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課題・解決手段

本発明は、免疫応答誘導または増強するためのワクチンおよび医薬組成物を含む、熱安定性凍結乾燥製剤と、その使用方法を提供する。凍結乾燥製剤は、一般的に、抗原および/またはアジュバント、代謝可能な油、およびケーキ形成性賦形剤を含む。

概要

背景

発明の背景
次世代の合理的に設計されたワクチンアジュバントは、結核HIVおよびマラリアを含む挑戦的な疾患に対するワクチンの開発における重要なブレイクスルーである。しかしながら、これらの新しいアジュバントは、長期の安定性を確保するために、コールドチェーン管理も要する。これは、かかるワクチンの世界的実施に、重大な財務的かつ技術的障壁をもたらす。さらに、コールドチェーン管理は、電力供給が損なわれ得る自然災害の際には保証されない。ワクチンなどのタンパク質を含有する医薬凍結乾燥は、有効期間の延長および熱ストレスへの耐性向上のために、一般的に用いられる方法であり(Kasper et al., 2013, Eur J Pharm Biopharm. 2013 Oct;85(2):162-9; Wang et al, Int J Pharm, 203:1-60)、複数の市販のワクチンが凍結乾燥品として流通している(PATH, and Working in Tandem Ltd, 2012, Summary of stability data for licensed vaccines, Seattle, WA)。マラリアや結核などの複雑な細胞免疫が介在する疾患のための開発中の新しいワクチンは、免疫応答を効果的に増強および形成するために、アジュバント成分を必要とし得る(Reed et al., 2009, TrendsImmunol, 30:23-32)。しかしながら、ワクチン抗原にアジュバントを添加すると、成分間での複数の相互作用が起こり得る、より複雑な製剤となる。従って、アジュバントを加えたワクチンにおける長期の安定性の維持は、ワクチン開発者に重大な挑戦を与え得る。そのため、いくつかのアジュバント含有ワクチンは、別添えのアジュバントバイアル患者元で混合した後に投与される(US Food and Drug Administration, 2012, Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee Meeting)。さらに、既存の凍結乾燥ワクチンは、いずれも凍結乾燥製剤中にアジュバントを含有しない(PATH, and Working in Tandem Ltd, 2012, Summary of stability data for licensed vaccines, Seattle, WA)。実際に、アルミニウム塩または水中油乳剤などの、承認されたヒト用ワクチンにおいて既に使用されているアジュバント製剤は、凍結乾燥が特に困難であり得る(Clausi et al, 2008, J Pharm Sci, 97:2049-2061; Rossi et al., 2007, Role of Lipid Excipients in Modifying Oral and Parenteral Drug Delivery: Basic Principles and Biological Examples, pp 88-123, John Wiley & Sons, Inc., Hoboken NJ)。タンパク質、弱毒生または死菌ウイルスまたは細菌を含有するワクチンの凍結乾燥は常法であるが、今日まで、アジュバントを含有する臨床用ワクチン候補の凍結乾燥および熱安定性解析成功したという報告は存在しない(PATH, and Working in Tandem Ltd, 2012, Summary of stability data for licensed vaccines, Seattle, WA)。スクアレン乳剤中の炭疽菌防御抗原の凍結乾燥は報告されているが、再構成された系の熱安定性と生物物理学的特徴解析の記載は含まれなかった(Ivins et al., 1995, Vaccine, 13:1779-1784)。臨床用に承認されたワクチンアジュバント(例えば、アラム(alum)、水中油乳剤および/またはモノホスホリルリピドA(MPLA))の複雑な性質は、凍結乾燥されたアジュバント含有ワクチンの開発に、実質的なハードルをもたらす。

コールドチェーン管理を必要としないアジュバント含有ワクチンの開発は、新しいワクチンの世界的実施のコストおよび技術的ハードルを、特に資源に乏しい状況において、有意に下げるであろう。従って、持続する温度で化学的に安定であり、ワクチン抗原に対する免疫応答を誘起する能力を保持する、熱安定性のアジュバント含有ワクチンへの要望がある。本明細書に記載する通り、本発明は、これらの要望に応え、他の関連する利点を提案するものである。

あらゆる目的のために、本明細書で引用する全ての刊行物、特許および特許出願の全体を、引用により本明細書の一部とする。

概要

本発明は、免疫応答を誘導または増強するためのワクチンおよび医薬組成物を含む、熱安定性凍結乾燥製剤と、その使用方法を提供する。凍結乾燥製剤は、一般的に、抗原および/またはアジュバント、代謝可能な油、およびケーキ形成性賦形剤を含む。

目的

本発明は、(1)代謝可能な油および(2)ケーキ形成性賦形剤を含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

有効量の抗原、代謝可能な油およびケーキ形成性賦形剤を含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物であって、該組成物は、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成し、ケーキ形成性賦形剤が、(1)マンニトールと、トレハロースデキストロースラクトースマルトーススクロースラフィノースマンノースフルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(2)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である、組成物。

請求項2

有効量のアジュバント、代謝可能な油およびケーキ形成性賦形剤を含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物であって、該組成物は、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成し、ケーキ形成性賦形剤が、(1)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(2)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である、組成物。

請求項3

ケーキ形成性賦形剤が、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である、請求項1または2に記載の組成物。

請求項4

ケーキ形成性賦形剤が、マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せである、請求項1または2に記載の組成物。

請求項5

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、水中油乳剤製剤が約1%(w/v)以下のグリセロールを含む、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の組成物。

請求項6

水中油乳剤製剤が約0.5%(w/v)以下のグリセロールを含む、請求項5に記載の組成物。

請求項7

水中油乳剤製剤がグリセロールを含まない、請求項5に記載の組成物。

請求項8

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤が、水中油乳剤製剤中で約10%(w/v)の濃度のトレハロースである、請求項1または2に記載の組成物。

請求項9

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤が、水中油乳剤製剤中で約5%(w/v)の濃度のトレハロースである、請求項1または2に記載の組成物。

請求項10

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤が、マンニトールとトレハロースの組合せであり、水中油乳剤製剤において、水中油乳剤製剤中のマンニトールは約0.1%(w/v)の濃度であり、水中油乳剤製剤中のトレハロースは約5%(w/v)の濃度である、請求項1または2に記載の組成物。

請求項11

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤が、マンニトールとトレハロースの組合せであり、水中油乳剤製剤中のマンニトールは約2.5%(w/v)の濃度であり、水中油乳剤製剤中のトレハロースは約2.5%(w/v)の濃度である、請求項1または2に記載の組成物。

請求項12

水中油乳剤製剤がグリセロールを含まない、請求項8ないし11のいずれか一項に記載の組成物。

請求項13

組成物が、約8℃ないし約60℃の温度で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の組成物。

請求項14

組成物が、少なくとも3ヵ月間、熱安定性である、請求項13に記載の組成物。

請求項15

組成物が、少なくとも6ヵ月間、熱安定性である、請求項13に記載の組成物。

請求項16

組成物が、少なくとも12ヵ月間、熱安定性である、請求項13に記載の組成物。

請求項17

組成物が、約25℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項13に記載の組成物。

請求項18

組成物が、約37℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項13に記載の組成物。

請求項19

組成物が、約50℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項13に記載の組成物。

請求項20

組成物が、美しい(elegant)ケーキの形態である、請求項1ないし19のいずれか一項に記載の組成物。

請求項21

組成物が、請求項13ないし19に記載のいずれかの条件で保管したときに、目視検査により褐変を示さないケーキの形態である、請求項1ないし19のいずれか一項に記載の組成物。

請求項22

組成物の熱安定性が、凍結乾燥組成物の再構成に先立ち判定される、請求項1ないし21のいずれか一項に記載の組成物。

請求項23

組成物が、ケーキの形態であり、その熱安定性が、ケーキの縮み割れおよび/または褐変を観察することにより判定される、請求項22に記載の組成物。

請求項24

熱安定性が、凍結乾燥組成物の再構成の後に判定される、請求項1ないし21のいずれか一項に記載の組成物。

請求項25

熱安定性が、再構成時に形成される水中油乳剤のクリーム化検査により判定される、請求項24に記載の組成物。

請求項26

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、再構成時に形成される水中油乳剤中の抗原またはアジュバントの濃度が、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中の抗原またはアジュバントの濃度の約25%以下の破壊を示す、請求項1ないし21のいずれか一項に記載の組成物。

請求項27

熱安定性が、再構成時に形成される水中油乳剤の成分のアッセイにより判定される、請求項1ないし21のいずれか一項に記載の組成物。

請求項28

再構成時に形成される水中油乳剤が、Z平均粒径約200nm未満の粒径を有する、請求項1ないし21のいずれか一項に記載の組成物。

請求項29

さらにアジュバントを含む、請求項1または請求項3ないし28のいずれか一項に記載の組成物。

請求項30

さらに抗原を含む、請求項2ないし28のいずれかに記載の組成物。

請求項31

抗原が、ポリペプチド、ポリペプチドをコードする核酸、または病原体である、請求項1または請求項3ないし28のいずれか一項に記載の組成物。

請求項32

アジュバントが、代謝可能な油である、請求項2ないし28のいずれか一項に記載の組成物。

請求項33

代謝可能な油が、スクアレン、合成スクアレン、ブドウ種子油オリーブ油または合成イソプレノイドである、請求項32に記載の組成物。

請求項34

アジュバントが、TLR4アゴニストである、請求項2ないし33のいずれか一項に記載の組成物。

請求項35

TLR4アゴニストが、MPL、3d−MPLまたは合成GLAである、請求項34に記載の組成物。

請求項36

合成GLAアジュバントが、下記の構造を有する、請求項35に記載の組成物:式中、R1、R3、R5およびR6は、C11−C20アルキルであり;R2およびR4は、C9−C20アルキルである。

請求項37

R1、R3、R5およびR6が、C11アルキルであり;R2およびR4が、C9アルキルである、請求項36に記載の組成物。

請求項38

代謝可能な油が、スクアレン、合成スクアレン、ブドウ種子油、オリーブ油または合成イソプレノイドである、請求項1ないし37のいずれか一項に記載の組成物。

請求項39

1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンDMPC)、1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロール−3−ホスホコリン(POPC)、1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DOPC)、卵黄レシチン、レチシンツイーンまたはこれらの組合せをさらに含む、請求項1ないし38のいずれか一項に記載の組成物。

請求項40

さらに界面活性剤を含む、請求項1ないし39のいずれか一項に記載の組成物。

請求項41

界面活性剤が、プルロニックF68である、請求項40に記載の組成物。

請求項42

さらに抗酸化剤を含む、請求項1ないし41のいずれか一項に記載の組成物。

請求項43

抗酸化剤がビタミンEである、請求項42に記載の組成物。

請求項44

請求項1ないし43のいずれか一項に記載の組成物を含む単一バイアルであって、組成物がバイアルの中に含まれる、単一バイアル。

請求項45

ワクチン組成物保管方法であって、請求項1ないし43のいずれか一項に記載の組成物を、約25℃ないし約60℃で、少なくとも1ヵ月間保管することを含み、ワクチン製剤が熱安定性である、方法。

請求項46

熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物の生成方法であって、水中油乳剤を凍結乾燥して熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を形成する段階を含み、凍結乾燥前の水中油乳剤が、(1)抗原、(2)代謝可能な油、および、(3)ケーキ形成性賦形剤を含み、ケーキ形成性賦形剤が、(a)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(b)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖であり、ワクチン組成物が、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成する、方法。

請求項47

熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物の生成方法であって、水中油乳剤を凍結乾燥して熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を形成する段階を含み、凍結乾燥前の水中油乳剤が、(1)アジュバント、(2)代謝可能な油、および、(3)ケーキ形成性賦形剤を含み、ケーキ形成性賦形剤が、(1)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(2)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖であり、ワクチン組成物が、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成する、方法。

請求項48

ケーキ形成性賦形剤が、ラクトース、ラフィノース、およびラクツロースからなる群から選択される糖である、請求項46または47に記載の方法。

請求項49

ケーキ形成性賦形剤が、マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せである、請求項46または47に記載の方法。

請求項50

凍結乾燥前の水中油乳剤が、約1%(w/v)以下のグリセロールを含む、請求項1ないし49のいずれか一項に記載の方法。

請求項51

凍結乾燥前の水中油乳剤が、約0.5%(w/v)以下のグリセロールを含む、請求項50に記載の方法。

請求項52

凍結乾燥前の水中油乳剤が、グリセロールを含まない、請求項50に記載の方法。

請求項53

ケーキ形成性賦形剤が、凍結乾燥前の水中油乳剤中で約10%(w/v)の濃度のトレハロースである、請求項46または47に記載の方法。

請求項54

ケーキ形成性賦形剤が、凍結乾燥前の水中油乳剤中で約5%(w/v)の濃度のトレハロースである、請求項46または47に記載の方法。

請求項55

ケーキ形成性賦形剤が、マンニトールとトレハロースの組合せであり、凍結乾燥前の水中油乳剤中のマンニトールは約0.1%(w/v)であり、凍結乾燥前の水中油乳剤中のトレハロースは約5%(w/v)である、請求項46または47に記載の方法。

請求項56

凍結乾燥前の水中油乳剤中のケーキ形成性賦形剤が、マンニトールとトレハロースの組合せであり、凍結乾燥前の水中油乳剤中のマンニトールは約2.5%(w/v)であり、凍結乾燥前の水中油乳剤中のトレハロースは約2.5%(w/v)である、請求項46または47に記載の方法。

請求項57

凍結乾燥前の水中油乳剤がグリセロールを含まない、請求項53ないし56のいずれか一項に記載の方法。

請求項58

組成物が、約8℃ないし約60℃の温度で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項1ないし57のいずれか一項に記載の方法。

請求項59

組成物が、少なくとも3ヵ月間、熱安定性である、請求項58に記載の方法。

請求項60

組成物が、少なくとも6ヵ月間、熱安定性である、請求項58に記載の方法。

請求項61

組成物が、少なくとも12ヵ月間、熱安定性である、請求項58に記載の方法。

請求項62

組成物が、約25℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項58に記載の方法。

請求項63

組成物が、約37℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項58に記載の方法。

請求項64

組成物が、約50℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項58に記載の方法。

請求項65

凍結乾燥の段階が、単一バイアル中で実施される、請求項46または47に記載の方法。

請求項66

再構成時の水中油乳剤が、Z平均粒径約200nm未満の粒径を有する、請求項46ないし65のいずれか一項に記載の方法。

請求項67

再構成時の水中油乳剤が、Z平均粒径約100nm未満の粒径を有する、請求項66に記載の方法。

請求項68

再構成時の水中油乳剤中の抗原および/またはアジュバントの濃度が、凍結乾燥前の水中油乳剤中の抗原および/またはアジュバントの濃度と比較して、約25%以下の破壊を示す、請求項46ないし67のいずれか一項に記載の方法。

請求項69

凍結乾燥組成物が、ケーキの形態である、請求項46ないし68のいずれか一項に記載の方法。

請求項70

熱安定性が、凍結乾燥組成物の再構成に先立ち判定される、請求項46ないし65のいずれか一項に記載の方法。

請求項71

凍結乾燥組成物が、ケーキの形態であり、その熱安定性が、ケーキの縮みまたは褐変を観察することにより判定される、請求項70に記載の方法。

請求項72

熱安定性が、凍結乾燥組成物の再構成の後に判定される、請求項46ないし69のいずれか一項に記載の方法。

請求項73

熱安定性が、再構成時の水中油乳剤のクリーム化の検査により判定される、請求項72に記載の方法。

請求項74

熱安定性が、目視により判定される、請求項46ないし69のいずれか一項に記載の方法。

請求項75

熱安定性が、再構成時の水中油乳剤の成分のアッセイにより判定される、請求項46ないし69のいずれか一項に記載の方法。

請求項76

凍結乾燥前の水中油乳剤が、抗原およびアジュバントを含む、請求項46ないし75のいずれか一項に記載の方法。

請求項77

抗原が、ポリペプチド、ポリペプチドをコードする核酸、または病原体である、請求項46ないし75のいずれか一項に記載の方法。

請求項78

アジュバントが、代謝可能な油である、請求項46ないし75のいずれか一項に記載の方法。

請求項79

代謝可能な油が、スクアレン、合成スクアレン、ブドウ種子油、オリーブ油または合成イソプレノイドである、請求項78に記載の方法。

請求項80

アジュバントがTLR4アゴニストである、請求項46ないし79のいずれか一項に記載の方法。

請求項81

TLR4アゴニストが、MPL、3d−MPL、または合成GLAである、請求項80に記載の方法。

請求項82

合成GLAアジュバントが、下記の構造を有する、請求項81に記載の方法:式中、R1、R3、R5およびR6は、C11−C20アルキルであり;R2およびR4は、C9−C20アルキルである。

請求項83

R1、R3、R5およびR6が、C11アルキルであり;R2およびR4が、C9アルキルである、請求項82に記載の方法。

請求項84

代謝可能な油が、スクアレン、ミネラルオイル、ブドウ種子油、合成スクアレン、または合成イソプレノイドである、請求項46ないし83のいずれか一項に記載の方法。

請求項85

凍結乾燥前の水中油乳剤が、1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロール−3−ホスホコリン(POPC)、1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DOPC)、卵黄レシチン、レチシン、ツイーンまたはこれらの組合せをさらに含む、請求項46ないし84のいずれか一項に記載の方法。

請求項86

組成物が、さらに界面活性剤を含む、請求項46ないし85のいずれか一項に記載の方法。

請求項87

界面活性剤が、プルロニックF68である、請求項86に記載の方法。

請求項88

組成物が、さらに抗酸化剤を含む、請求項46ないし87のいずれか一項に記載の方法。

請求項89

抗酸化剤が、ビタミンEである、請求項88に記載の方法。

請求項90

対象の免疫応答刺激する方法であって、(a)請求項1ないし43のいずれか一項に記載の組成物を、水中油乳剤に再構成すること;および、(b)乳剤を対象に投与することを含み、それにより、対象の免疫応答を刺激する方法。

