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技術 N−シクロアルキル−N−{[2−(1−置換シクロアルキル)フェニル]メチレン}−(チオ)カルボキサミド誘導体

出願人 バイエル・クロップサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト
発明者 クリストー,ピエールデボルド,フイリツプガイスト,ジユリーニコラ,リオネルリノルフイ,フイリツプシユミツト,ジヤン-ピエール土屋知己ヴオール,ジヤン-ピエールヴアツヒエンドルフ-ノイマン,ウルリーケ
出願日 2014年12月4日 (5年11ヶ月経過) 出願番号 2016-536225
公開日 2017年1月12日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2017-501139
状態 特許登録済
技術分野 有機低分子化合物及びその製造 農薬・動植物の保存 第4族元素を含む化合物及びその製造 播種・植付けの前処理 複数複素環系化合物 1,2―ジアゾール系化合物
主要キーワード 強度フィルタ 硫黄含有溶媒 申請番号 ダイバック 本発明組成 可溶性固形物 プッシ 保持効率
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2017年1月12日)のものです。
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課題・解決手段

本発明は、殺菌性N−シクロアルキル−N−{[2−(1−置換シクロアルキルフェニルメチレンカルボキサミド誘導体及びそれらのチオカルボニル誘導体、それらを調製する方法及びそれらを調製するための中間体化合物殺菌剤としてのそれらの使用、特に、殺菌性組成物の形態における殺菌剤としてのそれらの使用、並びに、それら化合物又はそれらの組成物を使用して植物の植物病原性菌類防除する方法に関する。

概要

背景

国際特許出願WO−2007/087906においては、特定のN−シクロアルキル−N−ベンジルカルボキサミド類が、下記式:

〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル基を表し、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、nは、1〜5に等しく、及び、Xは、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。

国際特許出願WO−2009/016220においては、特定のN−シクロアルキル−N−ベンジル−チオカルボキサミド類が、下記式:

〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル基を表し、Tは、Sを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、nは、1〜5に等しく、及び、Xは、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。

国際特許出願WO−2010/130767においては、特定のN−シクロアルキル−N−ベンジル−カルボキサミド類又はチオカルボキサミド類が、下記式:

〔式中、X1及びX2は、フッ素原子又は塩素原子を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないシクロプロピル基を表し、Yは、CR5を表すことができ、及び、各置換基Ri(ここで、iは、1〜5の整数である)は、独立して、さまざまな置換基(とりわけ、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Ri(ここで、iは、1〜5の整数である)が置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体に関しては、明白な開示はなされていない。

国際特許出願WO−2012/052490においては、特定のN−シクロアルキル−N−ベンジル−カルボキサミド類又はチオカルボキサミド類が、下記式:

〔式中、X1及びX2は、フッ素原子又は塩素原子を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC4−C7−シクロアルキル基を表すことができ、Yは、CR5を表すことができ、及び、各置換基Ri(ここで、iは、1〜5の整数である)は、独立して、さまざまな置換基(とりわけ、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Ri(ここで、iは、1〜5の整数である)が置換されているC4−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体に関しては、明白な開示はなされていない。

国際特許出願WO−2013/156559においては、特定のN−シクロアルキル−N−[(ヘテロシクリルフェニル)−メチレン]カルボキサミド類又はチオカルボキサミド類が、下記式:

〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル基を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表すことができ、Lは、直接結合を表すことができ、及び、Bは、さまざまな飽和ヘテロ環式環(とりわけ、置換されているか又は置換されていない環状エーテル基、例えば、オキシラニル基)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Bが置換されている環状エーテル基のカルバ類似体(carba analogue)(例えば、C3−C7−シクロアルキル基)を表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。

概要

本発明は、殺菌性N−シクロアルキル−N−{[2−(1−置換シクロアルキル)フェニル]メチレン}カルボキサミド誘導体及びそれらのチオカルボニル誘導体、それらを調製する方法及びそれらを調製するための中間体化合物殺菌剤としてのそれらの使用、特に、殺菌性組成物の形態における殺菌剤としてのそれらの使用、並びに、それら化合物又はそれらの組成物を使用して植物の植物病原性菌類防除する方法に関する。

目的

本発明は、式(I):





〔式中、
・ X1及びX2(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、塩素原子又はフッ素原子を表し;
・ Tは、O又はSを表し;
・ nは、0、1、2、3又は4を表し;
・ mは、0、1、2、3、4、5又は6を表し;
・ pは、1、2、3、4又は5を表し;
・ Z1は、置換されていないC3−C7−シクロアルキルを表すか、又は、ハロゲン原子シアノ、C1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、C1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、C1−C8−アルコキシカルボニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル、C1−C8−アルキルアミノカルボニル及びジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルからなるリストの中で選択され得る同一であるか又は異なっていることが可能な10以下の原子又は基で置換されているC3−C7−シクロアルキルを表し;
・ Z2及びZ3(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;シアノ;イソニトリルニトロ;ハロゲン原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;又は、置換されているか若しくは置換されていないN−C1−C8−アルキル−C1−C8−アルコキシ−カルバモイルを表し;又は、
・ Z2とZ3は、それらが結合している炭素原子一緒に、置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキルを形成することができ;
・ Z4は、ハロゲン原子;ヒドロキシ;シアノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;ホルミル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルカルボキシ;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;
・ Wは、独立して、ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;イソニトリル;ヒドロキシ;アミノ;スルファニルペンタフルオロ−λ6−スルファニル;ホルミル;ホルミルオキシホルミルアミノ;置換されているか若しくは置換されていない(ヒドロキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルケニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルキニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;カルボキシ;カルバモイル;N−ヒドロキシカルバモイルカルバメート;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC4−C7−シクロアルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC4−C7−ハロゲノシクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルキニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプタニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプテニル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルアミノ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルオキシカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)ヒドロキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)−C1−C8−アルコキシカルバモイル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリール;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルケニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルキニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−ヘテロアリールアルキル;4以下の基Qで置換され得るヘテロアリール;又は、4以下の基Qで置換され得るヘテロアリールオキシを表し;又は、
・ Z4とその隣接する置換基Wは、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されているか又は置換されていないC4−C7−シクロアルキルを形成することができ;
・ Yは、独立して、ハロゲン原子;C1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;
・ Qは、独立して、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル、置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキルを表す〕
で表されるN−シクロアルキル−N−{[2−(1−置換シクロアルキル)フェニル]−メチレン}(チオ)カルボキサミド、並びに、その塩、N−オキシド金属錯体半金属錯体及び光学活性異性体又は幾何異性体を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

式(I):〔式中、・X1及びX2(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、塩素原子又はフッ素原子を表し;・Tは、O又はSを表し;・nは、0、1、2、3又は4を表し;・mは、0、1、2、3、4、5又は6を表し;・pは、1、2、3、4又は5を表し;・Z1は、置換されていないC3−C7−シクロアルキルを表すか、又は、ハロゲン原子シアノ、C1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、C1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、C1−C8−アルコキシカルボニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル、C1−C8−アルキルアミノカルボニル及びジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルからなるリストの中で選択され得る同一であるか又は異なっていることが可能な10以下の原子又は基で置換されているC3−C7−シクロアルキルを表し;・Z2及びZ3(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;シアノ;イソニトリルニトロ;ハロゲン原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;又は、置換されているか若しくは置換されていないN−C1−C8−アルキル−C1−C8−アルコキシ−カルバモイルを表し;又は、・Z2とZ3は、それらが結合している炭素原子一緒に、置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキルを形成することができ;・Z4は、ハロゲン原子;ヒドロキシ;シアノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;ホルミル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルカルボキシ;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;・Wは、独立して、ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;イソニトリル;ヒドロキシ;アミノ;スルファニルペンタフルオロ−λ6−スルファニル;ホルミル;ホルミルオキシホルミルアミノ;置換されているか若しくは置換されていない(ヒドロキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルケニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルキニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;カルボキシ;カルバモイル;N−ヒドロキシカルバモイルカルバメート;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC4−C7−シクロアルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC4−C7−ハロゲノシクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルキニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプタニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプテニル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルアミノ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルオキシカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)ヒドロキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)−C1−C8−アルコキシカルバモイル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリール;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルケニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルキニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−ヘテロアリールアルキル;4以下の基Qで置換され得るヘテロアリール;又は、4以下の基Qで置換され得るヘテロアリールオキシを表し;又は、・Z4とその隣接する置換基Wは、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されているか又は置換されていないC4−C7−シクロアルキルを形成することができ;・Yは、独立して、ハロゲン原子;C1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;・Qは、独立して、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル、置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキルを表す〕で表される化合物、並びに、その塩、N−オキシド金属錯体半金属錯体及び光学活性異性体又は幾何異性体

請求項2

X1がフッ素原子を表す、請求項1に記載の化合物。

請求項3

X2がフッ素原子を表す、請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。

請求項4

TがOを表す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。

請求項5

Z1が置換されているか又は置換されていないシクロプロピルを表す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。

請求項6

Z1が置換されていないシクロプロピル又はC1−C5−アルキルシクロプロピルを表す、請求項5に記載の化合物。

請求項7

Z2及びZ3が独立して水素原子又はメチルを表す、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。

請求項8

pが1、3又は4を表す、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。

請求項9

Z4が、ハロゲン、置換されているか若しくは置換されていないC1−C4−アルキル、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C4−アルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないシクロプロピル、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルケニル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルキニルを表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。

請求項10

Z4が、クロロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルイソブチル、シクロプロピル、メトキシメトキシメチルジフルオロメチルトリフルオロメチル又はエチニルを表す、請求項9に記載の化合物。

請求項11

Wが、独立して、ハロゲン原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC5−C7−シクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;トリ(C1−C8−アルキル)シリル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないフェニル;置換されているか若しくは置換されていないチエニル、又は、置換されているか若しくは置換されていないフリルを表す、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。

請求項12

Yが、独立して、ハロゲン又は置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルを表す、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。

請求項13

式(II)〔式中、Z1、Z2、Z3、Z4、n、m、p、W及びYは、請求項1〜12のいずれか1項で定義されているとおりである〕で表される化合物及びそれらの許容される塩。

請求項14

式(IV)〔式中、Z4、n、m、p、W及びYは、請求項1〜12のいずれか1項で定義されているとおりである〕で表される化合物:但し、(IV)は、以下のものは表さない:・2−(1−メトキシシクロヘプチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド・(1S,2S)−2−エトキシ−2−(2−ホルミルフェニルシクロプロパンカルボン酸メチル及び、・(1S,2R)−2−エトキシ−2−(2−ホルミルフェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル。

請求項15

式(V)〔式中、U2は、ハロゲンであり、並びに、Z4、n、m、p、W及びYは、ここで定義されているとおりである〕で表される化合物:但し、化合物(V)は、以下のものは表さない:・1−[2−(ブロモメチル)−3−クロロフェニルシクロブタノール・1−[2−(ブロモメチル)フェニル]シクロプロパンカルボニトリル・1−[2−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロヘプチルメチルエーテル・2−(ブロモメチル)−1−(1−メトキシシクロペンチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン・2−(ブロモメチル)−1−(1−メトキシシクロヘキシル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン及び、・1−[2−(ブロモメチル)フェニル]シクロペンタンカルボニトリル

請求項16

請求項15に記載の式(V)で表される化合物:但し、化合物(V)は、1−[2−(クロロメチル)−4,5−ジメトキシフェニル]シクロペンタンカルボニトリルは表さない。

請求項17

殺菌剤組成物であって、活性成分としての有効量の請求項1〜12に記載されている式(I)で表される化合物及び農業上許容される支持体担体又は増量剤を含んでいる、前記殺菌剤組成物。

請求項18

作物植物病原性菌類防除する方法であって、栽培学的に有効で且つ植物に対して実質的に毒性を示さない量の請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物又は請求項17に記載の組成物を、植物がそこで成育しているか若しくは成育することが可能な土壌、植物の葉及び/若しくは果実、又は、植物の種子に施用することを特徴とする、前記方法。

請求項19

有害な植物病原性菌類を防除するための組成物を製造する方法であって、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)で表される誘導体を増量剤及び/又は界面活性剤と混合させることを特徴とする、前記方法。

請求項20

有害な植物病原性菌類を防除するための、又は、植物、種子、トランスジェニック植物若しくはトランスジェニック種子を処理するための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の式(I)で表される化合物又は請求項17に記載の組成物の使用。

技術分野

0001

本発明は、殺菌性N−シクロアルキル−N−{[2−(1−置換シクロアルキルフェニルメチレンカルボキサミド誘導体及びそれらのチオカルボニル誘導体、それらを調製する方法及びそれらを調製するための中間体化合物殺菌剤としてのそれらの使用、特に、殺菌性組成物の形態における殺菌剤としてのそれらの使用、並びに、それら化合物又はそれらの組成物を使用して植物の植物病原性菌類防除する方法に関する。

背景技術

0002

国際特許出願WO−2007/087906においては、特定のN−シクロアルキル−N−ベンジルカルボキサミド類が、下記式:

0003

〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル基を表し、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、nは、1〜5に等しく、及び、Xは、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。

0004

国際特許出願WO−2009/016220においては、特定のN−シクロアルキル−N−ベンジル−チオカルボキサミド類が、下記式:

0005

〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル基を表し、Tは、Sを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表し、nは、1〜5に等しく、及び、Xは、さまざまな置換基(とりわけ、置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Xが置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。

0006

国際特許出願WO−2010/130767においては、特定のN−シクロアルキル−N−ベンジル−カルボキサミド類又はチオカルボキサミド類が、下記式:

0007

〔式中、X1及びX2は、フッ素原子又は塩素原子を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないシクロプロピル基を表し、Yは、CR5を表すことができ、及び、各置換基Ri(ここで、iは、1〜5の整数である)は、独立して、さまざまな置換基(とりわけ、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Ri(ここで、iは、1〜5の整数である)が置換されているC3−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体に関しては、明白な開示はなされていない。

0008

国際特許出願WO−2012/052490においては、特定のN−シクロアルキル−N−ベンジル−カルボキサミド類又はチオカルボキサミド類が、下記式:

0009

〔式中、X1及びX2は、フッ素原子又は塩素原子を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC4−C7−シクロアルキル基を表すことができ、Yは、CR5を表すことができ、及び、各置換基Ri(ここで、iは、1〜5の整数である)は、独立して、さまざまな置換基(とりわけ、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Ri(ここで、iは、1〜5の整数である)が置換されているC4−C7−シクロアルキルを表すことができるそのような誘導体に関しては、明白な開示はなされていない。

0010

国際特許出願WO−2013/156559においては、特定のN−シクロアルキル−N−[(ヘテロシクリルフェニル)−メチレン]カルボキサミド類又はチオカルボキサミド類が、下記式:

