラシによる機械的撹拌に反応して、前記アルカリ性物質または緩衝剤コーティングが分解して前記アルカリ性物質または緩衝剤コーティングを放出し、かつそれによって前記pHを所定レベルまで上昇させる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項12

前記アルカリ性物質または緩衝剤の放出により、ブラッシング経過時間の2分前に最終pHが達成される、請求項11に記載の歯磨組成物。

請求項13

前記口腔内の前記最終pHが6.0〜8.0の間、もしくは6.5〜7.5の間、もしくは約7.5である、請求項11または12に記載の歯磨組成物。

請求項14

前記練り歯磨き基剤が非水性である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項15

前記練り歯磨き基剤がゲルの形状である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項16

前記基剤材料が、クロルヘキシジンジグルコン酸クロルヘキシジン塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化セチルピリジニウム(CPC)、カッパー亜鉛カッパーシン、および安定化二酸化塩素からなる群から選択される1種または複数種の抗菌材料をさらに含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項17

歯を洗浄する方法であって、約7〜約10のpHを有する非カプセル化練り歯磨き基剤を準備するステップと、有効なカルシウムイオンが500ppm〜50,000ppmのオーダーであるように前記練り歯磨き基剤中にカルシウムイオン源を配合するステップと、前記練り歯磨き基剤中にフッ化物イオン源を配合するステップであって、コーティング材料が前記練り歯磨き基剤の存在下で分解に耐え、および歯ブラシによる前記練り歯磨き基剤の塗布の際に分解してフッ化物イオン源を口腔曝すように適合されるように、前記フッ化物イオン源が不浸透性コーティング材料にカプセル化またはコーティングされており、前記フッ化物イオン源が0.0025ppm〜9000ppmの間のフッ化物イオン有効濃度をもたらすように存在する、練り歯磨き基剤中にフッ化物イオン源を配合するステップと、歯ブラシで前記練り歯磨き基剤を歯面に塗布するステップとを含む、方法。

請求項18

有効なリン酸イオンが500ppm〜50,000ppmのオーダーであるように前記練り歯磨き基剤中にリン酸イオン源を配合するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。

請求項19

ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、HPMC酢酸エステルコハク酸エステル、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、シェラック、ワックス、脂肪酸、フルオロポリマー、ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール(PVA−PEG)、ポリビニルピロリジン(PVP)、ポリウレタン、アクリル、アルキド、ポリエステル、およびメチルもしくはエチルセルロースからなる群の1種または2種以上の組み合わせから選択される不浸透性コーティング材料に前記フッ化物イオン源をコーティングするステップを含む、請求項17または18に記載の方法。

請求項20

歯の再石灰化補助する方法であって、その中にカルシウムイオン源を含む練り歯磨き基剤を歯面に塗布するスッテプを含み、歯面への前記練り歯磨き基剤の塗布の際に分解して、口腔内で歯ブラシによる前記練り歯磨き基剤の塗布が開始された後にフッ化物イオン源を放出するように適合された不浸透性コーティングにカプセル化された前記フッ化物イオン源を、前記練り歯磨き基剤が含む、方法。

請求項21

前記練り歯磨き基剤は、前記練り歯磨き基剤に対して不浸透性のコーティングにカプセル化された1種または複数種の酸また酸性緩衝剤を包含することによってpHが修正されており、歯ブラシによって機械的に撹拌されると、前記酸または緩衝剤上の前記コーティングが分解して前記酸または前記緩衝剤を放出し、それによって前記pHを所定レベルまで低下させる、請求項17〜20のいずれか1項に記載の方法。