請求項91

免疫応答が、非特異的免疫応答である、請求項90に記載の方法。

請求項92

免疫応答が、抗原特異的免疫応答である、請求項90に記載の方法。

請求項93

組成物が、GLAを含む、請求項90に記載の方法。

請求項94

対象が、哺乳動物である、請求項90に記載の方法。

請求項95

哺乳動物が、ヒト、イヌ、またはウシである、請求項94に記載の方法。

請求項96

乳剤が、皮内または経口で投与される、請求項90ないし95のいずれか一項に記載の方法。

請求項97

代謝可能な油およびケーキ形成性賦形剤を含む熱安定性凍結乾燥組成物であって、該組成物は、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成し、ケーキ形成性賦形剤が、(1)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(2)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である、組成物。

請求項98

ケーキ形成性賦形剤が、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である、請求項97に記載の組成物。

請求項99

ケーキ形成性賦形剤が、マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せである、請求項97に記載の組成物。

請求項100

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、水中油乳剤製剤が約1%(w/v)以下のグリセロールを含む、請求項97ないし99のいずれか一項に記載の組成物。

請求項101

水中油乳剤製剤が、約0.5%(w/v)以下のグリセロールを含む、請求項100に記載の組成物。

請求項102

水中油乳剤製剤が、グリセロールを含まない、請求項100に記載の組成物。

請求項103

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤が、水中油乳剤製剤中で約10%(w/v)の濃度のトレハロースである、請求項97に記載の組成物。

請求項104

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤が、水中油乳剤製剤中で約5%(w/v)の濃度のトレハロースである、請求項97に記載の組成物。

請求項105

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤が、マンニトールとトレハロースの組合せであり、水中油乳剤製剤中のマンニトールが約0.1%(w/v)であり、水中油乳剤製剤中のトレハロースが約5%(w/v)である、請求項97に記載の組成物。

請求項106

組成物が、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、水中油乳剤製剤中のケーキ形成性賦形剤が、マンニトールとトレハロースの組合せであり、水中油乳剤製剤中のマンニトールが約2.5%(w/v)であり、水中油乳剤製剤中のトレハロースが約2.5%(w/v)である、請求項97に記載の組成物。

請求項107

組成物が、グリセロールを含まない、請求項103ないし106のいずれか一項に記載の組成物。

請求項108

組成物が、約8℃ないし約60℃の温度で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項97ないし107のいずれか一項に記載の組成物。

請求項109

組成物が、少なくとも3ヵ月間、熱安定性である、請求項108に記載の組成物。

請求項110

組成物が、少なくとも6ヵ月間、熱安定性である、請求項108に記載の組成物。

請求項111

組成物が、少なくとも12ヵ月間、熱安定性である、請求項108に記載の組成物。

請求項112

組成物が、約25℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項108に記載の組成物。

請求項113

組成物が、約37℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項108に記載の組成物。

請求項114

組成物が、約50℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である、請求項108に記載の組成物。

請求項115

凍結乾燥組成物が、ケーキの形態である、請求項97ないし114のいずれか一項に記載の組成物。

請求項116

熱安定性が、凍結乾燥組成物の再構成に先立ち判定される、請求項97ないし115のいずれか一項に記載の組成物。

請求項117

熱安定性が、凍結乾燥組成物の再構成時に判定される、請求項97ないし116のいずれか一項に記載の組成物。

請求項118

再構成時の水中油乳剤が、Z平均粒径約200nm未満の粒径を有する、請求項97ないし116のいずれか一項に記載の組成物。

請求項119

さらにアジュバントを含む、請求項97ないし118のいずれか一項に記載の組成物。

請求項120

さらに抗原を含む、請求項97ないし119に記載の組成物。

技術分野

0001

発明の分野
本発明は、概して、医薬およびワクチン製剤の分野に関する。

0002

関連特許出願への相互参照
本願は、2013年12月31日に出願された米国仮出願番号61/922,761に優先権を主張し、その全体を引用により本明細書の一部とする。

背景技術

0003

発明の背景
次世代の合理的に設計されたワクチンアジュバントは、結核HIVおよびマラリアを含む挑戦的な疾患に対するワクチンの開発における重要なブレイクスルーである。しかしながら、これらの新しいアジュバントは、長期の安定性を確保するために、コールドチェーン管理も要する。これは、かかるワクチンの世界的実施に、重大な財務的かつ技術的障壁をもたらす。さらに、コールドチェーン管理は、電力供給が損なわれ得る自然災害の際には保証されない。ワクチンなどのタンパク質を含有する医薬の凍結乾燥は、有効期間の延長および熱ストレスへの耐性向上のために、一般的に用いられる方法であり(Kasper et al., 2013, Eur J Pharm Biopharm. 2013 Oct;85(2):162-9; Wang et al, Int J Pharm, 203:1-60)、複数の市販のワクチンが凍結乾燥品として流通している(PATH, and Working in Tandem Ltd, 2012, Summary of stability data for licensed vaccines, Seattle, WA)。マラリアや結核などの複雑な細胞免疫が介在する疾患のための開発中の新しいワクチンは、免疫応答を効果的に増強および形成するために、アジュバント成分を必要とし得る(Reed et al., 2009, TrendsImmunol, 30:23-32)。しかしながら、ワクチン抗原にアジュバントを添加すると、成分間での複数の相互作用が起こり得る、より複雑な製剤となる。従って、アジュバントを加えたワクチンにおける長期の安定性の維持は、ワクチン開発者に重大な挑戦を与え得る。そのため、いくつかのアジュバント含有ワクチンは、別添えのアジュバントバイアル患者元で混合した後に投与される(US Food and Drug Administration, 2012, Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee Meeting)。さらに、既存の凍結乾燥ワクチンは、いずれも凍結乾燥製剤中にアジュバントを含有しない(PATH, and Working in Tandem Ltd, 2012, Summary of stability data for licensed vaccines, Seattle, WA)。実際に、アルミニウム塩または水中油乳剤などの、承認されたヒト用ワクチンにおいて既に使用されているアジュバント製剤は、凍結乾燥が特に困難であり得る(Clausi et al, 2008, J Pharm Sci, 97:2049-2061; Rossi et al., 2007, Role of Lipid Excipients in Modifying Oral and Parenteral Drug Delivery: Basic Principles and Biological Examples, pp 88-123, John Wiley & Sons, Inc., Hoboken NJ)。タンパク質、弱毒生または死菌ウイルスまたは細菌を含有するワクチンの凍結乾燥は常法であるが、今日まで、アジュバントを含有する臨床用ワクチン候補の凍結乾燥および熱安定性解析成功したという報告は存在しない(PATH, and Working in Tandem Ltd, 2012, Summary of stability data for licensed vaccines, Seattle, WA)。スクアレン乳剤中の炭疽菌防御抗原の凍結乾燥は報告されているが、再構成された系の熱安定性と生物物理学的特徴解析の記載は含まれなかった(Ivins et al., 1995, Vaccine, 13:1779-1784)。臨床用に承認されたワクチンアジュバント(例えば、アラム(alum)、水中油乳剤および/またはモノホスホリルリピドA(MPLA))の複雑な性質は、凍結乾燥されたアジュバント含有ワクチンの開発に、実質的なハードルをもたらす。

0004

コールドチェーン管理を必要としないアジュバント含有ワクチンの開発は、新しいワクチンの世界的実施のコストおよび技術的ハードルを、特に資源に乏しい状況において、有意に下げるであろう。従って、持続する温度で化学的に安定であり、ワクチン抗原に対する免疫応答を誘起する能力を保持する、熱安定性のアジュバント含有ワクチンへの要望がある。本明細書に記載する通り、本発明は、これらの要望に応え、他の関連する利点を提案するものである。

0005

あらゆる目的のために、本明細書で引用する全ての刊行物、特許および特許出願の全体を、引用により本明細書の一部とする。

0006

簡単な発明の概要
ある態様では、代謝可能な油およびケーキ形成性賦形剤を含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物であって、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成し、ケーキ形成性賦形剤が、(1)マンニトールと、トレハロースデキストロースラクトースマルトーススクロースラフィノースマンノースフルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(2)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である、組成物が提供される。いくつかの実施態様では、組成物は、抗原および/またはアジュバントをさらに含む。

0007

ある態様では、有効量の抗原、代謝可能な油およびケーキ形成性賦形剤を含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物であって、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成し、ケーキ形成性賦形剤が、(1)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(2)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である、組成物が提供される。いくつかの実施態様では、組成物は、アジュバントをさらに含む。

0008

別の態様では、有効量のアジュバント、代謝可能な油およびケーキ形成性賦形剤を含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物であって、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成し、ケーキ形成性賦形剤が、(1)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(2)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である、組成物が提供される。いくつかの実施態様では、組成物は、抗原をさらに含む。

0009

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である。

0010

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せである。

0011

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、水中油乳剤製剤は、約1%(w/v)以下のグリセロールを含む。

0012

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、水中油乳剤製剤は、約0.5%(w/v)以下のグリセロールを含む。

0013

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、水中油乳剤製剤は、グリセロールを含まない。

0014

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤は、水中油乳剤製剤中で約10%(w/v)の濃度であるトレハロースである。

0015

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤は、水中油乳剤製剤中で約5%(w/v)の濃度であるトレハロースである。

0016

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールとトレハロースの組合せであり、水中油乳剤製剤中で、水中油乳剤製剤中のマンニトールは約0.1%(w/v)の濃度であり、水中油乳剤製剤中のトレハロースは、約5%(w/v)の濃度である。

0017

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールとトレハロースの組合せであり、水中油乳剤製剤中のマンニトールは約2.5%(w/v)の濃度であり、水中油乳剤製剤中のトレハロースは、約2.5%(w/v)の濃度である。

0018

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、水中油乳剤製剤は、グリセロールを含まない。

0019

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約8℃ないし約60℃の温度で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0020

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約8℃ないし約60℃の温度で、少なくとも3ヵ月間、熱安定性である。

0021

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約8℃ないし約60℃の温度で、少なくとも6ヵ月間、熱安定性である。

0022

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約8℃ないし約60℃の温度で、少なくとも12ヵ月間、熱安定性である。

0023

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約25℃で、少なくとも1日間、熱安定性である。

0024

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約25℃で、少なくとも1週間、熱安定性である。

0025

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約25℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0026

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約37℃で、少なくとも1日間、熱安定性である。

0027

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約37℃で、少なくとも1週間、熱安定性である。

0028

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約37℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0029

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約50℃で、少なくとも1日間、熱安定性である。

0030

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約50℃で、少なくとも1週間、熱安定性である。

0031

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約50℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0032

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、約30℃ないし約50℃で、少なくとも1日間、少なくとも1週間、または、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0033

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、美しい(elegant)ケーキの形態である。

0034

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、本明細書に記載のいずれの温度および期間の条件で保管したときにも、目視検査により褐変を示さないケーキの形態である。

0035

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物の熱安定性は、凍結乾燥組成物の再構成に先立ち判定される。

0036

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、ケーキの形態および熱安定性は、ケーキの縮み割れおよび/または褐変を観察することにより判定される。

0037

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、熱安定性は、凍結乾燥組成物の再構成の後に判定される。

0038

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、熱安定性は、再構成時に形成される水中油乳剤のクリーム化検査により判定される。

0039

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、組成物は、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、再構成時に形成される水中油乳剤中の抗原またはアジュバントの濃度は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中の抗原またはアジュバントの濃度の約25%以下の破壊を示す。

0040

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、熱安定性は、再構成時に形成される水中油乳剤の成分のアッセイにより判定される。

0041

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、再構成された乳剤は、Z平均粒径(Z-Average diameter)約200nm未満の粒径を有する。

0042

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、抗原は、ポリペプチド、ポリペプチドをコードする核酸または病原体である。

0043

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、アジュバントは、代謝可能な油である。いくつかの実施態様では、代謝可能な油は、スクアレン、合成スクアレン、ブドウ種子油オリーブ油または合成イソプレノイドである。

0044

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、アジュバントは、TLR4アゴニストである。いくつかの実施態様では、TLR4アゴニストは、MPL、3d−MPLまたは合成GLAである。いくつかの実施態様では、合成GLAアジュバントは、下記の構造を有する:



式中、R1、R3、R5およびR6は、C11−C20アルキルであり;R2およびR4は、C9−C20アルキルである。いくつかの実施態様では、R1、R3、R5およびR6は、C11アルキルであり;R2およびR4は、C9アルキルである。

0045

本明細書に記載の組成物のいくつかの実施態様では、代謝可能な油は、スクアレン、ミネラルオイル、ブドウ種子油、合成スクアレンまたは合成イソプレノイドである。

0046

いくつかの実施態様では、組成物は、1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンDMPC)、1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロール−3−ホスホコリン(POPC)、1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DOPC)、卵黄レシチン(egg PC)、レチシン(lethicin)、ツイーンまたはこれらの組合せをさらに含む。

0047

いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物は、界面活性剤をさらに含む。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、プルロニックF68である。いくつかの実施態様では、組成物は、抗酸化剤をさらに含む。いくつかの実施態様では、抗酸化剤はビタミンEである。

0048

別の態様では、本明細書に記載の熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を含む単一バイアルが提供され、組成物はバイアルの中に含まれる。

0049

別の態様では、本明細書に記載の熱安定性ワクチン組成物保管方法であって、組成物を約8℃ないし約60℃で、または、約25℃ないし約60℃で、少なくとも1ヵ月保管することを含み、ワクチン製剤が熱安定性である、方法が提供される。

0050

別の態様では、熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物の生成方法であって、水中油乳剤を凍結乾燥して熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を形成する段階を含み、水中油乳剤が、(1)抗原、(2)代謝可能な油、および、(3)ケーキ形成性賦形剤を含み、ケーキ形成性賦形剤が、(a)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(b)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖であり、ワクチン組成物が、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成する、方法が提供される。

0051

別の態様では、熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物の生成方法であって、水中油乳剤を凍結乾燥して熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を形成する段階を含み、水中油乳剤が、(1)アジュバント、(2)代謝可能な油、および、(3)ケーキ形成性賦形剤を含み、ケーキ形成性賦形剤が、(1)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;または、(2)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖であり、ワクチン組成物が、ケーキの形態であり、再構成すると水中油乳剤を形成する、方法が提供される。

0052

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である。

0053

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せである。

0054

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、凍結乾燥前の水中油乳剤は、約1%(w/v)以下のグリセロールを含む。

0055

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、凍結乾燥前の水中油乳剤は、約0.5%(w/v)以下のグリセロールを含む。

0056

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、凍結乾燥前の水中油乳剤は、グリセロールを含まない。

0057

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、凍結乾燥前の水中油乳剤中で約10%(w/v)の濃度のトレハロースである。

0058

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、凍結乾燥前の水中油乳剤中で約5%(w/v)の濃度の5%(w/v)トレハロースである。

0059

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールとトレハロースの組合せであり、凍結乾燥前の水中油乳剤中のマンニトールは約0.1%(w/v)であり、凍結乾燥前の水中油乳剤中のトレハロースは、約5%(w/v)である。

0060

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールとトレハロースの組合せであり、凍結乾燥前の水中油乳剤中のマンニトールは約2.5%(w/v)であり、凍結乾燥前の水中油乳剤中のトレハロースは、約2.5%(w/v)である。

0061

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、凍結乾燥前の水中油乳剤は、グリセロールを含まない。

0062

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、組成物は、約8℃ないし約60℃の温度で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0063

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、組成物は、少なくとも3ヵ月間、熱安定性である。

0064

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、組成物は、少なくとも6ヵ月間、熱安定性である。

0065

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、組成物は、少なくとも12ヵ月間、熱安定性である。

0066

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、組成物は、約25℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0067

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、組成物は、約37℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0068

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、組成物は、約50℃で、少なくとも1ヵ月間、熱安定性である。

0069

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、凍結乾燥の段階は、単一バイアル中で実施される。

0070

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、再構成時の水中油乳剤は、Z平均粒径約200nm未満の粒径を有する。

0071

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、再構成時の水中油乳剤は、Z平均粒径約100nm未満の粒径を有する。

0072

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、再構成時の水中油乳剤中の抗原および/またはアジュバントの濃度は、凍結乾燥前の水中油乳剤中の抗原および/またはアジュバントの濃度と比較して、約25%以下の破壊を示す。

0073

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、凍結乾燥された組成物は、ケーキの形態である。

0074

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、熱安定性は、凍結乾燥組成物の再構成に先立ち判定される。

0075

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、凍結乾燥組成物は、ケーキの形態であり、熱安定性は、ケーキの縮みまたは褐変を観察することにより判定される。

0076

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、熱安定性は、凍結乾燥組成物の再構成の後に判定される。

0077

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、熱安定性は、再構成時の水中油乳剤のクリーム化の検査により判定される。

0078

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、熱安定性は目視により判定される。

0079

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、熱安定性は、再構成時の水中油乳剤の成分のアッセイにより判定される。

0080

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、乳剤は、単一バイアル中で凍結乾燥される。

0081

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、再構成された乳剤は、Z平均粒径約200nm未満の粒径を有する。

0082

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、凍結乾燥前の水中油乳剤は、抗原およびアジュバントを含む。

0083

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、抗原は、ポリペプチド、ポリペプチドをコードする核酸または病原体である。

0084

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、アジュバントは、代謝可能な油である。本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、代謝可能な油のアジュバントは、スクアレン、合成スクアレン、ブドウ種子油、オリーブ油または合成イソプレノイドである。

0085

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、抗原は、ポリペプチド、ポリペプチドをコードする核酸または病原体である。

0086

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、アジュバントは、TLR4アゴニストである。いくつかの実施態様では、TLR4アゴニストは、MPL、3d−MPLまたは合成GLAである。いくつかの実施態様では、合成GLAアジュバントは、下記の構造を有する:



