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課題

空調装置内悪臭を誘発する微生物を制御できる抗菌剤スクリーニング方法及び空調装置内の悪臭を除去する方法を提供する。

解決手段

本発明による空調装置内の悪臭誘発微生物は、新規な抗菌剤の開発または微生物の代謝産物化学的性質究明して悪臭を遮断するための芳香剤の開発に用いられ、また、空調装置で微生物が生息できない環境を予め形成して根本的に悪臭の原因を除去するための用途に利用されるなど、多様な産業上の有用性を持つことを特徴とする。

概要

背景

清潔な空気は人間の健康と快適な暮らしの基本となり、不快な臭いや汚染された空気は快適な環境を害する主な要因として作用する。例えば、密閉空間で不快に感じられる室内空気は次の2つの重要な要因によってもたらされる。1つの要因は、密閉環境を構成する構成物質そのもの(建物、車両など)から直接発生する室内空気の汚染物質であり、他の要因は、人間活動による物質、または外部から流入した物質が原因となって発生した臭いである。

空調システムは、建物、車両、鉄道船舶航空機などにおいて、空気の温度、湿度気流及び清浄度調和させるという空気調和に目的がある、室内温度を低減して室内環境を最適化させるシステムである。このような空調システムは、生活水準の向上によって普及率がますます増加してきている。空調システムの普及率の増加によって空調システムの基本的な機能は非常に発展してきたが、室内空気の質を高めるための環境的部分ではまだ解決しなければならない問題がたくさん残っている。

空調システムにおいて、特に、エアコンの臭いの原因は、かびと細菌の代謝物質によると知られているが、該かびと細菌の種類及び微生物がいかなる代謝物質をどれくらい分泌するかに対する具体的な資料はまだ明らかになっていない。

空調装置の構造上、ブロワーを通過したすべての空気はエバポレータコアを通過するが、冷たい冷媒と空気との熱交換時、エバポレータコアの表面には温度差による凝縮水凝結現象があり、この凝縮水が凝結し続けると、エバポレータコアの表面にかび及び細菌が生息、繁殖しやすい環境が整う。外部空気露出したエバポレータコアにかび及び細菌が増殖すると、エバポレータコアの表面に、増殖した細菌の代謝物質により微生物の揮発性有機化合物mVOCs)が発生し、エバポレータコアを通過した空気が室内に送風されると、微生物から発生した揮発性有機化合物によって、長期間使用する場合、室内はかび及び細菌による悪臭が生じることになる。

悪臭が発生するエバポレータコアの表面は長期間使用するものであるため、バイオフィルムで覆われており、バクテリア細胞集合(cell cluster)、EPSからなるが、EPSはタンパク質ポリサッカライドポリウロン酸核酸、脂質などの様々な成分を含んでいる。そのため、エバポレータコアの表面では様々な細菌、かびがバイオフィルムを養分として増殖し、代謝物質により微生物から有機化合物(mVOCs)を排出するが、これがエアコンの悪臭の一要因となる腐敗臭である。

この悪臭を除去するために様々な種類の芳香剤が市販されているが、これはエバポレータコアに生息するかび及び細菌を根本的に除去するものではなく、単に一時的に不快な臭いを薄める役割に過ぎない。現在、市販中の抗菌剤でも、エバポレータコアに生息する特定のかびまたは細菌に特別に作用するように開発されたものはなく、単に通常の病原菌に対する抗菌力があるという理由で販売されている。

したがって、エバポレータコアに生息するかび及び細菌の種類に対する明確な究明とその繁殖を特異的に遮断または予防することで、快適な室内空気環境の形成を可能とする抗菌剤及びこれを用いた不快な臭いを除去できる技術の開発が必要である。
上述した背景技術は、ただ本発明の背景に対する理解を助けるためのもので、この技術分野で通常の知識を有する者にとって既に知られた従来技術に該当するだけにとどまるものではない。

概要

空調装置内の悪臭を誘発する微生物を制御できる抗菌剤のスクリーニング方法及び空調装置内の悪臭を除去する方法を提供する。本発明による空調装置内の悪臭誘発微生物は、新規な抗菌剤の開発または微生物の代謝産物化学的性質を究明して悪臭を遮断するための芳香剤の開発に用いられ、また、空調装置で微生物が生息できない環境を予め形成して根本的に悪臭の原因を除去するための用途に利用されるなど、多様な産業上の有用性を持つことを特徴とする。

目的

本発明の目的は、空調装置内の悪臭を誘発する微生物のミクロバクテリウムトリコテノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウムタングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカスホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される微生物に対する抗菌剤のスクリーニング方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

次の段階を含む空調装置内悪臭を誘発する微生物に対する抗菌剤スクリーニング方法:(a)空調装置内の悪臭誘発微生物のミクロバクテリウムトリコテノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウムタングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカスホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上、またはその培養物を準備する段階と、(b)前記微生物に分析しようとする試料を接触させる段階と、(c)前記微生物の生育の抑制または悪臭の発生が減少したか否かを測定する段階と、(d)前記微生物の生育が抑制されるか、悪臭の発生が減少した時、前記試料が前記微生物に対する抗菌活性を保有していると判別する段階。