請求項22

前記酸または緩衝剤の放出により前記口腔内のpHが2.5〜7の間、もしくは約4〜6の間、もしくは約5.5になる、請求項17に記載の方法。

請求項23

前記練り歯磨き基剤の前記pHが練り歯磨き基剤に対して不浸透性のコーティングにカプセル化された1種または複数種のアルカリ性物質または緩衝剤を含み、それによって、酸性環境下にあるとき、または歯ブラシによる機械的撹拌に反応して、前記アルカリ性物質または緩衝剤コーティングが分解して前記アルカリ性物質または緩衝剤コーティングを放出し、かつそれによって前記pHを所定レベルまで上昇させる、請求項20〜22のいずれか1項に記載の方法。

請求項24

前記アルカリ性物質または緩衝剤の放出により、ブラッシング経過時間の2分前に最終pHが達成される、請求項23に記載の方法。

請求項25

前記口腔内の前記最終pHが6.0〜8.0の間、もしくは6.5〜7.5の間、もしくは約7.5である、請求項23または24に記載の方法。

請求項26

前記練り歯磨き基剤が非水性である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項27

前記練り歯磨き基剤が非水性である、請求項17〜25のいずれか1項に記載の方法。

請求項28

前記練り歯磨き基剤がゲルの形状である、請求項17〜25のいずれか1項に記載の方法。

請求項29

前記基剤材料が、クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、カッパー亜鉛、カッパーシン、および安定化二酸化塩素からなる群から選択される1種または複数種の抗菌材料をさらに含む、歯または歯根を再石灰化するための請求項17〜25のいずれか1項に記載の方法。

請求項30

約7〜約10のpHを有する水性練り歯磨き基剤を含む歯磨組成物であって、非カプセル化カルシウムイオン源と3〜7未満の間のpHを有するフッ化物イオン源とを含み、前記練り歯磨き基剤の存在下で分解してフッ化物イオンを放出するように適合された第1の(または内側の)不浸透性コーティングに前記フッ化物イオン源がカプセル化されており、ならびに前記練り歯磨き基剤の存在下で分解に耐え、および機械的に分解して前記第1の(または内側の)コーティングを曝すように適合された第2の(または外側の)不浸透性コーティングに前記第1のコーティングが包まれており、これが口腔面への前記歯磨組成物の塗布に反応して分解してフッ化物イオンを放出する、歯磨組成物。

請求項31

前記フッ化物イオン源が、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化第一スズ、モノフルオロリン酸第一スズ、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化銅、およびN,N,N’−トリス(2−ヒドロキシエチル)−N’−オクタデシルプロパン−1,3−ジアミンジヒドロフルオリドまたは9−オクタデシルアミンヒドロフルオリドを含むフッ化アミンからなる群の1種または2種以上の組み合わせから選択される、請求項30に記載の歯磨組成物。

請求項32

前記炭水化物リン酸カルシウム複合体がショ糖リン酸カルシウム複合体、好ましくはショ糖二リン酸二カルシウムまたは複数のショ糖リン酸カルシウム複合体の混合物である、請求項30または31に記載の歯磨組成物。

請求項33

前記第1または第2のコーティングがヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、HPMC酢酸エステルコハク酸エステル、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)シェラックから選択される、請求項30〜32のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項34

前記第1または第2のコーティングが、シェラック、ワックス、脂肪酸、およびメチルセルロースからなる群から選択される、請求項30〜32のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項35

前記カルシウムイオン源が、炭水化物リン酸カルシウム複合体、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、フッ化カルシウム、マレイン酸カルシウム、および酒石酸カルシウムからなる群の1種または2種以上の組み合わせから選択される、請求項30〜32のいずれか1項に記載の歯磨組成物。

請求項36

前記有効なリン酸イオンが約500ppm〜50,000ppmのオーダーであるように前記練り歯磨き基剤中にリン酸イオン源を含む、請求項30に記載の歯磨組成物。

請求項37

前記フッ化物イオン源が0.001ppm〜9000ppmの間の有効濃度で存在する、請求項30に記載の歯磨組成物。

技術分野

0001

本発明は、歯磨組成物、具体的には、少なくとも2種の反応性成分を含む歯磨組成物に関する。

背景技術

0002

本発明は、主に練り歯磨きまたは歯磨剤として開発されており、本出願に関連して後述される。しかし、本発明がこの特定の使用分野に限定されず、例えば、口腔衛生の改善、歯の洗浄または歯の再石灰化のために口腔に塗布される他の局所組成物に適用できることはいうまでもない。