0011

〔式中、Aは、炭素で結合している部分的飽和又は不飽和の5員ヘテロシクリル基を表し、Tは、O又はSを表すことができ、Z1は、置換されているか又は置換されていないC3−C7−シクロアルキル基を表すことができ、Lは、直接結合を表すことができ、及び、Bは、さまざまな飽和ヘテロ環式環(とりわけ、置換されているか又は置換されていない環状エーテル基、例えば、オキシラニル基)を表すことができる〕
で表される多くの化合物についての広範な開示の中に包括的に含まれている。しかしながら、この文献には、Bが置換されている環状エーテル基のカルバ類似体(carba analogue)(例えば、C3−C7−シクロアルキル基)を表すことができるそのような誘導体を選択することに関しては、明白な開示も示唆もなされていない。

先行技術

0012

国際特許出願公開第2007/087906号
国際特許出願公開第2009/016220号
国際特許出願公開第2010/130767号
国際特許出願公開第2012/052490号
国際特許出願公開第2013/156559号

0013

従って、本発明は、式(I):

0014

〔式中、
・ X1及びX2(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、塩素原子又はフッ素原子を表し;
・ Tは、O又はSを表し;
・ nは、0、1、2、3又は4を表し;
・ mは、0、1、2、3、4、5又は6を表し;
・ pは、1、2、3、4又は5を表し;
・ Z1は、置換されていないC3−C7−シクロアルキルを表すか、又は、ハロゲン原子シアノ、C1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、C1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、C1−C8−アルコキシカルボニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル、C1−C8−アルキルアミノカルボニル及びジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルからなるリストの中で選択され得る同一であるか又は異なっていることが可能な10以下の原子又は基で置換されているC3−C7−シクロアルキルを表し;
・ Z2及びZ3(ここで、これらは、同一であるか又は異なっていることが可能である)は、水素原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;シアノ;イソニトリルニトロ;ハロゲン原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;又は、置換されているか若しくは置換されていないN−C1−C8−アルキル−C1−C8−アルコキシ−カルバモイルを表し;又は、
・ Z2とZ3は、それらが結合している炭素原子一緒に、置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキルを形成することができ;
・ Z4は、ハロゲン原子;ヒドロキシ;シアノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜5個ハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜5個ハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;ホルミル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルカルボキシ;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;
・ Wは、独立して、ハロゲン原子;ニトロ;シアノ;イソニトリル;ヒドロキシ;アミノ;スルファニルペンタフルオロ−λ6−スルファニル;ホルミル;ホルミルオキシホルミルアミノ;置換されているか若しくは置換されていない(ヒドロキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルケニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C2−C8−アルキニルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキル;カルボキシ;カルバモイル;N−ヒドロキシカルバモイルカルバメート;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルキニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルフィニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルホニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C8−アルキニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルキニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC3−C7−ハロゲノシクロアルキル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC4−C7−シクロアルケニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC4−C7−ハロゲノシクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていない(C3−C7−シクロアルキル)−C2−C8−アルキニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプタニル;置換されているか若しくは置換されていないビシクロ[2.2.1]ヘプテニル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル;置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルボニルアミノ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルアミノ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルオキシカルボニルオキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)ヒドロキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルバモイル;置換されているか若しくは置換されていないN−(C1−C8−アルキル)−C1−C8−アルコキシカルバモイル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリール;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルケニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC2−C8−アリールアルキニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るアリールアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルオキシ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルスルファニル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−アリールアルキルアミノ;同一であるか若しくは異なっていることが可能な6以下の基Qで置換され得るC1−C8−ヘテロアリールアルキル;4以下の基Qで置換され得るヘテロアリール;又は、4以下の基Qで置換され得るヘテロアリールオキシを表し;又は、
・ Z4とその隣接する置換基Wは、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されているか又は置換されていないC4−C7−シクロアルキルを形成することができ;
・ Yは、独立して、ハロゲン原子;C1−C8−アルキル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;1〜9個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;又は、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシカルボニルを表し;
・ Qは、独立して、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルコキシ、置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル、同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル、置換されているか若しくは置換されていないトリ(C1−C8)アルキルシリル−C1−C8−アルキル、置換されているか若しくは置換されていない(C1−C8−アルコキシイミノ)−C1−C8−アルキル、又は、置換されているか若しくは置換されていない(ベンジルオキシイミノ)−C1−C8−アルキルを表す〕
で表されるN−シクロアルキル−N−{[2−(1−置換シクロアルキル)フェニル]−メチレン}(チオ)カルボキサミド、並びに、その塩、N−オキシド金属錯体半金属錯体及び光学活性異性体又は幾何異性体を提供する。

0015

特に別途示されていない限り、本発明に従って置換される基又は置換基は、以下の基又は原子のうちの1つ以上で置換され得る:ハロゲン原子;ニトロ;ヒドロキシル;シアノ;イソニトリル;アミノ;スルファニル;ペンタフルオロ−λ6−スルファニル基;ホルミル;ホルミルオキシ;ホルミルアミノ;カルバモイル;N−ヒドロキシカルバモイル;カルバメート;(ヒドロキシイミノ)−C1−C6−アルキル;C1−C8−アルキル;トリ(C1−C8−アルキル)シリル;C3−C8−シクロアルキル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC3−C8−ハロゲノシクロアルキル;C2−C8−アルケニル;C2−C8−アルキニル;C2−C8−アルケニルオキシ;C2−C8−アルキニルオキシ;C1−C8−アルキルアミノ;ジ−C1−C8−アルキルアミノ;C1−C8−アルコキシ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシ;C1−C8−アルキルスルファニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;C2−C8−アルケニルオキシ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC2−C8−ハロゲノアルケニルオキシ;C3−C8−アルキニルオキシ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC3−C8−ハロゲノアルキニルオキシ;C1−C8−アルキルカルボニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニル;C1−C8−アルキルカルバモイル;ジ−C1−C8−アルキルカルバモイル;N−C1−C8−アルキルオキシカルバモイル;C1−C8−アルコキシカルバモイル;N−C1−C8−アルキル−C1−C8−アルコキシカルバモイル;C1−C8−アルコキシカルボニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシカルボニル;C1−C8−アルキルカルボニルオキシ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルオキシ;C1−C8−アルキルカルボニルアミノ;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルカルボニルアミノ;C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;ジ−C1−C8−アルキルアミノカルボニルオキシ;C1−C8−アルキルオキシカルボニルオキシ;C1−C8−アルキルスルファニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルファニル;C1−C8−アルキルスルフィニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルフィニル;C1−C8−アルキルスルホニル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルキルスルホニル;C1−C8−アルキルアミノスルファモイル;ジ−C1−C8−アルキルアミノスルファモイル;(C1−C6−アルコキシイミノ)−C1−C6−アルキル;(C1−C6−アルケニルオキシイミノ)−C1−C6−アルキル;(C1−C6−アルキニルオキシイミノ)−C1−C6−アルキル;2−オキソピロリジン−1−イル;(ベンジルオキシイミノ)−C1−C6−アルキル;C1−C8−アルコキシアルキル;1〜5個のハロゲン原子を有しているC1−C8−ハロゲノアルコキシアルキル;ベンジルオキシベンジルスルファニルベンジルアミノ;アリールオキシ;アリールスルファニル、又は、アリールアミノ。

0016

本発明によれば、下記総称は、一般に、以下の意味で用いられる:
ハロゲンは、フッ素臭素塩素又はヨウ素を意味する;
カルボキシは、−C(=O)OHを意味する;
カルボニルは、−C(=O)−を意味する;
カルバモイルは、−(C=O)NH2を意味する;
N−ヒドロキシカルバモイルは、−C(=O)NHOHを意味する;
S(O)は、スルホキシド基を表す;
S(O)2は、スルホン基を表す;
ヘテロ原子は、硫黄窒素又は酸素を意味する;
メチレンは、ジラジカル−CH2−を意味する;
アルキル基アルケニル基及びアルキニル基、並びに、これらの用語を含んでいる部分構造は、直鎖又は分枝鎖であることができる:
ハロゲン化された基、特に、ハロアルキル基ハロアルコキシ基及びシクロアルキル基は、9個以下の同一であるか又は異なっているハロゲン原子を含むことができる;
・ 用語「アリール」は、フェニル又はナフチルを意味する;
・ 用語「ヘテロアリール」は、N、O及びSからなるリストの中で選択される1〜4個のヘテロ原子を含んでいる、飽和、部分的飽和又は不飽和の単環式又は縮合二環式の3員、4員、5員、6員、7員、8員、9員、10員の環を意味する;
・ 同一であるか又は異なっていることが可能な2つの置換基で置換されているアミノ基又は別の任意のアミノ含有基のアミノ部分の場合、その2つの置換基は、それらが結合している窒素原子と一緒に、ヘテロシクリル基、好ましくは、5〜7員のヘテロシクリル基(ここで、該ヘテロシクリル基は、置換されることが可能であり、又は、別のヘテロ原子を含んでいることが可能である)、例えば、モルホリノ基又はピペリジニル基などを形成することができる;
・ 本発明の化合物が互変異性体形態で存在し得る場合、そのような化合物は、上記及び下記において、それぞれの場合にたとえ具体的に言及されていなくとも、適切な場合には、対応する互変異性体形態も包含するものと理解される。

0017

本発明の化合物はいずれも、その化合物内の不斉中心の数に応じて、1種類以上の光学異性体形態又はキラル異性体形態で存在し得る。かくして、本発明は、等しく、全ての光学異性体及びそれらのラセミ混合物又はスケールミック合物(用語「スケールミック(scalemic)」は、異なった比率エナンチオマーの混合物を意味する)、並びに、可能な全ての立体異性体の全ての比率における混合物に関する。当業者は、自体公知の方法により、ジアステレオ異性体及び/又は光学異性体を分離させることができる。

0018

本発明の化合物はいずれも、その化合物内の二重結合の数に応じて、1種類以上の幾何異性体形態でも存在し得る。かくして、本発明は、等しく、全ての幾何異性体及びその全ての比率における可能な全ての混合物に関する。当業者は、自体公知の一般的な方法により、幾何異性体を分離させることができる。

0019

本発明の化合物はいずれも、当該鎖又は環の置換基の相対的な位置(シンアンチ、又は、シス/トランス、又は、エンドエキソ)に応じて、1種類以上の幾何異性体形態でも存在し得る。かくして、本発明は、等しく、全てのシン/アンチ(又は、シス/トランス、又は、エンド/エキソ)異性体及びその全ての比率における可能な全てのシン/アンチ(又は、シス/トランス、又は、エンド/エキソ)混合物に関する。当業者は、自体公知の一般的な方法により、シン/アンチ(又は、シス/トランス、又は、エンド/エキソ)異性体を分離させることができる。

0020

本発明による式(I)で表される好ましい化合物は、式中のX1がフッ素原子を表す化合物である。

0021

本発明による式(I)で表される別の好ましい化合物は、式中のX2がフッ素原子を表す化合物である。

0022

本発明による別の好ましい化合物は、式中のTがOを表す、式(I)の化合物である。

0023

本発明による別の好ましい化合物は、式中のZ1が置換されているか又は置換されていないシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。

0024

本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のZ1が置換されていないシクロプロピル又はC1−C5−アルキルシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。

0025

本発明による別のさらに一層好ましい化合物は、式中のZ1が置換されていないシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。

0026

本発明による別のさらに一層好ましい化合物は、式中のZ1がメチルシクロプロピルを表す、式(I)の化合物である。

0027

本発明による別の好ましい化合物は、式中のZ2及びZ3が独立して水素原子又はメチルを表す、式(I)の化合物である。

0028

本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のZ2が水素原子を表し且つZ3が水素原子又はメチルを表す、式(I)の化合物である。

0029

本発明による別の好ましい化合物は、式中のnが0、1又は2を表す、式(I)の化合物である。

0030

本発明による別の好ましい化合物は、式中のmが0、1、2、3又は4を表し、さらに好ましくは、0、1又は2を表す、式(I)の化合物である。

0031

本発明による別の好ましい化合物は、式中のpが1、3又は4を表す、式(I)の化合物である。

0032

本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のpが1表す、式(I)の化合物である。

0033

本発明による別の好ましい化合物は、式中のZ4がハロゲン、置換されているか若しくは置換されていないC1−C4−アルキル、1〜3個のハロゲン原子を有しているC1−C4−ハロゲノアルキル、置換されているか若しくは置換されていないC1−C4−アルキルオキシ、置換されているか若しくは置換されていないシクロプロピル、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルケニル、又は、置換されているか若しくは置換されていないC2−C4−アルキニルを表す、式(I)の化合物である。

0034

本発明による別のさらに好ましい化合物は、式中のZ4がクロロ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルイソブチル、シクロプロピル、メトキシメトキシメチルジフルオロメチルトリフルオロメチル又はエチニルを表す、式(I)の化合物である。

0035

本発明による別の好ましい化合物は、式中のWが独立してハロゲン原子;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキル;同一であるか若しくは異なっていることが可能な9個以下のハロゲン原子を含んでいるC1−C8−ハロゲノアルキル;置換されているか若しくは置換されていないC2−C8−アルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC5−C7−シクロアルケニル;置換されているか若しくは置換されていないC3−C7−シクロアルキル;トリ(C1−C8−アルキル)シリル;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルコキシ;置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルスルファニル;置換されているか若しくは置換されていないフェニル;置換されているか若しくは置換されていないチエニル、又は、置換されているか若しくは置換されていないフリルを表す、式(I)の化合物である。

0036

本発明による別の好ましい化合物は、式中のYが独立してハロゲン又は置換されているか若しくは置換されていないC1−C8−アルキルを表す、式(I)の化合物である。

0037

本発明による化合物の置換基に関して上記で挙げた好ましい態様は、さまざまに組み合わせることができる。好ましい態様についてのそのような組合せは、かくして、本発明による化合物のサブクラスを提供する。本発明による好ましい化合物のそのようなサブクラスの例は、以下のとおりである:
・ X1の好ましい態様と、X2、Z1〜Z4、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ X2の好ましい態様と、X1、Z1〜Z4、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ Tの好ましい態様と、X1、X2、Z1〜Z4、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ Z1の好ましい態様と、X1、X2、T、Z2〜Z4、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ Z2の好ましい態様と、X1、X2、T、Z1、Z3〜Z4、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ Z3の好ましい態様と、X1、X2、T、Z1〜Z2、Z4、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ Z4の好ましい態様と、X1、X2、T、Z1〜Z3、n、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ nの好ましい態様と、X1、X2、T、Z1〜Z4、m、p、W及びYの好ましい態様;
・ mの好ましい態様と、X1、X2、T、Z1〜Z4、n、p、W及びYの好ましい態様;
・ pの好ましい態様と、X1、X2、T、Z1〜Z4、n、m、W及びYの好ましい態様;
・ Wの好ましい態様と、X1、X2、T、Z1〜Z4、n、m、p及びYの好ましい態様;
・ Yの好ましい態様と、X1、X2、T、Z1〜Z4、n、m、p及びWの好ましい態様。

0038

本発明による化合物の置換基の好ましい態様についての上記組合せにおいて、当該好ましい態様を、X1、X2、T、Z1〜Z4、n、m、p、W及びYのそれぞれのさらに好ましい態様の中で選択して、本発明による化合物の最も好ましいサブクラスを構成させることもできる。