請求項2

前記空調装置エアコンであることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーニング方法。

請求項3

前記微生物が、空調装置内のエバポレータコアバイオフィルムを形成して悪臭を誘発することを特徴とする、請求項1に記載のスクリーニング方法。

請求項4

前記エバポレータコアは、その材質アルミニウムアルミニウム合金、銅または銅合金であることを特徴とする、請求項3に記載のスクリーニング方法。

請求項5

前記微生物が、ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクムHKMC−112(寄託番号:KCCM11395P)、ミクロバクテリウム・フラベッセンスHKMC−104(寄託番号:KCCM11387P)、メチロバクテリウム・タングクエンスHKMC−101(寄託番号:KCCM11384P)、メチロバクテリウム・フィロスフェレHKMC−102(寄託番号:KCCM11385P)、メチロバクテリウム・ターダムHKMC−103(寄託番号:KCCM11386P)、メチロバクテリウム・ラディオトレランスHKMC−111(寄託番号:KCCM11394P)、スフィンゴモナス・ドクドネンシスHKMC−105(寄託番号:KCCM11388P)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンスHKMC−106(寄託番号:KCCM11389P)、スフィンゴモナス・フミHKMC−107(寄託番号:KCCM11390P)、スフィンゴモナス・メロニスHKMC−108(寄託番号:KCCM11391P)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニスHKMC−109(寄託番号:KCCM11392P)、及びスタフィロコッカス・ワーネリHKMC−110(寄託番号:KCCM11393P)からなる群から選択される1つ以上であることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーニング方法。

請求項6

前記抗菌剤が、前記微生物以外にも他のメチロバクテリウム属微生物に対する抗菌活性をさらに保有することを特徴とする、請求項1に記載のスクリーニング方法。

請求項7

前記他のメチロバクテリウム属微生物が、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、またはメチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)であることを特徴とする、請求項6に記載のスクリーニング方法。

請求項8

前記メチロバクテリウム・フィロスフェレが寄託番号KCCM11385Pで寄託されたメチロバクテリウム・フィロスフェレHKMC−102であり、メチロバクテリウム・ターダムが寄託番号KCCM11386Pで寄託されたメチロバクテリウム・ターダムHKMC−103であり、メチロバクテリウム・ラディオトレランスが寄託番号KCCM11394Pで寄託されたメチロバクテリウム・ラディオトレランスHKMC−111であることを特徴とする、請求項7に記載のスクリーニング方法。

請求項9

前記抗菌剤が、ミクロバクテリウム属微生物、スフィンゴモナス属微生物、及びスタフィロコッカス属微生物からなる群から選択される1つ以上の微生物に対する抗菌活性をさらに保有することを特徴とする、請求項1に記載のクリーニング方法

請求項10

前記ミクロバクテリウム属微生物が、ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)及びミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)からなる群から選択される1つ以上の悪臭誘発微生物であることを特徴とする、請求項9に記載のスクリーニング方法。

請求項11

前記ミクロバクテリウム属微生物が、ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクムHKMC−112(寄託番号:KCCM11395P)及びミクロバクテリウム・フラベッセンスHKMC−104(寄託番号:KCCM11387P)からなる群から選択される1つ以上の悪臭誘発微生物であることを特徴とする、請求項10に記載のスクリーニング方法。

請求項12

前記スフィンゴモナス属微生物が、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、及びスフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)からなる群から選択される1つ以上の悪臭誘発微生物であることを特徴とする、請求項9に記載のスクリーニング方法。

請求項13

前記スフィンゴモナス属微生物が、スフィンゴモナス・ドクドネンシスHKMC−105(寄託番号:KCCM11388P)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンスHKMC−106(寄託番号:KCCM11389P)、スフィンゴモナス・フミHKMC−107(寄託番号:KCCM11390P)、及びスフィンゴモナス・メロニスHKMC−108(寄託番号:KCCM11391P)からなる群から選択される1つ以上の悪臭誘発微生物であることを特徴とする、請求項12に記載のスクリーニング方法。

請求項14

前記スタフィロコッカス属微生物が、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上の悪臭誘発微生物であることを特徴とする、請求項9に記載のスクリーニング方法。

請求項15

前記スタフィロコッカス属微生物が、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニスHKMC−109(寄託番号:KCCM11392P)及びスタフィロコッカス・ワーネリHKMC−110(寄託番号:KCCM11393P)からなる群から選択される1つ以上の悪臭誘発微生物であることを特徴とする、請求項14に記載のスクリーニング方法。

請求項16

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のミクロバクテリウム・トリコテセノリティクムHKMC−112(寄託番号:KCCM11395P)。

請求項17

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のミクロバクテリウム・フラベッセンスHKMC−104(寄託番号:KCCM11387P)。

請求項18

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のメチロバクテリウム・タングクエンスHKMC−101(寄託番号:KCCM11384P)。

請求項19

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のメチロバクテリウム・フィロスフェレHKMC−102(寄託番号:KCCM11385P)。

請求項20

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のメチロバクテリウム・ターダムHKMC−103(寄託番号:KCCM11386P)。

請求項21

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のメチロバクテリウム・ラディオトレランスHKMC−111(寄託番号:KCCM11394P)。

請求項22

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のスフィンゴモナス・ドクドネンシスHKMC−105(寄託番号:KCCM11388P)。

請求項23

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のスフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンスHKMC−106(寄託番号:KCCM11389P)。

請求項24

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のスフィンゴモナス・フミHKMC−107(寄託番号:KCCM11390P)。

請求項25

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のスフィンゴモナス・メロニスHKMC−108(寄託番号:KCCM11391P)。

請求項26

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のスタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニスHKMC−109(寄託番号:KCCM11392P)。

請求項27

請求項5に記載の空調装置内の悪臭誘発微生物のスタフィロコッカス・ワーネリHKMC−110(寄託番号:KCCM11393P)。

請求項28

請求項1に記載の抗菌剤を空調装置内に塗布または噴射する段階を含むことを特徴とする、空調装置内の悪臭誘発微生物の生育抑制方法

請求項29

請求項1に記載の抗菌剤を空調装置内に塗布または噴射する段階を含むことを特徴とする、空調装置内の悪臭除去方法。

請求項30

空調装置内で悪臭誘発微生物のミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上を、前記空調装置から分離または死滅させる段階を含むことを特徴とする、空調装置内の悪臭除去方法。