0003

十年もの間、練り歯磨きが、予防剤または抗う蝕剤としてフッ化ナトリウムまたはフッ化第一スズなどのフッ化塩を含むことはよく知られている。これらのフッ化物源(ほとんどの場合モノフルオロリン酸ナトリウム塩)は、練り歯磨き基剤材料に配合されている。

0004

練り歯磨き基剤材料は、一般的に、pHが7〜約8.5であり、および他の成分、例えば研磨剤およびマウスフィール剤を含む。一度、歯に塗布されると、フッ化物イオンは、反応して、フッ化物イオンとして歯エナメル質を形成している結晶格子中に結合する。フッ化物イオンはヒドロキシアパタイトと結合して、より耐酸性の歯エナメル質を生成し、および主にヒドロキシアパタイトから構成されている歯エナメル質表面の不規則な結晶格子を修復する。

0005

練り歯磨きの再石灰化または修復の潜在力を最大にする試みがなされていることは、かなり以前から知られている。これが達成される方法の一つは、2種の相補的であるがさもなければ反応性の成分を練り歯磨き中に配合することである。

0006

国際公開第99/62471号(WongおよびPrencipe)は、不透水性シェル被覆され、モノフルオロリン酸ナトリウムなどの水性フッ化塩を含有する練り歯磨き基剤中に配合されているカルシウム塩、例えば酢酸カルシウムまたは塩化カルシウムを含む水性歯磨組成物を開示している。カルシウム塩のシェルは、クエン酸トリエチルによって可塑化されたエチルセルロースポリマーから形成されている。使用中、練り歯磨き基剤は歯ブラシ上に置かれ、次いでそれは歯の上または口腔の他の部位に塗られる。このプロセスは、機械的にカルシウム塩コーティングを破り、それによってフッ化物との反応を開始させる。

0007

これは、最初にフッ化物イオンへの暴露を可能にし次いでカルシウムイオン源を放出することによって、歯の上での水性フッ化物塩の効力を改善すると考えられる。米国特許第5,045,305号は、半透性のコーティングを介して歯の上にフッ化物イオンを堆積させる方法に関する。Wongらは、歯をフッ化物イオン源に曝し次いでコーティングしたカルシウムイオン源からカルシウムイオンを放出することによって、この方法を改善したと主張した。しかし、実益になり得る割合で歯の再石灰化を示す何らかの実績があるようには見えない。

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、リン酸イオン源および/またはカルシウムイオン源を共に含むフッ化物イオン源を提供して含まれるフッ化物源、リン酸源および/またはカルシウム源が使用されるまで安定である歯磨組成物を形成する、または有用な代替物を提供するという願望起源を発する。

課題を解決するための手段

0009

本発明の第1の態様によれば、約7〜約10のpHを有する練り歯磨き基剤を含む歯磨組成物が提供され、この歯磨組成物はカルシウムイオン源およびフッ化物イオン源を含み、カルシウムイオン源が非カプセル化されており、フッ化物イオン源がカプセル化されているか、または練り歯磨き基剤に対して不浸透性のコーティングに被覆されており、それによって口腔面において歯ブラシによって機械的に撹拌されるとコーティングが分解してフッ化物イオンを放出する。

0010

したがって、口腔および歯面に塗布されてからフッ化物イオン源が利用可能になる、カルシウムイオン源と共に基剤材料を含む歯磨組成物が有利に提供されることがわかる。
フッ化物イオン源は、歯ブラシで塗布されると分解するように適合されたコーティングを含むまたはコーティングでカプセル化されており、塗布の際コーティング材料は、損なわれてフッ化物イオン源を放出する、または曝す。好適に適合された腸溶コーティングまたは他の破裂可能な不浸透性コーティングのいずれかを用いて、ブラシング作用がフッ化物イオンを放出させるようにもできるのは、有利である。