0039

本発明は、さらにまた、式(I)で表される化合物を調製する方法にも関する。

0040

かくして、本発明のさらなる態様により、本明細書中で定義されている式(I)〔式中、TはOを表す〕で表される化合物を調製するための調製方法P1が提供され、ここで、該調製方法は、式(II):

0041

〔式中、Z1、Z2、Z3、Z4、n、m、p、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
で表されるアミン又はその塩のうちの1種類を、式(III):

0042

〔式中、X1及びX2は、本明細書中で定義されているとおりであり、及び、U1は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、−ORa、−OC(=O)Ra(ここで、Raは、置換されているか若しくは置換されていないC1−C6−アルキル基、置換されているか若しくは置換されていないC1−C6−ハロアルキル基、ベンジル基、4−メトキシベンジル基又はペンタフルオロフェニル基である)からなるリストの中で選択される脱離基を表す〕
で表されるカルボン酸誘導体と、必要な場合には触媒の存在下で、及び、U1がヒドロキシル基を表す場合には縮合剤の存在下で、及び、U1がハロゲン原子を表す場合には酸結合剤の存在下で、反応させることを含む。

0043

式(II)で表されるN−置換アミン誘導体は、既知であるか、又は、既知調製方法によって、例えば、式(IV):

0044

〔式中、Z4、n、m、p、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕で表されるアルデヒド、若しくは、ケトンの、還元的アミノ化(Bioorganics and Medicinal Chemistry Letters (2006), 16, 2014)、又は、イミン還元(Tetrahedron (2005), 61, 11689)、又は、式(V):

0045

〔式中、U2は、ハロゲン(優先的には、クロロ、ブロモ及びヨード)であり、並びに、Z4、n、m、p、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
で表されるハロゲノベンジル誘導体のハロゲンの求核置換反応、又は、メシラート若しくはトシラート置換反応(Journal of Medicinal Chemistry (2002), 45, 3887)などよって、調製することができる。

0046

式(III)で表されるカルボン酸誘導体は、WO−2010/130767に準じて調製することができる。

0047

U1がヒドロキシ基を表す場合、本発明による調製方法P1は縮合剤の存在下で実施する。適切な縮合剤は、以下のものからなる非限定的なリストの中で選択することができる:酸ハロゲン化物形成物質、例えば、ホスゲン三臭化リン三塩化リン五塩化リン、三塩化リン酸化物(phosphorous trichloride oxide)若しくは塩化チオニル無水物形成物質、例えば、クロロギ酸エチルクロロギ酸メチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸イソブチル若しくはメタンスルホニルクロリドカルボジイミド類、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、又は、別の慣習的な縮合剤、例えば、五酸化リンポリリン酸、N,N’−カルボニル−ジイミダゾール、2−エトキシ−N−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、トリフェニルホスフィンテトラクロロメタン、4−(4,6−ジメトキシ[1.3.5]−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド水和物、ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート若しくは無水プロパンホスホン酸(T3P)。

0048

本発明による調製方法P1は、触媒の存在下で実施することができる。適切な触媒は、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール又はN,N−ジメチルホルムアミドからなるリストの中で選択することができる。

0049

U1がハロゲン原子を表す場合、本発明による調製方法P1は酸結合剤の存在下で実施する。本発明による調製方法P1を実施するのに適した酸結合剤は、何れの場合にも、そのような反応に関して慣習的な全ての無機塩基及び有機塩基である。好ましくは、以下のものを使用する:アルカリ土類金属アルカリ金属水素化物アルカリ金属水酸化物、又は、アルカリ金属アルコキシド、例えば、水酸化ナトリウム水素化ナトリウム水酸化カルシウム水酸化カリウムカリウムtert−ブトキシド、又は、別の水酸化アンモニウムアルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸セシウム炭酸ナトリウム炭酸カリウム重炭酸カリウム重炭酸ナトリウムアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の酢酸塩、例えば、酢酸ナトリウム酢酸カリウム酢酸カルシウム、及び、さらに、第三級アミン、例えば、トリメチルアミントリエチルアミンジイソプロピルエチルアミントリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリンピリジン、N−メチルピペリジン、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジアザビシクロノネン(DBN)又はジアザビシクロウンデセン(DBU)。

0050

付加的な縮合剤の非存在下で実施することも可能であるか、又は、過剰量の当該アミン成分を用いてそのアミン成分を同時に酸結合剤として作用させることも可能である。

0051

本発明による調製方法P1を実施するのに適している溶媒は、慣習的な不活性有機溶媒であり得る。好ましくは、以下のものを使用する:ハロゲン化されていてもよい脂肪族、脂環式又は芳香族炭化水素類、例えば、石油エーテルヘキサンヘプタンシクロヘキサンメチルシクロヘキサンベンゼントルエンキシレン又はデカリンクロロベンゼンジクロロベンゼンジクロロメタンクロロホルム四塩化炭素ジクロロエタン又はトリクロロエタンエーテル類、例えば、ジエチルエーテルジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテルジオキサンテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン又はアニソールニトリル類、例えば、アセトニトリルプロピオニトリル、n−ブチロニトリル、i−ブチロニトリル又はベンゾニトリルアミド類、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドン又はヘキサメチルリン酸トリアミドアルコール類、例えば、メタノールエタノールプロパノールイソ−プロパノール;エステル類、例えば、酢酸メチル又は酢酸エチルスルホキシド類、例えば、ジメチルスルホキシド;又は、スルホン類、例えば、スルホラン

0052

本発明による調製方法P1を実施する場合、式(II)で表されるアミン誘導体は、その塩として、例えば、塩酸塩又は別の任意の都合のよい塩として、使用することが可能である。

0053

本発明による調製方法P1を実施する場合、式(III)で表される試薬の1モル当たり、1モル又は過剰量の式(II)で表されるアミン誘導体及び1〜3モルの該酸結合剤を使用することができる。

0054

当該反応成分を別の比率で使用することも可能である。後処理は、既知方法によって行う。

0055

本発明のさらなる態様により、下記反応スキーム
調製方法P2

0056

〔ここで、X1、X2、Z1、Z2、Z3、Z4、n、m、p、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
によって例証されている、式(I)〔式中、TはOを表す〕で表される化合物から出発して、式(I)〔式中、TはSを表す〕で表される化合物を調製するための2番目の調製方法P2が提供される。

0057

本発明による調製方法P2は、チオン化剤(thionating agent)の存在下で実施する。

0058

式(I)〔式中、TはOを表す〕で表される出発アミド誘導体は、調製方法P1に従って調製することができる。

0059

本発明による調製方法P2を実施するのに適しているチオン化剤は、場合により触媒量又は化学量論的量又は過剰量の塩基(例えば、無機塩基及び有機塩基)の存在下における、硫黄(S)、メルカプト酸(sulfhydric acid)(H2S)、硫化ナトリウム(Na2S)、水硫化ナトリウム(NaHS)、三硫化ホウ素(B2S3)、ビスジエチルアルミニウムスルフィド((AlEt2)2S)、硫化アンモニウム((NH4)2S)、五硫化リン(phosphorous pentasulfide)(P2S5)、ローソン試薬(2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,2,3,4−ジチアホスフェタン−2,4−ジスルフィド)又はポリマー担持チオン化試薬(例えば、「Journal of the Chemical Society, Perkin 1 (2001), 358」に記載されているポリマー担持チオン化試薬)であり得る。好ましくは、以下のものを使用する:アルカリ金属炭酸塩、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム;ヘテロ環式芳香族塩基、例えば、ピリジン、ピコリンルチジンコリジン;及び、さらに、第3級アミン、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン又はN−メチル−ピペリジン

0060

本発明による調製方法P2を実施するのに適している溶媒は、慣習的な不活性有機溶媒であり得る。好ましくは、以下のものを使用する:ハロゲン化されていてもよい脂肪族、脂環式又は芳香族の炭化水素類、例えば、石油エーテル、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン又はデカリン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン又はトリクロロエタン、エーテル類、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、メチルt−アミルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン又は1,2−ジエトキシエタン、ニトリル類、例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、i−ブチロニトリル又はベンゾニトリル、硫黄含有溶媒、例えば、スルホラン又は二硫化炭素

0061

本発明による調製方法P2を実施する場合、アミド反応体(I)の1モル当たり、1モル又は過剰量の硫黄当量(sulfur equivalent)のチオン化剤及び1〜3モルの塩基を使用することができる。

0062

当該反応成分を別の比率で使用することも可能である。後処理は、既知方法によって行う。

0063

本発明による調製方法P1及び調製方法P2を実施する場合、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、これらの調製方法は、0℃〜200℃の温度で、好ましくは、10℃〜150℃の温度で実施する。本発明による調製方法に関してその温度を制御する方法は、マイクロ波技術を使用することである。

0064

本発明は、式(IV)で表される化合物を調製するための調製方法(調製方法P3)にも関する。

0065

調製方法P3

0066

〔ここで、U3は、ブロモ又はヨードとして定義され、並びに、Z4、n、m、p、X及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕。

0067

一般式(IV)で表される化合物は、一般式(VI)で表される化合物から、ホルミル化反応によって、例えば、有機リチウム試薬又は有機マグネシウム試薬を用いたハロゲン−金属交換反応と、それに続く、求電子物質(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF))の添加からなる反応順序などによって、得られる;例えば、以下のものを参照されたい: Journal of the American Chemical Society, (2008), 130(26), 8481−8490。あるいは、マグネシウムを用いて(VI)からグリニャール試薬を形成させることが可能であり、それを、次に、適切な求電子物質(例えば、DMF)で処理して、一般式(IV)で表される化合物を形成させることができる(例えば、以下のものを参照されたい: Chemistry Letters, (2007), 36(1), 72−73)。

0068

調製方法P3は、適切な有機金属化合物又はマグネシウムの存在下で実施する。好ましい有機金属化合物は、有機リチウム化合物(例えば、ブチルリチウム)又は有機マグネシウム化合物(例えば、イソ−プロピルマグネシウムクロリド又はブロミド)である。

0069

調製方法P3は、好ましくは、1種類以上の希釈剤を用いて実施する。調製方法P3の実施において有用な溶媒は、好ましくは、非プロトン性溶媒(例えば、ジオキサン、グリム、アルカン類シクロアルカン類、ジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。特に好ましいのは、ジエチルエーテル又はテトラヒドロフランである。

0070

調製方法P3の実施においては、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。ハロゲン−金属交換反応の場合、使用する温度は、一般に、−120℃〜150℃、好ましくは、−120℃〜60℃の温度、最も好ましくは、−120℃〜70℃の温度である。求電子物質(例えば、DMF)を添加した後、好ましくは、−80℃〜50℃で作用させる。

0071

調製方法P3を実施するためには、式(VI)で表される化合物の1モルあたり、一般に、1〜2モル(好ましくは、1モル)の有機金属化合物及び求電子物質を使用する。

0072

本発明は、さらに、式(V)で表される化合物を調製するための調製方法(調製方法P4)にも関する。

0073

調製方法P4

0074

〔ここで、U2は、ハロゲン(優先的には、クロロ、ブロモ又はヨード)として定義され、並びに、Z4、n、m、p、X及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕。

0075

一般式(V)で表される化合物は、一般式(VII)で表される化合物から、メチル基ラジカルハロゲン化によって得られる;例えば、以下のものを参照されたい: WO 2008/016239、WO 2013/051632。

0076

調製方法P4は、適切なハロゲン化試薬(例えば、n−クロロスクシンイミド、n−ブロモスクシンイミド、塩素、臭素、ヨウ素)の存在下、触媒量のラジカル開始剤(例えば、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(AIBN))を用いて実施する。

0077

調製方法P3は、好ましくは、1種類以上の希釈剤を用いて実施する。調製方法P3の実施において有用な溶媒は、好ましくは、ラジカルハロゲン化条件下で不活性な溶媒(例えば、四塩化炭素)である。特に好ましいのは、四塩化炭素である。

0078

調製方法P4の実施においては、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。ハロゲン−金属交換反応の場合、使用する温度は、一般に、−120℃〜200℃、好ましくは、−80℃〜150℃の温度である。

0079

調製方法P4を実施するためには、式(VII)で表される化合物の1モルあたり、一般に、1〜2モル(好ましくは、1モル)のハロゲン化試薬を使用する。

0080

本発明は、さらに、式(VI)及び式(VII)で表される化合物を調製するための調製方法(調製方法P5)にも関する。

0081

調製方法P5

0082

〔ここで、U4は、メチル、クロロ、ブロモ又はヨードとして定義され、並びに、Z4、n、m、p、X及びY〕。

0083

一般式(VI)又は一般式(VII)で表される化合物は、一般式(VIII)〔式中、Z4は、電子求引性基(例えば、ニトリルカルボン酸エステル)である〕で表される化合物から、適切な塩基(例えば、無機炭酸塩(mineral carbonate)、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム又は炭酸セシウム;金属水酸化物,例えば、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム;アルコキシド、例えば、カリウムtert−ブトキシド又はナトリウムtert−ブトキシド;金属水素化物、例えば、水素化ナトリウム;アミド、例えば、リチウムジイソプロピルアミド)の存在下で、それぞれの末端炭素に適切な脱離基(例えば、クロロ、ブロモ、ヨード、メシラート、トシラート又はトリフラート)を有している置換されているか又は置換されていないアルキル鎖(例えば、1,2−ジブロモエタン)を用いる環化反応に付すことによって、得られる;例えば、以下のものを参照されたい: Organic & Biomolecular Chemistry, (2012), 10(31), 6404−6409; WO 2011/041694。調製方法P5は、テトラn−ブチルアンモニウムブロミド又はN,N’−ジメチル−N,N’−トリメチレン尿素DMPU)などの添加剤の存在下で実施することも可能である。

0084

調製方法P5を実施するためには、式(VIII)で表される化合物の1モルあたり、一般に、化学量論的な量又は過剰量の、それぞれの末端炭素に適切な脱離基を有している置換されているか又は置換されていないアルキル鎖を使用する。

0085

使用する溶媒は、当該反応条件下において不活性な全ての慣習的な溶媒であり得るか、又は、該反応は、2種類以上のそれら溶媒の混合物の中で実施することもできる。

0086

調製方法P5の実施においては、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、使用する温度は、−10℃〜150℃、好ましくは、0℃〜100℃の温度である。

0087

本発明は、さらに、式(VI)及び式(VII)で表される化合物を調製するための調製方法(調製方法P6)にも関する。

0088

調製方法P6

0089

〔ここで、U4は、メチル、クロロ、ブロモ又はヨードとして定義され、U5は、水素又はYであると定義され、pは1であり、並びに、Z4、n、m、X及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕。