請求項31

空調装置内で悪臭誘発微生物のミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上の生育を抑制させる段階を含むことを特徴とする、空調装置内の悪臭除去方法。

技術分野

0001

本発明は、空調装置内悪臭を誘発する微生物を制御できる抗菌剤スクリーニング方法及び空調装置内の悪臭を除去する方法に関する。

背景技術

0002

清潔な空気は人間の健康と快適な暮らしの基本となり、不快な臭いや汚染された空気は快適な環境を害する主な要因として作用する。例えば、密閉空間で不快に感じられる室内空気は次の2つの重要な要因によってもたらされる。1つの要因は、密閉環境を構成する構成物質そのもの(建物、車両など)から直接発生する室内空気の汚染物質であり、他の要因は、人間活動による物質、または外部から流入した物質が原因となって発生した臭いである。

0003

空調システムは、建物、車両、鉄道船舶航空機などにおいて、空気の温度、湿度気流及び清浄度調和させるという空気調和に目的がある、室内温度を低減して室内環境を最適化させるシステムである。このような空調システムは、生活水準の向上によって普及率がますます増加してきている。空調システムの普及率の増加によって空調システムの基本的な機能は非常に発展してきたが、室内空気の質を高めるための環境的部分ではまだ解決しなければならない問題がたくさん残っている。

0004

空調システムにおいて、特に、エアコンの臭いの原因は、かびと細菌の代謝物質によると知られているが、該かびと細菌の種類及び微生物がいかなる代謝物質をどれくらい分泌するかに対する具体的な資料はまだ明らかになっていない。

0005

空調装置の構造上、ブロワーを通過したすべての空気はエバポレータコアを通過するが、冷たい冷媒と空気との熱交換時、エバポレータコアの表面には温度差による凝縮水凝結現象があり、この凝縮水が凝結し続けると、エバポレータコアの表面にかび及び細菌が生息、繁殖しやすい環境が整う。外部空気露出したエバポレータコアにかび及び細菌が増殖すると、エバポレータコアの表面に、増殖した細菌の代謝物質により微生物の揮発性有機化合物mVOCs)が発生し、エバポレータコアを通過した空気が室内に送風されると、微生物から発生した揮発性有機化合物によって、長期間使用する場合、室内はかび及び細菌による悪臭が生じることになる。

0006

悪臭が発生するエバポレータコアの表面は長期間使用するものであるため、バイオフィルムで覆われており、バクテリア細胞集合(cell cluster)、EPSからなるが、EPSはタンパク質ポリサッカライドポリウロン酸核酸、脂質などの様々な成分を含んでいる。そのため、エバポレータコアの表面では様々な細菌、かびがバイオフィルムを養分として増殖し、代謝物質により微生物から有機化合物(mVOCs)を排出するが、これがエアコンの悪臭の一要因となる腐敗臭である。

0007

この悪臭を除去するために様々な種類の芳香剤が市販されているが、これはエバポレータコアに生息するかび及び細菌を根本的に除去するものではなく、単に一時的に不快な臭いを薄める役割に過ぎない。現在、市販中の抗菌剤でも、エバポレータコアに生息する特定のかびまたは細菌に特別に作用するように開発されたものはなく、単に通常の病原菌に対する抗菌力があるという理由で販売されている。

0008

したがって、エバポレータコアに生息するかび及び細菌の種類に対する明確な究明とその繁殖を特異的に遮断または予防することで、快適な室内空気環境の形成を可能とする抗菌剤及びこれを用いた不快な臭いを除去できる技術の開発が必要である。
上述した背景技術は、ただ本発明の背景に対する理解を助けるためのもので、この技術分野で通常の知識を有する者にとって既に知られた従来技術に該当するだけにとどまるものではない。

発明が解決しようとする課題

0009

本発明者らは、空調装置内に生息し、悪臭を誘発する微生物を究明して、これらを効果的に制御できる方法を探り出すために努力した。その結果、空調装置内でバイオフィルムを形成して生育する悪臭微生物12種を分離することに成功し、これらを制御する場合、空調装置で誘発される悪臭を有意的に遮断できることを確認して本発明を完成した。

0010

したがって、本発明の目的は、空調装置内の悪臭を誘発する微生物のミクロバクテリウムトリコテノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウムタングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカスホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される微生物に対する抗菌剤のスクリーニング方法を提供することにある。

0011

本発明の他の目的は、空調装置内に悪臭を誘発する微生物を提供することにある。

0012

本発明のさらに他の目的は、抗菌剤を空調装置内に塗布または噴射する段階を含む空調装置内の悪臭誘発微生物の生育抑制方法を提供することにある。

0013

本発明のさらに他の目的は、空調装置から悪臭誘発微生物を分離または死滅させる段階を含む空調装置内の悪臭除去方法を提供することにある。

0014

本発明のさらに他の目的は、空調装置内で悪臭誘発微生物の生育を抑制させる段階を含む空調装置内の悪臭除去方法を提供することにある。

0015

本発明の他の目的及び利点は、下記の発明の詳細な説明、特許請求の範囲、及び図面によって明確になる。

課題を解決するための手段

0016

本発明の一様態によれば、本発明は、次の段階を含む空調装置内の悪臭を誘発する微生物に対する抗菌剤のスクリーニング方法を提供する。
(a)空調装置内の悪臭誘発微生物のミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上またはその培養物を準備する段階と、
(b)前記微生物に分析しようとする試料を接触させる段階と、
(c)前記微生物の生育の抑制または悪臭の発生が減少したか否かを測定する段階と、
(d)前記微生物の生育が抑制されるか、悪臭の発生が減少した時、前記試料が前記微生物に対する抗菌活性を保有していると判別する段階。