0011

さらに、好適な実施形態において、練り歯磨き基剤材料は、Biodental Remin Ltd,Sydney,Australiaの登録商標であるAnticay(登録商標)として知られているショ糖リン酸カルシウム複合体であり、コーティングされたフッ化物イオン源も含むカルシウムイオンとリン酸イオンの両方の供給源を提供する。口腔および歯面は、最初、カルシウムイオン源に曝され、次いで機械的作用によってフッ化物イオンを放出する。これは発明者らには、再石灰化の大きな潜在的可能性をもたらすように見える。

0012

本発明の第2の態様によれば、約7〜約10のpHを有する水性練り歯磨き基剤を含む歯磨組成物が提供され、この歯磨組成物は非カプセル化カルシウムイオン源と3〜7未満の間のpHを有するフッ化物イオン源とを含み、フッ化物イオン源が練り歯磨き基剤の存在下で分解してフッ化物イオンを放出するように適合された第1の(または内側の)不浸透性コーティングにカプセル化されており、ならびに第1のコーティングが、練り歯磨き基剤の存在下で分解に耐えるよう、および機械的に分解して第1の(または内側の)コーティングを曝すように適合された第2の(または外側の)不浸透性コーティングに包まれ、これが口腔面への歯磨組成物の塗布に反応し分解してフッ化物イオンを放出する。

0013

したがって、コーティングされたフッ化物イオン源も含むカルシウムイオンとリン酸イオンの両方の供給源を提供する、ショ糖リン酸カルシウム複合体と共に水性基剤材料を含む歯磨組成物が有利に提供されることがわかる。
口腔および歯面は、最初、カルシウムイオン源とリン酸イオン源の両方に曝され、次いで機械的作用によって、再石灰化の大きな潜在的可能性をもたらすように見える、フッ化物イオンを放出する。

実施例

0014

ここで本発明の好適な実施形態を以下の非限定的な例として述べる。

0015

カルシウムイオン源およびリン酸イオン源が、近の再石灰化する練り歯磨き成分に含まれていることは知られている。例えば、Novamin(商標)(GlaxoSmithKline)に使用されている、またはRecaldent(商標)(Cadbury Enterprises Pte.Ltd)に使用されている。しかし、他の任意のカルシウムイオン源は、好ましくは有用なリン酸イオン源と共に、フッ化カルシウムマレイン酸カルシウム酒石酸カルシウムを含む任意の好ましい既知の材料を含み得る。

0016

歯の再石灰化および歯の修復有効性において潜在的に著しく有望な材料としては、ショ糖リン酸カルシウム複合体、Anticay(登録商標)がある。ショ糖リン酸カルシウム複合体を参照して、好適な実施形態を以下に記載するが、前述のように任意のカルシウムイオン源を使用できる。ショ糖カルシウム複合体は、極めて水に溶けやすいカルシウムイオン源を提供し、かつリン酸イオン源も提供する。リン酸イオンがヒドロキシアパタイトの構造に不可欠であることは知られている。

0017

ショ糖リン酸カルシウム複合体は、歯磨剤中で使用できる周知の再石灰化および抗う蝕の材料である。米国特許第3,375,168号(Curtinら)を参照して、ショ糖リン酸カルシウム複合体の製造および分離が開示され、この開示は、相互参照によりその全体を本明細書に組み込まれる。