0090

一般式(VI)又は一般式(VII)で表される化合物は、一般式(IX)で表される化合物から、シクロプロパン化(cyclopropanation)によって、得られる;例えば、以下のものを参照されたい: Simmons−Smith反応:WO 2012/165648;遊離カルベンを用いたシクロプロパン化:Chemical Reviews, (2003), 103(4):1099−1132; 金属カルノイドを用いたシクロプロパン化:Chemical Reviews, (1987), 87(2):411−432。アルケン(IX)は、市販されているか、又は、市販されている前駆物質から文献に記載されている方法によって調製することができる(例えば、ケトン類からの、Wittigオレフィン化又はHorner−Wadsworth−Emmonsオレフィン化:「Chemical Reviews, (1989), 89, 863−927」、及び、Juliaオレフィン化:「Tetrahedron Letters, (1973), 14、4833−4836」; Petersonオレフィン化:「Journal of Organic Chemistry, (1968), 33, 780」;又は、エノラート又はエノールによる求電子物質のトラッピング:WO 1991/11445)。

0091

使用する溶媒は、当該反応条件下において不活性な全ての慣習的な溶媒であり得るか、又は、該反応は、2種類以上のそれら溶媒の混合物の中で実施することもできる。

0092

調製方法P6の実施においては、その反応温度は、比較的広い範囲内で変えることができる。一般に、使用する温度は、−120℃〜150℃、好ましくは、80℃〜100℃の温度である。

0093

合成の任意の適切な段階において、置換基Z4を、化学合成の当業者には一般に知られている合成方法によって、1以上の段階で、1つの置換基の定義から上記で示されている別の定義に変換すること(例えば、ニトリルから、加水分解によって対応するカルボン酸に変換すること、又は、還元によってアルデヒドに変換すること; カルボン酸から、還元によってヒドロキシアルキルに変換すること、又は、脱カルボキシル化ハロゲン化によってハロゲンに変換すること; アルデヒドから、Wittigオレフィン化又はSeyferth−Gilbert同族体化によって、対応するアルケン又はアルキンに変換すること)が可能であることは、理解される。

0094

さらに、式(I)で表される化合物の調製に関して上記で記載されている一部の試薬及び反応条件が、当該中間体化合物の中に存在している特定の官能性と適合しないこともあり得るということも、理解される。そのような場合、保護/脱保護手順又は官能基相互変換を当該合成に導入することは、所望の生成物を得るのに有用である。保護基の使用及び選択は、化学合成の当業者には、明らかである(例えば、以下のものを参照されたい:「“Protective Groups in Organic Synthesis”;Third Edition;494−653」及びその中で引用されている文献)。当業者は、場合により、個々のスキームにおいて示されている所与の試薬を導入した後で、式(I)で表される化合物の合成を完結させるために、個別的には記載されていない付加的な型通りの合成段階を実施することが必要であり得るということを、理解するであろう。当業者は、さらに、式(I)で表される化合物を調製するために、特に示されている暗黙の手順ではなく、上記スキームの手順において例証されている段階の組合せを実施することが必要であり得るということも、理解するであろう。

0095

本発明による調製方法P1〜調製方法P6は、一般に、大気圧下で実施する。高圧下又は減圧下で実施することも可能である。

0096

一般に、当該反応混合物を減圧下で濃縮する。残った残渣から、依然として存在している可能性のある不純物を、クロマトグラフィー又は結晶化などの既知方法によって除去することができる。

0097

後処理は、慣習的な方法で実施する。一般に、当該反応混合物を水で処理し、その有機相を分離し、脱水後、減圧下で濃縮する。適切な場合には、残った残渣から、依然として存在している可能性のある不純物を、クロマトグラフィー、結晶化又は蒸留などの慣習的な方法によって除去することができる。

0098

本発明による化合物は、上記で記載した一般的な調製方法に準じて調製することができる。それにもかかわらず、当業者が、自分の一般的な知識及び利用可能な刊行物に基づいて、合成することが望まれる化合物のそれぞれの特性に応じて該調製方法を適合させることができるということは理解されるであろう。

0099

本発明は、かくして、式(II)

0100

〔式中、Z1、Z2、Z3、Z4、n、m、p、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕
で表される化合物及びそれらの許容される塩を提供する。

0101

本発明による式(II)で表される好ましい化合物は、以下のものである:
・ N−[2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[3−フルオロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−{[4−(1−メチルシクロプロピル)−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル]メチル}シクロプロパンアミン
・ N−[4−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[4−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[4,5−ジメチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[4,5−ジクロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[4,5−ジメトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[5−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[5−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[5−フルオロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[5−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ 1−メチル−N−[5−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ 1−{[5−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]アミノ}シクロプロパンカルボニトリル
・ N−[3−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[5−クロロ−2−(1−エチニルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−エチニルシクロプロピル)−5−メチルベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−(5−クロロ−2−{1−[(トリメチルシリル)エチニル]シクロプロピル}ベンジル)シクロプロパンアミン
・ N−(5−メチル−2−{1−[(トリメチルシリル)エチニル]シクロプロピル}ベンジル)シクロプロパンアミン
・ 1−{4−クロロ−2−[(シクロプロピルアミノ)メチル]フェニル}シクロプロパンカルボニトリル
・ 1−{2−[(シクロプロピルアミノ)メチル]−4−メチルフェニル}シクロプロパンカルボニトリル
・ N−{2−[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]−5−メチルベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−エチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−エチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[4−クロロ−2−(1−エチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−エチルシクロプロピル)−4−メチルベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−エチルシクロプロピル)−5−フルオロ−4−メチルベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−エチルシクロプロピル)−5−(トリフルオロメチル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[5−クロロ−2−(1−エチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−エチルシクロプロピル)−5−メチルベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−エチルシクロプロピル)−6−フルオロベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[4−クロロ−2−(1−プロピルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[5−メチル−2−(1−プロピルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−クロロシクロプロピル)−5−メチルベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−{2−[1,1’−ビ(シクロプロピル)−1−イル]−5−メチルベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−{2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−{5−ブロモ−2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−{5−クロロ−2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−{2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−5−フルオロベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−{2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−5−メチルベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−{2−ブロモ−6−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−[4−クロロ−2−(1−イソブチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−イソブチルシクロプロピル)−5−メチルベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−{5−クロロ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−{2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ベンジル}シクロプロパンアミン
・ N−{5−フルオロ−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ベンジル}シクロプロパンアミン
及び、それらの許容される塩。

0102

本発明による式(II)で表される興味深い別の化合物は、以下のものである:
・ N−[2−(1−メトキシシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[5−クロロ−2−(1−メトキシシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−(1−メトキシシクロプロピル)−5−メチルベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−[2−フルオロ−3−メチル−6−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン
・ N−(2’,3’−ジヒドロスピロシクロプロパン−1,1’−インデン]−7’−イルメチル)シクロプロパンアミン
・ N−[(2,2−ジクロロ−3’,4’−ジヒドロ−2’H−スピロ[シクロプロパン−1,1’−ナフタレン]−8’−イル)メチル]シクロプロパンアミン
・ N−(3’,4’−ジヒドロ−2’H−スピロ[シクロプロパン−1,1’−ナフタレン]−8’−イルメチル)シクロプロパンアミン
・ N−[(2,2−ジクロロ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−インデン]−7’−イル)メチル]シクロプロパンアミン
・ N−[(6’−メチル−3’,4’−ジヒドロ−2’H−スピロ[シクロプロパン−1,1’−ナフタレン]−8’−イル)メチル]シクロプロパンアミン,
及び、それらの許容される塩。

0103

本発明は、かくして、式(IV)

0104

〔式中、Z4、n、m、p、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕で表される化合物も提供するが、但し、(IV)は、以下のものは表さない:
・ 2−(1−メトキシシクロヘプチル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド
・ (1S,2S)−2−エトキシ−2−(2−ホルミルフェニルシクロプロパンカルボン酸メチル
及び、
・ (1S,2R)−2−エトキシ−2−(2−ホルミルフェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル。

0105

本発明による式(IV)で表される好ましい化合物は、以下のものである:
・ 2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 4−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 4−フルオロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 4−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 4−メトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 4,5−ジフルオロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 4,5−ジメチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 4,5−ジメトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 4−メチル−2,5−ビス(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 5−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 5−フルオロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 5−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 2,5−ビス(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 3−フルオロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 1−(4−クロロ−2−ホルミルフェニル)シクロプロパンカルボニトリル
・ 1−(2−ホルミル−4−メチルフェニル)シクロプロパンカルボニトリル
・ 2−(1−エチルシクロプロピル)−4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド
・ 2−(1−エチルシクロプロピル)−5−メチルベンズアルデヒド
・ 4−クロロ−2−(1−プロピルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 5−クロロ−2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンズアルデヒド
・ 2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−5−メチルベンズアルデヒド
・ 4−クロロ−2−(1−イソブチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 2−(1−イソブチルシクロプロピル)−5−メチルベンズアルデヒド
・ 1−(4−クロロ−2−ホルミルフェニル)シクロプロパンカルボン酸
及び、
・ 1−(4−クロロ−2−ホルミルフェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル。

0106

本発明による式(IV)で表される興味深い別の化合物は、以下のものである:
・ 2−(1−エチルシクロプロピル)−4−メチルベンズアルデヒド
・ 2−(1−エチルシクロプロピル)−6−フルオロベンズアルデヒド
・ 4−クロロ−2−(1−エチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 5−メチル−2−(1−プロピルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 2−(1−エチルシクロプロピル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド
・ 2−(1−エチルシクロプロピル)−5−フルオロ−4−メチルベンズアルデヒド
・ 5−クロロ−2−(1−エチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
・ 2−[1,1’−ビ(シクロプロピル)−1−イル]−5−メチルベンズアルデヒド
・ 5−ブロモ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド
及び、
・ 5−ブロモ−4−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド。

0107

本発明は、かくして、式(V)

0108

〔式中、U2は、ハロゲンであり、並びに、Z4、n、m、p、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕で表される化合物も提供するが、但し、化合物(V)は、以下のものは表さない:
・ 1−[2−(ブロモメチル)−3−クロロフェニルシクロブタノール
・ 1−[2−(ブロモメチル)フェニル]シクロプロパンカルボニトリル
・ 1−[2−(ブロモメチル)−4−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロヘプチルメチルエーテル
・ 2−(ブロモメチル)−1−(1−メトキシシクロペンチル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン
・ 2−(ブロモメチル)−1−(1−メトキシシクロヘキシル)−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン
及び、
・ 1−[2−(ブロモメチル)フェニル]シクロペンタンカルボニトリル

0109

式(V)〔式中、U2は、ハロゲンであり、並びに、Z4、n、m、p、W及びYは、本明細書中で定義されているとおりである〕で表される下記化合物は、化学データベース及び/又は供給業者のデータベースの中にも記載されているが、それを調製及び分離することを可能とする参考資料又は情報については記載されていない:
・ 1−[2−(クロロメチル)−4,5−ジメトキシフェニル]シクロペンタンカルボニトリル。

0110

本発明による式(V)で表される好ましい化合物は、以下のものである:
・ 1−(ブロモメチル)−3−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゼン。

0111

本発明による式(V)で表される興味深い別の化合物は、以下のものである:
・ 1−(ブロモメチル)−2−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ベンゼン
・ 2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ベンゼン
・ 2−(ブロモメチル)−4−フルオロ−1−[1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル]ベンゼン
・ 1−(ブロモメチル)−2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−4−フルオロベンゼン
・ 2−(ブロモメチル)−1−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]−4−フルオロベンゼン
・ 1−(ブロモメチル)−2−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンゼン
・ 2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンゼン
・ 1−ブロモ−2−(ブロモメチル)−3−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンゼン
及び、
・ 4−ブロモ−2−(ブロモメチル)−1−[1−(ジフルオロメチル)シクロプロピル]ベンゼン。

0112

さらなる態様において、本発明は、有効で且つ植物に対して毒性を示さない量の式(I)で表される活性化合物を含んでいる殺菌剤組成物にも関する。

0113

「有効で且つ植物に対して毒性を示さない量」という表現は、農耕地に存在しているか又はおそらく出現するであろう菌類を防除又は駆除するのに充分で、且つ、該作物について植物毒性感知可能などのような症状も引き起こすことのない、本発明組成物の量を意味する。そのような量は、防除対象の菌類、作物の種類、気候条件、及び、本発明の殺菌剤組成物に含まれている化合物に応じて、広い範囲で変動し得る。そのような量は、当業者が実行可能な範囲内にある体系的な圃場試験により決定することが可能である。

0114

かくして、本発明により、活性成分としての有効量の本明細書中で定義されている式(I)で表される化合物及び農業上許容される支持体担体又は増量剤を含んでいる殺菌剤組成物が提供される。

0115

本発明によれば、用語「支持体(support)」は、式(I)の活性化合物と組み合わせて又は関連させて、特に植物の一部分に対して、より容易に施用できるようにする、天然又は合成の有機化合物又は無機化合物を意味する。このような支持体は、従って、一般に不活性であり、また、農業上許容されるものであるべきである。支持体は、固体であることができるし、又は、液体であることもできる。適切な支持体の例としては、クレー、天然又は合成のシリケートシリカ樹脂固形肥料、水、アルコール(特に、ブタノール)、有機溶媒鉱油及び植物油、並びに、それらの誘導体などを挙げることができる。このような支持体の混合物を使用することもできる。

0116

本発明の組成物には、さらにまた、付加的な成分も含有させることができる。特に、該組成物には、さらに、界面活性剤を含有させることができる。該界面活性剤は、イオン性若しくは非イオン性のタイプの乳化剤分散剤若しくは湿潤剤であることが可能であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物であることが可能である。例えば、以下のものを挙げることができる:ポリアクリル酸塩リグノスルホン酸塩フェノールスルホン酸塩若しくはナフタレンスルホン酸塩エチレンオキシド脂肪アルコール重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(特に、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(特に、アルキルタウレート)、ポリオキシエチル化アルコールのリン酸エステル若しくはポリオキシエチル化フェノールのリン酸エステル、ポリオール脂肪酸エステル、並びに、硫酸官能基、スルホン酸官能基及びリン酸官能基を含んでいる上記化合物の誘導体。該活性化合物及び/又は該不活性支持体水不溶性である場合、並びに、施用のための媒介物(vector agent)が水である場合、一般に、少なくとも1種類の界面活性剤を存在させることが必要である。好ましくは、界面活性剤の含有量は、該組成物の5重量%〜40重量%であり得る。

0117

場合により、さらなる成分、例えば、保護コロイド粘着剤増粘剤揺変剤浸透剤安定化剤金属イオン封鎖剤などを含ませることもできる。さらに一般的には、該活性化合物は、通常の製剤技術に従う固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。