0017

本発明者らは、空調装置内に生息し、悪臭を誘発する微生物を究明してこれらを効果的に制御できる方法を探り出すようと努力した。その結果、前記空調装置内でバイオフィルムを形成し、生育する悪臭微生物12種を分離することに成功し、これらを制御する場合、空調装置で誘発される悪臭を有意的に遮断する可能性があることを確認した。

0018

本明細書で、用語「空調装置」とは、外部環境から一部または全部が分離された空間で温度、湿度、空気の清浄度、流れなどを快適に維持するシステムを総称する意味として使われる。前記分離された空間の好ましい例は、建物内部または車両、鉄道、船舶、航空機などの内部のように外部から部分的または全体的に分離された内部の空間であり得る。前記空調装置の好ましい例としてはエアコンが挙げられる。

0019

空調装置は、その構造上、ブロワーを通過したすべての空気がエバポレータコアを通過し、前記エバポレータコアの表面には温度差による凝縮水の凝結現象が持続し、微生物が生育しやすい環境になり、長期間の時間が経った場合、バイオフィルムが形成される。この時、微生物は空気中に存在する室内及び室外の多様な物質を栄養分として代謝し、そのように代謝した結果、発生した揮発性有機化合物(mVOCs)によって悪臭が発生するようになる。

0020

バイオフィルムは、微生物が集まって生きていく群集形態であって、1つの膜で囲まれた層の構造であり、前記膜は微生物を外部環境から保護し、栄養分を供給する役割をする。膜を構成する成分としてEPS(Exopolymeric substances)があり、これはタンパク質、ポリサッカライド、ポリウロン酸、核酸、脂質などの多様な成分を含むが、エバポレータコアの表面では多様な微生物がこれを養分として増殖し、代謝物質として悪臭を排出するようになる。

0021

本発明者らは、前記エバポレータコアから悪臭を誘発する微生物を分離し、これらを培養してコロニーを形成する微生物から優占菌株分離培養した。優占菌株を分離及び培養する方法は、当業者における多様な公知方法を利用してもよいが、例えば、希釈比率、コロニーの色、大きさ、形状などの形態学的なアプローチによって優占微生物を選択することができる。

0022

前記優占微生物は、ミクロバクテリウム属微生物、メチロバクテリウム属微生物、スフィンゴモナス属微生物、またはスタフィロコッカス属微生物を含み、好ましくはミクロバクテリウム属微生物2種(ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)またはミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens))、メチロバクテリウム属微生物4種(メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)またはメチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans))、スフィンゴモナス属微生物4種(スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)またはスフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis))、またはスタフィロコッカス属微生物2種(スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)またはスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri))を含む。

0023

前記微生物は、韓国微生物保存センターに2013年2月26日付で寄託され、次の寄託番号を受けた:ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクムHKMC−112(寄託番号:KCCM11395P)、ミクロバクテリウム・フラベッセンスHKMC−104(寄託番号:KCCM11387P)、メチロバクテリウム・タングクエンスHKMC−101(寄託番号:KCCM11384P)、メチロバクテリウム・フィロスフェレHKMC−102(寄託番号:KCCM11385P)、メチロバクテリウム・ターダムHKMC−103(寄託番号:KCCM11386P)、メチロバクテリウム・ラディオトレランスHKMC−111(寄託番号:KCCM11394P)、スフィンゴモナス・ドクドネンシスHKMC−105(寄託番号:KCCM11388P)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンスHKMC−106(寄託番号:KCCM11389P)、スフィンゴモナス・フミHKMC−107(寄託番号:KCCM11390P)、スフィンゴモナス・メロニスHKMC−108(寄託番号:KCCM11391P)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニスHKMC−109(寄託番号:KCCM11392P)、及びスタフィロコッカス・ワーネリHKMC−110(寄託番号:KCCM11393P)。

0024

前記悪臭誘発微生物は多様な産業上の有用性を有する。例えば、前記微生物の生育を抑制できる新規な抗菌剤の開発、前記微生物の代謝産物化学的性質を究明して悪臭を遮断するための芳香剤の開発に利用することができる。また、空調装置に前記微生物が生息できない環境を予め形成することで、根本的に悪臭の原因を除去するための用途に利用することもできる。

0025

本発明の抗菌剤のスクリーニング方法で用いる試料は、前記微生物に対する抗菌活性を保有しているか否かを確認するためのものである。例えば、特定の試料がメチロバクテリウム・タングクエンスに抗菌活性を保有すると、前記試料はメチロバクテリウム・タングクエンスに対する抗菌剤としてスクリーニンすることができる。

0026

本発明のスクリーニング方法で判別された抗菌剤は、好ましくはミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上に抗菌活性を保有し、より好ましくは前記微生物と共に他の種類の微生物に対しても抗菌活性を保有することができる。

0027

例えば、一つの抗菌剤は、前記12種の微生物に対して抗菌活性を保有でき、他の抗菌剤は1つまたは一部の種に対して抗菌活性がまったくないこともある。また、前記12種の微生物に対して抗菌活性を保有する抗菌剤であっても各微生物の種類によって抗菌活性が異なることもある(参考:表8及び9)。

0028

本発明の好ましい実施例によれば、本発明のスクリーニング方法で判別された抗菌剤は、ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクムHKMC−112(寄託番号:KCCM11395P)、ミクロバクテリウム・フラベッセンスHKMC−104(寄託番号:KCCM11387P)、メチロバクテリウム・タングクエンスHKMC−101(寄託番号:KCCM11384P)、メチロバクテリウム・フィロスフェレHKMC−102(寄託番号:KCCM11385P)、メチロバクテリウム・ターダムHKMC−103(寄託番号:KCCM11386P)、メチロバクテリウム・ラディオトレランスHKMC−111(寄託番号:KCCM11394P)、スフィンゴモナス・ドクドネンシスHKMC−105(寄託番号:KCCM11388P)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンスHKMC−106(寄託番号:KCCM11389P)、スフィンゴモナス・フミHKMC−107(寄託番号:KCCM11390P)、スフィンゴモナス・メロニスHKMC−108(寄託番号:KCCM11391P)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニスHKMC−109(寄託番号:KCCM11392P)、及びスタフィロコッカス・ワーネリHKMC−110(寄託番号:KCCM11393P)からなる群から選択される1つ以上に抗菌活性を持つものである。