0018

好適な実施形態において、Curtainらの場合のように、ショ糖リン酸カルシウム複合体の1種または複数種は、粒径が10μm〜100μmの間の粒子として提供される。これらは、練り歯磨き基剤と組み合わせられた。練り歯磨き基剤の約1〜5重量%のショ糖リン酸カルシウム複合体が添加されるが、好ましくは、ショ糖リン酸カルシウム複合体の0.5重量%〜70重量%の間の任意の量を添加できる。最も好ましくは、ショ糖リン酸カルシウム複合体は、口腔内において500ppm〜50,000ppmの量でカルシウムイオン有効濃度を可能にするように提供される。また、有利に、ショ糖リン酸カルシウム複合体中のリン酸塩は、練り歯磨き基剤を緩衝することを補助する。

0019

しかし、水性または非水性かどうかにかかわらず、任意の好ましいカルシウムイオン源を必要に応じて使用できることを理解されたい。例えば、カルシウムイオン源としては、炭水化物リン酸カルシウム複合体、酢酸カルシウム、塩化カルシウム、クエン酸カルシウム、フッ化カルシウム、マレイン酸カルシウおよびムおよび酒石酸カルシウムのいずれか1種または組み合わせが挙げられる。もちろん、他の既知のカルシウムイオン源およびリン酸イオン源、例えば、それぞれCadbury Enterprises Pte LtdおよびGlaxoSmithKlineから提供される、Recaldent(商標)(カルシウムホスホペプチドアモルファス状リン酸カルシウム)またはNovamin(商標)(リンケイ酸ナトリウムカルシウム)を、練り歯磨き基剤材料に添加できる。

0020

好適な実施形態の練り歯磨き基剤は、以下から形成された:
好ましくは5重量%量の1種または複数種のショ糖リン酸カルシウム複合体、
39.7重量%量の、最も好ましくは約1ミクロン〜50ミクロンおよび10nm〜500nmの粒径を有するリン酸カルシウム、
グリセリン20重量%、
ソルビトール2.07重量%、
ラウリル硫酸ナトリウム2.8重量%、
サッカリン0.1重量%、
安息香酸ナトリウム0.1重量%、
香味料0.9重量%、
2×10−6重量%〜2.0重量%の量でフッ化ナトリウムが存在して0.0025ppm〜約9000ppmの間の有効なフッ化物イオン源を提供するようにクエン酸トリエチルによって可塑化されたエチルセルロースに被覆されたモノフルオロリン酸ナトリウム粒子、および
100%精製水

0021

別の例では、練り歯磨き基剤は、水、ヒドロキシアパタイトまたはゼオライトの形状での研磨材、ラウリル硫酸ナトリウム界面活性剤、ソルビトールの形状での糖アルコール、および好ましくは10重量%量での1種または複数種のショ糖リン酸カルシウム複合体から形成され得る。

0022

任意の好ましい練り歯磨き基剤組成物が使用できることはいうまでもない。好ましくは、これは水性であり、単純に水と混合したショ糖リン酸カルシウム複合体を含んでよい。同様に、練り歯磨き基剤は、従来のペースト形状である必要はないが、ゲルを含んでもよい。

0023

ショ糖リン酸カルシウム複合体を有する好適な実施形態の練り歯磨き基剤に、フッ化ナトリムを2×10−6%〜2.0%の間で添加した。これは、粒径が100μm未満、最も好ましくは粒径が20μm未満の粒子の形状である。理想的には、フッ化物イオン源は、0.0025ppm〜9000ppmの量で有効なフッ化物イオンを提供するための量で添加される。フッ化ナトリム粒子は、クエン酸トリエチルによって可塑化されたエチルセルロースポリマーの形状での水不溶性かつ不透性のコーティング、または水環境中でフッ化物イオン源を包むことができる他のコーティングに包まれていた。