式中、R1、R3、R5およびR6は、C11−C20アルキルであり;R2およびR4は、C9−C20アルキルである。いくつかの実施態様では、R1、R3、R5およびR6は、C11アルキルであり;R2およびR4は、C9アルキルである。

0087

本明細書に記載の方法のいくつかの実施態様では、代謝可能な油は、スクアレン、ミネラルオイル、ブドウ種子油、合成スクアレンまたは合成イソプレノイドである。

0088

いくつかの実施態様では、ワクチン組成物は、1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロール−3−ホスホコリン(POPC)、1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DOPC)、卵黄レシチン、レチシン、ツイーンまたはこれらの組合せをさらに含む。

0089

いくつかの実施態様では、ワクチン組成物は、界面活性剤をさらに含む。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、プルロニックF68である。いくつかの実施態様では、ワクチン組成物は、抗酸化剤(例えば、ビタミンE)をさらに含む。

0090

別の態様では、対象の免疫応答の刺激方法であって、(a)本明細書に記載の熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物のいずれかを、水中油乳剤に再構成すること;および、(b)乳剤を対象に投与することを含み、それにより、対象の免疫応答を刺激する方法が提供される。いくつかの実施態様では、免疫応答は、非特異的免疫応答である。いくつかの実施態様では、免疫応答は、抗原特異的免疫応答である。いくつかの実施態様では、水中油乳剤は、皮内または経口で投与される。いくつかの実施態様では、組成物はGLAを含む。いくつかの実施態様では、哺乳動物はヒト、イヌまたはウシである。

0091

本明細書に記載の様々な実施態様の1つ、複数、または全ての特徴を組み合わせて、本発明の他の実施態様を形成し得ることが理解されるべきである。本発明のこれらおよび他の態様は、当業者に明らかになるであろう。

図面の簡単な説明

0092

図面の簡単な説明
図1は、5%w/vトレハロースにおける2%v/vSEの凍結乾燥が、乳剤の特徴を保持することを示す。図1A)凍結乾燥前(左)、凍結乾燥時(中央)、凍結乾燥ケーキ再構成後(右)の乳剤の外観図1B)粒径体積分布は、動的光散乱法(DLS)によって測定した。

0093

図2は、凍結乾燥が、37℃での乳剤の物理的およびpH安定性と、90℃での化学的安定性とを顕著に改善したことを示す。図2A)25℃(上図)または37℃(下図)で経時的に保管した際の、凍結乾燥前の液体乳剤(黒四角)および再構成された凍結乾燥乳剤(黒丸)における、粒径。図2B)25℃(上図)または37℃(下図)で経時的に保管した際の、凍結乾燥前の液体乳剤(黒四角)および再構成された凍結乾燥乳剤(黒丸)における、pH。図2C)90℃の増進された分解条件で経時的に保管した際の、乳剤中の成分量。液体乳剤における、卵由来フォスファチジルコリン液体egg-PC;黒丸)、スクアレン(液体スクアレン;黒三角)およびα−トコフェロール(液体α−トコフェロール;黒ひし形)のパーセント(%)は、再構成された凍結乾燥乳剤における卵由来フォスファチジルコリン(凍結乾燥したegg-PC;黒四角)、スクアレン(凍結乾燥したスクアレン;黒逆三角)およびα−トコフェロール(凍結乾燥したα−トコフェロール;白丸)と比較して、迅速な成分濃度の変化を示す。

0094

図3は、1500時間に渡って定期的に再構成された、25℃、37℃、50℃、60℃、および90℃で保管中の凍結乾燥乳剤における、物理化学的変化を示す。図3A)25℃(黒丸)、37℃(黒四角)、50℃(黒三角)、60℃(黒逆三角)または90℃(白丸)で経時的に保管され、再構成された凍結乾燥乳剤の粒径。図3B)25℃(黒丸、37℃(黒四角、50℃(黒三角)、60℃(黒逆三角)または90℃(白丸)で経時的に保管され、再構成された凍結乾燥乳剤のpH。図3C)25℃(黒丸)、37℃(黒四角)、50℃(黒三角)、60℃(黒逆三角)または90℃(白丸)で経時的に保管された、凍結乾燥乳剤のケーキの幅の割合。図3D)ケーキの幅の縮みによって測定されるメルトバック(Melt-back)は、安定性がストレスを受ける条件の60℃で凍結乾燥乳剤を保管した際の粒径と、逆の相関関係にあった。

0095

図4は、賦形剤の選択が、再構成後の乳剤の維持に影響を与えることを示す。図4A)各賦形剤を有する製剤の多分散指数(PdI)。図4B)各賦形剤を有する乳剤の粒径(nM)。左から右へ、SE(バルク原料(Bulk Material))、トレハロース(凍結乾燥前)、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトース、ラクツロース、リボースデキストラン40,000、PEG3350、マンニトール、スタキオースソルビトールジピコリン酸(0.5%)、ニコチン酸(0.5%)、およびプロリンである。

0096

図5は、5%(w/v)トレハロース、リボース、マンニトールまたはプロリンにおける、再構成された2%(v/v)油のSEの、製剤およびケーキの特徴を示す。図5A)凍結乾燥乳剤のケーキの像。図5B)トレハロースおよびマンニトールによって再構成された凍結乾燥乳剤のクリーム化の比較。矢印はクリーム化を示す。図5C)DLSによって測定された粒径体積分布。

0097

図6は、賦形剤の選択および化学的構造が、ケーキの熱安定性に影響を与えることを示す。図6A)代表的な製剤の融解転移を示す、融点装置のサーモグラム図6B)各賦形剤内の、ケーキの開始点およびTm温度。

0098

図7は、乳剤のサイズの安定性は、ケーキの形態および熱誘導メルトバックへの感受性に依存することを示す。図7A)粒径の安定性は、増量剤のタイプおよび使用した増量剤の濃度に依存する。5%デキストロース(黒四角)、5%スクロース(黒ひし形)、5%マルトース(黒逆三角)、5%トレハロース(黒丸)、および15%ラクトース(黒三角)賦形剤におけるSE。図7B)粒径増加速度は、転移温度、すなわち増量剤の特性と相関している。点線は、安定性がストレスを受ける温度である90℃を示す。

0099

図8は、マンニトールとクラス1賦形剤を含む製剤が、乳剤を破壊することなく、ケーキの熱安定性を大幅に増加させたことを示す。0.2%または5%マンニトールを伴って、またはマンニトールなしのいずれかで、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、またはスクロースを含む、5%(w/v)製剤における、2%(v/v)油を用いたSE間のケーキTmの比較。

0100

図9は、液体(左)、凍結乾燥(中央)および再構成(右)のID93+GLA−SEのバイアルの代表的な像を示す。バイアルは、ストレスなし(上段)または50℃で30日間のストレスあり(下段)であった。

0101

図10は、図中の標識で示す通り、ID93および/またはGLA−SEを含有する液体のサンプル並びに凍結乾燥および再構成したサンプルの粒子の特徴解析を示す。図10A)DLS実験によるZ平均粒径、図10B)DLS実験による多分散指数(PdI)、図10C)ナノ粒子軌跡解析法によるゼータ電位測定、および、図10D)ナノ粒子軌跡解析法による粒子濃度測定。黒いバーは、ストレスのないサンプルを表し(即ち、4℃で30日間保管)、白いバーは50℃で30日間のストレスを受けたサンプルを表す。

0102

図11は、同一バイアルのID93+GLA−SE液体(レーン1および3)並びに凍結乾燥および再構成したサンプル(レーン2および4)を染色した還元SDS−PAGEを示す。サンプルは、ストレスなし(レーン1および2)または50℃で30日間のストレスあり(レーン3および4)であった。比較用に、ストレスのないGLA−SEおよびID93を示す(各々、レーン5および6)。

0103

図12は、ID93および/またはGLA−SEを含有する液体のサンプル並びに凍結乾燥および再構成したサンプルを示す。図12A)GLA、図12B)DMPC、および図12C)スクアレン濃度を、逆相HPLC解析の標準曲線から決定した。図12D)成分DMPC、スクアレンおよびGLAを示す代表的なクロマトグラム。黒いバーは、ストレスのないサンプルを表し、白いバーは50℃で30日間のストレスを受けたサンプルを表す。

0104

図13は、ID93+GLA−SEの凍結乾燥が、熱ストレスによる生物学的活性損失を防止したことを示す。1ヵ月間4℃または50℃に曝された、塩水または、液体、液体の同一バイアル、もしくは、凍結乾燥した同一バイアルのID93+GLA−SEで、マウスを免疫した。図13A)血液のBおよびT細胞数を、免疫化の18時間後に測定した。図13B)ID93特異的血清抗体力価を、最初の免疫化から3週間後に測定した。図13C)脾臓におけるID93特異的CD4T細胞頻度を、インビトロでのID93による再刺激後のサイトカイン産生分析することにより、最後の免疫化から1ヵ月後に評価した。

0105

図14は、ID93+GLA−SE免疫化マウスにおける、エアロゾル化した結核菌攻撃および数え上げを示す。最後の免疫化の1ヵ月後に、動物を低用量のエアロゾル化した結核菌で攻撃した。図14A)および図14B)脾臓における細菌の負荷を3週間後に決定した。データは、マウスN=5−7匹/群の平均+s.d.として示す。同様の結果の2回の実験の一方からのデータを示す。*、**、***および****は、塩水に対してP<0.05、0.01、0.001および0.0001を各々示す。n.s.:塩水に対して有意ではない。4℃および50℃のサンプル間の統計学的比較を示す。

0106

図15は、50℃で30日間のストレス後の、凍結乾燥および再構成したID93+SLA−SEの同時凍結乾燥製剤を示す。0日および30日の時点について、2連のサンプルを示す。

0107

図16は、再構成したID93+SLA−SE同時凍結乾燥製剤のクマシー染色還元性SDS−PAGEゲルイメージを示す。レーン当たり、1μgのID93+SLA−SEを負荷した。

0108

図17は、再構したID93+SLA−SE同時凍結乾燥製剤のDLS粒径を示す。図17A)強度による粒径分布(直径)。図17B)Z平均粒径。図17C)多分散指数(PdI)。エラーバーは、n=4の測定の平均値に対して1つの標準偏差を表している。

0109

図18は、再構成したID93+SLA−SE同時凍結乾燥製剤のDLSゼータ電位(mV)を示す。エラーバーは、n=4の測定の平均値に対して1つの標準偏差を表している。

0110

図19は、再構成したID93+SLA−SE同時凍結乾燥製剤における、HPLCによって得られたSLA濃度(μg/mL)を示す。エラーバーは、n=3の測定の平均値に対して1つの標準偏差を表している。

0111

図20は、二連の、凍結乾燥したID93+GLA−SEサンプルのケーキ形成、並びに凍結乾燥後に4℃、25℃、および37℃で保管した0時間目(凍結乾燥直後)および1ヵ月目に、再構成した後の乳剤の外観を示す。4℃で保管したサンプルは、2−8℃の通常のコールドチェーン保管の条件下で保管されたコントロールの凍結乾燥乳剤に相当する。ケーキは、褐変の所見がなく、白色の、わずかに縮んだ外観を示し、再構成された乳剤は、再構成後1時間または24時間において、クリーム化していない。

0112

図21は、4℃、25℃、および37℃で3ヵ月保管後の、二連の、凍結乾燥したID93+GLA−SE製剤の安定性の特徴を示す。図21A)ケーキは、崩壊または変色のさらなる徴候を示さず、再構成したサンプルは、再構成後24時間までは、クリーム化することなく、乳剤の外観を維持した。図21B)表は、再構成された乳剤の、DLS実験によるZ平均粒径、DLS実験による多分散指数、pHおよびGLA濃度を示す。エラーバーは、pHについては2つのバイアルの平均値、DLSサイズおよびPDI測定については2つのバイアル×3つの希釈×3つの測定の平均値、に対する1つのSDを表す。再構成されたID93+GLA−SE同時凍結乾燥製剤中の、HPLCによって得られたGLA濃度(μg/mL)。エラーバーは、n=3の平均値に対して1つの標準偏差を表す。データによると、いずれの保管温度の再構成後でも、再構成された乳剤の粒径、多分散、またはpHにおいて、明らかな増加を示していない。図21C)は、再構成されたID93+SLA−SE同時凍結乾燥製剤のクマシー染色還元性SDS−PAGEゲルのイメージを示す。レーン当たり、1μgのID93+SLA−SEを負荷した。98kDのバンドの存在は、ID93ポリペプチドの明らかな分解がないことを示す。図21D)乳剤成分スクアレンおよびDMPCのHPLCによるトレース。HPLC解析は、追加のピークまたはピークの広がり出現していないことにより証明されるように、試験したいずれの温度においても、DMPC乳剤成分またはスクアレンの明らかな分解が見られないことを示す。図21E)は、再構成されたID93+GLA−SE同時凍結乾燥製剤中の、HPLCによって得られたGLA濃度(μg/mL)を示す。エラーバーは、n=3の測定の平均値に対して1つの標準偏差を表す。3ヵ月目に、再構成された乳剤サンプルは、4℃および25℃において、ほとんど明らかなGLAの損失を示さない(GLAは、4℃サンプル中に51μg/ml(102%)、25℃サンプル中に46μg/ml(92%)である)。37℃のサンプルは、3ヵ月目で、42μg/ml(84%)であり、いくらかのGLA濃度の損失の傾向を示している可能性がある。

0113

図22は、4℃、25℃、および37℃で6ヵ月保管後の、二連の、凍結乾燥したID93+GLA−SE製剤の安定性の特徴を示す。4℃で保管したサンプルは、2−8℃の通常のコールドチェーン保管の条件下で保管された対照の凍結乾燥乳剤に相当する。図22A)ケーキは、崩壊または変色のさらなる徴候を示さず、再構成したサンプルは、再構成後24時間までは、クリーム化することなく、乳剤の外観を維持した。図22B)表は、再構成された乳剤の、DLS実験によるZ平均粒径、DLS実験による多分散指数、pHおよびGLA濃度を示す。エラーバーは、pHについては2つのバイアルの平均値、DLSサイズおよびPDI測定については2つのバイアル×3つの希釈×3つの測定の平均値、に対する1つのSDを表す。再構成されたID93+GLA−SE同時凍結乾燥製剤中の、HPLCによって得られたGLA濃度(μg/mL)。エラーバーは、n=3の平均値に対して1つの標準偏差を表す。表は、再構成され、6ヵ月間に渡って保管されたサンプルにおいて、pHが生理的範囲内である7.21−7.49に維持されていることを示す。図22C)は、再構成されたID93+SLA−SE同時凍結乾燥製剤のクマシー染色還元性SDS−PAGEゲルのイメージを示す。レーン当たり、1μgのID93+SLA−SEを負荷した。98kDのバンドの存在は、98kDのバンドの追加のバンドまたは本バンドの広がりが出現していないことにより証明されるように、6ヵ月目に、ID93ポリペプチドの明らかな分解がないことを示す。図22D)乳剤成分スクアレンおよびDMPCのHPLCによるトレース。HPLC解析は、追加のピークまたはピークの広がりが出現していないことにより証明されるように、試験したいずれの温度においても、これらの乳剤成分の明らかな分解が見られないことを示す。図22E)は、再構成されたID93+GLA−SE同時凍結乾燥製剤中の、HPLCによって得られたGLA濃度(μg/mL)を示す。エラーバーは、n=3の測定の平均値に対して1つの標準偏差を表す。6ヵ月目に、4℃および25℃のサンプルは、明らかなGLAの損失を示さないが(GLAは、4℃サンプル中に47μg/ml(94%)、25℃サンプル中に42μg/ml(84%)である)、37℃保管のサンプルは、25μg/ml(84%)であり、最初のGLA濃度の、約50%の損失を示す。

0114

図23は、4℃、25℃、および37℃で9ヵ月保管後の、二連の、凍結乾燥したID93+GLA−SE製剤の安定性の特徴を示す。4℃で保管したサンプルは、2−8℃の通常のコールドチェーン保管の条件下で保管された対照の凍結乾燥乳剤に相当する。図23A)ケーキは、崩壊または変色のさらなる徴候を示さず、再構成したサンプルは、再構成後24時間までは、クリーム化することなく、乳剤の外観を維持した。図23B)表は、DLS実験によるZ平均粒径、DLS実験による多分散指数、pHおよびGLA濃度を示す。エラーバーは、pHについては2つのバイアルの平均値、DLSサイズおよびPDI測定については2つのバイアル×3つの希釈×3つの測定の平均値、に対する1つのSDを表す。再構成されたID93+GLA−SE同時凍結乾燥製剤中の、HPLCによって得られたGLA濃度(μg/mL)。エラーバーは、n=3の平均値に対して1つの標準偏差を表す。表は、再構成され、9ヵ月間に渡って保管されたサンプルにおいて、pHが生理的範囲内である7.19−7.53に維持されていることを示す。図23C)は、再構成されたID93+SLA−SE同時凍結乾燥製剤のクマシー染色還元性SDS−PAGEゲルのイメージを示す。レーン当たり、1μgのID93+SLA−SEを負荷した。98kDのバンドの存在は、98kDのバンドの追加のバンドまたは本バンドの広がりが出現していないことにより証明されるように、9ヵ月目に、ID93ポリペプチドの明らかな分解がないことを示す。図23D)乳剤成分スクアレンおよびDMPCのHPLCによるトレース。HPLC解析は、追加のピークまたはピークの広がりが出現していないことにより証明されるように、試験したいずれの温度においても、乳剤成分の明らかな分解が見られないことを示す。図23E)は、再構成されたID93+GLA−SE同時凍結乾燥製剤中の、HPLCによって得られたGLA濃度(μg/mL)を示す。エラーバーは、n=3の測定の平均値に対して1つの標準偏差を表す。9ヵ月目に、4℃および25℃のサンプルは、明らかなGLAの損失を示さないが(GLAは、4℃サンプル中に40μg/ml(80%)、25℃サンプル中に40μg/ml(80%)である)、37℃保管のサンプルは、9ヵ月間の保管後に、最初のGLA濃度の約69%の損失(15μg/ml)を示す。