0029

本発明の好ましい実施例によれば、前記スクリーニングしようとする試料は、単一化合物及び化合物の混合物動植物抽出物ヌクレオチドポリペプチドなどの遺伝情報を有する生物学的製剤、化合物及び生物学的製剤の混合物を含む。

0030

本発明の他の様態によれば、本発明は、空調装置内の悪臭誘発微生物を提供する。

0031

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはミクロバクテリウム・トリコテセノリティクムであり、より好ましくは寄託番号KCCM11395Pで寄託されたミクロバクテリウム・トリコテセノリティクムHKMC−112である。

0032

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはミクロバクテリウム・フラベッセンスであり、より好ましくは寄託番号KCCM11387Pで寄託されたミクロバクテリウム・フラベッセンスHKMC−104である。

0033

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはメチロバクテリウム・タングクエンスであり、より好ましくは寄託番号KCCM11384Pで寄託されたメチロバクテリウム・タングクエンスHKMC−101である。

0034

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはメチロバクテリウム・フィロスフェレであり、より好ましくは寄託番号KCCM11385Pで寄託されたメチロバクテリウム・フィロスフェレHKMC−102である。

0035

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはメチロバクテリウム・ターダムであり、より好ましくは寄託番号KCCM11386Pで寄託されたメチロバクテリウム・ターダムHKMC−103である。

0036

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはメチロバクテリウム・ラディオトレランスであり、より好ましくは寄託番号KCCM11394Pで寄託されたメチロバクテリウム・ラディオトレランスHKMC−111である。

0037

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはスフィンゴモナス・ドクドネンシスであり、より好ましくは寄託番号KCCM11388Pで寄託されたスフィンゴモナス・ドクドネンシスHKMC−105である。

0038

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはスフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンスであり、より好ましくは寄託番号KCCM11389Pで寄託されたスフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンスHKMC−106である。

0039

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはスフィンゴモナス・フミであり、より好ましくは寄託番号KCCM11390Pで寄託されたスフィンゴモナス・フミHKMC−107である。

0040

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはスフィンゴモナス・メロニスであり、より好ましくは寄託番号KCCM11391Pで寄託されたスフィンゴモナス・メロニスHKMC−108である。

0041

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはスタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニスであり、より好ましくは寄託番号KCCM11392Pで寄託されたスタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニスHKMC−109である。

0042

前記悪臭誘発微生物は、好ましくはスタフィロコッカス・ワーネリであり、より好ましくは寄託番号KCCM11393Pで寄託されたスタフィロコッカス・ワーネリHKMC−110である。

0043

本発明のさらに他の様態によれば、本発明は、抗菌剤を空調装置内に塗布または噴射する段階を含む空調装置内の悪臭誘発微生物の生育抑制方法を提供する。

0044

本発明で利用可能な抗菌剤は、ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上、またはこれを含む微生物に対する抗菌活性を保有するものであると判別されるか、判別できる何れの抗菌剤も適用され得る。前記抗菌剤は、空調装置内に塗布または噴射されて悪臭を誘発するミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上、またはこれを含む微生物の生育を抑制し、前記塗布または噴射は、気相、液相、ゲル相または固体形態を懸濁させた懸濁液など、当業者に公知の多様な形態で行うことができる。

0045

また、前記塗布または噴射は、空調装置内の表面または内部構成のうち一部または全体にわたって行われ、好ましくは空調装置内のエバポレータコアに塗布または噴射される。前記生育の抑制は、ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上、またはこれを含む微生物がバイオフィルムを形成した状態に塗布または噴射されるか、ミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上、またはこれを含む微生物がバイオフィルムを形成する前に生育を予防するために予め塗布または噴射されてもよい。

0046

本発明で利用可能なエバポレータコアは、エバポレータコアとして使用可能な何れの材質を含むことができ、好ましくはその材質がアルミニウムアルミニウム合金、銅または銅合金からなるものである。

0047

本発明のまた他の様態によれば、本発明は、抗菌剤を空調装置内に塗布または噴射する段階を含む空調装置内の悪臭除去方法を提供する。

0048

本発明の悪臭除去は、悪臭の全部または一部の除去を含み、悪臭を予防するために悪臭が発生する前に塗布または噴射することも含む。

0049

空調装置内には多様な微生物が生育しており、これら微生物は、悪臭を誘発する微生物と悪臭を誘発しない微生物に分けることができる。したがって、前記抗菌剤が悪臭を誘発する微生物にのみ特異的に作用するか、悪臭を誘発する微生物のうち優占種の全部または一部に生育抑制活性を持つ場合、前記空調装置の悪臭は全部または一部が除去または改善することができる。

0050

本発明のまた他の様態によれば、本発明は、空調装置内で悪臭誘発微生物のミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上を、前記空調装置から分離または死滅させる段階を含む空調装置内の悪臭除去方法を提供する。

0051

本発明の分離または死滅は、前記微生物またはこれを含む微生物の全部または一部に対し、物理的、化学的、及び生物学的方法によって行うことができる。物理的方法は、人為的に前記微生物またはこれを含む微生物を、物理的装置を用いて人為的に分離または死滅でき、化学的方法は、前記微生物またはこれを含む微生物に対する抗菌剤または殺菌剤を用いて空調装置から分離するか、死滅させることができ、生物学的方法は、前記微生物に毒性のある生物学的製剤または前記微生物と生存競争関係にある他の微生物を用いて分離または死滅させることができるが、前記例に制限されることはない。