0118

一般に、本発明の組成物には、0.05〜99重量%の活性化合物、好ましくは、10〜70重量%の活性化合物を含有させることができる。

0119

本発明の組成物は、エーロゾルディスペンサーカプセル懸濁液剤、冷煙霧濃厚剤(cold fogging concentrate)、散粉粉剤乳剤水中油型エマルション剤、油中水型エマルション剤、カプセル化粒剤細粒剤種子処理フロアブル剤ガス剤加圧下)、ガス生成剤(gas generating product)、粒剤、温煙霧濃厚剤(hot fogging concentrate)、大型粒剤、微粒剤油分散性粉剤、油混和性フロアブル剤、油混和性液剤、ペースト剤植物用棒状剤(plant rodlet)、乾燥種子処理用粉剤、農薬粉衣種子、可溶性濃厚剤(soluble concentrate)、可溶性粉剤、種子処理用溶液剤、懸濁製剤(フロアブル剤)、微量散布用液剤(ultra low volume (ULV) liquid)、微量散布用懸濁液剤(ultra low volume (ULV) suspension)、顆粒水和剤水分散性錠剤スラリー処理水和剤水溶性顆粒剤水溶性錠剤、種子処理用水溶性粉剤及び水和剤などのような、さまざまな形態及び製剤で使用することが可能である。これらの組成物には、処理対象の植物又は種子に対して噴霧装置又は散粉装置のような適切な装置を用いて施用される状態にある組成物のみではなく、作物に対して施用する前に希釈することが必要な商業的な濃厚組成物も包含される。

0120

上記製剤は、自体公知の方法で、例えば、当該活性成分を少なくとも1種類の慣習的な増量剤、溶媒又は希釈剤、アジュバント、乳化剤、分散剤及び/又は結合剤又は固着剤、湿潤剤、撥水剤、適切な場合には、乾燥剤及び紫外線安定剤、並びに、適切な場合には、染料及び顔料消泡剤防腐剤無機及び有機の増粘剤、粘着剤、ジベレリン類、並びに、さらに、さらなる加工助剤、及び、さらに水と混合させることによって、調製することができる。調製しようとする製剤の型に応じて、さらなる加工段階、例えば、湿式粉砕乾式粉砕及び造粒などが必要である。

0121

本発明による活性成分は、それだけで存在し得るか、又は、その(商業用)製剤中に、及び、そのような製剤から調製された使用形態中に、殺虫剤誘引剤不妊剤殺細菌剤殺ダニ剤殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤除草剤肥料生物学的薬剤(biologicals)、薬害軽減剤及び/又は情報化学物質などの別の(既知)活性成分との混合物として、存在し得る。

0122

式(I)で表される化合物及び本発明の殺菌剤組成物を使用して、植物又は作物の植物病原性菌類(特に、さび病)を治療的又は予防的に防除することができる。

0123

かくして、本発明のさらなる態様により、植物又は作物の植物病原性菌類(特に、さび病)を治療的又は予防的に防除する方法が提供され、ここで、該方法は、式(I)で表される化合物又は本発明の殺菌剤組成物を、種子、植物若しくは植物の果実に施用するか、又は、植物がそこで成育している土壌若しくは植物を栽培するのが望まれる土壌に施用することを特徴とする。

0124

本発明による処理方法は、さらにまた、塊茎又は根茎のような繁殖器官を処理するのにも有効であり得、さらには、種子、実生又は移植実生(seedlings pricking out)及び植物又は移植植物(plants pricking out)を処理するのにも有効であり得る。この処理方法は、根を処理するのにも有効であり得る。本発明による処理方法は、関係している植物の樹幹又は柄、葉、花及び果実のような植物の地上部を処理するのにも有効であり得る。

0125

本発明に従って、全ての植物及び植物の部分を処理することができる。植物は、望ましい及び望ましくない野生植物、栽培品種並びに植物変種(植物変種又は植物育種家権利によって保護されても又は保護されなくても)のような全ての植物及び植物群を意味する。栽培品種及び植物変種は、慣習的な繁殖方法及び育種方法(これらは、1種類以上の生物工学的方法によって、例えば、倍加半数体プロトプラスト融合ランダム突然変異誘発及び定方向突然変異誘発分子標識若しくは遺伝標識又は生物工学法及び遺伝子工学法などを使用して、補助することができるか又は補うことができる)によって得られる植物であることができる。植物の部分は、植物の地上及び地下の全ての部分及び全ての器官、例えば、枝条、葉、花及び根などを意味し、ここで、例えば、葉、針状葉、茎、枝、花、子実体、果実及び種子、並びに、根、球茎及び根茎などを挙げることができる。作物並びに栄養繁殖器官及び生殖繁殖器官(vegetative and generative propagating material)、例えば、挿木(cutting)、球茎、根茎、匍匐茎及び種子なども、植物の部分に属する。

0126

本発明の方法で保護することが可能な植物の中で、以下のものを挙げることができる:主要農作物、例えば、トウモロコシダイズワタアブラナ属油料種子(Brassica oilseeds)、例えば、セイヨウアブラナ(Brassica napus)(例えば、カノラ)、カブ(Brassica rapa)、カラシナ(B.juncea)(例えば、マスタード)及びアビニアガラシ(Brassica carinata)、イネ、コムギテンサイサトウキビエンバクライムギオオムギアワライコムギ、アマ、ブドウの木、並びに、種々の植物学的分類群に属するさまざまな果実及び野菜、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果(pip fruit)、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果、例えば、アンズサクラアーモンド及びモモ液果(berry fruits)、例えば、イチゴ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びバナナ園(banana trees and plantings))、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレーフルーツ);ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマトジャガイモトウガラシナス)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Compositiae sp.)(例えば、レタスチョウセンアザミ及びチコリー(これは、ルートチコリー(root chicory)、エンダイブ又はキクニガナを包含する))、セリ科各種(Umbelliferae sp.)(例えば、ニンジンパセリセロリ及びセルリアック)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ(これは、ピックルキュウリ(pickling cucumber)を包含する)、カボチャスイカヒョウタン及びメロン)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、タマネギ及びリーキ)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリーカリフラワー芽キャベツ、タイサイ、コールラビラディッシュセイヨウワサビコショウソウ、ハクサイ)、マメ科各種(Leguminosae sp.)(例えば、ラッカセイエンドウ及びインゲンマメ(例えば、クライミングビーン(climbing beans)及びソラマメ))、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、フダンソウ(mangold)、フダンソウ(spinach beet)、ホウレンソウビートルート)、アオイ科(Malvaceae)(例えば、オクラ)、クサスギカズラ科(Asparagaceae)(例えば、アスパラガス);園芸作物及び森林作物(forest crops);観賞植物;及び、これら作物の遺伝子組み換えが行われた相同物。

0127

本発明による処理方法は、遺伝子組換え生物GMO)、例えば、植物又は種子などの処理において使用することができる。遺伝子組換え植物(又は、トランスジェニック植物)は、異種遺伝子ゲノムに安定的に組み込まれている植物である。表現「異種遺伝子」は、本質的に、供給されたか又は当該植物の外部で構築された遺伝子であって、核のゲノム、葉緑体のゲノム又はミトコンドリアのゲノムの中に導入されたときに、興味深いタンパク質若しくはポリペプチド発現することにより、又は、その植物内に存在している別の1つ若しくは複数の遺伝子をダウンレギュレート若しくはサイレンシングすることにより、当該形質転換された植物に新しい又は改善された作物学的特性又は別の特性を付与する遺伝子を意味する〔例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術又はRNA干渉(RNAi)技術などを使用する〕。ゲノム内に位置している異種遺伝子は、導入遺伝子とも称される。植物ゲノム内におけるその特異的な位置によって定義される導入遺伝子は、形質転換又は遺伝子導入イベントと称される。

0128

植物種又は植物品種、それらの生育場所及び生育条件(土壌、気候生育期、養分(diet))に応じて、本発明の処理により、相加効果を超える効果(「相乗効果」)も生じ得る。かくして、例えば、本発明により使用し得る活性化合物及び組成物の施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は活性の増強、植物の生育の向上、高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水中若しくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花能力の向上、収穫容易性の向上、促進された成熟収穫量の増加、果実の大きさの増大、植物の高さの増大、葉の緑色の向上、より早い開花、収穫された生産物品質の向上及び/又は栄養価の増加、果実内の糖度の上昇、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上及び/又は加工性の向上などが可能であり、これらは、実際に予期された効果を超えるものである。

0129

特定の施用量において、本発明による活性化合物組合せは、植物において強化効果(strengthening effect)も示し得る。従って、本発明の活性化合物組合せは、望ましくない微生物類による攻撃に対して植物の防御システム動員させるのにも適している。これは、適切な場合には、本発明による組合せの例えば菌類に対する強化された活性の理由のうちの1つであり得る。本発明に関連して、植物を強化する(抵抗性誘導する)物質は、処理された植物が、その後で望ましくない微生物類を接種されたときに、それらの微生物類に対して実質的な程度の抵抗性を示すように、植物の防御システムを刺激することができる物質又は物質の組合せを意味するものと理解される。この場合、望ましくない微生物類は、植物病原性の菌類、細菌類及びウイルス類を意味するものと理解される。従って、処理後特定の期間、上記病原体による攻撃から植物を保護するために、本発明の物質を用いることができる。保護が達成される期間は、植物が該活性化合物で処理されてから、一般に、1〜10日間、好ましくは、1〜7日間である。

0130

本発明に従って処理するのが好ましい植物及び植物品種は、特に有利で有益な形質を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって得られたものであろうと、及び/又は、生物工学的方法によって得られたものであろうと)を包含する。

0131

本発明に従って処理するのが同様に好ましい植物及び植物品種は、1以上の生物的ストレスに対して抵抗性を示す。即ち、そのような植物は、害虫及び有害微生物に対して、例えば、線虫類昆虫類ダニ類、植物病原性の菌類、細菌類、ウイルス類及び/又はウイロイド類などに対して、良好な防御を示す。

0132

線虫抵抗性植物の例は、例えば、米国特許出願第11/765,491号、米国特許出願第11/765,494号、米国特許出願第10/926,819号、米国特許出願第10/782,020号、米国特許出願第12/032,479号、米国特許出願第10/783,417号、米国特許出願第10/782,096号、米国特許出願第11/657,964号、米国特許出願第12/192,904号、米国特許出願第11/396,808号、米国特許出願第12/166,253号、米国特許出願第12/166,239号、米国特許出願第12/166,124号、米国特許出願第12/166,209号、米国特許出願第11/762,886号、米国特許出願第12/364,335号、米国特許出願第11/763,947号、米国特許出願第12/252,453号、米国特許出願第12/209,354号、米国特許出願第12/491,396号又は米国特許出願第12/497,221号などに記載されている。

0133

本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、1以上の非生物的ストレスに対して抵抗性を示す植物である。非生物的ストレス状態としては、例えば、渇水、低温に晒されること、熱に晒されること、浸透ストレス湛水、土壌中の塩分濃度の上昇、より多くの鉱物に晒されること、オゾンに晒されること、強い光に晒されること、利用可能な窒素養分が限られていること、利用可能なリン養分が限られていること、日陰回避などを挙げることができる。

0134

本発明に従って同様に処理し得る植物及び植物品種は、増大した収量特性を特徴とする植物である。そのような植物における増大した収量は、例えば、改善された植物の生理機能生長及び発育、例えば、水の利用効率、水の保持効率、改善された窒素の利用性、強化された炭素同化作用、改善された光合成、上昇した発芽効率及び促進された成熟などの結果であり得る。収量は、さらに、改善された植物の構成(architecture)によっても影響され得る(ストレス条件下及び非ストレス条件下)。そのような改善された植物の構成としては、限定するものではないが、早咲きハイブリッド種子産生のための開花制御、実生の活力、植物の寸法、節間の数及び距離、根の成長、種子の寸法、果実の寸法、の寸法、莢又はの数、1つの莢又は穂当たりの種子の数、種子の体積、強化された種子充填、低減された種子分散、低減された莢の裂開及び耐倒伏性などがある。収量についてのさらなる形質としては、種子の組成、例えば、炭水化物含有量、タンパク質含有量油含有量及び油の組成、栄養価、抗栄養化合物の低減、改善された加工性並びに向上した貯蔵安定性などがある。

0135

上記形質を有している植物の例は、表Aの中に非網羅的に挙げられている。

0136

本発明に従って処理し得る植物は、雑種強勢(これは、結果として、一般に、増加した収量、向上した活力、向上した健康状態並びに生物的及び非生物的ストレスに対する向上した抵抗性をもたらす)の特性を既に呈しているハイブリッド植物である。そのような植物は、典型的には、雄性不稔交配母体近交系(inbred male−sterile parent line)(雌性親)を別の雄性稔性交配母体近交系(inbred male−fertile parent line)(雄性親)と交雑させることによって作られる。ハイブリッド種子は、典型的には、雄性不稔植物から収穫され、そして、栽培者販売される。雄性不稔植物は、場合により(例えば、トウモロコシにおいて)、雄穂を除去することによって〔即ち、雄性繁殖器官(又は雄花)を機械的に除去することによって〕、作ることができる。しかしながら、より典型的には、雄性不稔性は、植物ゲノム内の遺伝的決定基の結果である。その場合、及び、特に種子がハイブリッド植物から収穫される所望の生産物である場合、典型的には、該ハイブリッド植物において雄性稔性を確実に完全に回復させることは有用である。これは、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいるハイブリッド植物において雄性稔性を回復させることが可能な適切な稔性回復遺伝子を雄性親が有していることを確実なものとすることによって達成することができる。雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、細胞質内に存在し得る。細胞質雄性不稔(CMS)の例は、例えば、アブラナ属各種(Brassica species)に関して記述された(W0 92/05251、WO 95/09910、WO 98/27806、WO 05/002324、WO 06/021972、及び、US 6,229,072)。しかしながら、雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、核ゲノム内にも存在し得る。雄性不稔性植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る特に有用な方法は、WO 89/10396に記載されており、ここでは、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼ雄ずい内のタペータム細胞において選択的に発現させる。次いで、タペータム細胞内においてバルスターなどのリボヌクレアーゼインヒビターを発現させることによって、稔性を回復させることができる(例えば、WO 91/02069)。

0137

本発明に従って処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、除草剤耐性植物、即ち、1種類以上の所与の除草剤に対して耐性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、当該除草剤耐性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。

0138

除草剤抵抗性植物は、例えば、グリホセート耐性植物、即ち、除草剤グリホセート又はその塩に対して耐性にされた植物である。植物は、種々の方法によって、グリホセートに対して耐性にすることができる。例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼEPSPS)をコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、以下のものである:細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異CT7)(Comai et al., 1983, Science 221, 370−371)、細菌アグロバクテリウム属各種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子(Barry et al., 1992, Curr. Topics Plant Physiol. 7, 139−145)、ペチュニアのEPSPSをコードする遺伝子(Shah et al., 1986, Science 233, 478−481)、トマトのEPSPSをコードする遺伝子(Gasser et al., 1988, J. Biol. Chem. 263, 4280−4289)又はオヒシバ属(Eleusine)のEPSPSをコードする遺伝子(WO 01/66704)。それは、例えばEP 0837944、WO 00/66746、WO 00/66747又はWO 02/26995などに記述されているように、突然変異EPSPSであることも可能である。グリホセート耐性植物は、さらにまた、米国特許第5,776,760号及び米国特許第5,463,175号に記述されているように、グリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、例えばWO 02/36782、WO 03/092360、WO 05/012515及びWO 07/024782などに記述されているように、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、例えばWO 01/024615又はWO 03/013226などに記述されているように、上記遺伝子の自然発生突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることもできる。グリホセート耐性を付与するEPSPS遺伝子を発現する植物は、例えば、米国特許出願第11/517,991号、米国特許出願第10/739,610号、米国特許出願第12/139,408号、米国特許出願第12/352,532号、米国特許出願第11/312,866号、米国特許出願第11/315,678号、米国特許出願第12/421,292号、米国特許出願第11/400,598号、米国特許出願第11/651,752号、米国特許出願第11/681,285号、米国特許出願第11/605,824号、米国特許出願第12/468,205号、米国特許出願第11/760,570号、米国特許出願第11/762,526号、米国特許出願第11/769,327号、米国特許出願第11/769,255号、米国特許出願第11/943801号又は米国特許出願第12/362,774号などに記載されている。グリホセート耐性を付与する別の遺伝子(例えば、デカルボキシラーゼ遺伝子)を含んでいる植物は、例えば、米国特許出願第11/588,811号、米国特許出願第11/185,342号、米国特許出願第12/364,724号、米国特許出願第11/185,560号又は米国特許出願第12/423,926号などに記載されている。