0115

図24は、4℃、25℃、および37℃で12ヵ月保管後の、二連の、凍結乾燥したID93+GLA−SE製剤の安定性の特徴を示す。4℃で保管したサンプルは、2−8℃の通常のコールドチェーン保管の条件下で保管された対照の凍結乾燥乳剤に相当する。図24A)ケーキは、崩壊または変色のさらなる徴候を示さず、再構成したサンプルは、再構成後24時間までは、クリーム化することなく、乳剤の外観を維持した。図24B)表は、DLS実験によるZ平均粒径、DLS実験による多分散指数、pHおよびGLA濃度を示す。エラーバーは、pHについては2つのバイアルの平均値、DLSサイズおよびPDI測定については2つのバイアル×3つの希釈×3つの測定の平均値、に対する1つのSDを表す。再構成されたID93+GLA−SE同時凍結乾燥製剤中の、HPLCによって得られたGLA濃度(μg/mL)。エラーバーは、n=3の平均値に対して1つの標準偏差を表す。表は、再構成され、12ヵ月間に渡って保管されたサンプルにおいて、pHが生理的範囲内である7.15−7.48に維持されていることを示す。図24C)は、再構成されたID93+SLA−SE同時凍結乾燥製剤のクマシー染色還元性SDS−PAGEゲルのイメージを示す。レーン当たり、1μgのID93+SLA−SEを負荷した。98kDのバンドの存在は、98kDのバンドの追加のバンドまたは本バンドの広がりが出現していないことにより証明されるように、12ヵ月目に、ID93ポリペプチドの明らかな分解がないことを示す。

0116

図25は、凍結乾燥直後(0日目)または50℃30日間保管後に試験した、ケーキ形成性賦形剤としてのグリセロールの添加または除去、乳剤中の油のパーセンテージの変化、GLA濃度(ng/ml)の範囲にわたる等張化剤としての2%Trisの含有、の凍結乾燥乳剤に対する影響を示す。図25Aは、0.5%グリセロールv/vを含む製剤(With Glycerolと表示)と比較して、凍結乾燥乳剤製剤が全て、生分解性油であるスクアレンの濃度を増やして(2−10%v/v)、0.5%グリセロールを除くと(No Glycerolと表示)、50℃30日間後でさえも、さらなるケーキの縮みまたは目に見える変色がなく、凍結乾燥時に美しいケーキを形成したことを示す。グリセロールを含むケーキは、凍結乾燥直後(0日目)および50℃保管後30日目のいずれにおいても、わずかに縮んで押し下げられており、50℃で保管したサンプルは50℃保管後30日目にケーキ構造のさらなる(縮み)または崩壊を示す。図25Bおよび図25C)は、いずれの製剤においても、50℃で30日間の保管後に、粒径(Z-Average nm)図25B、および多分散(PDI)図25Cのどちらにおいても、目立った差異がないことを示し、全ての製剤は再構成後に、およそ200nmの、または200nmより小さい粒径を示す。図25D)は、0.5%v/vグリセロールの存在が、凍結乾燥製剤におけるGLAアジュバントの安定性に影響を与えることを示す。様々な濃度のスクアレン(2%−10%v/v)を含む凍結乾燥製剤は、様々な濃度のGLAアジュバントを含んだ。0時間目の濃度を、凍結乾燥製剤を30日間50℃で保管後に獲得したGLAの濃度と比較した。データは、50℃で1ヵ月保管後、グリセロールを含まない凍結乾燥製剤(NO Glycerolと表した)は全て、GLAの最初の濃度の85%より高い値を示した一方、グリセロールを含む凍結乾燥製剤は、GLA濃度の80%を超える損失を示すことを、表す。

0117

図26は、GLA−SE乳剤を熱保護する能力を評価した4つの凍結乾燥製剤を示しており、評価した全ての凍結乾燥製剤はグリセロールを欠いている。図26−31において、アジュバント、GLAの濃度は、凍結乾燥ケーキの再構成後の、より再現性のあるGLA濃度の定量を可能にするために、GLA−SE乳剤中で100ng/mlまで上昇させた。製剤は、凍結乾燥後0時間(凍結乾燥直後)、1週間(1wk)、2週間(2wk)、1ヵ月(1mo)および3ヵ月(3mo)において、4℃、25℃、37℃、および50℃で示された時間保管したサンプルに対し、再構成後のケーキ形成、外観、クリーム化を評価した。図26A)5%トレハロース単独(グリセロールなし)、図26B)5%w/vトレハロース、0.1%w/vマンニトール、図26C)2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトール、図26D)10%w/vトレハロース。データは、グリセロールを欠いた、または有さない、試験した全ての凍結乾燥製剤が、いずれの時間においても(凍結乾燥後、少なくとも約1週間、少なくとも約2週間、少なくとも約1ヵ月間、または少なくとも約3ヵ月間)または試験したいずれの温度においても(少なくとも約4℃、少なくとも約25℃、少なくとも約37℃、および少なくとも約50℃)、凍結乾燥ケーキが変色または褐変しない、美しいケーキ形成に適していたことを、示す。全てのケーキはまた、崩壊または縮みまたは変色を、ほとんどまたは全く示さず、再構成時にクリーム化しない乳剤を形成した。

0118

図27は、各凍結乾燥製剤について、凍結乾燥成分を添加する前の凍結乾燥前乳剤(ケーキ形成性賦形剤(バー上にPre Lyoと表示)、凍結乾燥成分を添加した直後のGLA−SE乳剤(バー上にLyoと表示)、および凍結乾燥後の再構成後のGLA−SE剤(0と表示、あるいは表示がなければ各凍結乾燥製剤セットの3番目のバー)の比較を示しており、バーの各セットの下に、5%トレハロース単独(グリセロールなし)、5%トレハロースw/v、0.1%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトールと示す。凍結乾燥製剤の初期の比較では、凍結乾燥製剤は各製剤との間に目立った差異は示さず、約200nm未満のZ平均粒径の粒径、多分散により測定される明らかな凝集体欠如、生理的なpH、およびGLAの明らかな欠失がないこと(初期の量の90%よりも多い値)を含む、適切な再構成された乳剤の特徴を有した。

0119

図28は、4℃(バー1)、25℃(バー2)、37℃(バー3)、および50℃(バー4)で、特定の製剤に対し、1週間(1wk)保管された、様々な単一バイアルGLA−SE凍結乾燥製剤(ケーキ形成性賦形剤を含む乳剤)を示しており、バーの各セットの下に、5%トレハロース単独(グリセロールなし)、5%トレハロースw/v、0.1%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトールと示す。サンプルを再構成し、粒径(Z平均粒径、nm)、凝集機能としての多分散(PDI)、pH、およびGLA濃度(mg/ml)を分析した。図28A)4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、約200nm未満の所望のサイズの粒径を示し、図28B)4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、多分散により測定した明らかな凝集体の所望の欠如を示し、図28C)4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、所望の生理的なpHを示した。図28D)凍結乾燥ケーキとして保管され、GLA−SE乳剤として再構成された際、GLAの最初の濃度と比較して、GLAの明らかな欠損は、全てにおいて見られない(およそ105−95%の範囲の値)。

0120

図29は、37℃(バー3)、および50℃(バー4)で、特定の凍結乾燥製剤に対し、2週間(2wk)保管された、様々な単一バイアルGLA−SE凍結乾燥製剤(ケーキ形成性賦形剤を含む乳剤)を示しており、バーの各セットの下に、5%トレハロース単独(グリセロールなし)、5%トレハロースw/v、0.1%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトールと示す。サンプルを再構成し、粒径(Z平均粒径、nm)、凝集機能としての多分散(PDI)、pH、およびGLA濃度(mg/ml)を分析した。図29A)は、37℃および50℃の温度で2週間保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、再構成時に、約200nm未満の所望のサイズの粒径を示すGLA−SE乳剤を形成したことを表し、図29B)は、37℃および50℃の温度で2週間保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、再構成時に、多分散により測定した明らかな凝集体の所望の欠如を示すGLA−SE乳剤を形成したことを表し、図29C)は、37℃および50℃の温度で2週間保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、再構成時に、約pH7.0の所望の生理的なpHを示すGLA−SE乳剤を形成したことを表す。図29D)全てのGLA−SEの凍結乾燥製剤は、37℃または50℃で、2週間、凍結乾燥ケーキとして保管され、GLA−SE乳剤を形成するように再構成された際、GLAの最初の濃度に対し、GLAの明らかな欠損を示さない(およそ105%−95%の範囲の値)。

0121

図30は、4℃(バー1)、25℃(バー2)、37℃(バー3)、および50℃(バー4)で、特定の凍結乾燥製剤に対し、1ヵ月間(1mo)保管された、様々な単一バイアルGLA−SE凍結乾燥製剤(ケーキ形成性賦形剤を含む乳剤)を示しており、バーの各セットの下に、5%トレハロース単独(グリセロールなし)、5%トレハロースw/v、0.1%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトールと示す。サンプルを再構成し、粒径(Z平均粒径、nm)、凝集機能としての多分散(PDI)、pH、およびGLA濃度(mg/ml)を分析した。図30A)は、4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、約200nm未満の所望のサイズの粒径を示したことを表し、図30B)は、4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが多分散により測定した明らかな凝集体の所望の欠如を示したことを表し、図30C)は、4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが 所望の生理的なpHを示したことを表した。図30D)全てのGLA−SEの凍結乾燥製剤は、4℃−50℃の範囲の温度で、1ヵ月間、凍結乾燥ケーキとして保管され、GLA−SE乳剤を形成するように再構成された際、GLAの最初の濃度に対し、GLAの明らかな欠損を示さない(およそ105%−94%の範囲の値)。

0122

図31は、4℃(バー1)、25℃(バー2)、37℃(バー3)、および50℃(バー4)で、特定の凍結乾燥製剤に対し、1ヵ月間(1mo)保管された、様々な単一バイアルGLA−SE凍結乾燥製剤(ケーキ形成性賦形剤を含む乳剤)を示しており、バーの各セットの下に、5%トレハロース単独(グリセロールなし)、5%トレハロースw/v、0.1%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトール、2.5%w/vトレハロース、2.5%w/vマンニトールと示す。サンプルは再構成され、粒径(Z平均粒径、nm)、凝集機能としての多分散(PDI)、pH、およびGLA濃度(mg/ml)を分析した。図31A)は、4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、約200nm未満の所望のサイズの粒径を示したことを表し、図31B)は、4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、多分散により測定した明らかな凝集体の所望の欠如を示したことを表し、図31C)は、4℃−50℃の範囲の温度で保管された4つの凍結乾燥製剤全てが、少なくとも約pH7.0の所望の生理的なpHを示したことを表す。

0123

発明の詳細な説明
ある態様では、本発明は、(1)代謝可能な油および(2)ケーキ形成性賦形剤を含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を提供する。熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物は、さらに、抗原および/またはアジュバントを含む場合がある。いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せである。いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である。いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である。いくつかの実施態様では、組成物は、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により形成され、凍結乾燥前または再構成時の水中油製剤は、約1%(w/v)以下のグリセロールまたは約0.5%(w/v)以下のグリセロールを含むか、または、グリセロールを含まない。いくつかの実施態様では、組成物はケーキの形態であり、再構成時に水中油乳剤を形成する。いくつかの実施態様では、組成物は単一バイアル中で保管される。

0124

当業者に理解される通り、熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物、凍結乾燥ワクチン組成物、凍結乾燥熱安定性ケーキ、および凍結乾燥ケーキの用語は、本明細書中互換的に使用される。この用語は、一般的に、生物分解可能な油または代謝可能な油、および/または、1種またはそれ以上の抗原、および/または、1種またはそれ以上のアジュバント、並びに、本発明のケーキの産生に使用されるケーキ形成性賦形剤を含む、凍結乾燥された水中油安定乳剤を表す。熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を再構成すると、本発明の所望の特徴、即ち、約200nm以下の平均粒径、約7.4の生理的pH、凍結乾燥前の当初の水中油製剤中の各有効成分(抗原、アジュバントなど)の濃度の約25%以上の各有効成分濃度の損失がないこと、または、対象の免疫応答を誘導または刺激するのに適する各有効成分(抗原、アジュバントなど)の有意な分解または変性がないこと、を有する液体の水中油乳剤が形成される。

0125

本明細書に示される通り、凍結乾燥ワクチン組成物は、熱安定性である。例えば、組成物は、約8℃ないし約60℃で安定である。そのような組成物は、さらに、適する賦形剤、例えば、バッファー、酸、塩基、糖、希釈剤保存料などの医薬的に許容し得る賦形剤(担体)を含み得、それらは、当分野で周知であり、本明細書に記載されている。また別の態様では、本発明は、本明細書に記載の熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物の生成方法を提供する。

0126

いくつかの態様では、本発明は、本明細書に記載の熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を乳剤に再構成し、その乳剤を対象に投与することを含む、対象の免疫応答を刺激する方法を提供する。いくつかの実施態様では、乳剤は、水中油乳剤である。いくつかの実施態様では、免疫応答は、非特異的免疫応答である。いくつかの実施態様では、免疫応答は、抗原特異的免疫応答である。本明細書に記載の免疫応答を刺激する方法、または、再構成された本明細書に記載の熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物は、単独で、または、他の常套の処置方法(例えば、化学療法剤)と組み合わせて使用できる。

0127

いくつかの実施態様では、本明細書における「約」の数値またはパラメーターへの言及は、その値またはパラメーター自体を対象とする変動を含む(かつ、記載する)。例えば、「約X」に言及する記載は、「X」の記載を含む。

0128

定義
本明細書に記載の本発明の態様および実施態様は、態様および実施態様を「含む」、それらから「なる」およびそれらから「本質的になる」ものを含むことが理解される。

0129

「個体」または「対象」は、哺乳動物、より好ましくはヒトである。哺乳動物は、家畜競技用動物、愛玩動物ネコ、イヌ、ウマなど)、霊長類、マウスおよびラットも含むが、これらに限定されない。

0130

本明細書および添付の特許請求の範囲で使用するとき、単数形の「ある(a)」、「ある(an)」および「その(the)」は、文脈が明確に否定しない限り、複数への言及を含む。

0131

ケーキ形成性賦形剤およびケーキ形成性増量剤は、本明細書において互換的に使用される。ケーキ形成性賦形剤は、液体の安定な水中油乳剤製剤に、凍結乾燥に先立ち添加され、凍結乾燥後にケーキをもたらす物質を表す。凍結乾燥されたケーキを再構成すると、本発明のワクチンを含む薬学的に活性薬剤送達に適する安定な乳剤が形成される。本明細書で使用するとき、ケーキ形成性賦形剤は、凍結乾燥されたケーキの再構成時に乳剤を壊さない物質である。

0132

本明細書で使用される賦形剤は、製造工程、または、非限定的に凍結乾燥を含む薬学的に活性な薬剤の保管または出荷のための充填仕上げ工程において含まれる、そして、完成した医薬の工程において含まれる、薬学的に活性な薬剤以外の物質を表す。

0133

凍結乾燥賦形剤は、本明細書で使用するとき、適するケーキ構造の形態または製剤に貢献する、凍結乾燥工程において含まれる薬学的に活性な薬剤以外の物質を表し得る。凍結乾燥賦形剤は、増量剤、緩衝化剤または可溶化剤を含み得る。

0134

一般的な技法
本発明の実施には、特記しない限り、当業者の技能の範囲内にある通常の分子生物学組換えDNA生化学および化学の技法を用いる。そのような技法は、文献で十分に説明されている。例えば、Molecular Cloning A Laboratory Manual, 2nd Ed., Sambrook et al., ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press: (1989); DNA Cloning, Volumes I and II (D. N. Glover ed., 1985); Oligonucleotide Synthesis (M. J. Gait ed., 1984); Mullis et al., 米国特許第4,683,195号; Nucleic Acid Hybridization (B. D. Hames & S. J. Higgins eds. 1984); B. Perbal, A Practical Guide To Molecular Cloning (1984); the treatise, Methods In Enzymology (Academic Press, Inc., N.Y.); および in Ausubel et al., Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley and Sons, Baltimore, Maryland (1989)を参照されたい。

0135

凍結乾燥ワクチン組成物の特徴
本明細書において、抗原および/またはアジュバントを含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物が提供される。本発明は、水中油乳剤製剤は、凍結乾燥され、保管され、維持され、約8℃ないし約60℃の温度に曝されることができ、再構成されると、1つまたはそれ以上を有し得る乳剤を形成すると説明する:(1)クリーム化を示さないこと、(2)生理的な7.4に近い所望のpHを維持すること、(3)ほとんど、またはまったく凝集せずに、約200nm未満のZ平均粒径を有する粒子を維持すること、(4)凍結乾燥前の当初の水中油乳剤製剤の約25%以上の有効成分濃度の損失、または、各有効成分(例えば、抗原、アジュバント)の有意な分解または変性がないこと、および、(5)対象の免疫応答を誘導または刺激するのに適していること。

0136

これらの凍結乾燥製剤はケーキ形成性賦形剤を含み、これは、(a)マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖との組合せ;(b)トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖;(c)ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖を含む。これらの熱安定性製剤は、この技術に対する改良であり、先進国の多くにおけるコールドチェーン保管の管理の維持の失敗による、年に50%を越えるワクチン製剤の損失を、有意に低減し得る。コールドチェーン保管の管理は、the Centers for Disease Control, CDC, および the US Federal Drug Agency (UAFDA) により、http://www.vac-stragecdcpDF.pdf で説明されている。さらに、発展途上国の多くの地域で、25℃より高い外界温度が生じるので、本明細書に記載の熱安定性ワクチン製剤は、25℃の外界温度より高い温度で保管され、曝され、維持され得る。