0052

本発明のまた他の様態によれば、本発明は、空調装置内で悪臭誘発微生物のミクロバクテリウム・トリコテセノリティクム(Microbacterium trichothecenolyticum)、ミクロバクテリウム・フラベッセンス(Microbacterium flavescens)、メチロバクテリウム・タングクエンス(Methylobacterium dankookense)、メチロバクテリウム・フィロスフェレ(Methylobacterium phyllosphaerae)、メチロバクテリウム・ターダム(Methylobacterium tardum)、メチロバクテリウム・ラディオトレランス(Methylobacterium radiotolerans)、スフィンゴモナス・ドクドネンシス(Sphingomonas dokdonensis)、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス(Sphingomonas ginsenosidimutans)、スフィンゴモナス・フミ(Sphingomonas humi)、スフィンゴモナス・メロニス(Sphingomonas melonis)、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス(Staphylococcus hominis subsp. hominis)、及びスタフィロコッカス・ワーネリ(Staphylococcus warneri)からなる群から選択される1つ以上の生育を抑制する段階を含む空調装置内の悪臭除去方法を提供する。

発明の効果

0053

本発明の特徴及び利点を要約すると次の通りである。
(i)本発明は、空調装置内の悪臭を誘発する微生物を提供する。
(ii)また、本発明は、前記微生物を制御できる抗菌剤のスクリーニング方法を提供する。
(iii)さらに、本発明は、前記微生物を制御して空調装置内の悪臭を除去する方法を提供する。
(iv)本発明の空調装置内の悪臭誘発微生物は、新規な抗菌剤の開発または前記微生物の代謝産物の化学的性質を究明して悪臭を遮断するための芳香剤の開発に利用される。

0054

また、空調装置で前記微生物が生息できない環境を予め形成して根本的に悪臭の原因を除去するための用途に利用されるなど、多様な産業上の有用性を持つ。

図面の簡単な説明

0055

悪臭が発生した中古車のエバポレータコアからサンプリングした試片を示す写真である。
本発明による抗菌度のテスト方法を示す図である。
優占無臭微生物の組合せをエバポレータコアの材質のアルミニウムフィンを用いて培養することを示す図である。

0056

以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。これら実施例は、本発明をより具体的に説明するためのもので、本発明の要旨のため、本発明の範囲がこれら実施例により制限されることはないことは当業者であれば自明である。

0057

実施例1:悪臭を誘発する優占微生物の選別
1.悪臭車種の確保及び空調装置の分離
本発明者らは、車両内部のような密閉された環境で発生する悪臭の原因を究明するために、季節別(期:2〜3月、夏期:6〜7月)に悪臭が発生する中古車10種を確保し、それぞれの車両に装着されている空調装置を分離し、空調装置内の悪臭誘発微生物によるバイオフィルムが形成されていると予想されるエバポレータコアを引き離して試片をサンプリングした(表1)。

0058

0059

2.エバポレータコアの試片のサンプリング
前記悪臭中古車1〜10から確保したエバポレータコアから得たエバポレータコアのサンプルを、使用するまで4℃で冷蔵保管し、ポリエチレンバッグ密封して保管した。微生物を分離培養するためにそれぞれのエバポレータコアの前面部及び後面部を含む任意の部位から、滅菌したラジオペンチを用いて各5gずつ試料を採取した後、混合して使用した(図1)。

0060

3.微生物の分離
前記エバポレータコアから採取した試料からの微生物の分離は、次の過程による。
1)エバポレータコアで抽出した試料を混合して攪拌器に入れる。
2)滅菌された1×PBS(Phosphate Buffered Saline)200mlを前記攪拌器に入れる。
3)混合された試料とPBSを30秒間攪拌する。
4)攪拌器をに1分間置く。
5)前記3)〜4)過程を2回さらに繰り返す。
6)懸濁液を4℃で3分間13,000rpmで遠心分離する。
7)上澄液だけ採って新しいチューブに移して入れる。
8)滅菌された綿棒を上澄液に濡らして、サンプルを採取したエバポレータコアの表面を複数回ぬぐい取る
9)ぬぐい取った綿棒は、上澄液にヘッド部分だけ入れてボルテックスする。
10)前記6)過程で得た沈殿物と9)の混合物とを混合して接種原液として用いる。
前記1)〜10)の過程を車種1〜10に装着されているエバポレータコアに対してそれぞれ物理的分離を施して微生物を分離した。

0061

4.悪臭を誘発する微生物の分離及び優占種の選別
エアコンの細菌の分離は、通常、一般細菌という好気性従属栄養細菌従属栄養平板培養により分離する。一般細菌の分離は、PTYG寒天培地(PTYG agar medium)及びR2A寒天培地(R2A agar medium)の複合栄養培地を用いて28〜30℃で14日間培養(PTYG寒天培地はペプトン0.25g(Difco)、トリプトン0.25g(Difco)、酵母エキス0.5g(Difco)、グルコース0.5g(Difco)、MgSO4 30mg(Sigma)、CaCl2 3mg(Sigma)、バク寒天(Bacto agar)15mg(Difco)を蒸溜水980mlに入れてpH7.0に調整した後、121℃で15分間高圧滅菌して用い、R2A寒天培地は、酵母エキス0.5g(Difco)、プロテオースペプトンNo.3 0.5g(Difco)、カザミノ酸0.5g(Difco)、デキストロース0.5g(Difco)、可溶性でんぷん0.5g(Difco)、ピルビン酸ナトリウム0.3g(Difco)、硫酸二カリウム0.3g(Difco)、硫酸マグネシウム0.05g(Difco)、バクト寒天15g(Difcoを蒸溜水980mlに入れてpH7.2に調整した後(最終1000ml)、121℃で15分間高圧滅菌して使用)し、非優占細菌の分離のためにカナマイシンアンピシリン及びクロラムフェニコールを100ppm濃度フィルタ滅菌した後、培地温度が50℃になった時に接種して抗菌剤の培地製作した。