0024

任意の好ましいフッ化物イオン源として、例えば、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化第一スズ、モノフルオロリン酸第一スズ、フッ化銅または任意の他のフッ化物イオン源から任意の1種または複数種を用いることができることはいうまでもない。歯磨組成物中で一般的に用いられるモノフルオロリン酸ナトリムなどの、中性付近または中性を超えるpHを有するフッ化物イオン源の場合、これらの粒子は、上述のようにエチルセルロースに包まれてよく、または練り歯磨き基剤中のフッ化物イオンに対して不浸透性バリアをもたらすように適合される種々の状況でマイクロカプセル化のために用いられる任意の他の好ましいコーティング材料に包まれてよく、フッ化物イオン源は歯ブラシによるブラッシング中に破られ得る。例えば、コーティング材料は、シェラックワックス脂肪酸メチルセルロースフルオロポリマーポリビニルアルコールポリエチレングリコールPVS−PEG)、ポリウレタンアクリルアルキドポリエステルヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)もしくはHPMC酢酸エステルコハク酸エステル
ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、およびポリビニルピロリジン(PVP)のうちの1種または2種以上の組み合わせであり得る。

0025

フッ化物イオンコーティングは、ブラッシングによりコーティングが壊れるように、7〜10の間のpHの練り歯磨き基剤材料の存在下でフッ化物イオン源をカプセル化させた状態にしておく必要がある。腸溶コーティングとして使用されることが知られているいくつかの材料は、練り歯磨き基剤の環境下で分解に耐えるように適合されると用いることができるが、しかしこれらは一般的に、約5未満のpH範囲内で分解に耐え、および上述のように例えば、アクリルは7〜10の間のpH環境で用いることができる。

0026

歯磨組成物が口腔に塗布されると、ショ糖リン酸カルシウム複合体は歯エナメル質表面に曝される。従来の歯ブラシまたは他のアジテータを用いるなどの方法でのブラッシングは、カルシウムイオンおよびリン酸イオンが豊富な基剤を歯に接触させ、それによってカルシウムイオンおよびリン酸イオンを歯構造に結合させる状態を改善する。ブラッシングまたは撹拌のプロセスも、フッ化物イオン源コーティングを壊し、溶解しまたは分解してフッ化物イオン源を曝す。このように、カルシウムイオン源およびリン酸イオン源がすでに有効になっているならば、フッ化物イオン源は口腔内で歯に曝される。ショ糖リン酸カルシウム複合体の好適な実施形態において、練り歯磨き基剤材料が約500ppm〜50,000ppmのオーダーの有効なリン酸イオンを含む場合、リン酸イオンも有利に放出される。

0027

好適な実施形態の歯磨組成物において、その中のpHおよび有効なリン酸イオン、カルシウムイオンおよびフッ化物イオンの量を調節することも可能であり、これらのイオンの一部またはすべてを、濃度もしくは有効性で調節して、必要に応じて種々の量で、フッ化カルシウムの沈殿またはフルオロアパタイトの形成をもたらすことができる。特に好適な一実施形態において、練り歯磨き基剤(すべての成分を含む)の結果として生じる混合物のpHは、歯面への練り歯磨き基剤の塗布により分解するように適合された水不溶性かつ不浸透性のコーティングにカプセル化された少なくとも1種の酸または酸性緩衝剤包含することによって修正される。

0028

塗布すると、酸または酸性緩衝剤が放出され、それによってpHを所定のレベルまで、好ましくは2.5〜7の間に低下させる。一部の実施形態において、pHは4〜6の間であり、他の好適な実施形態において、pHは約5.5である。例えば、リン酸一カルシウムリン酸二カルシウムまたはリン酸三カルシウムを用いる場合、pHはカルシウムの溶解性に影響を及ぼし、その結果、カルシウムを完全に遊離させるかカルシウムをさらに使用可能にするためにpHをより酸性にすると、溶解性が増加することを理解されたい。