0139

別の除草剤抵抗性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼ阻害する除草剤(例えば、ビアラホスホスフィノトリシン又はグルホシネート)に対して耐性にされている植物である。そのような植物は、当該除草剤を解毒する酵素を発現させるか、又は、阻害に対して抵抗性を示す突然変異グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって、得ることができる(例えば、米国特許出願第11/760,602号に記載されている)。そのような有効な一解毒酵素は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素である(例えば、ストレプトマイセス属各種(Streptomyces species)に由来するbarタンパク質又はpatタンパク質)。外因性のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、例えば、米国特許第5,561,236号、米国特許第5,648,477号、米国特許第5,646,024号、米国特許第5,273,894号、米国特許第5,637,489号、米国特許第5,276,268号、米国特許第5,739,082号、米国特許第5,908,810号及び米国特許第7,112,665号などに記述されている。

0140

さらなる除草剤耐性植物は、さらにまた、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物である。ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ類は、パラ−ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害薬に対して耐性を示す植物は、WO 96/38567、WO 99/24585、WO 99/24586、WO 2009/144079、WO 2002/046387又はUS 6,768,044に記述されているように、自然発生抵抗性HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、又は、突然変異HPPD酵素若しくはキメラHPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、形質転換させることができる。HPPD阻害薬に対する耐性は、さらにまた、HPPD阻害薬による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチセートを形成させることが可能な特定の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによっても得ることができる。そのような植物及び遺伝子は、WO 99/34008及びWO 02/36787に記述されている。HPPD阻害薬に対する植物の耐性は、さらにまた、WO 2004/024928に記述されているように、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えてプレフェナートスヒドロゲナーゼ(PDH)活性を有する酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによって改善することもできる。さらに、植物は、WO 2007/103567及びWO 2008/150473に記載されているように、そのゲノムの中にHPPD阻害薬を代謝又は分解することが可能な酵素(例えば、CYP450酵素)をコードする遺伝子を加えることによって、HPPD阻害薬除草剤に対してさらに耐性にすることができる。

0141

さらに別の除草剤抵抗性植物は、アセトラクテートシンターゼ(ALS阻害薬に対して耐性にされている植物である。既知ALS阻害薬としては、例えば、スルホニル尿素系除草剤、イミダゾリノン系除草剤トリアゾロピリミジン系除草剤、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート系除草剤、及び/又は、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。ALS酵素(「アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)」としても知られている)における種々の突然変異体は、例えば「Tranel and Wright(2002, Weed Science 50:700−712)」などに記述され、さらに、米国特許第5,605,011号、米国特許第5,378,824号、米国特許第5,141,870号及び米国特許第5,013,659号などにも記述されているように、種々の除草剤及び除草剤の群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の作製については、米国特許第5,605,011号、米国特許第5,013,659号、米国特許第5,141,870号、米国特許第5,767,361号、米国特許第5,731,180号、米国特許第5,304,732号、米国特許第4,761,373号、米国特許第5,331,107号、米国特許第5,928,937号及び米国特許第5,378,824号並びに国際公開WO 96/33270号に記述されている。別のイミダゾリノン耐性植物についても、例えば、WO 2004/040012、WO 2004/106529、WO 2005/020673、WO 2005/093093、WO 2006/007373、WO 2006/015376、WO 2006/024351及びWO 2006/060634などに記述されている。さらなるスルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物は、さらにまた、例えば、WO 07/024782及び米国特許出願第61/288958号などにも記述されている。

0142

イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対して耐性を示す別の植物は、例えば、ダイズに関しては米国特許第5,084,082号に記述されているように、イネに関してはWO 97/41218に記述されているように、テンサイに関しては米国特許第5,773,702号及びWO 99/057965に記述されているように、レタスに関しては米国特許第5,198,599号に記述されているように、又は、ヒマワリに関してはWO 01/065922に記述されているように、誘導された突然変異誘発、当該除草剤の存在下での細胞培養における選抜又は突然変異育種によって得ることができる。

0143

本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、昆虫抵抗性トランスジェニック植物、即ち、特定の標的昆虫による攻撃に対して抵抗性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。

0144

本明細書中で使用されている場合、「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」には、以下のものをコードするコード配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物が包含される:
(1)バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、クリックモアら「Crickmore et al. (1998, Microbiology and Molecular Biology Reviews, 62:807−813」によって記載され、クリックモアら「Crickmore et al. (2005)」によって、オンライン「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/」上で「バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)毒素命名法」において更新された殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、Cryタンパク質類(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1F、Cry2Ab、Cry3Aa、又は、Cry3Bb)のタンパク質若しくはその殺虫活性を示す一部分(例えば、EP 1999141、及び、WO 2007/107302)、又は、例えば米国特許出願第12/249,016に記載されている合成遺伝子によってコードされているタンパク質;又は、
(2) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する第2の別の結晶タンパク質又はその一部分の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する結晶タンパク質又はその一部分、例えば、Cry34結晶タンパク質とCry35結晶タンパク質で構成されているバイナリートキシン(Moellenbeck et al. 2001, Nat. Biotechnol. 19:668−72; Schnepf et al. 2006, Applied Environm. Microbiol. 71, 1765−1774)、又は、Cry1A若しくはCry1Fタンパク質とCry2Aa若しくはCry2Ab若しくはCry2Aeタンパク質で構成されているバイナリートキシン(米国特許出願第12/214,022号、及び、EP 08010791.5);又は、
(3) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する種々の殺虫性結晶タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド、例えば、トウモロコシイベントMON89034で産生されるCry1A.105タンパク質(WO 2007/027777);又は、
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に導入された変化に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1〜10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、トウモロコシイベントMON863若しくはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質又はトウモロコシイベントMIR604におけるCry3Aタンパク質;又は、
(5) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する殺虫性分泌タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.html」において挙げられている栄養生長期殺虫性タンパク質(vegetative insecticidal protein)(VIP)、例えば、VIP3Aaタンパク質類のタンパク質;又は、
(6) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する第2の分泌タンパク質の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する分泌タンパク質、例えば、VIP1Aタンパク質とVIP2Aタンパク質で構成されているバイナリートキシン(WO 94/21795);又は、
(7) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する種々の分泌タンパク質の一部分を含んでいる殺虫性ハイブリッドタンパク質、例えば、上記(1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記(2)のタンパク質のハイブリッド;又は、
(8) 上記(5)〜(7)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に導入された変化(それでも、まだ、殺虫性タンパク質をコードしている)に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1〜10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、ワタイベントCOT102におけるVIP3Aaタンパク質;又は、
(9) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する結晶タンパク質の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する分泌タンパク質、例えば、VIP3とCry1A若しくはCry1Fで構成されているバイナリートキシン(米国特許出願第61/126083号、及び、米国特許出願第61/195019号)、又は、VIP3タンパク質とCry2Aaタンパク質若しくはCry2Abタンパク質若しくはCry2Aeタンパク質で構成されているバイナリートキシン(米国特許出願第12/214,022号、及び、EP 08010791.5);又は、
(10) 上記(9)のタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNA中に導入された変化(それでも、まだ、殺虫性タンパク質をコードしている)に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1〜10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの。

0145

もちろん、「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」は、本明細書中で使用されている場合、上記クラス(1)〜(10)のいずれか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組合せを含んでいる任意の植物も包含する。一実施形態では、異なった標的昆虫種に対して異なったタンパク質を使用した場合に影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、又は、同一の標的昆虫種に対して殺虫活性を示すが作用機序は異なっている(例えば、当該昆虫体内の異なった受容体結合部位に結合する)異なったタンパク質を用いることによって当該植物に対する昆虫の抵抗性の発達遅延させるために、昆虫抵抗性植物は、上記クラス(1)〜(10)のいずれか1つのタンパク質をコードする2つ以上の導入遺伝子を含んでいる。

0146

「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」は、本明細書中で使用されている場合、さらに、例えばWO 2007/080126、WO 2006/129204、WO 2007/074405、WO 2007/080127及びWO 2007/035650などに記述されているような、植物の害虫に摂取されたときにその害虫の成長を阻害する二本鎖RNAを発現時に産生する配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物も包含する。

0147

本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、非生物的ストレスに対して耐性を示す。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物としては、以下のものなどがある:
(1)植物細胞内又は植物内におけるポリADPリボースポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能な導入遺伝子を含んでいる植物(WO 00/04173、WO /2006/045633、EP 04077984.5又はEP 06009836.5に記述されている);
(2) 植物又は植物細胞のPARGコード化遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能なストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物(例えば、WO 2004/090140などに記述されている);
(3)ニコチンアミダーゼニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼ又はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを包含するニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ合成経路植物機能性酵素(plant−functional enzyme)をコードするストレス耐性を強化する導入遺伝子を含んでいる植物(例えば、EP 04077624.7、WO 2006/133827、PCT/EP07/002433、EP 1999263又はWO 2007/107326などに記述されている)。

0148

本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、収穫された生産物の改変された量、品質及び/若しくは貯蔵安定性、並びに/又は、収穫された生産物の特定の成分の改変された特性を示す。例えば:
(1)野生型の植物細胞又は植物において合成された澱粉と比較して、その物理化学的特性〔特に、アミロース含有量若しくはアミロースアミロペクチン比、枝分かれ度、平均鎖長、側鎖分布粘性挙動ゲル化強度(gelling strength)、澱粉粒径及び/又は澱粉粒子形態〕が変えられていて、特定の用途により適した変性澱粉を合成するトランスジェニック植物。変性澱粉を合成する該トランスジェニック植物は、例えば、EP 0571427、WO 95/04826、EP 0719338、WO 96/15248、WO 96/19581、WO 96/27674、WO 97/11188、WO 97/26362、WO 97/32985、WO 97/42328、WO 97/44472、WO 97/45545、WO 98/27212、WO 98/40503、WO 99/58688、WO 99/58690、WO 99/58654、WO 00/08184、WO 00/08185、WO 00/08175、WO 00/28052、WO 00/77229、WO 01/12782、WO 01/12826、WO 02/101059、WO 03/071860、WO 2004/056999、WO 2005/030942、WO 2005/030941、WO 2005/095632、WO 2005/095617、WO 2005/095619、WO 2005/095618、WO 2005/123927、WO 2006/018319、WO 2006/103107、WO 2006/108702、WO 2007/009823、WO 00/22140、WO 2006/063862、WO 2006/072603、WO 02/034923、EP 06090134.5、EP 06090228.5、EP 06090227.7、EP 07090007.1、EP 07090009.7、WO 01/14569、WO 02/79410、WO 03/33540、WO 2004/078983、WO 01/19975、WO 95/26407、WO 96/34968、WO 98/20145、WO 99/12950、WO 99/66050、WO 99/53072、US 6,734,341、WO 00/11192、WO 98/22604、WO 98/32326、WO 01/98509、WO 01/98509、WO 2005/002359、US 5,824,790、US 6,013,861、WO 94/04693、WO 94/09144、WO 94/11520、WO 95/35026、WO 97/20936に開示されている;
(2) 非澱粉炭水化物ポリマーを合成するか又は遺伝子組換えがなされていない野生型植物と比較して改変された特性を有する非澱粉炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニック植物。その例は、ポリフルクトース(特に、イヌリン型及びレバン型のポリフルクトース)を産生する植物(EP 0663956、WO 96/01904、WO 96/21023、WO 98/39460及びWO 99/24593に開示されている)、α−1,4−グルカン類を産生する植物(WO 95/31553、US 2002031826、US 6,284,479、US 5,712,107、WO 97/47806、WO 97/47807、WO 97/47808及びWO 00/14249に開示されている)、α−1,6−分枝α−1,4−グルカン類を産生する植物(WO 00/73422に開示されている)、及び、アルテルナンを産生する植物(WO 00/47727、WO 00/73422、EP 06077301.7、US 5,908,975及びEP 0728213などに開示されている)である;
(3)ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物(例えば、WO 2006/032538、WO 2007/039314、WO 2007/039315、WO 2007/039316、JP 2006304779及びWO 2005/012529などに開示されている)。

0149

(4)トランスジェニック植物又はハイブリッド植物、例えば、「可溶性固形物高含有量」、「低辛味」(LP)及び/又は「長期保存」(LS)などの特性を有するタマネギ(米国特許出願第12/020,360号及び米国特許出願第61/054,026号に記述されている)。

0150

本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができるもの)は、改変された繊維特性を有する植物(例えば、ワタ植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された繊維特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) 改変された形態のセルロースシンターゼ遺伝子を含んでいる植物(例えば、ワタ植物)(WO 98/00549に記述されている);
(b) 改変された形態のrsw2相核酸又はrsw3相同核酸を含んでいる植物(例えば、ワタ植物)(WO 2004/053219に記述されている);
(c)スクロースリン酸シンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物)(WO 01/17333に記述されている);
(d)スクロースシンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物)(WO 02/45485に記述されている);
(e)繊維細胞に基づいた原形質連絡ゲーティングのタイミングが(例えば、繊維選択的β−1,3−グルカナーゼダウンレギュレーションを介して)改変されている植物(例えば、ワタ植物)(WO 2005/017157に記述されているか、又は、EP 08075514.3若しくは米国特許出願第61/128,938号に記述されている);
(f)反応性が(例えば、nodCを包含するN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現及びキチンシンターゼ遺伝子の発現を介して)改変されている繊維を有する植物(例えば、ワタ植物)(WO 2006/136351に記述されている)。

0151

本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができるもの)は、改変されたオイルプロフィール特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変されたオイル特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a)オレイン酸含有量が高いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(例えば、US 5,969,169、US 5,840,946、US 6,323,392又はUS 6,063,947などに記載されている);
(b)リノレン酸含有量が低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(US 6,270,828、US 6,169,190又はUS 5,965,755に記載されている);
(c)飽和脂肪酸のレベルが低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)(例えば、米国特許第5,434,283号又は米国特許出願第12/668303号などに記載されている)。

0152

本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることができるもの)は、改変された種子脱粒特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された種子脱粒特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、種子の脱粒が遅延されているか又は低減されている植物(例えば、ナタネ植物)などがある(米国特許出願第61/135,230号、WO 09/068313及びWO 10/006732に記述されている)。