0062

優占菌株を分離培養するために、まず希釈比率とコロニーの色、大きさ、形状など形態学的なアプローチによって様々な優占菌株を選別した。
1)分離培養された培地でかびとバクテリアを分けて分離する。
2)形態学的に異なる様々な細菌を、ループを用いて複合培地に接種して純粋分離する。
3)接種された培地のうちの最も生育の良い培地を選択して継代培養する。
4)かびは、菌糸終端部を、外科用メスを用いて分離した後、複合培地に接種する。
5)かび菌株も、接種された培地のうちの最も生育の良い培地を選択して継代培養する。

0063

5.優占微生物の同定
前記分離微生物の正確な同定のために、次の段階を含む16SrRNAの同定を行った。

0064

a)REP−PCRパターン分析によるフィンガープリント調査
REP−PCRは、細菌染色体の構造を分析する分子生物学的方法であって、各細菌菌株と他の細菌を分けて識別できるフィンガープリント方法である。REP−PCRを行うために下記の各手順によって遺伝的特性を分析した。

0065

(1)細胞溶解の手順
1)Lyse−N−GoPCR試薬(Thermo)2.5μlをPCRチューブに入れる。
2)クリーンベンチでコロニーをピペットで採取して該チューブに入れてピペッティングする。この時、採った量によって溶液が濁ることのないように注意する。
3)製造業者の指示によってPCR装置で培養する。

0066

(2)PCR反応
下記表2に記載する成分を用いて、下記表3に記載したように、予備変性段階93℃で7分、変性段階92℃で1分、冷却段階(annealing)51.5℃で1分、延長段階(extension)65℃で8分間の変性、冷却、延長過程を33回繰り返してPCR増幅過程を行った。

0067

0068

0069

(3)ゲル電気泳動
それぞれのPCRによって増幅されたDNA断片を採取し、EtBrを添加した1.2〜1.5%のアガロースゲルを使用し、6×ダイとサンプルを1:5の比率で混合して、できるだけ多くローディングした。大部分のPCR産物は100〜1000bpであるため、100bpのラダーを共にローディングして、できるだけゆっくり(50V)ブロモフェノールブルーキシレンシアノール色素の中間がゲル全体の中間となるように電気泳動した。ゲル上のDNAパターンが同一の菌株は同じ菌株であるとみなした。

0070

b)エアコンの優占バクテリアの16SrRNA遺伝子分析による同定
16SrRNA遺伝子は、バクテリアの遺伝学分類を同定するために用いられ、REP−PCRにより分類されたバクテリアの属及び種の水準での同定が可能である。
(1)細胞溶解の手順
1)Lyse−N−Go PCR試薬(Thermo)5μlをPCRチューブに入れる。
2)クリーンベンチでコロニーをピペットで採取し、該チューブに入れてピペッティングする。この時採取した量は、溶液が少し濁るようになる程度である。
3)製造業者の指示によってPCR装置で溶解する(表4)。

0071

0072

(2)16SrRNA遺伝子PCR
PCR条件(合計50μl):DNAとTaqを除いた残り溶液を下記表5のように必要量だけ混合して該溶液に44.5μlを加えた。次に、表6のように予備変性段階94℃で5分、変性段階94℃で1分、冷却段階(annealing)55℃で1分、延長段階(extension)72℃で1分30秒を行い、変性、冷却及び延長段階を29回施してPCR増幅過程を行った。

0073

0074

0075

(3)PCR精製
16SrRNA遺伝子のPCRにより増幅した産物を、Qiaquick PCR purifcation kitを用いて下記の手順により精製した。
1)PCR製品の5倍のPBバッファーを入れる。
2)混合液をQIAquickカラム分注する。
3)DNAを結合させるために1分間遠心分離し、通過した混合液を除去する。
4)洗浄のために750μlのPEバッファーをQIAquickカラムに入れて1分間遠心分離し、通過した混合液を除去する。
5)1分間再び遠心分離する。
6)QIAquickカラムを新たなチューブに移す。
7)DNAを抽出するために30μlのEBバッファーを入れて1分間置く。
8)1分間遠心分離してEBに溶けたDNAをチューブに集める。

0076

前記実験の結果、純粋分離された微生物から悪臭が発生したか否かを確認するために次のような方法で培養して官能評価を実施した。
1)純粋分離され培養された微生物を液体栄養培地に接種する。
2)接種された培地を28℃で5〜7日間培養する。
3)固体栄養培地に、液体培地で培養された菌体を100μl採って接種する。
4)接種した菌体をスプレッダーを用いて均一に広げる。
5)ペトリ皿を密封して28℃で10日間培養する。

0077

官能評価は、合計7人のパネルが5段階評価法を用いて臭い強度を評価した後、平均値を用いて悪臭誘発の優占微生物を選別し、前記16SrRNA遺伝子の分析により同定することで、下記表7のような合計12種類の優占種を同定し、これらを韓国微生物保存センターに2013年2月26日付で寄託した。