0137

ある態様では、熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物の望ましい熱安定性の特徴は、長期の安定性;短い再構成時間;保管後のケーキの外観が、凍結乾燥直後のケーキの外観と同等に維持されること;溶液の特性、タンパク質の構造または立体構造を含む元の投与形の特徴が、再構成時に維持されること;および、粒径および粒子の分布を含むいくらかの望ましい特徴を、凍結乾燥された組成物が有することである(Frank Kofi Bedu-Addo in Understanding Lyophilization Development. Pharmaceutical Technology)。熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物のさらなる望ましい特徴には、以下を含む特徴の1つまたはそれ以上が含まれ得る:コールドチェーン保管製品に典型的な8℃を越える温度での長期安定性;短い再構成時間;8℃以上での保管、暴露または維持後のケーキの外観が、凍結乾燥直後のケーキの外観と実質的に同様に維持されること;ワクチンの有効成分(有効成分は、抗原の濃度および/または立体構造およびアジュバントの濃度を含むが、これらに限定されない)の元の投与形の特徴が維持され(元の濃度または機能のプラスまたはマイナス25%)、再構成時に溶液の性質、タンパク質(含まれる場合)の構造または立体構造が維持されること;および、少なくとも約200nmを超えない、または、約200nmの平均粒径および粒子の分布。

0138

ある実施態様では、熱安定性ケーキは、本明細書で使用するとき、抗原および/またはアジュバントを含むさらなる本発明の有効成分を、適する本発明のケーキ形成性賦形剤の存在下で含み得、保管または輸送中に典型的なコールドチェーン保管温度の2℃−8℃を超える温度で保管または暴露されるときに、ワクチン水中油乳剤の所望の特徴を示す、本発明の水中油安定乳剤(SE)を、単一バイアルで凍結乾燥することから産生されるケーキを表す。

0139

ある実施態様では、熱安定性ワクチンは、本明細書で使用するとき、本発明の熱安定性ケーキ/熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物を再構成することから産生されるワクチン組成物を表す。また、本明細書で使用するとき、熱安定性ワクチンは、熱安定性ワクチンに再構成される安定性凍結乾燥/ケーキ組成物も表し得る。

0140

熱安定性の評価
本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物の熱安定性は、凍結乾燥状態で、再構成前に、または、再構成後に評価できる。本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物の熱安定性は、目視検査により、および/または、本明細書で提供される1またはそれ以上のアッセイを利用して、評価できる。これらのアッセイは、凍結乾燥および再構成後の乳剤、抗原および/またはアジュバントの完全性の評価を提供できる。

0141

本明細書に記載の熱安定性のアッセイおよび観察は、凍結乾燥時に、凍結乾燥の1時間後に、凍結乾燥の6時間後に、凍結乾燥の12時間後に、凍結乾燥の24時間後に、凍結乾燥の36時間後に、凍結乾燥の48時間後に、凍結乾燥の1週間後に、凍結乾燥の2週間後に、凍結乾燥の1ヵ月後に、凍結乾燥の2ヵ月後に、凍結乾燥の3ヵ月後に、凍結乾燥の4ヵ月後に、凍結乾燥の6ヵ月後に、凍結乾燥の12ヵ月後またはそれ以降に実施できる。アッセイおよび観察を実施する前に、凍結乾燥組成物を8℃より高い温度で、例えば、約25℃以上、約37℃以上、約50℃以上、または、約60℃の温度で、維持、保管または暴露できる。

0142

本明細書に記載の熱安定性のアッセイおよび観察は、凍結乾燥組成物の再構成時に、再構成時に即座に、再構成の1時間後に、再構成の6時間後に、再構成の12時間後に、再構成の24時間後に、再構成の36時間後に、再構成の48時間後に、または、再構成の1週間後に実施できる。再構成の前に、そして、アッセイおよび観察を実施する前に、凍結乾燥組成物を8℃より高い温度で、例えば、約25℃以上、約37℃以上、約50℃以上、または、約60℃の温度で、維持、保管または暴露できる。

0143

当業者は、本発明は、先進国または発展途上国における外界温度により近く接近する温度で保管および/または出荷できる凍結乾燥ワクチン組成物を提供するように設計されており、従って、いくつかの実施態様では、凍結乾燥組成物は、約8℃以上、例えば、約25℃以上、約37℃以上、約50℃以上または約60℃の温度または複数の温度の組合せで維持、保管、または暴露されることを理解するであろう。

0144

いくつかの実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物の熱安定性は、再構成前に目視観察により評価される。他の実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物の熱安定性は、再構成後に、1つまたはそれ以上のアッセイ、例えば、生物物理学的および生化学的アッセイを利用して、評価される。

0145

いくつかの実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物の熱安定性は、再構成後に目視観察により評価される。他の実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物の熱安定性は、再構成後に、1つまたはそれ以上のアッセイ、例えば、生物物理学的および生化学的アッセイを利用して、評価される。

0146

ある実施態様では、水中油乳剤製剤の凍結乾燥により得られる凍結乾燥ケーキの色と堅さを観察できる。いくつかの実施態様では、本明細書で言及されるケーキは、凍結乾燥過程から生じる多孔性スポンジ構造様の物質である;または、ケーキは、凍結と乾燥の過程後に残っている固体の内容物である。いくつかの実施態様では、ケーキの外観は、海綿状のケーキ、きれいな(lovely)ケーキおよび美しい(elegant)ケーキと説明できる。いくつかの実施態様では、ケーキの割れ、崩壊(縮みまたはバイアル側面からの剥離、ケーキ上面の沈下またはわずかな凹み、または、ケーキの総体積の減少とも説明できる)、および/または、ケーキの変色または退色または褐変について、目視検査できる。いくつかの実施態様では、ケーキは、美しいケーキ、白色のケーキ、美しい白色のケーキ、海綿状の白色のケーキ、体積が増えた白色のケーキ、褐色のケーキ、褐変しているケーキまたは縮んでいる/縮んだケーキと分類できる。いくつかの実施態様では、退色または褐変は、本明細書で使用するとき、還元糖(例えばラクトースおよびマルトース)を含有する製剤であって、8℃以上の温度、例えば、25℃、37℃および/または60℃でケーキを凍結乾燥および保管した際に、メイラード反応または糖の還元を経て、元のケーキの退色が起こり、視覚的に黄色ないし色ないし褐色のケーキになったものを表す。いくつかの実施態様では、凍結乾燥時にケーキが形成されない場合、得られる組成物は、透明なフィルム、厚いフィルム、厚い白色のフィルム、または、凝固した泡状物特徴づけられる。いくつかの実施態様では、本発明の望ましいケーキは、上記の典型的なコールドチェーン保管の2℃−8℃を超える、または、約8℃以上の温度にケーキを暴露、保管または維持した後に、望ましい凍結乾燥ワクチン製剤の特徴を示すケーキを表す("Excipients used in lyophilization of small molecules" Ankit Bahetia, Lokesh Kumarb, Arvind K. Bansal, J. Excipients and Food Chem. 1 (1) 2010; 41-54.)。

0147

いくつかの実施態様では、凍結乾燥により生じたケーキの融点(Tm)を測定する。

0148

いくつかの実施態様では、凍結乾燥組成物の再構成後に乳剤の粒径を評価する。例えば、動的光散乱法(DLS)を使用して乳剤の粒径を評価できる。いくつかの実施態様では、これを凍結乾燥前の乳剤の粒径と、例えば凍結乾燥前の液体の安定な乳剤の状態で、比較する。いくつかの実施態様では、乳剤の粒径を凍結乾燥前の粒径と比較しない。本明細書におけるいくつかの実施態様では、粒径は、液体の凍結乾燥組成物のZ平均粒径(Z-Aved)を測定することにより決定される。特定の実施態様では、約8℃以上の温度で維持、保管または暴露された凍結乾燥組成物を再構成した液体の乳剤が、Z平均粒径約200nM未満、約190nM未満、約180nM未満、約170nM未満、約160nM未満、約150nM未満、約140nM未満、約130nM未満、約120nM未満、約110nM未満、約100nM未満、約90nM未満、約80nM未満、約70nM未満、または約60nm未満の粒径を有するとき、熱安定性組成物が示される。特定の実施態様では、再構成された乳剤は、Z平均粒径約100nMないし約200nMの範囲の粒径を有する。

0149

いくつかの実施態様では、凍結乾燥組成物の再構成後に多分散指数(PdI)を評価する。例えば、動的光散乱法(DLS)を使用してPdIを評価できる。いくつかの実施態様では、これを凍結乾燥前の液体の乳剤のPDIと、例えば凍結乾燥前の液体の安定な乳剤の状態で、比較する。

0150

ある実施態様では、凍結乾燥組成物の再構成後にゼータ電位を評価する。例えば、動的光散乱法(DLS)を使用してゼータ電位を評価できる。いくつかの実施態様では、これを凍結乾燥前のゼータ電位と、例えば凍結乾燥前の液体の安定な乳剤の状態で、比較する。

0151

いくつかの実施態様では、凍結乾燥組成物の再構成後に乳剤のpHを評価する。いくつかの実施態様では、これを凍結乾燥前のpHと、例えば凍結乾燥前の液体の安定な乳剤の状態で、比較する。

0152

いくつかの実施態様では、凍結乾燥組成物の再構成後に乳剤のクリーム化を評価する。

0153

いくつかの実施態様では、凍結乾燥組成物の再構成時に、抗原、アジュバントおよび/または凍結乾燥組成物の他の成分の%変質または%破壊を評価する。いくつかの実施態様では、成分の化学的分解があれば、逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC)を使用して評価する。ある例示的な実施態様では、スクアレン、DMPCおよびGLAの化学的分解をRP−HPLCにより監視する。他の実施態様では、再構成時に、凍結乾燥組成物のワクチンのタンパク質抗原の分解があれば、ゲルをベースとするクマシー染色を使用して評価する。本明細書で提供される熱安定性組成物は、約8℃以上の温度で維持された熱安定性凍結乾燥組成物の再構成後に、約25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%以下の抗原および/またはアジュバントまたは他の成分の分解、損失または破壊を示すものである。

0154

熱安定性の特徴
ある態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約8℃以上で熱安定性である。いくつかの実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約9℃以上、約10℃以上、約11℃以上、約12℃以上、約13℃以上、約14℃以上、約15℃以上、約16℃以上、約17℃以上、約18℃以上、約19℃以上、約20℃以上、約25℃以上、約30℃以上、約32℃以上、約35℃以上、約37℃以上、約40℃以上、約42℃以上、約45℃以上、約50℃以上、約60℃以上で熱安定性である。他の実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約8℃ないし約25℃、約25℃ないし約37℃、約37℃ないし約50℃、約25℃ないし約50℃、約8℃ないし約37℃、約8℃ないし約50℃、約8℃ないし約60℃で熱安定性である。ある例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約25℃で熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約37℃で熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約50℃で熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約60℃で熱安定性である。

0155

いくつかの実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約8℃以上で、少なくとも1時間、少なくとも12時間、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1ヵ月間、少なくとも2ヵ月間、少なくとも3ヵ月間、少なくとも4ヵ月間、少なくとも5ヵ月間、少なくとも6ヵ月間、少なくとも7ヵ月間、少なくとも8ヵ月間、少なくとも9ヵ月間、少なくとも10ヵ月間、少なくとも11ヵ月間、少なくとも1年間、少なくとも1.5年間、少なくとも2年間、少なくとも3年間、少なくとも4年間、および、少なくとも5年間、熱安定性である。ある例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約8℃以上で熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約8℃以上で、少なくとも3ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約8℃以上で、少なくとも6ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約8℃以上で、少なくとも12ヵ月間熱安定性である。ある実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約8℃以上で無期限に熱安定性である。

0156

いくつかの実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約25℃以上で、少なくとも1時間、少なくとも12時間、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1ヵ月間、少なくとも2ヵ月間、少なくとも3ヵ月間、少なくとも4ヵ月間、少なくとも5ヵ月間、少なくとも6ヵ月間、少なくとも7ヵ月間、少なくとも8ヵ月間、少なくとも9ヵ月間、少なくとも10ヵ月間、少なくとも11ヵ月間、少なくとも1年間、少なくとも1.5年間、少なくとも2年間、少なくとも3年間、少なくとも4年間、および、少なくとも5年間、熱安定性である。ある例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、25℃より高い温度で、少なくとも1ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、25℃より高い温度で、少なくとも3ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、25℃より高い温度で、少なくとも6ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、25℃より高い温度で、少なくとも12ヵ月間熱安定性である。ある実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、25℃より高い温度で、無期限に熱安定性である。

0157

いくつかの実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約37℃以上で、少なくとも1時間、少なくとも12時間、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1ヵ月間、少なくとも2ヵ月間、少なくとも3ヵ月間、少なくとも4ヵ月間、少なくとも5ヵ月間、少なくとも6ヵ月間、少なくとも7ヵ月間、少なくとも8ヵ月間、少なくとも9ヵ月間、少なくとも10ヵ月間、少なくとも11ヵ月間、少なくとも1年間、少なくとも1.5年間、少なくとも2年間、少なくとも3年間、少なくとも4年間、および、少なくとも5年間、熱安定性である。ある例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、37℃より高い温度で、少なくとも1ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、37℃より高い温度で、少なくとも3ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、37℃より高い温度で、少なくとも6ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、37℃より高い温度で、少なくとも12ヵ月間熱安定性である。ある実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、37℃より高い温度で、無期限に熱安定性である。

0158

いくつかの実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、約50℃以上で、少なくとも1時間、少なくとも12時間、少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも1ヵ月間、少なくとも2ヵ月間、少なくとも3ヵ月間、少なくとも4ヵ月間、少なくとも5ヵ月間、少なくとも6ヵ月間、少なくとも7ヵ月間、少なくとも8ヵ月間、少なくとも9ヵ月間、少なくとも10ヵ月間、少なくとも11ヵ月間、少なくとも1年間、少なくとも1.5年間、少なくとも2年間、少なくとも3年間、少なくとも4年間、および、少なくとも5年間、熱安定性である。ある例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、50℃より高い温度で、少なくとも1ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、50℃より高い温度で、少なくとも3ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、50℃より高い温度で、少なくとも6ヵ月間熱安定性である。他の例示的な実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、50℃より高い温度で、少なくとも12ヵ月間熱安定性である。ある実施態様では、本明細書で提供される凍結乾燥ワクチン組成物は、50℃より高い温度で、無期限に熱安定性である。

0159

熱安定性ワクチン組成物において使用するための賦形剤および物質
抗原および/またはアジュバントを含む熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物が本明細書で提供される。いくつかの実施態様では、組成物は、ケーキ形成性賦形剤、ケーキ形成性増量剤、緩衝化剤、可溶化剤、等張化剤、界面活性剤および/または乳化剤などのさらなる物質および/または賦形剤を含む。

0160

賦形剤
本発明の賦形剤は、単一で、または、ケーキ形成性賦形剤、ケーキ形成性増量剤、増量剤、緩衝化剤、可溶化剤、等張化剤、浸透圧調節剤(tonicifying agent)、界面活性剤、乳化剤、抗菌剤および/または崩壊温度調節剤(collapse temperature modifier)を含むがこれらに限定されない他の賦形剤と組み合わせて、使用し得る。

0161

いくつかの実施態様では、賦形剤は、製造工程、または、非限定的に凍結乾燥を含む薬学的に活性な薬剤の保管または出荷のための充填仕上げ工程において含まれる、そして、完成した医薬の工程において含まれる、薬学的に活性な薬剤以外の物質である。

0162

いくつかの実施態様では、賦形剤は、凍結乾燥後にケーキをもたらす、凍結乾燥前の液体の安定な水中油乳剤製剤に添加される物質である。

0163

ワクチン製剤および/または凍結乾燥に適する賦形剤は、当分野で知られており(例えば、Bahetia et. al., 2010: J. Excipients and Food Chem.:1 (1)41-54, Grabenstein JD. ImmunoFacts: Vaccines and Immunologic Drugs - 2012 (37th revision). St Louis, MO: Wolters Kluwer Health, 2011 and, by Vaccine 参照)、ケーキ形成性賦形剤、ケーキ形成性増量剤、増量剤、緩衝化剤、可溶化剤、等張化剤、浸透圧調節剤、界面活性剤、乳化剤、抗菌剤、および/または、崩壊温度調節剤を含む。現在承認されているワクチンにおける賦形剤のリストを、the Centers for Disease Control から見出すことができ(インターネットで cdc.gov/vaccines/pubs/pinkbook/downloads/appendices/B/excipient-table-2.pdf., September 2013, "Vaccine Excipient & Media Summary. Excipients Included in U.S. Vaccines, by Vaccine" を参照)、それは、スクロース、D−マンノース、D−フルクトース、デキストロース、リン酸カリウム、プラスドンC(plaSDone C)、無水ラクトース微結晶セルロース、ポラクリリン(polacrilin)カリウムステアリン酸マグネシウムセルロースアセテートフタレートアルコールアセトンヒマシ油FD&C黄色#6アルミニウムレーキ色素ヒト血清アルブミンウシ胎児血清重炭酸ナトリウム、ヒト−二倍体線維芽細胞培養物(WI−38)、ダルベッコ改変イーグル培地水酸化アルミニウム塩化ベンゼトニウムホルムアルデヒドグルタルアルデヒドアミノ酸ビタミン無機塩、糖、グリセリンアスパラギンクエン酸、リン酸カリウム、硫酸マグネシウムクエン酸鉄アンモニウム、ラクトース、硫酸アルミニウムカリウムヒドロキシリン酸アルミニウム硫酸カリウムアルミニウムペプトン、ウシ抽出物チメロサール痕跡量)、変法ミューラーおよびミラー培地ベータ−プロピオラクトン、チメロサール(多回投与バイアルのみ)、一塩基性リン酸ナトリウム二塩基性リン酸ナトリウム一塩基性リン酸カリウム、塩化カリウムグルタミン酸カリウム塩化カルシウムタウデオキシコール酸ナトリウム硫酸ネオマイシンポリミキシンB卵タンパク質ラクトアルブミン加水分解物および硫酸ネオマイシンを、非限定的に含む。