0029

他の好適な実施形態において、練り歯磨き基剤(すべての成分を含む)の結果として生じる混合物のpHは、酸性環境下にあるときまたは歯ブラシによる歯面への練り歯磨き基剤の塗布により分解するように適合された水不溶性かつ不浸透性のコーティングにカプセル化された少なくとも1種のアルカリ性物質または緩衝剤を包含することによって修正されてアルカリ性物質を放出し、それによってpHを所定のレベルまで、好ましくはほぼ中性pHまで上昇させる。コーティングは、アルカリ性物質の放出の時間が、ブラッシング経過時間の2分前に最終pHを達成させ得るような、濃度または厚さである。好適な一実施形態において、所定の最終pHは、6.0〜8の間、より好ましくは6.5〜7.5の間、より好ましくは7.5である。

0030

歯磨組成物の好適な実施形態は、練り歯磨き基剤が非水性である場合を包含しうることを理解されたい。歯磨組成物は、クロルヘキシジン塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、カッパー亜鉛カッパーシン、および安定化二酸化塩素などの抗菌材料を1種または複数種を含むこともある。しかし、任意の好ましい抗菌材料を使用できる。

0031

口腔内の歯がカルシウムイオン源およびリン酸イオン源に曝されるのを可能にするために、フッ化物イオン源のコーティングにより、次いでフッ化物イオンを放出することにより、歯エナメル質の再石灰化の改善が生じると思われる。

0032

別の好ましい実施形態は、フッ化アミン(Olaflur(商標)としてのブランドでも知られている)の形状であるフッ化物の分解を阻止するための第2のコーティングを含む。

0033

この好ましい実施形態の練り歯磨き基剤は以下から形成された:
好ましくは5重量%の量の1種または複数種のショ糖リン酸カルシウム複合体、
39.7重量%の量の、最も好ましくは約1ミクロン〜50ミクロおよび10nm〜500nmの粒径を有するヒドロキシアパタイト、
グリセリン20重量%、
ソルビトール2.07重量%、
ラウリル硫酸ナトリウム2.8重量%、
サッカリン0.1重量%、
安息香酸ナトリウム0.1重量%、
香味料0.9重量%、
0.0025ppm〜約9000ppmの有効なフッ化物イオン源を提供するためのフッ化アミン(またはN,N,N’−トリス(2−ヒドロキシエチル)−N’−オクタデシルプロパン−1,3−ジアミンジヒドロフルオリドであるオラフルル)、および
100%精製水。

0034

練り歯磨き基剤は、例えば、水と、ヒドロキシアパタイトまたはゼオライトの形状での研磨材とから形成されてもよい。ラウリル硫酸ナトリウム界面活性剤およびソルビトールの形状での糖アルコールも含まれる。任意の好ましい練り歯磨き基剤組成物がここで用いられ、好ましくは水性であり、および単純に水と混合したショ糖リン酸カルシウム複合体を含んでよいことを理解されたい。

0035

ショ糖リン酸カルシウム複合体を含有する練り歯磨き基剤中に、0.1%〜1.5%のフッ化アミン(または、N,N,N’−トリス(2−ヒドロキシエチル)−N’−オクタデシルプロパン−1,3−ジアミンジヒドロフルオリドであるオラフルル)を好ましくは添加できる。これは、粒径が100μm未満、最も好ましくは20μm未満の粒子の形状である。理想的には、フッ化物イオン源は、0.0025ppm〜9000ppmの量で有効なフッ化物イオンを提供するための量で添加される。

0036

フッ化物イオン源は、2種のコーティング材料にカプセル化される。最も好適な実施形態において、第1の(または内側の)フッ化アミンコーティングは、HPMCで構成される。好適な実施形態において、これは次いで、シェラックである第2の(または外側の)水不溶性コーティングで被覆される。他のポリマーまたは合成の水不溶性コーティング材料を、必要に応じて使用できる。フッ化アミン粒子は、ヒプロメロース(HMC)もしくはPVAPの形状での水不溶性および不透性のコーティングに、または一般的に約4のオーダーのpHを有するフッ化アミンイオン源を包むことができる他のコーティングに包むことができる。