0153

本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、アメリカ合衆国内における規制除外(non−regulated status)についてのアメリカ合衆国農務省(USDA)の動植物検疫局(APHIS)に対する申請の対象である(ここで、そのような申請は、許可されているか又は審理中である)、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいる植物である。いつ何時でも、この情報は、APHIS(4700 River Road Riverdale, MD 20737,USA)から、例えば、そのインターネットサイト(URL http://www.aphis.usda.gov/brs/not_reg.html)において、容易に入手することができる。本出願の出願日においてAPHISが審理中であるか又はAPHISによって許可された規制除外に対する申請は、下記情報を含んでいる表Bに記載されている申請であった:
− 申請: 当該申請の識別番号。形質転換イベントについての技術的な記述は、APHISから(例えば、APHISのウェブサイトにおいて、該申請番号を参照することによって)入手可能な個々の申請書類の中に見いだすことができる。それらの記述は、参照によって本明細書中に組み入れる。

0154

−申請の拡張: 拡張が請求されている、先の申請についての言及。

0155

− 会社: 当該申請を提出している事業体名称

0156

−規制物: 関連する植物種。

0157

トランスジェニック表現型:形質転換イベントによって植物に付与された形質。

0158

−形質転換イベント又はライン:規制除外が請求されている1つ又は複数のイベント(場合により、ラインとも称される)の名称。

0159

−APHIS文書: APHISに請求することが可能な、申請に関してAPHISによって刊行されている種々の文書。

0160

単一の形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいる特に有用なさらなる植物は、例えば、国又は地域のさまざまな規制機関によるデータベースに記載されている〔例えば、「http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspx」及び「http://www.agbios.com/dbase.php」を参照されたい〕。

0161

本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、下記のものを包含する、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいて例えば国又は地域のさまざまな規制機関によるデータベースに記載されている植物である:イベント1143−14A(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128569に記載されている);イベント1143−51B(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128570に記載されている);イベント1445(ワタ、除草剤耐性、寄託されていない、US−A 2002−120964又はWO02/034946に記載されている);イベント17053(イネ、除草剤耐性、PTA−9843として寄託されている、WO2010/117737に記載されている);イベント17314(イネ、除草剤耐性、PTA−9844として寄託されている、WO2010/117735に記載されている);イベント281−24−236(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−6233として寄託されている、WO2005/103266又はUS−A 2005−216969に記載されている);イベント3006−210−23(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−6233として寄託されている、US−A 2007−143876又はWO2005/103266に記載されている);イベント3272(トウモロコシ、品質形質、PTA−9972として寄託されている、WO2006/098952又はUS−A 2006−230473に記載されている);イベント40416(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCCPTA−11508として寄託されている、WO2011/075593に記載されている);イベント43A47(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−11509として寄託されている、WO2011/075595に記載されている);イベント5307(トウモロコシ、昆虫防除、ATCC PTA−9561として寄託されている、WO2010/077816に記載されている);イベントASR−368(ベントグラス、除草剤耐性、ATCC PTA−4816として寄託されている、US−A 2006−162007又はWO2004/053062に記載されている);イベントB16(トウモロコシ、除草剤耐性、寄託されていない、US−A 2003−126634に記載されている);イベントBPS−CV127−9(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB No.41603として寄託されている、WO2010/080829に記載されている);イベントCE43−67B(ワタ、昆虫防除、DSMACC2724として寄託されている、US−A 2009−217423又はWO2006/128573に記載されている);イベントCE44−69D(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2010−0024077に記載されている);イベントCE44−69D(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128571に記載されている);イベントCE46−02A(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128572に記載されている);イベントCOT102(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2006−130175又はWO2004/039986に記載されている);イベントCOT202(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2007−067868又はWO2005/054479に記載されている);イベントCOT203(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2005/054480に記載されている);イベントDAS40278(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC PTA−10244として寄託されている、WO2011/022469に記載されている);イベントDAS−59122−7(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA 11384として寄託されている、US−A 2006−070139に記載されている);イベントDAS−59132(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、寄託されていない、WO2009/100188に記載されている);イベントDAS68416(ダイズ、除草剤耐性、ATCC PTA−10442として寄託されている、WO2011/066384又はWO2011/066360に記載されている);イベントDP−098140−6(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC PTA−8296として寄託されている、US−A 2009−137395又はWO2008/112019に記載されている);イベントDP−305423−1(ダイズ、品質形質、寄託されていない、US−A 2008−312082又はWO2008/054747に記載されている);イベントDP−32138−1(トウモロコシ、ハイブリダイゼーション系、ATCC PTA−9158として寄託されている、US−A 2009−0210970又はWO2009/103049に記載されている);イベントDP−356043−5(ダイズ、除草剤耐性、ATCC PTA−8287として寄託されている、US−A 2010−0184079又はWO2008/002872に記載されている);イベントEE−1(ナス、昆虫防除、寄託されていない、WO2007/091277に記載されている);イベントFI117(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC 209031として寄託されている、US−A 2006−059581又はWO98/044140に記載されている);イベントGA21(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC 209033として寄託されている、US−A 2005−086719又はWO1998/044140に記載されている);イベントGG25(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC 209032として寄託されている、US−A 2005−188434又はWO98/044140に記載されている);イベントGHB119(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−8398として寄託されている、WO2008/151780に記載されている);イベントGHB614(ワタ、除草剤耐性、ATCC PTA−6878として寄託されている、US−A 2010−050282又はWO2007/017186に記載されている);イベントGJ11(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC 209030として寄託されている、US−A 2005−188434又はWO98/044140に記載されている);イベントGMRZ13(テンサイ、ウイルス抵抗性、NCIMB−41601として寄託されている、WO2010/076212に記載されている);イベントH7−1(テンサイ、除草剤耐性、NCIMB 41158又はNCIMB 41159として寄託されている、US−A 2004−172669又はWO2004/074492に記載されている);イベントJOPLIN1(コムギ、耐病性、寄託されていない、US−A 2008−064032に記載されている);イベントLL27(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB41658として寄託されている、WO2006/108674又はUS−A 2008−320616に記載されている);イベントLL55(ダイズ、除草剤耐性、NCIMB 41660として寄託されている、WO2006/108675又はUS−A 2008−196127に記載されている);イベントLLワタ25(ワタ、除草剤耐性、ATCC PTA−3343として寄託されている、WO03/013224又はUS−A 2003−097687に記載されている);イベントLLRICE06(イネ、除草剤耐性、ATCC−23352として寄託されている、US 6,468,747又はWO00/026345に記載されている);イベントLLRICE601(イネ、除草剤耐性、ATCC PTA−2600として寄託されている、US−A 2008−2289060又はWO00/026356に記載されている);イベントLY038(トウモロコシ、品質形質、ATCC PTA−5623として寄託されている、US−A 2007−028322又はWO2005/061720に記載されている);イベントMIR162(トウモロコシ、昆虫防除、PTA−8166として寄託されている、US−A 2009−300784又はWO2007/142840に記載されている);イベントMIR604(トウモロコシ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2008−167456又はWO2005/103301に記載されている);イベントMON15985(ワタ、昆虫防除、ATCC PTA−2516として寄託されている、US−A 2004−250317又はWO02/100163に記載されている);イベントMON810(トウモロコシ、昆虫防除、寄託されていない、US−A 2002−102582に記載されている);イベントMON863(トウモロコシ、昆虫防除、ATCC PTA−2605として寄託されている、WO2004/011601又はUS−A 2006−095986に記載されている);イベントMON87427(トウモロコシ、授粉制御、ATCC PTA−7899として寄託されている、WO2011/062904に記載されている);イベントMON87460(トウモロコシ、ストレス耐性、ATCC PTA−8910として寄託されている、WO2009/111263又はUS−A 2011−0138504に記載されている);イベントMON87701(ダイズ、昆虫防除、ATCC PTA−8194として寄託されている、US−A 2009−130071又はWO2009/064652に記載されている);イベントMON87705(ダイズ、品質形質−除草剤耐性、ATCC PTA−9241として寄託されている、US−A 2010−0080887又はWO2010/037016に記載されている);イベントMON87708(ダイズ、除草剤耐性、ATCC PTA9670として寄託されている、WO2011/034704に記載されている);イベントMON87754(ダイズ、品質形質、ATCC PTA−9385として寄託されている、WO2010/024976に記載されている);イベントMON87769(ダイズ、品質形質、ATCC PTA−8911として寄託されている、US−A 2011−0067141又はWO2009/102873に記載されている);イベントMON88017(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−5582として寄託されている、US−A 2008−028482又はWO2005/059103に記載されている);イベントMON88913(ワタ、除草剤耐性、ATCC PTA−4854として寄託されている、WO2004/072235又はUS−A 2006−059590に記載されている);イベントMON89034(トウモロコシ、昆虫防除、ATCC PTA−7455として寄託されている、WO2007/140256又はUS−A 2008−260932に記載されている);イベントMON89788(ダイズ、除草剤耐性、ATCC PTA−6708として寄託されている、US−A 2006−282915又はWO2006/130436に記載されている);イベントMS11(ナタネ、授粉制御−除草剤耐性、ATCC PTA−850又はPTA−2485として寄託されている、WO01/031042に記載されている);イベントMS8(ナタネ、授粉制御−除草剤耐性、ATCC PTA−730として寄託されている、WO01/041558又はUS−A 2003−188347に記載されている);イベントNK603(トウモロコシ、除草剤耐性、ATCC PTA−2478として寄託されている、US−A 2007−292854に記載されている);イベントPE−7(イネ、昆虫防除、寄託されていない、WO2008/114282に記載されている);イベントRF3(ナタネ、授粉制御−除草剤耐性、ATCC PTA−730として寄託されている
、WO01/041558又はUS−A 2003−188347に記載されている);イベントRT73(ナタネ、除草剤耐性、寄託されていない、WO02/036831又はUS−A 2008−070260に記載されている);イベントT227−1(テンサイ、除草剤耐性、寄託されていない、WO02/44407又はUS−A 2009−265817に記載されている);イベントT25(トウモロコシ、除草剤耐性、寄託されていない、US−A 2001−029014又はWO01/051654に記載されている);イベントT304−40(ワタ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−8171として寄託されている、US−A 2010−077501又はWO2008/122406に記載されている);イベントT342−142(ワタ、昆虫防除、寄託されていない、WO2006/128568に記載されている);イベントTC1507(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、寄託されていない、US−A 2005−039226又はWO2004/099447に記載されている);イベントVIP1034(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、ATCC PTA−3925として寄託されている、WO03/052073に記載されている)、イベント32316(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−11507として寄託されている、WO2011/084632に記載されている)、イベント4114(トウモロコシ、昆虫防除−除草剤耐性、PTA−11506として寄託されている、WO2011/084621に記載されている)。