0164

ケーキ形成性賦形剤/ケーキ形成性増量剤
いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、凍結乾燥後にケーキをもたらす、凍結乾燥前の液体の安定な水中油乳剤製剤に添加される物質である。凍結乾燥されたケーキの再構成時に、本発明のワクチンを含む薬学的に活性な薬剤の送達に適する水中油安定乳剤が形成される。

0165

いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、ケーキの再構成時に乳剤を壊さない物質である。

0166

いくつかの実施態様では、本発明のためのケーキ形成性賦形剤(増量剤とも呼ばれる)として有用な物質は、糖質/糖、または、糖アルコールと組み合わせた糖質/糖を含む。本明細書に開示されるいくつかの実施態様では、糖質/糖、または、糖アルコールと組み合わせた糖質/糖は、増量剤またはケーキ形成性賦形剤として有用である。これは、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、スタキオース、フルクトース、ラクツロース、グルコース、および、場合によりグリセロール、ソルビトール、および/またはマンニトールを含むが、これらに限定されない。

0167

いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、スタキオース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖の組合せである。

0168

いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、ソルビトールと、トレハロース、デキストロース、ラクトース、マルトース、スクロース、ラフィノース、マンノース、スタキオース、フルクトースおよびラクツロースからなる群から選択される糖の組合せである。

0169

いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、トレハロース、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である。

0170

いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、ラクトース、ラフィノースおよびラクツロースからなる群から選択される糖である。

0171

いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、グリセロールの非存在下の、糖、または、糖アルコールと組み合わせた糖である。他の実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、約1%w/v未満のグリセロール、約0.5%未満のグリセロール、または、約0.1%未満のグリセロールの存在下の、糖、または、糖アルコールと組み合わせた糖である。

0172

いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は糖であり、糖は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.01%w/vないし約20%w/v、約0.05%w/vないし約10%w/v、約0.05%w/vないし約5%w/v、約0.5%w/vないし約10%w/v、約0.5%w/vないし約7.5%w/v、約0.5%w/vないし約5%w/v、約0.5%w/vないし約2.5%w/v、約0.5%w/vないし約1%w/v、約2.5%w/vないし約10%w/v、約2.5%w/vないし約7.5%w/v、約2.5%w/vないし約5%w/v、約1%w/vないし約2.5%w/v、約5%w/vないし約10%w/vの濃度範囲で、または、約5%w/vないし約7.5%w/vの濃度範囲で存在する。いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約5%w/vの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、約0.01%w/v、約0.02%w/v、約0.03%w/v、約0.04%w/v、約0.05%w/v、約0.06%w/v、約0.07%w/v、約0.08%w/v、約0.09%w/v、約0.1%w/v、約0.2%w/v、約0.3%w/v、約0.4%w/v、約0.5%w/v、約0.6%w/v、約0.7%w/v、約0.8%w/v、約0.9%w/v、約1%w/v、約2%w/v、約3%w/v、約4%w/v、約5%w/v、約6%w/v、約7%w/v、約7.5%w/v、約8%w/v、約9%w/v、約10%w/v、約11%w/v、約12%w/v、約13%w/v、約14%w/v、約15%w/v、約16%w/v、約17%w/v、約18%w/v、約19%w/v、または約20%w/vの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、約1%w/v未満のグリセロール、約0.5%未満のグリセロール、約0.1%未満のグリセロールの存在下で提供されるか、または、グリセロールの非存在下で提供される(%グリセロールは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中のグリセロール濃度を表す)。

0173

いくつかの例示的な実施態様では、ケーキ形成性賦形剤はトレハロースであり、トレハロースは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.01%w/vないし約20%w/v、約0.05%w/vないし約10%w/v、約0.05%w/vないし約5%w/v、約0.5%w/vないし約10%w/v、約0.5%w/vないし約7.5%w/v、約0.5%w/vないし約5%w/v、約0.5%w/vないし約2.5%w/v、約0.5%w/vないし約1%w/v、約2.5%w/vないし約10%w/v、約2.5%w/vないし約7.5%w/v、約2.5%w/vないし約5%w/v、約1%w/vないし約2.5%w/v、約5%w/vないし約10%w/vの濃度範囲で、または、約5%w/vないし約7.5%w/vの濃度範囲で存在する。いくつかの実施態様では、トレハロースは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約5%w/vの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、トレハロースは、約0.01%w/v、約0.02%w/v、約0.03%w/v、約0.04%w/v、約0.05%w/v、約0.06%w/v、約0.07%w/v、約0.08%w/v、約0.09%w/v、約0.1%w/v、約0.2%w/v、約0.3%w/v、約0.4%w/v、約0.5%w/v、約0.6%w/v、約0.7%w/v、約0.8%w/v、約0.9%w/v、約1%w/v、約2%w/v、約3%w/v、約4%w/v、約5%w/v、約6%w/v、約7%w/v、約7.5%w/v、約8%w/v、約9%w/v、約10%w/v、約11%w/v、約12%w/v、約13%w/v、約14%w/v、約15%w/v、約16%w/v、約17%w/v、約18%w/v、約19%w/v、または約20%w/vの濃度で存在する。ケーキ形成性賦形剤がトレハロースであるいくつかの実施態様では、トレハロースは、約1%w/v未満のグリセロール、約0.5%未満のグリセロール、約0.1%未満のグリセロールの存在下で提供されるか、または、グリセロールの非存在下で提供される(%グリセロールは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中のグリセロール濃度を表す)。

0174

いくつかの例示的な実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、糖アルコールと組み合わせた糖である。そのような実施態様では、糖は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.01%w/vないし約20%w/vの濃度範囲で存在し、糖アルコールは、約0.01%w/vないし約20%w/vの濃度範囲で存在する。いくつかの実施態様では、糖は、糖アルコールと組み合わされて存在し、糖は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.5%w/vないし約10%w/v、約0.5%w/vないし約7.5%w/v、約0.5%w/vないし約5%w/v、約0.5%w/vないし約2.5%w/v、約0.5%w/vないし約1%w/v、約2.5%w/vないし約10%w/v、約2.5%w/vないし約7.5%w/v、約2.5%w/vないし約5%w/v、約1%w/vないし約2.5%w/v、約5%w/vないし約10%w/v、約5%w/vないし約7.5%w/vの濃度範囲で、または、約5%w/vで存在し、糖アルコールは、約0.01%w/vないし約10%w/v、約0.01%w/vないし約7.5%w/v、約0.01%w/vないし約5%w/v、約0.01%w/vないし約2.5%w/v、約0.01%w/vないし約1%w/v、約0.01%w/vないし約0.1%w/v、約0.01%w/vないし約0.05%w/v、約0.05%w/vないし約10%w/v、約0.05%w/vないし約7.5%w/v、約0.05%w/vないし約5%w/v、約0.05%w/vないし約2.5%w/v、約0.05%w/vないし約1%w/v、約0.05%w/vないし約0.1%w/v、約0.1%w/vないし約10%w/v、約0.1%w/vないし約7.5%w/v、約0.1%w/vないし約5%w/v、約0.1%w/vないし約2.5%w/v、約0.1%w/vないし約1%w/v、約0.5%w/vないし約10%w/v、約0.5%w/vないし約7.5%w/v、約0.5%w/vないし約5%w/v、約0.5%w/vないし約2.5%w/v、約0.5%w/vないし約1%w/v、約1%w/vないし約10%w/v、約1%w/vないし約7.5%w/v、約1%w/vないし約5%w/v、約1%w/vないし約2.5%w/vの濃度範囲で、または、約0.1%w/vで存在する。いくつかの実施態様では、糖は、糖アルコールと組み合わされて存在し、ここで、糖は、約0.01%w/v、約0.02%w/v、約0.03%w/v、約0.04%w/v、約0.05%w/v、約0.06%w/v、約0.07%w/v、約0.08%w/v、約0.09%w/v、約0.1%w/v、約0.2%w/v、約0.3%w/v、約0.4%w/v、約0.5%w/v、約0.6%w/v、約0.7%w/v、約0.8%w/v、約0.9%w/v、約1%w/v、約2%w/v、約3%w/v、約4%w/v、約5%w/v、約6%w/v、約7%w/v、約7.5%w/v、約8%w/v、約9%w/v、約10%w/v、約11%w/v、約12%w/v、約13%w/v、約14%w/v、約15%w/v、約16%w/v、約17%w/v、約18%w/v、約19%w/v、または約20%w/vの濃度で存在し、糖アルコールは、約0.01%w/v、約0.02%w/v、約0.03%w/v、約0.04%w/v、約0.05%w/v、約0.06%w/v、約0.07%w/v、約0.08%w/v、約0.09%w/v、約0.1%w/v、約0.2%w/v、約0.3%w/v、約0.4%w/v、約0.5%w/v、約0.6%w/v、約0.7%w/v、約0.8%w/v、約0.9%w/v、約1%w/v、約1.5%、約2%w/v、約2.5%、約3%w/v、約4%w/v、約5%w/v、約6%w/v、約7%w/v、約7.5%w/v、約8%w/v、約9%w/v、約10%w/v、約11%w/v、約12%w/v、約13%w/v、約14%w/v、約15%w/v、約16%w/v、約17%w/v、約18%w/v、約19%w/v、または約20%w/vの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、糖アルコールと組み合わせた糖は、約1%w/v未満のグリセロール、約0.5%未満のグリセロール、約0.1%未満のグリセロールの存在下で提供されるか、または、グリセロールの非存在下で提供される(%グリセロールは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中のグリセロール濃度を表す)。

0175

いくつかの例示的な実施態様では、ケーキ形成性賦形剤は、マンニトールと組み合わせたトレハロースである。そのような実施態様では、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中のトレハロースは、約0.01%w/vないし約20%w/vの濃度範囲で存在し、マンニトールは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に約0.01%w/vないし約20%w/vの濃度範囲で存在する。いくつかの実施態様では、トレハロースは、マンニトールと組み合わされて存在し、トレハロースは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.5%w/vないし約10%w/v、約0.5%w/vないし約7.5%w/v、約0.5%w/vないし約5%w/v、約0.5%w/vないし約2.5%w/v、約0.5%w/vないし約1%w/v、約2.5%w/vないし約10%w/v、約2.5%w/vないし約7.5%w/v、約2.5%w/vないし約5%w/v、約1%w/vないし約2.5%w/v、約5%w/vないし約10%w/v、約5%w/vないし約7.5%w/vの濃度範囲で、または、約5%w/vで存在し、マンニトールは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.01%w/vないし約10%w/v、約0.01%w/vないし約7.5%w/v、約0.01%w/vないし約5%w/v、約0.01%w/vないし約2.5%w/v、約0.01%w/vないし約1%w/v、約0.01%w/vないし約0.1%w/v、約0.01%w/vないし約0.05%w/v、約0.05%w/vないし約10%w/v、約0.05%w/vないし約7.5%w/v、約0.05%w/vないし約5%w/v、約0.05%w/vないし約2.5%w/v、約0.05%w/vないし約1%w/v、約0.05%w/vないし約0.1%w/v、約0.1%w/vないし約10%w/v、約0.1%w/vないし約7.5%w/v、約0.1%w/vないし約5%w/v、約0.1%w/vないし約2.5%w/v、約0.1%w/vないし約1%w/v、約0.5%w/vないし約10%w/v、約0.5%w/vないし約7.5%w/v、約0.5%w/vないし約5%w/v、約0.5%w/vないし約2.5%w/v、約0.5%w/vないし約1%w/v、約1%w/vないし約10%w/v、約1%w/vないし約7.5%w/v、約1%w/vないし約5%w/v、約1%w/vないし約2.5%w/vの濃度範囲で、または、約0.1%w/vで存在する。いくつかの実施態様では、トレハロースは、マンニトールと組み合わされて存在し、ここで、トレハロースは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.01%w/v、約0.02%w/v、約0.03%w/v、約0.04%w/v、約0.05%w/v、約0.06%w/v、約0.07%w/v、約0.08%w/v、約0.09%w/v、約0.1%w/v、約0.2%w/v、約0.3%w/v、約0.4%w/v、約0.5%w/v、約0.6%w/v、約0.7%w/v、約0.8%w/v、約0.9%w/v、約1%w/v、約2%w/v、約3%w/v、約4%w/v、約5%w/v、約6%w/v、約7%w/v、約7.5%w/v、約8%w/v、約9%w/v、約10%w/v、約11%w/v、約12%w/v、約13%w/v、約14%w/v、約15%w/v、約16%w/v、約17%w/v、約18%w/v、約19%w/v、または約20%w/vの濃度で存在し、マンニトールは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.01%w/v、約0.02%w/v、約0.03%w/v、約0.04%w/v、約0.05%w/v、約0.06%w/v、約0.07%w/v、約0.08%w/v、約0.09%w/v、約0.1%w/v、約0.2%w/v、約0.3%w/v、約0.4%w/v、約0.5%w/v、約0.6%w/v、約0.7%w/v、約0.8%w/v、約0.9%w/v、約1%w/v、約1.5%、約2%w/v、約2.5%、約3%w/v、約4%w/v、約5%w/v、約6%w/v、約7%w/v、約7.5%w/v、約8%w/v、約9%w/v、約10%w/v、約11%w/v、約12%w/v、約13%w/v、約14%w/v、約15%w/v、約16%w/v、約17%w/v、約18%w/v、約19%w/v、または約20%w/vの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、マンニトールと組み合わせたトレハロースは、約1%w/v未満のグリセロール、約0.5%未満のグリセロール、約0.1%未満のグリセロールの存在下で提供されるか、または、グリセロールの非存在下で提供される(%グリセロールは、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中のグリセロール濃度を表す)。

0176

他の実施態様では、本発明のためのケーキ形成性賦形剤として有用な物質は、任意のアミノ酸を含む。本発明において増量剤として例示的なアミノ酸は、純粋な分子としての、または製剤化された、アルギニングリシン、プロリン、グルタミン酸メチオニンシステイン、プロリンおよびヒスチジンを、単独で、または組み合わせて、含む。

0177

他の実施態様では、増量剤は、デキストランおよびポリエチレングリコールなどのポリマーを含む。

0178

緩衝化剤
いくつかの実施態様では、本発明の組成物は、緩衝化剤を含む。本発明における賦形剤として有用な緩衝化剤には、トリ酢酸トリス塩基、トリス塩酸リン酸アンモニウム、クエン酸、クエン酸ナトリウムクエン酸カリウム酒石酸リン酸ナトリウム塩化亜鉛、アルギニン、およびヒスチジンが含まれる。いくつかの実施態様では、緩衝化剤には、塩酸水酸化ナトリウム、およびメグルミンなどのpH調節剤が含まれる。

0179

可溶化剤
いくつかの実施態様では、適する可溶化剤には、エチレンジアミン四酢酸EDTA)、アルファシクロデキストリンヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(HP−β−CD)などの錯体形成性の賦形剤が含まれる。界面活性剤は、また、ポリソルベート80およびツイーンなどの可溶化性の賦形剤としても含まれ得る。他の可溶化剤として当分野で知られている共溶媒も使用し得、それには、tert−ブチルアルコールイソプロピルアルコールジクロロメタンエタノールおよびアセトンが含まれる。

0180

本発明における賦形剤として使用するための浸透圧調節剤には、グリセロール、塩化ナトリウム、スクロース、マンニトールおよびデキストロースが含まれる。崩壊温度調節剤には、デキストラン、ヒドロキシエチルデンプンフィコールおよびゼラチンが含まれる。抗菌剤には、ベンジルアルコールフェノールm−クレゾールメチルパラベンエチルパラベン、チメロサールが含まれる。

0181

等張化剤
いくつかの実施態様では、本発明の組成物は、等張化剤を含む。いくつかの実施態様では、等張化剤はグリセロールである。ある特定の実施態様では、等張化剤は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中または再構成時の水中油乳剤中に、約0.36%v/vの濃度で存在する。

0182

界面活性剤
いくつかの実施態様では、本発明の組成物は、界面活性剤を含む。いくつかの実施態様では、界面活性剤はプルロニックF68である。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、約100:1(油:界面活性剤)の割合で存在する。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、約0.018%w/vの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、界面活性剤は、約0.0001%w/v、約0.0005%w/v、約0.001%w/v、約0.005%w/v、約0.01%w/v、約0.011%w/v、約0.012%w/v、約0.013%w/v、約0.014%w/v、約0.015%w/v、約0.016%w/v、約0.017%w/v、約0.018%w/v、約0.019%w/v、約0.02%w/v、約0.03%w/v、約0.04%w/v、約0.05%w/v、約0.06%w/v、約0.07%w/v、約0.08%w/v、約0.09%w/v、約0.1%w/v、約0.2%w/v、約0.3%w/v、約0.4%w/v、約0.5%w/v、約0.6%w/v、約0.7%w/v、約0.8%w/v、約0.9%w/v、または約1%w/vの濃度で存在する。本明細書に記載の百分率および割合は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤または再構成時の水中油乳剤における割合および百分率を表す。

0183

乳化剤
いくつかの実施態様では、本発明の組成物は、乳化剤を含む。いくつかの実施態様では、乳化剤は、1、2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)である。いくつかの実施態様では、乳化剤はレシチンである。いくつかの実施態様では、乳化剤は、約1:5(乳化剤:油)の割合で存在する。いくつかの実施態様では、乳化剤は、約0.38%w/vの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、乳化剤は、約0.002%w/v、約0.005%w/v、約0.010%w/v、約0.015%w/v、約0.020%w/v、約0.025%w/v、約0.030%w/v、約0.035%w/v、約0.040%w/v、約0.045%w/v、約0.050%w/v、約0.055%w/v、約0.060%w/v、約0.065%w/v、約0.070%w/v、約0.075%w/v、約0.080%w/v、約0.085%w/v、約0.090%w/v、約0.095%w/v、約0.10%w/v、約0.15%w/v、約0.20%w/v、約0.25%w/v、約0.30%w/v、約0.35%w/v、約0.40%w/v、約0.45%w/v、約0.50%w/v、約0.55%w/v、約0.60%w/v、約0.65%w/v、約0.70%w/v、約0.75%w/v、約0.80%w/v、約0.85%w/v、約0.90%w/v、約0.95%w/v、約1%w/v、約2%w/v、約3%w/v、約4%w/v、約5%w/v、約6%w/v、約7%w/v、約7.5%w/v、約8%w/v、約9%w/v、または、約10%w/vの濃度で存在する。本明細書に記載の百分率および割合は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤または再構成時の水中油乳剤における割合および百分率を表す。