0078

0079

実施例2:選別された悪臭誘発微生物に対する抗菌剤別の抗菌度の評価
1.実験過程
本発明者らは、現在、市販されている多様な抗菌剤を用いて、前記実施例1で選別された優占微生物に対する抗菌度を評価した。本発明で利用した抗菌剤は次の通りである。
A抗菌剤:韓国P&G社から購入した繊維脱臭剤
B抗菌剤:(株)PARUから購入した手洗浄剤
C抗菌剤:メチルアルコール45〜50%、硫酸クロム(CAS 10101−53−8)1〜5%、ブロム系1〜5%及び水を含む量産抗菌剤
D抗菌剤:陽イオン抗菌剤(日本パーカーライジング
E抗菌剤:メチルイソチアゾリノン(Methylisothiazolinone、CAS 26172−55−4)、ブロノポール(Bronopol、CAS 52−51−7)などを含むイソチアゾリン系抗菌剤(日本パーカーライジング)

0080

抗菌度の評価は次の段階により施した。
1)滅菌された濾過紙の準備
2)5種類の抗菌剤の準備(対照群:抗菌剤の無処理群実験群:抗菌剤A、抗菌剤B、抗菌剤C、抗菌剤D、及び抗菌剤E)
3)抗菌剤に濾過紙を投入
4)それぞれの悪臭誘発微生物を栄養培地に塗布
5)悪臭誘発微生物が塗布された栄養培地にそれぞれの抗菌剤が含まれた濾過紙を載置
6)28〜30℃で5日間培養
7)生育抑制区域の測定

0081

前記生育抑制区域の測定は、ノギスを用いて生育抑制区域の直径を測定するが、具体的な方法は図2に示す。

0082

2.実験結果
前記方法により悪臭誘発微生物12種に対する生育抑制区域の直径を測定した結果は次の表8の通りである。

0083

0084

前記陽イオン系抗菌剤(抗菌剤D)及びイソチアゾリン系抗菌剤(抗菌剤E)の量産抗菌剤(抗菌剤C)に対する抗菌度は表9の通りである。

0085

0086

前記表8及び9に示すように、抗菌剤Aは、メチロバクテリウム・ターダム、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンス、スタフィロコッカス・ホミニス亜種ホミニス、及びスタフィロコッカス・ワーネリに対しては抗菌力をまったく発揮できず、抗菌剤Bは抗菌剤Aとは異なり、スフィンゴモナス・ギンセノシディミュータンスに対しては抗菌力があるが、メチロバクテリウム・ラディオトレランスに対しては抗菌力をまったく発揮しなかった。

0087

また、抗菌剤Cは、メチロバクテリウム・ターダムに対して抗菌力がないが、抗菌剤D及びEは、前記12種の微生物に対して抗菌力を発揮することを確認した。しかし、抗菌剤Dは、ミクロバクテリウム・フラベッセンス、スフィンゴモナス・ドクドネンシス、スフィンゴモナス・フミ、スフィンゴモナス・メロニス、スタフィロコッカス・ワーネリ、及びミクロバクテリウム・トリコテセノリティクムに対する抗菌力が抗菌剤Cよりも劣ることが明らかになった。同じメチロバクテリウム属微生物であっても、抗菌剤Eは抗菌剤Dよりもメチロバクテリウム・タングクエンス及びメチロバクテリウム・ラディオトレランスに、抗菌剤Dは抗菌剤Eよりもメチロバクテリウム・フィロスフェレ及びメチロバクテリウム・ターダムにさらに特異的な抗菌度を示すため、抗菌剤の種類によって同じ属の微生物であっても抗菌活性が異なることを確認した。

0088

実施例3:悪臭誘発微生物が除去されたエバポレータコアに対する臭い評価
本発明者らは、悪臭微生物が除去または分離された状態のエバポレータコアを得るために前記エバポレータコアに生息する優占微生物のうち、実施例1の悪臭微生物を除いた無臭微生物の組合せをエバポレータコアの材質のアルミニウムフィンを用いて培養した(表10、図3)。

0089

無臭微生物は、前記エバポレータコアに生息する微生物において、培養時にコロニーを形成する微生物のうち悪臭を誘発しない優占種を選定し、培養方法は下記の通りである。
1)純粋分離され培養された無臭微生物をR2A液体培地に接種する。
2)接種された培地を28℃で5〜7日間培養する。
3)121℃で20分間高圧滅菌したアルミニウムフィンを準備する。
4)それぞれの抗菌剤に浸漬して表面を均一にコーティングする。
5)コーティングされたアルミニウムフィンをペトリ皿に載置する。
6)培養された無臭微生物の接種液1mlを遠心分離して上澄液を捨てる。
7)滅菌された1×PBSを1ml入れて再び遠心分離する。
8)前記7)の方法を2回繰り返す。
9)PBSで洗浄した無臭微生物を100μlずつアルミニウムフィンの中間に落とす。
10)準備されたアルミニウムフィン上に接種して室温で乾かす。
11)ペトリ皿を密封して28℃で1ヶ月間培養する。

0090

その結果、1ヶ月後に下記表10の全ての組合せから悪臭が出ないことを判明した。

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0092

前記実験結果のように、空調装置内に生息している微生物のうちの悪臭誘発微生物を化学的または物理的方法などを用いて除去して悪臭を誘発しない微生物だけで組合せを形成する場合、空調装置で発生する悪臭を有意的に除去することができる。

実施例

0093

以上、本発明の特定の部分を詳細に記述したが、当業界の通常の知識を有する者にとってこのような具体的な技術は単に好ましい実施例であるだけで、本発明の範囲が制限されることはない点は明白である。したがって、本発明の実質的な範囲は、添付した請求項とその等価物によって定義される。

0094

本発明の空調装置内の悪臭誘発微生物は、新規な抗菌剤の開発または前記微生物の代謝産物の化学的性質を究明して悪臭を遮断するための芳香剤の開発に利用される。また、空調装置で前記微生物が生息できない環境を予め形成して根本的に悪臭の原因を除去するために利用されるなど、多様な産業上の有用性を持つ。

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