0162

本発明の方法で防除することが可能な植物又は作物の病害の中で、以下のものを挙げることができる:
うどんこ病(powdery mildew disease)、例えば、
ブルメリア(Blumeria)病、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)に起因するもの;
ドスファエラ(Podosphaera)病、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)に起因するもの;
スフエロテカ(Sphaerotheca)病、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)に起因するもの;
ウンシヌラ(Uncinula)病、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)に起因するもの;
・さび病(rust disease)、例えば、
ギムノスポランギウム(Gymnosporangium)病、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae)に起因するもの;
ヘミレイア(Hemileia)病、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix)に起因するもの;
ファコプソラ(Phakopsora)病、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)又はファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)に起因するもの;
プッシニア(Puccinia)病、例えば、プッシニア・レコンジテ(Puccinia recondite)、プッシニア・グラミニス(Puccinia graminis)又はプッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)に起因するもの;
ウロミセス(Uromyces)病、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)に起因するもの;
卵菌類による病害(Oomycete disease)、例えば、
アルブゴ(Albugo)病、例えば、アルブゴ・カンジダ(Albugo candida)に起因するもの;
ブレミア(Bremia)病、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)に起因するもの;
ペロノスポラ(Peronospora)病、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカエ(P. brassicae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に起因するもの;
ラスパラ(Plasmopara)病、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)に起因するもの;
プセウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)病、例えば、プセウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はプセウドペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
・ 葉斑点性、葉汚斑性及び葉枯れ性の病害(leafspot, leaf blotch and leaf blight disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani)に起因するもの;
セルコスポラ(Cercospora)病、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)に起因するもの;
クラジオスポルム(Cladiosporum)病、例えば、クラジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、異名:Helminthosporium)又はコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium)に起因するもの;
シクロコニウム(Cycloconium)病、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum)に起因するもの;
ジアポルテ(Diaporthe)病、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)に起因するもの;
エルシノエ(Elsinoe)病、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii)に起因するもの;
グロエオスポリウム(Gloeosporium)病、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor)に起因するもの;
グロメレラ(Glomerella)病、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata)に起因するもの;
グイグナルジア(Guignardia)病、例えば、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli)に起因するもの;
レプトスファエリア(Leptosphaeria)病、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans)、レプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeia nodorum)に起因するもの;
マグナポルテ(Magnaporthe)病、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)に起因するもの;
ミコスファエレラ(Mycosphaerella)病、例えば、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、ミコスファエレラ・アラキジコラ(Mycosphaerella arachidicola)、ミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)に起因するもの;
ファエオスファエリア(Phaeosphaeria)病、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum)に起因するもの;
レノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)又はピレノホラ・トリチシ・レペンチス(Pyrenophora tritici repentis)に起因するもの;
ラムラリア(Ramularia)病、例えば、ラムラリア・コロ−シグニ(Ramularia collo−cygni)又はラムラリア・アレオラ(Ramularia areola)に起因するもの;
リンコスポリウム(Rhynchosporium)病、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii)又はセプトリア・リコペルシシ(Septoria lycopersici)に起因するもの;
フラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベンツリア(Venturia)病、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)に起因するもの;
・ 根、葉鞘及び茎の病害(root, sheath and stem disease)、例えば、
コルチシウム(Corticium)病、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)に起因するもの;
ガエウマノミセス(Gaeumannomyces)病、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
サロクラジウム(Sarocladium)病、例えば、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・オリザエ(Sclerotium oryzae)に起因するもの;
タペシア(Tapesia)病、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis)に起因するもの;
チエラビオプシス(Thielaviopsis)病、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsisbasicola)に起因するもの;
・穂の病害(ear and panicle disease)、例えば、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム属種(Cladosporium spp.)に起因するもの;
クラビセプス(Claviceps)病、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
黒穂病(smut and bunt disease)、例えば、
スファセロテカ(Sphacelotheca)病、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)に起因するもの;
チレチア(Tilletia)病、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)に起因するもの;
ウロシスチス(Urocystis)病、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta)に起因するもの;
ウスチラゴ(Ustilago)病、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)に起因するもの;
・果実の腐敗性及び黴性の病害(fruit rot and mould disease)、例えば、
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
リゾプス(Rhizopus)病、例えば、リゾプス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer)に起因するもの;
スクレロチニア(Sclerotinia)病、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticilium)病、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum)に起因するもの;
・ 種子及び土壌が媒介する腐朽性、黴性、萎凋性、腐敗性及び苗立ち枯れ性の病害(seed and soilborne decay, mould, wilt, rot and damping−off disease)、
アルテルナリア(Alternaria)病、例えば、アルテルナリア・ブラシシコラ(Alternaria brassicicola)に起因するもの;
アファノミセス(Aphanomyces)病、例えば、アファノミセス・エウテイケス(Aphanomyces euteiches)に起因するもの;
アスコキタ(Ascochyta)病、例えば、アスコキタ・レンチス(Ascochyta lentis)に起因するもの;
アスペルギルス(Aspergillus)病、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)に起因するもの;
クラドスポリウム(Cladosporium)病、例えば、クラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)に起因するもの;
コクリオボルス(Cochliobolus)病、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera、Bipolaris 異名:Helminthosporium)に起因するもの;
コレトトリクム(Colletotrichum)病、例えば、コレトトリクム・ココデス(Colletotrichum coccodes)に起因するもの;
フサリウム(Fusarium)病、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)に起因するもの;
ジベレラ(Gibberella)病、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)に起因するもの;
マクロホミナ(Macrophomina)病、例えば、マクロホミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)に起因するもの;
モノグラフェラ(Monographella)病、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)に起因するもの;
ペニシリウム(Penicillium)病、例えば、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)に起因するもの;
ホマ(Phoma)病、例えば、ホマ・リンガム(Phoma lingam)に起因するもの;
ホモプシス(Phomopsis)病、例えば、ホモプシス・ソジャエ(Phomopsis sojae)に起因するもの;
フィトフトラ(Phytophthora)病、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)に起因するもの;
ピレノホラ(Pyrenophora)病、例えば、ピレノホラ・グラミネア(Pyrenophora graminea)に起因するもの;
ピリクラリア(Pyricularia)病、例えば、ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)に起因するもの;
ピシウム(Pythium)病、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum)に起因するもの;
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
リゾプス(Rhizopus)病、例えば、リゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae)に起因するもの;
スクレロチウム(Sclerotium)病、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)に起因するもの;
セプトリア(Septoria)病、例えば、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)に起因するもの;
チフラ(Typhula)病、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)に起因するもの;
ベルチシリウム(Verticillium)病、例えば、ベルチシリウム・ダーリアエ(Verticillium dahliae)に起因するもの;
・ 腐乱性病害、開花病及び枯れ込み性病害(canker, broom and dieback disease)、例えば、
クトリア(Nectria)病、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)に起因するもの;
枯損性病害(blight disease)、例えば、
モニリニア(Monilinia)病、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa)に起因するもの;
・ 葉水泡性病害又は縮葉病(leaf blister or leaf curl disease)、例えば、
エキソバシジウム(Exobasidium)病、例えば、エキソバシジウム・ベキサンス(Exobasidium vexans)に起因するもの;
タフリナ(Taphrina)病、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans)に起因するもの;
木本植物衰退性病害(decline disease of wooden plant)、例えば、
エスカ(Esca)病、例えば、ファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella clamydospora)に起因するもの;
ユーティダイバック病(Eutypa dyeback)、例えば、ユーティパ・ラタ(Eutypa lata)に起因するもの;
ガノデルマ(Ganoderma)病、例えば、ガノデルマ・ボニネンセ(Ganoderma boninense)に起因するもの;
リギドポルス(Rigidoporus)病、例えば、リギドポルス・リグスス(Rigidoporus lignosus)に起因するもの;
・ 花及び種子の病害、例えば、
ボトリチス(Botrytis)病、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に起因するもの;
・塊茎の病害、例えば、
リゾクトニア(Rhizoctonia)病、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)に起因するもの;
ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)病、例えば、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani)に起因するもの;
根瘤病(club root diseases)、例えば、
プラスモジオホラ(Plasmodiophora)病、例えば、プラスモジオホラ・ブラシカエ(Plamodiophora brassicae)に起因するもの;
・ 例えば以下のものなどの細菌性微生物に起因する病害:
キサントモナス属各種(Xanthomonas species)、例えば、キサントモナスカムペストリスpv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv. oryzae);
シュードモナス属各種(Pseudomonas species)、例えば、シュードモナスシリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv. lachrymans);
エルウィニア属各種(Erwinia species)、例えば、エルウィニアアミロボラ(Erwinia amylovora)。

0163

本発明の組成物は、材木の表面又は内部で発生するであろう菌類病に対しても使用することができる。用語「材木(timber)」は、全ての種類の木材、そのような木材を建築用に加工した全てのタイプのもの、例えば、ソリッドウッド、高密度木材積層木材及び合板などを意味する。本発明による材木の処理方法は、主に、本発明の1種類以上の化合物又は本発明の組成物を接触させることにより行う。これには、例えば、直接的な塗布、噴霧、浸漬、注入、又は、別の適切な任意の方法が包含される。

0164

本発明の処理方法において通常施用される活性化合物の薬量は、茎葉処理における施用では、一般に、また、有利には、10〜800g/ha、好ましくは、50〜300g/haである。種子処理の場合は、施用する活性物質の薬量は、一般に、また、有利には、種子100kg当たり2〜200g、好ましくは、種子100kg当たり3〜150gである。

0165

本明細書中で示されている薬量が本発明の方法を例証するための例として挙げられているということは、明確に理解される。当業者は、特に処理対象の植物又は作物の種類に応じて、該施用薬量を適合させる方法を理解するであろう。

0166

本発明の化合物又は混合物は、さらにまた、例えば、真菌症皮膚病白癬菌性疾患(trichophyton disease)及びカンジダ症、又は、アスペルギルス属種(Aspergillus spp.)(例えば、アスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus))に起因する疾患のような、ヒト又は動物の菌類病を治療的又は予防的に処置するのに有用な組成物を調製するのに使用することもできる。

0167

本発明は、さらに、植物病原性菌類を防除するための、本明細書中で定義されている式(I)で表される化合物の使用にも関する。

0168

本発明は、さらに、トランスジェニック植物を処理するための、本明細書中で定義されている式(I)で表される化合物の使用にも関する。

0169

本発明は、さらに、種子及びトランスジェニック植物の種子を処理するための、本明細書中で定義されている式(I)で表される化合物の使用にも関する。

0170

本発明は、さらに、有害な植物病原性菌類を防除するための組成物を製造する方法にも関し、ここで、該方法は、本明細書中で定義されている式(I)で表される誘導体を増量剤及び/又は界面活性剤と混合させることを特徴とする。

0171

化合物例についての下記表及び調製又は効力についての下記実施例を参照して、本発明のさまざまな態様について説明する。

0172

表1は、本発明による式(I):

0173

で表される化合物の例について非限定的に例証している。

0174

表1において、特に別途示されていない限り、「M+H」(「ApcI+」)は、ポジティブ大気圧化学イオン化法による質量分析において観察された分子イオンピークプラス1a.m.u.(原子質量単位)を意味する。

0175

表1において、logP値は、EEC Directive 79/831 Annex V.A8に従い、下記に記載されている方法を用いて、逆相カラム(C18)でのHPLC高性能液体クロマトグラフィー)により測定した:
温度: 40℃;
移動相: 0.1%水性ギ酸及びアセトニトリル;10%アセトニトリルから90%アセトニトリルまでの直線勾配

0176

較正は、logP値が知られている非分枝鎖アルカン−2−オン(3個〜16個の炭素原子含有)を用いて実施した(logP値は、連続する2種類のアルカノンの間の線形補間を用いて、保持時間をにより測定)。ラムダマックス値は、200nm〜400nmの紫外線スペクトル及びクロマトグラフシグナルピーク値を用いて決定した。

0177

表2は、本発明による式(I):

0178

〔式中、Z4とそれに隣接している置換基Wは、それらが結合している炭素原子と一緒に、置換されているか又は置換されていないC4−C7−シクロアルキルを形成し得る〕
で表される化合物の例について非限定的に例証している。

0179

表2において、M+H(ApcI+)及びlogPは、表1に関して定義されている。

0180

表3は、本発明による式(II):

0181

で表される化合物の例について非限定的に例証している。

0182

表3において、M+H(ApcI+)及びlogPは、表1に関して定義されている。

0183

表4は、本発明による式(IV):

0184

で表される化合物の例について非限定的に例証している。

0185

表4において、M+H(ApcI+)及びlogPは、表1に関して定義されている。

0186

表5は、本発明による式(V):

0187

〔式中、U2は、ハロゲン原子を表す〕
で表される化合物の例について非限定的に例証している。

0188

表5において、M+H(ApcI+)及びlogPは、表1に関して定義されている。

0189

表6は、表1〜表4から選択された数の化合物のNMRデータ(1H)を提供している。

0190

選択された実施例の1H−NMRデータは、1H−NMRピークリストの形態で示されている。各シグナルピークに対して、δ値(ppm)及びシグナル強度(丸括弧内)が記載されている。

0191

先鋭なシグナルの強度は、NMRスペクトル印刷された例におけるシグナルの高さ(cm)と相関し、シグナル強度の真の関係を示している。幅が広いシグナルからは、数種類ピーク又は該シグナルの中央及び当該スペクトルの中の最も強いシグナルと比較したそれらの相対的強度が示され得る。

0192

1H−NMRピークリストは、古典的な1H−NMRのプリントと類似しており、従って、通常、NMRの古典的な解釈で記載される全てのピークを含んでいる。さらに、それらは、古典的な1H−NMRのプリントのように、溶媒のシグナル、目標化合物の立体異性体(これも、本発明の対象である)のシグナル及び/又は不純物のピークのシグナルも示し得る。溶媒及び/又は水のデルタ−範囲内における化合物シグナルを示すために、溶媒の通常のピーク(例えば、DMSO−d6中のDMSOのピーク)及び水のピークは、本発明者らの1H−NMRピークリストの中に示されており、そして、通常、平均して高い強度を有している。

0193

目標化合物の立体異性体のピーク及び/又は不純物のピークは、通常、平均して、目標化合物(例えば、純度>90%)のピークよりも低い強度を有している。そのような立体異性体及び/又は不純物は、特定の調製方法に対して特有であり得る。従って、それらのピークは、本発明者らの調製方法の再現性を「副産物指紋(side−products−fingerprints)」によって認識するのに役立ち得る。

0194

目標化合物のピークを既知方法(MestreC、ACD−シミュレーション、さらに、経験的に評価された期待値の使用)で計算する専門家は、必用に応じて、場合により付加的な強度フィルターを使用して、目標化合物のピークを分離することができる。この分離は、1H−NMRの古典的な解釈での関連するピークのピッキングに類似しているであろう。

0195

ピークリストによるNMRデータの記載のさらなる詳細については、「Research Disclosure Database Number 564025」の刊行物「Citation of NMRPeaklist Data within Patent Applications」の中に見いだすことができる。

0196

下記実施例によって、本発明の式(I)で表される化合物の調製及び効力について非限定的に例証する。

0197

調製実施例1: N−[5−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]−N−シクロプロピル−3−(ジフルオロメチル)−5−フルオロ−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド(化合物I.060)の調製
段階1:2−ブロモ−4−クロロ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゼンの調製
7.34g(20.56mmol)のメチルトリフェニルホスホニウムブロミドを25mLのテトラヒドロフランに懸濁させた懸濁液を冷却し、それに、テトラヒドロフラン中のカリウムtert−ブトキシドの1M溶液20.56mL(20.56mmol)をゆっくりと添加する。その反応混合物を0℃で20分間撹拌する。4g(17.13mmol)の1−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)エタノンを20mLのテトラヒドロフランに溶解させた溶液を0℃で添加し、その反応混合物を室温でさらに15時間撹拌する。その反応混合物NH4Clの飽和水溶液稀釈し、酢酸エチルで抽出する。その有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配n−ヘプタン/酢酸エチル)で精製して、3.54g(収率84%)の2−ブロモ−4−クロロ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゼンが油状物GC−質量により、M=230)として得られる。LogP=4.91。

0198

段階2: 2−ブロモ−4−クロロ−1−(1−メチルシクロプロピル)ベンゼンの調製
アルゴン下、ヘキサン中のジエチル亜鉛の1M溶液21.94mL(21.94mmol)に、0℃で、2.5g(21.94mmol)のトリフルオロ酢酸を10mLのジクロロメタンに溶解させた溶液をゆっくりと添加する。その反応混合物を0℃で20分間撹拌する。次いで、5.87g(21.94mmol)のジヨードメタンを10mLのジクロロメタンに溶解させた溶液を添加し、その反応混合物を0℃でさらに20分間撹拌する。最後に、2.54g(10.97mmol)の2−ブロモ−4−クロロ−1−(プロパ−1−エン−2−イル)ベンゼンを10mLのジクロロメタンに溶解させた溶液を添加し、その反応混合物を室温で2時間撹拌する。その反応混合物を70mLのHCl 1N水溶液で稀釈し、3×70mLの酢酸エチルで抽出する。その有機相を飽和NaCl水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘプタン)で精製して、2.65g(収率93%)の2−ブロモ−4−クロロ−1−(1−メチルシクロプロピル)ベンゼンが無色の油状物(GC−質量により、M=244)として得られる。LogP=4.93。

0199

段階3: 5−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒド(化合物IV.10)の調製
1g(4.07mmol)の2−ブロモ−4−クロロ−1−(1−メチルシクロプロピル)ベンゼンを10mLの乾燥テトラヒドロフランに溶解させた溶液に、アルゴン下、−78℃で、ヘキサン中のBuLiの1.6M溶液1.8mL(4.48mmol)をゆっくりと添加する。その反応混合物を−78℃で45分間撹拌し、次いで、0.38mL(4.89mmol)の乾燥DMFでクエンチし、−78℃で3時間放置する。その反応混合物を1NHCl水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。その有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配n−ヘプタン/酢酸エチル)で精製して、0.46g(収率55%)の5−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒドが無色の油状物(GC−質量により、M−CHO=166)として得られる。

0200

段階4: N−[5−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミン(化合物II.10)の調製
0.47g(8.22mmol)のシクロプロピルアミンと2gの3Åモレキュラーシーブを15mLのメタノールに溶解させた溶液を冷却し、それに、0.62g(10.3mmol)の酢酸をゆっくりと添加し、その後、0.80g(4.11mmol)の5−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンズアルデヒドをゆっくりと添加する。その反応混合物を80℃で3時間撹拌する。次いで、その反応混合物を室温まで冷却し、0.39g(6.17mmol)のシアノ水素化ホウ素ナトリウムをゆっくりと添加する。その反応混合物を80℃でさらに2時間撹拌する。次いで、その反応混合物を冷却し、ケイ藻土のケーキで濾過し、そのケーキをメタノールで洗浄する。濃縮することによって黄色の固体残渣が残り、その固体残渣を酢酸エチルで溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、その後、飽和NaCl水溶液で洗浄する。その有機相を脱水し、減圧下で濃縮して、0.85g(収率83%)のN−[5−クロロ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンジル]シクロプロパンアミンが黄色の油状物(M+H=236)として得られる。

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