0037

フッ化アミンが第1および第2のコーティングで被覆されたならば、それはショ糖リン酸カルシウム複合体を含有する水性練り歯磨き基剤に添加される。フッ化物イオン源は次いで、ショ糖リン酸カルシウム複合体との反応から保護される。

0038

歯磨組成物は次いで、最も好ましくは口腔内の表面に、特に歯面にブラシで塗布される。第1のコーティングを分解して曝すために、ブラッシング作用によりフッ化アミン上の不溶性の第2の(または外側の)コーティングが破られる。この段階で、ショ糖リン酸カルシウム複合体は口腔面に塗布されており、この水環境が、フッ化アミンを放出するために第1のコーティングを分解するか、さもなければ溶解する。フッ化アミンは次いで、歯構造および/または最近堆積したカルシウムイオンおよびリン酸イオンに結合でき、またはショ糖リン酸カルシウムと反応して歯エナメル質と結合するためのフッ化カルシウムイオンをもたらし得る。その方法では、カルシウムイオン源が最初に歯に曝され、次いでフッ化物イオンが放出される。

0039

歯磨組成物のこの好適な実施形態は、酸性非水性フッ化アミンをアルカリ性pHの練り歯磨中に有利に配合させ、および歯などの口腔面に機械的に塗布されるまで反応が起こらない。これは、フッ化アミンの二重コーティングがそれを練り歯磨き基剤材料から保護し、塗布後に外側コーティングを機械的に壊して内側コーティングを分解させて、フッ化物イオンを放出させるので、有利であると予測される。

0040

別の好適な実施形態において、フッ化アミンは、フッ化アミンとフッ化第一スズとの混合物で置換され得ることを理解されたい。さらに、好適な実施形態において、フッ化アミンそれ自体は9−オクタデシルアミンヒドロフルオリド(別名デクフルール)と交換され得ることを理解されたい。

0041

特に好適で有利な実施形態の歯磨組成物は、炭水化物リン酸カルシウム複合体および6.5〜6.7のpHを有する水性基剤材料内に配合される酸性pHを有する非水性フッ化物イオン源を含む(炭水化物リン酸カルシウム複合体は、6.5未満のpHで約12ヵ月にわたって分解する)。pHは6.6が好ましい。水性基剤は、カプセル化された水酸化カルシウムなどのアルカリ性pH調整剤を有し、それは破れるか、さもなければ分解すると、pH調整剤を放出して混合生成物のpHを上昇させる。

0042

使用中、フッ化物イオン源の第2の(外側の)コーティングは機械的に壊されるが、水溶性ではなく、それは次いで第1のコーティングを露出させ、これは、一旦カルシウムイオンが遊離し、かつ口腔内でブラッシングまたは練り歯磨きの他の適用が開始されると、分解し、溶解し、さもなければ徐々に壊れてフッ化物イオンを放出する。これにより、酸性のフッ化物イオン源が放出され、口内の練り歯磨きと唾液の混合物のpHが≧5.5まで低下する。付加的な酸性緩衝剤をフッ化物イオン源に組み込んでもよく、または他の酸性pH調整剤、酸性材料を含有するカプセルを組み込んで必要なpHシフトをもたらしてもよい。

0043

カプセル化アルカリ性pH調整剤は、口腔内で酸性pHに一定の時間曝されると壊れるように設計されているが、それらは柔らかくなるとブラッシング行為によって破れることもある。アルカリ性pH調整剤は、一定時間ブラッシングすると、材料および口腔のpHが7.0を上回るように、pHを上昇させる効果を有するように設計されている。

0044

前述は本発明の一実施形態だけを記載しており、当業者には明らかな修正は、本発明の範囲から逸脱することなく、なされてよい。

0045

本明細書で用いる場合、「含んでいる」(およびその文法的変化形)という用語は、「包含する」または「有する」を包括する意味で用いられており、「だけからなる」の排他的な意味では用いられない。

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