0184

熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物において使用するためのアジュバント
本明細書で提供される発明のいくつかの態様では、本明細書に記載の組成物(例えば、熱安定性凍結乾燥ワクチン)は、アジュバントを含む。いくつかの実施態様では、アジュバントは、単独で、例えば、治療剤の使用のために提供される。他の実施態様では、アジュバントは、抗原と組み合わせて提供される。免疫応答を改変する組成物において使用するためのアジュバントは、当分野で周知である。例えば、本明細書に記載の組成物において使用するためのアジュバントは、免疫賦活性アジュバント、送達アジュバント、無機アジュバントまたは有機アジュバントの1種またはそれ以上を含み得る。本明細書に記載の組成物において使用するためのアジュバントの非限定的な例は、とりわけ、Barouch D.H., 2008, Nature, 455(7213):613-9; Morrow et al., 2008,AIDS, 22(3):333-8; および McGeary et al., 2003, Peptide Sci., 9(7):405-18l に見出され得る。

0185

いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物(例えば、熱安定性凍結乾燥ワクチン)において使用されるアジュバントは、免疫賦活性アジュバントである。免疫賦活性アジュバントは、例えば、サイトカインTLRリガンドまたは微生物毒素などの、免疫系に対して直接作用するアジュバントであり得る。本明細書におけるいくつかの実施態様では、アジュバントは、サイトカインアジュバントである。1種またはそれ以上のサイトカインが、本明細書に記載の組成物において、単独のアジュバントとして、または、1種またはそれ以上のさらなるアジュバントと組み合わせて、好適であり得る。適するサイトカインには、インターフェロン(IFN)、インターロイキンIL)、ケモカインコロニー刺激因子、または、腫瘍壊死因子が含まれる。いくつかの実施態様では、インターフェロンは、I型IFN、II型IFNまたはIII型IFNである。いくつかの実施態様では、インターフェロンは、IFN−α、IFN−β、IFN−γ、または、IFN−λ、および、これらからのサブタイプ(例えば、IFN−λ、IFN−λ2およびIFN−λ3)である。いくつかの実施態様では、サイトカインは、インターロイキンである。本明細書に記載の組成物におけるアジュバントとして使用できるインターロイキンの非限定的な例には、IL−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12、IL−13、IL−15、IL−17、IL−18、IL−19、IL−20、IL−21、IL−22、IL−23、IL−24、IL−25、IL−26、IL−27、IL−28、IL−29、IL−30、IL−31、IL−32、IL−33、IL−35およびIL−36が含まれる。いくつかの実施態様では、サイトカインはケモカインである。いくつかの実施態様では、ケモカインは、CCケモカインCXCケモカイン、CケモカインまたはCX3Cケモカインである。本明細書に記載の組成物におけるアジュバントとして使用できるCCケモカインの非限定的な例には、CCL1、CCL2、CCL3、CCL4、CCL5、CCL6、CCL7、CCL7、CCL8、CCL9、CCL10、CCL11、CCL12、CCL13、CCL14、CCL15、CCL16、CCL17、CCL18、CCL19、CCL20、CCL21、CCL22、CCL23、CCL24、CCL25、CCL26、CCL27、およびCCL28が含まれる。本明細書に記載の組成物におけるアジュバントとして使用できるCXCケモカインの非限定的な例には、CXCL1、CXCL2、CXCL3、CXCL4、CXCL5、CXCL6、CXCL7、CXCL8、CXCL9、CXCL10、CXCL11、CXCL12、CXCL13、CXCL14、CXCL15、CXCL16、およびCXCL17が含まれる。いくつかの実施態様では、サイトカインはコロニー刺激因子である。いくつかの実施態様では、コロニー刺激因子は、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子GMCSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、または、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)である。いくつかの実施態様では、サイトカインは、腫瘍壊死因子である。本明細書に記載の組成物におけるアジュバントとして使用できる腫瘍壊死因子ファミリータンパク質の非限定的な例には、TNF−αおよび4−1BBLが含まれる。

0186

いくつかの実施態様では、免疫賦活性アジュバントは、Toll様受容体(TLR)リガンド(例えば、TLRアゴニスト)である。1種またはそれ以上のTLRリガンドが、本明細書に記載の組成物において、単独のアジュバントとして、または、1種またはそれ以上のさらなるアジュバントと組み合わせて、好適であり得る。TLRは、多数の感染性病原体の内部または表面に存在し得るものなどの様々な保存された微生物の分子構造について宿主細胞に早期の認識能力を与える、自然免疫系の細胞表面膜貫通型受容体を含む(例えば、Armant et al., 2002 Genome Biol. 3(8):reviews3011.1-3011.6; Fearon et al., 1996 Science 272:50; Medzhitov et al., 1997 Curr. Opin. Immunol. 9:4; Luster 2002 Curr. Opin. Immunol. 14:129; Lien et al. 2003 Nat. Immunol. 4:1162; Medzhitov, 2001 Nat. Rev. Immunol. 1:135; Takeda et al., 2003 Ann Rev Immunol. 21:335; Takeda et al. 2005 Int. Immunol. 17:1; Kaisho et al., 2004 Microbes Infect. 6:1388; Datta et al., 2003 J. Immunol. 170:4102)。

0187

自然免疫系を介する免疫反応の開始を強化するTLRに媒介されるシグナル伝達の誘導は、細胞表面のTLRに結合するTLRアゴニスト(即ち、TLRリガンド)により実行され得る。例えば、リポ多糖類LPS)は、TLR2またはTLR4を介するTLRアゴニストであり得る(Tsan et al., 2004 J. Leuk. Biol. 76:514; Tsan et al., 2004 Am. J. Physiol. Cell Physiol. 286:C739; Lin et al., 2005 Shock 24:206);ポリイノシンシチジン)(polyI:C)は、TLR3を介するTLRアゴニストであり得る(Salem et al., 2006 Vaccine 24:5119);CpG配列(非メチル化シトシングアノシンを含有するオリゴデオキシヌクレオチドまたは「CpG」ジヌクレオチドモチーフ、例えば、CpG7909、Cooper et al., 2005AIDS 19:1473;CpG10101、Bayes et al. MethodsFind Exp Clin Pharmacol 27:193; Vollmer et al. Expert Opinion on Biological Therapy 5:673; Vollmer et al., 2004 Antimicrob. Agents Chemother. 48:2314; Deng et al., 2004 J. Immunol. 173:5148)は、TLR9を介するTLRアゴニストであり得る(Andaloussi et a., 2006 Glia 54:526; Chen et al., 2006 J. Immunol. 177:2373);ペプチドグリカンは、TLR2および/またはTLR6アゴニストであり得る(Soboll et al., 2006 Biol. Reprod. 75:131; Nakao et al., 2005 J. Immunol. 174:1566);3M003(4−アミノ−2−(エトキシメチル)−α,α−ジメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−エタノール水和物、分子量318Da、3M Pharmaceuticals, St. Paul, MNより、関連化合物3M001および3M002の供給源でもある;Gorden et al., 2005 J. Immunol. 174:1259)は、TLR7アゴニスト(Johansen 2005 Clin. Exp. Allerg. 35:1591)および/またはTLR8アゴニスト(Johansen 2005)であり得る;フラゲリンは、TLR5アゴニストであり得る(Feuillet et al., 2006 Proc. Nat. Acad. Sci. USA 103:12487);プロフィリンは、TLR11アゴニストであり得る(Hedhli et al., 2009, Vaccine, 27(16):2274-87);リポペプチドは、TLR1、TLR2および/またはTLR6アゴニストであり得る(Gao et al., 2013, Vaccine, 31(26):2796-803);そして、C型肝炎抗原は、TLR7および/またはTLR9を介してTLRアゴニストとして作用し得る(Lee et al., 2006 Proc. Nat. Acad. Sci. USA 103:1828; Horsmans et al., 2005 Hepatol. 42:724)。他のTLRアゴニストが知られており(例えば、Schirmbeck et al., 2003 J. Immunol. 171:5198)、本明細書に記載の実施態様のいずれかに従って使用し得る。

0188

例えば、そして背景として(例えば、米国特許第6,544,518号参照)、非メチル化CpGジヌクレオチド(「CpG」)を含有する免疫賦活性オリゴヌクレオチドは、全身および粘膜経路で投与されると、アジュバントであると知られている(WO96/02555、EP468520、Davis et al., J. Immunol, 1998. 160(2):870-876; McCluskie and Davis, J. Immunol., 1998, 161(9):4463-6)。CpGは、DNA中に存在するシトシン−グアノシンジヌクレオチドモチーフの略号である。免疫刺激におけるCGモチーフの中心的役割は、Krieg, Nature 374, p546 1995 により解明された。詳細な分析は、CGモチーフはある種の配列の文脈中に存在しなければならず、そのような配列は細菌のDNA中で一般的であるが、脊椎動物のDNAにはまれであることを示した。免疫賦活性配列は、しばしば、プリン、プリン、C、G、ピリミジン、ピリミジンであるが(ここで、ジヌクレオチドCGモチーフはメチル化されていない)、他の非メチル化CpG配列が免疫賦活性であると知られており、本発明のある種の実施態様で使用され得る。CpGは、ワクチンに製剤化されるとき、遊離溶液中で遊離抗原と共に投与され得るか(WO96/02555;McCluskie and Davis, 前出)、または、抗原に共有結合するか(PCT公開番号WO98/16247)、または、水酸化アルミニウムなどの担体と共に製剤化される(例えば、Davis et al. 前出, Brazolot-Millan et al., Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 1998, 95(26), 15553-8)。

0189

いくつかの実施態様では、本発明のアジュバントとして使用するためのオリゴヌクレオチドは、少なくとも3個、より好ましくは少なくとも6個またはそれ以上のヌクレオチドで隔てられている2個またはそれ以上のジヌクレオチドCpGモチーフを含む。本発明のオリゴヌクレオチドは、典型的にはデオキシヌクレオチドである。好ましい実施態様では、オリゴヌクレオチドのヌクレオチド間はホスホジチオエート、または、より好ましくはホスホロチオエート結合であるが、雑多なヌクレオチド間結合を有するオリゴヌクレオチドを含め、ホスホジエステルおよび他のヌクレオチド間結合が本発明の範囲内にある。ホスホロチオエートオリゴヌクレオチドまたはホスホロジチオエートの製造方法は、米国特許第5,666,153号、第5,278,302号およびWO95/26204に記載されている。

0190

好ましいオリゴヌクレオチドの例は、以下の刊行物に開示される配列を有する;本明細書で開示されるある種の実施態様について、配列は、好ましくはホスホロチオエートで改変されたヌクレオチド間結合を含む:(1)CPG7909: Cooper et al., "CPG 7909 adjuvant improves hepatitis virus vaccine seroprotection in antiretroviral-treatedHIV-infected adults."AIDS, 2005 Sep 23;19(14):1473-9;(2)CpG10101: Bayes et al., "Gateways to clinical trials." MethodsFind. Exp. Clin. Pharmacol. 2005 Apr;27(3):193-219; および(3)Vollmer J., "Progress in drug development of immunostimulatory CpG oligodeoxynucleotide ligands forTLR9." Expert Opinion on Biological Therapy. 2005 May; 5(5): 673-682。

0191

代替的なCpGオリゴヌクレオチドは、上記の刊行物に記載の好ましい配列の変異体を含み得、それは、重要ではないヌクレオチド配列置換、挿入、欠失および/または付加を有する点で異なる。本発明のある種の実施態様で利用されるCpGオリゴヌクレオチドは、当分野で知られるいかなる方法により合成してもよい(例えば、EP468520)。好都合には、そのようなオリゴヌクレオチドは、自動合成機を利用して合成し得る。オリゴヌクレオチドは、典型的には、デオキシヌクレオチドである。好ましい実施態様では、オリゴヌクレオチド中のヌクレオチド間結合は、ホスホロジチオエート、または、より好ましくはホスホロチオエート結合であるが、ホスホジエステルも本発明で企図する実施態様の範囲内にある。異なるヌクレオチド間結合を含むオリゴヌクレオチドも企図され、例えば、ホスホロチオエートとホスホジエステルの混合である。オリゴヌクレオチドを安定化する他のヌクレオチド間結合も使用し得る。

0192

ある種の実施態様では、アジュバントはTLR4アゴニストである。いくつかの実施態様では、本発明の組成物で使用されるTLR4アゴニストは、米国特許出願公開第2007/021017号、第2009/045033号、第2010/037466号および第2010/0310602号明細書(これらの全体を引用により本明細書の一部とする)に記載されているものなどの、グルコピラノシル脂質アジュバント(GLA)を含む。

0193

例えば、ある種の実施態様では、TLR4アゴニストは、以下の構造:



[式中、
L1、L2、L3、L4、L5およびL6は、同一であるかまたは異なり、独立して、−O−、−NH−または−(CH2)−であり;
L7、L8、L9およびL10は、同一であるかまたは異なり、独立して、存在しないか、または、−C(=O)−であり;
Y1は酸の官能基であり;
Y2およびY3は、同一であるかまたは異なり、独立して、−OH、−SHまたは酸の官能基であり;
Y4は、−OHまたは−SHであり;
R1、R3、R5およびR6は、同一であるかまたは異なり、独立して、C8−13アルキルであり;そして、
R2およびR4は、同一であるかまたは異なり、独立して、C6−11アルキルである]
を有する合成GLAアジュバントまたはその医薬的に許容し得る塩である。

0194

合成GLA構造のいくつかの実施態様では、R1、R3、R5およびR6は、C10アルキルであり;そして、R2およびR4は、C8アルキルである。ある種の実施態様では、R1、R3、R5およびR6は、C11アルキルであり;そして、R2およびR4は、C9アルキルである。

0195

例えば、ある種の実施態様では、TLR4アゴニストは、以下の構造:



を有する合成GLAアジュバントである。

0196

特定の実施態様では、R1、R3、R5およびR6は、C11−C20アルキルであり;R2およびR4は、C12−C20アルキルである。

0197

別の特定の実施態様では、GLAは、R1、R3、R5およびR6がC11アルキルであり;R2およびR4がC13アルキルである、上記の式を有する。

0198

別の特定の実施態様では、GLAは、R1、R3、R5およびR6がC10アルキルであり;R2およびR4がC8アルキルである、上記の式を有する。

0199

別の特定の実施態様では、GLAは、R1、R3、R5およびR6がC11−C20アルキルであり;R2およびR4がC9−C20アルキルである、上記の式を有する。ある種の実施態様では、R1、R3、R5およびR6はC11アルキルであり;R2およびR4はC9アルキルである。

0200

ある種の実施態様では、TLR4アゴニストは、以下の構造:



を有する合成GLAアジュバントである。

0201

上記のGLA構造のある種の実施態様では、R1、R3、R5およびR6はC11−C20アルキルであり;R2およびR4はC9−C20アルキルである。ある種の実施態様では、R1、R3、R5およびR6はC11アルキルであり;R2およびR4はC9アルキルである。

0202

ある種の実施態様では、TLR4アゴニストは、以下の構造:



を有する合成GLAアジュバントである。

0203

上記のGLA構造のある種の実施態様では、R1、R3、R5およびR6はC11−C20アルキルであり;R2およびR4はC9−C20アルキルである。ある種の実施態様では、R1、R3、R5およびR6はC11アルキルであり;R2およびR4はC9アルキルである。

0204

ある種の実施態様では、TLR4アゴニストは、以下の構造:



を有する合成GLAアジュバントである。

0205

上記のGLA構造のある種の実施態様では、R1、R3、R5およびR6はC11−C20アルキルであり;R2およびR4はC9−C20アルキルである。ある種の実施態様では、R1、R3、R5およびR6はC11アルキルであり;R2およびR4はC9アルキルである。

0206

ある種の実施態様では、TLR4アゴニストは、以下の構造:



を有する合成GLAアジュバントである。

0207

ある種の実施態様では、TLR4アゴニストは、以下の構造:



を有する合成GLAアジュバントである。

0208

ある種の実施態様では、TLR4アゴニストは、以下の構造:



を有する合成GLAアジュバントである。

0209

別の実施態様では、本発明の組成物で使用されるアジュバントは、弱毒化リピドA誘導体(ALD)である。ALDは、リピドAより少ないか、または異なる有害作用を示すように改変または構築された、リピドA様分子である。これらの有害作用には、発熱性局所シュワルツマン反応性、および、ニワトリ胚50%致死量アッセイ(CELD50)で評価される毒性が含まれる。本発明に従って有用なALDには、モノホスホリルリピドA(MLA)および3−脱アシル化モノホスホリルリピドA(3D−MLA)が含まれる。MLAおよび3D−MLAは公知であり、本明細書で詳細に記載する必要はない。例えば、モノホスホリルリピドAおよびその製造を開示する、1984年3月13日発行の Ribi ImmunoChem Research, Inc. に譲渡された米国特許第4,436,727号を参照されたい。Myersらの米国特許第4,912,094号および再審査証明書(B1)米国特許第4,912,094号も Ribi ImmunoChem Research, Inc. に譲渡され、3−脱アシル化モノホスホリルリピドAおよびその製造方法を例示する。

0210

いくつかの実施態様では、イミダゾキノリンおよび他の免疫応答修飾物質などの応答修飾物質が当分野で知られており、本明細書で開示されるある種の実施態様において、これらもアジュバントとして含まれ得る。ある種の好ましいイミダゾキノリン免疫応答修飾物質には、非限定的な例として、レシキモド(resiquimod)(R848)、イミキモドおよびガーディキモド(Hemmi et al., 2002 Nat. lmmunol. 3:196; Gibson et al., 2002 Cell. Immunol. 218:74; Gorden et al., 2005 J. lmmunol. 174:1259)が含まれる;これらおよび他のイミダゾキノリン免疫応答修飾物質は、適切な条件下で、本明細書に記載のTLRアゴニスト活性も有し得る。他の免疫応答修飾物質は、核酸をベースとする二重ステムループ免疫修飾物質(dSLIM)である。本明細書に開示される実施態様のいくつかでの使用が企図されるdSLIMの具体例は、Schmidt et al., 2006 Allergy 61:56; Weihrauch et al. 2005 Clin Cancer Res. 11(16):5993-6001; Modern Biopharmaceuticals, J. Knaeblein (Editor). John Wiley & Sons, December 6, 2005.(183〜200頁で議論されているdSLIM)およびMologen AG (Berlin, FRG: [オンラインで8/18/06に検索、mologen.com/English/04.20-dSLIM.shtmlでインターネットを参照])に見出すことができる。

0211

いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物中で使用されるアジュバントは、細菌または植物に由来する多糖体である。単独で、または1種またはそれ以上のさらなるアジュバントと共に本明細書に記載の組成物中で使用できる、多糖体をベースとするアジュバントの非限定的な例には、グルカン類(例えば、ベータグルカン類)、デキストラン類(例えば、硫酸化およびジエチルアミノエチル−デキストラン類)、グルコマンナン類、ガラクトマンナン類レバン類、キシラン類、フルクタン類(例えば、イヌリン)、キトサンエンドトキシン類(例えば、リポ多糖)、バイオブラン(biobran)MGN−3、アクチニディアエリアンタ(Actinidia eriantha)由来の多糖類エルデキソマー(eldexomer)およびそれらの変形物が含まれる。

0212

いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物中で使用されるアジュバントは、プロテアソームまたはそのサブユニットである。いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物中で使用されるアジュバントは、リジンコアの周囲に集合した同一または異なる抗原性ペプチド配列を含む。いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物中で使用されるアジュバントは、毒素(例えば、細菌性毒素)である。いくつかの実施態様では、毒素は、大腸菌コレラ菌百日咳菌およびパラ百日咳菌からなる群から選択される1種またはそれ以上の細菌に由来する。

0213

いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物(例えば、熱安定性凍結乾燥ワクチン)中で使用されるアジュバントは、送達用アジュバントである。送達用アジュバントは、アジュバントとして働くことができ、かつ/または、抗原を送達できる。単独で、または1種またはそれ以上のさらなるアジュバントと共に本明細書に記載の組成物中で使用できるアジュバントの非限定的な例には、鉱物塩(例えば、リン酸カルシウム)、乳剤(例えば、水中のスクアレン)、リポソーム(例えば、DPPC:コレステロールリポソーム)、ビロソーム(例えば、免疫強化再構成インフルエンザビロソーム)およびミクロスフェアが含まれる。

0214

ある種の本明細書で開示される実施態様に従って使用するための他のアジュバントには、ブロック共重合体または生物分解性ポリマーが含まれる。これらは、関連分野の当業者によく知られているであろう重合性化合物のクラスを表す。本明細書に記載の組成物に含まれ得るブロック共重合体または生物分解性ポリマーの例には、プルロニック(登録商標)L121(BASFCorp., Mount Olive, NJ;例えば、Yeh et al., 1996 Pharm. Res. 13:1693;米国特許第5,565,209号を参照されたい)、CRL1005(例えば、Triozzi et al., 1997 Clin Canc. Res. 3:2355)、ポリ(乳酸グリコール酸共重合体(PLGA)、ポリ(乳酸)(PLA)、ポリ−(D,L−ラクチド−コ−グリコシド)(PLG)、および、ポリ:Cが含まれる。(例えば、Powell and Newman, "Vaccine design - The Subunit and Adjuvant Approach", 1995, Plenum Press, New York を参照されたい)

0215

いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物(例えば、熱安定性凍結乾燥ワクチン)中で使用されるアジュバントは、有機アジュバントである。有機アジュバントは、生物に由来するアジュバントまたは化学的に炭素を含むアジュバントであり得る。いくつかの実施態様では、アジュバントは、微生物の細胞壁に由来するペプチド(例えば、ムラミルジペプチドおよびその変異体)である。いくつかの実施態様では、アジュバントは、トレハロース6,6'−ジミコール酸またはその変異体である。Schweneker et al., 2013, Immunobiology, 218(4):664-73 を参照されたい。いくつかの実施態様では、アジュバントはステアリルチロシンである。

0216

QS21、および、同様の効果を与え、本明細書でQS21模倣物と称される構造的に関連する化合物を含む、サポニン類およびサポニン模倣物(例えば、米国特許第5,057,540号;EP0362279B1;WO95/17210を参照されたい)、トマチンなどの植物アルカロイド、サポニン、ポリソルベート80、Span 85 およびステアリルチロシンなど(しかし、これらに限定されない)の界面活性剤、イミダゾキノリン免疫応答修飾物質、および二重ステムループ免疫修飾物質(dSLIM、例えば、Weeratna et al., 2005 Vaccine 23:5263)は、本明細書に記載の実施態様のいくつかに従って、アジュバントとして使用し得る。

0217

いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物中で使用されるアジュバントは、サポニンまたはサポニン模倣物である。サポニン類を含む界面活性剤は、例えば、米国特許第6,544,518号;Lacaille-Dubois, M and Wagner H. (1996 Phytomedicine 2:363-386)、米国特許第5,057,540号、Kensil, Crit Rev Ther Drug Carrier Syst, 1996, 12 (1-2):1-55、およびEP0362279B1で教示されている。Quil A(サポニン)の画分を含む免疫刺激複合体ISCOMS)と呼ばれる粒子状構造は、溶血性であり、ワクチンの製造に使用されてきた(Morein, B., EP0109942B1)。これらの構造はアジュバント活性を有すると報告された(EP0109942B1;WO96/11711)。溶血性サポニン類のQS21およびQS17(Quil AのHPLC精製画分)は、強力な全身性アジュバントとして記載され、その製造方法は、米国特許第5,057,540号およびEP0362279B1に開示されている。QS21は、シャボンノキ(Quillaja Saponaria Molina)の樹皮に由来する、HPLC精製された非毒性画分を含み得る。QS21の製造は、米国特許第5,057,540号に記載されている。(米国特許第6,936,255号、第7,029,678号および第6,932,972号も参照されたい。)これらの文献には、全身性ワクチンの強力なアジュバントとして作用するQS7(Quil−Aの非溶血性画分)の使用も記載されている。QS21の使用は、さらに、Kensil et al.(1991. J. Immunology 146:431-437)に記載されている。QS21とポリソルベートまたはシクロデキストリンの組合せも知られている(WO99/10008)。QS21およびQS7などのQuilAの画分を含む粒子性アジュバントの系は、WO96/33739およびWO96/11711に記載されている。全身性ワクチン接種の研究で使用されてきた他のサポニン類には、カスミソウ属(Gypsophila)およびサボンソウ属(Saponaria)などの他の植物種に由来するものが含まれる(Bomford et al., Vaccine, 10(9):572-577, 1992)。

0218

いくつかの実施態様では、アジュバントは、例えば、Iscotec (Stockholm, Sweden) おおびCSL Ltd. (Parkville, Victoria, Australia)から購入可能なサポニン由来のISCOMATRIX(登録商標)を含む、ISCOMSとして知られる「免疫刺激複合体」(例えば、米国特許第6,869,607号、第6,846,489号、第6,027,732号、第4,981,684号)である。

0219

エスチンは、本明細書に開示の実施態様のアジュバント組成物において使用するための、サポニンに関連する他の界面活性剤である。エスチンは、マロニエセイヨウトチノキAesculus hippocastanum)の種子に生じるサポニンの混合物として、Merck index(第12版:登録3737)に記載されている。クロマトグラフィーおよび精製による(Fiedler, Arzneimittel-Forsch. 4, 213 (1953))、そして、イオン交換樹脂による(Erbring et al., 米国特許第3,238,190号)その単離が記載されている。エスチンの画分(アエスチン(aescin)としても知られる)が精製され、生物学的に活性であると示された(Yoshikawa M, et al. (Chem Pharm Bull (Tokyo) 1996 August;44(8): 1454-1464))。ジギトニンはもう1つの界面活性剤であり、これもMerck index(第12版、登録3204)にサポニンとして記載されており、ジキタリス(Digitalis purpurea)の種子に由来し、Gisvold et al., J. Am. Pharm.Assoc., 1934, 23, 664; and Rubenstroth-Bauer, Physiol. Chem., 1955, 301, 621 に記載の方法に従って精製される。

0220

いくつかの実施態様では、本明細書に記載の組成物(例えば、熱安定性凍結乾燥ワクチン)に用いられるアジュバントは、無機アジュバントである。無機アジュバントは、一般的に、例えば鉱物塩、乳剤、およびリン酸カルシウムのような、炭素をベースとしないアジュバントであり得る。本明細書で企図される鉱物塩アジュバントは、限定されないが、リン酸アルミニウムや水酸化アルミニウムのようなアルミニウムをベースとする化合物を含む。本明細書で使用するとき、リン酸カルシウムアジュバントは、限定されないが、オルトリン酸(PO43−)、メタリン酸(PO3−)、またはピロリン酸(P2O74−)と共にカルシウムイオン(Ca2+)を含む。

0221

また前述したように、本明細書に記載の組成物において使用されるアジュバントの1種は、一般的には「アラム」と呼ばれる、アルミニウムアジュバントであってもよい。アラムアジュバントは、以下に基づいている:オキシ水酸化アルミニウム;ヒドロキシリン酸アルミニウム;または様々な専売の塩(proprietary salt)。アラムアジュバントを用いるワクチンは、破傷風株、HPVA型肝炎不活化ポリオウイルス、および本明細書に記載の他の抗原に対するワクチンを含み得る。アラムアジュバントは、良好な安全記録があり、抗体応答を増強し、抗原を安定化し、大量生産が比較的簡単であるため、有利である。(Edelman 2002 Mol. Biotechnol. 21:129-148; Edelman, R. 1980 Rev. Infect. Dis. 2:370-383.)。

0222

いくつかの実施態様では、本発明の組成物は、アジュバントを含む。いくつかの実施態様では、アジュバントはTLR4アゴニストである。いくつかの実施態様では、アジュバントは、約0.5μg/mLないし約12mg/mLの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、アジュバントは、約0.5μg/mL、約1μg/mL、約2μg/mL、約3μg/mL、約4μg/mL、約5μg/mL、約6μg/mL、約7μg/mL、約8μg/mL、約9μg/mL、約10μg/mL、約20μg/mL、約30μg/mL、約40μg/mL、約50μg/mL、約60μg/mL、約70μg/mL、約80μg/mL、約90μg/mL、または約100μg/mLの濃度で存在する。いくつかの実施態様では、アジュバントは、本明細書に記載のMPLまたはGLAである。いくつかの実施態様では、アジュバントは、約0.5mg/mL、約1mg/mL、約2mg/mL、約3mg/mL、約4mg/mL、約5mg/mL、約6mg/mL、約7mg/mL、約8mg/mL、約9mg/mL、約10mg/mL、約11mg/mL、または約12mg/mLの濃度で存在する。

0223

本明細書に記載のある種の組成物(例えば、熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物)において使用するための好適なアジュバントは、例えば、フロイント不完全アジュバントおよび完全アジュバント(Difco Laboratories, Detroit, Mich.); Merck アジュバント 65 (Merck and Company, Inc., Rahway, N.J.); AS-2およびその誘導体(SmithKline Beecham, Philadelphia, Pa.); AddaVax (InvivoGen);MF59 (Norvartis); AS03 (GlaxoSmithKline); AS01B (GlaxoSmithKline); AS02A (GlaxoSmithKline)などの市販のアジュバントを含む。

0224

本明細書で提供されるいくつかの実施態様は、1種のアジュバントと、そのアジュバントと異なる少なくとももう1種のアジュバントを含む組成物(例えば、熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物)を含む。例えば、本明細書で提供される組成物は、GLAとGLA以外の第二のアジュバントとを含んでもよい。いくつかの実施態様では、本明細書で提供される組成物は、2種、3種、4種、または5種のアジュバントを含む。いくつかの実施態様では、本明細書で提供される組成物は、2種のアジュバントを含む。

0225

本明細書に記載のアジュバントは、ヒト(例えば、ヒト患者)、非ヒト霊長類哺乳類または認識された免疫系を持つ別の高等真核生物などの対象に投与される場合、免疫応答の効力寿命を変化させる(すなわち、統計的に有意に増加または減少させる、および、ある種の実施態様では、増強または増加させる)ことができるアジュバントを含む。(例えば、 Powell and Newman, "Vaccine design - The Subunit and Adjuvant Approach", 1995, Plenum Press, New Yorkを参照)。本明細書で開示されるある種の実施態様において、GLA、所望の抗原、および場合により1種またはそれ以上のアジュバントが、所望の抗原に対する免疫応答を変化させる、例えば、誘発または増強することができる。

0226

熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物において使用するための抗原
いくつかの実施態様では、熱安定性ワクチン組成物は、宿主において、抗原に対する免疫活性または免疫応答を、誘発または増強するために使用される。

0227

いくつかの実施態様では、抗原は、自己免疫抗原、アレルゲン、または癌の抗原のように、宿主において、すでに存在していてもよく、ワクチン組成物は安定な乳剤のみを含んでもよく、投与されるとすでに対象に存在している抗原に対する免疫活性を誘発または増強するアジュバントを、場合により含んでもよい。本明細書で使用するとき、すでに宿主に存在する抗原に対する免疫応答を誘発する熱安定性凍結乾燥乳剤およびアジュバントを含むワクチン組成物の投与は、単独療法である。

0228

いくつかの実施態様では、本明細書に記載のワクチン組成物は、1種またはそれ以上の抗原を含む。

0229

当該組成物を作成および使用するための、本明細書に記載の組成物および方法のある種の実施態様で使用するための抗原は、対象における免疫反応性の誘起または増強が望まれる任意の標的エピトープ、分子(生体分子を含む)、分子複合体(生体分子を含有する分子複合体を含む)、細胞内集合体、細胞または組織であり得る。頻繁に、抗原の用語は、関心のあるポリペプチド抗原を表す。しかしながら、抗原は、本明細書で使用するとき、関心のあるポリペプチド抗原をコードする組換えコンストラクト(例えば、発現コンストラクト)も表し得る。ある種の好ましい実施態様では、抗原は、感染、癌、自己免疫疾患アレルギー喘息または抗原特異的免疫反応の刺激が望ましいか、または有利である他の状態と関連する感染性病原体および/またはエピトープ、生体分子、細胞または組織であり得るか、または、これらに由来し得るか、または、これらと免疫学的交差反応性であり得る。

0230

いくつかの実施態様では、抗原は、対象の免疫活性を、所望のレベルで誘発または増強するのに十分ないずれの濃度で存在してもよい。いくつかの実施態様では、抗原は、約0.1μg/mLないし約50μg/mL、約1μg/mLないし約50μg/mL、約2.5μg/mLないし約50μg/mL、約5μg/mLないし約50μg/mL、約10μg/mLないし約50μg/mL、0.1μg/mLないし約25μg/mL、約1μg/mLないし約25μg/mL、約2.5μg/mLないし約25μg/mL、約5μg/mLないし約25μg/mL、約10μg/mLないし約25μg/mL、0.1μg/mLないし約10μg/mL、約1μg/mLないし約10μg/mL、約2.5μg/mLないし約10μg/mL、約5μg/mLないし約10μg/mL、0.1μg/mLないし約5μg/mL、約1μg/mLないし約5μg/mL、約2.5μg/mLないし約5μg/mL、0.1μg/mLないし約2.5μg/mL、約1μg/mLないし約2.5μg/mL、または約0.1μg/mLないし約1μg/mLの濃度範囲で存在してもよい。提供された濃度は、凍結乾燥前の水中油乳剤製剤中、または、再構成時の水中油乳剤中のいずれかにおける抗原の濃度を表す。

0231

ある種の実施態様では、本発明書に記載の組成物(例えば、熱安定性凍結乾燥ワクチン組成物)は、ヒトまたは他の哺乳動物の病原体に対して免疫反応を誘起できる抗原または抗原組成物を含み、その抗原または抗原組成物は、ウイルスに由来する組成物、例えばHIV−1由来(tat、nef、gp120またはgp160など)、ヒトヘルペスウイルス、例えばgDまたはその誘導体、または、最初期タンパク質、例えばHSV1またはHSV2のICP27、サイトメガロウイルス((特にヒト)(例えば、gBまたはその誘導体)、ロタウイルス弱毒生ウイルスを含む)、エプスタイン・バーウイルス(例えばgp350またはその誘導体)、水痘帯状疱疹ウイルス(例えば、gpI、IIおよびIE63)、または、B型肝炎ウイルス(例えば、B型肝炎表面抗原またはその誘導体)、A型肝炎ウイルスC型肝炎ウイルスおよびE型肝炎ウイルスなどの肝炎ウイルス由来、または、パラミクソウイルスなどの他のウイルス性病原体由来呼吸器多核体ウイルス(例えば、FおよびGタンパク質またはその誘導体)、パラインフルエンザウイルス麻疹ウイルスおたふく風邪ウイルス、ヒトパピローマウイルス(例えば、HPV6、11、16、18など)、フラビウイルス(例えば、黄熱病ウイルスデングウイルスダニ媒介性脳炎ウイルス日本脳炎ウイルス)またはインフルエンザウイルス(生きている、または不活性化されたウイルス全体、分割したインフルエンザウイルス、またはMDCK細胞で増殖させたもの、または、インフルエンザのビロソーム全体(Gluck, Vaccine, 1992, 10, 915-920 に記載)、または、その精製または組換えタンパク質、例えば、HA、NP、NAまたはMタンパク質、またはこれらの組合せ)を含み得る。

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